JP2003209842A - 2次元直交変換と量子化方法及びその装置並びにプログラム - Google Patents

2次元直交変換と量子化方法及びその装置並びにプログラム

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JP2003209842A
JP2003209842A JP2002003152A JP2002003152A JP2003209842A JP 2003209842 A JP2003209842 A JP 2003209842A JP 2002003152 A JP2002003152 A JP 2002003152A JP 2002003152 A JP2002003152 A JP 2002003152A JP 2003209842 A JP2003209842 A JP 2003209842A
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止画像または動画像の圧縮符号化において
用いられる2次元直交変換と量子化処理を、少ない演算
量で実現する。 【解決手段】 2次元直交変換を水平方向と垂直方向の
1次元直交変換に分解して処理する中で、水平方向直交
変換部101で直交変換を行った後、垂直方向直交変換部1
04で直交変換を行う前のブロックメモリ102中の各信号
列に対し、電力算出部106は信号列の電力を算出し、判
定閾値算出部107は量子化係数信号が0以外の値を取る
ための判定閾値を求め、大小比較部108は両者を比較す
る。電力算出部106で算出された電力が判定閾値を下回
っている場合は、該当する信号列に対する垂直方向の直
交変換と量子化処理を省略し、単純に0からなる量子化
係数信号列を零係数列生成部109で生成し、演算結果と
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル静止画像
信号またはデジタル動画像信号の圧縮符号化に関し、特
に2次元直交変換と量子化を処理する方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル静止画像信号およびデジ
タル動画像信号を高能率圧縮符号化する方法として、変
換符号化と量子化の2つの技術を組み合わせた符号化方
式が広く使われており、その重要な一部分となる2次元
直交変換と量子化を、高速に、かつ低い消費電力で実現
する方法が強く求められている。
【0003】変換符号化と量子化を利用する静止画像圧
縮符号化方式の例としては、ISO(Internat
ional Organization for Sta
ndardization)とCCITT(Consu
lting Committee of Interna
tional Telegraph and Telep
hone)(現在はITU−T(Internatio
nal Telecommunication Unio
n−Telecommunication Stand
ardization Sector))のJPEG
(Joint Photographic Expert
Group)が勧告するJPEG方式がある。これら
の方式では、入力画像を一定サイズの矩形領域に分割
し、分割された各画素ブロックに対し、2次元の直交変
換と量子化を施し、得られる係数ブロックをビット列に
符号化する。直交変換には、周波数成分に分解する性質
を持つ変換が利用され、特に離散コサイン変換の利用が
多い。一般に、自然画像と呼ばれる画像では、隣接する
画素同士が相関性を持っているため、離散コサイン変換
などの直交変換を行うことで、信号の電力を低い周波数
成分に集中させて、信号情報の冗長度を削減することが
可能となる。さらに、低周波成分の変化には敏感である
が高周波成分の変化には比較的鈍感であるといった、人
間の視覚特性を利用した量子化を組み合わせることで、
圧縮に伴う画質劣化をなるべく抑えた効率的な圧縮符号
化が可能になる。
【0004】図2に、このような符号化方式による静止
画像圧縮符号化装置の構成を示す。図2において、20
1は入力画像を所定の大きさの矩形ブロック単位に分割
するブロック化部、202はブロック化部201より入
力された画素ブロックに対し2次元直交変換を施す2次
元直交変換部、203は2次元直交変換部202から出
力された変換係数に対し量子化処理を行う量子化部、2
04は量子化部203より出力された係数ブロックをビ
ット列に符号化する可変長符号化部である。破線で囲ま
れた部分は、2次元直交変換と量子化の処理部を示して
いる。
【0005】変換符号化と量子化を利用する動画像圧縮
符号化の代表例としては、ISOのMPEG(Movi
ng Picture Expert Group)が勧
告するMPEG−1、MPEG−2、MPEG−4方式
がある。これらの方式では、時間的に前後のフレームか
ら符号化画像を予測するフレーム間予測と、予測誤差信
号の変換符号化を組み合わせた符号化を行う。図3に、
このような方式による動画像圧縮符号化装置の構成を示
す。図3において、301は入力フレームを適当な順番
に並び替えるフレーム走査部、302はフレーム走査部
301より入力されたフレームを所定の大きさの矩形ブ
ロック単位に分割するブロック化部、303は符号化さ
れたフレームの復号画像を予測のための参照フレームと
して記憶するフレームメモリ、304は入力画像ブロッ
ク信号とフレームメモリ303中の復号画像よりフレー
ム間予測を行って予測画像を生成するフレーム間予測
部、305は入力画像ブロックと予測画像から予測誤差
を算出する予測誤差算出部、306は予測誤差に対し2
次元直交変換を施す2次元直交変換部、307は直交変
換係数に対し量子化を行う量子化部、308は量子化係
数とフレーム間予測パラメータをビット列に符号化する
可変長符号化部、309は量子化係数を逆量子化する逆
量子化部、310は逆量子化係数に対し2次元直交変換
の逆変換を施す逆2次元直交変換部、311は逆変換信
号と予測画像の和から復号画像を算出し、復号画像をフ
レームメモリ303に格納する復号画像算出部である。
破線で囲まれた部分は、2次元直交変換と量子化の処理
部を示している。
【0006】以上で示したように、静止画像圧縮符号化
と動画像圧縮符号化のいずれにおいても、2次元画像信
号の直交変換と量子化が大きな役割を果たしている。し
かし、一般に、直交変換と量子化処理は多数の乗除演算
を要するため、それに伴う処理時間や消費電力の増大が
大きな問題となっている。このため、2次元直交変換と
量子化処理に要する演算量を削減する演算手法が強く求
められている。
【0007】2次元直交変換と量子化の演算量を削減
し、高速に処理するための従来の技術として、特に、2
次元離散コサイン変換と量子化に関する演算量削減技術
を紹介する。
【0008】2次元直交変換を高速に演算する手法に関
しては、古くから数多くの研究がなされてきた。これら
の多くは、大別すると以下の2つに分類される。第1
は、行列分解性により2次元の直交変換を1次元直交変
換の繰り返しに帰着させて、1次元直交変換の高速手法
を取り入れる方法である。第2は、特願平8−3358
85号公報に記載の2次元離散コサイン高速演算手法の
ように、行列分解を行わずに、乗算と加算の回数を削減
する方法である。
【0009】量子化を高速に演算する手法に関しても、
数多くの研究がなされてきた。近年では、特開平03−
085871号公報に記載されるように、自然画像を圧
縮符号化する際に高周波成分の量子化信号が0に集中す
る性質を利用して、高負荷な乗除算の回数を削減すると
いった方法が多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2次元
直交変換と量子化処理の高速化と低電力化への要求は、
強まる一方である。本発明の目的は、従来の技術よりも
一層演算量の少ない2次元直交変換と量子化の処理方法
を提供し、その結果、従来の技術よりも一層の高速化と
低電力化を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水平方向およ
び垂直方向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向と
して2次元直交変換を第1方向と第2方向の1次元直交
変換に分解して処理する過程で、第1方向の直交変換を
行った後、第2方向の直交変換を行う前の各信号列に対
し、信号列の電力を算出して得られる電力値が、量子化
係数信号が0以外の値を取るための判定閾値を下回って
いる場合は、該当する信号列に対する第2方向の直交変
換と量子化処理を省略し、単純に0からなる量子化係数
信号列を演算結果として出力することを基本とする。
【0012】より具体的には、本発明の第1の2次元直
交変換と量子化方法は、入力画素ブロックに対して2次
元直交変換と量子化を行う方法であって、水平方向およ
び垂直方向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向と
し、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの少なく
とも一部の第2方向の部分信号列について、その部分信
号列の電力を算出すると共に所定の量子化特性に従った
量子化により0以外の値に量子化される2次元直交変換
係数が取り得る最小の電力を算出して両者を比較し、前
者の電力が後者の電力を下回っているときには当該部分
信号列に対して全ての量子化係数が0である量子化係数
列を生成し、それ以外のときには当該部分信号列に対し
て第2方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号
列を前記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を
生成するステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
るステップ、を含んでいる。
【0013】ここで、好ましい実施例においては、前記
2次元直交変換が2次元離散コサイン変換、前記第1方
向の1次元直交変換が第1方向の1次元離散コサイン変
換、前記第2方向の1次元直交変換が第2方向の1次元
離散コサイン変換であり、ステップbで処理の対象とす
る部分信号列は、前記第1方向の1次元離散コサイン変
換の最高次変換係数に対応する部分信号列から次数の大
きい順に選択された1個または複数個の部分信号列であ
る。
【0014】また、本発明の第2の2次元直交変換と量
子化方法は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるまで
繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
るステップ、を含んでいる。
【0015】また、本発明の第3の2次元直交変換と量
子化方法は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
を、所定の量子化特性に従った量子化により0以外の値
に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
力を下回らない電力を有する最初の部分信号列まで繰り
返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
