JPH10197796A - ファインダー光学系 - Google Patents

ファインダー光学系

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JPH10197796A
JPH10197796A JP8351541A JP35154196A JPH10197796A JP H10197796 A JPH10197796 A JP H10197796A JP 8351541 A JP8351541 A JP 8351541A JP 35154196 A JP35154196 A JP 35154196A JP H10197796 A JPH10197796 A JP H10197796A
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JP
Japan
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image
optical system
power
optical
rotationally asymmetric
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Application number
JP8351541A
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English (en)
Inventor
Norihiko Aoki
法彦 青木
Kokichi Kenno
孝吉 研野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/998,481 priority patent/US6178052B1/en
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/14Viewfinders

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  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、偏心した反射面を有したファインダ
ー光学系の像反転光学系で、明瞭で、歪みの少なくした
小型高性能なファインダー光学系の提供を目的としてい
る。 【解決手段】目的達成のため、ファインダー光学系の像
反転光学系中に、回転非対称面を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像反転光学系を有す
るファインダー光学系に関し、特に、カメラやビデオ等
に用いられる、対物レンズによる物体の倒立像を像反転
光学系を用いることで正立正像として観察するファイン
ダー光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファインダー光学系として従来周知なも
のとして、特開昭59−084201号、特開昭62−
144127、特開昭62−205547、米国特許第
3810221号、米国特許第3836931号、特開
平1−257834(米国特許第5274406号)、
特開平8−201912号、特開平8−234137
号、特開平8−248481号、EP0722106A2、
特開平8−292368号、特開平8−292371
号、特開平8−292372号、等がある。
【0003】これら従来技術の内、カメラやビデオなど
に用いられる1 回結像の実像式ファインダー光学系で
は、ミラーやプリズムなどを巧みに用いた像反転光学系
を使って物体の正立正像を観察している。これはミラー
やプリズムを用いることにより、物体の倒立実像を正立
正像にするのと同時に光路を折りたたむことで光学系全
体の小型化が図られるためである。しかし、像反転光学
系内のミラーやプリズムなどの反射面は光軸に対して偏
心しているため、その反射面にパワーをつけると偏心に
よる回転非対称な収差が発生し、回転対称のレンズのみ
では光学性能の劣化を防ぐことはできない。そのため、
像反転光学系内のミラーやプリズムなどの反射面は平面
であることが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし最近ではカメラ
やビデオの小型化に伴い、ファインダー光学系もより一
層の小型化が要求されており、像反転光学系内のミラー
やプリズムなど反射面の方向や角度、またそれら光学部
材の組み合わせ等も考えられてはいるが、その反射面は
一般には平面のままで、抜本的な問題の解決には至って
いない。
【0005】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、偏心により発生
する収差を回転非対称な面で補正する小型高性能なファ
インダー光学系を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明者は、像反転光学系中の像反転作用のない
反射光学部材に着眼し、その光学面に回転非対称面を設
けた第1の発明、及び像反転光学系中の像反転作用(少
なくとも上下反転作用若しくは左右反転作用を有するも
の)を有する像反転光学部材に着眼し、その光学面に回
転非対称面を設けた第2の発明、を創作しました。
【0007】ここで、回転非対称面とは、面形状が回転
非対称なものの総称と定義する。よって、この回転非対
称面には、回転対称軸を面外に設定して設計した光学面
も含まれる。但し、回転対称軸を面内に設け且つ面中心
からずらした位置で設計された面は、面形状の一部に回
転対称性を有するため、回転非対称面にはあたらない。
また、面形状は物理的な光学面中の光束の通過する領域
(有効範囲)で判断し、それ以外の、ゴースト光やフレ
アー光のみ通過する非有効領域は判断材料から除くもの
とする。但し、この回転非対称面中、その面のX軸方
向、Y軸方向共に断面が曲面(曲線)である回転非対称
面は、シリンドリカル面のように一方向の断面形状が平
面(直線)であるものを除く、トーリック面等をいう。
さらに、面内、面外共に回転対称軸を持たない回転非対
称面とは、トーリック面やシリンドリカル面のように面
外に回転対称軸をもつ回転非対称面を除く、アナモルフ
ィック面等の回転対称性が設計段階からない面のことを
言う。また、この回転非対称面には、アナモルフィック
面等のように面対称面(2次元平面では線対称と呼べる
が、面の場合、平面以外に曲面もあり、線対称では表現
しきれない。そこであえて面対称面とした)を2つのみ
有するものや、面対称面を1つのみしか有さない面対称
自由曲面(以下TFC面)、対称面を1つも持たないア
シンメトリック・ポリノミナル・サーフェイス(以下A
PS面)も含まれている。
【0008】ここで一例として、回転非対称な面を以下
の式(a)で定義した場合を示す。 Z=C2 +C3 y+C4 x+C5 2 +C6 yx+C7 2 +C8 3 +C9 2 x++ C10yx2 +C113 +C124 +C133 x+C142 2 +C15yx3 +C164 +C175 +C184 x+C193 2 +C202 3 +C21yx4 +C225 +C236 +C245 x+C254 2 +C263 3 +C272 4 +C28yx5 +C296 +C307 +C316 x+C325 2 +C334 3 +C343 4 +C352 5 36yx6 +C377 ・・・・・(a) 上記定義式(a)で定義される面は、一般的にはx−
z、y−z軸共に対称面を持つことはないが、例えばx
の奇数次項を全て0にすることによって、y−z面と平
行な対称面が1つだけ存在するようなTFC面とするこ
とも可能である。例をあげれば、上記定義式において、
4 、C6 、C9 、C11、C13、C15、C 18、C20、C
22、C24、C26、C28、C31、C33、C35、C37・・・
の各項の係数を0にすることによって可能となる。
【0009】また、yの奇数次項を全て0にすることに
よって、x−z面と平行な対称面が1つだけ存在するT
FC面とすることも可能である。例えば、上記定義式に
おいては、C3 、C6 、C8 、C10、C13、C15
17、C19、C21、C24、C26、C28、C30、C32、C
34、C36・・・の各項の係数を0にすることによって可
能であり、又対称面を持つことにより製作性を向上する
ことが可能となる。
【0010】また更に好ましくは、対称面を1つも持た
ないAPS面で構成することが、できるだけ収差補正を
良好にしつつコンパクトな面を設計するための自由度が
増え、有利である。
【0011】また上記定義式は前述のように1つの例と
して示したものであり、本発明の特徴は回転非対称な面
で偏心により発生する回転非対称な収差を補正すること
が特徴であるので、他のいかなる回転非対称な面を表現
する定義式に対しても同じ効果が得られることは言うま
でもない。また、これ以外の他の定義式として Zernike
多項式により定義できる。この面の形状は以下の式
(b)により定義する。その定義式のZ軸がZernike 多
項式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面に対
するZの軸の高さの極座標で定義され、AはX−Y面内
のZ軸からの距離、RはZ軸回りの方位角で、Z軸から
計った回転角で表せられる。 X=R×cos (A) Y=R×sin (A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A)+D5 2 cos(2A) +D6 (R2 −1)+D7 2 sin(2A) +D8 3 cos(3A) +D9 (3R3 −2R)cos(A)+D10(3R3 −2R) sin(A) +D113 sin(3A) +D124 cos(4A) +D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R) cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R) sin(A) +D21(5R5 −4R3 ) sin(3A) +D225 sin(5A) +D236 cos(6A) +D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 ) sin(2A) +D28(6R6 −5R4 ) sin(4A) +D296 sin(6A) ・・・・・・・(b) 猶、今回は、X方向に対称な面として表した。ただし、
Dm (mは2以上の整数)は係数である。
【0012】その他の面の例として次の定義式(c)を
挙げる。 Z=Σn Σm CnmXm n-m 但し、ΣnはΣのnが0〜k,ΣmはΣのmが0〜nを
表わす。
【0013】その例としてk=7(7次項)を考える
と、X方向に対称な面でk=7、X奇数次項の係数を0
(C4,C6,C9=0)とした面を以下の式にて表す
こともできる。
【0014】 Z=C2 +C3 y+C4 |x| +C5 2 +C6 y|x|+C7 2 +C8 3 +C9 2 |x|+C10yx2 +C11|x3 | +C124 +C133 |x|+C142 2 +C15y|x3 | +C164 +C175 +C184 |x|+C193 2 +C202 |x3 | +C21yx4 +C22y|x5 |+C236 +C245 |x| +C254 2 +C263 |x3 |+C272 4 +C28y|x5 | +C296 +C307 +C316 |x|+C325 2 +C334 |x3 |+C343 4 +C352 |x5 |+C36yx6 +C37|x7 | ・・・・・・・・・(c) なお、データの記載されていない非球面に関する項は0
である。屈折率については、d線(波長587.56n
m)に対するものを表記してある。長さの単位はmmで
ある。
【0015】以下、本発明の第1の発明につき説明す
る。本第1の発明のファインダー光学系は、物体像を形
成する対物レンズ作用面と、前記物体像を正立正像させ
る像反転光学系と、前記物体像を観察するための接眼レ
ンズ作用面とを有する、1回結像のみのファインダー光
学系において、前記像反転光学系が、少なくとも物体像
の上下反転作用若しくは左右反転作用を備えた像反転用
反射面を有する像反転光学部材と、少なくとも反射作用
面を1つ備えた像反転作用を有しない反射光学部材とを
含み、前記反射光学部材が、光束に収束作用又は拡散作
用を与えるパワー面を有すると共に、面形状が回転非対
称に形成され、且つ、その面の中心を通る断面形状は全
て曲面となるように形成された回転非対称面を備えた構
成にしている。また、この光学系中、前記回転非対称面
は、面内及び面外共に回転対称軸を有しない回転非対称
面であることが望ましい。また、前記回転非対称面とし
ては、その目的に対応してトーリック面、アナモルフィ
ック面、TFC面が望ましい。
【0016】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材より成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、更にその内部で軸上主光線が交差す
る構成となっている。
【0017】まず以下の本第1の発明の説明に用いる言
葉の定義、及び座標系について説明する。本第1の発明
で用いられる像反転光学系とは、少なくとも1つの反射
面を有し光路を折りたたみながら、物体の倒立実像を正
立正像にするための作用を有する光学部材全てを指す。
従って、その光学部材のみでは像反転を行わないが、少
なくとも反射面を有し光路を折りたたむだけの作用を有
する光学部材も像反転光学系の一部とみなす。
【0018】また本第1の発明で言う像反転とは、物体
の倒立実像を正立正像にして初めて像反転と呼ぶのでは
なく、少なくとも上下あるいは左右1 方向の反転が行わ
れれば像反転と称す。当然、上下左右の反転が行われ、
物体の倒立実像を正立正像にする場合も像反転と称す。
【0019】次に、本第1の発明で用いる座標系につい
て説明する。物点中心を通り、絞り中心または開口中心
を通過し、像面中心に到達する光線を軸上主光線とし、
光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義され
る光軸をZ軸とし、前記Z軸と直交しかつ、ファインダ
ー光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義
し、前記光軸と直交しかつ、前記Y軸と直交する軸をX
軸とする。本第1の発明でいう像反転を上記座標系に従
って述べると、x- z面またはy- z面において、少な
くとも一方の面内で像が反転することを言う。
【0020】また、光線の追跡方向は、物体から像面に
向かう順光線追跡で説明する。一般に、球面レンズでの
み構成された球面レンズ系では、球面により発生する球
面収差と、コマ収差、像面湾曲等の収差をいくつかの面
でお互いに補正しあい、全体として収差を少なくする構
成になっている。一方、少ない面数で収差を良好に補正
するためには、回転対称非球面等が用いられる。これ
は、球面で発生する各種収差自体を少なくするためであ
る。
【0021】以下に、本第1の発明の構成と作用につい
て説明する。回転対称な光学系が偏心した場合、回転非
対称な収差が発生し、これを回転対称な光学系でのみ補
正することは不可能である。この偏心により発生する回
転非対称な収差は、歪曲収差、像面湾曲、さらに軸上で
も発生する非点収差、コマ収差、がある。本第1の発明
は、前記偏心による発生する回転非対称な収差の補正の
ために、回転非対称な面を光学系中に配置して、前記回
転非対称な収差を補正している。
【0022】この偏心して配置された凹面鏡により発生
する回転非対称な収差に、回転非対称な像面湾曲があ
る。例えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射し
た光線は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線が
凹面鏡に当たって以降、像面までの後ろ側焦点距離は像
界側が空気の場合、光線が当たった部分の曲率半径の半
分になる。すると、図1に示すように、軸上主光線に対
して傾いた像面1を形成する。このように回転非対称な
像面湾曲を補正するには回転対称な光学系では、不可能
であった。この傾いた像面湾曲を補正するには、凹面鏡
を回転非対称な面で構成し、この例ではY軸正の方向に
対して曲率を強く(屈折力を強く)し、Y軸負の方向に
対して曲率を弱く(屈折力を弱く)することにより補正
することができる。また上記構成と同様な効果を持つ、
回転非対称な面を凹面鏡とは別に、光学系中に配置する
ことにより少ない構成枚数でフラットの像面を得ること
が可能となる。
【0023】次に、回転非対称な非点収差について説明
する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡で
は軸上光線に対しても図2に示すような非点収差2が発
生する。この非点収差を補正するためには、前記説明と
同様に回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向の曲率
を適切に変えることによって可能となる。
【0024】さらに、回転非対称なコマ収差について説
明する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡
では軸上光線に対しても図3に示すようなコマ収差3が
発生する。このコマ収差を補正するためには、回転非対
称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変える
と共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変えるこ
とによって可能となる。
【0025】次に、本第1の発明について説明する。1
回結像のファインダー光学系では一般に、像反転光学系
の光学部材は前述の軸上主光線(回転対称系では光軸)
に対して偏心した反射面を有している。また特にファイ
ンダー光学系の小型化を考えた場合、対物レンズ側、及
び接眼レンズ側の両方で、光路を折り曲げて小型化を図
ることが望ましい。更に、少なくとも像反転光学系の軸
上主光線に対し偏心した面にパワーをつけることによっ
て、ファインダー光学系を構成している他の回転対称な
面のパワーを小さくしたり、回転対称なレンズの枚数削
減も可能であり、ファインダー光学系の小型化のために
は好ましい。しかしそれにより、回転非対称な偏心収差
が発生し、回転対称な面ではその補正が不可能であるた
め光学性能的には好ましくない。そこで本発明のファイ
ンダー光学系では、像反転光学系を複数の光学部材で構
成し、軸上主光線に対して偏心した面にパワーを持たせ
小型化を達成すると同時に、像反転光学系中に回転非対
称な面を適用しすることで、偏心した面にパワーを持た
せたことにより発生する回転非対称な偏心収差を良好に
補正している。その結果、小型高性能なファインダー光
学系を得ることが可能になる。また、回転非対称な面
は、パワーを有した像反転光学系中の光学部材に適用す
ることが望ましい。これは、1 つの光学部材内で発生し
た回転非対称な偏心収差を、その光学部材内で良好に補
正するためである。それにより、像反転光学系中の別の
光学部材との組み立て時の相対的な位置精度等が緩和さ
れるので好ましい。また特に、回転非対称な面を適用す
る光学部材は偏心感度及び製作精度が厳しくなる。その
ため、像反転光学系中の像反転を行わない反射面を有す
る光学部材に適用すれば、製作精度上コストダウンが図
られ好ましい。また、ファインダー光学系自身を小型化
するためには、像反転光学系中の反射面を有する光学部
材内で、光路長をかせぐことが望ましく、その光学部材
内で軸上主光線を交差させることで、それが達成でき
る。また軸上主光線を交差させることによりファインダ
ー光学系に入射する光線の角度と射出する光線の角度を
大きく変化させることも可能となるので、適用する光学
装置内でのファインダー光学系のレイアウトの自由度が
増えるため、装置全体の小型化に大きく寄与できる。更
に、本第1の発明のファインダー光学系は、像反転を行
わないパワーを有した光学部材は、少なくとも共通の面
で透過作用と反射作用を有する面を有する構成としてい
る。なぜならば、軸上主光線に対して偏心した面を有し
回転非対称な面を適用する光学部材は、偏心感度及び製
作精度が厳しくなる。そのため、出来るだけ少ない回転
非対称な面で多くの反射、透過作用を持たせるのが望ま
しく、コストダウンが図れるからである。
【0026】また、本第1の発明の回転非対称な面は、
前述の軸上主光線に対して偏心させる構成としている。
本発明では、軸上主光線に対して偏心させた面にパワー
を持たせたことで、その面で発生する回転非対称な偏心
収差が発生する。そこで軸上主光線に対して偏心させた
回転非対称な面を導入することで初めて、前記回転非対
称な偏心収差を効率良く補正することが可能となる。前
記回転非対称な偏心収差を補正するために導入した回転
非対称な面が軸上主光線に対して偏心していないと、該
回転非対称な面の回転非対称の度合いが強くなりすぎ、
収差に対する感度も高くなるために、製造が困難になり
