JP2003178466A - 光ピックアップ、光ピックアップの製造方法 - Google Patents

光ピックアップ、光ピックアップの製造方法

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JP2003178466A
JP2003178466A JP2001377494A JP2001377494A JP2003178466A JP 2003178466 A JP2003178466 A JP 2003178466A JP 2001377494 A JP2001377494 A JP 2001377494A JP 2001377494 A JP2001377494 A JP 2001377494A JP 2003178466 A JP2003178466 A JP 2003178466A
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signal
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track
optical
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JP2001377494A
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Tamotsu Ishii
保 石井
Yoshiyuki Teraoka
善之 寺岡
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学系の高精度化要求を招かずに良好なI/
Jバランスを実現し、同相除去が好適に実行されるよう
にする。 【解決手段】 レーザ出力素子(レーザダイオード)を
ピックアップベースに取り付ける際に、レーザ出力素子
の取付状態としての回転角を、カー回転角の異なる2つ
の反射光情報(I,J)のバランスが良好となる状態に
調整する。つまりレーザ出力素子の取付状態としての回
転角を調整することで、実際に出力されるレーザ光の偏
光面に応じ、またウォラストンプリズムなどの偏光検波
素子の取付状態としての回転角の状況に応じて、I/J
バランスが最適状態とできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カー回転角の異な
る2つの反射光情報を検出して、光磁気記録媒体に記録
された情報を読み取る光ピックアップ、及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク記録媒体として、ミニディスク
などとして知られるように光磁気ディスクが普及してお
り、また大容量化のための技術も各種開発されている。
大容量化のための手法としては、ディスク半径方向の密
度に関しては狭トラックピッチ化があり、また光磁気デ
ィスクにおけるトラック方向の密度に関してはMSR−
CAD(Magnetically Induced Super Resolution - Ce
nter ApertureDetection)や、DWDD(Domain Wall
Displacement Detection)などとして知られる、いわゆ
る磁気超解像の技術を用いることなどが有効とされてい
る。
【0003】またディスク記録媒体では、グルーブ或い
はランドによるトラックをウォブリング(蛇行)させ
て、そのウォブリングによって絶対アドレス等の情報を
ディスク上に書き込むことが行われている。一般に、ウ
ォブリングにより記録される絶対アドレスはADIP
(Address inPregroove)と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばミニ
ディスク方式の光磁気ディスクの場合、データの記録は
磁界変調方式が用いられている。既に周知の通り、磁界
変調方式の場合、トラック上には、N又はS極性で記録
層が磁化されることによる磁界ピット(マークとも呼ば
れる)が形成されることでデータ記録が行われる。この
磁界ピットによるデータの再生には、いわゆるカー効果
と呼ばれる、レーザを照射した際の反射光の偏光方向の
差を検出することで行われるものとされている。具体的
には、カー回転角に応じた反射光を2単位のディテクタ
で検出した信号(一般にI信号,J信号)について、減
算処理(I−J)を行うことで磁界ピット列の情報が読
み出される。
【0005】また、トラックのウォブリングも反射光量
に影響するものとなるが、ウォブリングによる反射光量
成分は、上記I信号とJ信号に対して、同相の成分とし
て含まれるものとなるため、I−Jの減算処理により、
再生信号I−Jではウォブリング成分はキャンセルされ
ることになる。つまりI−Jの減算処理によって同相除
去が行われることで、ウォブリングトラックの影響をキ
ャンセルした状態で、トラック上に記録された情報を読
み出すことができる。
【0006】I信号、J信号を検出する光ピックアップ
としては、レーザダイオードから出力されるレーザ光
を、グレーティング、ビームスプリッタ、コリメータレ
ンズ等の光学素子を介して対物レンズに導き、対物レン
ズから光磁気ディスクに照射する。光磁気ディスクから
の反射光は、対物レンズ、コリメータレンズ、ビームス
プリッタを介して偏光検波素子としてのウォラストンプ
リズムに導かれ、I信号、J信号としての反射光成分が
検波(分離)される。そしてI信号としての反射光成
分、及びJ信号としての反射光成分はレンズ系を介して
フォトディテクタICにおけるI信号用の受光部、J信
号用の受光部に導かれて検出され、光電変換されて電気
信号としてのI信号、J信号とされる。このI信号、J
信号に対して上記のようにI−Jの演算処理が行われる
ことになる。
【0007】ここで、レーザダイオードや各光学素子等
は、ピックアップベース(基台)に固定装着されること
になるが、その取付精度が、上記の同相除去に影響する
という事情がある。即ち、レーザダイオードの装着状態
(レーザ光軸に対して回転する方向での位置決め状態)
によってレーザ光の偏光面が回ってしまったり、ウォラ
ストンプリズムの同様の方向の装着状態によって検波面
が回ってしまう。これによってI信号とJ信号の光量ゲ
インが変化しアンバランスなレベルとなってしまう。
【0008】図12は、レーザダイオードの装着状態に
対するI/Jバランスを示している。例えば最適バラン
ス点をレーザダイオードの回転角0°としている。これ
は、光学系に対してレーザ光の偏光面が最適となる状態
に、レーザダイオードが回転方向に位置決めされて固定
されている状態である。つまり、横軸のレーザダイオー
ド回転角とは、0°に対する回転方向の取付位置のずれ
に相当する。図からわかるように、レーザダイオードの
回転角がずれることによって、I/Jバランスが悪化す
る。これは、I−Jの演算の際に、上述した同相除去が
良好に行われなくなることを意味する。
【0009】図13は、ウォラストンプリズムの装着状
態に対するI/Jバランスを示している。これ最適バラ
ンス点をウォラストンプリズムの回転角0°として示し
ている。これは、検波しようとする反射光に対して検波
面が最適となる状態である。そして、横軸のウォラスト
ンプリズム回転角とは、0°に対する回転方向の取付位
置のずれに相当する。この場合も、図からわかるよう
に、ウォラストンプリズムの回転角がずれることによっ
て、I/Jバランスが悪化する。そしてこれは、同じく
I−Jの演算の際に、上述した同相除去が良好に行われ
なくなることを意味する。
【0010】図14は、I/Jバランスに対する再生信
号のジッタ特性を示している。図示するように、I/J
バランスが乱れると、それに応じてジッタが悪化する。
つまりI/Jバランスが乱れ、再生信号における同相除
去が適切に行われなくなることに応じて、再生信号のジ
ッタ悪化、エラーレートの悪化という状況が発現する。
例えば図12に示すレーザダイオードの回転角が−3°
ずれ、I/Jバランスが−10%悪化し、さらに図13
に示すウォラストンプリズムの回転角が−1°ずれ、I
/Jバランスが−8%悪化しているとする。このときI
/Jバランスは−18%悪化していることになり、図1
4からジッタが11%まで著しく悪化していることがわ
かる。
【0011】このようなI/Jバランスの悪化を防止す
るには、レーザダイオードやウォラストンプリズムの取
付精度(回転角位置)を向上させる必要がある。しかし
ながら、光ピックアップの部品取付精度要求を高くする
ことは、製造工程の困難化する。特に、レーザダイオー
ドとウォラストンプリズムの双方の取付精度が影響する
ものであるため、両方を最適な回転角位置状態としなけ
ればならず、その工程は非常に困難である。また高密度
記録のため短波長レーザが用いられるようになると、レ
ーザダイオードのチップの構造上、出射光の偏光面の管
理が難しく、偏光面に大きなバラツキが生じてしまう。
このため、レーザダイオードやウォラストンプリズムの
取付精度を向上させたとしても、それが直接的に同相除
去比を改善することにはつながらず、結局、光磁気ディ
スクからの情報読取性能がばらついてしまうという問題
がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、製
造工程を困難にすることなく、レーザダイオードやウォ
ラストンプリズムの回転角ずれによるI/Jバランスの
悪化が生ずることのないようにした光ピックアップ及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0013】即ち本発明の光ピックアップは、光磁気記
録媒体に対してレーザ光を照射し、その反射光としてカ
ー回転角の異なる2つの反射光情報(I,J)を検出す
る光ピックアップにおいて、レーザ出力素子と、対物レ
ンズと、少なくとも上記カー回転角の異なる2つの反射
光情報を検出し、電気信号に変換するフォトディテクタ
と、上記レーザ出力素子から出力されるレーザ光を上記
対物レンズに導いて光磁気記録媒体に照射させ、また上
記反射光を上記フォトディテクタに導くように配された
複数の光学素子により成るとともに、上記光学素子とし
て少なくとも上記カー回転角の異なる2つの反射光情報
を検波する偏光検波素子を有する光学系と、少なくとも
上記レーザ出力素子、上記光学系、上記フォトディテク
タが配置されるピックアップベースとを備える。そして
上記レーザ出力素子の上記ピックアップベースに対する
固定状態は、上記カー回転角の異なる2つの反射光情報
の同相除去比が最適となるように、レーザ光軸に対して
回転する方向に調整されていることを特徴とするもので
ある。
【0014】また本発明の光ピックアップの製造方法
は、光磁気記録媒体に対してレーザ出力素子から出力さ
れたレーザ光を照射し、その反射光としてカー回転角の
