JP2003212508A - 改質システムの水供給制御方法 - Google Patents

改質システムの水供給制御方法

Info

Publication number
JP2003212508A
JP2003212508A JP2002016031A JP2002016031A JP2003212508A JP 2003212508 A JP2003212508 A JP 2003212508A JP 2002016031 A JP2002016031 A JP 2002016031A JP 2002016031 A JP2002016031 A JP 2002016031A JP 2003212508 A JP2003212508 A JP 2003212508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
water supply
water
reforming system
shifter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002016031A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Okada
光 岡田
Atsushi Sakuma
淳 佐久間
Takashi Arai
貴司 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002016031A priority Critical patent/JP2003212508A/ja
Publication of JP2003212508A publication Critical patent/JP2003212508A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01BBOILING; BOILING APPARATUS ; EVAPORATION; EVAPORATION APPARATUS
    • B01B1/00Boiling; Boiling apparatus for physical or chemical purposes ; Evaporation in general
    • B01B1/005Evaporation for physical or chemical purposes; Evaporation apparatus therefor, e.g. evaporation of liquids for gas phase reactions

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改質システムの過渡応答性を向上する。 【解決手段】 原燃料をガス化したのち改質して水素リ
ッチなガスを生成する改質器2と、改質器2で生成され
た生成ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により除
去するシフター4と、原燃料に対して水を供給するメイ
ンインジェクタ13と、を備えた改質システムにおける
水供給制御方法において、湿度センサ27により生成ガ
スの湿度を検出し、検出された湿度に応じてメインイン
ジェクタ13による水供給量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、改質器とシフタ
ーとを備えた改質システムにおける水供給制御方法に関
するものであり、特に、シフターに流入するガスの水分
濃度を制御可能な改質システムの水供給制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池への燃料ガスの供給方法とし
て、メタノールやガソリンなどの炭化水素を含む原燃料
を、改質システムによって水素リッチな燃料ガス(以
下、水素リッチガスと略す)に改質し、この水素リッチ
ガスを燃料電池の燃料ガスとして供給する場合がある
(特開2000−302408号公報等)。例えば、原
燃料であるガソリンを水素リッチガスに改質する改質シ
ステムでは、蒸発器で生成した水蒸気と原燃料であるガ
ソリンとを混合させて改質器に供給し、改質器において
ガソリンを改質反応させて水素リッチガスに改質する。
この水素リッチな改質ガス中には、副反応により発生し
た一酸化炭素(CO)が含まれており、燃料電池に供給
される改質ガス中のCO濃度が高いと、燃料電池のアノ
ードがCO被毒され、燃料電池は出力低下を招く虞があ
る。そこで、この改質システムでは、改質器の下流に熱
交換器、シフター、CO除去器を順に設け、前記熱交換
器で改質ガスを所定温度まで低下させた後、前記シフタ
ーで改質ガス中のCOをシフト反応により二酸化炭素
(CO2)に変成し、さらに残留するCOを前記CO除
去器で酸化させてCO2に変えることにより、改質ガス
中のCO濃度を低減させてからこの改質ガスを燃料電池
のアノードに燃料ガス(水素リッチガス)として供給す
るようにしている。
【0003】このような改質システムおよび燃料電池を
搭載した燃料電池自動車では、過渡変動に対する迅速な
応答性が要求される。この場合、燃料電池本体の応答性
は極めて優れており、燃料電池自動車の過渡応答性は改
質システムの過渡応答性によって決定されると言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の改質
システムでは、改質システムが定常状態である時も過渡
状態である時も、水と炭化水素系燃料(前例ではガソリ
ン)の噴射比率、すなわち、スチーム/カーボンmol
比率(以下、S/C比と略す)が一定になるように供給
水量および燃料量を制御していた。ところが、水と燃料
では蒸発潜熱が相違するので、過渡時には改質器に流入
するガス(以下、改質器入口ガスと略す)の実質的なS
/C比が安定せず、その結果、改質器から流出する改質
ガス(以下、改質器出口ガスと略す)のCO濃度が安定
しなくなるという問題が生じた。詳述すると、改質器内
では、改質反応により生じたCO2と水素(H)が副反
応を起こし、[化1]に示されるような可逆反応が生じ
る。
【0005】
【化1】
【0006】この可逆反応における平衡定数Kpは[数
1]に示すように表される。また、図16はこの平衡定
数Kpと温度との関係を示している。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、例えば、改質システムの出力を増
大した場合(燃料電池自動車用の改質システムであれば
車両の加速時に相当)、定常時と同じS/C比で水およ
び燃料を増大させても、前述したように蒸発潜熱の相違
に起因して水が蒸発しにくいため、改質器入口ガスの実
質的なS/C比は定常時よりも燃料リッチ(換言すれ
ば、水の濃度が減少)となる。この現象は出力増大率
(車両の加速率)が高ければ高いほど顕著に現れる。そ
して、改質器内の温度が一定に制御されているものとす
ると、平衡定数Kpは固定になり、改質器内の水の濃度
が減ると、前記平衡がCOリッチサイドに移行し、CO
濃度が上昇する。
【0009】図6は、出力増大時における前記熱交換器
から流出するガス(以下、熱交換器出口ガスと略す)の
水分濃度の挙動を実験的に求め、その実験結果をグラフ
化したものであり、図において実線は上述の如く定常時
と同じS/C比で水および燃料の供給量を制御した場合
を示している。この実験結果から、出力信号の増加に伴
って、熱交換器出口ガスの水分濃度が低下することがわ
かる。また、図7は、出力増大時における前記シフター
から流出するガス(以下、シフター出口ガスと略す)の
CO濃度の挙動を実験的に求め、その実験結果をグラフ
化したものであり、図において実線は上述の如く定常時
と同じS/C比で水および燃料の供給量を制御した場合
を示している。この実験結果から、出力信号の増加に伴
って、シフター出口ガスのCO濃度が上昇することがわ
かる。
【0010】このようにしてシフター出口ガスのCO濃
度が上昇すると、CO除去器に対する負荷が大きくな
り、したがって、CO除去器では多量のCOを除去する
ために過剰な酸化用空気を供給しなければならなくなる
