JP2003194438A - 空気調和機の制御装置及び空気調和機 - Google Patents

空気調和機の制御装置及び空気調和機

Info

Publication number
JP2003194438A
JP2003194438A JP2001391614A JP2001391614A JP2003194438A JP 2003194438 A JP2003194438 A JP 2003194438A JP 2001391614 A JP2001391614 A JP 2001391614A JP 2001391614 A JP2001391614 A JP 2001391614A JP 2003194438 A JP2003194438 A JP 2003194438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heat exchanger
predetermined time
indoor
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001391614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4132812B2 (ja
Inventor
Koichi Sato
孝一 佐藤
Nobuyuki Kiuchi
信行 木内
Hiroshi Ito
浩 伊藤
Seiichi Nakahara
誠一 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2001391614A priority Critical patent/JP4132812B2/ja
Publication of JP2003194438A publication Critical patent/JP2003194438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4132812B2 publication Critical patent/JP4132812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機において温度センサが2本の場合
も3本の場合も、同一プログラムで好適に除霜運転を行
えるようにし、使い勝手を良くする。 【解決手段】 室内制御部300において、室内熱交換
器の配管温度をTcを検出する温度センサ303用のコ
ネクタ303c、室温Taを検出する温度センサ302
用のコネクタ302c、室外熱交換機の配管温度Tc′
を検出する温度センサ403用のコネクタ403cを設
ける。マイコン330はコネクタ303c,302c,
403cからの温度信号を読み込んで着霜判定を行う。
温度センサが2本接続されても3本接続されても、同一
の制御工程を実行し、着霜判定を行う。暖房運転を開始
して第1所定時間経過する毎に温度信号と室内ファンの
風速モードとを読み込み、第2所定時間経過する毎に風
速モードを同一モードにして第1所定時間運転し、サイ
クル時間を1サイクルとして着霜判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機、流路切換
弁、室外熱交換器、絞り装置、室内熱交換器等により構
成するヒートポンプ式の空気調和機に利用されて、暖房
運転時に室外熱交換器に付着する霜を取り除くための除
霜運転を行う空気調和機の制御装置及び空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の除霜運転を行う技術とし
て、例えば特許第2605614号公報、特許第269
9858号公報、特公平6−89921号公報に開示さ
れたものがある。
【0003】(従来技術−1)特許第2605614号
公報のものは、外乱を認識すると、外乱発生前の温度差
ΔTHR1と外乱安定後の温度差ΔTHR3を求め、初
期最大値ΔTmaxの値を補正して更新する。そして、
温度差ΔTHRが初期最大値ΔTmaxよりも着霜判定
温度以上小さくなると着霜と判断するように、構成され
る。また、室内ファンの風速変化により発生する内乱の
補正も前記外乱の補正と同様に、構成される。
【0004】(従来技術−2)特許第2699858号
公報のものは、冷風防止制御運転が開始されると、室内
ファンの回転数に応じて初期着霜判定温度から着霜判定
温度へと変化させ、温度差ΔTHRが初期最大値ΔTm
axよりも着霜判定温度以上小さくなると着霜と判断す
るように、構成されている。
【0005】(従来技術−3)特公平6−89921号
公報のものは、積算タイマが所定時間(t1:40分)
を経過した後、算出温度(Tc−Ta)が所定時間(t
2:3分)後に(連続して)減少し、かつ、検出温度
(Tc)が低下している場合に除霜機能を働かせるよう
に、構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特許第26056号公
報及び特許第2699858号公報のものは、外乱によ
る温度差ΔTHRの補正や内乱(室内ファンの変化)に
よる着霜判定温度の補正を行っているが、空気調和機の
室内熱交換器の種類(能力)や室内ファンの種類(能
力)は数多く有り、温度差ΔTや着霜判定温度の初期値
/補正値の好適な値を決定するのに多くの設計工数を費
やし、また、ソフトも複雑(工程が多い)であり、経済
的でないという問題点がある。
【0007】特公平6−89921号公報のものは、例
えば、朝方の天気が「雪」で暖房運転を開始する。その
後、昼方に向けて外気温度が徐々に上昇して天気が「み
ぞれ」の状態となる。このような場合、検出温度(T
c)も徐々に上昇し、着霜していても除霜機能が働かず
に霜が付き過ぎてしまう。そして、ようやく検出温度
(Tc)の低下による除霜を行っても霜が溶けきれず
に、次回の暖房運転時に「氷」状態で成長し、ついには
室外熱交換器を破損してしまう場合があるという、問題
点がある。
【0008】また、特公平6−89921号公報のもの
は、例えば、夕方から夜間に向かう場合、外気温度が徐
々に低下するので算出温度(Tc−Ta)も検出温度
(Tc)も減少する。そして、外気の温湿度が低い時、
着霜がなくても除霜機能が働く、いわゆる「カラ除霜運
転」を行うので、省エネ上好ましくないという、問題点
がある。
【0009】さらに、特公平6−89921号公報のも
のは、除霜運転を行っても霜が溶けきれずに、次回の暖
房運転を行った場合、積算タイマが所定時間(40分)
を経過しないと着霜検出処理を実行することができない
ので「氷」状態で成長し、ついには室外熱交換器を破損