異なる2つの反射光情報を偏光検波素子により検波し、
上記カー回転角の異なる2つの反射光情報をフォトディ
テクタで検出して電気信号に変換する光ピックアップの
製造方法であって、少なくとも上記レーザ出力素子、上
記偏光検波素子を含む光学系、上記フォトディテクタが
配置されるピックアップベースに対して、上記レーザ出
力素子を固定する際に、上記カー回転角の異なる2つの
反射光情報の同相除去比が最適となるように、上記レー
ザ出力素子自体を、レーザ光軸に対して回転する方向に
調整して固定するものである。
【0015】即ち本発明では、例えばレーザダイオード
のようなレーザ出力素子をピックアップベースに取り付
ける際に、レーザ出力素子の取付状態としての回転角
を、カー回転角の異なる2つの反射光情報(I,J)の
バランスが良好となる状態に調整できるようにする。レ
ーザ出力素子の取付状態としての回転角を調整すること
は、短波長レーザ素子であって出射光の偏光面の管理が
難しいものであったとしても、実際に出力されているレ
ーザ光の偏光面に応じて最適状態に調整できることを意
味する。また、レーザ出力素子の取付状態としての回転
角を調整することは、ウォラストンプリズムなどの偏光
検波素子の取付状態としての回転角の状況に応じてレー
ザの偏光面を調整できることも意味し、つまり偏光検波
素子の取付状態によるI/Jバランスの悪化をキャンセ
ルできることにもなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明していく。この実施の形態では、一例として、可
搬型のビデオカメラに内蔵されるディスクドライブ装置
に搭載される光ピックアップの例を述べる。但し、もち
ろん本発明の光ピックアップが搭載される再生装置は、
単体の装置とされても良いし、他の電子機器に内蔵され
るものであってもかまわない。また、ディスクドライブ
装置は磁界変調方式でデータ記録が行われる光磁気ディ
スクであるミニディスク(MD)に対する記録再生装置
としての例で述べる。なお、ミニディスク方式のディス
クとしては、各種データ記録可能なメディアとして、従
前より、MD DATAと呼ばれるディスク、MD D
ATA2と呼ばれるディスクが開発されている。また本
実施の形態では、新たに提案されているMD3と呼ばれ
るディスクにも対応できるものとする。そこで説明上の
区別のため、各MD方式のディスクは次のように表記す
る。 MD DATA・・・「MD−DATA1」 MD DATA2・・「MD−DATA2」 MD3・・・・・・・「MD3」 説明は次の順序で行う。 1.ディスク構造 2.ビデオカメラの構成 3.ディスクドライブ装置の構成 4.光ピックアップの構造 5.レーザダイオードの回転調整方式
【0017】1.ディスク構造 本例のビデオカメラに搭載される記録再生装置部となる
ディスクドライブ装置は、ミニディスク(光磁気ディス
ク)に対応してデータの記録/再生を行う、MDデータ
といわれるフォーマットに対応しているものとされる。
このMDデータフォーマットとしては、上記のようにM
D−DATA1、MD−DATA2、MD3といわれる
3種類のフォーマットが開発されている。まず図1によ
り各MDの物理フォーマットを比較して説明する。
【0018】MD−DATA1フォーマットとしては、
トラックピッチは1.6μm、ビット長は0.59μm
/bitとなる。また、レーザ波長λ=780nmとさ
れ、光ピックアップの開口率NA=0.45とされる。
記録方式としては、グルーブ記録方式を採っている。つ
まり、グルーブ(ディスク盤面上の溝)をトラックとし
て記録再生に用いるようにしている。アドレス方式とし
ては、シングルスパイラルによるグルーブ(トラック)
を形成したうえで、このグルーブの両側に対してアドレ
ス情報としてのウォブルを形成したウォブルドグルーブ
を利用する方式を採るようにされている。
【0019】記録データの変調方式としてはEFM(8
−14変換)方式を採用している。また、誤り訂正方式
としてはACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-
Solomon Code) が採用され、データインターリーブには
畳み込み型を採用している。最小記録単位は64KB、
データの冗長度は46.3%となる。
【0020】また、MD−DATA1フォーマットで
は、ディスク駆動方式としてCLV(Constant Linear V
erocity)が採用されており、CLVの線速度としては、
1.2m/sとされる。そして、記録再生時の標準のデ
ータレートとしては、133kB/sとされ、記録容量
としては、140MBとなる。
【0021】次にMD−DATA2フォーマットとして
は、トラックピッチは0.95μm、ビット長は0.3
4μm/bitとされ、共にMD−DATA1フォーマ
ットよりも短くなっていることが分かる。そして、例え
ば上記ビット長を実現するために、レーザ波長λ=65
0nm、光ピックアップの開口率NA=0.52とし
て、合焦位置でのビームスポット径を絞ると共に光学系
としての帯域を拡げている。
【0022】記録方式としては、ランド記録方式が採用
され、アドレス方式としてはインターレースアドレッシ
ング方式が採用される。また、記録データの変調方式と
しては、高密度記録に適合するとされるRLL(1,
7)方式(RLL;Run Length Limited)が採用され、
誤り訂正方式としてはRS−PC方式、データインター
リーブにはブロック完結型が採用される。最小記録単位
は32KB、データの冗長度は20.43%である。
【0023】MD−DATA2フォーマットにおいて
も、ディスク駆動方式としてはCLVが採用されるので
あるが、その線速度としては2.0m/sとされ、記録
再生時の標準のデータレートとしては589kB/sと
される。そして、記録容量としては650MBを得るこ
とができ、MD−DATA1フォーマットと比較した場
合には、4倍強の高密度記録化が実現されたことにな
る。例えば、MD−DATA2フォーマットにより動画
像の記録を行うとして、動画像データについてMPEG
2による圧縮符号化を施した場合には、符号化データの
ビットレートにも依るが、時間にして15分〜17分の
動画を記録することが可能とされる。また、音声信号デ
ータのみを記録するとして、音声データについてATR
AC(Adaptive Transform Acoustic Coding) 2による
圧縮処理を施した場合には、時間にして10時間程度の
記録を行うことができる。
【0024】次に、MD3フォーマットとしては、トラ
ックピッチは0.55μm、ビット長は0.13μm/
bitとされ、共にMD−DATA2フォーマットより
も短くなっている。レーザ波長λ=650nm、光ピッ
クアップの開口率NA=0.52とされることはMD−
DATA2と同様である。記録方式としては、ランド/
グルーブ記録方式が採用され、アドレス方式としてはト
ラックの片側ウォブルによる方式が採用される。トラッ
クピッチが0.55μmとされることは、ランド、グル
ーブの両方がトラックとされることによる。従って、例
えばグルーブ−グルーブ間でみれば、トラックピッチは
1.1μmとなり、この点でMD−DATA2よりもト
ラッキングサーボに関しては有利となっている。またト
ラック線方向の高密度化は磁気超解像技術であるDWD
Dが利用される。これによってレーザ波長λ、開口率N
AがMD−DATA2と同様のままでビット長を1/3
にまで短くできる。つまり、DWDDを用いることで、
線密度をMD−DATA2の2.6倍程度まで高めなが
ら、光学系をMD−DATA2と同様とすることで下位
互換性を維持している。
【0025】記録データの変調方式としては、MD−D
ATA2と同様に高密度記録に適合するRLL(1,
7)方式が採用されるが、誤り訂正方式としては、より
訂正能力の高いBIS(Burst Indicator Subcode)付
きのRS−LDC(Reed Solomon−Long Distance Cod
e)方式を用いている。データインターリーブにはブロ
ック完結型が採用される。そして、最小記録単位は64
KB、データの冗長度は19.02%とされる。MD3
の場合もディスク駆動方式はCLVで、その線速度とし
ては1.53m/sとされ、記録再生時の標準のデータ
レートとしては1.18MB/sとされる。そして、記
録容量としては3GBを得ることができ、MD−DAT
A2からも約4.6倍という、さらなる高密度記録化が
実現されている。
【0026】各MDのアドレス方式及びトラック構造を
図2で説明する。図2(a)はMD−DATA1のトラ
ック構造を模式的に示している。MD−DATA1の場
合、ディスク上には1本のウォブリング(蛇行)された
グルーブGがディスク内周側から外周側にかけてスパイ
ラル状に形成されている。そしてトラックのウォブリン
グは、絶対アドレスの変調波形に基づいて形成されてお
り、記録再生時にはウォブル成分を読み出すことで、デ
ィスク上のアドレス(ADIP)が認識できるようにさ
れている。そしてグルーブGが記録トラックTKとさ
れ、ランドLは記録トラックとしては用いられない。ト
ラックピッチはグルーブGとグルーブGの間のピッチと
なり、これが1.6μmとなっている。
【0027】図2(b)はMD−DATA2のトラック
構造を模式的に示している。この場合、ディスク上には
ウォブルが与えられたウォブルドグルーブG(W)と、ウ
ォブルが与えられていないノンウォブルドグルーブG
(N)との2種類のグルーブが予め形成される。そして、
これらウォブルドグルーブG(W)とノンウォブルドグル
ーブG(N)は、その間にランドLを形成するようにして
ディスク上において2重のスパイラル状に存在する。つ
まり図3(a)に実線で示すように、2本のグルーブG
(N)、G(W)が並行しながらディスク内周側から外周側に
かけてスパイラル状に形成されている。
【0028】そしてMD−DATA2フォーマットで
は、ランドLがトラックTKとして利用されるのである
が、上記のようにしてウォブルドグルーブG(W)とノン
ウォブルドグルーブG(N)が形成されることから、トラ
ックとしてもトラックTK−A,TK−Bの2つのトラ
ックがそれぞれ独立して、図3(a)に破線で示すよう
に2重のスパイラル状に形成されることになる。例えば
トラックTK−Aは、ディスク内周側にウォブルドグル
ーブG(W)が位置し、ディスク外周側にノンウォブルド
グルーブG(N)が位置するトラックとなる。これに対し
てトラックTK−Bは、ディスク外周側にウォブルドグ
ルーブG(W)が位置し、ディスク内周側にノンウォブル
ドグルーブG(N)が位置するトラックとなる。つまり、
トラックTK−Aに対してはディスク内周側の片側のみ
にウォブルが形成され、トラックTK−Bとしてはディ
