JP2003176783A - バルブプレートの製造方法 - Google Patents

バルブプレートの製造方法

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JP2003176783A
JP2003176783A JP2001376287A JP2001376287A JP2003176783A JP 2003176783 A JP2003176783 A JP 2003176783A JP 2001376287 A JP2001376287 A JP 2001376287A JP 2001376287 A JP2001376287 A JP 2001376287A JP 2003176783 A JP2003176783 A JP 2003176783A
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valve
seat
valve plate
discharge
valve seat
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JP2001376287A
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Masaki Ota
太田  雅樹
Tomohiro Wakita
朋広 脇田
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Yoshinobu Ishigaki
佳伸 石垣
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁座を高精度に形成することが可能なバルブ
プレートの製造方法を提供すること。 【解決手段】 第1工程では、バルブプレート40の素
材40Wに対して、プレス加工によってポート32の形
成が行われる。第2工程では、バルブプレート素材40
Wに対して、弁座43の形成予定地Y側の面40bの研
磨が行われる。第3工程では、バルブプレート素材40
Wに対して、プレス加工によって弁座43の形成が行わ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機の吸入弁機
構及び吐出弁機構の少なくとも一方を構成するバルブプ
レートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブプレートとしては、例え
ば、特開平8−61240号公報に開示されたものが存
在する。すなわち、図6(a)及び図6(b)に示すよ
うに、同公報に開示されているバルブプレート101に
は、吐出弁110により開閉される吐出ポート102の
開口周囲に、吐出弁110用の弁座103が凸状に形成
されている。このように、弁座103を凸状とすること
で、吐出弁110とバルブプレート101との接触面積
を低減することができる。従って、吐出弁110と弁座
103の座面103aとの間に潤滑油膜が介在されるこ
とによる両者の貼り付きを抑制することができ、過圧縮
等の発生を防止することができる。
【0003】一般的に、前記バルブプレート101の製
造には、次のような手法が採用されている。すなわち、
バルブプレート素材に対して、ポート102及び弁座1
03を形成するプレス工程。プレス工程において発生し
たポート102の開口周囲の肉の大きな盛り上りの除去
や、バルブプレート素材の表面を仕上げるための研磨工
程。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、前述したバルブ
プレート素材の研磨工程においては、その前工程たるプ
レス工程で形成された弁座103の座面103aに対し
ても、研磨が施されることとなる。弁座103の座面1
03aに研磨が施されると、この座面103aの内外周
縁部にダレが生じる。このダレの発生具合を予測できる
のであれば、ダレ分を加味してプレス工程を行うこと
で、研磨工程の後においても所望面積の座面103aを
得ることができる。
【0005】ところが、研磨は、例えば砥石の弁座10
3に対する当接具合が毎回異なる等して、座面103a
のダレの発生量を予測することができない。従って、例
えば、ダレ量が少なく座面103aの面積が広過ぎる
と、前述した弁110の貼り付きの問題を解消すること
ができない。逆に、ダレ量が多く座面103aの面積が
