JP2003178454A - ディスクドライブ装置、トラックジャンプ方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置、トラックジャンプ方法

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JP2003178454A
JP2003178454A JP2001377495A JP2001377495A JP2003178454A JP 2003178454 A JP2003178454 A JP 2003178454A JP 2001377495 A JP2001377495 A JP 2001377495A JP 2001377495 A JP2001377495 A JP 2001377495A JP 2003178454 A JP2003178454 A JP 2003178454A
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track
groove
recording
laser power
land
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JP2001377495A
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Tamotsu Ishii
保 石井
Fuji Tanaka
富士 田中
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グルーブトラックのデータ誤消去の防止。 【解決手段】 ランドとグルーブの両方が記録トラック
として用いられる記録媒体に対して、ランド用再生レー
ザパワーがグルーブ用再生レーザパワーより高く、これ
によってランド用再生レーザパワーがグルーブ用記録レ
ーザパワーに近いレベルとなるような場合であっても、
トラックジャンプ時には必ずグルーブ用再生レーザパワ
ーとすることで、トラックジャンプ時にレーザスポット
がランド用再生レーザパワーの状態でグルーブトラック
を横切るようなことは無くなり、ランド用再生レーザパ
ワーによってグルーブトラックのデータが消去されるよ
うな事態を防止することができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度ディスク記
録媒体に好適なディスクドライブ装置及びそのトラック
ジャンプ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク記録媒体として、光ディスク、
光磁気ディスクが普及しており、また大容量化のための
技術も各種開発されている。大容量化のための手法とし
ては、ディスク半径方向の密度に関しては狭トラックピ
ッチ化があり、また光磁気ディスクにおけるトラック方
向の密度に関してはMSR−CAD(Magnetically Ind
uced Super Resolution - Center ApertureDetection)
や、DWDD(Domain Wall Displacement Detection)
などとして知られる、いわゆる磁気超解像の技術を用い
ることなどが有効とされている。
【0003】また、狭トラックピッチ化という観点で
は、ディスク上に形成されるランドとグルーブの両方を
記録トラックとして用いることも、高密度化のための有
用な手法とされる。ランド/グルーブの両方を記録トラ
ックとして用いることで、例えばランド或いはグルーブ
の一方を記録トラックとすることに比べて、データ記録
容量は飛躍的に拡大される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランド/グ
ルーブ記録方式が採用されるディスクでは、ランドをト
レースする場合とグルーブをトレースする場合とで、最
適なレーザパワーが異なることがある。例えば上記DW
DDを利用するディスクなどでは、グルーブ(溝)の深
さが従前のディスクより深くされる。例えば従前のディ
スクが、グルーブ深さが50nm程度であったものが、
DWDD方式対応のディスクでは、グルーブ深さが10
0nm以上とされる。このような場合、ランド/グルー
ブでの最適レーザパワーの差が顕著となり、従ってラン
ドトラックの再生時と、グルーブトラックの再生時と
で、再生レーザパワーを切り換えることが適切となる。
また、記録時のレーザパワーは再生レーザパワーよりも
高いレベルとされることが知られているが、例えばDW
DD方式対応のディスクでは、上記再生レーザパワーと
同様に記録レーザパワーもランド/グルーブで切り換え
ることが好適とされる。
【0005】またランドトラック用の記録又は再生のレ
ーザパワーは、グルーブトラックの記録又は再生のレー
ザパワーよりも高いものとされる。従って、ランド/グ
ルーブ記録方式のディスクに対するディスクドライブ装
置が出力するレーザパワーとしては、パワーの低い方か
ら順に、グルーブ用再生レーザパワー、ランド用再生レ
ーザパワー、グルーブ用記録レーザパワー、ランド用記
録レーザパワーとなる。
【0006】この場合、ランド用再生レーザパワーとグ
ルーブ用記録レーザパワーは、そのレベル値が近接して
しまう(パワーの差が小さい)ことがある。すると、ラ
ンド用再生レーザパワーで、グルーブトラックにオーバ
ライトが行われるおそれが生じる。例えばランドトラッ
ク再生中にトラックジャンプが行われると、レーザパワ
ーがランド用再生レーザパワーとされた状態でレーザス
ポットがグルーブトラックを横切る状態となる。このと
き、ランド用再生レーザパワーがグルーブ用記録レーザ
パワーに近いレベルであると、グルーブトラックのデー
タが消されてしまうおそれがある。
【0007】具体例としてDWDDを用いるMD3とい
うディスク(MD3については詳しく後述する)の場合
についていうと、ランドとグルーブで最適なレーザパワ
ーに差があることは図9の特性から確認される。図9
は、縦軸をジッタレベルとしてのレーザパワー特性を示
したものである。図9(a)はグルーブトラックについ
ての再生レーザパワー特性RPと記録レーザパワー特性
WPを示している。また図9(b)はランドトラックに
ついての再生レーザパワー特性RPと記録レーザパワー
特性WPを示している。この図9(a)(b)を比較す
ると、再生レーザパワーと記録レーザパワーのどちら
も、ランドトラックの場合、グルーブトラックよりも高
いパワーとなることがわかる。
【0008】そして、最適なレーザパワーとは、例えば
ジッタ最小点付近となるが、グルーブトラックに対する
最適な記録レーザパワーと、ランドトラックに対する最
適な再生レーザパワーは、比較的近いパワーレベルとな
ることが理解される。例えばランド用再生レーザパワー
が図9のCの範囲内に設定されている場合、そのパワー
は、グルーブトラックについては記録が行われるパワー
範囲であるため、ランド用再生レーザパワーによって、
グルーブトラックにオーバーライトが行われてしまう可
能性がある。つまり上記のようにランドトラック再生中
にトラックジャンプが行われる場合には、グルーブトラ
ックのデータ消去のおそれが生ずる。
【0009】このような問題に対しては、ディスクの膜
成形の調整により、ランド用再生レーザパワーとグルー
ブ用記録レーザパワーが離れるようにすることが考えら
れる。ただし、ディスクドライブ装置の機内温度上昇に
ともなってディスクの温度が上昇すると、記録感度があ
がって、より低パワーでも記録が行われてしまうことが
あることも考慮しなければならない。すると、ランド用
再生レーザパワーとグルーブ用記録レーザパワーはレベ
ル的に大きく離れるようにすることが必要となる。これ
は、ディスクの膜設計を複雑化、難易化することとな
る。さらには、グルーブ用記録レーザパワーを上げるよ
うにすることで、ランド用記録レーザパワーは更に高パ
ワーを必要とするようになり、ディスクドライブ装置側
では高出力のレーザを配備することが必要となるため、
ディスクドライブ装置のコストアップという欠点もあ
る。これらのことから、ディスクの膜設計によりランド
用再生レーザパワーとグルーブ用記録レーザパワーを離
すという手法以外に、上述した問題を解消する手法が求
められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑みて
本発明では、ランド用再生レーザパワーとグルーブ用記
録レーザパワーが近接していても、ランド用再生レーザ
パワーでグルーブトラックのデータが消されてしまうと
いう事態を防止できるようにすることを目的とする。
【0011】このため本発明のディスクドライブ装置
は、ディスク上にランドトラック及びグルーブトラック
が形成されるディスク状記録媒体に対するディスクドラ
イブ装置において、ディスク記録媒体に対してレーザ照
射を行って記録動作又は再生動作を行う記録再生手段
と、上記レーザ照射を、指示されたレーザパワーで実行
するレーザ駆動手段と、上記記録再生手段にトラックジ
ャンプを実行させるトラックジャンプ制御手段と、上記
レーザ駆動手段に対して、上記ランドトラックの再生時
には上記グルーブトラックの再生時よりも高いレーザパ
ワーを指示するとともに、上記トラックジャンプ制御手
段により上記記録再生手段のトラックジャンプが行われ
る際には、上記レーザ駆動手段に対して、上記グルーブ
トラックの再生時のレーザパワーを指示するレーザパワ
ー指示手段とを備えるようにする。
【0012】また本発明のトラックジャンプ方法は、デ
ィスク上にランドトラック及びグルーブトラックが形成
されるディスク状記録媒体に対して、上記ランドトラッ
クの再生時には上記グルーブトラックの再生時よりも高
いレーザパワーによるレーザ照射を行うディスクドライ
ブ装置において、トラックジャンプ実行時には、上記グ
ルーブトラックの再生時のレーザパワーによるレーザ照
射が行われるようにする。
【0013】即ち本発明では、ランド/グルーブ記録方
式のディスクに対して、ランド用再生レーザパワーがグ
ルーブ用再生レーザパワーより高く、これによってラン
ド用再生レーザパワーがグルーブ用記録レーザパワーに
近いレベルとなるような場合であっても、トラックジャ
ンプ時には必ずグルーブ用再生レーザパワーとすること
で、ランド用再生レーザパワーによってグルーブトラッ
クのデータが消去されるような事態を防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のディ
スクドライブ装置及びトラックジャンプ方法について説
明していく。この実施の形態では、一例として、可搬型
のビデオカメラに内蔵されるディスクドライブ装置の例
を述べる。但し、もちろん本発明のディスクドライブ装
