JP2003211978A - 車体エンジン取付部衝撃吸収構造 - Google Patents

車体エンジン取付部衝撃吸収構造

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JP2003211978A
JP2003211978A JP2002014260A JP2002014260A JP2003211978A JP 2003211978 A JP2003211978 A JP 2003211978A JP 2002014260 A JP2002014260 A JP 2002014260A JP 2002014260 A JP2002014260 A JP 2002014260A JP 2003211978 A JP2003211978 A JP 2003211978A
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engine mount
mount bracket
front side
bracket support
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Hiromitsu Goto
広光 後藤
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Nissan Motor Co Ltd
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    • B60—VEHICLES IN GENERAL
    • B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00—Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • B60K5/12—Arrangement of engine supports
    • B60K5/1208—Resilient supports
    • B60K5/1216—Resilient supports characterised by the location of the supports relative to the motor or to each other
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントサイドメンバによる衝撃吸収効率を
向上し、エンジンマウントブラケットの固定位置等に対
する設計自由度を向上し、左右の取付点の補強材や遮音
材、吸音材を廃止・縮小することができるようにする。 【解決手段】 車両前部に対しその車幅の両端近傍に車
両前後方向１に沿って一対のフロントサイドメンバ２を
設けて、エンジンユニット８を車体に取付ける左右のエ
ンジン取付部６を設け、このエンジン取付部６が、エン
ジンマウント１０と、エンジンマウント１０を支えるエ
ンジンマウントブラケット１１とを有する車体エンジン
取付部衝撃吸収構造である。フロントサイドメンバ２に
エンジンマウントブラケットサポート１５を設定し、こ
のエンジンマウントブラケットサポート１５を介してエ
ンジンマウントブラケット１１をフロントサイドメンバ
２に固定するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、衝撃を効率良く
吸収できる車体エンジン取付部衝撃吸収構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】エンジンの車体への固定は、車両の左右
に設定された一対のフロントサイドメンバにエンジンマ
ウント等を介して取付けられる左右の取付点と、車体の
下部（例えばサブフレーム上）に取付けられる下側の取
付点との３点で行われている。
【０００３】このうち、左右の取付点では、図５に示す
ようにエンジンマウントブラケット１１をフロントサイ
ドメンバ２に取付け、このエンジンマウントブラケット
１１にエンジンマウント１０を固定し、エンジンとエン
ジンマウント１０とを結合することにより、エンジンを
エンジンルーム５内に装着するようにしている。
【０００４】このような、エンジンの車体への固定手段
としては、従来、特開２００１−２７８１１６号公報や
特開２０００−１６８６２４号公報等に記載されている
ものが知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンジンの車体への固定手段では、以下のよ
うな問題があった。
【０００６】即ち、第一に、エンジンマウントブラケッ
ト１１には、エンジンの振動吸収等の理由により高度な
強度・剛性が要求され、その高度な強度・剛性を保有し
ているエンジンマウントブラケット１１をフロントサイ
ドメンバ２に直接固定しているという構成になっていた
ため、（１）フロントサイドメンバ２は、前面衝突等の
車両前方からの衝撃をつぶれることにより吸収する機能
を有しているが、このフロントサイドメンバ２には、上