スク外周側の片側のみにウォブルが形成されるようにし
たものとみることができる。この場合、トラックピッチ
は、互いに隣接するトラックTK−AとトラックTK−
Bの各センター間の距離となり、図2(b)に示すよう
にトラックピッチは0.95μmとされている。
【0029】ここで、ウォブルドグルーブG(W)として
のグルーブに形成されたウォブルは、ディスク上の物理
アドレスがFM変調+バイフェーズ変調によりエンコー
ドされた信号に基づいて形成されているものである。こ
のため、記録再生時においてウォブルドグルーブG(W)
に与えられたウォブリングから得られる再生情報を復調
処理することで、ディスク上の物理アドレス(ADI
P)を抽出することが可能となる。また、ウォブルドグ
ルーブG(W)としてのアドレス情報は、トラックTK−
A,TK−Bに対して共通に有効なものとされる。つま
り、ウォブルドグルーブG(W)を挟んで外周に位置する
トラックTK−Aと、内周に位置するトラックTK−B
は、そのウォブルドグルーブG(W)に与えられたウォブ
リングによるADIPアドレス情報を共有するようにさ
れる。なお、このようなアドレッシング方式はインター
レースアドレッシング方式ともいわれる。このインター
レースアドレッシング方式を採用することで、例えば、
隣接するウォブル間のクロストークを抑制した上でトラ
ックピッチを小さくすることが可能となるものである。
【0030】なお、上記のようにして同一のアドレス情
報を共有するトラックTK−A,TK−Bの何れをトレ
ースしているのかという識別は次のようにして行うこと
ができる。例えば3ビーム方式を応用し、メインビーム
がトラック(ランドL)をトレースしている状態では、
残る2つのサイドビームは、上記メインビームがトレー
スしているトラックの両サイドに位置するグルーブをト
レースしているようにする。すると、一方のサイドビー
ムがウォブルドグルーブG(W)をトレースし、他方のサ
イドビームがノンウォブルドグルーブG(N)をトレース
する。従って、各サイドビームの反射光情報を観測する
ことで、メインビームがトレースしているトラックがト
ラックTK−AであるかトラックTK−Bであるかを判
別できるものとなる。
【0031】図2(c)はMD3のトラック構造を模式
的に示している。この場合、ディスク上には片側のみに
ウォブルが与えられ、他方側はDC状態とされたグルー
ブGが予め形成される。このため、グルーブGと、それ
に隣接するランドLの境界に、ウォブリングが形成され
ている状態となる。この場合、ディスク上においては、
片側ウォブルの1本のグルーブGがディスク内周側から
外周側にかけてスパイラル状に形成されることになる。
【0032】そしてMD3フォーマットでは、グルーブ
GとランドLの両方がトラックTKとして利用される。
今、グルーブGによるトラックをトラックTK−G、ラ
ンドLによるトラックをトラックTK−Lとすると、記
録トラックTKとしてみれば、ディスク上に2重のスパ
イラル状に形成されることになる。即ち図3(b)に模
式的に示すように、グルーブGとしては実線で示すよう
に1本のグルーブがスパイラル状に形成されるが、ラン
ドLもトラックとされることから、記録トラックとして
は、実線で示すグルーブトラックTK−Gと、破線で示
すランドトラックTK−Lが平行して2重螺旋状に形成
された状態となる。
【0033】図2(c)からわかるように、グルーブト
ラックTK−Gは、例えばディスク内周側がウォブリン
グされ、ディスク外周側がDC状態のトラックとなる。
これに対してランドトラックTK−Lは、ディスク外周
側がウォブリングされ、ディスク内周側がDC状態とさ
れたトラックとなる。つまり、グルーブトラックTK−
Gに対してはディスク内周側の片側のみにウォブルが形
成され、ランドトラックTK−Lとしてはディスク外周
側の片側のみにウォブルが形成されるようにしたものと
みることができる。このようなトラック構造により、隣
接するウォブル間のクロストークを抑制した上でトラッ
クピッチを小さくすることが可能となる。
【0034】この場合も、形成されるウォブルは、ディ
スク上の物理アドレスがFM変調+バイフェーズ変調に
よりエンコードされた信号に基づいて形成されているも
のである。このため、記録再生時においてトラックのウ
ォブリングから得られる再生情報を復調処理すること
で、ディスク上の物理アドレス(ADIP)を抽出する
ことが可能となる。また、ウォブリングによるアドレス
情報は、トラックTK−G,TK−Lに対して共通に有
効なものとされる。つまり、ウォブリングを挟んで外周
に位置するグルーブトラックTK−Gと、内周に位置す
るランドトラックTK−Lは、そのトラックに与えられ
たウォブリングによるADIP情報を共有するようにさ
れる。
【0035】このMD3の場合、グルーブトラックTK
−GとランドトラックTK−LでADIPによる物理ア
ドレスを共有するわけであるが、トラッキングサーボに
関しては、各トラックがグルーブとランドの関係である
ことから、サーボ極性を反転することで、グルーブトラ
ックTK−GとランドトラックTK−Lのいずれかにト
ラッキングできる。換言すれば、ディスクドライブ装置
側で、グルーブトラックTK−Gをトレースしたい場合
と、ランドトラックTK−Lをトレースしたい場合と
で、トラッキングサーボ信号の極性をそれぞれ逆に設定
すれば良いことになり、つまりトレースしているトラッ
クがグルーブトラックTK−Gであるかランドトラック
TK−Lであるかを判別する必要はない。従って、グル
ーブトラックTK−Gの記録再生時には、サーボ極性設
定によって必ずグルーブトラックTK−Gをトレースす
る状態となるため、その際に抽出されるADIPアドレ
スを、グルーブトラックTK−Gのアドレスとして認識
できる。逆にランドトラックTK−Lの記録再生時に
は、サーボ極性設定によって必ずランドトラックTK−
Lをトレースする状態となるため、その際に抽出される
ADIPアドレスを、ランドトラックTK−Lのアドレ
スとして認識できる。このため、グルーブトラックTK
−GとランドトラックTK−LでADIPアドレスの共
有が問題ないものとされる。
【0036】なお、トラックピッチは、互いに隣接する
グルーブトラックTK−GとランドトラックTK−Lの
各センター間の距離となり、図2(c)に示すようにト
ラックピッチは0.55μmとされているが、上述した
ようにトラッキングサーボに関してはピッチを1.1μ
mとみることができるため、トラッキングエラー信号に
関してはMD−DATA2よりも大きく採ることができ
る。
【0037】2.ビデオカメラの構成 図4で、本例のディスクドライブ装置が内蔵されるビデ
オカメラの構成を説明する。レンズブロック1は、例え
ば実際には撮像レンズや絞りなどを備えて構成される光
学系11が備えられている。また、このレンズブロック
1には、光学系11に対してオートフォーカス動作を行
わせるためのフォーカスモータや、ユーザーのズーム操
作に基づくズームレンズの移動を行うためのズームモー
タなどが、モータ部12として備えられる。
【0038】カメラブロック2には、主としてレンズブ
ロック1により撮影した画像光をデジタル画像信号に変
換するための回路部が備えられる。このカメラブロック
2のCCD(Charge Coupled Device) 21に対しては、
光学系11を透過した被写体の光画像が与えられる。C
CD21においては上記光画像について光電変換を行う
ことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(A
utomatic Gain Control)回路22に供給する。サンプル
ホールド/AGC回路22では、CCD21から出力さ
れた撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプ
ルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サ
ンプルホールド/AGC回路2の出力は、ビデオA/D
コンバータ23に供給されることで、デジタルとしての
画像信号データに変換される。
【0039】上記CCD21、サンプルホールド/AG
C回路22、ビデオA/Dコンバータ23における信号
処理タイミングは、タイミングジェネレータ24にて生
成されるタイミング信号により制御される。タイミング
ジェネレータ24では、後述するデータ処理/システム
コントロール回路31(ビデオ信号処理回部3内)にて
信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロック
に基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされ
る。これにより、カメラブロック2における信号処理タ
イミングを、ビデオ信号処理部3における処理タイミン
グと同期させるようにしている。カメラコントローラ2
5は、カメラブロック2内に備えられる上記各機能回路
部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共
に、レンズブロック1に対してオートフォーカス、自動
露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うも
のとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カ
メラコントローラ25は、所定のオートフォーカス制御
方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、
フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮
像レンズはジャストピント状態となるように駆動される
ことになる。
【0040】ビデオ信号処理部3は、記録時において
は、カメラブロック2から供給されたデジタル画像信
号、及びマイクロフォン202により集音したことで得
られるデジタル音声信号について圧縮処理を施し、これ
ら圧縮データをユーザ記録データとして後段のメディア
ドライブ部4に供給する。さらにカメラブロック2から
供給されたデジタル画像信号とキャラクタ画像により生
成した画像をビューファインダドライブ部207に供給
し、ビューファインダ204に表示させる。また、再生
時においては、メディアドライブ部4から供給されるユ
ーザ再生データ(ディスク51からの読み出しデー
タ)、つまり圧縮処理された画像信号データ及び音声信
号データについて復調処理を施し、これらを再生画像信
号、再生音声信号として出力する。
【0041】なお本例において、画像信号データ(画像
データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画像につい
てはMPEG(Moving Picture Experts Group)方式(例
えばMPEG2等)を採用し、静止画像についてはJP
EG(Joint Photographic Coding Experts Group) 方式
を採用しているものとする。また、音声信号デーのタ圧
縮/伸張処理方式には、ATRAC(Adaptive Transfor
m Acoustic Coding)方式(例えばATRAC、ATRA
C2、ATRAC3等)を採用するものとする。
【0042】ビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31は、主として、当該ビデオ信号
処理部3における画像信号データ及び音声信号データの
圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部
3を経由するデータの入出力を司るための処理を実行す
る。また、データ処理/システムコントロール回路31
を含むビデオ信号処理部3全体についての制御処理は、
ビデオコントローラ38が実行するようにされる。この
ビデオコントローラ38は、例えばマイクロコンピュー
タ等を備えて構成され、カメラブロック2のカメラコン
トローラ25、及び後述するメディアドライブ部4のド
ライバコントローラ46と、例えば図示しないバスライ
ン等を介して相互通信可能とされている。
【0043】ビデオ信号処理部3における記録時の基本
的な動作として、データ処理/システムコントロール回
路31には、カメラブロック2のビデオA/Dコンバー
タ23から供給された画像信号データが入力される。デ
ータ処理/システムコントロール回路31では、入力さ
れた画像信号データを例えば動き検出回路35に供給す
る。動き検出回路35では、例えばメモリ36を作業領
域として利用しながら入力された画像信号データについ
て動き補償等の画像処理を施した後、MPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給する。
【0044】MPEG2ビデオ信号処理回路33におい
ては、例えばメモリ34を作業領域として利用しなが
ら、入力された画像信号データについてMPEG2のフ
ォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧
縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリ
ーム)を出力するようにされる。また、MPEG2ビデ
オ信号処理回路33では、例えば動画像としての画像信
号データから静止画としての画像データを抽出してこれ
に圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従
って静止画としての圧縮画像データを生成するように構
成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG
2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の
画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止
画の画像データとして扱うことも考えられる。MPEG
2ビデオ信号処理回路33により圧縮符号化された画像
信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメ
モリ32に対して所定の転送レートにより書き込まれて
一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおい
ては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(デー
タレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit R
ate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者
がサポートされており、ビデオ信号処理部3ではこれら
に対応できるものとしている。
【0045】音声圧縮エンコーダ/デコーダ37には、
A/Dコンバータ64(表示/画像/音声入出力部6
内)を介して、例えばマイクロフォン202により集音
された音声がデジタルによる音声信号データとして入力
される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、前述
のように例えばATRAC3のフォーマットに従って入
力された音声信号データに対する圧縮処理を施す。この
圧縮音声信号データもまた、データ処理/システムコン
トロール回路31によってバッファメモリ32に対して
所定の転送レートによる書き込みが行われ、ここで一時
保持される。
【0046】上記のようにして、バッファメモリ32に
は、圧縮画像データ及び圧縮音声信号データが蓄積可能
とされる。バッファメモリ32は、主として、カメラブ
ロック2あるいは表示/画像/音声入出力部6とバッフ
ァメモリ32間のデータ転送レートと、バッファメモリ
32とメディアドライブ部4間のデータ転送レートの速
度差を吸収するための機能を有する。バッファメモリ3
2に蓄積された圧縮画像データ及び圧縮音声信号データ
は、記録時であれば、順次所定タイミングで読み出しが
行われて、メディアドライブ部4のMD3エンコーダ/
デコーダ41に伝送される。ただし、例えば再生時にお
いてバッファメモリ32に蓄積されたデータの読み出し
と、この読み出したデータをメディアドライブ部4から
デッキ部5を介してディスク51に記録するまでの動作
は、間欠的に行われても構わない。このようなバッファ
メモリ32に対するデータの書き込み及び読み出し制御
は、例えば、データ処理/システムコントロール回路3
1によって実行される。
【0047】なお、図1で説明したように、MD−DA
TA2フォーマットとMD3フォーマットでは、共に変
調方式がRLL(1−7)であり、誤り訂正方式として
の処理が多少異なるのみであるため、MD3エンコーダ
/デコーダ41としてMD−DATA2フォーマットに
も対応させることは容易である。本例では、MD3エン
コーダ/デコーダ41では、MD3フォーマット及びM
D−DATA2フォーマットの両方に対応してエンコー
ド処理、デコード処理を実行できるものとする。
【0048】ビデオ信号処理部3における再生時の動作
としては、概略的に次のようになる。再生時には、ディ
スク51から読み出され、MD3エンコーダ/デコーダ
41(メディアドライブ部4内)の処理によりMD3フ
ォーマットに従ってデコードされた圧縮画像データ、圧
縮音声信号データ(ユーザ再生データ)が、データ処理
/システムコントロール回路31に伝送されてくる。
【0049】データ処理/システムコントロール回路3
1では、例えば入力した圧縮画像データ及び圧縮音声信
号データを、一旦バッファメモリ32に蓄積させる。そ
して、例えば再生時間軸の整合が得られるようにされた
所要のタイミング及び転送レートで、バッファメモリ3
2から圧縮画像データ及び圧縮音声信号データの読み出
しを行い、圧縮画像データについてはMPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給し、圧縮音声信号データについ
ては音声圧縮エンコーダ/デコーダ37に供給する。
【0050】MPEG2ビデオ信号処理回路33では、
入力された圧縮画像データについて伸張処理を施して、
データ処理/システムコントロール回路31に伝送す
る。データ処理/システムコントロール回路31では、
この伸張処理された画像信号データを、ビデオD/Aコ
ンバータ61(表示/画像/音声入出力部6内)に供給
する。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、入力さ
れた圧縮音声信号データについて伸張処理を施して、D
/Aコンバータ65(表示/画像/音声入出力部6内)
に供給する。
【0051】表示/画像/音声入出力部6においては、
ビデオD/Aコンバータ61に入力された画像信号デー
タは、ここでアナログ画像信号に変換され、表示コント
ローラ62及びコンポジット信号処理回路63に対して
分岐して入力される。表示コントローラ62では、入力
された画像信号に基づいて表示部6Aを駆動する。これ
により、表示部6Aにおいて再生画像の表示が行われ
る。また、表示部6Aにおいては、ディスク51から再
生して得られる画像の表示だけでなく、当然のこととし
て、レンズブロック1及びカメラブロック2からなるカ
メラ部位により撮影して得られた撮像画像も、ほぼリア
ルタイムで表示出力させることが可能である。また、再
生画像及び撮像画像の他、前述のように、機器の動作に
応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字
やキャラクタ等によるメッセージ表示も行われるものと
される。このようなメッセージ表示は、例えばビデオコ
ントローラ38の制御によって、所要の文字やキャラク
タ等が所定の位置に表示されるように、データ処理/シ
ステムコントロール回路31からビデオD/Aコンバー
タ61に出力すべき画像信号データに対して、所要の文
字やキャラクタ等の画像信号データを合成する処理を実
行するようにすればよい。
【0052】コンポジット信号処理回路63では、ビデ
オD/Aコンバータ61から供給されたアナログ画像信
号についてコンポジット信号に変換して、ビデオ出力端
子T1に出力する。例えば、ビデオ出力端子T1を介し
て、外部モニタ装置等と接続を行えば、当該ビデオカメ
ラで再生した画像を外部モニタ装置により表示させるこ
とが可能となる。
【0053】また、表示/画像/音声入出力部6におい
て、音声圧縮エンコーダ/デコーダ37からD/Aコン
バータ65に入力された音声信号データは、ここでアナ
ログ音声信号に変換され、ヘッドフォン/ライン端子T
2に対して出力される。また、D/Aコンバータ65か
ら出力されたアナログ音声信号は、アンプ66を介して
スピーカSPに対しても分岐して出力され、これによ
り、スピーカSPからは、再生音声等が出力されること
になる。
【0054】メディアドライブ部4では、主として、記
録時にはMD3フォーマットに従って記録データをディ
スク記録に適合するようにエンコードしてデッキ部5に
伝送し、再生時においては、デッキ部5においてディス
ク51から読み出されたデータについてデコード処理を
施すことで再生データを得て、ビデオ信号処理部3に対
して伝送する。なお、ディスク51としては、MD3が
想定されるが、MD−DATA2或いはMD−DATA
1としてのディスクとされても対応可能である。
【0055】このメディアドライブ部4のMD3エンコ
