JP2003176373A - ポリオレフィン樹脂製積層フィルム - Google Patents

ポリオレフィン樹脂製積層フィルム

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JP2003176373A
JP2003176373A JP2002283380A JP2002283380A JP2003176373A JP 2003176373 A JP2003176373 A JP 2003176373A JP 2002283380 A JP2002283380 A JP 2002283380A JP 2002283380 A JP2002283380 A JP 2002283380A JP 2003176373 A JP2003176373 A JP 2003176373A
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雄二 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密着性に優れ、カール、ソリがなく、耐傷付
き性、曲面追従性、耐溶剤性、カット性、耐候性等の諸
性能に優れるポリオレフィン樹脂製積層フィルムの提
供。 【解決手段】 厚さが60〜200μmのポリオレフィ
ン樹脂層の少なくとも片面に、アクリル系ポリオールま
たはアクリル−ウレタン系ポリオールのいずれか1種以
上と、脂肪族、脂環族あるいは芳香族ジイソシアネート
重合体または該ジイソシアネート重合体のアダクト体の
いずれか1種以上との架橋体からなる厚さ0.3〜5μ
mの塗膜層が積層されてなる積層フィルムであって、か
つ該積層フィルムの引張弾性率(JIS K 712
7)が300〜900MPaであるポリオレフィン樹脂
製積層フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療用や工業用の
粘着フィルム(テープ)、看板や各種部品等への貼り付
けを目的とするステッカーやラベル等のマーキングフィ
ルム等の装飾用粘着フィルム向けの基材フィルムとして
適する、特にマーキングフィルムの基材フィルムとして
好適なポリオレフィン樹脂製積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッカー、ラベル等のマーキン
グフィルム等の粘着フィルムとしては、着色性、加工
性、耐傷付き性、耐候性等が優れるポリ塩化ビニル樹脂
製フィルムが多用されてきた。しかし、近年廃棄物処理
に関わる処理コストの低減等環境負荷の小さい材料への
代替が要望されている。
【0003】ポリオレフィン樹脂製マーキングフィルム
としては、特開平8−157780、特開2000−2
65126等が公知である。前者には、ポリオレフィン
樹脂100重量部に対し酸化チタン5〜30重量部、更
に紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物及び有機リ
ン酸部分エステル金属塩の少なくとも1種を配合したポ
リオレフィン樹脂製基材フィルムにアクリル系印刷イン
キにて印刷層を積層するマーキングフィルムが提案され
ている。後者には特定のポリオレフィン樹脂を用いたポ
リオレフィン樹脂製基材フィルム上に顔料0.5〜20
0重量部を含む塗膜層を積層するマーキングフィルムが
提案されており、何れも当分野で要求される多色品種に
対応する合理的な手法として有効である。
【0004】しかし、両者共、積層する塗膜層に顔料等
を添加混合し着色する手法であることから、着色性(色
相)を満足する為には塗膜層中に多量の顔料を添加混合
しなければならず、又、塗膜層厚みを5〜40μm程度
と厚くしなければならない欠点を有する。多量の顔料混
合は、塗膜層に微小ボイドを形成し易く、又バインダー
樹脂との界面密着性が不充分なことから屋外使用時にク
ラック発生の原因となって著しく耐候性等を悪化させ
る。また、塗膜層が厚くなると乾燥性を著しく悪化させ
塗膜層中の微小ボイドの生成や、基材フィルム中の残留
溶剤量が軽減できないばかりか、マーキングフィルムを
被着体に貼り付け後にソリやカールの原因となって、粘
着面で剥離するトラブルとなりうる欠点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題の
ないマーキングフィルム等の各種粘着フィルム用の基材
フィルムを提供することを目的とし、具体的には、密着
性、耐傷付き性、耐溶剤性、カット性、耐候性等が良好
なポリオレフィン樹脂製積層フィルムを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
とするところは、(1)厚さが60〜200μmのポリ
オレフィン樹脂層の少なくとも片面に、アクリル系ポリ
オールまたはアクリル−ウレタン系ポリオールのいずれ
か1種以上と、脂肪族、脂環族あるいは芳香族ジイソシ
アネート重合体または該ジイソシアネート重合体のアダ
クト体のいずれか1種以上との架橋体からなる厚さ0.
