JP2003216889A - バーコード読み取り装置 - Google Patents

バーコード読み取り装置

Info

Publication number
JP2003216889A
JP2003216889A JP2002017864A JP2002017864A JP2003216889A JP 2003216889 A JP2003216889 A JP 2003216889A JP 2002017864 A JP2002017864 A JP 2002017864A JP 2002017864 A JP2002017864 A JP 2002017864A JP 2003216889 A JP2003216889 A JP 2003216889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
light
bar code
support shaft
light emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002017864A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamiaki Matsuura
民明 松浦
Keigo Suzuki
圭吾 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002017864A priority Critical patent/JP2003216889A/ja
Publication of JP2003216889A publication Critical patent/JP2003216889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコード読み取り装置の小型軽量化と電気
的配線ラインの適切な構築を実現する。 【解決手段】 バーコード読み取り用の光学素子を一体
に保持するとともに、支軸3Bを中心に支持部材1の内
部で揺動自在に支持されたハウジング2と、このハウジ
ング2を揺動させる揺動駆動手段(20,21,22)
と、ハウジング2の両側面部に、支軸3Bの近傍で当該
支軸3Bを中心とした同心円に沿う状態で設けられた導
電パターン17Bと、この導電パターン17Bにバネ性
をもって圧接された外部接続用の導電端子19Bとを備
えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードを光学
的に読み取るバーコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコードを光学的に読み取る方式とし
て、図5に示す方式が知られている。この読み取り方式
では、発光素子100からの光を発光用レンズ101で
絞り、この光をスキャンユニット200のスキャンミラ
ー201で反射し、バーコード300に照射する。この
とき、バーコード300の全域に亘って光を照射(スキ
ャン)するため、スキャンミラー201を揺動させる。
【0003】スキャンミラー201を揺動させる駆動手
段の構成としては、スキャンミラー201の長手方向の
ほぼ中間部に支軸(回動軸)204を設けることによ
り、この支軸204を中心にスキャンミラー201を揺
動自在に支持するとともに、支軸204からミラー長手
方向にずれた位置でスキャンミラー201にマグネット
(永久磁石)202を取り付けて当該永久磁石202の
一端側を駆動コイル203内に嵌挿したものとなってい
る。
【0004】この揺動駆動手段においては、駆動コイル
203に通電する(例えば一定周期で正負の電流を流
す)ことにより、駆動コイル203の軸芯方向に磁界を
発生させるとともに、その磁界極性(磁界の向き)を電
流の正負によって周期的に反転させる。これにより、駆
動コイル203に対してマグネット202が磁気的な吸
引・反発作用を繰り返すため、これに連動してスキャン
ミラー201が支軸204を中心に揺動することにな
る。
【0005】一方、バーコード300面に照射された光
は、乱反射しながらもバーコード300の白黒による光
量変化をもって再びスキャンミラー201に戻り、そこ
で反射された光は受光用レンズ401により集光され
る。受光用レンズ401で集光された光は受光素子40
0により受光される。この受光素子400では受光した
光量の変化を電気的に変換して出力する。なお、読み取
り精度向上のため、受光素子400の前面にはバンドパ
スフィルタ(BPF)402を設けて発光光周波数以外
の不要な光(自然光など)の採光を防止している。
【0006】図6は従来のバーコード読み取り装置の構
成を示す図である。図示したバーコード読み取り装置
は、発光素子100及び発光用レンズ101をケーシン
グ102内に収めた発光モジュール103と、受光素子
400、受光用レンズ401及びBPF402をケーシ
ング403内に収めた受光モジュール404とを、共通
の基板500に搭載した構成となっている。各ケーシン
グ102,403内での電気的接続は金線等を用いたワ
イヤボンディングなどにより行われる。一方、スキャン
ユニット200では、支軸204を中心にスキャンミラ
ー201を揺動可能に配置している。そしてこれら、発
光モジュール103、スキャンユニット200及び受光
モジュール404は、図示しないハウジング内に収めら
れて読み取り装置として組み立てられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のバ
ーコード読み取り装置においては、発光素子100から
発光した光をスキャンミラー201の揺動によりバーコ
ード300上でスキャンさせる構成となっているため、
スキャンミラー201の動作範囲を考慮した広い取付ス
ペースを確保する必要がある。また、読み取り対象とな
るバーコードと対面する位置(装置前面側から見た位
置)に、上述したスキャンミラー201と共に、発光素
子100を含む光学モジュールや受光素子400を含む
光学モジュールを並設する必要がある。そのため、装置
の小型化や軽量化に限界があった。
【0008】また、装置の小型軽量化を図るうえでは、
スキャンミラー201を使用せずに、発光素子及び受光
素子を直接揺動させてバーコードを読み取ることも想定
されるが、そうした場合は、発光素子や受光素子を含む
揺動体にどのような手段によって電気的な配線ラインを
構築するかが大きな課題になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバーコード
読み取り装置は、バーコード読み取り用の光学素子を一
体に保持するとともに、支軸を中心に揺動自在に支持さ
れたハウジングと、このハウジングを揺動させる揺動駆
動手段と、ハウジングの両側面部に、支軸の近傍で当該
支軸を中心とした同心円に沿う状態で設けられた導電パ
ターンと、この導電パターンにバネ性をもって圧接され
た外部接続用の導電端子とを備えた構成となっている。
【0010】上記構成のバーコード読み取り装置におい
ては、バーコード読み取り用の光学素子をハウジングで
一体に保持し、このハウジングを揺動駆動手段により揺
動させることにより、スキャンミラーを使用した装置構
成に比較して装置全体がコンパクト化される。また、ハ
ウジングの両側面部で支軸の近傍に導電パターンを設け
るとともに、この導電パターンを支軸を中心とした同心
円に沿う状態で形成し、この導電パターンに対して適度
なバネ性をもって外部接続用の導電端子を圧接させるこ
とにより、ハウジングの揺動時において、導電パターン
と導電端子との電気的な接続状態(導通状態)が安定的
に維持されるとともに、ハウジングの揺動を阻害しよう
とする抵抗力が小さく抑えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の実施形態に係るバーコード
読み取り装置の構成を示すもので、(A)はその平面
図、(B)はその側断面図である。また、図2は図1の
M−M断面図であり、図3は図1のN−N断面図であ
る。
【0013】図示したバーコード読み取り装置において
は、平面視矩形の筒状に組み立てられた支持部材1をベ
ースに構成されている。支持部材1は、平面視略コ字形
に形成されたケーシング1Aと、このケーシング1Aに
嵌合固定されたカバープレート1Bとによって構成され
ている。支持部材1は樹脂による一体成形によって形成
することも可能である。ケーシング1Aとカバープレー
ト1Bとの対向部分には、それぞれ支軸3A,3Bが設
けられている。支軸3Aはケーシング1Aと一体に形成
され、支軸3Bはカバープレート1Bに嵌合固定されて
いる。これらの支軸3A,3Bは互いに同軸上に配置さ
れている。また、各々の支軸3A,3Bの先端部(突き
合わせ側の端部)は先細のテーパー状に形成されてい
る。
【0014】支持部材1の内部には、ハウジング2が収
容されている。ハウジング2は、例えば樹脂による一体
成形によって平面視矩形(略正方形)のブロック状に形
成されたもので、一方を通光用として開口した空洞部4
を有している。空洞部4の開口部4Aは、ハウジング2
の中心軸を中心とした円形に形成されている。また、ハ
ウジング2の相対向する周壁部には、当該側壁部を貫通
する状態で係合孔5A,5Bが設けられている。これら
の係合孔5A,5Bは、ハウジング2の中心軸に直交す
る軸上位置に、ハウジング2の側面部と直交する向きで
互いに同軸上に穿設されている。各々の係合孔5A,5
Bの内径は、上記支軸3A,3Bの最外径よりも小さく
設定されている。そして、一方の係合孔5Aに支軸3A
が、他方の係合孔5Bに支軸3Bがそれぞれ係合されて
いる。この係合状態においては、各々の係合孔5A,5
Bの外側開口部に支軸3A,3Bの先端テーパー部が当
接し、この状態でハウジング2が支軸3A,3Bを中心
に揺動自在に支持されている。
【0015】ちなみに、一対の支軸3A,3Bを用いて
ハウジング2を揺動自在に支持するにあたっては、それ
らの支軸3A,3Bの間にハウジング2を入れ込む必要
があるため、実際の組み立て時には、カバープレート1
Bに設けられた支軸3Bを軸方向に退避させた状態と
し、この状態でハウジング2の係合孔5Aに支軸3Aを
係合してから、支軸3Bを軸方向に進出させてハウジン
グ2の係合孔3Bに係合させることになる。その際、支
軸3Aを固定軸として、軸方向における支軸3Bの位置
を適宜調整することにより、ハウジング2をガタツキの
ない状態で揺動自在に支持することができる。また、支
軸3A,3Bの先端テーパー部を係合孔5A,5Bに当
接することで両者の接触面積が少なくなるため、ハウジ
ング2を揺動させる際の接触抵抗を小さく抑えることが
できる。
【0016】また、ハウジング2を揺動自在に支持する
構成としては、ハウジング2の両側面部に支軸3A,3
Bを設けるとともに、この支軸3A,3Bに対応する係
合孔5A,5Bを支持部材12に設けて両者(3A,5
A及び3B,5B)を係合させた構成を採用してもよ
い。
【0017】ハウジング2の空洞部4に通じる開口部4
Aには、光学モジュール6が取り付けられている。光学
モジュール6は、樹脂製のパッケージ7をベースに構成
されている。パッケージ7は平面視長方形の筒状に形成
されている。パッケージ7の内部にはダイパッド8が設
けられている。ダイパッド8は、平面的に見てパッケー
ジ7の中央部に配置されている。また、パッケージ7の
相対応する2つの短辺部からは、それぞれ外側に向けて
複数本(合計6本)のリード端子9が延設されている。
各々のリード端子9の一端部はパッケージ7の内部でダ
イパッド8の近傍に配置され、同他端部はハウジング2
の開口縁部に担持されている。ハウジング2の相対向す
る開口縁部にはリード端子9の配列幅に対応した凹形状
の切り欠き部10が形成されている。そして、各々の切
り欠き部10にリード端子9が3本ずつ嵌入されてい
る。ちなみに、ダイパッド8と複数本のリード端子9は
図示しない金属製のリードフレームに一体に形成される
もので、パッケージ7は、そのリードフレームを成形金
型に組み込んで樹脂成形されるものである。
【0018】ダイパッド8の一面には発光素子11が実
装され、その反対側となるダイパッド8の他面には受光
素子12が実装されている。発光素子11は、バーコー
ド読み取り用の光(レーザ光等)を発光するもので、受
光素子12は、バーコードからの反射光を受光するもの
である。発光素子11及び受光素子12は、それぞれ銀
ペースト等の接合材を用いてダイパッド8に固定されて
いる。また、発光素子11及び受光素子12はダイパッ
ド8を介して背中合わせの状態で開口部4Aの略中央に
配置されている。このうち、発光素子11の発光方向Z
はハウジング2の中心軸方向に沿って外向きに配置され
ている。また、受光素子12の受光面は空洞部4の閉口
部と対向する状態で内向きに配置されている。さらに、
発光素子11はこれに対応する3本のリード端子9に極
細ワイヤ(金線等)13を介して電気的に接続(ワイヤ
ボンディング)され、受光素子12もこれに対応する3
本のリード端子9に極細ワイヤ13を介して電気的に接
続されている。
【0019】また、パッケージ7の外向きの開口部に
は、一対のレンズ支持部14が設けられている。一対の
レンズ支持部14は、パッケージ7と一体に形成(樹脂
成形等)されたもので、相対向する部分に平面視円弧状
の凹み部を有している。そして、各々の凹み部に円筒状
の投光レンズ15を嵌合させた状態で当該投光レンズ1
5が一対のレンズ支持部14に挟持されている。投光レ
ンズ15は、発光素子11から発光された光(レーザ光
等)をバーコードに向けて投光するものである。また、
一対のレンズ支持部14に対しては投光レンズ15を軸
方向に移動させて焦点調整を行い、かつ焦点調整後に接
着剤等を用いて投光レンズ15の外周部が一対のレンズ
支持部14に固定されている。
【0020】このように発光素子11、受光素子12及
び投光レンズ15を共通のパッケージ7で一体に保持し
てなる光学モジュール6は、ハウジング2の開口部4A
で光学的な位置調整がなされた状態で、例えば各々のリ
ード端子9の端部を接着剤等により切り欠き部10に接
合することにより、ハウジング2に一体に保持固定され
ている。この場合、光学モジュール6は、ハウジング2
の開口縁部に複数のリード端子9を用いて担持された状
態となる。このとき、ハウジング2に対する光学モジュ
ール6の固定状態をより安定的でしかも確実なものとす
るために、パッケージ7の両側から延びる3本(合計6
本)のリード端子9を、パッケージ7と一体に形成され
た樹脂を用いて一体化した構成を採用してもよい。
【0021】また、ハウジング2の空洞部4の奥側に
は、凹面状の集光ミラー16が設けられている。集光ミ
ラー16は、バーコードからの反射光を受光素子12に
集光させるためのもので、ハウジング2の開口部4Aを
通して空洞部4内に導入される光の突き当たり部分に配
置されている。この集光ミラー16は、光の突き当たり
部分となる空洞部4の奥側を凹面状に形成し、その凹面
部に反射作用をなす金属材料(アルミニウム等)を蒸着
させて形成されるものである。また、開口部4Aと反対
側に位置するハウジング2の底部には、一対の面取り部
2Aが形成されている。一対の面取り部2Aは、支軸3
A,3Bと直交する方向でハウジング2の底面角部を切
り欠いた状態に形成されている。このようにハウジング
2の底部に一対の面取り部2Aを設けることにより、支
軸3A,3Bを中心にハウジング2を揺動させたときの
ハウジング動作範囲を狭めることができる。これによ
り、支軸3A,3Bと直交する方向において、支持部材
1とハウジング2とをより近接した状態で配置すること
ができる。そのため、装置の小型化に寄与するものとな
る。ちなみに、面取り部2Aの形状としては、支軸3
A,3Bを中心とした円弧形状であってもよい。
【0022】以上の構成により、ハウジング2には、発
光素子11、受光素子12、投光レンズ15、集光ミラ
ー16などの光学素子が一体に保持されている。なお、
ハウジング2に一体に保持される光学素子の中には、こ
こで示したもの以外にも、例えば、バーコードからの反
射光の中から不要光を除去するバンドパスフィルタな
ど、バーコード読み取り用に供される他の光学素子も含
まれる。
【0023】ハウジング2の両側面部には、それぞれ支
軸3A,3Bの近傍に位置して導電パターン17A,1
7Bが形成されている。導電パターン17A,17B
は、ハウジング2の樹脂成形に際して当該ハウジング2
に一体に埋め込んだ状態で設けたものであってよいし、
別途、絶縁性の薄板に導電材料(アルミニウム、銅等)
をパターン形成したものをハウジング2の両側面に貼り
付けて設けたものであってもよい。各々の導電パターン
17A,17Bは、それぞれに対応する支軸3A,3B
を中心とした同心円に沿う状態で配設されている。
【0024】また、各々の導電パターン17A,17B
は、それぞれに対応するリード端子9の本数に対応して
3つの導電パターン部に区分されている。すなわち、支
軸3Aの近傍においては、当該支軸3Aに最も近い円形
の導電パターン部と、その両側に形成された2つの円弧
状の導電パターン部とに区分されている。同様に、支軸
3Bの近傍においても、当該支軸3Bに最も近い円形の
導電パターン部と、その両側に形成された2つの円弧状
の導電パターン部とに区分されている。また、パッケー
ジ7の両側で並列に配置された3本のリード端子9は、
それぞれに対応する導電パターン17A,17Bの端部
にはんだ付けによって接合されている。さらに詳述する
と、並列配置された3本のリード端子9とこれに対応す
る導電パターン17A又は17Bとの接続関係におい
て、中央のリード端子9は、上記円形の導電パターン部
にはんだ付けによって接合され、両側2つのリード端子
9は、それぞれ上記円弧状の導電パターン部にはんだ付
けによって接合されている。
【0025】一方、ケーシング1Aとカバープレート1
Bとの対向部分には、上述した支軸3A,3Bに加え
て、樹脂等の絶縁材料からなる端子ホルダー18A,1
8Bが取り付けられている。端子ホルダー18Aは接着
剤等を用いてケーシング1Aに固定され、端子ホルダー
18Bも接着剤等を用いてカバープレート1Bに固定さ
れている。端子ホルダー18Aには3本の導電端子19
Aが取り付けられ、端子ホルダー18Bにも3本の導電
端子19Bが取り付けられている。このうち、ハウジン
グ2の一方側に配置された3本の導電端子19Aは、発
光素子11と外部回路(制御用の駆動回路等)とを電気
的に接続するための端子(外部接続用端子)であり、ハ
ウジング2の他方側に配置された3本の導電端子19B
は、受光素子12と外部回路(制御用の駆動回路等)と
を電気的に接続するための端子(外部接続用端子)であ
る。各々の導電端子19A,19Bは、例えばベリリウ
ム青銅等のバネ材料を用いて薄板状に形成されることに
より、端子全体として適度なバネ性を有するものとなっ
ている。また、各々の導電端子19A,19Bの一端側
(自由端側)は、導電パターン17A,17Bとの接触
面積(接触による摺動抵抗)を小さくするために略円弧
状に曲げ成形されている。
【0026】端子ホルダー18Aにおいては3本の導電
端子19Aが並列に配置されている。このうち、中央の
導電端子19Aの端部は二股状に形成され、両側2つの
導電端子19Aはストレート状に形成されている。そし
て、上述のように3つの導電パターン部に区分された導
電パターン17Aに対して、中央の導電端子19Aはそ
の二股部分で支軸3Aを跨ぐ状態で円形の導電パターン
部に適度なバネ性をもって圧接され、両側2つの導電端
子19Aはそれぞれ円弧状の導電パターン部に適度なバ
ネ性をもって圧接されている。これと同様に、端子ホル
ダー18Bにおいても3本の導電端子19Bが並列に配
置され、そのうち、中央の導電端子19Bの端部は二股
状に、両側2つの導電端子19Bはストレート状に形成
されている。そして、上述のように3つの導電パターン
部に区分された導電パターン17Bに対して、中央の導
電端子19Bはその二股部分で支軸3Bを跨ぐ状態で円
形の導電パターン部に適度なバネ性をもって圧接され、
両側2つの導電端子19Bはそれぞれ円弧状の導電パタ
ーン部に適度なバネ性をもって圧接されている。導電パ
ターン17Aに対する導電端子19Aの接触圧、及び導
電パターン17Bに対する導電端子19Bの接触圧は、
それぞれ電気的な接触(コンタクト)の安定性を考慮し
たうえで、出来るだけ小さく設定することが望ましい。
【0027】また、支持部材1の内部には、支軸3A,
3Bを中心としてハウジング2を揺動させる揺動駆動手
段が組み込まれている。揺動駆動手段は、マグネット2
0、駆動コイル21及び磁性体コア22を用いて構成さ
れている。このうち、マグネット20は、断面矩形状の
棒状の永久磁石によって構成され、かつ長軸方向の一端
部をN極、他端部をS極としたマグネット構成となって
いる。また、マグネット20は、支軸3A,3Bと直交
する向きでハウジング2の底面中央部に接着剤等を用い
て固定されている。この固定状態において、マグネット
20の着磁極性の境界部はハウジング2の中心軸上に位
置決め配置されている。
【0028】駆動コイル21は、マグネット20との間
に所定の隙間を介して当該マグネット20(ハウジング
2の底面)と対向する状態に配置されている。また、駆
動コイル21は、ケーシング1Aに形成されたコイル支
持部1Cに挟持されている。この駆動コイル21は、例
えば円柱状又は円筒状のコイルボビンを用いてコイル線
材を一方向に巻線することにより形成されるものであ
る。磁性体コア22は、例えばフェライト等の軟磁性材
料によって円柱状に形成されたもので、駆動コイル21
の内部に嵌挿されている。また、磁性体コア22は、ハ
ウジング2の静止状態において、マグネット20の着磁
極性の境界部に対向する状態で配置されている。以上の
マグネット20、駆動コイル21及び磁性体コア22か
らなる揺動駆動手段は、マグネット20と駆動コイル2
1との隙間部分で、マグネット21が形成するマグネッ
ト磁界と駆動コイル21が発生する駆動磁界との磁気的
な吸引・反発作用によりハウジング2を揺動させる機能
を果たす。
【0029】続いて、上記構成からなるバーコード読み
取り装置の動作について説明する。先ず、駆動コイル2
1に通電されていない非駆動状態では、マグネット20
と磁性体コア22との間に作用する磁気吸引力により、
支軸3A,3Bを中心としたハウジング2の揺動動作が
抑制される。そのため、ハウジング2は、マグネット2
0と磁性体コア22との間で磁気吸引力のバランスが平
衡状態となった位置で、静止姿勢に保持される。この状
態では、発光素子11による発光方向Zがハウジング2
の中心軸方向に沿う向きとなる。
【0030】このようにハウジング2を静止姿勢に保持
した状態から、駆動コイル21に一定周期で正負の電流
を流すと、その電流の向きに応じた駆動磁界が磁性体コ
ア22の中心軸方向に発生する。このとき、図4(A)
に示すように、駆動コイル20への通電によって磁性体
コア22に上向きの駆動磁界(マグネット20との対向
側をN極とした磁界)が発生したとすると、この駆動磁
界によってマグネット20のN極に磁気反発力が、同S
極に磁気吸引力がそれぞれ作用する。この磁気的な吸引
・反発作用により、ハウジング2には支軸3A,3Bを
中心に回転させようとするモーメントが発生し、このモ
ーメントにしたがってハウジング2が支軸3A,3Bを
中心として図の時計回り方向に揺動(回動)する。
【0031】また、駆動コイル20に流れる電流の向き
(正負)が反転すると、図4(B)に示すように、駆動
コイル20内の磁性体コア22に下向きの駆動磁界(マ
グネット20との対向側をS極とした磁界)が発生し、
この駆動磁界によってマグネット20のN極に磁気吸引
力が、同S極に磁気反発力がそれぞれ作用する。この磁
気的な吸引・反発作用により、ハウジング2には先程と
反対方向に回転させようとするモーメントが発生し、こ
のモーメントにしたがってハウジング2が支軸3A,3
Bを中心として図の反時計回り方向に揺動(回動)す
る。こうしたハウジング2の揺動動作は、駆動コイル2
0に流れる電流(交流)の周波数に応じて繰り返し行わ
れる。そのため、ハウジング2は、支軸3A,3Bを中
心とした所定の角度範囲θ内で周期的に揺動動作を繰り
返すことになる。
【0032】このように駆動コイル21への通電によっ
てハウジング2を揺動させることにより、当該ハウジン
グ2に一体に保持された光学素子(発光素子11、受光
素子12、投光レンズ15、集光ミラー16等)の向き
もハウジング2の揺動にしたがって変化する。その結
果、発光素子11から出射された光(レーザ光等)を、
読み取り対象となるバーコードに照射し、かつ当該バー
コード上の全域で光をスキャン(走査)させることがで
きる。また、バーコードで反射した光(戻り光)をハウ
ジング2の開口部4Aを通して空洞部4に導入し、その
空洞部4内に形成された集光ミラー16によりバーコー
ドからの反射光を集光して受光素子12に受光させるこ
とができる。
【0033】その結果、スキャンミラーを使用せずに、
バーコードを光学的に読み取ることができる。また、バ
ーコード読み取り用の光学素子をハウジング2に一体に
保持した構成となっているため、部品点数の削減による
コストダウンの実現と併せて、バーコード読み取り用の
スキャンエンジンを小型化することができる。さらに、
スキャンミラーとの相対的な位置調整が不要になるとと
もに、発光素子11と受光素子12とを共通のパッケー
ジ7を用いて一体に保持しているため、ハウジング2に
両素子11,12を組み込むにあたって、素子間の相対
的な位置調整も不要となる。
【0034】また、本実施形態に係るバーコード読み取
り装置においては、支軸3A,3Bを中心にハウジング
2を揺動させたときに、ハウジング2の両側面部に設け
られた導電パターン17A,17Bに対して、それぞれ
に対応する導電端子19A,19Bが自身のバネ性をも
って圧接状態に保持される。そのため、ハウジング2の
揺動時において、ハウジング2に保持された発光素子1
1とこれに対応する導電端子19Aとの電気的な接続状
態(導通状態)を維持することができ、またハウジング
2に保持された受光素子12とこれに対応する導電端子
19Bとの電気的な接続状態(導通状態)を維持するこ
ともできる。
【0035】また、ハウジング2の両側面部では、それ
ぞれ支軸3A,3Bの近傍で当該支軸3A,3Bを中心
とした同心円に沿う状態で導電パターン17A,17B
が形成されているため、ハウジング2の揺動時における
導電パターン17A,17Bと導電端子19A,19B
との摺動部において、両者(17Aと19A、及び17
Bと19B)の相対的な摺動速度を低速に抑えることが
できる。そのため、導電端子19A,19Bの微小な飛
び跳ね等を防止して、電気的に安定した接続状態を得る
ことが可能となる。さらに、支軸3A,3Bの近傍で、
それぞれ導電パターン17A,17Bと導電端子19
A,19Bとを接触させることにより、支軸3A,3B
を中心にハウジング2を揺動させるときの動作抵抗(ハ
ウジング2の揺動を妨げようとする抵抗力)を小さく抑
えることができる。そのため、より少ない消費電力でハ
ウジング2をスムーズに揺動させることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ーコード読み取り用の光学素子をハウジングで一体に保
持し、このハウジングを揺動駆動手段により揺動させる
ことにより、装置全体が非常にコンパクトになる。その
ため、装置の小型軽量化や低コスト化を図ることが可能
となる。また、ハウジングの両側面部で支軸の近傍に導
電パターンを設けるとともに、この導電パターンを支軸
を中心とした同心円に沿う状態で形成し、この導電パタ
ーンに対して適度なバネ性をもって外部接続用の導電端
子を圧接させることにより、ハウジングの揺動時におい
て、導電パターンと導電端子との電気的な接続状態を安
定的に維持することができるとともに、より少ない消費
電力でハウジングをスムーズに揺動させることができ
る。その結果、バーコード読み取り装置の動作信頼性を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバーコード読み取り装
置の構成を示す図である。
【図2】図1のM−M断面図である。
【図3】図1のN−N断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るバーコード読み取り装
置の動作を説明する図である。
【図5】バーコード読み取り方式の一例を示す模式図で
ある。
【図6】従来のバーコード読み取り装置の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1…支持部材、2…ハウジング、3A,3B…支軸、4
…空洞部、4A…開口部、7…パッケージ、8…ダイパ
ッド、9…リード端子、11…発光素子、12…受光素
子、15…投光レンズ、16…集光ミラー、17A,1
7B…導電パターン、19A,19B…導電端子、20
…マグネット、21…駆動コイル、22…磁性体コア
フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AG07 AG09 5B072 AA03 CC24 DD02 JJ09 LL01 LL07 LL11 LL18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコード読み取り用の光学素子を一体
    に保持するとともに、支軸を中心に揺動自在に支持され
    たハウジングと、 前記ハウジングを揺動させる揺動駆動手段と、 前記ハウジングの両側面部に、前記支軸の近傍で当該支
    軸を中心とした同心円に沿う状態で設けられた導電パタ
    ーンと、 前記導電パターンにバネ性をもって圧接された外部接続
    用の導電端子とを備えることを特徴とするバーコード読
    み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記光学素子は、バーコード読み取り用
    の光を発光する発光素子と、この発光素子が発光した光
    をバーコードに向けて投光する投光レンズとを含むこと
    を特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記光学素子は、バーコードからの反射
    光を受光する受光素子と、前記バーコードからの反射光
    を前記受光素子に集光させる集光ミラーとを含むことを
    特徴とする請求項2記載のバーコード読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングは、一方を通光用に開口
    した空洞部を有するとともに、この空洞部の開口略中央
    に発光方向を外向き、受光面を内向きにして前記発光素
    子と前記受光素子を配置し、前記開口を通して前記空洞
    部内に導入される光の突き当たり部分に前記集光ミラー
    を凹面状に配置してなることを特徴とする請求項3記載
    のバーコード読み取り装置。
