JP2003202817A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2003202817A
JP2003202817A JP2002001545A JP2002001545A JP2003202817A JP 2003202817 A JP2003202817 A JP 2003202817A JP 2002001545 A JP2002001545 A JP 2002001545A JP 2002001545 A JP2002001545 A JP 2002001545A JP 2003202817 A JP2003202817 A JP 2003202817A
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organic
oled
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light emitting
display
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JP2002001545A
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English (en)
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Hiroto Nakatogawa
博人 仲戸川
Yosuke Sakurai
洋介 櫻井
Yoshiaki Aoki
良朗 青木
Hideyuki Kogure
英之 小暮
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Toshiba Corp
Toshiba Information Systems Japan Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Information Systems Japan Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Information Systems Japan Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機EL素子のレイアウトの制約を低減する。 【解決手段】画像表示装置は各々互いに赤,緑,青用の
有機EL素子OLEDを含み略マトリクス状に配置される複
数のカラー画素部PXUと、複数のカラー画素部PXU
の行毎にそれぞれ接続される複数の走査線Yと、複数の
カラー画素部PXUの列に沿って有機EL素子OLEDに対
応するように配置される複数の信号線Xとを備える。特
に、カラー画素部PXUの列間に配置される信号線数は
カラー画素部に含まれる有機EL素子OLED数と一致す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の表示素子を含
んで構成される画素部をマトリクス状に配置してなる画
像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、有機EL表示装置は
一般に表示画素PXとしてマトリクス状に配置される複
数の有機EL素子OLEDを備える。これら有機EL素子OL
EDは供給電流量に応じた輝度で自己発光する能動素子で
あり、有機EL素子OLEDの行に沿って形成される複数の
走査線Y(Y1〜Ym)および有機EL素子OLEDの列に沿
って形成される複数の信号線X(X1〜X3n)の交差位
置近傍に配置される電流制御回路によりそれぞれ制御さ
れる。各電流制御回路は対応走査線Yを介して駆動され
たときに対応信号線からの表示信号を取り込む画素スイ
ッチN11、画素スイッチN11からの表示信号をゲート電
位として有機EL素子OLEDに流れる電流量により輝度を
制御するために一対の電源線Vdd,Vss間において
有機EL素子OLEDと直列に接続される駆動トランジスタ
P11、および画素スイッチN11が非導通である状態で駆
動トランジスタP11のゲート電位を保持する容量素子C
11等を含む。画素スイッチN11は例えばNチャネル型薄
膜トランジスタにより構成され、駆動トランジスタP11
は例えばPチャネル型薄膜トランジスタにより構成され
る。
【0003】典型的な有機EL素子OLEDは陽極および陰
極間に有機積層膜を挟持した構造を有する。この有機積
層膜は、例えば赤、緑、または青の蛍光性有機化合物を
含む薄膜である発光層、この発光層に正極からの正孔を
注入する正孔輸送層、およびこの発光層に陰極からの電
子を注入する電子輸送層などからなる。直流電圧が有機
EL素子OLEDの陽極および陰極間に印加されると、発光
層は正孔輸送層および電子輸送層を介して注入される電
子および正孔の再結合により励起子を生成し、この励起