3〜5μmの塗膜層が積層されてなる積層フィルムであ
って、かつ該積層フィルムの引張弾性率(JIS K
7127)が300〜900MPaであるポリオレフィ
ン樹脂製積層フィルム、(2)塗膜層が、該塗膜層中の
樹脂成分100重量部当たりメチルエチルケトン可溶の
紫外線吸収剤またはヒンダードアミン系光安定剤のいず
れか1種以上を5〜30重量部含有する上記(1)に記
載のポリオレフィン樹脂製積層フィルム、(3)アクリ
ル系ポリオールが(a)メチルメタクリレート、(b)
ヒドロキシエチルアクリレートまたはヒドロキシエチル
メタクリレート及び(c)2−エチルヘキシルアクリレ
ートを主成分とする共重合体であって、該共重合体のガ
ラス転移温度(Tg)が30〜80℃である上記(1)
または(2)に記載のポリオレフィン樹脂製積層フィル
ム、(4)アクリル−ウレタン系ポリオールがラジカル
重合性不飽和単量体と有機ジイソシアネート及び高分子
量ポリオールとを共重合して得られる変性ウレタン樹脂
であって、重量平均分子量が5000〜200000で
ある上記(1)〜(3)のいずれかに記載のポリオレフ
ィン樹脂製積層フィルム、(5)ポリオレフィン樹脂層
中のポリオレフィン樹脂が、ホモポリプロピレン、ラン
ダムポリプロピレン及びエラストマーからなる上記
(1)〜(4)のいずれかに記載のポリオレフィン樹脂
製積層フィルム、(6)ポリオレフィン樹脂層が着色層
である上記(1)〜(5)のいずれかに記載のポリオレ
フィン樹脂製積層フィルム、(7)着色層が内層、中間
層及び外層を有し、該中間層の厚さが該着色層全体の厚
さの50%以上であり、かつ該中間層がポリオレフィン
樹脂100重量部に対しカーボンブラック顔料を0.1
〜5.0重量部配合した組成物よりなる層である上記
(6)に記載のポリオレフィン樹脂製積層フィルム及び
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載のポリオフ
ィン樹脂製積層フィルムからなるマーキングフィルム用
基材フィルムに存する。
【0007】以下、本発明の詳細を説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の厚さ60〜200μmの
ポリオレフィン樹脂層(以下「基材層」と記す)に用い
るポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン樹脂及び
/またはポリプロピレン樹脂や、これらと各種オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラス
トマー及びジエン系ゴム等からなる群から選ばれる1種
以上のエラストマーを併用混合したものが挙げられる。
これらの樹脂成分の配合量は、ポリエチレン樹脂及び/
またはポリプロピレン樹脂90〜50重量部に対しエラ
ストマーが50〜10重量部であるのが好ましい。
【0009】ポリエチレン樹脂としては、エチレンの単
独重合体、エチレンを主成分としたエチレンと共重合可
能な他の単量体との共重合体(低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセ
ン触媒を用いて重合して得られたエチレン−α−オレフ
ィン共重合体であるメタロセン系ポリエチレン等)及び
これらの混合物等が挙げられる。
【0010】ポリプロピレン樹脂としては、プロピレン
の単独重合体(ホモポリプロピレン)、共重合体及びこ
れらの混合物が挙げられる。該共重合体としてはプロピ
レンとエチレンまたはα−オレフィンとのランダム共重
合体(ランダムポリプロピレン)、またはブロック共重
合体(ブロックポリプロピレン)、或いはポリオレフィ
ン系の共重合体を幹ポリマーとしたプロピレンのグラフ
ト共重合体(グラフトポリプロピレン)等が挙げられ
る。中でも、フィルムの柔軟性が優れている点でランダ
ムポリプロピレンを主成分として使用することが好まし
い。
【0011】このプロピレンと共重合可能なα−オレフ
ィンとしては、炭素原子数が4〜12のものが好まし
く、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−デセン等が挙げられ、その1種または2種
以上の混合物が用いられる。通常、α−オレフィンの混
合割合はプロピレンに対して1〜10重量%である。
【0012】オレフィン系熱可塑性エラストマーとして
は、結晶融解熱(△H)が100g/J以下である低結
晶性のプロピレン単独重合体等のプロピレン系熱可塑性
エラストマーやエチレン−プロピレン共重合ゴム及び低
密度メタロセン系ポリエチレン、特許第2912283
号に記載の無定形弾性プロピレン系ホモポリマーや多段
重合法によって得られるゴム成分を均一微粒分散したリ
アクタータイプのポリプロピレン等が挙げられる。
【0013】尚、結晶融解熱(△H)とは、示差走査熱
量計(DSC)を用いて、樹脂を一度融解点以上にして
溶融した後、10℃/分の速度で冷却した時のDSCチ
ャート上の結晶ピーク面積より計算した値のことであ
る。
【0014】スチレン系熱可塑性エラストマーとして
は、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体やスチレン−イソプレン共重合
ゴム等が挙げられる。中でもスチレン−ブタジエン共重
合ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体等のス
チレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマーが好まし
い。
【0015】スチレン系熱可塑性エラストマーは水素添
加されたものが好ましい。
【0016】ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン−ブタジエン
共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム、アクリロニトリル−イソプレン共重合ゴム等が挙げ
られる。
【0017】本発明に用いるポリオレフィン樹脂には、
顔料等の着色剤を添加して基材層を着色層とすることが
でき、更にその他、必要に応じて他の合成樹脂や酸化防
止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤(H
ALS)等の耐候性助剤、充填剤、スリップ剤(滑
剤)、アンチブロッキング剤等をその目的・性能を損な
わない範囲内で添加することが出来る。
【0018】特に、耐候性助剤として添加するヒンダー