望ましくない。また、軸上主光線に対して偏心し、且つ
パワーを持たせたさせた面自体を回転非対称な面で構成
させても良い。これにより自らの面が偏心し、且つパワ
ーを持っているにも関わらず、回転非対称な偏心収差の
発生の少ない面を構成することが可能となる。
【0027】また、本第1の発明のファインダー光学系
に適用する回転非対称な面は、その面内及び面外共に回
転対称軸を有しない構成とすることが望ましい。なぜな
らば、面内及び面外に回転対称軸を有する場合、例えば
回転対称軸を外したトーリック面、放物面等では、本発
明で導入したような回転非対称な面を使っての収差補正
に対し、回転対称な成分が残るため、回転非対称な偏心
収差に対して十分な補正を行うことができなくなってし
まうからである。
【0028】また、本第1の発明ファインダー光学系
は、像反転を行わないパワーを有した光学部材が偶数回
反射であることを特徴としている。奇数回反射の場合
は、本発明で定義するところの像反転が行われる。その
ため、その光学部材にパワーを持たせ、回転非対称面を
導入する場合は、製作精度や偏心感度がアップし、コス
トアップにつながってしまう。
【0029】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転光学系の一部を構成し、像反転を行わないパ
ワーを有した光学部材以外の少なくとも1つは、偶数回
反射でダハ面を有していることを特徴としている。像反
転光学系の光学部材にダハ面が無いと、像反転自体がで
きなくなるばかりか、その小型化が図れなくなる。ま
た、ダハ面が軸上主光線に対して、少なくともY 軸方向
に偏心している場合は、y- z面内にダハ面の稜線が存
在するような構成とすることが望ましい。これにより、
少なくともx-y 軸方向の像反転が良好に行われる。
【0030】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転光学系の一部を構成し、像反転を行わないパ
ワーを有した光学部材以外の少なくとも1つは、奇数回
反射することを特徴としている。少なくとも1平面内、
例えばy- z面内で像反転を行う場合は、y- z面内で
奇数回反射することが必須の要件となる。この構成を満
足しないと、像反転自体ができなくなるばかりか、像反
転部材自身の小型化が図れなくなる。
【0031】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転光学系の一部を構成し、像反転を行わないパ
ワーを有した光学部材以外の少なくとも1つは、ポロプ
リズムから成ることを特徴としている。ポロプリズム
は、それ一つで物体の倒立実像を正立正像にする像反転
作用を有する。そのため、本発明で用いる回転非対称面
を導入した像反転を行わない光学部材と、このポロプリ
ズム1つで1 回結像のファインダー光学系を構成するこ
とが出来る。
【0032】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、それぞれが少なくとも1つの反射面を有した複数の
光学部材より成る像反転光学系において、前記光学部材
の少なくとも1つは像反転を行わないパワーを有した光
学部材であり、該光学部材の各面は光線の透過、反射に
対して独立で、それらの面の少なくとも1 面に回転非対
称面を有することを特徴とする1 回結像のファインダー
光学系である。回転非対称な面の導入と、各面を独立に
することにより、回転非対称な偏心収差補正の自由度を
増し、良好な収差補正が可能となる。
【0033】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転を行わないパワーを有した光学部材内で軸上
主光線が交差することを特徴としている。ファインダー
光学系自身を小型化するためには、像反転光学系中の反
射面を有する光学部材内で、光路長をかせぐことが望ま
しく、その光学部材内で軸上主光線を交差させること
で、それが達成できる。また軸上主光線を交差させるこ
とによりファインダー光学系に入射する光線の角度と射
出する光線の角度を大きく変化させることも可能となる
ので、適用する光学装置内でのファインダー光学系のレ
イアウトの自由度が増えるため、装置全体の小型化に大
きく寄与できる。
【0034】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転を行わないパワーを有した光学部材内で軸上
主光線が交差しないことを特徴としている。これは、像
反転を行わないパワーを有した光学部材に入射する光線
の角度と射出する光線の角度が大きく変わらないことを
意味し、結果的に入射する光線の角度と射出する光線の
角度が大きく変わらないファインダー光学系を構成する
ことが可能となる。これにより光路を折りたたむことで
光学系全体の小型化を達成し、観察者の側では、視線方
向と被写体の方向が大きく変わらないため、全く違和感
なくカメラやビデオ等を撮影することができる。
【0035】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーを有することを特徴とする1 回結像の
ファインダー光学系である。像反転光学系の一部を構成
し、像反転を行わないパワーを有した光学部材以外の光
学部材の少なくとも1つにパワーを持たせることで、フ
ァインダー光学系の小型化が、また収差補正の自由度が
増えたことにより、高性能化が図られる。
【0036】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーを有さないポロプリズムであることを
特徴とする1 回結像のファインダー光学系である。像反
転を行わないパワーを有した光学部材内部で軸上主光線
が交差しないため、その光学部材に入射する光線の角度
と射出する光線の角度が大きく変わらない。従って、入
射する光線の角度と射出する光線の角度が大きく変わら
ないファインダー光学系を構成することが可能となる。
これにより光路を折りたたむことで光学系全体の小型化
を達成し、観察者の側では、視線方向と被写体の方向が
大きく変わらないため、全く違和感なくカメラやビデオ
等を撮影することができる。また同時に用いるポロプリ
ズムがパワーを持たないので、ポロプリズムの製作上コ
ストダウンが、また精度上高性能化が図れる。
【0037】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーを有さないダハ面を持った偶数回反射
の光学部材ことを特徴とする1 回結像のファインダー光
学系である。像反転を行わないパワーを有した光学部材
内部で軸上主光線が交差しないため、その光学部材に入
射する光線の角度と射出する光線の角度が大きく変わら
ない。従って、入射する光線の角度と射出する光線の角
度が大きく変わらないファインダー光学系を構成するこ
とが可能となる。これにより光路を折りたたむことで光
学系全体の小型化を達成し、観察者の側では、視線方向
と被写体の方向が大きく変わらないため、全く違和感な
くカメラやビデオ等を撮影することができる。また同時
に用いるダハ面を持った偶数回反射の光学部材がパワー
を持たないので、製作上コストダウンが、また精度上高
性能化が図れる。
【0038】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーを有さないダハ面を持った3回反射の
光学部材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交
差しないことを特徴とする1 回結像のファインダー光学
系である。同時に用いるダハ面を持った3回反射の光学
部材がパワーを持たないので、製作上コストダウンが、
また精度上高性能化が図れる。また3回反射により、光
路長をかせげるので、小型化が達成できる。
【0039】また、本第1の発明の別のタイプファイン
ダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を有
した複数の光学部材から成る像反転光学系において、前
記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワー
を有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回転
非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せず、
更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行わな
いパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なくとも
1つはパワーを有さないダハ面を持った3回反射のミラ
ーであり、そのミラーの内部で軸上主光線が交差するこ
とを特徴とする1 回結像のファインダー光学系である。
同時に用いるダハ面を持った3回反射の光学部材がパワ
ーを持たないので、製作上コストダウンが、また精度上
高性能化が図れる。また3回反射により光路長をかせ
ぎ、軸上主光線が交差することにより光学部材自身の小
型化が可能となるので、ファインダー光学系の小型化が
達成できる。更に、ミラーを用いることで軽量化も図れ
る。
【0040】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーとダハ面を有さない3回反射の光学部
材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交差する
ことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系であ
る。像反転を行わないパワーを有した光学部材以外の光
学部材の少なくとも1つはパワーとダハ面を有さない3
回反射の光学部材であるため、製作精度上、コストダウ
ンが図れる。また、軸上主光線が交差することにより光
学部材自身の小型化が可能となるので、ファインダー光
学系の小型化が達成できる。
【0041】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーとダハ面を有さない3回反射の光学部
材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交差しな
いことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系であ
る。像反転を行わないパワーを有した光学部材以外の光
学部材の少なくとも1つはパワーとダハ面を有さない3
回反射の光学部材であるため、製作精度上、コストダウ
ンが図れる。
【0042】また、本第1の発明の別のタイプのファイ
ンダー光学系は、それぞれが少なくとも1つの反射面を
有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
とも1つはパワーを有さない1回反射の光学部材である
ことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系であ
る。1回反射の場合は、特に光学部材内の他の反射面と
の相対的な偏心を考慮しなくて良い。屈折面に対し2倍
の感度を有する反射面の偏心精度を考慮しなくて良い
分、大きなコストダウンが図れる。また反射面が少なく
て良い分、光量のロスが防げるので好ましい。
【0043】また、本第1の発明で用いられるポロプリ
ズムは、1 つまたは複数のブロックからなることが好ま
しい。ポロプリズムを1 つのブロックで構成する場合
は、特に部品成型時に各面の偏心精度や面精度を出して
おけば、組み立て時に調整をする必要がないので、生産
上大きなコストダウンが図れる。2つ、あるいは3 つ、
あるいは4つのブロックでポロプリズムを構成する場合
は、物体の倒立像をポロプリズム内部に配置することが
可能となるので、ファインダー倍率の自由度が増えると
同時に、ファインダー内で情報を表示する視野枠等を配
置する位置の自由度も増え好ましい。
【0044】また、本発明のファインダー光学系は、像
反転光学系を構成する光学部材内で軸上主光線が交差す
ることを特徴としている。前述したように、ファインダ
ー光学系では対物レンズと接眼レンズの焦点距離の比に
よって、像の見える大きさ、いわゆるファインダー倍率
が決まってくる。ファインダー光学系自体を小さく保っ
たままファインダー倍率を大きくするには、対物レンズ
の焦点距離を長くすることが好ましい。前記光学部材内
で軸上主光線を交差させることにより光路長を稼ぐこと
が可能となるので、ファインダー光学系の小型化と同時
にファインダー倍率のアップを図ることが出来る。また
同時に、前記光学部材内で軸上主光線を交差させること
によりファインダー光学系に入射する光線の角度と射出
する光線の角度を大きく変化させることが可能となるの
で、適用する光学装置内でのファインダー光学系のレイ
アウトの自由度が増えるため、装置全体の小型化に大き
く寄与できる。
【0045】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転光学系を構成する光学部材内で軸上主光線が
交差しないことを特徴としている。これは、前記光学部
材に入射する光線の角度と射出する光線の角度が大きく
変わらないことを意味し、結果的に入射する光線の角度
と射出する光線の角度が大きく変わらないファインダー
光学系を構成することが可能となる。これにより光路を
折りたたむことで光学系全体の小型化を達成し、観察者
の側では、視線方向と被写体の方向が大きく変わらない
ため、全く違和感なくカメラやビデオ等を撮影すること
ができる。
【0046】また、本第1の発明のファインダー光学系
は、像反転光学系を構成する光学部材がミラーからでき
ていることを特徴としている。これにより、小型化と同
時に軽量化が図られる。また、本第1の発明のファイン
ダー光学系は、像反転光学系を構成する光学部材がプリ
ズムからできていることを特徴としている。これによ
り、像反転光学系を構成する光学部材の一体化が図ら
れ、回転非対称な面と他の面の偏心を部品段階で決定す
ることが出来るので、組み立て精度の軽減が図られ、小
型で更に低コスト化が図られる。またプリズムによる裏
面反射のため、表面反射と同じパワーを得るのにも、そ
の反射面の曲率を緩くすることが可能である。そのた
め、特に像面湾曲に影響のあるペッツバール和を小さく
出来るので、フラットな像面を得ることが出来るので好
ましい。
【0047】また、本第1のb 発明で物体を倒立実像と
するための対物レンズ系は、ズームレンズでも、単焦点
レンズでも、以上述べてきた構成に適用できることは言
うまでもない。
【0048】また同様に、対物レンズにより形成された
物体の倒立実像を像反転光学系により正立正像とし、そ
れを観察するとするための接眼レンズも、以上述べてき
た構成に適用できることは言うまでもない。
【0049】また、対物レンズあるいは接眼レンズの働
きを、パワーを持たせた像反転光学系に分担させること
で、対物レンズ、あるいは接眼レンズ、あるいはその両
方を削除する構成とすることも可能である。これによ
り、部品点数の削減が可能となり、大幅なコストダウン
と小型化が図れる。
【0050】また、本第1の発明のファインダー光学系
の像反転光学系を構成する光学部材は、その反射面の作
用をプリズムに代表させると、前述のポロプリズム以外
に、偏角プリズム、直角プリズム、ペンタプリズム、楔
型プリズム、ペチャンプリズム等が有り、それらにダハ
面を有するプリズムも適用可能である。また、これらの
反射面の作用を有するミラー等で構成が可能なのは言う
までもない。
【0051】また、本第1の発明のファインダー光学系
では、対物レンズと接眼レンズの焦点距離の比によっ
て、像の見える大きさ、いわゆるファインダー倍率が決
まってくる。ファインダー光学系自体を小さく保ったま
まファインダー倍率を大きくするためには、対物レンズ
の焦点距離を長くするか、接眼レンズの焦点距離を短く
することが望ましい。しかし、接眼レンズの焦点距離を
短くしてファインダー倍率を大きくしようとすると、接
眼レンズで発生する収差量が大きくなり過ぎ、それを補
正するために接眼レンズ自身のレンズ枚数を増やさなけ
ればならなくなり、結果的にファインまた奇数回反射を
する場合は、1 回反射あるいは3回反射が好ましい。5
回以上の反射回数になると、ファインダー光学系の小型
化が図れなくなる。特に3回反射の場合は、光学部材内
で光路長を稼ぎ、対物レンズの光路を折りたたむことに
より、小型化と同時にファインダー倍率の高倍率化が達
成でき好ましい。また、1回反射の場合は、特に光学部
材内の他の反射面との相対的な偏心を考慮しなくて良
い。屈折面に対し2倍の感度を有する反射面の偏心精度
を考慮しなくて良い分、大きなコストダウンが図れる。
また反射面が少なくて良い分、光量のロスが防げるので
好ましい。
【0052】また、像反転光学系内の光学部材にダハ面
を用いることで、上下左右のいずれかの像反転が可能で
ある。これにより、光学部材の小型化が図られる。ま
た、像反転光学系内の光学部材にダハ面が無い場合は、
光学部材自身の製作上有利である。ダハ面は、製作精度
が非常に厳しいため量産化が非常に難しい。そのため大
量生産をするためには有利となる。
【0053】また、像反転光学系中の像反転を行わない
パワーを有した光学部材以外の光学部材の少なくとも1
つがパワーを有することで、更なる小型化を達成するこ
とも可能である。
【0054】また、前記像反転を行わないパワーを有し
た光学部材以外の光学部材の少なくとも1つがパワーを
有さない場合は、その光学部材の製作精度上、コストダ
ウンが図られる。
【0055】また、回転非対称面は、偏心して配置され
た各面の偏心面と略同一の面を対称面となるようにする
ことで、対称面をはさんで左右両側を対称にすることが
でき、収差補正と製作性を大幅に向上できる。
【0056】また、回転非対称面を反射面として構成す
ることにより、収差補正上良い結果を得られる。これ
は、反射面に回転非対称面を用いると、透過面に用いる
場合と比べて色収差はまったく発生せず、又、面の傾き
が少なくても光線を屈曲させることが出来るために、他
の収差発生も少ないからである。つまり、同じ屈折力を
得る場合に、反射面のほうが屈折面に比べて収差の発生
が少なくてすむ。前記反射面は、臨界角を超えて光線が
入射するように、光線に対して傾けて配置された全反射
面で構成することにより、高い反射率にすることが可能
となる。
【0057】また、反射面を構成する面にアルミ又は銀
等の金属薄膜を表面に形成した反射面又は、誘電体多層
膜の形成された反射面で構成することが好ましい。金属
薄膜で反射作用を有する場合は手軽に高反射率を得るこ
とが可能となる。また誘電体反射膜の場合は、波長選択
性や、吸収の少ない反射膜を形成する場合に有利とな
る。
【0058】また反射面を裏面鏡で構成することによ
り、像面湾曲の発生を少なくすることができる。これ
は、同じ焦点距離の凹面鏡を構成する場合に、裏面鏡の
ほうが屈折率の分、曲率半径が大きくてすみ、特に像面
湾曲収差の発生が少なくてすむからである。次の条件式
は、たとえば水平線を写した時に、弓なり湾曲してしま
う、弓なりな回転非対称な像歪みに関するものである。
図4と図5に示す様にY−Z面内でX方向の最大画角の
主光線4が回転非対称面5(図5の断面5a)と交差す
る点における前記回転非対称面の法線6のtan の値と、
軸上主光線7が前記回転非対称面5(図5の断面5b)
と交差する点における前記回転非対称面の法線8のtan
の値との差をDYとするとき、 0<|DY|<0.1 …(1−1) なる条件を満足することが重要である。上記条件式の下
限を超えると弓なりな像歪みを補正する事が出来なくな
る、又上限を超えると弓なりな像歪みが補正過剰とな
り、どちらの場合も像が弓なりに歪んでしまう。さら
に、好ましくは、 0<|DY|<0.05 …(1−2) なる条件を満足する事が好ましい。また次の条件式は、
台形に発生する像歪みに関するものである。回転非対称
面の偏心方向をY−Z面内とすると、Y正方向の最大画
角の主光線と、Y負方向の最大画角の主光線が、前記面
と当たる部分のX方向の曲率の比をCxnとするとき、 0<|Cxn|<1 …(2−1) 又は、 1<|Cxn|<10 …(2−2) なる条件どちらかを満足する事が重要となる。上記条件
式の下限0を超えると、Y正方向光線を反射している場
合には、Y負の方向に上辺が短くなる台形歪みが大きく
なりすぎ、他の面で補正する事が不可能になる。又、上
限10を超えると逆にY正の方向に上辺が短くなる台形
歪みが大きく発生し、他の面で補正する事が難しくな
る。
【0059】又、1になる場合はこの面で発生する台形
歪みを少なくする事ができないので、台形歪みが出っ放
しになる。つまり、1以外の条件に入る値で、他の面と
のバランスをとってお互いに補正し合う事が重要であ
る。さらに好ましくは、 0.8<|Cxn|<1 …(2−3) 又は、 1<|Cxn|<3 …(2−4) なる条件式を満足する事が好ましい。
【0060】次に、本発明の第2の発明につき説明す
る。本第2の発明のファインダー光学系は、像反転光学
