JP2003188762A - アンテナスイッチモジュール - Google Patents

アンテナスイッチモジュール

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JP2003188762A
JP2003188762A JP2001381404A JP2001381404A JP2003188762A JP 2003188762 A JP2003188762 A JP 2003188762A JP 2001381404 A JP2001381404 A JP 2001381404A JP 2001381404 A JP2001381404 A JP 2001381404A JP 2003188762 A JP2003188762 A JP 2003188762A
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JP
Japan
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transmission
diode
antenna
electrode side
electrode
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Application number
JP2001381404A
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English (en)
Inventor
Etsuko Otsuka
悦子 大塚
Tetsuji Tsukada
哲司 塚田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各高周波スイッチ部に備えられる抵抗の実装
点数を減少し得るアンテナスイッチモジュールを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】各高周波スイッチ部4,5,6が、アンテ
ナ電極2側に互いに逆方向となるように並列接続される
ダイオードD1〜D6と、アンテナ電極2側にカソード
が接続されたいずれか一方のダイオードD1〜D6のア
ノード側に接続される電圧制御回路部の電圧端子VC
1,VC2,VC3とを具備するデュアルバンドに対応
可能なアンテナスイッチモジュール1aにおいて、一端
が接地された一つの共用抵抗R1の他端を、電圧端子V
C1,VC2,VC3が接続されない他方のダイオード
D1〜D6のカソード側にそれぞれ接続するようにし
た。かかる構成とすることにより、各高周波スイッチ部
4,5,6が一つの抵抗を共用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の移動
体通信機器に用いられるアンテナスイッチモジュールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話等の移動体通信機器に利
用される送受信系としては、DCS送受信系(1.8G
Hz帯域)、PCS送受信系(1.9GHz帯域)、及
びGSM送受信系(900MHz帯域)とが良く知られ
ている。そして、DCS送受信系とGSM送受信系とに
対応可能なデュアルバンド移動体通信機器と、前記全て
の送受信系に対応可能なトリプルバンド移動体通信機器
とが従来より提案されている。そしてこれらの移動体通
信機器には、各送受信系の送受信信号を送受信するアン
テナスイッチモジュールが内蔵される。ここで、デュア
ルバンドに対応した従来構成のアンテナスイッチモジュ
ールを以下に説明する。
【0003】図5に示されるデュアルバンドに対応した
アンテナスイッチモジュールAは、アンテナ電極a、ダ
イプレクサb、第一高周波スイッチ部c1、第二高周波
スイッチ部c2、及び各送受信系毎に夫々具備される受
波電極r1,r2、送波電極t1,t2等を備えてい
る。
【0004】ここで、GSM送受信系とDCS送受信系
とで共用されるアンテナ電極aにはダイプレクサbが接
続される。このダイプレクサbはアンテナ電極aからの
受信信号を高周波数帯域(1.8GHz帯域)のDCS
送受信系と低周波数帯域(900MHz帯域)のGSM
送受信系との信号に分波する働きをする。
【0005】また、このダイプレクサbには第一高周波
スイッチ部c1と第二高周波スイッチ部c2が接続され
る。これらの第一、第二高周波スイッチ部c1,c2
は、当該高周波スイッチ部c1,c2を通過した所定信
号が所定電極にのみ送られるように信号を切り分ける働
きをする。すなわち、アンテナ電極aより受信した受信
信号を各送受信系毎に夫々具備される受波電極r1,r
2側へ送り、また送波電極t1,t2から送られた送信
信号をアンテナ電極a側へ送る機能を有する。
【0006】ところで、上述の第一高周波スイッチ部c
1は、第一ダイオードD1及び第二ダイオードD2と、
これら第一、第二ダイオードD1,D2のバイアス電圧
を制御する電圧制御回路部と、インダクタL2等を備え
ている。同様に、第二高周波スイッチ部c2は、第三ダ
イオードD3、第四ダイオードD4、電圧制御回路部、
及びインダクタL4とを備えている。この電圧制御回路
部は、電圧端子VC1,VC2と電圧制御回路(図示せ
ず)とで構成され、例えば第一高周波スイッチ部c1が
送波電極t1からの送信信号をアンテナ電極a側へ切り
分ける場合には、電圧端子VC1に電圧を印加し、第一
ダイオードD1と第二ダイオードD2とをオン状態とす
る。かかる状態となるとインダクタL2は接地されるこ
ととなるため共振し、受波電極r1側が高インピーダン
スとなる。かかる状態を発生させることにより、受波電
極r1側への信号の漏れを阻止し、アンテナ電極a側に
信号を送るようにする構成としている。一方、受波電極
r1側に受信信号を切り分ける場合には、電圧の印加を
中止して、第一ダイオードD1と第二ダイオードD2と
をオフ状態とし、受波電極r1側に信号を送るようにす
る構成としている。また、第二高周波スイッチ部c2に
あっても同様な制御が行われる。
【0007】なお、第一高周波スイッチ部c1の第一ダ
イオードD1と第二ダイオードD2とは、アンテナ電極
a側に互いに逆方向となるようにそれぞれ並列接続さ
れ、アンテナ電極a側にカソードが接続された第二ダイ
オードD2のアノード側に電圧端子VC1が接続され
る。さらに、電圧端子VC1が接続されない第一ダイオ
