JP2003200341A - 超仕上げ盤 - Google Patents

超仕上げ盤

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JP2003200341A
JP2003200341A JP2001399264A JP2001399264A JP2003200341A JP 2003200341 A JP2003200341 A JP 2003200341A JP 2001399264 A JP2001399264 A JP 2001399264A JP 2001399264 A JP2001399264 A JP 2001399264A JP 2003200341 A JP2003200341 A JP 2003200341A
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grindstone
axis
swing
grinding tool
unit
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JP2001399264A
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Teruo Matsuda
輝男 松田
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DAISEI CO Ltd
Original Assignee
DAISEI CO Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】砥石が磨耗した際、自動的に砥石の磨耗量を補
正する。 【解決手段】回転主軸の主軸心回りに回転する内輪の外
周加工面を、揺動軸の揺動軸心回りに揺動する砥石によ
って超仕上げ加工する超仕上げ盤において、揺動軸の揺
動軸心が内輪の外周加工面の曲率中心から移動した離隔
位置にあるとき、砥石Gから退避する位置と砥石Gを補
正する位置との間で移動シリンダ63を介して移動可能
な砥石補正ユニット6を設ける。この砥石補正ユニット
6は、砥石Gの固定ボルト53を正逆回転させる回転ス
パナ65と、砥石Gを下方に押し出す押出シリンダ64
と、押し出された砥石Gを支持する支持プレート66を
備えており、回転スパナ65を介して固定ボルト53を
弛め、押出シリンダ64を介して砥石Gを支持プレート
66に当接するまで押し出すことにより、砥石Gの磨耗
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状被加工物、例
えば、玉軸受などの内輪や外輪に形成された転走面を砥
石にて超仕上げ加工する超仕上げ盤に関し、特に、砥石
が磨耗した際、自動的に磨耗量を補正することのできる
砥石補正装置を備えた超仕上げ盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、玉軸受の内輪の外周面または外
輪の内周面には、断面略半円状の環状溝からなる転走面
が形成されており、これらの転走面は、超仕上げ盤にて
超仕上げ加工されている。すなわち、超仕上げ盤は、駆
動ユニットにより支持回転されている内輪または外輪に
形成された転走面の曲率中心と軸心を一致させて揺動軸
を揺動させるとともに、揺動軸に設けたホルダーを下降
させ、砥石を内輪または外輪の転走面に押し付けること
により、転走面の超仕上げ加工を行うものである(例え
ば、出願人の出願に係る特公昭63−5219号公報お
よび特公昭63−5220号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した超
仕上げ盤においては、ホルダーに超硬合金製の砥石アダ
プターを設け、砥石を砥石アダプターに摺動自在に嵌挿
し、シリンダによりレバーを介して砥石を転走面に押し
付けるようにしている。このため、砥石アダプターに対
して砥石が摺動することになり、砥石による砥石アダプ
ターの磨耗を避けることができない。この結果、砥石ア
ダプターと砥石との間に隙間が発生し、転走面の加工精
度を確保することが困難となる。
【0004】一方、砥石アダプターが磨耗すれば、交換
することになるが、超硬合金を加工して形成される砥石
アダプターは、非常に高価であるという欠点がある。す
なわち、超硬合金は、硬度が非常に大きいため、加工方
法が限定され、かつ、加工に長時間を必要とするもので
ある。
【0005】また、砥石を転走面に臨む位置から加工位
置に下降させた後、シリンダを作動させ、レバーを介し
て砥石を押し出して転走面に押圧する必要があり、その
分加工サイクルが長くなる。しかも、ホルダーを昇降さ
せるシリンダと、レバーを押圧するシリンダが必要とな
ることから、構造が複雑となり、製作費がかさむととも
に、重量が大きくなり、慣性力が増大し、揺動ユニット
の揺動サイクルの高速化を制約することになる。
【0006】このような欠点を解決するため、砥石アダ
プターを採用することなく、砥石ホルダーに砥石を固定
ボルトを介して固定する方式が提案されている。しかし
ながら、砥石ホルダーに砥石を固定ボルトを介して固定
する場合、砥石が転走面を超仕上げ加工することで徐々
に磨耗し、限界量に達すれば、作業者が固定ボルトを緩
