JP2003221239A - ガラス微粒子堆積体の製造方法 - Google Patents

ガラス微粒子堆積体の製造方法

Info

Publication number
JP2003221239A
JP2003221239A JP2002020263A JP2002020263A JP2003221239A JP 2003221239 A JP2003221239 A JP 2003221239A JP 2002020263 A JP2002020263 A JP 2002020263A JP 2002020263 A JP2002020263 A JP 2002020263A JP 2003221239 A JP2003221239 A JP 2003221239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
clean gas
chimney
burner
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002020263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4449272B2 (ja
Inventor
Tomohiro Ishihara
朋浩 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2002020263A priority Critical patent/JP4449272B2/ja
Priority to EP03731828A priority patent/EP1468971A4/en
Priority to US10/475,836 priority patent/US7143612B2/en
Priority to PCT/JP2003/000628 priority patent/WO2003062159A1/ja
Priority to CNA038002205A priority patent/CN1533366A/zh
Publication of JP2003221239A publication Critical patent/JP2003221239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4449272B2 publication Critical patent/JP4449272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01406Deposition reactors therefor

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 OVD法により、異物の混入なくガラス微粒
子堆積体を製造する方法。 【解決手段】反応容器とガラス微粒子合成用バーナーと
の隙間をなくしOVD法により製造する。該バーナーを
出発ロッドや堆積体の径方向に移動せずに堆積する場合
にはバーナーを反応容器に気密に固定する。径方向に移
動しながら堆積する場合には反応容器外に出ているバー
ナーとバーナー取付け部周辺を筒又は伸縮自在な蛇腹管
で覆って堆積する。さらに反応容器と排気管との隙間も
なくしOVD法により製造する。反応容器とバーナーを
一体形成する、および/又は反応容器と排気口を一体形
成することにより、ファイバ化した後のスクリーニング
試験結果の極めて高いガラス微粒子堆積体を製造でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はOVD法(外付法)
によるガラス微粒子堆積体の製造方法の改良に関し、ガ
ラス微粒子堆積体中に混入する異物数を低減し、伝送特
性の向上した光ファイバを得ることのできるガラス微粒
子堆積体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ母材の製法の一つとしてOV
D法(外付法)がある。これは図2に示すように、上煙
突2及び下煙突3に内部が連通している反応容器1内に
おいて、ガラス微粒子合成用バーナー11(図2の例で
は11,12および13の3本を使用しているが1本で
もよい)の酸水素火炎中にガラス原料となるSiCl4
やGeCl4 等を流し、火炎中での加水分解反応や酸化
反応により生成するSiO2 やGeO2 等のガラス微粒
子を、自らの中心軸を回転軸として回転し上記バーナー
とは相対的に往復運動(トラバース)する出発ガラスロ
ッド9に対して径方向に堆積させ、該出発ガラスロッド
9外周にガラス微粒子堆積体10を形成させる方法であ
る。形成されたガラス微粒子堆積体10(ガラスロッド
9を含む)を高温加熱により透明ガラス化して光ファイ
バ用ガラス母材とし、これを線引きして光ファイバを得
る。このガラス微粒子堆積体形成工程中、OVD装置内
において出発ガラスロッド9やガラス微粒子堆積体に堆
積しなかったガラス微粒子は反応容器1(上下煙突も含
む)内を浮遊する。この浮遊ガラス微粒子は排気口17
から排出されるが、うまく排出できずにガラス微粒子堆
積体10に異物として混入する場合がある。バーナー1
1〜13の火炎から直接堆積したものと、浮遊していた
ガラス微粒子では嵩密度が異なり、異物となるわけであ
る。また、装置内を排気しているため、支持棒4、バー
ナー11〜13、排気口17等の取付け部から外気の巻
き込みが起き、これもガラス微粒子堆積体10への異物
混入の原因となっている。ガラス微粒子堆積体10中に
