JP2003218192A - 半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いる半導体ウェハの保護方法 - Google Patents
半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム及び該粘着フィルムを用いる半導体ウェハの保護方法Info
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Abstract
された場合であっても、その破損を防止し得る半導体ウ
エハ保護用粘着フィルム及びそれを用いる保護方法を提
供する。 【解決手段】 基材フィルム層の片表面に粘着剤層が形
成された半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムであっ
て、基材フィルム層が、貯蔵弾性率(E’)が1×10
8〜1×1010Pa、厚みが10〜100μmである高
弾性フィルム層を少なくとも2層有し、該高弾性フィル
ム層の合計厚みが少なくとも100μmであり、且つ、
基材フィルム層の総厚みが100〜1000μmである
ことを特徴とする半導体ウェハ表面保護用粘着フィル
ム。
Description
保護用粘着フィルム及びそれを用いる半導体ウェハの保
護方法に関する。詳しくは、半導体ウェハを薄層加工す
る工程における半導体ウェハの破損防止、薄層化した半
導体ウェハを搬送する工程において半導体ウェハの反
り、撓み等に起因する半導体ウェハの破損、及び半導体
ウェハ表面保護用粘着フィルムを剥離する際の半導体ウ
ェハの破損防止に有用であり、生産性向上を図り得る半
導体ウェハ表面保護用粘着フィルム及びそれを用いる半
導体ウェハの保護方法に関する。
ウェハの回路形成面に半導体ウエハ表面保護用粘着フィ
ルムを貼り付ける工程、半導体ウェハの回路非形成面を
加工する工程、半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムを
剥離する工程、半導体ウェハを分割切断するダイシング
工程、分割された半導体チップをリードフレームへ接合
するダイボンディング工程を経た後、半導体チップを外
部保護の為に樹脂で封止するモールド工程等により構成
されている。
高まっており、厚みが100μm以下の薄層チップも望
まれている。従って、薄層化された半導体ウェハであっ
ても破損することなく、生産性向上を図り得る半導体ウ
ェハの保護方法が望まれている。
問題を鑑み、半導体ウェハの厚みが100μm以下に薄
層化された場合であっても、半導体ウェハの薄層加工に
起因した半導体ウェハの破損、薄層化した半導体ウェハ
を搬送する工程において半導体ウェハの反り、撓みに等
に起因した半導体ウェハの破損、及び半導体ウェハ表面
保護用粘着フィルムを剥離する際の半導体ウェハの破損
防止に有用である半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
及びそれを用いる半導体ウェハの保護方法を提供するこ
とにある。
した結果、粘着フィルムの基材フィルム層を多層構造と
し、その内の少なくとも2層を特定の貯蔵弾性率
(E’)を有する高弾性フィルムで形成し、且つ、該高
弾性フィルム各層の厚み及び合計厚み、並びに、基材フ
ィルムの厚みを特定の範囲に限定することにより、上記
課題が解決できることを見出し、本発明に至った。
表面に粘着剤層が形成された半導体ウェハ表面保護用粘
着フィルムであって、基材フィルム層が、貯蔵弾性率
(E’)が1×108〜1×1010Pa、厚みが10〜
100μmである高弾性フィルム層を少なくとも2層有
し、該高弾性フィルム層の合計厚みが少なくとも100
μmであり、且つ、基材フィルム層の総厚みが100〜
1000μmであることを特徴とする半導体ウェハ表面
保護用粘着フィルムである。
ェハ表面保護用粘着フィルムを用いる半導体ウェハの保
護方法であって、半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
をその粘着剤層を介して半導体ウェハの回路形成面に貼
着して、半導体ウェハの回路非形成面に対して裏面加工
を施し、次いで、半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
を剥離することを特徴とする半導体ウェハの保護方法で
ある。
粘着フィルムの基材フィルム層が多層構造であり、その
内の少なくとも2層が貯蔵弾性率(E’)が1×108
〜1×1010Paである高弾性フィルムで形成される
点、該高弾性フィルム各層の厚みが10〜100μmで
あり、その合計厚みが少なくとも100μmである点、
及び、基材フィルム層の総厚みが100〜1000μm
である点にある。
00μm以下に薄層化された場合であっても、半導体ウ
ェハの回路形成面(以下、表面という)に半導体ウェハ
表面保護用粘着フィルムを貼り付ける工程、半導体ウェ
ハの回路非形成面(以下、裏面という)を加工する工
程、半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムを剥離する一
連の工程において、半導体ウェハ表面保護用粘着フィル
ムを貼り付け後、半導体ウェハの裏面を加工する工程に
おいて、薄層化に伴い半導体ウェハ自身の強度低下によ
る半導体ウェハの破損、薄層化した半導体ウェハを裏面
加工する工程から半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
を剥離する工程までに搬送する間、薄層化した半導体ウ
ェハの反りまたは撓みによる半導体ウェハの破損、及び
半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムを剥離する際の半
導体ウェハの破損など、一連の工程における半導体ウェ
ハの破損を防止できる効果を奏するのである。
する。先ず、本発明に係わる半導体ウェハ表面保護用粘
着フィルムについて説明する。本発明の半導体ウェハ表
面保護用粘着フィルムは、基材フィルムを作成した後、
その片面に粘着剤層を形成することにより製造される。
通常、粘着剤層の表面に剥離フィルムが貼着される。剥
離フィルムを剥離したときに露出する粘着剤層の表面を
介して半導体ウェハ表面に貼着されることを考慮し、粘
着剤層による半導体ウェハ表面の汚染防止を図るために
は、剥離フィルムの片面に、粘着剤塗布液を塗布、乾燥
して粘着剤層を形成した後、得られた粘着剤層を基材フ
ィルムの片面に転写する方法が好ましい。
着フィルム(以下、粘着フィルムという)の基材フィル
ムは、高弾性フィルム層を少なくとも2層有する。半導
体ウェハ表面に粘着フィルムを貼着、剥離等する際の作
業性、半導体ウェハの保護性能等を考慮すると、高弾性
フィルム層は、貯蔵弾性率(E’)が1×108〜1×