め、砥石を設定量押し出し、その後、固定ボルトを締結
して砥石を固定する必要があり、作業が煩雑になるとと
もに、加工サイクルの短縮化に影響を与えるものとなっ
ていた。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、固定ボルトを介して砥石ホルダーに固定さ
れた砥石が磨耗した際、自動的に磨耗量を補正すること
のできる砥石補正装置を備えた超仕上げ盤を提供するも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状被加工物
を、その軸心が水平な回転主軸の主軸心上に位置するよ
うに支持して回転させる駆動ユニットと、揺動自在に軸
支された揺動軸の揺動軸心が、駆動ユニットの主軸心を
含む鉛直面における環状被加工物の外周加工面または内
周加工面の曲率中心を通過する位置と主軸心方向に移動
した離隔位置との間で水平方向に移動可能な揺動ユニッ
トと、揺動ユニットの揺動軸に一体に設けられ、固定ボ
ルトを介して砥石ホルダーに固定された砥石を、環状被
加工物の外周加工面または内周加工面に臨む位置と加工
位置との間で昇降させる砥石ホルダーユニットと、から
構成され、回転主軸の主軸心回りに回転する環状被加工
物の外周加工面または内周加工面を、揺動軸の揺動軸心
周りに揺動する砥石によって超仕上げ加工する超仕上げ
盤において、前記揺動軸の揺動軸心が環状被加工物の外
周加工面または内周加工面の曲率中心から移動した離隔
位置にあるとき、砥石から退避する位置と砥石を補正す
る位置との間で移動可能な砥石補正ユニットが設けら
れ、該砥石補正ユニットは、砥石の固定ボルトを正逆回
転させる回転スパナと、砥石を下方に押し出す押出シリ
ンダと、押し出された砥石を支持する支持プレートと、
を備え、回転スパナを介して固定ボルトを弛め、押出シ
リンダを介して砥石を支持プレートに当接するまで押し
出すことを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、環状被加工物を回転主軸
の主軸心回りに回転させるとともに、揺動軸の揺動軸心
を環状被加工物の外周加工面または内周加工面の曲率中
心を通過する位置に移動させ、さらに、砥石を下降させ
るとともに、揺動軸をその揺動軸心回りに揺動させるこ
とにより、環状被加工物の外周加工面または内周加工面
を砥石によって超仕上げ加工することができる。
【0010】一方、環状被加工物の外周加工面または内
周加工面の超仕上げ加工により砥石が設定量磨耗すれ
ば、揺動軸の揺動を停止させるとともに、砥石を上昇さ
せ、さらに、揺動軸の揺動軸心を環状被加工物の外周加
工面または内周加工面の曲率中心を通過する位置から離
隔する位置に移動させて、砥石補正ユニットに対向させ
る。そして、砥石補正ユニットを砥石と対向する退避位
置から砥石を補正する位置に移動させれば、回転スパナ
が砥石の固定ボルトに嵌合するとともに、砥石の上下に
それぞれ臨んで押出シリンダおよび支持プレートを位置
させることができる。この状態で、回転スパナを正回転
させて固定ボルトを弛めた後、押出シリンダを伸長させ
て砥石を支持プレートに当接するまで押し出すことによ
り、砥石を磨耗した分だけ砥石ホルダーから突出させて
補正することができる。
【0011】砥石を補正したならば、回転スパナを逆回
転させて固定ボルトを締結し、砥石ホルダーに対して砥
石を固定した後、押出シリンダを縮小させて砥石の上方
に退避させ、砥石補正ユニットを砥石を補正する位置か
ら砥石と対向する退避位置に移動させることにより、砥
石による環状被加工物の外周加工面または内周加工面の
超仕上げ加工を再開することができる。
【0012】この結果、砥石が設定量磨耗した際、その
磨耗量だけ砥石を砥石ホルダーから自動的に押し出して
補正することができるとともに、作業者による補正作業
に比較して加工サイクルの短縮化を図ることができる。
【0013】本発明において、前記砥石ホルダーユニッ
トに砥石が設定量磨耗したことを検出する検出装置が設
けられると、検出装置の検出信号に基づいて一連の砥石
の補正作業を自動的に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1には、本発明の超仕上げ盤1の一実施
形態が示されている。
【0016】この超仕上げ盤1は、環状被加工物、具体
的には、内輪Waの外周面に形成された転走面(以下、
外周加工面という。)W1 を超仕上げ加工するものであ
り、基台2に設けられた内輪Waの駆動ユニット3と、
基台2に摺動自在に設けられた揺動ユニット4と、揺動
ユニット4に設けられた砥石ホルダーユニット5と、基
台2に設けられて磨耗した砥石Gを補正する砥石補正ユ
ニット6から構成されている。
【0017】駆動ユニット3は、図2に示すように、水
平な主軸心xを有する回転主軸31の先端にパッキング
プレート32が固定された駆動ユニット本体33と、駆
動ユニット本体33の前方に配置され、摺動部材34の
先端に内径シュー35および回転自在な一対の押圧ロー
ラ36を設けた押圧支持体37と、からなり、押圧支持
体37の摺動部材34は、図示しないシリンダを介して
駆動ユニット本体33の回転主軸31の主軸心xに沿っ
て水平方向に摺動自在となっている。