記高度な強度・剛性を保有しているエンジンマウントブ
ラケット１１が直接固定されているため、フロントサイ
ドメンバ２にエンジンマウントブラケット１１による補
強効果が生じてしまい、フロントサイドメンバ２のエン
ジンマウントブラケット固定部分がつぶれ難くなって、
フロントサイドメンバ２による衝撃吸収効率を悪化させ
ている、（２）衝撃吸収効率の向上、エンジンルーム５
内レイアウト（フロントサイドメンバ２の衝撃吸収時変
形による、他部品との干渉防止）等の要請により、フロ
ントサイドメンバ２の衝撃吸収時の変形モードやそのタ
イミングをコントロールしたいが、上記エンジンマウン
トブラケット１１の固定位置を、任意の強度・剛性にす
ることができず、設計自由度を減少させている、という
問題があった。
【０００７】第二に、左右の取付点が、車幅方向３に離
間して一対設けられたフロントサイドメンバ２，２によ
って構成されているため、下側の取付点と左右の取付点
との間の上下方向の距離が短くなり、エンジンの車両前
後に延設される軸を中心とした左右方向のロール及び車
幅方向に延設される軸を中心とした車両前，後方向のロ
ールに対する取付強度・剛性を向上させるのに補強材の
追加等が必要になったり、あるいは、ロール剛性が低い
ために生じるエンジン振動（こもり音）を防止させるの
に遮音材、吸音材の追加が必要になったりし、いずれに
せよ、作業工程の追加やコストアップに繋がる、という
問題があった。
【０００８】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、フロントサイドメンバによる衝撃吸収効率を向
上し、エンジンマウントブラケットの固定位置等に対す
る設計自由度を向上し、左右の取付点の補強材や遮音
材、吸音材を廃止・縮小することのできる車体エンジン
取付部衝撃吸収構造を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載された発明では、車両前部に対しそ
の車幅の両端近傍に車両前後方向に沿って一対のフロン
トサイドメンバを有し、該各フロントサイドメンバのエ
ンジンルーム内に臨む部位に、エンジンユニットを車体
に取付ける左右のエンジン取付部を各々設け、該エンジ
ン取付部には、前記エンジンユニットと結合されるエン
ジンマウントと、該エンジンマウントに結合されるエン
ジンマウントブラケットとを備えた車体エンジン取付部
衝撃吸収構造において、前記フロントサイドメンバに
は、エンジンマウントブラケットサポートを設けて、該
エンジンマウントブラケットサポートに前記エンジンマ
ウントを固定する車体エンジン取付部衝撃吸収構造を特
徴としている。
【００１０】このように構成された請求項１にかかる発
明によれば、前記フロントサイドメンバに固定されたエ
ンジンマウントブラケットサポートによって、前記エン
ジンマウントブラケットが間接的に前記フロントサイド
メンバに固定される。
【００１１】このため、高度な強度・剛性を保有してい
るエンジンマウントブラケットのフロントサイドメンバ
に対する固定が、前記エンジンマウントブラケットサポ
ートを介在させて、間接的となるため、該エンジンマウ
ントブラケットサポートの強度・剛性を落とすことによ
って、衝撃吸収時での当該固定部位の強度・剛性を落と
すことが可能となり、前記フロントサイドメンバによる
衝撃吸収効率を向上することができる。
【００１２】また、例えば、前記フロントサイドメンバ
とエンジンマウントブラケットとの間に介在されたエン
ジンマウントブラケットサポートのフロントサイドメン
バへの固定手段（スポット溶接点数等）を変更すること
により、エンジンマウント取付構造全体の強度・剛性を
任意に選ぶことが可能となる。
【００１３】このため、前記エンジンユニットの衝撃吸
収や、前記フロントサイドメンバの衝撃吸収効率を考慮
する必要がある当該固定部位の設計自由度を向上させる
ことができる。
【００１４】そして、請求項２に記載された発明では、
前記エンジンマウントブラケットサポートを、フロント
サイドメンバの上面に設けた請求項１記載の車体エンジ
ン取付部衝撃吸収構造を特徴としている。
【００１５】このように構成された請求項２にかかる発
明によれば、エンジンマウントブラケットサポートをフ
ロントサイドメンバの上面に設けたことにより、下側の
エンジン取付部と左右のエンジン取付部との上下方向の
距離を確保することが可能となり、エンジン取付構造に
おけるロール強度・剛性の向上が図れ、エンジン取付部
の補強や、遮音材・吸音材を廃止・縮小することができ
る。
【００１６】更に、請求項３に記載された発明では、前
記エンジンマウントブラケットサポートを、車幅方向に
閉断面を形成するよう構成した請求項１または２記載の
車体エンジン取付部衝撃吸収構造を特徴としている。
【００１７】このように構成された請求項３にかかる発
明によれば、エンジンマウントブラケットサポートを車
幅方向に閉断面を形成するよう構成したことにより、エ
ンジンマウントブラケットサポートの閉断面の形状・大
きさを変更することでエンジンマウントブラケットサポ