ードD1のカソード側に、第一、第二ダイオードD1,
D2の最大定格電流を超えないために電流を規制するた
めに接続される抵抗R1がチョークコイルL1を介して
接続される。また、第二高周波スイッチ部c2も、第一
高周波スイッチ部c1と同様な構成であり、電圧端子V
C2が接続されない第三ダイオードD3のカソード側
に、抵抗R2がチョークコイルL3を介して接続され
る。なお、各抵抗R1,R2は他端が接地される構成で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高周波スイッチ部に備えられる抵抗は、各高周波スイ
ッチ部毎にそれぞれ備えられる構成であるため、部品点
数は多くなり、アンテナスイッチモジュールの小型化に
は限界が生じていた。なお、トリプルバンドに対応可能
なアンテナスイッチモジュールにあっては、高周波スイ
ッチ部の数がさらに増えることとなり、しかも将来はさ
らに多数の送受信系に対応する移動体通信機器が要求さ
れることが予測されるため、実装される抵抗の点数はさ
らに増加してしまう。そこで、本発明は、各高周波スイ
ッチ部に備えられる抵抗の実装点数を減少し得るアンテ
ナスイッチモジュールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一送受信系
と第二送受信系とで共用されるアンテナ電極と、各送受
信系毎に夫々具備される送波電極及び受波電極と、第一
送受信系にあって、前記アンテナ電極、送波電極、及び
受波電極とに接続され、受信信号をアンテナ電極側から
受波電極側へ、送信信号を送波電極側からアンテナ電極
側へそれぞれ切り分ける第一スイッチ部と、第二送受信
系にあって、前記アンテナ電極、送波電極、及び受波電
極とに接続され、受信信号をアンテナ電極側から受波電
極側へ、送信信号を送波電極側からアンテナ電極側へそ
れぞれ切り分ける第二スイッチ部とを具備するアンテナ
スイッチモジュールにおいて、第一スイッチ部及び第二
スイッチ部は、それぞれ、アンテナ電極に互いに逆方向
となるように並列接続される送信系ダイオード及び受信
系ダイオードと、アンテナ電極側にカソードが接続され
たいずれか一方のダイオードのアノード側に接続され
て、送信系ダイオード及び受信系ダイオードのバイアス
電圧を制御する電圧制御回路部と、一端がアンテナ電極
側に接続され、他端が受波電極側に接続されるインダク
タとを有し、一端が接地された共用抵抗の他端を、第一
スイッチ部のアンテナ電極側にアノードが接続されたダ
イオードのカソード側と、第二スイッチ部のアンテナ電
極側にアノードが接続されたダイオードのカソード側と
に、それぞれ接続するようにしたことを特徴とするアン
テナスイッチモジュールである。
【0010】このように、デュアルバンド移動体通信機
器に対応可能なアンテナスイッチモジュールにおいて、
各スイッチ部が一つの共用抵抗を共通に用いている構成
とすることにより、部品点数は減少し、アンテナスイッ
チモジュールの製造コストの低減又は小型化に対応する
ことができる。
【0011】また、かかる構成とすることにより、例え
ば、第一スイッチ部の電圧制御回路部が第一スイッチ部
のダイオードをオン状態とすると、第二スイッチ部の共
用抵抗が接続された側のダイオードに逆バイアス電圧を
印加することができる。また、同様に第二スイッチ部の
ダイオードをオン状態とすると、第一スイッチ部の共用
抵抗が接続された側のダイオードに逆バイアス電圧を印
加することができる。これにより、各スイッチ部のダイ
オード特性が向上することとなり、アンテナスイッチモ
ジュール全体としてアイソレーションが向上することと
なる。また、このようにアイソレーションが向上すると
信号の漏れが少なくなり、アンテナ電極への送信信号の
インサーションロスも向上することとなる。
【0012】また本発明は、第一送受信系、第二送受信
系及び第三送受信系とで共用されるアンテナ電極と、各
送受信系毎に夫々具備される送波電極及び受波電極と、
所定の信号を所定電極側に切り分ける第一スイッチ部、
第二スイッチ部、及び第三スイッチ部とからなり、前記
第一スイッチ部が、第一送受信系の受信信号をアンテナ
電極側から第一送受信系の受波電極側へ、第一送受信系
の送信信号を第一送受信系の送波電極側からアンテナ電
極側へそれぞれ切り分け、前記第二スイッチ部が、第二
送受信系及び第三送受信系の受信信号をアンテナ電極側
から該第二スイッチ部に接続される第三スイッチ部側
へ、第二送受信系の送信信号を第二送受信系の送波電極
側からアンテナ電極側へ、又は第三送受信系の送信信号
を第三送受信系の送波電極側からアンテナ電極側へそれ
ぞれ切り分け、前記第三スイッチ部が、前記第二スイッ
チ部からの第二送受信系の受信信号を第二送受信系の受
波電極側へ、又は前記第二スイッチ部からの第三送受信
系の受信信号を第三送受信系の受波電極側へそれぞれ切
り分けるようなアンテナスイッチモジュールにおいて、
第一スイッチ部は、アンテナ電極側に互いに逆方向とな
るように並列接続される送信系ダイオード及び受信系ダ
イオードと、アンテナ電極側にカソードが接続されたい
ずれか一方のダイオードのアノード側に接続されて、送
信系ダイオード及び受信系ダイオードのバイアス電圧を
制御する電圧制御回路部と、一端がアンテナ電極側に接
続され、他端が第一送受信系の受波電極側に接続される
インダクタとを有し、第二スイッチ部は、アンテナ電極
側にカソードが接続される送信系ダイオードと、該送信
系ダイオードのアノード側に接続されて、該ダイオード
のバイアス電圧を制御する電圧制御回路部とを有し、第
三スイッチ部は、アンテナ電極に互いに逆方向となるよ
うに並列接続される第一受信系ダイオード及び第二受信
系ダイオードと、アンテナ電極側にカソードが接続され
たいずれか一方のダイオードのアノード側に接続され
て、第一受信系ダイオード及び第二受信系ダイオードの
バイアス電圧を制御する電圧制御回路部と、一端がアン
テナ電極側に接続され、他端が第二送受信系の受波電極
側に接続されるインダクタとを有し、一端が接地された
共用抵抗の他端が、第一スイッチ部のアンテナ電極側に
アノードが接続されたダイオードのカソード側と、第三
スイッチ部のアンテナ電極側にアノードが接続されたダ
イオードのカソード側とに、それぞれ接続するようにし
たことを特徴とするアンテナスイッチモジュールであ
る。
【0013】このように、トリプルバンド移動体通信機
器に対応可能なアンテナスイッチモジュールにおいて、