【0018】したがって、図示しないシリンダを介して
摺動部材34が回転主軸31の主軸心xに沿ってパッキ
ングプレート32に近接する位置に摺動した際、図示し
ない供給装置を介して駆動ユニット本体33のパッキン
グプレート32の前方に供給された内輪Waの内周面に
内径シュー35が嵌挿されるとともに、内輪Waの端面
に押圧ローラ36が当接される(図6参照)。この結
果、内径シュー35によって内輪Waを支持するととも
に、押圧ローラ36によって内輪Waをパッキングプレ
ート32との間で押圧した状態で、回転主軸31を回転
させることにより、その主軸心x回りに内輪Waを回転
させることができる。
【0019】ここで、内径シュー35に支持された内輪
Waの中心と、回転主軸31の主軸心xの間には、適宜
な大きさの偏心が形成されており、内輪Waは、その回
転中、常に内径シュー35に対して押し付けられた状態
となる、いわゆるシューセンタレス方式で支持回転され
る。
【0020】揺動ユニット4は、前述した駆動ユニット
3の側方に設けられ、基台2に対して水平方向に摺動自
在な摺動体41と、摺動体41に回転自在に軸支された
回転軸42と、回転軸42の軸心と平行な揺動軸心yを
有して摺動体41に回転自在に軸支された揺動軸43
と、回転軸42の基端部および揺動軸43の基端部にわ
たって設けられたクランク機構44と、基台2と摺動体
41間に配設された摺動シリンダ45と、からなり、摺
動シリンダ45を伸縮作動させることにより、摺動体4
1を駆動ユニット3の回転主軸31の主軸線x方向に摺
動させることができる。
【0021】ここで、揺動軸43の揺動軸心yを含む水
平面は、前述した駆動ユニット3の回転主軸31の主軸
心xを含む鉛直面と直交し、また、駆動ユニット3の回
転主軸31の主軸心xを含む鉛直面において回転主軸3
1の主軸心x回りに回転する内輪Waの外周加工面W1
の曲率中心O1 を通過している。
【0022】なお、クランク機構44は、図3に示すよ
うに、回転軸42の基端部に固定された回転盤441
と、揺動軸43の基端部に固定されたアーム442と、
回転盤441の回転中心からオフセットした位置および
アーム442の先端部に各端部がそれぞれ回転自在に軸
支された連結ロッド443と、からなり、回転軸42を
電動モータ(図示せず)を介して回転させることによ
り、回転盤441が回転するとともに、回転盤441に
連結された連結ロッド443を介してアーム442、す
なわち、揺動軸43をその揺動軸心y回りに設定範囲に
わたって揺動させることができる。
【0023】また、回転盤441には、回転軸42の回
転軸心および回転盤441に対する連結ロッド443の
回転軸心を含む平面が鉛直面となるとき、その鉛直面と
外周面が交差する位置に凹部441aが形成されてお
り、一方、摺動体41には、その際の回転盤441の凹
部441aに臨んで位置決めシリンダ46が設けられて
いる(図3参照)。このため、位置決めシリンダ46を
伸長作動させ、そのピストンロッドに設けたストッパ4
61を回転盤441の凹部441aに嵌入させるとき、
回転盤441を回転しないように固定することができ
る。また、回転軸42の回転軸心および回転盤441に
対する連結ロッド443の回転軸心を含む平面が鉛直面
となるときが、回転盤441および摺動体41に設けら
れた検出機構47により検出され、その検出信号に基づ
いて位置決めシリンダ46が伸長作動するように設定さ
れている。そして、位置決めシリンダ46の伸長作動に
より、ストッパ461が凹部441aに嵌入して回転盤
441を固定した際、後述するように、揺動軸43の揺
動軸心yと、アーム442に対する連結ロッド443の
回転軸心を含む平面が鉛直面となり、揺動軸43が揺動
角0に位置するものである。
【0024】砥石ホルダーユニット5は、図4に示すよ
うに、砥石Gを固定ボルト53を介して固定した砥石ホ
ルダー51と、砥石ホルダー51を昇降させる昇降機構
52とからなり、昇降機構52の固定部が前述した揺動
ユニット4の揺動軸43に一体に連結され、また、昇降
機構52の可動部に砥石ホルダー51が一体に連結され
ている。この場合、砥石Gは、駆動ユニット3の回転主
軸31の主軸心xを含む鉛直面上に位置するように、砥
石ホルダー51に固定されている。
【0025】図4において、昇降機構52は、シリンダ
本体54aにピストンロッド54bが摺動自在に嵌合さ
れた昇降シリンダ54と、昇降シリンダ54を挟んで設
けられた一対のリニアベアリング55と、昇降シリンダ
54のピストンロッド54bと一体に連結され、各リニ
アベアリング55にそれぞれ摺動自在に嵌合されたロッ
ド56と、からなり、昇降シリンダ54のピストン背圧
側室またはピストンロッド側室に選択的に作動流体、例
えば、圧縮空気を供給することにより、ピストンロッド
54bが伸長または縮小し、ピストンロッド54bに連
結されたロッド56がリニアベアリング55に沿って摺
動し、もって、ロッド56と連結された砥石ホルダー5
1を昇降させることができる。したがって、昇降機構5
2を作動させることにより、砥石ホルダー51の砥石G
を駆動ユニット3の回転主軸31の主軸心xを含む鉛直
面において、内輪Waの外周加工面W1 に臨む位置と、
その加工位置との間で昇降させることができる。