ーダ/デコーダ41は、記録時においては、データ処理
/システムコントロール回路31から記録データ(圧縮
画像データ+圧縮音声信号データ)が入力され、この記
録データについて、MD3フォーマット(又はMD−D
ATA2フォーマット)に従った所定のエンコード処理
を施し、このエンコードされたデータを一時バッファメ
モリ42に蓄積する。そして、所要のタイミングで読み
出しを行いながらデッキ部5に伝送する。
【0056】再生時においては、ディスク51から読み
出され、RF信号処理回路44、A/D変換器43を介
して入力されたデジタル再生信号について、MD3フォ
ーマット(又はMD−DATA2フォーマット)に従っ
たデコード処理を施して、再生データとしてビデオ信号
処理部3のデータ処理/システムコントロール回路31
に対して伝送する。なお、この際においても、必要があ
れば再生データを一旦バッファメモリ42に蓄積し、こ
こから所要のタイミングで読み出したデータをデータ処
理/システムコントロール回路31に伝送出力するよう
にされる。このような、バッファメモリ42に対する書
き込み/読み出し制御はドライバコントローラ46が実
行するものとされる。なお、例えばディスク51の再生
時において、外乱等によってサーボ等が外れて、ディス
クからの信号の読み出しが不可となったような場合で
も、バッファメモリ42に対して読み出しデータが蓄積
されている期間内にディスクに対する再生動作を復帰さ
せるようにすれば、再生データとしての時系列的連続性
を維持することが可能となる。
【0057】RF信号処理回路44には、ディスク51
からの読み出し信号について所要の処理を施すことで、
例えば、再生データとしてのRF信号、デッキ部5に対
するサーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号等のサーボ制御信号を生成する。RF
信号は、上記のようにA/D変換器43により量子化さ
れ、デジタル信号データとしてMD3エンコーダ/デコ
ーダ41に入力される。また、生成された各種サーボ制
御信号はサーボ回路45に供給される。サーボ回路45
では、入力したサーボ制御信号に基づいて、デッキ部5
における所要のサーボ制御を実行する。
【0058】なお、本例においてはディスク51として
MD−DATA1が装填された場合に対応するために、
MD−DATA1フォーマットに対応するエンコーダ/
デコーダ47を備えており、ビデオ信号処理部3から供
給された記録データを、MD−DATA1フォーマット
に従ってエンコードしてディスク51に記録すること、
或いは、ディスク51からの読み出しデータがMD−D
ATA1フォーマットに従ってエンコードされているも
のについては、そのデコード処理を行って、ビデオ信号
処理部3に伝送出力することも可能とされている。つま
り本例のビデオカメラとしては、MD3フォーマット、
MD−DATA2フォーマット、MD−DATA1フォ
ーマットとについて互換性が得られるように構成されて
いる。ドライバコントローラ46は、メディアドライブ
部4を総括的に制御するための機能回路部とされる。ま
たフラッシュメモリ46aは、ドライバコントローラ4
6が各種制御のための係数や設定値を記憶するメモリと
して用いられる。
【0059】デッキ部5は、ディスク51を駆動するた
めの機構からなる部位とされる。ここでは図示しない
が、デッキ部5においては、装填されるべきディスク5
1が着脱可能とされ、ユーザの作業によって交換が可能
なようにされた機構を有しているものとされる。上記し
たように、装填されるディスク51は、MD3、MD−
DATA2、あるいはMD−DATA1としての光磁気
ディスクである。
【0060】デッキ部5においては、装填されたディス
ク51をCLVにより回転駆動するスピンドルモータ5
2によって、CLVにより回転駆動される。このディス
ク51に対しては記録/再生時に光ピックアップ53に
よってレーザ光が照射される。光ピックアップ53は、
記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するた
めの高レベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁
気カー効果により反射光からデータを検出するための比
較的低レベルのレーザ出力を行なう。光ピックアップ5
3の構造については後述するが、光ピックアップ53に
はレーザ出力手段としてのレーザダイオード、ビームス
プリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を
検出するためのディテクタが搭載されている。光ピック
アップ53に備えられる対物レンズとしては、例えば2
軸機構によってディスク半径方向及びディスクに接離す
る方向に変位可能に保持されている。
【0061】また、ディスク51を挟んで光ピックアッ
プ53と対向する位置には磁気ヘッド54が配置されて
いる。磁気ヘッド54は記録データによって変調された
磁界をディスク51に印加する動作を行なう。また、図
示しないが、デッキ部5においては、スレッドモータ5
5により駆動されるスレッド機構が備えられている。こ
のスレッド機構が駆動されることにより、上記光ピック
アップ53全体及び磁気ヘッド54はディスク半径方向
に移動可能とされている。
【0062】操作部7としては、当該ビデオカメラに対
するユーザー操作のための各種操作子が用意されてい
る。即ち電源操作、撮像操作、記録操作、再生操作、ズ
ーム操作、各種モード操作などのための操作子が形成さ
れる。これらの操作子によるユーザの各種操作情報は例
えばビデオコントローラ38に供給される。ビデオコン
トローラ38は、ユーザー操作に応じた必要な動作が各
部において実行されるようにするための操作情報、制御
情報をカメラコントローラ25、ドライバコントローラ
46に対して供給する。
【0063】外部インターフェイス8は、当該ビデオカ
メラと外部機器とでデータを相互伝送可能とするために
設けられており、例えば図のようにI/F端子T3とビ
デオ信号処理部間に対して設けられる。なお、外部イン
ターフェイス8としてはここでは特に限定されるもので
はないが、例えばUSBやIEEE1394等が採用さ
れればよい。例えば、外部のデジタル画像機器と本例の
ビデオカメラをI/F端子T3を介して接続した場合、
ビデオカメラで撮影した画像(音声)を外部デジタル画
像機器に録画したりすることが可能となる。また、外部
デジタル画像機器にて再生した画像(音声)データ等
を、外部インターフェイス8を介して取り込むことによ
り、MD3,MD−DATA2,或いはMD−DATA
1フォーマットに従ってディスク51に記録するといっ
たことも可能となる。
【0064】電源ブロック9は、内蔵のバッテリにより
得られる直流電源あるいは商用交流電源から生成した直
流電源を利用して、各機能回路部に対して所要のレベル
の電源電圧を供給する。電源ブロック9による電源オン
/オフは、上述した操作部7からの電源操作に応じてビ
デオコントローラ38が制御する。また記録動作中はビ
デオコントローラ38はインジケータ206の発光動作
を実行させる。
【0065】3.ディスクドライブ装置の構成 本実施の形態でいうディスクドライブ装置とは、上記ビ
デオカメラ内部におけるメディアドライブ部4及びデッ
キ部5により構成される部分が相当する。そこで、メデ
ィアドライブ部4及びデッキ部5の構成として、MD3
に対応する機能回路部を抽出した詳細な構成について、
図5のブロック図を参照して説明する。なお、デッキ部
5の内部構成については図4により説明したため、ここ
では、図4と同一符号を付して図示するのみとし、説明
を省略する。また、図5に示すメディアドライブ部4に
おいて図4のブロックに相当する範囲に同一符号を付し
ている。
【0066】光ピックアップ53のディスク51に対す
るデータ読み出し動作によりに検出された情報(フォト
ディテクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電
流)は、RF信号処理回路44内のRFアンプ101に
供給される。RFアンプ101では入力された検出情報
から、再生信号としての再生RF信号を生成する。ここ
では、DWDD方式特有の低域成分の揺らぎをとるため
の微分処理や、ノイズ低減のためのローパスフィルタ処
理も行われる。また、ディスク51としてのMD−DA
TA1、MD−DATA2、MD3は磁界変調方式によ
り磁界ピットが形成されるものであり、再生RF信号
は、光ピックアップ53内の後述する光学系によって得
られるI信号とJ信号の減算処理により得られる。
【0067】RFアンプ101で処理された信号はA/
D変換器43において量子化され、デジタル信号化され
た再生RF信号が得られる。この再生RF信号は、MD
3エンコーダ/デコーダ41に供給され、まずAGC/
クランプ回路103を介してゲイン調整、クランプ処理
等が行われた後、イコライザ/PLL回路104に入力
される。イコライザ/PLL回路104では、入力され
た量子化された再生RF信号についてイコライジング処
理を施してビタビデコーダ105に出力する。また、イ
コライジング処理後の再生RF信号をデジタルPLL回
路に入力することにより、再生RF信号(RLL(1,
7)符号列)に同期したクロックCLKを抽出する。な
お、イコライザ/PLL回路104では、再生動作中に
再生信号のジッターが観測できるようにされ、ドライバ
コントローラ46がジッター情報を常時取り込むように
することも可能である。
【0068】クロックCLKの周波数は現在のディスク
回転速度に対応する。このため、CLVプロセッサ11
1では、イコライザ/PLL回路104からクロックC
LKを入力し、所定のCLV速度(図1参照)に対応す
る基準値と比較することにより誤差情報を得て、この誤
差情報をスピンドルエラー信号SPEを生成するための
信号成分として利用する。また、クロックCLKは、例
えばRLL(1,7)復調回路106をはじめとする、
所要の信号処理回路系における処理のためのクロックと
して利用される。
【0069】ビタビデコーダ105は、イコライザ/P
LL回路104から入力された再生RF信号について、
いわゆるビタビ復号法に従った復号処理を行う。これに
より、RLL(1,7)符号列としての再生データが得
られることになる。この再生データはRLL(1,7)
復調回路106に入力され、ここでRLL(1,7)復
調が施されたデータストリームとされる。
【0070】なお、この例では、A/D変換器43によ
る量子化後の再生RF信号を用いて、AGC処理、イコ
ライジング、デジタルPLL処理を行うようにしている
が、A/D変換器の前段で量子化前の再生RF信号に対
してアナログAGC処理、イコライジング、PLL処理