狭すぎると、ガス漏れが生じて圧縮機の効率が悪化する
問題を生じてしまう。
【0006】本発明の目的は、弁座を高精度に形成する
ことが可能なバルブプレートの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明においては、研磨工程たる第2工程の
後に、プレス工程たる第3工程によって弁座の形成を行
っている。従って、研磨工程による影響を排除して、弁
座を高精度に形成することが可能となる。
【0008】請求項2の発明は請求項1において、第3
工程では、弁座の形成予定地の周囲をプレス加工によっ
て窪ませることで弁座を形成している。つまり、この形
成予定の周囲の窪みが、弁座を凸状たらしめている。こ
のようにすれば、弁座の座面をバルブプレートの端面と
面一とする設定も容易となる。弁座の座面をバルブプレ
ートの端面と面一とすれば、ポートの閉状態にて弁体が
弁座に対して傾斜されないため、両者間のシール性を良
好とすることができる。
【0009】請求項3の発明は請求項2において、第3
工程よりも前の工程において、弁座の形成予定地よりも
外側に環状溝を形成する。つまり、第3工程において
は、バルブプレート素材において環状溝よりも内側の領
域にプレス加工が施されることとなる。従って、第3工
程(プレス加工)中において弁座の形成予定地付近に作
用する応力を、環状溝内への肉の膨出によって逃がすこ
とができる。よって、例えばこの応力の作用による弁座
の座面の歪等を防止することができる。
【0010】請求項4の発明は請求項1において、第3
工程は、バルブプレート素材において弁座の形成予定地
をプレス加工によって盛り上がらせることよりなってい
る。このようにすれば、第3工程で用いられるプレス型
の形状を簡単とすることができる。
【0011】請求項5の発明は請求項4において、第3
工程よりも前の工程において、弁座の形成予定地を含む
この形成予定地よりも広い領域を窪ませる加工を行う。
従って、第3工程による弁座の形成予定地の盛り上りの
開始は、バルブプレートの端面よりも低い窪み内からと
なり、弁座の座面をバルブプレートの端面と面一とする
設定も容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、車両用空調装置
の冷凍サイクルを構成するピストン式の圧縮機におい
て、それに用いられるバルブプレートの製造方法に具体
化した第1及び第2実施形態について説明する。なお、
第2実施形態においては第1実施形態との相違点につい
てのみ説明し、同一又は相当部材には同じ番号を付して
説明を省略する。
【0013】○第1実施形態 (ピストン式の圧縮機)図1に示すように、シリンダブ
ロック11の前端には、フロントハウジング12が接合
されている。シリンダブロック11の後端には、吸入弁
機構18及び吐出弁機構19を備えた弁・ポート形成体
13を介して、リヤハウジング14が接合されている。
これら各部材11〜14は通しボルト17を介して締結
固定されている。なお、図面の左方を前方とし、右方を
後方とする。
【0014】前記シリンダブロック11とフロントハウ
ジング12とで囲まれた領域にはクランク室15が区画
されている。クランク室15内には駆動軸16が回転可
能に配設されている。駆動軸16は、車両の走行駆動源
である図示しないエンジンに作動連結されており、エン
ジンから動力の供給を受けて回転される。クランク室1
5内において駆動軸16には、斜板23が同期回転可能
に連結されている。
【0015】複数のシリンダボア11a(図面において
は一箇所のみ示す)は、前記シリンダブロック11にお
いて前後方向に貫通形成されている。片頭型のピストン
25は、各シリンダボア11aに往復動可能に収容され
ている。シリンダボア11aの前後開口は、弁・ポート
形成体13及びピストン25によって閉塞されており、
このシリンダボア11a内にはピストン25の往復動に
応じて体積変化する圧縮室26が区画されている。各ピ
ストン25は、シュー27を介して斜板23の外周部に
係留されている。従って、駆動軸16の回転にともなう
斜板23の回転が、シュー27を介してピストン25の
往復動に変換される。
【0016】前記リヤハウジング14内には、吸入室2
8及び吐出室29がそれぞれ区画形成されている。そし
て、吸入室28内の潤滑油を含んだ冷媒ガスは、各ピス
トン25の上死点位置から下死点側への移動により、弁
