JP2003183940A - 新規に紡糸すべき糸を既存の糸端に自動継ぎするための方法及び作動ロボット - Google Patents

新規に紡糸すべき糸を既存の糸端に自動継ぎするための方法及び作動ロボット

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JP2003183940A JP2003008605A JP2003008605A JP2003183940A JP 2003183940 A JP2003183940 A JP 2003183940A JP 2003008605 A JP2003008605 A JP 2003008605A JP 2003008605 A JP2003008605 A JP 2003008605A JP 2003183940 A JP2003183940 A JP 2003183940A
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    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H15/00Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing
    • D01H15/002Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing for false-twisting spinning machines

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸ムラの小さい糸継ぎができるようにするこ
とを目的とする。 【解決手段】 ドラフト機構と紡糸ユニットとを有する
紡糸プロセスにおける自動糸継ぎ方法。糸端(37') を含
む糸の部分(37)をドラフト機構(4)と紡糸ユニット
(5)との間を走行させ、繊維をドラフト機構により牽
伸し、かつドラフト機構の出口ローラ対(12, 12´)によ
って供給し、ドラフト機構の出口ローラから出る繊維流
の状態の繊維をドラフト機構と紡糸ユニットとの間の紡
糸通路からずらし、予め定めた時間にて該繊維流をドラ
フト機構と紡糸ユニットとの間の紡糸通路へ戻すことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は請求の範囲1の前
提部分に記載したような、新規に紡糸すべき糸を既存の
糸端に自動継ぎするための方法及び装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】紡糸位置、特に空気作動の紡糸ユニット
を備えた紡出位置での糸の破断を解消するために、結び
合わせ(tying) もしくは撚り継ぎ(splice)方法が公知で
ある。いずれの方法でも糸の結合部はその方法によって
決められる一定の長さを持っている。しかしながら、そ
の欠点として係合部位がそこに関わる糸の2倍以上の糸
重量となることがある。加えて、同方法の実施のために
特別の装置が必要となる。即ち、この装置は静止された
糸端、即ち古い糸端と新しく紡糸された糸端とを結合す
ることができる。しかしながら、紡糸位置では糸継ぎ工
程中に紡出作動を継続するため、糸を受け取ると共に相
当長さの糸を紡出速度に応じて供給するための糸貯蔵装
置を設ける必要がある。糸貯蔵手段を空にするため糸継
ぎプロセスの実行時間が延長され、多数の紡糸位置が長
手方向に位置される紡機等で特に効率を悪化させる。
【0003】このような不利益を回避するための方法と
してDE-A 37 06 728が提案されており、この特許では糸
継ぎは粗糸を継ぐことによって行なわれる。空気式加撚
部材と作動するのに特に適した紡糸ユニットにおいて
は、糸端は入口側から、不動の加撚部材を介して、出口
側のかつ紡糸ユニットの前方に位置するドラフト機構の
側のグリッパに導かれる。ドラフト機構において把持さ
れる粗糸の解放後に糸端はボビンの駆動によって引き出
され、その後糸引き取りのための加圧ローラは係合さ
れ、糸端はドラフト機構の出口ローラ対の把持ラインに
導入される。空気式加撚部材のスイッチオン後に連続糸
は粗糸を継ぐことによって引き出される。
【0004】しかしながら、この方法において個々の機
能の時間的な差は糸の継がれた部位の品質及び外観にか
なりの差異を惹起せしめる。これは紡機に沿った幾つか
の紡糸位置で又は紡糸位置においてボビン径が成長する
際に加速挙動が変化することによっても観測することが
できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は紡糸
位置での糸破断を防止し、かつ糸継ぎは糸重さ及び糸強
度中におこる差を乱すことなく既存の糸端に対して自動
的に行なわれることにある。これらの要求は各紡出速
度、繊維材料及び繊維の太さに対して満たされるべきも
のである。
【0006】このことにより、糸継ぎ部位が最小でかつ
良好な継ぎ状態の最適なパッケージ及びボビンを製織や
編成等の後続処理に対して供給することを可能とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求の範囲1の特徴はこ
の目的を達成するものである。
【0008】以下の結論はこの発明の最適配置に決定的
なものである。
【0009】糸端を含む糸の部分が糸パッケージもしく
はボビンから引き出され、糸引き取りローラのニップラ
イン及びドラフト機構の出口ローラのニップラインでニ
ップされる。この糸の部分片は作動状態にある紡糸ユニ
ットにおいて回転モーメントを受ける。
【0010】空気式加撚部材を有した紡糸ユニットにお
いては、糸の部分は中間領域で飽和に達するまで回転数
の変化にさらされ、即ち、糸の部分に作用する回転モー
メント、駆動回転モーメント及びニップラインに作用す
る反モーメントは或る時間の経過後にその最大値に達す
る。この点に関連して観察がなされ、糸質は僅かに変化
するのみである。糸の部分の糸端がドラフト機構の出口
ローラ対の固定ニップラインを出る時に、ドラフトされ
た繊維束、例えば、ドラフト機構からの繊維流がニップ
ラインから出てくる糸端の直近に運ばれ、この繊維流で
は、前記反モーメントから自由とされた糸の部分によ
り、新規な反モーメントが発生する。このことは紡出三
角形の形成に至らしめ、糸が継がれて途切れることなく
