JP2003219937A - ショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の吊下具等を必要とせずに広告部材を容
易に設置することのできるショーケースを提供する。 【解決手段】 ショーケース本体１の上面に広告板７の
下端側を保持する保持溝８を設けたので、専用の吊下具
等を必要とせず、広告板７を保持溝８に挿入するだけで
簡単に設置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種飲食物の小売
店または飲食店等の店内に設置されるショーケースに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のショーケースとしては、
例えば特開２０００−２３７０００公報に記載されてい
るように、前面、背面及び両側面を透明ガラス板で囲ま
れた商品収納部と、商品収納部内に互いに上下方向に間
隔をおいて設けられた複数の商品棚とを備え、各商品棚
に任意の商品を陳列するようにしたものが知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ショー
ケースでは、商品の宣伝効果を高めるため、商品の広告
を表示した広告板をショーケース本体の上面に設置する
場合があるが、ショーケース本体の上面は広告板を保持
する構造を有しないため、粘着テープ等によって広告板
を固定している。しかしながら、このような設置方法で
は、広告板の固定作業が煩雑になるとともに、設置した
広告板が不安定になり易く、見栄えも損なわれるという
問題点があった。

【０００４】そこで、ショーケース本体の上面にワイヤ
等からなる支持枠を設け、支持枠に取付けられた複数の
クリップによって広告板を吊り下げるようにしたものも
あるが、この場合はクリップに広告板を止着するという
面倒な作業を伴うため、広告板の設置を容易に行うこと
ができないという問題点があった。

【０００５】更に、前述のような専用の吊下具を備える
と、その分だけコストが高くつくとともに、広告板の設
置を必要としないショーケース使用者にとっては無用の
付属物となる。また、吊下具を必要に応じて別途取付け
るようにすることも可能であるが、この場合には吊下具
を人手によって取付けなければならず、煩雑な作業を要
するという問題点があった。

【０００６】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、専用の吊下具等を必
要とせずに広告部材を容易に設置することのできるショ
ーケースを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項１では、ショーケース本体の上面に
広告部材を設置可能なショーケースにおいて、前記ショ
ーケース本体の上面に広告部材の下端側を保持する保持
部を設けている。

【０００８】これにより、広告部材の下端側を保持部に
よって保持するだけで広告部材が簡単に設置される。

【０００９】また、請求項２では、請求項１記載のショ
ーケースにおいて、前記保持部を広告部材の下端側を挿
入可能な溝状に形成している。

【００１０】これにより、請求項１の作用に加え、前記
保持部がショーケース本体の上面に溝状に形成されるこ
とから、広告部材を保持するための他の部品を何等必要
としない。

【００１１】また、請求項３では、請求項２記載のショ
ーケースにおいて、前記溝状に形成した保持部の内面の
うち互いに広告部材を間にして対向する面の少なくとも
一方に広告部材に当接する突起を設けている。

【００１２】これにより、請求項２の作用に加え、広告
部材に保持部内の突起が当接することにより、広告部材
と保持部との接触面積が少なくなる。

【００１３】また、請求項４では、請求項３記載のショ
ーケースにおいて、前記突起の上端に突起の先端側に向
かって下り傾斜をなす傾斜面を設けている。

【００１４】これにより、請求項３の作用に加え、広告
部材を挿入する際、広告部材の下端が突起の傾斜面によ
って突起の先端側に案内される。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１乃至図６は本発明の一実施形
態を示すもので、図１はショーケースの全体斜視図、図
２はその概略正面断面図、図３は保持溝の拡大斜視図、
図４及び図５はその断面図、図６は広告板を設置したシ
ョーケースの全体斜視図である。

【００１６】このショーケースは、縦長に形成されたシ
ョーケース本体１と、ショーケース本体１内に形成され
た商品収納部２と、ショーケース本体１の下部に形成さ
れた機械室３と、商品収納部２内の上方に設けられた複
数の加熱用商品棚４と、商品収納部２内の下方に設けら
れた複数の冷却用商品棚５と、商品収納部２内を上下方
向に仕切る仕切板６とを備えている。

