JP2003175442A - 工作機械システム - Google Patents

工作機械システム

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JP2003175442A
JP2003175442A JP2001374789A JP2001374789A JP2003175442A JP 2003175442 A JP2003175442 A JP 2003175442A JP 2001374789 A JP2001374789 A JP 2001374789A JP 2001374789 A JP2001374789 A JP 2001374789A JP 2003175442 A JP2003175442 A JP 2003175442A
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machine tool
tailstock
loader
machining
work
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JP2001374789A
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Akio Nakajima
章雄 中島
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の工作機械または加工部を並設した工作
機械システムにおいて、全体の横幅寸法を小さくすると
共に、高精度加工を実現できるものとする。 【解決手段】 複数の工作機械1を互いに近接または当
接した状態で並べて設けた工作機械システムとする。工
作機械1は、ワークWを回転させる主軸9と刃物台12
とを備え、主軸9は、工作機械1の並び方向と直交する
方向とする。これら工作機械1の並びのうち、少なくと
も一つの工作機械1は、主軸1を搭載するベッド8に設
置されたテールストック11を有する。また、複数の工
作機械1の間でワークWを搬送する搬送装置80を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、旋盤等の複数の
工作機械を並べて設け、または複数の加工部を並べて設
けた工作機械システムに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】旋盤は、
基本的には図23に示すように、正面側から見てベッド
101上の左右に主軸台102とテールストック104
とを対向させ、後ろ側に刃物台103を設置した構成が
一般的である。主軸台102は主軸107を回転自在に
支持した台である。しかし、テールストック104を設
けるために横幅寸法Lが大きなものとなる。
【0003】タレット旋盤は、図24に示すように、刃
物台103をタレットとし、多数の各種工具を割出自在
に搭載して高機能化を図ったものであり、ローダ等の搬
送装置(図示せず)を備えて自動運転されるものが多く
ある。自動運転を行うものなどでは、安全面や、切粉,
クーラントの飛散防止等のために、機械の全体を機体カ
バー105で覆ったものとされる。機体カバー105に
は段取り替え等のために開閉自在な正面扉106が設け
られる。1軸のタレット旋盤では、一般に同図に示すよ
うに、ベッド上の前部、つまり機体カバー105の扉1
06を設けた面のある側に、主軸台102を設置し、後
部にタレット刃物台103Aを配置した構成とされる。
タレット旋盤の場合、短いワークを扱うものが多く、テ
ールストックは設けない。しかし、テールストックを設
けないタレット旋盤において、比較的長いワークを加工
しようとすると、主軸107の主軸チャック107aで
ワークLの一端を把持しているだけであるため、支持剛
性が不足し、芯出し精度を上げることが難しい。
【0004】そこで、タレット旋盤において、同図に鎖
線で示すようにテールストック109を設けることを考
えたが、同図のような主軸107とタレット刃物台10
3Aとが前後に並ぶタレット旋盤でその主軸107に対
向してテールストックを設けようとすると、旋盤全体の
横幅寸方Lが広くなり過ぎる。そのため、工場の床面積
を有効に活用することが難しく、旋盤の設置スペースが
得難くなる。特に、複数台の旋盤を横並びに配列する場
合、個々の旋盤の横幅が広くなると、配列できる台数が
少なくなる。また、このようなタレット旋盤等におい
て、テールストック109を設ける場合に、ベッド10
1に支持フレーム(図示せず)を突出状態に取付け、そ
のフレーム上にテールストックを設置することが考えら
れるが、このような支持フレームを介在させると、テー
ルストックの剛性が低くなり、加工精度の十分な向上が
難しい。
【0005】この発明の目的は、複数の工作機械または
加工部を並設した工作機械システムにおいて、全体の横
幅寸法を小さくすると共に、高精度加工を実現できるシ
ステムとすることである。この発明の他の目的は、ワー
クを反転して次の工作機械または加工部へ搬送できるよ
うにすることである。この発明のさらに他の目的は、高
精度加工を可能としながら、ワークの支持剛性を高める
ための手段を少なくできて、コスト低下が図れるように
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の工作機械シス
テムは、複数の工作機械または加工部を互いに近接また
は当接した状態で並べて設けた工作機械システムであっ
て、前記工作機械または加工部は、前記工作機械または
加工部の並び方向と直交する水平方向を軸心とし、ワー
クを支持して回転させる主軸と、ワークを加工する刃物
台とを備えるものであり、少なくとも一つの工作機械ま
たは加工部は、前記主軸を搭載するベッドに設置された
テールストックを有し、上記複数の工作機械または加工
部の間でワークを搬送する搬送装置を設けたものであ
る。なお、工作機械システムを構成する全ての工作機械
または加工部にテールストックを設けても良いが、一部
の工作機械または加工部だけがテールストックを有する
ものとしても良い。この構成によると、少なくとも一つ
の工作機械または加工部はテールストックを備えるた
め、このテールストックを備える工作機械においては、
棒状ワークであっても、ワークの支持剛性が高く得ら
れ、加工精度を高めることができる。テールストックは
ベッド上に設置されるため、例えばベッドに一体に設け
られた主軸台支持部に設置することができて、フレーム
等を介して支持するものに比べて、剛性の高いものとで
き、より精度の高い加工が可能になる。テールストック
を設けているが、その工作機械または加工部の主軸は、
これら工作機械または加工部の並び方向と直交する水平
方向を軸心としており、その前方にテールストックが配
置されることになるため、テールストックの設置によっ
て横幅寸法が広がらず、または広がりを最小限に抑える
ことができる。このため、工作機械システムの全体の横
幅寸法が小さいものとできる。
【0007】上記搬送装置は、ワークを表裏反転する反
転機構を備えるものであっても良い。このように搬送装
置に反転機構を設けることにより、ワークを反転して次
の工作機械または加工部へ搬送できる。また、搬送装置
と別に反転装置を設けることが不要で、構成が簡単で、
かつワークの受け渡し回数も少なくて済む。
【0008】この発明の工作機械システムにおいて、高
い芯だし精度の要求される加工と要求されない加工とを
行う場合に、上記テールストックを有する工作機械また
は加工部により、高い芯だし精度の要求される加工を行
うように制御する工作機械システム制御装置を設けても
良い。ここで言う高い芯だし精度を要求される加工か、
要求されない加工であるかは、任意に設定される加工精
度の基準で定めれば良い。旋盤等の機械加工において、
ワークにより、またはワークの加工部位により、高い芯
だし精度の要求される加工と、要求されない加工とがあ
り、これらの加工を並行して行えば良い場合がある。こ
のような場合、全ての工作機械または加工部にテールス
トックを備えていなくても、いずれかの工作機械または
加工部がテールストックを備えていれば、その備えてい
る工作機械または加工部に高い芯だし精度の要求される
加工を行わせることで、全ての加工に対して要求を満足
することができる。したがって、上記のように要求され
る加工精度によって加工を振り分ける制御装置を設ける
ことで、高精度加工を可能としながら、ワークの支持剛
性を高めるための手段を少なくできて、コスト低下が図
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。この工作機械システムは、複数の工作機械
1を互いに近接または当接した状態で並べて設けた工作
機械システムである。これら各工作機械1は、これらの
工作機械1の並び方向(X軸方向)と直交する水平方向
を軸心とし、ワークWを支持して回転させる主軸9と、
ワーク9を加工する刃物台12とを備える。この並び状
態にある工作機械1のうち、少なくとも一つの工作機械
1は、主軸9を搭載するベッド8に設置されたテールス
トック11を有している。図1では、左端の工作機械1
が、テールストック11を有するものとしてある。ま
た、上記複数の工作機械1の間でワークWを搬送する搬
送装置として、搬送装置80と、ローダ2とが設けられ
ている。搬送装置80は、ワークWを表裏反転する反転
機構85を備える。搬送装置80およびローダ2は、個
々の工作機械1毎、または隣合う工作機械1毎に設けて
も良く、また配列された全ての工作機械1に渡って搬送
可能なものとしても良い。搬送装置80とローダ2との
使い分けは、ローダ2が搬送装置80へワークWを渡す
ようにしている。なお、ワークWの表裏反転が必要な場
合に、搬送装置80を用い、反転させない場合は、ロー
ダ2で直接に次工程の工作機械1へ搬送するようにして
も良い。素材ワークの供給台や完成品ワークの排出台
(図示せず)と工作機械1と間の搬送は、ローダ2によ
り行うようにしてある。
【0010】図2は、この工作機械システムを制御する
工作機械システム制御装置90の概念構成を示すブロッ
ク図である。この工作機械システム制御装置90は、高
い芯だし精度の要求される加工と要求されない加工とを
行う場合に、上記テールストック11を有する工作機械
1により、高い芯だし精度の要求される加工を行うよう
に制御するものとされている。この制御は具体的には次
のように行われる。
【0011】工作機械システム制御装置90は、各工作
機械1を制御する機械制御装置91の集まりによって構
成され、またはこれにローダ2を制御するローダ制御装
置83(図13)を加えて構成される。各機械制御装置
91は数値制御装置からなり、加工プログラム95を実
行して工作機械1を制御する。各加工プログラム95に
おいて、高い芯だし精度の要求される加工を行うもの
と、高い芯だし精度の要求されない加工を行うものとが
混在する場合がある。ここで言う高い芯出し精度は、任
意に定められる精度基準に対して高いか低いかを言う。
このように、高い芯だし精度の要求される加工を行う加
工プログラム95と、高い芯だし精度の要求されない加
工を行う加工プログラム95とがある場合は、テールス
トック11を有する工作機械1の機械制御装置91に、
高い芯だし精度の要求される加工プログラム95を分配
する。この分配は、例えばオペレータが行う。
【0012】搬送装置80の制御は、工作機械1を制御
する機械制御装置91で行うようにしても良く、また機
械制御装置91とは別の搬送制御装置(図示せず)で行
うようにしても良い。機械制御装置91で搬送装置80
を制御するようにした場合は、その搬送プログラムは加
工プログラム95に含める。別の搬送制御装置を設ける
場合、その搬送制御装置も工作機械システム制御装置9
0を構成するものとされる。図13のローダ制御装置8
3に実行されるローダプログラム(図示せず)は、各加
工プログラム95毎に設けられる。
【0013】次に、この工作機械システムにおける個々
の工作機械1の具体的構成を説明する。図3は、工作機
械システムにおける配列の端部に設置された工作機械1
を示す。この工作機械1は、工作機械本体1Aと、その
上に設置されたローダ2とを備える。工作機械本体1A
およびローダ2の走行経路は、それぞれ機体カバー3お
よびローダカバー4で覆われている。工作機械本体1A
の前面上部に、操作盤5が設けられ、かつ背面に制御盤
6(図3(C))が設置されている。工作機械本体1A
の後方に延びてチップコンベア7が設けられている。
【0014】図4は、テールストック付きの工作機械1
について、工作機械本体1Aを機体カバー3の部分で破
断した破断平面図である。工作機械本体1Aは、ワーク
Wを支持して回転させる主軸9と、この主軸9によって
支持されたワークWを加工する加工手段12Aと備え
る。加工手段12Aは、刃物台12と、この刃物台12
に装着された工具18とで構成される。主軸9は、ベッ
ド8の後部に設置された主軸台10に回転自在に支持さ
れている。主軸9と対向して、ベッド8の前部にテール
ストック11が設けられている。主軸9は、前後方向
(Z軸方向)に沿って設けられ、前端にワークWを支持
する主軸チャック9aを有しており、主軸モータ13に
より回転駆動される。刃物台12は、タレット刃物台か
らなり、送り台14を介してベッド8上に、直交する2
軸方向(Z軸方向およびX軸方向)に移動自在に設置さ
れている。送り台14は、主軸台10の側方でベッド8
の上面に設けられたガイド15上に、主軸9と直交する
水平方向(X軸方向)に進退自在に設置されており、進
退駆動装置16により進退駆動される。進退駆動機構1
6は、モータと送りねじ機構からなる。刃物台12は、
送り台14にタレットバー17を介して軸方向(Z軸方
向)の進退が自在で、かつ軸心回りの割出回転が自在と
されている。送り台14は、上記ガイド15上に設置さ
れた送り台ベース部と、この送り台ベース部上に搭載さ
れてタレットバー17を設置した前後移動台部との2段
積み構成のものであり、これら送り台ベース部の左右移
動および前後移動台部の進退により、上記直交2軸方向
の進退が行われる。なお送り台14を上記2段積み構成
とする代わりに、タレットバー17を送り台14に対し
て進退自在としてもよい。タレット刃物台12は、正面
形状が多角形のドラム状のものであり、各角間の周面部
分からなる各工具ステーションSに、工具18がそれぞ
れ設置される。工具18は、バイト等の固定工具であ
り、ドリル,ミリングヘッド等の回転工具等を適宜設置
することができる。テールストック11は、前後方向に
進退自在な心押軸19を有し、主軸9によって支持され
たワークWを軸方向に押さえて支持するものである。
【0015】機体カバー3は、主軸9、テールストック
11、および刃物台12を含めて、ベッド8の上方にお
ける加工空間Rを覆うカバーである。機体カバー3は、
この例ではベッド8の上面の全体に渡ってその上方空間
を覆うように設けられている。機体カバー3は、内部仕
切りカバー部3aを有していて、この内部仕切りカバー
部3aにより、ベッド8上の空間を、主軸台10および
送り台14の配置された後部空間Qと、主軸チャック9
a,テールストック11、および刃物台12が位置する
前部空間である加工空間Rとに仕切っている。機体カバ
ー3は、テールストック11の前方に位置して、開閉可
能な正面扉20を有している。また、テールストック1
1の配置された前部側面に位置して、側面扉21を有し
ている。これら正面扉20および側面扉21は、いずれ
もスライド扉とされ、それぞれ矢印a,bで示すよう
に、左右方向および前後方向にスライドして開閉され
る。
【0016】図5は正面扉20および側面扉21の両方
を閉じた状態の外観斜視図である。同図においてローダ
2(図3)は図示を省略してある。正面扉21は、覗き
窓22および把手23を有している。側面扉21は手動
で開閉させられる。図6は、正面扉20および側面扉2
1の両方を閉じた状態の部分拡大外観斜視図である。
【0017】図7および図8に示すように、ベッド8
は、主軸台設置台部8aおよびテールストック設置台部
8bを一体に有していて、これら主軸台設置台部8aお
よびテールストック設置台部8b上に図4の主軸台10
