JP2003166611A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H15/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
- F16H15/02—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
- F16H15/04—Gearings providing a continuous range of gear ratios
- F16H15/06—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Friction Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パワーローラをトラニオンのパワーローラ収
納凹部に左右方向に平行移動可能に支持するパワーロー
ラ支持構造を備えたトロイダル型無段変速機において、
過大な荷重が作用した際のトラニオンの変形抑制と、保
持器付きころ軸受のストッパ機能とを併せて達成するこ
と。 【解決手段】 パワーローラ１０，１１をトラニオン１
４のパワーローラ収納凹部３０に左右方向に平行移動可
能に支持するパワーローラ支持構造を備え、パワーロー
ラ収納凹部３０に、支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３
０ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面３０
ｃ，３０ｃのそれぞれの左右位置であって、左右に平行
移動するパワーローラ１０，１１と干渉しない範囲に、
傾斜面３０ｃから突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設け
た。
納凹部に左右方向に平行移動可能に支持するパワーロー
ラ支持構造を備えたトロイダル型無段変速機において、
過大な荷重が作用した際のトラニオンの変形抑制と、保
持器付きころ軸受のストッパ機能とを併せて達成するこ
と。 【解決手段】 パワーローラ１０，１１をトラニオン１
４のパワーローラ収納凹部３０に左右方向に平行移動可
能に支持するパワーローラ支持構造を備え、パワーロー
ラ収納凹部３０に、支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３
０ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面３０
ｃ，３０ｃのそれぞれの左右位置であって、左右に平行
移動するパワーローラ１０，１１と干渉しない範囲に、
傾斜面３０ｃから突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設け
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の変速機とし
て適用されるトロイダル型無段変速機の技術分野に属す
る。
て適用されるトロイダル型無段変速機の技術分野に属す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のトロイダル型無段変速機として
は、例えば、特開２００１−１６５２６５号公報に記載
のものが知られている。
は、例えば、特開２００１−１６５２６５号公報に記載
のものが知られている。
【０００３】この従来出典には、図７に示すように、ト
ラニオンと保持器付きころ軸受の保持器との間には、パ
ワーローラ収納凹部の平面部分の両端位置に形成したス
トッパ突起と、該ストッパ突起の対向位置に形成したス
トッパ溝による軸受ストッパ構造を設け、トラニオンに
対する保持器付きころ軸受の左右方向移動量を、中立位
置から左右方向にそれぞれストッパクリアランスによる
移動量範囲に規制したパワーローラ支持構造が記載され
ている。
ラニオンと保持器付きころ軸受の保持器との間には、パ
ワーローラ収納凹部の平面部分の両端位置に形成したス
トッパ突起と、該ストッパ突起の対向位置に形成したス
トッパ溝による軸受ストッパ構造を設け、トラニオンに
対する保持器付きころ軸受の左右方向移動量を、中立位
置から左右方向にそれぞれストッパクリアランスによる
移動量範囲に規制したパワーローラ支持構造が記載され
ている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造にあっ
ては、外輪とトラニオンとの間に配設した保持付きころ
軸受の存在領域を、トラニオンのパワーローラ収納凹部
の左右方向全域にわたって確保しているため、図８に示
すトラニオンの屈曲部の剛性が十分に確保できず、過大
な荷重が作用した際には、トラニオンの変形量が大きく
なってしまうという問題があった。
トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造にあっ
ては、外輪とトラニオンとの間に配設した保持付きころ
軸受の存在領域を、トラニオンのパワーローラ収納凹部
の左右方向全域にわたって確保しているため、図８に示
すトラニオンの屈曲部の剛性が十分に確保できず、過大
な荷重が作用した際には、トラニオンの変形量が大きく
なってしまうという問題があった。
【０００５】また、トラニオンの変形量が大きくなって
しまうと、トラニオン変形に伴いパワーローラと入出力
ディスクとの相対位置がずれを生じ、意図しない変速と
なるトルクシフトも大きくなってしまう。
しまうと、トラニオン変形に伴いパワーローラと入出力
ディスクとの相対位置がずれを生じ、意図しない変速と
なるトルクシフトも大きくなってしまう。
【０００６】本発明の目的は、パワーローラをトラニオ
ンのパワーローラ収納凹部に左右方向に平行移動可能に
支持するパワーローラ支持構造を備えたトロイダル型無
段変速機において、過大な荷重が作用した際のトラニオ
ン変形抑制と、保持器付きころ軸受のストッパ機能とを
併せて達成することにある。
ンのパワーローラ収納凹部に左右方向に平行移動可能に
支持するパワーローラ支持構造を備えたトロイダル型無
段変速機において、過大な荷重が作用した際のトラニオ
ン変形抑制と、保持器付きころ軸受のストッパ機能とを
併せて達成することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、外輪と前記パワーローラ収納凹部との