るステップ、を含んでいる。
【0016】また、本発明の第4の2次元直交変換と量
子化方法は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるか、
処理し終えなくても所定の量子化特性に従った量子化に
より0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取
り得る最小の電力を下回らない電力を有する最初の部分
信号列を処理し終えるまで繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
るステップ、を含んでいる。
【0017】ここで、第2乃至第4の2次元直交変換と
量子化方法の好ましい実施例においては、前記2次元直
交変換が2次元離散コサイン変換、前記第1方向の1次
元直交変換が第1方向の1次元離散コサイン変換、前記
第2方向の1次元直交変換が第2方向の1次元離散コサ
イン変換であり、ステップbでは、量子化係数が全て0
になる確率が高い部分信号列の順として、前記第1方向
の1次元離散コサイン変換の次数の大きい順を用いる。
【0018】また、本発明の第1の2次元直交変換と量
子化装置は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入力画
素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行う第
1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段が出
力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記メモ
リから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列に対
し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変換手
段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数信号
列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手段
と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値に
量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力
を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
びbの制御を行う制御手段とを備えている。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの少なく
とも一部の第2方向の部分信号列について、その部分信
号列を前記信号列送出手段によって取り出して前記電力
算出手段にその電力を算出させると共に前記判定閾値算
出手段に当該部分信号列に対応する判定閾値電力を算出
させて前記大小比較手段に両者を比較させ、算出電力が
判定閾値電力を下回っているときには当該部分信号列に
対して全ての量子化係数が0である量子化係数列を前記
零係数列生成手段に生成させて前記量子化係数選択出力
手段に選択させ、算出電力が判定閾値電力を下回ってい
ないときには当該部分信号列に対して第2方向の1次元
直交変換を前記第2方向直交変換手段に行わせて得られ
た係数信号列を前記量子化特性に従って前記量子化手段
で量子化させて量子化係数列を生成させ、前記量子化係
数選択出力手段に選択させる。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
【0019】ここで、好ましい実施例においては、前記
2次元直交変換が2次元離散コサイン変換、前記第1方
向の1次元直交変換が第1方向の1次元離散コサイン変
換、前記第2方向の1次元直交変換が第2方向の1次元
離散コサイン変換であり、前記メモリに格納された係数
信号ブロックの少なくとも一部の第2方向の部分信号列
は、前記第1方向の1次元離散コサイン変換の最高次変
換係数に対応する部分信号列から次数の大きい順に選択
された1個または複数個の部分信号列である。
【0020】また、本発明の第2の2次元直交変換と量
子化装置は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入力画
素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行う第
1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段が出
力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記メモ
リから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列に対
し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変換手
段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数信号
列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手段
と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値に
量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力
を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
びbの制御を行う制御手段とを備えている。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
段に選択させる処理を、予め定められた数の部分信号列
を処理し終えるまで繰り返す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
【0021】また、本発明の第3の2次元直交変換と量
子化装置は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入力画
素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行う第
1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段が出
力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記メモ
リから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列に対
し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変換手
段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数信号
列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手段
と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値に
量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力
を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
びbの制御を行う制御手段とを備えている。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
段に選択させる処理を、所定の量子化特性に従った量子
化により0以外の値に量子化される2次元直交変換係数
が取り得る最小の電力を下回らない電力を有する最初の
部分信号列まで繰り返す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
【0022】また、本発明の第4の2次元直交変換と量
子化装置は、入力画素ブロックに対して2次元直交変換
と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直方向
の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入力画
素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行う第
1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段が出
力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記メモ
リから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列に対
し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変換手
段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数信号
列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手段
と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値に
量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力
を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
びbの制御を行う制御手段とを備えている。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
段に選択させる処理を、予め定められた数の部分信号列
を処理し終えるか、処理し終えなくても所定の量子化特
性に従った量子化により0以外の値に量子化される2次
元直交変換係数が取り得る最小の電力を下回らない電力
を有する最初の部分信号列を処理し終えるまで繰り返
す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
【0023】ここで、第2乃至第4の2次元直交変換と
量子化装置の好ましい実施例においては、前記2次元直
交変換が2次元離散コサイン変換、前記第1方向の1次
元直交変換が第1方向の1次元離散コサイン変換、前記
第2方向の1次元直交変換が第2方向の1次元離散コサ
イン変換であり、量子化係数が全て0になる確率が高い
部分信号列の順として、前記第1方向の1次元離散コサ
イン変換の次数の大きい順を用いる。
【0024】
【作用】本発明の原理を、数式を用いて説明する。
【0025】まず準備として、以下のように定式化す
る。本発明が適用される2次元直交変換と量子化の処理
部が入力する画素ブロックの大きさをM×N(N行M
列)(M,Nは正整数)とする。入力画素ブロックの信
号値をf(x,y)(0≦x<M,0≦y<N)(x,
yは整数)とし、f(x,y)に2次元直交変換Tを施
した後の係数をF(u,v)(0≦u<M,0≦v<
N)(u,vは整数)とする。さらに、F(u,v)に
対し量子化を施した後の量子化係数をQF(u,v)
(0≦u<M,0≦v<N)(u,vは整数)で表す。
【0026】次に本発明が前提とする条件を示す。
【0027】第1の条件として、本発明により実現され
る2次元直交変換Tは、2次元離散コサイン変換のよう
に、行方向の1次元直交変換T1と列方向の1次元直交
変換T2の繰り返しに分解される性質(行列分解性)を
持った2次元直交変換とする。すなわち、入力画素ブロ
ックf(x,y)の各行に対し水平方向の直交変換T1
を施した後の中間信号をg(u,y)(0≦u<M,0
≦y<N)(u,yは整数)で表すと、F(u,v)は
g(u,y)の各列に垂直方向の直交変換T2を施した
結果に一致する必要がある。
【0028】例えば、数式1で表される2次元離散コサ
イン変換は、数式2と数式3で示すように、水平方向の
M点1次元離散コサイン変換と垂直方向のN点1次元離
散コサイン変換の繰り返しに分解される。
【数式1】
【数式2】
【数式3】
【0029】第2の条件として、本発明により実現され
る量子化は、0付近の一定範囲の値を持つ直交変換係数
を0に量子化する特性を持った量子化とする。線形や非
線形といった性質についてはどちらでも構わない。
【0030】これらの条件のもと、任意の整数の組
(u,v)(0≦u<M,0≦v<N)に対しZ(u,
v)を、量子化係数の(u,v)成分QF(u,v)が
0以外の値を取るために、量子化前の信号F(u,v)
が下回ってはならない電力の最小値、すなわち数式4の
関係を成り立たせる最大のZ(u,v)として定義す
る。数式中の記号「⇒」は、「⇒」の左側の条件式が
「⇒」の右側の条件式を成立させるための十分条件であ
ることを表す。さらに、任意の整数u(0≦u<M)に
対しZ(u)を、Z(u,v)のvに関する最小値とし
て定義する(数式5)。
【数式4】
【数式5】
【0031】例として、数式6および図4に示される量
子化を考える。数式6において、round関数は最も
近い値の整数への整数化を表し、Q(u,v)は量子化
マトリックスの(u,v)成分である。図4のグラフの
横軸は量子化前の信号F(u,v)を、縦軸は、量子化
後の信号QF(u,v)に対し逆量子化を行って得られ
る信号値を示す。図4から分かるように、Q(u,v)
とZ(u,v)の間に数式7の関係が成り立つ。さらに
数式5より、Q(u,v)とZ(u)の間に数式8の関
係が成り立つ。
【数式6】
【数式7】
【数式8】
【0032】別の例として、数式9および図5に示され
る量子化を考える。数式9において、floor関数は
元の数値を上回らない最大の整数を、Qは量子化パラメ
ータを表す。Qの値は(u,v)に依存せず、全ての成
分に対し一様な量子化が行われるものとする。図から分
かるように、Q(u,v)とZ(u,v)およびとZ
(u)の間に数式10の関係が成り立つ。
【数式9】
【数式10】
【0033】さて、Z(u)の定義より、F(u,v)
の電力が閾値Z(u)を下回る場合は常にF(u,v)
の電力が閾値Z(u,v)を下回ることになるから、数
式4より数式11の関係が成り立つ。
【数式11】
【0034】電力は非負の値をとるため、一信号値F
(u,v)の電力がF(u,v)を含む信号列全体の電
力を上回ることは起こり得ない。すなわち、任意の
(u,v)に対して数式12が成立する。この関係から
数式13の関係が成立する。数式13の関係が任意のv
に対し成立することと、数式11の関係から、数式14
の関係が導かれる。
【数式12】
【数式13】
【数式14】
【0035】直交変換の特徴の一つは、信号の電力が保
存される、すなわち、入力信号の電力と出力信号の電力
が一致することである。この性質を数式2で示される垂
直方向の直交変換で考えると、水平方向の直交変換後の
信号g(u,y)における第u列の部分信号列と、g
(u,y)に対しさらに垂直方向の直交変換を施した後
の変換係数F(u,v)における第u列の部分信号列の
電力が一致する。すなわち、数式15の関係が成立す
る。
【数式15】
【0036】数式15を数式14の関係に適用すると、
任意のuに対し、数式16の関係が成り立つことが導か
れる。この関係は、水平方向の直交変換後の信号g
(u,y)における第u信号列の電力P(u)が電力閾
値Z(u)を下回っている場合、量子化後の係数QF
(u,v)の第u列は全て0になることを示している。
【数式16】
【0037】数式16の結果を利用すれば、入力画素ブ
ロックf(x,y)に対し水平方向の直交変換を施すこ
とで得られたg(u,y)と、ある整数u(0≦u<
M)に対し、g(u,y)の第u信号列の電力P(u)
を算出し、P(u)が電力閾値Z(u)を下回っている
場合は、量子化係数ブロックQF(u,v)の第u係数
列を計算するための垂直方向直交変換と量子化処理を省
略し、代わりに全ての係数が0からなる零係数列を生成
し、量子化係数QF(u,v)の第u列の計算結果とし
て出力することが可能である。P(u)が電力閾値Z
(u)を超えるか等しい場合は、g(u,y)の第u信
号列に対し、通常の垂直方向直交変換と量子化処理を行
う。以下の説明では、このような垂直方向直交変換と量
子化の方法を、零列検出法と呼ぶことにする。
【0038】一般に、直交変換と量子化処理に要する演
算量は大きい。それに対し、全ての係数が0である量子
化係数列を出力する処理に要する演算量は小さい。ま
た、部分信号列の電力計算に要する演算量も小さい。こ
のため、第u信号列の電力P(u)が電力閾値Z(u)
を下回っている確率が高い性質を持った信号列に対し、
零列検出法を適用することで、画像全体で垂直方向直交
変換と量子化処理に要する演算量を削減することができ
る。その結果、高速かつ低い消費電力での2次元直交変
換と量子化処理を実現できる。
【0039】静止画像圧縮符号化方式および動画像圧縮
符号化方式の多くは、入力画素ブロックの信号電量分布
を直交変換により一部の変換係数に集中させることで、
高能率の圧縮符号化を実現している。このような圧縮符
号化では、信号電力が0付近の小さい値に分布する変換
係数が多数存在する。このため、0付近に分布する性質
を持った変換係数からなる信号列の量子化値の計算に対
しては、前記の零列検出法を適用することで、画像全体
で垂直方向直交変換と量子化に要する演算量を大きく削
減できる。
【0040】本発明の第1ないし第2の2次元直交変換
と量子化方法および装置によれば、水平方向の直交変換
後のM×N信号ブロックに含まれるM個の信号列の中か
ら、一部または全部の信号列に対しては零列検出法によ
る垂直方向直交変換と量子化処理を行い、残りの信号列
に対しては通常の垂直方向直交変換と量子化を行う。こ
のため、量子化後の出力結果が0になる確率の高い性質
を持つ、一部または全部の信号列に対し零列検出法を適
用することで、画像全体で垂直方向の直交変換と量子化
処理に要する演算量を効果的に削減できる。また、残り
の信号列に対しては、零列検出法を適用しないことで、
不要な演算量の増加を防ぐことが可能である。
【0041】また、本発明の第3ないし第4の2次元直
交変換と量子化方法および装置によれば、水平方向の直
交変換後のM×N信号ブロックに含まれるM個の信号列
から、順位付けされた一部または全部の信号列に対して
は、前記の順位付けに従った順番で零列検出法を適用
し、零列検出法により演算量が削減されなかった信号列
よりも順位の低い信号列と、前記の一部または全部の信
号列に含まれない信号列に対しては、通常の垂直方向直
交変換と量子化を行う。このため、量子化後の出力結果
が0になる確率が高い信号列から順に零列検出法を適用
することで、画像全体で垂直方向直交変換と量子化処理
に要する演算量を効果的に削減可能である。また、演算
量の削減が期待されない信号列に対しては零列検出法を
適用しないことで、不要な演算量の増加を防ぐことが可
能である。
【0042】
【発明の第1の実施の形態】本発明の第1の実施の形態
では、水平方向あるいは垂直方向のいずれかを第1方向
とし、水平方向あるいは垂直方向のいずれかの方向で第
1方向と相異なる方向を第2方向とし、入力画素ブロッ
クに対し第1方向の1次元直交変換を行う第1方向直交
変換手段と、第1方向直交変換手段が出力する係数信号
を格納するブロックメモリと、前記ブロックメモリに格
納された係数信号を走査して第2方向の部分信号列単位
で取り出す信号列送出手段と、前記信号列送出手段より
送出される信号列に対し第2方向の1次元直交変換を行
う第2方向直交変換手段と、第2方向直交変換手段の出
力係数信号を所定の量子化特性に従って量子化を行う量
子化手段と、前記の量子化特性に従った量子化により0
以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得る
最小の電力を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値
算出手段と、前記信号列送出手段より送出される部分信
号列の電力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手
段の算出電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回
っているかを判定し結果を真偽で出力する大小比較手段
と、全ての量子化係数が0である第2方向の信号列を生
成する零係数列生成手段と、前記量子化手段と前記零係
数列生成手段の出力からいずれかを第2方向の信号列毎
に選択して量子化後の出力係数信号とする量子化係数選
択出力手段と、前記の信号列送出手段と判定閾値算出手
段と零係数生成手段と量子化係数選択出力手段の動作を
制御する制御部を備えている。
【0043】そして、前記制御部は、前記ブロックメモ
リに格納された第2方向信号列の中から、一部または全
部の信号列に対しては、前記の信号列送出手段と電力算
出手段と判定閾値算出手段と大小比較手段を動作させ
て、該当する信号列の電力と算出された閾値の大小判定
を行い、前記大小比較の判定結果が真である場合は、前
記の零係数生成手段を動作させて得られる信号列を量子
化信号として出力するように、前記の零係数生成手段と
量子化係数選択出力手段を動作させ、前記大小比較の判
定結果が偽である場合は、該当する信号列に対し前記の
第2方向直交変換手段と量子化手段を動作させて得られ
る信号列を出力量子化信号として出力するように、前記
の信号列送出手段と第2方向直交変換手段と量子化手段
と量子化係数選択出力手段を動作させ、前記の一部また
は全部の信号列に含まれない信号列に対しては、該当す
る信号列に対し前記の第2方向直交変換手段と量子化手
段を動作させて得られる信号列を量子化信号として出力
するように、前記の信号列送出手段と第2方向直交変換
手段と量子化手段と量子化係数選択出力手段を動作させ
るように制御する。
【0044】
【第1の実施例】次に本実施の形態の実施例を、本発明
の第1の実施例として図面を参照しながら説明する。
【0045】図1は本発明の第1の実施例を示してお
り、デジタル静止画像圧縮符号化装置またはデジタル動
画像圧縮符号化装置における、2次元直交変換と量子化
の処理部の構成を示している。図1に示される2次元直
交変換と量子化の処理部は、M×N(N行M列)の画素
ブロックと量子化特性を指定するパラメータを入力し、
同じくM×N(N行M列)の量子化係数ブロックを出力
する。
【0046】図1において、101は入力画素ブロック
に対し水平方向のM点直交変換を行う水平方向直交変換
部、102は水平方向直交変換部101の出力信号を記
憶するブロックメモリ、103はブロックメモリ102
から垂直方向の列単位で信号を取り出す信号列送出部、
104は信号列送出部103が送出する信号列にN点直
交変換を行う垂直方向直交変換部、105は垂直方向直
交変換部104の出力信号を量子化する量子化部、10
6は信号列送出部103が送出する信号列の電力を算出
する電力算出部、107は所定の量子化特性に従って判
定閾値を算出する判定閾値算出部、108は電力算出部
106が算出した電力値と判定閾値算出部107が算出
した閾値の大小を比較する大小比較部、109は全てが
0の量子化係数列を生成する零係数列生成部、110は
量子化部105と零係数列生成部109の出力から片方
を選択して出力する選択出力部、111は以上の処理部
の動作を制御する動作制御部である。
【0047】本発明の第1の実施例の動作を、図6に示
されるフローチャートをもとに説明する。
【0048】説明において、ブロックメモリ102に格
納された信号ブロックの部分信号列と、出力される量子
化係数ブロックの部分信号列を、第u信号列(0≦u<
M)(uは整数)と表記する。第1の実施例において、
列番号uと実際の信号間の対応はいかなる対応でも構わ
ないが、2次元直交変換と量子化の演算量をなるべく削
減するためには、水平方向直交変換の出力係数の電力分
布特性に従い、電力が大きく分布すると予期される変換
係数からなる信号列に対し、小さい列番号uを対応させ
ておくのが望ましい。例えば、直交変換として離散コサ
イン変換を用いる場合は、列番号u=0に対しては直流
成分からなる信号列を、u>0に対してはu次の交流成
分からなる信号列を割り当てるのが良い。
【0049】そして、零列検出法の適用範囲を規定する
後述するkの値は、直交変換後の信号の電力分布特性と
量子化特性(換言すれば零列の検出確率)と、垂直方向
直交変換と量子化処理を0からなる信号列の零列検出処
理に置き換えた場合に削減される演算量と零列検出処理
に要する演算量の比とを考慮して事前に決定される。即
ち、kの値は、零列検出にかかる費用を上回る効果が期
待される列に対してのみ零列検出が適用されるような値
が好ましい。圧縮対象となるデジタル静止画像やデジタ
ル動画像の種別(自然画、人物画など)によって好まし
いkの値がほぼ一意に決まる場合、画像の種別毎に好ま
しいkの値を事前に決定してテーブルに記憶しておき、
圧縮する画像の種別に応じた値のkをテーブルから読み
込んで設定するのも一つの方法である。
【0050】図6のステップS101からの一連の手順
は、2次元直交変換と量子化の処理部にM×N(N行M
列)の画素ブロックが入力された時点で開始される。
【0051】はじめに、ステップS101では、入力画
素ブロック内の全ての行に対し水平方向の1次元M点直
交変換を水平方向直交変換部101が施して、変換結果
をブロックメモリ102に格納する。
【0052】次に、ステップS102で、動作制御部1
11内に設けられた列番号カウンタuを、列数Mから1
を引いた値に初期化する。
【0053】ステップS103で、信号列送出部103
は列番号カウンタuの値に従い、ブロックメモリ102
中の第u信号列を取り出して、電力算出部106は取り
出された信号列の電力P(u)を、信号列を構成するN
個の信号値の平方和によって算出する。
【0054】ステップS104で、判定閾値算出部10
7は量子化制御パラメータと列番号カウンタuを参照し
ながら判定閾値Z(u)を算出する。判定閾値Z(u)
は、以下のように定義される。2次元直交変換後の係数
の(u,v)成分を、量子化制御パラメータで定まる量
子化特性に従って量子化した結果、0以外に量子化され
る信号電力の最小値をZ(u,v)として、整数vを0
からN−1まで変化させた中でのZ(u,v)の最小値
をZ(u)とする。
【0055】ステップS105で、大小比較部108は
電力P(u)と判定閾値Z(u)の大小を比較し、電力
P(u)が閾値Z(u)を下回っているならばステップ
S106に進み、電力P(u)が閾値Z(u)以上であ
るならばステップS107に進む。
【0056】ステップS106に進んだ場合、零係数列
生成部109で、全ての係数が0である量子化係数列を
生成し、生成された零係数列を選択出力部110が選択
し、量子化係数ブロックの第u列の計算結果として出力
する。その後、ステップS108に進む。
【0057】一方、ステップS107に進んだ場合は、
ブロックメモリ102中の第u信号列を、信号列送出部
103により取り出して、取り出した信号列に対し垂直
方向直交変換部104で垂直方向の1次元N点直交変換
を施す。次に、得られた変換係数を量子化パラメータで
指定される所定の量子化特性に基づき量子化部105で
量子化し、その出力を選択出力部110が選択して、量
子化係数の第u列の計算結果として出力する。その後、
ステップS108に進む。
【0058】ステップS108では、列番号カウンタu
の値を1減少させ、ステップS109に進む。ステップ
S109では、列番号カウンタuの値が所定の整数k
(0≦k<M)を下回っていないか判定し、列番号uが
kを下回っているならば、ステップS110に進む。列
番号uがk以上であるならば、ステップS103に戻り
次の信号列に対する量子化係数出力処理を繰り返す。
【0059】ステップS110では、列番号カウンタu
の値が0以上であるか判定する。列番号uが0以上であ
るならば、ステップS111に進む。列番号uが負の値
であるならば、全ての2次元直交変換と量子化の処理が
完了しているので、一連の処理を終了し、次の画素ブロ
ック入力を待機する。
【0060】ステップS111に進んだ場合、ステップ
S107と同様に、ブロックメモリ102中の第u信号
列に対する2次元直交変換と量子化の処理を施し、得ら
れる係数を第u列の計算結果として出力する。
【0061】ステップS112では、列番号カウンタu
の値を1減少させ、ステップS110からの処理を再び
繰り返す。
【0062】以上が、本発明の第1の実施例の動作であ
る。
【0063】なお、本発明の第1の実施例における水平
方向直交変換部101の具体的実現方法については、M
×N入力画素ブロックに含まれるN個の信号行に対し、
所定のM点1次元直交変換を施す方法であれば、いかな
る方法でも構わない。
【0064】また、垂直方向直交変換部104の具体的
実現方法については、信号列送出部103から送出され
る信号列に対し、所定のN点1次元直交変換を施す方法
であれば、いかなる方法でも構わない。
【0065】量子化部105の具体的実現方法について
は、垂直方向直交変換部104から出力される直交変換
係数列を所定の量子化特性に従って量子化する方法であ
れば、いかなる方法でも構わない。
【0066】判定閾値算出部107の具体的実現方法に
ついては、定義された閾値Z(u)を算出する方法であ
れば、いかなる方法でも構わない。例えば、異なる量子
化パラメータ毎にZ(u)を算出した値を、予めテーブ
ルメモリに格納しておき、判定閾値算出部107が必要
時に前記テーブルメモリに格納された値を取り出しても
良い。あるいは、量子化パラメータと列番号uから閾値
Z(u)を算出する関係式に従って、判定閾値算出部1
07が必要時に計算して求めても良い。
【0067】以上で説明した第1の実施例によれば、入
力画素ブロックに対して水平方向の直交変換を施した変
換係数中のM個の信号列の中から、第k列から第(M−
1)列までの(M−k)個の信号列に対しては、各量子
化後の係数値が全て0になる十分条件が成立するかどう
かを信号列の電力値を元に判定して、前記条件が成立す
る信号列に対しては、垂直方向直交変換と量子化処理を
省略し、単純に0の量子化係数を出力することで、画像
全体で垂直方向直交変換と量子化処理に要する演算量を
削減できる。また、第0列から第(k−1)列までのk
個の信号列に対しては、前記の判定処理を行うことな
く、垂直方向直交変換と量子化処理を実行することで、
不要な演算量の増大を防ぐことが可能である。これらの
結果、本発明の第1の実施例を用いることで、2次元直
交変換と量子化処理を高速化し、消費電力を小さく抑え
ることが可能である。
【0068】
【発明の第2の実施の形態】本実施の形態では、水平方
向あるいは垂直方向のいずれかを第1方向とし、水平方
向あるいは垂直方向のいずれかの方向で第1方向と相異
なる方向を第2方向とし、入力画素ブロックに対し第1
方向の1次元直交変換を行う第1方向直交変換手段と、
第1方向直交変換手段が出力する係数信号を格納するブ
ロックメモリと、前記ブロックメモリに格納された係数
信号を走査して第2方向の部分信号列単位で取り出す信
号列送出手段と、前記信号列送出手段より送出される信
号列に対し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直
交変換手段と、第2方向直交変換手段の出力係数信号を
所定の量子化特性に従って量子化を行う量子化手段と、
前記の量子化特性に従った量子化により0以外の値に量
子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力を
第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段と、
前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電力を
算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出電力
が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っているかを
判定し結果を真偽で出力する大小比較手段と、全ての量
子化係数が0である第2方向の信号列を生成する零係数
列生成手段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段
の出力からいずれかを第2方向の信号列毎に選択して量
子化後の出力係数信号とする量子化係数選択出力手段
と、前記の信号列送出手段と判定閾値算出手段と零係数
生成手段と量子化係数選択出力手段の動作を制御する制
御部を備える。
【0069】そして、前記制御部は、前記ブロックメモ
リに格納された第2方向信号列の中から、順位付けされ
た一部または全部の信号列に対しては、前記の信号列送
出手段と電力算出手段と判定閾値算出手段と大小比較手
段を動作させて、該当する信号列の電力と算出された閾
値の大小判定を行う処理を、前記の大小判定結果が偽と
なるまで、前記の順位付けに従って先頭から順に繰り返
し、前記繰り返し処理において前記の大小判定結果が真
であった信号列に対しては、前記の零係数生成手段を動
作させて得られる信号列を量子化信号として出力するよ
うに、前記の零係数生成手段と量子化係数選択出力手段
を動作させ、前記の繰り返し処理において前記の大小判
定結果が偽であったため繰り返し処理が中断された信号
列と、前記の繰り返し処理が中断された信号列よりも低
い順位付けがされている信号列に対しては、該当する信
号列に対し前記の第2方向直交変換手段と量子化手段を
動作させて得られる信号列を出力量子化信号として出力
するように、前記の信号列送出手段と第2方向直交変換
