JP2003181828A - ゴムの連続混練方法 - Google Patents

ゴムの連続混練方法

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JP2003181828A
JP2003181828A JP2001389035A JP2001389035A JP2003181828A JP 2003181828 A JP2003181828 A JP 2003181828A JP 2001389035 A JP2001389035 A JP 2001389035A JP 2001389035 A JP2001389035 A JP 2001389035A JP 2003181828 A JP2003181828 A JP 2003181828A
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JP
Japan
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kneading
vulcanization accelerator
rubber
vulcanizing agent
filler
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JP2001389035A
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Inventor
Hirofumi Mizoshima
浩文 溝島
Kenichi Yamano
健一 山野
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原料ゴム、とりわけマスターバッチ化された原
料ゴムに加硫剤、加硫促進剤を定量性高く供給して未加
硫ゴム組成物を連続的に生産可能な混練方法を提供す
る。 【解決手段】混練押出機1に少なくとも原料ゴム10、
及び加硫剤と加硫促進剤とを供給して混練し、加硫剤と
加硫促進剤とを含む未加硫ゴム組成物を連続して製造す
る混練方法であり、前記加硫剤と加硫促進剤を充填剤と
混合して造粒した粒子状にて、定量供給装置12、14
を使用して供給するゴムの連続混練方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原料ゴムと所定の
充填剤等の添加剤、並びに加硫剤と加硫促進剤を混練し
て加熱により加硫可能な未加硫ゴム組成物を連続的に製
造することが可能なゴムの連続混練方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムの成形においては、原料ゴムに必要
な補強剤や増量剤等の充填剤、助剤、添加剤、加硫剤、
加硫促進剤を添加・混練して架橋反応性を有する未加硫
ゴム組成物とし、これを所定形状に成形して加熱加硫す
る技術が使用される。かかる未加硫ゴム組成物を製造す
る方法としては、従来、原料ゴムに反応性を有しない成
分である充填剤、助剤、添加剤をバンバリーミキサー等
の混練装置を使用して混練してマスターバッチとし、得
られたマスターバッチを冷却した後に混練ロール、ニー
ダー等を使用して加硫剤、加硫促進剤等の架橋反応性の
ゴム薬品を添加、混練する技術が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の公知の
技術によれば、加硫剤、加硫促進剤を混練する工程はバ
ッチ法でしか行えず、大量に使用する未加硫ゴム組成物
を製造するには大きな混練装置が必要であり、少量しか
使用しない未加硫ゴム組成物を製造するには小さな混練
装置を必要とし、経済的ではない。大量に使用する未加
硫ゴム組成物を小さな混練装置を使用して混練すると、
バッチが多くなり、工程に時間がかかる。またバッチ方
式による製造は、その混練装置に見合った量の混練が必
要であり、消費量と一致せず、未加硫ゴム組成物の在庫
が増加し、その管理に費用と工数がかかる。
【0004】上記の問題を解決する方法として押出機を
使用してマスターバッチを供給しつつ加硫剤と加硫促進
剤を粉体供給装置を使用して連続的に供給して混練する
混練方法が考えられる。かかる方法によれば、消費量に
見合った未加硫ゴム組成物の混練を行うことができる。
このような混練装置に使用する粉体供給装置は、通常計
量装置、粉体を投入するホッパーもしくは貯蔵タンク、
粉体を定量的に送るスクリューが設けられている。
【0005】しかし、加硫剤、加硫促進剤は通常、飛散
防止とハンドリング性向上を目的としてプロセスオイル
を添加したり小さな顆粒状として市販されているもの
の、粉体供給装置を使用して押出機に供給しようとする
と、粉体供給装置のホッパー、供給スクリュー内で起こ
る撹拌作用のために顆粒状の薬品についても粉末化が起
こって流動性が低下し、供給の定量性が低下する。加硫
剤や加硫促進剤は、原料ゴムに対する添加量が数重量%
