JPH0797531A - フタロペリノン染料 - Google Patents

フタロペリノン染料

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JPH0797531A
JPH0797531A JP6210784A JP21078494A JPH0797531A JP H0797531 A JPH0797531 A JP H0797531A JP 6210784 A JP6210784 A JP 6210784A JP 21078494 A JP21078494 A JP 21078494A JP H0797531 A JPH0797531 A JP H0797531A
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acid
alkyl
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phthalic acid
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JP6210784A
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Peter Roschger
ペーター・ロシユガー
Volker Hederich
フオルカー・ヘデリヒ
Stephan Dipl Chem Dr Michaelis
シユテフアン・ミヒヤエリス
Erwin Bacher
エルビン・バツハー
Juergen Schneider
ユルゲン・シユナイダー
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Bayer AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3442Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having two nitrogen atoms in the ring
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    • C08K5/3465Six-membered rings condensed with carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/41Compounds containing sulfur bound to oxygen
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 疎水性繊維物質及びプラスチックの着色に使
用されるフタロペリノン染料とその製造法を提供する。 【構成】 式(I) [式中、ZはSO又はCOを示し、Aは未置換又は置
換アルキルもしくはアリールを表わし、XはC〜C
アルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシ又はC
アシロキシを表わし或いは融合脂環族環を表わし、
YはC〜Cアルキル、C〜C10アリール、ハロ
ゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cアシロキシ、
又は未置換でもC〜Cアシル又はC〜Cアルキ
ルで置換されていてもよいアミノ基を表わし、mは0〜
6の数を表わし、nは0〜3の数を表わし、及びpは1
又は2を示す]のフタロペリノン染料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ペリノン染料、その製造法及び
そのプラスチックのバルク染色に対する使用法に関す
る。
【0002】アシロキシフタロペリノンは独国特許公報
第2236555号に記述されているが、これらは依然
ある欠点を有する。今回一般式(I)
【0003】
【化10】
【0004】[式中、ZはSO又はCOを示し、Aは
未置換又は置換アルキルもしくはアリールを表わし、X
はC1〜Cアルキル、ハロゲン、C1〜Cアルコキシ
又はC1〜Cアシロキシを表わし或いは融合脂環族環
を表わし、YはC1〜Cアルキル、C6〜C10アリー
ル、ハロゲン、C1〜Cアルコキシ、C1〜Cアシロ
キシ、又は未置換でもC1〜Cアシル又はC1〜C6
ルキルで置換されていてもよいアミノ基を表わし、mは
0〜6の数を表わし、nは0〜3の数を表わし、及びp
は1又は2を示し、但しn+pは1〜4の数を表わし且
つm>1の場合、Xはそれぞれの時に異なった又は同一
の上述した意味を有し、そしてn>1の場合、Yはそれ
ぞれの時に異なった又は同一の上述した意味を有する]
のフタロペリノン染料が発見された。
【0005】特に好適なフタロペリノンは、Aが随時不
飽和であってよく且つ/又は更に置換基例えばハロゲン
例えばCl、FもしくはBr、C1〜Cアルコキシ、
随時ハロゲン、C1〜CアルキルもしくはC1〜C
ルコキシで置換されていてよいフェノキシ又はフェニル
を表わし、或いは随時ハロゲン、C1〜Cアルキル、
シアノ、C1〜Cアルキルメルカプト、C1〜Cアル
キルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキシ又はC1
〜Cアルコキシで置換されていてよいフェニル又はナ
フチルを表わし、そしてXが塩素、臭素、弗素、OCH
3、OC25、OCH2(C65)、OC37、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル或いは好
ましくはペリ位において、即ち各の場合N原子に対して
パラ位において融合した脂環族5又は6員環を表わし、
Yが弗素、塩素、臭素、OCH3、NHCOCH3、N
(C25)2、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルもしく
はtert−ブチルを表わし、又は未置換もしくは随時
置換されたフェニルを表わし、mが数0〜4を示し、n
が数0〜2を示し、pが1又は2を示し、且つn+pが
数1〜3を示す、ものである。
【0006】特に好適な具体例において、Xは塩素、臭
素、メチル、エチル或いはペリ−(4,5)−位におい
て融合した脂環族5又は6員環を示し、mは0〜2の数
を示し、nは数0を示し、そしてpは1又は2を表わ
し、そしてA及びZは上述した意味を有する。
【0007】特に好適な具体例において、mは0を表わ
す。
【0008】他の特に好適な具体例において、pは1を
表わす。
【0009】A及びZが一緒になって形成するアルキル
カルボニルは例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、1−メチルブチリル、2−ブチルブチリル、1−エ
チルブチリル、ジメチルプロピオニル、ペンタノイル、
ヘキサノイル、1−エチルヘキサノイル、ヘプタノイ
ル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ドデカノ
イル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、オクタデ
カノイル、エトキシアセチル、シクロヘキシルカルボニ
ル、4−メチルシクロヘキシルカルボニル、3,5−ジ
メチルシクロヘキシルカルボニル、フェニルアセチル、
β−フェニルプロピオニル、4−メチルフェニルアセチ
ル、フェノキシアセチル、4−クロルフェニルアセチル
及びシンナモイルである。
【0010】A及びZが一緒になって形成するアリール
カルボニルは例えば、ベンゾイル、2−、3−及び4−
クロルベンゾイル、2−、3−及び4−メチルベンゾイ
ル、4−メトキシベンゾイル、4−エトキシベンゾイ
ル、2,3−ジクロルベンゾイル、3,5−ジメチルベ
ンゾイル、4−フェニルベンゾイル、1−ナフトイル、
2−ナフトイル及び2−メトキシ−1−ナフトイルであ
る。
【0011】A及びZが一緒になって形成するアルキル
スルホニルは例えば、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニル、n−プロパンスルホニル、n−ブタンスルホニ
ル、n−オクタンスルホニル、n−ドデカンスルホニ
ル、n−ヘキサデカンスルホニル、β−メトキシエタン
スルホニル、β−エトキシエタンスルホニル、シクロヘ
キサンスルホニル及び4−メチルシクロヘキサンスルホ
ニルである。A及びZが一緒になって形成するアリール
スルホニルは例えば、ベンゼンスルホニル、4−メチル
ベンゼンスルホニル、4−メトキシベンゼンスルホニ
ル、2−又は4−クロルベンゼンスルホニル、2,4−
ジクロルベンゼンスルホニル、4−メチルメルカプトベ
ンゼンスルホニル、4−アセトアミノベンゼンスルホニ
ル、1−ナフタレンスルホニル及び2−ナフタレンスル
ホニルである。
【0012】特に好適な染料はA及びZが一緒になって
ベンゾイル又はベンゼンスルホニルを表わすものであ
る。
【0013】特に言及しうる本発明の染料の具体例は、
式(IIa)、(IIb)、(IIIa)及び(III
