JP2003170865A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP2003170865A JP2001374216A JP2001374216A JP2003170865A JP 2003170865 A JP2003170865 A JP 2003170865A JP 2001374216 A JP2001374216 A JP 2001374216A JP 2001374216 A JP2001374216 A JP 2001374216A JP 2003170865 A JP2003170865 A JP 2003170865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの車体フロアへの取付部を効果的に補
強し、車両衝突時におけるシートの挙動およびシートベ
ルト・バックルのアンカ部の移動を効果的に規制する。 【解決手段】 車体フロア部1のトンネル部3の左右両
側にシートが配設され、これらシートに付設されたシー
トベルトのバックルのアンカ部がトンネル部に近い側
(センタ側)のシート後部に設けられており、センタ側
のシート後部をフロアパネル2に取り付ける左右の後部
センタ側シートブラケット26のフロアパネル下面側
に、トンネル部の下方を掛け渡して左右の後部センタ側
シートブラケットに対応するフロアパネル部分の下面ど
うしを連結する連結メンバ30が設けられ、左右のシー
トの各後部センタ側シートブラケットが上記連結メンバ
に結合されている、ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の下部車
体構造、特に、車体フロアパネルの車幅方向略中央部に
車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるととも
に、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これ
ら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フ
ロアパネルに取り付けられ、更に、シートに付設された
シートベルトのバックルのアンカ部が上記トンネル部に
近い側のシート後部に設けられてなる自動車の下部車体
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の下部車体構造として、車
体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体前後方向へ延
びるトンネル部が形成されるとともに、該トンネル部の
左右両側にシートが配設され、これら各シートがそれぞ
れシートブラケットを介して上記フロアパネルに取り付
けられてなるものは、一般に良く知られている。例え
ば、通常の乗用車のフロントシート(運転者席シート及
び助手席シート)のフロアパネル上での配置および取付
構造が代表的である。
【0003】また、上記のようなシートに付設されるシ
ートベルトのバックルを係留するアンカ部(固定部)
は、通常、当該シートの後部側面に取り付けられる。か
かるシートベルト・バックルのアンカ部を、上記トンネ
ル部に近い側のシート後部側面に設けるようにした構造
も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なシート及びその(車体フロアへの)取付構造について
は、その基本的な要件の一つとして、車両衝突時におけ
るシートの挙動を厳しく制限することが求められる。す
なわち、車両が正面衝突して車体下部に一定以上の衝突
荷重および減速度が作用した場合に、シートのフロアへ
の取付部分が簡単に外れてシート自体が不用意に移動し
てはならず、また、シートの取付部を支持するフロア部
分に浮き上がり等の変形が生じてはならない。
【0005】更に、シートベルト・バックルのアンカ部
についても、車両正面衝突時などにおいて、シートベル
トで拘束された乗員の上体が前動することにより、当該
シートベルトに対して衝撃的に及び/又はある程度継続
的に一定以上の荷重が作用した場合に、シートベルト・
バックルのアンカ部が簡単に移動し離脱してはならな
い。つまり、上記アンカ部に近いシート取付部が簡単に
外れたり、或いは当該シート取付部を支持するフロア部
分に浮き上がり等の変形が生じてはならない。
【0006】以上のような要求に対して、従来、種々の
工夫がなされており、例えば特開平7−165125号
公報では、シートブラケットを介してシートを車体フロ
アに取り付けるに際して、この取付部に対応するフロア