程度の少量であって、しかも加硫後のゴム製品の特性に
大きな影響を与えるものであり、その供給の定量性は重
要な意義を有する。
【0006】本発明の目的は、原料ゴム、とりわけマス
ターバッチ化された原料ゴムに加硫剤、加硫促進剤を定
量性高く供給して架橋反応性を有する未加硫ゴム組成物
を連続的に生産可能な混練方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムの連続混練
方法は、混練押出機に少なくとも原料ゴム、及び加硫剤
と加硫促進剤を供給して混練し、加硫剤と加硫促進剤を
含む未加硫ゴム組成物を連続して製造する混練方法であ
り、前記加硫剤と加硫促進剤を充填剤と混合して造粒し
た粒子状にて、定量供給装置を使用して供給することを
特徴とする。
【0008】加硫剤と加硫促進剤を充填剤と混合して造
粒し、粒子状にて供給することにより、粉体供給装置の
ホッパー、供給スクリュー内で起こる撹拌作用による粉
砕が防止され、従ってこれらの薬剤が定量性高く供給さ
れ、未加硫ゴム組成物を安定して連続的に生産すること
が可能となる。
【0009】造粒に使用する充填剤は、目的とするゴム
成形品の構成材料として使用する充填剤であってもよ
く、別の種類の充填剤であってもよいが、目的とするゴ
ム成形品の構成材料である充填剤の一部を造粒に使用す
ることが、ゴム成形品の特性を損なうおそれがなく、よ
り好ましい。
【0010】加硫剤、加硫促進剤は、それぞれ別々に造
粒し、複数の定量供給装置を使用して供給してもよく、
所定比率で混合して造粒し、1台の定量供給装置を使用
して供給してもよい。また原料ゴムはカーボンブラック
等を予め混練したマスターバッチとして供給することが
好ましい。
【0011】上述の混練方法においては、前記造粒した
粒子が、前記加硫促進剤、加硫剤の少なくとも1種を5
〜50重量%含有するものであることが好ましい。
【0012】造粒粒子中の加硫促進剤、加硫剤の含有量
が5重量%未満の場合には必要成分の濃度が低下し、供
給時の定量性は良好ではあるが大きな定量供給装置が必
要となる等の問題が生じ、50重量%を超えると充填剤
の比率が低下し、造粒後の粒子の強度が十分ではなく、
供給過程で粉末が生じる場合があり、供給時の定量性が
低下して好ましくない。
【0013】本発明のゴムの連続混練方法においては、
定量供給装置の性能を考慮すると造粒後の前記粒子の粒
子径が100μm〜3mmであることが好ましい。造粒
後の粒子の粒子径は、300μm〜1mmであることが
より好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に使用する加硫剤は、ゴム
の加硫に使用される公知の加硫剤が限定なく使用可能で
あり硫黄、過酸化物などが例示される。また加硫促進剤
もゴムの加硫に使用される公知の加硫促進剤が限定なく
使用可能である。
【0015】加硫剤ないし加硫促進剤を造粒する充填剤
は、上述のように目的とするゴム成形体に使用する充填
剤を使用する。かかる充填剤としては、ゴムの技術分野
において補強剤、増量剤等として使用される充填剤は限
定なく使用可能であり、シリカ、タルク、クレー、軽質
炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、ゼオライト等の
無機材料、樹脂微粉末等の有機材料などが例示される。
これらの中でも無機材料の使用がより好ましい。使用す
る充填剤の粒子は、平均粒子径にて2〜10μmである
ことが好ましく、3〜8μmであることがより好まし
い。
【0016】加硫剤ないし加硫促進剤を充填剤と混合し
て造粒する方法は、例えば加硫剤と充填剤を予備混合し
て造粒機を使用して造粒する。造粒に際してはプロセス
オイル、溶剤等を使用してもよい。
【0017】造粒に際して溶剤を使用した場合には適宜
乾燥を行う。また溶剤として水を使用することは好まし
い態様であり、この場合には、さらに界面活性剤を使用
することは、加硫剤、加硫促進剤並びに充填剤の分散性
が改良されて均一な成分の造粒粒子が得られるので好ま
しい。
【0018】造粒に使用する造粒機は公知の造粒機が限
定なく使用可能であり、例えば圧縮式造粒機、押出式造
粒機、高速回転式造粒機などが例示される。
【0019】図に基づいて本発明の混練方法を説明す
る。図1は本発明の実施に好適な混練押出機の例を概略
図にて示したものである。この混練押出機は、別途リボ
ン状に製造されたマスターバッチを使用して未加硫ゴム
組成物を製造する装置を例として示した。
【0020】混練押出機1はモーターMにて駆動される
スクリュー7を収容したスクリュー部3、スクリュー部
3の先端に装着されたヘッド及びダイス部5とからな
り、スクリュー部3には、リボン状のマスターバッチ1
0を供給するホッパー9及びホッパー9から送り込まれ
て可塑化されたマスターバッチに造粒された加硫剤と加
硫促進剤とを供給するためのホッパー4が設けられてい
