JP2003171081A - 天井搬送システム及びその搬送方法 - Google Patents

天井搬送システム及びその搬送方法

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JP2003171081A
JP2003171081A JP2001372886A JP2001372886A JP2003171081A JP 2003171081 A JP2003171081 A JP 2003171081A JP 2001372886 A JP2001372886 A JP 2001372886A JP 2001372886 A JP2001372886 A JP 2001372886A JP 2003171081 A JP2003171081 A JP 2003171081A
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cassette
ceiling
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fall prevention
hoist
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JP2001372886A
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Kenji Hoshino
憲次 星野
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の天井搬送システムでは、工程内搬送用
と工程間搬送用と別々の搬送装置を用いると物品の移し
替えが必要なことから、全てホイスト付きの天井搬送車
で行うこと等が検討されているが、これでは工程間搬送
でのストッカへの移載に時間が掛かる等の問題があっ
た。 【解決手段】 移載装置21を備えたストッカ15と、
ホイスト6を備えた天井搬送車1と、カセット5がホイ
スト6により移載される処理装置16と、天井搬送車1
が走行するレール13とを備え、天井搬送車1にはカセ
ット5の下方に配置され、該カセット5を支持可能な一
対の落下防止片2bが設けられ、落下防止片2bに支持
されたカセットと天井搬送車1の支持空間2aの上端と
の間には移載装置21によりカセット5を掬い上げるこ
とができる間隔h1が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掬い上げ式の移載
装置を備えたストッカと、ホイストを備えた天井搬送車
と、天井搬送車で搬送される物品がホイストにより移載
される処理装置と、天井搬送車が走行するレールとを備
えた天井搬送システム及びその搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体等の多数の処理工程が必要
な物品では、複数の処理装置を1つの系にしてこの系毎
にストッカを配置し、系内の間で物品を搬送する工程内
搬送と、ある系のストッカと別の系のストッカとの間で
物品を搬送する工程間搬送とが設けられている。工程内
搬送には、処理装置の定められた高さ位置に物品を搬送
するために、ホイスト付きの天井搬送車が用いられてい
る。また、工程間搬送には、掬い上げ式の移載装置をス
トッカに設けることで、載置台のみ設けて高速搬送を可
能にした天井搬送車が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】工程内搬送用と工程間
搬送用と別々の搬送装置を用いると、両搬送系の間で必
ず物品の移し替えが必要なことから、全てホイスト付き
の天井搬送車で行うことや、先端にホイストを備えた移
載装置を搭載した天井搬送車により行うことが検討され
ている。しかしながら、ホイストは、掬い上げ式の移載
装置に比べて移載時間が掛かるため、全てホイスト付き
の天井搬送車では、工程間搬送におけるストッカへの移
載に時間が掛かることとなる。また、天井搬送車に移載
装置を設けると、天井搬送車及びそのレールに大きな強
度が必要になり、実施が困難であった。そこで、本発明
は、工程間搬送と工程内搬送とを備え、移載時間をでき
るだけ短くし、且つ、天井搬送車及びレールに大きな強
度を必要としない天井搬送車システム及びその搬送方法
を提供することが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、請求項1の発明においては、天井搬送システ
ムは、掬い上げ式の移載装置を備えたストッカと、ホイ
ストを備えた天井搬送車と、天井搬送車で搬送される物
品がホイストにより移載される処理装置と、天井搬送車
が走行するレールとを備え、天井搬送車には、搬送され