が、そうすると、せっかく燃料電池用の燃料として発生
させた水素までも燃焼させてしまう結果となり、システ
ム効率が低下してしまう。
【0011】また、改質システムの出力急増後(急加速
後)の出力減少時(減速時)には、出力急増時に蒸発せ
ずに蒸発器内に滞留していた水が遅れて蒸発することか
ら、出力減少時に定常時と同じS/C比で水および燃料
を減少させても、改質器入口ガスの実質的なS/C比は
定常時よりも水リッチとなる。その結果、改質器内にお
ける前記平衡がCOリーンサイドに移行し、CO濃度が
低下する。この場合、S/C比を一定でCO除去器にC
O酸化用空気を供給する際には、実質の空気が過剰とな
り、水素を燃焼させてしまい、やはり効率を低下させ
る。そこで、この発明は、シフターに流入するガスの水
分濃度を安定させることができる改質システムの水供給
制御方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この出願の第1の発明は、原燃料(例えば、後述す
る実施の形態におけるガソリン)をガス化したのち改質
して水素リッチなガスを生成する改質器(例えば、後述
する実施の形態における改質器2)と、前記改質器で生
成された生成ガス(例えば、後述する実施の形態におけ
る改質ガス)に含まれる一酸化炭素をシフト反応により
除去するシフター(例えば、後述する実施の形態におけ
るシフター4)と、前記原燃料に対して水を供給する第
1の水供給手段(例えば、後述する実施の形態における
水供給管11、第1制御弁12、メインインジェクタ1
3)と、を備えた改質システムにおける水供給制御方法
において、前記生成ガスの湿度を検出し、検出された湿
度に応じて前記第1の水供給手段による水供給量を制御
することを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、検出した
生成ガスの湿度が低い時には第1の水供給手段による水
供給量を増大させることにより、生成ガスの水分濃度を
上げることができ、検出した生成ガスの湿度が高い時に
は第1の水供給手段による水供給量を減少させることに
より、生成ガスの水分濃度を下げることができる。した
がって、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を常に
安定させることが可能になる。
【0014】また、この出願の第2の発明は、原燃料
(例えば、後述する実施の形態におけるガソリン)をガ
ス化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質
器(例えば、後述する実施の形態における改質器2)
と、前記改質器で生成された生成ガス(例えば、後述す
る実施の形態における改質ガス)に含まれる一酸化炭素
をシフト反応により除去するシフター(例えば、後述す
る実施の形態におけるシフター4)と、前記原燃料に対
して水を供給する第1の水供給手段(例えば、後述する
実施の形態における水供給管11、第1制御弁12、メ
インインジェクタ13)と、を備えた改質システムにお
ける水供給制御方法において、前記生成ガスに対して水
を供給する第2の水供給手段(例えば、後述する実施の
形態における水供給管17、第2制御弁18、サブイン
ジェクタ19)を備え、前記生成ガスの湿度を検出し、
検出された湿度に応じて前記第2の水供給手段による水
供給量を制御することを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、検出した
生成ガスの湿度が低い時には、第2の水供給手段による
水供給量を増大させることにより、シフターに流入する
生成ガスの水分濃度を上げることができる。したがっ
て、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を安定させ
ることが可能になる。
【0016】前記第1の発明あるいは第2の発明におい
て、前記生成ガスの湿度が低くなるにしたがって前記水
供給量を増大するように制御すると、検出した生成ガス
の湿度が低ければ低いほど水供給量を急増させることが
できるので、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を
迅速に上げることができる。
【0017】また、この出願の第3の発明は、原燃料
(例えば、後述する実施の形態におけるガソリン)をガ
ス化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質
器(例えば、後述する実施の形態における改質器2)
と、前記改質器で生成された生成ガス(例えば、後述す
る実施の形態における改質ガス)に含まれる一酸化炭素
をシフト反応により除去するシフター(例えば、後述す
る実施の形態におけるシフター4)と、前記原燃料に対
して水を供給する第1の水供給手段(例えば、後述する
実施の形態における水供給管11、第1制御弁12、メ
インインジェクタ13)と、を備えた改質システムにお
ける水供給制御方法において、前記改質システムに要求
される生成ガス量の変化率を算出し、この変化率に応じ
て前記第1の水供給手段による水供給量を制御すること
を特徴とする。
【0018】このように構成することにより、算出され
た生成ガス量の変化率から改質システムが出力増大時か
出力減少時かを判定することができ、出力増大時である
と判定された時には、第1の水供給手段による水供給量
を増大させることにより、生成ガスの水分濃度を上げる
ことができ、出力減少時であると判定された時には、第
1の水供給手段による水供給量を減少させることによ
り、生成ガスの水分濃度を下げることができる。したが
って、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を常に安
定させることが可能になる。
【0019】また、この出願の第4の発明は、原燃料
(例えば、後述する実施の形態におけるガソリン)をガ
ス化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質
器(例えば、後述する実施の形態における改質器2)
と、前記改質器で生成された生成ガス(例えば、後述す
る実施の形態における改質ガス)に含まれる一酸化炭素
をシフト反応により除去するシフター(例えば、後述す
る実施の形態におけるシフター4)と、前記原燃料に対
して水を供給する第1の水供給手段(例えば、後述する
実施の形態における水供給管11、第1制御弁12、メ
インインジェクタ13)と、を備えた改質システムにお
ける水供給制御方法において、前記生成ガスに対して水
を供給する第2の水供給手段(例えば、後述する実施の
形態における水供給管17、第2制御弁18、サブイン
ジェクタ19)を備え、前記改質システムに要求される
生成ガス量の変化率を算出し、この変化率に応じて前記
第2の水供給手段による水供給量を制御することを特徴
とする。
【0020】このように構成することにより、算出され
た生成ガス量の変化率から改質システムが出力増大時か
出力減少時かを判定することができ、出力増大時と判定
された時には、第2の水供給手段による水供給量を増大
させることにより、シフターに流入する生成ガスの水分
濃度を上げることができる。したがって、シフターに流
入する生成ガスの水分濃度を常に安定させることが可能
になる。
【0021】前記第3の発明あるいは第4の発明におい
て、生成ガス量の変化率を、改質システムが搭載される
車両のアクセルの開度の変化率から求めるようにした場
合には、車両の過渡状態に改質システムを素早く追従さ
せることができる。
【0022】また、前記第3の発明あるいは第4の発明
において、生成ガス量の変化率が正方向に増大するにし
たがって水供給量の増加を大きくするように制御した場
合には、生成ガス量の変化率が正方向に増大すればする
ほど水供給量を急増させることができるので、シフター
に流入する生成ガスの水分濃度を迅速に上げることがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る改質システ
ムの水供給制御方法の実施の形態を図1から図15の図
