JP3601433B2 - 車両用リフトテーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、未使用に荷箱の床下に水平状態で格納するとともに、荷役作業時において荷箱の後方側にスライドさせて昇降させる車両用リフトテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から貨物自動車などにおいては、荷役作業を簡略化するために荷台の後部に昇降自在なリフトテーブルが備えられており、例えば、実公昭61−46030号公報には、荷台の床下に設けたリンク装置に折り畳み自在なテーブルを軸支し、荷役作業時に油圧シリンダによって回動するリンク装置によってリフトテーブルを水平に昇降させる貨物自動車の荷役装置が提案されている。
【0003】
しかし、これは、不使用時にはリフトテーブルを2つ折りして荷台の床下にコンパクトに折り畳んだ状態で格納しているため、荷役作業時にテーブルを伸展させたりあるいは折り畳む必要があり、これらの作業は手作業であるため、重労力であった。
【0004】
そこで、特開平8−230547号公報には、荷箱後部両側に設けたコラムに沿って昇降する昇降部材を設け、この昇降部材及び荷箱の床下にプラットホーム(リフトテーブル)をスライド案内する案内レールを設け、案内レールに沿ってプラットホームをスライドさせて不使用時のリフトテーブルを床下に格納するとともに、荷箱から引き出したプラットホームを、リフトテーブルの後端部と荷箱との間に架設したワイヤロープで支持するように構成した貨物車両のプラットホームが提案されている。このプラットホームによれば、プラットホームをスライドさせて床下にコンパクトに格納することができ、また、不使用時にはリフトテーブルを2つ折りする必要がなく、プラットホームの展開、格納作業を簡単かつ容易に行うことができるものの、プラットホーム上への荷物を積み降しなどに際しての作業性に劣るという課題を有している。すなわち、荷箱から引き出したプラットホームと荷箱とを連結するように、プラットホームの両側にワイヤロープが斜めに掛け渡されているため、荷役作業時にワイヤロープが邪魔になって、効率的な作業を行えない。このような課題を解決するため、例えば、プラットホームを下面を支持アームなどにより支持することも考えられるが、このように、プラットホームを下面を支持アームで支持した場合、プラットホームを接地させた際、プラットホームの下面に配置される支持アームによってプラットホームと地面と段差が生じてしまう。したがって、このようなプラットホームと地面との段差を解消するため、通常、この種のプラットホームは、プラットホームの後端部に回動可能な補助プレートが軸支され、この補助プレートを格納時などにおいてプラットフォーム上に重ね合わせるように収納し、荷役作業時において、後方に回動させることによって地面との間の段差を解消すべく傾斜状に配置するようにしている。しかし、前述したように、プラットフォームの下面を支持アームで支持しようとすると、支持アームの分だけプラットフォームと地面との段差も高くなるため、地面とプラットフォームとの段差を解消するための補助プレートも必然的に大型化して重くなってしまう。このため、荷役作業をより効率化するにはプラットホームと接地面の段差を極力、小さくできる構造が望まれる。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、リフトテーブルを後方に引き出す際、その下面を支持アームで安定的に支持することができるとともに、この支持アームによって生じる段差を可及的に解消することができる車両用リフトテーブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用リフトテーブルは、荷箱後端両側に設けた案内支柱と、この案内支柱に沿って昇降する昇降部材と、この昇降部材に設けた案内レールに沿って前後方向にスライドし、荷役作業時において荷箱の後方に引き出すとともに、未使用時の床下に格納されるリフトテーブルと、前記案内支柱内に位置して前記昇降部材を吊設する昇降駆動手段とを備え、前記案内レールに前記リフトテーブルと係合する起伏自在な支持部材を枢着するとともに、該支持部材を起立方向に付勢する付勢手段を設け、前記リフトテーブルを前記荷箱の後方に引き出す際、前記支持部材をリフトテーブルの裏面側に潜り込ませるように構成するとともに、前記昇降駆動手段と昇降部材との間に介在して前記昇降部材の接地時において該リフトテーブルの先端を接地させるチルト機構を設けたものである。