【００１７】ショーケース本体１は商品収納部２の前面
及び背面をそれぞれ開閉する透明ガラス製の扉１ａを有
し、商品収納部２の両側面は同じく透明ガラス製の側板
１ｂによってそれぞれ覆われている。また、商品収納部
２の周囲にはそれぞれ柱状部材をなす計４本の化粧枠１
ｃが立設され、各化粧枠１ｃの上端にはショーケース本
体１の上面をなす天板１ｄが取付けられている。

【００１８】商品収納部２は底面板２ａによって機械室
３側と仕切られており、仕切板６の上方に温蔵室２ｂを
形成し、その下方には冷蔵室２ｃを形成している。

【００１９】機械室３は断熱壁３ａによって囲まれた通
風路３ｂを有し、通風路３ｂの一端側及び他端側はそれ
ぞれ商品収納部２内に連通している。通風路３ｂ内には
蒸発器３ｃ及び送風機３ｄが設けられ、通風路３ｂの一
端側から吸入した商品収納部２の空気を蒸発器３ｃによ
って冷却し、通風路３ｂの他端側から商品収納部２側へ
吐出するようになっている。尚、図示していないが、機
械室３内には蒸発器３ｃに接続された冷凍回路の圧縮
機、凝縮器等の冷凍機器が収容されている。

【００２０】各加熱用商品棚４は、商品載置面を加熱プ
レートによって形成され、商品収納部２内に互いに上下
方向に間隔をおいて取付けられている。

【００２１】各冷却用商品棚５は、商品を載置する棚板
からなり、商品収納部２内に互いに上下方向に間隔をお
いて取付けられている。

【００２２】仕切板６は各加熱用商品棚４の下面に取付
けられ、その幅方向両端側には商品収納部２の内面との
隙間を開閉する断熱性の開閉板６ａが設けられている。

【００２３】また、ショーケース本体１の天板１ｄに
は、商品の宣伝広告を表示した広告板７を保持する保持
溝８が設けられている。この保持溝８は、ショーケース
本体１の幅方向に延びるように天板１ｄの上面に一体に
凹設されるとともに、天板１ｄの前方寄りに配置されて
いる。また、保持溝８内には、上下方向に延びる複数の
突起８ａが互いに保持溝８の長手方向に間隔をおいて設
けられている。各突起８ａは保持溝８の内面のうち互い
に広告板７を間にして対向する面の一方（保持溝８内の
後側の側面）に設けられ、それぞれ前側の側面に向かっ
て突出している。また、各突起８ａの上端には突起８ａ
の先端側に向かって下り傾斜をなす傾斜面８ｂが形成さ
れている。

【００２４】以上のように構成されたショーケースにお
いては、図２に示すように下方の加熱用商品棚４の下面
に取付けられた仕切板６によって商品収納部２内が上下
方向に仕切られ、これにより仕切板６の上方に温蔵室２
ｂが形成され、その下方に冷蔵室２ｃが形成される。即
ち、温蔵室２ｂ内は各加熱用商品棚４の加熱プレート４
ａによって加熱され、冷蔵室２ｃ内は機械室３の蒸発器
３ｃによって冷却される。その際、温蔵室２ｂ内の空気
は、図中破線矢印で示すように温蔵室２ｂ内の加熱用商
品棚４と商品収納部２の内面との隙間を流通し、冷蔵室
２ｃ内の空気は、図中実線矢印で示すように冷蔵室２ｃ
内の各商品棚４，５と商品収納部２の内面との隙間を流
通する。

【００２５】また、前記ショーケースにおいて、ショー
ケース本体１の上面に広告板７を設置する場合は、天板
１ｄの保持溝８に広告板７の下端側を挿入することによ
り、図６に示すように広告板７が保持溝８によって保持
される。その際、広告板７の裏面側は保持溝８内の各突
起８ａのみが当接するため、広告板７と保持溝８との接
触面積が少なくなる。また、広告板７を挿入する際、広
告板７の下端が突起８ａの傾斜面８ｂによって突起８ａ
の先端側に案内される。

【００２６】このように、本実施形態のショーケースに
よれば、ショーケース本体１の上面に広告板７の下端側
を保持する保持溝８を設けたので、専用の吊下具等を必
要とせず、広告板７を保持溝８に挿入するだけで簡単に
設置することができ、広告板７の設置作業を極めて容易
に行うことができる。

