JP2003222802A - 観察用光学機器 - Google Patents
観察用光学機器Info
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- G02B23/02—Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors
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Abstract
用光学機器を提供する。 【解決手段】 この観察用光学機器は、物体側から順
に、正の対物レンズ10と、正立プリズム30と、正の
接眼レンズ20とを備え、かつ、像ぶれを補正するため
に、正立プリズム30を振動によらず初期の姿勢に保持
するような防振機構を備えている。正立プリズム30
は、シュミットの正立プリズムであり、第1プリズム3
1と第2プリズム32とで構成されている。この観察用
光学機器は、対物レンズ10の焦点距離をfo、対物レ
ンズ10の最も物体側の面から正立プリズム30までの
距離をL、防振の際における正立プリズム30の相対的
な(最大)振れ角をωとしたとき、次の条件式(1)を
満足している。 0.25<L/fo−sinω<0.5 ……(1)
Description
ための反転光学系(正立系)を用いた観察用光学機器に
関し、特に、防振機構を備えた双眼鏡や望遠鏡等の観察
用光学機器に関する。
備えた双眼鏡や望遠鏡等の観察用光学機器が知られてい
る。このような観察用光学機器において、対物レンズと
接眼レンズとの双方を正レンズで構成した場合、その観
察像が倒立像となってしまう。そこで双眼鏡や地上望遠
鏡などでは、対物レンズと接眼レンズとの間に正立系の
光学系を入れ、倒立像を正立させるようにしている。正
立系としては、いわゆるプリズム双眼鏡のように、例え
ば正立プリズムがよく使用されている。特に、小型化を
ねらう双眼鏡では、正立系にシュミットの正立プリズム
を用いるのが一般的である。
ムを用いた観察用光学機器の光学系を示している。この
光学系は、光軸Z1に沿って物体側から順に、正の対物
レンズ110と、正立プリズム130と、正の接眼レン
ズ120とを備えている。なお、図中、符号111で示
した位置は、対物レンズ110による対物像の位置を示
し、E.P.は、瞳位置(アイポイント)を示す。
プリズムの構成となっており、第1プリズム131と第
2プリズム132との2つのプリズムで構成されてい
る。第1プリズム131は、3つの光学的な作用面13
1A,131B,131Cを有している。面131A
は、正立プリズム130における光線の最初の入射面と
なる。第2プリズム132は、ダハプリズムであり、互
いに直交する2つの反射面で構成されたダハ面132C
を有している。第2プリズム132は、ダハ面132C
の他に、2つの光学的な作用面132A,132Bを有
している。
では、正の対物レンズ110から出射された光線が、正
立プリズム130に入射する。正立プリズム130に入
射した光線は、まず、第1プリズム131の面131A
を透過し、次に、面131Bにおいて反射(全反射)作
用を受け、面131Cに向けて反射(全反射)される。
なおこのとき、面131Bにおいて光線が全反射するた
めには、入射光線と反射面131Bの法線とのなす角が
所定の臨界角よりも大きい状態であることが条件とな
る。面131Cに入射した光線は、面131Cにおいて
再び面131Bに向けて反射される。面131Cから面
131Bに入射する光線は、その入射角度が全反射の臨
界角に達していないため、面131Bを全反射すること
なく通過し、次に第2プリズム132の面132Aに入
射する。
132B,132C,132Aの順に反射作用を受けた
後、面132Bから接眼レンズ120側に出射される。
この正立プリズム130の作用により、正の対物レンズ
110による倒立の対物像が正立像に変換される。そし
て、この正立像が接眼レンズ120によって観察され
る。
にシュミットの正立プリズム130を用いた場合、以下
で説明するようなゴーストが発生する問題がある。すな
わち、図11(B)および図12の部分拡大図に示した
ように、正立プリズム130の第1の反射面(第1プリ