およびテールストック11が設置される。ベッド8が鋳
造品である場合、主軸台設置台部8aおよびテールスト
ック設置台部8bは、ベッド8における他の部分と一体
に鋳造される。ベッド8は、前部の上面が、切粉回収用
のホッパー状の凹部8cとして形成され、その最下部に
切粉排出開口25が形成されている。テールストック設
置台部8bはホッパー状凹部8cの底面から一体に突出
した台として形成されている。主軸台設置部8aは、ベ
ッド8の後部の平坦上面部8dに設けられている。主軸
台設置部8aは、平坦上面部8dから若干突出して設け
てあるが、平坦面部8dと同一平面の部分であっても良
い。ベッド8の後方に、ローダ設置フレーム26が配置
され、ベッド8に組付けられる。
【0018】図9ないし図12と共に、テールストック
11の具体例を説明する。テールストック11の外形の
正面形状は、図9(B)および図11に示すように、タ
レット刃物台12側の側面に切欠状部分11aを有する
形状とされている。この切欠状部分11aは、タレット
刃物台12の主軸側に割り出された工具ステーションS
の下側隣の工具ステーションS1 の工具18との干渉を
避け、タレット刃物台12の前後方向の移動を許容する
形状に形成されている。テールストック11は、上部の
上記側面側に偏って心押軸19の支持部となるシリンダ
部27を有し、このシリンダ部27がその下部よりも側
方へ突出していて、この側面の下端付近にガイド係合部
28が側方に突出して設けられ、これらシリンダ部27
とガイド係合部28との間の側面部分が上記切欠状部分
11aとなる。テールストック11の上面におけるシリ
ンダ部27から切欠状部分11aと反対側の側面までの
部分は、側面側へ下降する傾斜面とされ、この傾斜面
は、後に説明するテールストック本体30に取付けらた
切粉滑り落とし用のカバー37により形成されている。
【0019】テールストック11は、ベッド8のテール
ストック設置台部8b上のガイド29に沿って前後方向
に移動自在なテールストック本体30と、このテールス
トック本体30に前後方向に進退自在に設置された心押
軸19とを有する。上記シリンダ部27は、テールスト
ック本体30の上部の一側部に一体に設けた部分であ
る。ガイド29は、テールストック設置台部8b上にボ
ルト等で固定されたテールストックベース31に設けら
れ、例えば1本の滑り案内突条として設けられている。
ガイド29は、テールストック本体30のシリンダ部2
7側に偏った位置にある。上記ガイド係合部28は、テ
ールストック本体30に設けられてガイド部29に摺動
自在に係合する部分である。テールストック本体30
は、ガイド29上を手で押して進退移動可能であり、任
意の位置で、締付け固定具35により進退不能に固定さ
れる。締付け固定具35は、ガイド29に沿ってテール
ストックベース31に設けられた断面逆T字状の係合溝
32と、この係合溝32に進退自在に係合する逆T字状
の係合具33と、この係合具33を係合溝32の下向き
の内壁面に押し付け状態となるように締め付ける締め付
けボルト34とで構成される。
【0020】心押軸19は、テールストック本体30に
内蔵の心押軸駆動手段38により進退駆動が可能であ
り、この心押軸19のテールストック本体30に対する
軸方向の位置を連続的に検出する心押軸位置検出手段3
9が設けられている。この心押軸位置検出手段39は、
心押軸9と一体に進退するラック部材40と、このラッ
ク部材40に噛み合って回転自在なピニオン41と、こ
のピニオン41の回転数を係数する係数手段42とで構
成される。心押軸位置検出手段39は、係数手段42で
係数された回転数から進退位置のデータに変換するデー
タ変換手段43を有するものとしても良い。係数手段4
2は、例えばロータリエンコーダからなり、テールスト
ック本体30に取付けられてその回転入力軸に上記ピニ
オン41が取付けられる。ラック部材40は、テールス
トック本体30のシリンダ部27に設けられた長窓44
を貫通した連結部材45(図9(C))を介して心押軸
19に連結される。
【0021】図10は、テールストック11の心押軸1
9の高さ位置における水平断面図である。心押軸19は
中空軸とされて先端にセンタ46が取付けられており、
テールストック本体30のシリンダ部27に進退自在に
嵌合している。心押軸駆動手段38は、心押軸19の後
部に一体に設けられた中空軸部分からなる可動のシリン
ダ本体19aと、テールストック本体30に設けられた
固定ピストン50aとでなる油圧シリンダとされてい
る。すなわち、テールストック本体30は、シリンダ部
27の軸心部に固定の中央軸50を有しており、中央軸
50の中間に上記固定ピストン50aが設けられてい
る。固定ピストン50aは、心押軸19のシリンダ本体
19a内に相対的に摺動自在に嵌合しており、シリンダ
本体19a内を前後の油室49,48に仕切っている。
シリンダ本体19aの後端は、中央軸50の外周に摺動
自在に嵌合する環状の後端蓋47で密閉されている。各
油室48,49は、中央軸50、およびシリンダ部27
の後端のキャップ27aに設けられた油路51,52を
介して油圧ユニット(図示せず)に連結される。
【0022】図10(A)は、心押軸19が前進端まで
突出した状態を示し、同図(B)は心押軸19が後退端
まで後退した状態を示す。
【0023】図13〜図21と共に、ローダ2の構成を
説明する。図14に示すように、ローダ2は、主軸9の