【0026】一方、昇降機構52の可動部、すなわち、
ピストンロッド54b側には、昇降シリンダ54の最大
ストロークを調整する調整ボルト57が螺合されている
とともに、昇降シリンダ54のピストン背圧側室に供給
される圧縮空気が作用するように、検出装置としてのプ
レッシャスイッチ58が設けられている。
【0027】すなわち、砥石Gは、砥石ホルダー51か
らの突出量が設定されて固定ボルト53により砥石ホル
ダー51に固定されており、この状態で、昇降シリンダ
54のピストン背圧側室に圧縮空気を供給することによ
り、小さな伸縮ストロークで砥石Gを内輪Waの外周加
工面W1 に当接させると同時に、設定圧力で押圧するこ
とができる。この場合、昇降機構52の、プレッシャス
イッチ58が設けられた可動部側と、その固定部側であ
るシリンダ本体54aとの間には、一定の隙間が形成さ
れ、昇降シリンダ54のピストン背圧側室に供給された
圧縮空気がプレッシャスイッチ58に作用しても、昇降
機構52の固定部側とその可動部との隙間を通して圧縮
空気が漏洩するため、プレッシャスイッチ58の設定圧
力に達することがない。一方、砥石Gが内輪Waの外周
加工面W1 を超仕上げ加工することにより、砥石Gが磨
耗すれば、その分、昇降シリンダ54の伸縮ストローク
が徐々に増大する。そして、砥石Gが設定量磨耗すれ
ば、調整ボルト57が昇降機構52の固定部側に当接し
て、それ以上のピストンロッド54bの縮小が規制され
る。この状態で、昇降シリンダ54のピストン背圧側室
に圧縮空気を供給し、ピストンロッド54bを伸長させ
た場合、昇降機構52の固定部側とその可動部とが当接
し、プレッシャスイッチ58の周囲が密閉される。この
ため、昇降シリンダ54のピストン背圧側室に供給され
た圧縮空気は徐々に上昇し、プレッシャスイッチ58の
設定圧力に達した際、プレッシャスイッチ58が作動
し、その検出信号に基づいて砥石Gによる内輪Waの外
周加工面W1 の超仕上げ加工を停止させることができ
る。
【0028】砥石補正ユニット6は、図5に示すよう
に、基台2に設けられたガイド61に摺動自在に嵌合さ
れた摺動フレーム62と、基台2および摺動フレーム6
2間に配設された移動シリンダ63と、摺動フレーム6
2にそれぞれ設けられた押出シリンダ64と、回転スパ
ナ65および支持プレート66と、からなり、移動シリ
ンダ63の伸縮方向は、駆動ユニット3の回転主軸31
の主軸心xを含む鉛直面に対して直交するように設定さ
れている。また、回転スパナ65は、トルクアクチュエ
ータ651の回転軸に摺動自在に嵌合されたスパナ部6
52を備え、スパナ部652と摺動フレーム62間には
スプリング653が配設され、スパナ部652を外方に
突出するように付勢している。
【0029】ここで、揺動ユニット4の揺動軸43の揺
動軸心yが内輪Waの外周加工面W 1 の曲率中心O1
ら離隔する位置にあるとき、移動シリンダ63を伸長作
動させて、ガイド61に沿って摺動フレーム62を摺動
させた際、回転スパナ65のスパナ部652は、スプリ
ング653を圧縮しつつ砥石Gの固定ボルト53に嵌合
し、また、押出シリンダ64のピストンロッド64bお
よび支持プレート66は、砥石ホルダー51に固定され
た砥石Gの上方および下方にそれぞれ対向するように設
定されている。この際、磨耗した砥石Gの下端と、砥石
Gの下方に臨んで位置している支持プレート66間の間
隔は、砥石Gの押出量に設定されている。すなわち、支
持プレート66に当接するまで押し出された砥石Gの、
砥石ホルダー51からの突出量は、初期状態で設定され
た突出量となるように、摺動フレーム62に対する支持
プレート66の取付位置が設定されている。
【0030】次に、このように構成された超仕上げ盤1
の作動について説明する。
【0031】まず、初期状態においては、摺動シリンダ
45は縮小作動しており、摺動体41は、駆動ユニット
3から離隔する位置に摺動している。すなわち、揺動ユ
ニット4の揺動軸43に固定された砥石ホルダーユニッ
ト5の砥石Gは、駆動ユニット3に装着される内輪Wa
から離隔する位置に退避している。また、砥石ホルダー
ユニット5の昇降シリンダ54は縮小作動し、砥石G
は、内輪Waの外周加工面W1 から上方に離脱してい
る。
【0032】この状態で、固定ボルト53を弛め、砥石
ホルダー51に砥石Gを嵌挿し、砥石ホルダー51から
の砥石Gの突出量を設定量に調整した後、固定ボルト5
3を締め付けて、砥石ホルダー51に砥石Gを固定す
る。
【0033】このような状態で、図示しない始動スイッ
チを操作すれば、図示しない供給装置から内輪Waが駆
動ユニット3のパッキングプレート32に供給される。
この際、摺動部材34が図示しないシリンダを介して前
進し、内径シュー35が内輪Waの内周面に嵌入されて
内輪Waを支持するとともに、押圧ローラ36がパッキ
ングプレート32との間で内輪Waを押圧して挟み込
む。そして、駆動ユニット3の回転主軸31が回転駆動
すれば、内輪Waは、押圧支持体37の内径シュー35
および押圧ローラ36に支持押圧されて、主軸心x回り
に回転する。
【0034】この間、摺動シリンダ45が伸長作動し、
摺動体41は、駆動ユニット3の主軸心x方向に移動
し、揺動軸43に設けられた砥石ホルダーユニット5の
