JP2003172168A - クランクシャフトの回転角度検出用のプレートの取付構造 - Google Patents

クランクシャフトの回転角度検出用のプレートの取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のタイミング制御のために用いられ
るプレートが取り付けられたクランクシャフトの製造工
程を簡略化しつつ、プレートを確実に取り付けることを
目的とする。 【解決手段】 クランクシャフト1のシャフト軸11を
遊嵌し、外周部に被検出歯24を配列させたタイミング
プレート21を、クランクウェイト14から突出させた
ノックピン44,45により回転方向、及び、半径方向
の位置決めを行うと共に、第一ボルト41によりクラン
クアーム13に、第二ボルト42及び第三ボルト43に
よりクランクウェイト14に締結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に用いら
れるクランクシャフトの回転角度検出用のプレートの取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関は、クランクシャフ
トの回転角度を検出することで燃料混合気の吸気や、排
気、又は、点火のタイミングなどの制御を行っている。
回転角度を検出するための手段としては、例えば、実公
平4−47424号公報などに記載されており、クラン
クシャフトと同期して回転する円盤状のタイミングプレ
ートの回転量をセンサで検出する構成が知られている。
【0003】このようなタイミングプレートの従来の構
成の一例を図6から図9に示す。なお、図6は従来のク
ランクシャフトの正面図であり、図7は図6のD−D線
断面図である。さらに、図8は図6のE−E線断面図で
あり、図9は図7の部分Fの拡大図である。図6、及
び、図7に示すように、タイミングプレート121は、
中央部分に開口部を有し、この開口部をクランクシャフ
ト101の段差部113aに嵌合させた後に三つのボル
ト141,142,143でクランクアーム113、及
び、クランクウェイト114にそれぞれ締結されてい
る。従って、内燃機関が稼動してクランクシャフト10
1が回転すると、タイミングプレート121も一体とな
って回転する。また、タイミングプレート121の外周
部分には切欠きによって多数の被検出歯124が形成さ
れており、エンジンの本体側には電磁ピックアップを備
えたセンサが被検出歯124に近接させて固定されてい
る。クランクシャフト101が回転すると被検出歯12
4はシャフト軸111を中心として回転するので、被検
出歯124がセンサの前を通過する時間間隔や、被検出
歯124の検出数をセンサで取得すると、クランクシャ
フト101の回転角度を検出できる。
【0004】このタイミングプレート121は、センサ
で検出する回転角度の精度を高めるために、クランクシ
ャフト101のシャフト軸111に対する芯出しを行う
と共に、周方向の位相決めを行うことが必要である。こ
のため、図9に示すように、タイミングプレート121
の芯出しは、開口部を形成する内周122aを、ジャー
ナル部111aからクランクアーム113、クランクウ
ェイト114にかけて形成された段差部113aに突き
当てることで行われている。なお、タイミングプレート
121の開口部の内周122aが嵌め合わせられる段差
部113aには、内周122aの乗り上げを防止するた
めの逃げ溝113bが全周に渡って形成されている。ま
た、周方向の位相決めは、クランクアーム113の所定
位置に装着されるノックピン144により行われる。よ
り具体的には、図8に示すように、ノックピン144の
突出部148をタイミングプレート121に形成された
長穴125に挿通させることにより行っている。この長
穴125は、図6に示すようにタイミングプレート12
1の半径方向に長軸を有し、短軸がノックピン144の
突出部148の外径とほぼ同じ長さを有しているので、
タイミングプレート121の周方向の位相決めを行うこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにしてタイミングプレート121の芯出しを行うと、
段差部113aに逃げ溝113bを形成する必要がある
ので、加工に手間がかかるという問題があった。また、
このような逃げ溝113bからなるアール形状を有する
隅部は、応力が集中し易いという問題を有している。こ
のことから、隅部を硬化させるための表面処理(熱処
理、ロール加工など)を施さなければならなかった。従
って、本発明は、内燃機関のタイミング制御のために用
いられるプレートが取り付けられたクランクシャフトの