子の失活時に生じる光放出により発光する。発光層から
の光は陽極および陰極の一方を介して外部に取り出され
る。この光が例えば陽極を介して取り出される場合に
は、陽極がITO等からなる光透過性電極として形成さ
れ、陰極がバリウム等の低仕事関数の金属からなる光反
射性電極として形成される。この構成により、有機EL
素子は10V以下の印加電圧で100〜100000c
d/m程度の輝度を得ることができる。
【0004】ところで、上述の有機EL表示装置は、例
えば行方向において隣接する表示画素PXを3個1組で
カラー画素部PXUとし、各組の表示画素PXをそれぞ
れ赤(R),緑(G),青(B)という3原色に設定す
ることによりカラー画像を表示することが可能である。
これら3原色は例えば発光層の有機材料を互いに異なら
せて3個の有機EL素子をそれぞれ赤,緑,青で発光さ
せる方法、あるいは発光層の有機材料を共通にして3個
の有機EL素子をそれぞれ白色発光させこれら白色光を
赤,緑,青のカラーフィルタを透過させる方法で得るこ
とができる。カラーフィルタを利用する場合には、ここ
で生じる光量の減衰を考慮してより大きな発光エネルギ
ーが必要となる。従って、これら有機EL素子を赤,
緑,青で発光させる方法が一般に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、複数の走査線Y
1〜Ymおよび複数の信号線X1〜X3nは図7に示すよう
に各行の有機EL素子OLEDを1個ずつ区画するように配
置される。そして例えば発光層の面積を大きくする場合
には、電流制御回路用素子および配線のレイアウトを変
更する必要が生じるだけでなく、半導体膜が電流回路用
素子および配線に用いられる場合に半導体膜をパターニ
ングするためのマスクを作り直す必要も生じる。この結
果、有機EL表示装置の開発時間および費用が増大する
という問題があった。
【0006】また、有機積層膜を形成するためにフォト
エッチングプロセスを利用することができないため、真
空蒸着法あるいはインクジェットにより有機材料液滴を
射出するインクジェット法を利用する必要がある。ちな
みに、真空蒸着法は低分子系有機材料で有機積層膜を成
膜する場合に用いられ、インクジェット法は有機積層膜
および陰極を高分子系有機材料で成膜する場合に用いら
れる。
【0007】さらに、各カラー画素部PXUは赤、緑、
青用の有機EL素子OLEDのためにストライプ状の領域を
確保し全体としてほぼ正方形にすることが一般的であ
る。しかしながら、インクジェット法には、発光層の形
状が射出した液滴の広がりにくさからほぼ1対1の縦横
比に限られるという問題があった。この結果、ストライ
プ状領域の長手方向において有機EL素子OLEDの両側に
無駄なスペースができてしまい、これが十分な発光面積
を得られない原因となっている。各有機EL素子OLEDに
複数の発光層を設けても、これら発光層相互を隔壁で区
切るためのマージンを残す必要がある上、液滴がほぼ円
形に広がることから隔壁で発光層用に規定された正方形
領域のコーナ付近に有機材料のボイドを残すことにな
り、これも領域の利用効率を低下させる原因となってい
る。ストライプ状領域に対する発光面積の比率が低い場
合には、表示画像がざらついて見えるという問題があ
る。また、有機EL素子OLEDの発光層に流れる電流密度
は発光面積が小さいほど高くなり、有機EL素子OLEDの
寿命を短くしてしまう結果になる。
【0008】本発明は上述のような問題に鑑みてなされ
たもので、有機EL素子のレイアウト変更等に伴う配線
や回路のレイアウト変更が不要な画像表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
表示素子を含み略マトリクス状に配置される複数の画素
部と、画素部の行毎にそれぞれ接続される複数の走査線
と、画素部の列に沿って表示素子に対応するように配置
される複数の信号線とを備え、画素部の列間に配置され
る信号線数が前記画素部に含まれる表示素子数と一致す
るする画像表示装置が提供される。
【0010】この画像表示装置では、レイアウト設計の
自由度を向上させることができる。また、配線、回路等
の変更することなく、表示素子のレイアウト変更するこ
とが可能となり、レイアウト変更を容易に行うことがで
きる。また、同一画素ピッチに対して発光面積を増大さ
せることが可能となり、画質を良好なものにすることが
でき、さらに電流密度を小さくして寿命を長くすること
が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る有機EL表示装置について添付図面を参照して説明す
る。この有機EL表示装置は回路等の形成された基板側
から外部に光を取り出す下面発光型である。
【0012】図1は有機EL表示装置の回路構成を示
し、図2は図1に示す一カラー画素部周辺の平面構造を
示す。この有機EL表示装置はカラー画像を表示するた