軸心方向である水平なZ軸方向と、このZ軸方向に直交
する水平な方向であるX軸方向、および鉛直方向である
Y軸方向に移動自在なローダヘッド61を有する。ロー
ダ2は、レール62上を左右方向(X軸方向)に走行す
る走行体63と、この走行体63に前後方向(Z軸方
向)に進退自在に搭載された前後移動台64と、この前
後移動台64に昇降自在に設置された昇降ロッド65と
を有し、昇降ロッド65の下端に上記ローダヘッド61
が設けられている。これら走行体63の走行、前後移動
台64の進退、および昇降ロッド65の昇降により、ロ
ーダヘッド61の上記3軸方向の移動が行われる。
【0024】レール62は、工作機械本体1Aの上方に
左右に延びて設置された水平フレーム66に設けられて
いる。水平フレーム66は、上記ローダ設置フレーム2
6(図7)の一部を構成する。図15に示すように、前
後移動台64は、走行体63に設けられたガイド67上
に進退自在に支持されている。図13のように、工作機
械本体1Aの機体カバー1の上面には、ローダヘッド6
1が出入りするローダ出入り口68が設けられ、駆動手
段69で開閉駆動されるシャッタ68aがローダ出入り
口68に設けられている。
【0025】ローダヘッド61は、図17,図18に示
すように、ワーク軸心がZ軸方向に向くように把持する
2つのローダチャック70を有し、これら2つのローダ
チャック70を、Z軸方向の軸心回りに旋回させる旋回
機構71を有する。旋回機構71は、図18(A)に示
すように、ローダヘッド61の本体にZ軸方向の旋回中
心回りに旋回自在に設けられた旋回ヘッド72と、この
旋回ヘッド72を旋回させる旋回付与部73とでなる。
旋回ヘッド72は、ローダヘッド61における旋回側部
分を構成する。2つのローダチャック70は、旋回ヘッ
ド72の直交する2面にそれぞれ設けられており、旋回
ヘッド72と共に旋回する。旋回ヘッド72は、正面形
状が正方形状に形成されている。旋回機構71によるロ
ーダチャック70の旋回は、90°毎の割出角度で旋回
可能であれば良く、旋回可能角度が90°であっても、
180°であっても、また360°であっても良い。
【0026】図19に示すように、旋回ヘッド72は、
背面に突出して設けられた軸部72aが、ローダヘッド
61に軸受74で回転自在に支持されている。旋回付与
部73はカム機構からなり、軸部72aに設けられたカ
ムフォロア75と、これに当接するカム76とで構成さ
れる。カム76は、ローダヘッド61内に設けられた回
転軸77に設けられており、昇降ロッド65内に設けら
れた旋回操作軸78の回転が、傘歯車機構等からなる伝
達機構79を介して伝達される。旋回操作軸78を回転
させるモータ等の駆動源(図示せず)は、昇降ロッド6
5を支持した前後移動台64(図15)に設置されてい
る。
【0027】図20に示すように、旋回付与部73とな
るカム機構のカムフォロア75は、旋回部材75aの円
周方向複数個所にローラ75bを取付けたものとされ、
非円形の板状のカム76が回転によりローラ75bに接
して、旋回部材75aを旋回させる。
【0028】図21に示すように、各ローダチャック7
0は、互いに開閉可能な複数のチャック爪70aの開閉
によりワークWを把持するものであり、各ローダチャッ
ク70の開閉は、旋回ヘッド72に取付けられたチャッ
ク開閉機構77により行われる。チャック開閉機構77
は、開閉駆動源78と、この開閉駆動源78の駆動をチ
ャック爪70aに伝達する伝達機構79とで構成され
る。開閉駆動源78は、流体圧シリンダからなる。伝達
機構79は、支軸79a回りに回動自在なL形レバーの
一端を、開閉駆動源78で進退されるロッド78aの係
合溝に係合させ、他端をチャック爪70aに係合させた
ものである。なお、チャック爪70aは、ワークWに応
じて交換可能であり、図21はチャック爪70aにおけ
る爪基部だけが図示してある。この爪基部に、チャック
爪70aの交換自在な部分が取付けられる。
【0029】図16に示すように、工作機械本体1Aの
上方には、主軸9の上方の所定の受取位置Uでローダ2
からワークWを受け取る搬送装置80が設置されてい
る。上記受取位置Uは、主軸9の真上であっても良い
が、この実施形態では主軸9の真上の側方としてある。
この搬送装置80は、次工程の工作機械1にワークWを
搬送するものであり、次工程の工作機械1の上方まで延
びている。なお、工作機械1が、主軸と刃物台とで構成
される複数の加工部を有するものである場合、例えば平
行2軸旋盤の場合、搬送装置80は同じ工作機械1にお
ける隣合う加工部間にワークWを搬送するものとしても
良い。搬送装置80は、ワークWを把持する把持具81
が、ローダ2の2つのローダチャック70のうちの横側
位置にあるローダチャック70に対面してワークWを受
け取り可能なものとされている。把持具81は、例えば
チャック爪を有する開閉自在なチャックとされる。
【0030】搬送装置80は、ワークWの搬送と、ワー
クWを表裏反転させる反転装置としての機能とを備えた
ものとされている。搬送装置80は、把持具81を水平
なガイド82に沿って左右方向(X軸方向)に進退自在
に設置し、かつ把持具81を任意の進退位置で正面(Z
軸方向)を向く回転角度と、同図に鎖線で示すように横
方向(X軸方向)を向く回転角度とに回転自在としたも
のである。把持具81の進退および回転は、それぞれ駆
動源(図示せず)によって行われる。搬送装置80は、
