JP2003200562A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

Info

Publication number
JP2003200562A
JP2003200562A JP2002000684A JP2002000684A JP2003200562A JP 2003200562 A JP2003200562 A JP 2003200562A JP 2002000684 A JP2002000684 A JP 2002000684A JP 2002000684 A JP2002000684 A JP 2002000684A JP 2003200562 A JP2003200562 A JP 2003200562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
scan
data
recorded
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002000684A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shiotani
真 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002000684A priority Critical patent/JP2003200562A/ja
Publication of JP2003200562A publication Critical patent/JP2003200562A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの記録素子の記録特性が経時的にばらつ
く場合においても、確実にスジやムラを低減させる。 【解決手段】 記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体
上で相対的に移動させる記録走査によって記録を行う際
に、記録ヘッドの移動により記録された画像を読み取り
(S102)、本来記録されるべきデータと読み取った
データとの差分データを求め(S103)、差分データ
を、例えば、次回の記録走査で記録すべき画像データを
加算して記録された画像上に重ねて記録する(S10
4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録方
法に関し、特に、記録素子を有する記録ヘッドを記録媒
体上で相対的に移動させる記録走査によって記録を行う
記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置とし
て、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等
シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用さ
れている。
【0003】プリンタの記録方式としては様々な方式が
知られているが、インクジェット方式は、用紙等の記録
媒体に非接触記録が可能である、カラー化が容易であ
る、静粛性に富む、等の理由で近年特に注目されてお
り、又その構成としては所望される記録情報に応じてイ
ンクを吐出する記録ヘッドを装着すると共に用紙等の記
録媒体の送り方向と直角な方向に往復走査しながら記録
を行なうシリアル記録方式が安価で小型化が容易などの
点から一般的に広く用いられている。
【0004】近年では、コンピュータや周辺機器のハー
ド/ソフトの急速な発展と、ネットワークなどの情報イ
ンフラが整備されるのに伴い、プリンタに対して更なる
高速化、高画質化が求められている。
【0005】インクジェット方式のプリンタにおいて高
画質化を妨げる大きな要因として、吐出されるインク滴
のばらつきがあげられる。より詳細には、吐出方向のば
らつきと吐出量のばらつきとがあり、いずれも各吐出毎
に経時的に変化するものと変化しないものとがある。
【0006】各吐出口(ノズル)間でインク滴の吐出方
向にばらつきがあると、記録媒体上に形成されるドット
(画素)の位置がずれてしまい、この結果、記録画像に
おけるスジとして視認される。
【0007】また、各吐出口間で吐出量にばらつきがあ
ると、記録媒体上に形成されるドットの大きさや濃度が
ばらつき、この結果、記録画像における濃度ムラとして
視認される。
【0008】また、一つの吐出口からの吐出方向や吐出
量にばらつきがあると、記録媒体上の主走査方向に形成
されるドットの位置、大きさ、濃度がばらつき、この結
果、主走査方向のラインが乱れたり、記録画像における
ざらつきとして視認される。この問題は、インクジェッ
ト方式の中でも、特に熱エネルギーを利用してインク滴
を吐出させる、いわゆるバブルジェット(登録商標)
(BJ)方式において発生しやすい。
【0009】吐出口毎の吐出方向と吐出量のばらつきを
抑制する一つの手法として、各ノズル及び記録ヘッドの
製造工程での精度を向上させることが行われている。し
かしながら、このような手法では、製造コストが高くな
ったり、製造歩留まりが低下する等の別の問題が生じ
る。
【0010】また、濃度ムラをソフトウェア的に解消す
る方法として、吐出口間での吐出インク量の差を打ち消
すようにインク滴の打ち込み数を変化させる方法が、特
開昭57−41965号公報、特許第2708439号
公報、特許第2711011号公報などに開示されてい
る。これらの発明は、あらかじめ記録ヘッドでテストパ
ターンを記録してこれを読み取ることによって各ノズル
の特性情報を得、この情報を実際に画像を記録する際に
行う画像処理に利用して、インク滴の打込み数や吐出量
などを調整し、スジやムラの発生を低減するというもの
であり、有効な方法として実際の記録装置にも用いられ
ている。
【0011】しかしながら、この方法は吐出口間での吐
出インク量のばらつきが経時的に変化した場合には、そ
の都度、テストパターンの記録と読み込みを行い、イン
ク滴打ち込み数などを再調整する必要があるので、装置
のメンテナンス性が低下するという問題を有している。
また、この方法は、一つの吐出口からの吐出方向や吐出
量が吐出毎にばらつく場合に対しては効果がない。
【0012】上述の問題点を解決するために、主走査方
向の1ラインを複数の吐出口から吐出されるインク滴に
よって形成することにより、吐出口間での吐出方向や吐
出量のばらつきに起因するスジや濃度ムラを認識し難く
させる記録方法が、例えば特開昭60−107975号
公報や特開平3−231861号公報に開示されてい
る。
【0013】この方法では、先行する記録ヘッドの主走
査(以下、単にスキャンともいう)で縦横方向で互いに
隣接しない画素を記録し、次に記録紙を副走査方向に吐
出口列の長さの半分の長さだけ送り、先行スキャンで記
録しなかった残りの画素を後続のスキャンで記録する。
【0014】図1はこの方法の具体的な例を示してお
り、(a)に示す「画素データ」のような各ラインの全
ての画素を形成するような場合には、(b)の「記録方
法」に示すように、主走査方向のドット列(ライン)は
異なる2つの吐出口を交互に用いて形成されるため、吐
出方向のばらつきが平均化されスジが見えにくくなる。
また、図1に示す方法によれば、吐出容量の吐出口間ば
らつきが標準偏差σで正規分布している場合には、吐出
量のライン間ばらつきはσ/√2に減少する。これによ
り、濃度のばらつきとなって認識されるライン間の吐出
量ばらつきが減少し、より濃度ムラの少ない画像を得る
ことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば図2
の「画像データ」に示すように、全ての画素が形成され
ない特定のハーフトーン画像を記録する場合には、この
方法では一本のラインが同一の吐出口からのインク滴で
形成されることになるため、スジや濃度ムラの低減が全
く行われなくなってしまうという問題点がある。
【0016】また、この方法は、複数の吐出口からのイ
ンク滴を用い、吐出方向や吐出量を平均化することによ
って、スジやムラを統計的、確率的に低減させるもので
あるので、スジやムラが低減されない場合がある。例え
ば、同じラインを形成する二つの吐出口からのインク滴
が両方とも同じ方向に曲がって吐出されたり、吐出量が
同じように少なかったりすれば、スジやムラは低減され
ない。
【0017】更に、この方法は、一つの吐出口からの吐
出方向や吐出量が吐出毎にばらつく場合に対しては効果
がない。
【0018】スジやムラを認識し難くする他の記録方法
として、本願発明者等によって提案された特開平4−3
58847号公報に開示される方法がある。この方法
は、一画素を多数の吐出口から吐出する多数のインク滴
を用いて形成する多値画像記録方式においてスジやムラ
を低減するものである。
【0019】この方法では、前述の特開昭60−107
975号公報や特開平3−231861号公報に記載さ
れた方法が二値記録を行うのに対して、多値記録を行う
ので、特定のハーフトーン画像を記録する場合にもスジ