1010Paであることが好ましい。また、高弾性フィル
ム層の厚みも、半導体ウェハ表面に対し貼着、剥離等す
る際の作業性、半導体ウェハの保護性能等に影響を及ぼ
す。高弾性フィルム層の各層の厚みが厚過ぎると、半導
体ウェハの表面に粘着フィルムを貼着する際の作業性、
及び半導体ウェハの保護性能が低下する。特に、半導体
ウェハの表面に粘着フィルムを貼着した後、ウェハの外
周からはみだした余剰部分の切断が困難となる。
は、フィルムの硬さに起因したテープ浮きとなる貼着不
良や、半導体ウェハ表面から剥離する際には、同様にフ
ィルムの硬さに起因して、粘着フィルムを剥離する剥が
しテープでのピックが困難となる剥離不良となり、作業
性が著しく低下する原因となる。逆に、高弾性フィルム
層の各層の厚みが薄過ぎると、粘着力とフィルム厚みと
の相関からフィルム厚みが薄くなる程、粘着力が上昇す
る傾向がある。そのため、粘着フィルムを半導体ウェハ
から剥離する際には、粘着力の上昇により粘着フィルム
の剥離不良が生じ、半導体ウェハを破損する等、半導体
ウェハの保護性能が低下する。
の厚みは、10〜100μm、合計厚みは100μm以
上であることが好ましい。高弾性フィルム層の合計厚み
の上限は、500μm程度である。より好ましくは、3
00μm程度である。また、半導体ウェハに対する充分
な保護性能を発現させることを考慮すると、基材フィル
ムは少なくとも2層の高弾性フィルム層を有することが
好ましい。
レフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエス
テル、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリエーテルスルフォン等、及びこれ
らの混合樹脂から成形された樹脂フィルムが挙げられ
る。これらの内、ポリエチレンテレフタレートフィルム
が好ましい。代表的市販品として、帝人デュポン(株)
製、商品名:テオネックス、三菱化学(株)製、商品
名:トーロン4203L、ICI社製、商品名:45
G、ICI社製、商品名:200P等、東レ(株)製、
商品名:トレリナやミクトロン等、三菱樹脂(株)製、
商品名:スペリオ等、住友ベークライト(株)製、商品
名:スミライト等が挙げられる。
める目的で高弾性フィルムの他に低弾性率の樹脂からな
る低弾性フィルムの少なくとも1層を積層してもよい。
これらの低弾性フィルム層の片表面に粘着剤層を形成す
ることが好ましい。低弾性フィルム層は、貯蔵弾性率
(E’)が1×105〜1×108Pa、各層の厚みが1
0〜300μmであることが好ましい。低弾性フィルム
層としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アルキルアクリレート共重合体(アルキル基の炭素数
1〜4)、低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体(α−オレフィンの炭素数3〜8)等から
成形された樹脂フィルムが挙げられる。これらの内、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体フィルムが好ましい。更に
好ましくは、酢酸ビニル単位の含有量が5〜50重量%
程度のエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムである。
低弾性フィルムを押出機で押出成形しながら、予め用意
しておいた高弾性フィルムとラミネートする方法が挙げ
られる。低弾性フィルムと高弾性フィルムとの接着力を
高めるために両者の間に新たに接着層を設けてもよい。
基材フィルムと粘着剤層の接着力を高めるために、粘着
剤層を設ける面にはコロナ放電処理または化学処理等を
施すことが好ましい。基材フィルム全体の厚みは100
〜1000μmが好ましい。高弾性フィルムと低弾性フ
ィルムを積層する場合は、前者の層の厚みは10〜10
0μm程度、後者の厚みは10〜300μm程度が好ま
しい。低弾性フィルム層は、その柔軟性により、ウェハ
表面の段差を吸収し、半導体ウェハの裏面研削加工にお
ける破損を防ぐ効果を奏する。
り、基材フィルム層が、特定の厚み、及び貯蔵弾性率を
有する少なくとも2層の高弾性フィルム層から形成され
ていることに特徴がある。好ましくは、少なくとも2層
の高弾性フィルム層に、更に少なくとも1層の低弾性フ
ィルムを積層して、基材フィルムを形成する。基材フィ
ルムをかかる層構成とする方法として、次の方法が挙げ
られる。
積層して基材フィルムを作成し、その片表面に粘着剤層
を形成する方法。高弾性フィルム同志を積層する際に
は、粘着剤を用いても良いし、熱融着しても良い。
(2)前項の高弾性フィルム同士の積層フィルムに少な
くとも1層の低弾性フィルムを積層して基材フィルムを
形成し、いずれか一方の片表面に粘着剤層を形成する方
法。この場合、低弾性フィルム側の表面に粘着剤層を形
成することが好ましい。(3)予め、高弾性フィルム、
及び低弾性フィルムのそれぞれの片表面に粘着剤層を形
成して粘着フィルムを作成し、高弾性フィルム層が少な
くとも2層となるようにそれらを積層する方法。この場
合の積層方法は、一方の粘着フィルムの粘着剤層を他方
の粘着フィルムの粘着剤層非形成面に貼り合わせる方法
が推奨される。
体ウェハの表面に粘着フィルムを貼着しながら積層する
方法である。具体的には、先ず、低弾性フィルムの片表
面に粘着剤層が形成された粘着フィルムを、その粘着剤
層を介して半導体ウェハの表面に貼着する。次いで、貼
着された粘着フィルムの表面(粘着剤層非形成面)に、
高弾性フィルムの片表面に粘着剤層が形成された粘着フ
ィルムを順次少なくとも2枚、それらの粘着剤層を介し
て積層する方法が挙げられる。
形成する粘着剤は、アクリル系粘着剤、シリコン系粘着
剤が好ましい。その厚みは3〜100μmであることが
好ましい。粘着フィルム剥離時には、半導体ウェハの回
路形成面上を汚染していないことが好ましい。特に、半
導体ウェハの裏面を加工する上で、研削熱やその他の裏
面加工処理による発熱により、粘着力が大きくなり過ぎ
ないように、また、汚染性が増加しないように、反応性
官能基を有する架橋剤、過酸化物、放射線等により高密
度に架橋されたものであることが好ましい。粘着力の上
昇に伴う剥離不良及び糊残りが発生しないように、15
0℃における貯蔵弾性率が少なくとも1×105Paで
あることが好ましい。更に、200℃における貯蔵弾性
率が少なくとも1×105Paであることが好ましい。
法を例示する。粘着剤層は、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマー単位(A)、架橋剤と反応し得る官
能基を有するモノマー単位(B)、2官能性モノマー単
位(C)をそれぞれ特定量含む乳化重合共重合体のアク
リル系粘着剤、並びに、凝集力を上げたり、粘着力を調
整するための、官能基を1分子中に2個以上有する架橋
剤を含む溶液またはエマルション液を用いて形成する。
溶液で使用する場合は、乳化重合で得られたエマルショ
ン液からアクリル系粘着剤を塩析等で分離した後、溶剤
等で再溶解して使用する。本発明に用いるアクリル系粘
着剤は分子量が充分に大きく、溶剤への溶解性が低く、
若しくは溶解しない場合が多いので、コスト的な観点か
ら鑑みても、エマルション液のまま使用することが好ま
しい。
リル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステ
ル、又はこれらの混合物を主モノマー〔以下、モノマー
(A)〕として、架橋剤と反応し得る官能基を有するコ
モノマーを含むモノマー混合物を共重合して得られる。
程度のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル
又はメタアクリル酸アルキルエステル〔以下、これらの
総称して、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとい
う〕が挙げられる。好ましくは、炭素数1〜8のアルキ
ル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルであ
る。具体的には、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチ
ルヘキシル等が挙げられる。これらは単独で使用して
も、また、2種以上を混合して使用してもよい。
となる全モノマーの総量中に、通常、10〜98.9重
量%の範囲で含ませることが好ましい。更に好ましくは
85〜95重量%である。モノマー(A)の使用量をか
かる範囲とすることにより、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルモノマー単位(A)10〜98.9重量%、
好ましくは85〜95重量%を含むポリマーが得られ
る。
ー単位(B)を形成するモノマー(B)としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メサコン酸、シト
ラコン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸モノアル
キルエステル、メサコン酸モノアルキルエステル、シト
ラコン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキル
エステル、マレイン酸モノアルキルエステル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸−
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシ
エチル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ターシャ
ル−ブチルアミノエチルアクリレート、ターシャル−ブ
チルアミノエチルメタクリレート等が挙げられる。好ま
しくは、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド等が挙げられ
る。これらの一種を上記主モノマーと共重合させてもよ
いし、また2種以上を共重合させてもよい。
ー(B)の使用量は、粘着剤の原料となる全モノマーの
総量中に、通常、1〜40重量%の範囲で含まれている
ことが好ましい。更に好ましくは、1〜10重量%であ
る。而して、モノマー組成とほぼ等しい組成の構成単位
(B)を有するポリマーが得られる。
ハの加工工程での半導体ウェハの裏面加工時やダイボン
ディング用接着フィルム貼着時の温度条件下でも、粘着
剤として充分機能するように、粘着力や剥離性を調整す
る方策として、エマルション粒子の凝集力を維持する為
に粒子バルクの架橋方式も考慮することが好ましい。
00℃の温度条件下でも、少なくとも1×105Paの
貯蔵弾性率を有する為に、2官能モノマー(C)を共重
合することによって凝集力を維持するように架橋するこ
とが好ましい。かかる点を考慮すると、良好に共重合す
るモノマーとして、メタクリル酸アリル、アクリル酸ア
リル、ジビニルベンゼン、メタクリル酸ビニル、アクリ
ル酸ビニル等が挙げられる。その他、代表的市販品とし
ては、例えば、両末端がジアクリレートまたはジメタク
リレートで主鎖の構造がプロピレングリコール型〔日本
油脂(株)製、商品名;PDP−200、同PDP−4
00、同ADP−200、同ADP-400〕、テトラ
メチレングリコール型〔日本油脂(株)製、商品名;A
DT‐250、同ADT‐850〕及びこれらの混合型
〔日本油脂(株)製、商品名:ADET‐1800、同
ADPT−4000〕等が挙げられる。
合、その使用量は、全モノマー中に0.1〜30重量%
含むことが好ましい。更に好ましくは0.1〜5重量%
である。而して、モノマー組成とほぼ等しい組成の構成
単位(C)を有するポリマーが得られる。
モノマー及び架橋剤と反応し得る官能基を有するコモノ
マーの他に、界面活性剤としての性質を有する特定のコ
モノマー(以下、重合性界面活性剤と称する)を共重合
してもよい。重合性界面活性剤は、主モノマー及びコモ
ノマーと共重合する性質を有すると共に、乳化重合する
場合には乳化剤としての作用を有する。重合性界面活性
剤を用いて乳化重合したアクリル系粘着剤を用いた場合
には、通常界面活性剤によるウェハ表面に対する汚染が
生じない。また、粘着剤層に起因する僅かな汚染が生じ
た場合においても、ウェハ表面を水洗することにより容
易に除去することが可能となる。
は、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルのベンゼン環に重合性の1−プロペニル基を導入した
もの〔第一工業製薬(株)製;商品名:アクアロンRN
−10、同RN−20、同RN−30、同RN−50
等〕、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルの硫
酸エステルのアンモニウム塩のベンゼン環に重合性の1
−プロペニル基を導入したもの〔第一工業製薬(株)
製;商品名:アクアロンHS−10、同HS−20
等〕、及び分子内に重合性二重結合を持つ、スルホコハ
ク酸ジエステル系〔花王(株)製;商品名:ラテムルS
−120A、同S−180A等〕等が挙げられる。更に
必要に応じて、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレ
ン等の重合性2重結合を有するモノマーを共重合しても
よい。
は、ラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合等が挙
