JP2003196768A - 入域管理システムとその方法 - Google Patents

入域管理システムとその方法

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JP2003196768A
JP2003196768A JP2001393475A JP2001393475A JP2003196768A JP 2003196768 A JP2003196768 A JP 2003196768A JP 2001393475 A JP2001393475 A JP 2001393475A JP 2001393475 A JP2001393475 A JP 2001393475A JP 2003196768 A JP2003196768 A JP 2003196768A
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JP2001393475A
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Takehide Kawasaki
剛秀 川崎
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Hitachi Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入域者の位置や動態に検知し、それに対応し
たガイダンスや警告等を、自動的に入域者に告知する入
域管理システム及びその方法を提供する。 【解決手段】 内部に複数の管理区域11、15、16
等を有する構内又は地域において、入域が許可された者
又は物体の移動を、入域許可に伴って貸与される携帯の
管理用端末装置1によって管理する入域管理システムで
は、その管理する地域内には複数のPHSアンテナ4が
敷設されており、入域管理所8内に設置された管理用計
算機システム6は、PHS基地局5を介して管理用端末
装置のPHS機能部2と交信することにより入域者の位
置を、さらには、動態検出機能部3により動態を検知
し、その検知に基づいて、各管理区域での管理内容に応
じたガイダンスや警告などを音声によって自動的に行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、発電所や
原子力発電所の構内における管理区域内において、入域
者の位置や動態等を把握すると共に、入域者の位置や動
態に対応したガイダンスや警告等を発することが可能
な、管理区域での入域管理システム及びそのための方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所や原子力発電所等の構内
は、その安全性を確保するため、その構内への入域は管
理されている。また、かかる施設の構内には、その設備
の重要度などに応じて、その管理区域が複数箇所に存在
することも多く、そのため、構内への入域者に対する入
域管理が行われている。そして、従来、かかる区域又は
地域の入域管理は、通常、次のように行われていた。
【0003】例えば、入域する者は、まず、施設のゲー
トにて入域手続きを行う。ここでは、一般的に、入域者
に対して域許可証を貸与されることで、その区域への入
域が許可されることとなる。また、入域が許可された入
域者が、その区域内で異なる管理レベルの区域へ入域し
ようとする場合には、やはり同様に、入域しようとする
区域のゲートにて入域のための手続きを、再度行い、こ
れにより、異なる管理レベルの区域への入域が可能とな
る。さらに、特に厳重な管理区域への入域に際しては、
例えば、予め貸与されたIDカード等、所謂、身分証明
のための手段を、その区域のゲートを通る際、設置され
た読み取り機に通すことで、入域が可能となり、これに
より、入域者が入域中か、又は、退域済みであるかの状
況を、管理者側から把握することが可能となっていた。
【0004】上記した従来の管理方法又は管理システム
は、言い換えれば、管理区域への人又は物体の出入りの
みを管理するものでしかない。即ち、入域を許可された
範囲内においては、その入域者の行動は、当該入域者の
判断に任されており、これに対して、管理者側では、そ
の行動を把握できないものであった。
【0005】しかしながら、一旦その入域を許可された
区域内においても、特に許可された者だけが入域するこ
とが可能な場所、あるいは、安全のために近づかない方
が好ましい場所などがある。これには、例えば、区域内
で重要な貨物を輸送する場合の交通規制、工事中である
箇所への立ち入り制限等が該当する。そして、従来は、
これらの場所への入域管理は、予め入域する者を教育又
