JP2003172269A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2003172269A JP2001368889A JP2001368889A JP2003172269A JP 2003172269 A JP2003172269 A JP 2003172269A JP 2001368889 A JP2001368889 A JP 2001368889A JP 2001368889 A JP2001368889 A JP 2001368889A JP 2003172269 A JP2003172269 A JP 2003172269A
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克弘 前野
Akira Matsuo
昭 松尾
Koichi Ito
浩一 伊藤
Osamu Takeuchi
修 竹内
Toshiki Kaneda
俊樹 金田
Kazutoshi Nozaki
和俊 野崎
Yuji Kashiwabara
裕司 柏原
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギヤ式のオイルポンプにおいて、各ギヤが片
側に寄せられたり傾斜したりして、摩耗や内部漏れが増
大するのを防止する。 【解決手段】 ケーシングHに形成したギヤ室内に、互
いに噛合するドライブギヤ30およびドリブンギヤ31
を、それぞれの両側面がギヤ室の両内側面と回転可能に
摺動するように配設して、吸入通路21から吸入した作
動油を吐出通路26から吐出する。ギヤ室の内側面と各
ギヤの側面の何れかに凹溝20a,20b,25a,2
5b,32a,32b,33a,33bを設け、両側の
凹溝のギヤ室の各内側面に対する開口面積を変えて、各
ギヤに加わる軸線方向の力が釣り合うようにする。凹溝
は、オイルポンプの吸入側凹溝または吐出側凹溝を利用
してもよいし、専用のものを設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動変速
機などに作動油を供給するオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルポンプには、図6および
図7に示すように、ドライブギヤ30とこれに噛合する
内歯のドリブンギヤ31をポンプボデー1に形成した円
形の収容凹部2内に収容してポンプカバー3により液密
に覆い、ポンプボデー1およびポンプカバー3の各内面
には、互いに噛合する両ギヤ30,31の歯の間の容積
が次第に増大する吸入領域と対応する位置に1対の吸入
側凹溝4a,4bを開口し、また両ギヤ30,31の歯
の間の容積が次第に減少する吐出領域と対応する位置に
1対の吐出側凹溝6a,6bを開口したものがある。そ
して図示の例では、各吸入側凹溝4a,4bは何れも吸
入通路5に連通される吸入ポートとし、ポンプボデー1
側の吐出側凹溝6aは吐出通路7に連通される吐出ポー
トとし、ポンプカバー3側の吐出側凹溝6bは、ポンプ
カバー3内に形成する流体通路を避けるために、吐出通
路7に連通されない浅いバランス溝としている。またド
ライブギヤ30は、軸受ブッシュ9を介してポンプボデ
ー1の中心孔に支持された入力軸8の先端に支持し、ド
ライブギヤ30の内面から突出した1対のキー30aを
入力軸8の先端に形成したキー溝8aに係合して回転駆
動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなオイルポン
プは、各ポンプボデー1およびポンプカバー3の内面に
形成する各吸入側凹溝4a,4bの開口部の形状および
面積を互いに同一とし、また各吐出側凹溝6a,6bの
開口部の形状および面積も互いに同一として、各ギヤ3
0,31の両側に対向して配置される各吸入側凹溝4
a,4bおよび各吐出側凹溝6a,6b内の作動油の圧
力により各ギヤ30,31に加わる力を釣り合わせて各
ギヤ30,31を軸線方向の一方に押すスラスト力が0
になるようにしている。しかしながら、各吸入側凹溝4
a,4bおよび各吐出側凹溝6a,6b内の作動油の流
れは、作動油を導入する各吸入通路5の非対称性や吐出
通路7の連通の有無などにより両ギヤ30,31の両側
において同一とはならず、このため両側の各吸入側凹溝
4a,4bおよび各吐出側凹溝6a,6b内の作動油が
各ギヤ30,31に及ぼす圧力も異なるので、各ギヤ3
0,31は片側に寄せられ、また傾斜される。
【0004】上述した構造の従来技術では、ポンプボデ
ー1側の吐出通路7が連通された吐出側凹溝(吐出ポー
ト)6a内の作動油には大きな流れがあって各ギヤ3