【0007】
上記構成により、荷物の積み下ろしを行う場合、床下に格納されたリフトテーブルを後方に引き出す。これにより、床下に格納されたリフトテーブルは昇降部材の案内レールに沿って引き出される。この時、リフトテーブルのスライド移動に連動して起立状態の支持アームが付勢手段に抗して押出されて外側に回動し、支持アームがリフトテーブルの下面に潜り込む。これにより、支持アームによってリフトテーブルが支持され、この支持アームにより、昇降部材からの支点距離を長くできるから、リフトテーブルを安定的に支持することが可能となる。このようにして、リフトテーブルを荷箱の後方に引出した状態で昇降駆動手段によりリフトテーブルを昇降させる。そして、この昇降に際してリフトテーブルを支持する昇降部材が接地すると、リフトテーブルはチルト機構により、リフトテーブルの先端が接地するようにチルトする。これにより、リフトテーブルと接地面との段差を極力小さくすることができる。
【0008】
リフトテーブルの昇降時においては、昇降部材が接地面から離れるとチルト機構により、リフトテーブルが水平に復帰し、水平状態を保ったまま昇降する。そして、リフトテーブルを床下に格納するときは、「格納高さ」でリフトテーブルを停止させ、リフトテーブルを押出すことによって、リフトテーブルは、支持アームに沿って円滑に荷箱の床下に移動する。これに伴い、リフトテーブの端部が支持アームから外れ、支持アームが付勢手段によって起立し、復帰した支持アームによってリフトテーブの後方への移動が規制される。
【0009】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図7は本発明の一実施例を示し、同図において、1は車体フレーム2上に搭載する貨物自動車の後部に搭載される荷箱、3は箱箱1の床下に格納されるリフトテーブルであり、前記荷箱1の後端両側にはリフトテーブル3を昇降案内する左右一対の案内支柱4,4が設けられている。この案内支柱4,4は、それぞれ中空角筒状に形成され、その内部に前記リフトテーブル3を昇降させるための昇降部材5,5がそれぞれ上下動自在に配置されている。
【0010】
昇降部材5,5は、図4に示すように、平板状の昇降プレート6の前部に補強板7を一体的に固定した断面T字状に形成され、昇降プレート6のやや下部側に前記案内支柱4の内面に沿って回動する左右一対の回転ローラ8が軸支されるとともに、昇降プレート6の下端部には接地面Gと接触する接地用ローラ9が軸支されている。また、補強板7,7の下端にはそれぞれ取付板10,10が前方に突出するように固定され、その各取付板10,10の内面側に前記リフトテーブル3をスライド自在に案内する案内レール11,11がそれぞれ相対向するように固定されている。この案内レール11,11の下部には前記リフトテーブル3の支持部材たる支持アーム13を取り付ける受枠15が設けられている。この受枠15は左右一対の受板16,16と、この受板16,16の上端部に掛け渡した水平板17とから成り、左右一対の受板16,16の間に前記支持アーム13を配置して枢着軸18によって起伏自在に枢着している。また、支持アーム13の枢着軸18には付勢手段たるコイルばね19が外装され、このコイルばね19によって前記支持アーム13を常に起立方向に付勢している。このコイルばね19によって回転付勢された支持アーム13は水平板17に当接して起立した状態で保持される。このように水平板17は支持アーム13のストッパとして機能するとともに、前記案内レール11と対向するように固定され、その水平板17と案内レール11との間でリフトテーブル3を案内するものであって水平板17を案内レール11の一部として兼用している。また、支持アーム13の先端側には回転ローラ14が軸支されており、リフトテーブル3を荷箱1の後方に引き出す際、リフトテーブル3は回転ローラ14に乗り上がってスライドする。
【0011】
こうして荷箱2の後方に引き出されたリフトテーブル3は、昇降部材5によって荷箱1の床面とほぼ面一の高さと、接地面Gとの間を昇降し、また、荷箱1の床面1Aよりも僅かに低い高さ(以下、格納高さという)位置で、前記車体フレーム2に形成するスライドレール22に沿って水平状態のまま荷箱1の床下に格納される。なお、下部に位置するスライドレール22には、荷箱1に開口部に臨んでリフトテーブル3を支持するガイドローラ23が枢着され、スライドレール22内をスライドするリフトテーブル3はガイドローラ23によって円滑にスライドすることが可能である。
