JP2003165318A - タイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラム - Google Patents
タイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラムInfo
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- JP2003165318A JP2003165318A JP2001365049A JP2001365049A JP2003165318A JP 2003165318 A JP2003165318 A JP 2003165318A JP 2001365049 A JP2001365049 A JP 2001365049A JP 2001365049 A JP2001365049 A JP 2001365049A JP 2003165318 A JP2003165318 A JP 2003165318A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減
圧を検出することができるタイヤ空気圧低下検出方法を
提供する。 【解決手段】 車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出方法であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する工程と、前記各タイヤの回転情報を記憶する工程
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する工程と、該前輪２輪と後輪２輪の回
転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づいて、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定す
る工程を含んでいる。
圧を検出することができるタイヤ空気圧低下検出方法を
提供する。 【解決手段】 車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出方法であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する工程と、前記各タイヤの回転情報を記憶する工程
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する工程と、該前輪２輪と後輪２輪の回
転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づいて、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定す
る工程を含んでいる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤ空気圧低下検
出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラ
ムに関する。さらに詳しくは、タイヤに駆動と制動がか
かっていない車両から得られる回転情報（回転車輪速デ
ータ）を用いることにより、前輪または後輪の２輪タイ
ヤの同時減圧を検出することができるタイヤ空気圧低下
検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログ
ラムに関する。
出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラ
ムに関する。さらに詳しくは、タイヤに駆動と制動がか
かっていない車両から得られる回転情報（回転車輪速デ
ータ）を用いることにより、前輪または後輪の２輪タイ
ヤの同時減圧を検出することができるタイヤ空気圧低下
検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログ
ラムに関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、車両に装着された４輪タイヤの回転（車輪速）情
報からタイヤの減圧を検出するタイヤ空気圧低下検出装
置（ＤＷＳ）がある。この装置は、タイヤが減圧すると
正常内圧のタイヤより外径（タイヤの動荷重半径）が減
少するため、他の正常なタイヤに比べると回転速度や回
転角速度が増加するという原理を用いている。たとえば
タイヤの回転角速度の相対的な差から内圧低下を検出す
る方法（特開昭６３−３０５０１１号公報参照）では、
判定値ＤＥＬとして、 ＤＥＬ＝｛（Ｆ１＋Ｆ４）／２−（Ｆ２＋Ｆ３）／２｝
／｛（Ｆ１＋Ｆ２＋Ｆ３＋Ｆ４）／４｝×１００（％） を用いている。ここで、Ｆ１〜Ｆ４は、それぞれ前左タ
イヤ、前右タイヤ、後左タイヤおよび後右タイヤの回転
角速度である。
より、車両に装着された４輪タイヤの回転（車輪速）情
報からタイヤの減圧を検出するタイヤ空気圧低下検出装
置（ＤＷＳ）がある。この装置は、タイヤが減圧すると
正常内圧のタイヤより外径（タイヤの動荷重半径）が減
少するため、他の正常なタイヤに比べると回転速度や回
転角速度が増加するという原理を用いている。たとえば
タイヤの回転角速度の相対的な差から内圧低下を検出す
る方法（特開昭６３−３０５０１１号公報参照）では、
判定値ＤＥＬとして、 ＤＥＬ＝｛（Ｆ１＋Ｆ４）／２−（Ｆ２＋Ｆ３）／２｝
／｛（Ｆ１＋Ｆ２＋Ｆ３＋Ｆ４）／４｝×１００（％） を用いている。ここで、Ｆ１〜Ｆ４は、それぞれ前左タ
イヤ、前右タイヤ、後左タイヤおよび後右タイヤの回転
角速度である。
【０００３】しかしながら、この方法は４輪の対角にあ
る回転角速度の和同士の差から減圧判定しているため、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を検出す
ることができない。このため、減圧しているとわから
ず、走行を続けることにより、タイヤの転がり抵抗の増
加による燃費の悪化、ひいてはバーストにつながるとい
う問題がある。
る回転角速度の和同士の差から減圧判定しているため、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を検出す
ることができない。このため、減圧しているとわから
ず、走行を続けることにより、タイヤの転がり抵抗の増
加による燃費の悪化、ひいてはバーストにつながるとい
う問題がある。
【０００４】本発明は、叙上の事情に鑑み、前輪２輪の
同時減圧または後輪２輪の同時減圧を検出することがで
きるタイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタ
イヤ減圧判定のプログラムを提供することを目的とす
る。
同時減圧または後輪２輪の同時減圧を検出することがで
きるタイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタ
イヤ減圧判定のプログラムを提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤ空気圧低
下検出方法は、車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出方法であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する工程と、前記各タイヤの回転情報を記憶する工程
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する工程と、該前輪２輪と後輪２輪の回
転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づいて、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定す