してしまう場合があるという前記同様の問題点がある。
【0010】そこで、本発明は、ソフト処理が容易で使
い勝手がよく、設置工事も簡単で、また、室外熱交換器
の破損の不具合を取り除いて、信頼性が高く、安価な構
成の空気調和機の制御装置あるいは空気調和機を提供す
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の空気
調和機の制御装置は、入力部に、室内熱交換器の配管温
度と、室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出す
る3つの温度センサを接続するための温度センサ用コネ
クタを備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部
が前記温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み
込む温度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備
える空気調和機の制御装置において、前記処理工程は、
暖房運転の開始時点から、或いは第2所定時間と第1所
定時間との合計時間であるサイクル時間の経過時点か
ら、第2所定時間が経過する毎に、室内ファンを同一の
所定風速モードにより第1所定時間運転し、前回のサイ
クル時間内の温度の変化状態と今回のサイクル時間内の
温度の変化状態とを比較して着霜判定を行うことを特徴
とする。
【0012】請求項1の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。コントローラのプリント
基板等に温度センサ用コネクタを3個設け、コントロー
ラのマイコンは入力される温度信号を読み込み、読み込
んだ温度データを比較・判断する。この場合、温度セン
サが2本接続されていても3本接続されていても、同一
の制御工程を実行し、着霜判定を行う。すなわち、暖房
運転を開始して第1所定時間経過する毎に温度センサ用
コネクタからのデータを読み込んで記憶部に記憶すると
ともに、暖房運転を開始して或いはサイクル時間経過か
ら第2所定時間経過する毎に、室内ファンの風速モード
を同一にして第1所定時間運転し、サイクル時間を1サ
イクルとして、前回のサイクルの温度変化状態と今回の
サイクルの温度変化状態とを比較して着霜判定を行う。
ここで、温度センサ用コネクタが2極3個であっても、
6極1個であっても3本接続できるように構成されてい
れば、同様に作用することはいうまでもない。
【0013】本発明の請求項2の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、暖房運転の開始
時点から、第2所定時間と第1所定時間との合計時間で
あるサイクル時間が経過した時、室内ファンの風速モー
ドデータと前記温度センサ用コネクタからの温度データ
とを読み込み、前記室内熱交換器の配管温度と前記室内
温度との温度差を算出して前記各々のデータを記憶し、
次に、サイクル時間の経過時点から、第2所定時間が経
過した時、前記記憶した風速モードで第1所定時間、室
内ファンを運転してサイクル時間が経過した時、前記温
度センサ用コネクタからの温度データを読み込み、前記
温度差を算出して記憶し、次に、初回の温度差に対する
2回目以降の温度差の割合が温度差の割合の設定値より
も小さくなれば着霜したと判定することを特徴とする。
【0014】請求項2の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。一般に、内乱要因に比べ
て外乱要因の方が温度変化は緩やかであるから、室内フ
ァンの風速モードを同じモードに固定して内乱の発生を
規制する。すなわち、室内ファンの風速モードを初回の
温度差の算出時と同じ風速モードで運転してデータを処
理するので、初期設定された温度差の割合を補正する必
要がなくなる。そこで、サイクル時間経過する毎に各々
の温度を検出して「安定性のある」温度データと温度差
データと温度差の割合とにより「着霜判定」を行う。
【0015】本発明の請求項3の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、暖房運転の開始
時点から、或いは第2所定時間と第1所定時間との合計
時間であるサイクル時間の経過時点から、第2所定時間
が経過した時、同一の所定風速モードで第1所定時間、
室内ファンを運転してサイクル時間が経過した時、前記
温度センサ用コネクタからの温度データを読み込み、前
記室内熱交換器の配管温度と前記室内温度との温度差を
算出して前記各々のデータを記憶し、次に、初回の温度
差に対する2回目以降の温度差の割合が温度差の割合の
設定値よりも小さくなれば着霜したと判定することを特
徴とする。
【0016】請求項3の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。一般に、内乱要因に比べ
て外乱要因の方が温度変化は緩やかであるから、室内フ
ァンの風速モードを固定して内乱の発生を規制する。室
内ファンの風速モードを固定してデータを処理するの
で、初期設定された温度差の割合を補正する必要がなく
なる。そこで、サイクル時間経過する毎に各々の温度を
検出して「安定性のある」温度データと温度差データと
温度差の割合とにより「着霜判定」を行う。
【0017】本発明の請求項4の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、第1所定時間よ
り長いサイクル時間毎に室内熱交換器の配管温度の変化
状態を監視し、前回のサイクル時間内の変化状態と今回
のサイクル時間内の変化状態との比較によって着霜判定
基準である温度差の割合の設定値を変更することを特徴
とする。
【0018】請求項4の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。外気温度の変化状態は室
内熱交換器の配管温度の変化状態として現れるので、前
記配管温度の変化状態によりサイクル時間毎に比較し、
この変化状態の比較によって、温度差の割合の設定値を
所定値に変更し、例えば早めに除霜運転を行ったり、遅
めに除霜運転を行うことで、外気温度の変化状態に適し
た除霜運転を行う。
【0019】本発明の請求項5の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、第1所定時間よ
り長いサイクル時間毎に室内熱交換器の配管温度の変化
状態を監視し、前回のサイクル時間内の変化状態と今回
のサイクル時間内の変化状態との比較の結果、前記変化
状態が上昇気味から下降気味に変化した場合、着霜判定