系において、少なくとも1つの面が回転非対称な面を有
する像方向変換部材がパワーを有することを特徴とする
1 回結像のファインダー光学系である。
【0061】まず、以下の本第2の発明の説明に用いる
言葉の定義、及び座標系について説明する。本第2の発
明で用いられる像反転光学系とは、物体の倒立実像を正
立正像にするための作用を有する光学部材全てを指す。
逆に言えば、その作用を有する光学部材を1つにまとめ
て像反転光学系と呼ぶ。また、像方向変換部材とは、少
なくともその部材のみで上下あるいは左右の反転が行わ
れる光学部材を指す。当然、その光学部材のみで上下左
右の反転を行い、物体の倒立実像を正立正像にすること
ができる部材をも指す。しかし、単に入射光線と射出光
線の角度を変換させるだけで上下左右のいずれか一方を
も反転させない光学部材は、本発明では像方向変換部材
とは認めない。
【0062】次に、本第2の発明で用いる座標系につい
て説明する。物点中心を通り、絞り中心または開口中心
を通過し、像面中心に到達する光線を軸上主光線とし、
光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義され
る光軸をZ軸とし、前記Z軸と直交しかつ、ファインダ
ー光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義
し、前記光軸と直交しかつ、前記Y軸と直交する軸をX
軸とする。
【0063】本第2の発明でいう像反転を上記座標系に
従って述べると、x- z面またはy- z面において、少
なくとも一方の面内で像が反転することを言う。従って
前述のように、同じミラーやプリズムであっても像反転
の作用の有無によっては、像方向変換部材に成り得た
り、成り得なかったりする場合がある。例えば、像反転
の作用を有せず、単に光路を折りたたむだけの作用とな
るようなミラーやプリズム等の光学部材は、本発明では
像方向変換部材とは言わない。
【0064】また、光線の追跡方向は、物体から像面に
向かう順光線追跡で説明する。一般に、球面レンズでの
み構成された球面レンズ系では、球面により発生する球
面収差と、コマ収差、像面湾曲等の収差をいくつかの面
でお互いに補正しあい、全体として収差を少なくする構
成になっている。
【0065】一方、少ない面数で収差を良好に補正する
ためには、回転対称非球面等が用いられる。これは、球
面で発生する各種収差自体を少なくするためである。以
下に、本発明の構成と作用について説明する。回転対称
な光学系が偏心した場合、回転非対称な収差が発生し、
これを回転対称な光学系でのみ補正することは不可能で
ある。この偏心により発生する回転非対称な収差は、歪
曲収差、像面湾曲、さらに軸上でも発生する非点収差、
コマ収差、がある。本発明は、前記偏心による発生する
回転非対称な収差の補正のために、回転非対称な面を光
学系中に配置して、前記回転非対称な収差を補正してい
る。
【0066】また、偏心して配置された凹面鏡により発
生する回転非対称な収差に、回転非対称な像面湾曲があ
る。例えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射し
た光線は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線が
凹面鏡に当たって以降、像面までの後ろ側焦点距離は像
界側が空気の場合、光線が当たった部分の曲率半径の半
分になる。すると、図1示すように、軸上主光線に対し
て傾いた像面1を形成する。このように回転非対称な像
面湾曲を補正するには回転対称な光学系では、不可能で
あった。この傾いた像面湾曲を補正するには、凹面鏡を
回転非対称な面で構成し、この例ではY軸正の方向に対
して曲率を強く(屈折力を強く)し、Y軸負の方向に対
して曲率を弱く(屈折力を弱く)することにより補正す
ることができる。また上記構成と同様な効果を持つ、回
転非対称な面を凹面鏡とは別に、光学系中に配置するこ
とにより少ない構成枚数でフラットの像面を得ることが
可能となる。
【0067】次に、回転非対称な非点収差について説明
する。前記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡で
は軸上光線に対しても図2に示すような非点収差2が発
生する。この非点収差を補正するためには、前記説明と
同様に回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向の曲率
を適切に変えることによって可能となる。さらに、回転
非対称なコマ収差について説明する。
【0068】前記説明と同様に、偏心して配置された凹
面鏡では軸上光線に対しても図3に示すようなコマ収差
3が発生する。このコマ収差を補正するためには、回転
非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変
えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変え
ることによって可能となる。
【0069】次に、本第2の発明について説明する。フ
ァインダー光学系では一般に、像方向変換部材は前述の
軸上主光線(回転対称光学系の場合は光軸)に対して偏
心した面を有している。この面にパワーをつけることに
よって、ファインダー光学系を構成している他の回転対
称な面のパワーを小さくしたり、回転対称なレンズの枚
数削減も可能であり、ファインダー光学系の小型化のた
めには好ましいことである。しかしそれにより、回転非
対称な偏心収差が発生し、回転対称な面ではその補正が
不可能であるため光学性能的には好ましくない。そこで
本発明のファインダー光学系では、像方向変換部材の軸
上主光線に対して偏心した面にパワーを持たせ小型化を
達成すると同時に、該光学系中に回転非対称な面を適用
しすることで、偏心した面にパワーを持たせたことによ
り発生する回転非対称な偏心収差を良好に補正してい
る。その結果、小型高性能なファインダー光学系を得る
ことが可能になる。
【0070】また、本第2の発明のファインダー光学系
に適用する回転非対称な面は、前述の軸上主光線に対し
て偏心させることを特徴としている。本第2の発明で
は、軸上主光線に対して偏心させた面にパワーを持たせ
たことで、その面で発生する回転非対称な偏心収差が発
生する。そこで軸上主光線に対して偏心させた回転非対
称な面を導入することで初めて、前記回転非対称な偏心
収差を効率良く補正することが可能となる。前記回転非
対称な偏心収差を補正するために導入した回転非対称な
面が軸上主光線に対して偏心していないと、該回転非対
称な面の回転非対称の度合いが強くなりすぎ、収差に対
する感度も高くなるために、製造が困難になる。
【0071】また、軸上主光線に対して偏心し、且つパ
ワーを持たせた面自体を回転非対称な面で構成させても
良い。これにより自らの面が偏心し、且つパワーを持っ
ているにも関わらず、回転非対称な偏心収差の発生の少
ない面を構成することが可能となる。
【0072】また、本第2の発明のファインダー光学系
に適用する回転非対称な面は、その面内及び面外共に回
転対称軸を有しないことを特徴としている。面内及び面
外に回転対称軸を有する場合、例えば回転対称軸を外し
たトーリック面、放物面等では、本発明で導入したよう
な回転非対称な面を使っての収差補正に対し、回転対称
な成分が残るため、回転非対称な偏心収差に対して十分
な補正を行うことができなくなるため、面内、面外共に
回転対称軸を有さない回転非対称面であることが望まし
い。
【0073】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、パワーを有した像方向変換部材が偶数回反射をし、
ダハ面を有していることを特徴としている。ダハ面が無
いと、像反転自体ができなくなるばかりか、像方向変換
部材自身の小型化が図れなくなる。また、パワーを有し
た像方向変換部材の面が軸上主光線に対して、少なくと
もY 軸方向に偏心している場合は、y- z面内にダハ面
の稜線が存在するような構成とすることが望ましい。こ
れにより、少なくともx-y 軸方向の像反転良好に行われ
る。
【0074】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、パワーを有した像方向変換部材が奇数回反射するこ
とを特徴としている。少なくとも1平面内、例えばy-
z面内で像反転を行う場合は、y- z面内で奇数回反射
することが必須の要件となる。この構成を満足しない
と、像反転自体ができなくなるばかりか、像方向変換部
材自身の小型化が図れなくなる。
【0075】また、奇数回反射をする場合は、1 回反射
あるいは3回反射が好ましい。5回以上の反射回数にな
ると、像方向変換部材の作製上、あるいは組み立て調整
上、精度を確保して良好なファインダー光学系を得るこ
とが困難になる。それは、ファインダー光学系では、対
物レンズと接眼レンズの焦点距離の比によって、像の見
える大きさ、いわゆるファインダー倍率が決まってく
る。ファインダー光学系自体を小さく保ったままファイ
ンダー倍率を大きくするためには、対物レンズの焦点距
離を長くするか、接眼レンズの焦点距離を短くすること
が望ましい。しかし、接眼レンズの焦点距離を短くして
ファインダー倍率を大きくしようとすると、接眼レンズ
で発生する収差量が大きくなり過ぎ、それを補正するた
めに接眼レンズ自身のレンズ枚数を増やさなければなら
なくなり、結果的にファインダー光学系の小型化が図れ
なくなる。特に3回反射の場合は、像方向変換部材内で
光路長を稼ぎ、対物レンズの光路を折りたたむことによ
り、小型化と同時にファインダー倍率の高倍率化が達成
でき好ましい。また、1回反射の場合は、特に像方向変
換部材内の他の反射面との相対的な偏心を考慮しなくて
良い。屈折面に対し2倍の感度を有する反射面の偏心精
度を考慮しなくて良い分、大きなコストダウンが図れ
る。また反射面が少なくて良い分、光量のロスが防げる
ので好ましい。
【0076】また、奇数回反射の像方向変換部材にダハ
面を用いることで、上下左右の像反転が完結し、少なく
ともその1部材で物体の倒立実像を正立正像にすること
ができる。従って、部品点数の削減によるコストダウン
が可能である。また同時に、光路長も稼ぐことが出来る
ので、ファインダー倍率のアップにも寄与できる。
【0077】また、奇数回反射の像方向変換部材にダハ
面が無い場合は、像方向変換部材の製作上有利である。
ダハ面は、製作精度が非常に厳しいため量産化が非常に
難しい。そのため大量生産をするためには有利となる。
また、反射の回数が少ないことにより、光量ロスも少な
く好ましい。
【0078】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、像方向変換部材がポロプリズムから成っていること
を特徴としている。回転対称系の場合のポロプリズム
は、 x-y軸とy- z軸に対して像反転作用を有する。小
型化を図るためにはポロプリズム自身にパワーを持た
せ、ポロプリズムの屈折面、あるいは反射面の少なくと
も1面をTFC面とし、軸上主光線に対して偏心させる
ことで初めて回転非対称な偏心収差を良好に補正するこ
とが可能である。
【0079】また、ポロプリズムは、1 つまたは複数の
ブロックからなることが好ましい。ポロプリズムを1 つ
のブロックで構成する場合は、特に部品成型時に各面の
偏心精度や面精度を出しておけば、組み立て時に調整を
する必要がないので、生産上大きなコストダウンが図れ
る。2つ、あるいは3 つ、あるいは4つのブロックでポ
ロプリズムを構成する場合は、物体の倒立像をポロプリ
ズム内部に配置することが可能となるので、ファインダ
ー倍率の自由度が増えると同時に、ファインダー内で情
報を表示する視野枠等を配置する位置の自由度も増え好
ましい。
【0080】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、像方向変換部材内で軸上主光線が交差することを特
徴としている。前述したように、ファインダー光学系で
は対物レンズと接眼レンズの焦点距離の比によって、像
の見える大きさ、いわゆるファインダー倍率が決まって
くる。ファインダー光学系自体を小さく保ったままファ
インダー倍率を大きくするには、対物レンズの焦点距離
を長くすることが好ましい。像方向変換部材内で軸上主
光線を交差させることにより光路長を稼ぐことが可能と
なるので、ファインダー光学系の小型化と同時にファイ
ンダー倍率のアップを図ることが出来る。また同時に、
像方向変換部材内で軸上主光線を交差させることにより
ファインダー光学系に入射する光線の角度と射出する光
線の角度を大きく変化させることが可能となるので、適
用する光学装置内でのファインダー光学系のレイアウト
の自由度が増えるため、装置全体の小型化に大きく寄与
できる。
【0081】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、像方向変換部材内で、軸上主光線が交差しないこと
を特徴としている。これは、像方向変換部材に入射する
光線の角度と射出する光線の角度が大きく変わらないこ
とを意味し、結果的に入射する光線の角度と射出する光
線の角度が大きく変わらないファインダー光学系を構成
することが可能となる。これにより光路を折りたたむこ
とで光学系全体の小型化を達成し、観察者の側では、視
線方向と被写体の方向が大きく変わらないため、全く違
和感なくカメラやビデオ等を撮影することができる。
【0082】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、像方向変換部材がミラーからできていることを特徴
としている。これにより、小型化と同時に軽量化が図ら
れる。
【0083】また、本第2の発明のファインダー光学系
は、像方向変換部材がプリズムからできていることを特
徴としている。これにより、像方向変換部材の一体化が
図られ、回転非対称な面と他の面の偏心を部品段階で決
定することが出来るので、組み立て精度の軽減が図ら
れ、小型で更に低コスト化が図られる。またプリズムに
よる裏面反射のため、表面反射と同じパワーを得るのに
も、その反射面の曲率を緩くすることが可能である。そ
のため、特に像面湾曲に影響のあるペッツバール和を小
さく出来るので、フラットな像面を得ることが出来るの
で好ましい。
【0084】また、物体を倒立実像とするための対物レ
ンズ系は、ズームレンズでも、単焦点レンズでも、以上
述べてきた構成に適用できることは言うまでもない。ま
た同様に、対物レンズにより形成された物体の倒立実像
を像反転光学系により正立正像とし、それを観察すると
するための接眼レンズも、以上述べてきた構成に適用で
きることは言うまでもない。また、対物レンズあるいは
接眼レンズの働きを、パワーを持たせた像反転光学系に
分担させることで、対物レンズ、あるいは接眼レンズ、
あるいはその両方を削除する構成とすることも可能であ
る。これにより、部品点数の削減が可能となり、大幅な
コストダウンと小型化が図れる。
【0085】また、用いる像方向変換部材は、その反射
面の作用をプリズムに代表させると、前述のポロプリズ
ム以外に、直角プリズム、ペンタプリズム、楔型プリズ
ム、ペチャンプリズム等が有り、それらにダハ面を有す
るプリズムも適用可能である。また偏角プリズムにダハ
面を有する場合も、適用可能である。
【0086】また、これらの反射面の作用を有するミラ
ー等で構成が可能なのは言うまでもない。また、回転非
対称面は、偏心して配置された各面の偏心面と略同一の
面を対称面となるようにすることで、対称面をはさんで
左右両側を対称にすることができ、収差補正と製作性を
大幅に向上できる。
【0087】また、回転非対称面を反射面として構成す
ることにより、収差補正上良い結果を得られる。これは
反射面に回転非対称面を用いると、透過面に用いる場合
と比べて色収差はまったく発生しないからである。又、
面の傾きが少なくても光線を屈曲させることが出来るた
めに、他の収差発生も少ない。つまり、同じ屈折力を得
る場合に、反射面のほうが屈折面に比べて収差の発生が
少なくてすむからである。
【0088】また、前記反射面は、臨界角を超えて光線
が入射するように、光線に対して傾けて配置された全反
射面で構成することにより、高い反射率にすることが可
能となる。さらにその反射面を構成する場合には、アル
ミ又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面又は、誘
電体多層膜の形成された反射面で構成することが好まし
い。金属薄膜で反射作用を有する場合は手軽に高反射率
を得ることが可能となる。また誘電体反射膜の場合は、
波長選択性や、吸収の少ない反射膜を形成する場合に有
利となる。
【0089】また、反射面を裏面鏡で構成することによ
り、像面湾曲の発生を少なくすることができる。これ
は、同じ焦点距離の凹面鏡を構成する場合に、裏面鏡の
ほうが屈折率の分、曲率半径が大きくてすみ、特に像面
湾曲収差の発生が少なくてすむからである。
【0090】次の条件式は、たとえば水平線を写した時
に、弓なり湾曲してしまう、弓なりな回転非対称な像歪
みに関するものである。図4と図5に示す様にY−Z面
内でX方向の最大画角の主光線4が回転非対称面5と交
差する点における前記回転非対称面5(図5の断面5
a)の法線6のtan の値と、軸上主光線7が前記回転非
対称面5と交差する点における前記回転非対称面5(図
5の断面5b)の法線8のtan の値との差をDYとする
とき、 0<|DY|<0.1 …(1−1) なる条件を満足することが重要である。上記条件式の下
限を超えると弓なりな像歪みを補正する事が出来なくな
る、又上限を超えると弓なりな像歪みが補正過剰とな
り、どちらの場合も像が弓なりに歪んでしまう。
【0091】さらに、好ましくは、 0<|DY|<0.05 …(1−2) なる条件を満足する事が好ましい。
【0092】また次の条件式は、台形に発生する像歪み
に関するものである。回転非対称面の偏心方向をY−Z
面内とすると、Y正方向の最大画角の主光線と、Y負方
向の最大画角の主光線が、前記面と当たる部分のX方向
の曲率の比をCxnとするとき、 0<|Cxn|<1 …(2−1) 又は、 1<|Cxn|<10 …(2−2) なる条件どちらかを満足する事が重要となる。上記条件
式の下限0を超えると、Y正方向光線を反射している場
合には、Y負の方向に上辺が短くなる台形歪みが大きく
なりすぎ、他の面で補正する事が不可能になる。又、上
限10を超えると逆にY正の方向に上辺が短くなる台形
歪みが大きく発生し、他の面で補正する事が難しくな
る。
【0093】又、1になる場合はこの面で発生する台形
歪みを少なくする事ができないので、台形歪みが出っ放
しになる。つまり、1以外の条件に入る値で、他の面と
のバランスをとってお互いに補正し合う事が重要であ
る。
【0094】さらに好ましくは、 0.8<|Cxn|<1 …(2−3) 又は、 1<|Cxn|<3 …(2−4) なる条件式を満足する事が好ましい。
【0095】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の発明及び
第2の発明のファインダー光学系につき、それぞれ各実
施例の説明をする。
【0096】まず、第1の発明の各実施例について記述
する。第1 実施例(図6)及び第2 実施例(図7)は共
に、対物レンズ9と像反転光学系10と接眼レンズ11
を有する、レンズシャッターカメラ用の1 回結像のファ
インダー光学系である。猶、対物レンズ9は、単焦点で
も、ズームとしてでも適用可能である。
【0097】第1 実施例の像反転光学系10は、物体側
に配置され、像反転作用を持たないパワーを有した偏角
プリズム12と、観察者側に配置され、正立正像作用を
持つダハ面13を有したペチャンプリズム14である光
学部材から成っており、1次結像面は2つのプリズム
(12,14)の間近傍に形成される。
【0098】第1実施例の偏角プリズム12は、対物レ
ンズ9側から入射する軸上主光線15をだどって、第1
透過面、第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面の順に構
成され、第1 反射面と第2 透過面が共通の面である。ま
た、ダハ面13を有したペチャンプリズム14は、第1
透過面、第1 反射面、第2 反射面、第3 反射面、第2透
過面の構成で、第1 透過面と第3 反射面が、また第1反
射面と第2 透過面が共通の面である。そして、第2 反射
面がダハ面13となっている。また、偏角プリズム12
の第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面と、ダハ面13
を有したペチャンプリズム14のダハ面以外の面を回転
非対称面0としている。そのため、第1反射面(第2透
過面)と第3反射面(第1透過面)とがパワー面とな
り、ペチャンプリズム14がパワーを有することにな
る。
【0099】この構成によれば、回転非対称面0によ
り、回転非対称な偏心収差が良好に補正され、更に、ほ
ぼ同一線上に視線方向と被写体が並ぶため、違和感のな
い観察が行われる。
【0100】また、第2 実施例の像反転光学系10は、