b)
【0014】
【化11】
【0015】或いはこれらの所望の組成の混合物に相当
する。ここに異性体(IIa)及び(IIb)又は(I
IIa)及び(IIIb)の所望の組成の混合物は好適
なものとして言及される。
【0016】更に本発明は、式(IV)
【0017】
【化12】
【0018】[式中、A、Z、Y、n及びpは上述と同
義である]のフタル酸又はその官能基誘導体、好ましく
は無水物を、式(V)
【0019】
【化13】
【0020】[式中、Xは上述と同義である]のナフタ
レン−1,8−ジアミンと、1:0.8〜1:1.2の
モル比で、好ましくは等モル量で、50〜220℃の温
度において、適当ならば触媒の存在下、適当ならば加圧
下及び適当ならば溶媒の存在下に縮合させることによ
る、本発明の式(I)の染料の製造法に関する。
【0021】従って縮合反応は、溶融形で又は更に有利
には溶媒中で行われる。
【0022】溶融形での反応は好ましくは120〜18
0℃の温度で行われ、また溶媒中での反応は好ましくは
80〜150℃で行われる。
【0023】反応水は好ましくは蒸留によって反応混合
物から除去される。
【0024】生成物は好ましくは濾過によって単離され
るが、沈殿作用を有する溶媒を予じめ反応混合物に添加
することが可能である。
【0025】即ち例えば式(IIa)及び(IIb)の
染料の異性体混合物は、1,8−ジアミノナフタレン及
び4−位がA−Zで置換されたフタル酸から製造され、
そして式(IIIa)及び(IIIb)の異性体混合物
は言及したアミン及び3−位がA−Zで置換されたフタ
ル酸から製造される。しかしながら用いるAで置換され
たフタル酸がそれ自体3−及び4−異性体の混合物形で
あるならば、式(IIa)、(IIb)、(IIIa)
及び(IIIb)の異性体染料の混合物が製造される。
【0026】反応に適当な溶媒は、例えばクロルベンゼ
ン、o−ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン、キシ
レン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、
氷酢酸、プロピオン酸、フェノール、クレゾール、フェ
ノキシエタノール、グリコール及びそのモノ及びジ−ア
ルキルエーテル、アルコール例えばメタノール、エタノ
ール及びi−プロパノール、水及び水性溶媒、例えば希
硫酸である。
【0027】適当ならば反応は酸触媒を添加して行うこ
とができる。
【0028】適当な触媒は例えば塩化亜鉛、p−トルエ
ンスルホン酸、塩酸、硫酸及び有機酸、例えば氷酢酸又
は安息香酸などである。
【0029】触媒を用いる場合、式(IV)の成分に基
づいて0.1モル当量までが好適に使用される。
【0030】同様の方法はD.R.P.第202,35
4号、ケム・ベル(Chem.Ber.)75、719
(1942)、及びリービッヒス・アン・ケム(Lie
bigs Ann.Chem.)365、128(19
09)からすでに公知である。
【0031】対応するフタル酸(及びその官能基誘導
体)は例えば米国特許第5,061,810号及び第
1,155,588号、ヨーロッパ特許第245,72
9号、Zh.プリクル・キム(Prikl.Khi
m.)49、1353〜8(1976)、Zh.オルグ
・キム(Org.Khim.)14、1046〜51
(1978)及び、121〜8(1973)、及び独
国特許公報第2,243,283号に記述されているよ
うに或いは同様にして製造することができる。
【0032】従って工業的に行うのか容易である反応条
件であるが故に特に興味ある方法の変法は、式(VI) A−Z−Cl (VI) を、フリーデル・クラフツでのアシル化という意味にお
いて酸触媒の存在下に式(VII)
【0033】
【化14】
【0034】のo−ジアルキルベンゼンと反応させ、そ
してこれらを第2の工程において式(IV)のフタル酸
に酸化するというものである。ZがCOである式(V
I)の酸クロライドの代りに、対応するベンゾトリクロ
ライドA−CClも使用できる。
【0035】従来記述されていない及び従って本発明の
関する方法は、 Z=SO2、 A=未置換でも、2つまでの塩素原子又は1つの臭素原
子で置換されていてもよいフェニル、又は1もしくは2
−ナフチル、 p=1又は2、好ましくは2、 n=0、及びR及びRは互いに独立にC1〜C
ルキル、好ましくはメチルを表わし、又は一緒になって
トリもしくはテトラメチレン基を表わす、上述した方法
である。
【0036】使用される酸触媒は好ましくは塩化鉄(I
II)又は塩化アルミニウムである。他の適当な触媒
は、塩化スズ(IV)、塩化チタン(IV)、臭化アル
ミニウム、塩化亜鉛、鉄などである。
【0037】触媒は式(VI)のスルホクロライド1モ
ル当り0.0001〜1.1モル、好ましくは0.00
05〜0.01モルの量で使用される。
【0038】式(VI)及び(VII)の化合物のモル
比は、式(VIII)の化合物に対してp=1の場合
1.5:1〜1:100、好ましくは0.9:1〜1:
0.9及びp=2の場合1.5:1〜3:1、好ましく
は2:1〜2.5:1であってよい。過剰に使用される
成分は、それ自体溶媒として機能しうる。しかし同様に
不活性な溶媒例えばニトロベンゼン、o−ジクロルベン
ゼン、1,2−ジクロルエタンなども更に添加しうる。
反応は好ましくは溶媒のない溶融形で行われる。反応温
度はp=1に対して0〜180℃、p=2に対して80
〜200℃である。
【0039】過剰のo−ジアルキルベンゼン(VII)
又は溶媒は適当ならば真空下に又は水蒸気を用いて蒸留
することにより除去される。得られる生成物は好ましく
は更に精製することなく使用される。
【0040】酸化はジアルキル芳香族に対して公知の方
法で行われる。好適な酸化剤は硝酸である。酸素、空
気、(ジ)クロム酸塩、クロム酸、過マンガン酸塩、二
酸化マンガン、次亜塩素酸なども適当である。
【0041】硝酸を用いる場合、その濃度は5〜50%
であってよく、反応は好ましくは常圧下120〜180
℃で行われる。硝酸は空気又は酸素で再生することがで
きる。なおこれは低濃度の硝酸の場合に有利である。ま
た循環法としての工程も同様に好ましい。
【0042】式(IV)の適当な物質は、例えば 4−(ベンゼンスルホニル)フタル酸、3−(ベンゼン
スルホニル)フタル酸、4−(4′−メチルベンゼンス
ルホニル)フタル酸、3−(3′−メチルベンゼンスル
ホニル)フタル酸、4−(2′−メチルベンゼンスルホ
ニル)フタル酸、4−(4′−tert−ブチルベンゼ
ンスルホニル)フタル酸、4−(2′,4′−ジメチル
ベンゼンスルホニル)フタル酸、4−(4′−クロルベ
ンゼンスルホニル)フタル酸、4−(3′−クロルベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(3′−クロルベンゼ
ンスルホニル)フタル酸、3−(2′−クロルベンゼン
スルホニル)フタル酸、4−(4′−フルオルベンゼン
スルホニル)フタル酸、4−(4′−ブロムベンゼンス
ルホニル)フタル酸、4−(3′,4′−ジクロルベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(4′−メトキシベン
ゼンスルホニル)フタル酸、3−(4′−メトキシベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(3′−メトキシベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(4′−エトキシベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(3′−ブトキシベン
ゼンスルホニル)フタル酸、4−(メタンスルホニル)
−フタル酸、3−(メタンスルホニル)フタル酸、4−
(エタンスルホニル)フタル酸、4−(n−ブタンスル
ホニル)フタル酸、又は4−(シクロヘキサンスルホニ
ル)フタル酸、4−(アセチル)フタル酸、4−(プロ
ピオニル)フタル酸、4−(ブチリル)フタル酸、4−
(シクロヘキサンカルボニル)フタル酸、4−(ベンゾ
イル)フタル酸、3−(ベンゾイル)フタル酸、4−
(メチルベンゾイル)フタル酸、4−(エチルベンゾイ
ル)フタル酸、3−(クロルベンゾイル)フタル酸、4
−(クロルベンゾイル)フタル酸、4−(ジクロルベン
ゾイル)フタル酸、4−(ジメチルベンゾイル)フタル
酸、4−(tert−ブチルベンゾイル)フタル酸、4
−(フルオルベンゾイル)フタル酸、4−(アセチルア
ミノベンゾイル)フタル酸、4−(メチルメルカプトベ
ンゾイル)フタル酸、4−(メタンスルホニルベンゾイ
ル)フタル酸、4−(メトキシベンゾイル)フタル酸、
4−(エトキシベンゾイル)フタル酸、及び4−(ブト
キシベンゾイル)フタル酸又はこれらの混合物である。
【0043】用いる置換ナフタレン−1,8−ジアミン
は、例えばD.R.P.第122,475号及び第10
8,166号、J.ケム・ソク(Chem.Soc.)