基準である温度差の割合の設定値を大き目の値に変更す
ることを特徴とする。
【0020】請求項5の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。外気温度の変化状態を室
内熱交換器の配管温度の変化状態により判断する。すな
わち、室内熱交換器により外気温度の変化状態を監視し
て着霜状態を判定し、温度差の割合の設定値を大き目の
値に変更して、早めに除霜運転を行う。例えば、初期の
温度差の割合の設定値になるまで暖房運転すると霜が着
き過ぎるような場合に、早めに除霜することができる。
【0021】本発明の請求項6の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、第1所定時間よ
り長いサイクル時間毎に室内熱交換器の配管温度の変化
状態を監視し、前回のサイクル時間内の変化状態と今回
のサイクル時間内の変化状態との比較の結果、前記変化
状態が下降気味に変化している場合、着霜判定基準であ
る温度差の割合の設定値を小さ目の値に変更することを
特徴とする。
【0022】請求項6の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。外気温度の変化状態を室
内熱交換器の配管温度の変化状態により判断する。すな
わち、室内熱交換器により外気温度の変化状態を監視し
て着霜状態を判定し、温度差の割合の設定値を小さ目の
値に変更して、遅めの除霜運転を行う。例えば、本当に
着霜していれば、温度差の割合の設定値を小さ目の値に
変更しても着霜速度が速いので、さほど影響しない。
【0023】本発明の請求項7の空気調和機の制御装置
は、入力部に、室内熱交換器の配管温度と、室内温度
と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つの温度セ
ンサを接続するための温度センサ用コネクタを備えると
ともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記温度セン
サ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温度データ
に基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空気調和機
の制御装置において、前記処理工程は、第1所定時間よ
り長いサイクル時間が経過した時、室内熱交換器の配管
温度の変化状態を監視し、前記配管温度が一旦上昇した
後、下降に変化している場合、再び、除霜運転を行うこ
とを特徴とする。
【0024】請求項7の空気調和機の制御装置によれ
ば、例えば次のようにできる。前回の除霜運転が終了し
て暖房運転に復帰し、第1所定時間毎に室内熱交換器の
配管温度を検出して記憶部に記憶する。前回の除霜運転
時に「霜が溶けきれない」状態の場合、サイクル時間経
過した時、前記配管温度が一旦上昇した後、「下降」に
変化するので、(霜が残っていると想定して、)再び除
霜運転を行い、霜を完全に取り除くことができる。
【0025】本発明の請求項8の空気調和機は、請求項
1、請求項4、または請求項7の空気調和機の制御装置
を備えたことを特徴とする。
【0026】請求項8の空気調和機によれば、請求項
1、請求項4、または請求項7と同様な作用効果が得ら
れる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明による空気調和機の
制御装置の各実施形態を図面を参照して説明する。
【0028】図1は実施形態の空気調和機における冷凍
サイクルとその制御装置の例を示す電気ブロック図、図
2は同空気調和機の原理的ブロック図であり、図2の各
要素は図1の各要素やその組合せに対応している。図2
に示したように、圧縮機4、流路切換弁(四方弁)10
0、室内熱交換器9A、絞り装置10A、室外熱交換器
9B、アキュムレータ200により冷凍サイクルAが構
成されている。
【0029】図1に示したように、室内制御部300と
室外制御部400は、共通電源線220、圧縮機制御線
221、室外熱交換器制御線620、流路切換弁制御線
710の4本の電線で接続され、室内ユニット側の端子
台に4つの端子と、室外ユニット側の端子台に4つの端
子を各々備えている。圧縮機4は、運転周波数が一定の
交流電動機である圧縮機動力源450を動力源として駆
動される。電源は単相交流であり、電源スイッチ310
を介してAC/DCコンバータ320に供給され、各種
内部電圧に変換された直流電力が各部に供給される。マ
イコン330は、ドライバ、リレーからなる流路切換弁
駆動部406、室外熱交換器駆動部C8、圧縮機駆動部
C9を制御する。そして、流路切換弁(四方弁)100
の四方弁コイル(流路切換弁駆動源)101、ファンモ
ータ(室外熱交換器駆動源)401、および電動機(圧
縮機動力源)450に電力が供給される。さらに、マイ
コン330は、ドライバ(室内熱交換器駆動部)C7を
駆動し、室内熱交換器9Aのファンモータ(室内熱交換
器駆動源)301を制御する。
【0030】室外制御部400における室外熱交換器9
Bの配管温度Tc′は温度センサ403によって検出さ
れ、その温度信号(温度データ)はコネクタ403cを
介して室内制御部300に取り込まれる。また、室内制
御部300は、温度センサ302によって室内温度Ta
を検出し、その温度信号(温度データ)をコネクタ30
2cを介して取り込む。さらに、温度センサ303によ
って室内熱交換器9Aの配管温度Tcを検出し、その温
度信号(温度データ)をコネクタ303cを介して取り
込む。また、赤外線式等のリモコン500の送信部50
0aから送出される赤外線信号を受信部304で受信す
ることにより、室内制御部300の運転の切換えや設定
等がリモコン操作でも可能となっている。
【0031】なお、図2の制御装置Cにおいて、入力部
C2は、図1に示すリモコン500の送信部500aか
ら送出される赤外線信号を受信する室内ユニットに設け
られた受信部304あるいは図示しないマニュアルスイ
ッチに対応している。また、検出部C3は、室内温度T
aを検出する温度センサ302、室内熱交換器9Aの配
管温度Tcを検出する温度センサ303などに対応して
いる。さらに、停電検出部C4は図示しない電圧検出器
に対応し、半固定記憶部C5はEEPROM340に対
応している。
【0032】次に実施形態における室内制御部300の
マイコン330による制御動作をフローチャートに基づ
いて説明する。なお、マイコン330は、内部クロック
をカウントすることにより時間を計時する各種タイマを
備えており、圧縮機の始動時から第1所定時間、第2所