面を参照して説明する。なお、以下に記載する各実施の
形態における改質システムは、燃料電池自動車に搭載さ
れたエネルギー発生装置としての燃料電池に供給される
燃料ガスを生成する改質システムとしての態様であり、
改質システムは、前述したように、ガソリンまたはメタ
ノールなどの炭化水素を含む原燃料を、水蒸気改質等に
より水素リッチガスに改質し、燃料電池に供給する。
【0024】〔第1の実施の形態〕初めに、この発明の
第1の実施の形態を図1から図8の図面を参照して説明
する。図1は改質システムの概略構成を示している。こ
の実施の形態における改質システムは、蒸発器1、オー
トサーマル式の改質器2、熱交換器3、シフター4、熱
交換器付きCO除去器5、を主要構成としており、原燃
料としてのガソリンを水素リッチガスに改質して燃料電
池50に供給する。燃料電池50は固体高分子電解質膜
型の燃料電池であり、アノードに供給される燃料ガス中
の水素と、カソードに供給される酸化剤ガスとしての空
気中の酸素との電気化学反応により発電を行う。
【0025】蒸発器1には、水供給管11および第1制
御弁12を介してメインインジェクタ13から水が供給
されるとともに、空気供給管14を介して改質用空気が
供給されるようになっている。メインインジェクタ13
から供給される水の供給量は、制御装置90からの指令
に基づいて第1制御弁12によって制御可能になってい
る。なお、この実施の形態の形態において、水供給管1
1、第1制御弁12、メインインジェクタ13は、第1
の水供給手段を構成する。また、蒸発器1は内部に触媒
燃焼器(図示せず)を備えており、燃料電池50から排
出される水素オフガスと空気オフガスがオフガス管2
3,24を介してこの触媒燃焼器に導入されて燃焼さ
れ、この時に発生する熱で、蒸発器1に導入される前記
水を気化させて水蒸気にするとともに、改質用空気を加
熱する。
【0026】蒸発器1で発生させた水蒸気と加熱された
改質用空気は、混合されて蒸発器1から原料ガス供給管
15を介し、熱交換器3を経由して改質器2に供給され
る。また、原料ガス供給管15において熱交換器3より
も上流側の所定部位には、燃料供給装置6により原燃料
としてのガソリンが噴射されるようになっており、原料
ガス供給管15内に噴射されたガソリンは水蒸気および
改質用空気の熱によって気化されて原燃料ガスとなり、
水蒸気および改質用空気と混合されて原料ガス供給管1
5を流れていく。以下、水蒸気、改質用空気、原燃料ガ
ス(ガソリン)の混合流体を原料ガスと称す。原料ガス
供給管15内に噴射されるガソリンの噴射量は、制御装
置90からの指令に基づき燃料供給装置6によって制御
可能になっている。また、原料ガスは熱交換器3を通過
する際に、改質器2から流出する高温の改質ガスと非接
触で熱交換することによって加熱され、原料ガス中に液
状のガソリンが存在している場合にはこれを気化させ
る。
【0027】改質器2は内部に改質触媒を備えており、
この改質触媒の触媒作用により改質器2内で部分酸化と
水蒸気改質が行われ、その結果、原料ガス中のガソリン
(原燃料ガス)は水素リッチな改質ガス(生成ガス)に
改質される。前記改質触媒としては、Pt,Rh等の貴
金属触媒、またはNi触媒を例示することができる。な
お、この改質ガスには、副反応により生じたCOが数%
程度含まれている。
【0028】改質器2で改質された改質ガスは、改質ガ
ス供給管16を介して熱交換器3に供給される。改質ガ
スは極めて高温であり、この高温のまま下流のシフター
4に供給することができないので、熱交換器3において
原料ガス供給管15を流れる原料ガスと非接触で熱交換
することにより、改質ガスを冷却する。これと同時に、
前述したように改質ガスの排熱を利用して原料ガスを加
熱している。
【0029】改質ガス供給管16の途中には、水供給管
17および第2制御弁18を介してサブインジェクタ1
9から水が供給可能にされており、制御装置90からの
指令に基づき第2制御弁18によって供給水量を制御す
ることができるようになっている。なお、この実施の形
態において、水供給管17、第2制御弁18、サブイン
ジェクタ19は、第2の水供給手段を構成する。
【0030】熱交換器3で冷却された改質ガスは改質ガ
ス供給管20を介してシフター4に供給される。前述し
たように、改質器2から出てくる改質ガスはCO濃度が
高く、これをそのまま燃料電池50のアノードに供給す
ることができないので、シフター4によりCOを除去す
る。シフター4は内部にシフト触媒を備えており、この
シフト触媒の触媒作用によりシフター4の内部でシフト
反応が行われ、改質ガス中の多くのCOがCO2に変成
せしめられる。前記シフト触媒としては、Pt系または
CuZn触媒を例示することができる。
【0031】シフター4によってCOを除去せしめられ
た改質ガスは改質ガス供給管21を介してCO除去器5
に供給される。CO除去器5は内部にCOを選択酸化す
るCO除去触媒を備えており、このCO除去触媒の触媒
作用により改質ガス中に微量に残留するCOがCO2
酸化せしめられる。CO除去触媒としては、白金(P
t)やルテニウム(Ru)等の酸化触媒を例示すること
ができる。また、CO除去器5は熱交換器5aを内蔵し
た構造にされており、改質ガスはCO除去器5を通過す
る間に冷却される。このようにしてCOを除去されると
ともに所定温度まで冷却された改質ガスは、CO除去器
5から水素リッチガス供給管22を介して、水素リッチ
ガスとして燃料電池1のアノードに供給される。
【0032】また、改質ガス供給管20には、改質ガス
供給管20を流れる改質ガスの一部を分岐して流すバイ
パス管25が接続されており、バイパス管25には、バ
イパス管25を流れる改質ガスを所定温度まで冷却する
ガス冷却器26と、ガス冷却器26で冷却された改質ガ
スの湿度を検出する湿度センサ27が設けられている。
すなわち、湿度センサ27は、熱交換器3から流出する
改質ガスの湿度を検出する。
【0033】この改質システムにおいては、改質システ
ムで生成される水素リッチガス(換言すれば、CO除去
器5から燃料電池50に燃料ガスとして供給される燃料
ガス)の流量が定常状態である時には、メインインジェ
クタ13から蒸発器1に供給される水と、燃料供給装置
6から原料ガス供給管15に噴射される燃料との比、す
なわちS/C比が一定値となるように、メインインジェ
クタ13からの水噴射量と燃料供給装置6からの燃料噴
射量を制御する。なお、この定常時にはサブインジェク
タ19からの水噴射は行わない。
【0034】しかしながら、改質システムで生成される
水素リッチガスの流量が過渡状態である時にも、定常状
態と同じS/C比でメインインジェクタ13からの水噴
射量と燃料供給装置6からの燃料噴射量を制御したので
は、前述したようにシフター4から流出する改質ガス
(以下、シフター出口ガスと略す)のCO濃度が安定し
なくなり、これに起因して問題が生じることは前述した
とおりである。すなわち、出力増大時(車両加速時)に
は、シフター出口ガス中のCO濃度が高くなってCO除
去器5の負荷が大きくなり、CO除去器5に酸化用空気
を定常時よりも過剰に供給しなければならなくなり、そ
の結果、改質ガス中の水素まで燃焼させてしまい、シス
テム効率が悪くなる。
【0035】本発明者は、上述のように出力増大時にシ
フター出口ガスのCO濃度が高くなるのは、シフター4
に流入する改質ガス(換言すれば、改質器2から流出す
る改質ガス)の水分濃度が低いことに原因があると推察
した。そこで、これを裏付けるために、シフター4に流
入する改質ガス(以下、シフター入口ガスと略す)のC
O濃度を一定にして、該改質ガスの水分濃度だけを変え
て、シフター出口ガスのCO濃度を測定したところ、図
2および図3の実験結果を得た。この実験結果から、シ
フト触媒を同一温度で比較すると、水分濃度が高いほど
シフター出口ガスのCO濃度が低くなることがわかる。
例えば、シフト触媒温度T1では、シフター入口ガスの
水分濃度が20%の時にシフター出口ガスのCO濃度が
1.4%であるのに対して、シフター入口ガスの水分濃
度が30%の時にはシフター出口ガスのCO濃度が0.