間に保持器付きころ軸受を配設し、前記パワーローラ
を、入出力ディスクの回転軸方向である左右方向に沿っ
て平行移動可能に支持するトロイダル型無段変速機にお
いて、トラニオンに形成したパワーローラ収納凹部を、
パワーローラ回転軸線に垂直な支持平面と、該支持平面
の上下位置からそれぞれ延びる２つの垂直面を有する構
成とし、かつ、前記支持平面と垂直面とが交差する隅部
の左右位置であって、左右に平行移動するパワーローラ
と干渉しない範囲に、前記パワーローラ収納凹部に設定
される保持器付きころ軸受の軸受接触面から突出する凸
部を設けた。
め、本発明では、外輪と前記パワーローラ収納凹部との
間に保持器付きころ軸受を配設し、前記パワーローラ
を、入出力ディスクの回転軸方向である左右方向に沿っ
て平行移動可能に支持するトロイダル型無段変速機にお
いて、トラニオンに形成したパワーローラ収納凹部を、
パワーローラ回転軸線に垂直な支持平面と、該支持平面
の上下位置からそれぞれ延びる２つの垂直面を有する構
成とし、かつ、前記支持平面と垂直面とが交差する隅部
の左右位置であって、左右に平行移動するパワーローラ
と干渉しない範囲に、前記パワーローラ収納凹部に設定
される保持器付きころ軸受の軸受接触面から突出する凸
部を設けた。
【０００８】
【発明の作用および効果】本発明にあっては、支持平面
と垂直面とが交差する隅部の左右位置で、左右に平行移
動するパワーローラと干渉しない範囲に設けられた凸部
が、トラニオンの屈曲部の剛性を高めるリブとなり、過
大な荷重がパワーローラを介してトラニオンに作用した
際に、トラニオンの変形が小さく抑えられ、この結果、
トルクシフトも小さくすることができる。
と垂直面とが交差する隅部の左右位置で、左右に平行移
動するパワーローラと干渉しない範囲に設けられた凸部
が、トラニオンの屈曲部の剛性を高めるリブとなり、過
大な荷重がパワーローラを介してトラニオンに作用した
際に、トラニオンの変形が小さく抑えられ、この結果、
トルクシフトも小さくすることができる。
【０００９】また、支持平面と垂直面とが交差する隅部
の左右位置に設けられた凸部は、パワーローラ収納凹部
に設定される保持器付きころ軸受の軸受接触面から突出
しているため、この左右位置に設けられた凸部が、保持
器付きころ軸受が左右方向に移動した際のストッパとな
り、保持器付きころ軸受がトラニオンの左右にはみ出し
て入出力ディスクと干渉することを防止するストッパ構
造を安価に実現することができる。
の左右位置に設けられた凸部は、パワーローラ収納凹部
に設定される保持器付きころ軸受の軸受接触面から突出
しているため、この左右位置に設けられた凸部が、保持
器付きころ軸受が左右方向に移動した際のストッパとな
り、保持器付きころ軸受がトラニオンの左右にはみ出し
て入出力ディスクと干渉することを防止するストッパ構
造を安価に実現することができる。
【００１０】よって、パワーローラをトラニオンのパワ
ーローラ収納凹部に左右方向に平行移動可能に支持する
パワーローラ支持構造を備えたトロイダル型無段変速機
において、過大な荷重が作用した際のトラニオン変形抑
制と、保持器付きころ軸受のストッパ機能とを併せて達
成することができる。
ーローラ収納凹部に左右方向に平行移動可能に支持する
パワーローラ支持構造を備えたトロイダル型無段変速機
において、過大な荷重が作用した際のトラニオン変形抑
制と、保持器付きころ軸受のストッパ機能とを併せて達
成することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明のトロイダル型無段
変速機を実現する実施の形態を、請求項１に対応する第
１実施例と、請求項２に対応する第２実施例と、請求項
３に対応する第３実施例とに基づいて説明する。
変速機を実現する実施の形態を、請求項１に対応する第
１実施例と、請求項２に対応する第２実施例と、請求項
３に対応する第３実施例とに基づいて説明する。
【００１２】（第１実施例）まず、構成を説明する。図
１は第１実施例のトロイダル型無段変速機の変速機構を
示す概略図で、エンジンからの回転駆動力は、図外のト
ルクコンバータおよび前後進切換え機構を介して入力軸
１に入力される。
１は第１実施例のトロイダル型無段変速機の変速機構を
示す概略図で、エンジンからの回転駆動力は、図外のト
ルクコンバータおよび前後進切換え機構を介して入力軸
１に入力される。
【００１３】前記入力軸１と同軸上にトルク伝達軸２が
配置され、該トルク伝達軸２の両端部位置には、第１入
力ディスク３と第２入力ディスク４を、軸方向移動可能
にスプライン結合している。
配置され、該トルク伝達軸２の両端部位置には、第１入
力ディスク３と第２入力ディスク４を、軸方向移動可能
にスプライン結合している。
【００１４】前記第１入力ディスク３の背面と入力軸１
との間には、入力トルクに応じて軸方向推力を発生する
ローディングカム機構５を介装している。
との間には、入力トルクに応じて軸方向推力を発生する
ローディングカム機構５を介装している。
【００１５】前記第２入力ディスク４の背面とトルク伝
達軸２の端部に螺合されたローディングナット６との間
には、両入力ディスク３，４にプリロードを付与する皿
バネ７を介装している。
達軸２の端部に螺合されたローディングナット６との間
には、両入力ディスク３，４にプリロードを付与する皿
バネ７を介装している。
【００１６】前記両入力ディスク３，４の中間位置に
は、トルク伝達軸２に遊装した出力ディスク８を配置し
ている。この出力ディスク８は、２つの出力ディスクの
背面を互いに合わせて一体結合したもので、出力ディス
ク８の外周部には出力ギア９を形成している。
は、トルク伝達軸２に遊装した出力ディスク８を配置し
ている。この出力ディスク８は、２つの出力ディスクの
背面を互いに合わせて一体結合したもので、出力ディス
ク８の外周部には出力ギア９を形成している。
【００１７】前記第１入力ディスク３の出力ディスク８
側対向面と、前記第２入力ディスク４の出力ディスク８
側対向面と、前記出力ディスク８の両入力ディスク３，
４に対向する対向面には、それぞれトロイド状溝３ａ，
４ａ，８ａ，８ｂを形成している。
側対向面と、前記第２入力ディスク４の出力ディスク８
側対向面と、前記出力ディスク８の両入力ディスク３，
４に対向する対向面には、それぞれトロイド状溝３ａ，
４ａ，８ａ，８ｂを形成している。
【００１８】前記トロイド状溝３ａ，８ａとの間には、