第1実施例と同じ偏角プリズム12とペチャンプリズム
14から構成は同じである。しかし、パワーを持った像
反転を行わない偏角プリズムの第1反射面と第2透過面
とが独立であり、これにより回転非対称な偏心収差の補
正の自由度が増え、良好な性能を確保できる。また、第
2実施例のペチャンプリズム14は、全ての面が平面に
て構成されており、パワーは有していない。
【0101】また、第3実施例(図8)も、第1、第2
実施例と同じパワーを有した偏角プリズム12と、ダハ
面13を持ったペチャンプリズム14とから成る像反転
光学系10の例である。しかし、本実施例は、物体側に
光路長を長くとれるペチャンプリズム14を配置し、接
眼側に偏角プリズム12を配置したことにより、対物レ
ンズの焦点距離を長く出来る分、ファインダー倍率の高
倍率化とファインダー光学系自身の小型化が同時に図れ
る利点がある。また、この例では、像反転を行わない偏
角プリズム12の各面が第2実施例と同様に独立であ
り、これにより回転非対称な偏心収差の補正の自由度が
増え、良好な性能を確保できる。1次結像面は2つのプ
リズム(12,14)の間近傍に形成される。
【0102】以下に示す、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、
第15、第16、第17、 第18、 第19、第20、 第
21、 第22、 第23、 第24、 第25、 第26実施例
は、一眼レフレックスカメラ用の1 回結像のファインダ
ー光学系であり、像反転光学系のみを図示している(図
中、左側が物体側)。また、1次結像面は物体側のプリ
ズムの第1透過面近傍に形成される。
【0103】第4実施例(図9)の像反転光学系は、対
物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ
導くミラー16と、像反転を行わないパワーを持った偏
角プリズム12と、ダハ面13を有した偏角プリズム1
7とから成っている。パワーを持った偏角プリズム12
は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面
の構成で、第1透過面と第2反射面が共通の面で、その
面と、第1反射面を回転非対称面0としている。また、
ダハ面13を有した偏角プリズム17は、第1透過面、
第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面の構成で、第1反
射面がダハ面13である。また、全てが独立した面から
成っている。そして、第2反射面を回転非対称面0とし
ている。
【0104】この構成によれば、回転非対称面0によ
り、回転非対称な偏心収差が良好に補正され、更に、フ
ァインダー光学系の高さ方向を小さく出来る。第5実施
例(図10)、第6実施例(図11)の像反転光学系
は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光
学系へ導くミラーと、像反転を行わないパワーを持った
偏角プリズム12と、ダハ面13を有したペンタプリズ
ム18とから成っている。像反転を行わないパワーを持
った偏角プリズム12は、第1 透過面、第1 反射面、第
2 反射面、第2 透過面の構成で、第1 透過面と、第2反
射面が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いてい
る。また、ダハ面13を有したペンタプリズム18は、
第1 透過面、第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面の構
成で、全てが独立した面から成っている。第5実施例と
第6実施例の違いは、ダハ面13を有したペンタプリズ
ム18がパワーを持っているかどうかで、第5実施例で
はパワーを持たず、第6実施例では、第2反射面に回転
非対称面0を配置することでパワーを持たせている。こ
れらの構成によれば、回転非対称面により、回転非対称
な偏心収差が良好に補正され、更に、ウエストレベルフ
ァインダーとしての適用が可能である。第7実施例(図
12)と第8実施例(図13)は、像反転光学系がミラ
ー16と、2つの偏角プリズム12と17の例である。
これらの実施例の違いは像反転を行わないパワーを持っ
た偏角プリズム12の面が各面独立かどうかと、相対す
るダハ面13を用いている偏角プリズム17がパワーを
持っているかの違いである。第8実施例の像反転光学系
は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光
学系へ導くミラー16と、共通な面を有する像反転を行
わないパワーを持った偏角プリズム12と、パワーを持
たないダハ面を有した偏角プリズム17とから成ってい
る。像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム12
は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面
から成り、第1反射面と第2透過面が共通の面で、そこ
に回転非対称面0を用いている。また、ダハ面13を有
し全体としてパワーを持たない偏角プリズム17は、第
1透過面、ダハ面13の第1反射面、第2反射面、第2
透過面から成り、第1透過面と第2反射面が共通であ
る。第9実施例の像反転光学系は、対物レンズで出来た
物体の倒立像をファインダー光学系へ導くミラー16
と、各面が独立のでプリズム内部で軸上主光線が交差し
ない像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム12
と、パワーを持ちダハ面13を有した偏角プリズム17
とから成っている。像反転を行わないパワーを持った偏
角プリズム12は、第1透過面、第1反射面、第2反射
面、第2透過面から成り、第1反射面と第2透過面が回
転非対称面0である。また、パワーを持ちダハ面13を
有した偏角プリズム17は、第1透過面、ダハ面の第1
反射面、第2反射面、第2透過面から成り、第1透過面
と第2反射面が共通である。この偏角プリズムは、入射
光線と射出光線の角度を変える働きがあるが、本実施例
のように、2つの偏角プリズムを使うことで、視線方向
と被写体方向を比較的そろえることが可能である。この
構成によれば、回転非対称面0により、回転非対称な偏
心収差が良好に補正される。
【0105】第9実施例(図14)、第10実施例(図
15)も第7、第8実施例同様、像反転光学系が、ミラ
ー16と、2つの偏角プリズム12と17の例である。
第7、第8実施例との違いは、パワーを持った像反転を
行わない偏角プリズム12の第1反射面で反射された光
線の方向の違いである。第7、第8実施例が第1反射面
で物体側に光線15を反射するような構成となっていた
のに対し、第9、第10実施例は第1反射面で像側に光
線15を反射するような構成となっている。また、第
9、第10実施例のパワーを持った像反転を行わない偏
角プリズム12の各面は独立な構成となっており、自由
度が増えた分回転非対称な偏心収差の補正が良好に行え
る。作用効果は第7、第8実施例の通りである。第11
実施例(図16)、第12実施例(図17)も第7、第
8実施例同様、像反転光学系が、ミラー16と、2つの
偏角プリズム12と17の例である。第7、第8実施例
との違いは、2つの偏角プリズム12と17の向きの違
いである。また、第11実施例と第12実施例との違い
もダハ面13を用いている偏角プリズム17がパワーを
持っているか、共通な面があるかの違いである。第11
実施例の像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒
立像をファインダー光学系へ導くミラー16と、パワー
を持った像反転を行わない偏角プリズム12と、ダハ面
13を有した偏角プリズム17とから成っている。パワ
ーを持った像反転を行わない偏角プリズム12は、第1
透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成で
あり、第2反射面と第1透過面が共通の面である。そし
てその面と、第1反射面に回転非対称面0を用いてい
る。ダハ面13を有した偏角プリズム17は、第1透過
面、第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過面
の構成であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面で、
そこに回転非対称面0を用いており、パワーを有してい
る。この作用効果は第7実施例と同様である。また、第
12実施例は、観察者側の偏角プリズム17がパワーを
持たず、第2反射面をダハ面13としている。また、各
面が独立の構成となっている。回転非対称面0は、物体
側のパワーを持った像反転を行わない偏角プリズム12
の第1透過面と第2反射面であり、これらは共通の面で
ある。この作用効果は第7実施例と同様である。
【0106】第13実施例(図18)、第14実施例
(図19)は、第11、第12実施例の偏角プリズム1
2と17の順序を入れ換えたもので、その作用効果は第
11、第12実施例と同様である。
【0107】第15実施例(図20)、第16実施例
(図21)も、第7、第8実施例同様、像反転光学系
が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例で
ある。第7、第8実施例との違いは、偏角プリズム12
と17との向きと、光線15の射出角度の違いである。
この例は、上からファインダーを覗き込むウエストレベ
ルファインダーに好適な構成である。また、第15実施
例と第16実施例との違いは、パワーを持った像反転を
行わない偏角プリズム12の面に共通な面があるか、独
立の面から成っているかの違いである。独立な面から成
る第17実施例では、回転非対称な偏心収差を補正する
自由度が増した分、更に良好な収差補正が可能である。
第15実施例の像反転光学系は、対物レンズで出来た物
体の倒立像をファインダー光学系へ導くミラー16と、
像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム12と、
像反転部材であるダハ面13を有した偏角プリズム17
とから成っている。像反転を行わないパワーを持った偏
角プリズム12は、第1透過面、第1反射面、第2反射
面、第2透過面の構成であり、第1反射面と第2透過面
が共通の面であり、そこに回転非対称面0を用いてい
る。また第2反射面にも回転非対称面0を用いている。
ダハ面13を有した観察者側の偏角プリズム17は、第
1透過面、ダハ面13を有した第1反射面、第2反射
面、第2透過面の構成であり、 第2反射面と第1透過面
が共通の面である。この作用効果は第7実施例と同様で
ある。また、第16実施例の像反転光学系は、対物レン
ズで出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ導くミ
ラー16と、像反転を行わないパワーを持った偏角プリ
ズム12と、像反転部材であるダハ面13を有した偏角
プリズム17とから成っている。像反転を行わないパワ
ーを持った偏角プリズム12は、第1透過面、第1反射
面、第2反射面、第2透過面の構成であり、各面が独立
の構成である。回転非対称面0は第1反射面と第2反射
面である。ダハ面13を有した観察者側の偏角プリズム
17の構成は、第15実施例と共通であり、作用効果も
第7実施例と同様である。
【0108】第17実施例(図22)、第18実施例
(図23)も、第7、第8実施例同様、像反転光学系
が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例で
ある。第7、第8実施例との違いは、偏角プリズム12
と17の向きと、光線15の射出角度の違いである。ま
た第17、第18実施例の違いはダハ面13を用いてい
る偏角プリズム12と17の違いである。第17実施例
の像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像を
ファインダー光学系へ導くミラー16と、像反転を行わ
ないパワーを持った偏角プリズム12と、像反転部材で
あるダハ面13を有した偏角プリズム17とから成って
いる。像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム1
2は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過
面の構成であり、第1反射面と第2透過面が共通の面で
あり、そこに回転非対称面0を用いている。また、ダハ
面13を有した観察者側の偏角プリズム17は、第1透
過面、第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過
面の構成であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面
で、そこに回転非対称面0を用いている。この作用効果
は第7実施例と同様である。また、第18実施例は、物
体側の偏角プリズム17がダハ面13を有した像反転部
材であり、第2反射面をダハ面13としている。回転非
対称面0は、物体側の偏角プリズム17の第2透過面と
第1反射面であり、これらは共通の面である。また観察
者側の像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム1
2は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過
面の構成で、第1反射面と第2透過面が共通の面であ
り、そこに回転非対称面0を用いている。この作用効果
は第7実施例と同様である。
【0109】第19実施例(図24)、第20実施例
(図25)も、第7、第8実施例同様、像反転光学系
が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例で
ある。第7、第8実施例との違いは、偏角プリズム12
と17の向きと、光線15の射出角度の違いである。こ
の例は、上からファインダーを覗き込むウエストレベル
ファインダーに好適な構成である。また第19、第20
実施例の違いもダハ面13を用いている偏角プリズム1
7の違いである。第19実施例の像反転光学系は、対物
レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ導
くミラー16と、像反転を行わないパワーを持った偏角
プリズム12と、像反転部材であるダハ面13を有した
偏角プリズム17とから成っている。像反転を行わない
パワーを持った偏角プリズム12は、第1透過面、第1
反射面、第2反射面、第2透過面の構成であり、第1反
射面と第2透過面が共通の面である。そして、全ての面
が回転非対称面0となっている。またダハ面13を有し
た像側の偏角プリズム17は、第1透過面、第1反射
面、ダハ面13を有した第2反射面、第2透過面の構成
であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面で、そこに
回転非対称面0を用いている。この作用効果は第7実施
例と同様である。また、第20実施例は、物体側の偏角
プリズム17がダハ面13を有した像反転部材であり、
第2反射面をダハ面13としている。そして観察者側に
パワーを持った像反転を行わない偏角プリズム12が配
置されている。回転非対称面0は、物体側の偏角プリズ
ム17の第1反射面と第2 透過面(但しこれらは共通の
面である)と、観察者側の第1反射面、第2反射面と第
2透過面(これらも共通の面である)である。この作用
効果は第7実施例と同様である。
【0110】第21実施例(図26)、第22実施例
(図27)は、像反転光学系が、像反転部材のミラー1
6とダハ面13を有したペチャンプリズム14と、像反
転を行わないパワーを持った内部で軸上主光線15が交
差するペンタゴナルプリズム19の例である。第21実
施例と第22実施例との違いはダハ面13を有したペチ
ャンプリズム14がパワーを持っているかどうかの違い
と、ペンタゴナルプリズム19に共通な面があるかどう
かの違いである。第21実施例の像反転光学系は、対物
レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ導
くミラー16と、パワーを持った像反転部材であるダハ
面13を有したペチャンプリズム14と、像反転を行わ
ないパワーを持った内部で軸上主光線15が交差するペ
ンタゴナルプリズム19から成っている。ダハ面13を
有した物体側のペチャンプリズム14は、第1透過面、
第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第3反射面、第
2透過面の構成であり、 第3反射面と第1透過面、第1
反射面と第2透過面が共通の面で、そこに回転非対称面
0を用いている。また、像反転を行わないパワーを持っ
た内部で軸上主光線15が交差するペンタゴナルプリズ
ム19は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2
透過面の構成であり、各面が独立である。また回転非対
称面0は第2反射面に用いている。この実施例では、対
物レンズ側に3回反射のペチャンプリズム14を使うこ
とにより長い光路を折りたたむことが可能な構成のた
め、ファインダー光学系自身の小型化と、ファインダー
倍率の高倍率化が同時に可能で、更に回転非対称面を多
数使うことで、良好な回転非対称な収差補正が可能であ
る。また、第22実施例は、ペチャンプリズム14がパ
ワーを持たなくなったものと、像反転を行わないパワー
を持った内部で軸上主光線15が交差するペンタゴナル
プリズム19の第1透過面と第2反射面が共通な面とな
ったのが第22実施例との違いである。回転非対称面0
は、ペンタゴナルプリズムの共通な第1透過面と第2反
射面に適用している。作用効果は第21実施例と同様で
あるが、ペチャンプリズム14にパワーが無くなった
分、製作上低コスト化が図れる。
【0111】第23実施例(図28)、第24実施例
(図29)は、像反転光学系が、ミラー16と像反転を
行わないパワーを持った内部で軸上主光線15が交差し
ない偏角プリズム12と、1回反射の楔型プリズム20
から成っている例である。第23、第24実施例の違い
は、像反転部材である1回反射の楔型プリズム20がパ
ワーを持っているかどうかの違いである。第23実施例
の像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像を
ファインダー光学系へ導くミラー16と、像反転を行わ
ないパワーを持った内部で軸上主光線15が交差しない
偏角プリズム12と、ダハ面13を有した1回反射の楔
型プリズム20から成っている。偏角プリズム12は、
第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面の構
成であり、第1反射面と第2透過面が共通の面であり、
その面と第1反射面が回転非対称面0となっている。更
に、楔型プリズム20は、第1透過面、ダハ面13を有
した第1反射面、第2透過面の構成で、パワーを有して
いない。楔型プリズム20を使うことにより、ミラー1
6よりも後ろ側に比較的長い光路をかせぐことができる
ので、撮像面の後ろ側に電装部品が入る電子カメラ、デ
ジタルカメラには好適な構成である。また簡単な構成で
ありながら、良好な性能を得ることが可能である。第2
4実施例では、楔型プリズム20の第1透過面、第2透
過面に回転非対称面0を適用してパワーを持たせ、更に
高性能化を図ったものである。その作用効果は第23実
施例と同様である。
【0112】第25実施例(図30)、第26実施例
(図31)も、第23、第24実施例同様、像反転光学
系が、ミラー16と像反転を行わないパワーを持った内
部で軸上主光線15が交差しない偏角プリズム12と、
1回反射の楔型プリズム20から成っている例である。
第23、第24実施例との違いは、像反転を行わないパ
ワーを持った内部で軸上主光線15が交差しない偏角プ
リズム12が独立な面から構成されている点である。ま
た第25、第26実施例の違いは、像反転部材である1
回反射の楔型プリズム20がパワーを持っているかどう
かの違いである。作用効果は、第23、第24実施例と
同様であり、偏角プリズム12の各面が独立な分、回転
非対称な偏心収差に対して収差補正の自由度が増え、更
に高性能化が可能である。
【0113】また、以下に記載する本第1の発明の第2
7、第28、第29、第30、第31、第32、第3
3、第44、 第45、第36、 第37、 第38、 第3
9、第40、 第41、 第42、 第43実施例は、レンズ
シャッターカメラ用の1 回結像のファインダー光学系で
あり、像反転光学系のみを図示している(図中左側が物
体側)。また、1次結像面は2つ以上のプリズムがある
場合は、最も物体側のプリズムと、次のプリズムの間付
近に形成されれいる。但し、一体型のポロプリズムの場
合は、第1透過面近傍、分割されたポロプリズムの場合
は最も物体側の第1透過面付近、あるいは分割されたそ
れぞれのプリズムの間付近に形成されている第27実施