製造工程を簡略化しつつ、プレートを確実に取り付ける
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する請
求項1に係る発明は、内燃機関のクランクシャフトの回
転角度を検出するための凸部が外周に配列されたリング
状のプレートをクランクシャフトに締結部材により固定
する取付構造であって、プレートはクランクシャフトを
遊嵌され、クランクシャフトに装着された複数のノック
ピンにより位置決めされる構造にした。
【0007】このような取付構造は、クランクシャフト
に対して所定の遊びをもって挿入されるプレートに設け
られた複数の位置決め穴のそれぞれに、位置決め穴の径
とほぼ等しい外径を有するノックピンを挿通させること
で、クランクシャフトに対するプレートの周方向の固
定、及び、プレートの芯出しを行うことができるので、
クランクシャフトの工数の削減が可能であると共に、ク
ランクシャフトの強度低下を抑制することが可能であ
る。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
クランクシャフトの回転角度検出用のプレートの取付構
造において、締結部材は、クランクアームにプレートを
締結する第一ボルトと、クランクウエイトの周方向の両
端部においてクランクウエイトと前記プレートとを締結
する第二ボルト、及び、第三ボルトからなり、ノックピ
ンは、第二ボルト、第三ボルトの側方にそれぞれ並べて
装着されることとした。
【0009】このような取付構造は、クランクウエイト
の周方向の両端部に締結部材を配置することで、プレー
トの締結強度を高めることができる。しかも、ノックピ
ン及びノックピン受け座部をクランクアーム側に設けた
場合と比較して、クランクウエイトの軽量化に寄与する
ことができると共に、ノックピン間の距離を長く確保で
きるので、位置決め精度が向上する。さらに、締結部材
によるクランクシャフトに対するプレートの締結作業を
行う際に、作業者がノックピンの装着の有無を目視で容
易に確認することができる。このような締結部材とノッ
クピンの配置は、ノックピンの装着忘れを防止し、プレ
ートの位置決めを確実に行わせるものである。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
クランクシャフトの回転角度検出用のプレートの取付構
造において、締結部材は、クランクアームとプレートと
を締結する第一ボルトと、クランクウェイトの周方向の
両端部においてクランクウェイトとプレートとを締結す
る第二ボルト、及び、第三ボルトとからなり、ノックピ
ンは、クランクウェイトをクランクアームに対して下側
に位置させた場合に、第二ボルト、及び、第三ボルトの
それぞれ直下方に位置する構造にした。
【0011】このような取付構造は、請求項2と同様な
作用効果を奏することに加えて、一層ノックピンの装着
確認が容易であると共に、一層クランクウエイトの軽量
化に寄与する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら詳細に説明する。なお、図1はプレートが
取り付けれたクランクシャフトを備える内燃機関の構成
を示す図である。図2は図1の一部拡大図であり、クラ
ンクシャフトの正面図である。図3は図2のA−A線断
面図でありクランクシャフトの側面の一部拡大断面図で
ある。図1に示すように、クランクシャフト1を備える
内燃機関であるエンジン2は、燃料混合気を燃焼させる
ことにより発生するピストン3の往復運動をクランクシ
ャフト1の回転運動に変換する機構を有しており、クラ
ンクシャフト1はクランクケース4内に収容されてい
る。
【0013】図2及び図3に示すように、クランクシャ
フト1は、シャフト軸11を回転軸とし、回転軸からオ
フセットした位置にあるクランクピン12をクランクア
ーム13でシャフト軸11に連結させると共に、回転時
のアンバランス量を打ち消すための錘であるクランクウ
ェイト14をクランクピン12と対向する位置に備えて
いる。クランクシャフト1は、シャフト軸11のジャー
ナル部11aにおいて、図示しないメインベアリングを
介してクランクケース4に回転可能に軸支されており、
クランクピン12にはピストン3(図1参照)から揺振
可能に延設されるコネクティングロッド5が連結され
る。なお、シャフト軸11の一端部には、タイミングベ
ルトを駆動させるためのクランクシャフトプーリが固定
され、他端部には、フライホイールが固定される。
【0014】図3に示すようにクランクアーム13は、
ジャーナル部11a側の端面に、後に詳細を説明するタ