異物が混入すると、透明ガラス化して得られる光ファイ
バ用母材中に気泡が発生したり、線引き時のファイバ外
径変動や、スクリーニング試験時の断線発生の原因とな
る。
【0003】これに対し、例えば特開平5−11697
9号公報(文献1)、特開平5−116980号公報
(文献2)、特開平8−217480号公報(文献3)
等にガラス微粒子堆積体中の異物を低減させる先行技術
が知られている。文献1では出発ロッドに清浄ガスを吹
きつけながらガラス微粒子を堆積させることにより異物
混入を防止する方法、文献2ではガラス微粒子合成用バ
ーナーとは別の酸水素バーナーから出発ロッド全長にわ
たり火炎を吹きつけながら堆積させる方法が提案されて
いる。文献3では反応容器の材質をニッケル(Ni)若
しくはNi基合金に限定し、非稼働時の管理方法として
不活性ガスまたは清浄空気(クリーンエア:CAと略
記)を反応容器内に導入している。この方法によれば、
非稼働時の結露を防止し、反応容器金属から生成する水
和物を低減し製造中の母材中への金属微粒子の混入を防
止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各文献に提案され
る方法はいずれも有効ではあるが、ガラス微粒子堆積体
内への異物混入の問題が完全に解決されているわけでは
ないのが現状である。そこで、本発明はOVD法による
ガラス微粒子堆積体の形成において異物混入をさらに低
減し、且つ装置内への外気の巻き込みを防止してガラス
微粒子堆積体を製造できる方法を確立することを課題と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次の(1) 〜(4)
の構成を採用することにより、上記課題を解決するもの
である。 (1) 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下煙突から
構成される装置内において、1本以上のバーナーの火炎
中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反応及び酸
化反応させることにより生成するガラス微粒子を、回転
する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対的に往復
運動させながら該出発ガラスロッド外周に堆積させる方
法において、前記上煙突内及び/または下煙突内にクリ
ーンガスを導入し、該クリーンガス導入部から排気口ま
での装置内圧力勾配が5〜150Pa/mとなるように
することを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。 (2) 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下煙突から
構成される装置内において、1本以上のバーナーの火炎
中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反応及び酸
化反応させることにより生成するガラス微粒子を、回転
する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対的に往復
運動させながら該出発ガラスロッド外周に堆積させる方
法において、前記上煙突内及び/または下煙突内にクリ
ーンガスを導入し、該クリーンガスを導入する位置にお
ける圧力を装置外圧力より0〜100Pa高くすること
を特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。 (3) 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下煙突から
構成される装置内において、1本以上のバーナーの火炎
中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反応及び酸
化反応させることにより生成するガラス微粒子を、回転
する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対的に往復
運動させながら該出発ガラスロッド外周に堆積させる方
法において、前記上煙突内及び/または下煙突内にクリ
ーンガスを導入し、上煙突内及び/または下煙突内にク
リーンガスを導入し、該クリーンガス導入部から排気口
までの装置内圧力勾配が5〜150Pa/mとなるよう
にし、かつ該クリーンガスを導入する位置における圧力
を装置外圧力より0〜100Pa高くすることを特徴と
するガラス微粒子堆積体の製造方法。 (4) 上記クリーンガスの清浄度が0.3μm以上の大
きさのダストで1000個/CF以下であることを特徴
とする前記(1) ないし(3) のいずれかに記載されるガラ
ス微粒子堆積体の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者らはOVD法により製造
されるガラス微粒子堆積体中への異物混入を更に低減す
る方法を研究した結果、従来の技術においてはまた、い
ずれの方法においても装置内の圧力勾配や装置内での圧
力そのものについて明確な記載はなされていないので、
この点についての考察、実験を重ねた結果、本発明に到
達できたものである。本発明により浮遊ガラス微粒子の
ガラス微粒子堆積体中への異物としての混入や装置内へ
の外気巻き込みを防止し、後の線引き等における外径変
動やスクリーニング試験における断線発生頻度が低減さ
れたガラス微粒子堆積体を製造できる。
【0007】以下、図面を参照して本発明の実施の態様