は入域の際に指示するか、あるいは、その場所にフェン
スや看板を設置すること、さらには、警備員等を配置す
るなどして注意を喚起することなどによって行ってい
た。なお、管理区域内でのこれらの対応は、恒久的な場
合だけではなく、そのため、その状況に応じその都度、
実施する必要のある場合もある。
【0006】このように、従来、IDカードを利用して
ゲート及び管理用計算機システム等によって、管理区域
への入退域を管理するためのシステムは既に知られてい
た。また、さらに、上記した管理区域への入退域を管理
するシステムとは異なるが、PHS(Personal Handy P
hone)、携帯電話、GPS(Global Positioning Syste
m)等を用いることによって、その所有者(携帯者)又
は車等の移動物体の位置を自動的に検知し、その位置情
報を、移動物体又は移動物体の管理者に提供するシステ
ムも既に知られている。加えて、前記したPHS、携帯
電話、GPS等に加速度センサを付帯させることによ
り、上記の移動物体の位置情報と共に、その動態情報を
管理者に提供するシステムについても既に知られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記からも明ら
かなように、従来の管理方法又は管理システムでは、特
に、その内部に複数の異なる管理区域を有する構内又は
地域において、人又は物体の出入りのみを管理するとい
う大まかな管理区域内の管理を行うという機能しか有し
ていなかった。すなわち、大まかな管理区域に含まれる
小規模又は内容の異なる管理区域内におけるそれぞれの
状況に応じた管理や、それら管理区域をシステム的に管
理する手段を有しないことから、それらの区域への入退
の管理は、当該入域者の判断に任せるか、又は、フェン
スや看板の設置、さらには、警備員等の人手の配置に頼
らざるを得ないという課題があった。
【0008】そこで、本発明では、上述した従来技術に
おける課題に鑑み、入域者の位置や動態を把握すると共
に、当該把握した入域者の位置や動態に対応して、ガイ
ダンスや警告等の管理情報を、自動的に入域者に提供す
ることの可能な入域管理システム及びそれを実現するた
めの方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、PHS、携帯
電話、GPS等を用いた移動物体の位置検出技術と、加
速度センサを用いた物体の動態検出技術と、計算機シス
テム技術とを利用した入域管理システム及びそのための
方法である。
【0010】具体的には、本発明によれば、まず、内部
に複数の管理区域を有する構内又は地域において、前記
構内又は地域内での人又は物体の移動を、当該構内又は
地域内に入域する人又は物体が携帯する管理用端末装置
によって管理する入域管理システムであって、前記構内
又は地域内に敷設され、前記人又は物体が携帯する管理
用端末装置からの通信電波を受信する複数の無線電波用
アンテナと、前記複数の無線電波用アンテナに接続され
た基地局と、前記基地局を介して前記管理用端末装置に
接続された管理用計算機システムとから構成され、前記
管理用端末装置からの通信電波に基づいて当該人又は物
体の移動を検知し、各管理区域での管理内容に応じた管
理を自動で行う入域管理システムが提供される。
【0011】なお、本発明によれば、前記の入域管理シ
ステムにおいて、前記管理用端末装置は、当該構内又は
地域内に入域する人又は物体の現在位置を検知する機能
を、さらに、当該構内又は地域内に入域する人又は物体
の動態を検知する機能を備えていることが好ましい。
【0012】また、本発明によれば、前記の入域管理シ
ステムにおいて、前記管理用端末装置は、さらに、前記
管理用計算機システムによる管理内容に応じたガイダン
ス又は警告を音声で当該構内又は地域内に入域する人に
伝達する機能を備え、さらには、前記管理用計算機シス
テムが配置された管理所における管理者との間で通話を
可能にする機能を備えていることが好ましい。
【0013】さらに、本発明によれば、やはり上記の目
的を達成するために、内部に複数の無線電波用アンテナ
を接地すると共に管理区域を有する構内又は地域におい
て、前記構内又は地域内での人又は物体の移動を、当該
構内又は地域内に入域する人又は物体が携帯する管理用
端末装置によって管理する入域管理方法であって、前記
管理用端末装置からの通信電波に基づいて当該人又は物
体の移動を検知すると共に、当該検知した人又は物体の
位置を基に所定の演算を行って自動的に各管理区域での
管理内容を前記管理用端末装置によって告知する入域管
理方法が提案されている。
【0014】このように、本発明は、複数の管理区域を
