JP2003203770A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003203770A JP2002001543A JP2002001543A JP2003203770A JP 2003203770 A JP2003203770 A JP 2003203770A JP 2002001543 A JP2002001543 A JP 2002001543A JP 2002001543 A JP2002001543 A JP 2002001543A JP 2003203770 A JP2003203770 A JP 2003203770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェット法で製造される場合でも大きな
発光面積を得る。 【解決手段】画像表示装置は各々赤,緑,青の有機EL
素子OLEDを含む複数のカラー画素部PXUを備える。特
に赤,緑,青の有機EL素子OLEDの発光中心はこれら有
機EL素子OLEDを含むカラー画素部PXUに割り当てら
れる領域の中心を取り囲むように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の表示画素の各
々が有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子のよう
な自己発光素子を含む画像表示装置に関し、特に発光色
の異なる複数種の自己発光素子がカラー画像を表示する
ために組み合わされる画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機EL表示装置は、一般にマトリクス
状に配置される複数の有機EL素子をそれぞれ表示画素
として表示画面に画像を表示する。これら有機EL素子
は供給電流量に応じた輝度で自己発光する能動素子であ
り、これら有機EL素子の行に沿って形成される複数の
走査線およびこれら有機EL素子の列に沿って形成され
る複数の信号線の交差位置近傍に配置される電流制御回
路によりそれぞれ制御される。各電流制御回路は対応走
査線を介して駆動されたときに信号線からの表示信号を
取り込む画素スイッチ、画素スイッチからの表示信号を
ゲート電位として有機EL素子に流れる電流および輝度
を制御するために一対の電源線間において有機EL素子
と直列に接続される駆動トランジスタ、および画素スイ
ッチが非導通である状態で駆動トランジスタのゲート電
位を保持する容量素子等を含む。画素スイッチは例えば
薄膜トランジスタにより構成される。
【0003】典型的な有機EL素子はアノード電極およ
びカソード電極間に有機積層膜を挟持した構造を有す
る。この有機積層膜は、例えば赤、緑、または青の蛍光
性有機化合物を含む薄膜である発光層、この発光層に正
極からの正孔を注入する正孔輸送層、およびこの発光層
にカソード電極からの電子を注入する電子輸送層などか
らなる。直流電圧が有機EL素子のアノード電極および
カソード電極間に印加されると、発光層は正孔輸送層お
よび電子輸送層を介して注入される電子および正孔の再
結合により励起子を生成し、この励起子の失活時に生じ
る光放出により発光する。発光層からの光はアノード電
極およびカソード電極の一方を介して外部に取り出され
る。この光が例えばアノード電極を介して取り出される
場合には、アノード電極がITO等からなる光透過性電
極として形成され、カソード電極がバリウム等の低仕事
関数の金属からなる光反射性電極として形成される。こ
の構成により、有機EL素子は10V以下の印加電圧で
100〜100000cd/m程度の輝度を得ること
ができる。
【0004】ところで、上述の有機EL表示装置は、例
えば行方向において隣接する表示画素を3個1組でカラ
ー画素部とし、各組の表示画素をそれぞれ赤(R),緑
(G),青(B)という3原色に設定することによりカ
ラー画像を表示することが可能である。これら3原色は
例えば発光層の有機材料を互いに異ならせて3個の有機
EL素子をそれぞれ赤,緑,青で発光させる方法、ある
いは発光層の有機材料を共通にして3個の有機EL素子
をそれぞれ白色発光させこれら白色光を赤,緑,青のカ
ラーフィルタを透過させる方法で得ることができる。カ
ラーフィルタを利用する場合には、ここで生じる光量の
減衰を考慮してより大きな発光エネルギーが必要とな
る。従って、これら有機EL素子を赤,緑,青で発光さ