を説明する。図1は本発明の一実施態様を示す概略説明
図である。反応容器1の上下にはその内部が反応容器1
と連通している上煙突2及び下煙突3(閉鎖管)が設け
てあり、上煙突2上部は支持棒4を挿入する穴のある上
蓋5が設置され、コア又はコアとクラッドを有してなる
ガラスロッド6の両端にダミーロッド7,8を接続して
なる出発ガラスロッド9や、これにガラス微粒子堆積体
10を形成してなる母材 を反応容器から出し入れでき
るようにしてある。支持棒4は昇降装置6により回転及
び上下動自在に設けられている。反応容器1にはガラス
微粒子合成用のバーナー11,12及び13が、反応容
器1のバーナー取付け部(穴)を介し各バーナー11,
12及び13の先端が反応容器1内でガラス微粒子を噴
出して出発ガラスロッド9外周にガラス微粒子堆積体1
0を形成できるように取付けてある。14,15及び1
6は各バーナーに供給されるガスのラインを模式的に示
している。また、反応容器1には排気口17が設けら
れ、堆積されなかった余剰のガラス微粒子が排気と共に
排気管18へと排出されるようにしてある。排気管18
は図示を省略した排気手段に連通している。クリーンガ
ス発生器19,20からのクリーンガスはクリーンガス
導入管21,22及び上部クリーンガス投入口23,下
部クリーンガス投入口24を経由して上煙突2及び/ま
たは下煙突3内に導入される。25,26,27及び2
8は圧力測定器である。
【0008】本発明では、OVD法によりガラス微粒子
堆積体を作製する際に、まず装置の上煙突2内または下
煙突3内のいずれか1以上においてクリーンガスを導入
し、クリーンガス導入位置から排気口までの装置内圧力
勾配を5〜150Pa/mとする。すなわち、図1にお
いて上部クリーンガス投入口23から上煙突2内にクリ
ーンガスを導入した場合は、圧力測定器25で測定した
圧力と、排気口位置にある圧力測定器27で測定した圧
力の圧力勾配が5〜150Pa/mとなるようにする。
また、下部クリーンガス投入口24から下煙突3内にク
リーンガスを導入した場合は、圧力測定器26で測定し
た圧力と、排気口位置にある圧力測定器27で測定した
圧力の圧力勾配が5〜150Pa/mとなるようにす
る。上煙突2と下煙突3の両方にクリーンガスを導入し
た場合には、圧力測定器26で測定した圧力と排気口位
置にある圧力測定器27で測定した圧力の圧力勾配、及
び圧力測定器25で測定した圧力と圧力測定器27で測
定した圧力の圧力勾配が5〜150Pa/mとなるよう
にする。圧力勾配を本発明の範囲内とする具体的な手段
としては、グリーンガス流量を調整することが挙げられ
る。
【0009】このように、上煙突内及び/または下煙突
内にクリーンガスを導入し、反応容器内における圧力勾
配を5〜150Pa/mの範囲内にあるようにすること
により、装置内を浮遊する余剰ガラス微粒子は効率的に
排気口へ排出される。装置内圧力勾配が5Pa/m未満
では排気効率が悪く、150Pa/mを超えると装置内
の流速が上がりすぎて、ガラス微粒子堆積体が冷却され
て割れるといった問題が生じてしまうため好ましくな
い。
【0010】また、本発明ではOVD法によりガラス微
粒子堆積体を作製する際に、まず装置の上煙突内または
下煙突内のいずれか1以上にクリーンガスを導入し、か
つクリーンガス導入部の圧力を0〜100Paに保つこ
とにより、上煙突や下煙突に存在する隙間(例えば支持
棒と上煙突とのクリアランス部や下煙突と反応容器との
つなぎ目の隙間など)から外気が混入することを防止で
き、装置内のクリーン度を高く保つことができる。すな
わち、図1において上煙突2内にクリーンガスを導入す
る場合には、上部クリーンガス投入口23に対応する位
置に設けてある圧力測定器25で測定される圧力が、外
気より0〜100Pa高くなるようにする。また、下煙
突3内にクリーンガスを導入する場合には、下部クリー
ンガス投入口24に対応する位置に設けてある圧力測定
器26で測定される圧力が、外気より0〜100Pa高
くなるようにする。上煙突2内と下煙突3内の両方にク
リーンガスを導入する場合には、圧力測定器25,26
で測定される圧力が外気より0〜100Pa高くなるよ
うにする。このようなクリーンガス導入位置での圧力を
調整する具体的手段としては、クリーンガスの流量を調
整する。クリーンガス導入部の圧力と外気圧との差が0
Pa未満では装置内へ外気が混入してガラス微粒子堆積
体中に異物が混入してしまうし、また100Paを超え
るとガラス微粒子堆積体が急冷されて割れてしまう。
【0011】本発明において更に好ましくは、上煙突内
及び/または下煙突内にクリーンガスを導入し、クリー
ンガス導入位置から排気口までの装置内圧力勾配を5/
150Pa/m、且つクリーンガス導入部の圧力を装置
該圧力より0〜100Pa高く保つようにする。これに
より、装置内を浮遊する余剰ガラス微粒子は効率的に排
気口に排出され、かつ装置内のクリーン度を高く保つこ
とができる。
【0012】本発明に係るクリーンガスとしては、例え
ば清浄空気(クリーンエア)等を用いることができる
が、特に好ましくは清浄空気、N2 等である。その他H
e、Ar等を用いてもよい。本発明に係るクリーンガス
の清浄度としては、0.3μm以上の大きさを有するダ
スト数が1000個/CF(立方フィート)以下とする
ことが、装置内の清浄度を高く保てる上で好ましい。該
ダスト数が1000個/CFを超えると、ガラス微粒子
堆積体中に混入する異物数が増加する。
【0013】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるところはない。
