JP2003175760A - 床下格納式昇降装置 - Google Patents

床下格納式昇降装置

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JP2003175760A
JP2003175760A JP2001376442A JP2001376442A JP2003175760A JP 2003175760 A JP2003175760 A JP 2003175760A JP 2001376442 A JP2001376442 A JP 2001376442A JP 2001376442 A JP2001376442 A JP 2001376442A JP 2003175760 A JP2003175760 A JP 2003175760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降用シリンダのみでプラットホームの昇降
及び傾斜動作を可能にし、シリンダ設置に伴う配管や制
御系統を簡素化可能とする。 【解決手段】 シャーシに対し摺動自在な本体フレーム
10と、折り畳み自在なプラットホーム60と、本体フ
レーム10とプラットホーム60とを連結してプラット
ホーム60を駆動するリンク機構とを備え、前記リンク
機構は、本体フレーム10に枢着された小アーム20
と、この中間位置に枢着されたメインアーム25と、昇
降用シリンダ27と、メインアーム25先端部に上端部
が枢着される垂直リンク体40と、メインアーム25と
共に平行リンクを成すサブアーム35と、メインアーム
25先端部に連結される取付ブラケット体40とを有
し、取付ブラケット体40にプラットホーム60が展開
状態で水平を維持するように連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物自動車等の車
両後部に装着されて、プラットホームの昇降動作により
貨物の積み下ろしの便宜を図るための昇降装置に係り、
とくにプラットホームを折り畳んで車両床下に格納する
構造の床下格納式昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、貨物自動車に装着する昇降装置と
しては、貨物自動車の後部ゲートをプラットホームとし
て利用し、後部ゲート兼用のプラットホームをリンク機
構で昇降させるのが一般的であった。
【0003】ところで、貨物自動車の車体がゲートを有
しない構造で、例えば観音開き扉、スライド扉、アコー
ディオン扉、側面全開式屋根等を具備する構造では、プ
ラットホームが車体のゲートを兼ねる構造ではかえって
不便である。
【0004】そこで、本出願人提案の特開平8−150
869号公報の昇降装置では、プラットホームを折り畳
み構造とし、該プラットホームを折り畳んだ状態で車体
床下に格納する構造としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平8−
150869号公報では、展開したプラットホームを昇
降する昇降用シリンダとは別に、着地後のプラットホー
ムの先端を下げる傾斜動作のために、昇降用平行リンク
機構の一方のリンクを伸縮するためのシリンダを用いる
ので、複数のシリンダへの配管や制御系統が複雑化し、
コストも高くなる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記の点に鑑み、昇降用シリンダのみでプラットホ
ームの昇降及び傾斜動作を可能にして、シリンダ設置に
伴う配管や制御系統を簡素化可能で、コスト低減を図る
ことのできる床下格納式昇降装置を提供することにあ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、プラットホームが
3分割構造で、コンパクトに折り畳んで格納可能で、多
様な車種に適用でき、また、展開状態のプラットホーム
を十分な面積とすることが可能な床下格納式昇降装置を
提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、調整機構によりプ
ラットホームを水平に設定するための傾き微調整を容易
に実行可能な床下格納式昇降装置を提供することにあ
る。
【0009】本発明の第4の目的は、折り畳み状態で床
下に格納したプラットホームの保持を確実に行うことが
可能な床下格納式昇降装置を提供することにある。
【0010】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係る床下格納式昇降装置は、
車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動自在な本体フレ
ームと、該本体フレームを前記車両の床下に引き込むス
