JP2011163177A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスケットの面圧を向上させてシール性を確保し、圧縮効率を向上することの可能な往復動型圧縮機を提供する。
【解決手段】シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介装され、シリンダボア(26)と連通する連通孔(28a)が形成されるとともに、所定箇所を肉抜きして肉抜き孔(28c)が形成されたシール部(28b)を有するガスケット(28)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、往復動型圧縮機に係り、詳しくは二酸化炭素冷媒を圧縮する密閉型の往復動型圧縮機に関するものである。
この種の往復動型圧縮機は、シリンダブロックにシリンダボアが一体に形成され、シリンダボア内にはピストンが往復可能に収容されている。また、シリンダボアをシールするシリンダガスケットが配設され、シリンダボアの開口を閉じるように、吸入弁を有する吸入弁形成板、吐出弁を有するバルブプレート、及び吸入室と吐出室とが形成されたシリンダヘッドが固定されている。そして、ピストンの往復運動に伴い吸入弁及び吐出弁が開閉されて、冷媒の吸入、圧縮、及び吐出の一連のプロセスが行われる。
ところで、このような往復動型圧縮機では、吸入、圧縮、及び吐出の一連のプロセスにより圧力の変動があるため、各部材の空間に冷媒ガスが溜まると圧力差が発生してシール部材に様々な悪影響を及ぼし、結果として圧縮に必要なシール性が確保できないという問題がある。
そこで、冷媒ガスを溜めないために、吸入弁形成板に連通路を形成し、シリンダボアから漏洩した冷媒ガスを吸入通路へ導く構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開平10−196536号公報
ところで、このような往復動型圧縮機では、シール性を確保するためにガスケットの面圧を向上させることが重要であり、面圧を向上させる方法の1つとしてガスケットの面積をより縮小することが挙げられる。
この点、上記特許文献1では、ガスケットに吸入通路及びシリンダボアの開口縁と対応する透孔を設けており、これにより必然的にガスケットの面積が縮小している。
しかしながら、このように吸入通路及び透孔を設けるだけでは、面積を十分に縮小できているとはいえず、面圧向上には不十分であるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、ガスケットの面圧を向上させてシール性を確保し、圧縮効率を向上することの可能な往復動型圧縮機を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、請求項1の往復動型圧縮機は、吸入した作動流体を圧縮し、圧縮された作動流体を吐出する往復動型圧縮機であって、シリンダブロックと、前記シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、前記シリンダボア内に収容されたピストンの駆動機構による前記シリンダボア内での往復運動に伴い前記シリンダボア内に吸入される作動流体を外部から流入させる吸入室と、前記ピストンの往復運動に伴い前記シリンダボア内で圧縮された作動流体を外部に吐出させる吐出室とが形成されたシリンダヘッドと、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に介装され、所定箇所を肉抜きして肉抜き孔が形成されたシール部を有するガスケットとを備えたことを特徴とする。
請求項2の往復動型圧縮機では、請求項1において、前記シリンダヘッドと前記ガスケットとの間に介挿され、前記吸入室に連通する吸入孔と前記吐出室に連通する吐出孔とが穿設されたバルブプレートと、該バルブプレートと前記シリンダヘッドとの間に介装され、前記吐出室の周囲をシールするシール部が形成された第2ガスケットと、前記ガスケット及び前記第2ガスケットがそれぞれ介装された前記シリンダブロックと前記バルブプレートと前記シリンダヘッドとを締結して固定する締結部材とをさらに備え、前記肉抜き孔は、前記締結部材の締結方向でみて前記第2ガスケットと重なり合わない部分を肉抜きして形成されることを特徴とする。
請求項3の往復動型圧縮機では、請求項1または2において、前記ガスケットのシール部には、前記肉抜き孔の内周部に形成される空間と前記ガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする。