めに表示領域DSにマトリクス状に配置される複数のカ
ラー画素部PXU、複数のカラー画素部PXUの行に沿
った複数の走査線Y(Y1〜Ym)、複数の表示画素P
Xの列に沿った複数の信号線X(X1〜X3n)、並び
に走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路1、およ
び信号線X1〜X3nを駆動する信号線駆動回路2を備
える。走査線駆動回路1および信号線駆動回路2は表示
領域DSの外側に配置される。
【0013】各カラー画素部PXUは例えば赤(R),
緑(G),青(B)のように互いに異なる発光色で自己
発光する3種類の有機EL素子OLEDによりそれぞれ構成
される3個の表示画素PXを含む。3種類の有機EL素
子OLEDは、これら有機EL素子OLEDにそれぞれ流れる電
流を制御する電流制御部として用いられる3個の電流制
御回路3にそれぞれ接続される。信号線X1〜X3nは
図1に示すように複数のカラー画素部PXUをn列に区
分するように3本1組として束ねた形式で配置され、電
流制御回路3は図2に示すように3種類の有機EL素子
OLEDに平面的に重ならないようにして各々対応走査線Y
および対応信号線Xの交差位置近傍に配置される。
【0014】各電流制御回路3は対応する走査線および
信号線に接続する画素スイッチN11、画素スイッチN11を
介して供給される表示信号を所定期間保持する容量素子
C11、一対の電源線Vdd,Vss間において対応有機
EL素子OLEDと直列に接続される駆動制御素子P11を備
えて構成される。例えば画素スイッチN11はNチャネル
型薄膜トランジスタで構成され、駆動制御素子P11はP
チャネル型薄膜トランジスタで構成される。Nチャネル
型薄膜トランジスタN11のソース電極は対応信号線Xに
接続され、ドレイン電極は薄膜トランジスタP11のゲー
ト電極に接続され、ゲート電極は対応走査線Yに接続さ
れる。容量素子C11の一方の端子はPチャネル型薄膜ト
ランジスタP11のゲート電極に接続され、他方の端子は
Pチャネル型薄膜トランジスタP11のソース電極に接続
される。また、Pチャネル型薄膜トランジスタP11は対
応有機EL素子OLEDの駆動制御素子としてそのドレイン
電極が有機EL素子の一方の電極、ここでは陽極に接続
される。画素スイッチとして薄膜トランジスタN11は対
応走査線Yを介して駆動されたときに対応信号線Xから
表示信号を取り込みこの表示信号をゲート電位として薄
膜トランジスタP11に印加する。容量素子C11は薄膜ト
ランジスタN11が非導通状態であるときに薄膜トランジ
スタP11のゲート電位を保持するために用いられる。
【0015】図2に示すように、赤用の有機EL素子OL
ED(R),緑用の有機EL素子OLED(G),および青用
の有機EL素子OLED(B)はカラー画素部毎に、複数の
信号線Xおよび走査線Yによって規定されるカラー画素
部PXU用領域に配置される。
【0016】このように、有機EL素子間に信号線を配
置せず、カラー画素部に対応する有機EL素子の信号線
を近接配置するため、有機EL素子をカラー画素部毎に
信号線と走査線で囲われた空地部に配置することができ
る。
【0017】このような構成とすることにより、有機E
L素子の設計レイアウトの自由度を向上させることがで
きる。また、配線や回路の変更なくして有機EL素子の
レイアウトを変更することが可能となる。例えば、発光
層に高分子材料を採用してインクジェット法を用い、発
光層の縦横比が1:1となる場合、有機EL素子の形成
面積を増大させようとすると、従来構造においては、信
号線の配置間隔を大きくする必要があり、有機EL素子
のレイアウト変更に伴い、配線、回路等のレイアウト変
更が必要であった。しかし、カラー画素部間にこれに対
応する信号線を配置することにより、下地回路のレイア
ウトを変更することなく、有機EL素子のレイアウトを
変更することが可能となる。
【0018】図3はカラー画素部PXUに含まれる各表
示画素PXの断面構造を示す。有機ELパネルは、光透
過性のガラス基板10上に、薄膜トランジスタP11,N1
1および有機EL素子OLEDを順に積層した構造を持つ。
ガラス基板10は例えば合成樹脂のような絶縁材に置き
換えてもよい。薄膜トランジスタN11およびP11の各々
はゲート電極Gを例えばポリシリコン(Poly-Silicon)
薄膜で構成される半導体能動層を覆うゲート絶縁膜上に
設けたトップゲート型である。有機EL素子OLEDはIT
O(Indium Tin Oxide)等の透明電極材料から成るアノ
ード電極AD、バリウム・アルミ合金から成るカソード
電極CD間に、アノードバッファ層AB、および発光層
EMを積層した構造である。
【0019】アノード電極ADは薄膜トランジスタN11
およびP11のゲート電極Gと共に容量素子C11の第1電
極を覆う光透過性の絶縁層間膜上に形成される。薄膜ト