砥石Gを、内輪Waから離隔した位置から内輪Waの上
方に臨む位置に移動させる。次いで、砥石ホルダーユニ
ット5の昇降シリンダ54を伸長作動させれば、そのピ
ストンロッド54b側に連結された砥石ホルダー51が
下降し、砥石Gを内輪Waの上方に臨む位置から下降さ
せ、内輪Waの外周加工面W1 に当接させるとともに、
ピストン背圧側室に供給された圧縮空気を介して砥石G
を内輪Waの外周加工面W1 に押し付ける。
【0035】一方、図示しない電動モータを介して揺動
ユニット4の回転軸41を回転させれば、クランク機構
44の回転盤441が回転し、連結ロッド443を介し
てアーム442、すなわち、揺動軸43をその揺動軸心
y回りに設定範囲にわたって揺動させる。ここで、揺動
軸43の揺動軸心yは、内輪Waの外周加工面W1 の曲
率中心O1 を通過する位置に移動していることから、揺
動軸43に固定された砥石ホルダーユニット5の砥石G
も、揺動軸43の揺動軸心yである内輪Waの外周加工
面W1 の曲率中心O1 回りに揺動し、内輪Waの外周加
工面W1 を研磨して超仕上げ加工を行う(図6参照)。
【0036】内輪Waの外周加工面W1 の超仕上げ加工
が終了すれば、電動モータの駆動を停止させ、揺動軸4
3の揺動を停止させるとともに、昇降シリンダ54を縮
小作動させ、砥石Gを内輪WAの外周加工面W1 の加工
位置からその上方に臨む位置に上昇させた後、摺動シリ
ンダ45を縮小作動させ、砥石Gを内輪Waの上方に臨
む位置から駆動ユニット3の主軸心x方向に沿って離隔
する位置まで移動させる。ここで、駆動ユニット3の回
転主軸31の回転が停止されるとともに、押圧支持体3
7の摺動部材34が後退し、内輪Waから内径シュー3
5および押圧ローラ36が離脱するため、外周加工面W
1 が砥石Gによって超仕上げ加工された内輪Waは、図
示しない搬出装置を介して搬出される。
【0037】以下、このような作動を繰り返して順次内
輪Waの外周加工面W1 の超仕上げ加工が行われる。こ
のような内輪Waの外周加工面W1 の超仕上げ加工を順
次行うことにより、砥石Gは、徐々に磨耗することにな
るが、その磨耗した分だけ昇降シリンダ54の伸縮スト
ロークが徐々に増加し、前述したように、砥石Gを内輪
Waの外周加工面W1 に当接させるとともに、ピストン
背圧側室に供給された圧縮空気を介して砥石Gを内輪W
aの外周加工面W1 に押し付け、超仕上げ加工を行うも
のである。
【0038】一方、砥石Gが磨耗し、設定された磨耗量
に達した場合、そのまま砥石Gによる内輪Waの外周加
工面W1 の超仕上げ加工を継続すると、砥石ホルダー5
1が内輪Waに接触するなどの不測の事態を招来するお
それがあるため、超仕上げ加工を停止し、砥石Gの、砥
石ホルダー51に対する突出量を補正する必要がある。
【0039】以下、磨耗した砥石Gの補正要領について
説明する。
【0040】砥石Gが設定された磨耗量に達すると、磨
耗によって徐々に伸縮ストロークが増加してきた昇降シ
リンダ54の可動部側に設けられた調整ボルト57とそ
の固定部側とが当接し、それ以上の伸縮ストロークの増
加を阻止する。一方、昇降シリンダ54の可動部側に設
けられた調整ボルト57とその固定部側とが当接した状
態で、昇降シリンダ54が伸長作動するとき、プレッシ
ャスイッチ58の周囲が固定部側と当接し、密閉され
る。このため、昇降シリンダ54のピストン背圧側室に
供給された圧縮空気は、徐々に上昇し、ついにはプレッ
シャスイッチ58の設定圧力に達する。
【0041】プレッシャスイッチ58が作動すれば、前
述したように、昇降シリンダ54を縮小作動させて砥石
ホルダー51に固定された砥石Gを、加工位置から上方
に臨む位置に上昇させると同時に、摺動シリンダ45を
縮小作動させ、揺動軸43、すなわち、砥石ホルダーユ
ニット5の砥石Gを、内輪Waの上方に臨む位置から離
隔する位置に主軸心x方向に沿って移動させる。さら
に、図示しない電動モータを減速作動させ、検出機構4
7が作動した際、電動モータの作動を停止させると同時
に、位置決めシリンダ46を伸長作動させ、回転盤44
1の凹部441aに位置決めシリンダ46のストッパ4
61を嵌合させ、回転盤441の回転を阻止する。この
場合、回転軸42の回転軸心の真上に回転盤441に対
する連結ロッド443の回転軸心が位置しており、この
ため、揺動軸43は揺動角が0の状態、すなわち、砥石
ホルダーユニット5の砥石ホルダー51に固定された砥
石Gの長手方向中心軸は、揺動軸43の揺動軸心yを含
む水平面と直交している。このように、設定量磨耗した
砥石Gは、内輪Waから上方に退避するとともに、主軸
心x方向に沿って離隔した位置にあり、かつ、その長手
方向中心軸が鉛直方向に向いて固定されている。
【0042】この状態で、砥石補正ユニット6の移動シ
リンダ63が伸長作動すれば、摺動フレーム62がガイ
ド61に沿って砥石Gに接近する方向に摺動し、回転ス
パナ65のスパナ部652が固定ボルト53にスプリン
グ653を圧縮しつつ嵌合すると同時に、砥石Gの上方
に押出シリンダ64のピストンロッド64bを対向させ
るとともに、その下方に支持プレート66を対向させ
る。次いで、回転スパナ65のトルクアクチュエータ6
51を作動させれば、スパナ部652が回転し、砥石ホ