糸引き出し部によって引き出される。このプロセスは最
大作動速度においても実施される。今日、紡糸位置にお
いて、ステープル繊維の速度を5メータ/秒までとする
ことは公知である。この事実はプロセスの諸段階及びそ
の時間的な配置を実施せしめるのに高い精度要求を課す
る。牽伸されるスライバの質量の変動はドラフト機構の
再始動時の第1段階に発生する。この理由でドラフト装
置は相当早めに始動され、ドラフト装置の出口にある繊
維は集められて、糸端がニップラインから出て行くとき
に一様な重量の繊維流が得られるようにされる。繊維を
集めることは吸引によって行なわれる。このようにし
て、繊維は常時引き出され、その後の繊維流の紡糸通路
へ切り替えの準備がされ、紡糸条件に応じて紡糸ユニッ
トの入口領域に到達せしめられる。
【0011】吸引は次のように行なわれるのが好まし
い。即ち、吸引される繊維の通路が紡糸ユニットの開口
もしくは紡糸ノズルの入口付近へ伸びるようにされる。
このようにして、後の時点での紡糸通路への繊維の方向
変化のための時間が可能な限りにおいて短く維持され
る。加えて、この通路は、後の時点でフリーとされる糸
端の繊維にとってはその継き動作を志向した位置でもあ
る。
【0012】この発明の利点は、制御が、糸継ぎ工程に
とって重要な時間に関して相互に精密に適合させられ
る、3つの段階に集約されるということにある。
【0013】この発明の方法の主たる利点は次のもので
ある。
【0014】この方法は紡機の全速度範囲で有効なもの
である。
【0015】この方法は綿でも、その混合物でも、純粋
な化学繊維でも実施可能である。
【0016】この方法は紡機における全ての太さの紡出
可能糸で糸破断を解消することができる。
【0017】この発明の方法によって生み出される継が
れた糸の処理能力はその糸のそれより通常高く、即ち、
継がれた糸の部分の破断抵抗はその糸の85%から110 %
であり、伸びはその糸の伸びより平均で1%から3%大
きい。
【0018】この方法は作動信頼性が高い。経験によれ
ば、試行された継ぎ動作の失敗は糸端の準備等の準備段
階での誤動作によってその殆どが惹起されるものであ
る。成功率は98%から100 %である。この発明の方法で
は撚り継ぎ(splicing)工程等で糸端での糸構造の開放と
いった公知の問題は起こらない。
【0019】この方法は作動速度で、換言すれば、動的
過程で実施することができる。従って、極端な長い糸停
止手段といった特別の配置は必要とされない。
【0020】この方法はただ一つの明瞭な変数としての
作動速度のみに依存する。作動速度はセンサによって計
測され、個々のプロセス段階の信号始点のための演算ア
ルゴリズムにおいて統合され、どのような速度変化に対
しても自動適合させることができる。
【0021】糸継ぎは3つ又はそれより少ない設定値に
よって制御されることができる。これらの3つの設定値
間に所定の依存性の存在が予測されることから、二つも
しくは一つの設定値だけを取り扱うことになろう。
【0022】継がれた糸の部分に沿っての重さの変化は
糸自体の偏差に類似してこよう。継がれた糸の部分が重
なるように形成されていない場合は重量変動が平均ステ
ープル長の2倍に等しい長さにわたって正常糸の重量変
動の60%より良好であるということが原則である。
【0023】以上述べた以外の利点は以下の図面を参照
にしたこの発明のより詳細な記載から明かとなろう。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は長手方向に配置される繊維
機械の紡糸位置の断面及び同繊維機械の前方に位置され
る自動作動装置2を概略的に示している。紡糸位置1は
通常方式で配置される。即ち、紡出は下から上に向けて
行なわれ、スライバ収納手段もしくはケンス3、エプロ
ン式ドラフト装置4、空気ジェット紡糸ユニット5、一
対の引き出しローラ6、6′及び巻取ユニット(ワイン
ダユニット)7とを具備する。空気ジェット紡糸ユニッ
ト5はインジェクタノズル(詳細は図示しない)と、こ
のインジェクタノズルに継続する加撚ジェットとを具備
する。しかしながら、紡糸ユニットはスライバ14の吸
引機能と仮撚加撚機能とを同時に達成する単一のノズル
として構成することも可能である。停止運動及び品質セ
ンサ8が一対の引き取りローラ6、6′と巻取ユニット
7との間に設けられる。エプロンドラフト機構4は一対
の入口ローラ9、9′と、一対のエプロンローラ10、1
0′と、それぞれに割り当てられるエプロン11、11′
と、一対の出口ローラ12、12′とからなる。クランピン
グエレメント13はドラフト機構4の一対の入口ローラ
9、9′の前方に設けられる。このクランピングエレメ
ントは流入スライバ14を、必要な場合に、上側入口ロー
ラ9に対してクランプする機能を達成するものである。
このクランピングエレメント13はL型のアーム15を具備
しており、このアーム15はくさび状の短い端部16を有し
ており、この端部16は機械フレーム(概略的にのみ図示
する)に支持エレメント17を介して回転可能に連結され
る。クランピングエレメント13は、更に、ウエッジ型の
短い端部16とともに、一種のくちばし(beak)を形成する
三角形状の相手型部材18を有する。この三角形状の相手
型部材18はウエッジ型の短い端部16とL型のアーム15と
を有した一枚ものの部材として構成される。L型のアー
ム15の長い側の端部の先端に設けられた空気圧シリンダ
19によって、スライバ14は入口ローラ9に対してクラン
プされ、これとともに、入口ローラ9は固定的に配置さ
れた入口ローラ9´に対して持ち上げられる。ドラフト
機構の他のローラ10´及び12´も固定的に配置され、図
では左側に見えている上側ローラ10及び12は、下側ロー
ラ10´及び12´に対してドラフト装置アーム(図示しな
い)に弾性的に保持される。ワインダユニット7は、機
械フレームに対して回転可能に連結されたレバーアーム
20と、巻取ローラ21とから構成される。この巻取ローラ
21は、通常は、レバーアーム20上に設けられるパッケー
ジ若しくはボビン22に密接に位置している。機械に設け
られるタペット若しくはボビン停止部材23により、ボビ
ン22は上昇若しくは停止される。紡出された糸がドラフ
ト装置4からワインダユニットまで延びる領域は紡糸通
路Sと呼ばれると共に、紡糸ユニット5の領域における
紡糸方向を規定する。