2310(1932)、556及び1338(193
6)、454及び543(1945)並びに221(1
951)、J.プラクト・ヘム(Prakt.Che
m.)94、45(1916)、コンプト・レド(Co
mpt.red.)224、1569(1947)、ア
ン・ソク・エスパン(An Soc.espan.)
、861、876(1933)、J.オルグ・ケム
(Org.Chem.)24、214(1959)に従
い、或いは同様の方法で製造することができる。
【0044】式(V)の適当なナフタレン−1,8−ジ
アミンは、1,8−ナフタレンジアミン、クロル−1,
8−ナフタレンジアミン、ジクロル−1,8−ナフタレ
ンジアミン、ブロム−1,8−ナフタレンジアミン、メ
チル−1,8−ナフタレンジアミン、ジメチル−1,8
−ナフタレンジアミン、メチルクロル−1,8−ナフタ
レンジアミン、メトキシ−1,8−ナフタレンジアミ
ン、エトキシ−1,8−ナフタレンジアミン、アセトア
ミノ−1,8−ナフタレンジアミン及び4,5−ジメチ
ルナフタレン−1,8−ジアミンである。置換基は好ま
しくはナフタレンの2、4、5又は7に存在する。
【0045】更に本発明は、本発明による式(I)の染
料に入る一般式(IX)
【0046】
【化15】
【0047】の化合物を製造するに際して、式(X)
【0048】
【化16】
【0049】の芳香族ジカルボン酸又はその無水物もし
くはエステルを、フェノール性溶媒中において式(X
I)
【0050】
【化17】
【0051】の芳香族ジアミンと反応させる、但し上式
中、Dは未置換又は置換オルト−フェニレン、2,3−
ナフタレン、ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより
多いベンゼン環が互いに融合したアリーレンを示し、そ
してBは未置換又は置換オルト−フェニレン、オルト−
ナフチレン、ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより
多いベンゼン環が互いに融合したアリーレンを示し、な
お2つより多いベンゼン環が互いに融合している式(I
X)のアリーレン基D及びBはオルト位において或いは
ナフタレンでは対応してペリ位において橋かけしてい
る、上記一般式(IX)の化合物の製造法に関する。
【0052】ペリ位は実際にナフタレンの1,8−位に
相当する。しかしながら、文献及び本明細書の関連の双
方において、この意味は2つより多いベンゼン環が互い
に融合しているアリーレン類にも拡張される。
【0053】本方法の好適な具体例においてDは随時置
換されたo−フェニレン、2,3−ナフタレン又はペリ
(1,8)−ナフチレンを示し、そしてBは随時置換さ
れたo−フェニレン、o−ナフチレン、ペリ(1,8)
−ナフチレン又はペリアセナフチレンを示す。
【0054】本発明に従って製造する式(IX)の化合
物は、黄色ないし赤色の染料で、例えばポリエステル材
料の合成繊維の染色に、特にプラスチックのバルク染色
に使用される。これらの染料が、式(X)及び(XI)
の化合物を一緒に融合させる[F.サクス(Sack
s),A.365、53〜166(1909)]ことに
より或いは不活性な高沸点溶媒例えば塩素化芳香族炭化
水素中(独国特許公報第2,424,542号)或いは
ニトロベンゼン(BE第600,302号)、氷酢酸
(独国特許公報第2,236,555号、ジメチルホル
ムアミド(独国特許公報第2,157,547号、又は
N−メチルピロリドン(CH第561,763号)中で
縮合させることにより製造しうることは公知である。反
対に本発明の方法は、フェノール性溶媒、好ましくは炭
素数1〜16のアルキル基で及び/又は塩素で随時置換
されたフェノールを、式(XI)のジアミノ芳香族及び
式(X)の芳香族ジカルボン酸又はその無水物もしくは
エステルの縮合に対して使用する方法にも関する。
【0055】従来法と対比して、本発明による方法は、
式(IX)の特に純粋な染料の製造及び用いる溶媒の問
題ない回収を可能にする。フェノール性溶媒のアルキル
基の性質及び数そして適当ならば塩素の存在は必須では
ない。
【0056】好適で適当な溶媒は、フェノール、o、m
又はp−クレゾール、ジメチルフェノール、p−ter
t−ブチルフェノール、ノニルフェノール又はクロルフ
ェノール或いはこれらの混合物である。フェノールは特
に好適な溶媒である。
【0057】溶媒の量は広範囲に変化させることがで
き、例えば出発物質(X)及び(XI)から得られる式
(IX)の染料の重量で同一ないし10倍量、好ましく
は2〜5倍量であってよい。
【0058】化合物(X)及び(XI)の縮合におい
て、溶媒と一緒に除去しうるから2つの反応物の一方を
過剰量で用いることは問題ではないが、それを過剰量で
用いることは必ずしも必要ではない。式(X)及び(X
I)の出発物質及びジカルボン酸無水物又はエステルの
形の(X)の官能基誘導体は公知であり又は公知の方法
で得られる。
【0059】式(X)の芳香族ジカルボン酸及び式(X
I)のジアミンに対する可能な置換基は例えばY、X及
【0060】
【化18】
【0061】について上述したもの、並びにニトロ、ア
リール、アリーロキシスルホニル、ヒドロキシル、アル
キロキシ、アリーロキシ、随時アルキルもしくはアリー
ルで置換されたアミノスルホニル、又は融合複素環族環
である。
【0062】好適な置換基は塩素、弗素、臭素、ニト
ロ、メトキシ、NH2、ベンジロキシ、ヒドロキシル、
−SO2O(C65)、−SO2N(CH3)2、−SO2NH
CH3、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−、sec−、tert−ブチル、NHCOCH
3、−N(C25)2、随時置換されたフェニル、ベンゾイ
ル又はベンゼンスルホニルである。
【0063】式(X)の好適な芳香族ジカルボン酸は、
フタル酸、3−又は4−クロルフタル酸、ジクロルフタ
ル酸、トリクロルフタル酸、テトラクロルフタル酸、テ
トラブロムフタル酸、3−メチルフタル酸、3,5−ジ
メチルフタル酸、4−メチルフタル酸、4−フェノキシ
フタル酸、3−ヒドロキシフタル酸、4−フェニルフタ
ル酸、4−フェニルスルホニルフタル酸、3−フェニル
スルホニルフタル酸、4−ベンゾイルフタル酸、3−ベ
ンゾイルフタル酸、4−ニトロフタル酸、4−アセトア
ミノフタル酸、3−ベンゾイルアミノフタル酸、4−ア
ミノスルホニルフタル酸、4−フェノキシスルホニルフ
タル酸、3−アセトキシフタル酸、トリメリット酸、ナ