イミングプレート21を締結させるための段差部13a
と平坦部13bとを有している。平坦部13bは、回転
軸に垂直な平面であり締結部材である第一ボルト41を
ねじ込むためのねじ穴13cが形成されている。一方、
段差部13aは、図2に示すように周方向に沿って円弧
状に形成されており、平坦部13bとの境界はなだらか
な曲面になっている。
【0015】クランクウェイト14は、図2に示すよう
に、シャフト軸11を中心としてクランクピン12から
反対側においてシャフト軸11から延設されている。そ
して、図3に示すように、クランクウェイト14のジャ
ーナル部11a側の端面には、タイミングプレート21
を締結させるための段差部14aと平坦部14bとを有
している。段差部14aは、周方向に沿って円弧状に形
成されており、平坦部14bとの境界はなだらかな曲面
になっている。平坦部14bは、回転軸に垂直な平面で
あり締結部材である第二、第三ボルト42,43をねじ
込むためのねじ穴(不図示)が形成されている。
【0016】本実施形態においてクランクシャフト1の
回転角度を検出する手段は、図3に示すジャーナル部1
1aに連なるクランクアーム13、及び、クランクウェ
イト14にそれぞれ締結され、取り付けられたタイミン
グプレート21と、図1に示すクランクケース4に固定
されたセンサ31と、図示しないECU(ElectronicCo
ntrol Unit)とを含んで構成されている。
【0017】図2及び図3、並びに、図3の部分Cの拡
大図である図5に示すようにタイミングプレート21
は、中央部分に開口部22を有するリング形状をなして
いる。この開口部22の径は、クランクアーム13に形
成された段差部13aの外形、及び、クランクウェイト
14に形成された段差部14aの外径よりも大きい。従
って、タイミングプレート21は、シャフト軸11、及
び、段差部13a、並びに、段差部14aに遊嵌してお
り、後に説明する締結部材等によりクランクシャフト1
に取り付けられている。また、タイミングプレート21
の外周部は、クランクアーム13、及び、クランクウェ
イト14に沿うように、シャフト軸11の軸方向に折り
曲げられている。折り曲げにより形成される曲部の近傍
から先端にかけては、切り欠き23によって、凸部であ
る被検出歯24が形成されている。この被検出歯24
は、一部を除いて、外周に沿って等間隔に配置されてい
る。被検出歯24が等間隔に形成されていない部分25
は、数個分の被検出歯24に相当する長さを有し、クラ
ンクシャフト1の回転角度を検出する際の基準点として
用いられる。なお、符号26は、タイミングプレート2
1を取り付けた後のクランクシャフト1全体のバランス
を調整するために形成されたバランス調整穴である。
【0018】このようなタイミングプレート21をクラ
ンクシャフト1に取り付ける取付構造としては、タイミ
ングプレート21をクランクシャフト1に強固に取り付
けるための締結部材である第一ボルト41、第二ボルト
42、及び、第三ボルト43と、クランクシャフト1に
対するタイミングプレート21の位置決めを行うための
ノックピン44,45とがあげられる。なお、本実施形
態において位置決めとは、タイミングプレート21の中
心軸とクランクシャフト1の回転軸とを一致させるこ
と、及び、タイミングプレート21の周方向の位相を所
定位置に固定することである。
【0019】第一ボルト41は、クランクアーム13と
タイミングプレート21とを締結させており、その締結
位置はクランクアーム13の周方向における中心位置で
ある。第二ボルト42、及び、第三ボルト43は、クラ
ンクウェイト14とタイミングプレート21とを締結さ
せている。第二ボルト42と第三ボルト43のそれぞれ
の締結位置は、クランクウェイト14の周方向における
端部、つまり、周方向からみて位相差が最も大きくなる
ような位置である。このような締結部材の配置でタイミ
ングプレート21を締結させて、クランクシャフト1に
取り付けることで、タイミングプレート21の締付剛性
を高めることができる。
【0020】ノックピン44,45は、図2に示すよう
に、タイミングプレート21がクランクウェイト14に
重ね合わされる領域に装着されている。ノックピン4
4,45は、図2のB−B線断面図である図4に示すよ
うにクランクウェイト14に形成された受け座部である
装着穴46に装着される大径部47と、クランクウェイ
ト14から突出し、タイミングプレート21に形成され
た位置決め穴25を貫通する小径部48とを有してい
る。大径部47は、装着穴46の内径とほぼ等しい外径
を有する円柱であり、装着穴46の深さ方向に摺動可能