有する構内または地域における入域管理システムにおい
て、位置と動態(歩く、走る、横になる等)を検出する
手段及び管理者と被管理者間の通話手段を備えた装置を
管理端末とし、入域者は前記管理端末を身に付けて入域
し、管理者側では、前記管理端末からの情報を基に、入
域者の位置、動態を把握すると共に、入域者の位置、動
態に対応したガイダンス、警告等の管理情報を自動的に
入域者に提供する入域管理システムとこれを実現するた
めの方法が提案される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0016】まず、図1には、本発明の一実施の形態に
なる入域管理システムの概略構成を、そして、図2は、
本発明の入域管理システムを、特に原子力発電所におけ
る管理区域に適用した場合を一例として示している。
【0017】上記の図2に示すとおり、入域管理が行わ
れる原子力発電所では、その構内の領域は、大きく2つ
の区域に分けられ、構内への入域管理が行われている。
まず、第一の管理区域10への入域は、発電所敷地内へ
の入域を意味する。第二の管理区域11への入域は、主
な発電所施設への入域を意味する。
【0018】上記のように、入域管理が行われる原子力
発電所では、第一の管理区域10への入域、即ち、発電
所敷地内へ入域する者は、入域管理所(例えば、原子力
発電所のゲート)8で入域手続きを行って入域許可証を
得て入域する。この入域後は、入域許可証を得た入域者
は、基本的には第一の管理区域10内を自由に行動する
ことが可能である。しかしながら、管理者(入域管理所
8、あるいは、入退域管理システム17等)側では、入
域者の入域後における行動を把握することはできない。
【0019】また、上述したように、第一の管理区域1
0内においても、さらに、特に許可された者だけに入域
が許可されている場所(この例では、主要な発電所施設
が設けられている第二の管理区域11)もある。通常、
このような場所は、フェンスや看板等により、この領域
内への入域又は接近を禁じている。さらに、この例で示
す原子力発電所では、例えば、原子燃料等の重要機器の
運搬時等においては、構内の運搬通路に警備員を配置す
るなどして、かかる場所の通行制限を実施する場合もあ
る(この例では、例えば、原子力発電書の構内の道路1
4における、一時通行止め区間15、工事箇所のような
一般立入り禁止区域16等)。即ち、第一の管理区域1
0内においても、小さな範囲の複数の管理区域が存在す
ることになる。第二の管理区域11への入域、即ち、主
な発電所施設へ入域する者は、既述のようにIDカード
を所持している。そして、入域者は、その所持している
IDカードをゲートの読み取り機に読み込ませ、ゲート
13を開いて一人づつ入域することとなる。
【0020】なお、上記のIDカードは、例えば、入域
頻度等に応じ、事前に申請して常時携帯する、あるい
は、その場で手続きを行って一時立ち入り用として貸与
を受けるなどの方法によって一時的に所持することも可
能である。このIDカードの情報は、後に詳細に説明す
る入退域管理システム17に入力され、これにより、入
域者が入域中であることを管理者側で把握できるように
なっている。しかしながら、上述した従来の技術では、
入域者の行動は把握することはできない。そこで、上記
の第二の管理区域11内への立ち入りの制限等を行う場
合には、第一の管理区域10と同様に、この第二の管理
区域11にもフェンス、看板、警備員等の措置が必要で
ある。さらに、この第二の管理区域11内においても、
やはり上記と同様に、小さな範囲の複数の管理区域が存
在する場合もある。
【0021】なお、本発明の一実施の形態では、構内用
PHSを管理端末として使用している。そのため、本発
明によれば、入域管理が行われる構内の屋外、屋内に
は、適当な間隔で、複数のPHS用アンテナ4が設置さ
れている。
【0022】さらに、図1は、本発明の実施の形態にな
る入域管理システムの構成を示している。この図からも
明らかなように、このシステムは、管理用端末1、構内
の屋外、屋内に適当な間隔で配置されたPHS用アンテ
ナ4、PHS基地局5、そして、上記入域管理所8内に
設けられた管理用計算機システム6と表示装置7とから
構成されている。
【0023】なお、上記の管理用端末1を構成する管理
用端末装置1は、通常のPHSとしての通信機能を達成
するPHS機能部2と、そして、動態検出機能部3とか
ら構成されている。また、このPHS機能部2によれ
ば、一般に市販されているPHSと同様に、当該PHS
が存在する位置を検出する位置検出機能を達成すること
ができる。すなわち、管理用端末装置1との間で電波に
よる通信を行うPHS基地局5は、当該管理用端末装置