フタレン−2,3−ジカルボン酸、ナフタレン−1,8
−ジカルボン酸、4−クロルナフタレン−1,8−ジカ
ルボン酸、4−フェニルメルカプトナフタレン−1,8
−ジカルボン酸、4,5−エチレンナフタレンー1,8
−ジカルボン酸及びアンスラセンー1,2−ジカルボン
酸である。
【0064】式(XI)の好適な芳香族ジアミンは、o
−フェニレンジアミン、クロル−o−フェニレンジアミ
ン、ジクロル−o−フェニレンジアミン、メチル−o−
フェニレンジアミン、エチル−o−フェニレンジアミ
ン、メトキシ−o−フェニレンジアミン、アセトアミノ
−o−フェニレンジアミン、フェニル−o−フェニレン
ジアミン及びナフチレン−o−ジアミン、並びに更に
1,8−ナフチレンジアミン、クロル−1,8−ナフチ
レンジアミン、ジクロル−1,8−ナフチレンジアミ
ン、メチル−1,8−ナフチレンジアミン、ジメチル−
1,8−ナフチレンジアミン、メトキシ−1,8−ナフ
チレンジアミン、エトキシ−1,8−ナフチレンジアミ
ン、アセトアミノ−1,8−ナフチレンジアミン及び
1,8−ジアミノナフタレンである。
【0065】他の好適な方法の変法では、随時置換され
たペリ−ナフチレンジアミン特に1,8−ナフチレンジ
アミンが式(XI)の化合物として使用される。
【0066】本発明の方法は一般にフェノール性溶媒を
反応器に導入して室温下に液体形で又は60〜150
℃、好ましくは60〜120℃の溶融形で、更に好適に
は不活性な気体雰囲気、特に窒素下で行われる。この時
式(X)及び(XI)の成分はいずれか所望の順序で又
は同時に導入される。フェノール性溶媒の量は、予想さ
れる式(IX)の化合物の重量に基づいて同一〜10倍
量、好ましくは2〜5倍量である。しかしながら、溶媒
の量は予想される式(IX)の化合物の重量で同一量よ
り少くてもよい。式(X)及び(XI)の反応成分の導
入は反応熱を利用して或いは出発物質に依存して冷却し
ながら特別な導入温度で行うことができる。続いて混合
物は反応温度まで昇温せしめられ、この期間中に反応水
を留去することができる。反応は一般に80〜200
℃、好ましくは100〜150℃の反応温度で行われ、
縮合は常圧下及び1〜10バール、好ましくは1〜5バ
ールの圧力下の双方の条件で行うことが可能である。
【0067】式(IX)の反応生成物の生成は、多くの
場合において反応温度に達した後に終了する。反応時間
は普通1〜10時間である。式(X)のジカルボン酸の
無水物を用いる場合それは約1〜3時間である。ジカル
ボン酸は例えば100〜200℃の温度まで加熱するこ
とによって予じめその無水物に転化することができる。
それは水で湿った形で用いてもよく、またそれは縮合前
又は中に蒸留によって除水することができる。
【0068】適当ならば式(IX)の化合物を与える反
応は、酸触媒の存在下に行うことができる。可能な触媒
は無機酸例えばホウ酸のほかに特に有機酸例えば酢酸、
プロピオン酸又は特に安息香酸である。これらは予想さ
れる式(IX)の化合物1モル当り0.01〜1モルの
量で使用することができる。ある方法の変法において、
式(X)及び(XI)の出発物質は、低沸点溶媒例えば
メタノール又はエタノール中において式(X)及び(X
I)の出発物質1モル当り1モルの水を除去するという
予備縮合に供してよく、続いてフェノール性溶媒を添加
し且つ低沸点溶媒を留去して混合物を反応温度にもって
いき、次いで(IX)を与える縮合を完結させてもよ
い。この場合低沸点溶媒は予想される式(IX)の化合
物の重量部当り1〜5、好ましくは2〜5重量部の量で
添加され、そして第1の縮合段階が20〜100℃、好
ましくは50〜70℃で行われる。
【0069】縮合が終了した時、生成した式(IX)の
化合物は昇温度で、好ましくは室温での濾過、続く冷又
は熱水での或いは有機溶媒での洗浄により直接単離する
ことができる。ここに可能な有機溶媒は、特に低級アル
コール例えばメタノール、エタノール又はイソプロパノ
ール、及び更に脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素例え
ばヘキサン、シクロヘキサン又はトルエン、及び更に中
性溶媒例えばホルムアミド、ジメチルホルムアミド又は
スルホラン、及び他の溶媒例えば氷酢酸又はアセトニト
リルである。
【0070】しかしながら好ましくは反応生成物は12
0℃以下、好ましくは100〜60℃の範囲の温度及び
常圧又は1〜15バールの圧力下に水で或いは水と混和
しうる溶媒(沈殿剤)例えばメタノール又はエタノール
で沈殿せしめられる。次いで生成物を0〜80℃、好ま
しくは20〜50℃の温度での濾過により単離し、沈殿
に対して用いた同一の溶媒及び/又は記述した溶媒、更
に水と混和しうる溶媒を用いるならば次いで水で洗浄
し、そして乾燥し、或いは仕上げのために含水プレスケ
ーキとして使用する。
【0071】適当ならば、本発明で用いるフェノール性
溶媒は蒸留によって、適当ならば用いた沈殿剤の除去後
に減圧下でのそれによって回収される。本発明の方法に
よって得られる式(IX)の染料は、高純度と良好ない
し非常に良好な収率とが特色である。
【0072】本発明の方法で製造される染料は、公知の
染色法により合成の疎水性繊維物質例えば三酢酸セルロ
ース、ポリエチレンテレフタレート又はポリアミドの染
色に、また特に熱可塑性物例えばポリスチレン、ポリエ
ステル及びポリカーボネート、及び共重合体例えばアク
リロニトリル/ブタジエン/スチレン、スチレン/アク
リロニトリルなどのスピン及びバルク着色に用いられ
る。
【0073】本発明による式(I)の染料は、プラスチ
ックのバルク着色に対して極めて適当である。
【0074】ここにバルク着色とは、特に染料を、例え
ば押出機の助けを借りて溶融したプラスチック組成物中
に混入する、或いは染料を、プラスチック製造の出発成
分例えば重合前のモノマーにすでに添加してある、方法
を意味するものとして理解される。
【0075】特に好適なプラスチックは、熱可塑性物例
えばビニル重合体、ポリエステル及びポリアミドであ
る。
【0076】適当なビニル重合体はポリスチレン、スチ
レン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ブタジエ
ン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリロニトリル
ターポリマー、ポリメタクリレートなどである。
【0077】更に適当であるポリエステルは、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リカーボネート及びセルロースエステルである。