手段と量子化手段と量子化係数選択出力手段を動作さ
せ、前記の一部または全部の信号列に含まれない信号列
に対しては、該当する信号列に対し前記の第2方向直交
変換手段と量子化手段を動作させて得られる信号列を量
子化信号として出力するように、前記の信号列送出手段
と第2方向直交変換手段と量子化手段と量子化係数選択
出力手段を動作させる。
【0070】
【第2の実施例】次に本発明の第2の実施の形態にかか
る実施例を第2の実施例として説明する。第2の実施例
も第1の実施例と基本的な構成は図1で示される構成と
同じであり、動作制御部111の制御動作を主に相違す
る。以下、第2の実施例における動作手順を、第1の実
施例との相違点を中心に、図7に示されるフローチャー
トをもとに説明する。
【0071】図7のステップS201からの一連の手順
は、2次元直交変換と量子化の処理部にM×N(N行M
列)の画素ブロックが入力された時点で開始される。
【0072】はじめに、ステップS201では、入力画
素ブロック内の全ての行に対し水平方向の1次元M点直
交変換を水平方向直交変換部101が施して、変換結果
をブロックメモリ102に格納する。
【0073】次に、ステップS202で、動作制御部1
11内に設けられた列番号カウンタuを、列数Mから1
を引いた値に初期化する。
【0074】ステップS203で、信号列送出部103
は列番号カウンタuの値に従い、ブロックメモリ102
中の第u信号列を取り出して、電力算出部106は取り
出された信号列の電力P(u)を、信号列を構成するN
個の信号値の平方和によって算出する。
【0075】ステップS204で、判定閾値算出部10
7は量子化制御パラメータと列番号カウンタuを参照し
ながら判定閾値Z(u)を算出する。判定閾値Z(u)
の定義は、第1の実施例と同様であるとする。
【0076】ステップS205で、大小比較部108は
電力P(u)と判定閾値Z(u)の大小を比較し、電力
P(u)が閾値Z(u)を下回っているならばステップ
S206に進み、電力P(u)が閾値Z(u)以上であ
るならばステップS210に進む。
【0077】ステップS206に進んだ場合、零係数列
生成部109で、全ての係数が0である量子化係数列を
生成し、生成された零係数列を選択出力部110が選択
し、量子化係数ブロックの第u列の計算結果として出力
する。その後、ステップS207に進む。
【0078】ステップS207では、列番号カウンタu
の値を1減少させ、ステップS208に進む。ステップ
S208では、列番号カウンタuの値が所定の整数k
(0≦k<M)を下回っていないか判定し、列番号uが
kを下回っているならば、ステップS209に進む。列
番号uがk以上であるならば、ステップS203に戻り
次の信号列に対する量子化係数出力処理を繰り返す。
【0079】ステップS209では、列番号カウンタu
の値が0以上であるか判定する。列番号uが0以上であ
るならば、ステップS210に進む。列番号uが負の値
であるならば、全ての2次元直交変換と量子化の処理が
完了しているので、一連の処理を終了し、次の画素ブロ
ック入力を待機する。
【0080】ステップS210では、ブロックメモリ1
02中の第u信号列を、信号列送出部103により取り
出して、取り出した信号列に対し垂直方向直交変換部1
04で垂直方向の1次元N点直交変換を施す。次に、得
られた変換係数を量子化パラメータで指定される所定の
量子化特性に基づき量子化部105で量子化し、その出
力を選択出力部110が選択して、量子化係数の第u列
の計算結果として出力する。その後、ステップS211
に進む。
【0081】ステップS211では、列番号カウンタu
の値を1減少させた後、ステップS209からの処理を
繰り返す。以上が、本発明の第2の実施例の動作であ
る。
【0082】第2の実施例によれば、入力画素ブロック
に対して水平方向の直交変換を施した変換係数中のM個
の信号列の中から、第k列から第(M−1)列までの
(M−k)個の信号列に対しては、列番号の大きい信号
列から順番に、量子化後の係数値が全て0になる十分条
件が成立するか判定し、前記の十分条件が成立する信号
列に対しては、垂直方向直交変換と量子化処理を省略
し、単純に0の量子化係数を出力することで、画像全体
で垂直方向直交変換と量子化処理に要する演算量を削減
できる。また、前記の判定の結果、十分条件が成立しな
かった信号列より小さい番号に対応する信号列と、第0
列から第(k−1)列までの信号列に対しては、前記の
判定処理を行うことなく、所定の垂直方向直交変換と量
子化処理を実行することで、不要な電力計算に伴う演算
量の増大を防ぐことが可能である。これらの結果、本発
明の第2の実施例を用いることで、2次元直交変換と量
子化処理を高速化し、消費電力を小さく抑えることが可
能である。
【0083】以上本発明の実施の形態および実施例につ
いて説明したが、本発明は以上の例に限定されず、その
他各種の付加変更が可能である。例えば、図6のフロー
チャートのステップS109、S111、S112を省
略し、ステップS108の次にステップS110を実行
し、ステップS110でYesと判定されたときにステ
ップS103に制御を戻し、Noと判定されたときに終
了するようにしても良い。即ち、ブロックメモリ102
中の全ての列の信号に対して零列検出法を常に適用する
ようにしても良い。また、図7のフローチャートのステ
ップS208の代わりに、uが0以上かどうかを判定
し、0以上であればステップS203に制御を戻し、0
以上でなければ終了するステップを設けるようにしても
良い。即ち、予め定められた数の部分信号列を零列検出
法で処理し終えたかどうかに関係なく、ステップS20
5でNoと判定されない限り零列検出法を適用し続ける
ようにしても良い。
【0084】また、図6または図7に例示したような処
理をパーソナルコンピュータやワークステーション等の
コンピュータで実行するようにしても良い。その場合、
磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録
媒体に2次元直交変換・量子化用プログラムが記憶さ
れ、このプログラムがコンピュータに読み取られ、コン
ピュータの動作を制御することにより、そのコンピュー
タ上に図1に示した各機能手段を実現し、またそのコン
ピュータに図6または図7に例示した処理を行わせる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いれ
ば、静止画像圧縮符号化および動画像圧縮符号化におけ
る2次元直交変換と量子化の処理を、従来の技術よりも
一層高速化し、かつ消費電力を低く抑えることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】変換符号化と量子化の技術を組み合わせた静止
画像圧縮符号化装置の例を示す図である。
【図3】変換符号化と量子化の技術を組み合わせた動画
像圧縮符号化装置の例を示す図である。
【図4】本発明を適用できる量子化の量子化特性の例そ
の1を示す図である。
【図5】本発明を適用できる量子化の量子化特性の例そ
の2を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例の動作手順を示す図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の動作手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 水平方向直交変換部 102 ブロックメモリ 103 信号列送出部 104 垂直方向直交変換部 105 量子化部 106 電力算出部 107 判定閾値算出部 108 大小比較部 109 零係数列生成部 110 量子化係数選択出力部 111 動作制御部 201 画像ブロック化部 202 2次元直交変換部 203 量子化部 204 可変長符号化部 301 フレーム走査部 302 画像ブロック化部 303 フレームメモリ 304 フレーム間予測部 305 予測誤差算出部 306 2次元直交変換部 307 量子化部 308 可変長符号化部 309 逆量子化部 310 逆2次元直交変換部 311 復号画像算出部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う方法であって、2次元直交変換を水平
    方向および垂直方向の何れか一方を第1方向、他方を第
    2方向として第1方向と第2方向の1次元直交変換に分
    解して処理する過程で、第1方向の直交変換を行った
    後、第2方向の直交変換を行う前の各信号列に対し、信
    号列の電力を算出して得られる電力値が、量子化係数信
    号が0以外の値を取るための判定閾値を下回っている場
    合は、該当する信号列に対する第2方向の直交変換と量
    子化処理を省略し、単純に0からなる量子化係数信号列
    を演算結果として出力する2次元直交変換と量子化方
    法。
  2. 【請求項2】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方
    向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの少なく
    とも一部の第2方向の部分信号列について、その部分信
    号列の電力を算出すると共に所定の量子化特性に従った
    量子化により0以外の値に量子化される2次元直交変換
    係数が取り得る最小の電力を算出して両者を比較し、前
    者の電力が後者の電力を下回っているときには当該部分
    信号列に対して全ての量子化係数が0である量子化係数
    列を生成し、それ以外のときには当該部分信号列に対し
    て第2方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号
    列を前記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を
    生成するステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を含む2次元直交変換と量子化方法。
  3. 【請求項3】 前記2次元直交変換が2次元離散コサイ
    ン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の1
    次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変換
    が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、ステップ
    bで処理の対象とする部分信号列は、前記第1方向の1
    次元離散コサイン変換の最高次変換係数に対応する部分
    信号列から次数の大きい順に選択された1個または複数
    個の部分信号列である請求項2に記載の2次元直交変換
    と量子化方法。
  4. 【請求項4】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方
    向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
    0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