・ポート形成体13の吸入弁機構18を介して圧縮室2
6に吸入される。圧縮室26に吸入された冷媒ガスは、
ピストン25の下死点位置から上死点側への移動により
所定の圧力にまで圧縮され、弁・ポート形成体13の吐
出弁機構19を介して吐出室29に吐出される。
【0017】(弁・ポート形成体)図2(a)に示すよ
うに、前記弁・ポート形成体13は、吸入弁形成板3
5、鉄系金属からなるバルブプレート40、吐出弁形成
板36及びリテーナプレート37が、圧縮機の前方側か
ら後方側に向かって同順に重合配置されてなる。吸入弁
形成板35には、弁体としてのリード弁よりなる吸入弁
35aが備えられている。吐出弁形成板36には、弁体
としてのリード弁よりなる吐出弁36aが備えられてい
る。リテーナプレート37には、吐出弁36aの最大開
度を当接規定するリテーナ37aが備えられている。
【0018】前記バルブプレート40には、吸入弁35
aにより開閉される吸入ポート30が、吸入室28と圧
縮室26とを連通するようにして貫通形成されている。
バルブプレート40には、吐出弁36aにより開閉され
る吐出ポート32が、吐出室29と圧縮室26とを連通
するようにして貫通形成されている。
【0019】前記吸入弁形成板35の吸入弁35a、及
びバルブプレート40の吸入ポート30が、吸入弁機構
18を構成する。吐出弁形成板36の吐出弁36a、リ
テーナプレート37のリテーナ37a及びバルブプレー
ト40の吐出ポート32が吐出弁機構19を構成する。
【0020】図2(a)及び図2(b)に示すように、
前記バルブプレート40の前端面40aにおいて、吸入
ポート30の開口周囲の円環状領域には、凸状をなす吸
入弁用弁座41が形成されている。バルブプレート40
の後端面40bにおいて、吐出ポート32の開口周囲の
円環状領域には、凸状をなす吐出弁用弁座43が形成さ
れている。バルブプレート40の前後端面40a,40
bにおいて各弁座41,43の内周側及び外周側には、
各弁座41,43を凸状たらしめる窪み45,46が形
成されている。なお、図2(b)は、吐出弁機構19を
正面から見た図ではあるが、吸入弁機構18の正面図も
ほぼ同様に表せるため、吸入弁機構18に対応する部材
番号を括弧内に示してある。
【0021】前記バルブプレート40の前後端面40
a,40bにおいて、各弁座41,43を取り囲む領域
(外側の窪み45よりも外周側)には、それぞれ環状溝
としての円環溝42が、窪み45よりも深く形成されて
いる。バルブプレート40の前後端面40a,40bに
おいて、円環溝42及び外側の窪み45を境界とした内
外の領域は面一に設定されている。つまり、各弁座4
1,43の座面41a,43aは、バルブプレート40
の端面40a,40bと面一に設定されている。
【0022】このように、吸入弁用弁座41及び吐出弁
用弁座43をそれぞれ凸状とすることで、各弁座41,
43の座面41a,43aとそれに着座した各弁35
a,36aとの接触面積を低減することができる。従っ
て、各弁35a,36aと弁座41,43の座面41
a,43aとの間に潤滑油膜が介在されることによる、
両者の貼り付きを抑制することができる。よって、吸入
弁35aがバルブプレート40に貼り付くことによる圧
縮機の体積効率の低下や、吐出弁36aがバルブプレー
ト40に貼り付くことによる過圧縮の発生を防止するこ
とができる。
【0023】(バルブプレートの製造方法)前記バルブ
プレート40は、次の第1〜第3工程を経て製造され
る。以下には吐出ポート32及び吐出弁用弁座43の形
成についてのみ説明し、この吐出ポート32及び吐出弁
用弁座43の形成と同様の工程で行われる吸入ポート3
0及び吸入弁用弁座41の形成については説明を省略す
る。なお、吸入ポート30及び吸入弁用弁座41の第1
〜第3工程は、吐出ポート32及び吐出弁用弁座43の
同一工程と並行して行われる。
【0024】図3(a)に示すように、第1工程におい
ては、バルブプレート素材40Wに対して、吐出ポート
32及び円環溝42がプレス加工によって形成される。
図面には、このプレス加工に用いられるプレス型P1が
二点鎖線にて示されている。第1工程を経ることで凸状
たらしめられた、バルブプレート素材40Wの上面(後
にバルブプレート40の後端面となる面)40bにおい
て円環溝42よりも内側の領域は、吐出弁用弁座43の
形成予定地Y(後に座面43aとなる領域)を含んでな
おかつこの形成予定地Yよりも内外方向に広くなってい
る。
【0025】図3(b)に示すように、第2工程におい
ては、バルブプレート素材40Wの上面40bつまり吐
出弁用弁座43の形成予定地Y側の面40bに対して、
研磨処理が施される。この研磨処理は、第1工程(プレ
ス加工)において吐出ポート32の開口周囲に発生した
肉の大きな盛り上りの除去や、吸入ポート30(図2
(a)参照)の開口周囲のバリの除去や、全体の面仕上
げ等を目的とする。図面には、研磨処理に用いられる砥
石Gが二点鎖線にて示されている。
【0026】図3(c)に示すように、第3工程におい
ては、バルブプレート素材40Wに対して、吐出弁用弁
座43がプレス加工によって形成される。この吐出弁用
弁座43の形成は、第1工程において凸状たらしめられ
た円環溝42よりも内側の領域において、吐出弁用弁座
43の形成予定地Yを除く内外周領域に窪み45,46
を形成することで行われる。図面には、このプレス加工
に用いられるプレス型P2が二点鎖線にて示されてい
る。
【0027】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)研磨工程たる第2工程の後に、プレス工程たる第
3工程によって、吸入弁用弁座41及び吐出弁用弁座4
3の形成を行っている。従って、研磨工程による影響を
排除して弁座41,43を高精度に形成することができ
る。よって、例えば、弁座41,43の座面41a,4
3aの面積(シール面積)を従来よりも狭く設定するこ
とも容易であり、このようにすれば、各弁35a,36
aのバルブプレート40に対する貼り付きをより効果的
に抑制することができる。
【0028】(2)第3工程では、バルブプレート素材
40Wにおいて、弁座41,43の形成予定地Yの周囲
をプレス加工によって窪ませることで弁座41,43の
形成を行っている。従って、弁座41,43の座面41
a,43aを、バルブプレート40の端面40a,40
bと面一とする設定も容易となる。弁座41,43の座
面41a,43aをバルブプレート40の端面40a,
40bと面一とすれば、各ポート30,32の閉状態に
て、弁35a,36aが弁座41,43に対して傾斜さ
れないため、両者間のシール性を良好とすることができ
る。
【0029】(3)第3工程よりも前の工程において、
弁座41,43の形成予定地Yよりも外側に円環溝42
を形成している。従って、図3(c)に示すように、第
3工程(プレス加工)中において弁座41,43の形成
予定地Y付近に作用する応力を、円環溝42内への肉の
膨出Bによって逃がすことができる。よって、例えばこ
の応力の作用による弁座41,43の座面41a,43
aの歪等を防止することができる。
【0030】(4)円環溝42の形成は、第1工程にて
ポート30,32の形成と同時にプレス加工によって行
われる。従って、バルブプレート40の製造工程を簡素
化することができ、製造コストを削減できる。
【0031】○第2実施形態 (バルブプレート)図4(c)に示すように、本実施形
態のバルブプレート40は、吐出ポート32の開口周囲
の円環状領域に窪み48が形成されている。そして、こ
の窪み48内の一部が円環状に盛り上がっており、この
盛り上りが吐出弁用弁座43をなしている。なお、図示
しないが、吸入弁用弁座41も吐出弁用弁座43と同様
な構成である。
【0032】(バルブプレートの製造方法)前記バルブ
プレート40は、次の第1〜第3工程を経て製造され
る。以下には吐出ポート32及び吐出弁用弁座43の形
成についてのみ説明し、吐出ポート32及び吐出弁用弁
座43の形成と同様の工程で行われる吸入ポート30及
び吸入弁用弁座41の形成については説明を省略する。
なお、吸入ポート30及び吸入弁用弁座41の第1〜第
3工程は、吐出ポート32及び吐出弁用弁座43の同一
工程と並行して行われる。
【0033】図4(a)に示すように、第1工程におい
ては、バルブプレート素材40Wに対して、吐出ポート
32及び窪み48がプレス加工によって形成される。図
面には、このプレス加工に用いられるプレス型P3が二
点鎖線にて示されている。この第1工程を経て形成され
た窪み48は、吐出弁用弁座43の形成予定地Yを含ん
でなおかつこの形成予定地Yよりも内外周方向に広くな
っている。
【0034】図4(b)に示すように、第2工程におい
ては、上記第1実施形態と同様にして、バルブプレート
素材40Wの上面40bつまり吐出弁用弁座43の形成