【0014】(実施例1)図1に示すようなNiで構成
された反応容器11と、該反応容器1にそれぞれ連通す
る上及び下煙突2及び3を有し、上煙突2,下煙突3に
はクリーンガス発生器19,20からのクリーンガスを
クリーンガス導入管21,22を経てそれぞれ導入でき
るようになっている。上蓋5の上部には支持棒4を挿入
する穴を有しており、また反応容器1には3本のガラス
微粒子合成用のバーナー11,12及び13を設置して
ある。コア及びクラッドを有する直径20mmのコアロ
ッドの両側に石英ガラス製ダミーロッド7,8をそれぞ
れ溶着して出発ロッド9を作製し、該出発ロッド9を4
0rpmで回転させながら鉛直方向に設置し、200m
m/分の速度で上下に1100mmトラバース運動させ
ながら、バーナー11,12及び13から生成するガラ
ス微粒子を該出発ロッド9外周に順次堆積させて、ガラ
ス微粒子堆積体10を作製した。直径30mmの各バー
ナー(配置間隔は150mm)には、それぞれガラス原
料としてSiCl4 :4SLM(スタンダードリットル
/分)、燃焼性ガスとしてH2 :50〜100SLM、
助燃性ガスとしてO2 :60〜100SLM、さらにシ
ールガスとしてAr:5SLMを供給した。
【0015】クリーンガス導入管21,22から上煙突
2及び下煙突3内に、大きさが0.3μm以上の大きさ
のダスト数が10〜20個/CF以下であるクリーンエ
アをそれぞれ投入した。なお装置外の大気のクリーン度
は0.3μm以上の大きさのダスト数が100,000
個/CFであった。このとき、上部クリーンガス投入口
27から排気口17に至までの圧力勾配は60Pa/
m、上部クリーンガス投入口27における圧力は装置外
圧力より100Pa高くした。また、下部クリーンガス
投入口28から排気口17に至までの圧力勾配は60P
a/m、下部クリーンガス投入口28における圧力は装
置外圧力より100Pa高くした。
【0016】目標のガラス重量10kgに達した時点で
ガラス微粒子の堆積を停止し、最終的に得られたガラス
微粒子堆積体を高温加熱して透明ガラス化させ、その後
常法によりファイバ化を行った。このときのファイバ外
径変動とスクリーニング試験時の断線頻度との合計(異
常点頻度)は20回/Mmであった。本実施例の諸条
件,得られた結果を表1に示す。
【0017】(実施例2〜6及び比較例1〜3)実施例
1と同様の装置を用い、排気圧力(排気量)とクリーニ
ングガス投入量を変化させることにより、上部クリーン
ガス投入部の圧力、下部クリーンガス投入部の圧力、と
各投入部から排気口への圧力勾配、排気口圧力を以下の
表1に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして
ガラス微粒子堆積体を作製し、実施例1と同様にファイ
バ化した。このときのファイバ外径変動とスクリーニン
グ試験時の断線頻度の回数/Mm及び異常点頻度(回数
/Mm)を表1に併せて示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から明らかなように、煙突と排
気口との圧力勾配が5〜150Pa/m又はクリーンガ
ス投入部の圧力が0〜100Paのときに、異常点頻度
が低減する。
【0020】
【発明の効果】以上説明のとおり、本発明はOVD法に
よりガラス微粒子堆積体を製造する方法において、上煙
突内及び/または下煙突内にクリーンガスを導入し、こ
のときる装置内の圧力分布及びクリーンガス投入口付近
の圧力(室圧との差)を本発明範囲内とすることによ
り、装置内に浮遊する余剰ガラス微粒子が異物としてガ
ラス微粒子堆積体に混入したり、装置への外気巻き込み
等を悪影響を回避して製造できるので、得られたガラス
微粒子堆積体を中間体として製造された光ファイバは外
径変動やスクリーニング試験時の断線頻度を低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を概略説明する図である。
【図2】従来法を概略説明する図である。
【符号の説明】
1 反応容器、 2 上煙突、 3 下
煙突、 4 支持棒、5 上蓋、 6
昇降装置、 7及び8 ダミーロッド、9 出発ガ
ラスロッド、 10 ガラス微粒子堆積体、11,12
及び13 ガラス微粒子合成用のバーナー、14,15
及び16 配管、17 排気口、 18 排気管、
19及び20 クリーンガス発生器、21及び22 ク
リーンガス導入管、23 上部クリーンガス投入口、
24 下部クリーンガス投入口、25,26,2
7及び28 圧力測定器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下
    煙突から構成される装置内において、1本以上のバーナ
    ーの火炎中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反
    応及び酸化反応させることにより生成するガラス微粒子
    を、回転する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対
    的に往復運動させながら該ガラスロッド外周に堆積させ
    る方法において、前記上煙突内及び/または下煙突内に
    クリーンガスを導入し、該クリーンガス導入部から排気
    口までの装置内圧力勾配が5〜150Pa/mとなるよ
    うにすることを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下