0,31との相対速度が小さく、一方ポンプカバー3側
の吐出通路7が連通されていない吐出側凹溝(バランス
溝)6b内の作動油はよどんで各ギヤ30,31との相
対速度が大きいなどの理由により、各ギヤ30,31は
バランス溝6bの付近でポンプカバー3側に引き寄せら
れて傾斜される。特にバランス溝6bの後部は両ギヤ3
0,31の歯の間の容積が小さくなり、作動油の逃げ場
が少ないためよどみが大きくなるので、各ギヤ30,3
1はバランス溝6bの後部でポンプカバー3側に強く引
き寄せられて傾斜される。このためこの付近では両ギヤ
30,31がポンプカバー3の内面に当接され、摩擦抵
抗が大きくなってエネルギの損失を生じ、また摩耗を生
じるという問題がある。特に軽量化のためにポンプカバ
ー3を軽合金(例えばアルミニウム)のダイカスト製品
などとした場合は、バランス溝6bの後部と吸入通路5
の間の部分の摩耗が大きくなる。このため吐出通路7内
の作動油がバランス溝6bからこのこの摩耗部を通って
吸入通路5側に漏れるので、オイルポンプの吐出性能が
低下するという問題を生じる。本発明はこのような各問
題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
るオイルポンプは、吸入通路、ギヤ室および吐出通路が
形成されたケーシングと、このケーシングのギヤ室にそ
れぞれ回転可能にかつ互いに噛合して配設されたドライ
ブギヤおよびドリブンギヤを有し、1対のギヤのそれぞ
れの両側面がケーシングのギヤ室の両内側面に摺動する
ようにして回転することで吸入通路から作動油を吸入
し、この作動油を吐出通路から吐出するオイルポンプに
おいて、ドライブギヤまたはドリブンギヤに加わる軸線
方向の力が釣り合うように、ギヤ室の両内側面および各
ギヤの両側面の何れかに凹溝を設けたことを特徴とする
ものである。
【0006】本発明によるオイルポンプは、ケーシング
を吸入通路と吐出通路とギヤ室を構成する収容凹部が設
けられたポンプボデーとこのポンプボデーに固定された
ポンプカバーよりなるものとし、さらに吐出通路と連通
する吐出側凹溝と、吸入通路と連通する吸入側凹溝と、
吐出側凹溝と対向してポンプカバーに設けられた第2の
吐出側凹溝と、吸入側凹溝と対向してポンプカバーに設
けられた第2の吸入側凹溝とを備えてなり、吐出側凹溝
と第2の吐出側凹溝または吸入側凹溝と第2の吸入側凹
溝のギヤ室の内側面に対する開口面積を相違させること
が好ましい。
【0007】本発明によるオイルポンプのそれぞれ互い
に対向する1対の吸入側凹溝または1対の吐出側凹溝の
開口面積は、ポンプボデーおよびポンプカバーの内面へ
の開口の半径方向における幅を変えることにより互いに
異ならせることが好ましい。
【0008】本発明によるオイルポンプのポンプカバー
に設けられた第2の吸入側凹溝または吐出側凹溝は、ポ
ンプボデーに設けた吸入側凹溝または吐出側凹溝に比し
て開口面積を大としかつ深さを小とすることが好まし
い。
【0009】本発明によるオイルポンプは、1対の吐出
側凹溝のうち吐出通路に連通されていない方の開口面積
を吐出通路に連通されている方の開口面積より大とする
ことが好ましい。
【0010】本発明によるオイルポンプは、開口面積を
大とする方の吐出側凹溝の両ギヤの回転方向で後端側と
なる部分に半径方向外向きまたは内向きに張り出す張出
し部を形成して開口面積を大とすることが好ましい。
【0011】本発明によるオイルポンプの張出し部は、
吐出通路に連通されていない吐出側凹溝に形成すること
が好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】先ず図1〜図3に示す第1の実施
の形態の説明をする。この第1の実施の形態によるオイ
ルポンプは自動車の自動変速機に作動油を供給するもの
で、主としてドライブギヤ30と、これと噛合する内歯
のドリブンギヤ31と、この両ギヤ30,31を回転自
在に収容するケーシングHよりなるもので、ケーシング
Hは互いに接合固定されたポンプボデー10とポンプカ
バー15により形成されている。
【0013】主として図1に示すように、鋳鉄よりなる
ポンプボデー10の平坦な一側面には、両ギヤ30,3
1を回転自在に収納する円形で浅い一定の深さの収容凹
部11が形成され、収容凹部11の内底面には収容凹部
11の中心に対し、両ギヤ30,31の間の偏心量と同
じ量だけ偏心して、ポンプボデー10を貫通する中心孔
12が形成されている。アルミニウムよりなるポンプカ
バー15は平坦な一側面により収容凹部11を液密に覆
うようにポンプボデー10にボルト止めされ、ポンプボ
デー10の収容凹部11およびこれを覆うポンプカバー