せる方法が一般に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】有機EL表示装置の製
造では、有機積層膜を形成するためにフォトエッチング
プロセスを利用することができないため、真空蒸着法あ
るいはインクジェットにより有機材料液滴を射出するイ
ンクジェット法を利用する必要がある。ちなみに、真空
蒸着法は低分子系有機材料で有機積層膜を成膜する場合
に用いられ、インクジェット法は有機積層膜を高分子系
有機材料で成膜する場合に用いられる。
【0006】各カラー画素部は赤、緑、青用の有機EL
素子のためにストライプ状の領域を確保し全体としてほ
ぼ正方形にすることが一般的である。しかしながら、イ
ンクジェット法には、発光層の形状が射出した液滴の広
がりにくさからほぼ1対1の縦横比に限られるという問
題があった。この結果、図8に示すようにストライプ状
領域の長手方向において有機EL素子の両側に無駄なス
ペースができてしまい、これが十分な発光面積を得られ
ない原因となっている。図9のように1色の表示画素に
複数の発光層を持つ有機EL素子を設けても、これら発
光層相互を隔壁で区切るためのマージンを残す必要があ
る上、液滴がほぼ円形に広がることから隔壁で発光層用
に規定された正方形領域のコーナ付近に有機材料のボイ
ドを残すことになり、これも領域の利用効率を低下させ
る原因となっている。ストライプ状領域に対する発光面
積の比率が低い場合には、表示画像がざらついて見える
という問題がある。また、有機EL素子の発光層に流れ
る電流密度は発光面積が小さいほど高くなり、有機EL
素子の寿命を短くしてしまう結果になる。
【0007】本発明は上述のような問題点を解消するた
めになされたもので、インクジェット法で製造される場
合でも大きな発光面積を得ることが可能な画像表示装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、各々互
いに発光色の異なる3種類以上の自己発光素子を含み略
マトリクス状に配置される複数のカラー画素部を備えた
画像表示装置であって、前記3種類以上の自己発光素子
の発光中心がこれらの自己発光素子を含むカラー画素部
に割り当てられる領域の中心を取り囲むように配置され
る画像表示装置が提供される。
【0009】この画像表示装置では、例えば赤,緑,青
で発光する3種類の自己発光素子がこれら自己発光素子
を含むカラー画素部に割り当てられる領域の中心を取り
囲むようにを配置される。これにより、走査線および信
号線により区画した正方形領域を各カラー画素部に割り
当てるような場合でも、各自己発光素子の形状を1:1
の縦横比となる正方形にすることができる。すなわち、
従来例のようにカラー画素部用の正方形領域を行方向に
3等分したストライプ状の領域にインクジェット法でこ
れら赤,緑,青自己発光素子をそれぞれ形成したときに
列方向において自己発光素子の両側に残るような無駄な
スペースを無くすことができる。さらに、電流制御部を
発光色に対応して分散配置する必要もなくなるため、配
線や素子構造を共通化して自己発光素子の発光面積を向
上させることが可能である。また、発光面積の低下に伴
う画像品質の劣化および素子寿命の劣化を防止すること
もできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る有機EL表示装置について添付図面を参照して説明す
る。この有機EL表示装置は下面側から外部に光を取り
出す下面発光型の有機ELパネルである。
【0011】図1は有機EL表示装置の回路構成を示
し、図2は図1に示すカラー画素部周辺の平面構造を示
す。この有機EL表示装置はカラー画像を表示するため
に有機ELパネルの表示領域DSにマトリクス状に配置
される複数のカラー画素部PXU、複数のカラー画素部
PXUの行に沿った複数の走査線Y(Y1〜Ym)、複
数の表示画素PXの列に沿った複数の信号線X(X1〜
X3n)、並びにこれら表示領域DSの外側に配置され
る走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路1、およ
び信号線X1〜X3nを駆動する信号線駆動回路2を備
える。走査線駆動回路1および信号線駆動回路2は表示
領域DSの外側に配置される。
【0012】各カラー画素部PXUは例えば赤(R),
緑(G),青(B)のように互いに異なる発光色で自己
発光する3種類の有機EL素子OLEDによりそれぞれ構成
される3個の表示画素PXを含む。3種類の有機EL素
子OLEDは、これら有機EL素子OLEDにそれぞれ流れる電