8%に低下する。
【0036】そこで、第1の実施の形態では、シフター
入口ガスの水分濃度を一定に制御することにより、シフ
ター出口ガスのCO濃度が一定になるようにした。そし
て、シフター入口ガスの水分濃度を一定に制御するため
に、シフター入口ガスの湿度を湿度センサ27で検出
し、その検出結果に応じて、サブインジェクタ19から
水噴射を行ったり、メインインジェクタ13からの水噴
射量を減量(停止も含む)したりすることとした。
【0037】次に、この実施の形態における改質システ
ムの水供給制御について、図4のフローチャートに従っ
て説明する。図4に示すフローチャートは水供給制御ル
ーチンを示し、この水供給制御ルーチンは、改質システ
ムの暖機完了後、ECU90によって一定時間毎に実行
される。
【0038】初めに、湿度センサ27により検出された
シフター入口ガスの湿度を読み込み(ステップS10
1)、その湿度値に基づき、図5に示す湿度・S/Cマ
ップを参照して、改質器2に流入するガス(以下、改質
器入口ガスと略す)の実質的なS/C比を算出する(ス
テップS102)。なお、図5の湿度・S/Cマップ
は、予め実験的に求めた改質器入口ガスの実質的なS/
C比とシフター入口ガスの湿度との関係に基づいて作成
されており、湿度が低いほどS/C比は小さくなってい
る。
【0039】次に、ステップS102で算出した改質器
入口ガスの実質的なS/C比が、目標S/C比よりも小
さいか否かを判定する(ステップS103)。なお、こ
の目標S/C比は、改質システムの定常時におけるS/
C比と同じである。ステップS103における判定結果
が「YES」(目標S/C比よりも小さい:燃料リッ
チ)である場合は、サブインジェクタ19からの水噴射
を実行して(ステップS104)、本ルーチンの実行を
一旦終了する。この場合、サブインジェクタ19からの
水噴射量は、ステップS102で算出した改質器入口ガ
スの実質的なS/C比と目標S/C比との差に基づいて
算出される水の不足分とする。
【0040】なお、シフター入口ガスの湿度が低いほど
改質器入口ガスの実質的なS/C比は小さく、実質的な
S/C比と目標S/C比との差は大きくなり、水の不足
量が多くなる。したがって、シフター入口ガスの湿度が
低いほど、サブインジェクタ19からの水噴射量を多く
する。これにより、シフター4に流入する改質ガスの水
分濃度を迅速に上げることができ、ひいては、改質シス
テムの過渡応答性が向上する。
【0041】一方、ステップS103における判定結果
が「NO」(目標S/C比より小さくない)である場合
は、ステップS102で算出した改質器入口ガスの実質
的なS/C比が目標S/C比よりも大きいか否かを判定
する(ステップS105)。ステップS105における
判定結果が「YES」(目標S/C比より大きい:水リ
ッチ)である場合は、メインインジェクタ13からの水
噴射量を減量し(ステップS106)、本ルーチンの実
行を一旦終了する。ここで、水噴射量の減量には、水噴
射量をゼロにする(すなわち、メインインジェクタ13
からの水噴射を停止する)場合も含むものとする。この
場合、メインインジェクタ13からの水噴射の減少量
は、ステップS102で算出した改質器入口ガスの実質
的なS/C比と目標S/C比との差に基づいて算出す
る。ステップS105における判定結果が「NO」(目
標S/C比より大きくない)である場合は、ステップS
102で算出した改質器入口ガスの実質的なS/C比が
目標S/C比と一致しているので、現状を維持して本ル
ーチンの実行を一旦終了する。
【0042】図6および図7における一点鎖線は、前述
のように水供給制御を実行した時のシフター入口ガスの
水分濃度とシフター出口ガスのCO濃度を測定した結果
である。図6に示す実験結果から、前述のように水供給
制御を行うと、出力信号の増加があった時にもシフター
入口ガスの水分濃度が従来よりも格段に安定することが
わかる。また、図7に示す実験から、前述のように水供
給制御を行うと、出力信号の増加があった時にもシフタ
ー出口ガスのCO濃度が従来よりも格段に安定すること
がわかる。すなわち、シフター入口ガスの水分濃度が安
定すると、シフター4が常に最適条件で運転されるよう
になり、その結果、シフター出口ガスのCO濃度が安定
する。
【0043】このように過渡時においてもシフター出口
ガスのCO濃度を安定させることができると、CO除去
器5は定常時と同様の酸化用空気供給量で十分にCO除
去性能を発揮することができるようになり、その結果、
定常時とほぼ同じ水素濃度およびCO濃度の水素リッチ
ガスを生成することができ、その水素リッチガスを燃料
電池50に供給することができるようになる。すなわ
ち、前述の水供給制御を実行することにより、改質シス
テムは過渡時においてもシステム効率を安定させること
が可能になる。なお、図8に示す水供給制御パターン表
におけるNO.1は、この第1の実施の形態における水
供給制御パターンを示している。
【0044】〔第2の実施の形態〕次に、この発明の第
2の実施の形態を図9の図面を参照して説明する。前述
した第1の実施の形態では、改質器入口ガスの実質的な
S/C比が目標S/C比よりも燃料リッチにずれたとき
には、定常状態と同じS/C比でメインインジェクタ1
3からの水噴射量と燃料供給装置6からの燃料噴射量を
制御した上で、サブインジェクタ19からの水噴射を実
行することにより、シフター入口ガスの水分濃度を安定
させ、シフター出口ガスのCO濃度を安定させるように
している。
【0045】これに対して、第2の実施の形態では、改
質器入口ガスの実質的なS/C比が目標S/C比よりも
燃料リッチにずれたときは、メインインジェクタ13か
らの水噴射量と燃料供給装置6からの燃料噴射量のS/
C比を水リッチ側に意識的にずらすことにより、蒸発器
1における水の蒸発量を積極的に増加させ、これにより
改質器入口ガスの実質的なS/C比を目標S/C比に制
御し、改質器2およびその下流のシステムを定常時と同
じ運転条件で作動させるようにした。
【0046】なお、第2の実施の形態における改質シス
テムの構成は、第1の実施の形態のシステム構成からサ
ブインジェクタ19を除いただけであり、それ以外の構
成は全く同じであるので、図1を援用するものとする。
第2の実施の形態における改質システムの水供給制御に
ついて、図9のフローチャートに従って説明する。図9
に示す水供給制御ルーチンも、第1の実施の形態と同
様、改質システムの暖機完了後、ECU90によって一
定時間毎に実行される。
【0047】初めに、湿度センサ27により検出された
シフター入口ガスの湿度を読み込み(ステップS20
1)、その湿度値に基づき、図5に示す湿度・S/Cマ
ップを参照して改質器入口ガスの実質的なS/C比を算
出する(ステップS202)。次に、ステップS202
で算出した改質器入口ガスの実質的なS/C比が、目標
S/C比よりも小さいか否かを判定する(ステップS2
03)。なお、この目標S/C比は、改質システムの定
常時におけるS/C比と同じである。
【0048】ステップS203における判定結果が「Y
ES」(目標S/C比よりも小さい:燃料リッチ)であ
る場合は、メインインジェクタ13からの水噴射量を定
常時における噴射量よりも増量して(ステップS20
4)、メインインジェクタ13から噴射される水の量と
燃料供給装置6から噴射される燃料量とから算出される
S/C比(以下、見かけ上のS/C比という)を水リッ
チに制御し、本ルーチンの実行を一旦終了する。この場
合、メインインジェクタ13からの水噴射の増加量は、
ステップS202で算出した改質器入口ガスの実質的な
S/C比と目標S/C比との差に基づいて算出される。