置は単体の装置とされても良いし、他の電子機器に内蔵
されるものであってもかまわない。また、ディスクドラ
イブ装置は磁界変調方式でデータ記録が行われる光磁気
ディスクであるミニディスク(MD)に対する記録再生
装置としての例で述べる。なお、ミニディスク方式のデ
ィスクとしては、各種データ記録可能なメディアとし
て、従前より、MD DATAと呼ばれるディスク、M
D DATA2と呼ばれるディスクが開発されている。
また本実施の形態では、新たに提案されているMD3と
呼ばれるディスクに対応するものとする。そこで説明上
の区別のため、各MD方式のディスクは次のように表記
する。 MD DATA・・・「MD−DATA1」 MD DATA2・・「MD−DATA2」 MD3・・・・・・・「MD3」 説明は次の順序で行う。 1.ディスク構造 2.ビデオカメラの構成 3.ディスクドライブ装置の構成 4.第1のトラックジャンプ処理例 5.第2のトラックジャンプ処理例
【0015】1.ディスク構造 本例のビデオカメラに搭載される記録再生装置部となる
ディスクドライブ装置は、ミニディスク(光磁気ディス
ク)に対応してデータの記録/再生を行う、MDデータ
といわれるフォーマットに対応しているものとされる。
このMDデータフォーマットとしては、上記のようにM
D−DATA1、MD−DATA2、MD3といわれる
3種類のフォーマットが開発されている。まず図1によ
り各MDの物理フォーマットを比較して説明する。
【0016】MD−DATA1フォーマットとしては、
トラックピッチは1.6μm、ビット長は0.59μm
/bitとなる。また、レーザ波長λ=780nmとさ
れ、光学ヘッドの開口率NA=0.45とされる。記録
方式としては、グルーブ記録方式を採っている。つま
り、グルーブ(ディスク盤面上の溝)をトラックとして
記録再生に用いるようにしている。アドレス方式として
は、シングルスパイラルによるグルーブ(トラック)を
形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレス
情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブを
利用する方式を採るようにされている。
【0017】記録データの変調方式としてはEFM(8
−14変換)方式を採用している。また、誤り訂正方式
としてはACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-
Solomon Code) が採用され、データインターリーブには
畳み込み型を採用している。最小記録単位は64KB、
データの冗長度は46.3%となる。
【0018】また、MD−DATA1フォーマットで
は、ディスク駆動方式としてCLV(Constant Linear V
erocity)が採用されており、CLVの線速度としては、
1.2m/sとされる。そして、記録再生時の標準のデ
ータレートとしては、133kB/sとされ、記録容量
としては、140MBとなる。
【0019】次にMD−DATA2フォーマットとして
は、トラックピッチは0.95μm、ビット長は0.3
4μm/bitとされ、共にMD−DATA1フォーマ
ットよりも短くなっていることが分かる。そして、例え
ば上記ビット長を実現するために、レーザ波長λ=65
0nm、光学ヘッドの開口率NA=0.52として、合
焦位置でのビームスポット径を絞ると共に光学系として
の帯域を拡げている。
【0020】記録方式としては、ランド記録方式が採用
され、アドレス方式としてはインターレースアドレッシ
ング方式が採用される。また、記録データの変調方式と
しては、高密度記録に適合するとされるRLL(1,
7)方式(RLL;Run Length Limited)が採用され、
誤り訂正方式としてはRS−PC方式、データインター
リーブにはブロック完結型が採用される。最小記録単位
は32KB、データの冗長度は20.43%である。
【0021】MD−DATA2フォーマットにおいて
も、ディスク駆動方式としてはCLVが採用されるので
あるが、その線速度としては2.0m/sとされ、記録
再生時の標準のデータレートとしては589kB/sと
される。そして、記録容量としては650MBを得るこ
とができ、MD−DATA1フォーマットと比較した場
合には、4倍強の高密度記録化が実現されたことにな
る。例えば、MD−DATA2フォーマットにより動画
像の記録を行うとして、動画像データについてMPEG
2による圧縮符号化を施した場合には、符号化データの
ビットレートにも依るが、時間にして15分〜17分の
動画を記録することが可能とされる。また、音声信号デ
ータのみを記録するとして、音声データについてATR
AC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 2による
圧縮処理を施した場合には、時間にして10時間程度の
記録を行うことができる。
【0022】次に、MD3フォーマットとしては、トラ
ックピッチは0.55μm、ビット長は0.13μm/
bitとされ、共にMD−DATA2フォーマットより
も短くなっている。レーザ波長λ=650nm、光学ヘ
ッドの開口率NA=0.52とされることはMD−DA
TA2と同様である。記録方式としては、ランド/グル
ーブ記録方式が採用され、アドレス方式としてはトラッ
クの片側ウォブルによる方式が採用される。トラックピ
ッチが0.55μmとされることは、ランド、グルーブ
の両方がトラックとされることによる。従って、例えば
グルーブ−グルーブ間でみれば、トラックピッチは1.
1μmとなり、この点でMD−DATA2よりもトラッ
キングサーボに関しては有利となっている。またトラッ
ク線方向の高密度化は磁気超解像技術であるDWDDが
利用される。これによってレーザ波長λ、開口率NAが
MD−DATA2と同様のままでビット長を1/3にま
で短くできる。つまり、DWDDを用いることで、線密
度をMD−DATA2の2.6倍程度まで高めながら、
光学系をMD−DATA2と同様とすることで下位互換
性を維持している。
【0023】記録データの変調方式としては、MD−D
ATA2と同様に高密度記録に適合するRLL(1,
7)方式が採用されるが、誤り訂正方式としては、より
訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付
きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Cod
e)方式を用いている。データインターリーブにはブロ
ック完結型が採用される。そして、最小記録単位は64
KB、データの冗長度は19.02%とされる。MD3
の場合もディスク駆動方式はCLVで、その線速度とし
ては1.53m/sとされ、記録再生時の標準のデータ
レートとしては1.18MB/sとされる。そして、記
録容量としては3GBを得ることができ、MD−DAT
A2からも約4.6倍という、さらなる高密度記録化が
実現されている。
【0024】各MDのアドレス方式及びトラック構造を
図2で説明する。図2(a)はMD−DATA1のトラ
ック構造を模式的に示している。MD−DATA1の場
合、ディスク上には1本のウォブリング(蛇行)された
グルーブGがディスク内周側から外周側にかけてスパイ
ラル状に形成されている。そしてトラックのウォブリン
グは、絶対アドレスの変調波形に基づいて形成されてお
り、記録再生時にはウォブル成分を読み出すことで、デ
ィスク上のアドレスが認識できるようにされている。そ
してグルーブGが記録トラックTKとされ、ランドLは
記録トラックとしては用いられない。トラックピッチは
グルーブGとグルーブGの間のピッチとなり、これが
1.6μmとなっている。なお、本明細書では、ウォブ
リングにより記録される絶対アドレスをADIP(Addr
ess in Pregroove)とも呼ぶ。
【0025】図2(b)はMD−DATA2のトラック
構造を模式的に示している。この場合、ディスク上には
ウォブルが与えられたウォブルドグルーブG(W)と、ウ
ォブルが与えられていないノンウォブルドグルーブG
(N)との2種類のグルーブが予め形成される。そして、
これらウォブルドグルーブG(W)とノンウォブルドグル
ーブG(N)は、その間にランドLを形成するようにして
ディスク上において2重のスパイラル状に存在する。つ
まり2本のグルーブが並行しながらディスク内周側から
外周側にかけてスパイラル状に形成されている。
【0026】MD−DATA2フォーマットでは、ラン
ドLがトラックTKとして利用されるのであるが、上記
のようにしてウォブルドグルーブG(W)とノンウォブル
ドグルーブG(N)が形成されることから、トラックとし
てもトラックTK−A,TK−Bの2つのトラックがそ
れぞれ独立して、2重のスパイラル状に形成されること
になる。例えばトラックTK−Aは、ディスク内周側に
ウォブルドグルーブG(W)が位置し、ディスク外周側に
ノンウォブルドグルーブG(N)が位置するトラックとな
る。これに対してトラックTK−Bは、ディスク外周側
にウォブルドグルーブG(W)が位置し、ディスク内周側
にノンウォブルドグルーブG(N)が位置するトラックと
なる。つまり、トラックTK−Aに対してはディスク内
周側の片側のみにウォブルが形成され、トラックTK−
Bとしてはディスク外周側の片側のみにウォブルが形成
されるようにしたものとみることができる。この場合、
トラックピッチは、互いに隣接するトラックTK−Aと
トラックTK−Bの各センター間の距離となり、図2
(b)に示すようにトラックピッチは0.95μmとさ
れている。
【0027】ここで、ウォブルドグルーブG(W)として
のグルーブに形成されたウォブルは、ディスク上の物理
アドレスがFM変調+バイフェーズ変調によりエンコー
ドされた信号に基づいて形成されているものである。こ
のため、記録再生時においてウォブルドグルーブG(W)
に与えられたウォブリングから得られる再生情報を復調
処理することで、ディスク上の物理アドレス(ADI
P)を抽出することが可能となる。また、ウォブルドグ
ルーブG(W)としてのアドレス情報は、トラックTK−
A,TK−Bに対して共通に有効なものとされる。つま
り、ウォブルドグルーブG(W)を挟んで外周に位置する
トラックTK−Aと、内周に位置するトラックTK−B
は、そのウォブルドグルーブG(W)に与えられたウォブ
リングによるADIPアドレス情報を共有するようにさ
れる。なお、このようなアドレッシング方式はインター
レースアドレッシング方式ともいわれる。このインター
レースアドレッシング方式を採用することで、例えば、
隣接するウォブル間のクロストークを抑制した上でトラ
ックピッチを小さくすることが可能となるものである。
