JP2003183153A - 老化防止活性剤を含有する皮膚洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚を洗浄すると同時に皮膚の引き締め、皮
膚の形状、皮膚の垂れ下がった外観の低減、および皮膚
の張り等の皮膚老化防止効果を与える方法を提供する。 【解決手段】 （ａ）有効量の下式の老化防止活性化合
物 【化９】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である）と、（ｂ）洗浄用
界面活性剤と、（ｃ）水とを含む皮膚洗剤組成物を局所
的に適用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】関連出願の相互参照 本出願は、２０００年１０月２日付け出願の米国仮出願
第６０／２３７，２３０号の優先権を主張して２０００
年１２月２１日付けで出願された米国特許出願第０９／
７４２，６２２号の一部継続出願に対応する出願であっ
て、該米国特許出願の内容は本明細書において参照され
ることによって本発明の一部をなす。

【０００２】本発明は皮膚の若々しい力学的性質を回復
することにより皮膚の外形を改善するための皮膚洗剤に
関する。さらに詳しくは、本発明は少なくとも１種のア
ルカノールアミン老化防止活性剤を含有する洗剤組成物
およびそれらを哺乳類の皮膚へ適用して影響を受けた皮
膚の領域の柔軟性およびコンプライアンスを向上させる
ことに関する。本発明の皮膚洗剤組成物は皮膚を洗浄す
ると同時に、皮膚の引き締め（firmness）を改善し、お
よび／または皮膚にしわとり効果をもたらす他の者に容
易に認められる新鮮な／注意を惹く外観を使用者に与え
る一石二鳥の（2-in-1）組成物として使用することがで
きる。

【０００３】

【従来の技術】人類は久しく美容整形手術をすることな
く老化の効果を逆転しまたは軽減することができる製品
を求めてきた。皮膚は主として水からなり、しかも加齢
とともにその保水能力を失う結果、乾燥し粗い表面とな
る。これは角質層の保水能力の低下、バリヤ機能の低下
および皮脂の分泌量の減少だけでなく、表皮を支持する
真皮中のマトリックス（matrix）分子の変化（modulati
on）のせいでもある。タンパク質と多糖類を含むマトリ
ックス分子は架橋度が多くなる。このため、真皮画分中
の水が減少し、その結果、こわばった、追従性のない構
造を生じる。皮膚およびその他組織の老化はともに、一
部は、常時フリー・ラジカルによる損傷を受けて細胞の
機能とマトリックスの柔軟性とが低下するためである。
加えて、日光に曝されると、老化の過程を強化し増加さ
せる。はなはだしく日光に曝されると、光障害を生じ、
線、斑点、変色、前癌、および癌として現れる。

【０００４】皮膚の表面における変化に加えて、より深
い変化が真皮に起き、その力学的性質に影響して皮膚が
より革のようになるとともにより固くなる。フリー・ラ
ジカル損傷としては原線維間架橋の異常な形成が挙げら
れる。これはマトリックスの分解と萎縮を招く。これら
の架橋が形成されるにつれて真皮の水が排除される。

【０００５】これらの環境障害に対する現在の治療法と
しては、モイスチャライザー類、化学的剥皮およびレー
ザー手術が挙げられ、これらは皮膚の表面を水和する
か、表皮の代謝を増加させるか、あるいは「硬化した」
真皮層または支持層を除去するかのいずれかである。よ
り強引な方法としては、皮膚組織を除去し表皮の再生と
新しいマトリックスの合成を強化することにより、若
い、損傷のない皮膚に付随する最初の力学的性質をある
程度回復させる方法がある。

【０００６】皮膚の老化防止効果を示すエタノールアミ
ン誘導体の老化防止効果が開示されている（特許文献１
参照）。この先行出願によれば、老化防止化合物を老化
した皮膚を治療する治療剤として用いて皮膚の弾力性と
しわを改善することができる。また、皮膚科学的に許容
し得る担体中のエタノールアミン成分を用いて老化しつ
つある皮膚を経皮的に治療する方法が開示されている
（特許文献２参照）。このエタノールアミンはジメチル
アミノエタノールアミン、モノアミノエタノール、コリ
ン、セリン、ジメチルアミノエタノールの酢酸エステ
ル、ジメチルアミノエタノールのパラクロロフェニル酢
酸エステル、およびこれらの混合物からなる群から選ば
れる。これらの化合物は老化しつつある皮膚を神経・筋
肉の刺激のメカニズムを介して治療するという仮説が立
てられている。

【０００７】この仮説に拘束されるつもりはないが、本
発明者はさらに皮膚の表面の生化学的性質がこれらの同
じ化合物を適用することにより影響をうけて若々しい引
き締まりを回復し、顔面の輪郭が改善されることを発見
した。さらに、特許文献２は洗剤組成物を開示していな
い。

【０００８】界面活性剤入り洗剤は典型的には水溶性の
「活性剤」を配達することができないが、これは洗剤の
泡でそれら活性剤が顔面から洗い落とされてしまい、典
型的な使用のタイミングに有効に浸透することができな
いからである。ある界面活性剤の系はモイスチャライザ
ー中のにきび防止成分のような油溶性の「活性剤」を配
達するのに用いられているが、発泡能力は低くそれらの
洗浄性質はよく認められていない。