げられる。粘着剤の製造コスト、モノマーの官能基の影
響及び半導体ウェハ表面へのイオンの影響等を等慮すれ
ばラジカル重合によって重合することが好ましい。ラジ
カル重合反応によって重合する際、ラジカル重合開始剤
として、ベンゾイルパーオキサイド、アセチルパーオキ
サイド、イソブチリルパーオキサイド、オクタノイルパ
ーオキサイド、ジ−ターシャル−ブチルパーオキサイ
ド、ジ−ターシャル−アミルパーオキサイド等の有機過
酸化物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム等の無機過酸化物、2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチ
ロニトリル、4,4’−アゾビス−4−シアノバレリッ
クアシッド等のアゾ化合物が挙げられる。
らのラジカル重合開始剤の中で、水溶性の過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の無機過
酸化物、同じく水溶性の4,4’−アゾビス−4−シア
ノバレリックアシッド等の分子内にカルボキシル基を持
ったアゾ化合物が好ましい。半導体ウェハ表面へのイオ
ンの影響を考慮すれば、過硫酸アンモニウム、4,4’
−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド等の分子内
にカルボキシル基を有するアゾ化合物が更に好ましい。
4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド等
の分子内にカルボキシル基を有するアゾ化合物が特に好
ましい。
に2個以上有する架橋剤は、アクリル系粘着剤が有する
官能基と反応させ、粘着力及び凝集力を調整するために
用いる。架橋剤としては、ソルビトールポリグリシジル
エーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、
ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリ
セロールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジ
ルエーテル、レソルシンジグリシジルエーテル等のエポ
キシ系化合物、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリメチロールプロパン
のトルエンジイソシアネート3付加物、ポリイソシアネ
ート等のイソシアネート系化合物、トリメチロールプロ
パン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、テトラ
メチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネ
ート、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス
(1−アジリジンカルボキシアミド)、N,N’−ヘキ
サメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシ
アミド)、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−ア
ジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン
−トリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネート
等のアジリジン系化合物、N,N,N’,N’−テトラ
グリシジルm−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,
N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンの4
官能性エポキシ系化合物及びヘキサメトキシメチロール
メラミン等のメラミン系化合物が挙げられる。これらは
単独で使用してもよいし、2種以上に対して併用しても
よい。
数がアクリル系粘着剤中の官能基数よりも多くならない
程度の範囲で含有する。しかし、架橋反応で新たに官能
基が生じる場合や、架橋反応が遅い場合等、必要に応じ
て過剰に含有してもよい。好ましい含有量は、アクリル
系粘着剤100重量部に対し、架橋剤0.1〜15重量
部である。含有量が少ない場合、粘着剤層の凝集力が不
十分となり、150〜200℃において、貯蔵弾性率が
1×105Pa未満になり、耐熱特性が欠如の為、粘着
剤層に起因する糊残りを生じ易くなったり、粘着力が本
発明の範囲を外れて高くなり、粘着フィルムをウェハ表
面から剥離する際に自動剥がし機で剥離トラブルが発生
したり、ウェハを完全に破損したりする場合がある。含
有量が多い場合、粘着剤層とウェハ表面との密着力が弱
くなり、裏面研削工程中に水や研削屑が浸入してウェハ
を破損したり、研削屑によるウェハ表面の汚染が生じた
りすることがある。
特定の2官能モノマーを共重合したアクリル系粘着剤、
架橋剤の他に粘着特性を調整するためにロジン系、テル
ペン樹脂系等のタッキファイヤー、各種界面活性剤等を
本発明の目的に影響しない程度に適宜含有してもよい。
また、塗布液がエマルション液である場合は、ジエチレ
ングリコールモノアルキルエーテル等の造膜助剤を本発
明の目的に影響しない程度に適宜添加してよい。造膜助
剤として使用されるジエチレングリコールモノアルキル
エーテル及びその誘導体は、粘着剤層中に多量に含有し
た場合、洗浄が不可能となる程度のウェハ表面の汚染を
招くことがあることを考慮すれば、粘着剤塗工後の乾燥
時の温度で揮発するものを使用し、粘着剤層中への残存
量を低くすることが好ましい。
フィルムの粘着力は、半導体ウェハの加工条件、ウェハ
の直径、裏面研削後のウェハの厚み等を勘案して適宜調
整できる。粘着力が低すぎるとウェハ表面への粘着フィ
ルムの貼着が困難となったり、粘着フィルムによる保護
性能が不十分でウェハが破損したり、ウェハ表面に研削
屑等による汚染が生じたりする傾向にある。また、粘着
力が高すぎると、ウェハ加工後に粘着フィルムをウェハ
表面から剥離する際に、自動剥がし機で剥離トラブルが
発生する等、剥離作業性が低下したり、ウェハを破損し
たりすることがある。通常、SUS304−BA板に対
する粘着力に換算して、非加熱状態及び剥離温度23℃
において、5〜500g/25mm、好ましくは10〜
300g/25mmである。
に粘着剤塗布液を塗布する方法としては、従来公知の塗
布方法、例えばロールコーター法、リバースロールコー
ター法、グラビアロール法、バーコート法、コンマコー
ター法、ダイコーター法等が採用できる。塗布された粘
着剤の乾燥条件には特に制限はないが、一般的には、8
0〜200℃の温度範囲において10秒〜10分間乾燥