【0049】なお、シフター入口ガスの湿度が低いほど
改質器入口ガスの実質的なS/C比は小さく、実質的な
S/C比と目標S/C比との差は大きくなり、水の不足
量が多くなる。したがって、シフター入口ガスの湿度が
低いほど、メインインジェクタ13からの水噴射の増加
量を多くする。これにより、シフター4に流入する改質
ガスの水分濃度を迅速に上げることができ、ひいては、
改質システムの過渡応答性が向上する。一方、ステップ
S203における判定結果が「NO」(目標S/C比よ
り小さくない)である場合は、ステップS202で算出
した改質器入口ガスの実質的なS/C比が目標S/C比
よりも大きいか否かを判定する(ステップS205)。
【0050】ステップS105における判定結果が「Y
ES」(目標S/C比より大きい:水リッチ)である場
合は、メインインジェクタ13からの水噴射量を減量し
(ステップS206)、見かけ上のS/C比を燃料リッ
チに制御して、本ルーチンの実行を一旦終了する。ここ
で、水噴射量の減量には、水噴射量をゼロにする(すな
わち、メインインジェクタ13からの水噴射を停止す
る)場合も含むものとする。この場合、メインインジェ
クタ13からの水噴射の減少量は、ステップS202で
算出した改質器入口ガスの実質的なS/C比と目標S/
C比との差に基づいて算出する。ステップS205にお
ける判定結果が「NO」(目標S/C比より大きくな
い)である場合は、ステップS202で算出した改質器
入口ガスの実質的なS/C比が目標S/C比と一致して
いるので、現状を維持して本ルーチンの実行を一旦終了
する。
【0051】この第2の実施の形態の水供給制御によれ
ば、改質システムが過渡時においても改質器入口ガスの
実質的なS/C比を定常時のS/C比と同一に制御する
ことができるので、改質器2、シフター4、CO除去器
5を定常時と同じ運転条件で作動させることができ、そ
の結果、定常時とほぼ同じ水素濃度およびCO濃度の水
素リッチガスを生成することができ、その水素リッチガ
スを燃料電池50に供給することができるようになる。
すなわち、改質システムは過渡時においてもシステム効
率を安定させることが可能になる。なお、図8に示す水
供給制御パターン表におけるNO.5は、この第2の実
施の形態における水供給制御パターンを示している。
【0052】また、前述した第1の実施の形態で説明し
た水供給制御と第2の実施の形態で説明した水供給制御
とを組み合わせることも可能であり、図8に示す水供給
制御パターン表におけるNO.2〜NO.4は、その組
み合わせ例である。以下、各組み合わせパターンについ
て説明する。図8においてNO.2に示す水供給制御パ
ターンは、定常時にはメインインジェクタ13からの水
噴射だけで水供給制御を実行し、見かけ上のS/C比が
燃料リッチに変動する過渡時には、メインインジェクタ
13からの水噴射を増量するとともに、サブインジェク
タ19からの水噴射を実行し、見かけ上のS/C比が水
リッチに変動する過渡時には、メインインジェクタ13
からの水噴射を減量または停止する。
【0053】図8においてNO.3に示す水供給制御パ
ターンは、定常時にメインインジェクタ13からの水噴
射とサブインジェクタ19から水噴射を実行するものと
し、見かけ上のS/C比が燃料リッチに変動する過渡時
には、メインインジェクタ13からの水噴射は停止する
とともに、サブインジェクタ19からの水噴射を増量
し、見かけ上のS/C比が水リッチに変動する過渡時に
は、メインインジェクタ13およびサブインジェクタ1
9からの水噴射を減量または停止する。
【0054】図8においてNO.4に示す水供給制御パ
ターンは、定常時にメインインジェクタ13からの水噴
射とサブインジェクタ19から水噴射を実行するものと
し、見かけ上のS/C比が燃料リッチに変動する過渡時
には、メインインジェクタ13およびサブインジェクタ
19からの水噴射を増量し、見かけ上のS/C比が水リ
ッチに変動する過渡時には、メインインジェクタ13お
よびサブインジェクタ19からの水噴射を減量または停
止する。これらNO.2〜NO.4の水供給制御パター
ンによっても、第1の実施の形態(NO.1水供給制御
パターン)、あるいは、第2の実施の形態(NO.2水
供給制御パターン)の場合と同様に、シフター入口ガス
の水分濃度を安定させることができ、過渡時におけるシ
ステム効率を定常時と同様に安定させることが可能にな
る。
【0055】〔第3の実施の形態〕次に、この発明の第
3の実施の形態を図10から図15の図面を参照して説
明する。改質システムに要求される生成ガス量、すなわ
ち改質システムの出力は、燃料電池50の運転状態によ
って決定され、また燃料電池50の運転状態は燃料電池
自動車にこの改質システムが搭載された場合ではアクセ
ル開度(または出力指令値)によって決定されるので、
アクセル開度の変化から改質システムの出力変化(生成
ガス量の変化)を検出することが可能であり、アクセル
開度の変化率から改質システムの出力変化率を求めるこ
とができる。
【0056】そこで、この第3の実施の形態では、前述
した第1の実施の形態あるいは第2の実施の形態のよう
にシフター入口ガスの湿度を検出しその湿度値に基づい
て水供給制御を行うのではなく、アクセル開度の変化率
を算出し、その変化率に基づいて改質システムが過渡時
(出力増大時あるいは出力減少時)かを判定し、且つ、
該変化率に応じてメインインジェクタ13またはサブイ
ンジェクタ19またはその両方の水噴射を制御するよう
にした。
【0057】図10は第3の実施の形態における改質シ
ステムの概略構成図であり、図1に示す第1の実施の形
態のシステム構成と相違する点は、バイパス管25、ガ
ス冷却器26、湿度センサ27がないことと、燃料電池
自動車に設けられているアクセル開度センサ80の出力
信号が制御装置90に入力されることだけである。その
他の構成は図1に示すシステム構成と同じであるので、
同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。な
お、この実施の形態におけるメインインジェクタ13と
サブインジェクタ19はいずれも開弁時間をデューティ
比制御することによって噴射量を制御するものとする。
【0058】次に、図8に示す水供給制御パターン表に
おけるNO.1の水供給制御パターンで水供給量を制御
する場合を、図11のフローチャートに従って説明す
る。図11に示す水供給制御ルーチンも、第1の実施の
形態と同様、改質システムの暖機完了後、ECU90に
よって一定時間毎に実行される。まず、ステップS30
1において、アクセル開度センサ80のアクセル開度信
号に基づいて、アクセル開度の変化率を算出する。この
アクセル開度の変化率は、車両の加速時には正(プラ
ス)の値となり、車両の減速時には負(マイナス)の値
となる。
【0059】次に、ステップS302に進んで、ステッ
プS301で算出したアクセル開度の変化率が、予め設
定しておいた正の上限値以上か否かを判定する。ステッ
プS302における判定結果が「YES」(正の上限値
以上)である場合は、燃料電池自動車が加速状態にあ
り、改質システムは出力増大の過渡時であると判定され
て、ステップS303に進む。
【0060】ステップS303では、図12に示すサブ
インジェクタ・デューティ比マップを参照して、ステッ
プS301で算出したアクセル開度の変化率に基づき、
サブインジェクタ19のデューティ比を算出する。な
お、図12のサブインジェクタ・デューティ比マップは
予め実験を行って作成されたものであり、アクセル開度
の変化率が大きいほどデューティ比が大きくなるように
設定されている。アクセル開度の変化率が大きいという
ことは改質システムの出力変化率が大きいことであるか