【０００９】ジャン・マリニ（Jan Marini）により頒布
されているシーエスタ（C-ESTA（商標））はＤＡＥ−複
合体（ジメタアミノエタノール（dimethaminoethanol）
とビタミンＣパルミテートとを含有する複合体）を含有
し、ジメタアミノエタノールが浸透強化剤として開示さ
れており、ビタミンＣパルミテートが皮膚に浸透して老
化防止効果を発揮することを可能にしている。

【００１０】

【特許文献１】特開平第４−９５００８号公報

【特許文献２】米国特許第５，５５４，６４７号明細書

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、洗浄
と同時に老化防止効果（例えば、皮膚の引き締め、皮膚
の形状、皮膚の垂れ下がった外観の低減、および皮膚の
張り）を配達する能力を有する二目的洗剤系を提供する
ことである。これは消費者が日常的な洗浄方法を変更し
たり、第二の治療製品を適用する必要なく老化防止効果
を認めたりすることができる一石二鳥の系を可能とす
る。本発明の洗浄組成物は、より若々しい特徴を生じる
皮膚の生化学的性質を調整することにより顔面の形状を
改善するのに用いることができる。

【００１２】

【課題を解決するための手段】従って、本発明は皮膚を
洗浄すると同時に皮膚の引き締め、皮膚の形状、皮膚の
垂れ下がった外観の低減、および皮膚の張りからなる群
から選ばれる皮膚老化防止効果を提供する方法に関す
る。この方法は（ａ）有効量の下式の老化防止活性化合
物

【化４】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である）と、（ｂ）洗浄用
界面活性剤と、（ｃ）水とを含む皮膚洗剤組成物を局所
的に適用することを含む。

【００１３】他の態様では、本発明は（ａ）有効量の下
式の老化防止活性化合物

【化５】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である）と、（ｂ）洗浄用
界面活性剤と、（ｃ）水とを含み、ビタミンＣおよびそ
の誘導体を実質的に含まない皮膚洗剤組成物に関する。

【００１４】さらに他の態様では、本発明は、（ａ）有
効量の下式の老化防止活性化合物

【化６】 （式中、Ｗ，Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキ
ル基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ば
れ、Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つ
の水酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担
持するＣ₂ −Ｃ₄アルカノール基であり、Ａは少なくと
も２種の製薬的に許容し得る酸およびそのエステルから
導かれるアニオン性対イオンの混合物である）と、
（ｂ）洗浄用界面活性剤と、（ｃ）水とを含む皮膚洗剤
組成物に関する。

【００１５】

【発明の実施の形態】本発明の方法で用いたアルカノー
ルアミン老化防止剤は下記の一般式：

【化７】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である。）

【００１６】好適な一態様では、上記アルカノールアミ
ンはエチルアミノエタノール、メチルアミノエタノー
ル、ジメチルアミノエタノール、イソプロパノールアミ
ン、トリエタノールアミン、イソプロパノールジメチル
アミン、エチルエタノールアミン、２−ブタノールアミ
ン、コリンおよびセリンからなる群から選ばれる。さら
に好ましくは、上記アルカノールアミンはジメチルアミ
ノエタノール（ＤＭＡＥ）である。本発明の方法で用い
られる洗浄組成物は、好ましくは、全組成物に基づいて
約０．１重量％乃至約１０重量％、さらに詳しくは約
０．１重量％乃至約５重量％、最も好ましくは約１重量
％乃至約３重量％のアルカノールアミンを含有する。

【００１７】好適な一態様では、本発明の方法で用いら
れる組成物はｐＨ緩衝剤を含有する。好ましくは、緩衝
剤の量は組成物のｐＨ範囲が約４．０乃至約９．０、さ
らに好ましくは約５．５乃至約７．０となるような量で
ある。上記緩衝剤は、組成物の他の成分に基づいて物理
的および化学的に安定に共存し得る限り、化粧組成物中
に普通に見いだされる既知の任意の緩衝剤であってもよ
い。好適な緩衝剤としては、限定されないが、クエン
酸、リンゴ酸およびグリコール酸のような有機酸が挙げ
られる。

【００１８】本発明の組成物中に存在していると有利な
他の化合物はチロシンである。チロシンは本発明の組成
物中に、全組成物に基づいて約０．０１重量％乃至約５
重量％、さらに好ましくは約０．０４重量％乃至約３重
量％、最も好ましくは約０．５重量％の量で存在してい
てもよい。

【００１９】本発明の洗浄組成物は、組成物の他の成分
と物理的および化学的に適合し得る限り、例えば軟化剤
（emollients）、皮膚コンディショニング剤、乳化剤、
湿潤剤、保存剤、老化防止剤、香料、キレート剤等のよ
うな、スキンケア組成物中に普通に見いだされる追加成
分を含んでいてもよい。特に有用なのはビタミンＡと、
限定されないが、レチノール、レチニル・パルミテー
ト、レチン酸、レチナールおよびレチニル・プロピオネ
ートのようなビタミンＡ誘導体の導入である。