定時間の経過を検出したり、各種所定時間の経過を検出
するように構成されている。さらに、3分マスクタイマ
を用いる。
【0033】図3、図4は暖房運転時のフローチャート
であり、例えば、リモコン500から運転指令が送出さ
れ「自動運転モード」、あるいは「暖房運転モード」で
空気調和機が暖房運転する場合の制御工程の一例を示し
ている。先ず、ステップS1で暖房運転指令がONであ
るか否かを判定し、ONでなければステップS19に進
み、ONであれば、ステップS2で室内温度Taが設定
温度に達しているか否かを判定し、暖房サーモがONで
あるか否かを判定する。暖房サーモがONでなければス
テップS21に進み、暖房サーモがONであれば、ステ
ップS3で、圧縮機を始動する条件が満たされたか否
か、すなわち3分マスクタイマは解除か否かを判定す
る。3分マスクタイマが解除でなければステップS1に
戻り、3分マスクタイマが解除であれば、ステップS4
で、圧縮機を運転し、室外ファンを運転し、流路切換弁
を暖房モードに切り換え、ステップS5で室内ファン制
御処理を行ってステップS6に進む。一般に、暖房運転
の始動直後は、室内熱交換器の配管温度Tcが低いので
「冷風防止処理」が機能し、配管温度Tcがある程度高
くなると、所定の「風速モード」で室内ファンが運転す
る。なお、風速モードはリモコン等により「マニュアル
設定」や「オート設定」がユーザにより選択される。
「オート設定」は室温Taと設定温度との偏差により好
適に風速(強風/弱風/微風)が可変設定される。
【0034】ステップS6では、第1所定時間が経過し
たか否かを判定し、第1所定時間が経過していなければ
ステップS1に戻り、第1所定時間が経過していればス
テップS7に進む。ステップS7では、温度データT
c、Ta、Tc′及び室内ファンの風速モードデータを
読み込み、室内熱交換器の配管温度と室内温度との温度
差を求め、記憶する。
【0035】次に、サイクル時間毎に内乱の影響の少な
い安定したデータを得るために、ステップS8で第2所
定時間が経過したか否かを判定し、第2所定時間が経過
していなければステップS1に戻り、第2所定時間が経
過していれば、ステップS9で室内ファンを例えば弱風
モードで運転し、ステップS11で第1所定時間経過し
たか否かを判定する。第1所定時間が経過していなけれ
ばステップS1に戻り、第1所定時間が経過していれ
ば、図4のステップS12に進む。ステップS12で
は、温度データTc、Ta、Tc′及び室内ファンの風
速モードデータを読み込み、今回の温度差を求め、記憶
する。次に、ステップS13で、図5に示す着霜判定処
理を行い、ステップS14に進む。
【0036】なお、ステップS7では、第1所定時間が
経過したタイミングでデータを読み込むが、ステップS
12では、第1所定時間より長いサイクル時間が経過し
たタイミングでデータを読み込み、データを読み込むタ
イミングの違いがある。
【0037】ステップS14では、除霜運転が必要であ
るか否かを判定する。なお、ステップS13の着霜判定
処理により「除霜必要」または「除霜不要」が判定され
ている。除霜運転が必要でなければステップS1に戻
り、除霜運転が必要であれば、ステップS15で室内熱
交換器の配管温度Tcは所定温度未満か否かを判定す
る。配管温度Tcが所定温度未満でなければステップS
18に進み、配管温度Tcが所定温度未満であれば、ス
テップS16で室内ファンを停止し、ステップS17で
所定時間、暖房運転を行ってステップS18に進む。ス
テップS18では、図6に示した除霜制御処理を行い、
ステップS1に戻る。
【0038】以上は暖房運転指令がONの場合の処理で
あり、暖房運転指令がONでなければ、図3のステップ
S19で、圧縮機は運転中であるか否かを判定し、運転
中でなければステップS27に進み、運転中であれば、
ステップS21で、10分以上暖房運転したか否かを判
定し、10分以上暖房運転していなければステップS4
に戻って運転を続け、10分以上暖房運転していれば、
ステップS22で3時間以上暖房運転したか否かを判定
し、3時間以上暖房運転していなければステップS27
に進み、3時間以上暖房運転していれば、ステップS2
3で、サイクル時間毎に算出される温度差の割合(今回
の温度差を初回の温度差で除した値)が大き目の値以下
であるか否かを判定する。大き目の値以下でなければス
テップS27に進み、大き目の値未満であれば、ステッ
プS24で、室外熱交換器の配管温度が氷点未満か否か
を判定し、氷点未満でなければステップS27に進み、
氷点未満であれば、ステップS25で、オフ除霜フラグ
をセットし、ステップS26に進む。すなわち、着霜状
態での暖房運転停止は、次回の暖房運転の開始時に溶け
た霜が水になり、その水が今度は氷になって、室外熱交
換器にとっては好ましくないので、早めの除霜運転を試
みる判定処理を実行しており、ステップS26では図6
に示した除霜制御処理を行い、ステップS29に進む。
なお、カラム「0046」でも記述するが、図3のステ
ップS26の「除霜制御処理」は空気調和機(暖房運
転)を停止する前に実行する処理であり、図4のステッ
プS18の「除霜制御処理」は暖房運転中に実行する処
理である。図6のステップS79の処理で「除霜運転終
了時の戻り先を選択する」必要があり、前述のステップ
S25で処理の流れを分岐させるためのフラグをセット
した。
【0039】ステップS27では圧縮機を停止し、ステ
ップS28で室外ファンを停止し、ステップS29で室
内ファンを停止し、ステップS31で3分マスクタイマ
の計時を開始し、ステップS32でリモコン500等に
よる暖房運転指令がONであるか否かを判定し、ONで
あればステップS2に戻り、ONでなければ処理を終了
する。なお、後述する図6のステップS78では、圧縮
機が停止して既に1分待機しているので、このような場
合は、ステップS31は「2分計時」でよいことはいう
までもない。
【0040】図5の着霜判定処理では、ステップS41
で、圧縮機の始動後サイクル時間以内であるか否かを判
定し、始動後サイクル時間以内でなければステップS4
5に進み、始動後サイクル時間以内であれば、ステップ
S42で配管温度Tcの複数のデータが比較できるか否
かを判定する(すなわち第1所定時間毎のデータが複数
読み込まれているか否かを判定する。)。比較できなけ
れば元のルーチンに復帰し、比較できればサイクル時間
が経過して複数の配管温度Tcのデータが揃ったので、
ステップS43で、配管温度Tcは上昇後下降の状態で
あるか否かを判定し、判定がYESであれば、残霜のた
め再度の除霜運転が必要であり、ステップS57に進