1のPHS機能部2がどのPHSアンテナ4を使ってい
るかを調べることによって管理用端末装置1の存在位置
を特定する。具体的には、それにより使用されているP
HSアンテナ4の設置位置を、基本的には、PHS機能
部2を備えた管理用端末装置1の存在位置とするもので
ある。そして、さらには、この基本的な存在位置を基
に、更に3点測量の原理を取り入れるなどによって管理
用端末装置1の存在位置検出の精度向上を図ったもの等
により、その位置をより精度良く検出することができ
る。すなわち、この管理用端末装置1を構成するPHS
機能部2としては、現在、既に実用化されているPHS
の技術を利用することにより実現することが可能であ
る。
【0024】次に、上記管理用端末装置1を構成する他
の要件である動態検出機能部3は、互いに90度だけ異
なる2軸方向を向いた2つの加速度センサによって構成
されている。この2軸方向に設けられた2つの加速度セ
ンサの構造によれば、上記管理用端末装置1を携帯した
入域者が、静止している、歩く、走るなどといった動作
の他に、さらに、立っているかあるいは横になっている
かなどの動態の検出も可能である。なお、この動態検出
機能部についても、現在、既に実用化されている加速度
センサ等の技術を利用することによって実現可能であ
り。
【0025】また、上記入域管理所8には、管理用計算
機システム6とこの管理用計算機システム6に接続され
た表示装置7とが設置されており、そして、上記管理用
端末装置1からの情報は、上記したPHS基地局5やP
HSアンテナ4を介して管理用計算機システム6へ集め
られ、そして、必要な情報が、やはり上記の経路を通し
て、上記管理用端末装置1へ送られる。
【0026】次に、以上にその構成を述べた本発明の入
域管理システムによる第一の管理区域10での管理内容
について詳細に述べる。なお、第二の管理区域11での
管理内容についても、同様に構築している。
【0027】<位置検出機能>この機能は、上記で述べ
た管理用端末装置1のPHS機能部2と動態検出機能部
3の働きにより、入域者の位置をリアルタイムで検出
し、その結果を、入域管理所8の表示装置7上に、現在
地点及び移動軌跡として地図上にグラフィック表示する
ものである。すなわち、入域管理所8の管理用計算機シ
ステム6は、前記入域者の現在地点及び移動軌跡情報を
基にして、以下に図3の処理フローにより示す処理を実
行する。
【0028】まず、処理が開始されると、入域者が携帯
する管理用端末装置1のPHS機能部2の働き、さらに
は、その動態検出機能部3の働きにより、当該入域者の
現在地点情報を検出し(ステップ20)、その結果を、
入域管理所8に設置された管理用計算機システム6の表
示装置7上に表示された第一の管理区域10の地図上に
グラフィック表示する(ステップ21)。これによれ
ば、当該入域者の現在地点を、常に、その時々の動態状
況をも含めて把握することが可能となる。
【0029】次に、処理は、上記現在地点情報から、入
域者が所定のガイダンス対象施設へ近接しているか否か
を判定する(ステップ22)。これにより、入域者がガ
イダンス対象施設へ近接している(「YES」)と判断
された場合には、管理用計算機システム6は、上記管理
用端末装置1のPHS機能部2に対して、例えば、ガイ
ダンスなどを音声によって入域者へ通知する(ステップ
23)。
【0030】一方、上記のステップ23において「N
O」と判断された場合には、上記入域者の移動軌跡を蓄
積し(ステップ24)、その結果を、表示装置7の画面
上に表示された地図上にグラフィック表示する(ステッ
プ25)。
【0031】その後、管理用計算機システム6は、上記
入域者の移動軌跡を基にして、当該入域者が、行動を許
された範囲(この例では、入場が許された第一の管理区
域10)を逸脱したか、あるいは、逸脱の可能性がある
かを判定する(ステップ26)。これは、例えば、第一
の管理区域10ではその入場が許されない施設や地域
(上記図2の例では、第二の管理区11、一時通行止め
区間15、工事による一般立入り禁止区域16等)を予
め入力して記憶しておき、他方、上記入域者の移動軌跡
からその後の移動方向を予測(例えば、上記動態検出機
能部3の加速度センサの出力を利用することも可能)
し、これらを比較することによって実現することができ
る。
【0032】そして、上記のステップ26における判定
の結果、当該入域者が行動許可範囲を逸脱、あるいは、
逸脱の可能性がある(YES)と判断された場合には、
まず、入域管理所8内の表示装置7上の該当する入域者
マーク(例えば、色や形状により区別)を点滅させるな
ど、いわゆる、アラーム表示する(ステップ27)。そ