予定地Y側の面40bに対して研磨処理が施される。
【0035】図4(c)に示すように、第3工程におい
ては、バルブプレート素材40Wに対して、吐出弁用弁
座43がプレス加工によって形成される。この吐出弁用
弁座43の形成は、第1工程において形成された窪み4
8内において、吐出弁用弁座43の形成予定地Yを盛り
上げることで行われる。図面には、このプレス加工に用
いられる、吐出ポート32よりも若干大径な円柱状のプ
レス型P4が二点鎖線にて示されている。このプレス型
P4の円柱端面を吐出ポート32の開口周囲に打ち付け
ることで、窪み48内においてプレス型P4の外周側に
は、吐出弁用弁座43がクレータの如く形成されること
となる。
【0036】本実施形態においては、第1実施形態の
(1)と同様の効果を奏する。その他にも次のような効
果を奏する。 (1)第3工程では、バルブプレート素材40Wにおい
て、弁座41,43の形成予定地Yをプレス加工によっ
て盛り上げることで、弁座41,43の形成を行ってい
る。従って、プレス型P4としては円柱状のシンプルな
形状のものでよく、型費を削減して製造コストを削減す
ることが可能となる。
【0037】(2)第3工程よりも前の工程において、
弁座41,43の形成予定地Yを含むこの形成予定地Y
よりも広い領域に窪み48を形成する。従って、第3工
程による弁座41,43の形成予定地Yの盛り上りの開
始は、バルブプレート40の端面40a,40bよりも
低い窪み48内からとなり、弁座41,43の座面41
a,43aをバルブプレート40の端面40a,40b
と面一にする設定も容易となる。弁座41,43の座面
41a,43aをバルブプレート40の端面40a,4
0bと面一とすれば、弁35a,36aと弁座41,4
3との間のシール性を良好とすることができる。
【0038】(3)窪み48の形成は、第1工程にてポ
ート30,32の形成と同時にプレス加工によって行わ
れる。従って、バルブプレート40の製造工程を簡素化
することができ、製造コストを削減できる。
【0039】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
例えば以下の態様でも実施できる。 ・上記第1実施形態を変更し、円環溝42の形成を、例
えば、第1工程(図3(a)参照)よりも前や、第1工
程(図3(a)参照)と第2工程(図3(b)参照)と
の間に行うこと。つまり、円環溝42の形成を、ポート
30,32の形成と別工程にて行うこと。なお、この場
合、円環溝42の形成はプレス加工に限定されるもので
はなく、例えば研削加工であってもよい。
【0040】・上記第2実施形態を変更し、窪み48の
形成を、例えば、第1工程(図4(a)参照)よりも前
や、第1工程(図4(a)参照)と第2工程(図4
(b)参照)との間に行うこと。つまり、窪み48の形
成を、ポート30,32の形成と別工程にて行うこと。
なお、この場合、窪み48の形成はプレス加工に限定さ
れるものではなく、例えば研削加工であってもよい。
【0041】・上記第2実施形態においては、弁座4
1,43の座面41a,43aがバルブプレート40の
端面40a,40bと面一に構成されていた。しかし、
これに限定されるものではなく、例えば、図5に示すよ
うに、弁座43(41)の座面43a(41a)をバル
ブプレート40の端面40b(40a)より高く設定し
てもよい。このようにすれば、バルブプレート40に窪
み48を形成する必要がなく、第1工程(図4(a)参
照)においてプレス型P3を簡単にして製造コストを削
減することが可能となる。
【0042】・上記各実施形態においては、片頭型のピ
ストン25を用いた圧縮機においてそのバルブプレート
40の製造方法に具体化されていた。しかしこれに限定
されるものではなく、両頭型のピストンを用いた圧縮機
においてそのバルブプレートの製造方法に具体化しても
よい。両頭型ピストンを用いた圧縮機においては、ハウ
ジングの後方側のみならず前方側にもシリンダボアが配
設されているため、前方側の弁・ポート形成体(吸入弁
機構及び吐出弁機構)を構成するバルブプレートに対し
ても、本発明のバルブプレートの製造方法を適用でき
る。
【0043】・駆動軸16と同期回転するロータリバル
ブを吸入弁機構に備えた圧縮機において、それに用いら
れるバルブプレート40の製造方法に具体化すること。
この場合、弁・ポート形成体13には吐出弁機構19の
みが備えられ、従って、バルブプレート40には、吐出
ポート32及び吐出弁用弁座43のみが備えられること
となる。
【0044】・本発明を、冷凍サイクル用以外の圧縮機
としての例えばエアコンプレッサ等に用いられるバルブ
プレートの製造方法に具体化すること。上記各実施形態
から把握できる技術的思想について記載する。
【0045】(1)前記弁体はリード弁よりなる請求項
1〜5のいずれかに記載のバルブプレートの製造方法 (2)前記環状溝は、第1工程にてポートと同時にプレ
ス加工される請求項3に記載のバルブプレートの製造方
法。
【0046】(3)前記窪みは、第1工程にてポートと
同時にプレス加工される請求項5に記載のバルブプレー
トの製造方法。
【0047】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、弁座を高精
度に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストン式圧縮機の断面図。
【図2】 (a)は図1の要部拡大図、(b)は吐出弁
機構の正面図。
【図3】 バルブプレートの製造工程を示す図であり、
(a)は第1工程、(b)は第2工程、(c)は第3工
程をそれぞれ示す。
【図4】 第2実施形態におけるバルブプレートの製造
工程を示す図であり、(a)は第1工程、(b)は第2
工程、(c)は第3工程をそれぞれ示す。
【図5】 別例を示す図。
【図6】 従来技術を示す図であり、(a)は吐出弁機
構の断面図、(b)は吐出弁機構の正面図。
【符号の説明】
18…吸入弁機構、19…吐出弁機構、30…ポートと
しての吸入ポート、32…ポートとしての吐出ポート、
35a…弁体としての吸入弁、36a…弁体としての吐
出弁、40…バルブプレート、40W…バルブプレート
素材、41…吸入弁用弁座、43…吐出弁用弁座、Y…
弁座の形成予定地。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽谷 知二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 石垣 佳伸 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB06 AC03 CC06 3H058 AA15 BB29 CB14 CB16 EE13 3H076 AA06 BB50 CC12 CC20 CC92 CC93

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の吸入弁機構及び吐出弁機構の少
    なくとも一方を構成するものであって、弁体により開閉
    されるポートと、ポートの開口周囲の環状領域に形成さ
    れた凸状の弁座とを備えたバルブプレートにおいて、 前記バルブプレートの素材に対して、プレス加工によっ
    てポートを形成する第1工程と、 前記バルブプレート素材において弁座の形成予定地側の
    面を研磨する第2工程と、 前記バルブプレート素材に対して、プレス加工によって
    弁座を形成する第3工程とからなることを特徴とするバ
    ルブプレートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程は、バルブプレート素材に
    おいて弁座の形成予定地の周囲をプレス加工によって窪
    ませることよりなる請求項1に記載のバルブプレートの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程よりも前の工程において、
    弁座の形成予定地よりも外側に環状溝を形成する請求項
    2に記載のバルブプレートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3工程は、バルブプレート素材に
    おいて弁座の形成予定地をプレス加工によって盛り上が
    らせることよりなる請求項1に記載のバルブプレートの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程よりも前の工程において、
    弁座の形成予定地を含むこの形成予定地よりも広い領域
    を窪ませる加工を行う請求項4に記載のバルブプレート
    の製造方法。
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