ート自体の強度・剛性をコントロールすることが可能と
なり、当該固定部位の設計自由度を一層増大させること
ができる。
【００１８】また、請求項４に記載された発明では、前
記エンジンマウントブラケットサポートには、該エンジ
ンマウントブラケットサポートの車両前後方向の強度
を、前記エンジンマウントブラケットの車両前後方向の
強度よりも弱くする強度低減手段を設けた請求項１乃至
３のいずれか一項に記載の車体エンジン取付部衝撃吸収
構造を特徴としている。
【００１９】このように構成された請求項４にかかる発
明によれば、前記強度低減手段によって、前記エンジン
マウントブラケットサポートの車両前後方向の強度が、
前記エンジンマウントブラケットの車両前後方向の強度
よりも弱くなる。
【００２０】このため、該エンジンマウントブラケット
サポートが設けられるフロントサイドメンバの固定部分
の強度・剛性の選択幅が増加し、当該固定部位の設計自
由度を更に増大させることができる。
【００２１】そして、請求項５に記載された発明では、
前記エンジンマウントブラケットサポートの閉断面を形
成する壁面に設けた切欠により、前記強度低減手段を構
成した請求項４記載の車体エンジン取付部衝撃吸収構造
を特徴としている。
【００２２】このように構成された請求項５にかかる発
明によれば、前記強度低減手段は、前記エンジンマウン
トブラケットサポートの閉断面を形成する壁面に設けた
切欠により構成されるエンジン取付部衝撃吸収構造を特
徴としている。
【００２３】このように構成された請求項５に記載され
たものでは、前記強度低減手段が、前記エンジンマウン
トブラケットサポートの閉断面を形成する壁面に切欠を
設けて構成されているので、簡便な構成で強度低減手段
を得ることが出来る。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
【００２５】図１乃至図４は、この発明の実施の形態を
示すものである。
【００２６】まず、構成を説明すると、車両前部に対し
その車幅の両端近傍に車両前後方向１に沿って一対のフ
ロントサイドメンバ２が設けられている。
【００２７】このフロントサイドメンバ２は、正面視で
車幅方向３の内側または外側へ向けて開口する略ハット
状を呈しており、フロントサイドメンバ２の開口部分に
は開口を塞ぐクロージングプレート４が取付けられて閉
断面を構成している。
【００２８】そして、各フロントサイドメンバ２のエン
ジンルーム５内に臨む部位に、エンジンユニット８を車
体に取付ける左右のエンジン取付部６が各々設けられて
いる。
【００２９】また、フロントサイドメンバ２の下方に
は、図示しないサブフレームが設けられている。そし
て、このサブフレームにエンジンユニット８を取付ける
下側のエンジン取付部７が設けられている。
【００３０】上記各エンジン取付部６，７は、エンジン
ユニット８と直接結合されその内部にゴム等の弾性材を
有してエンジンユニット８の振動を吸収するインシュレ
ータを設けると共に、同時に荷重を支えるエンジンマウ
ント１０と、このエンジンマウント１０に結合されてエ
ンジンマウント１０を支えるエンジンマウントブラケッ
ト１１とを備えている。
【００３１】なお、上記のエンジンルーム５は、フード
リッジアッパ部材１２と、フードリッジロワ部材１３
と、フードリッジレインフォース部材１４とで囲われて
いる。
【００３２】また、左右のエンジン取付部６の後方に
は、ストラットタワーハウジング９が設けられている。
【００３３】この実施の形態のものでは、前記フロント
サイドメンバ２にエンジンマウントブラケットサポート
１５を固定し、このエンジンマウントブラケットサポー
ト１５を介してエンジンマウントブラケット１１が、前
記フロントサイドメンバ２に間接的に固定される。
【００３４】このエンジンマウントブラケットサポート
１５は、フロントサイドメンバ２にスポット溶接２０な
どの固定手段により固定させるようにする。
【００３５】特に、この実施の形態１では、前記エンジ
ンマウントブラケットサポート１５をフロントサイドメ
ンバ２の上面に固定されていると共に、前記エンジンマ
ウントブラケット１１が、このエンジンマウントブラケ
ットサポート１５の上面部に固定されている。
【００３６】また、前記エンジンマウントブラケットサ
ポート１５が、車幅方向３に閉断面を形成するように構
成されている。
【００３７】そして、前記エンジンマウントブラケット
サポート１５の車両前後方向１の強度を前記エンジンマ
ウントブラケット１１の車両前後方向１の強度よりも弱
くする強度低減手段１６が、エンジンマウントブラケッ
トサポート１５に設けられている。
【００３８】例えば、エンジンマウントブラケットサポ
ート１５の閉断面を形成する壁面１７に切欠１８を設け
ることにより、強度低減手段１６が構成されている。
【００３９】なお、図４（ｂ）、図４（ｃ）には、入力
荷重実験用のバリア部材２１が図示されている。
【００４０】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【００４１】前記フロントサイドメンバ２にエンジンマ