【0025】自動作動装置2は、紡糸位置において個々
に作用することができる多数の異なった作動エレメント
を有する。以下の作動エレメントが頂部から底部にかけ
て設けられている。即ち、昇降アーム24は長手方向及び
/若しくは回転移動可能であり、レバーアーム20の昇降
を行うことができる。キャリア25は長手方向及び/若し
くは回転移動可能でありバックツイストローラ26をして
巻取パッケージ若しくはボビン22と係合せしめる。アー
ム27は糸貯蔵手段28を紡糸プロセス中の所望の位置まで
移動せしめる。アーム29は回転移動可能で、このアーム
29上に吸引ノズル30が設けられる。昇降アーム31は長手
方向及び/若しくは回転移動可能であり、ばね付勢の枢
着レバー32上に回転可能に配置された可動加圧ローラ6
を固定的に配置された引取りローラ6´から昇降せしめ
る。長手方向及び回転可能アーム33上に糸逆送エレメン
ト34が配置される。更に、三次元移動可能アーム35上に
吸引チューブ36が配置され、この吸引チューブ36は逆送
された糸端37を含む糸の部分37を受け取るものである。
アーム24, 25, 27,29, 31, 33及び35は、その各々が、
アクチュエータ部材38, 39, 40,41, 42, 43及び44によ
って変位可能及び/若しくは回転移動可能である。前記
作動部材は自動制御装置45に制御回線を介して結線され
る。自動作動装置2はローラ46上を繊維機械の全体にわ
たって可動となっている。加えて、位置センサ47が自動
装置2上に設けられ、紡糸位置1に設けられる反射器48
と協働するようになっている。自動作動装置2の位置決
めはEP-A-0301252等から公知の機械的手段によって公知
のように行うことも可能である。
【0026】ローラ9´及び6´は各々がインパルスト
ランスミッタ等のタコメータ49, 50に接続される。タコ
メータ49, 50は制御線を介して機械に設置される制御装
置52の回路51に接続される。自動作動装置に設けられる
制御装置45は信号線53を介して機械の制御装置52に接続
される。この信号線はフレキシブルなラインとするか、
又は送信器/受信器(図示しない)によって無接触型と
して構成することができる。紡糸位置1及び自動作動装
置2の詳細はEP-A-0 417 662から得ることができる。
【0027】図2は吸引チューブ60の一部を紡糸ノズル
61に対する局部的な位置関係において示すものである。
この紡糸ノズル61はこの場合は図1の紡糸ユニット5の
空気ジェットノズルである。対称に配置された二つ(右
と左)の空気ジェット紡糸ユニットを有した二重紡糸位
置の場合には、それぞれの吸引チューブ60は、紡機にお
いて前方(図1の矢印A)から見て関連する紡糸ノズル
61の右側若しくは左側に配置される。図2(a)は“左
側”空気ジェット紡糸ユニット5における吸引チューブ
60の配置を示す。DIN の標準的な表示によれば、図2
(b)は図2(a)の側面図であり、図2(c)は図2
(a)の水平投影図である。吸引チューブ60は円筒部分
及びこの円筒部分からテーパーをつけて広げられかつ平
坦化し幅広くされた先端部分を有し、開口(開口部)62
の断面はその上流側の円筒部分の断面より小さくされて
いる。図2(a)は紡糸ノズル61の中心線63及び吸引チ
ューブ60の中心線64が直接的には交差しないこと、即
ち、これらの中心線が相互に5から10 mm の距離xで位
置していることを示している。このようにして、紡糸ノ
ズル61の入口開口の中心と吸引チューブ60の開口62の中
心との間の距離は小さな値、好ましくは、6 mmより短い
値に保持される。更に、図2(b)は吸引チューブ60は
少なくとも紡糸ユニット5への入口領域では紡糸通路S
に対して鋭角αをもって位置している。この角度は40°
から60°の範囲にあり、この例では50°である。開口62
は、吸引チューブ60の中心線64を通る垂直な平面に対し
て垂直に見たとき、紡糸ノズル61の中心線63に対して0
から5 mm の距離yにある。開口62の下側縁部と紡糸ノ
ズル61の下側縁部とは±1 mm の範囲の距離zにある。
距離y及びzは紡糸ノズル61に対して一定であり、出口
ローラ対12, 12´(図1)に対し紡糸ユニット若しくは
紡糸ノズル61の幾何学的配置に適合していなければなら
ず、かつ繊維の流れの形態でドラフト機構4から出てく
る牽伸スライバをできるだけ早く変位させるように使用
される。
【0028】吸引チューブ60の吸引開口(開口62) はド
ラフト機構4の出口ローラ対12, 12´のニップライン65
(図3)から可能な限りにおいて離間位置するように
し、これによりニップライン65(図3)と開口62との間
の自由繊維長が長くなる。他方では、紡出ノズル61の入
口開口の平面の背後に位置すべきではない。好ましく
は、開口62は紡出ノズルの入口開口と同一平面に位置さ
れる。
【0029】吸引チューブは紡機に沿って可動なキャリ
ッジ若しくは自動作動装置2によって可動とすることが
できる。他方では、吸引チューブは紡機1に直接的に組
み込むことができ、この構成は入口開口に対する正確な
位置決めを行うことができる利点がある。又は、別体の
ダクトとして空気ジェット紡糸ユニット5内に組み込む
ようにすることさえ可能である。
【0030】図3は出口ローラ対12, 12´のニップライ
ン65を出て、紡糸ノズル61に向かって移動する糸の部分
37と、糸継プロセスの間に吸引チューブ60によって吸引
されるスライバ14とを示している。この図は、また、糸
の部分37をドラフト機構4の出口ローラ対12, 12´のニ
ップライン65に挿入する間に到達する吸引チューブ36の
端部位置を示している。
【0031】図2に示された繊維吸引装置及び図3に示
された投入位置は、自動糸継の間に、ドラフト機構4の
紡出パラメータを規定することを考慮する必要がなく、
かつこの発明の方法の性能が紡機の複数の紡糸位置間の
差によって影響を受けない、という利点を奏する。
【0032】図4(a)から図4(f)は糸継プロセス
における各種の段階を示している。符号65はドラフト機
構4の出口ローラ対12, 12´のニップラインを示し、ラ
イン66は糸引取ローラ対6, 6´のニップラインを示し、
ライン67は空気ジェット紡糸ユニット5の加撚エレメン
トの中心を示している。加えて、吸引チューブ60は斜視
図にて示され、更に、繊維の流れ若しくはスライバ14、