一対の第１パワーローラ１０，１０を油膜せん断力によ
り動力の受け渡しを可能に挟持している。同様に、トロ
イド状溝４ａ，８ｂとの間には、一対の第２パワーロー
ラ１１，１１を油膜せん断力により動力の受け渡しを可
能に挟持している。
一対の第１パワーローラ１０，１０を油膜せん断力によ
り動力の受け渡しを可能に挟持している。同様に、トロ
イド状溝４ａ，８ｂとの間には、一対の第２パワーロー
ラ１１，１１を油膜せん断力により動力の受け渡しを可
能に挟持している。
【００１９】そして、第１入力ディスク３と出力ディス
ク８と第１パワーローラ１０，１０により第１トロイダ
ル変速部１２を構成し、第２入力ディスク４と出力ディ
スク８と第２パワーローラ１１，１１により第２トロイ
ダル変速部１３を構成している。
ク８と第１パワーローラ１０，１０により第１トロイダ
ル変速部１２を構成し、第２入力ディスク４と出力ディ
スク８と第２パワーローラ１１，１１により第２トロイ
ダル変速部１３を構成している。
【００２０】上記変速機構において、各パワーローラ１
０，１０，１１，１１は、入出力ディスク３，４，８と
油膜を介して接触する内輪１０ａ，１１ａと、入出力デ
ィスク３，４，８から内輪１０ａ，１１ａに入力される
接触荷重を受ける外輪１０ｂ，１１ｂと、前記内輪１０
ａ，１１ａと外輪１０ｂ，１１ｂとの間に介装されたパ
ワーローラ軸受１０ｃ，１１ｃを有して構成されてい
る。後述する作動により変速比に応じた傾転角が得られ
るようにそれぞれ傾転され、両入力ディスク３，４の入
力回転を無段階（連続的）に変速して出力ディスク８に
伝達する。
０，１０，１１，１１は、入出力ディスク３，４，８と
油膜を介して接触する内輪１０ａ，１１ａと、入出力デ
ィスク３，４，８から内輪１０ａ，１１ａに入力される
接触荷重を受ける外輪１０ｂ，１１ｂと、前記内輪１０
ａ，１１ａと外輪１０ｂ，１１ｂとの間に介装されたパ
ワーローラ軸受１０ｃ，１１ｃを有して構成されてい
る。後述する作動により変速比に応じた傾転角が得られ
るようにそれぞれ傾転され、両入力ディスク３，４の入
力回転を無段階（連続的）に変速して出力ディスク８に
伝達する。
【００２１】図２は第１実施例のトロイダル型無段変速
機の変速制御系を示す概略図で、第１パワーローラ１
０，１０は、パワーローラ回転軸線１５ａ，１５ａと直
交する首振り軸線１５ｂ，１５ｂの周りに傾転可能なト
ラニオン１４，１４の一端に支持されていて、パワーロ
ーラ回転軸線１５ａ，１５ａを中心として回転自在であ
る。このトラニオン１４，１４の他端部には、トラニオ
ン１４，１４を軸方向に移動させて各パワーローラ１
０，１０を傾転させる油圧アクチュエータとしてのサー
ボピストン１６，１６を設けている。なお、第２パワー
ローラ１１，１１も同様に、トラニオンの一端に支持さ
れていて、トラニオンを軸方向に移動させて各パワーロ
ーラ１１，１１を傾転させる油圧アクチュエータとして
のサーボピストンを設けている。そして、４個のトラニ
オンは、これらが同期して動くように図外の同期ワイヤ
により連結されている。
機の変速制御系を示す概略図で、第１パワーローラ１
０，１０は、パワーローラ回転軸線１５ａ，１５ａと直
交する首振り軸線１５ｂ，１５ｂの周りに傾転可能なト
ラニオン１４，１４の一端に支持されていて、パワーロ
ーラ回転軸線１５ａ，１５ａを中心として回転自在であ
る。このトラニオン１４，１４の他端部には、トラニオ
ン１４，１４を軸方向に移動させて各パワーローラ１
０，１０を傾転させる油圧アクチュエータとしてのサー
ボピストン１６，１６を設けている。なお、第２パワー
ローラ１１，１１も同様に、トラニオンの一端に支持さ
れていて、トラニオンを軸方向に移動させて各パワーロ
ーラ１１，１１を傾転させる油圧アクチュエータとして
のサーボピストンを設けている。そして、４個のトラニ
オンは、これらが同期して動くように図外の同期ワイヤ
により連結されている。
【００２２】前記サーボピストン１６，１６を作動制御
する油圧制御系として、ピストン１６ａ，１６ａにより
画成されるハイ側油室１６ｂ，１６ｂに接続されるハイ
側油路１７と、ロー側油室１６ｃ，１６ｃに接続される
ロー側油路１８と、ハイ側油路１７を接続するポート１
９ａとロー側油路１８を接続するポート１９ｂを有する
変速制御弁１９とが設けられている。
する油圧制御系として、ピストン１６ａ，１６ａにより
画成されるハイ側油室１６ｂ，１６ｂに接続されるハイ
側油路１７と、ロー側油室１６ｃ，１６ｃに接続される
ロー側油路１８と、ハイ側油路１７を接続するポート１
９ａとロー側油路１８を接続するポート１９ｂを有する
変速制御弁１９とが設けられている。
【００２３】前記変速制御弁１９のライン圧ポート１９
ｃには、図外のオイルポンプ及びリリーフ弁を有する油
圧源からのライン圧が供給される。
ｃには、図外のオイルポンプ及びリリーフ弁を有する油
圧源からのライン圧が供給される。
【００２４】前記変速制御弁１９の変速スプール１９ｄ
は、トラニオン１４，１４の軸方向及び傾転方向を検知
し、変速制御弁１９にフィードバックするレバー２０及
びプリセスカム２１と連動すると共に、ステップモータ
２２により軸方向に変位するように駆動される。
は、トラニオン１４，１４の軸方向及び傾転方向を検知
し、変速制御弁１９にフィードバックするレバー２０及
びプリセスカム２１と連動すると共に、ステップモータ
２２により軸方向に変位するように駆動される。
【００２５】前記ステップモータ２２を駆動制御する電
子制御系として、ＣＶＴコントロールユニット２３が設
けられ、このＣＶＴコントロールユニット２３には、ス
ロットル開度センサ２４、エンジン回転センサ２５、入
力ディスク回転センサ２６、出力軸回転センサ（車速セ
ンサ）２７、インヒビタースイッチ２８、油温センサ２
９等からの入力情報が取り込まれる。
子制御系として、ＣＶＴコントロールユニット２３が設
けられ、このＣＶＴコントロールユニット２３には、ス
ロットル開度センサ２４、エンジン回転センサ２５、入
力ディスク回転センサ２６、出力軸回転センサ（車速セ
ンサ）２７、インヒビタースイッチ２８、油温センサ２
９等からの入力情報が取り込まれる。
【００２６】図３は第１実施例のトロイダル型無段変速
機に採用されたトラニオン１４を示す斜視図、図４は第
１実施例のトロイダル型無段変速機に採用されたトラニ
オン１４を示す正面図である。
機に採用されたトラニオン１４を示す斜視図、図４は第
１実施例のトロイダル型無段変速機に採用されたトラニ