ら、改質システムの出力変化率が大きいほど、サブイン
ジェクタ19からの水噴射量を多くする。これにより、
シフター4に流入する改質ガスの水分濃度を迅速に上げ
ることができ、ひいては、改質システムの過渡応答性が
向上する。
【0061】次に、ステップS304に進み、図13に
示すサブインジェクタ・噴射時間マップを参照して、自
動車が加速状態を保持している時間(以下、加速時間と
いう)に基づき、サブインジェクタ19からの水噴射時
間を算出する。図13のサブインジェクタ・噴射時間マ
ップは予め実験を行って作成されたものであり、加速時
間が長くなるほど噴射時間が短くなるように設定されて
いる。
【0062】次に、ステップS305に進み、ステップ
S303で算出したデューティ比で、ステップS304
で算出した噴射時間だけ、サブインジェクタ19から水
噴射を実行し、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0063】一方、ステップS302における判定結果
が「NO」(アクセル開度の変化率が正の上限値より小
さい)である場合は、ステップS306に進んで、ステ
ップS301で算出したアクセル開度の変化率が負の下
限値以下か否かを判定する。ステップS306における
判定結果が「YES」(負の下限値以下)である場合
は、燃料電池自動車が減速状態にあり、改質システムは
出力減少の過渡時であると判定されて、ステップS30
7に進む。
【0064】ステップS307では、図14に示すメイ
ンインジェクタ・デューティ比減量率マップを参照し
て、ステップS301で算出したアクセル開度の変化率
に基づき、メインインジェクタ13のデューティ比減量
率を算出する。なお、図14のメインインジェクタ・デ
ューティ比減量率マップは予め実験を行って作成された
ものであり、アクセル開度の負の変化率が大きいほどデ
ューティ比減量率が小さくなるように設定されている。
【0065】次に、ステップS308に進み、図15に
示すメインインジェクタ・減量時間マップを参照して、
燃料電池自動車が減速状態を保持している時間(以下、
減速時間という)に基づき、メインインジェクタ13か
らの水減量噴射の実行時間(以下、減量時間という)を
算出する。図15のメインインジェクタ・減量時間マッ
プは予め実験を行って作成されたものであり、減速時間
が長くなるほど減量時間が短くなるように設定されてい
る。
【0066】次に、ステップS309に進み、定常時に
おけるメインインジェクタ13のデューティ比に、ステ
ップS307で算出したデューティ比減量率を乗じて得
た積をメインインジェクタ13のデューティ比として、
ステップS308で算出した減量時間だけメインインジ
ェクタ13からの水噴射を実行し、本ルーチンの実行を
一旦終了する。
【0067】なお、ステップS306における判定結果
が「NO」である場合は、アクセル開度の変化率は、負
の下限値より大きく且つ正の上限値より小さい範囲にあ
ることとなり、燃料電池自動車は定常状態にあると判定
されて、本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0068】以上のように水供給制御を行うことによ
り、改質システムは過渡時においてもシフター入口ガス
の水分濃度を安定させることができ、シフター4が常に
最適条件で運転されるようになり、その結果、シフター
出口ガスのCO濃度が安定する。その結果、CO除去器
5は定常時と同様の酸化用空気供給量で十分にCO除去
性能を発揮することができるようになり、その結果、定
常時とほぼ同じ水素濃度およびCO濃度の水素リッチガ
スを生成することができ、その水素リッチガスを燃料電
池50に供給することができるようになる。すなわち、
前述の水供給制御を実行することにより、改質システム
は過渡時においてもシステム効率を安定させることが可
能になる。また、改質システムの出力変化率(生成ガス
の変化率)を、アクセル開度の変化率から求めるように
しているので、車両の過渡状態に改質システムを素早く
追従させることができ、改質システムの過渡応答性が向
上する。
【0069】なお、第3の実施の形態のようにアクセル
開度の変化率(生成ガス量の変化率)に基づいて水供給
制御を行う場合も、図8に示す水供給制御パターン表の
NO.2〜NO.5の水供給制御パターンを採用するこ
とが可能である。
【0070】〔他の実施の形態〕尚、この発明は前述し
た実施の形態に限られるものではない。例えば、原燃料
はガソリンに限らず、メタノールやメタンを用いること
も可能である。また、生成ガス量の変化率は燃料電池か
ら取り出される電力量の変化率から求めることも可能で
ある。
【0071】
【発明の効果】以上説明するように、第1の発明によれ
ば、原燃料をガス化したのち改質して水素リッチなガス
を生成する改質器と、前記改質器で生成された生成ガス
に含まれる一酸化炭素をシフト反応により除去するシフ
ターと、前記原燃料に対して水を供給する第1の水供給
手段と、を備えた改質システムの水供給制御方法におい
て、前記生成ガスの湿度を検出し、検出された湿度に応
じて前記第1の水供給手段による水供給量を制御するよ
うにしたことにより、改質システムの運転状態が変動し
てもシフターに流入する生成ガスの水分濃度を安定させ
ることができるので、シフターを常に最適条件で運転す
ることができ、シフターで処理されたガスのCO濃度を
常に安定させることができるという優れた効果が奏され
る。
【0072】また、第2の発明によれば、原燃料をガス
化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質器
と、前記改質器で生成された生成ガスに含まれる一酸化
炭素をシフト反応により除去するシフターと、前記原燃
料に対して水を供給する第1の水供給手段と、を備えた
改質システムにおける水供給制御方法において、前記生
成ガスに対して水を供給する第2の水供給手段を備え、
前記生成ガスの湿度を検出し、検出された湿度に応じて
前記第2の水供給手段による水供給量を制御するように
したことにより、改質システムの運転状態が変動して
も、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を安定させ
ることができるので、シフターを常に最適条件で運転す
ることができ、シフターで処理されたガスのCO濃度を
常に安定させることができるという優れた効果が奏され
る。
【0073】前記第1の発明あるいは第2の発明におい
て、生成ガスの湿度が低くなるにしたがって、水供給量
を増大させるようにした場合には、シフターに流入する
生成ガスの水分濃度を迅速に上げることができるので、
改質システムの過渡応答性が向上する。
【0074】また、第3の発明によれば、原燃料をガス
化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質器
と、前記改質器で生成された生成ガスに含まれる一酸化
炭素をシフト反応により除去するシフターと、前記原燃
料に対して水を供給する第1の水供給手段と、を備えた
改質システムにおける水供給制御方法において、前記改
質システムに要求される生成ガス量の変化率を算出し、
この変化率に応じて前記第1の水供給手段による水供給
量を制御するようにしたことにより、改質システムの運
転状態が変動してもシフターに流入する生成ガスの水分
濃度を安定させることができるので、シフターを常に最
適条件で運転することができ、シフターで処理されたガ
スのCO濃度を常に安定させることができるという優れ
た効果が奏される。
【0075】また、第4の発明によれば、原燃料をガス
化したのち改質して水素リッチなガスを生成する改質器