である。小径部48は、大径部47よりも相対的に小さ
い外径の円柱であり、タイミングプレート21の位置決
め穴25の径とほぼ等しい外径を有している。
【0021】ノックピン44,45、装着穴46、及
び、位置決め穴25は、所定の精度で加工されているの
で、クランクウェイト14にノックピン44,45を挿
入した状態でタイミングプレート21を取り付けると、
位置決め穴25とノックピン44,45とが嵌め合い状
態になる。さらに、ノックピン44,45が二つあるこ
とで各ノックピン44,45まわりの回転も防止され
る。よって、タイミングプレート21の半径方向の位
置、及び、周方向の位相が固定され、所定位置にタイミ
ングプレート21が位置決めされる。なお、位置決め穴
25の開口径は、ノックピン44,45の大径部47の
外径よりも小さくなっているので、ノックピン44,4
5が抜け落ちることはない。
【0022】また、ノックピン44,45の装着位置
は、図2に示すように第二ボルト42、第三ボルト43
の締め付け位置の近傍であることが望ましい。このよう
にすると、第二ボルト42、第三ボルト43の締め付け
作業中にノックピン44,45の存在を容易に確認でき
るからである。このような観点からは、クランクアーム
13に対して下側にクランクウェイト14が位置するよ
うにクランクシャフト1を配置した状態で、クランクピ
ン44,45が第二ボルト42、第三ボルト43のそれ
ぞれの直下方に装着穴46があることが望ましい。第二
ボルト42、第三ボルト43の締結作業中にノックピン
44,45の装着の確認がさらに容易になるからであ
る。また、図示しないが、ノックピン44を第二ボルト
42の側方で、ノックピン44と第二ボルト42とが並
ぶように装着し、ノックピン45を第三ボルト43の側
方で、ノックピン45と第三ボルト43とが並ぶように
装着しても同様な効果を得ることができる。
【0023】一方、クランクシャフト1の回転量を検出
するセンサ31は、剛性の高いクランクケース4のロア
ケース4aに固定されており、電磁ピックアップを備え
ている。この電磁ピックアップは、永久磁石の周りにコ
イルを設け、磁束の変化により電圧を誘起する一種の交
流発電機である。従って、クランクシャフト1の回転時
に、一体となって回転するタイミングプレート21の被
検出歯24が近接すると磁束変化により高い電圧(出力
信号)を出力し、被検出歯24が離れる(切り欠き23
が近接する)と相対的に低い電圧を出力する。なお、セ
ンサ31が、クランクシャフト1を支持すべきベアリン
グキャップが一体に形成されたロアケース4aに固定、
すなわち、剛性の高いクランクケース4のロアケース4
aに固定されることで、被検出歯24を精度良く検出で
きることも本実施形態の特徴の一つである。
【0024】ECUは、CPU(Central Processing U
nit)や、メモリなどから構成されており、センサ31
で誘起する電圧の変化をパルス信号として取得し、パル
ス数をカウントしたり、パルス間隔を計測したりするこ
とで、クランクシャフト1の回転角度や、回転数を導
き、スパークプラグを放電させるタイミングなどを制御
する制御信号を出力する。
【0025】このようなタイミングプレート21の位置
決めは、二つのノックピン44,45により行われるの
で、タイミングプレート21の開口部22で位置決めを
行う必要がなくなり、開口部22の形状を精度良く加工
する必要がない。さらに、タイミングプレート21が段
差部13a,14aに乗り上げることを防止するための
逃げ溝を設ける必要もなくなるので、応力集中を抑制で
き、クランクアーム13やクランクウェイト14の強度
を充分に確保することができる。また、タイミングプレ
ート21の外周部をクランクアーム13、クランクウェ
イト14に沿うように折り曲げているので、全体の径を
コンパクトにまとめることができ、かつ、タイミングプ
レート21の剛性を高めることができる。さらに、ノッ
クピン44,45を第二ボルト42、第三ボルト43の
近傍に装着することでノックピン44,45の装着状態
を容易に確認できるので、ノックピン44,45の装着
を忘れ、位置決めされないままでタイミングプレート2
1がクランクシャフト1に取り付けられることを確実に
防止することができる。
【0026】なお、ボルト41,42,43の数や、ノ
ックピン44,45の数、又は、これらの配置について
は適宜選択することができる。また、ノックピン44,
45は圧入によりクランクウェイト14に装着されても
良い。また、第二ボルト42とノックピン44の上下関
係、及び、第三ボルト43とノックピン45の上下関係
を逆転させても良い。すなわち、第一ボルト41、第二