することが好ましい。更に好ましくは、80〜170℃
において15秒〜5分間乾燥する。架橋剤と粘着剤との
架橋反応を十分に促進させるために、粘着剤塗布液の乾
燥が終了した後に、粘着フィルムを40〜80℃におい
て5〜300時間程度加熱してもよい。
着フィルムの製造方法は、上記の通りであるが、半導体
ウェハ表面の汚染防止の観点から、基材フィルム、剥離
フィルム、粘着剤主剤等全ての原料資材の製造環境、粘
着剤塗布液の調製、保存、塗布及び乾燥環境は、米国連
邦規格209bに規定されるクラス1,000以下のク
リーン度に維持されていることが好ましい。
適用した半導体ウェハの製造方法においては、前記粘着
フィルムが用いられる。先ず、半導体ウェハの表面に、
前記粘着フィルムを貼り付ける第一工程、及び半導体ウ
ェハの裏面を加工する第二工程を順次実施し、引き続
き、粘着フィルムを剥離する工程を実施する。粘着フィ
ルムを剥離する工程以降は特に制限はないが、例えば、
半導体ウェハを分割切断するダイシング工程、半導体チ
ップを外部保護の為に樹脂で封止するモールド工程等を
順次実施する半導体ウェハの製造方法が挙げられる。
ついて詳細に説明する。本発明に係わる半導体ウェハの
保護方法は、半導体ウェハの表面に前記粘着フィルムを
貼り付ける第一工程、及び半導体ウェハの裏面を加工す
る第二工程、粘着フィルムを剥離する第三工程を順次実
施する。
付ける第一工程では、上述したように、半導体ウェハ表
面に前記粘着フィルムを複数枚貼着しても良い。具体的
には、予め、高弾性フィルム、及び低弾性フィルムのそ
れぞれの片表面に粘着剤層を形成して粘着フィルムを作
成しておく。以下、前者を高弾性粘着フィルム、後者を
低弾性粘着フィルムという。半導体ウェハの表面に高弾
性粘着フィルム、又は低弾性粘着フィルムを、高弾性フ
ィルム層が少なくとも2層となるように積層する。この
場合の積層方法は、一方の粘着フィルムの粘着剤層を他
方の粘着フィルムの粘着剤層非形成面に貼り合わせる方
法が好ましい。最も好ましい方法としては、先ず、低弾
性粘着フィルムを、その粘着剤層を介して半導体ウェハ
の表面に貼着する。次いで、貼着された低弾性粘着フィ
ルムの表面(粘着剤層非形成面)に、高弾性粘着フィル
ムを順次少なくとも2枚、それらの粘着剤層を介して積
層する方法が挙げられる。
保護用粘着フィルムを剥離する第三工程では、1回の操
作で粘着フィルムを剥離しても良いし、複数回に分けて
は繰りしても良い。粘着フィルムを剥離する際の半導体
ウェハの破損防止を考慮すると、後者の方法が好まし
い。その場合、1回で剥離する高弾性粘着フィルムの高
弾性フィルム層の合計厚みが100μm以下であること
が更に好ましい。
細は、先ず、粘着フィルムの粘着剤層側から剥離フィル
ムを剥離し、粘着剤層表面を露出させ、その粘着剤層を
介して、半導体ウェハの表面に貼り付ける(第一工
程)。第一工程では、貯蔵弾性率(E’)が1×108
〜1×1010Pa、厚みが10〜100μmである高弾
性フィルム層を少なくとも2層有する多層タイプの粘着
フィルムを一回で貼り付けてもよいし、高弾性フィルム
の厚みの合計が100μm以上になるように複数枚の粘
着フィルムを順次貼着して積層しても良い。次いで、チ
ャックテーブル等に粘着フィルムの基材フィルム層側を
介して半導体ウェハを固定し、半導体ウェハの裏面を加
工する(第二工程)。
程、ウェットエッチング工程、ドライエッチング工程、
ポリッシング工程を全て実施してもよいし、又は、これ
らの工程のいずれか一工程を実施してもよい。最後に、
粘着フィルムを剥離する(第三工程)。第三工程では、
1回の工程で剥離される高弾性フィルムの厚みの合計が
100μm以下であることが好ましい。高弾性粘着フィ
ルムの剥離工程を複数回に分けて行ってもよい。また、
必要に応じて粘着フィルムを剥離した後に、半導体ウェ
ハ表面に対して、水洗、プラズマ洗浄などの処理が施さ
れる。また、半導体ウェハを分割切断したダイシング工
程後の半導体チップの使用用途によっては、第二工程と
第三工程との間にダイボンディング用接着フィルムを貼
着する工程が含まれる場合がある。
研削前の厚みが、通常500〜1000μmであるのに
対して、半導体チップの種類等に応じ、通常200〜6
00μm程度まで研削、薄層化される。更に、200μ
m以下まで薄く研削する場合は、裏面研削に引き続い
て、ウェットエッチング工程、ドライエッチング工程、
ポリッシング工程等を実施することが好ましい。その場
合、半導体ウェハの最低厚みは20μm程度である。裏
面を研削する前の半導体ウェハの厚みは、半導体ウェハ
の直径、種類等により適宜決められ、裏面研削後のウェ
ハの厚みは、得られるチップのサイズ、回路の種類等に
より適宜決められる。
る操作は、人手により行われる場合もあるが、一般に、
ロール状の粘着フィルムを取り付けた自動貼り機と称さ
れる装置によって行われる。このような自動貼り機とし
て、例えば、タカトリ(株)製、形式:ATM−100
0B、同ATM−1100、同TEAM−100、帝国
精機(株)製、形式:STLシリーズ等が挙げられる。
式、インフィード方式等の公知の研削方式が採用され
る。それぞれ研削は、水を半導体ウェハと砥石にかけて
冷却しながら行われる。裏面研削終了後、必要に応じ
て、ウェットエッチング、ドライエッチング、ポリッシ
ングが行われる。ウェットエッチング工程、ドライエッ
チング工程及びポリッシング工程は、半導体ウェハ裏面
に生じた歪の除去、ウェハのさらなる薄層化、酸化膜等
の除去、電極を裏面に形成する際の前処理等を目的とし
て行われる。エッチング液は、上記の目的に応じて適宜
選択される。
はウェハ表面から剥離される。この一連の操作は、人手
により行われる場合もあるが、一般には自動剥がし機と
称される装置により行われる。このような自動剥がし機
としては、タカトリ(株)製、形式:ATRM−200
0B、同ATRM−2100、同TEAM−200、帝
国精機(株)製、形式:STPシリーズ等、日東精機
(株)製、形式:HR8500シリーズ等が挙げられ
る。また、剥離性向上を目的として、必要に応じて加熱
剥離することが好ましい。
は、必要に応じて洗浄される。洗浄方法としては、水洗
浄、溶剤洗浄等の湿式洗浄、プラズマ洗浄等の乾式洗浄
等が挙げられる。湿式洗浄の場合、超音波洗浄を併用し
てもよい。これらの洗浄方法は、ウェハ表面の汚染状況
により適宜選択される。
適用できる半導体ウェハとして、シリコンウェハに限ら
ず、ゲルマニウム、ガリウム−ヒ素、ガリウム−リン、
ガリウム−ヒ素−アルミニウムなどのウェハが挙げられ
る。
詳細に説明する。以下に示す全ての実施例及び比較例に
おいて、米国連邦規格209bに規定されるクラス1,
000以下のクリーン度に維持された環境において、粘
着剤塗布液の調製、塗布、及び半導体シリコンウェハの