上記把持具81を2つ有していて、それぞれ現工程側お
よび次工程側に配置される。両把持具81を互いに対面
するように横向き姿勢とすることで、これら2つの把持
具81の間でワークWの受渡しが可能である。一方の把
持具81が正面を向く姿勢でワークWを受け取り、両把
持具81でワークWの受渡しを行った後に、その受取り
側の把持具81が正面を向くことで、ワークWの表裏反
転が行われる。上記2つの把持具81と、これら把持具
81を方向転換させる機構(図示せず)とで、反転機構
85が構成される。なお、搬送装置80は反転機構85
を有しないものてあっても良い。
【0031】図13に示すように、ローダ2はローダ制
御装置83によって制御される。ローダ制御装置83
は、例えばコンピュータ式の数値制御装置で構成され
る。ローダ制御装置83は、ローダヘッド61の下側位
置にあるローダチャック70で主軸9からワークWを受
け取り、この受け取ったローダチャック70がローダヘ
ッド61の横側位置に来るように2つのローダチャック
70を旋回させ、その後、この受け取ったローダチャッ
ク70が上記受取位置Uの把持具81と対面するように
ローダヘッド61を移動させるものとしてある。
【0032】なお、図1に示す工作機械システムの各工
作機械1のうち、テールストック11を有しない工作機
械1は、テールストック11を設けないこと、およびベ
ッド8にそのテールストック設置台部8bを設けない他
は、上記のテールストック11を設けた工作機械1と同
じ構成である。また、そのテールストック11を有しな
い工作機械1においても、搬送装置80およびローダ2
が設置される。
【0033】この構成の工作機械システムによると、図
1に示すように、少なくとも一つの工作機械1がテール
ストック11を備えるため、このテールストック11を
備えた工作機械1(図4)においては、棒状ワークであ
っても、ワークWの支持剛性が高く得られ、加工精度を
高めることができる。テールストック11はベッド8に
一体に設けられた主軸台支持部8bに設置されているた
め、フレーム等を介して支持するものに比べて、剛性の
高いものとできて、より精度の高い加工が可能になる。
テールストック11を設けているが、その工作機械1の
主軸9は、複数の工作機械1の並び方向(X軸方向)と
直交する水平方向を軸心としており、その前方にテール
ストック11が配置されているため、テールストック1
1の設置によって横幅寸法Lが広がらず、または広がり
を最小限に抑えることができる。このため、工作機械シ
ステムの全体の横幅寸法が小さいものとできる。
【0034】上記搬送装置80は、ワークWを表裏反転
する反転機構85を有するため、ワークWを反転して次
の工作機械1に搬送することができる。そのため、搬送
装置80とは別に反転装置を設けることが不要で、構成
が簡単で、かつワークWの受け渡し回数も少なくて済
む。
【0035】図2に示すように、工作機械システム制御
装置90は、高い芯だし精度の要求される加工と要求さ
れない加工とを行う場合に、テールストック11を有す
る工作機械1により、高い芯だし精度の要求される加工
を行うように制御する。そのため、全ての工作機械1に
テールストック11を備えていなくても、工作機械シス
テムとして、高い芯だし精度の要求される加工を行うこ
とができる。したがって、高精度加工を可能としなが
ら、ワークWの支持剛性を高めるための手段であるテー
ルストック11を少なくできて、コスト低下が図れる。
【0036】テールストック11を備えた工作機械1に
おいて、テールストック11は上記の構成としたため、
次の各作用,効果が得られる。すなわち、刃物台12
は、ベッド8の主軸9の側方に設置された平行型のタレ
ット刃物台であるため、テールストック11を設けた場
合、一般的に考えるとテールストック11との干渉の問
題が生じる。例えば、図12に示すように、タレット刃
物台12は、主軸9側に最も近づいた場合、図中に刃物
台12の移動位置を鎖線mで示すように、主軸チャック
9aの直ぐ前まで移動する。図中のハッチングを付して
示すエリアRaは、工具18がワークWに接して加工可
能な加工エリアである。このように、タレット刃物台1
2が主軸軸心に近づくと、そままタレット刃物台12を
前後に移動させたときに、タレット刃物台12の主軸側
に割り出された工具ステーションSの下側隣の工具ステ
ーションS1 (図11)の工具18がテールストック1
1と干渉する恐れが生じる。しかし、この実施形態で
は、テールストック11のタレット刃物台12側の側面
に切欠状部分11aを設けたため、この切欠状部分11
a内に工具18が位置し、工具18とテールストック1
1との干渉を避けることができる。なお、この干渉は、
テールストック本体30から心押軸19を長く突出させ
ることでも回避できるが、その場合、心押軸19が片持
ち状に長く延びるために支持剛性が低くなる。上記のよ
うに切欠状部分11aを設けた場合は、心押軸19を長
く突出させることなく干渉回避が行え、テールストック
11による支持剛性を高めることができる。
【0037】図9に示すように、テールストック11
は、ベッド8上のガイド28に沿って前後方向に移動自
在なテールストック本体30と、このテールストック本
体30に前後方向に進退自在に設置された心押軸19と
でなるため、ワークWの長さに応じてテールストック本
体30の前後位置を調整することができる。そのため、
