JP2003173612A - 音量制御装置 - Google Patents

音量制御装置

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JP2003173612A
JP2003173612A JP2001366920A JP2001366920A JP2003173612A JP 2003173612 A JP2003173612 A JP 2003173612A JP 2001366920 A JP2001366920 A JP 2001366920A JP 2001366920 A JP2001366920 A JP 2001366920A JP 2003173612 A JP2003173612 A JP 2003173612A
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JP2001366920A
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竜太郎 ▲高▼橋
Ryutaro Takahashi
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Sharp Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の劣化を抑制し、かつ、簡素な構成で、
2値信号の音量を制御しうる音量制御装置を提供する。 【解決手段】 パルス密度変調によりアナログオーディ
オ信号を表した入力2値信号S1に対し、該入力2値信
号S1が表すアナログオーディオ信号の音量を制御する
音量制御装置に対し、出力2値信号S3が表すアナログ
オーディオ信号の音量を設定するための音量設定部5
と、入力2値信号S1を制御信号として基準電圧Vのス
イッチングを行うことにより新たな2値信号を生成し出
力2値信号S3として出力するスイッチ回路1と、可変
の基準電圧Vをスイッチ回路1に供給する可変電圧源2
とを設ける。そして、可変電圧源2により、出力2値信
号S3の波高値Vが音量に応じて変化するように、音量
設定部5で設定された音量に応じて基準電圧Vを変化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログオーディ
オ信号の信号レベルを表した2値信号に対し、該2値信
号が表すアナログオーディオ信号の音量(信号レベル)
を制御するための音量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルオーディオ信号に含ま
れるアナログ情報の音量情報(元のアナログオーディオ
信号の信号レベルを表すもの)を制御する音量制御装置
として、ディジタル減衰器等の演算器を用いた音量制御
装置が知られている。
【0003】この音量制御装置では、ディジタルオーデ
ィオ信号に対して設定音量に応じた演算処理を行うよう
になっている。
【0004】例えば、ディジタルアンプ等に用いられる
スイッチング出力型のパルス符号変調信号再生装置に
は、音量を設定するためのボリュームキーおよびディジ
タル減衰器を備えるものが知られている。上記ディジタ
ル減衰器では、パルス符号変調信号に含まれる音量を表
すディジタルコード(0および1の組み合わせで表され
るコード)に対して、係数1/k(kは1以上)を乗算
する演算処理を行うようになっている。そして、上記デ
ィジタル減衰器では、この係数1/kをボリュームキー
により設定された音量に応じて変化させることにより、
音量に応じてパルス符号変調信号を減衰させるようにな
っている。
【0005】CD等の音声記録媒体を再生する場合等、
マルチビットのディジタルオーディオ信号(パルス符号
変調信号)を扱う場合には、上記従来の音量制御装置を
用いて音量を制御することが可能である。
【0006】しかしながら、最近では、ΣΔ変調で得ら
れる1ビットのディジタルオーディオ信号(元のアナロ
グーディオ信号に対応した2値のディジタル信号)を直
接記録した音声記録媒体も出現している。また、A/D
変換器やD/A変換器も、ΣΔ変調を利用したものが一
般的となってきている。また、1ビットのディジタルオ
ーディオ信号2値のディジタル信号を制御信号として定
電圧をスイッチングし、音声を再生するオーディオアン
プも増えている。これらのことから、1ビットのディジ
タルオーディオ信号自体を扱うことが頻繁になってき
た。
【0007】そのような中で、例えば、ΣΔ変調で得ら
れる1ビットのディジタルオーディオ信号を直接記録し
た音声記録媒体を再生し、その再生信号をそのまま、1
ビットのディジタルオーディオ信号を扱える装置(1ビ
ットのD/A変換器、1ビットのディジタルオーディオ
信号を制御信号として定電圧をスイッチングするオーデ
ィオアンプ等)に送り、音声を再生するような場合、1
ビットのディジタルオーディオ信号の制御により、再生
する音声の音量を制御したいという要望が生じている。
【0008】従来、このような1ビットのディジタルオ
ーディオ信号に対して、該ディジタルオーディオ信号に
含まれるアナログ情報の振幅を増減する手法は確立され
ていない。
【0009】1ビットのオーディオ信号に含まれるアナ
ログ情報の振幅を増減する手法として、前記従来のディ
ジタル減衰器等の演算器を備える音量制御装置を利用す
る手法が考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のディジタル減衰器等の演算器を備える音量制御装置
では、演算処理を行うために、アナログ情報の振幅値が
ディジタルコードで表されたディジタルオーディオ信号
が必要とされる。したがって、前記従来の音量制御装置
は、マルチビットのディジタルオーディオ信号(パルス
符号変調信号)しか適用できず、1ビットのディジタル
オーディオ信号の音量を制御することができない。
【0011】そのため、前記従来の音量制御装置を利用
して1ビットのディジタルオーディオ信号に含まれるア
ナログ情報の振幅を増減する場合、音声記録媒体を再生
し得られた1ビットのディジタルオーディオ信号を、マ
ルチビットのディジタルオーディオ信号にダウンコンバ
ートした後で、ディジタル減衰器に入力しなければなら
ない。また、ディジタル減衰器で音量が制御されたマル
チビットのディジタルオーディオ信号を1ビットのディ
ジタルオーディオ信号に戻すためにアップコンバートし
なくてはならない。
【0012】したがって、前記従来の音量制御装置を利
用した場合、ダウンコンバータおよびアップコンバータ
が必要となり、コストが嵩む。また、アップコンバート
の際に再量子化ノイズが発生するので、S/N比が悪く
なる。
【0013】また、ディジタル減衰器では、演算誤差に
よる波形歪みが発生する。そして、ディジタル減衰器の
演算処理では、入力信号の音量(信号レベル)が低いほ
ど演算誤差が大きくなるため、出力信号の信号レベルが
低くなるに従って波形歪みが大きくなる。したがって、
ディジタル減衰器を用いてディジタル信号の音量制御を
行うと、特に小音量時に大きな波形歪みが発生し、S/
N比(信号対雑音比)が悪くなるという問題がある。ま
た、ディジタル減衰器の演算誤差を小さくするためにビ
ット数の多いディジタル演算回路を用いた場合、回路規
模が非常に大きくなり、消費電力量やコストの増大を招
く。
【0014】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、信号の劣化を抑制し、かつ、