流を制御する電流制御部として用いられる3個の電流制
御回路3にそれぞれ接続される。信号線X1〜X3nは
図1に示すように複数のカラー画素部PXUをn列に区
分するように3本1組として束ねた形式で配置され、電
流制御回路3は図2に示すように3種類の有機EL素子
OLEDに平面的に重ならないようにして各々対応走査線Y
および対応信号線Xの交差位置近傍に配置される。
【0013】各電流制御回路3は、各画素を選択する画
素スイッチ、画素スイッチを介して供給される表示信号
に基づき対応する電流を有機EL素子OLEDに供給する駆
動素子、画素スイッチを介して駆動素子に供給される表
示信号を所定期間保持する容量素子を備えて構成され
る。ここでは画素スイッチはNチャネル型薄膜トランジ
スタN11で構成され、駆動素子はPチャネル型薄膜トラ
ンジスタP11により構成される。一対の電源線Vdd,Vs
s間において対応有機EL素子OLEDと直列に接続される
Pチャネル型薄膜トランジスタP11、対応信号線Xおよ
び薄膜トランジスタP11のゲート間に接続され対応走査
線Yを介して駆動されるNチャネル型薄膜トランジスタ
N11、および電源線Vddおよび薄膜トランジスタP11の
ゲート間に接続される容量素子C11を含む。容量素子C
11は薄膜トランジスタN11が非導通状態であるときに薄
膜トランジスタP11のゲート電位を保持するために用い
られる。
【0014】図2に示すように、赤用の有機EL素子OL
ED(R),緑用の有機EL素子OLED(G),および青用
の有機EL素子OLED(B)複数の信号線Xおよび走査線
Yによって規定される正方形のカラー画素部PXU用領
域の中心を取り囲む4象限のうちの3つに配置される。
すなわち、有機EL素子OLED(R)およびOLED(G)は
走査線Yに平行な行方向において並ぶように第1および
第2象限を占有し、有機EL素子OLED(B)は信号線X
i,Xi+1,Xi+2に平行な列方向において有機EL素子O
LED(G)と並ぶように第3象限を占有する。電流制御
部は上述したカラー画素部PXU用領域の中心を取り囲
む4象限のうちの残り1つである第4象限を占有する。
【0015】このように1カラー画素部PXUを構成す
る有機EL素子OLEDのうち少なくとも1つの有機EL素
子の発光中心が、他の有機EL素子の発光中心を結ぶ線
上にはなく、且つこの他の有機EL素子の発光中心を結
ぶ線と直交する線上に発光中心がくるよう配置するた
め、つまり1カラー画素部PXUを構成する有機EL素
子OLEDの発光中心のそれぞれが、走査線方向の同一直線
上に配置されない構造となっている。
【0016】このような配置とするため、縦横比がほぼ
1:1となるような有機EL素子であっても、十分な発
光面積を確保することが可能となる。
【0017】また、各色に対応する電流制御部を1カラ
ー画素部毎に集中して配置するため、配線などの共通化
が出来るため、回路面積を削減することが可能となる。
【0018】図3はカラー画素部PXUに含まれる各表
示画素PXの断面構造を示す。有機ELパネルは、光透
過性のガラス基板10上に、薄膜トランジスタP11,N1
1および有機EL素子OLEDを順に積層した構造を持つ。
ガラス基板10は例えば合成樹脂のような絶縁材に置き
換えてもよい。薄膜トランジスタN11およびP11の各々
はゲート電極Gを例えばポリシリコン(Poly-Silicon)
薄膜で構成される半導体能動層を覆うゲート絶縁膜上に
設けたトップゲート型である。有機EL素子OLEDはIT
O(Indium Tin Oxide)等の透明電極材料から成るアノ
ード電極AD、バリウム・アルミ合金から成るカソード
電極CD間に、アノードバッファ層AB、および発光層
EMを積層した構造である。
【0019】アノード電極ADは薄膜トランジスタN11
およびP11のゲート電極Gと共に容量素子C11の第1電
極を覆う光透過性の絶縁層間膜上に形成される。薄膜ト
ランジスタN11およびP11のソース電極Sおよびドレイ
ン電極G、信号線X、電源線Vddはアノード電極ADと
共にこの層間膜上に形成される。薄膜トランジスタN11
のソース電極Sおよびドレイン電極Dはこの層間膜およ
びゲート絶縁膜に形成される一対のコンタクトホールを
介して薄膜トランジスタN11の半導体能動層に設けられ
るソースおよびドレインにそれぞれ接続され、薄膜トラ
ンジスタP11のソース電極Sおよびドレイン電極Dはこ
の層間膜およびゲート絶縁膜に形成される一対のコンタ