の後、上記管理用端末装置1を介して、当該入域者に対
して、許可範囲を逸脱していること、あるいは、その可
能性があることを音声によって警告・通知する(ステッ
プ28)し、一連の処理を終了する。他方、上記のステ
ップ26における判定においれ、行動許可範囲を逸脱、
あるいは、その可能性がない(NO)と判断された場合
には、処理は上記ステップ20へ戻る。
【0033】以上のように、本発明の入域管理システム
によれば、次の機能が達成されることとなる。
【0034】入域者の現在位置を検出し(上記ステッ
プ20)、入域者が行動を許された範囲を逸脱した場
合、または移動軌跡により逸脱することが予想された場
合(上記ステップ26でYESと判定された場合)、管
理用端末装置1に警告を音声で自動通知する(上記ステ
ップ28)。また、入域管理所8の表示装置7上の該当
する入域者マークを点滅させるなど、アラーム表示する
(上記ステップ27)。
【0035】なお、ここで、入域者が行動を許される範
囲は、恒久的に定められる範囲の他に、日常の作業に応
じて定められる範囲も存在することは、上記にも既に述
べた通りである。例えば、上記に一例を示した原子力発
電所の構内では、原子燃料等重要貨物輸送時には、輸送
ルートを一般車両通行止めとする(上記図2に符号15
で示す)。また、施設の工事中には、通常、入域者はそ
の場所への接近を規制される(上記図2に符号16で示
す)。そして、このような場合には、上記の管理用計算
機システム6に、期間限定規制情報を入力しておくこと
で、その場所への接近を規制する管理を行うことができ
る。
【0036】入域者の現在地点情報により、近傍の施
設に関するガイダンスを音声で自動的に告知する(上記
ステップ23)。また、入域者の移動軌跡によって近接
が予測される施設に関するガイダンスを音声で自動告知
するようにしてもよい。
【0037】<動態検出機能>続いて、本発明の入域管
理システムにおける上記管理用端末装置1の動態検出機
能部3による処理について説明する。なお、この管理用
端末装置1の動態検出機能部3は、既に述べたように、
その構成である2軸方向に設けられた2つの加速度セン
サにより、入域者が静止している、歩く、走る、立って
いる、又は、横になっている等の動態をリアルタイムで
検出することができる。なお、この動態検出機能部3に
より検出した入域者の動態は、検出信号として上記管理
用端末装置1のPHS機能部2を介して無線で入域管理
所8内の管理用計算機システム6へ送られる。そこで、
この管理用計算機システム6では、この検出された動態
情報を基にして以下の処理を実行し、その結果を表示装
置7上に記号等で表示する。
【0038】処理が開始すると、まず、管理用端末装置
1からの検出信号を取り込んで入域者の動態情報を検出
し(ステップ30)、その結果(静止している、歩く、
走る、立っている、又は、横になっている等)を地図上
に、例えば色や図形などによってシンボル表示する(ス
テップ31)。
【0039】その後、上記管理用端末装置1からの検出
信号に基づいて、静止状態が一定時間継続したか否かを
判定する(ステップ32)。その結果、静止状態が一定
時間継続した(YES)と判定される場合には、当該管
理用端末装置1が貸与された入域者に対して、貸与した
端末を装着するよう警告し、そして、その警告に応答す
るよう、音声により告知する(ステップ33)と同時
に、そのことを表示装置7上に記号等で表示する(ステ
ップ34)。
【0040】なお、かかる処理は、このように管理用端
末装置1の静止状態が一定時間継続する場合には、入域
管理所8のゲートにて管理用端末1を貸与された入域者
が、これを装着せずに外して忘れて放置してしまった、
落としてしまった、あるいは、入域者が急病や事故等に
より倒れている可能性が考慮されるためである。このよ
うな場合、音声(比較的大きな音量で)により警告する
ことにより、入域者が管理用端末装置1を放置し、紛失
することから防止し、管理用端末装置1を正常に装着す
るのを促すことができる。また、急病や事故等と判断さ
れる場合には、入域管理所8から警備員などを至急派遣
することにより、迅速な対応が可能となる。なお、この
場合には、入域管理所8の表示装置7上は、該当する入
域者マークを点滅させる等、いわゆる、アラーム表示す
ることが好ましい(上記ステップ34)。
【0041】次に、上記のステップ32の判定の結果、
静止状態が一定時間継続していない(NO)と判定され
た場合には、処理は、急速な加速度を検出したか否かを
判断する(ステップ35)。そして、この場合にも、上
記と同様に、音声による告知を行う(ステップ36)と
同時に、そのことを表示装置7上に記号等で表示する
(ステップ37)。