【0078】ポリスチレン、スチレン共重合体、ポリカ
ーボネート及びポリメタクリレートは好適である。ポリ
スチレンは特に好適である。
【0079】言及した高分子量化合物は単独で又は混合
物として、プラスチック組成物又は溶融物として存在し
うる。
【0080】本発明による染料は微粉砕形で使用される
が、必須ではないけれど分散剤を使用することも可能で
ある。
【0081】染料を重合後に使用するならば、これを乾
燥状態でプラスチックの粒状物と混合し又は粉砕し、そ
してこの混合物を例えばロールミル又は押出機で可塑化
し且つ均質にする。しかしながら染料を溶融した組成物
に添加し、撹拌によって均一に分布させてもよい。この
方法で予備着色した物質は、続いて常法により、例えば
紡糸によってブリストル、フィラメントなどに或いは押
出しによって成形物に或いは射出成形法で更に加工する
ことができる。
【0082】式(I)の染料は重合触媒、特に過酸化物
に対して耐性があるから、染料をプラスチックの単量体
出発原料に添加し、次いでこの物質を重合触媒の存在下
に重合させることも可能である。このためには、染料は
好ましくは単量体成分に溶解する或いはそれと良く混和
するものである。
【0083】式(I)の染料は好ましくは言及した重合
体を染色するのに、重合体の量に基づいて0.0001
〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%の量で使用され
る。
【0084】重合体に不溶性の顔料例えば二酸化チタン
を添加することにより、対応する有用で不透明な染色物
を得ることができる。
【0085】二酸化チタンは重合体の量に基づいて0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の量で
使用しうる。
【0086】本発明の着色法によれば、良好な耐熱性及
び良好な光及び気候堅牢性を有する透明な又は不透明な
明色の橙色ないし紫色の着色物が得られる。
【0087】式(I)の異なる染料の混合物及び/又は
式(I)の染料と他の染料及び/又は無機もしくは有機
顔料との混合物も、本発明による着色法で使用すること
ができる。
【0088】次の実施例は本発明を説明するが、それを
限定するものではない。実施例中、部は重量で言及さ
れ、パーセントは重量%を示す。
【0089】
【実施例】実施例1
【0090】
【化19】
【0091】A)製造 ナフタレン−1,8−ジアミン3.1部、4−ベンゼン
スルホニルフタル酸無水物5.7部及び氷酢酸30部の
混合物を、10分間80℃に加熱した。冷却後得られた
沈殿を吸引濾別し、メタノール及び水で洗浄した。
【0092】収量:上式の2つの染料の異性体混合物
7.7部(95%) 4−ベンゼンスルホニルフタル酸無水物は次のように製
造した:4−ベンゼンスルホニル−1,2−ジメチルベンゼン o−キシレン110g、ベンゼンスルホニルクロライド
176g及び塩化鉄(III)0.16gを一緒に室温
にもっていき、混合物を2時間にわたって110℃に加
熱した。HClの発生が終った時、混合物を140℃に
加熱し、生成物を金属シート上に放出した。冷却すると
溶融物は無色の物体に固化した。収量:243g。
【0093】4−ベンゼンスルホニルフタル酸 上記生成物200gを水600ml及び65%硝酸20
0ml中に懸濁させた。次いでこの懸濁液をオートクレ
ーブ中で160℃に10時間加熱した。この期間に10
〜13気圧の圧力となった。オートクレーブが静まった
後、混合物を約0〜5℃まで冷却し、数時間後に沈殿を
吸引濾別した。これを少量の氷水で洗浄し、乾燥した。
収量:18〜22g。
【0094】4−ベンゼンスルホニルフタル酸無水物 遊離の酸19gを無水酢酸100ml中において10分
間沸点に加熱した。次いで混合物を5℃まで冷却し、数
時間後に沈殿を吸引濾別した。収量:16g。 B)着色実施例 実施例a) ポリスチレン粒状物100部及び実施例A)からの染料
0.02部をドラム混合機により15分間良く混合し
た。乾燥状態に乾した粒状物をスクリュ射出成形機によ
り240℃で加工した。非常に良好な光堅牢性の透明な
赤色シートが得られた。ポリスチレン重合体の代りに、
ブタジエン及びアクリロニトリルとの共重合体を用いる
ことも可能であった。二酸化チタン0.5部を更に添加
すると、深い不透明な着色物が得られた。
【0095】b)実施例A)からの染料0.015部及
びポリメタクリル酸メチル100部を乾燥状態で混合
し、単軸スクリュー押出し機で230℃下に均一にし
た。押出物として押出機から出てくる材料を粒状化し
た。次いでこれを圧縮成形した。良好な光及び天候堅牢
性を有する透明な赤色に着色したプラスチックが得られ
た。
【0096】実施例c) 市販のポリカーボネート100部を、乾燥状態において
粒状物の形で実施例A)からの染料0.03部と混合し
た。このようにして得た粒状物を2軸スクリュー押出機
により290℃で均一にした。良好な光堅牢性の透明な
赤色着色物が得られた。この着色したポリカーボネート
を押出物として押出機から取り出し、そして粒状物にし
た。この粒状物は熱可塑性組成物の通常の加工法で加工
することができた。
【0097】二酸化チタン1%を添加する以外上述の方
法に従った場合、赤色の不透明な着色物が得られた。
【0098】実施例d) 実施例A)からの染料0.04部を乾燥状態においてス
チレン/アクリロニトリル共重合体100部と混合し、
混合物を2軸スクリュー押出機により190℃で均一に
し、粒状化し、次いで通常の方法で圧縮成形した。良好
な光堅牢性の透明な赤色プラスチックが得られた。
【0099】実施例e) 実施例A)からの染料0.025部を、透明型のポリエ
チレンテレフタレート100部と混合し、混合物を2軸
スクリュー押出機により280℃で均一にした。この結
果、良好な光堅牢性の透明な赤色染色物が得られた。続
く粒状化後、着色したプラスチックは常法の熱可塑性物
の成形法により加工することができた。上記工程を二酸
化チタン1%の添加で行った場合、不透明な着色物が得
られた。 実施例f) tert−ドデシルメルカプタン0.05部及び実施例
A)からの染料0.05部をスチレン98.9部に溶解
した。この溶液を脱塩水200部、部分的に加水分解し
たポリ酢酸ビニル[例えばヘキスト社からのモビオール
(MowiolR)50/88]0.3部及びドデシル
ベンゼンスルホン酸塩0.05部の溶液に懸濁させた。
次いでスチレン1部中ジベンゾイルパーオキサイド0.