む。また、判定がNOであればステップS45に進む。
【0041】ステップS45では、圧縮機の始動後サイ
クル時間2回以上であるか否かを判定し、始動後サイク
ル時間2回以上でなければ元のルーチンに復帰し、始動
後サイクル時間2回以上であれば、ステップS46で、
温度差の割合を演算してその値を今回の温度差の割合と
して記憶し、ステップS47に進む。ステップS47で
は、前回(サイクル時間前)の配管温度Tcは上昇の状
態であるか否かを判定し、判定がNOであればステップ
S48に進み、判定がYESであればステップS52に
進む。ステップS47の判定では、詳細には、今回のサ
イクル時間内の配管温度Tcの複数データと前回のサイ
クル時間内の配管温度Tcの複数データの変化状態を比
較する。
【0042】ステップS48では、前回のサイクル時間
内の配管温度Tcは下降の状態であるか否かを判定し、
判定がNOであればステップS55に進み、判定がYE
Sであれば、ステップS49で、今回のサイクル時間内
の配管温度Tcは下降の状態であるか否かを判定する。
詳細には、前回のサイクル時間内の配管温度Tcの複数
データと今回のサイクル時間内の配管温度Tcの複数デ
ータとの変化状態を比較する。判定がNOであればステ
ップS55に進み、判定がYESであれば配管温度Tc
が下降→下降の状態であるので、遅めの除霜運転とする
ために、ステップS51で、温度差の割合の初期設定値
を小さ目の値に変更してステップS55に進む。
【0043】ステップS47で判定がYESの場合、ス
テップS52で、今回のサイクル時間内の配管温度Tc
の複数データは上昇の状態であるか否かを判定し、判定
がYESであればステップS55に進み、判定がNOで
あれば、ステップS53で、今回のサイクル時間内の配
管温度Tcの複数データは下降の状態であるか否かを判
定する。判定がNOであればステップS55に進み、判
定がYESであれば配管温度Tcが上昇→下降の状態で
あるので、早めの除霜運転とするために、ステップS5
4で、温度差の割合の初期設定値を大き目の値に変更し
てステップS55に進む。
【0044】ステップS55では、今回の温度差の割合
が温度差の割合の初期設定値以下であるか否かを判定
し、今回の温度差の割合が初期設定値を超えていれば、
ステップS56で「除霜不要」と判定して元のルーチン
に復帰する。今回の温度差の割合が初期設定値以下であ
れば、ステップS57で、室外熱交換器の配管温度が氷
点未満か否かを判定し、氷点未満であれば、ステップS
58で「除霜必要」と判定して元のルーチンに復帰し、
氷点未満でなければ、ステップS59で「除霜不要」と
判定して元のルーチンに復帰する。なお、ステップS5
7において、3本目の温度センサ403が有効に機能す
る。もちろん、2本式の場合、ステップS57におい
て、すべてYESとなる。
【0045】図6の除霜制御処理では、ステップS71
で室内ファンを停止し、ステップS72で圧縮機を停止
し、ステップS73で室外ファンを停止し、ステップS
74で所定時間(1分)待機する。次にステップS75
で、圧縮機を運転し、次に流路切換弁を冷房モードに切
り換え、ステップS76で除霜運転を終了するのである
か否かを判定する。この除霜終了の判定は、例えば、除
霜運転時間は10分以内(時間復帰)であるか、あるい
は室外熱交換器の配管温度Tc′が10℃以上(温度復
帰)が条件である。すなわち、3本式の場合は、前記2
つの条件のOR条件で除霜を終了し、2本式の場合は、
常に時間復帰する。
【0046】ステップS76で除霜運転を終了するので
なければステップS75に戻って除霜運転を継続し、除
霜運転を終了するのであれば、ステップS77で圧縮機
を停止し、ステップS78で室外ファンを所定時間(1
分)運転して停止する。すなわち、除霜運転を終了して
室外熱交換器に溜まっている水滴を吹き飛ばす「水切り
運転」を行う。なお、これを実行しないと、次回の暖房
運転では水が氷となって残霜と同じ状態が発生する。次
に、ステップS79で、オフ除霜フラグはセットされて
いるか否かを判定し、セットされていれば、ステップS
81でオフ除霜フラグをリセットして元のルーチン(図
3のS26)に復帰し、図3のS29、S31,S32
を通って、暖房運転を停止する。セットされていなけれ
ば、ステップS82で圧縮機を運転し、次に流路切換弁
を暖房モードに切り換える。そして、ステップS83
で、室内ファン制御処理を行って元のルーチン(図4の
S18)に復帰し、暖房運転を再開する。
【0047】[技術の第1例]以上の処理において、
「除霜した」と判定した場合、図4のステップS15〜
S18において、配管温度Tcが所定温度よりも低けれ
ば、室内ファンの運転を停止して暖房運転を継続し、所
定時間(5分)後、除霜運転を開始する制御工程となっ
ている。この第1例によれば、例えば、外気の温度が低
い場合など除霜能力が小さいので、室内ファンの運転を
停止して冷媒の温度(すなわちTc)を上昇させる。そ
して、除霜運転を行い、速やかに霜を取り除く。これに
より、制御装置の信頼性が高まる。なお、温度センサ2
本の場合、10分の時間復帰とするので、完全霜取りに
は、この第1例は効果がある。
【0048】[技術の第2例]図5のステップS41〜
S43→ステップS57、S58の判断により、霜が残
っていると想定して、再び、除霜運転を行う場合、前記
ステップS15〜S18の制御工程を実行する場合であ
る。この第2例によれば、例えば、前回の除霜運転で霜
を完全に取り除くことができなかったので、室内ファン
の運転を停止して冷媒の温度(すなわちTc)を上昇さ
せる。そして、除霜運転を行い、速やかに霜を取り除
く。これにより、制御装置の信頼性が高まる。
【0049】[技術の第3例]図5のステップS57に
おいて、室外熱交換器の配管温度Tc′が氷点よりも低
いことを判定条件として、この条件が満たされた場合に
除霜運転を開始する制御工程となっている。この第3例
によれば、例えば、温度センサが2本の場合(温度セン
サ403が接続されない場合)、配管温度Tc′を検出
する温度センサ403が接続されていないコネクタ40
3cの抵抗値は無限大となり、配管温度Tc′は、制御
範囲下限未満であるから、前記の条件は満たされる。温
度センサが3本の場合、特に単位時間当たりの着霜速度
が速い氷点近傍でTc′<氷点を判定条件とするので、
2本式に比べればより確実な「着霜判定」が可能とな
る。外気温度が氷点近傍で変動して外気湿度が高い場合
に顕著な効果が得られる。
【0050】[技術の第4例]図6のステップS76に
おいて、室内熱交換器の配管温度Tc′が10℃よりも
高いことを判定条件として、この条件が満たされた場合