15により両ギヤ30,31を収納するギヤ室が形成さ
れている。ポンプボデー10の中心孔12と同軸的にポ
ンプカバー15に形成された中心孔16に圧入固定され
た管状のステータ軸17は中心孔12との間に隙間をお
いてポンプボデー10内を通り抜けており、このステー
タ軸17と中心孔12の間に差し込まれる管状の入力軸
35は、中心孔12の内面に固定した軸受ブッシュ13
により回転自在に支持され、入力軸35とポンプボデー
10の間はオイルシール36によりシールされている。
【0014】外歯のドライブギヤ30と、これより歯数
が1歯大きい内歯のドリブンギヤ31は同一の厚さで、
互いに噛合するトロコイド歯形の歯を有しており、それ
らの両側面とポンプボデー10およびポンプカバー15
により形成されるギヤ室の両内側面は作動油が実質的に
洩れない程度の小さい隙間をおいて相対的に摺動回転自
在である。ドライブギヤ30はその内周面を入力軸35
先端部の外周面に嵌合させることにより支持され、内周
面から突出する1対のキー30aが入力軸35の先端に
形成したキー溝35aに係合されて回転駆動されるよう
になっている。ドリブンギヤ31は外周面が収容凹部1
1の内周面に回転自在に嵌合支持されている。
【0015】主として図2に示すように、ギヤ室内に配
設された両ギヤ30,31の間には、両ギヤ30,31
のピッチ線の接触位置から両ギヤ30,31の回転方向
で180度にわたり両ギヤ30,31の互いに噛合する
歯の間の容積が回転に伴い次第に増大する吸入領域が形
成され、またピッチ線の接触位置から回転方向と逆向き
に180度にわたり互いに噛合する歯の間の容積が回転
に伴い次第に減少する吐出領域が形成されている。ポン
プボデー10の収容凹部11とこれを覆うポンプカバー
15により形成されるギヤ室の両内側面には、図1およ
び図2に示すように、吸入領域と対応する相当な部分に
沿って開口部の形状および面積が同一の1対の吸入ポー
ト(吸入側凹溝)20a,20bが互いに対向して形成
されており、各吸入ポート20a,20bの内側縁と外
側縁はそれぞれ各ギヤ30,31の歯底円と一致してい
る。また各吸入ポート20a,20bにはポンプボデー
10とポンプカバー15内に形成されてリザーバ(図示
省略)からの作動油を導入する吸入通路21が連通され
ている。
【0016】またギヤ室の両内側面には、図2および図
3に示すように、吐出領域と対応する相当な部分に沿っ
て開口部の形状および面積がほゞ同一の吐出ポート(吐
出側凹溝)25aおよびバランス溝としての吐出側凹溝
25bが互いに対向して形成されている。吐出ポート2
5aとバランス溝25bの内側縁と外側縁はそれぞれ各
ギヤ30,31の歯底円と一致している。吐出ポート2
5aにはポンプボデー10とポンプカバー15内に形成
されて作動油を供給先に供給する吐出通路26が連通さ
れている。しかしバランス溝25bは、ポンプカバー1
5内に形成する流体通路(図示省略)を避けるために吐
出ポート25aより深さを小とし、吐出通路26には連
通されていない。このバランス溝25bには、両ギヤ3
0,31の回転方向で後端側となる吸入通路21に接近
した部分に、半径方向外向きおよび内向きに張り出す張
出し部27a,27bを形成し、この張出し部27a,
27bの分だけポンプカバー15の内面に対するバラン
ス溝25bの開口面積を、収容凹部11の内底面に対す
る吐出ポート25aの開口面積より大としている。
【0017】オイルポンプの作動時には、入力軸35の
先端に支持されたドライブギヤ30は、図2の二点鎖線
矢印に示すように時計回転方向に回転され、ドリブンギ
ヤ31も同方向に回転される。これによりリザーバ内の
作動油は吸入通路21を通り両側の吸入ポート20a,
20bから両ギヤ30,31の間の吸入領域内に吸入さ
れ、吐出領域から吐出ポート25a内に吐出され、吐出
通路26を通って供給先に供給される。この際、ポンプ
ボデー10側の吐出通路26が連通された吐出ポート2
5a内の作動油には大きな流れがあって各ギヤ30,3
1との相対速度が小さく、一方ポンプカバー15側の吐
出通路26が連通されていないバランス溝25b内の作
動油はよどみ、特に両ギヤ30,31の回転方向で後端
側となる部分は大きくよどんで各ギヤ30,31との相
対速度が大きくなるなどの理由により、バランス溝25
b内、特にその後部内の作動油の圧力は吐出ポート25
a内の作動油の圧力より小さくなる。
【0018】しかしこのバランス溝25bの後部には張
出し部27a,27bを設けて吐出ポート25aの後部
よりは開口面積を増大しているので、バランス溝25b
内の圧力の方が小さいことによる両ギヤ30,31を軸