例(図32)、第28実施例(図33)は、像反転光学
系が、ダハ面13を有した1回反射の像反転部材21と
パワーを持った像反転を行わない2回反射で軸上主光線
15がその内部で交差するペンタゴナルプリズム19か
ら構成されている。対物レンズは、単焦点でも、ズーム
としてでも適用可能である。第27実施例の像反転光学
系は、物体側にダハ面13を有した1回反射のプリズム
である像反転部材21と、観察者側に像反転を行わない
パワーを持った2回反射のペンタゴナルプリズム19と
から成っている。ダハ面13を有した1回反射のプリズ
ムは、第1 透過面、ダハ面13の第1 反射面、第2 透過
面の構成で、第1 透過面と第2 透過面が回転非対称面0
である。また、像反転を行わないパワーを持った2回反
射のペンタゴナルプリズム19は、第1 透過面、第1 反
射面、第2 反射面、第2 透過面の構成で、各面が独立で
ある。また、回転非対称面0は第1反射面以外の面に適
用している。第28実施例は、像反転を行わないパワー
を持った2回反射のペンタゴナルプリズム19の、第1
反射面と第2透過面が共通の面になっている点が、第2
7実施例とは異なっている。いずれの場合も、回転非対
称面0により回転非対称な偏心収差が良好に補正され、
更に、視線方向と被写体がほぼ平行な構成となるため、
違和感のない観察が行われる。
【0114】第29実施例(図34)は、第27、第2
8実施例のプリズム19と21の配置順序を入れ換えた
もので、対物レンズ側に像反転を行わないパワーを持っ
た2回反射のペンタゴナルプリズム19を、また像側に
ダハ面13を有した1回反射のプリズム21の構成にし
たものである。なお、この実施例ではどちらのプリズム
も各面が独立である。この構成の場合、対物レンズ側の
光路を長く折り曲げられるので、小型化とファインダー
倍率の高倍率化が可能である。
【0115】第30実施例(図35)は、像反転光学系
が、ダハ面13を有した2回反射で軸上主光線0がその
内部で交差するペンタゴナルプリズム18とパワーを持
った像反転を行わない2回反射で軸上主光線15がその
内部で交差するペンタゴナルプリズム19から構成され
ている。対物レンズは、単焦点でも、ズームとしてでも
適用可能である。パワーを持ったペンタゴナルプリズム
19は第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過
面から成り、第1反射面と第2透過面が共通の面であ
り、そこに回転非対称面0を用いている。また、ダハ面
13を有したペンタゴナルプリズム19は第1透過面、
第1反射面、ダハ面13を有した第2反射面、第2透過
面から成り、第1反射面に回転非対称面0を用いてい
る。どちらも2回反射の光学部材を使うことで光路長を
長く折り曲げられるので、ファインダー光学系の小型化
が図れる。
【0116】第31実施例(図36)、第32実施例
(図37)、第33実施例(図38)は、ペチャンプリ
ズム14と像反転を行わないパワーを持った偏角プリズ
ム12との組み合わせの例で、ダハ面13はいずれもペ
チャンプリズム14に含まれている。その作用効果は第
1実施例、第2実施例と同様である。対物レンズは、単
焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。猶、これ
らの例は、プリズムの配置及び共通の面の有無を変えた
例である。いずれの例も、回転非対称面0を用いること
で回転非対称な偏心収差を良好に補正することが可能で
ある。第34実施例(図39a)、第35実施例(図3
9b)、第36実施例(図40)、第37実施例(図4
1)は、1回反射の楔型プリズム20と像反転を行わな
いパワーを持った偏角プリズム12との組み合わせの例
で、ダハ面13はいずれも1回反射の楔型プリズム20
に含まれている。対物レンズは、単焦点でも、ズームと
してでも適用可能である。猶、これらの例は、プリズム
の配置及び1回反射の楔型プリズム20のパワーの有無
を変えた例である。第34、35実施例の像反転を行わ
ないパワーを持った偏角プリズム12は、第1透過面、
第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成で、第2反
射面と第1透過面が共通の面である。また第36、37
実施例の像反転を行わないパワーを持った偏角プリズム
12は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2透
過面の構成で、第1反射面と第2透過面が共通の面であ
る。第34、35実施例では特に高さ方向を小さく出
来、第36、37実施例では特に厚み方向を小さく出来
る構成である。また、全体の反射面数が少ないので、光
量ロスも防げて好ましい構成である。更に、この1回反
射の面では、入射光に対して反射光は必ず鈍角でなけれ
ば、偏角プリズム12との組み合わせで正立正像を形成
することができない。
【0117】第38実施例(図42)、第39実施例
(図43)、第40実施例(図44)は、像反転光学系
が、ダハ面13を持ち内部で軸上主光線が交差しない3
回反射のプリズム22とパワーを持った像反転を行わな
い偏角プリズム12とから構成されている。対物レンズ
は、単焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。
猶、これらの例は、パワーを持った像反転を行わない偏
角プリズム12に共通の面があるかどうか、また3回反
射のプリズム22にパワーがあるかどうかの違いであ
る。いずれの例も、回転非対称面0を用いることで回転
非対称な偏心収差を良好に補正することが可能である。
また、特に3回反射のプリズム22を対物レンズ側に用
いると、光路長をかせぐことが出来るので、小型化とフ
ァインダー倍率の高倍率化が同時に達成できる。
【0118】第41実施例(図45)、第42実施例
(図46)は、像反転光学系が、ダハ面13を有した1
回反射のプリズム21とその内部で軸上主光線15が交
差しない2回反射のプリズム23とから構成されてい
る。対物レンズは、単焦点でも、ズームとしてでも適用
可能である。猶、この2つの例は、パワーを持った像反
転を行わない2回反射プリズム23に共通の面があるか
どうかの違いである。いずれの例も、回転非対称面0を
用いることで回転非対称な偏心収差を良好に補正するこ
とが可能である。また、全体の反射面数が少ないので、
光量ロスも防げて好ましい構成である。第43実施例
(図47)は、像反転光学系が、パワーを持った像反転
を行わない2回反射で軸上主光線15がその内部で交差
するペンタゴナルプリズム19と、ダハ面13を有した
偏角プリズム17から構成されている。対物レンズは、
単焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。像反転
を行わないパワーを持った2回反射のペンタゴナルプリ
ズム17は、第1 透過面、第1 反射面、第2 反射面、第
2 透過面の構成で、第1反射面と第2透過面が共通の面
である。そしてその面が回転非対称面0である。ダハ面
13を有した偏角プリズム17は、第1 透過面、第1 反
射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過面の構成で、
第1 反射面と第2 透過面が共通な面である。回転非対称
面0により回転非対称な偏心収差が良好に補正され、更
に偏角プリズム17によりレイアウトの自由度が出来、
装置全体の小型化が可能になる。
【0119】また、パワーを持った像反転を行わない2
回反射で軸上主光線がその内部で交差するペンタゴナル
プリズムとポロプリズムとを組み合わせた像反転光学系
や、パワーを持った像反転を行わない2回反射で軸上主
光線がその内部で交差しない偏角プリズムとポロプリズ
ムとを組み合わせた像反転光学系等に、回転非対称面を
適用しても良好な性能、小型化が達成できるのは言うま
でもない。
【0120】またいずれの実施例の場合も、回転非対称
面0を多く用いればそれだけ回転非対称な偏心収差に対
して収差補正の自由度が増えるため、良好な性能を得る
ことができる。またプリズムをミラーの構成にすること
も可能であり、軽量化に役立つ。
【0121】次に、本発明の第2の発明の各実施例につ
き記述する。第44実施例(第1の発明の図6に同じ)
は、対物レンズ9と像反転光学系10と接眼レンズ11
を有する、レンズシャッターカメラ用の1 回結像のファ
インダー光学系である。猶、対物レンズ9は、単焦点で
も、ズームとしてでも適用可能である。第44実施例の
像反転光学系は、物体側に像反転を行わない偏角プリズ
ム12の光学部材と、観察者側に1つのプリズムで正立
正像を成す、ダハ面13を有したペチャンプリズム14
である像方向変換部材から成っており、1次結像面は2
つのプリズム12と14の間付近形成される。偏角プリ
ズム21は、第1 透過面、第1 反射面、第2 反射面、第
2 透過面の構成で、第1 反射面と第2 透過面が共通の面
である。また、像方向変換部材であるダハ面13を有し
たペチャンプリズム14は、第1 透過面、第1 反射面、
第2 反射面、第3 反射面、第2 透過面の構成で、第1 透
過面と第3 反射面が、また第1反射面と第2 透過面が共
通の面である。そして、第2 反射面がダハ面となってい
る。また、偏角プリズム12の、第1 反射面、第2 反射
面、第2 透過面と、像方向変換部材であるダハ面13を
有したペチャンプリズム14のダハ面13以外の面を回
転非対称面0としている。この構成によれば、回転非対
称面0により、回転非対称な偏心収差が良好に補正さ
れ、更に、ほぼ同一線上に視線方向と被写体が並ぶた
め、違和感のない観察が行われる。
【0122】第45実施例(図48)は、対物レンズ9
と接眼レンズ11としての作用も有する像反転光学系1
0とから成る、レンズシャッターカメラ用の1 回結像の
ファインダー光学系である。猶、対物レンズ9は、単焦
点でも、ズームとしてでも適用可能である。第45実施
例の像反転光学系10は、物体側にダハ面13を有した
像方向変換部材である偏角プリズム17と、観察者側に
パワーを持ったペチャンプリズム14である像方向変換
部材から成っており、1次結像面は2つのプリズム17
と14の間付近形成される。偏角プリズム17は、第1
透過面、第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面の構成
で、第1 反射面と第2 透過面が共通の面、第1 反射面を
ダハ面13としている。また、ペチャンプリズム14
は、第1 透過面、第1 反射面、第2 反射面、第3 反射
面、第2 透過面の構成で、第1 透過面と第3 反射面が、
また第2 反射面と第2 透過面が共通の面である。また、
偏角プリズム17の、第1 反射面、第2 透過面と、ペチ
ャンプリズム14の全ての面を回転非対称面0としてい
る。この構成によれば、回転非対称面0により、回転非
対称な偏心収差が良好に補正され、更に、ほぼ同一線上
に視線方向と被写体が並ぶため、違和感のない観察が行
われる。また、像反転を2つの像方向変換部材に分割し
ているため、部品精度を比較的緩く出来る。
【0123】第46実施例(図8と同一)は、レンズシ
ャッターカメラ用の1 回結像のファインダー光学系であ
り、像反転光学系のみを図示している。対物レンズは、
単焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。第46
実施例の像反転光学系は、物体側にダハ面13を有した
ペチャンプリズム14である像方向変換部材と、観察者
側に像反転を行わない偏角プリズム12の光学部材とか
ら成っており、1次結像面は2つのプリズム12と14
の間付近形成される。像方向変換部材であるダハ面13
を有したペチャンプリズム14は、第1 透過面、第1 反
射面、第2 反射面、第3 反射面、第2 透過面の構成で、
第1 透過面と第3 反射面が、また第2 反射面と第2 透過
面が共通の面である。そして、第2 反射面がダハ面13
となっている。偏角プリズム12は、第1 透過面、第1
反射面、第2 反射面、第2 透過面の構成で、第2反射面
と第1透過面が共通の面である。また、像方向変換部材
であるダハ面13を有したペチャンプリズム14のダハ
面13以外の面と、偏角プリズム12の、第1 反射面、
第2 反射面、第1透過面を回転非対称面0としている。
この構成によれば、回転非対称面0により、回転非対称
な偏心収差が良好に補正され、更に、ほぼ同一線上に視
線方向と被写体が並ぶため、違和感のない観察が行われ
る。また物体側にダハ面13を有したペチャンプリズム
14を配置することで対物レンズ側の光路長を長くとる
ことが出来るので、ファインダー光学系自体を小型化し
たまま、ファインダー倍率を大きくとることが可能であ
る。
【0124】次に、以下に示す、第47実施例乃至第7
2実施例は、一眼レフレックスカメラ用の1 回結像のフ
ァインダー光学系であり、像反転光学系のみを図示して
いる。また、1次結像面は物体側のプリズムの第1透過
面近傍に形成される。
【0125】第47実施例(図9と同一)の像反転光学
系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー
光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像反
転を行わない偏角プリズム12の光学部材と、ダハ面1
3を有した偏角プリズム17である像方向変換部材とか
ら成っている。像方向変換部材であるダハ面13を有し
た偏角プリズム17は、第1 透過面、第1 反射面、第2
反射面、第2 透過面の構成で、第1反射面がダハ面13
である。また、全てが独立した面から成っている。そし
て、第2反射面を回転非対称面としている。また、像反
転を行わない偏角プリズム12の光学部材は、第1 透過
面、第1 反射面、第2 反射面、第2 透過面の構成で、第
2反射面と第1透過面が共通の面である。回転非対称面
0は、第1 反射面、第2 反射面、第1透過面である。こ
の構成によれば、回転非対称面0により、回転非対称な
偏心収差が良好に補正され、更に、ファインダー光学系
の高さ方向を小さく出来る。
【0126】第48実施例(図49)の像反転光学系
は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光
学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、ダハ面
13を有した偏角プリズム17である像方向変換部材
と、像反転を行わない偏角プリズム12の光学部材とか
ら成っている。像方向変換部材であるダハ面13を有し
た偏角プリズム17は、第1 透過面、第1 反射面、第2
反射面、第2 透過面の構成で、第1反射面がダハ面13
である。第1 透過面と、第2反射面が共通の面で、そこ
に回転非対称面0を用いている。また、像反転を行わな
い偏角プリズム12の光学部材は、第1 透過面、第1 反
射面、第2 反射面、第2 透過面の構成で、全てが独立し
た面から成っている。この構成によれば、回転非対称面
0により、回転非対称な偏心収差が良好に補正され、更
に、ファインダー光学系の高さ方向を小さく出来る。
【0127】第49実施例(図50)、第50実施例
(図51)は、像方向変換部材がミラー16とペンタゴ
ナルダハプリズム18の例である。これらの実施例の違
いは、ダハ面13の位置の違いである。第49実施例の
像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をフ
ァインダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー1
6と、ペンタゴナルダハプリズム18からなり、ペンタ
ゴナルダハプリズム18は、第1透過面、ダハ面13を
有した第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成であ
る。また第50実施例の像反転光学系は、対物レンズで
出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ導く像方向
変換部材であるミラー16と、ペンタゴナルダハプリズ
ム18からなり、ペンタゴナルダハプリズム18は、第
1透過面、第1反射面、ダハ面13を有した第2反射
面、第2透過面の構成である。第49実施例では、 第2
反射面を、また第50実施例では第1反射面を回転非対
称面0として、回転非対称な偏心収差を良好に補正して
いる。またこれらは、ミラー16以外が1つのプリズム
で構成され、部品点数が少なくてすむというメリットが
ある。またダハ面13を、第49実施例のように物体の
1回結像面から近い第1反射面とすることで、光線が広
がらない間に像反転を行うことで、小型化により最適で
ある。
【0128】第51実施例(図52)、第52実施例
(図53)は、像反転光学系が、ミラー16と2つの偏
角プリズム12と17の例で、像方向変換部材はミラー
16とダハ面13を有した偏角プリズム17である。こ
れらの実施例の違いはダハ面13を用いている偏角プリ
ズム17の違いである。第51実施例の像反転光学系
は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光
学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像方向
変換部材であるダハ面13を有した偏角プリズム17
と、パワーを持たない偏角プリズム12から成ってい
る。ダハ面13を有した偏角プリズム17は、第1透過
面、第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過面
の構成であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面であ
る。また、パワーを持たない偏角プリズム12は、第1
透過面、第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成で
あり、第2反射面と第1透過面が共通の面である。回転
非対称面0は、ダハ面13を有した偏角プリズム17の
第1反射面である。偏角プリズムは、入射光線と射出光
線の角度を変える働きがあるが、本実施例のように、2
つの偏角プリズムを使うことで、視線方向と被写体方向
を比較的そろえることが可能である。この構成によれ
ば、回転非対称面0により、回転非対称な偏心収差が良
好に補正される。また、第52実施例は、観察者側の偏
角プリズム17がダハ面13を有した像方向変換部材で
あり、第1反射面をダハ面13としている。回転非対称
面0は、像側の偏角プリズムの第1透過面と第2反射面
であり、これらは共通の面である。この作用効果は第5
1実施例と同様である。
【0129】第53実施例(図54)、第54実施例
(図55)も、第51、第52実施例同様、像反転光学
系が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、片側の偏角プリズムが全て独立した面から構成さ
れていることで、これにより自由度が増えた分、回転非
対称な偏心収差を更に良好に補正することが可能にな
る。また、第53、第54実施例の違いもダハ面13を
用いている偏角プリズム17の違いである。第53実施
例の像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像
をファインダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラ
ー16と、像方向変換部材であるダハ面13を有した偏
角プリズム17と、パワーを持たない偏角プリズム12
から成っている。ダハ面13を有した偏角プリズム17
は、第1透過面、ダハ面13の第1反射面、第2反射
面、第2透過面の構成であり、 第2反射面に回転非対称
面0を用いている。また、パワーを持たない偏角プリズ
ム12は、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第2
透過面の構成であり、第2反射面と第1透過面が共通の
面である。この作用効果は第51実施例と同様である。
また、第11実施例は、観察者側の偏角プリズム17が
ダハ面13を有した像方向変換部材であり、第1反射面
をダハ面13としている。回転非対称面0は、観察者側
の偏角プリズム17の第1透過面と第2反射面であり、
これらは共通の面である。この作用効果は第51実施例
と同様である。
【0130】第55実施例(図56)、第56実施例
(図57)も第51、第52実施例同様、像反転光学系
が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、偏角プリズムの向きのちがいである。また、第5
5、第56実施例の違いもダハ面13を用いている偏角
プリズム17の違いである。第55実施例の像反転光学
系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー
光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像方
向変換部材であるダハ面13を有した偏角プリズム17