オン１４を示す正面図である。
【００２７】まず、トラニオン１４は、図３に示すよう
に、パワーローラ収納凹部３０と、屈曲部３１，３１
と、上側首部３２と、下側首部３３と、軸受潤滑油穴３
４とを有して構成されたパワーローラ支持部材である。
に、パワーローラ収納凹部３０と、屈曲部３１，３１
と、上側首部３２と、下側首部３３と、軸受潤滑油穴３
４とを有して構成されたパワーローラ支持部材である。
【００２８】前記トラニオン１４のパワーローラ収納凹
部３０には、図４に示すように、保持器付きころ軸受４
０が配設され、パワーローラ１０，１１の外輪１０ｂ，
１１ｂを、この保持器付きころ軸受４０により支持する
ことで、パワーローラ１０，１１を、入出力ディスク
３，４，８の回転軸方向である左右方向に沿って平行移
動可能に支持している。
部３０には、図４に示すように、保持器付きころ軸受４
０が配設され、パワーローラ１０，１１の外輪１０ｂ，
１１ｂを、この保持器付きころ軸受４０により支持する
ことで、パワーローラ１０，１１を、入出力ディスク
３，４，８の回転軸方向である左右方向に沿って平行移
動可能に支持している。
【００２９】前記保持器付きころ軸受４０は、図４に示
すように、保持器４１と円筒ころ４２とにより構成され
ている。前記保持器４１は、上側ころ穴４１ａを開穴し
た上側傾斜板部４１ｂと、下側ころ穴４１ｃを開穴した
下側傾斜板部４１ｄと、油穴４１ｅを開穴した平板部４
１ｆと、を一体に繋ぐ単一部品により構成され、前記円
筒ころ４２は、前記保持器４１の上側ころ穴４１ａと下
側ころ穴４１ｃとに嵌装されている。
すように、保持器４１と円筒ころ４２とにより構成され
ている。前記保持器４１は、上側ころ穴４１ａを開穴し
た上側傾斜板部４１ｂと、下側ころ穴４１ｃを開穴した
下側傾斜板部４１ｄと、油穴４１ｅを開穴した平板部４
１ｆと、を一体に繋ぐ単一部品により構成され、前記円
筒ころ４２は、前記保持器４１の上側ころ穴４１ａと下
側ころ穴４１ｃとに嵌装されている。
【００３０】前記パワーローラ収納凹部３０は、図３及
び図４に示すように、パワーローラ回転軸線１５ａに垂
直な支持平面３０ａと、該支持平面３０ａの上下位置か
らそれぞれ延びる２つの垂直面３０ｂ，３０ｂと、前記
支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する隅
部に形成された２つの傾斜面３０ｃ，３０ｃと、該２つ
の傾斜面３０ｃ，３０ｃのそれぞれの左右位置であっ
て、左右に平行移動するパワーローラ１０，１１と干渉
しない範囲に設けられ、傾斜面３０ｃから突出する凸部
３０ｄ，３０ｄ（ハッチングにて示す）を有する。
び図４に示すように、パワーローラ回転軸線１５ａに垂
直な支持平面３０ａと、該支持平面３０ａの上下位置か
らそれぞれ延びる２つの垂直面３０ｂ，３０ｂと、前記
支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する隅
部に形成された２つの傾斜面３０ｃ，３０ｃと、該２つ
の傾斜面３０ｃ，３０ｃのそれぞれの左右位置であっ
て、左右に平行移動するパワーローラ１０，１１と干渉
しない範囲に設けられ、傾斜面３０ｃから突出する凸部
３０ｄ，３０ｄ（ハッチングにて示す）を有する。
【００３１】そして、前記傾斜面３０ｃの左右位置に凸
部３０ｄ，３０ｄが形成されているため、左右の凸部３
０ｄ，３０ｄに挟まれた中央部分の傾斜面３０ｃが、保
持器付きころ軸受４０の円筒ころ４２が接触する軸受接
触面とされる。また、凸部３０ｄ，３０ｄのストッパ対
向面３０ｅ，３０ｅは、保持器付きころ軸受４０の保持
器４１より高い位置設定となっているため、保持器４１
のストッパ端面４１ｇ，４１ｇと前記凸部３０ｄ，３０
ｄのストッパ対向面３０ｅ，３０ｅにより保持器付きこ
ろ軸受４０の左右方向移動量をストッパクリアランス
ｓ，ｓの範囲に規制するストッパ構造が構成される。
部３０ｄ，３０ｄが形成されているため、左右の凸部３
０ｄ，３０ｄに挟まれた中央部分の傾斜面３０ｃが、保
持器付きころ軸受４０の円筒ころ４２が接触する軸受接
触面とされる。また、凸部３０ｄ，３０ｄのストッパ対
向面３０ｅ，３０ｅは、保持器付きころ軸受４０の保持
器４１より高い位置設定となっているため、保持器４１
のストッパ端面４１ｇ，４１ｇと前記凸部３０ｄ，３０
ｄのストッパ対向面３０ｅ，３０ｅにより保持器付きこ
ろ軸受４０の左右方向移動量をストッパクリアランス
ｓ，ｓの範囲に規制するストッパ構造が構成される。
【００３２】次に、作用を説明する。
【００３３】［変速比制御作用］トロイダル型無段変速
機は、トラニオン１４，１４を首振り軸線１５ｂ，１５
ｂの方向（図２の上下方向）に変位し、パワーローラ１
０，１０を傾転させることによって変速比を変える。
機は、トラニオン１４，１４を首振り軸線１５ｂ，１５
ｂの方向（図２の上下方向）に変位し、パワーローラ１
０，１０を傾転させることによって変速比を変える。
【００３４】つまり、ＣＶＴコントロールユニット２３
からの目標変速比が得られる駆動指令によりステップモ
ータ２２を回転させるとによって変速スプール１９ｄが
変位すると、サーボピストン１６，１６の一方のサーボ
ピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボピストン室
から作動油が排出され、トラニオン１４，１４が首振り
軸線１５ｂ，１５ｂの方向に変位する。
からの目標変速比が得られる駆動指令によりステップモ
ータ２２を回転させるとによって変速スプール１９ｄが
変位すると、サーボピストン１６，１６の一方のサーボ
ピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボピストン室
から作動油が排出され、トラニオン１４，１４が首振り
軸線１５ｂ，１５ｂの方向に変位する。
【００３５】これにより、パワーローラ回転軸線１５
ａ，１５ａがディスク回転中心位置に対してオフセット
する。このオフセットにより、パワーローラ１０，１０
と入出力ディスク３，８との接触部で発生するサイドス
リップ力によりパワーローラ１０，１０が傾転する。
ａ，１５ａがディスク回転中心位置に対してオフセット
する。このオフセットにより、パワーローラ１０，１０
と入出力ディスク３，８との接触部で発生するサイドス
リップ力によりパワーローラ１０，１０が傾転する。
【００３６】この傾転運動およびオフセットは、プリセ