パネルの裏面側に、鋼板を貼り合せて接合し、シート取
付部を補強するようにした構成が開示されている。
【0007】しかしながら、このように単に鋼板を貼り
合せて接合しただけでは、補強効果は限定的である。近
年、車両走行中の乗員保護性能をより高める観点から、
上記の要求はますます厳しさを増しており、これを満足
するために、シートの車体フロアへの取付部をより効果
的に補強できるようにすることが求められている。
【0008】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、シートの車体フロアへの取付部をより効果
的に補強し、車両衝突時におけるシートの挙動およびシ
ートベルト・バックルのアンカ部の移動をより効果的に
規制できるようにすることを目的としてなされたもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本願請求項1
の発明(以下、第1の発明という)に係る自動車の下部車
体構造は、車体フロアパネルの車幅方向略中央部に車体
前後方向へ延びるトンネル部が形成されるとともに、該
トンネル部の左右両側にシートが配設され、これら各シ
ートがそれぞれシートブラケットを介して上記フロアパ
ネルに取り付けられてなる自動車の下部車体構造であっ
て、上記シートに付設されたシートベルトのバックルの
アンカ部が、上記トンネル部に近い側のシート後部に設
けられており、上記トンネル部に近い側のシート後部を
上記フロアパネルにそれぞれ取り付ける左右の後部セン
タ側シートブラケットのフロアパネル下面側に、上記ト
ンネル部の下方を掛け渡して上記左右の後部センタ側シ
ートブラケットに対応するフロアパネル部分の下面どう
しを連結する連結部材が設けられ、上記左右のシートの
各後部センタ側シートブラケットが上記連結部材に結合
されている、ことを特徴としたものである。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2の発明という)は、上記第1の発明において、上記
各後部センタ側シートブラケットは、上記トンネル部に
近い側のシート後部を上記フロアパネルに取り付けるブ
ラケット取付部と、該ブラケット取付部から後方に延長
されたブラケット延長部とを備え、上記ブラケット取付
部が上記連結部材に結合されると共に、上記ブラケット
延長部は上記フロアパネルに接合されていることを特徴
としたものである。
【0011】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3の発明という)は、上記第1又は第2の発明におい
て、上記連結部材は、側面視における縦断面形状が逆ハ
ット状に形成され、上記フロアパネル下面側に取り付け
た状態では、該フロパネルと共に閉断面を形成してお
り、上記後部センタ側シートブラケットは、上記連結部
材の前後のフランジ部に結合されていることを特徴とし
たものである。
【0012】また、更に、本願の請求項4に係る発明
(以下、第4の発明という)は、上記第1〜第3の発明の
何れか一において、上記トンネル部の左右両側に車体前
後方向へ延びる左右のサイドフレームが配設されてお
り、上記連結部材の左右両端側は上記サイドフレームに
それぞれ結合されていることを特徴としたものである。
【0013】また、更に、本願の請求項5に係る発明
(以下、第5の発明という)は、上記第1〜第4の発明の
何れか一において、上記後部センタ側シートブラケット
と上記連結部材とはボルト部材を介して結合されてお
り、該ボルト部材の頭部は上記後部センタ側シートブラ
ケットの表面側に固定される一方、上記ボルト部材の軸
部は上記後部センタ側シートブラケットとフロアパネル
と連結部材とを貫通していることを特徴としたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形
態に係る自動車のシート下部の基本構造を示す斜視図で
ある。この図に示すように、上記シート10は、シート
座部(シートクッション:不図示)のフレームを構成す
るクッションフレーム11と、該フレーム11に固定さ
れてクッション体(不図示)を支持するシートパン12
とを備え、上記クッションフレーム11の下部には、前
後スライド機構のアッパレール13が一体的に固定され
ている。このアッパレール13は、その下方に位置する
ロアレール14に対し、車体前後方向へスライド可能に
組み合わされている。これらアッパ及びロアのレール1
3及び14により、シート10の前後スライド機構が構
成されている。
【0015】上記シート10は、例えば、自動車の車室
前部の左側フロア上に配設される左側フロントシートと