【００２０】本発明の組成物に使用するのに好適な保存
剤の例としては、Ｃ₁ −Ｃ₄ アルキルパラベンとフェノ
キシエタノールが挙げられる。一般に、保存剤は全組成
物に基づいて約０．５重量％乃至約２．０重量％、好ま
しくは約１．０重量％乃至約１．５重量％の範囲内の量
で存在する。好適な一態様では、保存剤は約０．２重量
％乃至約０．５重量％のメチルパラベン、約０．２重量
％乃至約５．０重量％のプロピルパラベンおよび約０．
０５重量％乃至約０．１０重量％のブチルパラベンの混
合物である。本発明のスキンケア組成物で使用できる特
に好適な市販の保存剤はフェノニップ（PHENONIP（商
標））であり、これは米国デラウェア州ウィルミントン
市ニパ・ラボラトリーズ社（Nipa Laboratories, In
c.）から市販されている、フェノキシエタノール、メチ
ルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンおよび
ブチルパラベンからなる実際上無色の粘稠な液状混合物
である。

【００２１】本発明の組成物中に老化防止剤が存在して
いるのが好ましい。好適な老化防止剤としてはブチル化
ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、アスコルビル・パルミ
テート、ブチル化ヒドロキシアニソール（ＢＨＡ）、フ
ェニル−ナフチルアミン、ヒドロキノン、プロピル・ガ
レート、ノルジヒドロキアレチン酸（nordihydroquiare
tic acid）、ビタミンＥまたはビタミンＥの誘導体、ビ
タミンＣまたはビタミンＣの誘導体、パントテン酸カル
シウム、緑茶抽出物および混合ポリフェノール類、並び
に上記のものの混合物が挙げられる。使用時、上記老化
防止剤は、全組成物に基づいて約０．０２重量％乃至約
０．５重量％、さらに好ましくは約０．００２重量％乃
至約０．１重量％の範囲内の量で存在していてもよい。

【００２２】本発明の組成物中に含まれていてもよい柔
軟剤は皮膚の表面または角質層に残留して潤滑剤として
作用し、剥離を低減し、かつ皮膚の外観を改善する能力
により機能する。典型的な柔軟剤としては、脂肪酸エス
テル類、脂肪族アルコール類、鉱油、ポリエーテルシロ
キサン共重合体類等が挙げられる。好適な柔軟剤の例と
しては、限定されないが、ポリプロピレングリコール
（“ＰＰＧ”）−１５ステアリル・エーテル、ＰＰＧ−
１０セチル・エーテル、ステアレス（steareth）−１
０、オレス（oleth）−８、ＰＰＧ−４ラウリル・エー
テル、ビタミンＥアセテート、ＰＥＧ−７グリセリル・
ココエート、ラノリン、セチルアルコール、オクチル・
ヒドロキシステアレート、ジメチコン（dimethicone）
およびそれらの混合物が好ましい。使用時、この柔軟剤
は全組成物に基づいて約０．０１重量％乃至約５重量
％、好ましくは約１重量％乃至約４重量％の量で存在し
ていてもよい。

【００２３】本発明の組成物において多価アルコール類
を湿潤剤として使用してもよい。上記湿潤剤は柔軟剤の
有効性の増加を助け、剥離を低減し、すでに形成された
鱗屑（scale）の除去を促進し、皮膚の触感を改善す
る。好適な多価アルコール類としては、限定されない
が、グリセロール（グリセリンとしても知られる）、ポ
リアルキレングリコール類、アルキレンポリオール類お
よびそれらの誘導体、例えばブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびそれ
らの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビ
トール、ヘキシレングリコール、１，３−ジブチレング
リコール、１，２，６−ヘキサントリオール、エトキシ
ル化グリセロール、プロポキシル化グリセロールおよび
これらの混合物が挙げられる。グリセリンが好ましい。
使用時、上記湿潤剤は組成物の全重量に基づいて約０．
１重量％乃至約１０重量％、好ましくは約１重量％乃至
約７重量％の量で存在する。

【００２４】本発明の組成物は好ましくは安定化有効量
の安定化乳化剤を含有し、組成物を層分離しないように
安定化している。好ましくは、この安定化乳化剤は全組
成物に基づいて約１．０重量％乃至約１０．０重量％、
さらに好ましくは約３．０重量％乃至約６．０重量％の
量で存在する。組成物の成分と適合性のある任意の乳化
剤を使用することができる。好適な安定化乳化剤として
はステアリン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ステアレス−２、ステアレス−２０、アクリレー
ト／Ｃ_10-30 アルキルアクリレート交差重合体（crossp
olymer）が挙げられる。特に好ましいのはペムレン（PE
MULEN）ＴＲ−１（ＣＴＦＡ命名法：アクリレート／Ｃ
_10-30 アルキルアクリレート交差重合体（crosspolyme
r））が挙げられる。

【００２５】美的感覚の目的のために、本発明の組成物
に任意の考慮を添加してもよい。好適な香料としては、
限定されないが、ユーカリ油、合成樟脳、薄荷油、丁子
油、ラベンダー、カモミール等が挙げられる。使用時、
香料類は組成物の全重量に基づいて約０．０５重量％乃
至約０．５重量％、好ましくは約０．１重量％乃至約
０．３重量％の量で存在する。

【００２６】本発明の一定の局面では、上記組成物はキ
レート剤を含む。本発明の組成物において有用なキレー
ト剤としてはエチレンジアミン四酢酸（ＥＤＴＡ）とそ
れらの誘導体および塩類、ジヒドロキシエチルグリシ
ン、酒石酸、並びにそれらの混合物が挙げられる。上記
キレート剤は安定化有効量で使用する必要があり、全組
成物の重量に基づいて約０．０１％乃至約２％、好まし
くは０．０５％乃至約１％の範囲内であってもよい。上
記キレート剤はＥＤＴＡであるのが最も好ましい。