請求項4の往復動型圧縮機では、請求項1または2において、前記ガスケットに面する前記シリンダブロックの一面には、前記肉抜き孔と前記ガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする。
請求項5の往復動型圧縮機では、請求項3または4において、前記バルブプレートと前記ガスケットとの間に介挿され、前記吸入孔を開閉する吸入弁が形成された吸入弁形成板をさらに備え、該吸入弁形成板側の前記バルブプレートの一面は、研磨されて平滑に形成されていることを特徴とする。
請求項1の往復動型圧縮機によれば、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介装され、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと連通する連通孔が形成されたガスケットは、所定箇所に肉抜きして肉抜き孔が形成されたシール部が形成されている。
これにより、ガスケットの面積が縮小されるので、ガスケットにかかる面圧が向上し、シリンダボア周囲をシールするガスケットのシール性を向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
請求項2の往復動型圧縮機によれば、シリンダヘッドとガスケットとの間に介挿されたバルブプレートとシリンダヘッドとの間に吐出室の周囲をシールする第2ガスケットが介装されて締結部材により固定されており、肉抜き孔は締結部材の締め付け方向でみてガスケットと第2ガスケットとが重なり合わない部分を肉抜きして形成されるので、ガスケットの面積がより縮小される。
従って、ガスケットにかかる面圧がより向上するので、シリンダボア周囲のシール性をより向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
また、ガスケット及び第2ガスケットのシール部は重合部を有するので、締結部材による押圧力が重合部を介してシリンダブロックまで伝わることにより、ガスケットのシール性をより向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
請求項3の往復動型圧縮機によれば、ガスケットのシール部には肉抜き孔の内周部とガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が設けられているので、組み付け時に肉抜き孔にエアが残留する場合でもエアを連通路によりガスケット外周部の空間へ逃がすことにより、吸入圧及び吐出圧による圧力の変動或いはガスケット周りの温度変化による肉抜き孔の内周部とガスケットの外周部間における圧力差の発生を抑え、周囲の部品への悪影響を防止することができる。従って、全体のシール性を確保することができ、圧縮効率を向上させることができる。
請求項4の往復動型圧縮機によれば、ガスケットに面するシリンダブロックの一面に、肉抜き孔とガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が形成されているので、肉抜き孔にエアが残留する場合でもエアを連通路によりガスケット外周部の空間へ逃がすことにより、吸入圧及び吐出圧による圧力の変動或いはガスケット周りの温度変化による肉抜き孔の内周部とガスケットの外周部間における圧力差の発生を抑え、周囲の部品への悪影響を防止し、全体のシール性を確保することができ、圧縮効率を向上させることができる。
請求項5の往復動型圧縮機によれば、バルブプレートとガスケットとの間に介挿された吸入弁形成板側に面するバルブプレートの一面は研磨されて平滑に形成されているので、バルブプレートと吸入弁形成板は平滑な金属面でシールされる。そして、ガスケットに形成された肉抜き孔の内周部とガスケットの外周部とが連通されているので肉抜き孔のエアを外周部の空間へ逃がすことができ、吸入圧及び吐出圧により圧力が変動し或いはガスケット周りの温度変化による肉抜き孔の内周部とガスケットの外周部間における圧力差の発生を抑え、肉抜き孔に対応する吸入弁形成板の変形を防止することができ、シール性を確保することができ、圧縮効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る往復動型圧縮機の縦断面図である。 図1の圧縮機構の要部拡大図である。 図2の分解構成図である。 図3のシリンダガスケットの拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明に係る密閉型の往復動型圧縮機(以下、圧縮機)1の縦断面図を示す。圧縮機1はレシプロ圧縮機やピストン圧縮機と称される容積式圧縮機に分類され、例えば自動販売機に組み込まれた図示しない冷凍サイクルの構成機器として使用される。