    る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
    者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
    て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
    それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
    1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
    化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるまで
    繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を含む2次元直交変換と量子化方法。
  5. 【請求項5】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方
    向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
    0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
    る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
    者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
    て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
    それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
    1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
    化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、所定の量子化特性に従った量子化により0以外の値
    に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
    力を下回らない電力を有する最初の部分信号列まで繰り
    返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を含む2次元直交変換と量子化方法。
  6. 【請求項6】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う方法であって、水平方向および垂直方
    向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
    0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
    る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
    者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
    て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
    それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
    1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
    化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるか、
    処理し終えなくても所定の量子化特性に従った量子化に
    より0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取
    り得る最小の電力を下回らない電力を有する最初の部分
    信号列を処理し終えるまで繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を含む2次元直交変換と量子化方法。
  7. 【請求項7】 前記2次元直交変換が2次元離散コサイ
    ン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の1
    次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変換
    が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、ステップ
    bでは、量子化係数が全て0になる確率が高い部分信号
    列の順として、前記第1方向の1次元離散コサイン変換
    の次数の大きい順を用いる請求項4、5または6に記載
    の2次元直交変換と量子化方法。
  8. 【請求項8】 入力画素ブロックに対して2次元直交変
    換と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直方
    向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入力
    画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行う
    第1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段が
    出力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記メ
    モリから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出手
    段と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列に
    対し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変換
    手段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数信
    号列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手段
    と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値に
    量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電力
    を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
    と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
    力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
    電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
    かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
    が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
    段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
    何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
    係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
    びbの制御を行う制御手段とを備えた2次元直交変換と
    量子化装置。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの少なく
    とも一部の第2方向の部分信号列について、その部分信
    号列を前記信号列送出手段によって取り出して前記電力
    算出手段にその電力を算出させると共に前記判定閾値算
    出手段に当該部分信号列に対応する判定閾値電力を算出
    させて前記大小比較手段に両者を比較させ、算出電力が
    判定閾値電力を下回っているときには当該部分信号列に
    対して全ての量子化係数が0である量子化係数列を前記
    零係数列生成手段に生成させて前記量子化係数選択出力
    手段に選択させ、算出電力が判定閾値電力を下回ってい
    ないときには当該部分信号列に対して第2方向の1次元
    直交変換を前記第2方向直交変換手段に行わせて得られ
    た係数信号列を前記量子化特性に従って前記量子化手段
    で量子化させて量子化係数列を生成させ、前記量子化係
    数選択出力手段に選択させる。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
    部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
    手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
    2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
    て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
  9. 【請求項9】 前記2次元直交変換が2次元離散コサイ
    ン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の1
    次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変換
    が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、前記メモ
    リに格納された係数信号ブロックの少なくとも一部の第
    2方向の部分信号列は、前記第1方向の1次元離散コサ
    イン変換の最高次変換係数に対応する部分信号列から次
    数の大きい順に選択された1個または複数個の部分信号
    列である請求項8に記載の2次元直交変換と量子化装
    置。
  10. 【請求項10】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直
    方向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入
    力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行
    う第1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段
    が出力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記
    メモリから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出
    手段と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列
    に対し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変
    換手段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数
    信号列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手
    段と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値
    に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
    力を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
    と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
    力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
    電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
    かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
    が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
    段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
    何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
    係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
    びbの制御を行う制御手段とを備えた2次元直交変換と
    量子化装置。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
    号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
    の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
    部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
    小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
    を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
    量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
    手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
    せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
    当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
    記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
    て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
    段に選択させる処理を、予め定められた数の部分信号列
    を処理し終えるまで繰り返す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
    部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
    手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
    2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
    て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
  11. 【請求項11】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直
    方向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入
    力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行
    う第1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段
    が出力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記
    メモリから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出
    手段と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列
    に対し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変
    換手段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数
    信号列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手
    段と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値
    に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
    力を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
    と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
    力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
    電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
    かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
    が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
    段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
    何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
    係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
    びbの制御を行う制御手段とを備えた2次元直交変換と
    量子化装置。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
    号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
    の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
    部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
    小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
    を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
    量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
    手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
    せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
    当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
    記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
    て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
    段に選択させる処理を、所定の量子化特性に従った量子
    化により0以外の値に量子化される2次元直交変換係数
    が取り得る最小の電力を下回らない電力を有する最初の
    部分信号列まで繰り返す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
    部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
    手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
    2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
    て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
  12. 【請求項12】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化を行う装置であって、水平方向および垂直
    方向の何れか一方を第1方向、他方を第2方向とし、入
    力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変換を行
    う第1方向直交変換手段と、前記第1方向直交変換手段
    が出力する係数信号ブロックを格納するメモリと、前記
    メモリから第2方向の部分信号列を取り出す信号列送出
    手段と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列
    に対し第2方向の1次元直交変換を行う第2方向直交変
    換手段と、前記第2方向直交変換手段の出力である係数
    信号列を所定の量子化特性に従って量子化する量子化手
    段と、前記量子化特性に従った量子化により0以外の値
    に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
    力を第2方向の信号列単位で算出する判定閾値算出手段
    と、前記信号列送出手段より送出される部分信号列の電
    力を算出する電力算出手段と、前記電力算出手段の算出
    電力が前記判定閾値算出手段の算出閾値を下回っている
    かどうかを判定する大小比較手段と、全ての量子化係数
    が0である第2方向の信号列を生成する零係数列生成手
    段と、前記量子化手段と前記零係数列生成手段の出力の
    何れかを第2方向の信号列毎に選択して量子化後の出力
    係数信号とする量子化係数選択出力手段と、下記aおよ
    びbの制御を行う制御手段とを備えた2次元直交変換と
    量子化装置。 a)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、その部分信号列を前記信
    号列送出手段によって取り出して前記電力算出手段にそ
    の電力を算出させると共に前記判定閾値算出手段に当該
    部分信号列に対応する判定閾値電力を算出させて前記大
    小比較手段に両者を比較させ、算出電力が判定閾値電力
    を下回っているときには当該部分信号列に対して全ての
    量子化係数が0である量子化係数列を前記零係数列生成
    手段に生成させて前記量子化係数選択出力手段に選択さ
    せ、算出電力が判定閾値電力を下回っていないときには
    当該部分信号列に対して第2方向の1次元直交変換を前
    記第2方向直交変換手段に行わせて得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段で量子化させ
    て量子化係数列を生成させ、前記量子化係数選択出力手
    段に選択させる処理を、予め定められた数の部分信号列
    を処理し終えるか、処理し終えなくても所定の量子化特
    性に従った量子化により0以外の値に量子化される2次
    元直交変換係数が取り得る最小の電力を下回らない電力
    を有する最初の部分信号列を処理し終えるまで繰り返
    す。 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうち前記aで処理の対象としなかった
    部分信号列について、その部分信号列を前記信号列送出
    手段によって取り出して前記第2方向直交変換手段に第
    2方向の1次元直交変換を行わせ、得られた係数信号列
    を前記量子化特性に従って前記量子化手段に量子化させ
    て前記量子化係数選択出力手段に選択させる。
  13. 【請求項13】 前記2次元直交変換が2次元離散コサ
    イン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の
    1次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変
    換が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、量子化
    係数が全て0になる確率が高い部分信号列の順として、
    前記第1方向の1次元離散コサイン変換の次数の大きい
    順を用いる請求項10、11または12に記載の2次元
    直交変換と量子化装置。
  14. 【請求項14】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化を行うコンピュータに実行させるプログラ
    ムであって、水平方向および垂直方向の何れか一方を第
    1方向、他方を第2方向とするとき、前記コンピュータ
    に、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの少なく
    とも一部の第2方向の部分信号列について、その部分信
    号列の電力を算出すると共に所定の量子化特性に従った
    量子化により0以外の値に量子化される2次元直交変換
    係数が取り得る最小の電力を算出して両者を比較し、前
    者の電力が後者の電力を下回っているときには当該部分
    信号列に対して全ての量子化係数が0である量子化係数
    列を生成し、それ以外のときには当該部分信号列に対し
    て第2方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号
    列を前記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を
    生成するステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を実行させるプログラム。
  15. 【請求項15】 前記2次元直交変換が2次元離散コサ
    イン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の
    1次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変
    換が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、ステッ
    プbで処理の対象とする部分信号列は、前記第1方向の
    1次元離散コサイン変換の最高次変換係数に対応する部
    分信号列から次数の大きい順に選択された1個または複
    数個の部分信号列である請求項14に記載のプログラ
    ム。
  16. 【請求項16】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、水平方向および垂直方向の何れか一方を第1方
    向、他方を第2方向とするとき、前記コンピュータに、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出する共に所定の量子化特性に従った量子化により0
    以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得る
    最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後者
    の電力を下回っているときには当該部分信号列に対して
    全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、そ
    れ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の1
    次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子化
    特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるまで
    繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を実行させるプログラム。
  17. 【請求項17】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化をコンピュータに行わせるプログラムであ
    って、水平方向および垂直方向の何れか一方を第1方
    向、他方を第2方向とするとき、前記コンピュータに、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出すると共に所定の量子化特性に従った量子化により
    0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得
    る最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後
    者の電力を下回っているときには当該部分信号列に対し
    て全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、
    それ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の
    1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子
    化特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、所定の量子化特性に従った量子化により0以外の値
    に量子化される2次元直交変換係数が取り得る最小の電
    力を下回らない電力を有する最初の部分信号列まで繰り
    返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を実行させるプログラム。
  18. 【請求項18】 入力画素ブロックに対して2次元直交
    変換と量子化をコンピュータに実行させるプログラムで
    あって、水平方向および垂直方向の何れか一方を第1方
    向、他方を第2方向とするとき、前記コンピュータに、 a)入力画素ブロックに対して第1方向の1次元直交変
    換を行い、得られた係数信号ブロックをメモリに格納す
    るステップ、 b)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列について、量子化係数が全て0になる確
    率が高い部分信号列から順に、当該部分信号列の電力を
    算出する共に所定の量子化特性に従った量子化により0
    以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取り得る
    最小の電力を算出して両者を比較し、前者の電力が後者
    の電力を下回っているときには当該部分信号列に対して
    全ての量子化係数が0である量子化係数列を生成し、そ
    れ以外のときには当該部分信号列に対して第2方向の1
    次元直交変換を行って得られた係数信号列を前記量子化
    特性に従って量子化して量子化係数列を生成する処理
    を、予め定められた数の部分信号列を処理し終えるか、
    処理し終えなくても所定の量子化特性に従った量子化に
    より0以外の値に量子化される2次元直交変換係数が取
    り得る最小の電力を下回らない電力を有する最初の部分
    信号列を処理し終えるまで繰り返すステップ、 c)前記メモリに格納された係数信号ブロックの第2方
    向の部分信号列のうちステップbで処理の対象としなか
    った部分信号列について、当該部分信号列に対して第2
    方向の1次元直交変換を行って得られた係数信号列を前
    記量子化特性に従って量子化して量子化係数列を生成す
    るステップ、を実行させるプログラム。
  19. 【請求項19】 前記2次元直交変換が2次元離散コサ
    イン変換、前記第1方向の1次元直交変換が第1方向の
    1次元離散コサイン変換、前記第2方向の1次元直交変
    換が第2方向の1次元離散コサイン変換であり、ステッ
    プbでは、量子化係数が全て0になる確率が高い部分信
    号列の順として、前記第1方向の1次元離散コサイン変
    換の次数の大きい順を用いる請求項16、17または1
    8に記載のプログラム。
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