糸端37´を含む糸の部分37並びに紡糸方向Sが示され
る。図4(a)は糸の部分37が長さ過剰な状態でニップ
ライン65及び66において固定的にニップされたところ、
即ち、紡糸ノズルの起動の前の状態を示している。図4
(b)は糸の部分37がニップライン65及び66間で把持さ
れながら回転されたところ、即ち、紡糸ノズルの起動の
後の状態を示している。図4(c)は糸端37´がニップ
ライン65から投げ出されるように出たところを示す。図
4(d)は糸端37´が吸引されているスライバ14の繊維
に新らしい反モーメントを生成する様子を示している。
図4(e)は吸引作動の停止により、繊維が紡糸通路へ
変位することろを示している。最後に、図4(f)は回
復された紡糸プロセスを示しており、仮撚紡績における
特質的な糸のらせん状態が示されている。
【0033】図5(a)及び図5(b)はドラフト機構
4の出口ローラ対12, 12´と空気ジェット紡糸ユニット
5とを示している。図5(a)は側面図であり、図5
(b)は方向F(図5(a))における上面図である。
図5(b)に明瞭に示すように、円錐状の延長部68はば
ね保持された出口ローラ12の自由端上の軸にねじ止めさ
れている。これは前記円錐状の延長部68が出口ローラ12
の軸70に関して固定であることを意味する。出口ローラ
12は円錐状に配置された供給手段69を有し、この供給手
段69は出口ローラ12と一体部として作られている。糸の
部分37は出口ローラ12,12´への投入の間に吸引チュー
ブ36と紡糸ノズルユニット5との間で、破線にて示され
る一種のループを形成する。投入プロセスの間に、糸の
部分37は、先ず、円錐状に形成された供給手段69上の円
錐状の延長部68上を移動し、供給ポイント71において
出口ローラ12及び12´のニップラインに移動する。
【0034】図6はプロセス零点P0と、糸端37´が出口
ローラ対12及び12´のニップライン65から出てくる時間
G0との間の、本発明の方法のための種々の制御信号を示
している。制御信号80は吸引チューブ60の“繊維吸引の
スイッチオフ”を表している。プロセス零点P0から繊維
吸引のスイッチオフまでの期間はSZ1 によって示され
る。スイッチオン時間は牽伸されたスライバ14がドラフ
ト機構から再び出現する僅か前に位置している。FA1
繊維吸引のスイッチオフのための機能距離を示してい
る。符号81は“紡糸ノズル5のスイッチオン”の制御信
号を示している。この信号のための開始時間はプロセス
零点P0までの距離SZ2 にて提供される。FA2は紡糸ノズ
ル5が完全にスイッチオンされ、その作動機能を達成す
る機能距離を表している。参照符号82は吸入チューブ36
による“糸の部分37の投入を行う”ための制御信号を示
している。信号開始時間はプロセス零点P0からの時間距
離SZ3及び時間G0までの機能距離FA3 として提供され
る。参照符号83は“ボビン落下”のための制御信号を表
し、この信号の開始時間はプロセス零点P0に対して負の
時間距離SZ4 を有している。最後に、参照符号84は引き
取りローラ6,6´の“加圧ローラ係合”のための制御
信号を示している(図1参照)。ばね荷重された加圧ロ
ーラ6(図1)の係合の再現性、換言すれば、準備され
た糸の部分37の引取りは3ミリ秒、好ましくは、1ミリ
秒より短い。これが、信号84がプロセス零点P0のため決
定的になる理由である。GZは糸走行時間、即ち、糸の部
分37において、糸端37´がドラフト機構4、換言すれ
ば、出口ローラ対12及び12´のニップライン65から出て
ゆくまでに必要となる時間を示す。
【0035】実際の糸継ぎプロセスは以下図1から図6
によってより詳細に説明する。
【0036】糸の破断が起こると、供給スライバ14はク
ランプ部材13によって入口ローラ9に対してクランプさ
れ、ドラフト機構4内に依然位置しているスライバ14の
部分は引きちぎられ、ドラフト機構4の背後の吸引手段
(図示しない)によって吸引される。ボビン22はボビン
停止エレメント23によって巻取ローラ21から持ち上げら
れる。ボビン22上の糸端37´を含む糸の部分37は吸引ノ
ズル30によってたぐられ、持ち上げられた引取ローラ6
と不動の回転引取ローラ6´との間の補助エレメント
(図示せず)による案内を受け、糸逆送エレメント34に
通され、かつ糸ループが糸収容部材28内に形成される。
糸逆送エレメント34は空気ジェット紡糸ユニット5にド
ッキングされ、糸端37´を含む糸の部分37は正常の紡糸
時とは逆の方向に紡糸ユニット5に挿入され、EP-A-0 4
33 832号の説明のように後方に向け案内される。後方に
案内された糸端37´を含む糸の部分37は吸引チューブ36
によって把持される。この動作に継続して、糸逆送エレ
メント34は除去され、吸引チューブ36内に位置された糸
の部分37は糸パッケージを回転させながら更に吸い込ま
れ、その結果、空気ジェット紡糸ユニット5を介しての
空気圧力による引き出しによって惹起された糸中の欠陥
部位はすべて糸継ぎプロセスに使用される糸の部分37の
外側に来ることになる。その後に吸引チューブ36は出力
ローラ12, 12´を過ぎて、ドラフト機構4の側方にある
静止位置(待機位置)に移動され、その後の時点で糸の
部分37はドラフト機構4の出口ローラ対12及び12´のニ
ップライン65に通される(投入される)ようになる。こ
の運動の間に糸の部分37は円錐状の延長部68を回避して
いる。糸の部分37は予め規定された長さ、所謂始動長
さ、に切断され、同時に新たに出現した糸端37´が糸継
プロセスのために準備される。これは回転研磨ディスク
等の分離手段(切断手段)により実施される。回転研磨
ディスクは回転可能カバー(詳細には図示しない)によ
って保護されており、切断時にカバーは外される。分離
による糸端の準備、即ち、糸の部分37を或る長さとする
ために、新たに現れた糸端37´の準備は、糸継ぎ部にお
ける繊維の重量の分布を最適にすることができるよう
に、行われるものである。
【0037】クランプエレメント13によるクランプ作動
は再度解除され、その結果スライバ14はドラフト機構4
に再び通される。出口ローラ対12,12´と空気ジェット
紡糸ユニット5との間に位置する吸引チューブ60(図
2、図3及び図4)は引き出されたスライバ14の吸引を
行う。クロス巻きされたボビンの外径を考慮して(もし
必要なら)、プロセス零点P0に時間的に依存して、ボビ