【0042】なお、かかる処理は、管理用端末装置1が
急激な加速度変化を検出した場合には、入域者が端末装
置を落下してしまったか、あるいは、入域者が車と衝突
した等の事故に巻き込まれた可能性が考慮されるためで
ある。かかる場合、入域管理所8の管理用計算機システ
ム6は、入域者が携帯する管理用端末装置1を介して、
入域者に対する呼びかけに応答するよう音声で自動告知
することによって、端末装置を落下したことを入域者に
喚起し、事故に巻き込まれたことを確認することができ
る。なお、入域者が事故に巻き込まれた場合には、入域
管理所8から警備員などを至急派遣することにより、迅
速な対応が可能となることは上記と同様である。なお、
この場合にも、入域管理所8の表示装置7上は、該当す
る入域者マークを点滅させる等、いわゆる、アラーム表
示することが好ましい(上記ステップ37)。
【0043】以上のように、本発明の入域管理システ
ム、特に、管理用端末装置1の動態検出機能部3によれ
ば、次の機能が達成されることとなる。
【0044】静止状態が一定時間継続した(上記ステ
ップ32)場合、入域者が管理用端末装置1を外した
か、又は、急病や事故等により倒れている可能性がある
ため、管理用端末装置1を装着するよう、又は、呼びか
けに応答するよう音声で自動的に告知する(上記ステッ
プ33)。このことにより、入域者による管理用端末装
置1の確実な装着と、入域者の安全を遠隔管理すること
が可能となる。
【0045】急激な加速度変化を検出した(上記ステ
ップ35)場合、端末装置の落下、入域者の車との衝突
等の可能性があり、呼びかけに応答するよう音声で自動
告知する(上記ステップ36)。
【0046】<通話機能>また、本発明の入域管理シス
テムを構成する管理用端末装置1、特に、そのPHS機
能部2による通話機能によれば、上記したガイダンス機
能を行う際、さらには、特に入域者が事故に遭遇した可
能性のある場合において、前述した例のような自動的な
警告や呼びかけによる告知だけでなく、必要に応じて、
入域管理所8における警備員と入域者との間で通話を行
うことが可能である。すなわち、入域者と入域管理者と
の間で、通話によるより詳細かつ的確な入域管理のため
のコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0047】以上のように、本発明の一実施の形態にな
る入域管理システムによれば、入域管理を行う入域管理
所8では、管理用計算機システム6の表示装置7上に入
域者の現在位置、移動軌跡、動態情報を把握、表示し、
これらの情報を基にして、適切な警告、ガイダンス等の
情報を入域者へ自動的に告知することができる。また、
特に、上記の入域管理システムによれば、上記入域者の
動態情報により、入域者の携帯が必要な管理端末の装着
を自動的に確認し、かつ、入域者の事故との遭遇等のを
も確認することができる。そのため、日常業務に対応し
たきめ細かい入域管理を、高い信頼性でかつ自動的に実
現できるという効果がある。
【0048】なお、上記に詳細に説明した一実施の形態
では、本発明の入域管理システムを原子力発電所に適用
した例についてのみ説明したが、本発明の入域管理シス
テムは、それのみに限定されることなく、その他、例え
ば、一般の会社、研究施設、工事現場、各種作業場等に
も適用することが出来ることは言うまでもない。
【0049】また、上記の実施の形態では、原子力発電
所内の第一の管理区域10内だけに入域が許可されてい
る場合について説明したが、しかしながら、その内部の
主要な発電所施設が設けられている第二の管理区域11
についても、本発明の技術を用いて、同様に管理システ
ムを構築することも可能である。
【0050】さらに、上記の実施の形態では、管理区域
内に入域する人間について、これを管理するシステムに
ついて述べたが、しかしながら、本発明では、これのみ
に限定されることなく、例えば、かかる管理区域内に搬
入される物品(物体)についても、上記と同様に、その
搬入物に対して上記の管理用端末装置1を取り付けるこ
とにより、管理区域内での存在位置を容易に把握して管
理することが可能になる。その一例としては、例えば、
トラックに搬入物品を搭載して管理区域内の所定の位置
(施設)へ搬送する場合には、上記管理用端末装置1
は、そのトラックの運転手やその助手などが携帯するこ
ととなろう。または、搬入物品それ自体に管理用端末装
置1を取り付けることも考えられるが、その場合には、
上記した管理用端末装置1による通話機能や告知機能は
不要であろう。
【0051】
【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる入域管理システムおよびその方法によ