    煙突から構成される装置内において、1本以上のバーナ
    ーの火炎中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反
    応及び酸化反応させることにより生成するガラス微粒子
    を、回転する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対
    的に往復運動させながら該ガラスロッド外周に堆積させ
    る方法において、前記上煙突内及び/または下煙突内に
    クリーンガスを導入し、該クリーンガスを導入する位置
    における圧力を装置外圧力より0〜100Pa高くする
    ことを特徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上煙突、排気口を備えた反応容器及び下
    煙突から構成される装置内において、1本以上のバーナ
    ーの火炎中にガラス原料ガスを供給して火炎加水分解反
    応及び酸化反応させることにより生成するガラス微粒子
    を、回転する出発ガラスロッドと前記バーナーとを相対
    的に往復運動させながら該ガラスロッド外周に堆積させ
    る方法において、前記上煙突内及び/または下煙突内に
    クリーンガスを導入し、上煙突内及び/または下煙突内
    にクリーンガスを導入し、該クリーンガス導入部から排
    気口までの装置内圧力勾配が5〜150Pa/mとなる
    ようにし、かつ該クリーンガスを導入する位置における
    圧力を装置外圧力より0〜100Pa高くすることを特
    徴とするガラス微粒子堆積体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記クリーンガスの清浄度が0.3μm
    以上の大きさのダストで1000個/CF以下であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載され
    るガラス微粒子堆積体の製造方法。
JP2002020263A 2002-01-24 2002-01-29 ガラス微粒子堆積体の製造方法 Expired - Fee Related JP4449272B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020263A JP4449272B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 ガラス微粒子堆積体の製造方法
EP03731828A EP1468971A4 (en) 2002-01-24 2003-01-24 METHOD FOR MANUFACTURING SEDIMENTARY BODY CONSISTING OF GLASS PARTICLES, AND PROCESS FOR MANUFACTURING GLASS-BASED MATERIAL
US10/475,836 US7143612B2 (en) 2002-01-24 2003-01-24 Method of manufacturing glass particulate sedimentary body, and method of manufacturing glass base material
PCT/JP2003/000628 WO2003062159A1 (fr) 2002-01-24 2003-01-24 Procede de fabrication d'un corps sedimentaire constitue de particules de verre et procede de fabrication de materiau a base de verre
CNA038002205A CN1533366A (zh) 2002-01-24 2003-01-24 用于制造玻璃颗粒沉积物的方法以及用于制造玻璃预制件的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002020263A JP4449272B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 ガラス微粒子堆積体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003221239A true JP2003221239A (ja) 2003-08-05
JP4449272B2 JP4449272B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=27743802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002020263A Expired - Fee Related JP4449272B2 (ja) 2002-01-24 2002-01-29 ガラス微粒子堆積体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4449272B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269285A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sumitomo Electric Ind Ltd ガラス微粒子堆積体の製造法
JP2012116731A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ母材の製造方法