テールストック本体30に対する心押軸19の小さなス
トロークで種々の長さのワークWに対応することができ
る。したがって、ワークWのロット替え時等にテールス
トック本体30の位置調整を行っておくことにより、ワ
ークWのクランプとその解除を行う各回の心押軸19の
動作距離が短くて済み、動作時間が短縮できる。
【0038】また、この工作機械システムにおいて、ロ
ーダ2および搬送装置80は、次のように優れた作用,
効果を奏する。ローダヘッド61は、主軸9に平行な方
向を向く2つのローダチャック70を有し、これら2つ
のローダチャック70が、主軸9と平行な旋回軸心回り
に旋回自在とされるため、旋回動作は図17や図14か
ら判るように、ローダチャック70に支持されたワーク
Wの軸心が円筒面を成すように旋回することになる。そ
のためワークWを大きく振り回すことがなく、旋回のた
めに必要な空間が小さくて済み、刃物台12等の加工手
段12Aとの干渉が生じない。したがって、ワークWが
棒状であっても、加工手段12Aとの干渉回避のための
ローダ動作を無くすことができる。
【0039】図16のように、工作機械本体1Aの上方
に、所定の受取位置Uでローダ2からワークWを受け取
る搬送装置80を設けた場合は、加工済みのワークWを
ローダ2から搬送装置80に渡し、搬送装置80から次
工程の工作機械1や加工部に搬送することができる。こ
の搬送装置80は、ワークWを把持する把持具81が、
ローダ2の2つのローダチャック70のうちの横側位置
にあるローダチャック70に対面してワークWを受け取
るものであるため、ローダ2により主軸9から加工済み
ワークWを片方のローダチャック70で受け取った後、
旋回動作を行ってもう片方のローダチャック70から主
軸9に未加工のワークWを渡した後、ローダ2にローダ
チャック70の旋回動作を行わせることなく、搬送装置
80に渡すことができる。このため、ローダ2の動作を
回数を減らし、ローダ制御を簡素化できる。この制御
は、上記構成のローダ制御装置83を設けることで実現
される。
【0040】このように制御する場合、ローダチャック
70が主軸9からワークWを受け取った後、旋回動作で
既にそのローダチャック70がある程度上昇しているた
め、ローダチャック70が搬送装置80と対応する位置
までローダチャック70を上昇させるについて、昇降量
は主軸9と搬送装置80の高さの差hから、旋回動作で
ローダチャック70が上昇する高さ分h2 (図18
(B))を差し引いた残り高さh1 で済む(なお、図1
3では、図示の都合上、旋回動作による高さ分h2を残
り高さh1 の上側に示してあるが、旋回動作はローダヘ
ッド61が主軸9と対向する高さの時に行われる)。こ
のため、ローダヘッド61の上昇量(h1 )が小さくて
済み、それだけローダ2が昇降ストロークの短いもので
済み、機械全体の実質高さを低くすることかできる。ま
た、このように上昇量(h1 )が少なくて済むため、主
軸9とローダヘッド61間のワーク受け渡しの後に搬送
装置80へワークWを渡すまでの上昇時間が短縮でき
て、ワーク加工のサイクルタイムが短縮される。
【0041】図22は、工作機械システム制御装置90
の変形例を示す。この例の工作機械システム制御装置9
0は、各機械制御装置91の他に、上位制御装置92を
備える。各工作機械1は、それぞれ数値制御装置からな
る機械制御装置91により制御される。これら機械制御
装置91は、上位制御装置92により管理される。ロー
ダ2は、ローダ制御装置83(図13)によって制御さ
れる。上位制御装置92は、プログラム記憶手段93と
制御部94とを有していて、プログラム記憶手段93に
はいずれかの工作機械1の機械制御装置91に実行させ
る加工プログラム95が記憶されている。プログラム記
憶手段93には、各加工プログラム95毎に、ローダ2
を制御するローダプログラム(図示せず)が記憶されて
いる。搬送装置80を制御するプログラムは、加工プロ
グラム95に含めても良く、また加工プログラム95と
は別に設けてプログラム記憶手段93に記憶させても良
い。制御部94は、プログラム記憶手段93に記憶され
た加工プログラム95を、所定の基準で各機械制御手段
91に分配する処理を行う。加工プログラム95の分配
に従って、ローダ制御プログラムもローダ制御装置83
へ分配する。上記所定の基準は、例えば、設定された加
工スケジュールである。
【0042】各加工プログラム95において、高い芯だ
し精度の要求される加工を行うものと、高い芯だし精度
の要求されない加工を行うものとが混在する場合があ
る。ここで言う高い芯出し精度は、任意に定められる精
度基準に対して高いか低いかを言う。このように、高い
芯だし精度の要求される加工を行う加工プログラム95
と、高い芯だし精度の要求されない加工を行う加工プロ
グラム95とがある場合に、制御部94は、テールスト
ック11を有する工作機械1の機械制御装置91に、高
い芯だし精度の要求される加工プログラム95を分配す
る。この分配は、加工プログラム95にある所定のデー
タから、制御部94が自動的に要求精度の高い低いを判
断して行うようにしても良く、またスケジュール設定等
において、上記の分配が行われるように、各加工プログ
ラム95とそれを実行する機械制御装置91の関係をオ
ペレータが定めて設定しておくようにしても良い。
【0043】なお、上記各実施形態は、工作機械がタレ
ット旋盤である場合につき説明したが、この発明におい
て、配列される工作機械は、旋盤に限らず、主軸と刃物
台を有する工作機械であれば良い。また、配列は、工作
機械に限らず、加工部であっても良い。ここで言う加工
部は、工作機械の一部であって、主軸と刃物台とで構成
されて独立して加工を行える部分のことである。例え
ば、上記加工部は、平行2軸旋盤において、左右の各主
軸と刃物台の組からなる部分であっても良い。工作機械
システムの全体または一部が平行2軸旋盤である場合、
その平行2軸旋盤の一方の加工部にテールストックを設
置しても良い。
【0044】
【発明の効果】この発明の工作機械システムは、複数の
工作機械または加工部を互いに近接または当接した状態
で並べて設けた工作機械システムであって、前記工作機
械または加工部は、前記工作機械または加工部の並び方
向と直交する水平方向を軸心とし、ワークを支持して回
転させる主軸と、ワークを加工する刃物台とを備えるも
のであり、少なくとも一つの工作機械または加工部は、
前記主軸を搭載するベッドに設置されたテールストック
を有し、上記複数の工作機械または加工部の間でワーク
を搬送する搬送装置を設けたものであるため、全体の横
幅寸法を小さくすると共に、高精度加工を実現できるシ
ステムとできる。上記搬送装置が、ワークを表裏反転す
る反転機構を備えるものである場合は、ワークを反転し
て次の工作機械または加工部へ搬送することができる。
工作機械システム制御装置として、高い芯だし精度の要
求される加工と要求されない加工とを行う場合に、上記
テールストックを有する工作機械または加工部により、
高い芯だし精度の要求される加工を行うように制御する
制御装置を設けた場合は、高精度加工を可能としなが
ら、ワークの支持剛性を高めるための手段を少なくでき
て、コスト低下が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる工作機械システ
ムの破断平面図である。
【図2】同工作機械システムの制御系のブロック図であ
る。
【図3】(A)〜(C)はそれぞれこの発明の一実施形
態にかかるローダ付き工作機械の正面図、側面図、およ
び平面図である。
【図4】同工作機械の拡大破断平面図である。
【図5】同工作機械のローダ省略状態の外観斜視図であ
る。
【図6】同工作機械の扉開き状態の部分拡大斜視図であ
る。
【図7】(A),(B)はそれぞれ同工作機械のベッド
の平面図および正面図である。
【図8】同ベッドの斜視図である。
【図9】(A)は同工作機械のテールストックの側面
図、(B)はその正面図、(C)は同図(A)のC−C
断面図である。
【図10】(A),(B)はそれぞれ同テールストック
の心押軸伸長状態および短縮状態をそれぞれ示す拡大水
平断面図である。
【図11】テールストックとタレット刃物台の関係を示
す概略正面図である。
【図12】主軸とテールストックと刃物台の位置関係を
示す破断平面図である。
【図13】同工作機械とローダの関係を示す破断側面図
である。
【図14】同ローダの正面図である。
【図15】同ローダの側面図である。
【図16】同ローダと搬送装置の関係を示す側面図であ
る。
【図17】ローダヘッドの斜視図である。
【図18】(A),(B)はそれぞれローダヘッドの側
面図および正面図である。
【図19】同ローダヘッドの破断側面図である。
【図20】同ローダヘッドのヘッド回転機構の側面図で
ある。
【図21】同ローダヘッドの旋回付与部の破断正面図で
ある。
【図22】同工作機械システムの制御系の変形例を示す
ブロック図である。
【図23】従来例の側面図である。
【図24】他の従来例の側面図である。
【符号の説明】 1…工作機械 2…ローダ 3…機体カバー 4…ローダカバー 8…ベッド 9…主軸 10…主軸台 11…テールストック 12…刃物台 61…ローダヘッド 70…ローダチャック 80…搬送装置 81…把持具 83…ローダ制御装置 85…反転機構 90…工作機械システム制御装置 91…機械制御装置 92…上位制御装置 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工作機械または加工部を互いに近
    接または当接した状態で並べて設けた工作機械システム
    であって、前記工作機械または加工部は、前記工作機械
    または加工部の並び方向と直交する水平方向を軸心と
    し、ワークを支持して回転させる主軸と、ワークを加工
    する刃物台とを備えるものであり、少なくとも一つの工
    作機械または加工部は、前記主軸を搭載するベッドに設
    置されたテールストックを有し、上記複数の工作機械ま
    たは加工部の間でワークを搬送する搬送装置を設けた工
    作機械システム。
  2. 【請求項2】 上記搬送装置は、ワークを表裏反転する
    反転機構を備えるものである請求項1記載の工作機械シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 高い芯だし精度の要求される加工と要求
    されない加工とを行う場合に、上記テールストックを有
    する工作機械または加工部により、高い芯だし精度の要
    求される加工を行うように制御する工作機械システム制
    御装置を設けた請求項1または請求項2記載の工作機械
    システム。
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