線方向に押す力の低下は、張出し部27a,27bによ
るバランス溝25bの開口面積の増大により補われる。
これにより吐出ポート25aとバランス溝25bの後部
において各ギヤ30,31がポンプカバー15側に押さ
れることはなくなり、各ギヤ30,31がポンプカバー
15側に引き寄せられて傾斜されることはなくなる。従
って各ギヤ30,31がバランス溝25bの後部付近と
なるポンプカバー15の内面に当接されることはなくな
るので、摩擦抵抗が増大してエネルギの損失を生じた
り、摩耗を生じたりすることはなくなる。また軽量化の
ためにアルミニウムのポンプカバー15を使用した場合
でも、バランス溝25bの後端と吸入ポート20bの間
となるポンプカバー15の内面が摩耗してバランス溝2
5b内の作動油が吸入通路21側に洩れるという内部漏
れが生じてオイルポンプの吐出性能が低下することもな
くなる。なお、各張出し部27a,27bの形状および
面積は、吐出ポート25aとバランス溝25bの後部に
おいて各ギヤ30,31がポンプカバー15側とポンプ
ボデー10側の何れにも押されることがなくなるような
値に設定すればよい。
【0019】上述した実施の形態では各張出し部27
a,27bはバランス溝25bより浅い段状のものとし
たが、各張出し部27a,27bはバランス溝25bと
同じ深さに形成してもよい。またバランス溝25bの形
状その他によっては、バランス溝25b内のよどみ部分
が後部だけでなく中間部または前部まで及ぶことがある
が、そのような場合には各張出し部は二点鎖線27c,
27dに示すように、後部だけでなく中間部から前部に
かけても形成するようにすればよい。
【0020】次に図4および図5に示す第2の実施の形
態の説明をする。この第2の実施の形態も、第1の実施
の形態と同様、主としてドライブギヤ30と、これと噛
合する内歯のドリブンギヤ31と、この両ギヤ30,3
1を回転自在に収容するギヤ室を形成するケーシングH
よりなり、ケーシングHをポンプボデー10とポンプカ
バー15により形成したものであるが、ドライブギヤ3
0,ドリブンギヤ31およびこれに直接関連する部分の
構造が第1の実施の形態と異なっている。
【0021】主として図4に示すように、ポンプボデー
10の平坦な一側面に形成した両ギヤ30,31を収納
する収容凹部11は第1の実施の形態と同様で、同様に
偏心して中心孔12が形成されているが、後述する三日
月形の仕切り14が収容凹部11の内底面から突出して
形成されている点が異なっている。ポンプカバー15を
液密に覆うポンプカバー15は、内面が仕切り14の頂
面に当接され、中心孔12と同軸的に中心孔16が形成
されている。
【0022】ドライブギヤ30とドリブンギヤ31は互
いに噛合するインボリュート歯形の歯を有しており、ド
リブンギヤ31の歯数はドライブギヤ30の歯数より2
枚以上大である。ドライブギヤ30は一体的に形成した
入力軸35を介してポンプボデー10およびポンプカバ
ー15の各中心孔12,16により回転自在に支持され
ている。各ギヤ30,31の歯先は、図5に示すよう
に、三日月形の仕切り14の内周面および外周面と僅か
な隙間をおいて摺動可能である。
【0023】図5に示すように、ギヤ室内に配設された
両ギヤ30,31の間には、両ギヤ30,31のピッチ
線の接触位置から仕切り14の一方の先端の間に両ギヤ
30,31の互いに噛合する歯の間の容積が回転に伴い
次第に増大する吸入領域が形成され、またピッチ線の接
触位置から仕切り14の他方の先端の間には両ギヤ3
0,31の互いに噛合する歯の間の容積が回転に伴い次
第に減少する吐出領域が形成されている。第1の実施の
形態と同様、ポンプボデー10の収容凹部11とこれを
覆うポンプカバー15により形成されるギヤ室の両内側
面には、吸入領域と対応する相当な部分に沿って、開口
部の形状および面積が同一の吸入ポート20a,20b
が互いに対向して形成され、各吸入ポート20a,20
bには吸入通路21が連通されている。
【0024】またギヤ室の両内側面には、図4および図
5に示すように、吐出領域と対応する相当な部分に沿っ
て、開口部の形状および面積がほゞ同一の吐出ポート2
5aおよびバランス溝25bが互いに対向して形成され
ている。吐出ポート25aにはポンプボデー10とポン
プカバー15内に形成されて作動油を供給先に供給する
吐出通路26が連通されている。しかしバランス溝25
bは、第1の実施の形態と同様、吐出ポート25aより
浅くし、吐出通路26には連通されていない。このバラ
ンス溝25bには、両ギヤ30,31の回転方向で後端
側となる吸入通路21に接近した部分に、半径方向外向
きに張り出す張出し部27aを形成し、この張出し部2