【００２７】この場合、保持溝８は天板１ｄに凹設する
ことによって形成されているので、広告板７を保持する
ための他の部品を何等必要とすることがなく、コスト的
に極めて有利である。また、広告板７を保持するための
付属物がショーケース本体１の上面に別途取付けられる
こともないので、広告板７を設置していない場合のみな
らず、広告板７を設置しているときにおいてもショーケ
ースの外観が損なわれることがなく、ショーケースの見
栄えを常に良好に保つことができる。

【００２８】更に、保持溝８内に複数の突起８ａを設
け、広告板７の裏面側に各突起８ａのみが当接するよう
にしたので、広告板７と保持溝８との接触面積を少なく
することができ、広告板７の挿入を容易に行うことがで
きる。この場合、各突起８ａを保持溝８内の後側の側面
のみならず前側の側面にも設けるようにしてもよい。

【００２９】また、各突起８ａの上端に突起８ａの先端
側に向かって下り傾斜をなす傾斜面８ｂを設けたので、
広告板７を挿入する際、広告板７の下端を傾斜面８ｂに
よって突起８ａの先端側に案内することができ、広告板
７の挿入をより一層容易に行うことができる。

【００３０】尚、前記実施形態では、保持溝８を天板１
ｄに凹設したものを示したが、図７に示すように天板１
ｄに上方に突出する凸部１ｅを設け、この凸部１ｅに前
記保持溝８を設けるようにしてもよい。

【００３１】また、前記実施形態では、前面、背面及び
両側面を透明ガラスで覆うようにしたショーケースを示
したが、例えば前面を開口したオープンショーケースな
ど、他の形態のショーケースにも本発明を適用すること
ができる。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１のショー
ケースによれば、専用の吊下具等を必要とせず、広告部
材を簡単に設置することができるので、広告部材の設置
作業を極めて容易に行うことができる。

【００３３】また、請求項２のショーケースによれば、
請求項１の効果に加え、広告部材を溝状の保持部に挿入
することによって広告部材を容易に保持することができ
るとともに、広告部材を保持するための他の部品を何等
必要としないので、コスト的に極めて有利である。ま
た、広告部材を保持するための付属物がショーケース本
体の上面に別途取付けられることもないので、広告部材
を設置していない場合のみならず、広告部材を設置して
いるときにおいてもショーケースの外観が損なわれるこ
とがなく、ショーケースの見栄えを常に良好に保つこと
ができる。

【００３４】また、請求項３のショーケースによれば、
請求項２の効果に加え、保持部材に設けた突起によって
広告部材と保持部との接触面積を少なくすることができ
るので、広告部材の挿入を容易に行うことができる。

【００３５】また、請求項４のショーケースによれば、
請求項３の効果に加え、広告部材を挿入する際、広告部
材の下端を突起の先端側に案内することができるので、
広告部材の挿入をより一層容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すショーケースの全体
斜視図

【図２】ショーケースの概略正面断面図

【図３】保持溝の拡大斜視図

【図４】保持溝の断面図

【図５】広告板を保持した保持溝の断面図

【図６】広告板を設置したショーケースの全体斜視図

【図７】本発明の他の実施形態を示す保持溝の拡大斜視
図

【符号の説明】

１…ショーケース本体、１ｄ…天板、７…広告板、８…
保持溝、８ａ…突起、８ｂ…傾斜面。

フロントページの続き (72)発明者 大理 剛嗣 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 図子田 勇人 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 山本 和之 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Ｆターム(参考） 3B110 AA16 BA01 BA04 CA17 DA08

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ショーケース本体の上面に広告部材を設
   置可能なショーケースにおいて、 前記ショーケース本体の上面に広告部材の下端側を保持
   する保持部を設けたことを特徴とするショーケース。
2. 【請求項２】 前記保持部を広告部材の下端側を挿入可
   能な溝状に形成したことを特徴とする請求項１記載のシ
   ョーケース。
3. 【請求項３】 前記溝状に形成した保持部の内面のうち
   互いに広告部材を間にして対向する面の少なくとも一方
   に広告部材に当接する突起を設けたことを特徴とする請
   求項２記載のショーケース。
4. 【請求項４】 前記突起の上端に突起の先端側に向かっ
   て下り傾斜をなす傾斜面を設けたことを特徴とする請求
   項３記載のショーケース。