ライド駆動機構と、主プレート、該主プレートの先端側
に回動自在に連結された中間プレート及び該中間プレー
トの先端側に回動自在に連結された先端側プレートから
なり、展開状態にて上面が平板状となるプラットホーム
と、前記本体フレーム側と前記主プレートの基端側とを
連結して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用
リンク機構とを備え、前記昇降駆動用リンク機構は、前
記本体フレームに一端部が枢着された小アームと、該小
アームの中間位置に基端部が枢着されたメインアーム
と、前記小アームの他端部と前記メインアームの先端側
間に連結された昇降用シリンダと、該昇降用シリンダ伸
動の反力による前記小アームの回動を阻止する前記本体
フレームに固着のストッパと、前記メインアーム先端部
に上端部が枢着される垂直リンク体と、前記メインアー
ムと共に平行リンクを成すように前記本体フレームと前
記垂直リンク体下端部間に連結されるサブアームと、前
記メインアーム先端部に連結される取付ブラケット体と
を有し、前記取付ブラケット体に前記主プレートが展開
状態で水平を維持するように連結された構成であること
を特徴としている。
【0012】本願請求項2の発明に係る床下格納式昇降
装置は、請求項1において、前記取付ブラケット体下側
と前記垂直リンク体下側との位置関係を調整して当該取
付ブラケット体及びこれに連結された前記プラットホー
ムの傾きを調整する調整機構を有していることを特徴と
している。
【0013】本願請求項3の発明に係る床下格納式昇降
装置は、請求項1又は2において、前記垂直リンク体が
着地状態となってから前記昇降用シリンダをさらに縮動
させることで前記小アームが前記ストッパから離間し、
前記メインアーム基端部の位置が移動することで、前記
垂直リンク体及び取付ブラケット体が傾き、前記展開状
態のプラットホームの先端が下がる動作を行うことを特
徴としている。
【0014】本願請求項4の発明に係る床下格納式昇降
装置は、請求項1,2又は3において、前記プラットホ
ームは、前記先端側プレートを前記中間プレート上に裏
返して重ね、さらに前記先端側プレートが重ね合わされ
た前記中間プレートを前記主プレート上に裏返して重ね
て折り畳み自在であり、折り畳み状態の前記プラットホ
ームを前記メインアーム上側に反転したときに前記プラ
ットホーム下面を支える受けローラーが前記本体フレー
ム側にて支持されていることを特徴としている。
【0015】本願請求項5の発明に係る床下格納式昇降
装置は、請求項1,2,3又は4において、前記本体フ
レーム及び折り畳み状態の前記プラットホームを前記ス
ライド駆動機構にて前記車両床下に格納時、前記プラッ
トホーム側に設けられた駒が前記シャーシ側の凹部に嵌
合することを特徴としている。
【0016】本願請求項6の発明に係る床下格納式昇降
装置は、請求項1,2,3,4又は5において、前記取
付ブラケット体と前記主プレート間には前記主プレート
を起立させる向きに付勢するトーションバーが設けられ
ていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る床下格納式昇
降装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0018】図1乃至図9において、貨物自動車のシャ
ーシ1上には例えば箱型等の車体2が載置、固定され、
床下格納式昇降装置の固定フレーム4は、貨物自動車の
シャーシ1の後部に固定されている。固定フレーム4に
はスリット付き角パイプ状スライドガイド5が固定され
ている。
【0019】床下格納式昇降装置の本体フレーム10
は、図3、図5及び図6にも示すように、連結部材とし
ての角パイプ11とその両側にそれぞれ固着されたブラ
ケット12,13と、両側のブラケットよりも内側に一
対設けられるランナ14とを有し、ランナ14は下部に
一体化された締め付け部材19により角パイプ11外周
に固着されている。
【0020】前記スライドガイド5に対し本体フレーム
10と一体のランナ14が横方向(車両の前後方向)に
摺動自在に設けられている。すなわち、ランナ14の上
部両端にはスライドガイド5の上下内面に摺動自在に接
するナイロン樹脂等の耐摩耗性で摩擦係数の小さな方形
板状摺動部材14aが固定され、これらによりランナ1
4の上部はスライドガイド5内をがたつきなく円滑に摺
動するようになっている。ランナ14の下部はスライド
ガイド5のスリットを通して下方に延長して角パイプ1
1に接続している。なお、図6のように、固定フレーム
4の間隔はシャーシ1の幅で決まり、このシャーシ1の
幅は車種により変化するが、締め付け部材19の角パイ