簡素な構成で、2値信号の音量を制御しうる音量制御装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の音量制御装置
は、上記の課題を解決するために、パルス幅変調または
パルス密度変調によりアナログオーディオ信号を表した
入力2値信号に対し、該入力2値信号が表すアナログオ
ーディオ信号の音量を制御するための音量制御装置にお
いて、出力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音
量を設定するための音量設定手段と、上記入力2値信号
を制御信号として基準電圧のスイッチングを行うことに
より新たな2値信号を生成し出力2値信号として出力す
るスイッチング手段と、可変の基準電圧をスイッチング
手段に供給する可変電圧源とを備え、上記可変電圧源
は、出力2値信号の波高値が音量に応じて変化するよう
に、音量設定手段で設定された音量に応じて基準電圧を
変化させるものであることを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、アナログオーディオ信
号を表す入力2値信号を制御信号として基準電圧をスイ
ッチングすると共に、上記基準電圧を設定音量に応じて
変化させることで、2値信号の波高値を設定音量に応じ
て変化させることができる。これにより、パルス幅変調
またはパルス密度変調された2値信号に対して、2値信
号の状態のままで、2値信号が表すアナログオーディオ
信号の音量の制御を行うことができる。
【0017】それゆえ、従来のディジタル減衰器を用い
た音量制御に必要であった、2値信号をマルチビット信
号にダウンコンバートする処理や、ディジタル減衰器で
処理されたマルチビット信号を2値信号に戻すためにア
ップコンバートする処理が不要となる。その結果、ダウ
ンコンバート処理およびアップコンバート処理による音
質の劣化、例えばアップコンバート処理による再量子化
ノイズの発生等を防止できる。また、ダウンコンバータ
およびアップコンバータを省略できるので、構成を簡素
化でき、消費電力およびコストを低減できる。
【0018】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられる。また、デ
ィジタル演算処理のために回路規模の大きい演算回路を
設ける必要がないので、簡素な回路構成で実現でき、消
費電力およびコストを低く抑えることができる。
【0019】したがって、上記構成によれば、信号の劣
化を抑制し、かつ、簡素な構成で、2値信号の音量(2
値信号が表すアナログオーディオ信号の音量)を制御し
うる音量制御装置を提供することができる。
【0020】また、本発明の音量制御装置は、上記の課
題を解決するために、パルス密度変調によりアナログオ
ーディオ信号を表した入力2値信号に対し、該入力2値
信号が表すアナログオーディオ信号の音量を制御するた
めの音量制御装置において、出力2値信号が表すアナロ
グオーディオ信号の音量を設定するための音量設定手段
と、上記入力2値信号の立ち上がりを検知し、この検知
時点からの経過時間が設定時間に達した時に出力2値信
号の立ち下がりタイミングを表すタイミング信号を生成
するタイミング信号発生手段と、上記入力2値信号と上
記タイミング信号とを制御信号として基準電圧のスイッ
チングを行うことにより、新たな2値信号を生成し出力
2値信号として出力するためのスイッチング手段とを備
え、上記タイミング信号発生手段は、上記音量設定手段
で設定された音量に応じて出力2値信号のパルス幅が変
化するように、上記音量設定手段で設定された音量に応
じて上記設定時間を変化させるものであることを特徴と
している。
【0021】上記構成によれば、アナログオーディオ信
号を表す入力2値信号と、入力2値信号の立ち上がりか
ら設定時間経過後に生成されるタイミング信号とを制御
信号として基準電圧のスイッチングを行うと共に、上記
設定時間を設定音量に応じて変化させることで、2値信
号のパルス幅を設定音量に応じて変化させることができ
る。したがって、2値信号のパルスデューティ比を設定
音量に応じて変化させることができる。これにより、パ
ルス密度変調された2値信号に対して、2値信号の状態
のままで、2値信号が表すアナログオーディオ信号の音
量の制御を行うことができる。
【0022】それゆえ、従来のディジタル減衰器を用い
た音量制御に必要であった、2値信号をマルチビット信
号にダウンコンバートする処理や、ディジタル減衰器で
処理されたマルチビット信号を2値信号に戻すためにア
ップコンバートする処理が不要となる。その結果、ダウ
ンコンバート処理およびアップコンバート処理による音
質の劣化、例えばアップコンバート処理による再量子化
ノイズの発生等を防止できる。また、ダウンコンバータ
およびアップコンバータを省略できるので、構成を簡素
化でき、消費電力およびコストを低減できる。
【0023】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられる。また、デ
ィジタル演算処理のために回路規模の大きい演算回路を
設ける必要がないので、簡素な回路構成で実現でき、消
費電力およびコストを低く抑えることができる。
【0024】したがって、上記構成によれば、信号の劣
化を抑制し、かつ、簡素な構成で、2値信号の音量(2
値信号が表すアナログオーディオ信号の音量)を制御し
うる音量制御装置を提供することができる。
【0025】本発明の音量制御装置は、可変の基準電圧
をスイッチング手段に供給する可変電圧源をさらに備
え、上記可変電圧源は、出力2値信号の波高値が音量に
応じて変化するように、音量設定手段で設定された音量
に応じて基準電圧を変化させるものであってもよい。
【0026】上記構成によれば、2値信号の波高値およ
びパルスデューティ比の両方を設定音量に応じて変化さ
せるので、より一層精度の高い音量制御が可能となる。
【0027】本発明の音量制御装置では、上記スイッチ
ング手段は、複数の入力2値信号が表すアナログオーデ
ィオ信号の音量を制御するために、上記複数の入力2値
信号の各々に対応して複数設けられている一方、上記可
変電圧源は、同一の基準電圧を複数のスイッチング手段
に対して共通に供給するようになっていてもよい。
【0028】上記構成によれば、各スイッチ回路に供給
する基準電圧を共通の可変電圧源から供給することで、
マルチチャンネルの2値信号の音量を制御する場合に、
各チャンネルの音量を精度よく合わせることができる。
【0029】本発明の音量制御装置では、上記入力2値
信号は、一定の標本化周波数で標本化されたものであ
り、かつ、上記標本化周波数に関する情報を表すクロッ
ク信号と共に入力され、上記クロック信号に基づいて入
力2値信号の標本化周波数を表す標本化クロック信号を
復調する復調手段と、上記標本化クロック信号に基づい
て入力2値信号の波形を整形する波形整形手段とがさら
に設けられていてもよい。
【0030】上記構成によれば、復調されたクロック信
号を用いて入力2値信号の波形を整形することにより、
入力2値信号を、ジッタ成分や波形なまりを除去した後
でスイッチング手段に供給することができる。このよう
にしてジッタ成分や波形なまりが除去された入力2値信
号にて音量制御することで、長い伝送距離によって送信
されてきた入力2値信号等のように、ジッタ成分や波形
なまりを含む入力2値信号に対しても、精度の良い音量