【００２７】一態様では、本発明の洗浄組成物はビタミ
ンＣおよびその誘導体、例えばアスコルビル・パルミテ
ート、燐酸アスコルビルナトリウム、燐酸アスコルビル
マグネシウムおよび同様のタイプの分子を実質的に含ま
ない。「実質的に含まない」とは洗浄組成物の０．５重
量％未満であることを意味する。他の態様では、上記洗
浄組成物はビタミンＣおよびその誘導体を含まない。

【００２８】上記皮膚洗剤は水中油エマルジョン、油中
水エマルジョン、ディスパージョン、マイクロエマルジ
ョン、または成層（lamellar）組成物の形であってもよ
い。本発明の皮膚洗剤は発泡性界面活性剤および非発泡
性界面活性剤を含む少なくとも１種の洗浄用界面活性剤
を含む。好適な界面活性剤としては非イオン性、陽イオ
ン性、両性または陰イオン性の界面活性剤類が挙げられ
るが、非イオン性界面活性剤類が好ましい。「発泡性」
とは該界面活性剤が本発明の組成物と一緒に使用された
際にロス−マイルズ（Ross-Miles）泡発生テストにより
決定した円柱の高さが約２０ｍｍよりも大きいことをい
う。１８（Ｉ．）オイル＆ソープ（Oil& Soap）９９−
１０２（１９４１年）（“Ross-Miles Test”）参照、
該刊行物の内容は本明細書において参照されることによ
り本発明の一部をなす。本明細書において使用されてい
るように、「両性」という用語は、１）例えば、アミノ
（塩基性）官能基および酸性（例えば、カルボン酸、酸
性）官能基の両方を含有するアミノ酸のような、酸性お
よび塩基性両部位を含む分子、または２）同じ分子内に
正負両電荷を有する両性イオン分子を意味する。後者の
電荷は組成物のｐＨに従属していてもよく、またはこれ
から独立していてもよい。両性イオン材料の例として
は、限定されないが、アルキルベタイン類およびアミド
アルキルベタイン類が挙げられる。好適な発泡性および
非発泡性界面活性剤の例は２０００年６月２７日出願の
米国特許出願第０９／６０４，５６３号中に見いだされ
る。該出願の内容は本明細書において参照されることに
より本発明の一部をなす。好適な発泡性界面活性剤の具
体例としてはソジウム・ココイル・サルコシネート、デ
シルグルコシド、ラウリルグルコシド、アンモニウム・
ラウレス・スルフェート、ココアミドプロピルベタイ
ン、ラウリルベタイン、ソジウム・ココアンホアセテー
ト、およびそれらの混合物が挙げられる。一般に、上記
発泡性界面活性剤は有効な洗浄性を提供する量で存在し
ている必要がある。一態様では、上記発泡性界面活性剤
は洗浄組成物の約１０重量％乃至約４０重量％の範囲内
量で存在する。節約と洗顔用に作用強度を低下させて乾
燥と刺激を低減するために、一態様では、上記発泡性界
面活性剤は洗浄組成物の約５重量％乃至約２０重量％の
量で存在する。

【００２９】好適な非発泡性界面活性剤の例としては、
スクロース・エステル類、例えばスクロース・ココエー
ト、スクロース・ステアレートおよびそれらの混合物の
ような非発泡性非イオン性界面活性剤が挙げられるが、
スクロース・ココエートが好ましい。「非発泡性」と
は、該界面活性剤が、本発明の組成物と一緒に使用され
た際に、上記ロス−マイルズ・テストにより決定された
円柱の高さが約２０ｍｍ未満であることを意味する。非
発泡性界面活性剤と親水性成分の好ましい組み合わせ
は、皮膚洗剤の全重量に基づいて、約０．１％乃至約
５．０％のヘキシレングリコール、約０．５％乃至約
３．０％のスクロース・ココエート非発泡性界面活性剤
および約０．５％乃至約３．０％のポリオキシエチレン
−６カプリル酸／カプリン酸トリグリセリドを含む。好
適な洗浄エンハンサーの例としては、ソルビタン・ステ
アレートとユニゲマ（Unigema）社から商品名「アーラ
トーン（Arlatone）２１２１」で市販されているスクロ
ース・ココエートの混合物が挙げられる。この皮膚洗剤
は皮膚洗剤の全重量に基づいて、約６％以下、好ましく
は５％の非発泡性界面活性剤を含有しているのが好まし
い。

【００３０】本発明の皮膚洗剤はまた非イオン性乳化剤
の形の洗浄エンハンサーを任意に含有していてもよい。
好適な非イオン性乳化剤の例としては、イソセテス（is
ocetheth）−２０、オレス（oleth）−２、ドラゴコ社
（Gragoco, Inc.）から商品名「ドラゴコ・ソリュビラ
イザー（Dragoco Solubilizer）２／０１４１６０」で
市販されているＰＥＧ−４０水素化ひまし油とトリデセ
ス−９との混合物、ポロクサマー（Poloxamer）１８
４、ラウレス（laureth）−４、ソルビタン・トリオレ
エート、ポリオキシエチレン−（２）オレイル・エーテ
ル、ＰＥＧ−２０メチル・グルコース・セスキステアレ
ート、メチル・グルコース・ジオレエート、ソルビタン
・ステアレート、セテアリル（cetearyl）・グルコシ
ド、グリセリル・オレエート、トリデセス（tridecet
h）−９、ポリエチレングリコール−４０水素化ひまし
油、およびそれらの混合物が挙げられる。