やムラが発生しにくいという特徴を有している。
【0020】しかしながら、この方法も、複数の吐出口
からのインク滴を用いて吐出方向、吐出量を平均化する
ことによって、スジやムラを統計的、確率的に低減させ
るものであるので、スジやムラが低減されない場合があ
る。
【0021】更に、この方法でも、一つの吐出口からの
吐出方向や吐出量が吐出毎にばらつく場合に対しては効
果がない。
【0022】なお、これらの問題はインクジェット記録
装置において顕著に現れるが、各記録素子を微細に形成
して高解像度で記録する他の方式の記録装置においても
同様なスジやムラが発生し得る。
【0023】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、どのような画像に対しても確実にス
ジやムラを低減させることができると共に、一つの記録
素子の記録特性が経時的にばらつく場合においても、確
実にスジやムラを低減させることができる記録装置及び
記録方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録装置は、記録素子を有する記録ヘッド
を記録媒体上で相対的に移動させる記録走査によって記
録を行う記録装置であって、前記記録ヘッドの移動によ
り記録された画像を読み取る読み取り手段と、本来記録
されるべき画像データと前記読み取り手段によって読み
取った画像データとの差分データを求める差分算出手段
と、前記差分データを、前記記録された画像上に記録す
る補正記録手段と、を備えている。
【0025】また、上記目的を達成する本発明の記録方
法は、記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体上で相対
的に移動させる記録走査によって記録を行う記録方法で
あって、前記記録ヘッドの移動により記録された画像を
読み取り手段によって読み取る読み取り工程と、本来記
録されるべきデータと前記読み取り工程で読み取ったデ
ータとの差分データを求める差分データ算出工程と、前
記差分データを、前記記録された画像上に記録する補正
記録工程と、を備えている。
【0026】更に、上記本発明の記録方法を実現するプ
ログラムコードを格納した記憶媒体によっても上記目的
は達成される。
【0027】ずなわち、本発明では、記録素子を有する
記録ヘッドを記録媒体上で相対的に移動させる記録走査
によって記録を行う際に、記録ヘッドの移動により記録
された画像を読み取り、本来記録されるべきデータと読
み取ったデータとの差分データを求め、差分データを、
記録された画像上に重ねて記録する。
【0028】このような記録を行うことによって、記録
すべき画像データがどのようなものであっても、確実に
スジやムラが低減され、また、一つの記録素子の記録特
性が経時的にばらつく場合においても、確実にスジ、ム
ラを低減させ、本来記録すべき画像データにより忠実な
記録画像を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0030】なお、以下に説明する実施形態では、イン
クジェット記録方式を用いたプリンタを例に挙げて説明
する。
【0031】本明細書において、「記録」(「プリン
ト」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報
を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人
間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否
かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等
を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものと
する。
【0032】また、「記録媒体」とは、一般的な記録装
置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック
・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮
革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0033】さらに、「インク」(「液体」と言う場合
もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様
広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されるこ
とによって、画像、模様、パターン等の形成または記録
媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付
与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され
得る液体を表すものとする。
【0034】[第1の実施形態]図3は、本発明の一実
施形態に係るインクジェットプリンタの概略を示す斜視
図である。
【0035】インクジェットプリンタ100において、
キャリッジ101は、互いに平行に延在する2本のガイ
ド軸104および105と摺動可能に係合する。これに
より、キャリッジ101は、駆動用モータおよびその駆
動力を伝達するベルト等の駆動力伝達機構(いずれも不
図示)により、ガイド軸104および105に沿って移
動することができる。キャリッジ101には、インクジ
ェット記録ヘッドと記録ヘッドからの記録の状態を読み
取るための読み取りユニット、記録ヘッドから吐出され
るインクを収納するインクタンクとを有するインクジェ
ットユニット103が搭載される。
【0036】インクジェットユニット103は、インク
を吐出するための記録ヘッド、および記録ヘッドによる
記録の状態を読み取る読み取りユニット、記録ヘッドに
供給されるインクを収納する容器としてのタンクからな
る。すなわち、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)およびイエロー(Y)の4色の各インクをそ
れぞれ吐出する記録素子としての吐出口(ノズル)を複
数有する4個の記録ヘッド、記録ヘッドによる記録の状
態を読み取るための発光部と読み取り部を備えた光学式
読み取りユニット、記録ヘッドのそれぞれに対応して設
けられるインクタンクがインクジェットユニット103
としてキャリッジ101上に搭載される。
【0037】記録媒体としての用紙106は、装置の前
端部に設けられる挿入口111から挿入され、最終的に
その搬送方向が反転され、送りローラ109によって上
記キャリッジ101の移動領域の下部に搬送される。こ
れにより、キャリッジ101に搭載された記録ヘッドか
らその移動に伴ってプラテン108によって支持された
用紙106上のプリント領域にプリントがなされる。
【0038】キャリッジ101の移動可能な領域の左端
には、キャリッジ101上の各記録ヘッドとそれらの下
部において対向可能な回復系ユニット110が設けら
れ、これにより非プリント時等に各記録ヘッドの吐出口
(ノズル)をキャップする動作や各記録ヘッドの吐出口
からインクを吸引する等の回復動作を行うことができ
る。
【0039】図4は、図3で説明したインクジェットユ
ニット103を示す概略斜視図である。このインクジェ
ットユニット103は、上述のようにブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローの各色インクをそれぞれ吐出す
る4個の記録ヘッドと、記録の状態を読み取るための発
光部及び読み取り部を備えた光学式読み取りユニットを
有している。
【0040】すなわち、キャリッジ101には各記録ヘ
ッドを個々に着脱可能に装着するためのヘッドケース1
02と、Bk用タンク20K、C用タンク20C、M用
タンク20M、Y用タンク20Y、および光学式読み取
りユニット21が搭載される。ヘッドケース102には
Bk、C、M、Yのインクをそれぞれ吐出するための記
録ヘッド30K、30C、30M、30Y(不図示)が
装着される。各タンクは接続部を介して対応する記録ヘ
ッドにインクを供給する。
【0041】図5は、本実施形態のインクジェットプリ
ンタの制御構成を示すブロック図である。
【0042】ホストコンピュータから、プリントすべき
文字や画像のデータ(以下画像データという)がプリン
タ100の受信バッファ401に入力される。また、正
しくデータが転送されていることを確認するためのデー
タや、プリンタの動作状態を知らせるデータがプリンタ
からホストコンピュータに転送される。受信バッファ4
01に入力したデータはCPUを有する制御部402の
管理のもとで、RAM形態のメモリ部403に転送され
一時的に格納される。
【0043】メカコントロール部404は、制御部40
2からの指令により、キャリッジ101や送りローラ1
09(ともに図3参照)の動力源となるキャリッジモー
タやラインフィードモータ等のメカ部405を駆動す