ズム131の面131B)に対して臨界角よりも小さい
角度θ1(図12参照)で入射した光線140があった
場合、その光線140は、第1の反射面で全反射されず
に通過してしまい、第2反射面(第1プリズム131の
面131C)を経ることなくそのまま第1プリズム13
1から射出されてしまう。その後、この光線140は、
第2プリズム132および接眼レンズ120を通過し、
観察者側において有害なゴーストとなって現れてしま
う。
学機器では、外部から振動を受けると、観察物体からの
光束の光軸に対する射出角度が変動し、いわゆる“角度
ぶれ”が生じて、特に観察倍率が高い場合において観察
像を大きく劣化させる。従来より、この角度ぶれによる
観察像のぶれ(像ぶれ)を防止するための防振機構を備
えた光学機器が種々提案されている。防振機構として
は、例えば、正立プリズム130の姿勢を振動によらず
略同一空間位置に保持するようにしたものがある。
プリズム130の姿勢を維持するような防振機構を備え
た光学系において発生しやすい。このような防振機構を
備えた光学系では、振動により正立プリズム130の姿
勢が維持される一方、対物レンズ110および接眼レン
ズ120が正立プリズム130に対して回転する。振動
により対物レンズ110が回転すると、本来、対物レン
ズ110の有効径外にある、ゴーストとなる光が対物レ
ンズ110に入射しやすくなる。このため、ゴーストが
発生しやすい。
ので、その目的は、ゴーストの発生を防止することがで
きる観察用光学機器を提供することにある。
る観察用光学機器は、物体側から順に、正の対物レンズ
系と、正立プリズムと、正の接眼レンズ系とを備え、か
つ、像ぶれを補正するために、正立プリズムを初期の姿
勢に保持するような防振機構を備えた観察用光学機器で
あって、正立プリズムを、シュミットの正立プリズムに
よって構成し、かつ、以下の条件式(1)を満足するよ
うに構成したものである。
は、対物レンズ系の最も物体側の面から正立プリズムま
での距離を示し、ωは、正立プリズムの相対的な振れ角
を示す。
では、正立プリズムの作用により、対物レンズ系による
倒立の対物像が正立像に変換される。この正立像が接眼
レンズ系によって観察される。また、防振機構により、
像ぶれにかかわらず正立プリズムの姿勢がほぼ初期状態
のまま維持され、これにより、像ぶれにかかわらず安定
した観察像が得られる。
から見ると、正立プリズムは、防振の際に対物レンズ系
および接眼レンズ系に対して相対的に回転していること
になる。条件式(1)において、ωは、この正立プリズ
ムが相対的に回転したときの振れ角を示す。振動などに
より対物レンズ系が正立プリズムに対して回転すると、
ゴーストとなる光が対物レンズ系に入射しやすくなる
が、式(1)の条件を満足することにより、ゴーストと
なる光が対物レンズ系に入射されにくくなる。これによ
り、条件式(1)を満足しない場合に比べてゴーストの
発生が防止される。また、対物レンズ系の最も物体側の
面が正立プリズムから離れるほど、ゴーストとなる光が
対物レンズ系に入射されにくくなる一方、全長が大きく
なるが、式(1)の条件を満足することにより、全長が
大きくなりすぎることなく、コンパクト性が確保され
る。
において、正立プリズムは、物体側から順に、第1プリ
ズムと第2プリズムとの2つのプリズムが配設されて構
成され、かつ、以下の条件式(2),(3)を満足する
ように構成されていることが望ましい。
射面とのなす角を示し、np1は、第1プリズムの屈折
率を示す。
ことにより、第1プリズムの第1の反射面において、入
射光が透過することなく全反射されやすくなる。
正の第1レンズ群と、負の第2レンズ群とが配設されて
構成され、かつ、以下の条件式(4)を満足するように
構成されていることが望ましい。このように対物レンズ
系を、物体側から順に、正、負のレンズ構成にすること
により、負の第2レンズ群で光線が発散され、ゴースト
が出にくくなるなどの効果が期待される。また、条件式
(4)を満足することにより、特に、球面収差の補正が
良好になされると共に、全長のコンパクト性が確保され
る。
1は、対物レンズ系における第1レンズ群の焦点距離を
示す。
ント調整のために光軸に沿って移動可能に構成されてい