冷凍サイクルは、圧縮機1の作動流体としての冷媒が循環する経路を備え、冷媒には、例えば非可燃性の自然冷媒である二酸化炭素冷媒が用いられる。
図1に示すように、圧縮機1は密閉容器2を備え、密閉容器2内には、電動モータ4と、電動モータ4の駆動力が伝達される圧縮機構6とが収容されている。
電動モータ4は、給電により磁界を発生するステータ8と、ステータ8で発生した磁界により回転するロータ10とから構成され、ロータ10はステータ8の内側の同軸上に配置され、後述するクランクシャフト14の主軸部24に焼き嵌め固定されている。ステータ8には、密閉容器2に固定された電装部12、及び図示しないリード線を介して圧縮機1外から給電される。
図1に示すように、シリンダブロック16にはステータ8がフレーム36を介してボルト固定され、フレーム36は密閉容器2に固定されている。
詳しくは、電動モータ4及び圧縮機構6はフレーム36の下側の台座部38にて支持され、フレーム36は台座部38にて密閉容器2に固定されている。一方、フレーム36の上側の円筒部40においては、その内周面40aに主軸部24の軸受42が配置され、円筒部40の上端面40bにはロータ10のスラスト荷重を受けるスラストレースまたはスラストワッシャ等の軸受44が配置されている。
圧縮機構6は、クランクシャフト14、シリンダブロック16、ピストン18、コネクティングロッド20等から構成され、クランクシャフト14は偏心軸部22と主軸部24とから構成される。
詳しくは図2、3に示すように、シリンダブロック16には、シリンダボア26が一体に形成され、シリンダボア26の開口を閉じるように、シリンダブロック16側から順にシリンダガスケット(ガスケット)28、吸入弁形成板29、バルブプレート30、ヘッドガスケット(第2ガスケット)32、及びシリンダヘッド34が透孔31を介してボルト(締結部材)35によって押圧固定されている。ここで、シリンダガスケット28及びヘッドガスケット32は薄く伸ばした鉄基材に弾性ゴム部材をコーティングして形成されており、厚さは例えば0.3mmである。
図2に示すように、バルブプレート30は冷媒の吸入孔46と吐出孔48とを備え、吸入孔46、吐出孔48は吸入弁形成板29に形成された吸入弁50、バルブプレート30のヘッドガスケット32側に固定された吐出弁52によってそれぞれ開閉される。
シリンダヘッド34は冷媒の吸入室54、吐出室56を備え、ピストン18の圧縮行程において吐出弁52が開くことにより、吐出室56は吐出孔48を介してシリンダボア26と連通する。一方、ピストン18の吸入工程において吸入弁50が開くことにより、吸入室54は吸入孔46を介してシリンダボア26と連通する。
このように構成された圧縮機構6において、図3に図2の分解構成図を示すように、シリンダガスケット28には、シリンダブロック16に形成されたシリンダボア26と連通する連通孔28aが形成され、シリンダボア26の周囲をシールするとともにシリンダボア26に設けられた透孔31の周囲をシールするシール部28bが形成される。
シール部28bはボルト35の押圧が均等にかかるように肉抜きして形成されている。具体的には、シリンダガスケット28には、シリンダガスケット28及びヘッドガスケット32を重なり合わせた時に、ボルト35の締め付け方向でみて重なり合わない部分を肉抜きするようにして、肉抜き孔28cが形成されている。
そして、図4にシリンダガスケット28の拡大図を示すように、シール部28bのうち肉抜き孔28cより圧縮機構6周辺の空間57側の部分には、肉抜き孔28cと空間57とを連通する連通路28dが設けられている。
図3に戻り、吸入弁形成板29に形成された吸入弁50には、バルブプレート30に設けられた吐出孔48と連通する連通孔50aが穿設されている。
バルブプレート30の吸入弁形成板29側の一面は研磨されて平滑に形成されており、吸入弁形成板29はバルブプレート30に密着してシールされている。また、図示しないが、バルブプレート30のヘッドガスケット32側の他面には、吐出弁52がボルトにより貫通孔51を介して吸入弁形成板29、シリンダガスケット28とともにシリンダブロック16に固定されている。