る。センサ/SWコントロール部406は、各種センサ
やSW(スイッチ)からなるセンサ/SW部407から
の信号を制御部402に送る。表示素子コントロール部
408は、制御部402からの指令により表示パネル群
のLEDや液晶表示素子等からなる表示素子部409の
表示を制御する。ヘッドコントロール部410は制御部
402からの指令により各記録ヘッド30K、30C、
30M、30Y、31を個々に制御する。また、これら
各記録ヘッドの状態を示す温度情報等を読み取り制御部
402に伝える。
【0044】読み取りコントロール部411は、制御部
402からの指令により読み取りユニット21を制御
し、また、読み取りユニット21からの信号を制御部4
02に送る。
【0045】以下、上記の記録装置を用いて本発明に基
づいて記録を行う方法を説明する。
【0046】図6は本発明による記録方法を説明するた
めの図であり、記録媒体搬送量と各走査(スキャン)で
用いる吐出口との対応を模式的に示している。尚、ここ
では、吐出口の配列方向と略直交する方向(主走査方
向)に記録ヘッドを主走査させながらインク吐出を行
い、各主走査毎に、記録媒体を記録ヘッドに対して相対
的に略吐出口配列方向に所定量(4個の吐出口で構成さ
れる1ブロック分)だけ搬送させている。また、図中、
参照符号1は記録ヘッドを模式的に表したものであり、
本例では16個の吐出口N1〜N16を有している。以
下で詳細に説明するが、これらの吐出口を4つずつ4つ
のブロックに分割し、各ブロックが1つの記録領域に対
して1回ずつスキャンし、計記4回のスキャンで1つの
記録領域に対するプリントを完成させている。
【0047】なお、以下の説明においてG、Y、Sは、
それぞれ、本来記録すべき画像データ、読み取った画像
データ、本来記録すべき画像データ(G)と読み取った
画像データ(Y)との差分データを表し、その添え字
は、記録紙上の記録領域とスキャン番号(スキャン回
数)を意味する。例えば、G12は記録紙上の第1記録
領域に2回目のスキャンで記録する画像データを意味
し、G21は記録紙上の第2記録領域に1回目のスキャ
ンで記録する画像データを意味する。また、スキャンの
数え方は、特定の記録領域を通過する記録ヘッドが何回
目であるのかを表す。例えば、ここで説明している現在
のスキャンでは、同じ主走査でありながら、N13〜N
16は第1スキャンを、N9〜N12は第2スキャンを
担当している。
【0048】<第1スキャンと第1バックスキャン>ま
ず、キャリッジを主走査方向における往方向に移動させ
る第1スキャンでは、N13〜N16の吐出口のみを用
い、画像データに基づいて割り当てられる吐出口からイ
ンク滴を吐出して記録領域A1に記録を行う。画像デー
タとは記録紙上のどの位置にどのような濃度を記録する
べきかという情報であって、これをG11とする。
【0049】次に、キャリッジを主走査方向における復
方向に移動(バックスキャン)させながら、記録領域A
1に第1スキャンで記録された画像を読み取りユニット
によって読み取る。読み取ったデータは記録紙上のどの
位置にどのような濃度が記録されているかという情報で
あって、これをY11とする。
【0050】さて、記録が理想的に行われていれば、G
11とY11は一致するはずであるが、実際には吐出口
毎の吐出方向と吐出量のばらつきがあり、また一つの吐
出口からの吐出方向や吐出量のばらつきがあるために、
実際にはG11とY11には差が生じる。この差分デー
タをS11として、式、 S11=G11−Y11 によって求める。
【0051】<第2スキャンと第2バックスキャン>次
に、図6に示すように記録紙を4吐出口分搬送方向(図
中上方向)へ送り(図では便宜上記録ヘッドが下方へ相
対的に移動したようになっている)、記録領域A1に対
する第2スキャンでN9〜N12の吐出口を用いて記録
を行い、第2記録領域に対してN13〜N16の吐出口
による第1スキャンで記録を行う。この結果、前回のス
キャンでN13〜N16の吐出口により記録された記録
領域A1に対してN9〜N12の吐出口による記録がな
され、新たな記録領域A2に対してはN13〜N16の
吐出口による記録がなされる。
【0052】この時、N9〜N12の吐出口を用いて、
画像データG12に差分データS11を加えたデータ、
すなわち、G12+S11のデータを記録する。なお、
G12は画像処理の結果出力されるデータであり、かな
らず正であるが、例えば、G12が正の小さい値であ
り、かつ、S11が負の大きな値であるときなど、G1
2+S11が0又は負になる場合には何も記録しない。
【0053】一方、N13〜N16の吐出口を用いて、
画像データG21に基づいて記録領域A2に記録を行
う。
【0054】次に、キャリッジを主走査方向における復
方向にバックスキャンさせながら、読み取りユニットに
よって第1スキャンと第2スキャンで記録した画像(第
1記録領域A1と第2記録領域A2)を読み取る。読み
取ったデータをY12、Y21とする。
【0055】そして、理想的な記録と実際の記録との差
分データとしてS12及びS21をそれぞれ、式、 S12=G11+G12−Y12 S21=G21−Y21 によって求める。
【0056】<第3スキャンと第3バックスキャン>次
に、記録紙を再び吐出口分送り、記録領域A1に対する
第3スキャンでN5〜N8の吐出口を用いて同様に記録
を行い、記録領域A2に対する第2スキャンでN9〜N
12の吐出口を用いて記録を行い、記録領域A3に対す
る第1スキャンでN13〜N16の吐出口を用いて記録
を行う。
【0057】この時、N5〜N8の吐出口を用いてG1
3+S12を記録領域A1に記録する(負又は0になる
時は記録を行わない)。また、N9〜N12の吐出口を
用いてG22+S21を記録領域A2に記録する(負又
は0になる時は記録を行わない)。N13〜N16の吐
出口を用いて画像データG31を記録領域A3に記録す
る。
【0058】次にキャリッジをバックスキャンさせなが
ら、読み取りユニットによって第1、第2、第3スキャ
ンで記録した画像(記録領域A1〜A3)を読み取る。
読み取ったデータをY13、Y22、Y31とする。
【0059】そして、理想的な記録と実際の記録との差
分データとしてS13、S22、及びS31をそれぞ
れ、式、 S13=G11+G12+G13−Y13 S22=G21+G22−Y22 S31=G31−Y31 によって求める。
【0060】<第4スキャンと第4バックスキャン>次
に、記録紙を再び吐出口分上方へ送り、記録領域A1に
対する第4スキャンでN1〜N4の吐出口を用いて同様
に記録を行い、記録領域A2に対する第3スキャンでN
5〜N8の吐出口を用いて記録を行い、記録領域A3に
対する第2スキャンでN9〜N12の吐出口を用いて記
録を行い、記録領域A4に対する第1スキャンでN13
〜N16の吐出口を用いて記録を行う。
【0061】この時、N1〜N4の吐出口を用いて、G
14+S13を記録領域A1に記録する(負又は0にな
る時は記録を行わない)。また、N5〜N8の吐出口を
用いて、G23+S22を記録領域A2に記録する(負
又は0になる時は記録を行わない)。N9〜N12の吐
出口を用いて、G32+S31を記録領域A3に記録す
る(負又は0になる時は記録を行わない)。N13〜N
16の吐出口を用いて、画像データG41を記録領域A
4に記録する。
【0062】次にキャリッジをバックスキャンさせなが
ら、読み取りユニットによって第2、第3、第4スキャ
ンで記録した画像(記録領域A2〜A4)を読み取る。
読み取ったデータをY23、Y32、Y41とする。
【0063】そして、理想的な記録と実際の記録との差
分データとしてS23、S32、及びS41をそれぞ
れ、式、 S23=G21+G22+G23−Y23 S32=G31+G32−Y32 S41=G41−Y41 によって求める。
【0064】各記録領域に対して以上のように4回のス
キャンによる記録を順次行うことで、記録媒体の全画に
対する記録を完成する。
【0065】ここで、本実施形態による1つの記録領域
A1に対する記録動作を、図10のフローチャートを参
照して再度説明する。
【0066】最初に、第1スキャンとして第1の吐出口
ブロック(N13〜N16)を用いて画像データG11
に従って順方向(主走査方向における往方向)で記録を
行う(ステップS101)。次に、第1バックスキャン
として逆方向(復方向)にスキャンしながら記録された
画像を読み取り、読み取りデータY11を得る(ステッ
プS102)。そして、画像データG11と読み取りデ
ータY11から差分データS11を、式、S11=G1
1−Y11によって求める(ステップS103)。
【0067】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し、第2
スキャンとして画像データG12に差分データS11を
加えたデータを第2の吐出口ブロック(N9〜N12)
を用いて記録する(ステップS104)。ただし、両者
の和が負又は0となったときには記録は行わない。次