ることが望ましい。
は、物体側から順に、正の対物レンズ系と、正立プリズ
ムと、正の接眼レンズ系とを備えた観察用光学機器であ
って、正立プリズムを、物体側から順に、第1プリズム
と第2プリズムとの2つのプリズムが配設されたシュミ
ットの正立プリズムによって構成し、かつ、以下の条件
式(2),(3)を満足するように構成したものであ
る。
射面とのなす角を示し、np1は、第1プリズムの屈折
率を示す。
では、条件式(2),(3)を満足することにより、第
1プリズムの第1の反射面において、入射光が透過する
ことなく全反射されやすくなる。これにより、条件式
(2),(3)を満足しない場合に比べてゴーストの発
生が良好に防止される。
て図面を参照して詳細に説明する。
器の光学系を模式的に示したものである。また、図2
は、図1に示した光学系の具体的な構成例を示すもので
あり、後述する第1および第2の数値実施例のレンズ構
成に対応している。なお、図2において、符号Riは、
観察物体側を1番目として、観察者側に向かうに従い順
次増加するi番目(i=1〜19)の構成要素の面の曲
率半径を示す。符号Diは、i番目の面とi+1番目の
面との光軸上の面間隔を示す。なお、面間隔Diは、主
要な部分にのみ符号を付している。
えば双眼鏡や望遠鏡などの防振機能を備えた光学装置に
適用されるものである。この観察用光学機器は、光軸Z
1に沿って物体側から順に、正の対物レンズ10と、正
立プリズム30と、正の接眼レンズ20とを備えてい
る。この観察用光学機器は、像ぶれを補正するために、
正立プリズム30を振動によらず初期の姿勢に保持する
ような防振機構を備えている。なお、図1および図2に
おいて、符号11で示した位置は、対物レンズ10によ
る対物像の位置を示し、E.P.は、瞳位置(アイポイ
ント)を示している。また、図1において、符号12で
示した位置は、防振の際の正立プリズム30の回転中心
を表している。
(1)を満足するように構成されていることが望まし
い。条件式(1)において、foは、対物レンズ10の
焦点距離を示し、Lは、対物レンズ10の最も物体側の
面から正立プリズム30までの距離(図2参照)を示
し、ωは、防振の際における正立プリズム30の相対的
な(最大)振れ角を示す。
例えば、物体側から順に、正の第1レンズ群G1と、負
の第2レンズ群G2とが配設されて構成されている。対
物レンズ10は、例えば第2レンズ群G2が、フォーカ
スレンズとして、ピント調整のために光軸Z1に沿って
移動可能に構成されている。この対物レンズ10は、以
下の条件式(4)を満足するように構成されていること
が望ましい。条件式(4)において、fo1は、対物レ
ンズ10における第1レンズ群G1の焦点距離を示す。
る倒立像を正立させる機能を有している。正立プリズム
30は、シュミットの正立プリズムの構成となってお
り、第1プリズム31と第2プリズム32との2つのプ
リズムで構成されている。なお、図2では、2つのプリ
ズム31,32を光学的に展開した状態で図示してい
る。
について説明する。図5に示したように、2つの反射面
51B,51Cを持つ、くさび型の概45゜光線偏向プ
リズム51と、3つの反射面52A,52B,52Cを
持つ、二等辺三角形の概45゜光線偏向プリズム52と
の2つのプリズム51,52を、空気間隔を持たせて組
み合わせたプリズムは、“シュミット(またはペシャ
ン)のプリズム”と呼ばれている。このシュミット(ま
たはペシャン)のプリズム50における、くさび型のプ
リズム51および二等辺三角形のプリズム52のいずれ
か一方にダハ面(屋根型面)を設けたものを、“シュミ
ットの正立プリズム”という。
ズム50Aは、二等辺三角形のプリズム52にダハ面6
2を設けた構成のダハプリズム61と、くさび型のプリ
ズム51とを組み合わせた例である。また、図6(B)
に示したシュミットの正立プリズム50Bは、くさび型
のプリズム51にダハ面72を設けた構成のダハプリズ
ム71と、二等辺三角形のプリズム52とを組み合わせ
た例である。これらのシュミットの正立プリズム50
A,50Bは、光の入射面が図の左側ZL、右側ZRの
どちらであっても正立プリズムとして使用できる。
(A)に示したシュミットの正立プリズム50Aにおい