ウントブラケットサポート１５を固定し、このエンジン
マウントブラケットサポート１５を介してエンジンマウ
ントブラケット１１をフロントサイドメンバ２に固定す
るように構成したことにより、高度な強度・剛性を保有
しているエンジンマウントブラケット１１のフロントサ
イドメンバ２に対する固定が間接的となるため、エンジ
ンマウントブラケットサポート１５の強度・剛性を落と
すことにより、前記エンジンマウントブラケット１１の
強度・剛性に拘わらず、衝撃吸収時での当該固定部位の
強度・剛性を落とすことが可能となり、フロントサイド
メンバ２による衝撃吸収効率を向上させることができ
る。
【００４２】即ち、図４（ａ）に示すように、前記エン
ジンマウントブラケットサポート１５を介してエンジン
マウントブラケット１１がフロントサイドメンバ２に間
接的に固定されるように構成されている。
【００４３】このため、図４（ｂ）に示すように、前記
フロントサイドメンバ２はエンジンマウントブラケット
１１固定部分がつぶれることにより衝撃を吸収すること
ができる（つぶれストロークａ）。
【００４４】これに対し、図４（ｃ）に比較例として示
すように、前記エンジンマウントブラケット１１をフロ
ントサイドメンバ２に直接的に固定するように構成した
場合では、前記エンジンマウントブラケット１１固定部
分よりも後方が潰れることができない（つぶれストロー
クｂ，ａ＞ｂ）。
【００４５】また、前記フロントサイドメンバ２とエン
ジンマウントブラケット１１との間に介在されたエンジ
ンマウントブラケットサポート１５のフロントサイドメ
ンバ２への固定手段（スポット溶接２０の点数やスポッ
ト溶接２０の位置等）を変更することにより、エンジン
マウント取付構造全体の強度・剛性を任意に選ぶことが
可能となり、エンジンユニット８の衝撃吸収や、フロン
トサイドメンバ２の衝撃吸収効率を考慮する必要がある
当該固定部位の設計自由度を増大させることができる。
【００４６】また、前記エンジンマウントブラケットサ
ポート１５をフロントサイドメンバ２の上面に固定した
ことにより、図３中（ａ）に示すように、下側のエンジ
ン取付部７と左右のエンジン取付部６との上下方向の距
離ｃを確保することが可能となり、エンジン取付構造に
おけるロール強度・剛性の向上が図れ、エンジン取付部
６の補強や、遮音材・吸音材を廃止・縮小することがで
きる。
【００４７】即ち、図３（ａ）に示すように、エンジン
マウントブラケットサポート１５をフロントサイドメン
バ２の上面に設定することにより、下側のエンジン取付
部７と左右のエンジン取付部６との上下方向の距離ｃ
を、図３（ｂ）に示すように、エンジンマウントブラケ
ット１１をフロントサイドメンバ２に直接的に固定した
場合の、下側のエンジン取付部７と左右のエンジン取付
部６との上下方向の距離ｄよりも大きくすることができ
る。
【００４８】更に、エンジンマウントブラケットサポー
ト１５を車幅方向３に閉断面を形成するよう構成したこ
とにより、エンジンマウントブラケットサポート１５の
閉断面の形状・大きさを変更することでエンジンマウン
トブラケットサポート１５自体の強度・剛性をコントロ
ールすることが可能となり、当該固定部位の設計自由度
を一層向上することができる。
【００４９】そして、エンジンマウントブラケットサポ
ート１５の車両前後方向１の強度をエンジンマウントブ
ラケット１１の車両前後方向１の強度よりも弱くする強
度低減手段１６をエンジンマウントブラケットサポート
１５に設けたことにより、エンジンマウントブラケット
サポート１５の強度・剛性の選択幅が増加し、当該固定
部位の設計自由度を更に一層向上することができる。
【００５０】特に、エンジンマウントブラケットサポー
ト１５の閉断面を形成する壁面１７に切欠１８を設けて
強度低減手段１６を構成することにより、容易に作成出
来、簡便な構成で強度低減手段１６を得ることができ
る。
【００５１】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１の発
明によれば、前記フロントサイドメンバに固定されたエ
ンジンマウントブラケットサポートによって、前記エン
ジンマウントブラケットが間接的に前記フロントサイド
メンバに固定される。
【００５２】このため、高度な強度・剛性を保有してい
るエンジンマウントブラケットのフロントサイドメンバ
に対する固定が、前記エンジンマウントブラケットサポ
ートを介在させて、間接的となるため、該エンジンマウ
ントブラケットサポートの強度・剛性を落とすことによ
って、衝撃吸収時での当該固定部位の強度・剛性を落と
すことが可能となり、前記フロントサイドメンバによる
衝撃吸収効率を向上することができる。
【００５３】また、例えば、前記フロントサイドメンバ
とエンジンマウントブラケットとの間に介在されたエン
ジンマウントブラケットサポートのフロントサイドメン
バへの固定手段（スポット溶接点数等）を変更すること
により、エンジンマウント取付構造全体の強度・剛性を