に除霜運転を終了する制御工程となっている。この第4
例によれば、例えば、温度センサが2本の場合、温度セ
ンサ403が接続されていないコネクタ403cの抵抗
値は無限大となり、配管温度Tc′は制御範囲内である
が10分間の「時間復帰」で前記の条件は満たされる。
温度センサが3本の場合、霜を完全に溶かして配管温度
Tc′>10℃になった時を「温度復帰」の判定条件と
するので、2本式に比べればより早く「除霜終了判定」
が可能となる。第3例と同様に、外気温度が氷点近傍で
変動して外気湿度が高い場合に顕著な効果が得られる。
【0051】[技術の第5例]図3のステップS2、S
3、S21、S31において、暖房運転時に室内温度T
aが設定温度に達して空気調和機の圧縮機がON/OF
Fを繰り返すサーモサイクルの場合、油切れを防止する
など(S21)圧縮機の信頼性を確保する上から、OF
F時間を3分/ON時間を10分以上としている。一般
に、外気温度が高い(5℃近傍以上)とき、空気調和機
の能力が出るのでサーモサイクルの可能性があるが、霜
が着きにくい環境である。逆に、霜が着く環境では外気
温度が低い(2℃近傍以下)ので空気調和機の能力が出
にくく、サーモサイクルの可能性も少ないが、サーモサ
イクル時も状態変化の監視を行う制御工程となってい
る。この第5例によれば、オン/オフを繰り返す圧縮機
を制御するのに、オフ時には「3分マスク」の機能で再
始動を規制し、オン時には「10分以上運転」の機能で
停止を規制するので、圧縮機のオン/オフ回数の激減に
より耐久性が増す、圧縮機の油切れを防止するなど、圧
縮機の耐久性を確保する上で効果的である。
【0052】[技術の第6例]図3のステップS22,
S23,S24において、暖房運転を停止する場合の着
霜判定の信頼性を上げるために、3時間以上の暖房運
転、温度差の割合の設定値を大きめに変更して早めの除
霜を可能にする。さらに3本式センサの場合は氷点近傍
以下であるかを判定するので、暖房運転停止時に除霜運
転を行って、次回の暖房運転に備えるに当たり、無駄な
除霜運転が無くなるので省エネ性が向上するとともに、
圧縮機のオン/オフの回数が減り信頼性を確保する上で
効果的である。
【0053】[技術の第7例]請求項1、請求項4、請
求項5、請求項6、請求項7において、サイクル時間内
の温度の状態変化を監視する際の技術の例を説明する。
室内ファンの風速モードが変われば室内熱交換器の温度
が大きく変化するので、処理部は、例えば、室内ファン
の「弱風モードに対応した温度の状態変化」として比較
できるように、室内ファンの「弱風モード→微風モー
ド」に対応する補正値、「弱風モード→強風モード」に
対応する補正値を、例えば、請求項2、請求項3で開示
した室内ファンの風速モードを変更する第1所定時間の
間の温度データを取得し、補正値を算出し記憶すること
ができるので、より好適は着霜判定ができ効果的であ
る。
【0054】なお、実施形態では、暖房運転の開始後サ
イクル時間経過したときの温度差を初回の温度差とした
が、もちろん、第1所定時間毎に3つの温度(Tc、T
a、Tc′)を検出して、冷風防止機能が解除された後
に、温度差を初回の温度差として記憶する制御工程でも
よい。
【0055】図7は、配管温度Tc、Tc′、室温T
a、及び温度差の状態変化の一例を示す図である。第1
所定時間毎及びサイクル時間毎にデータを読み込み、サ
イクル時間毎に「着霜判定処理」を実行して3回目のサ
イクル時間で「除霜制御処理」を実行する例である。図
8は、配管温度Tc、Tc′、室温Ta、及び温度差の
状態変化の他の例を示す図であり、「着霜判定処理」と
「除霜制御処理」のタイミングは図7と同様であるが、
図5のステップS47〜S54の場合を図示している。
すなわち、早めの除霜運転のため、初期設定値を大き目
の値に変更して着霜判定を行っている。
【0056】
【発明の効果】請求項1の空気調和機の制御装置によれ
ば、空気調和機を設置する地域の気候条件を判断して、
外気温度が氷点よりも低くて外気湿度が低い場合は室内
熱交換器の配管温度を検出する温度センサと室温を検出
する温度センサの2本の温度センサを取り付け、外気温
度が氷点近傍で変動して外気湿度が高い場合は上記2本
の温度センサと室外熱交換器の配管温度を検出する温度
センサとの3本の温度センサを取り付けることで、ソフ
ト/ハードを変更することなく除霜制御が可能となるの
で、使い勝手が著しく向上する。さらに、温度センサを
2本取り付ける2本式の地域においては、温度センサを
3本取り付ける3本式に比べてコストダウンが可能とな
る。
【0057】請求項2の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、サイク
ル時間毎に初期風速モードと同じ風速モードで第1所定
時間、室内ファンを運転するので、内乱要因の影響を無
視できる。よって演算処理が簡単で、ソフト設計が容易
になる。さらに、カラ除霜運転が激減して、著しく省エ
ネ性が高まる。
【0058】請求項3の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、例えば
サイクル時間毎に、室内ファンを「弱風モード」で運転
するので、請求項2と同様な効果が得られる。
【0059】請求項4の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、外気温
度の変化状態を室内熱交換器の配管温度の変化状態によ
り、サイクル時間毎に監視し、前回のサイクル時間と今
回のサイクル時間との変化状態の比較によって、温度差
の割合の設定値を好適に変更し、例えば早めに除霜運転
を行ったり、遅めに除霜運転を行うことで、外気温度の
変化状態に適した除霜運転を行うことができる。
【0060】請求項5の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1、または請求項4と同様な効果が得られる
とともに、特に、外気温度が氷点近傍まで上昇して外気
湿度が高い場合に、早めに除霜運転を開始し、霜を完全
に取り除くことができる。よって、空気調和機の耐久
性、信頼性が著しく向上する。
【0061】請求項6の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1、または請求項4と同様な効果が得られる
とともに、特に、外気温度が氷点近傍まで下降して外気
湿度が低い場合に、遅めに除霜運転を開始すれば「カラ
除霜」が少なくなり、空気調和機の快適性、及び省エネ
性が著しく向上する。
【0062】請求項7の空気調和機の制御装置によれ
ば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、配管温