ランジスタN11およびP11のソース電極Sおよびドレイ
ン電極D、信号線X、電源線Vddはアノード電極AD
と共にこの層間膜上に形成される。薄膜トランジスタN
11のソース電極Sおよびドレイン電極Dはこの層間膜に
形成される一対のコンタクトホールを介して薄膜トラン
ジスタN11の半導体能動層に設けられるソースおよびド
レインに接続され、薄膜トランジスタP11のソース電極
Sおよびドレイン電極Dはこの層間膜に形成される一対
のコンタクトホールを介して薄膜トランジスタP11の半
導体能動層に設けられるソースおよびドレインに接続さ
れる。信号線Xは薄膜トランジスタN11のソース電極S
と一体的に形成され、電源線Vddは容量素子C11の第
2電極として容量素子C11の第1電極に層間膜を介して
部分的に容量結合するようにして薄膜トランジスタP11
のソース電極Sと一体的に形成される。容量素子C11の
第1電極は層間膜に形成されるコンタクトホールを介し
て薄膜トランジスタN11のドレイン電極Dに接続され
る。薄膜トランジスタP11のドレイン電極Dは有機EL
素子OLEDのアノード電極ADの一端を覆うようにして形
成される。
【0020】信号線X、薄膜トランジスタN11およびP
11のソース電極Sおよびドレイン電極D、電源線Vd
d、およびアノード電極ADは光透過性絶縁保護膜によ
り全体的に覆われ、この保護膜はアノード電極ADを露
出するように開口され、アノード電極ADの露出部およ
び保護膜が親水膜により全体的に覆われ、さらにこの親
水膜が隔壁膜で全体的に覆われる。親水膜および隔壁膜
はアノード電極ADを露出するように開口され、親水膜
はアノード電極ADと隔壁膜との間において傾斜面とし
て露出する。有機EL素子OLEDのアノードバッファ層A
Bおよび発光層EMが有機積層膜としてこの開口内にイ
ンクジェット法により順番に重ねて形成され、さらに単
一のバリウム・アルミ合金が複数の有機EL素子OLEDの
カソード電極CDとして隔壁膜および発光層EMを覆っ
て形成される。
【0021】上述した有機EL素子OLEDの構成では、ア
ノード電極ADから注入されたホールとカソード電極C
Dから注入された電子とが発光層EMの内部で再結合し
たときに、発光層EMを構成する有機分子を励起して励
起子を発生させる。この励起子が放射失活する過程で発
光し、この光が発光層EMから透明なアノード電極A
D、層間膜、ゲート絶縁膜、およびガラス基板10を介
して外部へ発射される。
【0022】上述した第1実施形態に係る有機EL表示
装置では、信号線X1〜X3nが複数のカラー画素部P
XUをn列に区分するように3本1組として束ねた形式
で配置され、電流制御回路3が3種類の有機EL素子OL
EDに平面的に重ならないようにして各々対応走査線Yお
よび対応信号線Xの交差位置近傍に配置される。これに
より、赤,緑,および青用の有機EL素子OLEDが共通の
カラー画素部PXU用領域において自由なレイアウトで
配置できる。これら有機EL素子OLEDはインクジェット
法で有機積層膜を形成する場合に適した縦横比1対1の
形式で配置した場合にも、レイアウト変更を容易に行う
ことができる。従って、従来例のように正方形のカラー
画素部用領域を行方向に3等分したストライプ状の領域
にインクジェット法でこれら赤,緑,青用の有機EL素
子OLEDをそれぞれ形成したときに列方向において有機E
L素子OLEDの両側に残るような無駄なスペースを無くす
ことができる。そして、同一の画素ピッチでも発光面積
を増大させることができる。さらに、3個の電流制御回
路3を電流制御部として所定範囲に集中させることがで
きるため、配線や素子構造を共通化して得られる領域的
な余裕を赤,緑,および青用の有機EL素子OLEDに均等
に配分して全体的な発光面積を向上させることが可能で
ある。また、有機EL素子OLEDの両側に残るような無駄
なスペースに起因した発光面積の低下に伴う画像品質の
劣化および素子寿命の劣化を防止することもできる。
【0023】また、配線や素子構造のレイアウト変更す
ることなく、有機EL素子のレイアウト変更を行うこと
が可能となるので、配線やTFT等を形成する際のマス
クを作りなおす必要がなく、製造コストも削減すること
ができる。
【0024】図4は図2に示すカラー画素部PXUの平
面構造の変更例を示す。この変更例のように複数の有機
EL素子OLEDの発光特性に合わせて、発光面積を調整す
ることができる。有機EL表示装置の寿命はこれら有機
EL素子OLEDのうちで最も短い有機EL素子OLEDの寿命
に一致してしまうことから、これら有機EL素子OLEDの
面積比率がそれぞれの寿命を揃えるように設定される。
ここでは、同一面積で形成した場合に青用の有機EL素
子OLED(B)の寿命が最も短く、次いで緑用の有機発光
特性OLED(G)の寿命が短く、赤用の有機EL素子OLED
(R)の寿命が最も長い材料を用いた場合について説明