と、像反転を行わない偏角プリズム12から成ってい
る。ダハ面13を有した偏角プリズム17は、第1透過
面、第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過面
の構成であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面で、
そこに回転非対称面0を用いている。また、像反転を行
わない偏角プリズム12は、第1透過面、第1反射面、
第2反射面、第2透過面の構成であり、第2反射面と第
1透過面が共通の面である。この作用効果は第51実施
例と同様である。また、第56実施例は、物体側の偏角
プリズム17がダハ面13を有した像方向変換部材であ
り、第1反射面をダハ面13としている。回転非対称面
0は、物体側の偏角プリズムの第1透過面と第2反射面
であり、これらは共通の面である。この作用効果は第5
1実施例と同様である。
【0131】第57実施例(図58)、第58実施例
(図59)も、第51、第52実施例同様、像反転光学
系が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、偏角プリズムの向きのちがいである。また第5
7、第58実施例の違いもダハ面13を用いている偏角
プリズム17の違いである。第57実施例の像反転光学
系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー
光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像方
向変換部材であるダハ面13有した偏角プリズム17
と、像反転を行わない偏角プリズム12から成ってい
る。ダハ面13を有した観察者側の偏角プリズム12
は、第1透過面、ダハ面13の第1反射面、第2反射
面、第2透過面の構成であり、 第2反射面と第1透過面
が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いている。ま
た、像反転を行わない偏角プリズム12は、第1透過
面、第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成であ
り、第2反射面と第1透過面が共通の面である。この作
用効果は第51実施例と同様である。また、第58実施
例は、物体側の偏角プリズム17がダハ面13を有した
像方向変換部材であり、第1反射面をダハ面13として
いる。回転非対称面0は、物体側の偏角プリズム17の
第1透過面と第2反射面であり、これらは共通の面であ
る。この作用効果は第51実施例と同様である。
【0132】第59実施例(図20と同一)、第60実
施例(図60)も第51、第52実施例同様、像反転光
学系が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の
例で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有し
た偏角プリズム17である。第51、第52実施例との
違いは、偏角プリズムの向きと、光線15の射出角度の
違いである。この例は、上からファインダーを覗き込む
ウエストレベルファインダーに好適な構成である。また
第59、第60実施例の違いもダハ面13を用いている
偏角プリズム17の違いである。第59実施例の像反転
光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファイン
ダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、
像方向変換部材であるダハ面13を有した偏角プリズム
17と、像反転を行わない偏角プリズム12から成って
いる。ダハ面13を有した観察者側の偏角プリズム17
は、第1透過面、ダハ面13の第1反射面、第2反射
面、第2透過面の構成であり、 第2反射面と第1透過面
が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いている。ま
た、像反転を行わない偏角プリズム0は、第1透過面、
第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成であり、第
1反射面と第2透過面が共通の面である。この作用効果
は第51実施例と同様である。また第60実施例は、物
体側の偏角プリズム17がダハ面13を有した像方向変
換部材であり、第1反射面をダハ面13としている。ま
たこの偏角プリズムの各面は独立となっている。回転非
対称面0は、物体側の偏角プリズム17の第2反射面で
ある。この作用効果は第51実施例と同様である。
【0133】第61実施例(図61)、第62実施例
(図62)も、第51、第52実施例同様、像反転光学
系が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、偏角プリズムの向きのちがいである。また第6
1、第62実施例の違いもダハ面13を用いている偏角
プリズム17の違いである。第61実施例の像反転光学
系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダー
光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像方
向変換部材であるダハ面13を有した偏角プリズム17と、
像反転を行わない偏角プリズム12から成っている。ダハ
面13を有した観察者側の偏角プリズム17は、第1透過
面、第1反射面、ダハ面13の第2反射面、第2透過面の
構成であり、 第1反射面と第2透過面が共通の面で、そ
こに回転非対称面0 を用いている。また、像反転を行わ
ない偏角プリズム12は、第1透過面、第1反射面、第2
反射面、第2透過面の構成であり、第1反射面と第2透
過面が共通の面である。この作用効果は第51実施例と同
様である。また第62実施例は、物体側の偏角プリズム17
がダハ面13を有した像方向変換部材であり、第2反射面
をダハ面13としている。回転非対称面0 は、物体側の偏
角プリズム17の第2透過面と第1反射面であり、これら
は共通の面である。この作用効果は第51実施例と同様で
ある。
【0134】第63実施例(図63)、第64実施例
(図64)も第51、第52実施例同様、像反転光学系
が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、偏角プリズムの向きと、光線15の射出角度の違
いである。この例は、上からファインダーを覗き込むウ
エストレベルファインダーに好適な構成である。また第
63、第64実施例の違いもダハ面13を用いている偏
角プリズム17の違いである。第63実施例の像反転光
学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファインダ
ー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16と、像
方向変換部材であるダハ面13を有した偏角プリズム1
7と、像反転を行わない偏角プリズム12から成ってい
る。ダハ面13を有した観察者側の偏角プリズム17
は、第1透過面、第1反射面、ダハ面13の第2反射
面、第2透過面の構成であり、 第1反射面と第2透過面
が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いている。ま
た、像反転を行わない偏角プリズム12は、第1透過
面、第1反射面、第2反射面、第2透過面の構成であ
り、第1反射面と第2透過面が共通の面である。この作
用効果は第51実施例と同様である。また第64実施例
は、物体側の偏角プリズム17がダハ面13を有した像
方向変換部材であり、第2反射面をダハ面13としてい
る。回転非対称面0は、物体側の偏角プリズムの第1反
射面と第2 透過面であり、これらの面は共通である。。
この作用効果は第51実施例と同様である。
【0135】第65実施例(図65)、第66実施例
(図66)は、像反転光学系が、ミラー16と2つのペ
チャンプリズム14と24の例で、それら全てが像方向
変換部材である。これら実施例の違いはダハ面13を用
いているペチャンプリズムの違いである。第65実施例
の像反転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像を
ファインダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー
16と、像方向変換部材であるダハ面13を有したペチ
ャンプリズム14と、像方向変換部材であるペチャンプ
リズム24から成っている。ダハ面13を有した物体側
のペチャンプリズム14は、第1透過面、第1反射面、
ダハ面13の第2反射面、第3反射面、第2透過面の構
成であり、 第3反射面と第1透過面、第1反射面と第2
透過面が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いてい
る。また、ダハ面13を有さない観察者側のペチャンプ
リズムは、第1透過面、第1反射面、第2反射面、第3
反射面、第2透過面の構成であり、第1反射面と第2透
過面、第3 反射面と第1透過面が共通の面であり、全て
の面を回転非対称面0としている。この実施例では、3
回反射のペチャンプリズムを使うことにより長い光路を
折りたたむことが可能な構成のため、ファインダー光学
系自身を小型化することが可能で、更に回転非対称面を
多数使うことで、良好な回転非対称な収差補正が可能で
ある。また第66実施例は、第65実施例とペチャンプ
リズムの配置が変わったもので、作用効果は同じであ
る。
【0136】第67実施例(図67)、第68実施例
(図68)は、像反転光学系が、ミラー16と1つの偏
角プリズム17のみから成っている例で、それら全てが
像方向変換部材である。第67、第68実施例の違いは
偏角プリズムの向きの違いである。第67実施例の像反
転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファイ
ンダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16
と、像方向変換部材であるダハ面13を有した偏角プリ
ズム17から成っている。ダハ面13を有した偏角プリ
ズム17は、第1透過面、第1反射面、ダハ面13の第
2反射面、第2透過面の構成であり、 第1反射面と第2
透過面が共通の面で、そこに回転非対称面0を用いてい
る。この実施例は、比較的簡単な構成でありながら、良
好な性能を得ることが可能である。また、第68実施例
では、第1反射面をダハ面13とし、各面を独立な面で
構成している。これにより、回転非対称な収差補正の自
由度が増え、更に良好な性能を得ることが可能である。
第69実施例(図69)、第70実施例(図70)は、
像反転光学系が、ミラー16と1回反射のプリズム21
と、楔型プリズム20から成っている例で、それら全て
が像方向変換部材である。第69、第70実施例の違い
はダハ面13の位置の違いである。第69実施例の像反
転光学系は、対物レンズで出来た物体の倒立像をファイ
ンダー光学系へ導く像方向変換部材であるミラー16
と、像方向変換部材であるダハ面13を有した1回反射
のプリズム21と、像方向変換部材である楔型プリズム
20から成っている。ダハ面13を有した1回反射のプ
リズム21は、第1透過面、ダハ面13の第1反射面、
第2透過面の構成であり、 第2透過面が回転非対称面0
となっている。更に、楔型プリズム20は、第1透過
面、第1反射面、第2透過面の構成で、第1、第2透過
面に回転非対称面0を用いている。この実施例は、ミラ
ーよりも後ろ側に比較的長い光路をかせぐことができる
ので、撮像面の後ろ側に電装部品が入る電子カメラ、デ
ジタルカメラには好適な構成である。そして、簡単な構
成でありながら、良好な性能を得ることが可能である。
また、第70実施例では、楔型プリズム20の第1反射
面をダハ面とした例で、その作用効果は第69実施例と
同様である。
【0137】第71実施例(図71)、第72実施例
(図72)も、第51、第52実施例同様、像反転光学
系が、ミラー16と2つの偏角プリズム12と17の例
で、像方向変換部材はミラー16とダハ面13を有した
偏角プリズム17である。第51、第52実施例との違
いは、偏角プリズムの向きの違いである。また第71、
第72実施例の違いも偏角プリズム中のダハ面13の位
置の違いである。第71実施例の像反転光学系は、対物
レンズで出来た物体の倒立像をファインダー光学系へ導
く像方向変換部材であるミラー16と、像反転を行わな
い偏角プリズム12と、像方向変換部材であるダハ面1
3を有した偏角プリズム17とから成っている。ダハ面
13を有した観察者側の偏角プリズム17は、第1透過
面、ダハ面13の第1反射面、第2反射面、第2透過面
の構成であり、 各面が独立で、第2反射面に回転非対称
面0を用いている。また、像反転を行わない偏角プリズ
ム12も各面が独立で、第1透過面、第1反射面、第2
反射面、第2透過面の構成である。この作用効果は第5
1実施例と同様である。また第72実施例は、像側の偏
角プリズムがダハ面13を有した像方向変換部材であ
り、第2反射面をダハ面13としている。回転非対称面
0は、像側の偏角プリズムの第1反射面である。この作
用効果は第51実施例と同様である。
【0138】さらに、以下に記述する第73実施例乃至
第107実施例は、レンズシャッターカメラ用の1 回結
像のファインダー光学系であり、像反転光学系のみを図
示している。また、1次結像面は2つ以上のプリズムが
ある場合は、最も物体側のプリズムと、次のプリズムの
間付近に形成されれいる。但し、一体型のポロプリズム
の場合は、第1透過面近傍、分割されたポロプリズムの
場合は最も物体側の第1透過面付近、あるいは分割され
たそれぞれのプリズムの間付近に形成されている第73
実施例(図73)、第74実施例(図74)、第75実
施例(図75)は、像反転光学系が、1回反射の像方向
変換部材21と2回反射のペンタプリズムから構成さ
れ、ダハ面13はそのいずれかに含まれている。対物レ
ンズは、単焦点でも、ズームとしてでも適用可能であ
る。第73実施例の像反転光学系は、物体側にダハ面1
3を有した1回反射のプリズム21である像方向変換部
材と、観察者側に像反転を行わない2回反射のペンタプ
リズム19とから成っている。像方向変換部材であるダ
ハ面13を有した1回反射のプリズム13は、第1 透過
面、ダハ面13の第1 反射面、第2 透過面の構成で、第
1 透過面と第2 透過面が回転非対称面0である。2回反
射のペンタプリズム19は、第1 透過面、第1 反射面、
第2 反射面、第2 透過面の構成で、各面が独立である。
また、第74実施例は、ダハ面13をペンタプリズム1
8の第1反射面に、第75実施例は第2反射面に適用し
た例である。いずれの場合も、回転非対称面0により回
転非対称な偏心収差が良好に補正され、更に、視線方向
と被写体がほぼ平行な構成となるため、違和感のない観
察が行われる。第76実施例(図76)、第77実施例
(図77)、第78実施例(図78)は、像反転光学系
が、2回反射のペンタプリズムと1回反射の像方向反転
部材21とから構成され、ダハ面13はそのいずれかに
含まれている。対物レンズは、単焦点でも、ズームとし
てでも適用可能である。猶、これらの例は、第73、7
4、75実施例のプリズムの順序を入れ換えたもので、
その作用効果は同じである。但し、物体側に光路長を長
くとれるペンタプリズムを配置することで、対物レンズ
の焦点距離を長くできる構成のため、小型化とファイン
ダー倍率の高倍率化が同時に達成できる。
【0139】第79実施例(図79)から第86実施例
(図86)までは、ペチャンプリズムと偏角プリズムの
組み合わせの例で、ダハ面13はいずれかのプリズムに
含まれている。その作用効果は第44実施例、第45実
施例と同様である。第87実施例(図87)から第94
実施例(図94)は、像反転光学系が、1回反射のプリ
ズム21である像方向反転部材と偏角プリズムとから構
成され、ダハ面13はそのいずれかに含まれている。対
物レンズは、単焦点でも、ズームとしてでも適用可能で
ある。猶、これらの例は、プリズムの配置やダハ面の位
置を変えた例である。いずれの例も、回転非対称面0を
用いることで回転非対称な偏心収差を良好に補正するこ
とが可能である。また、全体の反射面数が少ないので、
光量ロスも防げて好ましい構成である。また、これら実
施例に用いる1回反射のプリズムは、楔型プリズムでも
適用可能である。更に、この1回反射の面では、入射光
に対して反射光は必ず鈍角でなければ、偏角プリズムと
の組み合わせで正立正像を形成することができない。
【0140】第95実施例(図95)から第98実施例
(図98)は、像反転光学系が、ペチャンプリズムであ
る像方向反転部材と偏角プリズムとから構成され、ダハ
面13はそのいずれかに含まれている。対物レンズは、
単焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。猶、こ
れらの例は、プリズムの配置やダハ面の位置を変えた例
である。いずれの例も、回転非対称面0を用いることで
回転非対称な偏心収差を良好に補正することが可能であ
る。また、特にペチャンプリズムを対物レンズ側に用い
ると、光路長をかせぐことが出来るので、小型化とファ
インダー倍率の高倍率化が同時に達成できる。
【0141】第99実施例(図99)から第101実施
例(図101)は、像反転光学系が、1回反射のプリズ
ム21である像方向反転部材とその内部で軸上主光線が
交差しない2回反射のプリズム23とから構成され、ダ
ハ面13はそのいずれかに含まれている。対物レンズ
は、単焦点でも、ズームとしてでも適用可能である。
猶、これらの例は、プリズムの配置やダハ面の位置を変
えた例である。いずれの例も、回転非対称面0を用いる
ことで回転非対称な偏心収差を良好に補正することが可
能である。また、全体の反射面数が少ないので、光量ロ
スも防げて好ましい構成である。
【0142】第102実施例(図102)と第103実
施例(図103)は、ポロプリズム25に回転非対称面
0を適用した例である。なお、第102実施例は、ポロ
プリズム25を1部品で、第103実施例は、ポロプリ
ズム25を2部品で構成した例である。これらの例はい
ずれも、入射光線と射出光線をほぼ同一線上に配置する
ことが可能である。両実施例は、第1反射面で左右方向
に光線を反射し、第2反射面で上下方向に、第3反射面
で左右方向に、第4反射面で左右方向に反射すること
で、正立正像を形成している。猶、これら実施例では、
第2反射面に回転非対称面0を適用している。これによ
り、回転非対称な偏心収差に対して良好な補正結果を得
ることが出来る。
【0143】第104実施例(図104)と第105実
施例(図105)も、ポロプリズム25に回転非対称面
0を適用した例である。猶、第104実施例は、ポロプ
リズムを1部品で、第105実施例は、ポロプリズムを
2部品で構成した例である。両実施例は、第1反射面で
左右方向に光線を反射し、第2反射面で前後方向に、第
3反射面で上下方向に、第4反射面で前後方向に反射す
ることで、正立正像を形成している。猶、これら実施例
では、第3反射面に回転非対称面を適用している。この
構成によれば、ポロプリズム自身を小型化することが可
能であり、更に、回転非対称な偏心収差に対して良好な
補正結果を得ることが出来る。
【0144】第106実施例(図106)と第107実
施例(図107)は、像反転光学系が、その内部で軸上
主光線が交差しない3回反射のプリズム22である像方
向反転部材を用いた例で、第106実施例はダハ面13
をそのプリズムに用いることで1部材で正立正像の像反
転を可能にしており、第107実施例では、ダハ面13
を持った偏角プリズム17との組み合わせにより像反転
を行っているものである。どちらの3回反射のプリズム
も第1透過面と第2反射面を共通の面とし、そこに回転
非対称面0を適用している。これにより、回転非対称な
偏心収差に対して良好な補正結果を得ることが出来る。
またいずれの実施例の場合も、回転非対称面を多く用い
ればそれだけ回転非対称な偏心収差に対して収差補正の
自由度が増えるため、良好な性能を得ることができる。
またプリズムをミラーの構成にすることも可能であり、
軽量化に役立つ。
【0145】以下に数値実施例を載せる。数値実施例1
〜6の面番号は、瞳側からの逆追跡に従っており、同軸
部分については、慣用されているように、その面の曲立
半径、その面と次の面の軸上間隔、その面に続く媒質の
屈折立、アッベ数を示す。また、x,y,zはそれぞれ
X軸、Y軸、Z軸方向への偏心量(mm)、α,β,γ
はそれぞれ面頂からのX軸、Y軸、Z軸の周りでの回転
量(度)である。この偏心の例を、図108を用いて説
明すると、yの値はY軸方向へのシフト量であり、回転
角αはX軸を中心としY−Z平面内における回転量であ
る。また、回転非対称面の形状は前述した定義式(a)
により定まり、この定義式のZ軸が回転非対称面の軸と
なる。
【0146】猶、データの記載されていない非球面に関
する項は0である。屈折率については、d線(587.