【0028】なお、上記のようにして同一のアドレス情
報を共有するトラックTK−A,TK−Bの何れをトレ
ースしているのかという識別は次のようにして行うこと
ができる。例えば3ビーム方式を応用し、メインビーム
がトラック(ランドL)をトレースしている状態では、
残る2つのサイドビームは、上記メインビームがトレー
スしているトラックの両サイドに位置するグルーブをト
レースしているようにする。すると、一方のサイドビー
ムがウォブルドグルーブG(W)をトレースし、他方のサ
イドビームがノンウォブルドグルーブG(N)をトレース
する。従って、各サイドビームの反射光情報を観測する
ことで、メインビームがトレースしているトラックがト
ラックTK−AであるかトラックTK−Bであるかを判
別できるものとなる。
【0029】図2(c)はMD3のトラック構造を模式
的に示している。この場合、ディスク上には片側のみに
ウォブルが与えられ、他方側はDC状態とされたグルー
ブGが予め形成される。このため、グルーブGと、それ
に隣接するランドLの境界に、ウォブリングが形成され
ている状態となる。この場合、ディスク上においては、
片側ウォブルの1本のグルーブGがディスク内周側から
外周側にかけてスパイラル状に形成されることになる。
【0030】そしてMD3フォーマットでは、グルーブ
GとランドLの両方がトラックTKとして利用される。
今、グルーブGによるトラックをトラックTK−G、ラ
ンドLによるトラックをトラックTK−Lとすると、記
録トラックTKとしてみれば、ディスク上に2重のスパ
イラル状に形成されることになる。即ち図3に模式的に
示すように、グルーブGとしては実線で示すように1本
のグルーブがスパイラル状に形成されるが、ランドLも
トラックとされることから、記録トラックとしては、実
線で示すグルーブトラックTK−Gと、破線で示すラン
ドトラックTK−Lが平行して2重螺旋状に形成された
状態となる。
【0031】図2(c)からわかるように、グルーブト
ラックTK−Gは、例えばディスク内周側がウォブリン
グされ、ディスク外周側がDC状態のトラックとなる。
これに対してランドトラックTK−Lは、ディスク外周
側がウォブリングされ、ディスク内周側がDC状態とさ
れたトラックとなる。つまり、グルーブトラックTK−
Gに対してはディスク内周側の片側のみにウォブルが形
成され、ランドトラックTK−Lとしてはディスク外周
側の片側のみにウォブルが形成されるようにしたものと
みることができる。このようなトラック構造により、隣
接するウォブル間のクロストークを抑制した上でトラッ
クピッチを小さくすることが可能となる。
【0032】この場合も、形成されるウォブルは、ディ
スク上の物理アドレスがFM変調+バイフェーズ変調に
よりエンコードされた信号に基づいて形成されているも
のである。このため、記録再生時においてトラックのウ
ォブリングから得られる再生情報を復調処理すること
で、ディスク上の物理アドレス(ADIP)を抽出する
ことが可能となる。また、ウォブリングによるアドレス
情報は、トラックTK−G,TK−Lに対して共通に有
効なものとされる。つまり、ウォブリングを挟んで外周
に位置するグルーブトラックTK−Gと、内周に位置す
るランドトラックTK−Lは、そのトラックに与えられ
たウォブリングによるADIP情報を共有するようにさ
れる。
【0033】このMD3の場合、グルーブトラックTK
−GとランドトラックTK−LでADIPによる物理ア
ドレスを共有するわけであるが、トラッキングサーボに
関しては、各トラックがグルーブとランドの関係である
ことから、サーボ極性を反転することで、グルーブトラ
ックTK−GとランドトラックTK−Lのいずれかにト
ラッキングできる。換言すれば、ディスクドライブ装置
側で、グルーブトラックTK−Gをトレースしたい場合
と、ランドトラックTK−Lをトレースしたい場合と
で、トラッキングサーボ信号の極性をそれぞれ逆に設定
すれば良いことになり、つまりトレースしているトラッ
クがグルーブトラックTK−Gであるかランドトラック
TK−Lであるかを判別する必要はない。従って、グル
ーブトラックTK−Gの記録再生時には、サーボ極性設
定によって必ずグルーブトラックTK−Gをトレースす
る状態となるため、その際に抽出されるADIPアドレ
スを、グルーブトラックTK−Gのアドレスとして認識
できる。逆にランドトラックTK−Lの記録再生時に
は、サーボ極性設定によって必ずランドトラックTK−
Lをトレースする状態となるため、その際に抽出される
ADIPアドレスを、ランドトラックTK−Lのアドレ
スとして認識できる。このため、グルーブトラックTK
−GとランドトラックTK−LでADIPアドレスの共
有が問題ないものとされる。
【0034】なお、トラックピッチは、互いに隣接する
グルーブトラックTK−GとランドトラックTK−Lの
各センター間の距離となり、図2(c)に示すようにト
ラックピッチは0.55μmとされているが、上述した
ようにトラッキングサーボに関してはピッチを1.1μ
mとみることができるため、トラッキングエラー信号に
関してはMD−DATA2よりも大きく採ることができ
る。
【0035】2.ビデオカメラの構成 図4で、本例のディスクドライブ装置が内蔵されるビデ
オカメラの構成を説明する。レンズブロック1は、例え
ば実際には撮像レンズや絞りなどを備えて構成される光
学系11が備えられている。また、このレンズブロック
1には、光学系11に対してオートフォーカス動作を行
わせるためのフォーカスモータや、ユーザーのズーム操
作に基づくズームレンズの移動を行うためのズームモー
タなどが、モータ部12として備えられる。
【0036】カメラブロック2には、主としてレンズブ
ロック1により撮影した画像光をデジタル画像信号に変
換するための回路部が備えられる。このカメラブロック
2のCCD(Charge Coupled Device) 21に対しては、
光学系11を透過した被写体の光画像が与えられる。C
CD21においては上記光画像について光電変換を行う
ことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(A
utomatic Gain Control)回路22に供給する。サンプル
ホールド/AGC回路22では、CCD21から出力さ
れた撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプ
ルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サ
ンプルホールド/AGC回路2の出力は、ビデオA/D
コンバータ23に供給されることで、デジタルとしての
画像信号データに変換される。
【0037】上記CCD21、サンプルホールド/AG
C回路22、ビデオA/Dコンバータ23における信号
処理タイミングは、タイミングジェネレータ24にて生
成されるタイミング信号により制御される。タイミング
ジェネレータ24では、後述するデータ処理/システム
コントロール回路31(ビデオ信号処理回部3内)にて
信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロック
に基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされ
る。これにより、カメラブロック2における信号処理タ
イミングを、ビデオ信号処理部3における処理タイミン
グと同期させるようにしている。カメラコントローラ2
5は、カメラブロック2内に備えられる上記各機能回路
部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共
に、レンズブロック1に対してオートフォーカス、自動
露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うも
のとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カ
メラコントローラ25は、所定のオートフォーカス制御
方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、
フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮
像レンズはジャストピント状態となるように駆動される
ことになる。
【0038】ビデオ信号処理部3は、記録時において
は、カメラブロック2から供給されたデジタル画像信
号、及びマイクロフォン202により集音したことで得
られるデジタル音声信号について圧縮処理を施し、これ
ら圧縮データをユーザ記録データとして後段のメディア
ドライブ部4に供給する。さらにカメラブロック2から
供給されたデジタル画像信号とキャラクタ画像により生
成した画像をビューファインダドライブ部207に供給
し、ビューファインダ204に表示させる。また、再生
時においては、メディアドライブ部4から供給されるユ
ーザ再生データ(ディスク51からの読み出しデー
タ)、つまり圧縮処理された画像信号データ及び音声信
号データについて復調処理を施し、これらを再生画像信
号、再生音声信号として出力する。
【0039】なお本例において、画像信号データ(画像
データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画像につい
てはMPEG(Moving Picture Experts Group)方式(例
えばMPEG2等)を採用し、静止画像についてはJP
EG(Joint Photographic Coding Experts Group) 方式
を採用しているものとする。また、音声信号デーのタ圧
縮/伸張処理方式には、ATRAC(Adaptive Transfor
m Acoustic Coding)方式(例えばATRAC、ATRA
C2、ATRAC3等)を採用するものとする。
【0040】ビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31は、主として、当該ビデオ信号
処理部3における画像信号データ及び音声信号データの
圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部
3を経由するデータの入出力を司るための処理を実行す
る。また、データ処理/システムコントロール回路31
を含むビデオ信号処理部3全体についての制御処理は、
ビデオコントローラ38が実行するようにされる。この
ビデオコントローラ38は、例えばマイクロコンピュー
タ等を備えて構成され、カメラブロック2のカメラコン
トローラ25、及び後述するメディアドライブ部4のド
ライバコントローラ46と、例えば図示しないバスライ