て、光の入射面を図の左側ZLに設定した構成例を示し
ている。この正立プリズム30において、第1プリズム
31は、3つの光学的な作用面31A,31B,31C
を有している。面31Aは、正立プリズム30における
光線の最初の入射面となる。面31B,31Cは、光線
の反射面となる。第2プリズム32は、ダハプリズムで
あり、互いに直交する2つの反射面で構成されたダハ面
32Cを有している。符号32Dを付した線は、このダ
ハ面32Cの稜線を示している。第2プリズム32は、
ダハ面32Cの他に、反射作用を有する2つの光学的な
作用面32A,32Bを有している。これらのプリズム
31,32は、空気間隔を隔てて面31Bと面32Aと
が対向するように配置されている。
ために、以下の条件式(2),(3)を満足するように
構成されていることが望ましい。条件式(2),(3)
において、θは、第1プリズム31の第1の入射面(面
31A)と第1の反射面(面31B)とのなす角を示
し、np1は、第1プリズム31の屈折率を示す。
線40は、第1プリズム31の第1の反射面(面31
B)に全反射の臨界角ぎりぎりで入射してくる光線を表
している。この光線40が対物レンズ10の有効径外に
あれば、光線40は正立プリズム30に入射しないの
で、図11に示したようなゴーストは発生しないといえ
る。
て、正立プリズム30の姿勢を保持するための防振機機
は、特に限定されるものではなく、従来からある技術を
利用することが可能である。従来技術としては、例え
ば、回転慣性体を利用したものや、角度検出手段と制御
駆動手段とを組み合わせたものなどがある。また、例え
ば特開平6−250100号公報に記載された像安定化
装置の技術を利用することが可能である。
における光学的な作用および効果について説明する。
10から出射された光線が、正立プリズム30に入射す
る。正立プリズム30に入射した光線は、まず、第1プ
リズム31の面31Aを透過し、次に、面31Bにおい
て反射(全反射)作用を受け、面31Cに向けて反射さ
れる。なおこのとき、面31Bにおいて光線が全反射す
るためには、入射光線と反射面31Bの法線とのなす角
が所定の臨界角よりも大きい状態であることが条件とな
る。面31Cに入射した光線は、面31Cにおいて再び
面31Bに向けて反射される。面31Cから面31Bに
入射する光線は、その入射角度が全反射の臨界角に達し
ていないため、面31Bを全反射することなく通過し、
次に第2プリズム32の面32Aに入射する。
2B,32C,32Aの順に反射作用を受けた後、面3
2Bから接眼レンズ20側に出射される。この正立プリ
ズム30の作用により、正の対物レンズ10による倒立
の対物像が正立像に変換される。そして、この正立像が
接眼レンズ20によって観察される。
い防振機構により、像ぶれにかかわらず正立プリズム3
0の姿勢がほぼ初期状態のまま維持され、これにより、
像ぶれにかかわらず安定した観察像が得られる。
10および接眼レンズ20から見ると、防振に際し、図
3に示したように、対物レンズ10および接眼レンズ2
0に対して相対的に回転していることになる。条件式
(1)は、このように正立プリズム30が相対的に回転
してもゴーストが生じないための関係式である。
たように正立プリズム30が防振のために相対的に回転
したときの振れ角を示している。振動などにより対物レ
ンズ10が正立プリズム10に対して回転すると、ゴー
ストとなる光が対物レンズ10に入射しやすくなるが、
式(1)の条件を満足することにより、正立プリズム3
0が(例えば振れ角ω=3°で)回転したとしても、ゴ
ーストとなる光が対物レンズ10に入射されにくくな
る。
2参照)を小さくすることは、全長がコンパクトになる
ことを意味しているが、距離Lを小さくし、対物レンズ
10の前面が正立プリズム30に近づくと、対物レンズ
10がゴーストとなる光を拾いやすくなる。すなわち、
距離Lが小さくなり、式(1)の下限を下回ると、対物
レンズ10の前面が正立プリズムに近づき、ゴーストと
なる光を拾いやすくなる。また、距離Lを大きくし、対
物レンズ10の最も物体側の面が正立プリズム30から
離れるほど、ゴーストとなる光が対物レンズ10に入射
されにくくなる一方、全長が大きくなる。すなわち、距