1部の添加後、懸濁液を激しく撹拌しながら80℃まで
加熱し、そして重合を開始させた。次の重合条件、即ち
80℃で4時間、90℃で2時間、110℃で3時間、
130℃で2時間を用いることにより、重合体を理論量
の98%の収率で得た。重合体は、撹拌条件に依存して
0.1〜1.5mmの直径(D50値)を有するビーズの
形で得られた。この重合体を濾過により分離し、110
℃で残存水分含量0.5%まで乾燥した。混合装置(加
熱ロールミル)中で溶融後、ステアリン酸亜鉛0.5%
及びシェル社からのイオノールR 2,6−ジ−t
ert−ブチル−p−クレゾール)0.2部を混合し、
そして重合体を粒状化した。
【0100】この重合体は、通常の熱可塑性物の成形法
により例えば射出成形法により赤色の透明な成形物に加
工することができた。
【0101】実施例g) tert−ドデシルメルカプタン0.2部及び実施例
A)からの染料0.01部をスチレン74.8部及びア
クリロニトリル25部に溶解し、そしてこの溶液を、完
全に脱塩した水200部及び水酸化ナトリウムで中和し
たスチレン及び無水マレイン酸の共重合体0.2部の溶
液に懸濁させた。次いでスチレン1部に溶解したジベン
ゾイルパーオキサイド0.1部を添加した後、分散液を
激しく撹拌しながら80℃まで加熱し、そして重合を開
始させた。実施例f)における如き重合後、混合物をそ
の実施例に記述した方法で処理した。滑剤としてのステ
アリン酸亜鉛0.5%及び老化防止剤としてのシェル社
からのイオノール(IonolR)( 2,6−ジ−
tert−ブチル−p−クレゾール)0.5%を熱ロー
ルミルで混入した。粒状化した重合体は、射出成形によ
り透明な赤色着色物を与えた。
【0102】実施例h) スチレン99.95部、実施例A)からの染料0.04
部及びtert−ブチルパーオキサイド0.01部を、
溢流式で運転する連続式予備反応器中に導入し、75℃
の初期重合温度に供した。この予備反応器から出てくる
最初に重合させた溶液(スチレン含量20%)を2軸ス
クリュー押出機へ導入した。この2軸のスクリューは反
射方向に20rpmで回転した。押出機の加熱及び冷却
できる4つの区域を、生成物の導入から放出への順序で
110℃、130℃、160℃、180℃に維持した。
重合体は固体濃度80%で押出し反応器を出た。重合体
溶液1000重量部当りシェル社からのイオノール3重
量%及びオクチルアルコール5重量部を下流の押出機に
導入し、重合体を脱気し、次いで粒状化した。赤色に着
色した粒状物は成形物に加工することができた。
【0103】実施例i) 実施例A)からの染料0.02部をスチレン74.97
部及びアクリロニトリル又はメタクリロニトリル25部
に溶解した。ジ−tert−ブチルパーオキサイド0.
01部の添加後、得られた溶液を溢流で運転させる連続
式予備反応器中へ導入した。重合と処理は実施例h)に
記述したように行った。透明で赤色の粒状物は、通常の
熱可塑性物の処理法によって成形物及びシートに更に加
工することができた。
【0104】実施例k) 実施例A)からの染料0.03部をメタクリル酸メチル
99.97部に溶解した。ジベンゾイルパーオキサイド
0.1部の添加後、溶液を110℃まで加熱し、重合を
開始させた。30分後、最初に重合したメタクリル酸メ
チルを、2板のガラスシート間において80℃で10時
間にわたり完全に重合させた。赤色で透明なポリメタク
リル酸メチルのシートが得られた。
【0105】実施例l) ε−カプロラクタムの重合によって得られたポリアミド
6のチップ100部を、機械的振とう機により実施例
A)からの染料0.05部と良く混合した。このように
して得た粉末状のチップを押出機中で160℃下に溶融
し、得られた溶融物を直径0.5mmの単孔口金から押
出し、出てきたフィラメントを約25m/分の速度で取
出した。このフィラメントを熱水中で4倍に延伸した。
優秀な光堅牢性を有する透明で赤色に着色したフィラメ
ントが得られた。二酸化チタン0.5部を更に添加した
場合、不透明な着色物が得られた。
【0106】押出機の滞留時間は色相を損うことなしに
30分までとすることができた。
【0107】実施例2
【0108】
【化20】
【0109】4−異性体の代りに3−ベンゼンスルホニ
ルフタル酸無水物を用いる以外実施例1の製造法に従っ
た場合、上記異性体混合物が90%の収率で得られた。
この混合物は実施例1B)の着色実施例に従えばプラス
チックを橙色の色相に着色し、高い堅牢性値を示した。
【0110】実施例3 実施例1及び2の異性体的に純粋なベンゼンスルホニル
フタル酸無水物の代りに3−及び4−ベンゼンスルホニ
ルフタル酸無水物の混合物を用いた場合、実施例1及び
2に記述した如き4つの異性体染料混合物が得られた。
この混合物は、実施例1B)の着色実施例に従ってプラ
スチックを着色した時、良好な堅牢性の赤色の色相を与
えた。
【0111】実施例4
【0112】
【化21】
【0113】1,8−ジアミノナフタレン5.9部をジ
メチルホルムアミド50部に溶解した。4−ベンゾイル
フタル酸無水物9.1部の添加後、反応混合物を140
℃に1時間加熱した。次いでこれを約80℃まで冷却
し、メタノール60部で希釈し、沈殿を室温で吸引濾別
し、残渣をメタノールと水で洗浄した。乾燥後、上記異
性体混合物15.2部を得た。この染料は、実施例1の
着色実施例と同様の着色に使用した時、高堅牢性の黄色
がかった赤色着色物を与えた。
【0114】実施例5
【0115】
【化22】
【0116】実施例4の4−ベンゾイルフタル酸無水物
の代りに3−ベンゾイルフタル酸無水物を用い且つ実施
例4の方法に従った場合、上記構造式の2つの異性体染
料混合物が得られた(収率87%)。
【0117】上記異性体混合物は、実施例1の着色実施
例による着色に使用した時、高堅牢性の橙色着色物を与
えた。
【0118】実施例6 実施例4及び5の製造例における異性体的に純粋なベン
ゾイルフタル酸無水物の代りに3−及び4−ベンゾイル
フタル酸無水物の混合物を用いた場合、実施例4及び5
に記述した4つの異性体ベンゾイルフタロペリノンの混
合物が得られた。これらの混合物は実施例1B)の着色
実施例によるプラスチックの着色に用いた時、高堅牢性
の黄色がかった赤色の色相を与えた。
【0119】実施例7〜66 実施例1A)に記述したものと同様にして、式IV及び
Vの化合物から表1に記述する染料を得た。これらは1
B)a)〜l)に従ってプラスチックの着色に使用した
時、表1に示す色相を与えた。
【0120】
【表1】