を行うようにすることもある。
【0071】RLL(1,7)復調回路106における
復調処理により得られたデータストリームは、データバ
ス114を介してバッファメモリ42に対して書き込み
が行われ、バッファメモリ42上で展開される。このよ
うにしてバッファメモリ42上に展開されたデータスト
リームに対しては、先ず、ECC処理回路116によ
り、RS−LDC方式(MD−DATA2フォーマット
の場合はRS−PC方式)に従って誤り訂正ブロック単
位によるエラー訂正処理が施され、更に、デスクランブ
ル/EDCデコード回路117により、デスクランブル
処理と、EDCデコード処理が施される。これまでの処
理が施されたデータが再生データDATApとされる。
この再生データDATApは、転送クロック発生回路1
21にて発生された転送クロックに従った転送レート
で、例えばデスクランブル/EDCデコード回路117
からビデオ信号処理部3のデータ処理/システムコント
ロール回路31に対して伝送されることになる。
【0072】転送クロック発生回路121は、例えば、
クリスタル系のクロックをメディアドライブ部4とビデ
オ信号処理部3間のデータ伝送や、メディアドライブ部
4内における機能回路部間でのデータ伝送を行う際に、
適宜適正とされる周波数の転送クロックを発生するため
の部位とされる。
【0073】光ピックアップ53によりディスク51か
ら読み出された検出情報(光電流)は、マトリクスアン
プ107に対しても供給される。マトリクスアンプ10
7では、入力された検出情報について所要の演算処理を
施すことにより、トラッキングエラー信号TE、フォー
カスエラー信号FE、グルーブ情報(ディスク51にト
ラックのウォブリングにより記録されている絶対アドレ
ス情報)GFM等を抽出する。そして抽出されたトラッ
キングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはサ
ーボプロセッサ112に供給され、グルーブ情報GFM
はADIPバンドパスフィルタ108に供給される。
【0074】ADIPバンドパスフィルタ108により
帯域制限されてウォブル成分として抽出されたグルーブ
情報GFMは、ADIPデコーダ110及びCLVプロ
セッサ111に対して供給される。なお図示していない
が、上述したようにMD−DATA2フォーマットの場
合は、トレースしているトラックが図2(b)における
トラックTK−G、TK−Lを判別する必要から、MD
−DATA2フォーマットに対応可能とするためにA/
Bトラック検出回路が設けられ、これに対してグルーブ
情報GFMが供給されることになる。
【0075】また、ADIPデコーダ110では、入力
されたグルーブ情報GFMをデコードしてディスク上の
絶対アドレス情報であるADIP信号を抽出し、ドライ
バコントローラ46に出力する。ドライバコントローラ
46ではADIP信号に基づいて、所要の制御処理を実
行する。
【0076】CLVプロセッサ111には、イコライザ
/PLL回路104からクロックCLKと、ADIPバ
ンドパスフィルタ108を介したグルーブ情報GFMが
入力される。CLVプロセッサ111では、例えばグル
ーブ情報GFMに対するクロックCLKとの位相誤差を
積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御
のためのスピンドルエラー信号SPEを生成し、サーボ
プロセッサ112に対して出力する。なお、CLVプロ
セッサ111が実行すべき所要の動作はドライバコント
ローラ46によって制御される。
【0077】サーボプロセッサ112は、上記のように
して入力されたトラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FE、スピンドルエラー信号SPE、或い
はドライバコントローラ46からのトラックジャンプ指
令、アクセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(ト
ラッキング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制
御信号、スピンドル制御信号等)を生成し、サーボドラ
イバ113に対して出力する。即ち上記サーボエラー信
号や指令に対して位相補償処理、ゲイン処理、目標値設
定処理等の必要処理を行って各種サーボ制御信号を生成
する。
【0078】サーボドライバ113では、サーボプロセ
ッサ112から供給されたサーボ制御信号に基づいて所
要のサーボドライブ信号を生成する。ここでのサーボド
ライブ信号としては、二軸機構を駆動する二軸ドライブ
信号(フォーカス方向、トラッキング方向の2種)、ス
レッド機構を駆動するスレッドモータ駆動信号、スピン
ドルモータ52を駆動するスピンドルモータ駆動信号と
なる。このようなサーボドライブ信号がデッキ部5に対
して供給されることで、ディスク51に対するフォーカ
ス制御、トラッキング制御、及びスピンドルモータ52
に対するCLV制御が行われることになる。
【0079】なお、上述したようにMD3の場合、図2
(c)におけるグルーブトラックTK−Gとランドトラ
ックTK−Lについて、トラッキングサーボ極性を切り
換えることで、それぞれのトラックにサーボをかける。
このためドライバコントローラ46は、トレースすべき
トラックがグルーブトラックTK−Gかランドトラック
TK−Lかに応じて、サーボプロセッサ112で処理さ
れるトラッキングサーボ信号の極性を切り換えるように
指示することとなる。またMD3フォーマットの場合、
フォーカス制御において非点収差法を用いた場合は、グ
ルーブトラックTK−GとランドトラックTK−Lとで
フォーカスエラー信号にオフセットが出ることが知られ
ている。このため、ドライバコントローラ46は、トレ
ースしているトラックがグルーブトラックTK−Gかラ
ンドトラックTK−Lかに応じて、それぞれ異なるフォ
ーカスオフセットを設定するように制御している。
【0080】ディスク51に対して記録動作が実行され
る際には、例えば、ビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31からスクランブル/ED
Cエンコード回路115に対して記録データDATAr
が入力されることになる。このユーザ記録データDAT
Arは、例えば転送クロック発生回路121にて発生さ
れた転送クロックに同期して入力される。
【0081】スクランブル/EDCエンコード回路11
5では、例えば記録データDATArをバッファメモリ
42に書き込んで展開し、データスクランブル処理、E
DCエンコード処理(所定方式によるエラー検出符号の
付加処理)を施す。この処理の後、例えばECC処理回
路116によって、バッファメモリ42に展開させてい
る記録データDATArに対してRS−LDC方式(又
はRS−PC方式)によるエラー訂正符号を付加するよ
うにされる。ここまでの処理が施された記録データDA
TArは、バッファメモリ42から読み出されて、デー
タバス114を介してRLL(1,7)変調回路118
に供給される。
【0082】RLL(1,7)変調回路118では、入
力された記録データDATArについてRLL(1,
7)変調処理を施し、このRLL(1,7)符号列とし
ての記録データを磁気ヘッド駆動回路119に出力す
る。
【0083】ところで、MD−DATA2フォーマット
では、ディスクに対する記録方式として、いわゆるレー
ザストローブ磁界変調方式を採用している。レーザスト
ローブ磁界変調方式とは、記録データにより変調した磁
界をディスク記録面に印加すると共に、ディスクに照射
すべきレーザ光を記録データに同期してパルス発光させ
る記録方式をいう。このようなレーザストローブ磁界変
調方式では、ディスクに記録されるピットエッジの形成
過程が磁界の反転速度等の過渡特性に依存せず、レーザ
パルスの照射タイミングによって決定される。このた
め、例えば単純磁界変調方式(レーザ光をディスクに対
して定常的に照射すると共に記録データにより変調した
磁界をディスク記録面に印加するようにした方式)と比
較して、レーザストローブ磁界変調方式では、記録ピッ
トのジッタをきわめて小さくすることが容易に可能とさ
れる。つまり、レーザストローブ磁界変調方式は、高密
度記録化に有利な記録方式とされるものである。
【0084】メディアドライブ部4の磁気ヘッド駆動回
路119では、入力された記録データにより変調した磁
界が磁気ヘッド54からディスク51に印加されるよう
に動作する。また、RLL(1,7)変調回路118か
らレーザドライバ/APC120に対しては、記録デー
タに同期したクロックを出力する。レーザドライバ/A
PC120は、入力されたクロックに基づいて、磁気ヘ
ッド54により磁界として発生される記録データに同期
させたレーザパルスがディスクに対して照射されるよう
に、光ピックアップ53のレーザダイオードを駆動す
る。この際、レーザダイオードから発光出力されるレー
ザパルスとしては、記録に適合する所要のレーザパワー
に基づくものとなる。このようにして、本例のメディア
ドライブ部4により上記レーザストローブ磁界変調方式
としての記録動作が可能とされる。
【0085】レーザドライバ/APC120は、上記の
ような再生時及び記録時においてレーザダイオードにレ
ーザ発光動作を実行させるが、いわゆるAPC(Automa
ticLazer Power Control)動作も行う。即ち、図示して
いないが、光ピックアップ53内にはレーザパワーモニ
タ用のディテクタが設けられ、そのモニタ信号がレーザ
ドライバ/APC120にフィードバックされる。レー
ザドライバ/APC120は、モニタ信号として得られ
る現在のレーザパワーを、設定されているレーザパワー
と比較して、その誤差分をレーザ駆動信号に反映させる
ことで、レーザダイオードから出力されるレーザパワー
が、設定値で安定するように制御している。なお、レー
ザパワーとしては、再生レーザパワー、記録レーザパワ
ーとしての値がドライバコントローラ46によって、レ
ーザドライバ/APC120内部のレジスタにセットさ
れる。またMD3の場合、グルーブトラックTK−Gと
ランドトラックTK−Lで最適なレーザパワーが異なる
ことがある。このため、グルーブトラックTK−G用の
再生レーザパワー、記録レーザパワーと、ランドトラッ
クTK−L用の再生レーザパワー、記録レーザパワー
が、レーザドライバ/APC120にセットされる。
【0086】4.光ピックアップの構造 図5のディスクドライブ装置では、MD−DATA1、
MD−DATA2、MD3に対して再生が可能である。
そしてこれらのディスクは、磁界変調方式で磁界ピット
が記録されて情報が記録される。そして磁界ピットのデ
ータの再生には、レーザを照射した際の反射光のカー効