され、上記クッションフレーム11の後部における右側
(つまり、センタ側)の側面には、シートベルト(不図
示)のバックル15を係留するアンカ部が設けられてい
る。すなわち、上記シートベルト・バックル15の保持
部材16の端末部が固定ボルト17(アンカ・ボルト)
により、クッションフレーム11の後部右側(つまり、
センタ側)の側面に固定されている。
【0016】左右のロアレール14の前側下部には前側
シート取付金具18がそれぞれ固定され、後側下部には
後側シート取付金具19がそれぞれ固定されている。各
シート取付金具18,19には、取付用にボルト挿通穴
18h,19hがそれぞれ設けられている。また、左右
の前側シート取付金具18には、位置決め用の基準ピン
18pが取り付けられている。
【0017】尚、具体的には図示しなかったが、車室前
部の右側フロア上に配設される右側フロントシートにつ
いても、基本的には、上記左側フロントシート10と同
様の構成を備えている。シートベルト・バックル15を
係留するアンカ部(アンカ・ボルト17)についても、
左側フロントシート10の場合と同じく、クッションフ
レーム11の後部センタ側の側面に設けられている。
【0018】図2は上記フロントシート10が取り付け
られる車室前部の車体フロア部の平面説明図、図3は該
車体フロア部の要部を拡大して示す平面説明図、図4は
上記車体フロア部のフロアパネルを斜め上方から見て示
した斜視図、図5はこのフロアパネルを裏面側から見て
示した斜視図である。これらの図に示すように、本実施
の形態に係る車体フロア部1には、その車幅方向におけ
る略中央部に車体前後方向へ延びるトンネル部3がフロ
アパネル2と一体的に形成されている。このトンネル部
3の左右両側に左右のフロントシート10が配設され
る。
【0019】上記トンネル部3の左右両側には、車体前
後方向へ延びる左右のサイドフレームが配設されてい
る。これらサイドフレーム4は、図15に示すように、
鋼板を例えばプレス加工することにより、上方が開口し
た断面略ハット状に形成されており、そのフランジ部4
fをフロアパネル2の下面側に当接させて、例えばスポ
ット溶接を用いて接合されている。また、トンネル部3
の比較的前部には、車幅方向に延びるクロスメンバ5の
左右の水平部材5H,5Mが接合されている。
【0020】これら左右の水平部材5H,5Mは、例え
ば右側のもの5Mを例に取って図13に示すように、鋼
板を例えばプレス加工することにより、下方が開口した
断面略コ字状に形成したもので、一端側がトンネル部3
に接合される一方、他端側は、フロアパネル2の左右の
側端部を支持する左右一対のサイドシル(不図示)に接
合され、下部側はフロアパネル2の上面に接合される。
尚、これらの接合作業には、例えばスポット溶接が適用
される。つまり、これら左右の水平部材5H,5Mは、
フロアパネル2の上面側において、トンネル部3を介し
て車幅方向に一体的に延び、1本のクロスメンバ5とし
て、上記サイドシル(不図示)間を掛け渡すようにして
配設されている。
【0021】図16は、上記トンネル部3を補強すると
共に上記左右の水平部材5H,5Mのセンタ側の端部ど
うしをフロアパネル2の下面側で連結するトンネル・レ
インフォースメント41の斜視図である。また、図17
は、このトンネル・レインフォースメント41の左右の
端部どうしを連結する連結クロスバー42の斜視図であ
る。上記トンネル・レインフォースメント41の左右端
部の上面側にはナット部材43が固定され(図16参
照)、一方、これら固定ナット43に対応して上記連結
クロスバー42の左右両端側には、ボルト挿通穴42h
が設けられている(図17参照)。
【0022】そして、図5及び図10に示すように、上
記トンネル・レインフォースメント41をトンネル部3
の所定部位(上記クロスメンバ5の左右の水平部材5
H,5Mのセンタ側端部が接合される部位)に対して裏
面側から取り付け、フランジ部41fをフロアパネル2
の下面に当接させて、例えばスポット溶接により接合す
る。これにより、上記左右の水平部材5H,5Mのセン
タ側の端部どうしが、トンネル・レインフォースメント
41を介してフロアパネル2の下面側で連結される。つ
まり、これら左右の水平部材5H,5Mが連結されて1
本のクロスメンバ5として、トンネル部3及びそのレイ
ンフォースメント41を介して車幅方向に一体的に延設
されることになる。
【0023】更に、このトンネル・レインフォースメン
ト41の左右の端部どうしが、その裏面側で連結クロス
バー42によって連結され補強されている。つまり、ト
ンネル・レインフォースメント41の左右端部に固定さ
れた固定ナット43と連結クロスバー42のボルト挿通
穴42hとを位置合せした上で、裏面側からボルト部材
44を適用して締め付けることにより、トンネル・レイ
ンフォースメント41の左右の端部に連結クロスバー4
2が締結固定される。
【0024】上記フロントシート10の前部は、上記ク
ロスメンバ5の左右の水平部材5H,5Mを介してフロ
アパネル2上に取り付けられる。すなわち、シート10
の前部をフロアパネル2に取り付ける際には、上記クロ
スメンバ5の左右の水平部材5H,5Mがシートブラケ
ットの役割を果たすことになる。図13に示されるよう
に、水平部材5H,5Mの上面には位置決め用の基準穴
5hが設けられ、また、水平部材5H,5Mの上面の裏
面側にはナット部材6が固定されている。
【0025】そして、水平部材5H又は5Mの上記各基
準穴5hに左右の前側シート取付金具18の基準ピン1
8pを挿通させ、上記固定ナット6とシート10の前側
シート取付金具18のボルト挿通穴18hとを位置合せ
した状態で、上方からボルト部材(不図示)を挿通させ
て締め付けることにより、左右の前側シート取付金具1
8が(つまり、シート10の前部が)水平部材5H又は
5Mに対して締結固定され、その結果、フロアパネル2
に固定される。
【0026】シート10の前部は上記クロスメンバ5
(左右の水平部材5H,5M)を介してフロアパネル2
へ取り付けられているが、上記クロスメンバ5が固定さ
れているフロア部分は、上述のように、上記トンネル・
レインフォースメント41で左右の水平部材5H,5M
どうしを連結することにより、左右の捩れ等に対する剛
性が著しく高められている。更に、連結クロスバー42
でトンネル・レインフォースメント41の左右端部どう
しを連結することにより、より一層フロア剛性が高くな
っており、シート前部のフロアパネル2への取付部分の
取付強度及び剛性の向上が図られている。
【0027】一方、上記フロントシート10の後部は、
シートブラケットを介して上記フロアパネル2上に取り
付けられる。図11は、フロントシート10の後部にお
ける外側(サイド側)を取り付けるためのシートブラケ
ット25(後部サイド側シートブラケット)の斜視図で
ある。また、図12は、上記フロントシート10の後部
における内側(センタ側:つまり、トンネル部3に近い
側)を取り付けるためのシートブラケット26(後部セ
ンタ側シートブラケット)を、例えば右側のものを例に
取って示した斜視図である。
【0028】上記後部サイド側シートブラケット25
(図11参照)は、上面が平坦に形成された取付部25
aを有するボックス状の本体部25bと、その周囲を取
り囲むように形成されたフランジ部25fとを備え、こ
のフランジ部25fが、例えばスポット溶接によりフロ
アパネル2に(フロアパネル2の平坦部と側端縦壁部
に)接合される。
【0029】そして、上記本体部25bの取付部25a
に設けられたネジ穴25hと、シート10の後側シート
取付金具19のボルト挿通穴19hとを位置合せした上
で、上方からボルト部材(不図示)を挿通させて締め付
けることにより、上記後側シート取付金具19が(つま
り、シート10の後部サイド側が)後部サイド側シート
ブラケット25に対して締結固定され、その結果、フロ
アパネル2に固定される。
【0030】また、上記後部センタ側シートブラケット
26(図12)は、上面が平坦に形成された取付部26
aを有する本体部26bと、その周囲を取り囲むように
形成されたフランジ部26fとを備え、このフランジ部
26fが、例えばスポット溶接およびボルト部材27に
よりフロアパネル2に(フロアパネル2の平坦部とトン
ネル部3の側面に)接合される。
【0031】上記本体部26bの取付部26aの裏面側
にはナット28が固定されており、この固定ナット28
とシート10の後側シート取付金具19のボルト挿通穴
19hとを位置合せした上で、上方からボルト部材(不
図示)を挿通させて締め付けることにより、上記後側シ
ート取付金具19が(つまり、シート10の後部センタ
側が)後部センタ側シートブラケット26に対して締結
固定され、その結果、フロアパネル2に固定される。
【0032】上記後部センタ側シートブラケット26
は、車体前後方向に細長く形成されており、シート後部
のセンタ側(つまり、トンネル部3に近い側)をフロア
パネル2に取り付ける取付部26aは、ブラケット26
の比較的前側に位置しており、この取付部26aから後
方に延長され延長部26cを備えている。この延長部2
6cのフランジ部26fも全てフロアパネル2に接合さ
れている。
【0033】このように、後部センタ側シートブラケッ
ト26に、センタ側(トンネル部に近い側)のシート後
部をフロアパネル2に取り付ける取付部26aだけでな
く、該取付部26aから後方に延長されたブラケット延
長部26cが一体的に設けられえ、該延長部26cもフ
ロアパネル2に接合されているので、上記後部センタ側
シートブラケット26のフロアパネル2への接合面積が
それだけ広く確保され、接合強度が高められる。これに
より、後部センタ側シートブラケット26のフロアパネ
ル2への取付強度がより高められ、車両衝突時にシート
ブラケット26に外力が作用しても容易に剥離すること
は無い。
【0034】尚、上記フロントシート10に付設された
シートベルト(不図示)のバックル15のアンカ部17
は、トンネル部3に近い側(センタ側)のシート後部に
設けられている。従って、このアンカ部17の位置の安
定性は、上記後部センタ側シートブラケット26のフロ
アパネル2への取付強度および剛性に最も大きく依存す
ることになる。
【0035】本実施の形態では、図2,3及び4に示さ
れるように、センタ側(トンネル部に近い側)のシート
後部を上記フロアパネル2にそれぞれ取り付ける左右の
後部センタ側シートブラケット26のフロアパネル下面
側に、上記トンネル部3の下方を掛け渡して左右の後部
センタ側シートブラケット26に対応するフロアパネル
部分の下面どうしを連結する連結メンバ30が設けられ
ている。
【0036】このように、左右の後部センタ側シートブ
ラケット26に対応するフロアパネル部分の下面どうし
が、フロアパネル2の下面側で連結メンバ30によりト
ンネル部3の下方を掛け渡して連結されており、この連
結メンバ30に左右のシート10の各後部センタ側シー
トブラケット26が結合されている。これにより、各後
部センタ側シートブラケット26の取付強度が著しく高
められ、該ブラケット26を介してのシート10の車体
フロア部1への取付部がより効果的に補強される。そし
て、車両衝突時におけるシート10の挙動およびシート
ベルト・バックル15のアンカ部17の移動をより効果
的に規制することができるのである。
【0037】この連結メンバ30は、図14に示すよう
に、鋼板を例えばプレス加工することにより上方が開口
した断面略ハット状(つまり、側面視における縦断面形
状が逆ハット状)に形成されており、そのフランジ部3
0fをフロアパネル2の下面側に当接させた状態で、フ
ロアパネル2の下面側に締結固定される。上記フランジ
部30fの複数の適所には、この締結固定用のボルト部
材(不図示)を挿通させるためのボルト穴30hが設け
られている。図2及び図3から分かるように、左右のシ
ート10の各後部センタ側シートブラケット26は、上
記連結メンバ30に(具体的には、連結メンバ30のフ
ランジ部30fに)結合されている。
【0038】上記連結メンバ30がフロアパネル2の下
面側に締結固定された状態では、図8及び図9に示すよ
うに、該フロパネル2と連結メンバ30とで閉断面が形
成される。このように、フロパネル2の下面側に閉断面
が形成されることにより、車体フロア部1の剛性が高ま
り、また、車両走行中におけるフロア振動が抑制され走
行安定性の向上にも寄与することができる。更に、上記
後部センタ側シートブラケット26は、かかる連結メン
バ30の前後のフランジ部30fに結合されることによ
り、その取付強度および剛性がより一層高められる。
【0039】また、図2,3,6及び7から良く分かる
ように、上記連結メンバ30の左右両端側は、トンネル
部3の左右両側において車体前後方向へ延びる左右一対
の上記サイドフレーム4にそれぞれ結合されている。具
体的には、連結メンバ30のフランジ部30fがサイド
フレーム4のフランジ部4fに結合されている(図6及
び7参照)。このように、連結メンバ30の左右両端側
を左右のサイドフレーム4にそれぞれ結合したことによ
り、車体下部における車幅方向の剛性が高められ、車両
が側方からの衝突を受けた際の車体への影響を軽減する
ことができるのである。
【0040】上記連結メンバ30は、左右のサイドフレ
ーム4などフロアパネル4の下面側車体部材が接合され
た後に、更には、後部センタ側シートブラケット26が
フロアパネル2の上面側に接合された後に、後付けでフ
ロアパネル4の下面側に締結固定される。すなわち、図
6〜図9に示されるように、上記後部センタ側シートブ
ラケット26と上記連結メンバ30とはボルト部材(ス
タッドボルト)を介して結合されており、該スタッドボ
ルト31の頭部は後部センタ側シートブラケット26の
フランジ部26fの表面側に着座して固定される一方、
上記スタッドボルト31の軸部は後部センタ側シートブ
ラケット26(そのフランジ部26f)とフロアパネル
2と連結メンバ30(そのフランジ部30f)とを貫通
した上で、ナット32と組み合わされて締め付けられ
る。
【0041】尚、連結メンバ30の左右端部では、スタ
ッドボルト31の頭部はフロアパネル2の上面に固定さ
れる一方、上記スタッドボルト31の軸部はフロアパネ
ル2とサイドフレーム4(そのフランジ部4f)と連結
メンバ30(そのフランジ部30f)とを貫通した上
で、ナット32と組み合わされて締め付けられるように
なっている。
【0042】上記のように、後部センタ側シートブラケ
ット26と連結メンバ30とはボルト部材31を介して
結合されているので、後部センタ側シートブラケット2
6をフロアパネル2の上面側に固定した後に、上記連結
メンバ30をフロアパネル2の下面側から後付けで容易
に組み付けることができ、自動車の車体下部を組み立て
る際の組立作業性を高めることができるのである。
【0043】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。
【0044】
【発明の効果】本願の第1の発明に係る自動車の下部車
体構造によれば、左右の後部センタ側シートブラケット
に対応するフロアパネル部分の下面どうしが、フロアパ
ネル下面側で連結部材によりトンネル部の下方を掛け渡
して連結されており、この連結部材に左右のシートの各
後部センタ側シートブラケットが結合されている。これ
により、各後部センタ側シートブラケットの取付強度が
著しく高められ、該ブラケットを介してのシートの車体
フロアへの取付部がより効果的に補強される。そして、
車両衝突時におけるシートの挙動およびシートベルト・
バックルのアンカ部の移動をより効果的に規制すること
ができる。
【0045】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、後部センタ側シートブラケットが、トンネル
部に近い側のシート後部をフロアパネルに取り付けるブ
ラケット取付部だけでなく、該ブラケット取付部から後
方に延長されたブラケット延長部とを備え、該ブラケッ
ト延長部はフロアパネルに接合されているので、上記後
部センタ側シートブラケットのフロアパネルへの接合面
積をそれだけ広く確保し、接合強度を高めることができ
る。これにより、各後部センタ側シートブラケットのフ
ロアパネルへの取付強度をより高めることができる。
【0046】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には上記第1又は第2の発明と同様の効果を奏すること
ができる。特に、上記連結部材は、側面視における縦断
面形状が逆ハット状に形成されており、フロアパネル下
面側に取り付けた状態では該フロパネルと共に閉断面を
形成しているので、車体フロアの剛性が高まり、また、
車両走行中におけるフロア振動が抑制され走行安定性の
向上にも寄与することができる。更に、上記後部センタ
側シートブラケットはかかる連結部材の前後のフランジ
部に結合されているので、その取付強度および剛性をよ
り一層高めることができる。
【0047】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第3の発明の何れか一と同様の
効果を奏することができる。特に、上記連結部材の左右
両端側は、トンネル部の左右両側において車体前後方向
へ延びる左右のサイドフレームにそれぞれ結合されてい
るので、車体下部における車幅方向の剛性が高められ、
車両が側方からの衝突を受けた際の車体への影響を軽減
することができる。
【0048】また、更に、本願の第5の発明によれば、
基本的には、上記第1〜第4の発明の何れか一と同様の
効果を奏することができる。特に、後部センタ側シート
ブラケットと連結部材とはボルト部材を介して結合され
ているので、後部センタ側シートブラケットをフロアパ
ネル上面側に固定した後に、上記連結部材をフロアパネ
ル下面側から後付けで容易に組み付けることができ、自
動車の車体下部を組み立てる際の組立作業性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動車のフロント
シート下部の基本構造を示す斜視図である。
【図2】 上記フロントシートが取り付けられる車室前
部の車体フロア部の平面説明図である。
【図3】 上記車体フロア部の要部を拡大して示す平面
説明図である。
【図4】 上記車体フロア部のフロアパネルを斜め上方
から見て示した斜視図である。
【図5】 上記フロアパネルを裏面側から見て示した斜
視図である。
【図6】 図3のY6‐Y6線に沿った断面の一部を示
す断面説明図である。
【図7】 図3のY7‐Y7線に沿った断面の一部を示
す断面説明図である。
【図8】 図3のY8‐Y8線に沿った断面の一部を示
す断面説明図である。
【図9】 図3のY9‐Y9線に沿った断面の一部を示
す断面説明図である。
【図10】 図5のY10‐Y10線に沿った断面の一
部を示す断面説明図である。
【図11】 上記フロントシート取付用の後部サイド側
シートブラケットの斜視図である。
【図12】 上記フロントシート取付用の後部センタ側
シートブラケットの斜視図である。
【図13】 上記車体フロア部のクロスメンバを構成す
る水平部材の斜視図である。
【図14】 上記車体フロア部の連結メンバの斜視図で
ある。
【図15】 上記車体フロア部のサイドフレームの斜視
図である。
【図16】 上記車体フロア部のトンネル・レインフォ
ースメントの斜視図である。
【図17】 上記車体フロア部の連結クロスバーの斜視
図である。
【符号の説明】
1…車体フロア部 2…フロアパネル 3…トンネル部 4…サイドフレーム 5…クロスメンバ 5H…左側水平部材 5M…右側水平部材 10…フロントシート 15…シートベルト・バックル 17…アンカ・ボルト 18…前側シート取付金具 19…後側シート取付金具 25…後部サイド側シートブラケット 26…後部センタ側シートブラケット 30…連結メンバ 31…スタッドボルト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロアパネルの車幅方向略中央部に
    車体前後方向へ延びるトンネル部が形成されるととも
    に、該トンネル部の左右両側にシートが配設され、これ
    ら各シートがそれぞれシートブラケットを介して上記フ
    ロアパネルに取り付けられてなる自動車の下部車体構造
    であって、 上記シートに付設されたシートベルトのバックルのアン
    カ部が、上記トンネル部に近い側のシート後部に設けら
    れており、 上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロアパネ
    ルにそれぞれ取り付ける左右の後部センタ側シートブラ
    ケットのフロアパネル下面側に、上記トンネル部の下方
    を掛け渡して上記左右の後部センタ側シートブラケット
    に対応するフロアパネル部分の下面どうしを連結する連
    結部材が設けられ、 上記左右のシートの各後部センタ側シートブラケットが
    上記連結部材に結合されている、ことを特徴とする自動
    車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記各後部センタ側シートブラケット
    は、上記トンネル部に近い側のシート後部を上記フロア
    パネルに取り付けるブラケット取付部と、該ブラケット
    取付部から後方に延長されたブラケット延長部とを備
    え、上記ブラケット取付部が上記連結部材に結合される
    と共に、上記ブラケット延長部は上記フロアパネルに接
    合されていることを特徴とする請求項1記載の自動車の
    下部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記連結部材は、側面視における縦断面
    形状が逆ハット状に形成され、上記フロアパネル下面側
    に取り付けた状態では、該フロパネルと共に閉断面を形
    成しており、上記後部センタ側シートブラケットは、上
    記連結部材の前後のフランジ部に結合されていることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車の下部
    車体構造。
  4. 【請求項4】 上記トンネル部の左右両側に車体前後方
    向へ延びる左右のサイドフレームが配設されており、上
    記連結部材の左右両端側は上記サイドフレームにそれぞ
    れ結合されていることを特徴とする請求項1〜請求項3
    の何れか一に記載の自動車の下部車体構造。
  5. 【請求項5】 上記後部センタ側シートブラケットと上
    記連結部材とはボルト部材を介して結合されており、該
    ボルト部材の頭部は上記後部センタ側シートブラケット
    の表面側に固定される一方、上記ボルト部材の軸部は上
    記後部センタ側シートブラケットとフロアパネルと連結
    部材とを貫通していることを特徴とする請求項1〜請求
    項4の何れか一に記載の自動車の下部車体構造。
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