ン等を介して相互通信可能とされている。
【0041】ビデオ信号処理部3における記録時の基本
的な動作として、データ処理/システムコントロール回
路31には、カメラブロック2のビデオA/Dコンバー
タ23から供給された画像信号データが入力される。デ
ータ処理/システムコントロール回路31では、入力さ
れた画像信号データを例えば動き検出回路35に供給す
る。動き検出回路35では、例えばメモリ36を作業領
域として利用しながら入力された画像信号データについ
て動き補償等の画像処理を施した後、MPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給する。
【0042】MPEG2ビデオ信号処理回路33におい
ては、例えばメモリ34を作業領域として利用しなが
ら、入力された画像信号データについてMPEG2のフ
ォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧
縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリ
ーム)を出力するようにされる。また、MPEG2ビデ
オ信号処理回路33では、例えば動画像としての画像信
号データから静止画としての画像データを抽出してこれ
に圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従
って静止画としての圧縮画像データを生成するように構
成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG
2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の
画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止
画の画像データとして扱うことも考えられる。MPEG
2ビデオ信号処理回路33により圧縮符号化された画像
信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメ
モリ32に対して所定の転送レートにより書き込まれて
一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおい
ては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(デー
タレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit R
ate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者
がサポートされており、ビデオ信号処理部3ではこれら
に対応できるものとしている。
【0043】音声圧縮エンコーダ/デコーダ37には、
A/Dコンバータ64(表示/画像/音声入出力部6
内)を介して、例えばマイクロフォン202により集音
された音声がデジタルによる音声信号データとして入力
される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、前述
のように例えばATRAC3のフォーマットに従って入
力された音声信号データに対する圧縮処理を施す。この
圧縮音声信号データもまた、データ処理/システムコン
トロール回路31によってバッファメモリ32に対して
所定の転送レートによる書き込みが行われ、ここで一時
保持される。
【0044】上記のようにして、バッファメモリ32に
は、圧縮画像データ及び圧縮音声信号データが蓄積可能
とされる。バッファメモリ32は、主として、カメラブ
ロック2あるいは表示/画像/音声入出力部6とバッフ
ァメモリ32間のデータ転送レートと、バッファメモリ
32とメディアドライブ部4間のデータ転送レートの速
度差を吸収するための機能を有する。バッファメモリ3
2に蓄積された圧縮画像データ及び圧縮音声信号データ
は、記録時であれば、順次所定タイミングで読み出しが
行われて、メディアドライブ部4のMD3エンコーダ/
デコーダ41に伝送される。ただし、例えば再生時にお
いてバッファメモリ32に蓄積されたデータの読み出し
と、この読み出したデータをメディアドライブ部4から
デッキ部5を介してディスク51に記録するまでの動作
は、間欠的に行われても構わない。このようなバッファ
メモリ32に対するデータの書き込み及び読み出し制御
は、例えば、データ処理/システムコントロール回路3
1によって実行される。
【0045】なお、図1で説明したように、MD−DA
TA2フォーマットとMD3フォーマットでは、共に変
調方式がRLL(1−7)であり、誤り訂正方式として
の処理が多少異なるのみであるため、MD3エンコーダ
/デコーダ41としてMD−DATA2フォーマットに
も対応させることは容易である。本例では、MD3エン
コーダ/デコーダ41では、MD3フォーマット及びM
D−DATA2フォーマットの両方に対応してエンコー
ド処理、デコード処理を実行できるものとする。
【0046】ビデオ信号処理部3における再生時の動作
としては、概略的に次のようになる。再生時には、ディ
スク51から読み出され、MD3エンコーダ/デコーダ
41(メディアドライブ部4内)の処理によりMD3フ
ォーマットに従ってデコードされた圧縮画像データ、圧
縮音声信号データ(ユーザ再生データ)が、データ処理
/システムコントロール回路31に伝送されてくる。
【0047】データ処理/システムコントロール回路3
1では、例えば入力した圧縮画像データ及び圧縮音声信
号データを、一旦バッファメモリ32に蓄積させる。そ
して、例えば再生時間軸の整合が得られるようにされた
所要のタイミング及び転送レートで、バッファメモリ3
2から圧縮画像データ及び圧縮音声信号データの読み出
しを行い、圧縮画像データについてはMPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給し、圧縮音声信号データについ
ては音声圧縮エンコーダ/デコーダ37に供給する。
【0048】MPEG2ビデオ信号処理回路33では、
入力された圧縮画像データについて伸張処理を施して、
データ処理/システムコントロール回路31に伝送す
る。データ処理/システムコントロール回路31では、
この伸張処理された画像信号データを、ビデオD/Aコ
ンバータ61(表示/画像/音声入出力部6内)に供給
する。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、入力さ
れた圧縮音声信号データについて伸張処理を施して、D
/Aコンバータ65(表示/画像/音声入出力部6内)
に供給する。
【0049】表示/画像/音声入出力部6においては、
ビデオD/Aコンバータ61に入力された画像信号デー
タは、ここでアナログ画像信号に変換され、表示コント
ローラ62及びコンポジット信号処理回路63に対して
分岐して入力される。表示コントローラ62では、入力
された画像信号に基づいて表示部6Aを駆動する。これ
により、表示部6Aにおいて再生画像の表示が行われ
る。また、表示部6Aにおいては、ディスク51から再
生して得られる画像の表示だけでなく、当然のこととし
て、レンズブロック1及びカメラブロック2からなるカ
メラ部位により撮影して得られた撮像画像も、ほぼリア
ルタイムで表示出力させることが可能である。また、再
生画像及び撮像画像の他、前述のように、機器の動作に
応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字
やキャラクタ等によるメッセージ表示も行われるものと
される。このようなメッセージ表示は、例えばビデオコ
ントローラ38の制御によって、所要の文字やキャラク
タ等が所定の位置に表示されるように、データ処理/シ
ステムコントロール回路31からビデオD/Aコンバー
タ61に出力すべき画像信号データに対して、所要の文
字やキャラクタ等の画像信号データを合成する処理を実
行するようにすればよい。
【0050】コンポジット信号処理回路63では、ビデ
オD/Aコンバータ61から供給されたアナログ画像信
号についてコンポジット信号に変換して、ビデオ出力端
子T1に出力する。例えば、ビデオ出力端子T1を介し
て、外部モニタ装置等と接続を行えば、当該ビデオカメ
ラで再生した画像を外部モニタ装置により表示させるこ
とが可能となる。
【0051】また、表示/画像/音声入出力部6におい
て、音声圧縮エンコーダ/デコーダ37からD/Aコン
バータ65に入力された音声信号データは、ここでアナ
ログ音声信号に変換され、ヘッドフォン/ライン端子T
2に対して出力される。また、D/Aコンバータ65か
ら出力されたアナログ音声信号は、アンプ66を介して
スピーカSPに対しても分岐して出力され、これによ
り、スピーカSPからは、再生音声等が出力されること
になる。
【0052】メディアドライブ部4では、主として、記
録時にはMD3フォーマットに従って記録データをディ
スク記録に適合するようにエンコードしてデッキ部5に
伝送し、再生時においては、デッキ部5においてディス
ク51から読み出されたデータについてデコード処理を
施すことで再生データを得て、ビデオ信号処理部3に対
して伝送する。なお、ディスク51としては、MD3が
想定されるが、MD−DATA2或いはMD−DATA
1としてのディスクとされても対応可能である。
【0053】このメディアドライブ部4のMD3エンコ
ーダ/デコーダ41は、記録時においては、データ処理
/システムコントロール回路31から記録データ(圧縮
画像データ+圧縮音声信号データ)が入力され、この記
録データについて、MD3フォーマット(又はMD−D
ATA2フォーマット)に従った所定のエンコード処理
を施し、このエンコードされたデータを一時バッファメ
モリ42に蓄積する。そして、所要のタイミングで読み
出しを行いながらデッキ部5に伝送する。
【0054】再生時においては、ディスク51から読み
出され、RF信号処理回路44、A/D変換器43を介
して入力されたデジタル再生信号について、MD3フォ
ーマット(又はMD−DATA2フォーマット)に従っ
たデコード処理を施して、再生データとしてビデオ信号
処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31
に対して伝送する。なお、この際においても、必要があ
れば再生データを一旦バッファメモリ42に蓄積し、こ
こから所要のタイミングで読み出したデータをデータ処
理/システムコントロール回路31に伝送出力するよう
にされる。このような、バッファメモリ42に対する書
き込み/読み出し制御はドライバコントローラ46が実
行するものとされる。なお、例えばディスク51の再生
時において、外乱等によってサーボ等が外れて、ディス