56nm)に対するものを表記してある。長さの単位は
mmである。
【0147】数値実施例1(図109)及び数値実施例
2(図110)は、共に第2の発明に対応し像方向変換
部材がペンタゴナルダハプリズムで構成された例で、物
体の一次結像面30から瞳面31までを表している。但
し、図109と図110は光軸を含むY−Z断面を示し
ている。数値実施例1は、1次結像面30側から1次結
像面30側に凹面を向けた第1透過面32、凹面形状で
凸パワーを持った第1反射面33、ダハ面13を有した
第2反射面34、瞳側に凸面を向けた第2透過面35か
らなり、第2反射面以外の面に回転非対称面0を適用し
ている。この実施例ではダハ面以外の各面にパワーを持
たせたことにより、接眼レンズとしての作用をプリズム
と一体化することが可能になった例である。また、各条
件式を満足する。
【0148】数値実施例2も数値実施例1とほぼ同様の
構成であり、ダハ面13の位置を第1反射面33に変え
た例である。構成は1次結像面30側に凹面を向けた第
1透過面32、ダハ面の第1反射面33、凹面形状で凸
パワーを持った第2反射面34、瞳側に凸面を向けた第
2透過面35からなり、第1反射面以外の面に回転非対
称面0を適用している。この実施例もダハ面以外の各面
にパワーを持たせたことにより、接眼レンズとしての作
用をプリズムと一体化することが可能になった例であ
る。また、各条件式を満足する。また、数値実施例1は
高さ方向を、数値実施例2は厚み方向の小型化が可能で
ある。
【0149】数値実施例3(図111)は、第1の発明
と第2の発明の双方に対応しダハ面13を持ちパワーを
有した像方向変換部材である偏角プリズムと、パワーを
持った偏角プリズムからなる1回結像のファインダー光
学系の例である。但し、図111は光軸を含むY−Z断
面図である。本実施例も、物体の一次結像面から瞳面ま
でを表している。本実施例は、1次結像面30側から第
1透過面40、凹面形状で凸パワーを持った第1反射面
41、第2反射面42、第2透過面43からなり、第2
反射面42と第1透過面40が共通の面であり、第1反
射面41と第2透過面43を回転非対称面0としている
パワーを持った偏角プリズムと、第1透過面44、ダハ
面13の第1反射面45、第2反射面46、第2透過面
47からなり、各面が独立でダハ面13以外の面に回転
非対称面0を適用したパワーを持った偏角プリズムから
なるファインダー光学系である。本実施例もプリズムに
パワーを持たせることにより、回転非対称な偏心収差を
良好に補正したまま、接眼レンズとしての作用をプリズ
ムと一体化することが可能になった例である。またこの
構成により、高さ方向の小型化が可能である。本実施例
も、各条件式を満足する。
【0150】数値実施例4(図112)は、第2の発明
に対応し1 回反射のプリズムと、2回反射のプリズムか
らなる1回結像のファインダー光学系の例である。但
し、図112は立体図でプリズム面のみを表示してい
る。猶、水平方向は半画角、垂直方向は全画角で表示し
てある。本実施例も、物体の一次結像面30から瞳面3
1までを表している。本実施例は、1次結像面30側か
ら第1透過面50、凹面形状で凸パワーを持った第1反
射面51、第2透過面52からなり、全ての面を回転非
対称面0としているパワーを持った1 回反射のプリズム
と、第1透過面53、第1反射面54、第1 反射面54
とおよそ90度の角度を持つ第2反射面55、第2透過面
56からなり、各面が独立で全ての面に回転非対称面0
を適用したパワーを持った2回反射のプリズムからなる
ファインダー光学系である。また、本実施例の2つのプ
リズムはいずれも像方向変換部材として作用する。本実
施例もプリズムにパワーを持たせることにより、回転非
対称な偏心収差を良好に補正したまま、接眼レンズとし
ての作用をプリズムと一体化することが可能になった例
である。またこの構成により、高さ方向の小型化が、更
に1 次結像面の方向と瞳面の方向を変えることが出来る
ので、装置内でファインダー光学系をレイアウトする自
由度が増え装置自体の小型化が可能である。本実施例
も、各条件式を満足する。
【0151】数値実施例5(図113)は、第2の発明
に対応しポロプリズムを用いた1回結像のファインダー
光学系の例である。但し、前記数値実施例4の図112
と同様の立体図にて示した。本実施例も、物体の一次結
像面30から瞳面31までを表している。猶、本実施例
では、視野枠等の表示部材をポロプリズム内部に配置す
るために、全体で4回反射し上下左右の反転をするポロ
プリズムを2 つに分割し、1次結像面より対物レンズ側
で左右を反転させ、1次結像面より瞳側で、3回反射を
行う構成とし、その3回反射プリズム部分のみを表示す
る。そのため本実施例は、1次結像面30側から第1透
過面60、上下方向に反射するに第1反射面61、前後
方向に反射するに第2反射面62、左右方向に反射する
に第3反射面63、第2透過面64からなり、全ての面
を回転非対称面0としているパワーを持ったプリズムで
ある。本実施例もプリズムにパワーを持たせることによ
り、回転非対称な偏心収差を良好に補正したまま、接眼
レンズとしての作用をプリズムと一体化することが可能
になった例である。本実施例も、各条件式を満足する。
【0152】数値実施例6(図114,115,11
6)は、第1の発明と第2の発明の双方に対応し1 回反
射のプリズムと、2回反射のペンタゴナルプリズムから
なる1回結像のズームファインダー光学系の例である。
本実施例では、対物レンズ、像反転光学系を表し、プリ
ズムにパワーを持たせたことにより接眼レンズとしての
作用をプリズムと一体化することが可能になった例であ
る。また、フィルター70の後方の対物レンズ9は負レ
ンズ71と正レンズ72の2群から構成され、両レンズ
間隔を変化させて変倍を行うズームである。本実施例
は、対物レンズ9側から、第1透過面73、ダハ面13
を有した第1反射面74、第2透過面75からなり、ダ
ハ面13以外の面を回転非対称面0としてパワーを持た
せている。1次結像面30が次のペンタゴナルプリズム
の第1透過面76上に形成され、第1反射面77、第2
反射面78、第2透過面79の構成となっている。この
ペンタゴナルプリズム内で、軸上主光線は交差し、第1
透過面以外の面を回転非対称面0としている。これによ
り、回転非対称な偏心収差を良好に補正したまま、接眼
レンズを省略することを可能にし、更に全長の小型化を
達成した例である。本実施例も、各条件式を満足する。
【0153】以下に、各実施例の構成パラメータを示
す。各データにおいて回転非対称面は自由曲面という表
記で表され、また偏心は、各面で反射後の主光線に沿っ
た面間隔によって定義される。 (数値実施例1)数値実施例1は、水平半画角10.6
49°、垂直半画角8.526°、入射瞳径は5であ
る。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 瞳面 ∞ 15.00 2 自由曲面[1] 18.00 1.5163 64.2 3 ∞ -15.00 偏心(1) 1.5163 64.2 4 自由曲面[2] 15.00 偏心(2) 1.5163 64.2 5 自由曲面[3] 2.00 6 ∞ 1.50 偏心(3) 1.5163 64.2 1次結像面 ∞ 自由曲面[1] C5 2.0733×10-27 2.6375×10-28 -2.5586×10-510 -2.2634×10-4 自由曲面[2] C5 5.7753×10-37 1.2690×10-38 -5.0639×10-510 1.9674×10-4 自由曲面[3] C5 3.0592×10-27 -4.0264×10-28 2.1588×10-310 2.1349×10-3 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -20.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -25.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 (数値実施例2)数値実施例2は、水平半画角10.6
49°、垂直半画角8.526°、入射瞳径は5であ
る。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 瞳面 ∞ 15.00 2 自由曲面[1] 15.00 1.5163 64.2 3 自由曲面[2] -14.00 偏心(1) 1.5163 64.2 4 ∞ 18.00 偏心(2) 1.5163 64.2 5 自由曲面[3] 2.00 6 ∞ 1.50 偏心(3) 1.5163 64.2 1次結像面 ∞ 自由曲面[1] C5 1.7894×10-37 2.4778×10-28 5.0789×10-410 5.9496×10-4 自由曲面[2] C5 -5.9405×10-37 -1.0985×10-38 4.2161×10-510 1.3850×10-4 自由曲面[3] C5 1.6358×10-27 -4.1246×10-28 -2.7104×10-310 -1.0022×10-3 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -25.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -20.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 (数値実施例3)数値実施例3は、水平半画角10.6
49°、垂直半画角8.526°、入射瞳径は5であ
る。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 瞳面 ∞ 15.00 2 自由曲面[1] 7.00 1.5163 64.2 3 自由曲面[2] -14.00 偏心(1) 1.5163 64.2 4 ∞ 8.00 偏心(2) 1.5163 64.2 5 自由曲面[3] 1.00 偏心(3) 6 自由曲面[4] 10.00 偏心(3) 1.5163 64.2 7 ∞ -8.00 偏心(4) 1.5163 64.2 8 自由曲面[5] 4.00 偏心(5) 1.5163 64.2 9 ∞ 1.00 偏心(3) 10 ∞ 1.50 偏心(3) 1.5163 64.2 1次結像面 ∞ 自由曲面[1] C5 1.3954×10-27 1.7486×10-28 2.2047×10-410 3.4101×10-4 自由曲面[2] C5 -1.7229×10-37 -5.6449×10-58 -6.7664×10-610 9.0908×10-5 自由曲面[3] C5 1.5132×10-27 -1.0242×10-28 6.1973×10-410 -6.7138×10-5 自由曲面[4] C5 6.8395×10-37 1.9752×10-28 3.3282×10-410 3.9128×10-4 自由曲面[5] C5 1.1379×10-27 1.0162×10-48 1.9090×10-410 -1.3712×10-4 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -50.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 35.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -60.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 30.00 β 0.00 γ 0.00 (数値実施例4)数値実施例4は、水平半画角10.6
49°、垂直半画角8.526°、入射瞳径は5であ
る。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 瞳面 ∞ 15.00 2 自由曲面[1] 10.00 1.5163 64.2 3 自由曲面[2] -14.00 偏心(1) 1.5163 64.2 4 自由曲面[3] 20.00 偏心(2) 1.5163 64.2 5 自由曲面[4] 20.00 6 自由曲面[5] 10.00 1.5163 64.2 7 自由曲面[6] -10.00 偏心(3) 1.5163 64.2 8 自由曲面[7] -1.00 偏心(4) 9 ∞ -1.50 偏心(4) 1.5163 64.2 1次結像面 ∞ 自由曲面[1] C5 4.6781×10-26 6.1965×10-37 -5.2188×10-28 -1.4951×10-49 -6.8782×10-410 4.4948×10-411 4.4756×10-3 自由曲面[2] C5 -1.2442×10-36 5.3960×10-47 -5.8870×10-48 8.3321×10-69 6.4891×10-510 9.2911×10-511 4.4591×10-5 自由曲面[3] C5 -2.4003×10-36 -3.9420×10-47 8.4519×10-38 -3.7064×10-69 -4.0629×10-410 4.4390×10-511 -3.8782×10-5 自由曲面[4] C5 -1.0329×10-16 -3.0332×10-37 3.1482×10-38 -6.1763×10-59 -6.8096×10-410 2.0677×10-411 -2.2350×10-4 自由曲面[5] C5 -1.1017×10-36 -1.3903×10-27 2.8337×10-18 -2.8495×10-49 -1.1519×10-210 -1.6546×10-311 2.9591×10-2 自由曲面[6] C5 -2.3422×10-26 -1.4201×10-37 -9.5737×10-38 -4.7775×10-59 6.7646×10-410 -8.4024×10-511 1.0122×10-4 自由曲面[7] C5 -1.1727×10-16 -1.3664×10-27 1.2916×10-19 2.3417×10-211 -7.6494×10-3 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 45.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β -35.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β 35.00 γ 0.00 偏心(4) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β 0.00 γ 0.00 (数値実施例5)実施例104は、水平半画角10.6
49°、垂直半画角8.526°、入射瞳径は5であ
る。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 瞳面 ∞ 15.00 2 自由曲面[1] 10.00 1.5163 64.2 3 自由曲面[2] -20.00 偏心(1) 1.5163 64.2 4 自由曲面[3] 20.00 偏心(2) 1.5163 64.2 5 自由曲面[4] -10.00 偏心(2) 1.5163 64.2 6 自由曲面[5] -7.00 7 ∞ -1.00 1.5163 64.2 1次結像面 ∞ 自由曲面[1] C5 8.9516×10-37 4.9412×10-4 自由曲面[2] C5 2.6250×10-57 -9.0467×10-49 -1.1504×10-611 1.0591×10-5 自由曲面[3] C5 2.0269×10-37 4.7410×10-38 -1.9657×10-510 -2.6442×10-5 自由曲面[4] C5 -2.4040×10-37 -4.5566×10-38 -6.1646×10-510 -9.6855×10-5 自由曲面[5] C5 1.1833×10-27 5.9136×10-3 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 0.00 β 45.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α -45.00 β 0.00 γ 0.00 (数値実施例6)数値実施例6は、水平半画角12.0
2〜5.035°、垂直半画角8.35〜3.375
°、入射瞳径は2〜4.5である。 面番号 曲率半径 間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 ∞ 1.20 1.4924 57.7 (フィルター) 2 ∞ 1.35 3 -12.110 1.00 1.5842 30.5 4 10.632 ズーム群間隔1 5 7.573 2.80 回転対称非球面1 1.5256 56.4 6 -7.753 ズーム群間隔2 回転対称非球面2 7 ∞ 0.40 8 自由曲面[1] 5.00 1.5256 56.4 9 ∞ -7.00 偏心(1) 1.5256 56.4 10 ∞ -10.00 1.4526 56.4 11 自由曲面[2] 5.00 偏心(2) 1.4526 56.4 12 自由曲面[3] -8.00 偏心(3) 1.4526 56.4 13 自由曲面[4] -1.54 14 ∞ -1.50 1.4924 57.7 フィルター 15 ∞ -13.96 瞳面 ∞ 非球面1 K: 0.086700 A: -0.640200×10-3 B: 0.739810×10-6 C: -0.249480×10-5 D: 0.108710×10-6 非球面2 K: 0.000000 A: 0.485540×10-3 B: -0.346580×10-4 C: 0.164790×10-5 D: -0.286620×10-7 自由曲面[1] C5 3.5269×10-2 C7 3.1737×10-2 C10 6.5581×10-5 C19 4.7238×10-5 自由曲面[2] C5 7.0840×10-3 C7 7.4402×10-3 C10 -2.0282×10-4 C19 -6.1077×10-5 自由曲面[3] C5 -4.5395×10-3 C7 -5.3310×10-3 C10 -1.0935×10-4 C19 -1.6964×10-5 自由曲面[4] C5 3.9732×10-2 C7 4.6336×10-2 偏心(1) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 36.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 24.00 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) x 0.000 y 0.000 z 0.000 α 30.00 β 0.00 γ 0.00 広角端 中間 望遠端 ズーム群間隔1 8.12729 4.45007 1.85033 ズーム群間隔2 0.47509 3.09859 7.67038 猶、本実施例の回転対称非球面の定義式は、Zを光の進
行方向を正とした光軸(軸上主光線)とし、Y を光軸と
垂直な方向にとった以下の式で与えられる。
【0154】Z=(Y2 /R)/[1+{1-(K+1)(Y/R) 2} (1/2) ]+
AY4 +BY 6 +CY 8 +DY 10+ …・ 但し、Rは近軸曲率半径、Kは円錐定数、A,B,C,D,…は
それぞれ4次、6次、8次、10次、…の非球面係数で
ある。
【0155】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、偏心により発生する収差を回転非対称な面で
補正する小型高性能なファインダー光学系を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明のための図である.