離Lが大きくなり、式(1)の上限を上回ると、全長を
コンパクトにできない。式(1)の条件を満足すること
により、全長が大きくなりすぎることなく、コンパクト
性が確保される。このように、条件式(1)を満足する
ことにより、コンパクト性を確保しつつ、特に、正立プ
リズム30が防振のために相対的に回転したとしても、
ゴーストの発生が防止される。
10に入射するか否かは、上述の距離Lのみならず、そ
の対物径D(図2参照)にも関係している。すなわち、
対物径Dが大きくなると、ゴーストとなる光が入射しや
すくなる。そこで、条件式(1)に加えて、さらに以下
の条件式(5)を満足することが望ましい。
30が相対的に回転したときの振れ角を示している。正
立プリズム30が回転すると、ゴーストとなる光の入り
やすさが増し、対物径Dが約2Ltanω大きい場合と
同じになることから、条件式(5)においては、tan
ωを足している。条件式(5)において、上限を上回る
と、正立プリズム30に入射してくる光の角度が大きく
なりゴーストが生じやすくなる。一方、下限を下回る
と、ゴーストには有利になるが、対物径Dが小さくなる
か全長が長くなるため実用的ではない。
0の第1の反射面(面31B)に入射した光が全反射さ
れずに透過してしまうのを防ぐための式である。
第1通過面(面31A)に垂直な面と入射光線41との
なす角をα1、通過後の光線とのなす角をα2、通過後の
光線と第1の反射面(面31B)に垂直な面とのなす角
をβとする。このとき、入射光線41が第1の反射面で
全反射するためには、以下の式(A)を満たす必要があ
る。式(A)において、θは、式(2)と同様、第1プ
リズム31の第1の入射面(面31A)と第1の反射面
(面31B)とのなす角を示し、nは、式(3)におけ
るnp1と同様、第1プリズム31の屈折率を示す。 β>sin-1(1/n) ……(A)
n・sinα2」より、上式(A)は、次の式(B)と
なる。 θ−sin-1(sinα1/n)>sin-1(1/n) ……(B)
ることで全反射が起こりやすくなることが分かる。従っ
て、θ,nに関する上述の条件式(2),(3)を満た
すことで、正立プリズム30の第1の反射面31Bに入
射した光が透過することなく、全反射が起こりやすくな
る。
屈折率np1が、θ=47°,np1=1.648のと
きには、反射面31Bに全反射の臨界角ぎりぎりで入射
してくる光線40(図1)を対物レンズ10の有効径外
にしやすくなり、その光線40を正立プリズム30に入
射させずに、ゴーストの発生を防止しやすくなる。一
方、例えば、角θ=45゜、屈折率np1=1.569
のときには、臨界角ぎりぎりで入射してくる光線40が
対物レンズ10の有効径内に入りやすくなり、その光線
40が正立プリズム30に入射し、図11(B)に示し
たようにゴーストが発生しやすくなる。
ズ10を、物体側から順に、正の第1レンズ群G1と、
負の第2レンズ群G2とからなるレンズ構成にすること
により、第2レンズ群G2で光線が発散されるため、正
立プリズム30の第1の反射面に入射する角度を臨界角
よりも大きくしやすくなり、ゴーストが出にくくなる。
また、対物レンズ10の焦点距離foに対して全長をコ
ンパクトにできる。
配分を適切に行うための式である。条件式(4)の下限
を下回ると、第1レンズ群G1のパワーが強くなり、球
面収差を良好に補正することが困難になる。また、上限
を上回ると、全長をコンパクトにすることが困難にな
る。
観察用光学機器によれば、対物レンズ10の最も物体側
の面から正立プリズム30までの距離Lと、防振の際に
おける正立プリズム30の相対的な振れ角ωとが含まれ
る所定の条件式(1)を満足するようにしたので、コン
パクト性が確保できるとともに、特に、正立プリズム3
0が防振のために相対的に回転したとしても、ゴースト
となる光が対物レンズ10に入射されにくくなる。これ
により、ゴーストの発生を防止することができる。
ズム31の第1の入射面31Aと第1の反射面31Bと
のなす角θと、第1プリズム31の屈折率np1とに関
して、所定の条件式(2),(3)を満足するようにし
たので、正立プリズム30の第1の反射面31Bに入射
した光が全反射されずに透過してしまうことが防止さ