制御を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕以下、本発明の
実施の一形態を、図1および図2に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0032】図1に示すように、本実施形態に係る音量
制御装置10は、入力2値信号S1に含まれるアナログ
情報の振幅(入力2値信号S1が表すアナログオーディ
オ信号の信号レベル)を増減する信号処理を行うための
ものであって、複数の接点A・Bを備えると共に入力2
値信号S1に応じて接点A・Bへの接続を開閉するスイ
ッチ回路(スイッチング手段)1と、出力2値信号S3
の音量設定のための音量制御信号S2を出力する音量設
定部(音量設定手段)5と、音量制御信号S2に応じた
可変の電圧Vを接点Aに供給する可変電圧源2とを備え
ている。
【0033】スイッチ回路1は、接点Aと接点Bとを有
し、出力端Cを接点Aおよび接点Bのいずれかに接続す
るものである。接点Aは、可変電圧源2に接続され、そ
の電位が可変の電位V(可変電圧源2の出力電圧)とな
っている。接点Bは、接地され、その電位が常に0に保
たれている。
【0034】また、スイッチ回路1には、制御信号とし
て入力2値信号S1が入力される。この入力2値信号S
1は、パルス密度によって元のアナログ情報に対応した
2値信号、すなわちパルス密度変調によってアナログオ
ーディオ信号の信号レベルを表した2値信号である。入
力2値信号S1は、図2(a)に示すように、その信号
レベルが“H”(High)および“L”(Low)の
間で変化するパルス密度変調された2値信号である。
【0035】なお、パルス幅変調によりアナログオーデ
ィオ信号の信号レベルを表した入力2値信号S1は、Σ
Δ変調によって得られる。また、入力2値信号S1は、
マルチビットのディジタルオーディオ信号(パルス符号
変調信号)をアップコンバートすることによって得るこ
ともできる。また、ここでは、入力2値信号S1が、パ
ルス密度変調(パルス数変調)によってアナログオーデ
ィオ信号の信号レベルを表した2値信号であったが、パ
ルス幅変調によってアナログオーディオ信号の信号レベ
ルを表した2値信号(パルス幅変調信号)であってもよ
い。また、パルス幅変調信号は、一定のサンプリング周
波数でパルス幅変調によってアナログオーディオ信号の
信号レベルを表した2値信号は、例えば、アナログオー
ディオ信号を標本化して標本値(振幅)に応じたパルス
幅変調を行うアナログ−ディジタル変換器によって得る
ことができる。パルス幅変調としては、パルス幅(時間
幅)がアナログ成分となるものと、一定の高周波クロッ
クでパルス幅の増減を行うものとがある。
【0036】スイッチ回路1は、上記入力2値信号S1
に基づいて接点Aと接点Bとの切り替えを行うようにな
っている。すなわち、スイッチ回路1は、入力2値信号
S1の信号レベルが“H”の時には出力端Cを接点Aに
接続し、入力2値信号S1の信号レベルが“L”の時に
は出力端Cを接点Bに接続する。したがって、スイッチ
回路1は、入力2値信号S1が“H”の時には可変電圧
源2から供給された電圧Vを出力し、入力2値信号S1
が“L”の時には、電圧0を出力する。これにより、ス
イッチ回路1から、入力2値信号S1と同期した、波高
値Vの出力2値信号S3が出力される。なお、スイッチ
回路1は、トランジスタ等により実現できる。
【0037】音量設定部5は、ユーザが操作可能なボリ
ュームキー等の操作部を含み、この操作部の状態に応じ
て、設定音量(出力2値信号が表すアナログオーディオ
信号の音量)を表す、すなわち設定信号レベル(出力2
値信号が表すアナログオーディオ信号の信号レベル)を
表す音量制御信号S2を可変電圧源2に出力する。
【0038】可変電圧源2は、可変の電圧Vをスイッチ
回路1の接点Aに出力する。可変電圧源2は、音量設定
部5から入力される音量制御信号S2の設定音量に基づ
いて、電圧Vを0からVmax (最高電圧)までの間で変
化させる。例えば、音量制御信号S2が設定信号レベル
に等しい振幅値を持つアナログ信号であれば、このアナ
ログ信号の振幅値に比例するように電圧Vを変化させ
る。また、可変電圧源2は、音量制御信号S2が変化し
ない時には電圧Vを一定に保つ。
【0039】したがって、可変電圧源2は、音量制御信
号S2の設定音量が最大音量であるときには電圧Vを最
高電圧Vmax に設定し、音量制御信号S2の設定音量が
0より大きく最大音量より小さいときには電圧Vを0よ
り高く最高電圧Vmax より低い電圧に設定し、設定音量
が0であるときには電圧Vを0に設定する。また、音量
制御信号S2の設定音量が0より大きく最大音量より小
さい場合のうち、音量制御信号S2の設定音量が比較的
小さい場合には電圧Vを電圧V1に設定し、音量制御信
号S2の設定音量が比較的大きい場合には電圧Vを電圧
1より高い電圧V2に設定する。
【0040】このようにして電圧Vを音量制御信号S2
に応じて変化させることで、スイッチ回路1から出力さ
れる出力2値信号S3の波高値が、音量制御信号S2の
設定音量に応じて変化する。例えば、音量制御信号S2
の設定音量が比較的小さい場合には、出力2値信号S3
は、図2(b)に示すように、比較的低い波高値V1
持つ、入力2値信号S1と同期した信号となる。一方、
音量制御信号S2の設定音量が比較的大きい場合には、
出力2値信号S3は、図2(c)に示すように、比較的
高い波高値V2を持つ、入力2値信号S1と同期した信
号となる。
【0041】出力2値信号S3は、音量制御信号S2の
設定音量に応じて波高値(パルス振幅)が変化するの
で、アナログオーディオ信号に変換すれば、音量制御信
号S2の設定音量に応じて波高値(パルス振幅)が変化
するアナログオーディオ信号となる。したがって、出力
2値信号S3は、入力2値信号S1のアナログ情報の振
幅が制御された信号とみなすことができる。なお、出力
2値信号S3からアナログオーディオ信号への変換は、
例えばローパスフィルタにて高周波成分を取り除くこと
により行うことができる。
【0042】なお、出力2値信号S3は、アナログオー
ディオ信号に変換してもよく、そのまま1ビットのディ
ジタルオーディオ信号を扱える外部装置に送ってもよ
い。しかし、1ビット信号を制御信号として定電圧をス
イッチングし音声再生する1ビットアンプで、音量制御
装置10で音量を制御された出力2値信号S3を再生し
ようとした場合、電圧の制約のために、波高値が低い出
力2値信号S3は、1ビットアンプ内の信号系で使うこ
とができない。
【0043】そこで、図1の場合、出力2値信号S3を
ΣΔ変調回路3によって1ビット信号に変換すること
で、入力2値信号S1のアナログ情報の振幅を制御され
た1ビット信号を得ている。これにより、電圧に影響の
ない1ビット信号を得ることができ、得られた1ビット
信号を1ビットアンプ内の信号系で使うことができる。
ΣΔ変調回路3は、加算器24a、積分器3b、量子化
器3c、および1標本遅延回路3dからなるものであ
る。また、音量制御装置10とΣΔ変調回路3との間に
は、出力2値信号S3から直流成分(低周波成分)をカ
ットするためのコンデンサ4を介在させている。
【0044】また、ΣΔ変調回路3から出力された1ビ
ット信号は、ローパスフィルタにて高周波成分を取り除
くことによりアナログオーディオ信号に変換できる。さ
らに、その1ビット信号を制御信号として定電圧をスイ