れば、その内部に複数の管理区域を有する構内または地
域において、従来、一般に行われていた内部への人また
は物体の出入りの管理以外に、管理区域毎の管理内容に
応じた管理を、適切にかつ自動で行うことが可能になる
という優れた効果を発揮することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になる入域管理システム
の構成内容を示すブロック図である。
【図2】上記本発明の入域管理システムを原子力発電所
構内の管理区域に適用した場合の一例を示す管理区域の
説明図である。
【図3】本発明の入域管理システムにおける位置検出機
能を実現するための処理の一例を示すフロー図である。
【図4】本発明の入域管理システムにおける動態検出機
能を実現するための処理の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 管理用端末 2 PHS機能部 3 動態検出機能部 4 PHSアンテナ 5 PHS基地局 6 管理用計算機システム 7 表示装置 8 入域管理所 9 通信電波 10 第一の管理区域 11 第二の管理区域 13 ゲート 14 構内道路 15 一時通行止め区間 16 一般立入り禁止区域(工事箇所)
フロントページの続き Fターム(参考) 2G075 CA48 FA11 FD01 GA34 2G088 AA07 AA09 EE21 KK20 KK32 KK35 MM04 MM09 5C087 AA03 AA05 AA09 AA12 AA19 AA37 BB20 BB64 BB73 BB74 DD06 DD22 EE18 FF01 FF04 FF17 FF19 FF23 GG08 GG18 GG20 GG21 GG23 GG30 GG66 GG70 5J062 BB05 CC07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の管理区域を有する構内又は
    地域において、前記構内又は地域内での人又は物体の移
    動を、当該構内又は地域内に入域する人又は物体が携帯
    する管理用端末装置によって管理する入域管理システム
    であって、前記構内又は地域内に敷設され、前記人又は
    物体が携帯する管理用端末装置からの通信電波を受信す
    る複数の無線電波用アンテナと、前記複数の無線電波用
    アンテナに接続された基地局と、前記基地局を介して前
    記管理用端末装置に接続された管理用計算機システムと
    から構成され、前記管理用端末装置からの通信電波に基
    づいて当該人又は物体の移動を検知し、各管理区域での
    管理内容に応じた管理を自動で行うことを特徴とする入
    域管理システム。
  2. 【請求項2】 前記入域管理システムにおいて、前記管
    理用端末装置は、当該構内又は地域内に入域する人又は
    物体の現在位置を検知する機能を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載した入域管理システム。
  3. 【請求項3】 前記管理用端末装置は、さらに、当該構
    内又は地域内に入域する人又は物体の動態を検知する機
    能を備えていることを特徴とする請求項2に記載した入
    域管理システム。
  4. 【請求項4】 前記管理用端末装置は、さらに、前記管
    理用計算機システムによる管理内容に応じたガイダンス
    又は警告を音声で当該構内又は地域内に入域する人に伝
    達する機能を備えていることを特徴とする請求項2に記
    載した入域管理システム。
  5. 【請求項5】 前記管理用端末装置は、さらに、前記管
    理用計算機システムが配置された管理所における管理者
    との間で通話を可能にする機能を備えていることを特徴
    とする請求項4に記載した入域管理システム。
  6. 【請求項6】 内部に複数の無線電波用アンテナを接地
    すると共に管理区域を有する構内又は地域において、前
    記構内又は地域内での人又は物体の移動を、当該構内又
    は地域内に入域する人又は物体が携帯する管理用端末装
    置によって管理する入域管理方法であって、前記管理用
    端末装置からの通信電波に基づいて当該人又は物体の移
    動を検知すると共に、当該検知した人又は物体の位置を
    基に所定の演算を行って自動的に各管理区域での管理内
    容を前記管理用端末装置によって告知することを特徴と
    する入域管理方法。
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