る工程を含むことを特徴とする。
下検出方法は、車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出方法であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する工程と、前記各タイヤの回転情報を記憶する工程
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する工程と、該前輪２輪と後輪２輪の回
転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づいて、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定す
る工程を含むことを特徴とする。
【０００６】また、本発明のタイヤ空気圧低下検出装置
は、車両に装着したタイヤから得られる回転情報に基づ
いてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気圧低下検出
装置であって、前記各タイヤの回転情報を検出する回転
情報検出手段と、前記各タイヤの回転情報を記憶する回
転情報記憶手段と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動
がかかっていないときの前記車両の前輪２輪の回転情報
と後輪２輪の回転情報とを比較する比較手段と、該前輪
２輪と後輪２輪の回転情報の比較値と所定のしきい値と
の関係に基づいて、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪
の同時減圧を判定する減圧判定手段とを備えてなること
を特徴とする。
は、車両に装着したタイヤから得られる回転情報に基づ
いてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気圧低下検出
装置であって、前記各タイヤの回転情報を検出する回転
情報検出手段と、前記各タイヤの回転情報を記憶する回
転情報記憶手段と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動
がかかっていないときの前記車両の前輪２輪の回転情報
と後輪２輪の回転情報とを比較する比較手段と、該前輪
２輪と後輪２輪の回転情報の比較値と所定のしきい値と
の関係に基づいて、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪
の同時減圧を判定する減圧判定手段とを備えてなること
を特徴とする。
【０００７】さらに本発明のタイヤ減圧判定のプログラ
ムは、タイヤの空気圧低下を判定するためにコンピュー
タを、各タイヤの回転情報を記憶する回転情報記憶手
段、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する比較手段、該前輪２輪と後輪２輪の
回転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づい
て、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判
定する減圧判定手段として機能させることを特徴とす
る。
ムは、タイヤの空気圧低下を判定するためにコンピュー
タを、各タイヤの回転情報を記憶する回転情報記憶手
段、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する比較手段、該前輪２輪と後輪２輪の
回転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づい
て、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判
定する減圧判定手段として機能させることを特徴とす
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明のタイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタ
イヤ減圧判定のプログラムを説明する。
明のタイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタ
イヤ減圧判定のプログラムを説明する。
【０００９】図１に示されるように、本発明の一実施の
形態にかかわるタイヤ空気圧低下検出装置は、４輪車両
に備えられた４つのタイヤＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲ
（以下、総称してＷｉという。ここで、ｉ＝１〜４、
１：前左タイヤ、２：前右タイヤ、３：後左タイヤ、
４：後右タイヤ）の空気圧が低下しているか否かを検出
するもので、タイヤＷｉにそれぞれ関連して設けられた
通常の回転情報検出手段１を備えている。
形態にかかわるタイヤ空気圧低下検出装置は、４輪車両
に備えられた４つのタイヤＦＬ、ＦＲ、ＲＬおよびＲＲ
（以下、総称してＷｉという。ここで、ｉ＝１〜４、
１：前左タイヤ、２：前右タイヤ、３：後左タイヤ、
４：後右タイヤ）の空気圧が低下しているか否かを検出
するもので、タイヤＷｉにそれぞれ関連して設けられた
通常の回転情報検出手段１を備えている。
【００１０】前記回転情報検出手段１としては、電磁ピ
ックアップなどを用いて回転パルスを発生させてパルス
の数から車輪速度（回転速度）を測定する車輪速センサ
またはダイナモのように回転を利用して発電を行ない、
この電圧から車輪速度を測定するものを含む角速度セン
サなどを用いることができる。前記回転情報検出手段１
の出力はＡＢＳなどのコンピュータである制御ユニット
２に与えられる。制御ユニット２には、空気圧が低下し
たタイヤＷｉを知らせるための液晶表示素子、プラズマ
表示素子またはＣＲＴなどで構成された表示器３、およ
びドライバーによって操作することができる初期化スイ
ッチ４が接続されている。
ックアップなどを用いて回転パルスを発生させてパルス
の数から車輪速度（回転速度）を測定する車輪速センサ
またはダイナモのように回転を利用して発電を行ない、
この電圧から車輪速度を測定するものを含む角速度セン
サなどを用いることができる。前記回転情報検出手段１
の出力はＡＢＳなどのコンピュータである制御ユニット
２に与えられる。制御ユニット２には、空気圧が低下し
たタイヤＷｉを知らせるための液晶表示素子、プラズマ
表示素子またはＣＲＴなどで構成された表示器３、およ
びドライバーによって操作することができる初期化スイ
ッチ４が接続されている。
【００１１】制御ユニット２は、図２に示されるよう
に、外部装置との信号の受け渡しに必要なＩ／Ｏインタ
ーフェイス２ａと、演算処理の中枢として機能するＣＰ
Ｕ２ｂと、該ＣＰＵ２ｂの制御動作プログラムが格納さ
れたＲＯＭ２ｃと、前記ＣＰＵ２ｂが制御動作を行なう
際にデータなどが一時的に書き込まれたり、その書き込
まれたデータなどが読み出されるＲＡＭ２ｄとから構成
されている。
に、外部装置との信号の受け渡しに必要なＩ／Ｏインタ
ーフェイス２ａと、演算処理の中枢として機能するＣＰ
Ｕ２ｂと、該ＣＰＵ２ｂの制御動作プログラムが格納さ
れたＲＯＭ２ｃと、前記ＣＰＵ２ｂが制御動作を行なう
際にデータなどが一時的に書き込まれたり、その書き込
まれたデータなどが読み出されるＲＡＭ２ｄとから構成
されている。
【００１２】前記回転情報検出手段１では、タイヤＷｉ
の回転数に対応したパルス信号（以下、車輪速パルスと
いう）が出力される。またＣＰＵ２ｂでは、回転情報検
出手段１から出力された車輪速パルスに基づき、所定の
サンプリング周期ΔＴ(sec)、たとえばