JP2002358479A - バーコード読み取り装置 - Google Patents

バーコード読み取り装置

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JP2002358479A
JP2002358479A JP2001383957A JP2001383957A JP2002358479A JP 2002358479 A JP2002358479 A JP 2002358479A JP 2001383957 A JP2001383957 A JP 2001383957A JP 2001383957 A JP2001383957 A JP 2001383957A JP 2002358479 A JP2002358479 A JP 2002358479A
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swing
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JP2001383957A
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Hidekuni Aizawa
秀邦 相澤
Keigo Suzuki
圭吾 鈴木
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Sony Corp
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Sony Corp
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  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置前面側から見たときのモジュール投影面
積が大きく、装置の小型化を図るうえで不利になる。 【解決手段】 バーコード読み取り装置の構成として、
中心軸方向と略平行に複数本のリードピン3が植設され
た略円柱状のベース部材2と、このベース部材2上にマ
ウント部材4を用いて実装されるとともに、ベース部材
2の中心軸方向と略直角をなす方向にバーコード読み取
り用の光を出射する発光素子5と、この発光素子5とと
もにマウント部材4に実装された受光素子6とを備える
光学モジュール1を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードを光学
的に読み取るバーコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコードを光学的に読み取る方式とし
て、図17に示す方式が知られている。この読み取り方
式では、発光素子100からの光を発光用レンズ101
で絞り、この光をスキャンユニット200のスキャンミ
ラー201で反射し、バーコード300に照射する。こ
のとき、バーコード300の全域に亘って光を照射(ス
キャン)するため、スキャンミラー201を揺動させ
る。
【0003】スキャンミラー201を揺動させる駆動手
段の構成としては、スキャンミラー201の長手方向の
ほぼ中間部に揺動軸(回動軸)204を設けることによ
り、この揺動軸204を中心にスキャンミラー201を
揺動自在に支持するとともに、揺動軸204からミラー
長手方向にずれた位置でスキャンミラー201に永久磁
石(マグネット)202を取り付けて当該永久磁石20
2の一端側を駆動コイル203内に嵌挿したものとなっ
ている。
【0004】この揺動駆動手段においては、駆動コイル
203に通電する(例えば一定周期で正負の電流を流
す)ことにより、駆動コイル203の軸芯方向に磁界を
発生させるとともに、その磁界極性(磁界の向き)を電
流の正負によって周期的に反転させる。これにより、駆
動コイル203に対して永久磁石202が磁気的な吸引
・反発作用を繰り返すため、これに連動してスキャンミ
ラー201が揺動軸204を中心に揺動することにな
る。
【0005】一方、バーコード300面に照射された光
は、乱反射しながらもバーコード300の白黒による光
量変化をもって再びスキャンミラー201に戻り、そこ
で反射された光は受光用レンズ401により集光され
る。受光用レンズ401で集光された光は受光素子40
0により受光される。この受光素子400では受光した
光量の変化を電気的に変換して出力する。なお、読み取
り精度向上のため、受光素子400の前面にはバンドパ
スフィルタ(BPF)402を設けて発光光周波数以外
の不要な光(自然光など)の採光を防止している。
【0006】図18は従来のバーコード読み取り装置の
構成を示す図である。図示したバーコード読み取り装置
は、発光素子100及び発光用レンズ101をケーシン
グ102内に収めた発光モジュール103と、受光素子
400、受光用レンズ401及びBPF402をケーシ
ング403内に収めた受光モジュール404とを、共通
の基板500に搭載した構成となっている。各ケーシン
グ102,403内での電気的接続は金線等を用いたワ
イヤボンディングなどにより行われる。一方、スキャン
ユニット200では、揺動軸204を中心にスキャンミ
ラー201を揺動可能に配置している。そしてこれら、
発光モジュール103、スキャンユニット200及び受
光モジュール404は、図示しないハウジング内に収め
られて読み取り装置として組み立てられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のバーコード読み取り装置は次のような課題があった。
【0008】(第1の課題)発光モジュール103にお
ける発光素子100の発光方向(バーコード読み取り用
の光を出射する方向)は、円筒状のケーシング102の
中心軸方向に沿うものとなっている。この発光素子10
0から出射される光の光軸に対して、スキャンユニット
200のスキャンミラー201の傾斜角度は静止状態で
45°となっている。そうした場合、静止状態(傾斜角
度;45°)のスキャンミラー201によって光が反射
される方向が装置前面側となり、この装置前面側から見
たときの発光モジュール103の向き(配置)が横向き
になる。そのため、発光モジュール103のリードピン
104の一端側が装置の幅方向(図18の左方向)に延
出し、これによって装置前面側から見たときのモジュー
ル投影面積が大きくなってしまう。
【0009】(第2の課題)スキャンユニット200に
おけるスキャンミラー201の揺動軸204部分に板ば
ねやシリコーンなどの弾性部材を付加することにより、
揺動軸204を中心に揺動する揺動機構(スキャンミラ
ー201を含む)の共振周波数を決めている。これに対
して、バーコード読み取り装置を製造する際には、構成
部品の寸法および重さのばらつきが生じ、この影響で装
置の組立完了時に揺動機構の共振周波数もばらついてし
まう恐れがある。そのため、所望の共振周波数が得られ
ない場合があった。
【0010】(第3の課題)発光モジュール103にお
いては発光素子100を保護するために金属製のケーシ
ング(キャップ)102を用いて密閉(封止)し、受光
モジュール404においても受光素子400を保護する
ために金属製のケーシング(キャップ)403を用いて
密閉(封止)している。そして、これら発光モジュール
103と受光モジュール404を、バーコード読み取り
装置の外装材となるハウジングに収めて固定している。
そのため、装置全体としては二重の外装構造となり、こ
のことが装置の小型化を図るうえで障害になっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るバーコ
ード読み取り装置は、中心軸方向と略平行に複数本のリ
ードピンが植設された略円柱状のベース部材と、このベ
ース部材上に実装されるとともに、当該ベース部材の中
心軸方向と略直角をなす方向にバーコード読み取り用の
光を出射する発光素子とを備える光学モジュールを具備
する。
【0012】この第1の発明に係るバーコード読み取り
装置においては、発光素子による光の出射方向(発光方
向)がベース部材の中心軸方向と略直角をなす方向とな
っているため、ベース部材の中心軸方向の一方を装置前
面側として、光学モジュールを縦向きに配置することが
可能となる。
【0013】第2の発明に係るバーコード読み取り装置
は、スキャンミラーを一体に保持するとともに、揺動軸
を中心に揺動可能な揺動部材と、この揺動部材に装着さ
れるとともに、前記揺動軸と略直交する方向にマグネッ
ト磁界を形成する永久磁石と、この永久磁石との間に隙
間を介して配置されるとともに、当該隙間部分で前記永
久磁石によるマグネット磁界との磁気的な吸引・反発作
用により前記揺動部材を揺動させ、かつ前記隙間を調整
する隙間調整手段を有する揺動駆動手段とを備えるスキ
ャンユニットを具備する。
【0014】この第2の発明に係るバーコード読み取り
装置においては、永久磁石と揺動駆動手段との間の隙間
を変えると、その隙間部分に作用する磁力(磁気的な吸
引力と反発力)が変化するため、スキャンミラーや揺動
部材を含む揺動機構の共振周波数を調整することが可能
となる。
【0015】第3の発明に係るバーコード読み取り装置
は、発光素子及び受光素子の少なくとも一方をベース部
材上に実装し、かつその素子実装空間を開放してなる光
学モジュールと、バーコード上で光をスキャンするスキ
ャンミラーを含む揺動機構を有するスキャンユニット
と、前記光学モジュールを収納するモジュール収納部と
前記スキャンユニットを収納するユニット収納部とを一
体に有するとともに、前記モジュール収納部において前
記素子実装空間を密閉状態に保持してなるハウジングと
を備える。
【0016】この第3の発明に係るバーコード読み取り
装置においては、光学モジュールとスキャンユニットを
共通のハウジングに収納するとともに、このハウジング
を用いて光学モジュールの素子実装空間を密閉状態に保
持することにより、装置構成部品の外装材の共用化が図
られる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の発明)図1は第1の発明
に係るバーコード読み取り装置に適用される光学モジュ
ールの実施形態を示す斜視図であり、図2はその側面図
である。図示した光学モジュール1は、略円柱状のベー
ス部材2にこれを貫通する状態で複数本のリードピン3
が植設されている。ベース部材2は、放熱ためのヒート
シンクとしての機能を兼ね備えるもので、その外形寸法
は一般のレーザダイオードと同様にφ5.6mmとなっ
ている。各々のリードピン3は、ベース部材2の中心軸
(図中一点鎖線で示す)方向と略平行に配置されてい
る。ベース部材2におけるリードピン3の本数(図例で
は4本)、植設位置、径(太さ)等に関しては、従来の
モジュール構造との互換性を保つために、発光モジュー
ル103(図18参照)で採用されている4ピンタイプ
と同様に設定されている。
【0018】ベース部材2の主面(図の上面)には、角
柱状のマウント部材4が搭載されている。マウント部材
4は、断面四角形をなすもので、その底面をベース部材
2に密着させた状態で固定されている。マウント部材4
の一側面には四角いチップ状の発光素子5が実装されて
いる。また、発光素子5の実装面(上記の一側面)と直
角をなすマウント部材4の頂面には、同じく四角いチッ
プ状の受光素子6が実装されている。発光素子5及び受
光素子6は、それぞれに対応するマウント部材4の実装
面(一側面、頂面)に、例えば銀ペースト等の接合剤を
用いて固定されている。また、発光素子5及び受光素子
6は、それぞれに対応するリードピン3にワイヤボンデ
ィングによって電気的に接続されている。
【0019】発光素子5は、バーコード読み取り用の光
(レーザ光等)を出射するもので、その光の出射方向
(発光方向)は、ベース部材2の中心軸方向と略直交す
る方向(図のX矢視方向)に設定されている。受光素子
6は、発光素子5での発光によって得られるバーコード
(不図示)からの反射光を受光するもので、その受光面
6Aは、ベース部材2の中心軸方向の一方(図2の上
方)に向けて配置されている。この受光素子6において
は、発光素子5からの光を図示しないスキャンユニット
のスキャンミラーで反射してバーコードに照射した際
に、このバーコードからの反射光を受光面6Aで受光す
る。受光素子6の受光面6Aには、自然光などの不要な
光をカットするために、図示しないバンドパスフィルタ
が設けられる。
【0020】上記光学モジュール1を備えるバーコード
読み取り装置においては、ベース部材2上にマウント部
材4を用いて実装された発光素子5が、ベース部材2の
中心軸方向と略直角をなす方向にバーコード読み取り用
の光を出射する構成となっている。そのため、発光素子
5から出射された光の進行方向(X方向)に対して、こ
れと略直角をなす方向、すなわちベース部材2の中心軸
方向の一方(図2の上方)を装置前面側として、光学モ
ジュール1を縦向きに配置することができる。これによ
り、リードピン3の一端側を装置背面側(後ろ側)に引
き出すことができる。そのため、装置前面側から見たと
きのモジュール投影面積を、リードピン3の長さに関係
なく、ベース部材2の平面積程度に小さく抑えることが
できる。したがって、装置の小型化を図るうえで有利に
なる。
【0021】また、ベース部材2上に発光素子5と受光
素子6の両方を実装した、いわゆる複合的なモジュール
構造を実現しているため、従来のように発光モジュール
103と受光モジュール404を別々に構成する場合に
比較して装置全体の小型化が図られる。そのうえ、発光
素子5と受光素子6を共通のマウント部材4に実装して
一体化しているため、信頼性や取り付け位置精度などの
向上も大いに期待できる。さらに、光学モジュール1の
製造には、これまで金属製のハウジング(キャップ)を
用いたキャンタイプのレーザモジュール製造に使用され
ているマウント装置やワイヤボンディング装置を適用す
ることができる。そのため、新たな設備投資が不要で、
しかも発光、受光の両機能を備えるモジュールを1ライ
ンの製造工程で得ることができるため、製造コストを低
く抑えることができる。
【0022】図3は第1の発明に係るバーコード読み取
り装置において、光学モジュールの他の実施形態を示す
側面図である。図示した光学モジュール1においては、
先述した実施形態と比較して、特に、マウント部材2の
形状が異なるものとなっている。すなわち、マウント部
材2の頂面はベース部材2の中心軸(図中一点鎖線で示
す)に対して傾斜した状態で形成され、この傾斜面に受
光素子6が実装されている。受光素子6の受光面6A
は、マウント部材4の頂面に倣って傾斜した状態で配置
されている。さらに詳述すると、受光素子6の受光面6
Aは、ベース部材2の上面を基準にして、発光素子5の
発光部側(図3の右側)が低位となる状態、つまり受光
面4Aを角度θ(例えば、θ=10〜30°)だけ発光
素子5の発光部側に傾けた状態で配置されている。
【0023】このような構成を採用することにより、発
光素子5から発光した光を図示しないスキャンユニット
のスキャンミラーで反射してバーコードに照射した際
に、バーコードでの光の照射範囲(スキャン範囲)に対
して、図示しない受光用レンズを介した受光素子6の視
野角をバーコードの配列方向に均等に配分することがで
きる。したがって、バーコードの読み取りを安定的に行
うことができる。
【0024】図4は第1の発明に係るバーコード読み取
り装置において、光学モジュールのさらに他の実施形態
を示す斜視図である。なお、図4(A),(B)はそれ
ぞれ視点角度を変えた光学モジュールの斜視図を示して
いる。図示した光学モジュール1においては、先述した
実施形態と比較して、特に、マウント部材4と受光素子
6の大小関係が異なるものとなっている。すなわち、マ
ウント部材4の頂面においては、これよりも大きな面積
をもつ受光素子6が実装されている。受光素子6は、ベ
ース部材2の中心軸方向から見て当該ベース部材2の外
形で規定される円形領域内に収まるように配置されてい
る。また、受光素子6の一部はマウント部材4の一側面
に実装された発光素子5側にせり出す状態(庇の状態)
で配置され、これによって発光素子5の上方が受光素子
6で遮蔽されている。
【0025】このような構成を採用することにより、バ
ーコードからの反射光をより大きな受光面6Aで受光
し、バーコードの白黒による光量の変化度合いを増大さ
せることができる。そのため、受光素子6の受光感度を
高めてバーコードの読み取り性能を向上させることが可
能となる。また、受光素子6の受光面6Aから見た場合
に、発光素子5の発光部が上記せり出し部分によって隠
れた状態となるため、別途に遮光部材を設けなくても、
発光時の迷光の影響や光の干渉などを最小限に抑えるこ
とができる。
【0026】(第2の発明)図5は第2の発明に係るバ
ーコード読み取り装置に適用されるスキャンユニットの
実施形態を示す斜視図である。また、図6は図5に示す
スキャンユニットをJ矢視方向から見た場合の一部破断
面を含む図(側面図)であり、図7は図5に示すスキャ
ンユニットをK矢視方向から見た場合の図(正面図)で
ある。
【0027】図示したスキャンユニット11は、大きく
は、揺動部材12と、永久磁石13と、揺動駆動部14
とを備えて構成されている。揺動部材12は側面視略三
角形(直角三角形)に形成されたもので、この揺動部材
12に平らな板状のスキャンミラー15が一体に保持さ
れている。スキャンミラー15は、揺動部材12の傾斜
面12A(図6参照)に例えば接着剤を用いて固定状態
に取り付けられている。このスキャンミラー15は、図
示しない発光素子から出射された光(レーザ光等)をバ
ーコードに向けて反射する反射面15Aを有し、この反
射面15Aの向き(傾き角度)を揺動部材12の揺動動
作によって変化させることにより、当該反射面15Aで
反射させた光をバーコードの配列方向にスキャン(走
査)するものである。
【0028】また、揺動部材12の両側には、当該揺動
部材12の外側に突出する状態で揺動軸16が同軸上に
設けられている。揺動部材12は、その両側の揺動軸1
6を図示しない軸受け部で支持することにより、当該揺
動軸16を中心に揺動可能に支持される。揺動軸16
は、例えば揺動部材12を樹脂で一体成形するにあたっ
て当該揺動部材12に一体に形成したものであってもよ
いし、揺動部材12に圧入等によって組み込んだもので
あってもよい。部品点数を削減するうえでは前者の方が
好ましい。
【0029】さらに、揺動部材12の下面(上記傾斜面
12Aと鋭角をなす面)には、棒状の永久磁石13が例
えば接着剤を用いて装着(固定)されている。永久磁石
13は断面四角形に形成されている。また、永久磁石1
3は、その長手方向(軸方向)の中間部を着磁極性の境
界部として、一方端をN極、他方端をS極としたマグネ
ット構成になっている。揺動部材12の底面に永久磁石
13を装着するにあたって、永久磁石13の取り付け方
向は揺動軸16と略直交する方向に設定され、これにし
たがって永久磁石13が形成するマグネット磁界の方向
も揺動軸16と略直交する方向に設定されている。ま
た、永久磁石13の着磁極性の境界部は、揺動軸16の
中心(軸芯)を通り且つ永久磁石13が装着される面と
略直角をなす仮想線上(揺動軸16の中心から揺動部材
12の底面に垂直に下ろした仮想線上)に位置するよう
に配置されている。
【0030】一方、揺動駆動部14は、永久磁石13と
の間に隙間Gを介して配置されている。この揺動駆動部
14は、上記隙間G部分で永久磁石13によるマグネッ
ト磁界との磁気的な吸引・反発作用により揺動部材12
を揺動させるもので、駆動コイル17と筒状部材18と
コア部材19とによって構成されている。駆動コイル1
7は、コイル線材を一方向に巻線して形成されるもので
ある。駆動コイル17に正負(交流)の電流を流すと、
その電流の向きに応じた駆動磁界がコイル巻線中心を通
るように発生する。この駆動磁界の方向は、永久磁石1
3によるマグネット磁界の方向(図6の左右方向)に対
してこれと略直交する方向(図6の上下方向)に、また
揺動軸16の中心軸方向(図7の左右方向)に対しても
これと略直交する方向(図7の上下方向)に設定されて
いる。
【0031】筒状部材18は、例えば樹脂等によって構
成されるもので、駆動コイル17の内部に組み込まれて
いる。筒状部材18の中心部にはコア部材19の形状に
対応した貫通孔18Aが設けられている。この場合はコ
ア部材19の断面形状が円形となっているため、これに
対応して貫通孔18Aの孔形状も円形となっている。筒
状部材18は、駆動コイル17を巻線する際の巻き芯
(ボビン)として用いることもできる。
【0032】コア部材19は、周知の磁性材料、より好
ましくは、例えばソフトフェライト(Mn−Zn合
金)、パーマロイ(Fe−Ni合金)、電磁軟鉄、セン
ダスト(Fe−Si−Al合金)、電磁ステンレス(F
e−Cr合金)等の軟磁性材料(保磁力が小さく、透磁
率が高い磁性材料)によって構成されるもので、軸方向
に一様な径をもつ断面円形のピン状に形成されている。
このコア部材19は、上述のように駆動コイル17の内
部に組み込まれた筒状部材18の貫通孔18Aに嵌挿さ
れている。筒状部材18に対しては貫通孔18Aの軸方
向(図6の上下方向)に移動(摺動)し得る状態でコア
部材19が嵌挿され、これによって駆動コイル17の内
部にコア部材19が移動可能に嵌挿された構成となって
いる。コア部材19の中心軸方向(図6及び図7におけ
る上下方向)は、永久磁石13の長手方向(図6の左右
方向)及び揺動軸16の中心軸方向(図7の左右方向)
に対してそれぞれ略直交する方向に設定されている。ま
た、コア部材19の一端部は上記隙間Gを介して永久磁
石13(より具体的には着磁極性の境界部)と対向する
状態に配置されている。
【0033】ここで、上記構成からなるスキャンユニッ
ト11の動作について説明する。先ず、永久磁石13と
揺動駆動部14との間に所定の隙間Gを確保した状態
で、駆動コイル17に一定周期で正負の電流を流すと、
その電流の向きに応じた駆動磁界が駆動コイル17の中
心、すなわちコア部材19の中心軸方向に発生する。こ
のとき、駆動コイル17によって発生する駆動磁界によ
り、例えば図6に示すように永久磁石13に近接するコ
ア部材19の一端部がS極、同他端部がN極となるよう
に磁化されると、永久磁石13のN極にはコア部材19
側に吸引しようとする磁力が働き、永久磁石13のS極
にはコア部材19から反発しようとする磁力が働く。こ
の磁気的な吸引・反発作用により、揺動部材12には、
揺動軸16を中心に回転させようとするモーメントZが
発生する。また、電流の正負の反転によって駆動磁界の
向きが反転すると、先程と反対方向に揺動部材12を回
転させようとするモーメントが発生する。これにより揺
動部材12は、当該揺動部材12に一体に保持されたス
キャンミラー15とともに、駆動コイル17に流れる電
流(交流)の周波数に応じて揺動する。
【0034】このように動作するスキャンユニット11
において、筒状部材18の貫通孔18Aに嵌挿されたコ
ア部材19を軸方向に移動させると、これに連動して永
久磁石13との隙間Gが変化する。すなわち、筒状部材
18に対するコア部材19の挿入長を長くするとこれに
応じて隙間Gが大きくなり、挿入長を短くするとこれに
応じて隙間Gが小さくなる。このことから、筒状部材1
8の貫通孔18Aに移動可能に嵌挿されたコア部材19
は、永久磁石13と揺動駆動部14との隙間Gを調整す
る隙間調整手段を構成するものとなる。
【0035】また、コア部材19の移動によって隙間G
を変化させることにより、永久磁石13と揺動駆動部1
4との隙間G部分に働く磁力(磁気吸引力、磁気反発
力)が変化する。この磁力は揺動部材12に対してバネ
のように弾性的に作用するため、この磁力の変化(大
小)により、スキャンミラー15や揺動部材12を含む
揺動機構の共振周波数を変化させることができる。以上
のことから、コア部材19によって隙間Gを調整するこ
とにより、揺動機構の共振周波数を任意に調整すること
が可能となる。
【0036】したがって、例えば構成部品の寸法や重さ
などのばらつきにより、所望の共振周波数が得られない
場合であっても、組み立て工程の最終段階でコア部材1
9を用いた隙間Gの調整により所望の共振周波数を得る
ことができる。そのため、取り扱いが非常に容易なもの
となる。特に、磁気回路を効率良く動作させるうえで
は、揺動する部材がもつ共振周波数と駆動周波数とを一
致させることが好ましいとされているため、この好まし
い条件に適合するように揺動機構の共振周波数を調整す
ることにより、揺動駆動部14を効率良く動作させるこ
とができる。これにより、共振周波数の最適化が図られ
るため、磁気回路の動作効率を高めて消費電力を低減す
ることができる。さらに、鉄心として機能するコア部材
19を備えたことにより、駆動コイル17を小型化した
うえで高い効率化を実現することができる。また、同様
の構成部品を用いてスキャンユニット11を組み立てた
場合でも、コア部材19による隙間Gの調整により、異
なる共振周波数を得ることも可能となる。
【0037】ちなみに、共振周波数の調整が完了した段
階では、コア部材19が接着剤等を用いて筒状部材18
に固定される。また、100Hz以上の高い共振周波数
を得る場合には、コア部材19の構成材料として、軟磁
性材料の中でも保磁力が小さく、磁束密度が高いパーマ
ロイを用いることが好ましく、数十Hz程度の共振周波
数を得る場合にはソフトフェライトを用いることが好ま
しい。バーコード読み取り装置の使用環境や仕様によっ
ては、コア部材19の構成材料として他の磁性材料、例
えば永久磁石の材料となる強磁性材料(硬質磁性材料)
を使用することも可能であるが、磁気的に安定した応答
性を得るにあたっては軟磁性材料を用いることが望まし
い。
【0038】なお、上記実施形態においては、駆動コイ
ル17の内部に筒状部材18を組み込み、この筒状部材
18の貫通孔18Aにコア部材19を嵌挿する構成とし
たが、本発明はこれに限らず、例えば図8に示すよう
に、駆動コイル17の内部に直にコア部材19を嵌挿
し、このコア部材19を軸方向に移動して上記同様に隙
間Gを調整し得る構成としてもよい。
【0039】(第3の発明)続いて、第3の発明に係る
バーコード読み取り装置の実施形態について説明する。
この第3の発明に係るバーコード読み取り装置は、上記
第1の発明に係る光学モジュール1と、上記第2の発明
に係るスキャンユニット11と、外装材となるハウジン
グとを備えて構成されるものである。ハウジングは、第
1のハウジング部材と第2のハウジング部材とを組み付
けて構成(一体化)される。
【0040】図9は第1のハウジング部材21の構成を
示す斜視図であり、図10は第2のハウジング部材22
の構成を示す斜視図である。第1のハウジング部材21
は、例えば樹脂の一体成形によって得られるもので、平
面視略長方形に形成されている。第1のハウジング部材
21の各コーナー部分は面取り状に形成されている。ま
た、第1のハウジング部材21の内部には、光学モジュ
ール1を収納するためのモジュール収納空間部23とス
キャンユニット11を収納するためのユニット収納空間
部24とが形成されている。これら2つの空間部23,
24の間(境界部)には半円状のレンズ支持部25が形
成されている。このレンズ支持部25は、後述する発光
用レンズを支持するためのもので、このレンズ形状が円
筒状であることから、これに適合するようにレンズ支持
部25が半円状に形成されている。また、2つの空間部
23,24は、いずれも第1のハウジング部材21の厚
み方向に突き抜けた構造となっている。
【0041】モジュール収納空間部23に対しては、図
9の下側から光学モジュール1を組み込み可能となって
いる。モジュール収納空間部23の内部には、当該モジ
ュール収納空間部23を第1のハウジング部材21の厚
み方向に連通する状態で開口部26が形成されている。
また、モジュール収納空間部23を囲むハウジング外周
壁には切り欠き部27が形成されている。この切り欠き
部27は、光学モジュール1の構成部品、特にベース部
材2との位置的な干渉を回避するためのものである。
【0042】ユニット収納空間部24に対しては、図9
の上側からスキャンユニット11の揺動機構を組み込み
可能となっている。ユニット収納空間部24の両側縁に
は角溝状の軸受け部28が形成されている。軸受け部2
8の溝幅はスキャンユニット11の揺動部材12に設け
られた揺動軸16の直径よりも僅かに大きく設定され、
これによって揺動軸16を軸受け部28に嵌合した際に
当該揺動軸16を中心に揺動部材12が揺動自在に支持
される構成となっている。
【0043】第2のハウジング部材22は、例えば樹脂
の一体成形によって得られるもので、上記第1のハウジ
ング部材21と同様に平面視略長方形(コーナー部分は
面取り状)に形成されている。この第2のハウジング部
材22の内部にも、モジュール収納空間部29とユニッ
ト収納空間部30とが形成されている。第2のハウジン
グ部材22に先述した第1のハウジング部材21を組み
付けることにより、互いの空間部が組合わさってモジュ
ール収納部とユニット収納部が区画形成される。すなわ
ち、モジュール収納空間部29は先述したモジュール収
納空間部23との組み合わせでモジュール収納部を形成
し、ユニット収納空間部30は先述したユニット収納空
間部24との組み合わせでユニット収納部を形成する。
【0044】また、第2のハウジング部材22には、透
光性の受光窓31が設けられている。この受光窓31
は、例えばモジュール収納空間部29に受光用レンズを
嵌め込むことにより形成されるものである。この場合、
受光窓31は受光用レンズによって構成されることにな
る。また、モジュール収納空間部29とユニット収納空
間部30の間(境界部)には、上記レンズ支持部25両
側の突出部分との位置的な干渉を回避するための逃げ部
(凹状部)32が設けられている。さらに、ユニット収
納空間部30側には、第2のハウジング部材22の短手
方向で対向する状態に一対の突起部33が形成されてい
る。一対の突起部33は、上述した軸受け部28に対し
て揺動軸16を両側から挟み込む位置に嵌合されるもの
である。
【0045】続いて、ハウジングを用いたバーコード読
み取り装置の組立手順について説明する。先ず、図11
に示すように、第1のハウジング部材21のモジュール
収納空間部23に光学モジュール1を組み付ける。この
光学モジュール1は、先の図1に示すようにベース部材
2上の素子実装空間を開放した構成のもの、つまり金属
製のケーシング(キャップ)でカバーされていない、い
わゆるキャップレスの状態となっている。
【0046】モジュール収納空間部23への組み付けに
際しては、光学モジュール1のベース部材2の外周縁部
分が、モジュール収納空間部23内の開口部26を塞ぐ
状態で図9の下側から突き当てられる。また、ベース部
材2に搭載されたマウント部材4やこれに実装された発
光素子5及び受光素子6は、上記開口部26を通して第
1のハウジング部材21の厚み方向に突出した状態とな
る。発光素子5による光の出射方向(発光方向)はレン
ズ支持部25側に向けられる。こうしてモジュール収納
空間部23に光学モジュール1を組み付けた後は、接着
剤等を用いて光学モジュール1を第1のハウジング部材
21に固定する。
【0047】その後、図12に示すように、光学モジュ
ール1のベース部材2に植設された各々のリードピン3
をこれに対応する基板34のピン孔35に嵌入する状態
で、第1のハウジング部材21に基板34を装着する。
基板34を装着した後は、各々のリードピン3をはんだ
付けによって基板34に電気的かつ機械的に接続する。
この基板34には、揺動駆動部14を構成する駆動コイ
ル17と筒状部材(巻線用のボビンとして使用可)18
とが予め取り付けられている。但し、この時点では筒状
部材18の貫通孔18Aにコア部材19は嵌挿されてい
ない。
【0048】次いで、第1のハウジング部材21のユニ
ット収納空間部24に対して、上記図11に示すよう
に、スキャンユニット11の揺動機構を組み付ける。揺
動機構には、揺動軸16を有する揺動部材12と、この
揺動部材21に一体に保持されたスキャンミラー15
と、揺動部材21の底面に装着された永久磁石13(図
5参照)などが含まれる。このとき、揺動部材21の両
側から突出した揺動軸16をこれに対応する軸受け部2
8に嵌合させる。この時点で、図13に示すように、筒
状部材18の貫通孔18Aにコア部材19を嵌挿してお
く。
【0049】続いて、レンズ支持部25に発光用レンズ
35を装着する。発光用レンズ35はレンズ支持部25
の凹形状(半円状)に対向した円筒状に形成されている
ことから、ちょうどレンズ支持部25に嵌まり込む状態
で載置状態に支持される。次に、光学モジュール1の駆
動によって実際に発光素子5からレーザ光等を発光させ
てその焦点を調整した後、発光用レンズ35を接着剤等
により固定する。次いで、筒状部材18に嵌挿させたコ
ア部材19の挿入長を変えて先述のように共振周波数を
調整し、この調整が終了したらコア部材19を接着剤等
により筒状部材18に固定する。以上で、第1のハウジ
ング部材21に対する部品の組み付けが完了となる。
【0050】その後、図14及び図15に示すように、
第1のハウジング部材21に第2のハウジング部材22
を被せて組み付ける。このとき、第1のハウジング部材
21の厚み方向に突出する光学モジュール1のマウント
部材4やこれに実装された発光素子5及び受光素子6
は、第2のハウジング部材22のモジュール収納空間部
29に収容され、スキャンユニット11の揺動部材12
やスキャンミラー15を含む揺動機構は、第2のハウジ
ング部材22のユニット収納空間部30に収容される。
また、第2のハウジング部材22に設けられた受光窓
(受光レンズ)31は、受光素子6に通じる光路上に配
置される。このように第1,第2のハウジング部材2
1,22を組み付けることにより、モジュール収納部に
おいてベース部材2上の素子実装空間が密閉状態に保持
される。この状態で第1,第2のハウジング部材21,
22を、例えば接着剤、ネジ、溶接等の固定手段により
一体に固定(結合)する。
【0051】こうして組み立てられたバーコード読み取
り装置においては、光学モジュール1とスキャンユニッ
ト11が共通のハウジング(21,22)に収納される
とともに、このハウジングを用いて光学モジュール1の
素子実装空間を密閉した構成となっているため、装置構
成部品の外装材の共用化が図られる。そのため、従来の
ような二重外装構造と比較して大幅な小型化を実現する
ことが可能となる。
【0052】また、光学モジュール1のベース部材1上
に発光素子5と受光素子6の両方を実装した構成となっ
ているため、従来構成(図18参照)のように発光モジ
ュール103と受光モジュール404を別々に実装する
場合に比較して、ハウジングでの部品収納容積を大幅に
縮小することができる。
【0053】また、光学モジュール1とスキャンユニッ
ト11をハウジング(21,22)内の所定空間部にコ
ンパクトに収納し、しかもモジュール収納部とユニット
空間部との間にレンズ支持部25を設けて発光用レンズ
35を組み込んだ構成となっているため、ハウジング内
の空間を無駄なく活用して収納効率を高めることができ
る。
【0054】また、ハウジングのモジュール収納部に対
しては、第1のハウジング部材21のモジュール収納空
間部23に光学モジュール1を組み込んでベース部材2
を突き当てることにより、光学モジュール1の位置決め
がなされ、ハウジングのユニット収納部に対しては、第
1のハウジング部材21に形成された軸受け部28に揺
動軸16を嵌合させることで揺動機構部品の位置決めが
なされるため、組立性が非常に良好で、組立精度の向上
も期待できる。さらに、組立時には発光用レンズ35の
焦点とコア部材19による共振周波数の調整(2つの調
整)だけで済むため、組立性の更なる向上が期待でき
る。
【0055】また、光学モジュール1のリードピン3を
装置背面側に延出するとともに、スキャンユニット11
の揺動駆動部14を装置背面側に配置した構成となって
いるため、光学モジュール1及びスキャンユニット11
の電気的な接続処理や、回路基板との電気的接続処理
を、装置背面側で一括して行うことができる。
【0056】なお、上記実施形態においては、光学モジ
ュール1のリードピン3を基板34にはんだ付けすると
したが、本発明はこれに限らず、リードピン3を素子駆
動用の回路基板などに直接接続することも可能である。
この場合は、基板34が不要となるため、揺動駆動部1
4の構成として、例えば図16に示すように、第1のハ
ウジング部材21に筒状のボビン部21Aを一体に形成
して駆動コイル17を巻線し、そのボビン部21Aの孔
にコア部材19を嵌挿させる構成としてもよい。また、
先の図8に示したようにボビン無しの構成としてもよ
い。
【0057】また、上記実施形態においては、第1,第
2のハウジング部材21,22を組み合わせた二体構造
で一つのハウジングを構成したが、これを一体構造ある
いは三体構造で構成したものであってもよい。さらに、
揺動駆動部14を含めたスキャンユニット11全体をハ
ウジングに収納したものであってもよい。また、光学モ
ジュール1の構成として、発光素子5及び受光素子6の
いずれか一方を実装したものでも、従来のように発光素
子と受光素子をそれぞれ別々のケーシング内に収めたも
のと比較すると小型化を実現することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、発光素子による光の出射方向(発光方向)がベース
部材の中心軸方向と略直角をなす方向となっているた
め、ベース部材の中心軸方向の一方を装置前面側とし
て、光学モジュールを縦向きに配置することが可能とな
る。これにより、リードピンの一端側を装置背面側に引
き出すことができるため、装置前面側から見たときのモ
ジュール投影面積を小さく抑えることができる。そのた
め、装置の小型化を図るうえで有利になる。
【0059】第2の発明によれば、永久磁石と揺動駆動
手段との間の隙間を変えると、その隙間部分に作用する
磁力(磁気的な吸引力と反発力)が変化するため、スキ
ャンミラーや揺動部材を含む揺動機構の共振周波数を調
整することが可能となる。そのため、組立工程の最終段
階で上記隙間を調整することにより、所望の共振周波数
を得ることが可能となる。
【0060】第3の発明によれば、光学モジュールとス
キャンユニットを共通のハウジングに収納するととも
に、このハウジングを用いて光学モジュールの素子実装
空間を密閉状態に保持することにより、装置構成部品の
外装材の共用化が図られる。そのため、従来のような二
重外装構造と比較して大幅な小型化を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るバーコード読み取り装置に適
用される光学モジュールの実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】第1の発明に係るバーコード読み取り装置に適
用される光学モジュールの実施形態を示す側面図であ
る。
【図3】第1の発明に係る光学モジュールの他の実施形
態を示す側面図である。
【図4】第1の発明に係る光学モジュールのさらに他の
実施形態を示す斜視図である。
【図5】第2の発明に係るバーコード読み取り装置に適
用されるスキャンユニットの実施形態を示す斜視図であ
る。
【図6】図5のJ矢視図である。
【図7】図5のK矢視図である。
【図8】第2の発明に係る揺動駆動部の他の構成例を示
す図である。
【図9】第3の発明に係るバーコード読み取り装置に適
用される第1のハウジング部材の構成を示す斜視図であ
る。
【図10】第3の発明に係るバーコード読み取り装置に
適用される第2のハウジング部材の構成を示す斜視図で
ある。
【図11】第3の発明に係るバーコード読み取り装置の
組立手順を説明する図(その1)である。
【図12】第3の発明に係るバーコード読み取り装置の
組立手順を説明する図(その2)である。
【図13】第3の発明に係るバーコード読み取り装置の
組立手順を説明する図(その3)である。
【図14】第3の発明に係るバーコード読み取り装置の
組立手順を説明する図(その4)である。
【図15】第3の発明に係るバーコード読み取り装置の
組立手順を説明する図(その5)である。
【図16】第3の発明に係る揺動駆動部の他の構成例を
示す図である。
【図17】バーコードの読み取り方式の一例を説明する
模式図である。
【図18】従来のバーコード読み取り装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…光学モジュール、2…ベース部材、3…リードピ
ン、4…マウント部材、5…発光素子、6…受光素子、
11…スキャンユニット、12…揺動部材、13…永久
磁石、14…揺動駆動部、15…スキャンミラー、16
…揺動軸、17…駆動コイル、18…筒状部材、19…
コア部材、21…第1のハウジング部材、22…第2の
ハウジング部材、23,29…モジュール収納空間部、
24,30…ユニット収納空間部、25…レンズ支持
部、28…軸受け部、31…受光窓(受光用レンズ)、
35…発光用レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AB03 AB62 BA18 DA02 DA31 5B072 AA03 CC24 DD02 LL01 LL11 LL18 5F073 BA09 EA29 FA02 FA04 FA15 FA16 FA30 5F088 BA15 BA16 BB10 EA09 EA11 EA20 JA03 JA12 JA20 LA03 5F089 AA10 AB01 AB08 AC10 AC11 CA20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸方向と略平行に複数本のリードピ
    ンが植設された略円柱状のベース部材と、 前記ベース部材上に実装されるとともに、当該ベース部
    材の中心軸方向と略直角をなす方向にバーコード読み取
    り用の光を出射する発光素子とを備える光学モジュール
    を具備することを特徴とするバーコード読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子での発光によって得られる
    バーコードからの反射光を受光する受光素子を、前記発
    光素子とともに前記ベース部材上に実装してなることを
    特徴とする請求項1記載のバーコード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材上に角柱状のマウント部
    材を設けるとともに、このマウント部材の一側面に前記
    発光素子を実装し、かつ当該マウント部材の頂面に前記
    受光素子を実装してなることを特徴とする請求項2記載
    のバーコード読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子の受光面を前記発光素子の
    発光部側に傾けて配置してなることを特徴とする請求項
    3記載のバーコード読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記受光素子は、前記マウント部材の頂
    面よりも大きな面積を有することを特徴とする請求項3
    記載のバーコード読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記マウント部材の一側面に実装された
    前記発光素子側にせり出す状態で前記受光素子を前記マ
    ウント部材の頂面に実装してなることを特徴とする請求
    項5記載のバーコード読み取り装置。
  7. 【請求項7】 スキャンミラーを一体に保持するととも
    に、揺動軸を中心に揺動可能な揺動部材と、 前記揺動部材に装着されるとともに、前記揺動軸と略直
    交する方向にマグネット磁界を形成する永久磁石と、 前記永久磁石との間に隙間を介して配置されるととも
    に、当該隙間部分で前記永久磁石によるマグネット磁界
    との磁気的な吸引・反発作用により前記揺動部材を揺動
    させ、かつ前記隙間を調整する隙間調整手段を有する揺
    動駆動手段とを備えるスキャンユニットを具備すること
    を特徴とするバーコード読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記揺動駆動手段は、前記隙間部分で前
    記永久磁石によるマグネット磁界の方向と略直交する方
    向に駆動磁界を発生する駆動コイルを有することを特徴
    とする請求項7記載のバーコード読み取り装置。
  9. 【請求項9】 前記永久磁石は、前記揺動部材の揺動軸
    の中心を通り且つ当該永久磁石が装着される面と略直角
    をなす仮想線上に、着磁極性の境界部が位置するように
    装着されてなることを特徴とする請求項7記載のバーコ
    ード読み取り装置。
  10. 【請求項10】 前記隙間調整手段は、前記永久磁石と
    対向する状態で前記駆動コイルの内部に移動可能に嵌挿
    されるコア部材を用いて構成されることを特徴とする請
    求項7記載のバーコード読み取り装置。
  11. 【請求項11】 前記コア部材は軟磁性材料からなるこ
    とを特徴とする請求項10記載のバーコード読み取り装
    置。
  12. 【請求項12】 前記永久磁石の着磁極性の境界部と対
    向する位置に前記コア部材を配置してなることを特徴と
    する請求項10記載のバーコード読み取り装置。
  13. 【請求項13】 発光素子及び受光素子の少なくとも一
    方をベース部材上に実装し、かつその素子実装空間を開
    放してなる光学モジュールと、 バーコード上で光をスキャンするスキャンミラーを含む
    揺動機構を有するスキャンユニットと、 前記光学モジュールを収納するモジュール収納部と前記
    スキャンユニットを収納するユニット収納部とを一体に
    有するとともに、前記モジュール収納部において前記素
    子実装空間を密閉状態に保持してなるハウジングとを備
    えることを特徴とするバーコード読み取り装置。
  14. 【請求項14】 前記ハウジングは、前記モジュール収
    納部及び前記ユニット収納部の間で発光用レンズを支持
    するレンズ支持部を一体に有することを特徴とする請求
    項13記載のバーコード読み取り装置。
  15. 【請求項15】 前記スキャンユニットは、前記スキャ
    ンミラーを一体に保持する揺動部材を有し、 前記ハウジングは、前記揺動部材の揺動軸を支持する軸
    受け部を一体に有することを特徴とする請求項13記載
    のバーコード読み取り装置。
  16. 【請求項16】 前記ハウジングは、第1のハウジング
    部材と第2のハウジング部材を組み付けて構成されると
    ともに、その組み付け状態において前記モジュール収納
    部及び前記ユニット収納部を区画形成することを特徴と
    する請求項13記載のバーコード読み取り装置。
  17. 【請求項17】 前記光学モジュールは、前記ベース部
    材上に前記受光素子を実装してなり、 前記ハウジングは、前記受光素子に通じる光路上に受光
    窓を有することを特徴とする請求項13記載のバーコー
    ド読み取り装置。
  18. 【請求項18】 前記受光窓を受光用レンズによって構
    成してなることを特徴とする請求項17記載のバーコー
    ド読み取り装置。
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