に、第2バックスキャンとして逆方向にスキャンしなが
ら記録された画像を読み取り、読み取りデータY12を
得る(ステップS105)。そして、画像データG11
及びG12と読み取りデータY12から差分データS1
2を、式、S12=G11+G12−Y12、によって
求める(ステップS106)。
【0068】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し、第3
スキャンとして画像データG13に差分データS12を
加えたデータを第3の吐出口ブロック(N5〜N8)を
用いて記録する(ステップS107)。ただし、両者の
和が負又は0となったときには記録は行わない。次に、
第3バックスキャンとして逆方向にスキャンしながら記
録された画像を読み取り、読み取りデータY13を得る
(ステップS108)。そして、画像データG11、G
12及びG13と読み取りデータY13から差分データ
S13を、式、S13=G11+G12+G13−Y1
3、によって求める(ステップS109)。
【0069】最後に、記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送
し、第4スキャンとして画像データG14に差分データ
S13を加えたデータを第4の吐出口ブロック(N1〜
N4)を用いて記録する(ステップS110)。ただ
し、両者の和が負又は0となったときには記録は行わな
い。
【0070】以上説明したように本実施形態によれば、
第1スキャンから第3スキャンで記録される画像は、記
録の後に読み取られ、本来記録されるべきデータとの差
が後続のスキャンで補正される。この補正は実際に記録
された画像に基づいて行われるため、従来例による種々
の記録方法に比べて、確実にスジ、ムラを低減させるこ
とができるという効果がある。
【0071】なお、本実施形態では第1〜第3の各スキ
ャンで読み取りを行い、第2〜第4スキャンで補正を行
っているが、第3スキャンを行った後に読み取りを1回
だけ行い、第4スキャンで第1〜第3スキャンに対応す
る補正を行ってもよい。すなわち、同じ記録領域に対し
てN回(但し、Nは正の整数)の記録走査を行う場合、
(N―1)回目の記録走査後においてのみ読み取り走査
を行い、(N―1)回の記録走査で記録された画像を読
み取り、N回目の記録走査のみで補正するのである。こ
れによって読み取りと補正の回数が減るため、装置のハ
ード及びソフトに対する負荷を減らすと共に記録時間を
短縮することができる。
【0072】ただし、この場合は第4スキャンでの1回
の補正しか行われないので、補正が十分とならない場合
も生じ得る。従って、この方法は、画像品質よりも記録
速度やコストを優先する場合に適している。
【0073】また、本実施形態では、第4スキャンでの
記録に対しては補正が行われない。従って、もし第4ス
キャンの記録で吐出方向や吐出量に大きなばらつきがあ
る場合にはスジやムラが発生してしまう可能性がある。
反面、第4スキャンの記録のばらつきが軽度であれば、
第1〜第3スキャンで行われた記録に対しては補正が行
われることによって、元の記録データ(本来記録すべき
データ)とほぼ同一となっているので、第4スキャンで
のばらつきはかなりの程度軽減され、目立ちにくくな
る。
【0074】従って、本実施形態では第1〜第3スキャ
ンで使用される吐出口(N5〜N16)は、吐出方向や
吐出量のばらつきがあっても良く、第4スキャンで使用
される吐出口(N1〜N4)は、吐出方向や吐出量に関
してばらつきが小さい記録ヘッドを用いるとより好適で
ある。
【0075】また、本実施形態では、差分データと補正
データの算出に単純な加減算を用いたが、画像データと
読み取りデータに何らかの変換(例えば、指数変換、対
数変換、その他の変換)を行ってから加減算を行っても
良い。
【0076】[第2の実施形態]以下、本発明の第2の
実施形態について説明する。以下においては上記第1の
実施形態と同様な部分については説明を省略し、第2の
実施形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
【0077】本実施形態は第1の実施形態のインクジェ
ットプリンタとほぼ同様の構成であるが、インクジェッ
トユニットの構成が異なっている。本実施形態で用いる
インクジェットユニットには、図7に示すように、記録
ヘッドの両側に21Aと21Bの二つの読み取りユニッ
トが装着されている。これにより、本実施形態では各ス
キャンにおいて記録ヘッドで記録を行った直後に読み取
りユニットにより読み取りを行う。以下、本実施形態で
記録を行う方法を説明する。
【0078】<第1スキャンと第1バックスキャン>第
1の実施形態と同様、往方向への第1スキャンでN13
〜N16の吐出口のみを用い、画像データG11に基づ
いて割り当てられる吐出口からインク滴を吐出して記録
領域A1に記録を行う。
【0079】この記録領域A1に記録された画像は、読
み取りユニット21Aによって、同じスキャンにおい
て、ほぼ同時に読み取られる。すなわち、第1スキャン
で記録された画像は第1スキャンで読み取られる。この
読み取ったデータをY11とし、理想的な記録と実際の
記録との差分データとしてS11を、式、 S11=G11−Y11 によって求める。
【0080】次に図6に示すように記録紙を4吐出口分
搬送方向(上方)へ送り、キャリッジを復方向へバック
スキャン(第1のバックスキャン)させながら、N9〜
N16の吐出口を用いて記録領域A1及び記録A2に対
する記録を行う。この結果、N9〜N12の吐出口を用
いて前回のスキャンで記録された記録領域A1に重ねて
G12+S11のデータの記録が行われ(負又は0にな
る時は記録を行わない)、N13〜N16の吐出口を用
いて新たな記録領域A2に画像データG21の記録が行
われる。
【0081】そして、同じバックスキャンにおいて、記
録の直後、読み取りユニット21Bによって第1スキャ
ンと第1バックスキャンで記録した画像(記録領域A1
と記録領域A2)を読み取る。読み取ったデータをY1
2、Y21とする。
【0082】理想的な記録と実際の記録との差分データ
としてS12及びS21をそれぞれ、式、 S12=G11+G12−Y12 S21=G21−Y21 によって求める。
【0083】<第2スキャンと第2バックスキャン>次
に、記録紙を再び4吐出口分上方へ送り、N5〜N16
の吐出口を用いて同様に記録を行う。
【0084】この時、主走査方向への第2スキャンで、
N5〜N8の吐出口を用いて記録領域A1に、G13+
S12を記録する(負又は0になる時は記録を行わな
い)。また、N9〜N12の吐出口を用いて記録領域A
2に、G22+S21を記録する(負又は0になる時は
記録を行わない)。N13〜N16の吐出口を用いて記
録領域A3に、画像データG31を記録する。
【0085】同じスキャンにおいて、記録の直後、読み
取りユニット21Aによって、第1スキャン、第1バッ
クスキャン、第2スキャンで記録した画像(記録領域A
1〜A3)を読み取る。読み取ったデータをY13、Y
22、Y31とする。
【0086】理想的な記録と実際の記録との差分データ
としてS13、S22、及びS31をそれぞれ、式、 S13=G11+G12+G13−Y13 S22=G21+G22−Y22 S31=G31−Y31 によって求める。
【0087】次に、記録紙を再び4吐出口分上方へ送
り、キャリッジをバックスキャンさせながら、N1〜N
16の吐出口を用いて同様に記録を行う。
【0088】この時、復方向への第2バックスキャン
で、N1〜N4の吐出口を用いて記録領域A1に、G1
4+S13を記録する(負又は0になる時は記録を行わ
ない)。また、N5〜N8の吐出口を用いて記録領域A
2に、G23+S22を記録する(負又は0になる時は
記録を行わない)。N9〜N12の吐出口を用いて記録
領域A3に、G32+S31を記録する(負又は0にな
る時は記録を行わない)。N13〜N16の吐出口を用
いて記録領域A4に、画像データG41を記録する。
【0089】同じバックスキャンにおいて、記録の直
後、読み取りユニットによって第1バックスキャン、第
2スキャン、第2バックスキャンで記録した画像(領域
A2〜A3)を読み取る。読み取ったデータをY23、
Y32、Y41とする。
【0090】理想的な記録と実際の記録との差分データ
として、S23、S32、及びS41をそれぞれ、式、 S23=G21+G22+G23−Y23 S32=G31+G32−Y32 S41=G41−Y41 によって求める。
【0091】このような記録を順次繰り返すことで、記
録媒体の全画に対する記録を完成する。この結果、第1
の実施形態と同様、スジ、ムラの少ない画像を記録する
ことができる。
【0092】ここで、本実施形態による1つの記録領域
A1に対する記録動作を、図11のフローチャートを参
照して再度説明する。
【0093】最初に、第1スキャンとして第1の吐出口
ブロック(N13〜N16)を用いて画像データG11
に従って順方向(主走査方向における往方向)で記録を
行う。このとき同時に、読み取りユニットで記録された