る物品の下方に配置され、物品の両側から水平方向内側
へ突出して、該物品を支持可能な一対の落下防止片が設
けられ、落下防止片に支持された物品と天井搬送車にお
ける物品収納スペースの上端との間には前記移載装置に
より物品を掬い上げることができるだけの間隔が設けら
れているものである。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記落
下防止片には、落下防止部及び支持部が備えられている
ものである。
【0006】さらに、請求項3の発明においては、天井
搬送システムの搬送方法は、少なくとも、ストッカに設
けられた移載装置により、ストッカから、天井搬送車に
設けられ物品を支持可能な落下防止片へ、該物品を移載
するステップと、落下防止片に支持された物品を天井搬
送車に設けられるホイストによりチャックするステップ
と、物品をホイストによりチャックして持ち上げた状態
で搬送するステップとを含む、又は、前記ホイストによ
りチャックされて持ち上げられた状態の物品を、前記落
下防止片に移載するステップと、落下防止片に支持され
る物品を前記移載装置によりストッカに移載するステッ
プとを含む、ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面より説明する。図1は天井搬送システムを示す平面
図、図2は天井搬送車を示す側面図、図3は落下防止片
へ載置されたカセットの下端部を示す側面断面図、図4
はカセットが落下防止片へ載置された状態の天井搬送車
を示す側面図、図5はストッカの移載装置によりカセッ
トが持ち上げられた状態の天井搬送車を示す側面図、図
6はカセットをホイストにより処理装置へ移載している
状態の天井搬送車を示す側面図である。
【0008】まず、本発明の天井搬送システムの全体構
成について説明する。図1に示す搬送システムSは、本
発明の天井搬送システムを、例えば、半導体製造工場の
クリーンルーム内における、半導体ウエハ等を収納する
カセットを搬送するための搬送システムに適用したもの
である。
【0009】搬送システムSにおいては、レール13が
クリーンルームの天井等に敷設されており、カセットを
搬送する天井搬送車1が、該レール13に沿って走行す
るように構成されている。また、レール13の周囲に
は、カセットを収納するストッカ15や、カセット内に
収納されるウエハを加工するための処理装置16等が多
数設置されている。そして、クリーンルーム内における
各工程K1・K2・K3・K4・・・毎に複数の処理装
置16がライン状に纏めて配置され、該各工程K1・K
2・K3・K4・・・の上流側端部にストッカ15が配
置されている。
【0010】前記レール13は、各工程K1・K2・K
3・K4・・・におけるストッカ15及び処理装置16
の近傍に敷設される工程内レール19と、クリーンルー
ム内の全体にわたって敷設される工程間レール18とで
構成されている。工程間レール18は、各工程K1・K
2・K3・K4・・・間を接続するものであり、例え
ば、天井搬送車1により、ある工程K1・K2・K3・
K4・・・から別の工程K1・K2・K3・K4・・・
へカセットを搬送する際に用いられる。工程内レール1
9は、各工程K1・K2・K3・K4・・・内のストッ
カ15と処理装置16とを、及び各処理装置16間を接
続するものであり、例えば、各工程K1・K2・K3・
K4・・・内にて、ストッカ15から処理装置16へ、
又はある処理装置16から別の処理装置16へカセット
を搬送する際に用いられる。
【0011】また、工程間レール18を走行する天井搬
送車1と工程内レール19を走行する天井搬送車1とは
同一仕様に構成され、工程間レール18と工程内レール
19とは連絡路20により接続されており、工程間レー
ル18を走行する天井搬送車1及び工程内レール19を
走行する天井搬送車1が、相互に工程内レール19及び
工程間レール18へ乗り入れることが可能となってい
る。
【0012】次に、天井搬送車1について説明する。天
井搬送車1は物品支持部2と走行装置3とで構成され、
該走行装置3は、前記レール13に走行可能に支持され
ている。物品支持部2は支持空間2aを有しており、該
支持空間2aの上端部にはチャック機構7を備えたホイ
スト6が設けられている。支持空間2a内には、チャッ
ク機構7により取っ手部5aがチャックされ、ホイスト
6に支持された状態のカセット5が収容されている。こ
のように、天井搬送車1は、支持空間2a内にカセット
5を支持収容しながらレール13に沿って走行すること
で、該カセット5を搬送するように構成されている。
【0013】また、物品支持部2の下端部には一対の落
下防止片2b・2bが設けられている。落下防止片2b
・2bは、搬送される物品であるカセット5の下方に配