任意に選ぶことが可能となる。
【００５４】このため、前記エンジンユニットの衝撃吸
収や、前記フロントサイドメンバの衝撃吸収効率を考慮
する必要がある当該固定部位の設計自由度を向上させる
ことができる。
【００５５】そして、請求項２に記載された発明では、
エンジンマウントブラケットサポートをフロントサイド
メンバの上面に設けたことにより、下側のエンジン取付
部と左右のエンジン取付部との上下方向の距離を確保す
ることが可能となり、エンジン取付構造におけるロール
強度・剛性の向上が図れ、エンジン取付部の補強や、遮
音材・吸音材を廃止・縮小することができる。
【００５６】更に、請求項３に記載された発明では、エ
ンジンマウントブラケットサポートを車幅方向に閉断面
を形成するよう構成したことにより、エンジンマウント
ブラケットサポートの閉断面の形状・大きさを変更する
ことでエンジンマウントブラケットサポート自体の強度
・剛性をコントロールすることが可能となり、当該固定
部位の設計自由度を一層増大させることができる。
【００５７】また、請求項４に記載された発明では、前
記強度低減手段によって、前記エンジンマウントブラケ
ットサポートの車両前後方向の強度が、前記エンジンマ
ウントブラケットの車両前後方向の強度よりも弱くな
る。
【００５８】このため、該エンジンマウントブラケット
サポートが設けられるフロントサイドメンバの固定部分
の強度・剛性の選択幅が増加し、当該固定部位の設計自
由度を更に増大させることができる。
【００５９】そして、請求項５に記載された発明では、
前記強度低減手段が、前記エンジンマウントブラケット
サポートの閉断面を形成する壁面に切欠を設けて構成さ
れているので、簡便な構成で強度低減手段を得ることが
出来る、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態にかかるエンジンルームの
部分斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】エンジン取付構造の概略正面図であり、（ａ）
は実施の形態の構造を採用した場合、（ｂ）は採用しな
い場合を示している。
【図４】（ａ）はフロントサイドメンバおよびエンジン
取付部の側面図であり、（ｂ）は実施の形態の構造を採
用した場合の衝撃吸収の状態を示す図、（ｃ）は、比較
例として示すエンジンマウントブラケットサポートを用
いない場合の衝撃吸収の状態を示す図である。
【図５】従来の車体エンジン取付部衝撃吸収構造で、エ
ンジンルーム内の斜視図である。
【符号の説明】
１ 車両前後方向 ２ フロントサイドメンバ ３ 車幅方向 ５ エンジンルーム ６ エンジン取付部 ８ エンジンユニット １０ エンジンマウント １１ エンジンマウントブラケット １５ エンジンマウントブラケットサポート １６ 強度低減手段 １７ 壁面 １８ 切欠

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】車両前部に対しその車幅の両端近傍に車両
    前後方向に沿って一対のフロントサイドメンバを有し、
    該各フロントサイドメンバのエンジンルーム内に臨む部
    位に、エンジンユニットを車体に取付ける左右のエンジ
    ン取付部を各々設け、該エンジン取付部には、前記エン
    ジンユニットと結合されるエンジンマウントと、該エン
    ジンマウントに結合されるエンジンマウントブラケット
    とを備えた車体エンジン取付部衝撃吸収構造において、 前記フロントサイドメンバには、エンジンマウントブラ
    ケットサポートを設けて、該エンジンマウントブラケッ
    トサポートに前記エンジンマウントを固定することを特
    徴とする車体エンジン取付部衝撃吸収構造。
  2. 【請求項２】前記エンジンマウントブラケットサポート
    を、前記フロントサイドメンバの上面に設けたことを特
    徴とする請求項１記載の車体エンジン取付部衝撃吸収構
    造。
  3. 【請求項３】前記エンジンマウントブラケットサポート
    を、車幅方向に閉断面を形成するよう構成したことを特
    徴とする請求項１または２記載の車体エンジン取付部衝
    撃吸収構造。
  4. 【請求項４】前記エンジンマウントブラケットサポート
    には、該エンジンマウントブラケットサポートの車両前
    後方向の強度を、前記エンジンマウントブラケットの車
    両前後方向の強度よりも弱くする強度低減手段を設けた
    ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載
    の車体エンジン取付部衝撃吸収構造。
  5. 【請求項５】前記強度低減手段は、前記エンジンマウン
    トブラケットサポートの閉断面を形成する壁面に設けた
    切欠により構成されることを特徴とする請求項４記載の
    車体エンジン取付部衝撃吸収構造。
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