果による偏光方向の差を検出することで行われる。具体
的には、カー回転角に応じた反射光を2単位のディテク
タで検出した信号(I信号,J信号)について、減算処
理(I−J)を行うことで磁界ピット列の情報が読み出
される。このような再生方式のための、図5の光ピック
アップ53に内蔵される光学系としての一例を図6に示
す。
【0087】レーザ光源としては半導体レーザ(レーザ
ダイオード211)が使用される。レーザダイオード2
11から出力されたレーザ光は、グレーティング21
2、ビームスプリッタ213を透過し、コリメータレン
ズ214で平行光とされて対物レンズ215に入射さ
れ、ディスク51の記録トラックに対して所定の径のス
ポットとして集光される。
【0088】ディスク51からの反射光は、対物レンズ
215、コリメータレンズ214、ビームスプリッタ2
13を介してウォラストンプリズム217に導かれる。
ウォラストンプリズム217はビームスプリッタ213
の一面に例えば接着固定されている。このウォラストン
プリズム217によっては、カー効果による偏光方向に
応じて光成分が検波される。そしてウォラストンプリズ
ム217を通過した反射光は、マルチレンズ218を介
して、フォトディテクタ219に照射される。
【0089】フォトディテクタ219は、例えば図7の
ような受光面パターンを有する。即ち4分割ディテクタ
としての受光面A,B,C,D、受光面E,F、受光面
I,Jである。これらのフォトディテクタ219の各受
光部は、それぞれ受光光量に応じた電流信号を出力す
る。
【0090】フォトディテクタ219の各受光部からの
電流信号は、図5におけるRFアンプ101及びマトリ
クスアンプ107に供給されるが、例えばマトリクスア
ンプ107では、(A+C)−(B+D)の演算でフォ
ーカスエラー信号FEを生成する。またE−Fの演算に
よりトラッキングエラー信号TEを生成する。磁界ピッ
トに対応する情報は、受光面I,Jの出力から生成され
る。即ち、ウォラストンプリズム217で分離された異
なる偏光方向の各反射光成分は受光面I、Jに照射され
るようにされ、各偏光方向の反射光量が受光面I、Jに
よって電気信号としてのI信号、J信号として検出され
る。そして、RFアンプ101において、このI信号と
J信号の減算処理が行われて再生RF信号とされる。
【0091】図8は、図6の構造の光学系をピックアッ
プベース300(以下「OPベース」ともいう)に配置
する状態で示したものであり、また図9はピックアップ
ベース(OPベース)300の平面図、底面図、側面
図、正面図を示している。
【0092】図8に示すように、レーザダイオード21
1からの出射光軸方向に対してグレーティング212、
ビームスプリッタ213、コリメータレンズ214が配
置される。そしてコリメータレンズ214を通過したレ
ーザ光は、図6では示していない立ち上げミラー220
によって上方(ディスク配置方向)に屈折され、対物レ
ンズ215に導かれて、上方に装填されているディスク
の盤面に照射される。ディスクからの反射光は、対物レ
ンズ215→立ち上げミラー220→コリメータレンズ
214→ビームスプリッタ213の経路で戻り、ビーム
スプリッタ213で反射されて、ビームスプリッタ21
3に接着固定されているウォラストンプリズム217に
導かれる。そしてマルチレンズ218を介してフォトデ
ィテクタ219に照射される。
【0093】OPベース300は、図9に示す形状とさ
れ、上記光学素子が配置される。OPベース300の正
面側にはレーザダイオード211が装着されるレーザ装
着部301が形成されている。また素子配置部302と
して、グレーティング212、ビームスプリッタ21
3、コリメータレンズ214、ウォラストンプリズム2
17、マルチレンズ218、フォトディテクタ219が
配置される空間が形成されている。さらに素子配置部3
03として、立ち上げミラー220が配され、またその
上部に対物レンズ215を保持する二軸機構が取り付け
られる空間が形成されている。さらにOPベース300
にはスレッド軸孔304、及び軸受け305が形成さ
れ、これらが図5のデッキ部5内に形成される2本のス
レッド軸に対して装着されることで、OPベース300
上に光学素子が配置されて形成される光ピックアップ5
3が、スレッド移動可能な状態に保持されるものとな
る。
【0094】ここで、レーザダイオード211は、図8
に示すように、その外形は2段円筒状とされている。ま
た、レーザダイオード211の、後方側の円筒側面には
切欠211aが形成されている。一方、OPベース30
0のレーザ装着部301は、レーザダイオード211の
2段円筒形状に対応して、レーザダイオード211が嵌
入可能な形状とされている。図10(a)はレーザ装着
部301にレーザダイオード211を嵌入する前の様子
であり、図10(b)はレーザ装着部301にレーザダ
イオード211を嵌入した状態を示している。
【0095】レーザダイオード211が円筒形状のもの
であり、またレーザ装着部301が円筒形状に対応した
形状とされていることで、図10(b)のようにレーザ
ダイオード211がレーザ装着部301に嵌入された状
態において、レーザダイオード211を回転させること
が可能となっている。なお、図示していないが、実際に
は図10(b)の状態においてレーザダイオード211
の後方から押さえ板を配したり、ジグで押さえるなど、
レーザダイオード211が脱落しない状態とされる。そ
して、最終的には、レーザダイオード211は接着など
の手法により、レーザ装着部301内で固定されること
になるが、その固定の直前段階の図10(b)の状態に
おいて、例えば切欠211aにピン等を差し込んで動か
すことで、図中R方向に任意に回転させることができる
ものとされている。つまり固定前に、レーザ装着部30
1内でのレーザダイオード211の、光軸方向に対する
回転角が調整可能とされる。
【0096】本例では、このようにOPベース300に
配置されるレーザダイオード211の回転角を調整する
ことで、出射されるレーザ光の偏光面を調整する。そし
てそれによって、I−Jによる再生RF信号におけるウ
ォブル成分等の漏れ込みを最小化する(つまり同相除去
を最適化する)ものである。
【0097】磁界ピットに対応する再生信号の振幅は、
盤面パワー:p、反射率:R、カー回転角:θk、偏光
軸毎のPBS反射率:Rp、Rsとすると、 I=pR/2・(Rp+2√(RpRs)・θk) J=pR/2・(Rp−2√(RpRs)・θk) の差分である。従って、 I−J=2pR・√(Rp・Rs)・θk によって算出することができる。ここでアドレス等がウ
ォブリンググルーブによって入れられているディスクの
場合、等価的に反射率がウォブル分、変調されることに
なり、反射率Rは、 R→R(1+a・sinW) 但し、a:ウォブル振幅に対応する係数、W:ウォブル
の位相 となり、再生信号は以下の式で求められる。 I−J=2pR(1+a・sinW)・√(RpRs)
・θk
【0098】ここで、レーザダイオード211の取付位
置としての回転角によってレーザの偏光方向が回ってし
まったり、ウォラストンプリズム217の取付位置誤差
により検波方向が回ってしまった場合、フォトディテク
タ219の受光面I、Jへの光量比が代わってしまい、
再生信号(I−J)へのウォブル成分の漏れ込み量が変
わってしまう。これは、I信号/J信号=1/kとして
ゲイン差がある場合について示すと、 I−J=pR/2・Rp・(1−k)・(1+a・si
nW)+(1+k)・pR・√(RpRs)・θk・
(1+a・sinW) となり、再生信号に漏れ込むウォブルの成分は I−J(wobble)=pR/2・Rp・(1−k)
・a・sinW となる。
【0099】この式からわかるように、k=1となるよ
うにすれば、再生信号(I−J)へのウォブル成分の漏
れ込みを抑えることができる。即ち本例では、レーザダ
イオード211の取付位置としての回転角を調整し、k
=1となる状態とすることで、ウォブル成分の漏れ込み
が最小化された品質の良い再生信号(I−J)を得るよ
うにするものである。また、レーザダイオード211の
回転角調整で、再生信号(I−J)へのウォブル成分の
漏れ込みが最小化する(つまり最適な同相除去を行う)
ように調整するということは、結果的にはウォラストン
プリズム217の取付誤差による影響もキャンセルでき
ることになる。例えば図13に示した特性として、ウォ
ラストンプリズム217の取付誤差によってI/Jバラ
ンスが−10%悪化している状態の場合、レーザダイオ
ード211の回転角を図12の+3(deg)の状態とし
てI/Jバランスを+10%の状態とすることで、結果
的にI/Jバランスを0%、つまり最適状態とすること
ができる。
【0100】つまり本例では、レーザダイオード211
の取付位置としての回転角を調整するという手法を取り
入れることで、同相除去を最適化し、信号品質を向上さ
せることができるとともに、光ピックアップ53におけ
る光学素子、特にウォラストンプリズム217の取付精
度が非常に高精度に要求されるということを解消でき
る。従って、光ピックアップ53の製造も著しく容易化
される。
【0101】5.レーザダイオードの回転調整方式 以下、レーザダイオード211の回転角調整の手法の具
体例を[手法1]〜[手法4]として説明する。
【0102】[手法1]・・・ジッタ又はエラーレート
を見ながら調整する。光ピックアップ53のアライメン
トの際に、磁界ピットが記録されたディスク上のトラッ
クにトラッキングサーボをかけ再生信号を取り出す。そ
してジッタ又はエラーレートを観測し、最適状態になる
ようにレーザダイオード211の回転角調整を行う。例
えばレーザダイオード211以外の光学素子をOPベー
ス300に配し、ディスクドライブ装置に装着する。デ
ィスクドライブ装置としては、例えば調整用のディスク
ドライブ装置として、OPベース300を装着及び結線
した状態でレーザダイオード211の回転調整が可能と
されたものを用意しておく。そしてディスクを装填して
再生動作を実行させ、再生信号のジッタ又はエラーレー
トを観測可能とする。ジッタ又はエラーレートの値は、
例えばモニタディスプレイに表示させ、作業者は、それ
を見ながらレーザダイオード211の回転角を調整す
る。そしてジッタ又はエラーレートが最適状態となった
回転角において、レーザダイオード211をOPベース
300に接着等で固定する(つまり回転不能状態に固定
する)。
【0103】[手法2]・・・I,J光量を観測して調
整する。光ピックアップ53のアライメントの際に、デ
ィスクのミラー面(又は調整用のミラー)に対してフォ
ーカスサーボを行い、その反射光としてフォトディテク
タ219の受光面I,Jによる受光光量を観測する。受
光面I,Jによって得られる光量信号、即ち受光光量に