ンはワインダローラ21上に位置され、ボビンは巻取速度
まで加速を受ける。注意すべきこととして、ボビン22の
回転運動は引取ローラ6, 6´による糸供給の開始時最も
早く開始する。この時点で引取ローラ6, 6´は予め定め
られた順序で再度相互に向き合う方向に移動され、かつ
準備された糸の部分37は出口ローラ12, 12´の間に導入
され、かつ空気ジェットユニット5に圧縮空気が供給さ
れ、吸引チューブ60内での吸引はスイッチオフされる
(図6と比較せよ)。
【0038】以上の部分的な作動順序の説明は現実に行
われる糸継プロセスの大略を明らかにしている。この目
的で、以下の結論は可能な最善の結果を得るために使用
することができる説明となっている。
【0039】−図2の説明に関連して既に述べたよう
に、ドラフト機構4を速めに始動させることによる、吸
引チューブ60と空気ジェット紡糸ユニットの空気ジェッ
ト入口間の繊維の変位の助けによって、スライバ14の通
常の牽伸条件及び紡出パラメータ(ドラフト機構のセッ
ティング等)からの独立が達成され、その結果、紡糸速
度は時間遅れSZ1, SZ2, SZ3 (図6)を計算するために
考慮するべきただ一つの変数となる。
【0040】−プロセスが紡糸位置の全速度範囲で使用
でき、かつ紡糸速度のみに依存するようにするために、
糸の部分37は空気ジェット紡糸ユニット5の開口に対し
て一定の長さに切断される。この“始動長さ”は吸引チ
ューブ60の助けによって、最大紡糸速度、作動部材38,
42,44の個々の作動時間、空気ジェット紡糸ユニット5
及びプロセスに含まれる繊維の変位によって規定され
る。
【0041】−作動時間とは個々の機能を達成する時間
のことであり、この機能の開始手段は異なった挙動防止
のため可動自動作動装置2内に設けるのが好ましい。こ
の作動時間は一度計測され、そして遅れ時間SZ1,SZ2, S
Z3(図6参照)の計算のための定数としてのパラメータ
として使用される。このパラメータは、引取ローラ6,6
´による糸引取の開始、ドラフト機構4の出口ローラ対
12, 12´のニップライン65への糸の部分37の挿入(ある
いは、投入、又はデポジッティング)、空気ジェット紡
糸ユニットの走行、並びに吸引チューブ60内の繊維の吸
引のスイッチオフ、といった機能に関するものである。
【0042】−これらのパラメータ、即ち一定の始動長
さ及び変数としての紡糸速度、の助けにより、夫々の信
号開始点、即ち、プロセス零点P0からの時間遅れSZ1, S
Z2,SZ3 を定め、紡糸位置及び関連するプロセスステッ
プを制御することが制御装置の独立したコンピュータユ
ニットの目的である。糸継ぎを繰り返しても必要な品質
を得るためには作動時間に関して3 msec より良好な実
行精度が要求される。このように定義された時間遅れSZ
1, SZ2, SZ3 は指示パラメータとしてデータ伝達路を介
して機械側上の制御装置52(図1)に伝達される。この
データ伝達路はデータライン(可撓性の遮蔽ケーブル)
によって構成することができる。機械側の制御装置はサ
イクル時間が3 msec より短い所謂メモリプログラム可
能な制御ユニットである。引取りローラ6´の速度はイ
ンパルス伝達器50を通して決定される。次いで、インパ
ルス伝達器50のインパルスは制御装置52の回路51でカウ
ントされ、このカウントから現在の紡出速度が規定され
る。
【0043】−以下により詳細に説明するが、現在の紡
出速度の信号開始時間に適合させる代わりに、想像でき
ようが、紡出速度に応じて始動長さそのものを変更する
ことが可能である。この場合に、注意するべきは、個々
の機能にとって速い固定した時間においては、全速度範
囲にわたっての糸継ぎの品質における差異が相当に大き
くなることである。加えて、このような実現手法は費用
がより嵩むものであり、作動の信頼性としては低くな
る。
【0044】−糸の部分37上での空気ジェット紡糸ユニ
ット5の撚り発生モーメントをして効果あらしめるため
には、糸の部分37を、先ず、二つのニップライン65, 66
(図4)によって固定的にニップしなければならない。
旋回可能に保持された加圧ローラ6を引き取りローラ6
´上に位置させることによって、前の時点で投入された
糸の部分37はニップライン66に固定され、最短の、再現
可能な時間内で、固定されないアイドル位置から紡糸速
度まで上昇される。このことは加圧ローラ6及び関連す
る旋回レバー32の慣性の質量モーメントが小さいことに
よって確保される。これが、前記機能の始動時間がプロ
セス零点P0としてあてはまる理由である。待機する吸引
チューブ36の連続的な吸引効果によって糸の引取りに先
立って糸の部分37は緊張維持される。
【0045】−前記した精密な糸の運動を次の機能の信
号始動時間の零点として使用するのを可能とするため、
重要なことは上記のように糸パッケージ若しくはボビン
22が巻取ユニットに対する糸の引取りの時に可及的に早
く回転されることである。ボビンは巻取ローラ若しくは
図示しない外部駆動源(バックツイストローラ26に特別
に設けた装置等) によって加速することができる。ボビ
ン22がそのセット速度に到達するまでに、ボビンと引き
出される糸との間で糸はその長さが過剰となる。この長
さが過剰な糸はその張力が最小要求張力を具備していな
ければならず、よって適切な巻き取りが確保され、糸の
もつれを防止することができる。これは、所定の輪郭を
有した収納手段28によって達成される。即ち、収納手段
28は吸引源を有していると共に、紡機側に設けても、自
動装置に設けてもよい。自動装置に設けた場合には、糸
認識電子手段は、収容された糸ループがバランスしたと
き、即ち、糸が収容手段28から出てきたとき、同収容手
段の入口縁部で認識を行い、糸収容手段28を自動作動装
置2のアイドル位置に復帰せしめる手段の起動を行う。
【0046】−紡糸速度に応じて走行時間GZは始動長さ
に留まり、この始動時間内で最後のプロセスは実施すべ
きである。糸の部分37がドラフト機構4の出口ローラ対
12,12´のニップライン65に遅れて導入若しくはデポジ
ット(投入)されても、糸端37´がニップライン65を離
れ、糸の部分37をして空気ジェットノズル5により回転
せしめるに至るに丁度充分な時間がある。このようにし
て、糸の部分37の極く僅かの部分のみが空気加撚によっ
て第2の応力を受け、かくして、糸の部分37の品質が維