ッチングすることによって1ビット信号を生成し、この
1ビット信号に対してローパスフィルタにて高周波成分
を取り除く処理を行うことによりアナログオーディオ信
号を生成することもできる。そして、得られたアナログ
オーディオ信号を図示しないスピーカ等の音声出力装置
にて音声に変換することにより、音声を発生させること
ができる。
【0045】また、本実施形態の音量制御装置10で
は、スイッチ回路1の接点Aに可変の電圧Vを供給し、
スイッチ回路1の接点Bを接地するようになっていた
が、スイッチ回路1の接点Aおよび接点Bの電位は、こ
れらの差が音量制御信号S2の設定音量に応じて変化す
るようになっていれば、特に限定されるものではない。
例えば、スイッチ回路1の接点Bの電位を0から−Vに
変更してもよい。
【0046】以上のように、本実施形態の音量制御装置
10は、パルス密度変調によりアナログオーディオ信号
を表した入力2値信号S1に対し、該入力2値信号S1
が表すアナログオーディオ信号の音量を制御するための
装置であって、出力2値信号S3が表すアナログオーデ
ィオ信号の音量を設定するための音量設定部5と、入力
2値信号S1を制御信号として基準電圧Vのスイッチン
グを行うことにより新たな2値信号を生成し出力2値信
号S3として出力するスイッチ回路1と、可変の基準電
圧Vをスイッチ回路1に供給する可変電圧源2とを備
え、可変電圧源2は、出力2値信号S3の波高値Vが音
量に応じて変化するように、音量設定部5で設定された
音量に応じて基準電圧Vを変化させるものである。
【0047】上記構成によれば、入力2値信号S1を制
御信号として基準電圧Vをスイッチングすると共に、基
準電圧Vを設定音量に応じて変化させることで、出力2
値信号S3の波高値Vを設定音量に応じて変化させるこ
とができる。これにより、入力2値信号S1が表すアナ
ログオーディオ信号の音量を、2値信号の状態のままで
制御することができる。
【0048】それゆえ、従来のディジタル減衰器を用い
た音量制御に必要であったダウンコンバート処理やアッ
プコンバート処理が不要となり、再量子化ノイズの発生
等のような音質の劣化を防止できる。また、ダウンコン
バータおよびアップコンバータを省略できるので、構成
を簡素化でき、消費電力およびコストを低減できる。
【0049】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられる。また、デ
ィジタル演算処理のために回路規模の大きい演算回路を
設ける必要がないので、簡素な回路構成で実現でき、消
費電力およびコストを低く抑えることができる。
【0050】〔実施の形態2〕以下、本発明の他の実施
の形態を、図3に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1にて示した
各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付
記し、その説明を省略する。
【0051】ところで、2値信号を長い伝送距離で伝送
を行った場合、波形のなまりやジッタの影響でノイズ成
分が増してしまう。2値信号が、一定の標本化周波数を
持つ標本化クロック信号を用いて標本化された2値信号
である場合、その標本化クロック信号を復元できれば、
元の精度のよい2値信号を得ることができる。
【0052】そこで、本実施形態では、標本化クロック
信号を復元し、入力2値信号の波形なまりやジッタを除
去した後で音量制御を行う音量制御装置について説明す
る。
【0053】図3に示すように、本実施形態に係る音量
制御装置20は、スイッチ回路1、可変電圧源2、およ
び音量設定部5に加えて、入力2値信号S1の波形なま
りやジッタを除去するために、標本化クロック信号を復
調(復元)するためのPLL(phase-locked loop)回路
(復調手段)11と、入力2値信号S1の波形整形を行
うためのフリップフロップ(波形整形手段)12とを備
えている。
【0054】音量制御装置20には、入力2値信号S1
として一定の標本化周波数で標本化された2値信号が入
力されると共に、入力2値信号S1のサンプリング周期
を示すクロック信号CK(標本化クロック信号またはワ
ードクロック信号)が入力されるようになっている。
【0055】PLL回路11では、波形なまりやジッタ
を含んだ入力2値信号S1と、クロック信号CKとを受
信すると、PLL回路11によってクロック信号CKを
元の精度のよい標本化クロック信号に復元する。
【0056】フリップフロップ12では、波形なまりや
ジッタを含んだ入力2値信号S1に対し、PLL回路1
1で復元された標本化クロック信号を用いて波形整形を
行う。これにより、波形なまりやジッタが除去される。
そして、波形なまりやジッタが除去された2値信号をス
イッチ回路1に入力する。
【0057】本実施形態の音量制御装置20では、以上
のようにして、波形なまりやジッタが除去された2値信
号をスイッチ回路1に入力することができる。その結
果、波形なまりやジッタが除去された、アナログ情報の
振幅を制御された出力2値信号S3を得ることができ
る。
【0058】本実施形態の音量制御装置20は、入力2
値信号S1が、1ビット信号で記録された音声情報(音
楽ソース)を再生し、再生された1ビット信号を長い伝
送距離で伝送したものである場合などに有効である。ま
た、特に1ビット信号を制御信号として、定電圧をスイ
ッチングし音声の再生を行うオーディオアンプに適用し
た場合に有効である。
【0059】本実施形態では、入力2値信号S1として
パルス密度変調信号を用いたが、入力2値信号S1とし
て、パルス密度変調信号を用いたが、一定の高周波クロ
ックでパルス幅を増減するパルス密度変調により得られ
たパルス幅変調信号を用いることも可能である。
【0060】なお、出力2値信号S3は、アナログオー
ディオ信号に変換してもよく、そのまま1ビットのディ
ジタルオーディオ信号を扱える外部装置に送ってもよ
い。図3の場合、出力2値信号S3をΣΔ変調回路3に
よって1ビット信号に変換することで、入力2値信号S
1のアナログ情報の振幅を制御された1ビット信号を得
ている。
【0061】また、音量制御装置20とΣΔ変調回路3
との間には、出力2値信号S3から直流成分(低周波成
分)をカットするためのコンデンサ4を介在させてい
る。
【0062】また、ΣΔ変調回路3から出力された1ビ
ット信号は、ローパスフィルタにて高周波成分を取り除
くことによりアナログオーディオ信号に変換できる。さ
らに、その1ビット信号を制御信号として定電圧をスイ
ッチングすることによって1ビット信号を生成し、この
1ビット信号に対してローパスフィルタにて高周波成分
を取り除く処理を行うことによりアナログオーディオ信
号を生成することもできる。そして、得られたアナログ
オーディオ信号を図示しないスピーカ等の音声出力装置
にて音声に変換することにより、音声を発生させること
ができる。
【0063】〔実施の形態3〕以下、本発明のさらに他
の実施の形態を、図4および図5に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施
の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0064】図4に示すように、本実施形態に係る音量
制御装置30は、2値信号S4A・S4B(入力2値信
号)に含まれるアナログ情報の振幅を増減する信号処理
を行うためのものであって、複数の接点A・Bを備える
と共に入力2値信号S1およびタイミング信号S5A・
S5Bに応じて接点A・Bへの接続を開閉するスイッチ
回路(スイッチング手段)23A・23Bと、出力2値
信号S3A・S3Bの音量設定のための音量制御信号S
2を出力する音量設定部(音量設定手段)5と、音量制
御信号S2に応じたタイミング信号S5A・S5Bをス
イッチ回路23A・23Bに出力するタイマー回路(タ
イミング信号発生手段)22A・22Bとを備えてい
る。
【0065】本実施形態の音量制御装置30に入力され
る2値信号S4A・S4Bは、一定のサンプリング周期
を持つ2値信号、すなわちパルス幅が一定の2値信号で
あり、かつ、パルス密度によって元のアナログ情報に対
応した2値信号、すなわちパルス密度変調によってアナ
ログオーディオ信号の信号レベル(音量)を表した2値
信号である。また、2値信号S4A・S4Bは、図5
(b)および(c)に示すように、その信号レベルが
“H”(High)および“L”(Low)の間で変化
する2値信号である。
【0066】2値信号S4A・S4Bは、入力2値信号
S1をリターン・トゥ・ゼロ回路21によって処理する
ことによって得られる。この入力2値信号S1は、パル
ス密度によって元のアナログ情報に対応した2値信号、
すなわちパルス密度変調によってアナログオーディオ信
号の信号レベル(音量)を表した2値信号である。入力
2値信号S1は、図5(a)に示すように、その信号レ
ベルが“H”(High)および“L”(Low)の間
で変化する2値信号である。ここでは、入力2値信号S
1として、一般的なパルス密度変調信号である、ΣΔ変
調で得られる1ビット信号を用いた例を取扱う。
【0067】なお、パルス密度変調信号は、アナログ信
号の振幅をパルスの密度で示したパルス密度変調信号で
あり、アナログ信号の正の振幅が大きければ正のパルス
の数(密度)が大きくなり、アナログ信号の負の振幅が
大きければ負のパルスの数(密度)が大きくなる。ま
た、これらのパルスは、一定のサンプリング周期ごとに
必ず存在するものである。パルス密度変調信号は、一定
のサンプリング周期でサンプリングされているので、リ
ターン・トゥ・ゼロ信号として扱うことができる。
【0068】リターン・トゥ・ゼロ回路21では、入力
2値信号S1のパルス幅より十分に短い一定のパルス幅
を持つデューティ比50%のパルス信号(リターン・ト
ゥ・ゼロ信号)を生成し、入力2値信号S1が“H”で
ある間、このパルス信号を正の2値信号S4A(+1ビ
ット信号)として出力する。したがって、正の2値信号
S4Aは、入力2値信号S1が“H”であれば、パルス
信号のパルス周期(1サンプリング周期)毎に必ず立ち
上がりが存在することになる。また、リターン・トゥ・
ゼロ回路21では、入力2値信号S1が“H”である
間、上記のデューティ比50%のパルス信号を反転し、
2値信号S4B(−1ビット信号)として出力する。し
たがって、2値信号S4Bは、入力2値信号S1が
“L”であれば、パルス信号のパルス周期(1サンプリ
ング周期)毎に必ず立ち上がりが存在することになる。
【0069】これらにより、パルス密度変調信号である
入力2値信号S1が、入力2値信号S1の50%のパル
スデューティを持つパルス密度変調信号である正の2値
信号S4Aおよび負の2値信号S4Bに変換される。
【0070】スイッチ回路23A・23Bは各々、接点
Aと接点Bを有し、出力端Cを接点Aおよび接点Bのい
ずれかに接続するものである。スイッチ回路23A・2
3Bの接点A・Aは、定電圧源25に共通に接続され、
その電位が一定の電位V(可変電圧源2の出力電圧)に
保たれている。スイッチ回路23A・23Bの接点B・
Bは、接地され、その電位が常に0に保たれている。ま
た、スイッチ回路23A・23Bにはそれぞれ、2値信
号S4A・S4Bがリターン・トゥ・ゼロ回路21から
入力される。さらに、スイッチ回路23A・23Bには
それぞれ、タイミング信号S5A・S5Bが入力され
る。
【0071】音量設定部5は、ユーザが操作可能なボリ
ュームキー等の操作部を含み、この操作部の状態に応じ
て、設定音量(出力2値信号が表すアナログオーディオ
信号の音量)を表す、すなわち設定信号レベル(出力2
値信号が表すアナログオーディオ信号の信号レベル)を
表す音量制御信号S2を可変電圧源2に出力する。
【0072】タイマー回路22A・22Bはそれぞれ、
2値信号S4A・S4Bの立ち上がりを検知し、この検
知時点からの経過時間が設定時間Tに達した時に出力2
値信号S3A・S3Bの立ち下がりタイミングを表すタ
イミング信号S5A・S5Bをスイッチ回路23Aに出
力する。
【0073】スイッチ回路23Aは、2値信号S4Aお
よびタイミング信号S5Aに基づいて接点Aと接点Bと
の切り替えを行うようになっている。スイッチ回路23
Aは、2値信号S4Aの信号レベルが“L”から“H”
に変化した時に、すなわち2値信号S4Aの立ち上がり
に同期して、出力端Cの接続先を接点Bから接点Aに切
り替える。また、スイッチ回路23Aは、タイミング信
号S5Aを受信した時に、出力端Cの接続先を接点Bか
ら接点Aに切り替える。したがって、スイッチ回路23
Aは、2値信号S4Aの立ち上がりから設定時間Tが経
過した後に、出力端Cの接続先を接点Aから接点Bに切
り替えることになる。その結果、スイッチ回路23A
は、2値信号S4Aの立ち上がり時点からタイミング信
号S5Aを受信する時点までは定電圧源25から供給さ
れた電圧Vを出力し、それ以外は電圧0を出力する。こ
れにより、スイッチ回路23Aから、立ち上がりが2値
信号S4Aと同期し、パルス幅が設定時間Tに等しい出
力2値信号S3Aが出力される。
【0074】同様に、スイッチ回路23Bは、2値信号
S4Bおよびタイミング信号S5Bに基づいて接点Aと
接点Bとの切り替えを行うようになっている。スイッチ
回路23Bは、2値信号S4Bの信号レベルが“L”か
ら“H”に変化した時に、すなわち2値信号S4Bの立
ち上がりに同期して、出力端Cの接続先を接点Bから接
点Aに切り替える。また、スイッチ回路23Bは、タイ
ミング信号S5Bを受信した時に、出力端Cの接続先を
接点Bから接点Aに切り替える。したがって、スイッチ
回路23Bは、2値信号S4Bの立ち上がりから設定時
間Tが経過した後に、出力端Cの接続先を接点Aから接
点Bに切り替えることになる。その結果、スイッチ回路
23Bは、2値信号S4Bの立ち上がり時点からタイミ
ング信号S5Bを受信する時点までは定電圧源25から
供給された電圧Vを出力し、それ以外は電圧0を出力す
る。これにより、スイッチ回路1から、立ち上がりが2
値信号S4Bと同期し、パルス幅が設定時間Tに等しい
出力2値信号S3Bが出力される。
【0075】そして、タイマー回路22A・22Bで
は、設定時間Tを、2値信号S4A・S4Bのサンプリ
ング周期以下に設定するようになっている。また、この
とき、音量を低くする時は設定時間Tを短く、音量を上
げる時は設定時間Tを長くする。すなわち、タイマー回
路22A・22Bは、音量設定部5から入力される音量
制御信号S2の設定音量に基づいて、設定時間Tを0か
らTmax (最大パルス幅)までの間で変化させる。例え
ば、音量制御信号S2が設定信号レベルに等しい振幅値
を持つアナログ信号であれば、このアナログ信号の振幅
値に比例するように設定時間Tを変化させる。また、タ