JP2002017864A 2002-01-28 2002-01-28 バーコード読み取り装置 Pending JP2003216889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002017864A JP2003216889A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 バーコード読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002017864A JP2003216889A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 バーコード読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003216889A true JP2003216889A (ja) 2003-07-31

Family

ID=27653411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002017864A Pending JP2003216889A (ja) 2002-01-28 2002-01-28 バーコード読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003216889A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008059912A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 Alps Electric Co., Ltd. Tête de lecture

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008059912A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 Alps Electric Co., Ltd. Tête de lecture
US7841530B2 (en) 2006-11-17 2010-11-30 Alps Electric Co., Ltd. Read head for reading coded data by optical scanning
JP5097711B2 (ja) * 2006-11-17 2012-12-12 アルプス電気株式会社 読み取りヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4582415B2 (ja) レンズユニット及び撮像装置
JPWO2003019463A1 (ja) 光学的情報読取装置用モジュール
JP4376802B2 (ja) 揺動型の電磁アクチュエータ及びカメラ用の露光条件切替装置
JP4702612B2 (ja) 撮像装置
JP4111619B2 (ja) プレーナ型光走査装置の実装構造
JP4687972B2 (ja) レンズユニット及び撮像装置
CN116661216A (zh) 反射驱动机构和摄像模组
JP3568929B2 (ja) 磁気センタリング式走査ミラーを備えたコンパクトな走査モジュール
KR100493056B1 (ko) 광픽업 액츄에이터
WO2011040492A1 (ja) 光学的情報読取装置
JP2003216889A (ja) バーコード読み取り装置
CN116661215A (zh) 反射驱动机构和摄像模组
JP4593035B2 (ja) 振動ミラー駆動装置及び光学的情報読取装置用モジュール
JP2003023202A (ja) 投受光デバイス構造
JP5900682B1 (ja) 1軸回転アクチュエーター
JP2002358479A (ja) バーコード読み取り装置
JP2002260255A (ja) 対物レンズ駆動装置及び光学ピックアップ装置
JP3675360B2 (ja) バーコード読み取り用光学装置及びその製造方法
JPH07199111A (ja) 走査用アクチュエータ
JP2012042538A (ja) 光学装置、光学的情報読取装置及び光源固定方法
JP2002368256A (ja) 揺動光学ユニット
WO2012020796A1 (ja) 光検出装置、光学装置、光学的情報読取装置及び光源固定方法
JP2003216887A (ja) 半導体レーザ装置及びバーコード読み取り装置
JP2002368257A (ja) 一体型光学デバイス
JPS59221840A (ja) 光デイスクプレ−ヤの対物レンズ駆動装置