持される。時間遅れSZ3 にて開始されるこのプロセスス
テップ(“糸のデポジット”82)において、準備位置に
おいてニップライン65の側方に位置した吸引チューブ36
はニップライン65の前方に位置され、よって糸端37´は
ニップライン65を離れるときに依然として吸引されてい
る繊維の略中心に来る(図3、図4(a)、図4(b)
比較)。吸引チューブ36のデポジット位置は牽伸される
スライバ14に対する糸継ぎの品質を決定要因とすること
は理解されよう。吸引チューブ36のこのデポジット位置
はドラフト機構4の出口ローラ対12, 12´のニップライ
ン65の全長にわたって形成することができる。最善の結
果は糸端37´を出ていく牽伸スライバ14の幅の略中心1/
3 にデポジットしたとき得られた。この領域を超過し
て、例えば、吸引チューブ60に近い牽伸スライバ14の最
後の1/3 においてデポジットした場合、継がれた部分は
明らかに大きくなり、品質的に不十分となる。吸引チュ
ーブ36の位置の横方向の変位は高速にて行うべきであ
り、その結果、糸の部分37とニップライン65の供給点71
(図5)との接触により三角形が形成され、次の瞬間に
この三角形は過剰長さの糸の領域としてニップライン65
を通って二つのニップライン65及び66の間に到達する。
ニップラインにおいて作用及び時間について糸の部分37
の把持の精度を決める為に、ドラフト機構4のばね保持
された出口ローラ12に糸の部分37(図5)に向かった側
に円錐部分を設けることが有利である。同時に、糸引取
り部とワインダユニット7との間に配置されたストップ
モーション及び糸質センサ8が起動され、糸継ぎ部位も
監視を受け、うまくゆかなかった糸継ぎ部位の検出が行
われる。
【0047】−固定され、張っている糸は2つの固定点
間に作用する加撚モーメントに対して如何なる反応も示
さないから、加撚領域は突然に前記した糸の三角形の助
けにより過剰長さの糸を受け、その直後に糸の部分37
は、スイッチオンされていた空気ジェット紡糸ユニット
5の加撚モーメントの起動に伴って、可能な最短の時間
内に、ニップライン65及び66間の糸スパイラルとして回
転する。このプロセスステップ(“紡糸ノズル61のスイ
ッチオン”)は時間遅延SZ2 にて導入される。ニップラ
イン65及び66間で緊張される糸の部分37の過剰長は加圧
ローラ12の円錐部により、即ち、ニップライン65に沿っ
た供給点71の変位によって影響させることができる。挿
入された過剰長は紡糸プロセス中の過剰長自体と略々等
価とするべきである。時間的に正しいセッティングで
は、糸端37´は、糸の部分37が回転するに従って、ニッ
プライン65から離れるようにしなければならない。かく
して、走行時間GZが達成される。このようにして、糸の
部分37は固定点を失い、かくして失われた反モーメント
により、吸引繊維流14の領域内に、糸端37´は放出され
る。糸端37´が繊維流に捕捉されることにより、新たな
反モーメントが発生し、紡績三角形がその形成を開始す
る。最初の段階では、吸引された繊維の一部のみがそれ
にかかわる(図4(c)及び図4(d)参照)。
【0048】−糸継ぎ部位において、過剰な過大に太く
なるのを防止するため、糸端37´が既にニップライン65
を離れた時点で繊維の吸引は停止される。作動距離FA1
(図6)は平均ステープル長さに等価である。かくし
て、吸引チューブ60から空気ジェット紡糸ユニット5の
ノズル入口までの牽伸繊維流14の変位は時間遅れSZ1
伴って導入され、繊維が紡糸通路Sで旋回されるのは糸
端37´が平均ステープル長に等価なニップライン65まで
の距離を得たときのみである。この時点のみにおいて、
紡出三角形が最終的に出現されるにいたる。従って、現
実の糸継ぎプロセスは糸端37´と、出力ローラ対12, 12
´と空気ジェット紡糸ユニット5の吸引ノズルとの間で
形成される紡出三角形領域における繊維流14としての牽
伸スライバとの間で惹起される。
【0049】上述の方法により継がれた糸の部分の一定
な長さを実現することができ、かつ現実の継がれた糸の
部分の変動は通常の糸の太さの50パーセントより小さ
い。糸継ぎ部分の品質は通常に紡出された糸の均質性、
毛羽、及び強力と遜色のないものである。
【0050】起源及び材料の異なった繊維及び繊維複合
物並びに異なった太さの糸は強力、弾性、曲げ剛性及び
摺動挙動について異なった特性を示すことから、この発
明の方法による糸継ぎ部の品質に対する影響の可能性は
極度に単純化されたものである。即ち、この目的で、信
号始動時間の演算アルゴリズムに対して或る項が挿入さ
れるが、この項は個々のプロセスステップが糸端37´に
対して全作動を得るときの距離より成る。これらは、機
能距離FA1, FA2及びFA3 である。
【0051】図6のプロセスステップに関して: −ニップライン65(信号82)において糸の部分37のデポ
ジット; −空気ジェット紡糸ユニット(信号81)のスイッチオ
ン; −繊維吸引のスイッチオフ(信号80); これが意味するのは: −早めの又は遅れたデポジットを行うことにより糸の部
分37の固定は早めに若しくは遅れて行われ、後続するプ
ロセスステップのための時間が長く若しくは短くなり; −空気ジェット紡糸ユニット5として構成された空気式
の撚り発生部材を早めに若しくは遅れてスイッチオフす
ることにより、糸の部分37の回転は、太さ及び糸構造と
して与えられる糸パッケージの夫々の重さ条件に応じ
て、影響させることができ、かつ; −繊維吸引を早めに若しくは遅れてスイッチオフするこ
とにより、糸端37若しくは糸継ぎ部の位置で繊維のかた
まりの移動を制御することが可能となる。かくして、オ
ーバラッピング若しくは近接糸継ぎが可能である。先に
述べた3段階は予め定めた時間枠内で実施する必要があ
り、この時間枠は予め定めた引取速度及び糸長さで引取
りを起動する時に開始する。これは糸継ぎのためのラフ
な時間枠を生ずる。即ち、糸端との接続は、この糸端が
有効な糸継ぎがもはやできなくなるまで引き取られる以
前に達成すべきであるからである。
【0052】この時間枠内で実施さるべき3段階は次の
ものである(ここに述べる順序は重要ではない)。
【0053】1.糸の部分のデポジッティング、即ち、
糸が繊維流に対する所定位置とする送出ローラ(出口ロ
ーラ)に対する軸方向における糸の部分の制御された動
き。この位置は継がれた糸の部分における繊維のかたま
りの移動(コース)のために重要である。この位置が得
られる時間も、糸の部分が受ける応力に関して、また重
要である。この応力を所定限界内に維持するために、所
定の位置に達するまでのデポジッティング運動の経過時
間及び他のプロセスステップが実施されるまでのこの位
置における休止時間は可及的に短く維持するべきであ
る。送出ローラ(出口ローラ)は糸の部分にクランプ効
果を加え、その結果糸はこのようにして“拘束”され、
ニップ点で撚り止めが形成され、紡糸ノズルは仮撚りを
惹起する。
【0054】2.吸引源から紡糸ノズルまでの繊維流の
再ルーティング。この段階は継ぎ位置(継ぎ部)におけ
る繊維のマス分布、特に、糸太さ(番手)との比較で、
継ぎ部分の最大厚み、を規定する。
【0055】3.紡糸ノズルでの撚りの発生。このステ
ップは継ぎ部分の強度を規定する。
【0056】これらの3段階は、所期の結果を得るため
に、相互の間で正確に時間関係を設定する必要がある。
この効果自体は或る限界内で選定可能である。通常は、
“通常”の糸番手から最小変位(ムラ)で最大強力の継
ぎ部が望ましい。しかしながら、多くの場合は、結果は
非最適なものとなっている。
【0057】これらの3段階及び紡出速度の意味を図6
によって再度説明する。
【0058】紡出速度は収納装置36における予め規定さ
れた糸長さで“時間枠”GZを生じせしめる。紡出速度
は、紡機の引取ローラによる牽伸が最初から実施される
ことからここでは重要性がある。原理的には糸継ぎのた
めにこの目的の達成のため特に設けられた引取ユニット
を使用することが可能となろう。紡出の開始(糸継ぎ)
が起こった後に、糸はこの引取ユニットにより紡機の引
取り部に供給しなければならず、これは移行の過程にお
いて引取り速度の適合を要求することになろう。上述の
実施例が好適である。
【0059】時間枠GZ(糸走行時間)の計測はプロセス
制御零点P0からではなく、零点から短い距離の時点から
行われる。この短い間隔の中で、加圧ローラは駆動ロー
ラと接触状態とし、紡糸速度まで加速される。
【0060】この時間枠に関して重要なことは糸継ぎす
るに際しての糸端の位置の定義である。図6に従った制
御のために、糸端がドラフト機構を離れる時間G0が基準
として使用された。このことは本発明にとって要点では
ない。しかしながら、これは、最適結果を得るため等の
重要な時間関係の説明を容易とするものである。
【0061】作用距離FA1, FA2及びFA3 は基準時間G0に
関して重要なものである。作用距離FA3 の間に送出シリ
ンダに関する軸線方向におけるデポジッティング運動が
完了され、糸はフルの送出速度でドラフト機構から出て
ゆく。作用距離FA2 の間に紡糸ノズルは加撚効果を惹起
する際のフル作動性能を達成する。作用距離FA1 の経過
までに、吸引ユニット60により発生された吸引効果は失
われる。この作用効果を維持するためにはこれらに関連
するプロセスがプロセス零点P0からのそれぞれの時間距
離SZ1, SZ2及びSZ3 で起動されることが必要であり、こ
れは制御ユニットで行われる。
【0062】DPS 3 706 728 のシステムとの比較 新規なプロセスでは繊維流が発生されると共に、糸の部
分に隣接して案内される。しかしながら、最初は糸とは
別に運ばれる。この実施例では繊維流、特に牽伸繊維の
流れ、の形態は実質的に維持される。従って、この流れ
は、通常作動時にドラフト機構から紡糸ノズルに供給さ
れる繊維流に適合される。いずれにしても、所定の形状
を有している。継がれるべき部分が形成されるとき、繊
維流はずらされ、放出手段の代わりに紡糸ノズルに供給
される。
【0063】DPS 3 706 728 のシステムでは繊維流はド
ラフト機構の開始時に破壊される。このドイツ特許によ
るブロアーノズルは、繊維流でなく紡糸通路から(糸の
部分から)個々の繊維を除去する目的を持つ。吹き出さ
れた空気のスイッチオフの間にこの実施例は所定形状の
繊維流の変位にかかわりなく、このような流れの再構成
を行う。
【0064】この発明の方法では糸の部分の撚りもまた
発生しつつ、繊維流は依然として送られている。これは
二つの効果をもたらす。第1に、仮撚加撚紡糸プロセス
は、原理的には、繊維流が糸の部分と共に紡糸ノズルに
供給された瞬間から有効である。糸の製造が繊維流の変
位の後のみから始まるときに、正常プロセスの開始及び
完成に至るまでの糸のマントル表面上にルーズな繊維を
考慮しなければならない。第2に、ドラフト機構から出
てくる間に、以前に剛直案内された過剰加撚された糸の
部分の端部は、今や、突如として解除され、送出ローラ
と紡糸ノズルとの間の狭い空間内で、短時間の間に投げ
出される(hurl around) ことである。このごく短い時間
の間に、糸端は繊維流から繊維を集め、繊維流をその全
体をして紡糸ノズルに変位せしめるのを助ける。糸の部
分は繊維を“自らの背後”に引っ張る。
【0065】DPS 3 706 728 のプロセスでは空気の吹き
出しが行われ、繊維が紡糸経路から取り出される。ここ
で、繊維の運動方向の強力な偏向が必要となる。このよ
うな効果を達成するため、紡糸ノズルとドラフト機構と
の間の空間に吸引空気流を発生することは好ましくな
く、これは撚りを生成するため紡糸ノズルのスイッチオ
ンする場合はあてはまることである。
【0066】さらに、吹き出された空気流が糸端がドラ
フト機構から出てゆく時点まで継続される場合は、供給
された繊維流の繊維を偏倚させるだけでなく、解放され
た糸端を糸道から偏倚させる。紡糸ノズルにより発生さ
れた糸中の撚りの形成がこの時点だけでなされるとする
と、少なくとも短い期間の制御不能な紡出条件を考慮す
る必要がある。このシステムでは最適かつ再現可能な結
果を得ることはできない。
【0067】ここに提案された方法では2か所の“吸引
フィールド”、即ち、放出システムのための吸引フィー
ルドと紡糸ノズルのための吸引フィールド、が形成され
かつ同時に維持される。複数の吸引効果がドラフト機構
の送出部で混合される。送出システムの吸引は、繊維が
紡糸ノズルの吸引フィールドから丁度曲げられようとす
る方向に強力な吸引効果を発生すべきものである。しか
しながら、糸の部分はドラフト機構及び紡糸ノズルを通
して依然として案内される。更に、過剰の撚りに基づい
て、エレメント間に剛直に保持され、このことは糸の部
分から繊維流を明瞭に分離するためには有効である。
【0068】放出の吸引効果が紡出通路から繊維を除去
するほど強力な場合は、放出の吸引効果が急速に崩壊さ
れ、紡糸ノズルの吸引フィールドによる繊維流の再獲得
が確保される。このことは吸引による紡糸通路からの繊
維の偏倚が最小となり、紡糸通路への復帰の間の偏倚が
適切に小さくなるということで好ましいことである。従
って、受容可能なかつ公知技術に対して好ましい結果を
システムを最適設定に調節しなくても達成することがで
きる。とりわけ、新規方法の制御性は非常に大きな利点
となる。そして、良好な再現性への可能性を高めること
ができる。この利点を獲得するための厳しい限界(最大
値)を課すべく努力する必要はない。
【0069】これらの利点を強調するため、達成可能な
効果について第7図を参照して説明する。このダイヤグ
ラムは糸の“マスカーブ”、即ち、時間軸での糸断面に
おける繊維の重量変化を表す。繊維の重さは垂直軸に表
され、時間が水平軸に表されている。非破断線よりなる
“曲線”は通常に紡糸された糸(=“100%”) の重量曲
線である。
【0070】破線FAは紡糸ノズルへの繊維流の早期の旋
回により達成される結果を示す。質量曲線は通常曲線か
ら100 パーセント偏倚しており、糸の部分が紡糸ノズル
から出るまでこのレベルに留まる。破線SAは繊維流を遅
れて旋回させたとき得られる結果である。質量曲線は通
常値から落ちている。この偏倚の下限は糸番手及び繊維
の最終的紡出限界により決まる。正常質量曲線が最終紡
出限界付近にすでに位置している場合は、ごくさしょう
下向きの偏倚でも新たな糸の破断を起こさせる。
【0071】一点鎖線の曲線GRは通常消費のための良好
な結果を示す。質量曲線は短い期間(略170%は通常許容
可能である)だけ上側にずれるが、直ぐに通常レベルに
復帰する。従って、この質量変化の時間及び長さは再現
可能である。最適結果を達成するために、この機能の分
布は3ミリ秒より長くてはならない。この3ミリ秒の長
さは、例えば、300 メートル毎分の送出速度で略15 mm
の糸長に等価である。
【0072】既に上に述べたように、糸の部分の強力は
紡糸ノズルでの撚りの生成が充分強く開始されたか否か
にかなり依存性がある。糸端がドラフト機構を去るまで
待機するとすると、継がれた部分の領域での回転が比較
的少なくなり、この領域での糸強力は急激に下降するこ
とになろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は自動作動装置を具備した空気ジェット紡
績機械の概略的断面図である。
【図2】図2は紡糸ノズルに対する吸引チューブの部分
的な配置を示す図である。
【図3】図3は吸引チューブのデポジット位置を紡糸通
路に関してかつ吸引された繊維の進路に対して概略的に
表す図である。
【図4】図4は糸継ぎプロセスの個々の段階を示す図で
ある。
【図5】図5は糸の過剰長さ部を形成するための円錐状
供給セクションを備えたドラフト機構の昇降可能ローラ
を示す図である。
【図6】図6は糸継ぎプロセスのための決定的なセット
値を有したシーケンシャル時間ダイヤグラムを示す図で
ある。
【図7】図7は、各種の設定のプロセスパラメータを使
用したこの発明の糸継ぎ領域における質量曲線のダイヤ
グラムを示す図である。
【符号の説明】
1…紡糸位置 2…自動作動装置 4…ドラフト装置 5…紡糸ユニット 6,6′…引き出しローラ 7…巻取ユニット 12,12′…出口ローラ 13…クランピングエレメント 14…スライバ 22…ボビン 36…吸引チューブ 37…糸 60…吸引チューブ 65…ニップライン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月17日(2003.2.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフト機構と紡糸ユニットとを有する
    紡糸プロセスにおける自動糸継ぎ方法であって、糸端(3
    7') を含む糸の部分(37)をドラフト機構と紡糸ユニット
    との間を走行させ、繊維をドラフト機構により牽伸し、
    かつドラフト機構の出口ローラ対によって供給し、ドラ
    フト機構の出口ローラから出る繊維流の状態の繊維をド
    ラフト機構と紡糸ユニットとの間の紡糸通路からずら
    し、予め定めた時間にて該繊維流をドラフト機構と紡糸
    ユニットとの間の紡糸通路へ戻すことを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 繊維流は吸引チューブ(60)による吸引に
    よって紡糸ノズルから離間保持されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 紡糸ユニットは紡糸ユニットとドラフト
    機構との間の領域で空気吸引効果を生じさせ、繊維流が
    紡糸通路に戻されるときに、紡糸ユニットの空気吸引効
    果は繊維流を紡糸ユニットの入口開口に向かって引きつ
    けることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 糸の部分は、ドラフト機構と紡糸ユニッ
    トとの間の紡糸通路に沿って走行するべく、繊維流の変
    位に先立ってドラフト機構の出口ローラ対に投入される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 糸の部分に撚りを発生するため、紡糸ユ
    ニットは糸の部分と繊維流とを接合するに先立ちスイッ
    チオンされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ドラフト機構と、該ドラフト機構上に配
    置された紡糸ユニットとを具備する紡機のための作動ロ
    ボットにおいて、ドラフト機構から供給される繊維を運
    び出すための吸引を制御する吸引装置若しくは手段を有
    し、該吸引装置の、紡糸ユニット及びドラフト機構に対
    し取る又は取りえる位置は、繊維流の形態の繊維が吸引
    部に到達し、繊維流は、吸引がスイッチオフされると紡
    糸ユニットに向かい変位することができるものであるこ
    とを特徴とする紡機のための作動ロボット。
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