【図2】本発明の原理説明のための図である.
【図3】本発明の原理説明のための図である.
【図4】本発明の原理説明のための図である.
【図5】本発明の原理説明のための図である.
【図6】本発明中、第1の発明の実施例1と第2の発明
の実施例44を示した断面図である。
【図7】本発明中、第1の発明の実施例2を示した断面
図である。
【図8】本発明中、第1の発明の実施例3と第2の発明
の実施例46を示した断面図である。
【図9】本発明中、第1の発明の実施例4と第2の発明
の実施例47を示した断面図である。
【図10】本発明中、第1の発明の実施例5を示した断
面図である。
【図11】本発明中、第1の発明の実施例6を示した断
面図である。
【図12】本発明中、第1の発明の実施例7を示した断
面図である。
【図13】本発明中、第1の発明の実施例8を示した断
面図である。
【図14】本発明中、第1の発明の実施例9を示した断
面図である。
【図15】本発明中、第1の発明の実施例10を示した
断面図である。
【図16】本発明中、第1の発明の実施例11を示した
断面図である。
【図17】本発明中、第1の発明の実施例12を示した
断面図である。
【図18】本発明中、第1の発明の実施例13を示した
断面図である。
【図19】本発明中、第1の発明の実施例14を示した
断面図である。
【図20】本発明中、第1の発明の実施例15と第2の
発明の実施例59を示した断面図である。
【図21】本発明中、第1の発明の実施例16を示した
断面図である。
【図22】本発明中、第1の発明の実施例17を示した
断面図である。
【図23】本発明中、第1の発明の実施例18を示した
断面図である。
【図24】本発明中、第1の発明の実施例19を示した
断面図である。
【図25】本発明中、第1の発明の実施例20を示した
断面図である。
【図26】本発明中、第1の発明の実施例21を示した
断面図である。
【図27】本発明中、第1の発明の実施例22を示した
断面図である。
【図28】本発明中、第1の発明の実施例23を示した
断面図である。
【図29】本発明中、第1の発明の実施例24を示した
断面図である。
【図30】本発明中、第1の発明の実施例25を示した
断面図である。
【図31】本発明中、第1の発明の実施例26を示した
断面図である。
【図32】本発明中、第1の発明の実施例27を示した
断面図である。
【図33】本発明中、第1の発明の実施例28を示した
断面図である。
【図34】本発明中、第1の発明の実施例29を示した
断面図である。
【図35】本発明中、第1の発明の実施例30を示した
断面図である。
【図36】本発明中、第1の発明の実施例31を示した
断面図である。
【図37】本発明中、第1の発明の実施例32を示した
断面図である。
【図38】本発明中、第1の発明の実施例33を示した
断面図である。
【図39】本発明中、第1の発明の実施例34.35を
示した断面図である。
【図40】本発明中、第1の発明の実施例36を示した
断面図である。
【図41】本発明中、第1の発明の実施例37を示した
断面図である。
【図42】本発明中、第1の発明の実施例38を示した
断面図である。
【図43】本発明中、第1の発明の実施例39を示した
断面図である。
【図44】本発明中、第1の発明の実施例40を示した
断面図である。
【図45】本発明中、第1の発明の実施例41を示した
断面図である。
【図46】本発明中、第1の発明の実施例42を示した
断面図である。
【図47】本発明中、第1の発明の実施例43を示した
断面図である。
【図48】本発明中、第2の発明の実施例45を示した
断面図である。
【図49】本発明中、第2の発明の実施例48を示した
断面図である。
【図50】本発明中、第2の発明の実施例49を示した
断面図である。
【図51】本発明中、第2の発明の実施例50を示した
断面図である。
【図52】本発明中、第2の発明の実施例51を示した
断面図である。
【図53】本発明中、第2の発明の実施例52を示した
断面図である。
【図54】本発明中、第2の発明の実施例53を示した
断面図である。
【図55】本発明中、第2の発明の実施例54を示した
断面図である。
【図56】本発明中、第2の発明の実施例55を示した
断面図である。
【図57】本発明中、第2の発明の実施例56を示した
断面図である。
【図58】本発明中、第2の発明の実施例57を示した
断面図である。
【図59】本発明中、第2の発明の実施例58を示した
断面図である。
【図60】本発明中、第2の発明の実施例60を示した
断面図である。
【図61】本発明中、第2の発明の実施例61を示した
断面図である。
【図62】本発明中、第2の発明の実施例62を示した
断面図である。
【図63】本発明中、第2の発明の実施例63を示した
断面図である。
【図64】本発明中、第2の発明の実施例64を示した
断面図である。
【図65】本発明中、第2の発明の実施例65を示した
断面図である。
【図66】本発明中、第2の発明の実施例66を示した
断面図である。
【図67】本発明中、第2の発明の実施例67を示した
断面図である。
【図68】本発明中、第2の発明の実施例68を示した
断面図である。
【図69】本発明中、第2の発明の実施例69を示した
断面図である。
【図70】本発明中、第2の発明の実施例70を示した
断面図である。
【図71】本発明中、第2の発明の実施例71を示した
断面図である。
【図72】本発明中、第2の発明の実施例72を示した
断面図である。
【図73】本発明中、第2の発明の実施例73を示した
断面図である。
【図74】本発明中、第2の発明の実施例74を示した
断面図である。
【図75】本発明中、第2の発明の実施例75を示した
断面図である。
【図76】本発明中、第2の発明の実施例76を示した
断面図である。
【図77】本発明中、第2の発明の実施例77を示した
断面図である。
【図78】本発明中、第2の発明の実施例78を示した
断面図である。
【図79】本発明中、第2の発明の実施例79を示した
断面図である。
【図80】本発明中、第2の発明の実施例80を示した
断面図である。
【図81】本発明中、第2の発明の実施例81を示した
断面図である。
【図82】本発明中、第2の発明の実施例82を示した
断面図である。
【図83】本発明中、第2の発明の実施例83を示した
断面図である。
【図84】本発明中、第2の発明の実施例84を示した
断面図である。
【図85】本発明中、第2の発明の実施例85を示した
断面図である。
【図86】本発明中、第2の発明の実施例86を示した
断面図である。
【図87】本発明中、第2の発明の実施例87を示した
断面図である。
【図88】本発明中、第2の発明の実施例88を示した
断面図である。
【図89】本発明中、第2の発明の実施例89を示した
断面図である。
【図90】本発明中、第2の発明の実施例90を示した
断面図である。
【図91】本発明中、第2の発明の実施例91を示した
断面図である。
【図92】本発明中、第2の発明の実施例92を示した
断面図である。
【図93】本発明中、第2の発明の実施例93を示した
断面図である。
【図94】本発明中、第2の発明の実施例94を示した
断面図である。
【図95】本発明中、第2の発明の実施例95を示した
断面図である。
【図96】本発明中、第2の発明の実施例96を示した
断面図である。
【図97】本発明中、第2の発明の実施例97を示した
断面図である。
【図98】本発明中、第2の発明の実施例98を示した
断面図である。
【図99】本発明中、第2の発明の実施例99を示した
断面図である。
【図100】本発明中、第2の発明の実施例100を示
した断面図である。
【図101】本発明中、第2の発明の実施例101を示
した断面図である。
【図102】本発明中、第2の発明の実施例102を示
した断面図である。
【図103】本発明中、第2の発明の実施例103を示
した断面図である。
【図104】本発明中、第2の発明の実施例104を示
した断面図である。
【図105】本発明中、第2の発明の実施例105を示
した断面図である。
【図106】本発明中、第2の発明の実施例106を示
した断面図である。
【図107】本発明中、第2の発明の実施例107を示
した断面図である。
【図108】本発明の数値実施例の座標説明に用いる図
である。
【図109】本発明の数値実施例1を示した図である。
【図110】本発明の数値実施例2を示した図である。
【図111】本発明の数値実施例3を示した図である。
【図112】本発明の数値実施例4を示した図である。
【図113】本発明の数値実施例5を示した図である。
【図114】本発明の数値実施例6のW端を示した図で
ある。
【図115】本発明の数値実施例6のSを示した図であ
る。
【図116】本発明の数値実施例6のT端を示した図で
ある。
【符号の説明】
9 対物レンズ 10 像反転光学系 11 接眼レンズ 12 ダハ面なしの偏角プリズム 15 軸上主光線 17 ダハ面ありの偏角プリズム 18 ダハ面ありのペンタプリズム 19 ダハ面なしのペンタプリズム

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体像を形成する対物レンズ作用面と、
    前記物体像を正立正像させる像反転光学系と、前記物体
    像を観察するための接眼レンズ作用面とを有する、1回
    結像のみのファインダー光学系において、 前記像反転光学系が、少なくとも物体像の上下反転作用
    若しくは左右反転作用を備えた像反転用反射面を有する
    像反転光学部材と、少なくとも反射作用面を1つ備えた
    像反転作用を有しない反射光学部材とを含み、 前記反射光学部材が、光束に収束作用又は拡散作用を与
    えるパワー面を有すると共に、面形状が回転非対称に形
    成され、且つ、その面の中心を通る断面形状は全て曲面
    となるように形成された回転非対称面を備えたことを特
    徴とするファインダー光学系。
  2. 【請求項2】 前記回転非対称面は、面内及び面外共に
    回転対称軸を有しない回転非対称面であることを特徴と
    する請求項1記載のファインダー光学系。
  3. 【請求項3】 前記回転非対称面が、トーリック面にて
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のファイ
    ンダー光学系。
  4. 【請求項4】 前記回転非対称面がアナモルフィック面
    であることを特徴とする請求項2記載のファインダー光
    学系。
  5. 【請求項5】 前記回転非対称面が、対称面を1つのみ
    有する自由曲面であることを特徴とする請求項2記載の
    ファインダー光学系。
  6. 【請求項6】 それぞれが少なくとも1つの反射面を有
    した複数の光学部材から成る像反転光学系において、前
    記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワー
    を有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回転
    非対称面を有し、更にその内部で軸上主光線が交差する
    ことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  7. 【請求項7】 前記像反転を行わないパワーを有した光
    学部材は、少なくとも共通の面で透過作用と反射作用を
    する面を有することを特徴とする請求項6記載のファイ
    ンダー光学系。
  8. 【請求項8】 前記回転非対称な面の少なくとも1 面
    が、軸上主光線に対して偏心していることを特徴とする
    請求項7記載のファインダー光学系。
  9. 【請求項9】 前記回転非対称な面は、その面内及び面
    外共に回転対称軸を有しないことを特徴とする請求項8
    記載のファインダー光学系。
  10. 【請求項10】 前記像反転を行わないパワーを有した
    光学部材は、偶数回反射であることを特徴とする請求項
    9記載のファインダー光学系。
  11. 【請求項11】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、偶数回反射でダハ面を有していること
    を特徴とする請求項記10載のファインダー光学系。
  12. 【請求項12】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、奇数回反射することを特徴とする請求
    項10記載のファインダー光学系。
  13. 【請求項13】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、ポロプリズムから成ることを特徴とす
    る請求項10記載のファインダー光学系。
  14. 【請求項14】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材より成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材の各面は光線の
    透過、反射に対して独立で、それらの面の少なくとも1
    面に回転非対称面を有することを特徴とする1 回結像の
    ファインダー光学系。
  15. 【請求項15】 前記回転非対称な面の少なくとも1 面
    が、軸上主光線に対して偏心していることを特徴とする
    請求項14記載のファインダー光学系。
  16. 【請求項16】 前記回転非対称な面は、その面内及び
    面外共に回転対称軸を有しないことを特徴とする請求項
    15記載のファインダー光学系。
  17. 【請求項17】 前記像反転を行わないパワーを有した
    光学部材は、偶数回反射であることを特徴とする請求項
    16記載のファインダー光学系。
  18. 【請求項18】 前記像反転を行わないパワーを有した
    光学部材内部で軸上主光線が交差することを特徴とする
    請求項17記載のファインダー光学系。
  19. 【請求項19】 前記像反転を行わないパワーを有した
    光学部材内部で軸上主光線が交差しないことを特徴とす
    る請求項17記載のファインダー光学系。
  20. 【請求項20】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、偶数回反射でダハ面を有していること
    を特徴とする請求項18記載のファインダー光学系。
  21. 【請求項21】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、偶数回反射でダハ面を有していること
    を特徴とする請求項19記載のファインダー光学系。
  22. 【請求項22】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、奇数回反射することを特徴とする請求
    項18記載のファインダー光学系。
  23. 【請求項23】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、奇数回反射することを特徴とする請求
    項19記載のファインダー光学系。
  24. 【請求項24】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、ポロプリズムから成ることを特徴とす
    る請求項18記載のファインダー光学系。
  25. 【請求項25】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、ポロプリズムから成ることを特徴とす
    る請求項19記載のファインダー光学系。
  26. 【請求項26】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有することを特徴とする1 回結像の
    ファインダー光学系。
  27. 【請求項27】 記回転非対称な面の少なくとも1 面
    が、軸上主光線に対して偏心していることを特徴とする
    請求項26記載のファインダー光学系。
  28. 【請求項28】 前記回転非対称な面は、その面内及び
    面外共に回転対称軸を有しないことを特徴とする請求項
    27記載のファインダー光学系。
  29. 【請求項29】前記像反転を行わないパワーを有した光
    学部材は、偶数回反射であることを特徴とする請求項2
    8記載のファインダー光学系。
  30. 【請求項30】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、偶数回反射でダハ面を有していること
    を特徴とする請求項29記載のファインダー光学系。
  31. 【請求項31】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、奇数回反射することを特徴とする請求
    項29記載のファインダー光学系。
  32. 【請求項32】 像反転光学系の一部を構成し、前記像
    反転を行わないパワーを有した光学部材以外の部材の少
    なくとも1つは、ポロプリズムから成ることを特徴とす
    る請求項29記載のファインダー光学系。
  33. 【請求項33】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有さないポロプリズムであることを
    特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  34. 【請求項34】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有さないダハ面を持った偶数回反射
    の光学部材ことを特徴とする1 回結像のファインダー光
    学系。
  35. 【請求項35】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有さないダハ面を持った3回反射の
    光学部材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交
    差しないことを特徴とする1 回結像のファインダー光学
    系。
  36. 【請求項36】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有さないダハ面を持った3回反射の
    ミラーであり、そのミラーの内部で軸上主光線が交差す
    ることを特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  37. 【請求項37】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーとダハ面を有さない3回反射の光学部
    材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交差する
    ことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  38. 【請求項38】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーとダハ面を有さない3回反射の光学部
    材であり、その光学部材の内部で軸上主光線が交差しな
    いことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  39. 【請求項39】 それぞれが少なくとも1つの反射面を
    有した複数の光学部材から成る像反転光学系において、
    前記光学部材の少なくとも1つは像反転を行わないパワ
    ーを有した光学部材であり、該光学部材は少なくとも回
    転非対称面を有し、その内部では軸上主光線が交差せ
    ず、更に像反転光学系の一部を構成し、前記像反転を行
    わないパワーを有した光学部材以外の光学部材の少なく
    とも1つはパワーを有さない1回反射の光学部材である
    ことを特徴とする1 回結像のファインダー光学系。
  40. 【請求項40】 像反転光学系において、少なくとも1
    つの面が回転非対称な面を有する像方向変換部材がパワ
    ーを有することを特徴とする1 回結像のファインダー光
    学系。
  41. 【請求項41】 前記回転非対称な面の少なくとも1 面
    が、軸上主光線に対して偏心していることを特徴とする
    請求項40記載のファインダー光学系。
  42. 【請求項42】 前記回転非対称な面は、その面内及び
    面外共に回転対称軸を有しないことを特徴とする請求項
    41記載のファインダー光学系。
  43. 【請求項43】 前記像方向変換部材が、少なくとも偶
    数回反射し、ダハ面を有していることを特徴とする請求
    項42記載のファインダー光学系。
  44. 【請求項44】 前記像方向変換部材が、少なくとも奇
    数回反射することを特徴とする請求項42記載のファイ
    ンダー光学系。
  45. 【請求項45】 前記像方向変換部材が、少なくともポ
    ロプリズムから成ることを特徴とする請求項42記載の
    ファインダー光学系。
  46. 【請求項46】 前記回転非対称面が、トーリック面に
    て形成されていることを特徴とする請求項40記載のフ
    ァインダー光学系。
  47. 【請求項47】 前記回転非対称面がアナモルフィック
    面であることを特徴とする請求項40〜45のいずれか
    の請求項に記載のファインダー光学系。
  48. 【請求項48】 前記回転非対称面が、対称面を1つの
    み有する自由曲面であることを特徴とする請求項40〜
    45のいずれかの請求項に記載のファインダー光学系。
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