ドアミン系光安定剤は、ポリオレフィン樹脂フィルムに
添加した場合、経時でのブリードアウトが問題になる場
合があるため、分子量が10000以上であることが好
ましく、例えばN,N’,N”,N’”−テトラキス−
(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチルー2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)
−トリアジン−2−イル)4,7−ジアザデカン−1,
10−ジアミン、ジブチルアミン・1,3,5−トリア
ジン・N,N'−ビス(2,2,6,6,テトラメチル
−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンと
N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペジル)
ブチルアミンの重縮合物、ポリ((6−1,1,3,
3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ))、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノール
の重合物、1,6−ヘキサジアミン,N,N'−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル)4−ピペリジル)重
合体、2,4−ジクロロ−6−(モルフォリル)1,
3,5−トリアジン等が挙げられる。
【0019】また紫外線吸収剤についても、同様にポリ
オレフィン樹脂フィルムに添加した場合、ブリードアウ
トし難いものが好ましく、分子量350以上のもの、例
えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
4,6ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1
−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2,4−
ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリア
ゾール−2−イル)フェノール、2−(2Hベンゾトリ
アゾール−2−イル)−4−オクチルフェノール2量
体、2−(4,6−ビス(2,4チジメチルフェニル)
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(オクチ
ルオキシ)フェノール、2−(4,6−ジフェニル−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−(ヘキシル
オキシ)フェノール等が挙げられる。
【0020】ポリオレフィン樹脂に上記した添加剤等を
必要に応じて配合し、これを例えば、Tダイ押出成形
法、インフレーション成形法、カレンダー成形法等公知
のフィルム成形法により成形することにより基材層(フ
ィルム)を製造することができる。
【0021】基材層は単層でも複層でもよいが、基材層
が内層、中間層、外層を有する場合、各層の積層方法と
しては、成形した個々の層(フィルム)をラミネーター
を用いて貼り合わせる方法やフィルム成形と同時に圧着
ラミネートする方法を用いることが出来るが、多層Tダ
イ押出成形法によって成形と同時に積層フィルムを作成
するのが工程数も減らすことができて特に好ましい。
【0022】基材層は厚さが60μm未満だと塗工処理
時に溶剤で基材層が膨潤し張力シワを生じ易い等加工性
を著しく悪化する。また、200μmを超えると該層の
剛性が大きくなり過ぎ曲面追従性を悪化させるので好ま
しくない。
【0023】基材層としては、特に、内層/中間層/外
層の積層構成を少なくとも有し、中間層の厚さが該フィ
ルム全体の厚さの50%以上である複層であるのが好ま
しく、更に、基材層が着色層の場合は、該中間層が着色
されているのが生産性や隠蔽性、耐候性の面から好まし
く、この場合、該中間層がポリオレフィン樹脂100重
量部に対し好ましくは0.1〜5.0重量部、更に好ま
しくは0.2〜4.0重量部のカーボンブラック顔料等
の着色剤を配合した組成物よりなる層であるのが隠蔽性
及び物性面を満足する点で最も好ましい。
【0024】基材層は引張弾性率が200〜900MP
aであるのが好ましい。
【0025】更に、基材層の少なくとも片側表面の粗さ
(中心線平均粗さ(Ra) JISB 0601)が
0.01〜3μmであるのが好ましい。0.01μm未
満だと塗膜層との接着性が劣る恐れがあり、3μmを超
えると、表面が高光沢であるポリオレフィン樹脂積層フ
ィルムが得られ難い。
【0026】本発明の基材層は塗膜層との初期及び長期
密着性を満足する為に、基材層の表面に易接着処理を施
すのが好ましい。
【0027】易接着処理としては、公知のコロナ放電処
理、プラズマ処理、オゾン処理、火炎処理等の方法が挙
げられ、処理条件は基材層の組成及びヌレ指数(JIS
K6768)を考慮し適宜選択が必要で、塗膜層形成
時の基材層の易接着処理面のヌレ指数を最低でも370
μN、若しくはそれ以上に確保すれば良い。
【0028】基材層、好ましくは易接着処理を施した基
材層の少なくとも片面上には、アクリル系ポリオールま
たはアクリル−ウレタン系ポリオールのいずれか1種以
上、すなわちアクリル系ポリオール及びアクリル−ウレ
タン系ポリオールからなる群から選ばれる1種以上(主
剤)と、脂肪族、脂環族あるいは芳香族ジイソシアネー
ト重合体または該ジイソシアネート重合体のアダクト
体、すなわち脂肪族ジイソシアネート重合体、脂環族ジ
イソシアネート重合体、芳香族ジイソシアネート重合体
及びこれらのジイソシアネート重合体のアダクト体から
なる群から選ばれる1種以上(架橋剤)との架橋体から
なる厚さ0.3〜5μmの塗膜層が設けられている。
【0029】アクリル系ポリオールとしては、ヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
トまたはヒドロキシプロピルメタクリレート等のヒドロ
キシアルキルアクリレートまたはヒドロキシアルキルメ
タクリレート(以下、アクリレートとメタクリレートと
を合わせて(メタ)アクリレートと記す)等の水酸基を
有するアクリル系単量体を必須成分とし、これらから選
ばれる1種以上と、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、イソプロピルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、イソプロピルメタクリレート及びブチルメタ