応じた電流、又はその電流量に応じた電圧をモニタリン
グし、作業者が確認できるようにする。作業者は、受光
面I,Jによる光量信号が同一となるように、レーザダ
イオード211の回転角調整を行う。そして受光面I,
Jによる光量信号が同一となった回転角において、レー
ザダイオード211をOPベース300に接着等で回転
不能状態に固定する。
【0104】[手法3]・・・ウォラストンプリズムの
出射光量を観測して調整する。光ピックアップ53が例
えば図6で説明したような光学素子構成の場合、図11
のように、レーザダイオード211、グレーティング2
12、ビームスプリッタ213(及び接着されたウォラ
ストンプリズム217)、コリメータレンズ214、マ
ルチレンズ218を、OPベース300に組み込んだ段
階で、レーザダイオード211の回転角調整を行う。こ
のとき、調整用のミラー400を配し、コリメータレン
ズ214から出射した平行光がミラー400によって反
射されて復路に戻るようにする。また、ウォラストンプ
リズム217で分離される、I、Jに相当する反射光成
分を、外部に設けたディテクタ401,402で受光す
る。各ディテクタ401,402で得られる受光光量に
応じた電気信号は、測定回路403,404で数値化さ
れ、表示部405で受光光量のレベルとして表示され
る。作業者は、ウォラストンプリズム217で分離され
るI、Jに相当する反射光成分のレベルを表示部405
での表示により確認しながら、レーザダイオード211
の回転角調整を行う。そして光量レベルが同一となった
回転角において、レーザダイオード211をOPベース
300に接着等で回転不能状態に固定する。
【0105】なお、この手法の変形例として、対物レン
ズ215から出射した光を外部のレンズで平行光とし、
ミラーで反射させるようにしてもよい。つまり、OPベ
ース300に対物レンズ215(二軸機構)までを組み
込んだ時点でレーザダイオード211の回転角調整を行
う場合は、このようにすればよい。
【0106】[手法4]・・・往路のみで観測して調整
する。コリメータレンズ214から出射した光、もしく
は対物レンズ215から出射した光を、外部に設けた偏
光検波素子によって、I,Jに相当する光を分離する。
そして、そのI、Jに相当する各光成分の光量を観測す
る。例えば図11に示した、ディテクタ401,40
2、測定回路403,404、表示部405と同様の構
成を、上記の偏光検波素子に対応して設け、I、Jに相
当する各光成分の光量を観測する。作業者は、I、Jに
相当する反射光成分のレベルを確認しながら、レーザダ
イオード211の回転角調整を行う。そして光量レベル
が同一となった回転角において、レーザダイオード21
1をOPベース300に接着等で回転不能状態に固定す
る。但し、この手法4の場合は、ウォラストンプリズム
217の検波面の傾きについては補正されないため、レ
ーザダイオード211による偏光面の回りが大きく、ウ
ォラストンプリズム217の結晶面の傾きが問題になら
ないものである場合に有効である。
【0107】以上、本発明の実施の形態としての構成、
及び調整手法について説明してきたが、本発明の光ピッ
クアップとしての構成や調整手法はこれらに限定され
ず、各種の変形例が考えられる。また本発明の光ピック
アップは、磁気カー効果による偏光によって記録媒体か
ら情報を再生する光ピックアップとして広く各種装置に
適用できる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザ出力素子(レーザダイオード)をピックアップベー
スに取り付ける際に、レーザ出力素子の取付状態として
の回転角を、カー回転角の異なる2つの反射光情報
(I,J)のバランスが良好となる状態に調整するもの
としている。レーザ出力素子の取付状態としての回転角
を調整することは、短波長レーザ素子であって出射光の
偏光面の管理が難しいものであったとしても、実際に出
力されているレーザ光の偏光面に応じて最適状態に調整
できる。また、レーザ出力素子の取付状態としての回転
角を調整することは、ウォラストンプリズムなどの偏光
検波素子の取付状態としての回転角の状況に応じてレー
ザの偏光面を調整できることも意味し、つまり偏光検波
素子の取付状態によるI/Jバランスの悪化をキャンセ
ルできることにもなる。従って、出射光の偏光面の管理
や、偏光検波素子の取付状態の管理を高精度に行なうな
ど部品精度を厳しくすることなく、レーザ出力素子の取
付時の回転調整によって、I/Jバランスを最適化でき
ることになり、製造工程の著しい効率化を実現でき、ま
たコスト的な面で好適なものとなる。そして、I/Jバ
ランスが最適化できることで、再生信号における同相除
去が適正に行われ、ノイズやウォブリング成分の漏れ込
みが軽減されるため、情報再生性能としての良好な特性
を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に用いられるディスクの説
明図である。
【図2】実施の形態に用いられるディスクのトラック構
造の説明図である。
【図3】実施の形態に用いられるMD−DATA2、M
D3のトラックの説明図である。
【図4】実施の形態のディスクドライブ装置を有するビ
デオカメラのブロック図である。
【図5】実施の形態のディスクドライブ装置のブロック
図である。
【図6】実施の形態のディスクドライブ装置の光ピック
アップの構造例の説明図である。
【図7】実施の形態の光ピックアップのフォトディテク
タの説明図である。
【図8】実施の形態の光ピックアップの構造の説明図で
ある。
【図9】実施の形態の光ピックアップのピックアップベ
ースの平面図、底面図、側面図、正面図である。
【図10】実施の形態のピックアップベースへのレーザ
ダイオードの装着状態の説明図である。
【図11】実施の形態のレーザダイオード取付状態の調
整動作の説明図である。
【図12】レーザダイオードの回転角に対するI/Jバ
ランス特性の説明図である。
【図13】ウォラストンプリズムの回転角に対するI/
Jバランス特性の説明図である。
【図14】I/Jバランスに対するジッタ特性の説明図
である。
【符号の説明】
1 レンズブロック、2 カメラブロック、3 ビデオ
信号処理部、4 メディアドライブ部、5 デッキ部、
6 表示/画像/音声入出力部、6A 表示部、7 操
作部、8 外部インターフェイス、9 電源ブロック、
11 光学系、12 モータ部、22 サンプルホール
ド/AGC回路、23 A/Dコンバータ、24 タイ
ミングジェネレータ、25 カメラコントローラ、31
データ処理/システムコントロール回路、32 バッ
ファメモリ、33 ビデオ信号処理回路、34 メモ
リ、35 動き検出回路、36 メモリ、37 音声圧
縮エンコーダ/デコーダ、38 ビデオコントローラ、
41 MD3エンコーダ/デコーダ、42 バッファメ
モリ、43 A/D変換器、44 RF信号処理回路、
45 サーボ回路、46 ドライバコントローラ、51
ディスク、52 スピンドルモータ、53 光ピック
アップ、54 磁気ヘッド、55 スレッドモータ、6
1 ビデオD/Aコンバータ、62 表示コントロー
ラ、63 コンポジット信号処理回路、64 A/Dコ
ンバータ、65 D/Aコンバータ、66アンプ、10
1 RFアンプ、103 AGC/クランプ回路、10
4 イコライザ/PLL回路、105 ビタビデコー
ダ、106 RLL(1,7)復調回路、107 マト
リクスアンプ、108 ADIPバンドパスフィルタ、
110 ADIPデコーダ、111 CLVプロセッ
サ、112 サーボプロセッサ、113 サーボドライ
バ、114 データバス、115 スクランブル/ED
Cエンコード回路、116 ECC処理回路、117
デスクランブル/EDCデコード回路、118 RLL
(1,7)変調回路、119 磁気ヘッド駆動回路、1
20 レーザドライバ、121 転送クロック発生回
路、211 レーザダイオード、212 グレーティン
グ、213 ビームスプリッタ、214 コリメータレ
ンズ、215 対物レンズ、217 ウォラストンプリ
ズム、218マルチレンズ、219 フォトディテク
タ、300 OPベース、301 レーザ取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 AA07 CC07 HH01 KK01 KK20 5D119 AA12 AA38 BA01 BB05 FA34 JA25 NA02 5D789 AA12 AA38 BA01 BB05 FA34 JA25 NA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気記録媒体に対してレーザ光を照射
    し、その反射光としてカー回転角の異なる2つの反射光
    情報を検出する光ピックアップにおいて、 レーザ出力素子と、 対物レンズと、 少なくとも上記カー回転角の異なる2つの反射光情報を
    検出し、電気信号に変換するフォトディテクタと、 上記レーザ出力素子から出力されるレーザ光を上記対物
    レンズに導いて光磁気記録媒体に照射させ、また上記反
    射光を上記フォトディテクタに導くように配された複数
    の光学素子により成るとともに、上記光学素子として少
    なくとも上記カー回転角の異なる2つの反射光情報を検
    波する偏光検波素子を有する光学系と、 少なくとも上記レーザ出力素子、上記光学系、上記フォ
    トディテクタが配置されるピックアップベースと、 を備え、 上記レーザ出力素子の上記ピックアップベースに対する
    固定状態は、上記カー回転角の異なる2つの反射光情報
    の同相除去比が最適となるように、レーザ光軸に対して
    回転する方向に調整されていることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  2. 【請求項2】 光磁気記録媒体に対してレーザ出力素子
    から出力されたレーザ光を照射し、その反射光としてカ
    ー回転角の異なる2つの反射光情報を偏光検波素子によ
    り検波し、上記カー回転角の異なる2つの反射光情報を
    フォトディテクタで検出して電気信号に変換する光ピッ
    クアップの製造方法として、 少なくとも上記レーザ出力素子、上記偏光検波素子を含
    む光学系、上記フォトディテクタが配置されるピックア
    ップベースに対して、上記レーザ出力素子を固定する際
    に、上記カー回転角の異なる2つの反射光情報の同相除
    去比が最適となるように、上記レーザ出力素子自体を、
    レーザ光軸に対して回転する方向に調整して固定するこ
    とを特徴とする光ピックアップの製造方法。
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