7aの分だけポンプカバー15の内面に対するバランス
溝25bの開口面積を、収容凹部11の内底面に対する
吐出ポート25aの開口面積より大としている。上述し
た以外の第2の実施の形態の構成は第1の実施の形態と
同じである。
【0025】なおこの第2の実施の形態では、ドライブ
ギヤ30は一体的に設けた入力軸35をポンプボデー1
0とポンプカバー15の中心孔12,16により支持し
ているので、ドリブンギヤ31のように傾斜するおそれ
はなく、また軸線方向の移動も入力軸35により拘束さ
れている。従って軸線方向に移動したり傾斜するおそれ
があるのはドリブンギヤ31だけであるので、第1の実
施の形態における内向きの張出し部27bは不要であ
る。
【0026】入力軸35の先端に支持されたドライブギ
ヤ30が、図5の二点鎖線矢印に示すように時計回転方
向に回転されれば、ドリブンギヤ31も同方向に回転さ
れ、作動油は吸入通路21を通り両側の吸入ポート20
a,20bから両ギヤ30,31の間の吸入領域内に吸
入され、吐出領域から吐出ポート25a内に吐出され、
吐出通路26を通って供給先に供給される。この際、第
1の実施の形態で述べたのと同様な理由により、バラン
ス溝25b内後部の作動油の圧力は吐出ポート25a内
の作動油の圧力より小さくなる。
【0027】しかしこのバランス溝25bの後部には張
出し部27aを設けて吐出ポート25aの後部よりは開
口面積を増大しているので、バランス溝25b内の圧力
の方が小さいことによるドリブンギヤ31を軸線方向に
押す力の低下は、張出し部27aによるバランス溝25
bの開口面積の増大により補われ、吐出ポート25aと
バランス溝25bの後部においてドリブンギヤ31がポ
ンプカバー15側に押されることはなくなる。従ってド
リブンギヤ31がポンプカバー15側に引き寄せられて
傾斜されることはない。これによりドリブンギヤ31が
バランス溝25bの後部付近となるポンプカバー15の
内面に当接されることはなくなるので、摩擦抵抗が増大
してエネルギの損失を生じたり、摩耗を生じたりするこ
とはなくなる。軽量化のためにアルミニウムのポンプカ
バー15とした場合でも、第1の実施の形態の場合と同
様、摩耗によりバランス溝25b内の作動油が吸入通路
21側に洩れるという内部漏れが生じてオイルポンプの
吐出性能が低下することもなくなる。
【0028】上述した2つの実施の形態により説明した
ように、吐出通路26が連通された吐出ポート25aと
吐出通路26が連通されないバランス溝25bの場合に
は、バランス溝25b内の作動油の圧力が吐出ポート2
5a内の作動油の圧力より小さくなるので、そのままで
は各ギヤ30,31(第2の実施の形態の場合はドリブ
ンギヤ31のみ)はバランス溝25b側に引き寄せられ
あるいは傾斜され、上述した各実施の形態はそのような
場合につき説明した。しかしながら、各吸入ポート20
a,20bの開口部の形状を同一としそれぞれに吸入通
路21を連通した場合でも、対向する各吸入ポート20
a,20b内を通る作動油の流れは、それぞれに作動油
を導入する各吸入通路21の非対称性などにより両ギヤ
30,31の両側において完全に同一とはならず、また
各吸入ポート20a,20bの一方のみに吸入通路21
を連通し、他方は吸入通路21を連通しないバランス溝
とした場合にも両ギヤ30,31の両側において完全に
同一とはならない。
【0029】このような場合は各吸入ポート20a,2
0b内の作動油が各ギヤ30,31に及ぼす圧力も異な
るので、各ギヤ30,31(第2の実施の形態の場合は
ドリブンギヤ31のみ)は片側に寄せられあるいは傾斜
され、場合によってはその程度が無視できなくなること
がある。本発明はそのような場合にも適用でき、ポンプ
ボデー10の収容凹部11およびポンプカバー15の内
面に対向して設けた1対の吸入ポート20a,20bの
うち内部の圧力が小さい方の適宜の箇所に上述した各実
施の形態と同様の張出し部を設け、これにより各吸入ポ
ート20a,20b内の作動油が各ギヤ30,31(第
2の実施の形態の場合はドリブンギヤ31のみ)に加え
る力を釣り合わせて、各ギヤ30,31(同前)がポン
プボデー10側あるいはポンプカバー15側に引き寄せ
られたり、傾斜されたりすることを防げばよい。前述し
た各実施の形態においてバランス溝25bを吐出通路2
6が連通される吐出ポートとした場合でも事情は同様で
ある。
【0030】なお上述した各実施の形態では、バランス
溝25bは後部に半径方向外向きまたは内向きに張り出
す張出し部27a,27bを形成して開口面積を大とし
ており、このようにすればバランス溝25b内から吸入