クからの信号の読み出しが不可となったような場合で
も、バッファメモリ42に対して読み出しデータが蓄積
されている期間内にディスクに対する再生動作を復帰さ
せるようにすれば、再生データとしての時系列的連続性
を維持することが可能となる。
【0055】RF信号処理回路44には、ディスク51
からの読み出し信号について所要の処理を施すことで、
例えば、再生データとしてのRF信号、デッキ部5に対
するサーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号等のサーボ制御信号を生成する。RF
信号は、上記のようにA/D変換器43により量子化さ
れ、デジタル信号データとしてMD3エンコーダ/デコ
ーダ41に入力される。また、生成された各種サーボ制
御信号はサーボ回路45に供給される。サーボ回路45
では、入力したサーボ制御信号に基づいて、デッキ部5
における所要のサーボ制御を実行する。
【0056】なお、本例においてはディスク51として
MD−DATA1が装填された場合に対応するために、
MD−DATA1フォーマットに対応するエンコーダ/
デコーダ47を備えており、ビデオ信号処理部3から供
給された記録データを、MD−DATA1フォーマット
に従ってエンコードしてディスク51に記録すること、
或いは、ディスク51からの読み出しデータがMD−D
ATA1フォーマットに従ってエンコードされているも
のについては、そのデコード処理を行って、ビデオ信号
処理部3に伝送出力することも可能とされている。つま
り本例のビデオカメラとしては、MD3フォーマット、
MD−DATA2フォーマット、MD−DATA1フォ
ーマットとについて互換性が得られるように構成されて
いる。ドライバコントローラ46は、メディアドライブ
部4を総括的に制御するための機能回路部とされる。
【0057】デッキ部5は、ディスク51を駆動するた
めの機構からなる部位とされる。ここでは図示しない
が、デッキ部5においては、装填されるべきディスク5
1が着脱可能とされ、ユーザの作業によって交換が可能
なようにされた機構を有しているものとされる。上記し
たように、装填されるディスク51は、MD3、MD−
DATA2、あるいはMD−DATA1としての光磁気
ディスクである。
【0058】デッキ部5においては、装填されたディス
ク51をCLVにより回転駆動するスピンドルモータ5
2によって、CLVにより回転駆動される。このディス
ク51に対しては記録/再生時に光学ヘッド53によっ
てレーザ光が照射される。光学ヘッド53は、記録時に
は記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レ
ベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効
果により反射光からデータを検出するための比較的低レ
ベルのレーザ出力を行なう。このため、光学ヘッド53
には、ここでは詳しい図示は省略するがレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。光学ヘッド53に備え
られる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってデ
ィスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能
に保持されている。
【0059】また、ディスク51を挟んで光学ヘッド5
3と対向する位置には磁気ヘッド54が配置されてい
る。磁気ヘッド54は記録データによって変調された磁
界をディスク51に印加する動作を行なう。また、図示
しないが、デッキ部5においては、スレッドモータ55
により駆動されるスレッド機構が備えられている。この
スレッド機構が駆動されることにより、上記光学ヘッド
53全体及び磁気ヘッド54はディスク半径方向に移動
可能とされている。
【0060】操作部7としては、当該ビデオカメラに対
するユーザー操作のための各種操作子が用意されてい
る。即ち電源操作、撮像操作、記録操作、再生操作、ズ
ーム操作、各種モード操作などのための操作子が形成さ
れる。これらの操作子によるユーザの各種操作情報は例
えばビデオコントローラ38に供給される。ビデオコン
トローラ38は、ユーザー操作に応じた必要な動作が各
部において実行されるようにするための操作情報、制御
情報をカメラコントローラ25、ドライバコントローラ
46に対して供給する。
【0061】外部インターフェイス8は、当該ビデオカ
メラと外部機器とでデータを相互伝送可能とするために
設けられており、例えば図のようにI/F端子T3とビ
デオ信号処理部間に対して設けられる。なお、外部イン
ターフェイス8としてはここでは特に限定されるもので
はないが、例えばUSBやIEEE1394等が採用さ
れればよい。例えば、外部のデジタル画像機器と本例の
ビデオカメラをI/F端子T3を介して接続した場合、
ビデオカメラで撮影した画像(音声)を外部デジタル画
像機器に録画したりすることが可能となる。また、外部
デジタル画像機器にて再生した画像(音声)データ等
を、外部インターフェイス8を介して取り込むことによ
り、MD3,MD−DATA2,或いはMD−DATA
1フォーマットに従ってディスク51に記録するといっ
たことも可能となる。
【0062】電源ブロック9は、内蔵のバッテリにより
得られる直流電源あるいは商用交流電源から生成した直
流電源を利用して、各機能回路部に対して所要のレベル
の電源電圧を供給する。電源ブロック9による電源オン
/オフは、上述した操作部7からの電源操作に応じてビ
デオコントローラ38が制御する。また記録動作中はビ
デオコントローラ38はインジケータ206の発光動作
を実行させる。
【0063】3.ディスクドライブ装置の構成 本実施の形態でいうディスクドライブ装置とは、上記ビ
デオカメラ内部におけるメディアドライブ部4及びデッ
キ部5により構成される部分が相当する。そこで、メデ
ィアドライブ部4及びデッキ部5の構成として、MD3
に対応する機能回路部を抽出した詳細な構成について、
図5のブロック図を参照して説明する。なお、デッキ部
5の内部構成については図4により説明したため、ここ
では、図4と同一符号を付して図示するのみとし、説明
を省略する。また、図5に示すメディアドライブ部4に
おいて図4のブロックに相当する範囲に同一符号を付し
ている。
【0064】光学ヘッド53のディスク51に対するデ
ータ読み出し動作によりに検出された情報(フォトディ
テクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)
は、RF信号処理回路44内のRFアンプ101に供給
される。RFアンプ101では入力された検出情報か
ら、再生信号としての再生RF信号を生成する。ここで
は、DWDD方式特有の低域成分の揺らぎをとるための
微分処理や、ノイズ低減のためのローパスフィルタ処理
も行われる。
【0065】RFアンプ101で処理された信号はA/
D変換器43において量子化され、デジタル信号化され
た再生RF信号が得られる。この再生RF信号は、MD
3エンコーダ/デコーダ41に供給され、まずAGC/
クランプ回路103を介してゲイン調整、クランプ処理
等が行われた後、イコライザ/PLL回路104に入力
される。イコライザ/PLL回路104では、入力され
た量子化された再生RF信号についてイコライジング処
理を施してビタビデコーダ105に出力する。また、イ
コライジング処理後の再生RF信号をデジタルPLL回
路に入力することにより、再生RF信号(RLL(1,
7)符号列)に同期したクロックCLKを抽出する。
【0066】クロックCLKの周波数は現在のディスク
回転速度に対応する。このため、CLVプロセッサ11
1では、イコライザ/PLL回路104からクロックC
LKを入力し、所定のCLV速度(図1参照)に対応す
る基準値と比較することにより誤差情報を得て、この誤
差情報をスピンドルエラー信号SPEを生成するための
信号成分として利用する。また、クロックCLKは、例
えばRLL(1,7)復調回路106をはじめとする、
所要の信号処理回路系における処理のためのクロックと
して利用される。
【0067】ビタビデコーダ105は、イコライザ/P
LL回路104から入力された再生RF信号について、
いわゆるビタビ復号法に従った復号処理を行う。これに
より、RLL(1,7)符号列としての再生データが得
られることになる。この再生データはRLL(1,7)
復調回路106に入力され、ここでRLL(1,7)復
調が施されたデータストリームとされる。
【0068】なお、この例では、A/D変換器43によ
る量子化後の再生RF信号を用いて、AGC処理、イコ
ライジング、デジタルPLL処理を行うようにしている
が、A/D変換器の前段で量子化前の再生RF信号に対
してアナログAGC処理、イコライジング、PLL処理
を行うようにすることもある。
【0069】RLL(1,7)復調回路106における
復調処理により得られたデータストリームは、データバ
ス114を介してバッファメモリ42に対して書き込み
が行われ、バッファメモリ42上で展開される。このよ
うにしてバッファメモリ42上に展開されたデータスト
リームに対しては、先ず、ECC処理回路116によ
り、RS−LDC方式(MD−DATA2フォーマット
の場合はRS−PC方式)に従って誤り訂正ブロック単
位によるエラー訂正処理が施され、更に、デスクランブ
ル/EDCデコード回路117により、デスクランブル
処理と、EDCデコード処理が施される。これまでの処
理が施されたデータが再生データDATApとされる。
この再生データDATApは、転送クロック発生回路1
21にて発生された転送クロックに従った転送レート
で、例えばデスクランブル/EDCデコード回路117
からビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコント
ロール回路31に対して伝送されることになる。
【0070】転送クロック発生回路121は、例えば、
クリスタル系のクロックをメディアドライブ部4とビデ
オ信号処理部3間のデータ伝送や、メディアドライブ部
4内における機能回路部間でのデータ伝送を行う際に、
適宜適正とされる周波数の転送クロックを発生するため
の部位とされる。
【0071】光学ヘッド53によりディスク51から読
み出された検出情報(光電流)は、マトリクスアンプ1
07に対しても供給される。マトリクスアンプ107で
は、入力された検出情報について所要の演算処理を施す
ことにより、トラッキングエラー信号TE、フォーカス
エラー信号FE、グルーブ情報(ディスク51にトラッ
クのウォブリングにより記録されている絶対アドレス情
報)GFM等を抽出する。そして抽出されたトラッキン
グエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサーボ
プロセッサ112に供給され、グルーブ情報GFMはA
DIPバンドパスフィルタ108に供給される。
【0072】ADIPバンドパスフィルタ108により
帯域制限されてウォブル成分として抽出されたグルーブ
情報GFMは、ADIPデコーダ110及びCLVプロ
セッサ111に対して供給される。なお図示していない
が、上述したようにMD−DATA2フォーマットの場
合は、トレースしているトラックが図2(b)における
トラックTK−G、TK−Lを判別する必要から、MD
−DATA2フォーマットに対応可能とするためにA/
Bトラック検出回路が設けられ、これに対してグルーブ
情報GFMが供給されることになる。
【0073】また、ADIPデコーダ110では、入力
されたグルーブ情報GFMをデコードしてディスク上の
絶対アドレス情報であるADIP信号を抽出し、ドライ
バコントローラ46に出力する。ドライバコントローラ
46ではADIP信号に基づいて、所要の制御処理を実
行する。
【0074】CLVプロセッサ111には、イコライザ
/PLL回路104からクロックCLKと、ADIPバ
ンドパスフィルタ108を介したグルーブ情報GFMが
入力される。CLVプロセッサ111では、例えばグル
ーブ情報GFMに対するクロックCLKとの位相誤差を
積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御
のためのスピンドルエラー信号SPEを生成し、サーボ
プロセッサ112に対して出力する。なお、CLVプロ
セッサ111が実行すべき所要の動作はドライバコント
ローラ46によって制御される。
【0075】サーボプロセッサ112は、上記のように
して入力されたトラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FE、スピンドルエラー信号SPE、或い
はドライバコントローラ46からのトラックジャンプ指
令、アクセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(ト
ラッキング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制
御信号、スピンドル制御信号等)を生成し、サーボドラ
イバ113に対して出力する。即ち上記サーボエラー信
号や指令に対して位相補償処理、ゲイン処理、目標値設
定処理等の必要処理を行って各種サーボ制御信号を生成
する。
【0076】サーボドライバ113では、サーボプロセ
ッサ112から供給されたサーボ制御信号に基づいて所
要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボド
ライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ
信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、ス
レッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピン
ドルモータ52を駆動するスピンドルモータ駆動信号と
なる。このようなサーボドライブ信号がデッキ部5に対
して供給されることで、ディスク51に対するフォーカ
ス制御、トラッキング制御、及びスピンドルモータ52
に対するCLV制御が行われることになる。
【0077】なお、上述したようにMD3の場合、図2
(c)におけるグルーブトラックTK−Gとランドトラ
ックTK−Lについて、トラッキングサーボ極性を切り
換えることで、それぞれのトラックにサーボをかける。
このためドライバコントローラ46は、トレースすべき
トラックがグルーブトラックTK−Gかランドトラック
TK−Lかに応じて、サーボプロセッサ112で処理さ
れるトラッキングサーボ信号の極性を切り換えるように
指示することとなる。またMD3フォーマットの場合、
フォーカス制御において非点収差法を用いた場合は、グ
ルーブトラックTK−GとランドトラックTK−Lとで
フォーカスエラー信号にオフセットが出ることが知られ
ている。このため、ドライバコントローラ46は、トレ
ースしているトラックがグルーブトラックTK−Gかラ
ンドトラックTK−Lかに応じて、それぞれ異なるフォ
ーカスオフセットを設定するように制御している。
【0078】ディスク51に対して記録動作が実行され
る際には、例えば、ビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31からスクランブル/ED
Cエンコード回路115に対して記録データDATAr
が入力されることになる。このユーザ記録データDAT
Arは、例えば転送クロック発生回路121にて発生さ
れた転送クロックに同期して入力される。
【0079】スクランブル/EDCエンコード回路11
5では、例えば記録データDATArをバッファメモリ
42に書き込んで展開し、データスクランブル処理、E
DCエンコード処理(所定方式によるエラー検出符号の
付加処理)を施す。この処理の後、例えばECC処理回
路116によって、バッファメモリ42に展開させてい
る記録データDATArに対してRS−LDC方式(又
はRS−PC方式)によるエラー訂正符号を付加するよ
うにされる。ここまでの処理が施された記録データDA
TArは、バッファメモリ42から読み出されて、デー
タバス114を介してRLL(1,7)変調回路118
に供給される。
【0080】RLL(1,7)変調回路118では、入
力された記録データDATArについてRLL(1,
7)変調処理を施し、このRLL(1,7)符号列とし
ての記録データを磁気ヘッド駆動回路119に出力す
る。
【0081】ところで、MD−DATA2フォーマット
では、ディスクに対する記録方式として、いわゆるレー
ザストローブ磁界変調方式を採用している。レーザスト
ローブ磁界変調方式とは、記録データにより変調した磁
界をディスク記録面に印加すると共に、ディスクに照射
すべきレーザ光を記録データに同期してパルス発光させ
る記録方式をいう。このようなレーザストローブ磁界変
調方式では、ディスクに記録されるピットエッジの形成
過程が磁界の反転速度等の過渡特性に依存せず、レーザ
パルスの照射タイミングによって決定される。このた
め、例えば単純磁界変調方式(レーザ光をディスクに対
して定常的に照射すると共に記録データにより変調した
磁界をディスク記録面に印加するようにした方式)と比
較して、レーザストローブ磁界変調方式では、記録ピッ
トのジッタをきわめて小さくすることが容易に可能とさ
れる。つまり、レーザストローブ磁界変調方式は、高密
度記録化に有利な記録方式とされるものである。
【0082】メディアドライブ部4の磁気ヘッド駆動回
路119では、入力された記録データにより変調した磁
界が磁気ヘッド54からディスク51に印加されるよう
に動作する。また、RLL(1,7)変調回路118か
らレーザドライバ/APC120に対しては、記録デー
タに同期したクロックを出力する。レーザドライバ/A
PC120は、入力されたクロックに基づいて、磁気ヘ
ッド54により磁界として発生される記録データに同期
させたレーザパルスがディスクに対して照射されるよう
に、光学ヘッド53のレーザダイオードを駆動する。こ
の際、レーザダイオードから発光出力されるレーザパル
スとしては、記録に適合する所要のレーザパワーに基づ
くものとなる。このようにして、本例のメディアドライ
ブ部4により上記レーザストローブ磁界変調方式として
の記録動作が可能とされる。
【0083】レーザドライバ/APC120は、上記の
ような再生時及び記録時においてレーザダイオードにレ
ーザ発光動作を実行させるが、いわゆるAPC(Automa
ticLazer Power Control)動作も行う。即ち、図示して
いないが、光学ヘッド53内にはレーザパワーモニタ用
のディテクタが設けられ、そのモニタ信号がレーザドラ
イバ/APC120にフィードバックされる。レーザド
ライバ/APC120は、モニタ信号として得られる現
在のレーザパワーを、設定されているレーザパワーと比
較して、その誤差分をレーザ駆動信号に反映させること
で、レーザダイオードから出力されるレーザパワーが、
設定値で安定するように制御している。
【0084】なお、レーザパワーとしては、再生レーザ
パワー、記録レーザパワーとしての値がドライバコント
ローラ46によって、レーザドライバ/APC120内
部のレジスタにセットされる。またMD3の場合、グル
ーブトラックTK−GとランドトラックTK−Lで最適
なレーザパワーが異なる。このため、グルーブトラック
TK−G用の再生レーザパワー、記録レーザパワーと、
ランドトラックTK−L用の再生レーザパワー、記録レ
ーザパワーが、レーザドライバ/APC120にセット
される。
【0085】ここで、MD3の場合のレーザパワー特性
は図9に示したが、上述したようにランドトラックTK
−Lに対する記録・再生のレーザパワーは、グルーブト
ラックTK−Gに対する記録・再生のレーザパワーより
高くなる。従って設定される最適なレーザパワーとして
は、パワーとして低い方から順に、グルーブ用再生レー
ザパワー、ランド用再生レーザパワー、グルーブ用記録
レーザパワー、ランド用記録レーザパワー、ということ
になる。
【0086】このようなディスクドライブ装置におい
て、トラッキングサーボに関しては、上記のようにマト
リクスアンプ107からトラッキングエラー信号TEが
サーボプロセッサ112に供給され、サーボプロセッサ
112においてトラッキングエラー信号に応じて二軸機
構のトラッキングコイルに印加するトラッキングドライ
ブ信号を生成するものとなる。また、トラックジャンプ
時には、トラッキングサーボがオフとされて、ジャンプ
パルスが出力される。またトラック上のトレースの進行
に応じてスレッド機構がサーボ駆動され、また比較的大
きいトラックジャンプ時にはスレッド移動も行われる。
本例におけるサーボプロセッサ112内の、トラッキン
グサーボ系及びスレッドサーボ系のみの構成を図6に示
す。
【0087】マトリクスアンプ107からのトラッキン
グエラー信号TEは、サーボプロセッサ112において
極性反転回路151に入力される。上述のようにMD3
の場合、ランドトラックTK−LとグルーブトラックT
K−Gではトラッキング極性を逆にするため、ドライバ
コントローラ46は、トレースするトラックがランドト
ラックTK−LかグルーブトラックTK−Gかを示す制
御信号L/Gにより、極性反転部151での信号反転処
理の実行/不実行を制御する。極性反転回路151をス
ルー若しくは反転処理されたトラッキングエラー信号T
Eは、演算回路152で目標値Mと誤差演算され、トラ
ッキングサーボ演算回路153に供給される。そしてト
ラッキングサーボ演算回路153においてトラッキング
ドライブ信号TDが得られることになり、これがスイッ
チ154のts端子を介してサーボドライバ113に供
給され、二軸機構のトラッキングコイルによるトラッキ
ング動作が行われる。
【0088】なお通常、光学ヘッド53の光学系誤差
(例えばフォトディテクの出力誤差など)等により、ト
ラックセンタのトレース状態でもトラッキング誤差値が
ゼロにならないことが多く、一般的にトラッキングサー
ボで適正にトラックセンタをトレースする状態とするた
めに、トラッキングエラー信号にオフセットを与える。
このオフセット付加については図示していないが、例え
ばマトリクスアンプ107内での演算処理において行わ
れる。従って図6に示すトラッキングサーボ構成によ
り、レーザスポットがディスク51のトラックセンタを
正しくトレースするサーボ動作が実現される。
【0089】また、スレッドサーボのためのスレッドエ
ラー信号SLEは、トラッキングサーボ信号TEをロー
パスフィルタ159で帯域制限することで得られる。そ
してスレッドサーボ演算回路156において演算処理に
よりスレッドドライブ信号TDが得られることになり、
これがスイッチ157のss端子を介してサーボドライ
バ113に供給され、スレッドモータが駆動されてスレ
ッド移動動作が行われる。
【0090】トラックジャンプが行われる場合は、ドラ
イバコントローラ46はトラッキングサーボをオフとさ
せるとともに、ジャンプパルスを発生させるようにサー
ボプロセッサ112を制御する。即ち、ドライバコント
ローラ46は、ジャンプ制御信号Ctjを出力して、ス
イッチ154をtj端子に切り換えさせてトラッキング
サーボループをオフとさせ、ジャンプパルス発生部15
5に、ジャンプトラック数に応じたジャンプパルス(キ
ックパルス及びブレーキパルス)を出力させる。この場
合、ジャンプパルスはスイッチ154のtj端子を介し
てサーボドライバ113に供給され、二軸機構のトラッ
キングコイルにジャンプパルスに応じた電流が印加され
ることで、対物レンズの移動によるトラックジャンプ動
作が行われる。
【0091】比較的長い距離のトラックジャンプの場合
には、スレッド機構も移送される。即ちドライバコント
ローラ46は、移送制御信号CSLを出力して、スイッチ
157をsj端子に切り換えさせてスレッドサーボルー
プをオフとさせ、移送パルス発生部158に、移送距離
に応じた移送パルスを出力させる。この移送パルスがは
スイッチ157のsj端子を介してサーボドライバ11
3に供給され、スレッドモータに印加されることで、光
学ヘッド全体のスレッド移動が行われる。
【0092】4.第1のトラックジャンプ処理例 上述したようにMD3に対する最適なレーザパワーは、
パワーとして低い方から順に、グルーブ用再生レーザパ
ワー、ランド用再生レーザパワー、グルーブ用記録レー
ザパワー、ランド用記録レーザパワー、ということにな
り、ランド用再生レーザパワーとグルーブ用記録レーザ
パワーとしての最適値がレベル的に近接することがあ
る。そしてその場合、ランド用再生レーザパワーによっ
てグルーブトラックのデータが消去されてしまうおそれ
がある。本例のディスクドライブ装置は、このようなこ
とが発生しないように、トラックジャンプ時には、レー
ザパワーは必ずグルーブ用再生レーザパワーとされるよ
うにするものである。
【0093】このようなトラックジャンプ処理としての
第1の例を図7で説明する。図7はドライバコントロー
ラ46による制御処理のフローチャートである。ユーザ
ーの操作や特殊再生動作などにより、トラックジャンプ
処理の必要が発生すると、ドライバコントローラ46は
図7の処理を開始する。まずステップF101として現
在のトレース位置のアドレスと、ジャンプ目的のアドレ
スから、ジャンプトラック数及びジャンプ方向(内周側
のジャンプか外周側へのジャンプか)を設定する。
【0094】続いてステップF102でレーザドライバ
/APC回路に、レーザパワーをグルーブ用再生レーザ
パワーとするように指示する。これによって、その直前
までランドトラックTK−Lの再生中、又はランドトラ
ックTK−LもしくはグルーブトラックTK−Gの記録
中であったのなら、レーザパワーが切り換えられる。グ
ルーブトラックTK−Gの再生中であったのなら、出力
されるレーザのパワーはそのままとなる。
【0095】ステップF103では、ドライバコントロ
ーラ46はサーボプロセッサ112に実際のトラックジ
ャンプ実行を指示する。即ちドライバコントローラ46
は、ジャンプ制御信号Ctjにより、スイッチ154を
tj端子に切り換えさせてトラッキングサーボループを
オフとさせ、ジャンプパルス発生部155に、ジャンプ
トラック数及びジャンプ方向に応じたジャンプパルス
(キックパルス及びブレーキパルス)を出力させる。こ
れによって実際のトラックジャンプ動作が実行される。
なお、比較的長距離のトラックジャンプ動作であってス
レッド移動も必要な場合は、ドライバコントローラ46
はサーボプロセッサ112に移送制御信号CSLを出力し
て、スレッド移送も実行させる。
【0096】ここでドライバコントローラ46は、トラ
ックジャンプを指示したら、直後にステップF104で
目的トラックに応じてサーボ極性を設定する。なお、ラ
ンドトラックTK−LからランドトラックTK−Lにト
ラックジャンプする場合、もしくはグルーブトラックT
K−GからグルーブトラックTK−Gにトラックジャン
プする場合は、ここでのサーボ極性切換は不要であり、
ランドトラックTK−LからグルーブトラックTK−G
にトラックジャンプ(又はその逆)の場合、信号L/G
により図6の極性反転回路151での処理の切換を指示
することになる。
【0097】ステップF105では、トラックジャンプ
移動完了を待機し、トラックジャンプ移動が完了(即ち
ジャンプパルス出力完了)したら、ステップF106で
ドライバコントローラ46は、サーボプロセッサ112
に対して、トラッキングサーボオンを指示する。これに
よってスイッチ154はts端子に制御され、トラッキ
ングサーボが機能する。この時点でサーボ極性は目的と
するトラック(ランド/グルーブ)に応じたものとなっ
ている。
【0098】ステップF107では、目的トラックがラ
ンドトラックTK−LかグルーブトラックTK−Gによ
り処理を分岐し、目的トラックがランドトラックTK−
Lであった場合は、ステップF108で、レーザパワー
をランド用再生レーザパワーに切り換えるようにレーザ
ドライバ/APC回路120に指示する。目的トラック
がグルーブトラックTK−Gであった場合は、トラック
ジャンプ中に、既にグルーブ用再生レーザパワーとされ
ていたため、ここでのレーザパワー切換制御は必要な
い。
【0099】従ってステップF109に進む時点では、
目的とするトラック(ランド/グルーブ)においてトラ
ッキングサーボが機能し、またレーザパワーもそのトラ
ック(ランド/グルーブ)に対応した状態となってい
る。つまりデータ読出が可能となっている。ここでドラ
イバコントローラ46はADIPデコーダ110から得
られるADIP情報を取込、現在のアドレスを確認す
る。そしてステップF110で、現在アドレスを、今回
のトラックジャンプの目的とされていたアドレスと比較
し、所期のトラックジャンプ処理が完了したか否かを判
断する。目的アドレスに達していればトラックジャンプ
処理を終了し、達していなければ(再度トラックジャン
プが必要であれば)、ステップF101に戻って、同様
の処理を行うことになる。
【0100】トラックジャンプ処理として以上の処理が
行われることで、トラックジャンプ中は、レーザパワー
は必ずグルーブ用再生レーザパワーとされていることに
なる。つまり、例えばランドトラックTK−Lの再生中
などにトラックジャンプが行われる場合であっても、ラ
ンド用再生レーザパワーの状態でトラックジャンプが行
われることはない。従ってランド用再生レーザパワーの
状態でグルーブトラックTK−Gが横切られて、グルー
ブトラックTK−Gのデータが消去されてしまうといっ
た事態は発生しない。
【0101】5.第2のトラックジャンプ処理例 トラックジャンプ処理の他の例を図8により、同じくド
ライバコントローラ46による制御処理のフローチャー
トで説明する。
【0102】ユーザーの操作や特殊再生動作などによ
り、トラックジャンプ処理の必要が発生すると、ドライ
バコントローラ46は図8の処理を開始する。まずステ
ップF201として現在のトレース位置のアドレスと、
ジャンプ目的のアドレスから、ジャンプトラック数及び
ジャンプ方向(内周側のジャンプか外周側へのジャンプ
か)を設定する。
【0103】続いてステップF202でレーザドライバ
/APC回路に、レーザパワーをグルーブ用再生レーザ
パワーとするように指示する。これによって、その直前
までランドトラックTK−Lの再生中、又はランドトラ
ックTK−LもしくはグルーブトラックTK−Gの記録
中であったのなら、レーザパワーが切り換えられる。グ
ルーブトラックTK−Gの再生中であったのなら、出力
されるレーザのパワーはそのままとなる。ステップF2
03では、サーボ極性をグルーブトラックTK−Gに対
応する極性に設定する。ここでは、目的トラックがラン
ドトラックTK−Lであったとしても、グルーブトラッ
クTK−G用のサーボ極性とするものである。
【0104】ステップF204では、ドライバコントロ
ーラ46はサーボプロセッサ112に実際のトラックジ
ャンプ実行を指示する。即ちドライバコントローラ46
は、ジャンプ制御信号Ctjにより、スイッチ154を
tj端子に切り換えさせてトラッキングサーボループを
オフとさせ、ジャンプパルス発生部155に、ジャンプ
トラック数及びジャンプ方向に応じたジャンプパルス
(キックパルス及びブレーキパルス)を出力させる。こ
れによって実際のトラックジャンプ動作が実行される。
この場合も、比較的長距離のトラックジャンプ動作であ
ってスレッド移動も必要な場合は、ドライバコントロー
ラ46はサーボプロセッサ112に移送制御信号CSLを
出力して、スレッド移送も実行させる。
【0105】ドライバコントローラ46はステップF2
05で、トラックジャンプ移動完了を待機し、トラック
ジャンプ移動が完了(即ちジャンプパルス出力完了)し
たら、ステップF206で、サーボプロセッサ112に
対して、トラッキングサーボオンを指示する。これによ
ってスイッチ154はts端子に制御され、トラッキン
グサーボが機能する。この時点でサーボ極性はグルーブ
トラックTK−Gに対応した極性となっているため、グ
ルーブトラックTK−Gに対してトラッキングがかかる
ことになる。そしてこの時点でレーザパワーはグルーブ
用再生レーザパワーとなっているため、グルーブトラッ
クTK−Gのトレース状態で情報読出が可能となる。
【0106】ステップF207では、グルーブトラック
TK−Gのトレース状態でADIPデコーダ110から
得られるADIP情報を取込、現在のアドレスを確認す
る。そしてステップF208で、現在アドレスを、今回
のトラックジャンプの目的とされていたアドレスと比較
し、所期のトラックジャンプ処理の目的たるアドレスに
達したか否かを判断する。なお、図2,図3で説明した
ように、グルーブトラックTK−GとランドトラックT
K−Lはアドレス(ADIP)を共有しているため、ジ
ャンプ目的がランドトラックTK−Lであった場合で
も、グルーブトラックTK−Gトレース状態でのADI
P読込で目的アドレスに達したか否かを判別できるもの
となる。
【0107】ステップF208で、目的アドレスに達し
ておらず、再度トラックジャンプが必要と判断されれ
ば、ステップF209で、現在アドレスから目的のアド
レスまでの必要なジャンプトラック数及びジャンプ方向
を設定し、ステップF204に戻って、再度トラックジ
ャンプを実行して、ステップF208まで同様の処理を
行う。
【0108】ステップF208で、目的アドレスに達し
たと判断された場合は、ステップF210で、目的トラ
ックがランドトラックTK−LかグルーブトラックTK
−Gにより処理を分岐する。目的トラックがグルーブト
ラックTK−Gであった場合は、この時点で既にトラッ
クジャンプの目的位置に達していることになり、さらに
サーボ極性もレーザパワーも、グルーブトラックTK−
Gに適した状態となっているため、トラックジャンプ処
理を終了することになる。
【0109】一方、目的トラックがランドトラックTK
−Lであった場合は、ステップF211で、サーボ極性
をランドトラックTK−Lに対応する極性に切り換える
ように制御する。またステップF212で、レーザパワ
ーをランド用再生レーザパワーに切り換えるようにレー
ザドライバ/APC回路120に指示する。サーボ極性
の切換によって、グルーブトラックTK−Gのトレース
状態にあるレーザスポットがランドトラックTK−Lへ
のトラッキング状態に引き込まれるため、この処理によ
って目的トラックに達することができる。
【0110】但し、ステップF211、F212での処
理時間中に、ランドトラックTK−L上での目的アドレ
スを通過してしまったり、或いはサーボ極性切換時に、
グルーブトラックTK−Gから反対側に隣接するランド
トラックTK−L上に引き込まれるといった可能性もあ
るため、ステップF213、F214で確認処理を行
う。即ちステップF213ではランドトラックTK−L
トレース状態でADIP情報を読込、ステップF214
で、目的アドレスに達しているかを確認する。ここで確
認結果がOKであれば、トラックジャンプを終了する。
もし、何らかの事情で、目的アドレスから外れた位置と
なっているような場合は、ステップF201に戻って、
トラックジャンプ処理を繰り返すものとなる。
【0111】トラックジャンプ処理として以上の処理が
行われることで、この例の場合も、トラックジャンプ中
は、レーザパワーは必ずグルーブ用再生レーザパワーと
されていることになる。従ってランド用再生レーザパワ
ーの状態でグルーブトラックTK−Gが横切られて、グ
ルーブトラックTK−Gのデータが消去されてしまうと
いった事態は発生しない。また、この図8の処理の場合
は、ステップF204〜F209のループ処理期間中、
つまりトラックジャンプ開始から目的アドレスに達する
までの、1又は複数回のトラックジャンプが行われる期
間は、常にグルーブトラックTK−G用のレーザパワー
及びサーボ極性とされており、切り換え処理は行われな
いため、図7の処理に比べ、平均的にみてサーボ極性切
換及びレーザパワー切換の処理回数が少なくなると考え
られる。
【0112】以上、本発明の実施の形態としての構成、
及びトラックジャンプ処理について説明してきたが、本
発明の構成、動作、処理手順等はこれらに限定されず、
各種の変形例が考えられる。ディスクドライブ装置の構
成としては、図4,図5の構成に限られないし、装置形
態もビデオカメラ内蔵型に限られず多様に考えられる。
また、記録再生装置とする構成に限らず、再生専用装置
としてもよい。ディスク記録媒体としては、MD3に限
らず、ランド/グルーブ記録方式のディスクであれば本
発明を適用できる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ランド
とグルーブの両方が記録トラックとして用いられる記録
媒体に対して、ランド用再生レーザパワーがグルーブ用
再生レーザパワーより高く、これによってランド用再生
レーザパワーがグルーブ用記録レーザパワーに近いレベ
ルとなるような場合であっても、トラックジャンプ時に
は必ずグルーブ用再生レーザパワーとするようにしてい
る。このためトラックジャンプ時にレーザスポットがラ
ンド用再生レーザパワーの状態でグルーブトラックを横
切るようなことは無くなり、ランド用再生レーザパワー
によってグルーブトラックのデータが消去されるような
事態を防止することができるという効果がある。またこ
れによって、ランド用再生レーザパワーとグルーブ用記
録レーザパワーのレベル差を広げるようにディスク膜設
計を行ったり、或いはそれに応じて高出力のレーザ素子
の搭載が必要とされるなども不要となり、コスト的にも
有利なものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に用いられるディスクの説
明図である。
【図2】実施の形態に用いられるディスクのトラック構
造の説明図である。
【図3】実施の形態に用いられるMD3のトラックの説
明図である。
【図4】実施の形態のディスクドライブ装置を有するビ
デオカメラのブロック図である。
【図5】実施の形態のディスクドライブ装置のブロック
図である。
【図6】実施の形態のディスクドライブ装置のトラッキ
ングサーボ系のブロック図である。
【図7】実施の形態の第1のトラックジャンプ処理例の
フローチャートである。
【図8】実施の形態の第2のトラックジャンプ処理例の
フローチャートである。
【図9】MD3のレーザパワー特性の説明図である。
【符号の説明】
1 レンズブロック、2 カメラブロック、3 ビデオ
信号処理部、4 メディアドライブ部、5 デッキ部、
6 表示/画像/音声入出力部、6A 表示部、7 操
作部、8 外部インターフェイス、9 電源ブロック、
11 光学系、12 モータ部、22 サンプルホール
ド/AGC回路、23 A/Dコンバータ、24 タイ
ミングジェネレータ、25 カメラコントローラ、31
データ処理/システムコントロール回路、32 バッ
ファメモリ、33 ビデオ信号処理回路、34 メモ
リ、35 動き検出回路、36 メモリ、37 音声圧
縮エンコーダ/デコーダ、38 ビデオコントローラ、
41 MD3エンコーダ/デコーダ、42 バッファメ
モリ、43 A/D変換器、44 RF信号処理回路、
45 サーボ回路、46 ドライバコントローラ、51
ディスク、52 スピンドルモータ、53 光学ヘッ
ド、54 磁気ヘッド、55 スレッドモータ、61
ビデオD/Aコンバータ、62 表示コントローラ、6
3 コンポジット信号処理回路、64 A/Dコンバー
タ、65 D/Aコンバータ、66 アンプ、101
RFアンプ、103 AGC/クランプ回路、104
イコライザ/PLL回路、105 ビタビデコーダ、1
06 RLL(1,7)復調回路、107 マトリクス
アンプ、108 ADIPバンドパスフィルタ、110
ADIPデコーダ、111 CLVプロセッサ、112
サーボプロセッサ、113 サーボドライバ、114
データバス、115 スクランブル/EDCエンコー
ド回路、116 ECC処理回路、117 デスクラン
ブル/EDCデコード回路、118 RLL(1,7)
変調回路、119 磁気ヘッド駆動回路、120 レー
ザドライバ、121 転送クロック発生回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 11/105 G11B 11/105 553H Fターム(参考) 5D075 AA03 CD11 CE04 DD01 EE03 FG18 5D090 AA01 CC04 CC14 FF02 FF09 KK03 5D117 AA02 BB01 CC01 CC06 EE07 5D119 AA31 BA01 DA05 DA11 HA36 5D789 AA31 BA01 DA05 DA11 HA36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上にランドトラック及びグルー
    ブトラックが形成されるディスク状記録媒体に対するデ
    ィスクドライブ装置において、 ディスク記録媒体に対してレーザ照射を行って記録動作
    又は再生動作を行う記録再生手段と、 上記レーザ照射を、指示されたレーザパワーで実行する
    レーザ駆動手段と、 上記記録再生手段にトラックジャンプを実行させるトラ
    ックジャンプ制御手段と、 上記レーザ駆動手段に対して、上記ランドトラックの再
    生時には上記グルーブトラックの再生時よりも高いレー
    ザパワーを指示するとともに、上記トラックジャンプ制
    御手段により上記記録再生手段のトラックジャンプが行
    われる際には、上記レーザ駆動手段に対して、上記グル
    ーブトラックの再生時のレーザパワーを指示するレーザ
    パワー指示手段と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 ディスク上にランドトラック及びグルー
    ブトラックが形成されるディスク状記録媒体に対して、
    上記ランドトラックの再生時には上記グルーブトラック
    の再生時よりも高いレーザパワーによるレーザ照射を行
    うディスクドライブ装置において、 トラックジャンプ実行時には、上記グルーブトラックの
    再生時のレーザパワーによるレーザ照射が行われるよう
    にすることを特徴とするトラックジャンプ方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8203919B2 (en) 2010-03-01 2012-06-19 Hitachi-Lg Data Storage, Inc. Optical disc and optical disc apparatus

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