KR20170040740A (ko) * 2015-10-05 2017-04-13 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 다공질 유리 모재의 제조 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269285A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Sumitomo Electric Ind Ltd ガラス微粒子堆積体の製造法
JP2012116731A (ja) * 2010-12-03 2012-06-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ母材の製造方法
KR20170040740A (ko) * 2015-10-05 2017-04-13 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 다공질 유리 모재의 제조 장치
JP2017071513A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 信越化学工業株式会社 多孔質ガラス母材の製造装置
KR102545708B1 (ko) * 2015-10-05 2023-06-19 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 다공질 유리 모재의 제조 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4449272B2 (ja) 2010-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1405833A1 (en) Device and method for producing stack of fine glass particles
US20040055339A1 (en) Method for producing glass-particle deposited body
US7143612B2 (en) Method of manufacturing glass particulate sedimentary body, and method of manufacturing glass base material
WO2000023385A1 (fr) Dispositif et procede de production de matiere de base de verre poreuse
EP0163752A1 (en) A method for the preparation of a synthetic quartz glass tube
JP2003221239A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2003073131A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP4099987B2 (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
KR102545711B1 (ko) 다공질 유리 모재의 제조 장치 및 제조 방법
JP7170555B2 (ja) 光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法
JPH1053430A (ja) 光ファイバ母材の製造装置及び製造方法
JP2003040626A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2003286033A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
JP2003160342A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
JPS62162646A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法
JP2001278634A (ja) 光ファイバ母材の製造方法
JP3148194B2 (ja) 多孔質ガラス母材の製造方法
JP2003286035A (ja) ガラス母材の製造方法
JPH0222137A (ja) 合成石英母材の製造方法
JP3186572B2 (ja) 光ファイバ用ガラス母材の製造方法
JPH1121143A (ja) 光ファイバ用母材の製造方法
JP2003119034A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法及び製造装置
JP3215361B2 (ja) 石英ガラススート堆積装置
JP2003212553A (ja) ガラス微粒子堆積体の製造方法および製造装置
JP2004231465A (ja) 多孔質ガラス微粒子堆積体の製造法及び製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041125

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4449272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees