JP2003221520A - 架橋ペリノン/キノフタロン - Google Patents

架橋ペリノン/キノフタロン

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JP2003221520A
JP2003221520A JP2002336561A JP2002336561A JP2003221520A JP 2003221520 A JP2003221520 A JP 2003221520A JP 2002336561 A JP2002336561 A JP 2002336561A JP 2002336561 A JP2002336561 A JP 2002336561A JP 2003221520 A JP2003221520 A JP 2003221520A
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chemical
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JP2002336561A
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Christoph Thiebes
クリストフ・テイーベス
Josef-Walter Stawitz
ヨゼフ−バルター・シユタビツ
Ulrich Feldhues
ウルリヒ・フエルトフエス
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B25/00Quinophthalones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D215/00Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems
    • C07D215/02Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D215/16Heterocyclic compounds containing quinoline or hydrogenated quinoline ring systems having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen atoms or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D215/20Oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
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    • C09B57/12Perinones, i.e. naphthoylene-aryl-imidazoles

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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Quinoline Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 架橋ペリノン/キノフタロンの提供。 【解決手段】 一般式(I) で表される化合物またはその互変異性形態。具体的に
は、例えば下記構造の化合物が例示される。 または、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、架橋ペリノン、キノフタロンお
よびペリノン−キノフタロン、これらの製造方法および
これらをプラスチックのマスカラーレーション(mas
scoloration)で用いることに関する。
【0002】例えばフランス特許出願公開第1 075
110号または米国特許第5,466,805号など
に記述されているようにペリノン染料をプラスチックの
マスカラーレーションで用いることは公知である。
【0003】また、例えばドイツ特許出願公開第44
35 714号またはドイツ特許出願公開第21 32
681号などに記述されているようにキノフタロン染
料をプラスチックのマスカラーレーションで用いること
も公知である。
【0004】この種類の化合物は良好な熱安定性と高い
光堅牢度を示すことで注目に価するが、それらが示す昇
華堅牢度に関してはまだ改良が求められている。色付け
工程、即ち射出成形機内の温度は240℃を超えること
から、そのような染料が望ましくなく昇華して作業装置
を汚染することで不便で費用のかかる洗浄手段を取る必
要があることは極めて一般的である。
【0005】二重(doubled)キノフタロンおよ
びペリノン染料が良好な昇華堅牢度を示すことはヨーロ
ッパ特許出願公開第827 986号に既に開示されて
いる。
【0006】本発明の目的は、プラスチックのマスカラ
ーレーションで用いるに適しておりかつまたプラスチッ
クの色付けに関してより大きな柔軟性を確保することが
できるように好適にはプラスチックの出発単量体材料に
易溶でもあるさらなる昇華堅牢性(sublimati
on−fast)染料を提供することにある。
【0007】ここに、一般式(I)
【0008】
【化8】
【0009】{式中、Ar1およびAr2は、独立して、
場合により置換されていてもよい炭素環状芳香環(ca
rbocyclic aromatics)を完成させ
るに必要な基であり、Bは、式−T1−W−T2−[ここ
で、T1およびT2は、独立して、OまたはSであり、そ
してWは、アルキレン、特にC1−C6−アルキレン、C
6−C10−アリーレン、特にフェニレンまたはシクロア
ルキレン(これらは各々が場合により置換されていても
よい)であるか、或は式(a)
【0010】
【化9】
【0011】(ここで、フェニル環は場合により置換さ
れていてもよく、そしてAは、式O、S、SO、SO2
またはCOで表される基、場合により置換されていても
よいアルキレン、または場合により置換されていてもよ
いシクロアルキレンであり、ここで、前記アルキレンま
たはシクロアルキレンは隣接するフェニル環にそれ自身
でか或はその置換基を介して結合している)で表される
基であるか、或はWは、式
【0012】
【化10】
【0013】(ここで、sおよびtは、独立して、1か
ら6である)で表される基である]で表される基であ
り、ここで、二価の基Bの末端部の各々が2つの基Ar
1およびAr2の芳香環炭素原子に結合しており、そして
1およびX2は、独立して、
【0014】
【化11】
【0015】から成る群から選択される式で表される基
であるが、これらは各々が環内に
【0016】
【化12】
【0017】がC−C二重結合に隣接するような様式で
位置しており、ここで、Yは、場合により置換されてい
てもよいベンゼンまたはナフタレン環の残基であり、Z
は、場合により置換されていてもよいオルソ−フェニレ
ン、オルソ−ナフチレン、ペリ−(1,8)−ナフチレ
ン、または共に縮合している3個以上のベンゼン環で構
成されているアリーレンであるが、この共に縮合してい
る3個以上のベンゼン環を有するアリール基はオルソ位
でか或はナフタレンにおけるペリ位に対応する様式で橋
架けされており、Raは、HまたはOHであり、そして
bは、Hまたはハロゲン、特にF、BrまたはClで
ある}で表される化合物またはその互変異性形態を見い
だした。
【0018】ナフタレンにおけるペリは実際には1,8
位を表す。しかしながら、文献および本出願の文脈の両
方において、その意味を拡大させて、これに、一緒に結
合している3個以上のベンゼン環で構成されているアリ
ーレンも包含させる。
【0019】式(a)で表される基が有する2つのフェ
ニル環およびZの可能な置換基には例えば下記が含まれ
る:C1−C6−アルキル、ハロゲン、ニトロ、アリー
ル、アリールオキシスルホニル、ヒドロキシル、C1
6−アルコキシ、アリールオキシ、場合によりアルキ
ルもしくはアシルで置換されていてもよいアミノ、場合
によりアルキルもしくはアリールで置換されていてもよ
いアミノスルホニル、場合によりアルキルで置換されて
いてもよいカルボキサミド、または縮合(fused−
on)芳香族、環状脂肪族または複素環式環。
【0020】好適な置換基は下記である:塩素、臭素、
ニトロ、メトキシ、NH2、ベンジルオキシ、ヒドロキ
シル、−SO2O(C65)、−SO2N(CH32、−
SO2NHCH3、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、NH
COCH3、−N(C252、または場合により置換さ
れていてもよいフェニル。
【0021】Yを伴うことで完成するベンゼンもしくは
ナフタレン基の可能な置換基には例えば下記が含まれ
る:ハロゲン、特にClおよびBr、−COOH、−C
OOR(ここで、Rは、C1−C10−アルキル、好適に
はC1−C4−アルキル、特にメチルまたはエチル、C6
−C10−アリールまたはC5−C8−シクロアルキルであ
る)およびC1−C6−アルキル、特にメチル。
【0022】Ar1およびAr2を伴うことで完成する炭
素環状芳香環の可能な置換基には例えば下記が含まれ
る:C1−C6−アルキル、特にメチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチルおよび
t−ブチル、ハロゲン、特にClまたはBr、アルキル
カルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニ
ル、アリールスルホニル、ニトロ、アリール、特に場合
により置換されていてもよいフェニル、アリールオキシ
スルホニル、特に−SO2OC65、ヒドロキシル、C1
−C6−アルコキシ、例えばメトキシなど、またはベン
ジルオキシ、アリールオキシ、例えばフェノキシなど、
場合によりアルキルもしくはアシルで置換されていても
よいアミノ、例えばNH2、NHCOCH3または−N
(C252など、場合によりアルキルもしくはアリー
ルで置換されていてもよいアミノスルホニル、例えばS
2N(CH32またはSO2NHCH3など、または縮
合芳香族、環状脂肪族もしくは複素環式環。
【0023】特に好適には、Ar1およびAr2は、独立
して、場合により置換されていてもよいベンゼン環また
はナフタレン環、特に場合により置換されていてもよい
ベンゼン環を完成させるに必要な基である。
【0024】WおよびA中のアルキレン基(これは直鎖
ばかりでなくまた分岐していてもよい)の可能な置換基
には例えば下記が含まれる:ハロゲン、例えばFまたは
Cl、CF3、O、S、場合により置換されていてもよ
いフェニル、およびC1−C6−アルキル。
【0025】シクロアルキル基、特にC5−C6−シクロ
アルキレン基、特に好適にはシクロヘキシリデン基の可
能な置換基には例えば下記が含まれる:1種以上のC1
−C4−アルキル基。
【0026】特に、式(II)
【0027】
【化13】
【0028】[式中、Y1およびY2は、独立して、場合
により置換されていてもよいベンゼンまたはナフタレン
環の残基であり、Ra1およびRa2は、独立して、Hまた
はOHであり、そしてRb1およびRb2は、独立して、H
またはハロゲン、特にF、BrまたはClであり、そし
てAr1、Ar2およびBは、各々、この上で定義した通
りである]に従う前記式(I)で表される化合物または
その互変異性形態が好適である。
【0029】基Y1およびY2の可能な置換基は、例え
ば、基Yで示した置換基である。
【0030】特に好適には、Rb1およびRb2は、各々、
水素である。
【0031】特に、式(IIa)
【0032】
【化14】
【0033】[式中、nおよびmは、独立して、0から
4であり、R1およびR2は、各々独立して、Y1および
2を伴うことで完成する基の置換基に関して示した意
味と同じか或は異なる意味を有し、oおよびpは、独立
して、0から2、特に0または1であり、R3およびR4
は、各々独立して、Ar1およびAr2を伴うことで完成
する炭素環状芳香環の置換基に関して示した意味と同じ
か或は異なる意味を有し、Rb1およびRb2は、各々、こ
の上で定義した通りであり、好適にはHであり、Ra1
よびRa2は、各々、この上で定義した通りであり、好適
にはOHであり、そしてBは、この上で定義した通りで
ある]に従う前記式(II)で表される化合物またはこ
れらの互変異性形態が好適である。
【0034】好適な架橋部材Bには下記が含まれる:
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】およびまた対応するジチオ化合物(T1
よびT2=S)。
【0038】同様に好適な基Bは、WまたはAが下記の
意味:
【0039】
【化17】
【0040】を有する基である。
【0041】Y1=Y2、 Ra1=Ra2、 Rb1=Rb2、および Ar1=Ar2、 である式(II)で表される化合物が非常に特に好適で
ある。
【0042】n=m、 R1=R2、 Ra1=Ra2、 Rb1=Rb2、 o=p、および R3=R4、 特にn、m、oおよびpが各々0である、式(IIa)
で表される化合物も同様に有利である。
【0043】式(IIb)
【0044】
【化18】
【0045】[式中、n、m、R1、R2、Rb1、Rb2
よびBは、各々、この上で定義した通りである]に従う
式(II)で表される化合物またはその互変異性形態が
特に好適である。
【0046】本発明に従う式(I)で表される化合物
は、プラスチックのマスカラーレーションで優れた昇華
堅牢度を示す点で注目に価する。それらはまた非常に良
好な光堅牢度、良好な熱安定性および特に高い色強度も
示す。例えば式(II)で表される化合物と非二重(n
on−doubled)キノフタロンの色強度を比較す
ることで不釣り合いに(分子量の増大を基にして)大き
な向上が得られることが分かる。
【0047】本発明に従う式(II)で表されるキノフ
タロンがY1およびY2および/またはRa1および/また
はRa2および/またはAr1およびAr2に関して異なる
意味を有する場合、合成したままの対称的キノフタロン
と非対称的キノフタロンの如何なる混合物の使用も有利
であり得る。
【0048】式(III)
【0049】
【化19】
【0050】[式中、Z1およびZ2は、独立して、場合
により置換されていてもよいオルソ−フェニレン、オル
ソ−ナフチレン、ペリ−(1,8)−ナフチレン、また
は共に縮合している3個以上のベンゼン環で構成されて
いるアリーレンであるが、この共に縮合している3個以
上のベンゼン環を有するアリール基はオルソ位でか或は
ナフタレンにおけるペリ位に対応する様式で橋架けされ
ており、そしてAr1、Ar2およびBは、各々、この上
で定義した通りである]に従う式(I)で表される化合
物またはその互変異性形態も同様に好適である。
【0051】基Z1およびZ2の可能な置換基には、例え
ば基Zに関して述べた置換基が含まれる。
【0052】特に好適な基Z1およびZ2は、独立して、
場合により置換されていてもよいペリ−(1,8)−ナ
フチレンに対応する。
【0053】特に、式(IIIa)
【0054】
【化20】
【0055】[式中、n1およびm1は、独立して、0か
ら4であり、R5およびR6は、各々独立して、同一もし
くは異なり、基Z1およびZ2で述べた置換基であっても
よく、特にハロゲンまたはC1−C6−アルキルであり、
oおよびpは、独立して、0から2、特に0または1で
あり、R3およびR4は、各々独立して、同一もしくは異
なり、基Z1およびZ2で述べた置換基であってもよく、
特にハロゲン、NO2、−NH−アシルまたは−NH−
アルキルであり、そしてBは、この上で定義した通りで
ある]に従う式(III)で表される化合物が好適であ
る。
【0056】Bの好適な意味はこの上に示した意味に対
応する。
【0057】Z1=Z2、および Ar1=Ar2、 である式(III)で表される化合物が非常に特に好適
である。
【0058】n1=m1、 R5=R6、 o=p、および R3=R4、 特にn1、m1、oおよびpが各々0である、式(III
a)で表される化合物が対応して有利である。
【0059】特に、式(IIIb)または(IIIc)
【0060】
【化21】
【0061】[式中、n1、m1、R5、R6およびBは、
各々、この上で定義した通りである]に従う式(II
I)で表される化合物が特に好適である。
【0062】本発明に従う式(III)で表される化合
物も同様にプラスチックのマスカラーレーションで優れ
た昇華堅牢度を示す点で注目に価する。それらはまた非
常に良好な光堅牢度、非常に良好な熱安定性および特に
高い色強度も示す。
【0063】本発明に従う式(III)で表されるペリ
ノンがZ1およびZ2および/またはAr1およびAr2
関して異なる意味を有する場合、合成したままの式(I
II)で表される対称的ペリノンと非対称的ペリノンの
如何なる混合物の使用も有利であり得る。
【0064】式(IV)
【0065】
【化22】
【0066】[式中、Y、Z、Ra、Rb、Ar1、Ar2
およびBは、各々、この上で定義した通りである]に従
う式(I)で表されるの化合物またはこれらの互変異性
形態も同様に好適である。
【0067】特に、式(IVa)
【0068】
【化23】
【0069】[式中、R1、R3、R4、R5、Rb1
a1、B、n、pおよびn1は、各々、この上で定義し
た通りである]に従う式(IV)で表される化合物また
はこれらの互変異性形態が特に好適である。
【0070】式(IVb)
【0071】
【化24】
【0072】[式中、R1、R5、Rb1、B、nおよびn
1は、各々、この上で定義した通りである]に従う式
(IV)で表される化合物またはその互変異性形態が非
常に特に好適である。
【0073】本発明に従う式(IV)で表される化合物
も同様にプラスチックのマスカラーレーションで優れた
昇華堅牢度を示す点で注目に価する。それらはまた非常
に良好な光堅牢度、良好な熱安定性および特に高い色強
度も示す。
【0074】300℃における熱安定性が非常に良好で
あり、顕著に高い。
【0075】特に、式(IV)で表される化合物と式
(II)および(III)で表される化合物を含有する
合成したままの混合物が特に好適である。特に、式(I
V)で表される化合物、ならびに式(II)で表される
化合物を0から25重量%および式(III)で表され
る化合物を0から25重量%含有していて化合物(I
V)と(II)と(III)の総量が100%である混
合物が特に有利である。
【0076】式(V)で表される化合物は例えばPla
ste und Kautschuk、28巻、No.
11/1981、601−606頁に記述されている。
【0077】本発明は、更に、本発明に従う式(I)で
表される化合物の製造方法も提供し、この方法は、式
(V)
【0078】
【化25】
【0079】[式中、Ar1、Ar2およびBは、各々、
この上で定義した通りである]で表されるテトラカルボ
ン酸もしくは無水物と式(VI)および/または(VI
I)
【0080】
【化26】
【0081】[式中、Rcは、H、COOHまたはハロ
ゲン、特にF、BrおよびCl、特にHまたはCOOH
であり、そしてY、ZおよびRaは、各々、この上で定
義した通りである]で表される1種以上の化合物をテト
ラカルボン酸(V)を基準にした式(VI)および(V
II)で表される化合物の総量が2モル当量に等しくな
るように縮合させることを特徴とする。
【0082】この上に述べた化合物(I)の調製で用い
る反応体のモル当量は単に化学量論的量を示すものであ
り、より多い量またはより少ない量(産業的により適切
であり得る)を排除するものでない。
【0083】また、用いる式(VI)および(VII)
で表される化合物の総量がテトラカルボン酸(IV)ま
たはその無水物を基準にして2モル当量を超えるように
してもよいことも理解されるであろう。しかしながら、
それを化学量論的量で用いる方が好適である。
【0084】前記縮合反応は、式(V)で表される成分
と式(VI)または(VII)で表される成分を等モル
量で用いてそれらを120℃から250℃の温度で共に
溶融させることにより、直接にか或はより有利には適宜
加圧下で110℃から220℃の温度の溶媒中で反応さ
せることにより実施可能であり、反応水は蒸留により除
去することができる。
【0085】適切な溶媒には例えば下記が含まれる:ク
ロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベン
ゼン、キシレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン、氷酢酸、プロピオン酸、フェノール、クレゾ
ール、フェノキシエタノール、グリコールおよびそのモ
ノ−およびジアルキルエーテル、アルコール類、例えば
メタノール、エタノール、i−プロパノール、n−ブタ
ノールなど、および水。
【0086】前記反応は適宜酸性触媒、例えば塩化亜
鉛、p−トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、有機酸など
の存在下で実施可能である。
【0087】特に、式(V)で表されるテトラカルボン
酸を無水物の形態で用いるのが好適である。
【0088】本発明に従う方法では、式(Va)
【0089】
【化27】
【0090】[式中、R3、R4、B、oおよびpは、各
々、この上で定義した通りである]に従う式(V)で表
される化合物またはその無水物の使用が好適である。
【0091】式(Vb)または式(Vc)
【0092】
【化28】
【0093】[式中、Bは、この上で定義した通りであ
る]に従う式(V)で表される化合物またはそれらのそ
れぞれの無水物の使用が非常に特に好適である。
【0094】式(VI)で表される好適な化合物は、式
(VIa)
【0095】
【化29】
【0096】[式中、R1、Rc、Raおよびnは、各
々、この上で定義した通りである]で表されるキナルジ
ンである。
【0097】式(VIa)で表される適切なキナルジン
は、例えば本明細書の以下に挙げる式で表されるキナル
ジンである:
【0098】
【化30】
【0099】式(VII)で表されるジアミンは公知で
あるか或は例えば公知のジアミンに類似した様式で調製
可能である。
【0100】式(VII)で表される好適な芳香族ジア
ミンは下記である:o−フェニレンジアミン、クロロ−
o−フェニレンジアミン、ジクロロ−o−フェニレンジ
アミン、メチル−o−フェニレンジアミン、エチル−o
−フェニレンジアミン、メトキシ−o−フェニレンジア
ミン、アセトアミノ−o−フェニレンジアミン、フェニ
ル−o−フェニレンジアミン、ナフチレン−o−ジアミ
ン、また1,8−ナフチレンジアミン、クロロ−1,8
−ナフチレンジアミン、ジクロロ−1,8−ナフチレン
ジアミン、メチル−1,8−ナフチレンジアミン、ジメ
チル−1,8−ナフチレンジアミン、メトキシ−1,8
−ナフチレンジアミン、エトキシ−1,8−ナフチレン
ジアミン、アセトアミノ−1,8−ナフチレンジアミン
および1,8−ジアミノアセトナフチレン。
【0101】好適なさらなる変法における式(VII)
で表される化合物は、場合により置換されていてもよい
ペリ−ナフチレンジアミン、特に1,8−ナフチレンジ
アミンである。
【0102】式(II)に従う式(I)で表される化合
物を製造する新規な方法が好適であり、この方法は、式
(V)で表されるテトラカルボン酸もしくは無水物と式
(VIb)および/または(VIc)
【0103】
【化31】
【0104】[式中、Rc1およびRc2は、独立して、
H、COOHまたはハロゲン、特にF、BrまたはC
l、特にHまたはCOOHであり、そしてRa1、Ra2
1およびY2は、各々、この上で定義した通りである]
で表される化合物をテトラカルボン酸(V)を基準にし
た化合物(VIb)および(VIc)の総量が2モル当
量になるように縮合させることを特徴とする。
【0105】この縮合反応は、式(V)で表される成分
と式(VIb)または(VIc)で表される成分を等モ
ル量で用いてこれらを160℃から250℃、好適には
180℃から220℃、より好適には190℃から20
0℃の温度で共に溶融させることにより直接にか、或は
より有利には、適宜加圧下で110℃から220℃、好
適には160から180℃の温度の溶媒中で反応させる
ことにより実施可能であり、反応水は蒸留により除去す
ることができる。
【0106】式(VIb)または(VIc)で表される
好適な化合物は、式(VIbb)
【0107】
【化32】
【0108】または式(VIcc)
【0109】
【化33】
【0110】[式中、R1、R2、Rc1、Rc2、Ra1、R
a2、nおよびmは、各々、この上で定義した通りであ
る]で表されるキナルジンである。
【0111】式(II)で表される化合物を製造する為
の反応バッチ(batch)は好適にはアルコール、例
えばメタノール、エタノール、プロパノールまたはブタ
ノールなどで希釈することにより処理を行う。芳香族希
釈剤、例えばクロロベンゼンまたはトルエンおよびまた
リグロインなどを用いることも同様に可能である。本発
明に従うこの方法を用いると、好適には、本発明に従う
化合物が理論値の85から95%の収率で得られる。
【0112】この縮合反応に続いて、適宜、ハロゲン置
換反応、特に塩素置換または臭素置換反応を行ってもよ
く、この場合には、そのようなハロゲン置換反応をそれ
自体公知の条件下で実施する。例えば、Rb1=Rb2=H
の式(II)で表される化合物の臭素化を80から12
0℃の温度の氷酢酸中で行うと、Rb1およびRb2が各々
臭素である式(II)で表される化合物が得られる。
【0113】本発明に従う方法は、式(III)に従う
式(I)で表される化合物を製造する場合にも同様に好
適であり、これは、式(V)で表されるテトラカルボン
酸もしくは無水物と式(VIIa)および/または(V
IIb)
【0114】
【化34】
【0115】[式中、Z1およびZ2は、各々、この上で
定義した通りである]で表される化合物をテトラカルボ
ン酸(V)を基準にしたジアミン(VIIa)および
(VIIb)の総量が2モル当量になるように用いて縮
合させることを特徴とする。
【0116】式(III)で表される化合物を製造する
縮合反応は、式(V)で表される成分と式(VIIa)
または(VIIb)で表される成分を等モル量で用いて
これらを120℃から250℃、好適には120℃から
180℃の温度で共に溶融させることにより直接にか、
或はより有利には、適宜加圧下で80℃から220℃、
好適には120から180℃の温度の溶媒中で反応させ
ることにより実施可能であり、反応水は蒸留により除去
することができる。
【0117】場合によりアルキルアミノスルホニルおよ
びアリールアミノスルホニル基の群からの置換基を有し
ていてもよい式(III)で表される化合物の調製は、
例えばそれぞれアルキル−もしくはアリールアミンを用
い、1つの置換基がクロロスルホニル基である式(II
I)で表される対応する化合物を用いて実施可能であ
る。
【0118】また、1つの置換基がアリールオキシスル
ホニル基である本発明に従う式(III)で表される化
合物も、対応するクロロスルホニル染料とフェノールも
しくはナフトールを塩基、例えばピリジン、トリエチル
アミン、アルカリもしくはアルカリ土類金属の炭酸塩、
水酸化物または酸化物などの存在下で反応させることに
より入手可能である。
【0119】追加的に、アルキルオキシまたはアシルオ
キシを表わす置換基が存在する式(III)で表される
化合物の調製もヒドロキシル基を有する本発明に従う化
合物をそれぞれアルキル置換もしくはアシル置換するこ
とにより実施可能である。
【0120】また、場合によりアシルで置換されていて
もよいか或はアルキルで置換されていてもよいアミノ基
を有する式(III)で表される化合物も、対応する置
換基がニトロ基である対応する化合物を通常の還元剤、
例えば鉄、亜鉛、硫化ナトリウム、水素などを用いて還
元し、その後適宜アシル化またはアルキル化することに
より入手可能である。このアシル化工程はまた還元過程
中にアシル化剤を添加することによっても実施可能であ
る。
【0121】式(III)で表される化合物を製造する
為の反応バッチは好適にはアルコール、例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノールまたはブタノールなどで
希釈することにより処理を行う。芳香族希釈剤、例えば
クロロベンゼンまたはトルエンおよびまたリグロインな
どを用いることも同様に可能である。本発明に従う方法
を用いると、好適には、本発明に従う化合物が理論値の
90から95%の収率で得られる。
【0122】本発明に従う方法は、式(IV)に従う式
(I)で表される化合物を製造する場合にも同様に好適
であり、この方法は、式(V)で表されるテトラカルボ
ン酸もしくは無水物と式(VI)で表される化合物と式
(VII)で表されるジアミン[ここに挙げた化合物の
置換基はこの上で述べた意味を有する]をテトラカルボ
ン酸(V)を基準にした式(VI)および(VII)で
表される化合物の総量が2モル当量になるように縮合さ
せることを特徴とする。式(V)から(VII)で表さ
れる好適な化合物はこの上で挙げた化合物である。
【0123】化合物(VI)と(VII)の互いの比率
は幅広い範囲に亘って多様であり得る。これは例えば
(VI):(VII)=10:90から90:10であ
る。この比率は好適には約1:1である。
【0124】この縮合反応は、式(V)と式(VI)と
(VII)で表される成分を等モル量で用いてこれらを
160℃から250℃、好適には180℃から220
℃、特に好適には190から200℃の温度で共に溶融
させることにより直接にか、或はより有利には、適宜加
圧下で110℃から220℃、好適には160から18
0℃の温度の溶媒中で実施可能であり、反応水は蒸留に
より除去することができる。
【0125】本発明に従う式(I)で表される化合物は
プラスチックのマスカラーレーションで用いるに非常に
適する。
【0126】用語「マスカラーレーション」を本明細書
で用いる場合、これは、特に、例えば押出し加工機を用
いて溶融させたプラスチック原料に染料を添加する方
法、またはプラスチックを製造するための出発成分、例
えば重合前の単量体などに染料を添加する方法を包含す
る。
【0127】特に好適なプラスチックは熱可塑性プラス
チック、例えばビニル重合体、ポリエステルおよびポリ
アミドなどである。
【0128】適切なビニル重合体はポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリルの共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリ
ルターポリマー、ポリメタアクリレート、ポリ塩化ビニ
ルなどである。
【0129】更に適切なポリエステルはポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネートおよびセルロースエス
テルである。
【0130】ポリスチレン、スチレン共重合体、ポリカ
ーボネートおよびポリメタアクリレートが好適である。
特にポリスチレンが好適である。
【0131】ここに挙げた高分子量化合物は個別にまた
は混合物の状態で可塑的に変形し得る組成物または溶融
物として存在し得る。
【0132】本発明に従う染料は微細形態で用い、必須
ではないが分散剤を用いることも可能である。
【0133】化合物(I)を重合後に用いる場合、これ
を好適には重合体チップと混合するか或は重合体チップ
と共に乾式粉砕した後、例えば混合用ロールまたはスク
リューを用いて、その混合物を可塑加工(plasti
ficated)して均一化する。しかしながら、ま
た、本染料を液状の溶融物に添加して撹拌することによ
りその中に均一に分散させることも可能である。次に、
このようにして前以て着色しておいた原料を通常通り例
えば紡糸(spinning)などで剛毛(brist
les)、フィラメントなどに更に加工するか或は押出
し加工または射出成形で成形品に加工する。
【0134】前記式(I)で表される染料は重合用触
媒、特に過酸化物に安定なことから、また、本染料をプ
ラスチックの出発単量体原料に添加した後に重合用触媒
の存在下で重合させることも可能である。この目的で、
好適には、本染料を単量体成分に溶解させるか或は密に
混合する。
【0135】本発明に従う式(I)で表される染料は特
にプラスチックの出発単量体原料(例えばメタアクリル
酸メチル)に容易に溶解し得る。
【0136】前記式(I)で表される染料を、好適に
は、上述した重合体の着色の為に前記重合体の量を基準
にして0.0001から1重量%、特に0.01から
0.5重量%の量で用いる。
【0137】この重合体に不溶な顔料、例えば二酸化チ
タンなどを添加することにより、相当する価値ある隠蔽
(hiding)カラーレーションを得ることも可能で
ある。
【0138】二酸化チタンを重合体の量を基準にして
0.01から10重量%、好適には0.1から5重量%
の量で用いることができる。
【0139】本発明に従う方法では、また、式(I)で
表されるいろいろな染料の混合物および/または式
(I)で表される染料と他の染料および/または無機も
しくは有機顔料との混合物を用いることも可能である。
【0140】前記式(II)で表される化合物は黄色で
あり、そして式(III)で表される化合物および式
(V)で表される化合物はオレンジ色である。
【0141】本明細書の以下に示す実施例で本発明の説
明を行い、ここで、部およびパーセントは重量である。
【0142】
【実施例】実施例1 30gのN−メチル−2−ピロリジン(NMP)と5.
2g(0.01モル)の式
【0143】
【化35】
【0144】で表される無水ビスフタル酸と3.2g
(0.02モル)の式
【0145】
【化36】
【0146】で表される1,8−ナフタレンジアミンを
混合して撹拌しながら120℃に加熱する。この反応温
度で撹拌を4時間継続する。次に、この反応混合物を室
温に冷却した後、150mlのメタノールを約1時間か
けて添加することでそれを徐々に混合する。吸引により
結晶性沈澱物を濾別してメタノールで繰り返し洗浄す
る。その後、それを熱水で洗浄した後、減圧下70℃で
乾燥させる。 収量:6.8g(89%) この染料は式
【0147】
【化37】
【0148】で表される。
【0149】この染料はナイロン6、ABS、ポリエス
テルおよびポリスチレンの如きプラスチックを明るい中
性のオレンジの色合いに非常に良好な堅牢度で着色し、
これは加工で要求される温度で溶融させたプラスチック
に非常に容易に溶解する。
【0150】N−メチルピロリドン(NMP)の代わり
にフェノール、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン
およびジトリルエーテルを溶媒として用いて合成を繰り
返した。同様な結果を得た。
【0151】式
【0152】
【化38】
【0153】で表される対応する非架橋染料に比べて昇
華堅牢度が顕著に向上している。前記非架橋染料は35
0℃の如き低い温度で顕著な昇華の兆候を示しそしてこ
れを更に加熱して450℃にすると完全に昇華したが、
本架橋染料はそのような温度でも優れた昇華堅牢度を示
す。
【0154】本染料はメタアクリル酸メチルに室温でも
非常に容易に溶解する。それとは対照的に、ヨーロッパ
特許出願公開第827 986号の実施例16に挙げら
れている式
【0155】
【化39】
【0156】で表される架橋染料はMMAに実質的に全
く不溶である。同じことが有機溶媒である例えばN−メ
チル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジクロ
ロメタンおよびアセトンなどにも当てはまる(このこと
はプラスチックの着色で用いられる機械の洗浄に関して
有利である)。
【0157】本染料を溶融状態のN6、ABS、ポリス
チレン、ポリプロピレンおよびポリエチレンの中に加工
して入れるのはヨーロッパ特許出願公開第827 98
6号の実施例16に記述されている染料に比べて顕著に
容易である。
【0158】以下に示すペリノン染料も同じ有利な特性
を示し、これらも同様に対応する無水ビスフタル酸から
調製可能である:
【0159】
【表1】
【0160】
【表2】
【0161】
【表3】
【0162】
【表4】
【0163】
【表5】
【0164】実施例2 50gのフェノールと5.2g(0.010モル)の式
【0165】
【化40】
【0166】で表される無水ビスフタル酸と4.1g
(0.02モル)の式
【0167】
【化41】
【0168】で表される3−ヒドロキシキナルジン−4
−カルボン酸を70℃で混合して撹拌しながら175℃
に加熱する。この反応温度で撹拌を12時間継続しなが
ら反応水を留出させると、3−ヒドロキシキナルジン−
4−カルボン酸から二酸化炭素が除去された。その後、
それを80℃に冷却した後、反応混合物に150mlの
メタノールを約1時間かけて徐々に添加すると、この間
に温度が最初は65から70℃に低下し、その後、温度
をこの範囲に維持した。吸引により結晶性沈澱物を濾別
してメタノールで繰り返し洗浄した。その後、それを熱
水で洗浄した後、減圧下70℃で乾燥させた。 収量:7.2g(90%) この染料は式
【0169】
【化42】
【0170】で表される。
【0171】フェノールの代わりにo−ジクロロベンゼ
ン、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン(N
MP)およびジトリルエーテルを溶媒として用いて調製
を繰り返した。同様な結果を得た。
【0172】この染料はABS、ポリエステルおよびポ
リスチレンなどの如きプラスチックを明るい中性の黄色
の色合いに非常に良好な堅牢度で着色する。
【0173】以下に示すキノフタロン染料も同様な方法
で対応する無水ビスフタル酸から調製した:
【0174】
【表6】
【0175】これらの染料は全部がABS、ポリスチレ
ンおよびポリエステルなどの如きプラスチックを明るい
黄色に非常に良好な堅牢度で着色する。実施例3 47gのフェノールと5.2g(0.010モル)の式
【0176】
【化43】
【0177】で表される無水ビスフタル酸と2.0g
(0.01モル)の3−ヒドロキシキナルジン−4−カ
ルボン酸とまた1.6g(0.01モル)の1,8−ナ
フタレンジアミンを70℃で混合して撹拌しながら17
5℃に加熱した。この反応温度で撹拌を12時間継続し
ながら反応水を留出させると、3−ヒドロキシキナルジ
ン−4−カルボン酸から二酸化炭素が除去された。その
後、それを80℃に冷却した後、反応混合物に150m
lのメタノールを約1時間かけて徐々に加えると、この
間に温度が最初は65から70℃に低下し、その後、温
度をこの範囲に維持した。吸引により結晶性沈澱物を濾
別してメタノールで繰り返し洗浄した。その後、それを
熱水で洗浄した後、減圧下70℃で乾燥させた。 収量:7.0g(90%) この染料は式
【0178】
【化44】
【0179】で表され、これは対称キノフタロンまたは
ペリノンの各々を約10%含有している。
【0180】フェノールの代わりにo−ジクロロベンゼ
ン、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン(N
MP)およびジトリルエーテルを溶媒として用いて反応
を繰り返した。同様な結果を得た。
【0181】この染料はABS、ポリエステルおよびポ
リスチレンなどの如きプラスチックを明るいオレンジ色
の色合いに非常に良好な堅牢度で色付けする。
【0182】以下に示す染料を同様な方法で対応する無
水ビスフタル酸とジアミンとキナルジンから調製した:
【0183】
【表7】
【0184】
【表8】
【0185】これらの染料は全部がABS、ポリスチレ
ンおよびポリエステルなどの如きプラスチックを明るい
オレンジ色の色合いに非常に良好な堅牢度で着色する。実施例4 47g(0.5モル)のフェノールと5.2g(0.0
10モル)の式
【0186】
【化45】
【0187】で表される無水ビスフタル酸と2.9g
(0.20モル)の式
【0188】
【化46】
【0189】で表されるキナルジンを70℃で混合して
撹拌しながら175℃に加熱した。この反応温度で撹拌
を12時間継続しながら反応水を留出させた。次に、こ
の反応混合物を80℃に冷却した後、150mlのメタ
ノールを約1時間かけて加えて徐々に混合すると、この
間に温度が最初は65から70℃に低下し、その後、温
度を前記範囲に維持した。吸引により結晶性沈澱物を濾
別してメタノールで繰り返し洗浄した。その後、それを
熱水で洗浄した後、減圧下70℃で乾燥させた。 収量:7.2g(93%) この染料は式
【0190】
【化47】
【0191】で表される。
【0192】フェノールの代わりにo−ジクロロベンゼ
ン、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン(N
MP)およびジトリルエーテルを溶媒として用いて調製
を繰り返した。同様な結果を得た。
【0193】この染料はABS、ポリエステルおよびポ
リスチレンなどの如きプラスチックを明るい緑色がかっ
た黄色の色合いに非常に良好な堅牢度で着色する。
【0194】以下に示すキノフタロン染料も同様な方法
で対応する無水ビスフタル酸と対応するキナルジン誘導
体から調製した:
【0195】
【表9】
【0196】実施例5 50g(0.5モル)のフェノールと5.2g(0.0
10モル)の式
【0197】
【化48】
【0198】で表される無水ビスフタル酸と1.4g
(0.010モル)の式
【0199】
【化49】
【0200】で表されるキナルジンと1.6g(0.1
0モル)の式
【0201】
【化50】
【0202】で表されるキナルジンを70℃で混合して
撹拌しながら175℃に加熱した。この反応温度で撹拌
を12時間継続しながら反応水を留出させると、3−ヒ
ドロキシキナルジン−4−カルボン酸から二酸化炭素が
除去された。その後、この反応混合物を80℃に冷却し
た後、150mlのメタノールを約1時間かけて徐々に
混合すると、この間に温度が最初は65から70℃に低
下し、その後、温度を前記範囲に維持した。吸引により
結晶性沈澱物を濾別してメタノールで繰り返し洗浄し
た。その後、それを熱水で洗浄した後、減圧下70℃で
乾燥させた。 収量:7.2g(90%) この染料は式
【0203】
【化51】
【0204】で表される。
【0205】それに加えて、同様に、可能な2種類の対
称的染料の各々を約10%得た。
【0206】フェノールの代わりにo−ジクロロベンゼ
ン、ニトロベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン(N
MP)およびジトリルエーテルを溶媒として用いて調製
を繰り返した。同様な結果を得た。
【0207】この染料はABS、ポリエステルおよびポ
リスチレンなどの如きプラスチックを明るい黄色の色合
いに非常に良好な堅牢度で着色する。
【0208】以下に示すキノフタロン染料も同様な方法
で対応する無水ビスフタル酸と対応するキナルジン誘導
体から調製した:
【0209】
【表10】
【0210】実施例6 30gのN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と5.
2g(0.010モル)の式
【0211】
【化52】
【0212】で表される無水ビスフタル酸と1.60g
(0.01モル)の式
【0213】
【化53】
【0214】で表される1,8−ナフタレンジアミンと
1.10g(0.01モル)の式
【0215】
【化54】
【0216】で表されるo−フェニレンジアミンを混合
して撹拌しながら120℃に加熱した。この反応温度で
撹拌を4時間継続した。次に、この反応混合物を室温に
冷却した後、150mlのメタノールを約1時間かけて
徐々に混合した。吸引により結晶性沈澱物を濾別してメ
タノールで繰り返し洗浄した。その後、それを熱水で洗
浄した後、減圧下70℃で乾燥させた。 収量:6.4g(89%) この染料は式
【0217】
【化55】
【0218】で表される。
【0219】この染料はナイロン6、ABS、ポリエス
テルおよびポリスチレンの如きプラスチックを明るいオ
レンジ色の色合いに非常に良好な堅牢度で着色し、これ
は要求される加工温度で溶融させたプラスチックに非常
に容易に溶解する。
【0220】NMPの代わりにフェノール、o−ジクロ
ロベンゼン、ニトロベンゼンおよびジトリルエーテルを
溶媒として用いて合成を繰り返した。同様な結果を得
た。
【0221】本発明の特徴および態様は以下の通りであ
る。 1. 一般式(I)
【0222】
【化56】
【0223】{式中、Ar1およびAr2は、独立して、
場合により置換されていてもよい炭素環状芳香環を完成
させるに必要な基であり、Bは、式−T1−W−T2
[ここで、T1およびT2は、独立して、OまたはSであ
り、そしてWは、アルキレン、特にC1−C6−アルキレ
ン、C6−C10−アリーレン、特にフェニレンまたはシ
クロアルキレン(これらは各々が場合により置換されて
いてもよい)であるか、或は式(a)
【0224】
【化57】
【0225】(ここで、フェニル環は場合により置換さ
れていてもよく、そしてAは、式O、S、SO、SO2
またはCOで表される基、場合により置換されていても
よいアルキレン、または場合により置換されていてもよ
いシクロアルキレンであり、ここで、前記アルキレンま
たはシクロアルキレンは隣接するフェニル環にそれ自身
でか或はその置換基を介して結合している)で表される
基であるか、或はWは、式
【0226】
【化58】
【0227】(ここで、sおよびtは、独立して、1か
ら6である)で表される基である]で表される基であ
り、ここで、二価の基Bの末端部の各々が2つの基Ar
1およびAr2の芳香環炭素原子に結合しており、そして
1およびX2は、独立して、
【0228】
【化59】
【0229】から成る群から選択される式で表される基
であるが、これらは各々が環内に
【0230】
【化60】
【0231】がC−C二重結合に隣接するような様式で
位置しており、ここで、Yは、場合により置換されてい
てもよいベンゼンまたはナフタレン環の残基であり、Z
は、場合により置換されていてもよいオルソ−フェニレ
ン、オルソ−ナフチレン、ペリ−(1,8)−ナフチレ
ン、または一緒に縮合している3個以上のベンゼン環で
構成されているアリーレンであるが、この一緒に縮合し
ている3個以上のベンゼン環を有するアリール基はオル
ソ位でか或はナフタレンにおけるペリ位に対応する様式
で橋架けされており、Raは、HまたはOHであり、そ
してRbは、Hまたはハロゲン、特にF、BrまたはC
lである}で表される化合物またはその互変異性形態。 2. Ar1およびAr2が独立して場合により置換され
ていてもよいベンゼンまたはナフタレン環、特に場合に
より置換されていてもよいベンゼン環を完成させるに必
要な基であることを特徴とする第1項記載の化合物。 3. 式(II)
【0232】
【化61】
【0233】[式中、Y1およびY2は、独立して、場合
により置換されていてもよいベンゼンまたはナフタレン
環の残基であり、Ra1およびRa2は、独立して、Hまた
はOHであり、そしてRb1およびRb2は、独立して、H
またはハロゲン、特にF、BrまたはClである]に従
う第1項記載の化合物またはその互変異性形態。 4. 式(IIa)
【0234】
【化62】
【0235】[式中、nおよびmは、独立して、0から
4であり、R1およびR2は、各々独立して、同一もしく
は異なり、ハロゲン、特にClまたはBr、−COO
H、−COOR(ここで、Rは、C1−C10−アルキ
ル、特にメチルまたはエチル、C6−C10−アリールま
たはC5−C8−シクロアルキルである)を表すか、或は
1−C6−アルキル、特にメチルであり、oおよびp
は、独立して、0から2、特に0または1であり、R3
およびR4は、各々独立して、同一もしくは異なり、C1
−C6−アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、ハロゲン、特にClまたはBr、アルキルカルボニ
ル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリー
ルスルホニル、ニトロ、アリール、特に場合により置換
されていてもよいフェニル、アリールオキシスルホニ
ル、特に−SO2OC65、ヒドロキシル、C1−C6
アルコキシ、例えばメトキシなど、またはベンジルオキ
シ、アリールオキシ、例えばフェノキシなど、場合によ
りアルキルもしくはアシルで置換されていてもよいアミ
ノ、例えばNH2、NHCOCH3または−N(C25
2など、場合によりアルキルもしくはアリールで置換さ
れていてもよいアミノスルホニル、例えばSO2N(C
32またはSO2NHCH3など、場合によりアルキル
で置換されていてもよいカルボキサミド、または縮合芳
香族、環状脂肪族もしくは複素環式環を表す]に従う第
3項記載の化合物またはその互変異性形態。 5. Bが式
【0236】
【化63】
【0237】
【化64】
【0238】で表される基であることを特徴とする第1
項記載の化合物およびまた対応するジチオ化合物(T1
およびT2=S)。 6. Y1=Y2、 Ra1=Ra2、 Rb1=Rb2、および Ar1=Ar2、 であることを特徴とする第3項記載の化合物。 7. n=m、 R1=R2、 Ra1=Ra2、 Rb1=Rb2、 o=p、および R3=R4、 特にn、m、oおよびpが各々0である、ことを特徴と
する第4項記載の化合物。 8. 式(IIb)
【0239】
【化65】
【0240】に従う第4項記載の化合物またはその互変
異性形態。 9. 式(III)
【0241】
【化66】
【0242】[式中、Z1およびZ2は、独立して、場合
により置換されていてもよいオルソ−フェニレン、オル
ソ−ナフチレン、ペリ−(1,8)−ナフチレン、また
は共に縮合している3個以上のベンゼン環で構成されて
いるアリーレンであるが、この共に縮合している3個以
上のベンゼン環を有するアリール基はオルソ位でか或は
ナフタレンにおけるペリ位に対応する方法で橋架けして
いる]に従う第1項記載の化合物またはその互変異性形
態。 10. 基Z1およびZ2が独立して場合により置換され
ていてもよいペリ−(1,8)−ナフチレンである第9
項記載の化合物。 11. 式(IIIa)
【0243】
【化67】
【0244】[式中、n1およびm1は、独立して、0か
ら4であり、R5およびR6は、各々独立して、同一もし
くは異なり、C1−C6−アルキル、ハロゲン、ニトロ、
アリール、アリールオキシスルホニル、ヒドロキシル、
1−C6−アルコキシ、アリールオキシ、場合によりア
ルキルもしくはアシルで置換されていてもよいアミノ、
場合によりアルキルもしくはアリールで置換されていて
もよいアミノスルホニル、場合によりアルキルで置換さ
れていてもよいカルボキサミド、または縮合芳香族、環
状脂肪族または複素環式環、特にハロゲンまたはC1
6−アルキルを表し、oおよびpは、独立して、0か
ら2、特に0または1であり、R3およびR4は、各々独
立して、同一もしくは異なり、C1−C6−アルキル、ハ
ロゲン、ニトロ、アリール、アリールオキシスルホニ
ル、ヒドロキシル、C1−C6−アルコキシ、アリールオ
キシ、場合によりアルキルもしくはアシルで置換されて
いてもよいアミノ、場合によりアルキルもしくはアリー
ルで置換されていてもよいアミノスルホニル、場合によ
りアルキルで置換されていてもよいカルボキサミド、ま
たは縮合芳香族、環状脂肪族または複素環式環、特にハ
ロゲン、NO2、−NH2、−NH−アシルまたは−NH
−アルキルを表す]に従う第9項記載の化合物。 12. Z1=Z2、および Ar1=Ar2、 である第9項記載の化合物。 13. n1=m1、 R5=R6、 o=p、および R3=R4、 特にn1、m1、oおよびpが各々0である、第11項記
載の化合物。 14. 式(IIIb)または(IIIc)
【0245】
【化68】
【0246】に従う第11項記載の化合物。 15. 式(IV)
【0247】
【化69】
【0248】に従う第1項記載の化合物またはその互変
異性形態。 16. 式(IVa)
【0249】
【化70】
【0250】[式中、Ra1は、HまたはOHであり、R
b1は、Hまたはハロゲン、特にF、BrまたはClであ
り、nおよびn1は、独立して、0から4であり、各R1
は、ハロゲン、特にClまたはBr、−COOH、−C
OOR(ここで、Rは、C1−C10−アルキル、特にメ
チルまたはエチル、C6−C10−アリールまたはC5−C
8−シクロアルキルである)またはC1−C6−アルキ
ル、特にメチルであり、oおよびpは、独立して、0か
ら2、特に0または1であり、R3およびR4は、各々独
立して、同一もしくは異なり、C1−C6−アルキル、特
にメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ハロゲン、特にCl
またはBr、アルキルカルボニル、アリールカルボニ
ル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ニト
ロ、アリール、特に場合により置換されていてもよいフ
ェニル、アリールオキシスルホニル、特に−SO2OC6
5、ヒドロキシル、C1−C6−アルコキシ、例えばメ
トキシなど、またはベンジルオキシ、アリールオキシ、
例えばフェノキシなど、場合によりアルキルもしくはア
シルで置換されていてもよいアミノ、例えばNH2、N
HCOCH3または−N(C252など、場合によりア
ルキルもしくはアリールで置換されていてもよいアミノ
スルホニル、例えばSO2N(CH32またはSO2NH
CH3など、場合によりアルキルで置換されていてもよ
いカルボキサミド、または縮合芳香族、環状脂肪族もし
くは複素環式環を表し、そして各R5は、C1−C6−ア
ルキル、ハロゲン、ニトロ、アリール、アリールオキシ
スルホニル、ヒドロキシル、C1−C6−アルコキシ、ア
リールオキシ、場合によりアルキルもしくはアシルで置
換されていてもよいアミノ、場合によりアルキルもしく
はアリールで置換されていてもよいアミノスルホニル、
場合によりアルキルで置換されていてもよいカルボキサ
ミド、または縮合芳香族、環状脂肪族または複素環式
環、特にハロゲンまたはC1−C6−アルキルである]に
従う第15項記載の化合物またはその互変異性形態。 17. 式(IVb)
【0251】
【化71】
【0252】に従う第16項記載の化合物またはその互
変異性形態。 18. 第1項記載の本発明に従う式(I)で表される
化合物の製造方法であって、式(V)
【0253】
【化72】
【0254】で表されるテトラカルボン酸もしくは無水
物と式(VI)および/または(VII)
【0255】
【化73】
【0256】[式中、Rcは、H、COOHまたはハロ
ゲン、特にF、BrまたはCl、特にHまたはCOOH
であり、そしてAr1、Ar2、B、Y、ZおよびR
aは、各々、第1項で定義した通りである]で表される
1種以上の化合物をテトラカルボン酸(V)を基準にし
た式(VI)および(VII)で表される化合物の総量
が2モル当量に等しくなるように縮合させることを特徴
とする方法。 19. 第1項記載化合物の、プラスチックのマスカラ
ーレーションのための使用。 20. 前記プラスチックが熱可塑性プラスチックであ
ることを特徴とする第19項記載の使用。 21. 着色すべきプラスチックがビニル重合体、特に
ポリスチレン、ポリエステル、またはアクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン(ABS)、スチレン−アクリ
ロニトリル(SAN)、ポリメタアクリル酸メチル(P
MMA)またはポリカーボネートであることを特徴とす
る第19項記載の使用。 22. 第1項記載の少なくとも1種の化合物で着色さ
れたプラスチック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/34 C08K 5/34 C08L 101/00 C08L 101/00 C09B 25/00 C09B 25/00 B (72)発明者 ヨゼフ−バルター・シユタビツ ドイツ51519オーデンタール・アムハゲン 1 (72)発明者 ウルリヒ・フエルトフエス ドイツ51465ベルギツシユグラートバツ ハ・ザウアーブルヒシユトラーセ18 Fターム(参考) 4C031 BA07 4C071 AA04 AA07 BB01 BB06 CC12 EE07 FF17 GG01 HH05 JJ05 KK14 LL04 4C072 MM01 UU04 4H056 DD07 EA14 FA01 4J002 AA001 BC021 BN151 CF001 CL011 EU136 FD096

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 {式中、Ar1およびAr2は、独立して、場合により置
    換されていてもよい炭素環状芳香環を完成させるに必要
    な基であり、Bは、式−T1−W−T2−[ここで、T1
    およびT2は、独立して、OまたはSであり、そしてW
    は、アルキレン、特にC1−C6−アルキレン、C6−C
    10−アリーレン、特にフェニレンまたはシクロアルキレ
    ン(これらは各々が場合により置換されていてもよい)
    であるか、或は式(a) 【化2】 (ここで、フェニル環は場合により置換されていてもよ
    く、そしてAは、式O、S、SO、SO2またはCOで
    表される基、場合により置換されていてもよいアルキレ
    ン、または場合により置換されていてもよいシクロアル
    キレンであり、ここで、前記アルキレンまたはシクロア
    ルキレンは隣接するフェニル環にそれ自身でか或はその
    置換基を介して結合している)で表される基であるか、
    或はWは、式 【化3】 (ここで、sおよびtは、独立して、1から6である)
    で表される基である]で表される基であり、ここで、二
    価の基Bの末端部の各々が2つの基Ar1およびAr2
    芳香環炭素原子に結合しており、そしてX1およびX
    2は、独立して、 【化4】 から成る群から選択される式で表される基であるが、こ
    れらは各々が環内に 【化5】 がC−C二重結合に隣接するような様式で位置してお
    り、ここで、Yは、場合により置換されていてもよいベ
    ンゼンまたはナフタレン環の残基であり、Zは、場合に
    より置換されていてもよいオルソ−フェニレン、オルソ
    −ナフチレン、ペリ−(1,8)−ナフチレン、または
    共に縮合している3個以上のベンゼン環で構成されてい
    るアリーレンであるが、この共に縮合している3個以上
    のベンゼン環を有するアリール基はオルソ位でか或はナ
    フタレンにおけるペリ位に対応する様式で橋架けされて
    おり、Raは、HまたはOHであり、そしてRbは、Hま
    たはハロゲン、特にF、BrまたはClである}で表さ
    れる化合物またはその互変異性形態。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の本発明に従う式(I)で
    表される化合物の製造方法であって、式(V) 【化6】 で表されるテトラカルボン酸もしくは無水物と式(V
    I)および/または(VII) 【化7】 [式中、Rcは、H、COOHまたはハロゲン、特に
    F、BrまたはCl、特にHまたはCOOHであり、そ
    してAr1、Ar2、B、Y、ZおよびRaは、各々、請
    求項1で定義した通りである]で表される1種以上の化
    合物をテトラカルボン酸(V)を基準にした式(VI)
    および(VII)で表される化合物の総量が2モル当量
    に等しくなるように縮合させることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載化合物の、プラスチックの
    マスカラーレーションのための使用。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の少なくとも1種の化合物
    で着色されたプラスチック。
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