ルダー51に対して固定ボルト53を弛める。この後、
押出シリンダ64を伸長作動させることにより、そのピ
ストンロッド64bを介して砥石ホルダー51から砥石
Gをその下端が支持プレート66に当接するまで、すな
わち、砥石ホルダー51から設定量だけ突出するように
押し出すことができる。
【0043】このようにして砥石Gが設定量だけ押し出
されたならば、回転スパナ65のトルクアクチュエータ
651を逆方向に作動させ、スパナ部652を介して固
定ボルト53を回転させれば、砥石ホルダー51に対し
て固定ボルト53を締結し、砥石ホルダー51から設定
量だけ突出された砥石Gを砥石ホルダー51に固定する
ことができる。この後、押出シリンダ64を縮小作動さ
せるとともに、移動シリンダ63を縮小作動させること
により、砥石補正ユニット6を退避位置に移動させるこ
とができる。
【0044】砥石補正ユニット6が退避位置に移動すれ
ば、前述したように、摺動シリンダ45を伸長作動させ
て揺動軸43を移動させた後、昇降シリンダ54を伸長
作動させて砥石Gを下降させ、さらに、電動モータを介
して揺動軸43を揺動させることにより、砥石Gによる
内輪Waの外周加工面W1 の超仕上げ加工を再開するこ
とができる。
【0045】この結果、砥石Gが設定量磨耗した際、砥
石Gの磨耗量に見合う量だけ砥石Gを砥石ホルダー51
から自動的に押し出して補正することができるととも
に、作業者による補正作業に比較して加工サイクルの短
縮化を図ることができ、また、砥石Gの磨耗時に備えて
作業者を用意しておくことが不要となり、夜間などの連
続自動運転に対応することが可能となる。
【0046】ところで、前述した実施形態では、内輪W
aの外周加工面W1 を砥石Gにて超仕上げ加工し、磨耗
した砥石Gを補正する超仕上げ盤1について説明した
が、外輪の内周加工面を砥石Gにて超仕上げ加工し、磨
耗した砥石Gを補正する超仕上げ盤1に適用することも
できる。
【0047】以下、図7乃至図9に基づいて、外輪Wb
の内周加工面W2 を砥石Gにて超仕上げ加工し、磨耗し
た砥石Gを補正することのできる砥石補正装置を備えた
超仕上げ盤1について説明する。
【0048】なお、前述した実施形態と同一部材につい
ては、同一符号を用いるものとし、相違する点について
のみ説明する。
【0049】この実施形態の超仕上げ盤1においても、
基台2に設けられた外輪Wbの駆動ユニット3と、基台
2に摺動自在に設けられた揺動ユニット4と、揺動ユニ
ット4に設けられた砥石ホルダーユニット5と、磨耗し
た砥石Gを補正する砥石補正ユニット6から構成されて
いる。
【0050】駆動ユニット3は、図7および図8に示す
ように、外輪Wbを支持する外径シュー35Aが駆動ユ
ニット本体33に設けられ、また、駆動ユニット本体3
3の前方において、回転自在な一対の押圧ローラ36を
設けた押圧部材38が押圧シリンダ39の伸縮作動によ
って回動されるように構成されている。
【0051】このため、押圧シリンダ39を縮小作動さ
せ、押圧部材38をパッキングプレート32に近接する
ように、図8において反時計回り方向に回動させること
により、図示しない供給装置を介して駆動ユニット本体
33のパッキングプレート32の前方に供給され、外周
面が外径シュー35Aに支持された外輪Wbの端面に押
圧ローラ36を当接させることができる。したがって、
外径シュー35Aによって外輪Wbを支持するととも
に、押圧ローラ36によって外輪Wbをパッキングプレ
ート32との間で押圧した状態で、回転主軸31を回転
させることにより、その主軸心x回りに外輪Wbを回転
させることができる。
【0052】ここで、外径シュー35Aに支持された外
輪Wbの中心と、回転主軸31の主軸心xの間には、適
宜な大きさの偏心が形成されており、外輪Wbは、その
回転中、常に外径シュー35Aに対して押し付けられた
状態となる、いわゆるシューセンタレス方式で支持回転
される。
【0053】揺動ユニット4は、前述した実施形態と同
一であり、その詳細な説明を省略する。
【0054】この揺動ユニット4においても、揺動軸4
3の揺動軸心yを含む水平面は、駆動ユニット3の回転
主軸31の主軸心xを含む鉛直面と直交し、また、駆動
ユニット3の回転主軸31の主軸心xを含む鉛直面にお
いて回転主軸31の主軸心x回りに回転する外輪Wbの
内周加工面W2 の曲率中心O2 を通過するものである。
【0055】砥石ホルダーユニット5は、砥石ホルダー
51が半割り状に形成されて砥石Gを挟み込み、固定ボ
ルト53を介して固定する方式が採用され、また、昇降
機構52を揺動ユニット4の揺動軸43に連結する接続
部材59が設けられた以外、前述した実施形態の砥石ホ
ルダーユニット5と同一である。
【0056】なお、砥石Gは、駆動ユニット3の回転主
軸31の主軸心xを含む鉛直面上に位置するように、砥
石ホルダー51に固定されている。また、砥石Gの長さ
は、外輪Wbの内径よりも十分に小さく設定されてい
る。
【0057】砥石補正ユニット6も、砥石ホルダーユニ
ット5の固定ボルト53や砥石Gの配置に合わせて、押
出シリンダ64、回転スパナ65、支持プレート66の
配設位置を変更した以外、基本構造は前述した実施形態
の砥石補正ユニット6と同一である。
【0058】次に、このように構成された超仕上げ盤1