する。いずれの発光色であっても、有機EL素子OLEDに
流れる電流の密度が高いほど寿命が短くなる。逆にいえ
ば、この電流密度を低下させることにより寿命を長くす
ることが可能である。このため、図4に示す例では、青
用の有機EL素子OLED(B)の面積が赤用の有機EL素
子OLED(R)および緑用の有機発光特性OLED(G)より
も広く設定されている。ちなみに、青用の有機EL素子
OLED(B)および緑用の有機発光特性OLED(G)は略長
方形となっているが、いずれの有機EL素子OLEDも親水
膜により縦横比1対1の正方形に規定された2個の発光
層EMを有する。これにより、発光層EMがインクジェ
ット法で形成される場合でも有機材料を均一に分布させ
ることができる。
【0025】この変更例のように発光色の異なる3種類
の有機EL素子OLEDの面積比率を図2に示すレイアウト
から図4に示すレイアウトに変更する場合に、配線、電
流制御回路3の回路構成を変更する必要がないため、開
発時間および費用を抑えることが可能である。また、有
機EL素子OLEDが薄膜トランジスタP11、薄膜トランジ
スタN11、容量素子C11、走査線Y、信号線Xおよびこ
れらの配線に隣接する状態では、一般的な配線相互間の
マージンよりも大きなマージンが必要とされるが、図2
または図4に示すように複数の有機EL素子OLEDが所定
範囲に集中することによって、上述の配線等がこれら有
機EL素子OLEDに隣接するような状態を少なくできるた
め。複数の有機EL素子OLEDが集中する所定範囲自体を
広げることもできる。また、信号線Xが有機EL素子OL
EDを迂回して配置されることもないため配線面積も小さ
く保つことが可能である。これにより、同じ画素ピッチ
でも発光面積を上げ、見栄えと寿命を改善することが可
能になる。
【0026】以下、本発明の第2実施形態に係る有機E
L表示装置について添付図面を参照して説明する。第1
実施形態では、3本の赤,緑,青用信号線X(R),X
(G),X(B)がカラー画素部PXUの一方側で束ね
られているため、緑用および赤用の薄膜トランジスタN
11のソース電極Sが図4に丸印で示す3箇所で信号線X
(G),X(B)と交差して容量結合する。信号線への
表示信号の書込み方法によっては、この容量結合によ
り、表示信号が変動してしまい画像不良を起こす場合が
ある。このため、第2実施形態の有機EL表示装置はこ
のような容量結合箇所を低減するように構成される。
【0027】図5はこの有機EL表示装置の回路構成を
示し、図6は図5に示すカラー画素部周辺の平面構造を
示す。図5および図6では、第1実施形態と同様な部分
を同一参照符号で示し、その説明を省略または簡素化す
る。
【0028】この有機EL表示装置では、各カラー画素
部PXUは赤(R),緑(G),青(B)のように互い
に異なる発光色で自己発光する3種類の有機EL素子OL
EDによりそれぞれ構成される3個の表示画素PXを含
む。3種類の有機EL素子OLEDは、これら有機EL素子
OLEDにそれぞれ流れる電流を制御する電流制御部として
用いられる3個の電流制御回路3にそれぞれ接続され
る。信号線X1〜X3nは図5に示すように表示領域D
Sの最外郭を除き第1実施形態と同様に3本1組として
束ねられてカラー画素部PXUの列間に配置される。各
電流制御部3は対応カラー画素部PXUの左側において
隣接する信号線Xの2本および右側において隣接する信
号線Xの1本に接続される。
【0029】上述のような構成では、赤用の薄膜トラン
ジスタN11のソース電極Sが図6に丸印で示す1箇所で
だけ信号線X(G)と交差して容量結合する。すなわ
ち、第2実施形態では、容量結合箇所を図4で示した3
個から1個に低減し、容量結合に起因する表示画像の画
質劣化を改善することができる。また、この実施形態で
も第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0030】このように、カラー画素部の信号線の取り
出しを、各カラー画素部の両側から行うことにより、カ
ップリング容量を低減することが可能となる。また、こ
のような構造においても、カラー画素部の有機EL素子
を、対応する信号線で分割配置することなく、集中配置
することができ、第1実施形態と同様の効果を奏するこ
とができる。
【0031】尚、本発明は上述の第1および第2実施形
態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変
形可能である。
【0032】例えば薄膜トランジスタP11のしきい値特
性のバラツキにより有機EL素子OLEDに流れる電流を正
確に制御できないような場合には、閾値キャンセル回路
を電流制御回路に付加することで、正確な制御を行うこ
とが可能である。また、各実施形態では、有機EL素子
の一対の電極のうち、駆動制御素子と接続する方をアノ