直後に画像を読み取り、読み取りデータY11を得る
(ステップS111)。そして、画像データG11と読
み取りデータY11から差分データS11を、式、S1
1=G11−Y11によって求める(ステップS11
2)。
【0094】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し、第1
バックスキャンとして第2の吐出口ブロック(N9〜N
12)を用いて画像データG12に差分データS11を
加えたデータを逆方向(復方向)で記録する。ただし、
両者の和が負又は0となったときには記録は行わない。
このとき同時に、読み取りユニットで記録された直後に
画像を読み取り、読み取りデータY12を得る(ステッ
プS113)。そして、画像データG11及びG12と
読み取りデータY12から差分データS12を、式、S
12=G11+G12−Y12、によって求める(ステ
ップS114)。
【0095】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し、第2
スキャンとして第3の吐出口ブロック(N5〜N8)を
用いて画像データG13に差分データS12を加えたデ
ータを順方向で記録する。ただし、両者の和が負又は0
となったときには記録は行わない。このとき同時に、読
み取りユニットにより記録された直後に画像を読み取
り、読み取りデータY13を得る(ステップS11
5)。そして、画像データG11、G12及びG13と
読み取りデータY13から差分データS13を、式、S
13=G11+G12+G13−Y13、によって求め
る(ステップS116)。
【0096】最後に、記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送
し、第2バックスキャンとして第4の吐出口ブロック
(N1〜N4)を用いて画像データG14に差分データ
S13を加えたデータを記録する(ステップS11
7)。ただし、両者の和が負又は0となったときには記
録は行わない。
【0097】以上説明したように本実施形態によれば、
順方向及び逆方向の双方向で記録を行い、記録を行うス
キャン又はバックスキャンにおいて読み取りも同時に行
われるので、キャリッジの移動にかかる時間が短縮さ
れ、高速な記録が行える。
【0098】なお、本実施形態においても、第1の実施
形態と同様、第2スキャンのみで読み取りを行い、第2
バックスキャンのみで補正を行ってもよい。これによっ
て読み取りと補正の回数が減るため、装置のハード及び
ソフトに対する負荷を減らすと共に記録時間を短縮する
ことができる。
【0099】また、第1の実施形態と同様に、本実施形
態でも第1〜第2スキャンで使用される吐出口(N5〜
N16)は、吐出方向や吐出量のばらつきがあっても良
く、第2バックスキャンで使用される吐出口(N1〜N
4)は、吐出方向や吐出量に関してばらつきが小さい記
録ヘッドを用いるとより好適である。
【0100】本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、双方向(往復)記録および読み取りを同時に行うた
めに、記録時間が大幅に短縮されることである。その反
面、読み取りユニットを二つ備える必要があるため、コ
スト的には不利となる。また、インク滴の吐出の直後に
画像を読み取るために、読み取りユニットがインクのミ
ストで汚れやすいという問題を有している。ただし、こ
の汚れは公知の方法によって除去することができる。
【0101】更に、本実施形態では、画像の読み取りは
画像が形成された直後であって、インクの性質によって
は記録紙に十分定着していない場合がある。このような
場合、定着後の画像と定着前の画像は異なることもあり
えるため、正確な補正が行いにくいという問題が生じ
る。この問題を解決するためには、定着前の画像と定着
後の画像との差分に対応する補正データを読み取ったデ
ータに加えて用いれば良い。
【0102】[第3の実施形態]以下、本発明の第3の
実施形態について説明する。以下においては上記の実施
形態と同様な部分については説明を省略し、第3の実施
形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
【0103】本実施形態の装置全体の構成及びインクジ
ェットユニットの構成は、第1の実施形態と同様であ
り、第1の実施形態と同様に順方向の4回のスキャンで
1つの記録領域を記録する。
【0104】ただし、本実施形態では、第2の実施形態
と同様に、記録を行うのと同じスキャンにおいて読み取
りを同時に行う。また、本実施形態では、差分データの
みを、記録データを記録したのと同じ吐出口を用いてバ
ックスキャンで記録する。
【0105】以下、本実施形態による1つの領域A1に
対する記録動作を、図12のフローチャートを参照して
説明する。
【0106】最初に、第1スキャンとして第1の吐出口
ブロック(N13〜N16)を用いて画像データG11
に従って順方向(主走査方向)で記録を行う。このとき
同時に、読み取りユニットで記録された直後に画像を読
み取り、読み取りデータY11を得る(ステップS12
1)。そして、画像データG11と読み取りデータY1
1から差分データS11を、式、S11=G11−Y1
1によって求める(ステップS122)。
【0107】記録紙を搬送せずに、第1バックスキャン
として差分データS11のみを逆方向で記録する(ステ
ップS123)。ただし、S11が負又は0となったと
きには記録は行わない。
【0108】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し(ステ
ップS124)、全スキャン終了でなければ(ステップ
S125)、次のスキャン(ここでは第2スキャン)を
同様にして行う。このような処理を繰り返し、全スキャ
ン(4回)が終了した場合にはステップS125でこの
領域に対する記録動作を終了する。
【0109】以上説明したように本実施形態によれば、
全てのスキャンに対する補正が行われるので、上記第1
及び第2の実施形態よりも、記録データにより忠実な画
像が記録される。ただし、その反面スキャン回数が多く
なるので、記録時間が長くなる。
【0110】また、上記第1及び第2の実施形態と異な
り、4回目のスキャンで使用する吐出口を、他のスキャ
ンで使用する吐出口より吐出方向や吐出量のもばらつき
を小さくする必要がなく、記録ヘッドの製造コストを抑
えることができる。
【0111】[第4の実施形態]以下、本発明の第4の
実施形態について説明する。以下においては上記の実施
形態と同様な部分については説明を省略し、第4の実施
形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
【0112】本実施形態の装置全体の構成及びインクジ
ェットユニットの構成は、第1の実施形態と同様である
が、画像の記録は順方向のみで行い、画像の読み取りと
差分データの記録とを同じバックスキャンで行う。
【0113】以下、本実施形態による1つの領域A1に
対する記録動作を、図13のフローチャートを参照して
説明する。
【0114】最初に、第1スキャンとして第1の吐出口
ブロック(N13〜N16)を用いて画像データG11
に従って順方向(主走査方向)で記録を行う(ステップ
S131)。
【0115】次に、記録紙を搬送せずに、バックスキャ
ンで、読み取りユニットで記録された画像を読み取り、
読み取りデータY11を得、画像データG11と読み取
りデータY11から差分データS11を、式、S11=
G11−Y11によって求め、差分データS11を記録
する(ステップS132)。ただし、S11が負又は0
となったときには記録は行わない。
【0116】記録紙を搬送方向へ吐出口分搬送し(ステ
ップS133)、全スキャン終了でなければ(ステップ
S134)、次のスキャン(ここでは第2スキャン)を
同様にして行う。このような処理を繰り返し、全スキャ
ン(4回)が終了した場合にはステップS134でこの
領域に対する記録動作を終了する。
【0117】以上説明したように本実施形態によれば、
上記第3の実施形態と同様に、全てのスキャンに対する
補正が行われるので、記録データにより忠実な画像が記
録される。更に、第3の実施形態と比較すると、記録さ
れてから読み取られるまでに時間があるので、読み取り
ユニットがインクミストで汚れる心配がないと共に、記
録紙に定着した画像を読み取るため、記録時間は長くな
るが補正がより正しく行える。
【0118】なお本実施形態では、画像の読み取り、差
分データの作成、及び差分データの記録を同じバックス
キャンでほぼ同時に行うため、記録装置内部の演算装置
(CPU等)の負荷が増大するため、より高性能な演算
装置を用いる必要がある。
【0119】[第5の実施形態]以下、本発明の第5の
実施形態について説明する。以下においては上記の実施
形態と同様な部分については説明を省略し、第5の実施
形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
【0120】本実施形態は、1画素を1つのインク滴で
形成する2値記録に対して本発明を適用する例を示す。
装置全体の構成及びインクジェットユニットの構成は、
第1の実施形態と同様であるが、画像の記録は順方向の
みで行い、画像の読み取りをバックスキャンで行う。
【0121】以下、本実施形態による1つの領域に対す
る記録動作を、図14のフローチャートを参照して説明
する。
【0122】最初に、通常と同様に画像データに基づい
て順方向に記録を行う(ステップS141)。次に記録
紙の搬送を行わずにバックスキャンしながら記録された
画像を読み取る(ステップS142)。そして、記録デ
ータと読み取りデータの差分データを求める(ステップ
S143)。求められた差分データに基づいて順方向に
記録を行う(ステップS144)。
【0123】以上の処理が終了したらキャリッジを元の
位置に戻すべくバックスキャンを行い、記録紙を吐出口
分だけ搬送して(ステップS145)、1つの領域に対
する記録動作を終了する。
【0124】なお、ここでは記録を順方向でのみ行い、
読み取りをバックスキャンで行う構成を例に上げたが、
読み取りと記録とを同じスキャンで行っても良く、読み
取りと同じバックスキャンで差分データの記録を行って
も良い。
【0125】[第6の実施形態]以下、本発明の第6の
実施形態について説明する。以下においては上記の実施
形態と同様な部分については説明を省略し、第6の実施
形態の特徴的な部分についてのみ説明する。
【0126】図8は、本実施形態の構成を概略的に示す
図である。ここで、321は吐出口数が280個の記録
ヘッドであり、図中の横方向に吐出口が配列されてお
り、キャリッジ324上に搭載されてレール325上を
移動する。322は記録紙でありドラム323に巻き付
けられている。ドラム323は不図示のモータによって
回転される。326は記録画像を読み取る読み取りユニ
ットである。
【0127】本実施形態は、このような構成の装置を用
いて1画素を0〜7個のインク滴で形成する8階調の記
録を行うものである。従って、記録ヘッド321を吐出
口40個ずつ7つの部分に分けて、各記録領域を7回の
スキャンで記録する。
【0128】図9は、本実施形態の記録方法を説明する
ための概念図である。図中記録ヘッド及び読み取りユニ
ットの移動方向を矢印Aで示している。
【0129】ここで、図15のフローチャートを参照し
て本実施形態の記録動作について説明する。
【0130】まず記録ヘッド321を図8の最右端に位
置させ、番号241〜280の40個の吐出口のみを用
い、ドラムを1回転させて記録を行う。その間に読み取
りユニット326によって記録画像を読み取り(Y11
とする)、記録すべき画像データ(G11)と実際の記
録との差分データ(S11)を求める(ステップS15
1)。
【0131】次に、記録ヘッド321を左(矢印A)方
向に吐出口40個分移動させる(ステップS152)。
そして、7回目のスキャンではないので(ステップS1
53)、ステップS151に戻り、2回目のスキャンと
して、番号201〜280の80個の吐出口を用い、ド
ラム323を1回転させて記録を行う。この時に番号2
01〜240の吐出口はG12+S11(負又は0にな
る時は記録を行わない)を、番号241〜280の吐出
口はG21を記録する。読み取りユニット326も左方
向に吐出口40個分移動させ、記録画像の読み取りを行
い、画像データとの差分データを求める。
【0132】更に、記録ヘッド321を左方向に吐出口
40個分移動させる(ステップS152)。そして、7
回目のスキャンではないので(ステップS153)、ス
テップS151に戻り、3回目のスキャンとして、番号
161〜280の120個の吐出口を用い、ドラム32
3を1回転させて記録を行うと共に、上記と同様に画像
の読み取りと差分データの算出を行う。
【0133】以上の処理を各記録領域に対して7回ずつ
実行し、記録紙全面に記録が行われる。
【0134】本実施形態においては、記録部と読み取り
ユニットが独立している点が特徴である。位置的に離れ
ているため、記録部から発生するインクミストの影響を
最小限にできるという利点を有している。
【0135】なお、本実施形態では、先行スキャンでの
誤差を後続スキャンで画像を記録するとともに補正す
る、この時先行スキャンと後続スキャンの間で記録ヘッ
ドと記録紙との相対移動があるという第1の実施形態と
同様の補正方式であるが、第3の実施形態と同様に、記
録をした後に記録ヘッドと記録紙との相対移動を行わず
に次のスキャンで補正のみを行っても良い。
【0136】以上説明した第1から第6の実施形態の記
録方式の一覧を図16に示す。同図において、スキャン
方式の欄で、水平とは記録紙の搬送方向と交差する方向
に記録ヘッドをスキャンさせる方式であり、回転とは記
録紙が巻かれたドラムが回転する方式である。
【0137】以上のように本発明は、いくつかの方式が
考えられる、スキャン方式、スキャン回数、記録方向、
読み取り方向、読み取り、補正ノズル、補正スキャンの
各パラメータについて、いずれかを組合わせた様々な記
録方式に適用できる。
【0138】なお、上記パラメータのうち、読み取りに
ついては、発生したインクミストで読取ユニットが汚染
するのを防ぐ意味で記録と同時でないのが好ましく、記
録方向については、多色インクを用いたカラー記録を行
う場合には色の重ね合わせ順を一定とするように片方向
とするのが好ましく、補正ノズルについては、マルチス
キャン効果が得られるように記録に使用したノズルとは
別とするのが好ましい。
【0139】[他の実施形態]なお、上記実施形態はイ
ンクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、他の記
録方式に従って記録を行う記録装置に対しても本発明は
適用できる。
【0140】更に、各記録領域の走査(スキャン)の方
式や記録ヘッドの構成は、上記実施形態で例示したもの
に限定されず、様々なものが適用可能である。
【0141】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0142】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。
【0143】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。
【0144】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0145】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書に記載された構成も本発明に含
まれるものである。加えて、複数の電気熱変換体に対し
て、共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構
成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネ
ルギーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構
成を開示する特開昭59−138461号公報に基づい
た構成としても良い。
【0146】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0147】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0148】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0149】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0150】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0151】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明に
おいては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0152】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前
述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログ
ラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0153】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0154】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0155】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0156】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0157】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図10から図15に示
す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納
されることになる。
【0158】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、記録すべき画像データがどのようなものであって
も、確実にスジやムラが低減され、また、一つの記録素
子の記録特性が経時的にばらつく場合においても、確実
にスジ、ムラを低減させ、本来記録すべき画像データに
より忠実な記録画像を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】主走査方向の1ラインを複数の吐出口から吐出
されるインク滴によって形成する方法を説明する図であ
る。
【図2】図1の方法によりハーフトーン画像を形成した
場合を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット
プリンタの概略を示す斜視図である。
【図4】図3のインクジェットユニットを示す概略斜視
図である。
【図5】図3のインクジェットプリンタの制御構成を示
すブロック図である。
【図6】本発明による記録方法を説明するための図であ
る。
【図7】第2の実施形態で用いるインクジェットユニッ
トを示す概略斜視図である。
【図8】第6の実施形態の構成を概略的に示す図であ
る。
【図9】第6の実施形態の記録方法を説明するための概
念図である。
【図10】第1の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図11】第2の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図12】第3の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図13】第4の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図14】第5の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図15】第6の実施形態による記録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図16】第1から第6の実施形態の記録方式の一覧を
示す図である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体
    上で相対的に移動させる記録走査によって記録を行う記
    録装置であって、 前記記録ヘッドの移動により記録された画像を読み取る
    読み取り手段と、 本来記録されるべき画像データと前記読み取り手段によ
    って読み取った画像データとの差分データを求める差分
    算出手段と、 前記差分データを、前記記録された画像上に記録する補
    正記録手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 各記録領域を記録する際に、前記記録走
    査を複数回行うことを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補正記録手段は、後続する記録走査
    の際に該走査で記録すべきデータに前記差分データを加
    算したデータを記録することを特徴とする請求項2に記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記補正記録手段は、各記録領域に対す
    る最後の記録走査の際には前記補正データの記録を行わ
    ないことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記補正記録手段は、各記録領域に対す
    る最後の記録走査の際にのみ該走査で記録すべきデータ
    に前記補正データを加算したデータを記録することを特
    徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像の読み取りを、前記記録走査と
    同時に行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか
    1項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記画像の読み取りを、前記記録走査の
    後に記録ヘッドを記録媒体上で前記記録走査とは逆の方
    向に相対的に移動させて行うことを特徴とする請求項1
    から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記読み取り手段が、前記記録ヘッドと
    一体的に構成されていることを特徴とする請求項1から
    7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、複数の記録素子を有
    することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に
    記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記補正記録手段は、前記記録走査と
    異なった記録素子を用いて前記補正データを記録するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項11に記載の記
    録装置。
  13. 【請求項13】 記録素子を有する記録ヘッドを記録媒
    体上で相対的に移動させる記録走査によって記録を行う
    記録方法であって、 前記記録ヘッドの移動により記録された画像を読み取り
    手段によって読み取る読み取り工程と、 本来記録されるべきデータと前記読み取り工程で読み取
    ったデータとの差分データを求める差分データ算出工程
    と、 前記差分データを、前記記録された画像上に記録する補
    正記録工程と、を備えることを特徴とする記録方法。
  14. 【請求項14】 各記録領域を記録する際に、前記記録
    走査を複数回行うことを特徴とする請求項13に記載の
    記録方法。
  15. 【請求項15】 前記補正記録工程は、後続する記録走
    査の際に該走査で記録すべきデータに前記差分データを
    加算したデータを記録することを特徴とする請求項14
    に記載の記録方法。
  16. 【請求項16】 前記補正記録工程は、各記録領域に対
    する最後の記録走査の際には前記補正データの記録を行
    わないことを特徴とする請求項15に記載の記録方法。
  17. 【請求項17】 前記補正記録工程は、各記録領域に対
    する最後の記録走査の際にのみ該走査で記録すべきデー
    タに前記補正データを加算したデータを記録することを
    特徴とする請求項15に記載の記録方法。
  18. 【請求項18】 前記読み取り工程を、前記記録走査と
    同時に行うことを特徴とする請求項13から17のいず
    れか1項に記載の記録方法。
  19. 【請求項19】 前記読み取り工程を、前記記録走査の
    後に記録ヘッドを記録媒体上で前記記録走査とは逆の方
    向に相対的に移動させて行うことを特徴とする請求項1
    3から17のいずれか1項に記載の記録方法。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドが複数の記録素子を有
    しており、前記補正記録工程において、前記記録走査と
    異なった記録素子を用いて前記補正データを記録するこ
    とを特徴とする請求項13から18のいずれか1項に記
    載の記録方法。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項13から20のいずれか1項に記載の記録
    方法。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項21に記載の記
    録方法。
  23. 【請求項23】 請求項13から22のいずれか1項に
    記載の記録方法を実現するプログラムコードを格納した
    ことを特徴とする記憶媒体。
JP2002000684A 2002-01-07 2002-01-07 記録装置及び記録方法 Withdrawn JP2003200562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002000684A JP2003200562A (ja) 2002-01-07 2002-01-07 記録装置及び記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002000684A JP2003200562A (ja) 2002-01-07 2002-01-07 記録装置及び記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003200562A true JP2003200562A (ja) 2003-07-15

Family

ID=27641000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002000684A Withdrawn JP2003200562A (ja) 2002-01-07 2002-01-07 記録装置及び記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003200562A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262457A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009262456A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009269240A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009269239A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010030171A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010083022A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2010083023A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2011000761A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Canon Inc 画像形成装置及び画像処理方法
JP2013126769A (ja) * 2013-02-21 2013-06-27 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム
JP2013144468A (ja) * 2013-04-30 2013-07-25 Canon Inc 画像形成装置の記録ヘッド
JP2014061633A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Fujifilm Corp 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像記録装置
JP2016193534A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ、及び印刷方法
JP2016210050A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 キヤノン株式会社 記録装置の補正データ生成方法およびデータ処理装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262457A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009262456A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
US8320022B2 (en) 2008-04-25 2012-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
JP2009269240A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009269239A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010030171A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010083023A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2010083022A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Canon Inc 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2011000761A (ja) * 2009-06-17 2011-01-06 Canon Inc 画像形成装置及び画像処理方法
JP2014061633A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Fujifilm Corp 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像記録装置
JP2013126769A (ja) * 2013-02-21 2013-06-27 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム
JP2013144468A (ja) * 2013-04-30 2013-07-25 Canon Inc 画像形成装置の記録ヘッド
JP2016193534A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタ、及び印刷方法
JP2016210050A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 キヤノン株式会社 記録装置の補正データ生成方法およびデータ処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7316464B2 (en) Ink jet print apparatus and ink jet print method
EP0995607A2 (en) Printing apparatus and method for correcting print positions
US7740336B2 (en) Array type multi-pass inkjet printer and operating method thereof
JP3884993B2 (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP2003200562A (ja) 記録装置及び記録方法
US8740329B2 (en) Inkjet printing apparatus and method for controlling drive of nozzles in inkjet printing apparatus
JP5489424B2 (ja) 記録装置および記録装置の記録位置を調整するための調整値取得方法
JP4185738B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2006001052A (ja) 紙面予備吐出方法およびインクジェット記録装置
JP2011051111A (ja) 印刷装置
JP2003305855A (ja) 記録システム、プリンタドライバ、及び記録方法
JP3720773B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5748803B2 (ja) 記録装置および記録位置調整方法
JP2013035254A (ja) 画像形成装置
JP2003334941A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2017132175A (ja) 記録装置及び画像データの転送方法
JP2009039958A (ja) 記録装置
JP2001180018A (ja) 往復走査によって記録を行なうインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
US20130027748A1 (en) Image processing apparatus
JP2010184442A (ja) 記録装置、及び、記録制御方法
JP2004122534A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4537167B2 (ja) インクジェット記録装置及び記録方法
JP3667071B2 (ja) インクジェット記録装置および記録処理液印字データ生成方法
JP2018187889A (ja) 記録制御装置、記録装置、記録システム、および記録制御方法
JP2009010880A (ja) 画像処理方法、画像処理装置およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405