れ、これにより、ゴーストの発生をさらに良好に防止す
ることができる。
具体的な数値実施例について説明する。以下では、第1
および第2の数値実施例(実施例1,2)についてまと
めて説明する。
学機器の構成に対応する具体的な数値実施例としてのレ
ンズデータを示している。これらの図に示したレンズデ
ータにおける面番号Siの欄には、各実施例の観察用光
学機器について、対物レンズ10による対物像の位置1
1(第10面)も含めて最も物体側の構成要素の面を1
番目として、観察者側に向かうに従い順次増加する構成
要素の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、
図2に示した符号Riに対応させて、物体側からi番目
の構成要素の面の曲率半径の値を示す。面間隔Diの欄
についても、図2に示した符号に対応させて、物体側か
らi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上
の間隔を示す。曲率半径Riおよび面間隔Diの値の単
位はミリメートル(mm)である。Ndjの欄には、それ
ぞれ、物体側からj番目(j=1〜10)のレンズ要素の
d線(波長587.6nm)に対する屈折率の値を示
す。
する値、すなわち、対物レンズ10の最も物体側の面か
ら正立プリズム30までの距離L、正立プリズムの相対
的な(最大)振れ角ω、対物レンズ10の焦点距離f
o、および対物レンズ10における第1レンズ群G1の
焦点距離fo1、ならびに、条件式「L/fo−sin
ω」,「fo1/fo」の値を、各実施例について示し
たものである。図9に示したように、各実施例につい
て、条件式(1),(4)に対応する値が、各条件の範
囲内となっている。
する値、すなわち、対物レンズ10の対物径D、対物レ
ンズ10の最も物体側の面から正立プリズム30までの
距離L、および正立プリズムの相対的な(最大)振れ角
ω、ならびに条件式「D/2L+tanω」の値を、各
実施例について示したものである。図9に示したよう
に、各実施例について、条件式(5)に対応する値が、
その条件の範囲内となっている。
例ともに、第1プリズム31における角θ、屈折率np
1が、それぞれθ=47°,np1=1.620037
であり、各条件式の範囲内となっている。
分かるように、各実施例について、条件式(1)〜
(5)のすべてを満たし、コンパクト性の確保と、ゴー
ストの発生を防止することができるすぐれた性能が得ら
れた。
実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例え
ば、各レンズ成分の曲率半径R、面間隔D、屈折率Nの
値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、
他の値を取り得る。また、対物レンズ10および接眼レ
ンズ20のレンズ枚数やパワー配分についても上記実施
の形態および各実施例で示したものに限定されず、他の
構成を取り得る。
のいずれか1項に記載の観察用光学機器によれば、物体
側から順に、正の対物レンズ系と、正立プリズムと、正
の接眼レンズ系とを備え、かつ、正立プリズムを初期の
姿勢に保持するような防振機構を備えた観察用光学機器
であって、正立プリズムを、シュミットの正立プリズム
によって構成し、かつ、対物レンズと正立プリズムとに
関する距離Lと、正立プリズムの相対的な振れ角ωとが
含まれる所定の条件式(1)を満足するように構成した
ので、コンパクト性が確保できるとともに、特に、正立
プリズムが防振のために相対的に回転したとしても、ゴ
ーストとなる光が対物レンズに入射されにくくなる。こ
れにより、ゴーストの発生を防止することができる。
れば、正立プリズムにおける第1プリズムの第1の入射
面と第1の反射面とのなす角θと、第1プリズムの屈折
率np1とに関して、所定の条件式(2),(3)を満
足するようにしたので、正立プリズムの第1の反射面に
入射した光が全反射されずに透過してしまうことが防止
され、これにより、ゴーストの発生をさらに良好に防止
することができる。
によれば、対物レンズ系を、物体側から順に、正の第1
レンズ群と、負の第2レンズ群とで構成するようにした
ので、負の第2レンズ群で光線を発散させ、正立プリズ