各スイッチ部が一つの共用抵抗を共通に用いている構成
とすることにより、部品点数は減少し、アンテナスイッ
チモジュールの製造コストの低減又は小型化に対応する
ことができる。
【0014】また、かかる構成とすることにより、例え
ば、第一スイッチ部の電圧制御回路部が第一スイッチ部
のダイオードをオン状態とすると、第三スイッチ部の共
用抵抗が接続された側のダイオードに逆バイアス電圧を
印加することができる。また、第二スイッチ部又は第三
スイッチ部の各ダイオードをオン状態とした場合にも、
それぞれ同様に他のスイッチ部の、共用抵抗が接続され
た側のダイオードに逆バイアス電圧を印加することがで
きる。これにより、各スイッチ部のダイオード特性が向
上することとなり、アンテナスイッチモジュール全体と
してアイソレーションが向上することとなる。また、こ
のようにアイソレーションが向上すると信号の漏れが少
なくなり、アンテナ電極への送信信号のインサーション
ロスも向上することとなる。
【0015】また、第二スイッチ部が、アンテナ電極側
に互いに逆方向となるように並列接続される送信系ダイ
オード及び受信系ダイオードと、アンテナ電極側にカソ
ードが接続されたいずれか一方のダイオードのアノード
側に接続されて、送信系ダイオード及び受信系ダイオー
ドのバイアス電圧を制御する電圧制御回路部と、一端が
アンテナ電極側に接続され、他端が第二送受信系の受波
電極及び第三送受信系の受波電極側に接続されるインダ
クタとを有し、共用抵抗の他端を、第二スイッチ部のア
ンテナ電極側にアノードが接続されたダイオードのカソ
ード側に接続する構成としても良い。
【0016】なお、本発明にあって、各スイッチ部でダ
イオードが並列接続される場合には、両ダイオードはア
ンテナ電極側に互いに逆方向となるように並列接続され
れば良い。したがって、各スイッチ部のダイオードの接
続方向は他のスイッチ部のダイオードの接続方向とは無
関係に定められる。
【0017】ここで、本発明にかかるスイッチ部として
は、ダイオード又は電圧端子等で構成される高周波スイ
ッチが好適に用いられる。また、第一送受信系としては
GSM送受信系が、第二送受信系としてはDCS送受信
系が、第三送受信系としてはPCS送受信系が例示的に
提案される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかるアンテナスイッチ
モジュール1a,1b,1cを、添付図面に従って説明
する。まず、デュアルバンド移動体通信機器に対応する
アンテナスイッチモジュール1aについて説明する。
【0019】<第一実施形態例>図1に示されるように、
GSM送受信系とDCS送受信系とに対応可能なデュア
ルバンド移動体通信機器に用いられるアンテナスイッチ
モジュール1aは、各送受信系で共用されるアンテナ電
極2を備えている。そしてこのアンテナ電極2には、ダ
イプレクサ3が接続される。このダイプレクサ3は、ロ
ーパスフィルタ11及びハイパスフィルタ12により構
成され、かかるフィルタ11,12の働きにより、アン
テナ電極2で受信した受信信号を低周波数受信信号(G
SM:900MHz帯域)と高周波数受信信号(DC
S:1.8GHz帯域)とに分波し、また各送受信系の
送信信号(GSM又はDCS)についてはアンテナ電極
2に送信する。
【0020】このダイプレクサ3のローパスフィルタ1
1側には第一高周波スイッチ部4が接続される。この第
一高周波スイッチ部4は第一ダイオードD1、第二ダイ
オードD2、結合コンデンサC3、バイパスコンデンサ
C5、電圧制御回路(図示せず)が接続される電圧端子
VC1、インダクタL2、チョークコイルL1、及び本
発明の要部にかかる共用抵抗R1により構成され、これ
らが協働することにより、GSM受信信号はアンテナ電
極2側からGSM用受波電極15側へ、GSM用送波電
極18より入力されるGSM送信信号はアンテナ電極2
側へそれぞれ切り分けられる。
【0021】一方、ダイプレクサ3のハイパスフィルタ
12側には第二高周波スイッチ部5が接続される。前記
第一高周波スイッチ部4と同様に、第二高周波スイッチ
部5は第三ダイオードD3、第四ダイオードD4、結合
コンデンサC8、バイパスコンデンサC10、電圧端子
VC2、インダクタL4、チョークコイルL3、及び共
用抵抗R1により構成され、DCS受信信号はアンテナ
電極2側からDCS用受波電極16側へ、DCS用送波
電極19より入力されるDCS送信信号はアンテナ電極
2側へそれぞれ切り分けられる。
【0022】また、第一高周波スイッチ部4の送波電極
18側には、ローパスフィルタ20が接続され、このロ
ーパスフィルタ20にGSM用送波電極18が接続され
る。すなわち、GSM送信信号がGSM用送波電極18
から入力された場合には、ローパスフィルタ20により
不要な周波数について減衰された後に、第一高周波スイ
ッチ部4に送られることとなる。
【0023】同様に、第二高周波スイッチ部5の送波電
極19側についてもローパスフィルタ20が接続され、
このローパスフィルタ20にDCS用送波電極19が接
続される。
【0024】一方、第一高周波スイッチ部4の受波電極
15側にはGSM用受波電極15が接続される。また、
第二高周波スイッチ部5の受波電極16側には、DCS
用受波電極16が接続される。
【0025】次に、本発明の要部である第一高周波スイ
ッチ部4と第二高周波スイッチ部5とについて再度詳細
に説明する。第一高周波スイッチ部4のダイプレクサ3
側には、直流成分を除去するとともにインピーダンスを
整合する結合コンデンサC3が接続される。続いて、受
波電極15側には所定の直列共振回路を構成するように
定められたインダクタL2が接続され、さらに第二ダイ
オードD2のカソード側が接続される。さらにこの第二
ダイオードD2のアノード側には電圧端子VC1が接続
されるとともに、他端が接地されたバイパスコンデンサ
C5が接続される。この電圧端子VC1は、電圧制御回
路(図示せず)に接続され、電圧端子VC1及び電圧制
御回路とからなる電圧制御回路部により第一高周波スイ
ッチ部4の第一ダイオードD1と第二ダイオードD2の
バイアス電圧を制御する。また、このバイパスコンデン
サC5は、GSM送受信系において、第一ダイオードD
1と第二ダイオードD2とがオン状態の時にインダクタ
L2と共振し、GSM用受波電極15側に信号が漏れな
いように設定される。
【0026】これに対し、送波電極18側にあっては、