置され、該カセット5の両側方に位置する物品支持部2
の両側壁から水平方向内側へ突出している。該落下防止
片2b・2b間の寸法W1は、カセット5の幅寸法W2
よりも狭くなっている。
【0014】カセット5を天井搬送車1により搬送する
場合は、前述の図2に示すように、支持空間2a内でホ
イスト6によりカセット5を支持して持ち上げた状態で
搬送するが、万が一、チャック機構7によるチャック状
態が解除されてカセット5が落下した場合には、前記寸
法W1が寸法W2よりも小さく構成されているので、該
カセット5が下方に配置される落下防止片2b・2bに
係止して支持空間2a内に留まることとなる。このよう
に、物品支持部2に落下防止片2b・2bを設けること
で、不意にチャック機構7によるチャック状態が解除さ
れた場合でも、カセット5が天井搬送車1から落下する
ことを防止することができる。
【0015】また、カセット5を、ホイスト6により支
持された図2に示す状態から下降させると、図3に示す
ように、落下防止片2b・2bの上面にカセット5が載
置されることとなり、該落下防止片2b・2bによりカ
セット5を支持することができる。この場合、落下防止
片2bの上面には、上方に突出する支持突起2cが突出
しており、該支持突起2cが、落下防止片2bに載置さ
れたカセット5の底面に形成される係合溝5bと係合し
ている。支持突起2cと係合溝5bとが係合すること
で、落下防止片2b上に載置されたカセット5が位置決
め支持される。
【0016】そして、支持突起2cを係合溝5bに係合
させながら、カセット5を落下防止片2b・2b上に載
置することで、物品支持部2が移動・停止を繰り返した
り、揺れたりした場合でも、安定的にカセット5を落下
防止片2b・2b上に載置しておくことができるため、
この状態で該カセット5を天井搬送車1により搬送する
ことも可能となっている。このように、主にカセット5
の落下防止部材として機能する落下防止片2b上にカセ
ット5を載置しつつ、カセット5の支持部としての機能
を有する支持突起2cによりカセット5の下部を支持す
ることで、ホイスト6のチャック機構7によりカセット
5の上端部のみを支持した場合に比べて、カセット5の
揺れを抑えることができ、安定した姿勢で確実に搬送す
ることが可能となる。
【0017】尚、カセット5を落下防止片2b・2b上
に載置して搬送する場合は、チャック機構7により取っ
手部5aをチャックしていない状態でも良く、チャック
した状態でも良い。また、搬送されるカセット5の下方
に配置され、物品支持部2の両側壁から水平方向内側へ
突出する落下防止片2b・2bは、突出量が可変に構成
されている。即ち、物品支持部2の両側壁からの突出量
を変化させて、該落下防止片2b・2b間の寸法W1を
調節することが可能である。また、支持突起2cの形状
は、本例のように略円錐形状に形成された突起物だけで
なく、係合溝5bに係合可能なピン部材のようなもので
もよく、該係合溝5bと係合可能でカセット5を位置決
め支持できるものであればよい。さらに、この支持突起
2cは、複数の形状のものが混在していてもよい。
【0018】ここで、本搬送システムSにおいては、天
井搬送車1やストッカ15等の動作を制御する制御装置
が設けられており、該制御装置により、例えば、天井搬
送車1が工程間レール18に沿って搬送してきたカセッ
ト5をストッカ15に移載し、ストッカ15に収納され
たカセット5を工程内レール19に沿って走行する天井
搬送車1へ移載し、さらに、工程内レール19を走行す
る天井搬送車1から処理装置16へカセット5を移載す
るように制御されている。
【0019】そして、カセット5が工程間レール18上
を搬送される場合は、前述の如く、ホイスト6により支
持された状態又は落下防止片2b・2b上に載置された
状態となっているが、工程間レール18を走行する天井
搬送車1からストッカ15へカセット5が移載されると
きには、該天井搬送車1は、図4に示すように、カセッ
ト5を落下防止片2b・2b上に載置するとともに、チ
ャック機構7による取っ手部5aのチャック状態を解除
するように制御されている。このカセット5を落下防止
片2b・2b上に載置する動作は、天井搬送車1が走行
中に行うこともでき、天井搬送車1が移載するストッカ
15の前で停止してから行うこともできる。搬送先が処
理装置16であるかストッカ15であるかは、例えば、
図示しない上位のコントローラから天井搬送装置1に送
信される、搬送指令に含まれる行き先情報を基に判断す
ればよい。
【0020】ストッカ15には移載装置21が備えられ
ており、該移載装置21により、落下防止片2b・2b
上に載置されたカセット5がストッカ15へ移載され
る。移載装置21は掬い上げ式の移載装置に構成されて
おり、移載装置21の移載アーム21aをカセット5の
下方へ移動した後、図5に示すように、該移載アーム2
1aを上昇させてカセット5持ち上げ、物品支持部2か
らカセット5を取り出すようにしている。従って、支持
空間2a内における、落下防止片2b・2bに載置され
た状態のカセット5の上端とチャック機構7との間に
は、移載アーム21aによりカセット5を持ち上げた際
に、カセット5の上端とチャック機構7とが干渉せず、
且つ、カセット5の下端と落下防止片2bから突出する
支持突起2cとが干渉しない状態となるだけの間隙h1
が設けられている。
【0021】このようにして、物品支持部2から取り出
されストッカ15に移載されたカセット5は、次に、工
程内レール19を走行する天井搬送車1へ移載される。
このストッカ15から工程内レール19の天井搬送車1
へのカセット5の移載も、ストッカ15の移載装置21
により行われる。この場合は、ストッカ15に収納され
ているカセット5が、移載装置21の移載アーム21a
により天井搬送車1まで運ばれ、物品支持部2の落下防
止片2b・2b上に載置される。
【0022】ストッカ15から工程内レール19の天井
搬送車1へ移載されたカセット5は、さらに、所定の処
理装置16へ移載される。図6に示すように、クリーン
ルームの天井面に敷設されたレール13に支持される天
井搬送車1は、床面からの高さが所定の高さに設定され
ている処理装置16のカセット載置面16aよりもかな
り高所に位置しているため、天井搬送車1から処理装置
16へのカセット5の移載は、ホイスト6を用いて行
う。
【0023】即ち、カセット5を移載する処理装置16
までの天井搬送車1の走行途中に、又は該処理装置16
まで天井搬送車1が走行してきたら、該カセット5をチ
ャック機構7によりチャックして、図2に示す状態の如
く、ホイスト6により支持した状態とする。この状態か
ら、落下防止片2b・2bの突出量を減少させて、該落
下防止片2b・2b間の寸法W1がカセット5の幅寸法
W2よりも大きくなるようにする。ホイスト6は、ワイ
ヤ6aを巻き上げ又は巻き下げ操作することにより昇降
可能に構成されており、その後、ホイスト6を巻き下げ
操作してカセット5を下降させ、該カセット5を処理装
置16のカセット載置面16aへ移載するのである。
尚、カセット載置面16aには、カセット5の下面に形
成される係合溝5bと位置を合わせて、係合突起16b
が突出しており、該カセット載置面16aに載置された
カセット5の位置決めを行うようにしている。
【0024】逆に、処理装置16から天井搬送車1へカ
セット5へ移載する場合も、同様にホイスト6を用いて
移載を行う。即ち、カセット載置面16aに載置された
カセット5を、下降してきたホイスト6のチャック機構
7によりチャックした後に、該ホイスト6を巻き上げ操
作してカセット5を物品支持部2の支持空間2aまで上
昇させる。その後、落下防止片2b・2bの突出量を増
加させて、落下防止片2b・2b間の寸法W1がカセッ
ト5の幅寸法W2よりも小さくなるようにする。
【0025】このように、天井搬送車1に昇降自在なホ
イスト6を設け、該ホイスト6に支持されるカセット5
の下方に、該カセット5を支持可能な落下防止片2b・
2bを設けるとともに、落下防止片2b・2b上に載置
されたカセット5の上端と支持空間2aとの間に、移載
装置21によりカセット5を掬い上げて取り出すことが
できるだけの間隔h1を設けることで、工程内レール1
9を走行する天井搬送車1と処理装置16との間では、
ホイスト6によりカセット5の移載を行い、工程間レー
ル18を走行する天井搬送車1とストッカ15との間で
は、カセット5を落下防止片2b・2b上に載置するこ
とで、ストッカ15に備えられる移載装置21を用いて
カセット5を移載することができる。
【0026】従って、天井搬送車1と処理装置16との
間では、全ての天井搬送車1でホイスト6により移載作
業を行うように構成した場合よりも、移載時間を短縮す
ることができる。また、本システムでは、掬い上げ式の
移載装置21をストッカ15に設けているため、天井搬
送車1や、工程間レール18及び工程内レール19とい
ったレール13の強度を大きくする必要がない。
【0027】特に、本搬送システムSにより行われる搬
送制御は、カセット5をストッカ15から天井搬送車1
へ移載する際に、ストッカ15の移載装置21により、
ストッカ15から、天井搬送車1の落下防止片2b・2
bへ、カセット5を移載するステップと、落下防止片2
b・2b上に支持されたカセット5を天井搬送車1に設
けられるホイスト6のチャック機構7によりチャックし
て支持するステップと、カセット5をチャック機構7に
よりチャックして持ち上げ支持した状態(図2に示す状
態)で搬送するステップとを含んでいるので、該移載装
置21によりカセット5を移載することができ、移載時
間を短縮することができて、搬送能力を向上することが
可能となっている。逆に、天井搬送車1からストッカ1
5へカセット5を移載する際に、ホイスト6のチャック
機構7によりチャックされて持ち上げられた状態のカセ
ット5を、落下防止片2b・2bに移載するステップ
と、落下防止片2b・2bに支持された状態のカセット
5を移載装置21によりストッカ15に移載するステッ
プとを含んでいるので、常にカセット5をホイスト6に
よりチャックして支持するように構成した場合とは異な
り、ストッカ15の移載装置21によりカセット5を移
載することができ、移載時間を短縮することができて、
搬送能力を向上することが可能となっている。
【0028】尚、工程間レール18を走行する天井搬送
車1は、カセット5をストッカ15へ移載することな
く、連絡路20を通じて工程内レール18へ侵入し、ホ
イスト6を用いて、カセット5を直接処理装置16へ移
載することも可能である。このように構成することで、
カセット5をストッカ5へ移載する時間が不要となるの
で、搬送時間を短縮して迅速な搬送処理を行うことが可
能となる。また、ストッカ15の数を減少することが可
能となる。
【0029】また、本実施の形態では、搬送先に応じ
て、ホイスト6にカセット5をチャックさせて搬送する
か、落下防止片2b・2bに支持させて搬送するかを変
えていたが、搬送先にかかわらず、全て落下防止片2b
・2bでカセット5を支持して搬送させるようにしても
良い。より具体的には、ストッカ15の移載装置21に
よりカセット5を移載した場合には、ホイスト6を作動
させずにそのまま搬送する。この場合、ホイスト6は巻
き上げられて、カセット5とホイスト6の間に、移載装
置21で掬い上げることが可能となる間隔h1が形成さ
れている。
【0030】そして、搬送先が処理装置16であれば、
搬送中、もしくは処理装置16に到着した後に、ホイス
ト6を所定量下降させ、ホイスト6のチャック機構7で
カセット5の取っ手部5aをチャックする。次に、落下
防止片2b・2bを移動可能にするため、ホイスト6を
上昇させる。それから、突出させている落下防止片2b
・2bをカセット5が通過可能な位置まで戻し、ホイス
ト6を下降させて、処理装置16のカセット載置面16
aにカセット5を載置する。一方、搬送先がストッカ1
5であれば、ホイスト6を作動させることなく、目的の
ストッカ15まで搬送し、ストッカ15の移載装置21
によりカセット5をストッカ15に移載する。処理装置
16のカセット載置面16aに載置されているカセット
5を受け取って搬送する場合、天井搬送車1のホイスト
6を所定量下降させ、カセット5の取っ手部5aをホイ
スト6のチャック機構7でチャックする。そして、ホイ
スト6を上昇させて、カセット5を支持可能な間隔とな
るまで落下防止片2b・2bを突出させた後、ホイスト
6を所定量下降させて、カセット5を落下防止片2b・
2bに載置し、目的の搬送先へカセット5を搬送する。
【0031】また、本実施の形態では、落下防止片2b
・2b上に形成された支持突起2cと、カセット5の底
部に形成された係合溝5bとを係合させるようにしてい
るが、カセット5の底部の形状に合わせて形成された係
合部を落下防止片2b・2bに成形し、カセット5の底
部と係合部とを係合させても良い。この結果、カセット
5を位置決めするとともに、カセット5が水平方向に移
動するのを規制することができる。落下防止片2b・2
bに前記係合部を形成した場合、落下防止片2b・2b
の突出量を変更可能にしておき、カセット5を落下防止
片2b・2bの係合部に係合させる第一突出位置と、係
合部への係合はしていないが、カセット5が落下しない
(前記第一突出位置より突出量の少ない)第二突出位置
とを設け、カセット5を落下防止片2b・2bで支持し
て搬送する場合は第一突出位置にして、カセット5を移
載する際に第二突出位置に変更するように、落下防止片
2b・2bの突出量を制御することが好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、掬い上げ式の移載装置を備えたストッカと、ホイス
トを備えた天井搬送車と、天井搬送車で搬送される物品
がホイストにより移載される処理装置と、天井搬送車が
走行するレールとを備え、天井搬送車には、搬送される
物品の下方に配置され、物品の両側から水平方向内側へ
突出して、該物品を支持可能な一対の落下防止片が設け
られ、落下防止片に支持された物品と天井搬送車におけ
る物品収納スペースの上端との間には前記移載装置によ
り物品を掬い上げることができるだけの間隔が設けられ
ているので、工程内レールを走行する天井搬送車と処理
装置との間では、ホイストにより物品の移載を行い、工
程間レールを走行する天井搬送車とストッカとの間で
は、カセットを落下防止片上に載置することで、ストッ
カに備えられる移載装置を用いてカセットを移載するこ
とができるようになる。従って、天井搬送車と処理装置
との間では、全ての天井搬送車でホイストにより移載作
業を行うように構成した場合よりも、移載時間を短縮す
ることができる。また、本搬送システムでは、掬い上げ
式の移載装置をストッカに設けているため、天井搬送車
や、工程間レール及び工程内レールといったレールの強
度を大きくする必要がない。
【0033】さらに、請求項2記載の如く、前記落下防
止片には、落下防止部及び支持部が備えられているの
で、落下防止部上に物品を載置しつつ、支持部により物
品の下部を支持することで、ホイストのチャック機構に
より物品の上端部のみを支持した場合に比べて、天井搬
送車が移動・停止を繰り返したり、揺れたりした場合で
も、物品の揺れを抑えることができ、該天井搬送車によ
り、物品を安定した姿勢で確実に搬送することが可能と
なる。
【0034】さらに、請求項3記載の如く、本搬送シス
テムにおける搬送方法は、少なくとも、ストッカに設け
られた移載装置により、ストッカから、天井搬送車に設
けられ物品を支持可能な落下防止片へ、物品を移載する
ステップと、落下防止片に支持された物品を天井搬送車
に設けられるホイストによりチャックするステップと、
物品をホイストによりチャックして持ち上げた状態で搬
送するステップとを含む、又は、前記ホイストによりチ
ャックされて持ち上げられた状態の物品を、前記落下防
止片に移載するステップと、落下防止片に支持される物
品を前記移載装置によりストッカに移載するステップと
を含むので、常に物品をホイストによりチャックして支
持するように構成した場合とは異なり、ストッカの掬い
上げ式の移載装置により物品を移載することができ、移
載時間を短縮することができて、搬送能力を向上するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天井搬送システムを示す平面図である。
【図2】天井搬送車を示す側面図である。
【図3】落下防止片へ載置されたカセットの下端部を示
す側面断面図である。
【図4】カセットが落下防止片へ載置された状態の天井
搬送車を示す側面図である。
【図5】ストッカの移載装置によりカセットが持ち上げ
られた状態の天井搬送車を示す側面図である。
【図6】カセットをホイストにより処理装置へ移載して
いる状態の天井搬送車を示す側面図である。
【符号の説明】
1 天井搬送車 2 物品支持部 2b 落下防止片 2c 支持突起 5 カセット 6 ホイスト 7 チャック機構 13 レール 15 ストッカ 16 処理装置 18 工程間レール 19 工程内レール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掬い上げ式の移載装置を備えたストッカ
    と、ホイストを備えた天井搬送車と、天井搬送車で搬送
    される物品がホイストにより移載される処理装置と、天
    井搬送車が走行するレールとを備え、 天井搬送車には、搬送される物品の下方に配置され、物
    品の両側から水平方向内側へ突出して、該物品を支持可
    能な一対の落下防止片が設けられ、 落下防止片に支持された物品と天井搬送車における物品
    収納スペースの上端との間には前記移載装置により物品
    を掬い上げることができるだけの間隔が設けられている
    ことを特徴とする天井搬送システム。
  2. 【請求項2】 前記落下防止片には、落下防止部及び支
    持部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載
    の天井搬送システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも、ストッカに設けられた移載
    装置により、ストッカから、天井搬送車に設けられ物品
    を支持可能な落下防止片へ、該物品を移載するステップ
    と、落下防止片に支持された物品を天井搬送車に設けら
    れるホイストによりチャックするステップと、物品をホ
    イストによりチャックして持ち上げた状態で搬送するス
    テップとを含む、 又は、前記ホイストによりチャックされて持ち上げられ
    た状態の物品を、前記落下防止片に移載するステップ
    と、落下防止片に支持される物品を前記移載装置により
    ストッカに移載するステップとを含む、 ことを特徴とする天井搬送システムの搬送方法。
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