クトホールを介して薄膜トランジスタP11の半導体能動
層に設けられるソースおよびドレインにそれぞれ接続さ
れる。信号線Xは薄膜トランジスタN11のソース電極S
と一体的に形成され、電源線Vddは容量素子C11の第2
電極として容量素子C11の第1電極に層間膜を介して部
分的に容量結合するようにして薄膜トランジスタP11の
ゲート電極Gと一体的に形成される。容量素子C11の第
1電極は層間膜に形成されるコンタクトホールを介して
薄膜トランジスタN11のドレイン電極Dに接続される。
薄膜トランジスタP11のドレイン電極Dは有機EL素子
OLEDのアノード電極ADの一端を覆うようにして形成さ
れる。
【0020】信号線X、薄膜トランジスタN11およびP
11のソース電極Sおよびドレイン電極D、電源線Vdd、
およびアノード電極ADは光透過性絶縁保護膜により全
体的に覆われ、この保護膜はアノード電極ADを露出す
るように開口され、アノード電極ADの露出部および保
護膜が親水膜により全体的に覆われ、さらにこの親水膜
が隔壁膜で全体的に覆われる。親水膜および隔壁膜はア
ノード電極ADを露出するように開口され。親水膜はア
ノード電極ADと隔壁膜との間において傾斜面として露
出する。有機EL素子OLEDのアノードバッファ層ABお
よび発光層EMが有機積層膜としてこの開口内にインク
ジェット法により順番に重ねて形成され、さらにバリウ
ム・アルミ合金が複数の有機EL素子OLEDのカソード電
極CDとして隔壁膜および発光層EMを覆って連続的に
形成される。
【0021】上述した有機EL素子OLEDの構成では、ア
ノード電極ADから注入されたホールとカソード電極C
Dから注入された電子とが発光層EMの内部で再結合し
たときに、発光層EMを構成する有機分子を励起して励
起子を発生させる。この励起子が放射失活する過程で発
光し、この光が発光層EMから光透過性を有するアノー
ド電極AD、層間膜、ゲート絶縁膜、およびガラス基板
10を介して外部へ発射される。
【0022】上述した第1実施形態に係る有機EL表示
装置では、赤,緑,および青用の有機EL素子OLEDが正
方形のカラー画素部PXU用領域の中心を取り囲む4象
限のうちの3つに配置される。これら有機EL素子OLED
はインクジェット法で有機積層膜を形成する場合に適し
た縦横比およそ1対1となる形状とした場合でも、発光
面積を増大させることが可能となる。従って、従来例の
ように正方形のカラー画素部用領域を行方向に3等分し
たストライプ状の領域にインクジェット法でこれら赤,
緑,青用の有機EL素子OLEDをそれぞれ形成したときに
列方向において有機EL素子OLEDの両側に残るような無
駄なスペースを無くすことができる。さらに、3個の電
流制御回路3を電流制御部として一箇所に集中させるこ
とができるため、配線や素子構造を共通化して得られる
領域的な余裕を赤,緑,および青用の有機EL素子OLED
に均等に配分して全体的な発光面積を向上させることが
可能である。また、有機EL素子OLEDの両側に残るよう
な無駄なスペースに起因した発光面積の低下に伴う画像
品質の劣化および素子寿命の劣化を防止することもでき
る。そして、有機EL表示装置の高精細化が実現でき
る。
【0023】以下、本発明の第2実施形態に係る有機E
L表示装置について添付図面を参照して説明する。この
有機EL表示装置は電流制御回路等の形成された基板と
対向する側から外部に光を取り出す上面発光型の有機E
Lパネルである。この有機EL表示装置の回路構造は図
1に示す第1実施形態のものと等価である。
【0024】図4はこの有機EL表示装置のカラー画素
部周辺の平面構造を示し、図5はこのカラー画素部に含
まれる各表示画素の断面構造を示す。図4および図5で
は、第1実施形態と同様な部分を同一参照符号で示し、
その説明を省略または簡素化する。
【0025】この上面発光方式を採用する場合には、図
5に示すように、アノード電極ADを保護膜を介して信
号線や電源線VDDとは別層に配置する構造が有利であ
る。すなわち、信号線等とは保護膜を介して別層にアノ
ード電極を配置するため、アノード電極をガラス基板1
0上に配置した電流制御回路等と重ねて配置することが
可能となり、アノード電極の形成面積を増大させること
ができる。
【0026】図4に示すように、赤用の有機EL素子OL
ED(R),緑用の有機EL素子OLED(G),および青用
の有機EL素子OLED(B)複数の信号線Xおよび走査線
Yによって規定される正方形のカラー画素部PXU用領
域の中心を取り囲む4象限に配置される。すなわち、有
機EL素子OLED(R)およびOLED(G)は走査線Yに平
行な行方向において並ぶように第1および第2象限を占
有し、有機EL素子OLED(B)は信号線Xi,Xi+1,X
i+2に平行な列方向において有機EL素子OLED(G)お
よび有機EL素子OLED(R)とそれぞれ並ぶように第3
象限および第4象限を占有する。第3象限および第4象
限については、青用有機EL素子OLED(B)の有機積層
膜を2等分した正方形の第1および第2部分によりそれ
ぞれ占有される。ここで、電流制御部は上述したカラー
画素部PXU用領域の中心を取り囲む4象限に配置され
た有機EL素子OLED(R),OLED(G),OLED(B)の
下方に配置される。
【0027】上述した第2実施形態に係る有機EL表示
装置では、赤,緑,および青用の有機EL素子OLEDが正
方形のカラー画素部PXU用領域の中心を取り囲む4象
限の全てに配置される。これら有機EL素子OLEDはイン
クジェット法で有機積層膜を形成する場合に適した縦横
比1対1の形状とした場合にも、高い発光面積を増大さ
せることができ、かつ高精細化を実現することが可能と
なる。従って、従来例のように正方形のカラー画素部用
領域を行方向に3等分したストライプ状の領域にインク
ジェット法でこれら赤,緑,青用の有機EL素子OLEDを
それぞれ形成したときに列方向において有機EL素子OL
EDの両側に残るような無駄なスペースを無くすことがで
きる。さらに、3個の電流制御回路3を電流制御部とし
てこれら有機EL素子OLEDの下方に配置させることがで
きるため、カラー画素部用領域を赤,緑,および青用の
有機EL素子OLEDに配分して全体的な発光面積を向上さ
せることが可能である。また、有機EL素子OLEDの両側
に残るような無駄なスペースに起因した発光面積の低下
に伴う画像品質の劣化および素子寿命の劣化を防止する
こともできる。
【0028】また、アノード電極と信号線、電源線VD
Dとを別層に配置する構造を採用した場合には、アノー
ド電極の形成面積をさらに増大させることが可能とな
り、配置位置の自由度が大きくなる。
【0029】さらに、この実施形態では、青用有機EL
素子OLED(B)が一定面積で略正方形に形成される1個
以上の有機積層膜(発光層EMおよびアノードバッファ
層AB)に区分して第3象限および第4象限に配置さ
れ、この結果として赤用有機EL素子OLED(R)の有機
積層膜および緑用有機EL素子OLED(G)の有機積層膜
に対して2倍の面積に設定される。これにより、例えば
有機EL素子OLED(B)の寿命が有機EL素子OLED
(R)およびOLED(G)の半分であるような場合に有機
EL素子OLED(B)に流れる電流密度を緩和して赤,緑
および青用有機EL素子OLEDの寿命を均一化することが
可能である。ちなみに、これらの面積比率は上述の値に
特定されず、発光色間の寿命の差異に応じて調整される
ことが好ましい。
【0030】尚、本発明は上述の第1および第2実施形
態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変
形可能である。
【0031】例えば図6のような閾値キャンセル回路を
電流制御回路に付加し、薄膜トランジスタP11のしきい
値電圧のバラツキをキャンセルさせることができる。こ
の閾値キャンセル回路は薄膜トランジスタN11のドレイ
ンおよび薄膜トランジスタP11のゲート間に接続される
キャパシタCC、薄膜トランジスタP11のドレイン電流
を有機EL素子OLEDに出力する第1スイッチとして形成
されるPチャネル型薄膜トランジスタP22、薄膜トラン
ジスタP11のゲート・ドレイン間の電位差をゼロにリセ
ットする第2スイッチとして形成されるPチャネル型薄
膜トランジスタP21とを含む。このような閾値キャンセ
ル回路回路を設けた場合には、薄膜トランジスタP11の
閾値に依存せずに有機EL素子OLEDに流れる電流を正確
に制御することが可能となる。
【0032】また、各実施形態では、有機EL素子OLED
のアノード電極ADをPチャネル型薄膜トランジスタP
11のドレイン電極Dに接続し、カソード電極CDを電源
線Vddに接続する場合について説明したが、カソード電
極CDをPチャネル型薄膜トランジスタP11のドレイン
電極Dに接続しアノード電極ADを電源線Vddに接続し
てもよい。ちなみに、本発明はこのような有機EL表示
装置だけでなく、形状が略1:1となるような表示素子