【0121】
【表2】
【0122】
【表3】
【0123】実施例67 イソインドロ[2,1−α]ペリミジン−12−オン
[ソルベント・オレンジ(Solvent Orang
e)60]
【0124】
【化23】
【0125】1,8−ジアミノナフタレンを、窒素を流
しながらフェノール350g中に導入し、80℃で溶解
させた。溶液を90℃まで加熱した後、フタル酸無水物
78.8gを30分間にわたって90〜100℃で添加
した。次いで温度を130℃まで上昇させ、混合物をこ
の温度に2時間保った。これを約80℃まで冷却し、一
定に還流させながらメタノール350mlで希釈し、続
いて1時間撹拌し、室温まで冷却し、沈殿した染料を吸
引濾別した。染料をメタノール400ml及び熱水2
lで洗浄し、これを100℃で乾燥させた。この結果上
述した染料を得た。
【0126】上記フェノールを同一量のp−クレゾール
で置き換えた場合、上述の染料131.3gが得られ
た。
【0127】実施例68 8,9,10,11−テトラクロルイソインドロ[2,
1−α]ペリミジン−12−オン[ソルベント・レッド
(Solvent red)135] 1,8−ジアミノナフタレン6.0kgを溶融したフェ
ノール37.0kgに80℃で導入し、混合物を130
℃まで加熱し、次いでテトラクロルフタル酸無水物1
0.5kgを、反応水を留去しながら30分間にわたっ
て添加し、混合物を130℃に維持し、そして約80℃
まで冷却し、次いで還流が維持されるようにメタノール
14.0 lを添加した。続いて僅かに撹拌した後、混
合物を熱時濾過し、残渣をメタノール20.0 l及び
熱水40 lで洗浄し、100℃で乾燥した。この結果
上述した染料14.2gを得た。
【0128】沈殿剤メタノールを熱水12.0 lで置
きかえる以外同様の方法に従い、単離及び熱水20.0
lで洗浄後、上述した染料13.8kgを同様に良好
な品質で得た。
【0129】実施例69 ベンズ[4,5]イソキノ[2,1−α]ペリミジン−
14−オン(ソルベント・レッド179) フェノール250gを約60℃で溶融した。1,8−ジ
アミノナフタレン47.4g及び1,8−ナフタリン酸
無水物59.4gを窒素通流下に導入し、この混合物を
1時間にわたって150℃まで加熱し、この温度に2時
間保った。反応混合物を80℃まで冷却し、メタノール
120mlを30分間にわたって80〜65℃の温度で
添加し、混合物を室温まで冷却し、そして吸引濾別し
た。残渣をメタノール240mlで洗浄し且つ150℃
で乾燥した後、上述した染料88.8gを非常に良好な
品質で得た。
【0130】実施例70 イソインドロ[2,1−α]ペリミジン−12−オン
(ソルベント・オレンジ60) フタル酸無水物281gを、窒素下に30分間にわたっ
てメタノール1150ml中1,8−ジアミノナフタレ
ン300gの溶液に導入し、混合物を室温で1時間撹拌
し、次いで70℃に加熱し、還流下に2時間保った。次
いでフェノール1250gを反応混合物に添加し、温度
を130℃まで上昇させた。この間にメタノール及び水
が流出した。混合物をこの温度に1時間維持し、80℃
まで冷却し、次いで反応混合物が還流するようにメタノ
ール780mlを導入した。次いで混合物を室温まで冷
却し、吸引濾別し、残渣をメタノール500ml及び熱
水2000mlで洗浄し、乾燥した。上述の染料481
gを得た。
【0131】実施例67〜70に言及した製造法の変法
も、実施例1〜66に記述した染料の製造に極めて適当
である。対応する遊離のアシルフタル酸を無水物の代り
に用いる場合には、最初にこれをフェノールに導入し、
先ず3〜5時間にわたって180℃下に水を留出させて
無水物とし、次いで混合物を40〜60℃まで冷却し、
そして1,8−ジアミノナフタレンを導入し、続く工程
を実施例67〜69に記述したように行ってよい。
【0132】本発明の特徴及び態様は以下の通りであ
る: 1.一般式(I)
【0133】
【化24】
【0134】[式中、ZはSO又はCOを示し、Aは
未置換又は置換アルキルもしくはアリールを表わし、X
はC1〜Cアルキル、ハロゲン、C1〜Cアルコキシ
又はC1〜Cアシロキシを表わし或いは融合脂環族環
を表わし、YはC1〜Cアルキル、C6〜C10アリー
ル、ハロゲン、C1〜Cアルコキシ、C1〜Cアシロ
キシ、又は未置換でもC1〜Cアシル又はC1〜C6
ルキルで置換されていてもよいアミノ基を表わし、mは
0〜6の数を表わし、nは0〜3の数を表わし、及びp
は1又は2を示し、但しn+pは1〜4の数を表わし且
つm>1の場合、Xはそれぞれの時に異なった又は同一
の上述した意味を有し、そしてn>1の場合、Yはそれ
ぞれの時に異なった又は同一の上述した意味を有する]
のフタロペリノン染料。
【0135】2.Aが飽和もしくは不飽和であり及び/
又は未置換のもしくはハロゲン、C1〜Cアルコキ
シ、又は置換されてないもしくはハロゲン、C1〜C
アルコキシもしくはC1〜Cアルコキシで置換された
フェノキシもしくはフェニルで置換のC1〜C18アルキ
ルを表わし、或いは未置換の又はハロゲン、C1〜C
アルキル、シアノ、C1〜Cアルキルメルカプト、C1
〜Cアルキルカルボニルアミノ、フェニル、フェノキ
シもしくはC1〜Cアルコキシで置換のフェニル又は
ナフチルを表わし、Xは塩素、臭素、弗素、OCH3
OC25、OCH2(C65)、OC37、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル又は脂環族5
もしくは6員環を表わし、Yが弗素、塩素、臭素、OC
3、NHCOCH3、N(C25)2、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチルもしくはtert−ブチルを表わ
し、又は未置換もしくは置換フェニルを表わし、mが数
0〜4を示し、nが数0〜2を示し、pが1又は2を示
し、但しn+pが数1〜3を示す、上記1のフタロペリ
ノン染料。
【0136】3.Xが塩素、臭素、メチル、エチル又は
ペリ位に融合した脂環族5もしくは6員環を示し、mが
数0〜2を示し、nが数0を示し、そしてpが1又は2
を示す、上記1のフタロペリノン染料。
【0137】4.mが0を表わし且つpが1を表わす上
記1のフタロペリノン染料。
【0138】5.式
【0139】
【化25】
【0140】又はこれらの混合物の上記1のフタロペリ
ノン染料。
【0141】6.式(IV)
【0142】
【化26】
【0143】[式中、A、Z、Y、n及びpは上記1と