イマー回路22A・22Bは、音量制御信号S2が変化
しない時には設定時間Tを一定に保つ。
【0076】このようにして設定時間Tを音量制御信号
S2に応じて変化させることで、スイッチ回路23A・
23Bから出力される出力2値信号S3A・S3Bのパ
ルス幅が、音量制御信号S2の設定音量に応じて変化す
る。例えば、音量制御信号S2の設定音量が比較的小さ
い場合には、出力2値信号S3A・S3Bは、図5
(d)(e)に示すように、比較的パルス幅の小さい信
号となる。一方、音量制御信号S2の設定音量が比較的
大きい場合には、出力2値信号S3A・S3Bは、図5
(f)(g)に示すように、比較的パルス幅の大きい信
号となる。なお、音量制御信号S2の設定音量が0の場
合、設定時間Tが0となり、スイッチ回路23A・23
Bが常に接点Bに接続される。
【0077】出力2値信号S3Aおよび出力2値信号S
3Bは、音量制御信号S2の設定音量に応じてパルス幅
が変化するので、ローパスフィルタにて高周波成分を取
り除くことによりアナログオーディオ信号に変換すれ
ば、音量制御信号S2の設定音量に応じて波高値(パル
ス振幅)が変化するアナログオーディオ信号となる。し
たがって、出力2値信号S3Aおよび出力2値信号S3
Bは、入力2値信号S1のアナログ情報の振幅が制御さ
れた信号とみなすことができる。また、出力2値信号S
3Aおよび出力2値信号S3Bは、1対の+1ビット信
号および−1ビット信号という1対の信号として扱うこ
とができる。
【0078】なお、出力2値信号S3Aおよび出力2値
信号S3Bは、アナログオーディオ信号に変換してもよ
く、そのまま1ビットのディジタルオーディオ信号を扱
える外部装置に送ってもよい。しかし、1ビット信号を
制御信号として定電圧をスイッチングし音声再生する1
ビットアンプで、音量制御装置30でパルスデューティ
を制御された出力2値信号S3AおよびS3Bは、電圧
が問題なければ1ビットアンプ内の信号系で使うことが
できるが、パルスデューティによっては高速なスイッチ
ングスピードが必要になる。現状では音量制御装置30
から出力される全てのパルスデューティに対応可能なデ
バイスは存在しない。
【0079】そこで、図4の場合、出力2値信号S3A
および出力2値信号S3BをΣΔ変調回路24によって
1ビット信号に変換することで、入力2値信号S1のア
ナログ情報の振幅を制御された1ビット信号を得てい
る。これにより、スイッチングスピードに影響のない1
ビット信号を得ることができ、得られた1ビット信号を
1ビットアンプ内の信号系で使うことができる。ΣΔ変
調回路24は、前述したΣΔ変調回路3と同様、加算器
24a、積分器24b、量子化器24c、および1標本
遅延回路24dからなるものである。
【0080】また、ΣΔ変調回路24から出力された1
ビット信号は、ローパスフィルタにて高周波成分を取り
除くことによりアナログオーディオ信号に変換できる。
さらに、その1ビット信号を制御信号として定電圧をス
イッチングすることによって1ビット信号を生成し、こ
の1ビット信号に対してローパスフィルタにて高周波成
分を取り除く処理を行うことによりアナログオーディオ
信号を生成することもできる。そして、得られたアナロ
グオーディオ信号を図示しないスピーカ等の音声出力装
置にて音声に変換することにより、音声を発生させるこ
とができる。
【0081】また、本実施形態において、リターン・ト
ゥ・ゼロ回路21に入力される入力2値信号S1が長い
伝送距離によって送られた信号である場合、図3に示す
実施の形態2の音量制御装置20と同様に、まず、入力
2値信号S1の波形整形を行って波形なまりやジッタを
除去した後、得られた2値信号をリターン・トゥ・ゼロ
回路21に入力するようにしてもよい。
【0082】以上のように、本実施形態の音量制御装置
30は、パルス密度変調によりアナログオーディオ信号
を表した2値信号S4A・S4Bに対し、2値信号S4
A・S4Bが表すアナログオーディオ信号の音量を制御
するための装置であって、出力2値信号S3A・S3B
が表すアナログオーディオ信号の音量を設定するための
音量設定部5と、2値信号S4A・S4Bの立ち上がり
を検知し、この検知時点からの経過時間が設定時間Tに
達した時に出力2値信号の立ち下がりタイミングを表す
タイミング信号S5A・S5Bを生成するタイマー回路
22A・22Bと、2値信号S4A・S4Bとタイミン
グ信号S5A・S5Bとを制御信号として基準電圧のス
イッチングを行うことにより、新たな2値信号を生成し
出力2値信号S3A・S3Bとして出力するためのスイ
ッチ回路23A・23Bとを備え、タイマー回路22A
・22Bは、音量設定部5で設定された音量に応じて出
力2値信号S3A・S3Bのパルス幅が変化するよう
に、音量設定部5で設定された音量に応じて設定時間T
を変化させるものである 上記構成によれば、2値信号S4A・S4Bと、2値信
号S4A・S4Bの立ち上がりから設定時間T経過後に
生成されるタイミング信号S5A・S5Bとを制御信号
として基準電圧のスイッチングを行うと共に、設定時間
Tを設定音量に応じて変化させることで、出力2値信号
S3A・S3Bのパルス幅を設定音量に応じて変化させ
ることができる。したがって、出力2値信号S3A・S
3Bのパルスデューティ比を設定音量に応じて変化させ
ることができる。これにより、2値信号S4A・S4B
が表すアナログオーディオ信号の音量を、2値信号の状
態のままで制御することができる。
【0083】それゆえ、従来のディジタル減衰器を用い
た音量制御に必要であったダウンコンバート処理やアッ
プコンバート処理が不要となり、再量子化ノイズの発生
等のような音質の劣化を防止できる。また、ダウンコン
バータおよびアップコンバータを省略できるので、構成
を簡素化でき、消費電力およびコストを低減できる。
【0084】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられる。また、デ
ィジタル演算処理のために回路規模の大きい演算回路を
設ける必要がないので、簡素な回路構成で実現でき、消
費電力およびコストを低く抑えることができる。
【0085】〔実施の形態4〕以下、本発明のさらに他
の実施の形態を、図6および図7に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施
の形態1または3にて示した各部材と同一の機能を有す
る部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0086】本実施形態に係る音量制御装置40は、実
施の形態3にて説明した音量制御装置30におけるスイ
ッチ回路23A・23Bの接点Aに対して、定電圧源2
5に代えて可変電圧源32を接続した以外は、音量制御
装置30と同様の構成を備えている。
【0087】可変電圧源32は、可変の電圧Vをスイッ
チ回路23A・23Bに共通に供給する。可変電圧源3
2は、音量設定部5から入力される音量制御信号S2の
設定音量に基づいて、電圧Vを0からVmax (最高電
圧)までの間で変化させ、音量制御信号S2が変化しな
い時には電圧Vを一定に保つ。音量0の時には、可変電
圧源32の基準電圧Vを常に0としてもよく、スイッチ
回路23A・23Bの接点を常に接点Bにしておいても
よい。
【0088】このとき、例えば、音量制御信号S2が設
定信号レベルに等しい振幅値を持つアナログ信号であれ
ば、電圧Vと設定時間Tとの積が上記アナログ信号の振
