JP2003166940A - 平版材料の検査装置の信号トラッキング装置 - Google Patents

平版材料の検査装置の信号トラッキング装置

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JP2003166940A
JP2003166940A JP2001363923A JP2001363923A JP2003166940A JP 2003166940 A JP2003166940 A JP 2003166940A JP 2001363923 A JP2001363923 A JP 2001363923A JP 2001363923 A JP2001363923 A JP 2001363923A JP 2003166940 A JP2003166940 A JP 2003166940A
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JP2001363923A
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Yoshiyuki Hashigaya
嘉之 橋ヶ谷
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理時間を短縮することができると共に、安
価なシステムとすることが可能な平版材料の検査装置の
信号トラッキング装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 ポインタレジスタ62、トラッキング長
に対応して複数設けられたトラッキング情報レジスタ6
4を含んでトラッキング装置60を構成し、欠陥検出装
置50、ラベル貼付装置42、及び移動長計測装置70
を接続する。トラッキング長は欠陥検出装置50とラベ
ル貼付装置42間の距離及び欠陥検出精度に応じて予め
設定する。そして、移動長計測装置70より測長パルス
信号が出力される度にポインタレジスタ62をインクリ
メントし、ポインタレジスタ62が指定するトラッキン
グ情報レジスタ64に記憶された情報を読み出してラベ
ル貼付装置42に出力し、欠陥検出装置50によって新
たに検出された欠陥情報を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版材料の検査装
置の信号トラッキング装置にかかり、特に、平版印刷版
などの平版材料の欠陥部を検出する検査装置において、
欠陥部を検出してから該欠陥部に識別を施すときの信号
トラッキングを行う平版材料の検査装置の信号トラッキ
ング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平版材料としての感光性平版印刷版(以
下、平版印刷版という)は、一般にシート状或いはコイ
ル状のアルミニウム製のウェブに、例えば、砂目立て、
陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処
理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光液を
塗布して感光層を形成した後、所望のサイズに裁断する
ことで製造される。
【0003】この裁断工程に移行する前に、感光層の欠
陥部(筋、傷、塗布ムラ、ゴミ付着等)が光学式の欠陥
検出装置で検出され、欠陥部を識別するために平版印刷
版のエッジ付近にラベルが貼り付けられる。そして、裁
断時にラベルを識別して不良品として排除するようにな
っている。
【0004】また、欠陥検出装置と欠陥部に識別を施す
ラベル貼付装置は、離れて配置されているので、検査装
置によって検出された欠陥部にラベルを貼り付けるため
に、ラベル貼り付けタイミングの制御(トラッキング)
を行う必要がある。
【0005】従来では、該トラッキングは、10mm精
度のトラッキングを30mの距離に対して実施する場
合、3000個のシフトレジスタと、ウェブの移動長を
測定してパルス信号を発生するエンコーダー等の測長装
置を用いて、図9に示すように欠陥検出装置200によ
る欠陥検出結果をレジスタ202に記憶し、エンコーダ
ー204より得られる、例えば10mm単位で発生され
るパルスで、3000個のシフトレジスタ202の全デ
ータのシフトを順次行って、順次ラベル貼付装置206
に出力することでトラッキングを実現していた。この場
合、欠陥部のトラッキングを10mm精度で実現するた
めには、ウェブの移動速度を200m/分とすると、3
msec間隔で信号処理を行う必要がある。従来では、
このように大量なデータを短時間で常時シフトするため
に、マイコン(トラッキングコンピュータ208)を使
用して機械語でプログラムを作成して動作させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラッキング方式では、設備仕様等によっては大量な数
のレジスタが必要とされるので、レジスタに記憶された
情報を全シフトする際に、処理時間がレジスタ数に依存
して長くなってしまう、という問題がある。
【0007】また、専用のトラッキングコンピュータを
用いて上述のようなトラッキングを行っていたため、高
価なシステムとなってしまう、という問題がある。
【0008】本発明は、上記問題を解決すべく成された
もので、処理時間を短縮することができると共に、安価
なシステムとすることが可能な平版材料の検査装置の信
号トラッキング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、平版材料を搬送するときの
移動長を測定する測長手段と、平版材料の欠陥を予め定
めた分解能で検出する検出手段と、入力信号に基づいて
平版材料上に欠陥を表す識別子を施す識別手段と、前記
検出手段と前記識別手段間の距離及び前記検出手段の分
解能に対応して予め設定された数設けられると共に、前
記検出手段の検出結果を記憶する複数の記憶手段と、前
記測長手段で測定した移動長に基づいて前記複数の記憶
手段のうち何れかを指定する指定手段と、前記指定手段
によって指定された記憶手段に記憶された検出結果を前
記入力信号として前記識別手段に出力してから新たに前
記検出手段の検出結果を記憶するように前記記憶手段を
制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、測長手段
は、平版材料の移動長を測定する。例えば、エンコーダ
ー等を用いることにより、平版材料の移動に伴って所定
のパルス信号を出力することができ、該パルス信号によ
って平版材料を搬送するときの移動長を測定することが
でき、該パルス信号を測長信号とすることが可能であ
る。
【0011】検出手段は、平版材料上の欠陥(例えば、
筋、傷、塗布ムラ、ゴミ付着等の欠陥)を検出する。例
えば、CCDラインセンサやエリアCCDセンサ等を用
いて平版印刷版上を撮像し、該撮像の結果得られる画像
より、平版材料上の欠陥の有無を検出することが可能で
ある。
【0012】識別手段は、検出手段による検出結果を表
す入力信号に基づいて、例えば検出結果が欠陥を検出し
たことを表す場合に、平版印刷版上に欠陥があることを
表す識別子を施す。識別子としては、例えば、ラベル等
を貼り付けるようにしてもよい。
【0013】この時、検出手段によって欠陥を検出した
平版材料上の位置に識別手段により識別子を施すため
に、検出手段による検出位置と識別手段による識別子を
施す位置とをトラッキングするために、複数の記憶手段
が設けられている。すなわち、複数の記憶手段は、検出
手段と識別手段間の距離及び検出手段の分解能(例え
ば、平版印刷版の移動方向の検出精度)に対応して予め
設定された数設けられている。例えば、検出手段と識別
手段間が30mで検出手段の分解能が10mmであった
場合には、3000の記憶手段が設けられる。そして、
記憶手段は、検出手段による検出結果を記憶する。
【0014】そして、指定手段は、測長手段で測長した
移動長に基づいて複数の記憶手段のうちの何れかを指定
する。例えば、測長手段より検出手段の分解能単位のパ
ルス信号を出力する場合に、測長手段より1パルス出力
される毎に複数の記憶手段を順番に指定する。これによ
って、識別手段へ出力するべき検出手段による検出結果
が記憶された記憶手段を指定することができる。
【0015】また、制御手段は、上記指定手段によって
指定された記憶手段に記憶された検出結果を識別手段に
入力信号として出力してから新たに検出手段により検出
される検出結果を記憶するように記憶手段を制御する。
すなわち、検出手段によって検出され、記憶手段に記憶
された検出結果が識別手段で識別を施す位置になったと
きに、識別手段に出力された後に、続いて検出手段によ
って検出された検出結果が該記憶手段に記憶されるよう
に制御手段によって順次制御される。
【0016】従って、指定手段が、識別手段に出力する
検出結果が記憶された記憶手段を、順次指定することに
よって、検出手段と識別手段間の距離及び検出手段の分
解能に基づいて予め設定された数の記憶手段が設けられ
ているので、検出手段による欠陥検出と識別手段で施す
識別をトラッキングすることができる。
【0017】これによって、複数の記憶手段に記憶され
た検出結果を全てシフトすることなく、1つの記憶手段
に対する検出結果の読出し書き込みだけで、検出手段に
よる検出と識別手段によって施される識別子のトラッキ
ングを行うことができるので、トラッキングの処理に要
する時間を短縮することができる。
【0018】なお、平版材料としては、請求項2に記載
の発明のように、平板印刷版を用いるようにしてもよ
い。
【0019】また、記憶手段、指定手段、及び制御手段
は、請求項3に記載の発明のように、プログラマブルコ
ントローラによって構成することが可能であり、汎用の
プログラマブルコントローラを用いることによって、安
価なシステムを構築することが可能となる。
【0020】また、請求項4に記載の発明のように、測
長手段は、パルス信号発生手段によって、平版材料の移
動に伴って発生する周期的なパルス信号を発生し、分周
手段によって、該パルス信号を所定の周期に分周し、分
周されたパルス信号を測長信号生成手段によってデュー
ティ比が略50%となるように波形を成形するようにし
てもよい。すなわち、パルス信号発生手段(例えば、エ
ンコーダー等)によって発生されるパルス信号の周波数
が非常に高い場合には、パルス信号がオンとなる時間が
非常に短く、測長手段によって測長された平版材料の移
動長を指定手段などで検知することができないことが考
えられるが、このように、平版材料の移動長を表す測長
信号を成形することによって、オンオフの時間が均等か
つオンしている時間が長い測長信号を生成することがで
きるので、測長手段によって測長された平版材料の移動
長を表す測長信号を指定手段などで検知することが可能
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は、平
板印刷版の検査装置に本発明を適用したものである。
【0022】図1に示すように、本実施の形態に係る平
版印刷版の検査装置40は、平版印刷版10の欠陥部を
検出するカメラ12を含む検出手段としての欠陥検出装
置50(図5参照)及び該欠陥部にラベルを貼り付ける
識別手段としてのラベル貼付装置42を備えている。平
版印刷版10は、欠陥検出装置50へ検査ロール14を
介して搬送されて欠陥部の検出が行われる。続いて、ラ
ベル貼付装置42へ搬送されて欠陥部にラベルが貼り付
けられて、ロール61に巻き取られ、裁断工程へ運搬さ
れるようになっている。
【0023】欠陥検出装置50は、図2に示すように、
平版印刷版10の幅方向に配置された6台のカメラ12
を備えており、平版印刷版10の感光層の欠陥部(筋、
傷、塗布ムラ、ゴミ付着等)を検出する。
【0024】このカメラ12は、図1に示すように、検
査ロール14の上方に位置しており、検査ロール12に
巻き掛けられた平版印刷版10を撮像している。また、
検査ロール14の上流側には、図3に示すように、黄色
のカラーフィルタ18で覆われた光源(例えば、蛍光
灯)16が配置され、平版印刷版10の感光層を撮像可
能に照射している。
【0025】また、カメラ12と平版印刷版10までの
距離が一定に保持されており、設置時に焦点調整すれ
ば、その後の焦点調整が不要とされている。また、カラ
ーフィルタを用いる黄色の検査光(例えば、波長470
〜770nmの光など)を照射することで、感光層の露
光が防止される。なお、カラーフィルタ18と光源16
に代えて黄色蛍光灯を用いるようにしてもよい。また、
検査光を発する光源16として、蛍光灯に限定されるも
のではなく、ハロゲンランプ、HIDL(High Intensi
ty Discharge Lamp)等を用いるようにしてもよい。
【0026】さらに、カラーフィルタ18は違う色を用
いることで、カット波長域を変え、露光防止性を高めた
り、照度を変えたりすることができる。
【0027】また、カメラ12の正面には、偏向フィル
タ20が設けられており、感光層面で正反射した検査光
の縦波をカットして横波をカメラ12へ入射させてい
る。
【0028】一方、検査ロール14の下流側には、ラベ
ル貼付機42(図1参照)が設けられている。このラベ
ル貼付機42は、比較器44(図5参照)から欠陥信号
が出力された後、後述するトラッキング装置60に制御
される所定のタイミングで平版印刷版10のエッジにラ
ベル24を貼り付ける。このラベル24を裁断時に識別
して、不良品として排除するようになっている。なお、
ラベル24を貼り付ける所定のタイミングは、トラッキ
ング装置60で行われるトラッキング処理(詳細は後
述)で決定される。
【0029】図4に示すように、カメラ12には、平版
印刷版10からの正反射光のうち縦波がカットされた映
像をCCDラインセンサ26に結像させるレンズ28が
設けられている。
【0030】CCDラインセンサ26は、平版印刷版1
0の幅方向(搬送方向と直交する方向)に受光素子を2
000個備えており、1台のカメラ12の読取範囲(視
野幅)は、260mmとされている。従って、幅分解能
(検出範囲)は、260mm/2000bit=0.1
3mmとなる(この幅の擦り傷等の欠陥を検出でき
る)。なお、0.13mmより幅の狭い擦り傷等の欠陥
でも、傷の半遮光量が十分に大きい場合は検出可能であ
る。なお、平版印刷版10の移動方向の分解能は、平版
印刷版10の移動速度によって決定され、例えば、10
mmの分解能となる移動速度に設定される。
【0031】また、図2に示すように、本実施の形態に
係る検査装置40は、カメラ視野260mmを持つ6台
のカメラ12で1500mmの範囲をカバーするように
なっている。そして、CCDラインセンサ26は、平版
印刷版10の幅方向1ラインの画像を見るように並んで
おり、隣り合うCCDラインセンサ26の両端側には1
0mmのラップがあるため、信号処理上、エッジ部分で
の画像信号がキャンセルされている。
【0032】一方、カメラ12は一定の周期で入射光量
を読み取る。一定の周期とは、一例として、開放された
入光窓から入った光を変換した信号電荷を0.2秒毎の
蓄積データとして記憶する蓄積時間単位であり、平版印
刷版10の搬送速度が設定範囲内であれば、どの搬送速
度であっても、平版印刷版10を漏れなく検出できるよ
うになっている。
【0033】続いて、カメラ12より出力される信号電
荷を処理する信号電荷処理系について説明する。
【0034】カメラ12は、図5に示すように、A/D
変換器30に接続され、CCDラインセンサ26より出
力される信号電荷がA/D変換器30に入力される。A
/D変換器30では、信号電荷がアナログ信号からデジ
タル信号に変換される。
【0035】A/D変換器30の出力は、信号処理回路
34に接続されている。信号処理回路34では、隣接相
関処理等の信号処理を行うことによって、ノイズ部分を
低減し、欠陥シグナルの部分を際立たせる。
【0036】信号処理回路34の出力は、比較器44に
接続されている。比較器44では、欠陥部に対する感度
レベル値が設定されており、設定された感度レベル値と
信号処理回路34で処理された信号を比較し、予め設定
された感度レベル以上の欠陥シグナルであるか否かを判
定し、該比較結果を出力するようになっている。例え
ば、比較器44による比較結果は、1ビットの情報を出
力し、「0」が欠陥なし、「1」が欠陥あり、というよ
うに比較結果を出力するようになっている。
【0037】ところで、欠陥検出装置50の配置と該欠
陥検出装置50によって検出された欠陥部にラベルを貼
り付けるラベル貼付装置42の配置は、離間して配置さ
れているので、欠陥検出装置50によって検出された欠
陥部にラベルを貼り付けるには、ラベル貼付装置42の
動作タイミング、すなわち、欠陥検出装置50によって
検出された欠陥情報の出力タイミングを制御しなければ
ならない。そこで、本実施の形態では、欠陥検出装置5
0によって検出された欠陥部にラベル貼付装置42によ
ってラベルを貼り付けるためのタイミングを制御するた
めに、図6に示すように、制御手段としてのトラッキン
グ装置60が設けられている。
【0038】トラッキング装置60には、上述した欠陥
検出装置50、ラベル貼付装置42が接続されている。
また、平版印刷版10の移動長を計測する測長手段とし
ての移動長計測装置70が接続されている。
【0039】移動長計測装置70は、測長ロール72、
パルス信号発生手段としてのエンコーダー74、分周手
段としての分周器76、及び測長信号生成手段としての
パルス波形成形回路78によって構成されており、測長
ロール72は、平版印刷版10または検査ロール14に
当接して設けられており、平版印刷版10の移動に伴っ
て回転するようになっている。測長ロール72には、エ
ンコーダー74が設けられており、該エンコーダー74
によって平版印刷版10の移動長が計測される。エンコ
ーダー74は、測長ロール72の回転によって所定のパ
ルスを発生する。
【0040】分周器76は、エンコーダー74より出力
されるパルス信号を欠陥部の検出精度に応じて分周し、
所定の間隔のパルスを生成する。
【0041】また、パルス波形成形回路78は、例え
ば、フリップフロップ等によって、立ち上がりパルスを
検出して、分周器76によって分周されたパルス信号の
デューティ比が略50%となるように測長パルス信号を
生成する。
【0042】また、トラッキング装置60は、図6に示
すように、指定手段としてのポインタレジスタ62、記
憶手段としてのトラッキング情報レジスタ64を含んで
構成されている。
【0043】トラッキング情報レジスタ64は、予め設
定されるトラッキング長に応じて複数設けられている。
トラッキング長は、欠陥検出装置50とラベル貼付装置
42間の距離、及び欠陥部の検出精度(欠陥検出装置5
0における平版印刷版10の移動方向の分解能)に対応
して予め設定される。例えば、欠陥検出装置50とラベ
ル貼付装置42間の距離が30m、欠陥部の検出精度が
10mmの場合には、トラッキング情報レジスタ64
は、3000個必要となり、トラッキング長が3000
となる。なお、トラッキング長は、トラッキング長設定
66によって任意に設定可能とされており、トラッキン
グ長の設定は、上述したように、欠陥検出装置50の分
解能(検出精度)及びラベル貼付装置42と欠陥検出装
置50間の距離に対応して設定される。
【0044】また、トラッキング装置60に設けられた
ポインタレジスタ62は、トラッキング情報レジスタ6
4のデータの読み書きを行うためのポインタとして作用
する。すなわち、ポインタレジスタ62は、読み書きを
行うトラキング情報レジスタ64のアドレスを指定す
る。例えば、上述した例のように、トラッキング長が3
000の場合には、ポインタレジスタ62は、1〜30
00のトラッキング情報レジスタ64を順次指定する。
【0045】なお、トラッキング装置60は、汎用のプ
ログラマブルコントローラによって構成されている。
【0046】続いて、上述のように構成された検査装置
40における平版印刷版10の欠陥部の検出について説
明する。
【0047】先ず、平版印刷版10で正反射した検査光
は偏向フィルタ20で縦波がカットされ、横波がレンズ
28へ入射される。そして、CCDラインセンサ26に
結像する。
【0048】このように、縦波をカットすることで、微
弱な擦り傷等による欠陥シグナル以外の平常面のノイズ
を低減させることができる。
【0049】CCDラインセンサ26から出力された信
号は、上述したように、A/D変換器30でデジタル信
号に変換されて数値化され、信号処理回路34で隣接相
関処理することで、ノイズ部分が低減され、欠陥シグナ
ルの部分が際立ってきて、連続性のある欠陥シグナルの
みを強調することができる。
【0050】そして、比較器44で信号処理回路34で
処理された信号と、予め設定された感度レベル値が比較
されて、その比較結果がトラッキング装置60に出力さ
れる。
【0051】以上のようにして、欠陥検出装置50の動
作が行われるが、本実施の形態では、欠陥検出装置50
とラベル貼付装置42との距離によってトラッキング処
理を行いながら、欠陥検出装置50及びラベル貼付装置
42が動作するようになっている。
【0052】続いて、該トラッキング処理について図7
のフローチャートを参照して説明する。
【0053】先ず、電源が投入されると、トラッキング
装置60では、ステップ100でポインタレジスタ62
の値P及びトラッキング情報レジスタ64内の情報Tが
初期化される。
【0054】次に、ステップ102では、移動長計測装
置70より測長パルスがトラッキング装置60に入力さ
れたか否か判定される。すなわち、移動長計測装置70
では、平版印刷版10が移動されることによって測長ロ
ール72を介してエンコーダー74が駆動されて、図8
に示すようなパルス信号(エンコーダー出力)が発生
し、分周器76によって分周され、パルス波形成形器7
8によって、測長パルス信号が成形される。そして、該
測長パルス信号がトラッキング装置60に入力される。
ステップ102では、該測長パルス信号がトラッキング
装置60に入力されたか否かが判定され、該判定が肯定
されるまで待機する。なお、測長パルスは、欠陥部検出
精度単位で1パルスが発生するものとする。
【0055】ステップ102の判定が肯定され場合に
は、ステップ104へ移行して、ポインタレジスタ62
の値に応じたトラッキング情報レジスタの情報を読み出
してラベル貼付装置42へ出力する。この時、ラベル貼
付装置42では、トラキング情報レジスタ64より出力
される欠陥情報(例えば、1ビットの情報)に基づい
て、欠陥がある場合には、欠陥情報がラベル貼付装置4
2に入力されるタイミングで、平版印刷版10にラベル
を貼り付ける。これよって、欠陥部にラベルが貼り付け
られる。
【0056】ステップ106では、ポインタレジスタ6
2の値に応じたトラッキング情報レジスタ64に欠陥検
出装置50より得られる欠陥情報を書き込む。
【0057】すなわち、ポインタレジスタ62の指定す
るトラッキング情報レジスタ64から欠陥情報が読み出
されてから続く欠陥情報が書き込まれる。
【0058】続いて、ステップ108では、ポインタレ
ジスタ62の値Pがインクリメントされ、ステップ11
0へ移行し、ポインタレジスタ62の値Pが予め設定さ
れたトラッキング長Xより大きいか否か判定される。該
判定が肯定された場合には、ステップ110へ移行し
て、ポインタレジスタ62の値が初期値(例えば、1な
ど)に戻されて、ステップ102へ戻り、順次上述の処
理が繰り返される。
【0059】一方、ステップ110の判定が肯定されて
場合には、そのままステップ102へ戻って順次上述の
処理が繰り返される。
【0060】このように、測長パルス信号が入力される
と、ポインタレジスタ62が指定するトラッキング情報
レジスタ64に記憶された情報が読み出されてラベル貼
付装置42に出力されてから、欠陥検出装置50によっ
て新たに検出された平版印刷版10の欠陥検出情報が書
き込まれるので、欠陥検出装置50とラベル貼付装置4
2との距離分のトラッキング情報レジスタ64の数値
(トラッキング長66の設定値)を設定しておけば、全
てのトラッキング情報レジスタ64内の情報をシフトす
ることなく、欠陥検出装置50で検出した欠陥位置にラ
ベル貼付装置42でラベルを貼り付けることができる。
従って、従来のように、シフトレジスタに記憶された情
報を一度に全部シフトする必要がないので、トラッキン
グ処理に要する処理時間を短縮することができる。
【0061】例えば、10mm精度でトラッキングを3
0mの距離に対して実施する場合を例に挙げて説明す
る。この時、エンコーダー74は、平版印刷版10の移
動10mmで20パルス出力されるものとすると、分周
期76は1/10に分周するようにすれば、平版印刷版
10が10mm移動する毎に1パルスの測長パルスが出
力されるようになる。
【0062】そして、平版印刷版10の30m分の欠陥
情報を保持する必要があるので、トラッキング長は30
00を設定すれば、10mm精度で30m分の欠陥情報
を保持することができる。
【0063】まず、測長パルスが入力されたところで、
ポインタレジスタ62が指定する、例えば、1番目のト
ラッキング情報レジスタ64に記憶されている情報がラ
ベル貼付装置42に読み出される。なお、始めはカメラ
12とラベル貼付装置42間が30mあるのでトラッキ
ング情報レジスタ64に記憶されたデータはない。
【0064】また、これと同時に、カメラ12で検出さ
れた欠陥情報が読み出されたトラッキング情報レジスタ
64のところに書き込まれ、ポインタレジスタ62の値
がインクリメントされる。この場合は2番目のトラッキ
ング情報レジスタ64を指定する値にインクリメントさ
れる。そして、順次、測長パルスが入力される度にポイ
ンタレジスタ62の指定するトラッキング情報レジスタ
64に記憶された情報を読み出してラベル貼付装置42
へ出力すると共に、該ポインタレジスタ62の指定する
トラッキング情報レジスタ64に欠陥検出装置50のカ
メラ12で検出した欠陥情報を書き込んで行く。
【0065】そして、30m分の測長パルス、すなわ
ち、3000の測長パルスが入力されたところで、実際
に欠陥検出装置50のカメラ12によって検出された検
出情報がラベル貼付装置42に出力されることになり、
これによって、30mのトラッキングを行うことができ
る。
【0066】また、3001の測長パルスが入力された
ところで、ポインタレジスタ62は、トラッキング長設
定値を越えるので、初期化される。すなわち、3001
個目の測長パルスが入力されると、ポインタレジスタ6
2は、1番目のトラッキング情報レジスタ64を指定す
る値に戻り、順次上記同様の処理が行われることによっ
て、トラッキングが行われる。
【0067】すなわち、トラッキングを行う距離に必要
な分のトラッキング情報レジスタ64を用意し、ポイン
タレジスタ62によって、1〜トラッキング長設定値分
のトラッキング情報レジスタを順次ローテーションして
いくことによって、所望のトラッキング長のトラッキン
グを行うことができる。従って、シフトレジスタで全て
のレジスタの記憶情報をシフトすることなく、順次1つ
のトラッキング情報レジスタ64に対して情報の読み書
きを行うので、シフトレジスタを用いてトラッキングを
行っていた従来に対して処理時間を大幅に短縮すること
ができる。そして、トラッキング長が長くなってもトラ
ッキング長設定値を変更するのみで対応できると共に、
処理時間は1つのトラッキング情報レジスタ64に対す
る読み書きする時間だけであるので、トラッキング長に
関係無く一定の処理時間でトラッキングを行うことがで
きる。
【0068】また、測長パルス信号は、エンコーダー7
4の出力のみを使用したのでは、図8に示すエンコーダ
ー出力のように、パルス信号がオンしている時間が短
く、トラッキング装置60による応答時間を確保するこ
とができないが、本実施の形態では、分周期76で分周
した後に、パルス波形成形器回路78によってデューテ
ィ比が略50%の測長パルス信号を成形するので、パル
ス信号のオンオフ時間が均等かつトラッキング装置60
による応答時間の確保が可能な測長パルス信号を生成す
ることができる。
【0069】さらに、トラッキング装置60は、マイク
ロコンピュータによっても実現可能であるが、本実施の
形態では、汎用のプログラマブルコントローラを用いる
ことにより、安価なシステム構築を可能としている。
【0070】なお、上記の実施の形態では、平板印刷版
の検査装置を例に挙げて説明したが、平版印刷版に限る
ものではなく、平版材料を取り扱う検査装置であれば、
本発明を適用することが可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、平
版材料の欠陥を検出する検出手段と欠陥部に識別子を施
す識別手段間の距離、及び検出手段の分解能に対応して
予め設定された数設けられた複数の記憶手段のうち何れ
かを指定して、指定された記憶手段に記憶された検出結
果を識別手段に出力してから検出結果を記憶するように
することにより、複数の記憶手段に記憶された検出結果
を全てシフトすることなく、1つの記憶手段に対する検
出結果の読出し書き込みだけで、検出手段による検出と
識別手段によって施される識別子のトラッキングを行う
ことができるので、トラッキングの処理に要する時間を
短縮することができる、という効果がある。
【0072】さらに、汎用のプログラマブルコントロー
ラを用いることができるので、安価なシステム構築が可
能となる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る平版印刷版の検査装
置を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置のCCDラインセンサを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置における信号電荷処理系を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置におけるトラッキング装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る平板印刷版の検査装
置におけるトラッキング処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】エンコーダー出力、分周器出力、及びパルス波
形成形器出力を示す図である。
【図9】従来の平版印刷版の検査装置におけるトラッキ
ング装置を示す図である。
【符号の説明】
10 平版印刷版 42 ラベル貼付装置 50 欠陥検出装置 60 トラッキング装置 62 ポインタレジスタ 64 トラッキング情報レジスタ 66 トラッキング長設定 70 移動長計測装置 72 測長ロール 74 エンコーダー 76 分周器 78 パルス波形成形回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版材料を搬送するときの移動長を測定
    する測長手段と、 平版材料の欠陥を予め定めた分解能で検出する検出手段
    と、 入力信号に基づいて平版材料上に欠陥を表す識別子を施
    す識別手段と、 前記検出手段と前記識別手段間の距離及び前記検出手段
    の分解能に対応して予め設定された数設けられると共
    に、前記検出手段の検出結果を記憶する複数の記憶手段
    と、 前記測長手段で測定した移動長に基づいて前記複数の記
    憶手段のうち何れかを指定する指定手段と、 前記指定手段によって指定された記憶手段に記憶された
    検出結果を前記入力信号として前記識別手段に出力して
    から新たに前記検出手段の検出結果を記憶するように前
    記記憶手段を制御する制御手段と、 を備えた平版材料の検査装置の信号トラッキング装置。
  2. 【請求項2】 前記平版材料は、平版印刷版であること
    を特徴とする請求項1に記載の平版材料の検査装置の信
    号トラッキング装置
  3. 【請求項3】 前記記憶手段、前記指定手段、及び前記
    制御手段は、プログラマブルコントローラからなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の平版材料の
    検査装置の信号トラッキング装置。
  4. 【請求項4】 前記測長手段は、平版印刷版の移動に伴
    って周期的なパルス信号を発生するパルス信号発生手段
    と、前記パルス信号発生手段より発生されるパルス信号
    を所定の周期に分周する分周手段と、前記分周手段によ
    って分周されたパルス信号のデューティ比が略50%と
    なるように波形を成形して測長信号を生成する測長信号
    生成手段と、からなることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3の何れか1項に記載の平版材料の検査装置の信号
    トラッキング装置。
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