前記結合コンデンサC3に第一ダイオードD1のアノー
ドが接続される。さらにこの第一ダイオードD1のカソ
ード側にはチョークコイルL1が接続され、このチョー
クコイルL1には、本発明の要部にかかる接地された共
用抵抗R1が接続される。この共用抵抗R1は、電圧制
御回路部からの直流電流が第一ダイオードD1や第二ダ
イオードD2の最大定格電流を超えないように電流を規
制するために接続される。
【0027】すなわち、第一高周波スイッチ部4の送波
電極18側に接続された第一ダイオードD1(送信系ダ
イオード)と、受波電極15側に接続された第二ダイオ
ードD2(受信系ダイオード)とは、アンテナ電極2側
に互いに逆方向となるように並列接続されることとな
る。さらに、この二つの第一ダイオードD1と第二ダイ
オードD2のうちアンテナ電極2側にカソードが接続さ
れたダイオード(本実施形態にあっては第二ダイオード
D2(受信系ダイオード))のアノード側に電圧端子V
C1が接続され、この電圧端子VC1が接続されない他
方のダイオード(本実施形態にあっては第一ダイオード
D1(送信系ダイオード))のカソード側に共用抵抗R
1が接続される構成となる。
【0028】一方、第二高周波スイッチ部5も同様な構
成となっている。すなわち、第二高周波スイッチ部5の
ダイプレクサ3側には、結合コンデンサC8が接続され
る。この結合コンデンサC8の受波電極16側には、イ
ンダクタL4が接続され、さらに第四ダイオードD4、
続いて電圧端子VC2、及び他端が接地されるバイパス
コンデンサC10が接続されている。また、送波電極1
9側には、第三ダイオードD3のアノードが接続され、
この第三ダイオードD3のカソード側にはチョークコイ
ルL3が接続され、続いて接続点xを介して前記した共
用抵抗R1の一端が接続される。
【0029】すなわち、第二高周波スイッチ部5にあっ
て、アンテナ電極2側にカソードが接続されたダイオー
ド(本実施形態にあっては第四ダイオードD4(受信系
ダイオード))のアノード側に電圧端子VC2が接続さ
れ、この電圧端子VC2が接続されない他方のダイオー
ド(本実施形態にあっては第三ダイオードD3(送信系
ダイオード))のカソード側に共用抵抗R1が接続され
る構成となる。
【0030】このように、第一高周波スイッチ部4と第
二高周波スイッチ部5とは、共用抵抗R1を接続点xを
介して共用する構成である。各高周波スイッチ部4,5
ごとに抵抗を接続する構成(従来構成)でなく、本発明
のように一つの共用抵抗R1を各高周波スイッチ部4,
5で共用する構成とすることにより部品点数が減少し、
アンテナスイッチモジュール1aの製造コストの低減又
は小型化に対応することができる。
【0031】かかる構成にあって、GSM送信信号をG
SM用送波電極18からアンテナ電極2へ送信する場合
には、電圧端子VC1に正電圧を印加して、第一高周波
スイッチ部4の第一ダイオードD1と第二ダイオードD
2とをオン状態とする。これに起因して、インダクタL
2は接地されて共振し、高インピーダンス状態となるた
め、GSM用送波電極18からの送信信号がGSM用受
波電極15側に漏れることなくアンテナ電極2側に送信
されることとなる。
【0032】なお、このように電圧端子VC1に正電圧
を印加すると、各高周波スイッチ部4,5は接続点xに
より導通しているため、第二高周波スイッチ部5の第三
ダイオードD3に逆バイアス電圧が印加された状態とな
る。これにより、第二高周波スイッチ部5のダイオード
特性が向上することとなり、アンテナスイッチモジュー
ル1a全体としてアイソレーションが向上することとな
る。また、このようにアイソレーションが向上すると信
号の漏れが少なくなり、アンテナ電極2への送信信号の
インサーションロスも向上することとなる。
【0033】また、DCS送信信号をDCS用送波電極
19からアンテナ電極2へ送信する場合には、電圧端子
VC2に正電圧を印加する。これにより、第二高周波ス
イッチ部5のインダクタL4が高インピーダンス状態と
なり、DCS用送波電極19からの送信信号がDCS用
受波電極16側に漏れることなくアンテナ電極2側に送
信することができる。かかる場合にあっても、第一高周
波スイッチ部4の第一ダイオードD1が逆バイアス電圧
が印加された状態となるため、前記と同様な効果が生じ
ることとなる。
【0034】さらに、各送受信系の受信信号を各受波電
極15,16で受信する場合は、各電圧端子VC1,V
C2共に正電圧を印加せず、第一から第四のダイオード
D1〜D4をオフ状態として所定電極に信号を送る。
【0035】なお、本発明にあっては、各高周波スイッ
チ部4,5で、送信系ダイオードと受信系ダイオードと
がアンテナ電極2側に互いに逆方向となるように並列接
続されれば良く、各高周波スイッチ部4,5のダイオー
ドD1〜D4の接続方向は各高周波スイッチ部4,5ご
とに定められる。したがって、例えば両高周波スイッチ
部4,5の送信系ダイオードの接続方向がアンテナ電極
2側に互いに同方向である構成も提案されうるし、逆方
向である構成も提案されうる。なお、このような種々の
構成が提案される場合であっても、第一から第四のダイ
オードD1〜D4のバイアス電圧の制御(いわゆるロジ
ック)は上述した制御(ロジック)と全く同様である。
【0036】<第二実施形態例>次に、トリプルバンド移
動体通信機器に対応可能なアンテナスイッチモジュール
1bを図2に従って説明する。なお、上述のデュアルバ
ンドに対応するアンテナスイッチモジュール1aと共通
する部分については、添付図面中で同符号を付すると共
に詳細な説明を省略する。
【0037】本実施形態例にかかるアンテナスイッチモ
ジュール1bのアンテナ電極2はGSM,DCS,及び
PCSの各送受信系で共用される。また、ダイプレクサ
3は、アンテナ電極2からの受信信号を低周波数受信信
号(GSM:900MHz帯域)と高周波数受信信号
(DCS:1.8GHz帯域、PCS:1.9GHz帯
域)とに分波する。
【0038】さらに、ダイプレクサ3には、GSM送受
信系側に第一高周波スイッチ部4が接続され、DCS及
びPCS送受信系側には第二高周波スイッチ部5が接続
される。そして、第一高周波スイッチ部4には、送波電
極18側にローパスフィルタ20とGSM用送波電極1
8とが接続され、これに対し受波電極15側にGSM用
受波電極15が接続される。また、第二高周波スイッチ
部5には、受波電極16,17側に第三高周波スイッチ
部6が接続され、これに対し送波電極19a側にローパ
スフィルタ20、及びDCS,PCS共用のDCS,P
CS共用送波電極19aが接続される。そして第三高周
波スイッチ部6には、DCS用受波電極16とPCS用
受波電極17とが並列接続されている。
【0039】なお、第一高周波スイッチ部4と第二高周
波スイッチ部5は、上述の第一実施形態例に示されるデ
ュアルバンドに対応するアンテナスイッチモジュール1
aの第一高周波スイッチ部4と第二高周波スイッチ部5
とほぼ同様の構成である。すなわち、第一高周波スイッ
チ部4は第一ダイオードD1(送信系ダイオード)と第
二ダイオードD2(受信系ダイオード)とで構成され、
第二高周波スイッチ部5は第三ダイオードD3(送信系
ダイオード)と第四ダイオードD4(受信系ダイオー
ド)とで構成されている。さらに、この第一、第二高周
波スイッチ部4,5は電圧制御回路が接続される電圧端
子VC1,VC2、及び共用抵抗R1等で構成されてい
る。ただし、第一、第二高周波スイッチ部4,5は接続
点yを介して共用抵抗R1と接続されている構成であ
る。
【0040】ここで、第三高周波スイッチ部6について
詳しく説明する。この第三高周波スイッチ部6の第二高
周波スイッチ部5側には、結合コンデンサC16が接続
される。そして、DCS用受波電極16側には、所定の
直列共振回路を構成するように定められたインダクタL
6が接続され、続いて第六ダイオードD6(DCS受信
系ダイオード)のカソード側が接続される。さらにこの
第六ダイオードD6のアノード側には電圧端子VC3が
接続されるとともに、接地されたバイパスコンデンサC
15が接続されている。
【0041】これに対し、PCS用受波電極17側に
は、第五ダイオードD5(PCS受信系ダイオード)の
アノード側が接続されている。そしてこの第五ダイオー
ドD5のカソード側にはチョークコイルL5が接続され
る。さらにこのチョークコイルL5には、本発明の要部
にかかる共用抵抗R1が接続点yを介して接続される。
すなわち、第一高周波スイッチ部4、第二高周波スイッ
チ部5、及び第三高周波スイッチ部6が、接続点yで導
通し、相互間で共用抵抗R1を共用している構成であ
る。
【0042】なお、本実施形態例にあっても、第一高周
波スイッチ部4の第一ダイオードD1と第二ダイオード
D2、第二高周波スイッチ部5の第三ダイオードD3と
第四ダイオードD4、及び第三高周波スイッチ部6の第
五ダイオードD5と第六ダイオードD6とは、アンテナ
電極2側に互いに逆方向となるように各高周波スイッチ
部4,5,6ごとに接続される。さらに、アンテナ電極
2側にカソードが接続されたダイオード(本実施形態に
あっては、第二ダイオードD2(受信系ダイオード)、
第四ダイオードD4(受信系ダイオード)、第六ダイオ
ードD6(DCS受信系ダイオード))のアノード側に
電圧端子VC1,VC2,VC3がそれぞれ接続され、
これら電圧端子VC1,VC2,VC3が接続されない
他方のダイオード(本実施形態にあっては、第一ダイオ
ード(送信系ダイオード)、第三ダイオード(送信系ダ
イオード)、第五ダイオードD5(PCS受信系ダイオ
ード))のカソード側に共用抵抗R1が接続される構成
となる。
【0043】ここで、PCS受信信号を受信する場合に
は、電圧端子VC3に正電圧を印加して、第三高周波ス
イッチ部6の第五ダイオードD5と第六ダイオードD6
とをオン状態とする。これにより、インダクタL6が直
列共振回路を構成することとなり、共振して高インピー
ダンス状態となるため、第二高周波スイッチ部5からの
受信信号のうち、PCS送受信系の受信信号がDCS用
受波電極16側に漏れることなくアンテナ電極2からP
CS用受波電極17に送られることとなる。
【0044】また、DCS,PCS送受信系の各送信信
号は、各送受信系で共通のDCS,PCS共用送波電極
19aより入力される。このDCS,PCS共用送波電
極19aより送信信号を送信する場合は、第二高周波ス
イッチ部5の電圧端子VC2に正電圧を印加し、第二高
周波スイッチ部5の第三ダイオードD3と第四ダイオー
ドD4とをオン状態とし、一方、他の電圧端子VC1,
VC3には電圧を印加せず、第一ダイオードD1、第二
ダイオードD2,第五ダイオードD5,第六ダイオード
D6をオフ状態とする。これにより、DCS,PCS送
受信系の各送信信号は他の電極16,17に漏れること
なくアンテナ電極2へ送られることとなる。
【0045】また、GSM送信信号をGSM用送波電極
18からアンテナ電極2へ送信する場合は、電圧端子V
C1のみに正電圧を印加する。さらに、アンテナ電極2
からのGSM受信信号をGSM用受波電極15で受信す
る場合、及びアンテナ電極2からのDCS受信信号をD
CS用受波電極16で受信する場合は、全ての電圧端子
VC1,VC2,VC3に電圧を印加せず、第一から第
三の高周波スイッチ部4,5,6の第一から第六のダイ
オードD1〜D6をオフ状態とする。
【0046】なお、上述のように電圧端子VC3に正電
圧を印加すると、第二高周波スイッチ部5の第三ダイオ
ードD3、及び第一高周波スイッチ部4の第一ダイオー
ドD1とが逆バイアス電圧が印加された状態となる。こ
れにより、ダイオード特性が向上することとなり、アン
テナスイッチモジュール1b全体としてアイソレーショ
ンが向上することとなる。また、このようにアイソレー
ションが向上すると信号の漏れが少なくなり、アンテナ
電極2への送信信号のインサーションロスも向上するこ
ととなる。
【0047】また、電圧端子VC2に正電圧を印加する
と、第一高周波スイッチ部4の第一ダイオードD1と第
三高周波スイッチ部6の第五ダイオードD5とが逆バイ
アス電圧が印加された状態となる。また電圧端子VC1
に正電圧を印加すると、第二高周波スイッチ部5の第三
ダイオードD3と第三高周波スイッチ部6の第五ダイオ
ードD5とが逆バイアス電圧が印加された状態となる。
これにより、各場合にあっても前記した電圧端子VC3
に正電圧を印加した場合と同様の効果が生じることとな
る。
【0048】このように、第一から第三の高周波スイッ
チ部4,5,6が一つの共用抵抗R1を共用する構成と
することにより、部品点数が減少し、製造コストが低減
されるとともに、アンテナスイッチモジュール1bの小
型化に対応することが可能となる。また、アイソレーシ
ョンが向上し、これにより送信信号がアンテナ電極2に
送られる際のインサーションロスも向上する。
【0049】なお、トリプルバンドに対応可能な本発明
の第一高周波スイッチ部4と第二高周波スイッチ部5に
あっては、送信系ダイオードと受信系ダイオードとがア
ンテナ電極2側に互いに逆方向となるように並列接続さ
れれば良く、また、第三高周波スイッチ部6にあって
は、第一受信系ダイオード(DCS送受信系ダイオー
ド)と第二受信系ダイオード(PCS送受信系ダイオー
ド)とが、アンテナ電極2側に互いに逆方向となるよう
に並列接続されれば良い。したがって、各高周波スイッ
チ部4,5,6のダイオードD1〜D6の接続方向は、
各高周波スイッチ4,5,6ごとに定められる。したが
って、ダイオードD1〜D6の接続方向の組合せは複数
組提案されうる。なお、このように複数の実施形態が提
案される場合であっても、ダイオードD1〜D6のバイ
アス電圧の制御(いわゆるロジック)は第二実施形態で
上述した制御がすべての場合において適用される。
【0050】<第三実施形態例>ここで、上述の構成に代
えて、他の構成からなるトリプルバンドに対応可能なア
ンテナスイッチモジュール1cが提案される。かかるア
ンテナスイッチモジュール1cは、上述の第二実施形態
例に示されるアンテナスイッチモジュール1bと、第一
から第三の高周波スイッチ部4,5,6の各構成が異な
る。以下に各高周波スイッチ部4c,5c,6cの構成
を図3に従って説明する。
【0051】本実施形態例にかかるアンテナスイッチモ
ジュール1cの第一高周波スイッチ部4cにあって、ダ
イプレクサ3側に接続される結合コンデンサC3のGS
M用送波電極18側には、第一ダイオードD1のカソー
ドが接続される。この第一ダイオードD1のアノード側
には、チョークコイルL1と電圧端子VC1、及び接地
されたバイパスコンデンサC2が接続される。
【0052】これに対し、結合コンデンサC3のGSM
用受波電極15側には、インダクタL2が接続される。
さらにこのインダクタL2には、第二ダイオードD2の
アノードが接続され、さらにこの第二ダイオードD2の
カソード側には、それぞれ接地された共用抵抗R1とバ
イパスコンデンサC5とが接続される。
【0053】また、ダイプレクサ3に接続される第二高
周波スイッチ部5cは、結合コンデンサC8を備え、こ
の結合コンデンサC8のDCS,PCS共用送波電極1
9a側に、第三ダイオードD3のカソード側が接続され
ている。さらにこの第三ダイオードD3のアノード側に
は、チョークコイルL3が接続され、電圧端子VC2と
接地されたバイパスコンデンサC7が接続される。
【0054】一方、第二高周波スイッチ部5cの受波電
極16,17側には、第三高周波スイッチ部6cが接続
される。この第三高周波スイッチ部6cのDCS用受波
電極16側には、インダクタL4が接続され、続いて第
四ダイオードD4のアノード側が接続され、接続点zで
第一高周波スイッチ部4cと導通し、第一高周波スイッ
チ部4cと共用する共用抵抗R1が接続される。また、
この第四ダイオードD4には、接地されたバイパスコン
デンサC15が接続されている。
【0055】これに対し、第三高周波スイッチ部6cの
PCS用受波電極17側には、第五ダイオードD5のカ
ソード側が接続され、この第五ダイオードD5のアノー
ド側には、チョークコイルL5と電圧端子VC3、及び
接地されたバイパスコンデンサC12が接続されてい
る。
【0056】なお、本実施形態例にあっては、第一高周
波スイッチ部4cの第一ダイオードD1と第二ダイオー
ドD2、及び第三高周波スイッチ部6cの第四ダイオー
ドD4と第五ダイオードD5とは、アンテナ電極2側に
互いに逆方向となるようにそれぞれ接続される構成であ
るが、第二高周波スイッチ部5cは一つの第三ダイオー
ドD3のみ備える構成である。また、アンテナ電極2側
にカソードが接続された第一から第三の高周波スイッチ
部4c,5c,6cのダイオード(本実施形態にあって
は、第一ダイオードD1(送信系ダイオード)、第三ダ
イオード(送信系ダイオード)、第五ダイオードD5
(PCS受信系ダイオード))のアノード側に電圧端子
VC1,VC2,VC3がそれぞれ接続され、また第一
高周波スイッチ部4cと第三高周波スイッチ部6cの電
圧端子VC1,VC3が接続されない側のダイオード
(本実施形にあっては、第二ダイオード(受信系ダイオ
ード)、第四ダイオードD4(DCS受信系ダイオー
ド))のカソード側には共用抵抗R1が接続点zを介し
てそれぞれ接続される。なお、第二高周波スイッチ部5
cに共用抵抗R1は接続されない。
【0057】ここで、アンテナ電極2からのPCS受信
信号をPCS用受波電極17で受信する場合には、電圧
端子VC3に正電圧を印加して、第三高周波スイッチ部
6cの第四ダイオードD4と第五ダイオードD5とをオ
ン状態とする。これにより、アンテナ電極2からの受信
信号のうち、PCS送受信系の受信信号がPCS用受波
電極17に送られることとなる。
【0058】また、DCS,PCS送受信系の各送信信
号は、各送受信系で共通のDCS,PCS共用送波電極
19aより入力される。このDCS,PCS共用送波電
極19aよりアンテナ電極2側へ送信信号を送信する場
合は、第二高周波スイッチ部5cの電圧端子VC2に正
電圧を印加し、第三ダイオード及び第三高周波スイッチ
部6cの第四ダイオードD4をオン状態とし、その他の
高周波スイッチ部4c,6cのダイオードD1、D2,
D5をオフ状態とする。これにより、送信信号がアンテ
ナ電極2側へ送られる。
【0059】また、GSM送信信号をGSM用送波電極
18からアンテナ電極2へ送信する場合は、電圧端子V
C1のみに正電圧を印加する。
【0060】さらに、GSM受信信号をGSM用受波電
極15で受信する場合、及びDCS受信信号をDCS用
受波電極16で受信する場合は、全ての高周波スイッチ
部4c,5c,6cの第一から第五のダイオードD1〜
D5をオフ状態とする。
【0061】このように、第一高周波スイッチ部4cと
第三高周波スイッチ部6cとが一つの共用抵抗R1を共
用する構成とすることにより、共用抵抗R1及び第一か
ら第五のダイオードD1〜D5の部品点数を減少させる
ことが可能となり、製造コストが低減されることとな
る。また、アンテナスイッチモジュール1cの小型化に
対応することが可能となる。また、アイソレーションが
向上し、これにより送信信号がアンテナ電極2に送信さ
れる際のインサーションロスも向上する。
【0062】ところで、第一実施形態に示されるデュア
ルバンドに対応可能なアンテナスイッチモジュール1a
にあっては、第一高周波スイッチ部4とGSM用受波電
極15との間、または第二高周波スイッチ部5とDCS
用受波電極16との間に、それぞれフィルタを接続する
構成としても良い。このフィルタとしては従来より知ら
れる様々なフィルタが適宜用いられうる。
【0063】また、第二実施形態と第三実施形態に示さ
れるトリプルバンドに対応可能なアンテナスイッチモジ
ュール1b,1cにあっては、第一高周波スイッチ部
4,4cとGSM用受波電極15との間、第三高周波ス
イッチ部6,6cとPCS用受波電極17又はDCS用
受波電極16との間に、それぞれフィルタが接続される
構成としても良い。
【0064】また、上述したアンテナスイッチモジュー
ル1a,1b,1cは、図4に示されるように、それぞ
れ所定の回路パターン31が形成された複数の誘電体層
30を積層し、この積層体32を焼成してなる構成が好
適である。なお、本発明にかかる共用抵抗R1は積層体
32に内在する構成としても良いし、積層体32外表面
にチップ部品として搭載した構成としても良い。また、
この回路パターン31は公知技術のスクリーン印刷法等
により好適に形成される。
【0065】ここで、本発明にかかるアンテナ電極スイ
ッチモジュール1a,1b,1cは前記実施形態に限定
するものでなく、その要旨の範囲内で種々に変更するこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、デュアルバンド移動体通信機
器に対応するアンテナスイッチモジュールであって、各
スイッチ部が、アンテナ電極側に互いに逆方向となるよ
うに並列接続される送信系ダイオード及び受信系ダイオ
ードと、アンテナ電極側にカソードが接続されたいずれ
か一方のダイオードのアノード側に接続されて、二つの
ダイオードのバイアス電圧を制御する電圧制御回路部
と、一端がアンテナ電極側に接続され、他端が受波電極
側に接続されるインダクタとを有し、一端が接地された
一つの共用抵抗の他端が、電圧制御回路部が接続されな
い他方のダイオードのカソード側にそれぞれ接続されて
いる構成としたため、各スイッチ部で一つの共用抵抗を
共用することが可能となる。このことにより部品点数が
減少し、アンテナスイッチモジュールの製造コストの低
減又は小型化に対応することができる。
【0067】また、上述の構成としたため、一方のスイ
ッチ部の電圧制御回路部が当該スイッチ部のダイオード
をオン状態とすると、他方のスイッチ部のダイオードに
逆バイアス電圧を印加することが可能となる。したがっ
て、他方のスイッチ部のダイオード特性が向上すること
となり、アンテナスイッチモジュール全体としてアイソ
レーションが向上する。さらに、このようにアイソレー
ションが向上すると信号の漏れが少なくなり、送信信号
がアンテナ電極に送信される際のインサーションロスが
向上する効果も生じる。
【0068】また本発明は、トリプルバンド移動体通信
機器に対応するアンテナスイッチモジュールであって、
第一スイッチ部が、アンテナ電極側に互いに逆方向とな
るように並列接続される送信系ダイオードと受信系ダイ
オードと、アンテナ電極側にカソードが接続されたいず
れか一方のダイオードのアノード側に接続されて、二つ
のダイオードのバイアス電圧を制御する電圧制御回路部
と、一端がアンテナ電極側に接続され、他端が受波電極
側に接続されるインダクタとを有し、第二スイッチ部
が、アンテナ電極側にカソードが接続される送信系ダイ
オードと、該送信系ダイオードのアノード側に接続され
て、該ダイオードのバイアス電圧を制御する電圧制御回
路部とを有し、第三スイッチ部が、アンテナ電極側に対
して互いに逆方向となるように並列接続される第二受信
系ダイオードと第三受信系ダイオードと、アンテナ電極
側にカソードが接続されたいずれか一方のダイオードの
アノード側に接続されて、二つのダイオードのバイアス
電圧を制御する電圧制御回路部と、一端がアンテナ電極
側に接続され、他端が受波電極側に接続されるインダク
タとを有し、一端が接地された一つの共用抵抗の他端
が、第一スイッチ部及び第三スイッチ部の電圧制御回路
部が接続されない他方のダイオードのカソード側にそれ
ぞれ接続されている構成としたため、各スイッチ部が共
用抵抗を共用することが可能となる。したがって、部品
点数が減少し、アンテナスイッチモジュールの製造コス
トの低減又は小型化に対応することができる。
【0069】また、上述の構成としたため、いずれかの
スイッチ部の電圧制御回路部が当該スイッチ部のダイオ
ードをオン状態とすると、他のスイッチ部のダイオード
に逆バイアス電圧を印加した状態とすることができる。
これにより、各スイッチ部のダイオード特性が向上する
こととなり、アンテナスイッチモジュール全体としてア
イソレーションが向上する。さらに、このようにアイソ
レーションが向上すると信号の漏れが少なくなり、送信
信号がアンテナ電極に送信される際のインサーションロ
スが向上する効果も生じる。
【0070】また、第二スイッチ部が、アンテナ電極側
に互いに逆方向となるように並列接続される送信系ダイ
オードと受信系ダイオードと、アンテナ電極側にカソー
ドが接続されたいずれか一方のダイオードのアノード側
に接続されて、二つのダイオードのバイアス電圧を制御
する電圧制御回路部と、一端がアンテナ電極側に接続さ
れ、他端が受波電極側に接続されるインダクタとを有
し、共用抵抗の他端が電圧制御回路部が接続されない他
方のダイオードのカソード側に接続する構成とした場合
には、好適にトリプルバンドに対応可能なアンテナスイ
ッチモジュールとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デュアルバンドに対応可能なアンテナスイッチ
モジュール1aのブロック回路図である。
【図2】トリプルバンドに対応可能なアンテナスイッチ
モジュール1bのブロック回路図である。
【図3】他の構成のトリプルバンドに対応可能なアンテ
ナスイッチモジュール1cのブロック回路図である。
【図4】積層体32の縦断面図である。
【図5】従来構成のデュアルバンドに対応可能なアンテ
ナスイッチモジュールAのブロック回路図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c アンテナスイッチモジュール 2 アンテナ電極 4,4c 第一高周波スイッチ部 5,5c 第二高周波スイッチ部 6,6c 第三高周波スイッチ部 15 GSM用受波電極 16 DCS用受波電極 17 PCS用受波電極 18 GSM用送波電極 19 DCS用送波電極 19a DCS,PCS共用送波電極 20 ローパスフィルタ 30 誘電体層 31 回路パターン 32 積層体 D1〜D6 ダイオード VC1〜VC3 電圧端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J012 BA03 BA04 5K011 DA22 DA27 FA01 GA04 JA01 KA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一送受信系と第二送受信系とで共用され
    るアンテナ電極と、 各送受信系毎に夫々具備される送波電極及び受波電極
    と、 第一送受信系にあって、前記アンテナ電極、送波電極、
    及び受波電極とに接続され、受信信号をアンテナ電極側
    から受波電極側へ、送信信号を送波電極側からアンテナ
    電極側へそれぞれ切り分ける第一スイッチ部と、 第二送受信系にあって、前記アンテナ電極、送波電極、
    及び受波電極とに接続され、受信信号をアンテナ電極側
    から受波電極側へ、送信信号を送波電極側からアンテナ
    電極側へそれぞれ切り分ける第二スイッチ部とを具備す
    るアンテナスイッチモジュールにおいて、 第一スイッチ部及び第二スイッチ部は、それぞれ、アン
    テナ電極に互いに逆方向となるように並列接続される送
    信系ダイオード及び受信系ダイオードと、アンテナ電極
    側にカソードが接続されたいずれか一方のダイオードの
    アノード側に接続されて、送信系ダイオード及び受信系
    ダイオードのバイアス電圧を制御する電圧制御回路部
    と、一端がアンテナ電極側に接続され、他端が受波電極
    側に接続されるインダクタとを有し、 一端が接地された共用抵抗の他端を、第一スイッチ部の
    アンテナ電極側にアノードが接続されたダイオードのカ
    ソード側と、第二スイッチ部のアンテナ電極側にアノー
    ドが接続されたダイオードのカソード側とに、それぞれ
    接続するようにしたことを特徴とするアンテナスイッチ
    モジュール。
  2. 【請求項2】第一送受信系、第二送受信系及び第三送受
    信系とで共用されるアンテナ電極と、各送受信系毎に夫
    々具備される送波電極及び受波電極と、所定の信号を所
    定電極側に切り分ける第一スイッチ部、第二スイッチ
    部、及び第三スイッチ部とからなり、前記第一スイッチ
    部が、第一送受信系の受信信号をアンテナ電極側から第
    一送受信系の受波電極側へ、第一送受信系の送信信号を
    第一送受信系の送波電極側からアンテナ電極側へそれぞ
    れ切り分け、前記第二スイッチ部が、第二送受信系及び
    第三送受信系の受信信号をアンテナ電極側から該第二ス
    イッチ部に接続される第三スイッチ部側へ、第二送受信
    系の送信信号を第二送受信系の送波電極側からアンテナ
    電極側へ、又は第三送受信系の送信信号を第三送受信系
    の送波電極側からアンテナ電極側へそれぞれ切り分け、
    前記第三スイッチ部が、前記第二スイッチ部からの第二
    送受信系の受信信号を第二送受信系の受波電極側へ、又
    は前記第二スイッチ部からの第三送受信系の受信信号を
    第三送受信系の受波電極側へそれぞれ切り分けるような
    アンテナスイッチモジュールにおいて、 第一スイッチ部は、アンテナ電極側に互いに逆方向とな
    るように並列接続される送信系ダイオード及び受信系ダ
    イオードと、アンテナ電極側にカソードが接続されたい
    ずれか一方のダイオードのアノード側に接続されて、送
    信系ダイオード及び受信系ダイオードのバイアス電圧を
    制御する電圧制御回路部と、一端がアンテナ電極側に接
    続され、他端が第一送受信系の受波電極側に接続される
    インダクタとを有し、 第二スイッチ部は、アンテナ電極側にカソードが接続さ
    れる送信系ダイオードと、該送信系ダイオードのアノー
    ド側に接続されて、該ダイオードのバイアス電圧を制御
    する電圧制御回路部とを有し、 第三スイッチ部は、アンテナ電極に互いに逆方向となる
    ように並列接続される第一受信系ダイオード及び第二受
    信系ダイオードと、アンテナ電極側にカソードが接続さ
    れたいずれか一方のダイオードのアノード側に接続され
    て、第一受信系ダイオード及び第二受信系ダイオードの
    バイアス電圧を制御する電圧制御回路部と、一端がアン
    テナ電極側に接続され、他端が第二送受信系の受波電極
    側に接続されるインダクタとを有し、 一端が接地された共用抵抗の他端が、第一スイッチ部の
    アンテナ電極側にアノードが接続されたダイオードのカ
    ソード側と、第三スイッチ部のアンテナ電極側にアノー
    ドが接続されたダイオードのカソード側とに、それぞれ
    接続するようにしたことを特徴とするアンテナスイッチ
    モジュール。
  3. 【請求項3】第二スイッチ部が、アンテナ電極側に互い
    に逆方向となるように並列接続される送信系ダイオード
    及び受信系ダイオードと、アンテナ電極側にカソードが
    接続されたいずれか一方のダイオードのアノード側に接
    続されて、送信系ダイオード及び受信系ダイオードのバ
    イアス電圧を制御する電圧制御回路部と、一端がアンテ
    ナ電極側に接続され、他端が第二送受信系の受波電極及
    び第三送受信系の受波電極側に接続されるインダクタと
    を有し、 共用抵抗の他端を、第二スイッチ部のアンテナ電極側に
    アノードが接続されたダイオードのカソード側に接続す
    るようにしたことを特徴とする請求項2に記載のアンテ
    ナスイッチモジュール。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009069353A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. 低電圧制御高周波スイッチおよび複合高周波部品

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