の作動について説明する。
【0059】初期状態においては、昇降シリンダ54が
縮小作動することにより、砥石Gは、外輪Wbの内周加
工面W2 から離脱し、また、摺動シリンダ45が縮小作
動することにより、砥石Gは、駆動ユニット3に支持さ
れる外輪Wbから離隔する位置に退避している。次い
で、固定ボルト53を弛め、砥石ホルダー51に砥石G
を嵌挿し、砥石ホルダー51からの砥石Gの突出量を設
定量に調整した後、固定ボルト53を締め付けて、砥石
ホルダー51に砥石Gを固定する。
【0060】ここで、始動スイッチを操作すれば、外輪
Wbが駆動ユニット3のパッキングプレート32に供給
され、外径シュー35Aに支持されるとともに、押圧シ
リンダ39が縮小作動することにより、押圧部材38が
回動し、押圧ローラ36がパッキングプレート32との
間で外輪Wbを押圧して挟み込む。そして、駆動ユニッ
ト3の回転主軸31が回転駆動すれば、外輪Wbは、外
径シュー35Aに支持されるとともに、押圧ローラ36
に押圧されて、主軸心x回りに回転する。
【0061】この間、摺動シリンダ45が伸長作動する
ことにより、摺動体41を駆動ユニット3の主軸心x方
向に移動させ、揺動軸43に設けられた砥石ホルダーユ
ニット5の砥石Gを、外輪Wbから離隔した位置から外
輪Wbの内周加工面W2 に対向するように、内方に移動
させる。この後、砥石ホルダーユニット5の昇降シリン
ダ54を伸長作動させれば、砥石ホルダー51が下降
し、砥石Gを外輪Wbの内周加工面W2 に当接させると
ともに、ピストン背圧側室に供給された圧縮空気を介し
て砥石Gを外輪Wbの内周加工面W2 に押し付ける。
【0062】一方、揺動ユニット4の図示しない電動モ
ータを介して回転軸41を回転させれば、クランク機構
44の回転盤441が回転し、連結ロッド443および
アーム442を介して揺動軸43をその揺動軸心y回り
に揺動させる。ここで、揺動軸43の揺動軸心yは、外
輪Wbの内周加工面W2 の曲率中心O2 を通過する位置
に移動していることから、揺動軸43に固定された砥石
ホルダーユニット5の砥石Gも、揺動軸43の揺動軸心
yである外輪Wbの内周加工面W2 の曲率中心O2 回り
に揺動し、外輪Wbの内周加工面W2 を超仕上げ加工す
る。
【0063】外輪Wbの内周加工面W2 の超仕上げ加工
が終了すれば、電動モータの駆動を停止させ、揺動軸4
3の揺動を停止させるとともに、昇降シリンダ54を縮
小作動させ、砥石Gを外輪Wbの内周加工面W2 の加工
位置からその内方に臨む位置に上昇させた後、摺動シリ
ンダ45を縮小作動させ、砥石Gを外輪Wbの内方に臨
む位置から駆動ユニット3の主軸心x方向に沿って離隔
する位置まで移動させる。この後、回転主軸31の回転
が停止されるとともに、押圧シリンダ39が伸長作動
し、押圧部材38を介して押圧ローラ36が回動し、外
輪Waから離脱する。そして、内周加工面W2 が砥石G
によって超仕上げ加工され、外径シュー35Aに支持さ
れた外輪Wbは、図示しない搬出装置を介して搬出され
る。
【0064】以下、このような作動を繰り返して順次外
輪Wbの内周加工面W2 の超仕上げ加工が行われる。こ
のような外輪Wbの内周加工面W2 の超仕上げ加工を順
次行うことにより、砥石Gが徐々に磨耗し、設定された
磨耗量に達した場合、超仕上げ加工を停止し、砥石G
の、砥石ホルダー51に対する突出量を補正する。
【0065】すなわち、前述したように、砥石Gが設定
された磨耗量に達すると、昇降シリンダ54の可動部側
に設けられた調整ボルト57とその固定部側とが当接
し、それ以上の伸縮ストロークの増加を阻止する一方、
昇降シリンダ54の伸長作動時、昇降シリンダ54のピ
ストン背圧側室に供給された圧縮空気が徐々に上昇し、
プレッシャスイッチ58が作動する。
【0066】プレッシャスイッチ58が作動すれば、超
仕上げ加工を停止し、昇降シリンダ54を縮小作動させ
て、砥石Gを加工位置から内方に臨む位置に上昇させる
と同時に、摺動シリンダ45を縮小作動させ、外輪Wb
の内周加工面W2 を臨む位置から離隔する位置に主軸心
x方向に沿って移動させる。さらに、検出機構47が作
動した際、電動モータの作動を停止させると同時に、位
置決めシリンダ46を伸長作動させ、回転盤441の凹
部441aに位置決めシリンダ46のストッパ461を
嵌合させ、回転盤441の回転を阻止する。この場合、
揺動軸43は揺動角が0の状態にあり、砥石Gの長手方
向中心軸は、揺動軸43の揺動軸心yを含む水平面と直
交している。
【0067】この状態で、砥石補正ユニット6の移動シ
リンダ63が伸長作動すれば、摺動フレーム62がガイ
ド61に沿って砥石Gに接近する方向に摺動し、回転ス
パナ65のスパナ部652が固定ボルト53に嵌合する
と同時に、砥石Gの上方に押出シリンダ64のピストン
ロッド64bが対向するとともに、その下方に支持プレ
ート66が対向することになる。次いで、回転スパナ6
5のトルクアクチュエータ651が作動すれば、固定ボ
ルト53を弛める。この後、押出シリンダ64を伸長作
動させることにより、そのピストンロッド64bを介し
て砥石ホルダー51から砥石Gをその下端が支持プレー
ト66に当接するまで、すなわち、砥石ホルダー51か