同義である]のフタル酸又はその官能基誘導体を、式
(V)
【0144】
【化27】
【0145】[式中、Xは上記1と同義である]のナフ
タレン−1,8−ジアミンと、モル比1:0.8〜1:
1.2且つ温度50〜220℃で反応させる上記1のフ
タロペリノン染料の製造法。
【0146】7.上記1のフタロペリノン染料を用いる
プラスチックのバルク染色法。
【0147】8.式(IV)
【0148】
【化28】
【0149】[式中、Z=SO2、 A=未置換でも、2つまでの塩素原子又は1つの臭素原
子で置換されていてもよいフェニル、又は1もしくは2
−ナフチル、 p=1又は2、 n=0]の化合物を製造するに際して、式(VI) A−Z−Cl (VI) を酸触媒の存在下に式(VII)
【0150】
【化29】
【0151】[式中、n=0及びR及びRは互いに
独立にC1〜Cアルキルを表わし、又は一緒になって
トリもしくはテトラメチレン基を表わす]のo−ジアル
キルベンゼンと反応させて、式(VIII)
【0152】
【化30】
【0153】[式中p=1]の化合物を製造し、そして
これを式(IV)のフタル酸に酸化する該式(IV)の
化合物の製造法。
【0154】9.上記1のフタロペリノン染料少くとも
1種で着色したプラスチック。
【0155】10.式(IX)
【0156】
【化31】
【0157】の化合物を製造するに際して、式(X)
【0158】
【化32】
【0159】の芳香族ジカルボン酸又はその無水物もし
くはエステルを、フェノール性溶媒中において式(X
I)
【0160】
【化33】
【0161】の芳香族ジアミンと反応させる、但し上式
中、Dは未置換又は置換オルト−フェニレン、2,3−
ナフタレン、ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより
多いベンゼン環が互いに融合したアリーレンを示し、そ
してBは未置換又は置換オルト−フェニレン、オルト−
ナフチレン、ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより
多いベンゼン環が互いに融合したアリーレンを示し、な
お2つより多いベンゼン環が互いに融合している式(I
X)のアリーレン基D及びBはオルト位において或いは
ナフタレンでは対応してペリ位において橋かけしてい
る、上記一般式(IX)の化合物の製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテフアン・ミヒヤエリス ドイツ51375レーフエルクーゼン・パウル −クレー−シユトラーセ15ツエー (72)発明者 エルビン・バツハー ドイツ51467ベルギツシユ−グラートバツ ハ・フインケンベーク4 (72)発明者 ユルゲン・シユナイダー ドイツ51519オーデンタール・アムテレン ジーフエン9

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、ZはSO又はCOを示し、 Aは未置換又は置換アルキルもしくはアリールを表わ
    し、 XはC1〜Cアルキル、ハロゲン、C1〜Cアルコキ
    シ又はC1〜Cアシロキシを表わし或いは融合脂環族
    環を表わし、 YはC1〜Cアルキル、C6〜C10アリール、ハロゲ
    ン、C1〜Cアルコキシ、C1〜Cアシロキシ、又は
    未置換でもC1〜Cアシル又はC1〜C6アルキルで置
    換されていてもよいアミノ基を表わし、 mは0〜6の数を表わし、 nは0〜3の数を表わし、及びpは1又は2を示し、但
    しn+pは1〜4の数を表わし且つm>1の場合、Xは
    それぞれの時に異なった又は同一の上述した意味を有
    し、そしてn>1の場合、Yはそれぞれの時に異なった
    又は同一の上述した意味を有する]のフタロペリノン染
    料。
  2. 【請求項2】 式(IV) 【化2】 [式中、A、Z、Y、n及びpは請求項1と同義であ
    る]のフタル酸又はその官能基誘導体を、式(V) 【化3】 [式中、Xは請求項1と同義である]のナフタレン−
    1,8−ジアミンと、モル比1:0.8〜1:1.2且
    つ温度50〜220℃で反応させる請求項1のフタロペ
    リノン染料の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1のフタロペリノン染料を用いる
    プラスチックのバルク染色法。
  4. 【請求項4】 式(IV) 【化4】 [式中、Z=SO2、 A=未置換でも、2つまでの塩素原子又は1つの臭素原
    子で置換されていてもよいフェニル、又は1もしくは2
    −ナフチル、 p=1又は2、 n=0]の化合物を製造するに際して、式(VI) A−Z−Cl (VI) を酸触媒の存在下に式(VII) 【化5】 [式中、n=0及びR及びRは互いに独立にC1
    アルキルを表わし、又は一緒になってトリもしくは
    テトラメチレン基を表わす]のo−ジアルキルベンゼン
    と反応させて、式(VIII) 【化6】 [式中、p=1]の化合物を製造し、そしてこれを式
    (IV)のフタル酸に酸化する該式(IV)の化合物の
    製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1のフタロペリノン染料少くとも
    1種で着色したプラスチック。
  6. 【請求項6】 式(IX) 【化7】 の化合物を製造するに際して、式(X) 【化8】 の芳香族ジカルボン酸又はその無水物もしくはエステル
    を、フェノール性溶媒中において式(XI) 【化9】 の芳香族ジアミンと反応させる、但し上式中、Dは未置
    換又は置換オルト−フェニレン、2,3−ナフタレン、
    ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより多いベンゼン
    環が互いに融合したアリーレンを示し、そしてBは未置
    換又は置換オルト−フェニレン、オルト−ナフチレン、
    ペリ(1,8)−ナフチレン又は2つより多いベンゼン
    環が互いに融合したアリーレンを示し、なお2つより多
    いベンゼン環が互いに融合している式(IX)のアリー
    レン基D及びBはオルト位において或いはナフタレンで
    は対応してペリ位において橋かけしている、一般式(I
    X)の化合物の製造法。
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