【0012】
前記リフトテーブル3は、略方形状の枠体25の上面に天板26を固着して構成され、リフトテーブル3の前端の左右両端部には、左右一対のガイドローラ27が回転可能に軸支されている。また、リフトテーブル3の後端中央にはリフトテーブル3を引き出す際の取手28が固定され、さらに、リフトテーブル3の後端部にはリフトテーブル3を接地面Gに降ろした際にリフトテーブル3と接地面Gとの段差を解消するための補助プレート30が回動可能に枢着されている。
【0013】
昇降部材5を昇降させる昇降駆動手段35は、図7に示すように、前記案内支柱4の下端部に掛け渡した中空角筒状のポスト36内に配置した油圧シリンダ37と、この油圧シリンダ37のピストンロッド37Aに取り付けた動滑車38と、ポスト36の両端に取り付けた固定滑車39,40と、これら動滑車38と固定滑車39,40に掛装して前記各昇降部材5,5を吊設する左右一対のワイヤケーブル41,41とからなる。なお、前記油圧シリンダ37に固定した動滑車38は前記二本のワイヤケーブル41,41を掛装できるように、二組の案内溝38Aを有している。そして、ワイヤケーブル41,41の一端をポスト36内に設けた固定板42に固定し、そのワイヤケーブル41,41をそれぞれ動滑車38の案内溝38Aに掛け回してポスト36の両端に設けた固定滑車39,40のそれぞれ掛け回し、さらに、各案内支柱4の上端部に軸支した固定滑車44に掛け回してワイヤケーブル41,41の他端を各案内支柱4の内部に案内し、各案内支柱4内において、ワイヤケーブル41,41の他端をそれぞれ昇降部材5,5に連結している。これにより、油圧シリンダ37の伸縮動作によって昇降部材5,5を介してリフトテーブル3を昇降している。
【0014】
50は前記昇降部材5の接地時において、リフトテーブル3の先端を下げてリフトテーブル3と地面との段差を解消するチルト機構である。このチルト機構50は、図6に示すように、略三角形状のリンクプレート51を備え、このリンクプレート51の一端に吊具52をピン53によって枢着するとともに、リンクプレート51の他端をピン54によって昇降プレート6に枢着している。また、リンクプレート51の外端には案内支柱4の内面に沿って回動する案内ローラ55が軸支されている。なお、吊具52には前記ワイヤケーブル41,41と連結するための滑車56が枢着されている。
【0015】
以上のように構成される本実施例においては、リフトテーブル3の引き出し及び格納作業は、昇降部材5の昇降ストローク中の「格納高さ」で行われる。すなわち、荷物の積み下ろしのために、リフトテーブル3を後方に引き出す場合、床下に格納したリフトテーブル3の取手28を掴んで車体フレーム2を後方に引き出す。これにより、スライドレール22内のリフトテーブル3が昇降部材5の案内レール11に沿って引き出されて荷箱1の後方にスライドする。この時、図5に示すように、リフトテーブル3のスライド移動に連動してコイルばね19によって起立した支持アーム13がコイルばね19に抗して押出されて外側に回動し、支持アーム13がリフトテーブル3の下面に潜り込む。これにより、リフトテーブル3が支持アーム13によって支持されるため、それ以後のリフトテーブル3は、支持アーム13の先端に軸支した回転ローラ14に沿って円滑に引き出すことができる。そして、リフトテーブル3を終端位置まで引き出すと、リフトテーブル3の端部に軸支したガイドローラ27が案内レール11に形成するストッパ(図示しない)に当接して案内レール11と水平板17との間に保持される。これにより、荷箱1の後方に引き出されたリフトテーブル3は、リフトテーブル3の前端部が、左右のガイドローラ27が案内レール11と水平板17により保持されるとともに、荷箱1の後方に引き出されたリフトテーブル3の下面が左右の支持アーム13の先端に軸支する回転ローラ14によって安定的に支持される。このようにして、リフトテーブル3を荷箱1の後方に引出した状態で油圧シリンダ37のピストンロッド37Aを伸張させることによって、2本のワイヤロープ41が送り出されてワイヤロープ41に吊設したリフトテーブル3が降下する。この時、ワイヤロープ41に吊設されたリンクプレート51には、昇降部材5及びリフトテーブル3の自重によって垂直荷重が加わるため、図6に示すようにリンクプレート51には反時計方向Sの回転力が作用する。これにより、リンクプレート51に枢着する案内ローラ55及び昇降プレート6に枢着する回転ローラ8が案内支柱4の内面に突き当たり、これら案内ローラ55と回転ローラ8の2点で昇降プレート6が支持される。この状態においては、昇降プレート6はほぼ垂直であり、この状態を保ったまま昇降する。そして、昇降プレート6の下端に枢着する接地用ローラ9が接地すると、リンクプレート51には昇降プレート6の垂直荷重が加わらなくなるが、リフトテーブル3の先端は接地面Gから浮き上がった状態となっているため、接地用ローラ9が接地した状態でさらにワイヤロープ41を緩めると、リフトテーブル3の自重により、リンクプレート51には時計方向S1の回転力が作用し、これにより、昇降プレート6は、案内支柱4の内面に突き当たる回転ローラ8を中心として、その上端が前傾となり、リフトテーブル3の先端が接地する。これにより、リフトテーブル3と接地面Gとの段差を可及的に小さくすることができる。この後、リフトテーブル3の後端部に枢着する補助プレート30を後方側に回動させてリフトテーブル3と接地面Gとの段差を解消させる。すなわち、リフトテーブル3の先端をチルトさせてリフトテーブル3の厚さに起因してリフトテーブル3と接地面Gとの間には段差が生じるため、最終的にリフトテーブル3の後端部に枢着する補助プレート30を後方側に回動させる。しかし、補助プレート30はリフトテーブル3の厚さ分の段差を解消するものであるから、小型・軽量であり、その回動操作も容易である。こうして、リフトテーブル3を接地させてリフトテーブル3上に積荷を積み込んだ後、油圧シリンダ37により2本のワイヤロープ41を引っ張ることによって、まず、リンクプレート51が時計方向Sに回転し、このリンクプレート51の回動動作に追従して昇降プレート6がほぼ垂直に回動してリフトテーブル3が水平状態に戻るため、リフトテーブル3の昇降時において、リフトテーブル3上の積荷が不安定になることもない。そして、リフトテーブル3を荷箱1も床面1Aと同一高さまで引き上げた状態でリフトテーブル3を停止し、リフトテーブル3上の積荷を荷箱1に積み込んだり、あるいは、荷箱1内に積荷をリフトテーブル3上に御すといった荷役作業を行う。こうした荷役作業が終了した後、未使用時のリフトテーブル3を床下に格納する。
【0016】
リフトテーブル3を床下に格納するときは、「格納高さ」でリフトテーブル3を停止させ、リフトテーブル3を押出すことによって、リフトテーブル3は、支持アーム13の先端に軸支した回転ローラ14に沿って円滑に荷箱1の床下に移動する。これに伴い、リフトテーブル3の後端部に枢着したガイドローラ27が車体フレーム2の内面に形成するスライドレール22に沿って案内され、最終的にリフトテーブル3が床下に格納される。そして、リフトテーブ3の端部が支持アーム13から外れると、支持アーム13はコイルばね19によって起立し、水平板17に突き当たって保持される。このとき、リフトテーブル3の後端部がコイルばね19によって復帰した支持アーム13に係止し、リフトテーブル3の後方への移動が規制される。なお、荷箱1の床下には、ガイド部材60と、このガイド部材60内にスライド自在に設けたステップ兼用バンパ61とが設けられ、リフトテーブル3を床下に格納した状態において、荷箱1に出入りする際、バンパ61を荷箱1の後方に引き出し、荷役作業時以外はガイド部材60にバンバ61を格納するようにしている。
【0017】
上記のように、本発明の実施例によれば、リフトテーブル3を荷箱1の後方側に引き出す際、昇降部材5の下端部に枢着した左右一対の支持アーム13でリフトテーブル3の下面を支持することができるため、リフトテーブル3を出し入れする際、極めて安定的に支持することができる。また、支持アーム13は、コイルばね19により、常に起立方向に付勢され、このコイルばね19に抗してリフトテーブル3を引き出すことによって、そのリフトテーブル3を移動動作に連動して支持アーム13がリフトテーブル3の下面側に潜り込む。逆にリフトテーブル3を押し出せば支持アーム13はコイルばね19によって起立するため、荷役作業時において、支持アーム13を操作する必要もなく、単にリフトテーブル3を前後方向に移動するだけでよい。
【0018】
また、リフトテーブル3は、支持アーム13によって車両の後方へ突出した位置で支持されるので、支持アーム13によって、昇降部材5からの支点距離を長くできるから、リフトテーブル3を安定的に支持することができる。また、昇降プレート6を接地すると、ワイヤロープ41と昇降プレート6との間に介在するリンクプレート51の回転に伴ってリフトテーブル3の先端が接地するようにリフトテーブル3の先端をチルトさせることができる。すなわち、リフトテーブル3は、荷箱1の後方に引き出す際、その下面を支持アーム13を支持することから、支持アーム13に起因してリフトテーブル3と接地面Gとの段差も大きくなるが、ワイヤロープ41と昇降プレート6との間に介在するリンクプレート51によって、リフトテーブル3と接地面Gとの段差を極力小さくすることができる。なお、最終的にはリフトテーブル3の後端部に枢着する補助プレート30を回動させてリフトテーブル3と接地面Gとの段差を解消しているが、リンクプレート51によって、リフトテーブル3と接地面Gとの段差を極力小さくすることができるから、補助プレート30を小型・軽量化することが可能となり、補助プレート30の回動操作も容易であり、補助プレート30の取り扱いも容易となる。
【0019】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、リフトテーブルを昇降させるための手段としてワイヤケーブルで吊設した例を示したが、左右一対の油圧シリンダなどによって直接、リフトテーブルを吊設するなど、適宜選定すればよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明の車両用リフトテーブルによれば、荷箱後端両側に設けた案内支柱と、この案内支柱に沿って昇降する昇降部材と、この昇降部材に設けた案内レールに沿って前後方向にスライドし、荷役作業時において荷箱の後方に引き出すとともに、未使用時の床下に格納されるリフトテーブルと、前記案内支柱内に位置して前記昇降部材を吊設する昇降駆動手段とを備え、前記案内レールに前記リフトテーブルと係合する起伏自在な支持部材を枢着するとともに、該支持部材を起立方向に付勢する付勢手段を設け、前記リフトテーブルを前記荷箱の後方に引き出す際、前記支持部材をリフトテーブルの裏面側に潜り込ませるように構成するとともに、前記昇降駆動手段と昇降部材との間に介在して前記昇降部材の接地時において該リフトテーブルの先端を接地させるチルト機構を設けたものであるから、リフトテーブルを荷箱の後方側に引き出す際、支持アームでリフトテーブルの下面を支持することができるため、リフトテーブルを安定的に支持することができる。また、リフトテーブルの接地時において、チルト機構により、リフトテーブルの先端がチルトしてリフトテーブルの先端を接地することができ、リフトテーブルと接地面との段差を極力小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すリフトテーブルの断面図であり、接地状態を示している。
【図2】同上格納状態を示すリフトテーブルの断面図である。
【図3】同上リフトテーブルと昇降駆動手段との連結状態を示す断面図である。
【図4】同上昇降部材を示す正面図である。
【図5】同上支持アームの動作を示す断面図である。
【図6】同上チルト機構を示す拡大断面図である。
【図7】同上昇降駆動手段を示す断面図である。
【符号の説明】
1 荷箱
3 リフトテーブル
4 案内支柱
5 昇降部材
11 案内レール
13 支持アーム(支持部材)
19 コイルばね(付勢手段)
35 昇降駆動手段
50 チルト機構
Claims (1)
- 荷箱後端両側に設けた案内支柱と、この案内支柱に沿って昇降する昇降部材と、この昇降部材に設けた案内レールに沿って前後方向にスライドし、荷役作業時において荷箱の後方に引き出すとともに、未使用時の床下に格納されるリフトテーブルと、前記案内支柱内に位置して前記昇降部材を吊設する昇降駆動手段とを備え、前記案内レールに前記リフトテーブルと係合する起伏自在な支持部材を枢着するとともに、該支持部材を起立方向に付勢する付勢手段を設け、前記リフトテーブルを前記荷箱の後方に引き出す際、前記支持部材をリフトテーブルの裏面側に潜り込ませるように構成するとともに、前記昇降駆動手段と昇降部材との間に介在して前記昇降部材の接地時において該リフトテーブルの先端を接地させるチルト機構を設けたことを特徴とする車両用リフトテーブル。
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