と、前記改質器で生成された生成ガスに含まれる一酸化
炭素をシフト反応により除去するシフターと、前記原燃
料に対して水を供給する第1の水供給手段と、を備えた
改質システムにおける水供給制御方法において、前記生
成ガスに対して水を供給する第2の水供給手段を備え、
前記改質システムに要求される生成ガス量の変化率を算
出し、この変化率に応じて前記第2の水供給手段による
水供給量を制御するようにしたことにより、改質システ
ムの運転状態が変動しても、シフターに流入する生成ガ
スの水分濃度を安定させることができるので、シフター
を常に最適条件で運転することができ、シフターで処理
されたガスのCO濃度を常に安定させることができると
いう優れた効果が奏される。
【0076】前記第3の発明あるいは第4の発明におい
て、生成ガス量の変化率を、改質システムが搭載される
車両のアクセルの開度の変化率から求めるようにした場
合には、車両の過渡状態に改質システムが素早く追従す
るようになるので、改質システムの過渡応答性が向上す
る。
【0077】前記第3の発明あるいは第4の発明におい
て、生成ガス量の変化率が正方向に増大するにしたがっ
て水供給量の増加を大きくするように制御した場合に
は、シフターに流入する生成ガスの水分濃度を迅速に上
げることができるので、改質システムの過渡応答性が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態の水供給制御方
法を実施可能な改質システムの構成図である。
【図2】 シフター入口水分20%の時のシフト触媒温
度とシフター出口CO濃度との関係を示す図である。
【図3】 シフター入口水分30%の時のシフト触媒温
度とシフター出口CO濃度との関係を示す図である。
【図4】 前記第1の実施の形態における水供給制御の
フローチャートである。
【図5】 前記第1の実施の形態の水供給制御に用いら
れる湿度・S/C比マップである。
【図6】 改質器システムの出力増大時におけるシフタ
ー入口ガスの水分濃度の挙動を示すグラフである。
【図7】 改質器システムの出力増大時におけるシフタ
ー出口ガスのCO濃度の挙動を示すグラフである。
【図8】 水供給制御パターン表である。
【図9】 この発明の第2の実施の形態の水供給制御方
法における水供給制御のフローチャートである。
【図10】 この発明の第3の実施の形態の水供給制御
方法を実施可能な改質システムの構成図である。
【図11】 前記第3の実施の形態における水供給制御
のフローチャートである。
【図12】 前記第3の実施の形態の水供給制御に用い
られるサブインジェクタ・デューティ比マップである。
【図13】 前記第3の実施の形態の水供給制御に用い
られるサブインジェクタ・噴射時間マップである。
【図14】 前記第3の実施の形態の水供給制御に用い
られるメインインジェクタ・デューティ比減量率マップ
である。
【図15】 前記第3の実施の形態の水供給制御に用い
られるメインインジェクタ・減量時間マップである。
【図16】 触媒温度と平衡定数Kpとの関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
2 改質器 4 シフター 11 水供給管、(第1の水供給手段) 12 第1制御弁(第1の水供給手段) 13 メインインジェクタ(第1の水供給手段) 17 水供給管(第2の水供給手段) 18 第2制御弁(第2の水供給手段) 19 サブインジェクタ(第2の水供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 8/10 H01M 8/10 (72)発明者 荒井 貴司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 4G040 EA02 EA03 EA06 EB03 EB32 EB43 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 BA16 BA17 DD00 MM14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原燃料をガス化したのち改質して水素リ
    ッチなガスを生成する改質器と、前記改質器で生成され
    た生成ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により除
    去するシフターと、前記原燃料に対して水を供給する第
    1の水供給手段と、を備えた改質システムにおける水供
    給制御方法において、 前記生成ガスの湿度を検出し、検出された湿度に応じて
    前記第1の水供給手段による水供給量を制御することを
    特徴とする改質システムの水供給制御方法。
  2. 【請求項2】 原燃料をガス化したのち改質して水素リ
    ッチなガスを生成する改質器と、前記改質器で生成され
    た生成ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により除
    去するシフターと、前記原燃料に対して水を供給する第
    1の水供給手段と、を備えた改質システムにおける水供
    給制御方法において、 前記生成ガスに対して水を供給する第2の水供給手段を
    備え、前記生成ガスの湿度を検出し、検出された湿度に
    応じて前記第2の水供給手段による水供給量を制御する
    ことを特徴とする改質システムの水供給制御方法。
  3. 【請求項3】 前記生成ガスの湿度が低くなるにしたが
    って前記水供給量を増大させるように制御することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の改質システム
    の水供給制御方法。
  4. 【請求項4】 原燃料をガス化したのち改質して水素リ
    ッチなガスを生成する改質器と、前記改質器で生成され
    た生成ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により除
    去するシフターと、前記原燃料に対して水を供給する第
    1の水供給手段と、を備えた改質システムにおける水供
    給制御方法において、 前記改質システムに要求される生成ガス量の変化率を算
    出し、この変化率に応じて前記第1の水供給手段による
    水供給量を制御することを特徴とする改質システムの水
    供給制御方法。
  5. 【請求項5】 原燃料をガス化したのち改質して水素リ
    ッチなガスを生成する改質器と、前記改質器で生成され
    た生成ガスに含まれる一酸化炭素をシフト反応により除
    去するシフターと、前記原燃料に対して水を供給する第
    1の水供給手段と、を備えた改質システムにおける水供
    給制御方法において、 前記生成ガスに対して水を供給する第2の水供給手段を
    備え、前記改質システムに要求される生成ガス量の変化
    率を算出し、この変化率に応じて前記第2の水供給手段
    による水供給量を制御することを特徴とする改質システ
    ムの水供給制御方法。
  6. 【請求項6】 前記生成ガス量の変化率は、前記改質シ
    ステムが搭載される車両のアクセルの開度の変化率から
    求められることを特徴とする請求項4または請求項5に
    記載の改質システムの水供給制御方法。
  7. 【請求項7】 前記生成ガス量の変化率が正方向に増大
    するにしたがって水供給量の増加を大きくするように制
    御することを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    の改質システムの水供給制御方法。