幅値に比例するように、電圧Vおよび設定時間Tを変化
させる。
【0089】これにより、図7(d)〜(i)に示すよ
うに、設定音量に応じて出力2値信号S3A・S3Bの
パルスデューティおよび波高値の両方を変化させること
ができる。その結果、より一層精度の高い音量制御が可
能となる。
【0090】なお、出力2値信号S3は、アナログオー
ディオ信号に変換してもよく、そのまま1ビットのディ
ジタルオーディオ信号を扱える外部装置に送ってもよ
い。図6の場合、出力2値信号S3をΣΔ変調回路24
によって1ビット信号に変換することで、入力2値信号
S1のアナログ情報の振幅を制御された1ビット信号を
得ている。ΣΔ変調回路24から出力された1ビット信
号は、アナログオーディオ信号に変換してもよく、その
まま1ビットのディジタルオーディオ信号を扱える外部
装置に送ってもよい。
【0091】また、ΣΔ変調回路24から出力された1
ビット信号は、ローパスフィルタにて高周波成分を取り
除くことによりアナログオーディオ信号に変換できる。
また、その1ビット信号を制御信号として定電圧をスイ
ッチングすることによって1ビット信号を生成し、この
1ビット信号に対してローパスフィルタにて高周波成分
を取り除く処理を行うことによりアナログオーディオ信
号を生成することもできる。そして、得られたアナログ
オーディオ信号を図示しないスピーカ等の音声出力装置
にて音声に変換することにより、音声を発生させること
ができる。
【0092】また、本実施形態においても、リターン・
トゥ・ゼロ回路21に入力される入力2値信号S1が長
い伝送距離によって送られた信号である場合、図3に示
す実施の形態2の音量制御装置20と同様に、まず、入
力2値信号S1の波形整形を行って波形なまりやジッタ
を除去した後、得られた2値信号をリターン・トゥ・ゼ
ロ回路21に入力するようにしてもよい。
【0093】また、上記各実施形態の音量制御装置にお
いて、マルチチャンネル再生の場合のように、複数のア
ナログオーディオ信号に対応した複数の入力2値信号を
処理する場合、実スイッチ回路(およびタイマー回路)
を、各入力2値信号に対応するように入力2値信号の数
だけ設ければよい。
【0094】そのとき、実施の形態1、2、4の音量制
御装置では、複数のスイッチ回路の接点(接点A)に供
給する電圧を、共通の可変電圧源より供給するようにす
ればよい。これにより、音量制御された出力信号の波高
値を、各チャンネルとも共通に同じ割合で変化させるこ
とができる。その結果、各チャンネルに音量差が生じる
ことを抑えることができる、
【0095】
【発明の効果】本発明の音量制御装置は、以上のよう
に、出力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音量
を設定するための音量設定手段と、パルス幅変調または
パルス密度変調された入力2値信号を制御信号として基
準電圧のスイッチングを行うことにより新たな2値信号
を生成し出力2値信号として出力するスイッチング手段
と、可変の基準電圧をスイッチング手段に供給する可変
電圧源とを備え、上記可変電圧源は、出力2値信号の波
高値が音量に応じて変化するように、音量設定手段で設
定された音量に応じて基準電圧を変化させるものであ
る。
【0096】上記構成によれば、パルス幅変調またはパ
ルス密度変調された2値信号の波高値を設定音量に応じ
て変化させることで、2値信号の状態のままで2値信号
が表すアナログオーディオ信号の音量の制御を行うこと
ができる。
【0097】それゆえ、ダウンコンバート処理やアップ
コンバート処理が不要となる。その結果、ダウンコンバ
ート処理およびアップコンバート処理による音質の劣化
を防止できると共に、構成を簡素化でき、消費電力およ
びコストを低減できる。
【0098】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられると共に、簡
素な回路構成で実現でき、消費電力およびコストを低く
抑えることができる。
【0099】したがって、上記構成は、信号の劣化を抑
制し、かつ、簡素な構成で、2値信号の音量を制御しう
る音量制御装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0100】また、本発明の音量制御装置は、以上のよ
うに、出力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音
量を設定するための音量設定手段と、パルス密度変調さ
れた入力2値信号の立ち上がりを検知し、この検知時点
からの経過時間が設定時間に達した時に出力2値信号の
立ち下がりタイミングを表すタイミング信号を生成する
タイミング信号発生手段と、上記入力2値信号と上記タ
イミング信号とを制御信号として基準電圧のスイッチン
グを行うことにより、新たな2値信号を生成し出力2値
信号として出力するためのスイッチング手段とを備え、
上記タイミング信号発生手段は、上記音量設定手段で設
定された音量に応じて出力2値信号のパルス幅が変化す
るように、上記音量設定手段で設定された音量に応じて
上記設定時間を変化させるものである。
【0101】上記構成によれば、パルス密度変調された
2値信号のパルス幅を設定音量に応じて変化させること
で、2値信号の状態のままで2値信号が表すアナログオ
ーディオ信号の音量の制御を行うことができる。
【0102】それゆえ、ダウンコンバート処理やアップ
コンバート処理が不要となる。その結果、ダウンコンバ
ート処理およびアップコンバート処理による音質の劣化
を防止できると共に、構成を簡素化でき、消費電力およ
びコストを低減できる。
【0103】さらに、上記構成では、マルチビット信号
の信号レベルをディジタル減衰器で処理する場合のよう
にディジタル演算処理を必要としないので、ディジタル
演算処理による波形歪みの発生を抑えられると共に、簡
素な回路構成で実現でき、消費電力およびコストを低く
抑えることができる。
【0104】したがって、上記構成は、信号の劣化を抑
制し、かつ、簡素な構成で、2値信号の音量を制御しう
る音量制御装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0105】本発明の音量制御装置は、可変の基準電圧
をスイッチング手段に供給する可変電圧源をさらに備
え、上記可変電圧源は、出力2値信号の波高値が音量に
応じて変化するように、音量設定手段で設定された音量
に応じて基準電圧を変化させるものであってもよい。
【0106】上記構成によれば、2値信号の波高値およ
びパルスデューティ比の両方を設定音量に応じて変化さ
せるので、より一層精度の高い音量制御が可能となると
いう効果がさらに得られる。
【0107】本発明の音量制御装置では、上記スイッチ
ング手段は、複数の入力2値信号が表すアナログオーデ
ィオ信号の音量を制御するために、上記複数の入力2値
信号の各々に対応して複数設けられている一方、上記可
変電圧源は、同一の基準電圧を複数のスイッチング手段
に対して共通に供給するようになっていてもよい。
【0108】上記構成によれば、各スイッチ回路に同一
の基準電圧が供給されるので、マルチチャンネルの2値
信号の音量を制御する場合に、各チャンネルの音量を精
度よく合わせることができるという効果がさらに得られ
る。
【0109】本発明の音量制御装置では、上記入力2値
信号は、一定の標本化周波数で標本化されたものであ