ポート20a内への内部漏れを少なくするために必要な
バランス溝25b後端と吸入ポート20b前端との間の
距離が減少することがないので好ましい。しかしこの間
の距離に充分な余裕がある場合は、本発明はバランス溝
25bを後方に延ばすようにして実施することも可能で
ある。
【0031】また図示は省略したが、張出し部27a,
27bを設ける付近となるバランス溝25b後部の底面
に、後端に近づくにつれて深さが浅くなるスロープ面を
設けるようにしてもよく、そのようにすればポンプカバ
ー15に対し相対移動する両ギヤ30,31に粘性によ
り付着したバランス溝25b内の作動油はスロープに沿
って滑らかに後方に移動され、バランス溝25bの後端
と吸入ポート20bの前端の間となるポンプカバー15
の内面と両ギヤ30,31の間に引き込まれて油膜を形
成する。この油膜による潤滑作用により両ギヤ30,3
1とポンプカバー15の間の摩擦抵抗の増大および摩耗
は緩和されるので、バランス溝25bに形成する張出し
部27a,27bの面積を少なくすることができる。
【0032】なお上述した2つの実施の形態では、この
種のオイルポンプが本来備えている吸入側凹溝20a,
20bおよび吐出側凹溝25a,25bをギヤ30,3
1に加わる軸線方向の力を釣り合わせるための凹溝とし
て使用しているので構造が簡略化される。しかし本発明
はこれに限らず、吸入側凹溝20a,20bおよび吐出
側凹溝25a,25bとは別に専用の凹溝を設けてドラ
イブギヤ30およびドリブンギヤ31に加わる軸線方向
の力を釣り合わせるようにしてもよい。図1の二点鎖線
で示す凹溝32a,32bは、ドライブギヤ30に加わ
る軸線方向の力を釣り合わせるのに使用するこのような
専用の凹溝の例を示している。ギヤ室の両内側面と摺動
自在に当接するドライブギヤ30の両側面に形成した環
状の凹溝32a,32bには吐出通路26内の圧力が導
入されており、これによれば各凹溝32a,32bの溝
幅を変えることによりドライブギヤ30に加わる軸線方
向の力を釣り合わせることができる。図4の二点鎖線で
示す凹溝33a,33bは、ドリブンギヤ31を軸線方
向の力を釣り合わせるのに使用するこのような凹溝の例
であり、ドライブギヤ30の場合と同様、ドリブンギヤ
31の両側面に形成した環状の凹溝33a,33bには
吐出通路26内の圧力が導入されており、これによれば
各凹溝33a,33bの溝幅を変えることによりドリブ
ンギヤ31に加わる軸線方向の力を釣り合わせることが
できる。各凹溝32a,32bおよび凹溝33a,33
bは、ドライブギヤ30およびドリブンギヤ31の両側
面に形成する代わりに、これと対応するギヤ室の両内側
面に形成してもよい。またこの凹溝32a,32bおよ
び凹溝33a,33bは、各ギヤ30,31の両側に形
成してもよいし、片側に形成してもよい。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、ケーシ
ングにより形成されるギヤ室の両内側面および各ギヤの
両側面の何れかに凹溝を設けることによりドライブギヤ
またはドリブンギヤに加わる軸線方向の力が釣り合わさ
れるので、各ギヤがポンプボデー側あるいはポンプカバ
ー側に寄せられたり、あるいは傾斜されたりすることは
なくなる。これにより各ギヤがポンプカバーまたはポン
プボデーの内面に当接されることはなくなるので、摩擦
抵抗が大きくなってエネルギの損失を生じたり、摩耗を
生じたりすることはなくなる。また軽量化のためにポン
プカバーまたはポンプボデーを軽合金化した場合でも、
それぞれの内面が摩耗して吐出通路内の作動油が吸入通
路内に洩れるという内部漏れによりオイルポンプの吐出
性能が低下することもなくなる。
【0034】ケーシングを吸入通路と吐出通路とギヤ室
を構成する収容凹部が設けられたポンプボデーとこのポ
ンプボデーに固定されたポンプカバーよりなるものと
し、前記凹溝を、吐出通路と連通する吐出側凹溝と、吸
入通路と連通する吸入側凹溝と、吐出側凹溝と対向して
ポンプカバーに設けられた第2の吐出側凹溝と、吸入側
凹溝と対向してポンプカバーに設けられた第2の吸入側
凹溝よりなるものとし、吐出側凹溝と第2の吐出側凹溝
または吸入側凹溝と第2の吸入側凹溝のギヤ室の各内側
面に対する開口面積を相違させたものによれば、オイル
ポンプが本来備えている吸入側凹溝および吐出側凹溝が
各ギヤに加わる軸線方向の力を釣り合わせるための凹溝
の役を果たし、軸線方向の力を釣り合わせるための凹溝
を別途設ける必要がないので構造が簡略化される。
【0035】それぞれ互いに対向する1対の吸入側凹溝
または1対の吐出側凹溝の開口面積をポンプボデーおよ
びポンプカバーの内面への開口の半径方向における幅を
変えることにより互いに異ならせたものによれば、吸入
側凹溝または吐出側凹溝の前端と吐出側凹溝または吸入
ポートの後端との間の距離が減少してオイルポンプの内
部漏れのおそれが増大することはなくなる。
【0036】各吸入側凹溝または吐出側凹溝は、通常は
ポンプカバーに設けられて吸入通路または吐出通路に連
通されていない方の圧力が低下するので、ドライブギヤ
およびドリブンギヤはポンプカバーに設けられた吸入側
凹溝または吐出側凹溝側に引き寄せられる。しかしなが
ら、ポンプカバーに設けられた第2の吸入側凹溝または
吐出側凹溝を、ポンプボデーに設けた吸入側凹溝または
吐出側凹溝に比して開口面積を大としかつ深さを小とし
たものによれば、各ギヤがポンプカバー側に引き寄せら
れることはなくなり、ポンプカバー内に占める各凹溝の
容積が小さくなる。従って摩擦抵抗によりエネルギの損
失を生じたり、摩耗により内部漏れが生じてオイルポン
プの吐出性能が低下することもなくなるという効果が発
揮されることが多くなり、またポンプカバー内に流体通
路を形成することが容易となる。
【0037】特に、ドライブギヤおよびドリブンギヤは
吐出通路に連通されていない方の吐出側凹溝側に引き寄
せられるが、1対の吐出側凹溝のうち吐出通路に連通さ
れていない方の開口面積を吐出通路に連通されている方
の開口面積より大としたものによれば、吐出通路に連通
されていない吐出側凹溝が形成されたポンプボデーまた
はポンプカバー側に各ギヤが引き寄せられたり、傾斜さ
れたりすることはなくなる。従って摩擦抵抗によりエネ
ルギの損失を生じたり、摩耗により内部漏れが生じてオ
イルポンプの吐出性能が低下することもなくなるという
効果が発揮されることが多くなる。
【0038】また開口面積を大とする方の吸入側凹溝ま
たは吐出側凹溝は、両ギヤの回転方向で後端側となる部
分の圧力が他の部分よりも低下し、ドライブギヤおよび
ドリブンギヤは後端側となる部分に強く引き寄せられ
る。しかしながら、開口面積を大とする方の吐出側凹溝
の両ギヤの回転方向で後端側となる部分に半径方向外向
きまたは内向きに張り出す張出し部を形成して開口面積
を大としたものによれば、そのような吸入側凹溝または
吐出側凹溝の後端部に各ギヤが引き寄せられたり、傾斜
されたりすることは効果的に防止される。従って摩擦抵
抗によりエネルギの損失を生じたり、摩耗により内部漏
れが生じてオイルポンプの吐出性能が低下することもな
くなるという効果が発揮されることが特に多くなる。
【0039】また各吐出側凹溝内の圧力は、通常は吐出
通路に連通されていない吐出側凹溝内の後端部が最も低
下する。しかしながら、張出し部を吐出通路に連通され
ていない吐出側凹溝に形成したものによれば、そのよう
な吐出側凹溝の後端部に各ギヤが引き寄せられたり、傾
斜されたりすることは一層効果的に防止される。従って
摩擦抵抗によりエネルギの損失を生じたり、摩耗により
内部漏れが生じてオイルポンプの吐出性能が低下するこ
ともなくなるという各効果は最もよく発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるオイルポンプの第1の実施形態
の中央部の断面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿ったポンプカバーの正面
図である。
【図3】 図2の3−3断面図である。
【図4】 本発明によるオイルポンプの第2の実施形態
の中央部の断面図である。
【図5】 図4の5−5線に沿ったポンプカバーの中央
部の正面図である。
【図6】 従来技術によるオイルポンプの一例の中央部
の断面図である。
【図7】 図6の7−7線に沿ったポンプカバーの中央
部の正面図である。
【符号の説明】
10…ポンプボデー、11…収容凹部、15…ポンプカ
バー、20a,20b…凹溝(吸入側凹溝、吸入ポー
ト)、21…吸入通路、25a,25b…凹溝(吐出側
凹溝、吐出ポート、バランス溝)、26…吐出通路、2
7a,27b…張出し部、30…ドライブギヤ、31…
ドリブンギヤ、32a,32b…凹溝、33a,33b