JP2002016031A 2002-01-24 2002-01-24 改質システムの水供給制御方法 Withdrawn JP2003212508A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002016031A JP2003212508A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 改質システムの水供給制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002016031A JP2003212508A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 改質システムの水供給制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003212508A true JP2003212508A (ja) 2003-07-30

Family

ID=27652220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002016031A Withdrawn JP2003212508A (ja) 2002-01-24 2002-01-24 改質システムの水供給制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003212508A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080544A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Air Water Inc. 水素発生装置および方法
JP2006273619A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Aisin Seiki Co Ltd 改質装置
JP2008500941A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ハイラディックス,インク. 部分酸化/蒸気改質法を用いた水素の発生方法
FR2929452A3 (fr) * 2008-03-26 2009-10-02 Renault Sas Dispositif et procede d'estimation de la quantite d'hydrogene produite par un reformeur
JP2011146174A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP2013008689A (ja) * 2012-08-29 2013-01-10 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料電池

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500941A (ja) * 2004-05-28 2008-01-17 ハイラディックス,インク. 部分酸化/蒸気改質法を用いた水素の発生方法
WO2006080544A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Air Water Inc. 水素発生装置および方法
JP2006206382A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Air Water Inc 水素発生装置および方法
KR101241848B1 (ko) * 2005-01-28 2013-03-11 에어 워터 가부시키가이샤 수소 발생 장치 및 방법
TWI394710B (zh) * 2005-01-28 2013-05-01 Air Water Inc Apparatus and method for producing hydrogen
JP2006273619A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Aisin Seiki Co Ltd 改質装置
FR2929452A3 (fr) * 2008-03-26 2009-10-02 Renault Sas Dispositif et procede d'estimation de la quantite d'hydrogene produite par un reformeur
JP2011146174A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Toyota Motor Corp 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP2013008689A (ja) * 2012-08-29 2013-01-10 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4192301B2 (ja) 改質器の制御装置
JP3702752B2 (ja) 移動体用燃料電池システムおよびその制御方法
JP3874334B2 (ja) 燃料電池システム
JP2001043880A (ja) 燃料電池スタックの監視及びシステム制御
US6670061B2 (en) Fuel cell power plant
US7153333B2 (en) Fuel reforming system of a fuel cell
JP4147659B2 (ja) 改質器の制御装置
CA2277458A1 (en) Device and method for controlling reformer
US6607855B2 (en) Control system for fuel cell
JP2003212508A (ja) 改質システムの水供給制御方法
JP2005209547A (ja) 燃料電池発電装置及び燃料電池発電装置の運転方法
JP4902165B2 (ja) 燃料電池用改質装置およびこの燃料電池用改質装置を備える燃料電池システム
CA2263393A1 (en) Carbon monoxide concentration reducing apparatus and method, and production method for carbon monoxide-selective oxidation catalyst
JP2007137719A (ja) 燃料改質装置および同装置を使用する燃料電池発電装置とその運転方法
US7666537B2 (en) Fuel cell system for preventing hydrogen permeable metal layer degradation
JP2008103278A (ja) 燃料電池システム
JP4357306B2 (ja) 燃料改質装置および燃料電池システム
JP4556305B2 (ja) 燃料改質装置および水素製造方法
JPH07263007A (ja) 燃料電池用改質器の加熱装置
JP4164901B2 (ja) 改質器の制御装置
JP2001206701A (ja) 燃料改質装置およびその始動方法
JP2003077517A (ja) 燃料電池システム
JP5592760B2 (ja) 燃料電池発電システム
JP4255718B2 (ja) 燃料改質システムの停止方法
JP4917791B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061106