る。
【0021】このような混練押出機としては、ゴムの押
出機を改良してホッパーを増設して使用してもよいが、
熱可塑性樹脂の混練用の装置をゴムの混練押出に適した
使用に改造して使用してもよい。熱可塑性樹脂の混練用
の装置としては、例えばコニーダー(BUSS社製)が
好適な装置として例示できる。
【0022】上記の混練装置を使用した混練・押出速度
は特に限定されるものではないが、10〜200kg/
hという少量混練押出において、即ち加硫剤、加硫促進
剤の変動がゴム特性に与える影響が大きい場合にとりわ
け有効である。
【0023】加硫剤、加硫促進剤をそれぞれ別個に造粒
して定量的に供給するために定量供給装置12、14が
設けられており、ホッパー4の開口部内には押し込みス
クリュー装置30が設けられている。
【0024】定量供給装置14は、貯蔵タンク25、供
給スクリュー23を備え、供給スクリュー23はモータ
ー21により駆動される。
【0025】造粒薬剤の定量供給は供給スクリュー23
の定速回転でも可能であるが、定量供給装置12、14
としてロスインウェイト式供給装置を使用することが好
ましい。即ち定量供給装置12、14が重量計量器を備
え、造粒薬剤の供給量を重量にて計測してモーター21
の回転を制御し、定量供給する構成とすることにより、
より高精度にて造粒薬剤を供給することができる。
【0026】上記の例においては、混練押出機に、マス
ターバッチをリボン状に形成して直接供給する例を示し
たが、ホッパー9位置に先端にギアポンプを備えた押出
機を接続し、リボンをこの押出機に供給して可塑化して
定量供給することにより、原料ゴムの供給の定量化が高
精度に行うことができ、さらに好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例について説明する。 (実施例)市販の粉末状の加硫促進剤30重量部、軽質
炭酸カルシウム(竹原化学社製、平均粒子径5μm)7
0重量部、水20重量部、ノニオン系界面活性剤EMA
LEX712(日本エマルジョン社製)0.2重量部を
混合し、押出式造粒機を使用して粒径約0.8mmに造
粒し、乾燥し造粒加硫促進剤とした。この造粒加硫促進
剤を図1に示したロスインウェイト式供給装置を使用
し、100g/h,300g/hの2種の設定速度で供
給し、供給量の安定性を測定した。測定は重量を5秒間
隔で測定し、1時間当たりの供給量に換算して平均値と
σを求めた。結果を表1に示した。
【0028】(比較例)市販の顆粒状の加硫促進剤を使
用して実施例と同じ評価を行った。結果を表1に併せて
示した。
【0029】
【表1】 表1の結果から、実施例による供給の定量性が、バラツ
キが小さく、優れていることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続混練装置の例を示した概略図
【符号の説明】
1 押出機 10 原料ゴム 12,14定量供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA04 AB16 AE08 FA03 FB06 FC04 FC05 4F201 AA45 AB03 AC01 AR12 BA01 BC13 BC15 BK02 BK71 BQ04 BQ14 BQ50 BQ54

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混練押出機に少なくとも原料ゴム、及び
    加硫剤と加硫促進剤を供給して混練し、加硫剤と加硫促
    進剤とを含む未加硫ゴム組成物を連続して製造する混練
    方法であり、前記加硫剤と加硫促進剤を充填剤と混合し
    て造粒した粒子状にて、定量供給装置を使用して供給す
    ることを特徴とするゴムの連続混練方法。
  2. 【請求項2】 前記造粒した粒子が、前記加硫促進剤、
    加硫剤の少なくとも1種を5〜50重量%含有するもの
    である請求項1に記載のゴムの連続混練方法。
  3. 【請求項3】 前記粒子の粒子径が100μm〜3mm
    である請求項1又は2に記載のゴムの連続混練方法。
  4. 【請求項4】 前記定量供給装置がロスインウェイト式
    供給装置である請求項1〜3のいずれかに記載のゴムの
    連続混練方法。
JP2001389035A 2001-12-21 2001-12-21 ゴムの連続混練方法 Withdrawn JP2003181828A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018065350A (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ製造装置

Cited By (1)

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Effective date: 20050301