スカム２１及びレバー２０を介して変速スプール１９ｄ
に伝達され、ステップモータ２２との釣り合い位置で静
止し、所定の傾転角となった時点でトラニオン１４，１
４に与えた変位が元のディスク回転中心位置に戻され、
パワーローラ１０，１０の傾転動作を停止することでな
される。変速比は、パワーローラ１０，１０の傾転角に
より決まる。
スカム２１及びレバー２０を介して変速スプール１９ｄ
に伝達され、ステップモータ２２との釣り合い位置で静
止し、所定の傾転角となった時点でトラニオン１４，１
４に与えた変位が元のディスク回転中心位置に戻され、
パワーローラ１０，１０の傾転動作を停止することでな
される。変速比は、パワーローラ１０，１０の傾転角に
より決まる。
【００３７】この変速動作において、パワーローラ１
０，１０の傾転動作に伴い、入出力ディスク３，８の間
隔も変化するが、このディスク間隔変化に追従しなが
ら、パワーローラ１０，１０と入出力ディスク３，８と
の接触を保つため、並びに、組み付け時にパワーローラ
１０，１０と入出力ディスク３，８との組み付け誤差を
吸収するため、パワーローラ１０，１０は、保持器付き
ころ軸受４０を介し、トラニオン１４に対し左右方向移
動可能に支持される。なお、パワーローラ１１，１１に
ついても同様である。
０，１０の傾転動作に伴い、入出力ディスク３，８の間
隔も変化するが、このディスク間隔変化に追従しなが
ら、パワーローラ１０，１０と入出力ディスク３，８と
の接触を保つため、並びに、組み付け時にパワーローラ
１０，１０と入出力ディスク３，８との組み付け誤差を
吸収するため、パワーローラ１０，１０は、保持器付き
ころ軸受４０を介し、トラニオン１４に対し左右方向移
動可能に支持される。なお、パワーローラ１１，１１に
ついても同様である。
【００３８】［凸部による変形抑制とストッパ作用］上
記変速比制御においては、パワーローラ１０，１１と入
出力ディスク３，８との接触により、パワーローラ１
０，１１を支持するトラニオン１４に対し、保持器付き
ころ軸受４０を介して屈曲部３１，３１を変形させるよ
うな荷重が加わる。
記変速比制御においては、パワーローラ１０，１１と入
出力ディスク３，８との接触により、パワーローラ１
０，１１を支持するトラニオン１４に対し、保持器付き
ころ軸受４０を介して屈曲部３１，３１を変形させるよ
うな荷重が加わる。
【００３９】これに対し、支持平面３０ａと垂直面３０
ｂ，３０ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面
３０ｃ，３０ｃと、該２つの傾斜面３０ｃ，３０ｃのそ
れぞれの左右位置であって、左右に平行移動するパワー
ローラ１０，１１と干渉しない範囲に、傾斜面３０ｃか
ら突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設けたため、この凸部
３０ｄ，３０ｄが、トラニオン１４の屈曲部３１，３１
の剛性を高めるリブとなり、過大な荷重がパワーローラ
１０，１１を介してトラニオン１４に作用した際に、ト
ラニオン１４の変形が小さく抑えられる。このように、
トラニオン１４の変形が小さく抑えられる結果、トラニ
オン１４の変形によりパワーローラ回転軸線１５ａ，１
５ａがディスク回転中心位置に対して僅かにオフセット
してしまうことによる変速、いわゆるトルクシフトも小
さく抑えることができる。
ｂ，３０ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面
３０ｃ，３０ｃと、該２つの傾斜面３０ｃ，３０ｃのそ
れぞれの左右位置であって、左右に平行移動するパワー
ローラ１０，１１と干渉しない範囲に、傾斜面３０ｃか
ら突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設けたため、この凸部
３０ｄ，３０ｄが、トラニオン１４の屈曲部３１，３１
の剛性を高めるリブとなり、過大な荷重がパワーローラ
１０，１１を介してトラニオン１４に作用した際に、ト
ラニオン１４の変形が小さく抑えられる。このように、
トラニオン１４の変形が小さく抑えられる結果、トラニ
オン１４の変形によりパワーローラ回転軸線１５ａ，１
５ａがディスク回転中心位置に対して僅かにオフセット
してしまうことによる変速、いわゆるトルクシフトも小
さく抑えることができる。
【００４０】また、左右位置に設けられた凸部３０ｄ，
３０ｄは、パワーローラ収納凹部３０に設定される保持
器付きころ軸受４０の軸受接触面である傾斜面３０ｃか
ら突出しているため、保持器付きころ軸受４０の保持器
４１が左右方向に移動しようとしても、その移動量が凸
部３０ｄ，３０ｄとの接触によりストッパクリアランス
ｓ，ｓの範囲に規制される。つまり、左右位置に設けら
れた凸部３０ｄ，３０ｄが、保持器付きころ軸受４０の
左右方向移動量を規制するストッパ機能を発揮すること
になり、保持器付きころ軸受４０がトラニオン１４の左
右にはみ出して入出力ディスク３，４，８と干渉するこ
とを防止するストッパ構造を安価に実現することができ
る。
３０ｄは、パワーローラ収納凹部３０に設定される保持
器付きころ軸受４０の軸受接触面である傾斜面３０ｃか
ら突出しているため、保持器付きころ軸受４０の保持器
４１が左右方向に移動しようとしても、その移動量が凸
部３０ｄ，３０ｄとの接触によりストッパクリアランス
ｓ，ｓの範囲に規制される。つまり、左右位置に設けら
れた凸部３０ｄ，３０ｄが、保持器付きころ軸受４０の
左右方向移動量を規制するストッパ機能を発揮すること
になり、保持器付きころ軸受４０がトラニオン１４の左
右にはみ出して入出力ディスク３，４，８と干渉するこ
とを防止するストッパ構造を安価に実現することができ
る。
【００４１】次に、効果を説明する。以上説明してきた
ように、第１実施例にあっては、パワーローラ１０，１
１をトラニオン１４のパワーローラ収納凹部３０に左右
方向に平行移動可能に支持するパワーローラ支持構造を
備えたトロイダル型無段変速機において、パワーローラ
収納凹部３０に、支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３０
ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面３０ｃ，
３０ｃのそれぞれの左右位置であって、左右に平行移動
するパワーローラ１０，１１と干渉しない範囲に、傾斜
面３０ｃから突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設けたた
め、過大な荷重が作用した際のトラニオン１４の変形抑
制と、保持器付きころ軸受４０のストッパ機能とを併せ
て達成することができる。
ように、第１実施例にあっては、パワーローラ１０，１
１をトラニオン１４のパワーローラ収納凹部３０に左右
方向に平行移動可能に支持するパワーローラ支持構造を
備えたトロイダル型無段変速機において、パワーローラ
収納凹部３０に、支持平面３０ａと垂直面３０ｂ，３０
ｂとが交差する隅部に形成された２つの傾斜面３０ｃ，
３０ｃのそれぞれの左右位置であって、左右に平行移動
するパワーローラ１０，１１と干渉しない範囲に、傾斜
面３０ｃから突出する凸部３０ｄ，３０ｄを設けたた
め、過大な荷重が作用した際のトラニオン１４の変形抑
制と、保持器付きころ軸受４０のストッパ機能とを併せ
て達成することができる。
【００４２】また、保持器付きころ軸受４０の保持器４
１のストッパ端面４１ｇ，４１ｇがそのままストッパ面
となるため、保持器付きころ軸受４０の保持器４１に、
特開２００１−１６５２６５号にみられるようなストッ
パ溝を形成する必要が無く、保持器４１に施す加工を省
略することができる。
１のストッパ端面４１ｇ，４１ｇがそのままストッパ面
となるため、保持器付きころ軸受４０の保持器４１に、
特開２００１−１６５２６５号にみられるようなストッ
パ溝を形成する必要が無く、保持器４１に施す加工を省
略することができる。
【００４３】（第２実施例）この第２実施例は、外輪１
０ｂ，１１ｂとパワーローラ収納凹部３０との間に配設
した保持器付きころ軸受４０を、支持平面３０ａと２つ
の垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する傾斜面３０ｃ，３
０ｃによる隅部の中央位置に配設された、上下に分割す
る上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ
軸受４０ｂによる構成とし、それぞれの保持器付きころ
軸受４０ａ，４０ｂを傾斜面３０ｃ，３０ｃに傾斜配置
した例である。
０ｂ，１１ｂとパワーローラ収納凹部３０との間に配設
した保持器付きころ軸受４０を、支持平面３０ａと２つ
の垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する傾斜面３０ｃ，３
０ｃによる隅部の中央位置に配設された、上下に分割す
る上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ
軸受４０ｂによる構成とし、それぞれの保持器付きころ
軸受４０ａ，４０ｂを傾斜面３０ｃ，３０ｃに傾斜配置
した例である。
【００４４】すなわち、基本構成は第１実施例と同様で
あるが、図５に示すように、上側保持器付きころ軸受４
０ａは、上側ころ穴４１ａが開穴されると共に両端面４
１ｇ，４１ｇを有する保持器４１と、上側ころ穴４１ａ
に嵌装された円筒ころ４２により構成され、下側保持器
付きころ軸受４０ｂは、下側ころ穴４１ｃが開穴される
と共に両端面４１ｇ，４１ｇを有する保持器４１と、下
側ころ穴４１ｃに嵌装された円筒ころ４２により構成さ
れている。なお、他の構成は第１実施例と同様であるの
で、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用についても第１実施例と同様であるので説明
を省略する。
あるが、図５に示すように、上側保持器付きころ軸受４
０ａは、上側ころ穴４１ａが開穴されると共に両端面４
１ｇ，４１ｇを有する保持器４１と、上側ころ穴４１ａ
に嵌装された円筒ころ４２により構成され、下側保持器
付きころ軸受４０ｂは、下側ころ穴４１ｃが開穴される
と共に両端面４１ｇ，４１ｇを有する保持器４１と、下
側ころ穴４１ｃに嵌装された円筒ころ４２により構成さ
れている。なお、他の構成は第１実施例と同様であるの
で、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用についても第１実施例と同様であるので説明
を省略する。
【００４５】次に、効果を説明する。以上説明してきた
ように、第２実施例にあっては、第１実施例の効果に加
え、外輪１０ｂ，１１ｂとパワーローラ収納凹部３０と
の間に配設した保持器付きころ軸受４０を、支持平面３
０ａと２つの垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する傾斜面
３０ｃ，３０ｃによる隅部の中央位置に配設された、上
下に分割する上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持
器付きころ軸受４０ｂによる構成とし、それぞれの保持
器付きころ軸受４０ａ，４０ｂを傾斜面３０ｃ，３０ｃ
に傾斜配置したため、パワーローラ１０，１１の外輪１
０ｂ，１１ｂの背面と、トラニオン１４のパワーローラ
収納凹部３０との間の限られた空間内に、周辺の他の部
品と干渉することないように、保持器付きころ軸受４０
ａ，４０ｂの保持器４１の形状を精度良く加工して配設
する必要が無くなり、保持器付きころ軸受４０ａ，４０
ｂを安価にて製作することができる。
ように、第２実施例にあっては、第１実施例の効果に加
え、外輪１０ｂ，１１ｂとパワーローラ収納凹部３０と
の間に配設した保持器付きころ軸受４０を、支持平面３
０ａと２つの垂直面３０ｂ，３０ｂとが交差する傾斜面
３０ｃ，３０ｃによる隅部の中央位置に配設された、上
下に分割する上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持
器付きころ軸受４０ｂによる構成とし、それぞれの保持
器付きころ軸受４０ａ，４０ｂを傾斜面３０ｃ，３０ｃ
に傾斜配置したため、パワーローラ１０，１１の外輪１
０ｂ，１１ｂの背面と、トラニオン１４のパワーローラ
収納凹部３０との間の限られた空間内に、周辺の他の部
品と干渉することないように、保持器付きころ軸受４０
ａ，４０ｂの保持器４１の形状を精度良く加工して配設
する必要が無くなり、保持器付きころ軸受４０ａ，４０
ｂを安価にて製作することができる。
【００４６】また、第１実施例と比較した場合、第１実
施例における油穴４１ｅを開穴した平板部４１ｆが存在
しないため、板状部材に油穴４１ｅを開く穴加工を省略
することができる。
施例における油穴４１ｅを開穴した平板部４１ｆが存在
しないため、板状部材に油穴４１ｅを開く穴加工を省略
することができる。
【００４７】（第３実施例）第３実施例は、上下に分割
して傾斜配置した上側保持器付きころ軸受４０ａと下側
保持器付きころ軸受４０ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０
ｆを、トラニオン１４のパワーローラ収納凹部３０に形
成した例である。
して傾斜配置した上側保持器付きころ軸受４０ａと下側
保持器付きころ軸受４０ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０
ｆを、トラニオン１４のパワーローラ収納凹部３０に形
成した例である。
【００４８】基本構成は第１実施例と同様であり、上側
保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４
０ｂについては第２実施例と同様であるが、図６に示す
ように、上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付
きころ軸受４０ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０ｆを、パ
ワーローラ収納凹部３０の傾斜面３０ｃ，３０ｃの位置
に形成した。なお、他の構成は第２実施例と同様である
ので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。また、作用については第１実施例と同様であるので
説明を省略する。
保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４
０ｂについては第２実施例と同様であるが、図６に示す
ように、上側保持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付
きころ軸受４０ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０ｆを、パ
ワーローラ収納凹部３０の傾斜面３０ｃ，３０ｃの位置
に形成した。なお、他の構成は第２実施例と同様である
ので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略す
る。また、作用については第１実施例と同様であるので
説明を省略する。
【００４９】次に、効果を説明する。以上説明してきた
ように、第３実施例にあっては、第１実施例及び第２実
施例の効果に加え、上下に分割して傾斜配置した上側保
持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０
ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０ｆを、トラニオン１４の
パワーローラ収納凹部３０に形成したため、上側保持器
付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０ｂ
が、トラニオン１４の左右方向あるいは上下方向に対し
ても所望の位置からずれることが無く、上側保持器付き
ころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０ｂの位置
決めを確実に行うことができる。
ように、第３実施例にあっては、第１実施例及び第２実
施例の効果に加え、上下に分割して傾斜配置した上側保
持器付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０
ｂの軸受収納凹部３０ｆ，３０ｆを、トラニオン１４の
パワーローラ収納凹部３０に形成したため、上側保持器
付きころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０ｂ
が、トラニオン１４の左右方向あるいは上下方向に対し
ても所望の位置からずれることが無く、上側保持器付き
ころ軸受４０ａと下側保持器付きころ軸受４０ｂの位置
決めを確実に行うことができる。
【００５０】（他の実施例）以上、本発明のトロイダル
型無段変速機を第１実施例〜第３実施例に基づき説明し
てきたが、具体的な構成については、これらの実施例に
限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係
る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は
許容される。
型無段変速機を第１実施例〜第３実施例に基づき説明し
てきたが、具体的な構成については、これらの実施例に
限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係
る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は
許容される。
【００５１】例えば、第１実施例〜第３実施例では、パ
ワーローラ収納凹部の支持平面と垂直面とが交差する隅
部が傾斜面である例を示したが、パワーローラ収納凹部
の支持平面と垂直面とが垂直に交差する隅部である場合
も、この隅部の左右位置に凸部を設けることで、過大な
荷重が作用した際のトラニオンの変形抑制と、保持器付
きころ軸受のストッパ機能とを併せて達成することがで
きる。
ワーローラ収納凹部の支持平面と垂直面とが交差する隅
部が傾斜面である例を示したが、パワーローラ収納凹部
の支持平面と垂直面とが垂直に交差する隅部である場合
も、この隅部の左右位置に凸部を設けることで、過大な
荷重が作用した際のトラニオンの変形抑制と、保持器付
きころ軸受のストッパ機能とを併せて達成することがで
きる。
【図１】第１実施例のトロイダル型無段変速機の変速機
構を示す概略図である。
構を示す概略図である。
【図２】第１実施例のトロイダル型無段変速機の変速制
御系を示す概略図である。
御系を示す概略図である。
【図３】第１実施例のトロイダル型無段変速機に採用さ
れたトラニオンを示す斜視図である。
れたトラニオンを示す斜視図である。
【図４】第１実施例のトロイダル型無段変速機に採用さ
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図で
ある。
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図で
ある。
【図５】第２実施例のトロイダル型無段変速機に採用さ
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図及
び縦断側面図である。
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図及
び縦断側面図である。
【図６】第３実施例のトロイダル型無段変速機に採用さ
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図及
び縦断側面図である。
れたトラニオン及び保持器付きころ軸受を示す正面図及
び縦断側面図である。
【図７】従来のトロイダル型無段変速機におけるトラニ
オン及び保持器付きころ軸受を示す側面図及び正面図で
ある。
オン及び保持器付きころ軸受を示す側面図及び正面図で
ある。
３ 第１入力ディスク
４ 第２入力ディスク
８ 出力ディスク
１０ 第１パワーローラ
１１ 第２パワーローラ
１４ トラニオン
１５ａ パワーローラ回転軸線
１５ｂ 首振り軸線
１０ａ，１１ａ 内輪
１０ｂ，１１ｂ 外輪
１０ｃ，１１ｃ パワーローラ軸受
３０ パワーローラ収納凹部
３０ａ 支持平面
３０ｂ 垂直面
３０ｃ 傾斜面
３０ｄ 凸部
３０ｅ ストッパ対向面
３０ｆ 軸受収納凹部
３１ 屈曲部
３２ 上側首部
３３ 下側首部
３４ 軸受潤滑油穴
４０ 保持器付きころ軸受
４０ａ 上側保持器付きころ軸受
４０ｂ 下側保持器付きころ軸受
４１ 保持器
４１ａ 上側ころ穴
４１ｂ 上側傾斜板部
４１ｃ 下側ころ穴
４１ｄ 下側傾斜板部
４１ｅ 油穴
４１ｆ 平板部
４１ｇ ストッパ端面
４２ 円筒ころ
ｓ ストッパクリアランス
Claims (3)
- 【請求項１】 同軸に対向配置された入力ディスクおよ
び出力ディスクと、これら入出力ディスク間に動力伝達
可能に挟圧したパワーローラと、該パワーローラをパワ
ーローラ収納凹部に支持しつつ、パワーローラ回転軸線
と直交する首振り軸線の周りに傾転可能なトラニオンと
を備え、 前記パワーローラを、入出力ディスクと油膜を介して接
触する内輪と、入出力ディスクから内輪に入力される接
触荷重を受ける外輪と、前記内輪と外輪との間に介装さ
れたパワーローラ軸受を有して構成し、 前記外輪と前記パワーローラ収納凹部との間に保持器付
きころ軸受を配設し、前記パワーローラを、入出力ディ
スクの回転軸方向である左右方向に沿って平行移動可能
に支持するトロイダル型無段変速機において、 前記トラニオンに形成したパワーローラ収納凹部を、パ
ワーローラ回転軸線に垂直な支持平面と、該支持平面の
上下位置からそれぞれ延びる２つの垂直面を有する構成
とし、 かつ、前記支持平面と垂直面とが交差する隅部の左右位
置であって、左右に平行移動するパワーローラと干渉し
ない範囲に、前記パワーローラ収納凹部に設定される保
持器付きころ軸受の軸受接触面から突出する凸部を設け
たことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 【請求項２】 請求項１に記載のトロイダル型無段変速
機において、 前記外輪とパワーローラ収納凹部との間に配設した保持
器付きころ軸受を、支持平面と２つの垂直面とが交差す
る隅部の中央位置に、上下に分割して傾斜配置したこと
を特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 【請求項３】 請求項２に記載のトロイダル型無段変速
機において、 前記上下に分割して傾斜配置した保持器付きころ軸受の
軸受収納凹部を、前記トラニオン側に形成したことを特
徴とするトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368416A JP3624877B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | トロイダル型無段変速機 |
| EP02026887A EP1316744B1 (en) | 2001-12-03 | 2002-12-02 | Toroidal continuously variable transmission |
| DE60225107T DE60225107T2 (de) | 2001-12-03 | 2002-12-02 | Stufenloses Toroidgetriebe |
| US10/307,409 US6921350B2 (en) | 2001-12-03 | 2002-12-02 | Toroidal continuously variable transmission |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001368416A JP3624877B2 (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | トロイダル型無段変速機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003166611A true JP2003166611A (ja) | 2003-06-13 |
| JP3624877B2 JP3624877B2 (ja) | 2005-03-02 |
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ID=19178008
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|---|---|---|---|
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|---|---|
| US (1) | US6921350B2 (ja) |
| EP (1) | EP1316744B1 (ja) |
| JP (1) | JP3624877B2 (ja) |
| DE (1) | DE60225107T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006112465A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Nsk Ltd | トロイダル型無段変速機 |
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