【００３１】好ましくは、上記皮膚洗剤は、皮膚洗剤の
全重量に基づいて、洗浄エンハンサーをクリーム配合物
については約６％以下、好ましくは５％、薄いローショ
ン／ミルク配合物については約２％以下、好ましくは１
％以下含有している。

【００３２】上記皮膚洗剤は好適な容器内で所望の成分
を配合し周囲条件下で当技術において周知の任意の混合
手段、例えば機械式攪拌プロペラ、パドル等を用いて混
合することにより調製してもよい。

【００３３】一般に上記洗浄組成物は影響を受けた皮膚
領域に所定のまたは必要に応じた処方計画で局所的に提
供されて改善をもたらすが、一般的には、適用する毎に
漸次改善が認められる。これまでの臨床研究について確
認されている限りでは、悪い副作用は起きていない。本
発明の皮膚洗剤組成物はゲル、浴用剤、化粧水、ムー
ス、シャンプー、リンス、ローション、クリームまたは
スプレーの形であってもよい。本発明の組成物は直接皮
膚に提供してもよく、あるいはタオル、スポンジ、ブラ
シ、パフ等のような他の配達器具上に提供してもよい。
これら組成物は皮膚上に残るように、皮膚から拭き取ら
れるように、または皮膚からすすぎ落とされるように設
計された製品に使用してもよい。

【００３４】本発明の皮膚洗浄組成物は顔面用洗剤また
は全身用洗剤として使用することができる。例えば、皮
膚洗剤組成物は老化防止効果が望まれる顔面、脚、大
腿、腕、胸その他の皮膚の領域に適用することができ
る。本発明の洗剤組成物は、老化防止剤（アルカノール
アミン）が水溶性ではあるが、意外にも、皮膚からすす
ぎ落とされるように設計された製品に使用してもよい。
実際、老化防止剤を界面活性剤系中に配達することがで
きるため、１分足らず皮膚に接触させた後に水ですすぎ
落としても老化防止効果が得られることが発見された。

【００３５】さらに他の一態様では、本発明は下式

【化８】 （式中、Ｗ，Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキ
ル基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ば
れ、Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つ
の水酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担
持するＣ₂ −Ｃ₄アルカノール基であり、Ａは少なくと
も２種の製薬的に許容し得る酸およびそのエステルから
導かれるアニオン性対イオンの混合物である）と、洗浄
用界面活性剤と、水とを含む皮膚洗剤組成物に関する。

【００３６】上記アルカノールアミン塩は当技術におい
て知られている技法により所望のアルカノールアミンを
適当な酸と塩を形成するのに十分な条件下で反応させる
ことにより調製することができる。これら塩類は現場
（in situ）で、または配合に先立って形成することが
できる。一般にＷ，Ｘ，ＹまたはＺの少なくとも１つが
水素であるときは、このアルカノールアミン塩は現場で
調製することができる。

【００３７】好適な一態様では、上記アルカノールアミ
ン塩はモノメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエ
タノール、トリメチルアンモニオエタノール・ハイドロ
オキサイド、イソプロパノールアミン、トリエタノール
アミン、イソプロパノールアミンジメチルアミン、エチ
ルエタノールアミン、２−ブタノールアミン、コリン、
セリンおよびこれらの共重合体の酸塩である。

【００３８】本発明に従うアルカノールアミン塩類の調
製に使用される好適な酸類としてはスキンケア組成物に
有用であることが知られている任意の有機酸が挙げられ
る。好適な一態様では、これら酸類の少なくとも１種
は、米国特許第５，８５６，３５７号公報中に教示され
ているようなαヒドロキシ酸が挙げられる。該米国特許
の内容は本明細書において参照されることにより本発明
の一部をなす。特に好適なのは、グリコール酸、リンゴ
酸、およびクエン酸のうちの少なくとも２種の混合物で
ある。最も好適な態様では、この酸はグリコール酸と、
リンゴ酸またはクエン酸のいずれかとの組み合わせであ
る。例えば長期貯蔵のようにｐＨの安定性が特に重要で
ある状況では、特に好適な一態様は上記酸がクエン酸と
グリコール酸の混合物であるときである。好適には、リ
ンゴ酸またはクエン酸のグリコール酸に対する比は約
１：１乃至約１：５、さらに好適には約１：１乃至約
１：３の範囲内である。

【００３９】実施例 本発明の利点および本発明に従って調製されたスキンケ
ア組成物の具体的態様を以下の実施例により説明する。
しかしながら、本発明は個々の実施例に示されたこれら
具体的態様に限定されず、付属する特許請求の範囲内に
定義されるものであることが了解されるべきである。

【００４０】実施例１ 下記の処方を本発明の教示に従って調製した。この洗剤
は別個に調製し、適当な閉じた容器に添加し、発泡しな
いように徐々に混合した。ＤＭＡＥ／水の予備混合物を
上記容器に添加し、よく混合した。クエン酸とグリコー
ル酸を水に添加し、次いで洗剤とＤＭＡＥの混合物に添
加した。特定の成分およびそれらの重量％を下記の表に
示した。

【表１】

【００４１】実施例２ 下記の処方を本発明の教示に従って調製した。脱イオン
水、ＥＤＴＡ四ナトリウム、グリセリンおよびグリセレ
ス−７を主鍋で混合し、約６０℃に加熱した。ソジウム
・ココイル・サルコシネートを混合し、加熱を停止し
た。デシルポリグルコース、アンモニウム・ラウレス・
スルフェート、ＰＰＧ−３ヒドロキシエチル・リノール
アミド、コカミドプロピルベタイン、デシルグルコース
（９０％をリザーブに、１０％を香料の添加に）添加
し、混合物を攪拌した。次いで、ＰＥＧ−１２０メチル
・グルコース・ジオレエートを添加し、この組成物を約
３０℃に冷却した。３０℃で、ＤＭＤＭヒダントイン、
ヘンケル社から商品名ユーパーラン（Euperlan）ＰＫ３
０００ＯＫで市販されているグリコール・ジステアレー
トとグリセリンとラウリス（lauryth）−４とココジミ
ドプロピルベタインの混合物および香料を添加した。次
いで、ＤＭＡＥ、水、クエン酸およびグリコール酸の予
備混合物を添加した。この製品のｐＨをグリコール酸
（７０％）／水（３０％）溶液でｐＨ５．５に調整し
た。特定の成分およびそれらの重量％を下表に示す。

【表２】

【００４２】実施例３ 下記の処方を本発明の教示に従って調製した。脱イオン
水を約８５℃に加熱した後、ＩＳＰ社から市販されてい
るスタビレーゼ（STABILEZE）ＱＭａＤＶＭ／ＭＡデカ
ジエン交差重合体（crosspolymer）を添加した。いった
んスタビレーゼ（STABILEZE）ＱＭが完全に溶解する
と、この混合物の温度を約６５℃に低下した。次いでソ
ジウム・ラウレス・スルフェートを添加した後、ソジウ
ム・ココアンホアセテートを添加した。次いで、グリコ
ール酸とＤＭＡＥの予備混合物を添加した。混合物の温
度が約６０℃に達したとき、メチルパラベンとカプリロ
イル・グリシンを添加した。次いで、この混合物を冷却
した。約５０℃で、ラウリルグルコシドとラウリルベタ
イン（５ｍｌを香料添加のためにリザーブした）を添加
した。約３５℃でグリセリン、クエン酸ナトリウム、Ｅ
ＵＰＥＲＬＡＮおよびＥＤＴＡ二ナトリウムを添加し
た。ラウリルベタインの残る５ｍｌを香料と混合し、次
いで温度が約３０℃に達したときに上記バッチに添加し
た。生成物のｐＨを２０％水酸化カリウム溶液でｐＨ
５．５に調整した。特定の成分およびそれらの重量％を
下表に示す。

【表３】

【００４３】実施例４ 下記の処方を本発明の教示に従って調製した。脱イオン
水を約８５℃に加熱した後、ＩＳＰ社から市販されてい
るスタビレーゼ（STABILEZE）ＱＭａＤＶＭ／ＭＡデカ
ジエン交差重合体（crosspolymer）を添加した。いった
んスタビレーゼ（STABILEZE）ＱＭが完全に溶解する
と、この混合物の温度を約６０℃に低下した。ＥＤＴＡ
四ナトリウム、グリセリンおよびグリセレス−７を添加
した。次いで、ＤＭＡＥとグリコール酸７０％／水３０
％の溶液とを混合し、次いで上記バッチに添加した。こ
のバッチを１５分間混合して分散させ、次いで約６０℃
に加熱した。次いで、ソジウム・ココイル・サルコシネ
ートを添加し、加熱を停止した。次いで、デシルグルコ
シド、アンモニウム・ラウレス・スルフェート、ココア
ミドＤＥＡ、コカミドプロピルベタインおよびラウリル
グルコシド（６０ｍｌを香料添加のためにリザーブし
た）を添加し、２０分間混合してゲルまたは塊が残らな
いようにした。次いで、この混合物を約６５℃に加熱
し、グリコール・ステアレートを添加した。次いで、こ
の混合物を３０分間または白色のフレークが残らなくな
るまで混合した。約４０℃でＤＭＤＭヒダントインを添
加し、ラウリルグルコシドの残る６０ｍｌを香料と予備
混合して上記バッチに添加した。この製品のｐＨをグリ
コール酸（７０％）／水（３０％）の溶液でｐＨ５．５
に調整した。特定の成分およびそれらの重量％を下表に
示す。

【表４】

【００４４】実施例５ 実施例１乃至実施例４を１２名のパネリストからなるパ
ネルで評価した。上記パネリストは顔面を濡らし、顔面
の片側に組成物を適用し、顔面のその側にのみ製品の泡
を塗り、その泡を１分間顔面上に留めさせ、次いで水で
完全にすすぎ落とすよう指示された。同様に同じ指示に
より、ＤＭＡＥを含有していない対応するプラセボ洗剤
を顔面の反対側（顔面の右または左側）に適用した。２
つの処方を適用する部位を１２名の対象者からなるパネ
ルに無作為に分布させた。適用１時間後、パネリスト達
を採点者（製品の割り当てについては知らされていな
い）が観察した。この採点者は顔面のどの側が活性ＤＭ
ＡＥを含有する製品で措置されたかについての評価を顔
面の特徴に対するＤＭＡＥの皮膚のしわとり、皮膚の形
状および皮膚の引き締め効果について行った。採点者は
実施例１について正確に１２名中１１名（ｐ＜０．０
５）に対して活性剤が措置されたことを確認し、この洗
剤系が、活性剤の水溶性が高いにもかかわらず、しわと
り／引き締め効果を配達するのに有効であると結論し
た。同様の結果が実施例２乃至実施例４についても示さ
れた。実施例１乃至実施例４のそれぞれに対する採点者
による評価の結果を図１に記載する。図１は、プラセボ
と比較して、本発明の実施例の使用はしわとりおよび引
き締め効果と有意の相関関係があることを示している。

【００４５】各パネリストはまた顔面のどの側が活性Ｄ
ＭＡＥを含有する製品で措置されたかについての評価を
顔面の特徴に対するＤＭＡＥの皮膚のしわとり、皮膚の
形状および皮膚の引き締め効果について行うよう要請さ
れた。あるパネリストは洗浄プロセスの間、洗剤を皮膚
にわずか１分間接触させた後、製品をすすぎ落としてか
ら５分後に、早くも皮膚の引き締めおよびしわとり効果
を認めた。実施例１乃至実施例４のそれぞれについての
パネリスト評価の結果を図２に記載する。図２はプラセ
ボと比較して、本発明の実施例の使用はしわとりおよび
引き締め効果と有意の相関関係があることを示してい
る。

【００４６】実施例６ 本発明の教示に従い、下記の乳液を調製し、不織基材上
に含浸させてウェット洗浄タオルを形成した。 Ａ．油相の調製：イソノニル・イソノナオエート、シク
ロメチコン、イソステアリル・パルミテート、セチル・
オクタノエート、ペンタエリスリトール・テトラオクタ
ノエート、ＰＥＧ−２０メチル・グルコース・セスキス
テアレートおよびメチル・グルコース・ジオレエートを
一緒に混合し、４５℃に加熱した。次いで、アクリレー
ト／Ｃ_10-30 アルキル・アクリレート交差重合体（cros
spolymer）（ビー．エフ．グッドリッチ社から商品名ペ
ムレン（PEMUREN）ＴＲ−１で市販）を添加し、粒子が
すべて分散されるまで混合した。 Ｂ．水相の調製：別のビーカー内でスクロース・ココエ
ート、ＰＥＧ−６カプリン酸／カプリル酸グリセリド、
ヘキシレングリコール、メチルパラベンおよびプロピル
パラベンを一緒に混合し、次いで水に添加して４５℃に
加熱した。上記油相を上記水相に添加し、適度に攪拌し
つつ均一になるまで混合した。この混合物を冷却した。
温度が約４０℃になったとき、ＤＭＡＥ予備混合物を添
加した。この乳液のｐＨを水、グリコール酸およびリン
ゴ酸の緩衝剤予備混合物を用いて約７．０に調製した。

【表５】

【００４７】本発明の好適な実施態様の例は下記の通り
である。 （１）前記老化防止活性化合物がアルカノールアミンは
エチルアミノエタノール、メチルアミノエタノール、ジ
メチルアミノエタノール、イソプロパノールアミン、ト
リエタノールアミン、イソプロパノールジメチルアミ
ン、エチルエタノールアミン、２−ブタノールアミン、
コリンおよびセリンからなる群から選ばれる請求項１記
載の方法。 （２）前記老化防止活性剤がジメチルアミノエタノール
である実施態様（１）記載の方法。 （３）前記老化防止活性剤が前記組成物の約０．１重量
％乃至約１０重量％の量で存在する請求項１記載の方
法。 （４）前記老化防止活性剤が前記組成物の約１重量％乃
至約５重量％の量で存在する実施態様（３）記載の方
法。 （５）前記洗浄用界面活性剤が非イオン性界面活性剤、
陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界
面活性剤およびこれらの混合物からなる群から選ばれる
請求項１記載の方法。

【００４８】（６）前記洗浄用界面活性剤がソジウム・
ココイル・サルコシネート、デシルグルコシド、ラウリ
ルグルコシド、アンモニウム・ラウレス・スルフェー
ト、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、
ソジウム・ココアンホアセテート、およびそれらの混合
物からなる群から選ばれる実施態様（５）記載の方法。 （７）前記洗浄用界面活性剤がスクロース・ココエー
ト、スクロース・ステアレートおよびそれらの混合物か
らなる群から選ばれる実施態様（５）記載の方法。 （８）前記洗浄用組成物がさらに非イオン性乳化剤洗浄
エンハンサーを含む請求項１記載の方法。 （９）前記非イオン性乳化剤洗浄エンハンサーがイソセ
テス（isocetheth）−２０、オレス（oleth）−２、Ｐ
ＥＧ−４０水素化ひまし油とトリデセス（trideceth）
−９との混合物、ポロクサマー（Poloxamer）１８４、
ラウレス（laureth）−４、ソルビタン・トリオレエー
ト、ポリオキシエチレン−（２）オレイル・エーテル、
ソルビタン・ステアレート、セテアリル（cetearyl）・
グルコシド、グリセリル・オレエート、グルカメート
（glucamate）ＳＳＥ−２０、グルケート（glucate）お
よびそれらの混合物からなる群から選ばれる実施態様
（８）記載の方法。 （１０）前記皮膚洗剤組成物がさらにチロシンを含む請
求項１記載の方法。

【００４９】（１１）前記チロシンが前記組成物の約
０．０１重量％乃至約５重量％の量で存在する実施態様
（１０）記載の方法。 （１２）前記チロシンが前記組成物の約０．０４重量％
乃至約３重量％の量で存在する実施態様（１０）記載の
方法。 （１３）前記チロシンが前記組成物の約０．０４重量％
乃至約０．５重量％の量で存在する実施態様（１０）記
載の方法。 （１４）前記皮膚洗浄組成物が顔面、脚、大腿、腕、胸
（chests）および胸部（breasts）の少なくとも１つに
適用される請求項１記載の方法。 （１５）前記皮膚洗剤組成物がゲル、浴用剤、化粧水、
ムース、シャンプー、リンス、ローション、クリームま
たはスプレーの形である請求項１記載の方法。 （１６）前記皮膚洗剤組成物がウェットタオル、パフ、
ブラシまたはスポンジから選ばれる材料担体に導入され
る請求項１記載の方法。

【００５０】

【発明の効果】上述のように、本発明によれば、特定の
アルカノールアミン成分を使用したことにより、皮膚を
洗浄すると同時に皮膚の引き締め、皮膚の形状、皮膚の
垂れ下がった外観の低減、および皮膚の張りからなる群
から選ばれる皮膚老化防止効果を提供することができ
る。

【００５１】特定の組成物、有効性の理論等に言及して
本発明を説明したが、当業者には明らかなように、本発
明がそれら説明的な実施態様またはメカニズムに限定さ
れるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、
特許請求の範囲に定義されているような、種々の変更を
行うことができる。請求項は請求された組成物と、明細
書中の説明がこれに反することを具体的に記さない限
り、そこにおいて意図された目的に合致させるのに有効
な任意の順序の工程を含むものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１乃至実施例４の洗浄組成物を実施例５
に記載のプラセボと比較したときの採点者による評価の
結果を示す棒グラフである。

【図２】実施例１乃至実施例４の洗浄組成物を実施例５
に記載のプラセボと比較したときのパネリストによる評
価の結果を示す棒グラフである。

フロントページの続き (71)出願人 502112382 199 Ｇｒａｎｄｖｉｅｗ Ｒｏａｄ，Ｓ ｋｉｌｌｍａｎ，ＮＪ 08558，ＵＳ (72)発明者 カーチス・エイ・コール アメリカ合衆国、08551 ニュージャージ ー州、リンゴーズ、オーチャード・ロード ９ (72)発明者 エルビン・アール・ルーケンバッハ アメリカ合衆国、08822 ニュージャージ ー州、フレミントン、クライネスビル・ロ ード 160 (72)発明者 マーガレット・エイ・アレレス アメリカ合衆国、07934 ニュージャージ ー州、グラッドストーン、モスル・ロード 29 Ｆターム(参考） 4C083 AC112 AC122 AC292 AC302 AC352 AC392 AC422 AC482 AC532 AC541 AC542 AC642 AC662 AC691 AC692 AC712 AC782 AC852 AD092 AD172 AD202 AD222 CC23 DD27 EE12

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 皮膚を洗浄すると同時に皮膚の引き締
   め、皮膚の形状、皮膚の垂れ下がった外観の低減、およ
   び皮膚の張りからなる群から選ばれる皮膚老化防止効果
   を提供する方法であって、 （ａ）有効量の下式の老化防止活性化合物 【化１】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
   基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
   Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
   酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
   るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である）と、 （ｂ）洗浄用界面活性剤と、 （ｃ）水とを含む皮膚洗剤組成物を局所的に適用するこ
   とを含む方法。
2. 【請求項２】 （ａ）有効量の下式の老化防止活性化合
   物 【化２】 （式中、Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキル
   基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ばれ、
   Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つの水
   酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担持す
   るＣ₂ −Ｃ₄ アルカノール基である）と、（ｂ）洗浄用
   界面活性剤と、 （ｃ）水とを含み、ビタミンＣおよびその誘導体を実質
   的に含まない皮膚洗剤組成物。
3. 【請求項３】 （ａ）有効量の下式の老化防止活性化合
   物 【化３】 （式中、Ｗ，Ｘ，ＹおよびＺは水素、Ｃ₁ −Ｃ₃ アルキ
   ル基、Ｃ₂ −Ｃ₄ アルカノール基からなる群から選ば
   れ、Ｘ，ＹおよびＺの少なくとも１つは少なくとも１つ
   の水酸基と任意に少なくとも１つのカルボキシル基を担
   持するＣ₂ −Ｃ₄アルカノール基であり、Ａは少なくと
   も２種の製薬的に許容し得る酸およびそのエステルから
   導かれるアニオン性対イオンの混合物である）と、 （ｂ）洗浄用界面活性剤と、 （ｃ）水とを含む皮膚洗剤組成物。