…凹溝、H…ケーシング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 昭 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 伊藤 浩一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 竹内 修 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 金田 俊樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野崎 和俊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柏原 裕司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB03 CC03 CC13 CC20 DD04 DD12 3H044 AA02 BB03 CC01 CC03 CC12 CC16 CC19 DD04 DD12 DD15 DD28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入通路、ギヤ室および吐出通路が形成
    されたケーシングと、 このケーシングのギヤ室にそれぞれ回転可能にかつ互い
    に噛合して配設されたドライブギヤおよびドリブンギヤ
    を有し、 前記1対のギヤのそれぞれの両側面が前記ケーシングの
    ギヤ室の両内側面に摺動するようにして回転することで
    前記吸入通路から作動油を吸入し、この作動油を前記吐
    出通路から吐出するオイルポンプにおいて、 前記ドライブギヤまたは前記ドリブンギヤに加わる軸線
    方向の力が釣り合うように、前記ギヤ室の両内側面およ
    び前記各ギヤの両側面の何れかに凹溝を設けたことを特
    徴とするオイルポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオイルポンプにおい
    て、 前記ケーシングは前記吸入通路と前記吐出通路と前記ギ
    ヤ室を構成する収容凹部が設けられたポンプボデーと、
    このポンプボデーに固定されたポンプカバーよりなり、 前記吐出通路と連通する吐出側凹溝と、 前記吸入通路と連通する吸入側凹溝と、 前記吐出側凹溝と対向し、前記ポンプカバーに設けられ
    た第2の吐出側凹溝と、 前記吸入側凹溝と対向し、前記ポンプカバーに設けられ
    た第2の吸入側凹溝と、を備えてなり、 前記吐出側凹溝と前記第2の吐出側凹溝または前記吸入
    側凹溝と前記第2の吸入側凹溝の前記ギヤ室の内側面に
    対する開口面積を相違させたことを特徴とするオイルポ
    ンプ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のオイルポンプにおい
    て、それぞれ互いに対向する前記1対の吸入側凹溝また
    は1対の吐出側凹溝の前記開口面積は、前記ポンプボデ
    ーおよびポンプカバーの内面への開口の半径方向におけ
    る幅を変えることにより互いに異ならせたことを特徴と
    するオイルポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のオイルポンプにおい
    て、前記ポンプカバーに設けられた前記第2の吸入側凹
    溝または吐出側凹溝は、前記ポンプボデーに設けた前記
    吸入側凹溝または吐出側凹溝に比して開口面積を大と
    し、かつ深さを小としたことを特徴とするオイルポン
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のオイルポンプにおい
    て、前記1対の吐出側凹溝のうち吐出通路に連通されて
    いない方の前記開口面積を前記吐出通路に連通されてい
    る方の前記開口面積より大としたことを特徴とするオイ
    ルポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5の何れか1項に記載
    のオイルポンプにおいて、前記開口面積を大とする方の
    前記吐出側凹溝は、前記両ギヤの回転方向で後端側とな
    る部分に半径方向外向きまたは内向きに張り出す張出し
    部を形成して前記開口面積を大としたことを特徴とする
    オイルポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のオイルポンプにおい
    て、前記張出し部は吐出通路に連通されていない吐出側
    凹溝に形成したことを特徴とするオイルポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012154269A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Daihatsu Motor Co Ltd 内接歯車式オイルポンプ

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