裏面研削を実施した。本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。尚、実施例に示した各種特性値は下記
の方法で測定した。
−1991に規定される方法に準じて測定する。23℃
の雰囲気下において、実施例または比較例で得られた粘
着フィルムをその粘着剤層を介して、5cm×20cm
のSUS304−BA板(JIS G−4305−19
91規定)の表面に貼着し、60分間放置する。試料の
一端を挟持し、剥離角度180度、剥離速度300mm
/min.でSUS304−BA板の表面から試料を剥
離する際の応力を測定し、25mm幅に換算する。
の高弾性フィルム及び低弾性フィルムは、TD方向:5
mm、MD方向:50mmのサンプルサイズにカット
し、動的粘弾性測定装置(レオメトリックス社製:形
式:RSA−II)を用いて、0〜200℃において貯
蔵弾性率を測定する。測定周波数は1Hzとし、歪みは
0.01〜1%とする。
を厚さ1mmに積層することにより粘弾性測定用サンプ
ルを作製する。サンプルを直径8mm、厚み1mmの円
盤状に切断し、動的粘弾性測定装置(レオメトリックス
社製:RMS−800)を用いて、−50〜200℃に
おいて貯蔵弾性率を測定する。測定周波数は1Hzと
し、歪みは0.1〜3%とする。
チ)、厚み:600μm、スクライブラインの深さ:8
μm、スクライブラインの幅:100μm〕の回路形成
面の全表面に半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムを貼
着した状態で、裏面研削機(ディスコ社製、形式:DF
G860)を用いて、ウェハの厚みが50μmになるま
でウェハ裏面を研削する。
着フィルムが貼着された半導体ウェハ表面から、粘着フ
ィルム剥離機(日東精機(株)製、形式:HR8500
II)を用いて、半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
を剥離する。
タレート(融点255℃)フィルムを選定した。フィル
ム厚みは6μm、25μm、50μm、75μm、19
0μmの5種類とした。粘着剤層を形成する側の表面に
コロナ放電処理を施した。これら高弾性フィルムの貯蔵
弾性率は、5.0×109〜7.5×109Paであっ
た。
合体樹脂(ショアーD型硬度35、融点85℃)の単層
フィルム(厚み120μm)を選定した。粘着剤層を形
成する側の表面にコロナ処理を施した。この低弾性フィ
ルムの貯蔵弾性率は、4.0×107Paであった。
て4,4’−アゾビス−4−シアノバレリックアシッド
〔大塚化学(株)製、商品名:ACVA〕を0.625
重量部、モノマー(A)としてアクリル酸−2−エチル
ヘキシル62.25重量部、アクリル酸−n−ブチル1
8重量部、及びメタクリル酸メチル12重量部、モノマ
ー(B)としてメタクリル酸−2−ヒドロキシエチル3
重量%、メタクリル酸2重量部、及びアクリルアミド1
重量部、モノマー(C)としてポリテトラメチレングリ
コールジアクリレート〔日本油脂(株)製、商品名:A
DT−250〕1重量部、水溶性コモノマーとしてポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチレンオキ
サイドの付加モル数の平均値:約20)の硫酸エステル
のアンモニウム塩のベンゼン環に重合性の1−プロペニ
ル基を導入したもの〔第一工業製薬(株)製、商品名:
アクアロンHS−10〕0.75重量部を装入し、攪拌
下で70〜72℃において8時間乳化重合を実施し、ア
クリル系樹脂エマルションを得た。これを9重量%アン
モニア水で中和(pH=7.0)し、固形分42.5重
量%のアクリル系粘着剤とした。
00重量部を採取し、さらに9重量%アンモニア水を加
えてpH9.5に調整した。次いで、アジリジン系架橋
剤〔日本触媒化学工業(株)製、商品名:ケミタイトP
z−33〕1.6重量部を添加して粘着剤塗布液を得
た。この塗布液から得た粘着剤層の貯蔵弾性率は、15
0℃において1.5×105Pa、200℃において
1.3×105Paであった。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに高弾性率を有
するフィルムとして、前項1の基材フィルムの調製例1
で作成したポリエチレンテレフタレート(融点255
℃)フィルムの厚み6μmの基材フィルムのコロナ処理
面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。転写
後、60℃において48時間加熱した後、室温まで冷却
することにより粘着フィルム1を製造した。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに高弾性率を有
するフィルムとして、前項1の基材フィルムの調製例1
で作成したポリエチレンテレフタレート(融点255
℃)フィルムの厚み25μmの基材フィルムのコロナ処
理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。転
写後、60℃において48時間加熱した後、室温まで冷
却することにより粘着フィルム2を製造した。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに高弾性率を有
するフィルムとして、前項1の基材フィルムの調製例1
で作成したポリエチレンテレフタレート(融点255
℃)フィルムの厚み50μmの基材フィルムのコロナ処
理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。転
写後、60℃において48時間加熱した後、室温まで冷
却することにより粘着フィルム3を製造した。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに高弾性率を有
するフィルムとして、前項1の基材フィルムの調製例1
で作成したポリエチレンテレフタレート(融点255
℃)フィルムの厚み75μmの基材フィルムのコロナ処
理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。転
写後、60℃において48時間加熱した後、室温まで冷
却することにより粘着フィルム4を製造した。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに高弾性率を有
するフィルムとして、前項1の基材フィルムの調製例1
で作成したポリエチレンテレフタレート(融点255
℃)フィルムの厚み190μmの基材フィルムのコロナ
処理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写させた。
転写後、60℃において48時間加熱した後、室温まで
冷却することにより粘着フィルム5を製造した。
ターを用いてポリプロピレンフィルム(剥離フィルム、
厚み:50μm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して
厚み10μmの粘着剤層を設けた。これに前項2の基材
フィルムの調製例2で作成した低弾性フィルムであるエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(ショアーD型硬度3
5、融点85℃)の単層フィルム(厚み120μm)の
コロナ処理面を貼り合わせ押圧して、粘着剤層を転写さ
せた。転写後、60℃において48時間加熱した後、室
温まで冷却することにより粘着フィルム6を製造した。
フィルム7を製造した。粘着フィルム2同志の貼り合わ
せに際して、一方の粘着フィルムの粘着剤層を他方の粘
着フィルムの基材フィルム側に順次貼着して積層した。
粘着フィルム7を用いて半導体ウェハの保護性能を評価
した。粘着フィルム7を集積回路が組み込まれた10枚
の半導体シリコンウェハ〔直径:200mm(8イン
チ)、厚み:600μm、スクライブラインの深さ:8
μm、スクライブラインの幅:100μm〕の回路形成
の全表面にテープ貼り付け機(日東精機(株)製、形
式:NEL-DR8500II)を用いて貼り付け、裏
面研削機(ディスコ製、形式:DFG860)を用いて
半導体ウェハ裏面を50μmまで研削した後、テープ剥
離機(日東精機(株)製、形式:HR8500II)を
用いて半導体ウエハ表面保護用粘着フィルム7を剥離し
た。剥離方法は、粘着フィルム7の構成単位である粘着
フィルム2を表層部から順次1枚づつ4回に分けて剥離
した。この間、裏面加工時における半導体ウェハの破
損、裏面研削テーブルから研削面洗浄テーブルへのアー
ムでの搬送時において半導体ウェハの反りや撓みによる
破損及び搬送トラブル、粘着フィルムの剥離時における
半導体ウェハの破損及び剥離トラブルははなかった。得
られた結果を表1に示す。
性能を実施例1と同一の手法で評価した。但し、粘着フ
ィルム2の貼り付け方法は、高弾性フィルム層が100
μm以上になるように、先ず、粘着フィルム2の1枚目
を半導体シリコンウェハの回路形成面に貼り付け、順次
貼付された粘着フィルム2の基材フィルム側に次の粘着
フィルム2を貼付し、合計4枚を貼り付けた。裏面加工
時における半導体ウェハの破損、搬送時における半導体
ウェハの反りや撓みによる破損及び搬送トラブル、粘着
フィルムの剥離時における半導体ウェハの破損及び剥離
トラブルははなかった。得られた結果を表1に示す。
3、及び4を貼り合せ押圧して、積層した粘着フィルム
8を製造した。粘着フィルム2〜4を貼り合せる第1の
パターンは、半導体ウェハ表面への貼付を予定する側か
ら順に、粘着フィルム2、粘着フィルム3、粘着フィル
ム4(パターン:2/3/4)の順序で貼り合わせ、積
層体とした。以下、同一の粘着フィルム同士は積層しな
いで、同様に2/4/3、3/2/4、3/4/3、4
/2/3、4/3/2、の5種類のパターンで貼り合わ
せ積層体とした。各パターンの積層体をそれぞれ10
枚、合計60枚の積層体を得、これらを粘着フィルム8
とした。粘着フィルム8を用いた以外は、実施例1と同
様にして、半導体ウェハの保護性能を実施した。その結
果、裏面加工時における半導体ウェハの破損、裏面研削
テーブルから研削面洗浄テーブルへのアームでの搬送時
において半導体ウェハの反りや撓みによる破損及び搬送
トラブル、粘着フィルムの剥離時における半導体ウェハ
の破損及び剥離トラブルははなかった。得られた結果を
表1に示す。
保護性能を実施した。実施例3のように、予め3種類の
粘着フィルムの積層体を作成せずに、実施例2と同様の
手法で、1枚づつ半導体ウェハ表面に貼着した。貼り合
わせパターンは実施例3と同様の手法で6パターンとし
た。計60枚について実施例1と同一の手法で評価し
た。その結果、裏面加工時における半導体ウェハの破
損、裏面研削テーブルから研削面洗浄テーブルへのアー
ムでの搬送時において半導体ウェハの反りや撓みによる
破損及び搬送トラブル、粘着フィルムの剥離時における
半導体ウェハの破損及び剥離トラブルははなかった。得
られた結果を表1に示す。
して、積層した粘着フィルム9を製造した。粘着フィル
ム2〜6の貼り合せパターンは、実施例3と同様の手法
により、24パターンとし、各パターン10枚、合計2
40枚作成した。粘着フィルム9を用いて、実施例1と
同一の手法で半導体ウェハの保護性能を評価した。その
結果、裏面加工時における半導体ウェハの破損、裏面研
削テーブルから研削面洗浄テーブルへのアームでの搬送
時において半導体ウェハの反りや撓みによる破損及び搬
送トラブル、粘着フィルムの剥離時における半導体ウェ
ハの破損及び剥離トラブルははなかった。得られた結果
を表1に示す。
ハの保護性能を実施した。実施例3のように、予め4種
類の粘着フィルムの積層体を作成せずに、実施例2と同
様の手法で、1枚づつ半導体ウェハ表面に貼着した。貼
り合わせパターンは実施例3と同様の手法で24パター
ンとした。粘着フィルムの貼り合せパターン毎に計24
0枚について、実施例1と同一の手法で評価した。その
結果、裏面加工時における半導体ウェハの破損、裏面研
削テーブルから研削面洗浄テーブルへのアームでの搬送
時において半導体ウェハの反りや撓みによる破損及び搬
送トラブル、粘着フィルムの剥離時における半導体ウェ
ハの破損及び剥離トラブルはなかった。得られた結果を
表1に示す。
フィルム10を製造した。粘着フィルム10を用いた以
外、半導体ウェハの保護性能を実施例1と同一の手法で
評価した。その結果、裏面加工後の半導体ウェハを観察
すると、4枚の半導体ウェハに対して裏面に亀裂が生じ
ていた。得られた結果を表2に示す。
法で評価した。但し、粘着フィルム2の貼り付け方法
は、粘着フィルム2を1枚づつ3枚貼り付けた以外は、
実施例2と同様にした。裏面加工後の半導体ウェハを観
察すると、6枚の半導体ウェハに対して裏面に亀裂が生
じていた。得られた結果を表2に示す。
して、積層した粘着フィルム11を製造した。粘着フィ
ルム2〜5の貼り合せパターンは、実施例3と同様の手
法で24パターンとした。計240枚の粘着フィルム1
1を用いて、実施例1と同一の手法で半導体ウェハの保
護性能を評価した。その結果、粘着フィルム5が半導体
ウェハ表面に接する層となるように積層された粘着フィ
ルム11(計60枚)を用いた場合の裏面研削後の半導
体ウェハを観察すると、粘着フィルム5が半導体ウェハ
表面から浮いた状態で研削屑或いは洗浄水の浸入が55
枚あった。粘着フィルム5が、半導体ウェハ表面に接し
ない様に積層された他の180枚については、粘着フィ
ルム5が剥がれてしまい72枚の半導体ウェハの破損が
見られた。得られた結果を表2に示す。