ヘッドガスケット32には、バルブプレート30に形成された吸入孔46とシリンダヘッド34に形成された吸入室54とに連通する連通孔32aと、バルブプレート30に形成された吐出孔48とシリンダヘッド34に形成された吐出室56とに連通する連通孔32bとが形成されている。そして、シリンダヘッド34に設けられた吐出室56の周囲をシールするとともに、シリンダヘッド34に形成された透孔31の周囲をシールするシール部32cが形成される。
また、図1、2に示すように、密閉容器2には、吸入パイプ58と吐出パイプ60とが固定され、吸入及び吐出パイプ58、60の一端はシリンダヘッド34の吸入室54と吐出室56とにそれぞれ接続されている。吸入パイプ58及び吐出パイプ60の他端は、図示しない吸入マフラ、吐出マフラを介して冷凍サイクルに接続され、これらマフラは圧縮機1と冷凍サイクルとの間を流れる冷媒の脈動及び騒音を低減している。
コネクティングロッド20には、一端にクランクシャフト14の偏心軸部22が回転自在に連結される大端部62が設けられ、他端にピストン18が往復動自在に連結される小端部64が設けられている。小端部64はピストン18にピストンピン66にて連結され、ピストンピン66は固定ピン68によってピストン18から抜け止め措置が施されている。
この状態においてクランクシャフト14が回転すると、コネクティングロッド20がピストンピン66を支点として偏心軸部22の偏心回転と連動して揺動運動し、コネクティングロッド20の揺動運動に連動してピストン18がシリンダボア26内を往復運動する。
密閉容器2内には冷媒の主として吐出圧力が作用し、密閉容器2の内底部2aには、軸受42、44といった、電動モータ4及び圧縮機構6の各摺動部を潤滑する潤滑油が少量貯留されている。
クランクシャフト14内には偏心軸部22の下端面22aの略軸心位置から主軸部24の中途にかけて油路70が穿孔されている。油路70の下端にはオイルパイプ72が嵌合され、オイルパイプ72の先端は傾斜部74を経て密閉容器2内の内底部2aに形成された断面視凹状の油溜め部76まで延びている。
以下、このように構成された本発明に係る往復動型圧縮機の作用について説明する。
圧縮機1では、ステータ8に給電することによって主軸部24に固定されたロータ10が回転され、ひいてはクランクシャフト14が回転され、コネクティングロッド20を介しピストン18がシリンダボア26内で往復運動する。そして、このピストン18の往復運動により、冷凍サイクルからシリンダボア26へ冷媒が吸入され、この冷媒はシリンダボア26で圧縮され、さらに冷凍サイクルへ吐出される。
詳しくは、シリンダボア26内の圧力が冷媒の吸入圧力以下になると、シリンダボア26内の圧力と吸入室54内の圧力との差に応じて吸入弁50が開く。そして、冷凍サイクルの冷媒は、吸入パイプ58を経て吸入室54に導かれ、吸入孔46を経てシリンダボア26内に吸入される。
次に、ピストン18がシリンダボア26の容積を減少する方向に動作し、シリンダボア26内の冷媒が圧縮され、シリンダボア26内の圧力が冷媒の吐出圧力を超えると、シリンダボア26内の圧力と吐出室56内の圧力との差により吐出弁52が開く。そして、圧縮された冷媒は、吐出孔48を経て吐出室56に導かれ、吐出パイプ60を経て冷凍サイクルに吐出される。
このようにピストン18がシリンダボア26内を往復運動することにより冷媒は圧縮されるが、上述したように、シリンダガスケット28は、シリンダガスケット28にかかるボルト35の押圧が均等になるように肉抜きしたシール部28bが形成され、さらにヘッドガスケット32との重合部以外を肉抜きした肉抜き孔28cが形成されている。これにより、シリンダガスケット28は形成された肉抜き孔28cにより面積が縮小され、シリンダガスケット28が受ける面圧が向上することにより、シール性を向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
また、シリンダガスケット28はヘッドガスケット32と重なり合うシール部28bを有しているので、ボルト35でシリンダガスケット28、吸入弁形成板29、バルブプレート30、ヘッドガスケット32、及びシリンダヘッド34を押圧固定した時に、シリンダガスケット28のシール部28bとヘッドガスケット32のシール部32cとが吸入弁形成板29及びバルブプレート30を介して重なり合うこととなる。これにより、シリンダブロックにボルト35による押圧力が確実に伝わりシリンダガスケット28の面圧を向上させることができるので、シリンダガスケット28のシール性をより向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