クリレートから選ばれるの1種以上との混合物を公知の
方法で重合して得られるポリオールが挙げられる。
【0030】各単量体の選択、混合割合は任意に決める
ことができるが、アクリル系ポリオールとしては(a)
メチルメタクリレート、(b)ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート及び(c)2−エチルヘキシルアクリ
レ−トを主成分とする共重合体、特に、メチルメタクリ
レートが30〜70重量%と、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート5〜20重量%(ただしメチルメタク
リレートとヒドロキシエチル(メタ)アクリとの合計量
は40〜80重量%である)及び2−エチルヘキシルア
クリレ−ト20〜60重量%からなる混合物を共重合し
て得られるガラス転移温度(Tg)が30〜80℃の高
分子量ポリオールが特に好ましい。
【0031】Tgが30℃未満だと架橋後の塗膜層強度
が低下し、耐溶剤性、耐傷付き性が不充分となる恐れが
ある。また80℃を超えると基材層との密着性低下や屋
外使用時のクラック発生原因となるので好ましくない。
【0032】アクリル−ウレタン系ポリオールとして
は、ラジカル重合性不飽和単量体と有機ジイソシアネー
ト及び高分子ポリオールとを共重合して得られる変性ウ
レタン樹脂が挙げられる。該変性ウレタン樹脂として
は、重量平均分子量が5000〜200000のものが
好ましい。
【0033】重量平均分子量が5000未満だと塗膜層
強度が低く、200000を超えると塗膜層中で相分離
が起こり実用上問題となる場合がある。
【0034】有機ジイソシアネートとしてはヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシ
アネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の脂肪族
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IP
DI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソ
シアネート)(H12MDI)、ω,ω′−ジイソシア
ネートジメチルシクロヘキサン等の脂環族ジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシ
リレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ナフ
タレン−1,5−ジイソシアネート、トリジンジイソシ
アネート等の芳香族ジイソシアネート等及びこれらの2
種類以上の混合物が挙げられる。
【0035】これらの中で、密着性、機械強度を重視す
る場合には、MDI 等の芳香族ジイソシアネート、耐
候性を重視する場合にはIPDI等の脂環族ジイソシア
ネート、水添MDI等の芳香族ジイソシアネートが好ま
しい。
【0036】高分子量ポリオールとしてはポリエーテル
グリコール、ポリエステルグリコール、ポリエーテルエ
ステルグリコール、ポリカーボネートグリコール、ポリ
オレフィングリコール、シリコンポリオール等が挙げら
れる。ポリエーテルグリコールとしては環状エーテルを
開環重合して得られるもの、例えばポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール等が挙げられる。ポリエステルグリコールと
してはジカルボン酸(コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、フタル酸等)またはその無水物と低分子量ジオール
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチ
レングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3
−ペンタンジオール、3,3−ジメチロールヘプタン、
1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビスヒドロ
キシエトキシベンゼン等)との重縮合によって得られる
もの、例えばポリエチレンアジペート、ポリプロピレン
アジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチ
レンアジペート、ポリブチレンセバケート等、低分子量
ジオールへのラクトンの開環重合によって得られるも
の、例えばポリカプロラクトン、ポリメチルバレロラク
トン等が挙げられる。ポリエーテルエステルグリコール
としてはポリエステルグリコールに環状エーテルを開環
重合したもの、ポリエーテルグリコールとジカルボン酸
とを重縮合したもの、例えばポリ(ポリテトラメチレン
エーテル)アジペート等が挙げられる。ポリカーボネー
トグリコールとしては低分子量ジオールとアルキレンカ
ーボネートまたはジアルキルカーボネートとから脱グリ
コールまたは脱アルコールによって得られるポリブチレ
ンカーボネート、ポリヘキサメチレンカーボネート、ポ
リ(3−メチル−1,5−ペンチレン)カーボネート等
が挙げられる。ポリオレフィングリコールとしてはポリ
ブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオー
ル、ポリイソプレンポリオール等が挙げられる。シリコ
ンポリオールとしてはポリジメチルシロキサンポリオー
ル等が挙げられる。
【0037】また、高分子量ポリオールとしては上記に
例示したものの2種類以上の混合物も挙げられる。
【0038】これらの中でも耐候性の点からはポリカー
ボネートグリコール、密着性の点からはポリエステルグ
リコール及びこれらの混合物が好ましい。
【0039】高分子量ポリオールの重量平均分子量は通
常、200〜10000、好ましくは500〜6000
である。分子量が小さすぎる塗膜層の柔軟性が乏しく、
分子量が大きすぎると密着性が低下する傾向にある。有
機ジイソシアネートと高分子量ポリオール反応仕込量は
NCO/OHモル比で通常、1.01〜10、好ましく
は1.5〜5である。この比が小さすぎるとハードセグ
メント量が少なく耐摩耗性が低い。一方、大きすぎると
溶解性が乏しく、また粘度も高くなりすぎる傾向にあ
る。
【0040】ラジカル重合性不飽和単量体としては、ア
リルアルコール、アリルアミン、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンモノアリルエーテル、トリメチロールプ