ら設定量だけ突出するように押し出すことができる。
【0068】このようにして砥石Gが設定量だけ押し出
されたならば、回転スパナ65のトルクアクチュエータ
651を逆方向に作動させ、スパナ部652を介して固
定ボルト53を回転させて締結し、砥石ホルダー51か
ら設定量だけ突出された砥石Gを砥石ホルダー51に固
定する。この後、押出シリンダ64を縮小作動させると
ともに、移動シリンダ63を縮小作動させることによ
り、退避位置に移動させることができる。
【0069】砥石補正ユニット6が退避位置に移動すれ
ば、摺動シリンダ45を伸長作動させて揺動軸43を移
動させた後、昇降シリンダ54を伸長作動させることに
より、砥石Gを、外輪Wbの外周加工面W2 に対向する
位置に移動させた後、外輪Wbの外周加工面W2 に当接
するように下降させて押し付け、さらに、電動モータを
介して揺動軸43を揺動させることにより、砥石Gによ
る外輪Wbの内周加工面W2 の超仕上げ加工を再開する
ことができる。
【0070】この結果、砥石Gが設定量磨耗した際、砥
石Gの磨耗量に見合う量だけ砥石Gを砥石ホルダー51
から自動的に押し出して補正することができるととも
に、作業者による補正作業に比較して加工サイクルの短
縮化を図ることができ、また、砥石Gの磨耗時に備えて
作業者を用意しておくことが不要となり、夜間などの連
続自動運転に対応することが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定ボル
トを介して砥石ホルダーに固定された砥石が磨耗した
際、自動的に磨耗量を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超仕上げ盤の一実施形態を示す平面図
である。
【図2】図1の超仕上げ盤を構成する駆動ユニット、揺
動ユニットおよび砥石ホルダーユニットを示す左側面図
である。
【図3】図1の超仕上げ盤を構成する揺動ユニットの右
側面図である。
【図4】図1の超仕上げ盤を構成する砥石ホルダーユニ
ットを一部破断して示す正面図である。
【図5】図1の超仕上げ盤を構成する砥石補正ユニット
を示す正面図である。
【図6】環状被加工物としての内輪の外周加工面を砥石
によって超仕上げ加工する状態を示す左側面図である。
【図7】本発明の超仕上げ盤の他の実施形態を一部省略
して示す平面図である。
【図8】図7の超仕上げ盤を構成する駆動ユニット、揺
動ユニットおよび砥石ホルダーユニットを示す左側面図
である。
【図9】図7の超仕上げ盤を構成する砥石補正ユニット
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 超仕上げ盤 2 基台 3 駆動ユニット 31 回転主軸 35 内径シュー 35A 外径シュー 36 押圧ローラ 4 揺動ユニット 41 摺動体 43 揺動軸 44 クランク機構 5 砥石ホルダーユニット 51 砥石ホルダー 52 昇降機構 58 プレッシャスイッチ 6 砥石補正ユニット 63 移動シリンダ 64 押出シリンダ 65 回転スパナ 66 支持プレート G 砥石 Wa 内輪(環状被加工物) W1 外周加工面 O1 外周加工面の曲率中心 Wb 外輪(環状被加工物) W2 内周加工面 O2 内周加工面の曲率中心 x 主軸心 y 揺動軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状被加工物を、その軸心が水平な回転
    主軸の主軸心上に位置するように支持して回転させる駆
    動ユニットと、揺動自在に軸支された揺動軸の揺動軸心
    が、駆動ユニットの主軸心を含む鉛直面における環状被
    加工物の外周加工面または内周加工面の曲率中心を通過
    する位置と主軸心方向に移動した離隔位置との間で水平
    方向に移動可能な揺動ユニットと、揺動ユニットの揺動
    軸に一体に設けられ、固定ボルトを介して砥石ホルダー
    に固定された砥石を、環状被加工物の外周加工面または
    内周加工面に臨む位置と加工位置との間で昇降させる砥
    石ホルダーユニットと、から構成され、回転主軸の主軸
    心回りに回転する環状被加工物の外周加工面または内周
    加工面を、揺動軸の揺動軸心周りに揺動する砥石によっ
    て超仕上げ加工する超仕上げ盤において、前記揺動軸の
    揺動軸心が環状被加工物の外周加工面または内周加工面
    の曲率中心から移動した離隔位置にあるとき、砥石から
    退避する位置と砥石を補正する位置との間で移動可能な
    砥石補正ユニットが設けられ、該砥石補正ユニットは、
    砥石の固定ボルトを正逆回転させる回転スパナと、砥石
    を下方に押し出す押出シリンダと、押し出された砥石を
    支持する支持プレートと、を備え、回転スパナを介して
    固定ボルトを弛め、押出シリンダを介して砥石を支持プ
    レートに当接するまで押し出すことを特徴とする超仕上
    げ盤。
  2. 【請求項2】 前記砥石ホルダーユニットに砥石が設定
    量磨耗したことを検出する検出装置が設けられることを
    特徴とする請求項1記載の超仕上げ盤。
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