り、かつ、上記標本化周波数に関する情報を表すクロッ
ク信号と共に入力され、上記クロック信号に基づいて入
力2値信号の標本化周波数を表す標本化クロック信号を
復調する復調手段と、上記標本化クロック信号に基づい
て入力2値信号の波形を整形する波形整形手段とがさら
に設けられていてもよい。
【0110】上記構成によれば、入力2値信号を、ジッ
タ成分や波形なまりを除去した後でスイッチング手段に
供給することができる。それゆえ、上記構成は、長い伝
送距離によって送信されてきた入力2値信号等のよう
に、ジッタ成分や波形なまりを含む入力2値信号に対し
ても、精度の良い音量制御を行うことができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る音量制御装置の回
路構成を示す図である。
【図2】図1の音量制御装置における入力2値信号およ
び出力2値信号の波形を示す波形図であり、(a)は入
力2値信号の波形、(b)は小音量時における出力2値
信号の波形、(c)は大音量時における出力2値信号の
波形を示す。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る音量制御装置の
回路構成を示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態に係る音量制御
装置の回路構成を示す図である。
【図5】図4の音量制御装置における入力2値信号およ
び出力2値信号の波形を示す波形図であり、(a)
(b)(c)は入力2値信号の波形、(d)(e)は小
音量時における出力2値信号の波形、(f)(g)は大
音量時における出力2値信号の波形を示す。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態に係る音量制御
装置の回路構成を示す図である。
【図7】図6の音量制御装置における入力2値信号およ
び出力2値信号の波形を示す波形図であり、(a)
(b)(c)は入力2値信号の波形、(d)(e)は小
音量時における出力2値信号の波形、(f)(g)は中
音量時における出力2値信号の波形、(h)(i)は小
音量時における出力2値信号の波形を示す。
【符号の説明】
1 スイッチ回路(スイッチング手段) 2 可変電圧源 5 音量設定部(音量設定手段) 10 音量制御装置 11 PLL回路(復調手段) 12 フリップフロップ(波形整形手段) 20 音量制御装置 22A・22B タイマー回路(タイミング信号発生手
段) 23A・23B スイッチ回路(スイッチング手段) 25 定電圧源 30 音量制御装置 32 可変電圧源 40 音量制御装置 CK クロック信号 S1 入力2値信号 S2 音量制御信号 S3 出力2値信号 S3A・S3B 出力2値信号 S4A・S4B 2値信号(入力2値信号) S5A・S5B タイミング信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス幅変調またはパルス密度変調により
    アナログオーディオ信号を表した入力2値信号に対し、
    該入力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音量を
    制御するための音量制御装置において、 出力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音量を設
    定するための音量設定手段と、 上記入力2値信号を制御信号として基準電圧のスイッチ
    ングを行うことにより新たな2値信号を生成し出力2値
    信号として出力するスイッチング手段と、 可変の基準電圧をスイッチング手段に供給する可変電圧
    源とを備え、 上記可変電圧源は、出力2値信号の波高値が音量に応じ
    て変化するように、音量設定手段で設定された音量に応
    じて基準電圧を変化させるものであることを特徴とする
    音量制御装置。
  2. 【請求項2】パルス密度変調によりアナログオーディオ
    信号を表した入力2値信号に対し、該入力2値信号が表
    すアナログオーディオ信号の音量を制御するための音量
    制御装置において、 出力2値信号が表すアナログオーディオ信号の音量を設
    定するための音量設定手段と、 上記入力2値信号の立ち上がりを検知し、この検知時点
    からの経過時間が設定時間に達した時に出力2値信号の
    立ち下がりタイミングを表すタイミング信号を生成する
    タイミング信号発生手段と、 上記入力2値信号と上記タイミング信号とを制御信号と
    して基準電圧のスイッチングを行うことにより、新たな
    2値信号を生成し出力2値信号として出力するためのス
    イッチング手段とを備え、 上記タイミング信号発生手段は、上記音量設定手段で設
    定された音量に応じて出力2値信号のパルス幅が変化す
    るように、上記音量設定手段で設定された音量に応じて
    上記設定時間を変化させるものであることを特徴とする
    音量制御装置。
  3. 【請求項3】可変の基準電圧をスイッチング手段に供給
    する可変電圧源をさらに備え、 上記可変電圧源は、出力2値信号の波高値が音量に応じ
    て変化するように、音量設定手段で設定された音量に応
    じて基準電圧を変化させるものであることを特徴とする
    請求項2記載の音量制御装置。
  4. 【請求項4】上記スイッチング手段は、複数の入力2値
    信号が表すアナログオーディオ信号の音量を制御するた
    めに、上記複数の入力2値信号の各々に対応して複数設
    けられている一方、 上記可変電圧源は、同一の基準電圧を複数のスイッチン
    グ手段に対して共通に供給するようになっていることを
    特徴とする請求項1または3に記載の音量制御装置。
  5. 【請求項5】上記入力2値信号は、一定の標本化周波数
    で標本化されたものであり、かつ、上記標本化周波数に
    関する情報を表すクロック信号と共に入力され、 上記クロック信号に基づいて入力2値信号の標本化周波
    数を表す標本化クロック信号を復調する復調手段と、 上記標本化クロック信号に基づいて入力2値信号の波形
    を整形する波形整形手段とがさらに設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
    音量制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005099304A1 (ja) * 2004-04-06 2005-10-20 Rohm Co., Ltd 音量制御回路、半導体集積回路および音源機器
JP2006295456A (ja) * 2005-04-08 2006-10-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光無線受信機
JP2016082338A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 オンキヨー株式会社 デジタルアンプ
JP7406021B2 (ja) 2011-07-22 2023-12-26 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置

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