プ11に対する締め付け固着位置を変更することで、固
定フレーム4側のスライドガイド5の間隔に合わせてラ
ンナ14の間隔を調節でき、多様な車種に適合させ得
る。
【0021】前記固定フレーム4側、つまりスライドガ
イド5の延長端部とランナ14との間にはランナ14を
横方向(前後方向)に動かすためのスライド駆動用油圧
シリンダ15が取り付けられ、この油圧シリンダ15及
びスライドガイド5内を摺動するランナ14とで本体フ
レーム10を横方向(前後方向)に駆動するスライド駆
動機構が構成されている。すなわち、そのシリンダ15
のピストンロッドの伸動状態では、本体フレーム10
(ランナ14)は車体2の床部3の後端側に近づき、逆
に縮動状態では本体フレーム10は車体床下の奥方向に
引き込まれた状態となる。
【0022】図7のように、前記本体フレーム10のブ
ラケット12にはピン21により小アーム20の上端部
が枢着(回転自在に取り付け)され、小アーム20の下
部当接部20aが角パイプ11側のストッパ16に当接
するようになっている。メインアーム25の基端部はピ
ン26で小アーム20の途中位置に枢着され、先端部は
垂直リンク体30の上端部にピン31で枢着されてい
る。前記小アーム20の下端部と前記メインアーム25
の先端寄り途中位置間に昇降用油圧シリンダ27がピン
28,29で枢着されている。さらに、前記本体フレー
ム10のブラケット13と垂直リンク体30の下端部間
にサブアーム35がピン36,37で枢着されている。
メインアーム25及びサブアーム35は昇降駆動用リン
ク機構を成し、小アーム20の下部当接部20aが角パ
イプ11側のストッパ16に当接した状態を維持してい
るとき、メインアーム25の両端部のピン26,31及
びサブアーム35の両端部のピン36,37はそれぞれ
平行四辺形の頂点に位置し、昇降用油圧シリンダ27が
縮動したときはメインアーム25の先端は下がり、伸動
したときにはメインアーム25の先端は上昇位置とな
る。シリンダ27伸動時の反力による小アーム20の回
動は下部当接部20aが角パイプ側ストッパ16に当接
していることで阻止される。
【0023】図7に示すように、前記ブラケット12に
はメインアーム25の上昇限位置を規定するセンサ39
が取り付けられており、メインアーム25を構成する2
枚の板材を連結固着するパイプ部材25aが、メインア
ーム25の上昇限位置にてセンサ39の検出端に当接す
るようになっている。センサ39の検出端が押されると
昇降用油圧シリンダ27の動作を停止する。
【0024】図8に示す取付ブラケット体40の上部基
端側は前記垂直リンク体30の上端部と共通に前記ピン
31で枢着され、取付ブラケット体40の下部には調節
機構50が取り付けられている。この調節機構50は、
取付ブラケット体40の垂直部41に、固定ボルト51
を介し螺着された調整ボルト52を有し、調整ボルト5
2の先端部が垂直リンク体30の下部に設けられた(嵌
着された)螺子切りピン53の雌螺子部に螺合するよう
になっている。なお、補強板54が取付ブラケット体4
0の垂直部41内側に沿って固着されている。そして、
調整ボルト52の回転量を加減することで、取付ブラケ
ット体40下側と垂直リンク体30下側との位置関係を
調整して当該取付ブラケット体40の傾きを調整するこ
とができる(ひいては、後述する昇降プラットホーム6
0の傾きを調整可能となる。)。調整ボルト52の回転
量が決定したら前記固定ボルト51にて当該回転位置に
て調整ボルト52を固定する。
【0025】昇降プラットホーム60は、主プレート6
1、該主プレートの先端側に回動自在に連結された中間
プレート62及び該中間プレートの先端側に回動自在に
連結された先端側プレート63からなり、各プレート間
をダブルヒンジ(回転支点が2箇所ある2重蝶番)64
でそれぞれ折り畳み自在に連結したものである。主プレ
ート61、中間プレート62及び先端側プレート63
は、平板状に展開した状態では主プレート61裏側の補
強材61aと中間プレート62裏側の補強材62a同
士、及び中間プレート62端面と先端側プレート63端
面同士が突き合わされ、上面が平坦な1枚の平板状プラ
ットホームとして機能するようになっている。また、折
り畳んだ状態では中間プレート62上に先端側プレート
63を裏返して重ね、さらにこれらを主プレート61上
に裏返して重ねた状態となる。
【0026】前記取付ブラケット体40と主プレート6
1基端部とはリンク65で回転自在に連結されている。
すなわち、リンク65の一端部はピン66で取付ブラケ
ット体40に枢着され、他端部はピン67で主プレート
61に枢着され、リンク65及びピン66,67はダブ
ルヒンジとして機能するようになっている。昇降プラッ
トホーム60を展開したとき、取付ブラケット体40の
垂直部41と主プレート61裏側の補強材61aとが当
接することで、取付ブラケット体40に対して主プレー
ト61は水平状態に維持される。
【0027】前記角パイプ11の中央寄り位置には、プ
ラットホーム支持腕70が固着されており、このプラッ
トホーム支持腕70は貨物自動車のシャーシ1の後側に
水平に延長し、その支持腕70の先端(後端)に受けロ
ーラー71が枢着されている。この受けローラー71は
図2、図5のように昇降プラットホーム60を折り畳ん
で格納しようとするときに中間プレート62の裏側に当
接して支える働きをする。
【0028】図8(A),(B),(C)のように、取付
ブラケット体40とプラットホーム60の主プレート6
1との間には、取付ブラケット体40に対して主プレー
ト61を垂直に起立させる向きに付勢する1対のトーシ
ョンバー75が設けられている。すなわちトーションバ
ー75の一方の折り曲げ端部75aは取付ブラケット体
40と主プレート61とを連結したリンク65を止める
ピン66,67を貫通してピン66,67の抜け止めを
行い、他方の折り曲げ端部75bは主プレート61の裏
側に固定されている。主プレート61と中間プレート6
2間にも、主プレート61に対して中間プレート62を
垂直に起立させる向きに付勢するトーションバー76が
設けられている。さらに、必要に応じて中間プレート6
2と先端側プレート63間にも同様の機能のトーション
バーを設けてもよい。
【0029】前記主プレート61の裏側には垂直取付板
81に固定された楔状駒80が固定されており、一方、
図3及び図4のように楔状駒80に対応する凹部86を
有する保持部材85がシャーシ1側に固定されている。
そして、図3の状態から折り畳み状態の昇降プラットホ
ーム60を貨物自動車の床下に図4のように引き込んだ
ときに、楔状駒80が凹部86に嵌合するようになって
いる。この機構により、貨物自動車走行時に折り畳み状
態の昇降プラットホーム60が振動して損傷したり、騒
音を発生することを防止する。
【0030】次にこの床下格納式昇降装置の実施の形態
の動作説明を行う。
【0031】通常の荷役作業を行う場合には、図1のよ
うにスライド駆動用油圧シリンダ15は伸動状態でラン
ナ14及び本体フレーム10は車体2の床端部に近い状
態にスライドされており、昇降プラットホーム60を構
成する主プレート61、中間プレート62及び先端側プ
レート63は平板状に展開しておく(昇降プラットホー
ム60の折り畳み、展開操作は手動で行う)。そして、
昇降駆動用リンク機構が有するメインアーム25を駆動
する昇降用油圧シリンダ27を伸動乃至縮動させること
により、平行リンク状態のメインアーム25及びサブア
ーム35を回動させてプラットホーム60を図1実線
(イ)の着地状態から車体2の床面3A(床部3の上
面)の高さの実線(ロ)の位置にまで水平状態を維持し
て上昇させたり、床面3Aの高さから着地状態にまで下
降させることができ、このようなプラットホーム60の
昇降動作を利用することで、地上から車体床面へ又は車
体床面から地上への荷役作業を行うことができる。さら
に、昇降プラットホーム60の着地状態において、昇降
用油圧シリンダ27を更に縮動させて行くと、小アーム
20の下部当接部20aが角パイプ11側のストッパ1
6から離れ、メインアーム25の取付支点(ピン26)
が車体2の後側に移動するため、図1の仮想線(ハ)の
ように昇降プラットホーム60の傾動動作を実行して、
着地状態におけるプラットホーム60への荷物の搬入あ
るいは搬出を効率的に行うようにすることもできる。
【0032】通常の荷役終了後のプラットホーム格納動
作は次のように行う。図1実線(イ)又は(ハ)の昇降
プラットホーム60の着地状態において、まず先端側プ
レート63を中間プレート62上に裏返して重ね、次に
両者を図2(ニ)のように反転して主プレート61上に
重ねて折り畳む。この動作は、主プレート61に対して
中間プレート62を垂直に起立させる向きに付勢する図
8のトーションバー76の作用により、手動操作により
容易に行うことができる。
【0033】次に、取付ブラケット体40に対して主プ
レート61を起立させ、図2(ホ)のように中間プレー
ト62の裏側が支持腕70の先端の受けローラー71に
当たるように立て掛ける。そして、昇降用油圧シリンダ
27を伸動させることにより、図3のようにメインアー
ム25及びサブアーム35を略水平にし、受けローラー
71上に折り畳んだ昇降プラットホーム60が載った状
態となる。
【0034】この図3の状態からスライド駆動用油圧シ
リンダ15を縮動させることにより、図4のように折り
畳んだ昇降プラットホーム60が車体2の床下に引き込
まれ、プラットホーム60側の楔状駒80がシャーシ1
側の凹部86に嵌合する。
【0035】昇降プラットホーム60の格納状態から荷
役が可能なように展開する動作は、格納動作の逆であ
り、まずスライド駆動用油圧シリンダ15を伸動させて
ランナ14及び本体フレーム10を車体2の床部3の後
端側に移動させ、その後昇降用油圧シリンダ27を縮動
させてメインアーム25及びサブアーム35を着地状態
となるまで下降させ、折り畳み状態の昇降プラットホー
ム60を展開して1枚の平板状のプラットホーム形状と
する。
【0036】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0037】(1) 昇降用油圧シリンダ27と昇降用リ
ンク機構のみでプラットホームの昇降及び傾斜動作を可
能にして、油圧シリンダ設置に伴う配管や制御系統を簡
素化可能で、コスト低減を図ることが可能である。すな
わち、メインアーム25の基端部を本体フレーム10に
直接枢着せずに小アーム20を介して本体フレーム10
に連結しており、垂直リンク体30が着地状態となって
から昇降用油圧シリンダ27をさらに縮動させることで
小アーム20が本体フレーム10側のストッパ16から
離間し、メインアーム25基端部の位置が移動(車体後
方に移動)することで、垂直リンク体30及び取付ブラ
ケット体40が傾き、展開状態のプラットホーム60の
先端が下がる傾動動作を行うことができる。
【0038】(2) 通常荷役時は、昇降プラットホーム
60を昇降用リンク機構で水平状態を保って昇降駆動で
き、昇降プラットホーム60を利用して荷役作業を円滑
に実行できる。また、昇降プラットホーム60が主プレ
ート61、中間プレート62及び先端側プレート63の
3枚のプレートを連結したものであり、コンパクトに折
り畳んで昇降プラットホーム60を車体床下へ格納でき
る。このため、適用車種が広がる。また、展開状態のプ
ラットホーム60を十分な面積とすることが可能である
【0039】(3) 図9のように昇降プラットホーム6
0を連結した取付ブラケット体40と昇降用平行リンク
機構の垂直部分を成す垂直リンク体30との間に調節機
構50を設けたので、垂直リンク体30に対する取付ブ
ラケット体40の傾き、ひいては昇降プラットホーム6
0の傾きを微調整できる。つまり、展開時の昇降プラッ
トホーム60の水平度合いの微調整が可能となる。
【0040】(4) 図8のように取付ブラケット体40
と昇降プラットホーム60の主プレート間には主プレー
ト61を起立させる向きに付勢するトーションバー75
が設けられており、さらに主プレート61と中間プレー
ト62間にも主プレート61に対して中間プレート62
を垂直に起立させる向きに付勢するトーションバー76
が設けられているため、手動操作によって昇降プラット
ホーム60の折り畳み、展開動作を容易に行うことが可
能である。
【0041】(5) 本体フレーム10及び折り畳み状態
のプラットホーム60を、スライド駆動機構(スライド
ガイド5、ランナ14及びスライド駆動用油圧シリンダ
15)にて車両床下に格納時、プラットホーム60側に
設けられた楔状駒80が本体フレーム10側の凹部86
に嵌合するから、車両走行時に折り畳み状態の昇降プラ
ットホーム60が振動して騒音を発生したり、損傷する
ことを防止できる。
【0042】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る床下
格納式昇降装置によれば、昇降用シリンダのみでプラッ
トホームの昇降及び傾斜動作を可能にして、シリンダ設
置に伴う配管や制御系統を簡素化可能で、コスト低減を
図ることが可能である。
【00044】また、プラットホームは3分割構造であ
るため、コンパクトに折り畳んで格納可能で、多様な車
種に適用でき、また、展開状態のプラットホームを十分
な面積とすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床下格納式昇降装置の実施の形態
であって昇降プラットホームのを昇降動作を説明する側
面図である。
【図2】実施の形態における昇降プラットホームの折り
畳み動作を示す側面図である。
【図3】実施の形態における昇降プラットホームの折り
畳み完了で格納前の状態を示す側面図である。
【図4】実施の形態における昇降プラットホームの格納
完了状態を示す側面図である。
【図5】実施の形態における昇降プラットホームの格納
完了状態であって、昇降プラットホームの一部を切り欠
いた平面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】実施の形態における昇降用リンク機構部分を主
として示す側面図である。
【図8】実施の形態における昇降プラットホームの折り
畳み完了状態であって、(A)は側面図、(B)は平面
図、(C)は正面図である。
【図9】実施の形態における垂直リンク体、取付ブラケ
ット体及び調節機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 車体 3 床部 4 固定フレーム 5 スライドガイド 10 本体フレーム 11 角パイプ 12,13 ブラケット 14 ランナ 15 方形板状摺動部材 16 ストッパ 19 締め付け部材 20 小アーム 25 メインアーム 27 昇降用油圧シリンダ 30 垂直リンク体 35 サブアーム 40 取付ブラケット体 50 調節機構 51 固定ボルト 52 調整ボルト 53 螺子切りピン 60 昇降プラットホーム 61 主プレート 62 中間プレート 63 先端側プレート 70 プラットホーム支持腕 71 受けローラー 75,76 トーションバー 80 楔状駒 85 保持部材 86 凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のシャーシ側に対し前後方向に摺動
    自在な本体フレームと、 該本体フレームを前記車両の床下に引き込むスライド駆
    動機構と、 主プレート、該主プレートの先端側に回動自在に連結さ
    れた中間プレート及び該中間プレートの先端側に回動自
    在に連結された先端側プレートからなり、展開状態にて
    上面が平板状となるプラットホームと、 前記本体フレーム側と前記主プレートの基端側とを連結
    して前記プラットホームを昇降駆動する昇降駆動用リン
    ク機構とを備え、 前記昇降駆動用リンク機構は、前記本体フレームに一端
    部が枢着された小アームと、該小アームの中間位置に基
    端部が枢着されたメインアームと、前記小アームの他端
    部と前記メインアームの先端側間に連結された昇降用シ
    リンダと、該昇降用シリンダ伸動の反力による前記小ア
    ームの回動を阻止する前記本体フレームに固着のストッ
    パと、前記メインアーム先端部に上端部が枢着される垂
    直リンク体と、前記メインアームと共に平行リンクを成
    すように前記本体フレームと前記垂直リンク体下端部間
    に連結されるサブアームと、前記メインアーム先端部に
    連結される取付ブラケット体とを有し、前記取付ブラケ
    ット体に前記主プレートが展開状態で水平を維持するよ
    うに連結された構成であることを特徴とする床下格納式
    昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記取付ブラケット体下側と前記垂直リ
    ンク体下側との位置関係を調整して当該取付ブラケット
    体及びこれに連結された前記プラットホームの傾きを調
    整する調整機構を有している請求項1記載の床下格納式
    昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記垂直リンク体が着地状態となってか
    ら前記昇降用シリンダをさらに縮動させることで前記小
    アームが前記ストッパから離間し、前記メインアーム基
    端部の位置が移動することで、前記垂直リンク体及び取
    付ブラケット体が傾き、前記展開状態のプラットホーム
    の先端が下がる動作を行う請求項1又は2記載の床下格
    納式昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記プラットホームは、前記先端側プレ
    ートを前記中間プレート上に裏返して重ね、さらに前記
    先端側プレートが重ね合わされた前記中間プレートを前
    記主プレート上に裏返して重ねて折り畳み自在であり、
    折り畳み状態の前記プラットホームを前記メインアーム
    上側に反転したときに前記プラットホーム下面を支える
    受けローラーが前記本体フレーム側にて支持されている
    請求項1,2又は3記載の床下格納式昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記本体フレーム及び折り畳み状態の前
    記プラットホームを前記スライド駆動機構にて前記車両
    床下に格納時、前記プラットホーム側に設けられた駒が
    前記シャーシ側の凹部に嵌合する請求項1,2,3又は
    4記載の床下格納式昇降装置。
  6. 【請求項6】 前記取付ブラケット体と前記主プレート
    間には前記主プレートを起立させる向きに付勢するトー
    ションバーが設けられている請求項1,2,3,4又は
    5記載の床下格納式昇降装置。
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