さらに、肉抜き孔28cには、空間57と連通する連通路28dが設けられていることにより、組み付け時に肉抜き孔28cにエアが残留する場合でも連通路28dからエアを空間57へ抜くことができるので、特に二酸化炭素冷媒を使用することにより他の冷媒よりも高圧になる吸入圧や吐出圧による圧力の変動やシリンダガスケット28周りの温度変化により空間57と肉抜き孔28cの内周部とで圧力差が生じてしまうことが防止される。これにより、冷媒の吸入圧や吐出圧が作用し或いはシリンダガスケット28周りの温度変化が生じても吸入弁形成板29の肉抜き孔28cに対応する部分が圧力差により変形してしまうことを防止することができ、吸入弁形成板29とバルブプレート30とのシール性が低下してしまうことを防止することができるとともに、シリンダガスケット28の面圧が確保されることによりシール性を向上させることができ、圧縮効率を向上させることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態ではシリンダガスケット28に連通路28dを形成したが、肉抜き孔28cのエアを空間57へ抜くことができればよく、シリンダガスケット28に面した側のシリンダブロック16の一面または吸入弁形成板29の一面に肉抜き孔28cから空間57へ連通する連通路を形成してもよい。
また、上記実施形態では、電動の往復動型圧縮機を例に説明したが、電動には限られない。
また、上記実施形態では密閉型の往復動型圧縮機を例に説明したが、開放型の往復動型圧縮機にも適用可能である。
1 圧縮機
26 シリンダボア
28 シリンダガスケット(ガスケット)
28a 連通孔
28b シール部
28c 肉抜き孔
28d 連通路
29 吸入弁形成板
30 バルブプレート
32 ヘッドガスケット(第2ガスケット)
32c シール部
34 シリンダヘッド

Claims (5)

  1. 吸入した作動流体を圧縮し、圧縮された作動流体を吐出する往復動型圧縮機であって、
    シリンダブロックと、
    前記シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、
    前記シリンダボア内に収容されたピストンの駆動機構による前記シリンダボア内での往復運動に伴い前記シリンダボア内に吸入される作動流体を外部から流入させる吸入室と、前記ピストンの往復運動に伴い前記シリンダボア内で圧縮された作動流体を外部に吐出させる吐出室とが形成されたシリンダヘッドと、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの間に介装され、所定箇所を肉抜きして肉抜き孔が形成されたシール部を有するガスケットと、
    を備えたことを特徴とする往復動型圧縮機。
  2. 前記シリンダヘッドと前記ガスケットとの間に介挿され、前記吸入室に連通する吸入孔と前記吐出室に連通する吐出孔とが穿設されたバルブプレートと、
    該バルブプレートと前記シリンダヘッドとの間に介装され、前記吐出室の周囲をシールするシール部が形成された第2ガスケットと、
    前記ガスケット及び前記第2ガスケットがそれぞれ介装された前記シリンダブロックと前記バルブプレートと前記シリンダヘッドとを締結して固定する締結部材とをさらに備え、
    前記肉抜き孔は、前記締結部材の締結方向でみて前記第2ガスケットと重なり合わない部分を肉抜きして形成されることを特徴とする、請求項1に記載の往復動型圧縮機。
  3. 前記ガスケットのシール部には、前記肉抜き孔の内周部に形成される空間と前記ガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の往復動型圧縮機。
  4. 前記ガスケットに面する前記シリンダブロックの一面には、前記肉抜き孔と前記ガスケットの外周部の空間とを連通する連通路が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の往復動型圧縮機。
  5. 前記バルブプレートと前記ガスケットとの間に介挿され、前記吸入孔を開閉する吸入弁が形成された吸入弁形成板をさらに備え、
    該吸入弁形成板側の前記バルブプレートの一面は、研磨されて平滑に形成されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の往復動型圧縮機。
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