度が一旦上昇した後、下降に変化するので、霜が残って
いると想定して、再び除霜運転を行い霜を完全に取り除
くことができる。よって、空気調和機の耐久性、信頼性
が著しく向上する。
【0063】請求項8の空気調和機によれば、請求項
1、請求項4、または請求項7と同様な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の空気調和機における冷凍サ
イクルとその制御装置の例を示す電気ブロック図であ
る。
【図2】同空気調和機の原理的ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態における暖房運転時のフロー
チャートの一部である。
【図4】本発明の実施形態における暖房運転時のフロー
チャートの他の一部である。
【図5】本発明の実施形態における着霜判定処理のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の実施形態における除霜制御処理のフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の実施形態における配管温度、室温及び
温度差の状態変化の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における配管温度、室温及び
温度差の状態変化の他の例を示す図である。
【符号の説明】 300 室内制御部 302,303,403 温度センサ 302c,303c,403c コネクタ 330 マイコン 400 室外制御部
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 浩 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 中原 誠一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 暖房運転の開始時点から、或いは第2所定時間と第1所
    定時間との合計時間であるサイクル時間の経過時点か
    ら、第2所定時間が経過する毎に、室内ファンを同一の
    所定風速モードにより第1所定時間運転し、 前回のサイクル時間内の温度の変化状態と今回のサイク
    ル時間内の温度の変化状態とを比較して着霜判定を行う
    ことを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 暖房運転の開始時点から、第2所定時間と第1所定時間
    との合計時間であるサイクル時間が経過した時、 室内ファンの風速モードデータと前記温度センサ用コネ
    クタからの温度データとを読み込み、 前記室内熱交換器の配管温度と前記室内温度との温度差
    を算出して前記各々のデータを記憶し、 次に、サイクル時間の経過時点から、第2所定時間が経
    過した時、 前記記憶した風速モードで第1所定時間、室内ファンを
    運転してサイクル時間が経過した時、 前記温度センサ用コネクタからの温度データを読み込
    み、前記温度差を算出して記憶し、 次に、初回の温度差に対する2回目以降の温度差の割合
    が温度差の割合の設定値よりも小さくなれば着霜したと
    判定することを特徴とする空気調和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 暖房運転の開始時点から、或いは第2所定時間と第1所
    定時間との合計時間であるサイクル時間の経過時点か
    ら、第2所定時間が経過した時、 同一の所定風速モードで第1所定時間、室内ファンを運
    転してサイクル時間が経過した時、 前記温度センサ用コネクタからの温度データを読み込
    み、前記室内熱交換器の配管温度と前記室内温度との温
    度差を算出して前記各々のデータを記憶し、 次に、初回の温度差に対する2回目以降の温度差の割合
    が温度差の割合の設定値よりも小さくなれば着霜したと
    判定することを特徴とする空気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 第1所定時間より長いサイクル時間毎に室内熱交換器の
    配管温度の変化状態を監視し、前回のサイクル時間内の
    変化状態と今回のサイクル時間内の変化状態との比較に
    よって着霜判定基準である温度差の割合の設定値を変更
    することを特徴とする空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 第1所定時間より長いサイクル時間毎に室内熱交換器の
    配管温度の変化状態を監視し、前回のサイクル時間内の
    変化状態と今回のサイクル時間内の変化状態との比較の
    結果、前記変化状態が上昇気味から下降気味に変化した
    場合、着霜判定基準である温度差の割合の設定値を大き
    目の値に変更することを特徴とする空気調和機の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 第1所定時間より長いサイクル時間毎に室内熱交換器の
    配管温度の変化状態を監視し、前回のサイクル時間内の
    変化状態と今回のサイクル時間内の変化状態との比較の
    結果、前記変化状態が下降気味に変化している場合、着
    霜判定基準である温度差の割合の設定値を小さ目の値に
    変更することを特徴とする空気調和機の制御装置。
  7. 【請求項7】 入力部に、室内熱交換器の配管温度と、
    室内温度と、室外熱交換器の配管温度とを検出する3つ
    の温度センサを接続するための温度センサ用コネクタを
    備えるとともに、暖房運転を開始した後、処理部が前記
    温度センサ用コネクタから第1所定時間毎に読み込む温
    度データに基づいて着霜判定を行う処理工程を備える空
    気調和機の制御装置において、 前記処理工程は、 第1所定時間より長いサイクル時間が経過した時、室内
    熱交換器の配管温度の変化状態を監視し、前記配管温度
    が一旦上昇した後、下降に変化している場合、 再び、除霜運転を行うことを特徴とする空気調和機の制
    御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、請求項4、または請求項7の
    空気調和機の制御装置を備えたことを特徴とする空気調
    和機。
JP2001391614A 2001-12-25 2001-12-25 空気調和機の制御装置 Expired - Fee Related JP4132812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391614A JP4132812B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 空気調和機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001391614A JP4132812B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 空気調和機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003194438A true JP2003194438A (ja) 2003-07-09
JP4132812B2 JP4132812B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=27599151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001391614A Expired - Fee Related JP4132812B2 (ja) 2001-12-25 2001-12-25 空気調和機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4132812B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127568A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 異常検出装置およびそれを備えた冷凍サイクル装置
WO2012046528A1 (ja) * 2010-10-05 2012-04-12 シャープ株式会社 空気調和機
CN115950050A (zh) * 2022-12-06 2023-04-11 珠海格力电器股份有限公司 一种空调控制方法、装置、电子设备及存储介质

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845319B2 (en) * 2007-09-07 2010-12-07 Gm Global Technology Operations, Inc. Valvetrain control systems with independent intake and exhaust lift control

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127568A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 異常検出装置およびそれを備えた冷凍サイクル装置
WO2012046528A1 (ja) * 2010-10-05 2012-04-12 シャープ株式会社 空気調和機
JP2012078065A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Sharp Corp 空気調和機
CN103154623A (zh) * 2010-10-05 2013-06-12 夏普株式会社 空调
CN103154623B (zh) * 2010-10-05 2016-03-23 夏普株式会社 空调
US10006690B2 (en) 2010-10-05 2018-06-26 Sharp Kabushiki Kaisha Air conditioner and method for controlling the air conditioner
CN115950050A (zh) * 2022-12-06 2023-04-11 珠海格力电器股份有限公司 一种空调控制方法、装置、电子设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4132812B2 (ja) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102519186B (zh) 空调风冷热泵机组的除霜方法、空调风冷热泵机组
US5237830A (en) Defrost control method and apparatus
US6694755B2 (en) Adaptive defrost control device and method
EP2330359A1 (en) Air conditioner
JP6119639B2 (ja) 空気調和機
JP2002130876A (ja) 空気調和機の制御装置
JP4264266B2 (ja) 空気調和機
JP2003194438A (ja) 空気調和機の制御装置及び空気調和機
CN112524747A (zh) 空调器的除霜控制方法、空调器的室内机及空调遥控器
CN110762746B (zh) 一种空调及其除霜控制方法
JPH0694942B2 (ja) 空気調和機
AU749773B2 (en) Air conditioner
JP3191719B2 (ja) 冷凍装置の油戻し運転制御装置
JP2003114071A (ja) 空気調和機の制御装置
JPH11132605A (ja) 空気調和機
JPS6040774B2 (ja) ヒ−トポンプ式空調機の除霜制御方法
JPS613937A (ja) 除霜制御装置
JPH09196522A (ja) 空気調和機
JPS63273751A (ja) 空気調和機の除霜制御方法
JPH0319457B2 (ja)
JPH1194406A (ja) 空気調和機
JPS62123245A (ja) 空気調和機の除霜運転方法
JPH04103943A (ja) 空気調和機の除霜制御装置
CN117685627A (zh) 用于空调器的自清洁控制方法及装置、空调器
JPH0684832B2 (ja) 空気調和機の除霜装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080507

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080602

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4132812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140606

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees