JP2010184442A - 記録装置、及び、記録制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙送り量とノズルの使用数とを柔軟に変更し、不要な走査回数を低減する記録装置を提供する。
【解決手段】高浸透性のインクを吐出する第1のノズル列とその2倍の長さを有し、低浸透性のインクを吐出する第2のノズル列とを含む記録ヘッドを備え、第1のノズル列による次の走査対象領域に用いる記録データでの高浸透性のインクによる記録データの有無を判定し、ないと判定された場合、次の走査対象領域から更に第1のノズル列の長さ分ずれた走査対象領域に用いる記録データでの高浸透性のインクによる記録位置と低浸透性のインクによる記録位置が画素単位で重なる記録データの有無を判定し、ないと判定された場合、第2のノズル列の長さ分記録媒体を搬送し、あると判定された場合、第1のノズル列の長さ分記録媒体を搬送するように制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、記録媒体への記録を行う記録装置に関する。
近年、低浸透性の黒インク及び高浸透性の黒インクの両方を用いて、画像データを記録媒体上にプリントするためのシステムが開発されている。一般的には、そういったシステムで用いられる低浸透性の黒インクは顔料ベースのインクであり、高浸透性の黒インクは染料ベースのインクである。低浸透性の黒インクは、高浸透性の黒インクよりも高い光学濃度を有しているので、テキストまたは広域の黒領域のプリントに適している。反対に、高浸透性の黒インクは、高浸透性であるカラーインクと同様の光学濃度を有しているので、画像のカラー領域のプリントに適している。
しかしながら、画像をプリントするために用いられる高浸透性及び低浸透性の黒インクでは光学濃度が異なる。そのため、インク浸透性の異なるインクを用いてプリントされた画像は、しばしば不連続に見えたり、不均等に見えたりしてしまう。そのような課題を解決するために、低浸透性の黒インクと高浸透性のカラーインクの使用ノズル数と位置を変えることにより、前述の画像の不連続や不均等を緩和する印刷制御方法が開示されている。
特許文献1には、記録領域に対し、それぞれ異なる複数のノズル群を用いて複数回の主記録走査を行うことにより記録領域に対し、記録を行うべき全記録データの記録を行って画像を完成させる印刷装置が記載されている。また、特許文献2には、低浸透性の黒インクと高浸透性のカラーインクとで印刷時間差を設けて画像劣化を防ぐ記録装置が記載されている。
特開2002−166536号公報 特開2004−188759号公報
しかしながら、従来の印刷制御方法では、インク組成の異なるデータが同一走査内で重なり合うことのない場合であっても、浸透性の異なるインク組成を使用する場合に適した使用ノズル数と位置のまま印刷制御を行っていた。そのために、インク組成の異なるデータが同一走査内で重なり合うことのない画像であっても、走査回数は重なり合う場合と同じであった。
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、紙送り量とノズルの使用数とを柔軟に変更し、不要な走査回数を低減する記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、高浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第1のノズル列と、前記第1のノズル列の配列方向に前記第1のノズル列の2倍の長さを有し、前記第1のノズル列の配列方向と同じ方向に並列に配置され、低浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第2のノズル列とを含む記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを前記第1及び第2のノズル列の配列方向と異なる方向に往復走査する走査手段と、
前記記録ヘッドの走査方向と垂直の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、
前記第1のノズル列による次の走査対象領域への記録に用いる記録データに、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがあるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段による判定の結果、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがないと判定された場合に、前記次の走査対象領域からさらに前記第1のノズル列の長さ分、前記第1のノズル列の配列方向にずれた走査対象領域への記録に用いられる記録データに、高浸透性のインクにより記録される位置と低浸透性のインクにより記録される位置とが画素単位で重なっている記録データがあるか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段による判定の結果、重なっている記録データがないと判定された場合に、前記搬送手段により前記第2のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御し、一方、重なっている記録データがあると判定された場合に、前記搬送手段により前記第1のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御する搬送制御手段とを備える。
本発明に係るインクジェット記録制御方法は、高浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第1のノズル列と、前記第1のノズル列の配列方向に前記第1のノズル列の2倍の長さを有し、前記第1のノズル列の配列方向と同じ方向に並列に配置され、低浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第2のノズル列とを含む記録ヘッドを、前記第1及び第2のノズル列の配列方向と異なる方向に往復走査することにより記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において実行される記録制御方法であって、
前記第1のノズル列による次の走査対象領域への記録に用いる記録データに、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがあるか否かを判定する第1の判定工程と、
前記第1の判定工程における判定の結果、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがないと判定された場合に、前記次の走査対象領域からさらに前記第1のノズル列の長さ分、前記第1のノズル列の配列方向にずれた走査対象領域への記録に用いられる記録データに、高浸透性のインクにより記録される位置と低浸透性のインクにより記録される位置とが画素単位で重なっている記録データがあるか否かを判定する第2の判定工程と、
前記記録ヘッドの走査方向と垂直の方向に記録媒体を搬送する搬送工程と、
前記第2の判定工程における判定の結果、重なっている記録データがないと判定された場合に、前記搬送工程により前記第2のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御し、一方、重なっている記録データがあると判定された場合に、前記搬送工程により前記第1のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御する搬送制御工程とを備える。
本発明によれば、紙送り量とノズルの使用数とを柔軟に変更し、不要な走査回数を低減することができる。
本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 本発明に係る実施例における記録装置の制御部分を中心としたブロック構成図である。 本実施例において用いられるノズル構成を示す図である。 本実施例において用いられるノズル構成を示す図である。 本実施例における記録制御の処理の手順を示すフローチャートである。 低浸透性インクを用いる領域と高浸透性インクを用いる領域とが重なり合う場合のノズルの動作を説明する図である。 低浸透性インクを用いる領域と高浸透性インクを用いる領域とが重なり合わない場合のノズルの動作を説明する図である。 低浸透性インクを用いる領域と高浸透性インクを用いる領域とが重なり合う場合のノズルの動作を説明する図である。 従来における、低浸透性インクを用いる領域と高浸透性インクを用いる領域とが重なり合わない場合のノズルの動作を説明する図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。本発明は以下の実施例のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能である。従って、本発明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することができる。
なお、以下に説明する実施例では、インクジェット方式に従う記録ヘッドを用いた記録装置を例に挙げて説明する。なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置100という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド103を搭載したキャリッジ102にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構104より伝え、キャリッジ102を矢印A方向に往復走査させる。それとともに、例えば記録紙などの記録媒体Pを給紙機構105を介して給紙し、走査方向と垂直方向に記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド103から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド103の状態を良好に維持するためにキャリッジ102を回復装置110の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド103の吐出回復処理を行う。
記録装置100のキャリッジ102には記録ヘッド103を搭載するのみならず、記録ヘッド103に供給するインクを貯留するインクカートリッジ106を装着する。インクカートリッジ106はキャリッジ102に対して着脱自在になっている。
図1に示した記録装置100はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ102にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ102と記録ヘッド103とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド103は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施例の記録ヘッド103は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図1に示されているように、キャリッジ102はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構104の駆動ベルト107の一部に連結されており、ガイドシャフト113に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ102は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト113に沿って往復移動する。また、キャリッジ102の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ102の絶対位置を示すためのスケール108が備えられている。この実施例では、スケール108は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ109に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置100には、記録ヘッド103の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド103を搭載したキャリッジ102が往復移動されると同時に、記録ヘッド103に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
さらに、図1において、114は記録媒体Pを搬送するために搬送モータM2によって駆動される搬送ローラ、115はバネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ114に当接するピンチローラ、116はピンチローラ115を回転自在に支持するピンチローラホルダ、117は搬送ローラ114の一端に固着された搬送ローラギアである。そして、搬送ローラギア117に中間ギア(不図示)を介して伝達された搬送モータM2の回転により、搬送ローラ114が駆動される。
またさらに、120は記録ヘッド103によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ120は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。122は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置100には、図1に示されているように、記録ヘッド103を搭載するキャリッジ102の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド103の吐出不良を回復するための回復装置110が配設されている。
回復装置110は、記録ヘッド103の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構111と記録ヘッド103の吐出口面をクリーニングするワイピング機構112を備えており、キャッピング機構111による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド103のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド103の吐出口面をキャッピング機構111によるキャッピングすることによって、記録ヘッド103を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構112はキャッピング機構111の近傍に配され、記録ヘッド103の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構111及びワイピング機構112により、記録ヘッド103のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
図2は、本発明に係る実施例における記録装置の制御部分を中心としたブロック構成図である。同図において、中央演算処理装置(CPU)1は、ROM2に内蔵された、例えば、図8のフローチャートにて示される制御手順プログラムなどに従って本印刷装置全体の制御を行なう。
RAM3は、CPUのワークエリア及び、ホストI/F部10で受信したデータを格納するメモリ領域、または、印刷データ(以下、記録データともいう)及び印刷データに関連するデータを格納するメモリ領域として使用される。記録データに関連するデータとしては、記録データのドット数や、ドット数から計数することで得られる印刷領域情報などがある。
CR制御部4は、キャリッジモータの駆動制御を行なう。LF制御部5は、改行(ラインフィード)のためのモータの駆動制御を行なう。ヘッド制御部6は、記録ヘッドと電気的に接続されており、ヘッドの温度を温度センサで感知して温度ヒータ等で適切な温度制御を行なうなどの記録ヘッドの駆動制御を行なう。
印刷制御部7は、各制御部から送られてきた記録データをもとに、CR制御部4、LF制御部5、ヘッド制御部6の各制御部に印刷に必要な制御命令を行なう。データ解析部8から送られてきた記録データは、RAM3上に格納される。その際に、記録データの各色毎にドット数が計数され、計数されたドット数がRAM3上に格納される。更に、計数されたドット数から印刷領域情報が算出されてRAM3上に格納される。
また、印刷制御部7は、記録ヘッドによる走査対象領域への記録データに、高浸透性又は低浸透性のインクによる記録に用いられる記録データをあるか否かを判定する。また、印刷制御部7は、インクの浸透性が異なる(低浸透性と高浸透性等)記録データが同一走査対象領域内で画素単位で重なり合う記録データがあるか否かを判定する。このような判定によって、本実施例においては、後述するように使用ノズル数と位置を変更し、記録媒体の搬送制御を行い、その結果、不要な走査回数を低減することができる。
データ解析部8は、ホストI/F部10で受信されたデータを解析して印刷制御部7あるいは印刷バッファ制御部9に送る。印刷バッファ制御部9は、データ解析部8で解析されたデータから、RAM3上にある記録データを格納するメモリ領域の大きさと数量の制御を行なう。ホストI/F部10は、ホストコンピュータ等から送られてきたデータを受信する。データ解析部8は、ホストI/F部10で受信したデータを解析して印刷制御部7に送る。システムバス11は、上記の各構成部とCPU1とを接続する。
図3及び図4は、本実施例において用いられる記録ヘッドに搭載されるノズル構成を示す図である。図3及び図4においては、左列のノズル列が黒色インク(Bk)を吐出するノズル列を示し、右列が他の有彩色インク(カラーインク、Cl)を吐出するノズル列を表現上まとめて示している。
図3及び図4に示すように、Clで示された第1のノズル列は、高浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る。また、Bkで示された第2のノズル列は、第1のノズル列の配列方向に第1のノズル列の2倍の長さを有し、第1のノズル列の配列方向と同じ方向に並列に配置され、低浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る。
図3においては、低浸透性の黒インクは、129〜256ノズルにより吐出され、高浸透性のカラーインクは、1〜128ノズルにより吐出される。また、図4においては、低浸透性の黒インクは、1〜256ノズルにより吐出され、高浸透性のカラーインクは、1〜128ノズルにより吐出される。
以上の構成により、本実施例においては、着目した走査対象領域(走査対象領域)の次の領域で高浸透性のインク(例えば、カラーインク)を印刷するための記録データの有無を判定する。その判定において、高浸透性のインクを印刷するための記録データがないと判定された場合に、さらに次の走査対象領域でインク組成の異なるデータが同一走査対象領域内で重なり合うデータがあるか否かを判定する。その判定において、重なり合うデータがないと判定された場合に、紙送り量と低浸透性インクの使用ノズル数を増やして(図3から図4に示すように低浸透性インクの使用ノズル数を変更)印刷制御を行なう。その結果、本実施例においては、不要な走査回数を減らすことができる。
図5は、本実施例におけるインクジェット記録制御の処理の手順を示すフローチャートである。以下、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。これらのフローチャートの手順は、CPU1がROM2に格納されたプログラムを実行することで実現される。
まず、図5に示すステップS1において、印刷制御部7は、128ノズル先までの未印刷領域(次の走査対象領域)に高浸透性インクを用いる記録データがあるか否かを判定する。例えば、図6に示すように、1走査目において低浸透性インクだけで走査対象領域Aを印刷し終わった時点で、走査対象領域Aは高浸透性インクでの未印刷領域である。ステップS1において、その未印刷領域に高浸透性インクを用いた記録データがあるか否かを判定する(第1の判定の一例)。ここで、高浸透性インクでの記録データがあると判定された場合には、ステップS2に進み、紙送りが128ノズル分実行される。例えば、この動作は、図6に示す1走査目から2走査目の動作に相等する。
次に、ステップS3において、図3に示すようなノズルを用いて印刷が行われる。即ち、低浸透性の黒インクが第2のノズル列の129〜256ノズルから吐出され、高浸透性のカラーインクが第1のノズル列の1〜128ノズルから吐出される。例えば、図6に示す2走査目が本動作を示しており、低浸透性インク(Bk)で走査対象領域B、高浸透性インク(Cl)で走査対象領域Aが印刷されている。
図6の走査対象領域Aのように、低浸透性インクと高浸透性インクとを用いる記録データにが同一走査対象領域において画素単位で重なり合う場合には、ステップS1〜S3に示すような処理が行われる。その場合には、図6に示すように7回の走査によって処理が行われる。一方、ステップS1において、高浸透性インクでの記録データが無いと判定された場合には、ステップS4に進む。
ステップS4においては、129ノズル先から256ノズル先までの未印刷領域(ステップS1での走査対象領域の次の走査対象領域)で、高浸透性インクと低浸透性インクとが画素単位で重なり合うような記録データがあるか否かを判定する。
この動作を図7を参照して説明する。今、ステップS1で、図7の走査対象領域Cに高浸透性のカラーインクがないと判定されたとする。その場合に、ステップS4において、更に次の走査対象領域(図7の走査対象領域D)において、高浸透性インクと低浸透性インクとが画素単位で重なり合う記録データがある否かが判定される(第2の判定の一例)。
ステップS4において、重なり合うデータがないと判定された場合には、ステップS5に進み、紙送りが256ノズル分実行される。例えば、この動作は、図7に示す2走査目から3走査目の動作に相等する。即ち、その場合に、通常、2走査目の位置から3’走査目の位置に紙送りが実行されるところを、3走査目の位置まで実行し、紙送りの動作を1つスキップする。
次に、ステップS6において、図4に示すようなノズルを用いて印刷が行われる。即ち、低浸透性の黒インクが第2のノズル列の1〜256ノズルから吐出され、高浸透性のカラーインクが第1のノズル列の1〜128ノズルから吐出される。例えば、図7に示す3走査目が本動作を示しており、低浸透性インク(Bk)で走査対象領域D及びE、高浸透性インク(Cl)で走査対象領域Dが印刷されている。
再び、ステップS4を参照する。ステップS4において、重なり合うデータがあると判定された場合には、ステップS7に進み、紙送りが128ノズル分実行される。これは、ステップS2における動作と同じであり、例えば、図8に示す2走査目から3走査目の動作に相等する。
次に、ステップS8において、図3に示すようなノズルを用いて印刷が行われる。即ち、低浸透性の黒インクが第2のノズル列の129〜256ノズルから吐出され、高浸透性のカラーインクが第1のノズル列の1〜128ノズルから吐出される。本実施例においては、高浸透性のカラーインクは、いずれの場合であっても、記録データがある場合には、第1のノズル列の1〜128ノズルにより吐出される。
このように、ステップS4において、高浸透性インクと低浸透性インクとが画素単位で重なり合う記録データがないと判定された場合には、同一走査で両インクを用いて、走査回数を低減する。しかしながら、重なり合う記録データがあると判定された場合には、紙送り動作をスキップすることなく、走査対象領域に対して複数回の走査で、高浸透性インクと低浸透性インクとを用いる。その結果、同一走査で高浸透性インクと低浸透性インクを用いることによる滲み等の問題を防ぐことができる。
図9は、従来、走査対象領域Cで高浸透性のインクを用いる記録データがないと判定され、かつ、走査対象領域Dで低浸透性インクと高浸透性インクとが重なり合う記録データがないと判定された場合の動作を説明する図である。従来は、図9に示すように、走査対象領域Dにおいても、4走査目と5走査目のように2回の走査が行われていた。
しかしながら、本実施例においては、図7に示すように、ノズル構成を図2から図3に示すように変更し、かつ、紙送りを256ノズル分行う(図7に示す2走査目から3走査目)ので、図9と比べて走査回数を低減することができる。
100 記録装置
102 キャリッジ
103 記録ヘッド
104 伝達機構
105 給紙機構
106 インクカートリッジ
107 駆動ベルト
108 スケール
109 シャーシ
110 回復装置
111 キャッピング機構
112 ワイピング機構
113 ガイドシャフト
114 搬送ローラ
115 ピンチローラ
116 ピンチローラホルダ
117 搬送ローラギア
120 排出ローラ
122 拍車ホルダ

Claims (3)

  1. 高浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第1のノズル列と、前記第1のノズル列の配列方向に前記第1のノズル列の2倍の長さを有し、前記第1のノズル列の配列方向と同じ方向に並列に配置され、低浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第2のノズル列とを含む記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを前記第1及び第2のノズル列の配列方向と異なる方向に往復走査する走査手段と、
    前記記録ヘッドの走査方向と垂直の方向に記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記第1のノズル列による次の走査対象領域への記録に用いる記録データに、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがあるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段による判定の結果、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがないと判定された場合に、前記次の走査対象領域からさらに前記第1のノズル列の長さ分、前記第1のノズル列の配列方向にずれた走査対象領域への記録に用いられる記録データに、高浸透性のインクにより記録される位置と低浸透性のインクにより記録される位置とが画素単位で重なっている記録データがあるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段による判定の結果、重なっている記録データがないと判定された場合に、前記搬送手段により前記第2のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御し、一方、重なっている記録データがあると判定された場合に、前記搬送手段により前記第1のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御する搬送制御手段と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1のノズル列の各ノズルは有彩色インクを吐出し、前記第2のノズル列の各ノズルは黒色インクを吐出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 高浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第1のノズル列と、前記第1のノズル列の配列方向に前記第1のノズル列の2倍の長さを有し、前記第1のノズル列の配列方向と同じ方向に並列に配置され、低浸透性のインクを吐出する複数のノズルから成る第2のノズル列とを含む記録ヘッドを、前記第1及び第2のノズル列の配列方向と異なる方向に往復走査することにより記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において実行される記録制御方法であって、
    前記第1のノズル列による次の走査対象領域への記録に用いる記録データに、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがあるか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程における判定の結果、高浸透性のインクによる記録に用いられる記録データがないと判定された場合に、前記次の走査対象領域からさらに前記第1のノズル列の長さ分、前記第1のノズル列の配列方向にずれた走査対象領域への記録に用いられる記録データに、高浸透性のインクにより記録される位置と低浸透性のインクにより記録される位置とが画素単位で重なっている記録データがあるか否かを判定する第2の判定工程と、
    前記記録ヘッドの走査方向と垂直の方向に記録媒体を搬送する搬送工程と、
    前記第2の判定工程における判定の結果、重なっている記録データがないと判定された場合に、前記搬送工程により前記第2のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御し、一方、重なっている記録データがあると判定された場合に、前記搬送工程により前記第1のノズル列の長さ分、前記記録媒体を搬送するように制御する搬送制御工程と
    を備えることを特徴とするインクジェット記録制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016175373A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出方法および液滴吐出装置

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