ロパンモノ(メタ)アクリレート等、及びこれらのε−
カプロラクトン付加物、γ−メチルバレロラクトン付加
物、エチレンオキシド付加物、プロピレンオキシド付加
物等が挙げられる。また、これらの2種類以上の混合物
でもよい。中でも2個以上の活性水素と1個のラジカル
重合性二重結合とを同一分子内に有する化合物を用いる
ことにより、ウレタン樹脂主鎖中にペンダント状のラジ
カル重合性二重結合を導入することができ、ポリウレタ
ン鎖にポリマーがペンダント状にグラフト鎖として導入
することが可能となり、ウレタン樹脂本来の性質を生か
して欠点を他のポリマーで補うのに有効である。ラジカ
ル重合性二重結合のウレタン樹脂中における含有量は通
常、1〜200μeq/g、好ましくは10〜150μ
eq/g、更に好ましくは20〜100μeq/gであ
る。二重結合の含有量が1μeq/g未満、すなわち分
子量1000000当たりに1個未満では相溶性が不十
分で溶液性状、塗膜層性状が不良となる場合がある。ま
た、二重結合の含有量が200μeq/gを超える場
合、すなわち分子量5000当たりに1個より多いと、
反応上2官能の比率が高く、ラジカル重合時に3次元化
しやすくなる傾向がある。アクリル系ポリオール及びア
クリル−ウレタン系ポリオールからなる群から選ばれる
1種以上と反応して塗膜層を形成する脂肪族、脂環族あ
るいは芳香族ジイソシアネート重合体としては、上記の
アクリル−ウレタン系ポリオールの説明において挙げた
イソシアネート化合物が挙げられ、アダクト体として
は、前述のジイソシアネートとエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ヘキサントリオール、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート等とを付加重合したア
ダクト体が挙げられる。
【0041】アクリル系ポリオール及びアクリル−ウレ
タン系ポリオールからなる群から選ばれる1種以上(主
剤)と脂肪族ジイソシアネート重合体、脂環族ジイソシ
アネート重合体、芳香族ジイソシアネート重合体及びこ
れらのジイソシアネート重合体のアダクト体からなる群
から選ばれる1種以上(架橋剤)との混合比は、通常主
剤100重量部に対し架橋剤を5〜50重量部、好まし
くは10〜30重量部使用する。
【0042】本発明のポリオレフィン樹脂製積層フィル
ムは、屋外での長期及び過酷な条件下での耐候性を満足
する目的で塗膜層に紫外線吸収剤及び/またはヒンダー
ドアミン系光安定剤を含有するのが好ましい。
【0043】紫外線吸収剤としては、2−(2'−ヒド
ロキシ−3'ラウリル−5'−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフ
ェニル]プロピオネート−ポリエチレングリコールの縮
合物、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導体等
が挙げられ、ヒンダードアミン系光安定剤としては、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)セバケート、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロ
キシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物及びポリ[{6−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレ
ン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ}]等が挙げられる。
【0044】その中でも、メチルエチルケトン可溶のも
の、特に常温で液状の紫外線吸収剤及びヒンダードアミ
ン系光安定剤が塗工液への分散性、樹脂との相容性が良
い点で好ましい。紫外線吸収剤またはヒンダードアミン
系光安定剤の配合量は、各々単独または併用した場合で
も、塗膜層中の樹脂成分(主剤と架橋剤との架橋体)1
00重量部に対し5〜30重量部であるのが好ましい。
5重量部未満だと過酷な条件下(例えばS−UV500
h照射 耐候試験)で塗膜層の微小クラックや陥没また
は脱落がみられ光沢が低下するので好ましくない。一
方、30重量部を超えると塗膜層の架橋度の低下を伴っ
て、耐溶剤性、耐傷付き性が低下するので好ましくな
い。
【0045】併用する場合は、その混合割合は特に限定
するものではないが、通常、紫外線吸収剤/ヒンダード
アミン系光安定剤=3/1〜1/2(重量比)である。
【0046】更に、本発明の塗膜層には、光沢制御、耐
傷付き性向上、意匠性向上の目的で有機系の艶消し剤、
滑剤、メタリック調金属粉末等の添加剤を配合すること
ができる。
【0047】艶消し剤または滑剤としては、平均粒径1
〜5μmの微粒子のポリアクリル樹脂ビーズ、ポリウレ
タン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズが挙げら
れる。その他、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド
等の飽和脂肪酸アミド、エルカ酸アミド、オレイン酸ア
ミド等の不飽和脂肪酸アミドが挙げられる。
【0048】添加量は、塗膜層中の樹脂成分100重量
部に対し通常0.1〜10重量部の使用が好ましく、所
望する表面光沢、色相、耐傷付き性、耐候性等を考慮し
て適量使用すればよい。
【0049】基材層への塗膜層形成方法としては、主剤
及び架橋剤を、溶剤に溶解させてまたは更に希釈剤等を
用いて適当な濃度に調製して溶剤系2液混合型塗料にし
て基材層に塗布するか、紫外線硬化性のものについて
は、無溶剤原液そのまま、または溶剤にて希釈して紫外
線硬化型塗料にして基材層に塗布する方法が挙げられ、
ナイフコート、ロールコートまたはグラビアロールコー
ト等の公知の塗工方法が用いられ、次いで熱風乾燥、紫
外線照射、電子線照射等の乾燥方法により乾燥または硬
化させる。
【0050】乾燥後の塗膜層の厚さは、0.3〜5μ
m、好ましくは1〜3μmである。0.3μm未満だと
塗膜層強度が不充分で、耐傷付き性、耐候性が満足され
ない。一方、5μmを超えると塗膜層中に微小ボイドを
形成し易く、耐溶剤性を著しく悪化する。又、塗膜層の
剛性が大きくなり過ぎることによる曲面追従性の悪化を
招くので好ましくない。更に、装飾用粘着フィルムにお
いては表面の光沢を低くすること(低光沢)または高く
すること(高光沢)が要求される場合があるが、低光沢
の場合例えば概述したように基材層表面にエンボス(凹
凸)を形成することにより該積層フィルムの表面を適当
な粗面とすればよいが、塗膜層が厚すぎると該エンボス
の凹凸部分を塗膜層が埋めて平滑に覆ってしまい、ポリ
オレフィン樹脂製積層フィルムの表面の粗さが不充分と
なり、低光沢表面を有する製品を得ることが困難となる
ので好ましくない。
【0051】本発明のポリオレフィン樹脂製積層フィル
ムを用いれば、表面が低光沢または高光沢な粘着フィル
ムのいずれも得ることが出来る。
【0052】本発明のポリオレフィン樹脂製積層フィル
ムの引張弾性率(JIS K 7127)は300〜9
00MPaである。引張弾性率が300Pa未満だと該
積層フィルムの腰が無くなり施工性が劣り、900MP
aを超えると硬すぎて曲面追従性が劣る。
【0053】本発明のポリオレフィン樹脂製積層フィル
ムの片面(片面にのみ塗膜層が形成されている場合はそ
の反対の面)に必要に応じてコロナ放電処理やアンカー
コートを施した後、粘着剤層を設けることにより、マー
キングフィルム等の粘着フィルムが得られる。
【0054】粘着剤の種類は特に限定されるものではな
く、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、ウ
レタン系、ビニルエーテル系、シリコーン系、アミド系
及びスチレン系粘着剤、スチレン系エラストマー、オレ
フィン系エラストマー及びエチレン系不飽和カルボン酸
やその無水物でグラフト変性された酸変性オレフィン樹
脂等の各種粘着剤が好適に用いられ、又、その形態は、
溶液型、エマルジョン型、ホットメルト型等いずれであ
ってもよい。前記粘着剤層には、粘着特性の制御等を目
的に必要に応じて、例えばα−ピネンやβ−ピネン重合
体、ジテルペン重合体、α−ピネン・フェノール共重合
体等のテルペン系樹脂、脂肪族系や芳香族系、脂肪族・
芳香族共重合体系等の炭化水素系樹脂、その他ロジン系
樹脂やクマロンインデン系樹脂、(アルキル)フェノー
ル樹脂やキシレン系樹脂など適当な粘着付与剤を配合で
きる。さらに、液状ポリマーやパラフィン系オイルなど
の軟化剤、充填剤、顔料、老化防止剤、安定剤、紫外線
吸収剤など、用途等に応じて必要な種々の添加剤を配合
できる。
【0055】
【実施例】以下に、本発明の実施形態を実施例を用いて
詳述するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 <評価方法> (1)塗工剤(主剤)の重量平均分子量 東ソー(株)製 HLC8020型ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)装置を用いて、溶媒に
テトラヒドロフラン(THF)を使用し、昭和電工(株)
製カラム KF806Lにて展開した。
【0056】得られた結果を、ポリスチレン標準サンプ
ルを基準とした重量平均分子量(Mw)で表した。 (2)引張弾性率 JIS K 7127に従って、基材フィルム及び積層
フィルムの引張弾性率を測定した。
【0057】測定サンプルとしてはフィルム成形直後に
サンプリングし、1日状態調整をしたもの採取し試験片
とした。
【0058】但し、ダンベルは1号、引張速度は50m
m/分で実施した。 (3)ネッキング特性 巾10mmの短冊状試験片を用い、前述の引張試験条件
にて100%伸び変形下で10分間保持後、加重を取り
除き、取り出した。
【0059】フィルムの変形状態及び塗膜層の剥がれ等
の状態を下記ランクで目視判定した。
【0060】○:均一に変形しており、取り出し後の永
久変形率が30%未満である。
【0061】 △:僅かにクビレがあり、永久変形率が30〜50%で
ある。 ×:クビレが著しく、永久変形率が50%を超える。 (4)対基材フィルム密着性 試験片(基材フィルム/塗膜層)の表面側塗膜層に1m
m間隔で碁盤目状のクロスカットを入れ、その表面とニ
チバン(株)製粘着テープの粘着面をローラーで密着
後、180°剥離した時の塗膜層の剥離個数( ケ/1
00ケ)を測定した。
【0062】尚、剥離は手動で行い、瞬時の高速度で実
施した。 (5)グロス測定 村上色彩技術研究所製GMX202光沢計を用い、塗膜
層表面側の60°グロス値を測定した。 (6)カール、ソリの有無 積層フィルムを一辺が10cmの正方形に切り取り、室
温23℃で平面上に1週間以上放置後端部のカール、ソ
リ状態を目視判定した。 ○:実用上問題ない。
【0063】△:3mm程度のカール、ソリはある。
【0064】×:実用上問題となる程カール、ソリがあ
る。 (7)耐ガソリン性 試験片(基材フィルム/塗膜層)を直径25mmの円形
に打ち抜き、市販ガソリン液に30分間浸漬し、元の面
積に対する面積膨潤率を測定した。 (8)カット性 積層フィルムを直径6mmの円形刃で打ち抜いた時の状
態を観察し、以下の基準で判定した。
【0065】○:円形の線に沿って一様にカットされて
おり、カット面がきれいである。
【0066】 △:大半はカットされるが、一部でヒゲ状に延ばされた
切断箇所が観られる ×:一部分がカットされずに残る。 (9)耐傷付き性 新東科学(株)製表面性測定機を用い、先端部が直径2
0mmの圧子にかなきん3号の綿布をセットし、積層フ
ィルムの架橋塗膜層表面を1kg一定荷重下で100往
復(速度120cm/分)摩擦した。
【0067】試験後の表面状態を目視評価し、下記1〜
5のランク付けをした。
【0068】5:殆ど傷なく、PVC品と大差ない。
【0069】4:スクラッチ状の傷が僅かに認められ
る。
【0070】3:スクラッチ状の傷は認められるが、目
立たない。
【0071】2:スクラッチ状の傷があり、目立つ。
【0072】1:スクラッチ状の傷が著しく、実用上問
題となる。 (10)耐候性 スーパーUV耐候性試験とサンシャインウェザーロメー
ター試験を実施した。
【0073】スーパーUV試験は岩崎電気(株)製SU
V−W11型を用い295〜450nmの紫外線強度8
5mW/cm2、ブラックパネル温度63℃、湿度70
%で紫外線照射5時間/結露1時間とを交互に行った。
尚、試験時間は紫外線照射のみの累積時間で表した。
【0074】サンシャインウェザーロメーター試験はス
ガ試験機製WEL−SUN−HC型を用い、ブラックパ
ネル温度63℃、水噴霧を60分おきに12分間実施し
た。
【0075】表−1に記載した照射時間での外観(グロ
ス、クラック有無、汚れ)変化を判定した。 実施例1〜6 <基材フィルムの作成と易接着処理> 低グロス(光沢)原反の作成:メルトフローレート2.
4(g/10分)、融点165℃のホモポリプロピレン
35重量部、メルトフローレートが7.0(g/10
分)、融点140℃のランダムポリプロピレン35重量
部、水添加SBR共重合体エラストマー30重量部及び
ヒンダードアミン系光安定剤としてポリ((6−1,
1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,
5−トリアジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチ
レン((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ))0.5重量部を混合したポリプロピレン
樹脂組成物を用いて、三菱重工(株)製多層押出成形機
により、厚さ0.1mmの3層積層体(層比:内層/中
間層/外層=1/8/1)を作成した。
【0076】なお、中間層のみカーブンブラック顔料を
中間層中の樹脂成分100重量部に対して2重量部配合
した。
【0077】次に、積層体の両面をコロナ処理して、両
面コロナ処理の基材フィルムを得た。得られた基材フィ
ルムの両面のヌレ指数は450μN、基材フィルム表面
のグロス値は4%であった。
【0078】高グロス(光沢)原反の作成:メルトフロ
ーレート7.0(g/10分)、融点140℃のランダ
ムポリプロピレン75重量部、メルトフローレート2.
5(g/10分)融点160℃の低結晶性熱可塑性プロ
ピレン単独重合体(プロピレン系熱可塑性エラストマ
ー)25重量部を混合した組成物を用い、前記低グロス
原反作成と同様に中間層にカーボンブラック原料を混合
し、厚さ0.08mmの基材フィルムを得た。多層押出
成形後のニップを鏡面ロールにて行った結果、基材フィ
ルム表面のグロス値は85%であった。
【0079】得られた基材フィルムの両面のヌレ指数は
500μNであった。
【0080】また、基材フィルム各々の引張弾性率測定
結果を表−1に記載した。 <塗工液の調整> アクリル系ポリオール(主剤a,b)の製造:攪拌装
置、滴下装置、還流冷却機を備える反応容器中にキシレ
ン80重量部及び酢酸ブチル20重量部を仕込み、N2
シールし、80℃に昇温し、下記組成の単量体を3時間
かけて連続滴下した後、2時間加熱攪拌した。次いで攪
拌しながら滴下装置から重合開始剤(アゾイソブチロニ
トリル)を1.2重量部滴下した後、90℃で3時間加
熱攪拌して反応させてアクリルポリオール(主剤a,
b)を得た。 〔単量体組成〕 主剤a;メチルメタクリレート80重量部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート10重量部、メチルアクリレ
ート10重量部 主剤b;メチルメタクリレート50重量部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート15重量部、2−エチルヘキ
シルアクリレート35重量部 アクリル−ウレタン系ポリオール(主剤c)の製造:攪
拌装置、滴下装置、還流冷却機を備える反応容器中に
4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)100重量部を仕込み、90℃に加熱し、攪拌しな
がら溶融したポリカプロラクトン378.6重量部、グ
リセリンモノメタクリレート14.81重量部、メチル
ハイドロキノン0.025重量部を1時間で滴下した。
内温を90℃に保ち4時間反応させた後、メチルエチル
ケトン299.8重量部、トルエン299.8重量部を
添加し60℃で1時間攪拌して希釈した。次に攪拌下イ
ソホロンジアミン11.8重量部、イソプロパノール3
40.0重量部の溶液を1時間で滴下した。さらにモノ
エタノールアミン3.5重量部を添加して末端を封鎖し
た。続いてスチレン108.4重量部を仕込み窒素気流
下、70℃に加熱してアゾビスイソブチロニトリル4.
3重量部を3分割して1時間間隔で添加し、さらに10
時間反応させた。得られたアクリル−ウレタンポリオー
ル(主剤c)の重量平均分子量54,000であった。
【0081】上記で製造したa、bの各主剤の26重量
%溶液100重量部に付き、架橋剤としてヘキサメチレ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート重合体75重量
%溶液を7重量部、溶剤成分としてメチルエチルケトン
を50重量部、更に紫外線吸収剤としてメチル−3−
[3−t−ブチル−5−(2H−ベンソトリアゾール−
2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート
−ポリエチレングリコールの縮合物を2.5重量部、ヒ
ンダードアミン系光安定剤としてビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートを
2.5重量部混合し、固形分濃度22重量%の塗工液
A、Bを調整した。また、主剤cの34重量%溶液10
0重量部に架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネー
トのイソシアヌレート重合体75重量%溶液を7重量
部、溶剤成分としてメチルエチルケトンを80重量部、
更に紫外線吸収剤としてメチル−3−[3−t−ブチル
−5−(2H−ベンソトリアゾール−2−イル)−4−
ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレング
リコールの縮合物を3.2重量部、ヒンダードアミン系
光安定剤としてビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)セバケートを3.2重量部混合
し、固形分濃度24重量%の塗工液Cを調整した。 <基材フィルムの塗工処理>基材フィルム片面(表面
側)のコロナ処理面上に各塗工液を、180メッシュグ
ラビアロールを使用して塗工後、連続して100℃の熱
風乾燥機内に20秒間滞留加熱処理し、ライン中で冷却
後巻き取った。
【0082】なお、乾燥直後の塗膜層(塗工膜)重量を
測定した結果は、1.5g/m2 であった。
【0083】得られた積層フィルムの各種評価結果を表
−1に示す。 比較例1 塗膜層の厚さを10μmとしたこと以外は実施例4と同
様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの
各種評価結果を表−1に示す。 比較例2 厚さ0.1mmの単層塩化ビニル樹脂製フィルムを基材
フィルムとして用い、塗膜層を形成せずにそのまま使用
し、各種評価を行った。結果を表−1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂製積層フィ
ルムは、ポリ塩化ビニル系樹脂製フィルムと同様の加工
及び取り扱いができ、ソリ、カールがなく、密着性、曲
面追従性、耐傷付き性、耐溶剤性(耐ガソリン性)、カ
ット性、耐候性等の諸性能に優れおり、医療用や工業用
の粘着フィルム(テープ)、看板や各種部品等への貼り
付けを目的とするステッカーやラベル等のマーキングフ
ィルム等の装飾用粘着フィルムの基材フィルムとして好
適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 雄二 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 鶴原 幸治 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AB37 BA01 CA07 4F100 AA37A AK03A AK07A AK25B AK51B AL01B AL03A AL06B AL09A BA02 CA05B CA07B CA13A CC00B JL10A 4J034 CA02 CA04 CA13 CB07 DB05 DB07 DF01 DF02 DF11 DF12 DF16 DF20 DG03 DG04 DG06 DM01 DP18 DP19 FA01 FA02 HA01 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC67 HC71 HC73 RA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さが60〜200μmのポリオレフィ
    ン樹脂層の少なくとも片面に、アクリル系ポリオールま
    たはアクリル−ウレタン系ポリオールのいずれか1種以
    上と、脂肪族、脂環族あるいは芳香族ジイソシアネート
    重合体または該ジイソシアネート重合体のアダクト体の
    いずれか1種以上との架橋体からなる厚さ0.3〜5μ
    mの塗膜層が積層されてなる積層フィルムであって、か
    つ該積層フィルムの引張弾性率(JIS K 712
    7)が300〜900MPaであるポリオレフィン樹脂
    製積層フィルム。
  2. 【請求項2】 塗膜層が、該塗膜層中の樹脂成分100
    重量部当たりメチルエチルケトン可溶の紫外線吸収剤ま
    たはヒンダードアミン系光安定剤のいずれか1種以上を
    5〜30重量部含有する請求項1に記載のポリオレフィ
    ン樹脂製積層フィルム。
  3. 【請求項3】 アクリル系ポリオールが(a)メチルメ
    タクリレート、(b)ヒドロキシエチルアクリレートま
    たはヒドロキシエチルメタクリレート及び(c)2−エ
    チルヘキシルアクリレートを主成分とする共重合体であ
    って、該共重合体のガラス転移温度(Tg)が30〜8
    0℃である請求項1または2に記載のポリオレフィン樹
    脂製積層フィルム。
  4. 【請求項4】 アクリル−ウレタン系ポリオールがラジ
    カル重合性不飽和単量体と有機ジイソシアネート及び高
    分子量ポリオールとを共重合して得られる変性ウレタン
    樹脂であって、重量平均分子量が5000〜20000
    0である請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリオレ
    フィン樹脂製積層フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂層中のポリオレフィ
    ン樹脂が、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレ
    ン及びエラストマーからなる請求項1〜4のいずれか1
    項に記載のポリオレフィン樹脂製積層フィルム。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン樹脂層が着色層である請
    求項1〜5のいずれか1項に記載のポリオレフィン樹脂
    製積層フィルム。
  7. 【請求項7】 着色層が内層、中間層及び外層を有し、
    該中間層の厚さが該着色層全体の厚さの50%以上であ
    り、かつ該中間層がポリオレフィン樹脂100重量部に
    対しカーボンブラック顔料を0.1〜5.0重量部配合
    した組成物よりなる層である請求項6に記載のポリオレ
    フィン樹脂製積層フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のポ
    リオフィン樹脂製積層フィルムからなるマーキングフィ
    ルム用基材フィルム。
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