ムの反射面に入射する角度を臨界角よりも大きくしやす
くなり、これにより、ゴーストが出にくくなるなどの効
果を得ることができる。また、対物レンズ系の焦点距離
foと、対物レンズ系における第1レンズ群の焦点距離
fo1とに関する所定の条件式(4)を満足するように
したので、特に、球面収差の補正をしやすくなると共
に、全長のコンパクト性を確保しやすくなる。
れば、物体側から順に、正の対物レンズ系と、シュミッ
トの正立プリズムと、正の接眼レンズ系とを備えた観察
用光学機器であって、シュミットの正立プリズムにおけ
る第1プリズムの第1の入射面と第1の反射面とのなす
角θと、第1プリズムの屈折率np1とに関して、所定
の条件式(2),(3)を満足するようにしたので、正
立プリズムの第1の反射面に入射した光が全反射されず
に透過してしまうことが防止され、これにより、ゴース
トの発生を防止することができる。
光学系の模式図である。
光学系の一構成例を示すものであり、第1および第2の
数値実施例に対応するレンズ断面図である。
て、正立プリズムを回転させたときの状態を示す模式図
である。
ズムの拡大図である。
図である。
る。
第1の数値実施例(実施例1)としてのレンズデータを
示す説明図である。
第2の数値実施例(実施例2)としてのレンズデータを
示す説明図である。
機器が満たす条件式のデータを示す説明図である。
学機器が満たす他の条件式のデータを示す説明図であ
る。
察用光学機器の光学系の構成を示す模式図である。
ストの発生原理についての説明図である。
群、G2…第2レンズ群、Z1…光軸、10…対物レン
ズ、20…接眼レンズ、30…正立プリズム、31…第
1プリズム、32…第2プリズム、50…シュミット
(ペシャン)のプリズム、50A,50B…シュミット
の正立プリズム。
Claims (5)
- 【請求項1】 物体側から順に、正の対物レンズ系と、
正立プリズムと、正の接眼レンズ系とを備え、かつ、像
ぶれを補正するために、前記正立プリズムを初期の姿勢
に保持するような防振機構を備えた観察用光学機器であ
って、 前記正立プリズムは、シュミットの正立プリズムによっ
て構成され、 かつ、以下の条件式(1)を満足するように構成されて
いることを特徴とする観察用光学機器。 0.25<L/fo−sinω<0.5 ……(1) ただし、 fo:対物レンズ系の焦点距離 L:対物レンズ系の最も物体側の面から正立プリズムま
での距離 ω:正立プリズムの相対的な振れ角 - 【請求項2】 前記正立プリズムは、物体側から順に、
第1プリズムと第2プリズムとの2つのプリズムが配設
されて構成され、 かつ、以下の条件式(2),(3)を満足するように構
成されていることを特徴とする請求項1記載の観察用光
学機器。 θ≧47゜……(2) np1≧1.6……(3) ただし、 θ:第1プリズムの第1の入射面と第1の反射面とのな
す角 np1:第1プリズムの屈折率 - 【請求項3】 前記対物レンズ系は、物体側から順に、
正の第1レンズ群と、負の第2レンズ群とが配設されて
構成され、 かつ、以下の条件式(4)を満足するように構成されて
いることを特徴とする請求項1または2記載の観察用光
学機器。 0.5<fo1/fo<0.9 ……(4) ただし、 fo:対物レンズ系の焦点距離 fo1:対物レンズ系における第1レンズ群の焦点距離 - 【請求項4】 前記対物レンズ系の前記第2レンズ群
は、ピント調整のために光軸に沿って移動可能に構成さ
れていることを特徴とする請求項3記載の観察用光学機
器。 - 【請求項5】 物体側から順に、正の対物レンズ系と、
正立プリズムと、正の接眼レンズ系とを備えた観察用光
学機器であって、 前記正立プリズムは、物体側から順に、第1プリズムと
第2プリズムとの2つのプリズムが配設されたシュミッ
トの正立プリズムによって構成され、 かつ、以下の条件式(2),(3)を満足するように構
成されていることを特徴とする観察用光学機器。 θ≧47゜……(2) np1≧1.6……(3) ただし、 θ:第1プリズムの第1の入射面と第1の反射面とのな
す角 np1:第1プリズムの屈折率
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