ード電極としたが、駆動制御素子と接続する側の電極を
カソード電極としてもよい。
【0033】また、電源線Vddを信号線と平行に配置
する場合について説明したが、走査線と平行に配置して
もよい。
【0034】また、上述の実施形態ではカラー表示を行
う場合について説明したが、これに限定されず、2値表
示の表示素子を複数備えた画素部に適用することも可能
である。例えば、各表示素子の発光面積を調整し、面積
階調方式により輝度を調整するものであってもよい。
【0035】上述の各実施形態では、下面発光型につい
て説明したが、本発明を上面発光型に適用することも可
能である。さらに本発明はこのような有機EL表示装置
だけでなく、様々な表示装置に適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示素子
のレイアウト設計の自由度を向上させることができる。
また、配線、回路等の変更することなく、表示素子のレ
イアウト変更することが可能となり、レイアウト変更を
容易に行うことができる。また、同一画素ピッチに対し
て発光面積を増大させることが可能となり、画質を良好
なものにすることができ、さらに電流密度を小さくして
寿命を長くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機EL表示装置
の回路構成を示す図である。
【図2】図1に示すカラー画素部周辺の平面構造を示す
図である。
【図3】図2に示すカラー画素部に含まれる各表示画素
の断面構造を示す図である。
【図4】図2に示すカラー画素部周辺の平面構造の変更
例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る有機EL表示装置
の回路構成を示す図である。
【図6】図5に示すカラー画素部周辺の平面構造を示す
図である。
【図7】従来の有機EL表示装置の回路構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
DS…表示領域 PX…表示画素 Y…走査線 X…信号線 N11…画素スイッチ C11…容量素子 P11…駆動制御素子 OLED…有機EL素子 Vss…基準電源線 Vdd…駆動電源線 PXU…カラー画素部
フロントページの続き (72)発明者 櫻井 洋介 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 青木 良朗 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2 株式 会社東芝深谷工場内 (72)発明者 小暮 英之 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝情報システム株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB11 AB18 DB03 FA01 5C094 AA08 AA10 AA31 AA48 AA60 BA03 BA12 BA27 CA19 CA20 CA24 DA07 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 FA01 FB01 FB20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表示素子を含み略マトリクス状に
    配置される複数の画素部と、前記画素部の行毎にそれぞ
    れ接続される複数の走査線と、前記画素部の列に沿って
    前記表示素子に対応するように配置される複数の信号線
    とを備え、前記画素部の列間に配置される信号線数が前
    記画素部に含まれる表示素子数と一致することを特徴と
    する画像表示装置。
  2. 【請求項2】 各表示素子は対応画素部の一方側で束ね
    られた信号線に接続されることを特徴とする請求項1に
    記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 各表示素子は対応画素部の一方側で束ね
    られた信号線の一部および他方側で束ねられた信号線の
    一部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の画
    像表示装置。
  4. 【請求項4】 各表示素子は有機エレクトロスミネッセ
    ンス素子であることを特徴とする請求項1に記載の画像
    表示装置。
  5. 【請求項5】 各表示素子は、平面形状の縦横比が1:
    1でなる発光層を含むことを特徴とする請求項4に記載
    の画像表示装置。
JP2002001545A 2002-01-08 2002-01-08 画像表示装置 Pending JP2003202817A (ja)

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