を有する表示装置に適用可能である。ここで、縦横比が
1:1となるような表示素子とは、図7に示すように、
実質的に発光に寄与する部分の平面形状が(a)円形、
(b)正多角形、(c)多角形、(d)正方形となるよ
うなものを指す。ここでは、親水膜により露出されるア
ノード電極形状と一致する。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、インクジ
ェット法で製造される場合でも大きな発光面積を得るこ
とが可能な画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置
の回路構成を示す図である。
【図2】図1に示すカラー画素部周辺の平面構造を示す
図である。
【図3】図2に示すカラー画素部に含まれる各表示画素
の断面構造を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置
のカラー画素部周辺の平面構造を示す図である。
【図5】図4に示すカラー画素部に含まれる各表示画素
の断面構造を示す図である。
【図6】第1および第2実施形態の電流制御回路に付加
可能な閾値キャンセル回路の例を示す図である。
【図7】第1および第2実施形態の有機EL素子におい
て実質的に発光に寄与する部分の平面形状例を示す図で
ある。
【図8】従来の有機EL表示装置において行方向に並ぶ
赤,緑,青用の有機EL素子に割り当てられたストライ
プ領域の各々に形成される単一の発光層を示す図であ
る。
【図9】従来の有機EL表示装置において行方向に並ぶ
赤,緑,青用の有機EL素子に割り当てられたストライ
プ領域の各々に形成される2つの発光層を示す図であ
る。
【符号の説明】
3…電流制御回路 Y…走査線 X…信号線 PXU…カラー画素部 OLED…有機EL素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 洋介 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 3K007 AB04 AB17 AB18 DB03 FA01 5C094 AA02 AA37 BA03 BA27 CA19 CA20 CA24 DA09 FB01 FB16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々互いに発光色の異なる3種類以上の
    自己発光素子を含み略マトリクス状に配置される複数の
    カラー画素部を備えた画像表示装置であって、前記3種
    類以上の自己発光素子の発光中心がこれらの自己発光素
    子を含むカラー画素部に割り当てられる領域の中心を取
    り囲むように配置されることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像表示装置は前記複数のカラー画
    素部にそれぞれ割り当てられた複数の電流制御部をさら
    に備え、各電流制御部は対応カラー画素部に含まれる前
    記3種類以上の自己発光素子と共に前記領域の中心を取
    り囲むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像表示装置は前記複数のカラー画
    素部にそれぞれ割り当てられた複数の電流制御部をさら
    に備え、各電流制御部は一対の電源線間において前記3
    種類以上の自己発光素子と直列にそれぞれ接続される複
    数の電流制御回路を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の信号線は各カラー画素部に含
    まれる自己発光素子の種類数毎に束ねて配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 各自己発光素子は有機エレクトロスミネ
    ッセンス素子であることを特徴とする請求項1に記載の
    画像表示装置。
  6. 【請求項6】 各電流制御部はポリシリコン半導体素子
    から構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 各自己発光素子は一定面積で略正方形に
    形成される1個以上の発光層を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の画像表示装置。
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