ハの保護性能を実施した。比較例3のように、予め4種
類の粘着フィルムの積層体を作成せずに、実施例2と同
様の手法で、1枚づつ半導体ウェハ表面に貼着した。貼
り合わせパターンは実施例3と同様の手法で24パター
ンとした。粘着フィルムの貼り合せパターン毎に各10
枚、合計240枚に対して、実施例1と同一の手法で評
価した。その結果、比較例3の結果と同様に、粘着フィ
ルム5が半導体ウェハ表面に接する層となるように積層
された粘着フィルム11(計60枚)を用いた場合の裏
面研削後の半導体ウェハを観察すると、粘着フィルム5
が半導体ウェハ表面から浮いた状態で研削屑或いは洗浄
水の浸入が48枚あった。粘着フィルム5が半導体ウェ
ハ表面に接しない様に積層された他の180枚の場合に
ついては、粘着フィルム5が剥がれてしまい116枚の
半導体ウェハの破損が見られた。得られた結果を表2に
示す。
して、積層した粘着フィルム12を製造した。粘着フィ
ルムの貼り合せパターンは、実施例3と同様の手法によ
り、24パターンとした。各パターン10枚、合計24
0枚の積層体を作成し、粘着フィルム12とした。粘着
フィルム12を用いた以外は、240枚に対して実施例
1と同一の手法で評価した。その結果、裏面研削後の半
導体ウェハ表面から、粘着フィルム剥離する工程で、粘
着フィルム1が、半導体ウェハ表面に接する様に積層さ
れた粘着フィルム12を用いた60枚については、34
枚の剥離不良と18枚の半導体ウェハの破損が確認され
た。粘着フィルム1が、半導体ウェハ表面に接しないよ
うに積層された180枚については、粘着フィルム1の
層が剥離できなかったものが確認され、粘着フィルム1
の下層側の粘着フィルムと接着していることが多かっ
た。粘着フィルム剥離工程において86枚の剥離不良が
生じた。得られた結果を表2に示す。
施した。比較例5のよういに予め積層体を作成せずに、
実施例4と同様にして1枚づつ半導体ウェハ表面に貼着
した。粘着フィルムの貼り合せパターンは、比較例5と
同様に240パターンとした。各パターンそれぞれ10
枚、合計240枚について、実施例1と同一の手法で評
価した。比較例5の結果と同様に、粘着フィルム1が半
導体ウェハ表面に接するように貼着した60枚の場合、
44枚の剥離不良と12枚の半導体ウェハの破損が確認
された。粘着フィルム1が半導体ウェハ表面に接しない
様に貼着した180枚の場合については、粘着フィルム
1の層がを剥離することはできず、粘着フィルム1の下
層側の粘着フィルムと接着している場合が多く、粘着フ
ィルム剥離工程において72枚の剥離不良が生じた。得
られた結果を表2に示す。
体ウエハ表面保護用粘着フィルムを貼り付けてから、そ
れを剥離する工程に到る一連の工程において、片表面に
粘着剤層が形成された半導体ウェハ表面保護用粘着フィ
ルムが、貯蔵弾性率(E’)が1×108〜1×1010
Pa、厚みが10〜100μmである高弾性フィルム層
を少なくとも2層有し、高弾性フィルムの厚みの合計が
100μm以上であり、且つ、基材フィルムの総厚みが
100〜1000μmであって、半導体ウェハの裏面加
工後、半導体ウェハの表面から半導体ウェハの表面保護
用フィルムを剥離する工程が複数回あって、1回の工程
で剥離される高弾性フィルムの厚みの合計が100μm
以下であることを特徴とする半導体ウェハの保護方法で
ある。本発明によれば、半導体ウェハの厚さが100μ
m以下に薄層化された場合であっても、半導体ウェハの
破損を防止することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 基材フィルム層の片表面に粘着剤層が形
成された半導体ウェハ表面保護用粘着フィルムであっ
て、基材フィルム層が、貯蔵弾性率(E’)が1×10
8〜1×1010Pa、厚みが10〜100μmである高
弾性フィルム層を少なくとも2層有し、該高弾性フィル
ム層の合計厚みが少なくとも100μmであり、且つ、
基材フィルム層の総厚みが100〜1000μmである
ことを特徴とする半導体ウェハ表面保護用粘着フィル
ム。 - 【請求項2】 高弾性フィルム層が、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテル
イミド及びポリイミドからなる群から選ばれた少なくと
も1種のフィルムであることを特徴とする請求項1記載
の半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム。 - 【請求項3】 高弾性フィルム層が2軸延伸フィルムで
あることを特徴とする請求項2記載の半導体ウェハ表面
保護用粘着フィルム。 - 【請求項4】 基材フィルム層が、貯蔵弾性率(E’)
が1×105〜1×108Pa、厚みが10〜300μm
である低弾性フィルム層を少なくとも1層有することを
特徴とする請求項1記載の半導体ウェハ表面保護用粘着
フィルム。 - 【請求項5】 低弾性フィルム層の片表面に粘着剤層が
形成されたことを特徴とする請求項4記載の半導体ウェ
ハ表面保護用粘着フィルム。 - 【請求項6】 低弾性フィルム層が、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体であることを特徴とする請求項4記載の半
導体ウェハ表面保護用粘着フィルム。 - 【請求項7】 半導体ウェハの回路形成面に接する粘着
剤層の厚みが3〜100μであることを特徴とする請求
項1記載の半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半
導体ウェハ表面保護用粘着フィルムを用いる半導体ウェ
ハの保護方法であって、半導体ウェハ表面保護用粘着フ
ィルムをその粘着剤層を介して半導体ウェハの回路形成
面に貼着して、半導体ウェハの回路非形成面に対して裏
面加工を施し、次いで、半導体ウェハ表面保護用粘着フ
ィルムを剥離することを特徴とする半導体ウェハの保護
方法。 - 【請求項9】 厚みが10〜100μmである高弾性フ
ィルム層、又は厚みが10〜300μmである低弾性フ
ィルム層の片表面に、厚みが3〜100μである粘着剤
層が形成された粘着フィルムを、高弾性フィルム層が少
なくとも2層となるように、それらの粘着剤層を介して
半導体ウェハの回路形成面に順次貼着、積層することを
特徴とする請求項8記載の半導体ウェハの保護方法。 - 【請求項10】 半導体ウェハ表面保護用粘着フィルム
の剥離操作を複数回に分けて実施し、1回の操作で剥離
する高弾性フィルム層の厚みが100μm以下であるこ
とを特徴とする請求項8記載の半導体ウェハの保護方
法。 - 【請求項11】 半導体ウェハの裏面加工後の厚みが1
00μm以下であることを特徴とする請求項8記載の半
導体ウェハの保護方法。
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