ボルト43、及び、第三ボルト43を120°間隔(等
間隔)で配置することで、タイミングプレート21の締
結剛性が向上すると共に、ノックピン44,45を第二
ボルト、及び、第三ボルト43の上側スペースであるク
ランクウエイト14におけるクランクアーム13側の両
端部に配置すれば、スペースの有効活用が可能である。
さらに、第一ボルト41、第二ボルト42、及び、第三
ボルト43は同一部品が用いられているが、第一ボルト
41のねじ部の径よりも、第二ボルト42、及び、第三
ボルト43のねじ部の径を小さくすることで、クランク
ウエイト14の大径化を抑制することもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、プレートを
クランクシャフトに確実に取り付けることができる。ま
た、クランクシャフトとプレートとの嵌め合いによるク
ランクシャフトの強度低下や、製造作業の手間を省略す
ることができ、クランクシャフトの製造コストの低減を
図ることができる。本発明の請求項2によれば、プレー
トの位置決め精度を向上させることができる。さらに、
ノックピンによる位置決めが行われていることを容易に
確認することができる。本発明の請求項3によれば、ク
ランクシャフトへのプレートの締付強度を大きくとるこ
とができ、ノックピンの装着の有無の確認がさらに容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるプレートが取り付け
られたクランクシャフトを備える内燃機関の構成を示す
図である。
【図2】図1の一部拡大図であり、クランクシャフトの
正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図であり、クランクシャフ
トの側面を示す図である。
【図4】図2のB−B線断面図であり、ノックピンの装
着状態を示す図である。
【図5】図3の部分Cの拡大図である。
【図6】従来のクランクシャフトの正面図である。
【図7】図6のD−D線断面図であり、クランクシャフ
トの側面を示す図である。
【図8】図6のE−E線断面図であり、ノックピンの装
着状態を示す図である。
【図9】図7の部分Fの拡大図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 11 シャフト軸 13 クランクアーム 13a 段差部 14 クランクウェイト 14a 段差部 21 タイミングプレート 22 開口部 24 被検出波 25 位置決め穴 31 センサ 41 第一ボルト(締結部材) 42 第二ボルト(締結部材) 43 第三ボルト(締結部材) 44,45 ノックピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトの回転角度
    を検出するための凸部が外周に配列されたリング状のプ
    レートを前記クランクシャフトに締結部材により固定す
    る取付構造であって、 前記プレートは前記クランクシャフトを遊嵌され、前記
    クランクシャフトに装着された複数のノックピンにより
    位置決めされることを特徴とするクランクシャフトの回
    転角度検出用のプレートの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記締結部材は、クランクアームに前記
    プレートを締結する第一ボルトと、前記クランクウエイ
    トの周方向の両端部において前記クランクウエイトと前
    記プレートとを締結する第二ボルト、及び、第三ボルト
    からなり、前記ノックピンは、前記第二ボルト、前記第
    三ボルトの側方にそれぞれ並べて装着されることを特徴
    とする請求項1に記載のクランクシャフトの回転角度検
    出用のプレートの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記締結部材は、クランクアームと前記
    プレートとを締結する第一ボルトと、クランクウェイト
    の周方向の両端部において前記クランクウェイトと前記
    プレートとを締結する第二ボルト、及び、第三ボルトと
    からなり、前記ノックピンは、前記クランクウェイトを
    前記クランクアームに対して下側に位置させた場合に、
    前記第二ボルト、及び、前記第三ボルトのそれぞれ直下
    方に位置することを特徴とする請求項1に記載のクラン
    クシャフトの回転角度検出用のプレートの取付構造。
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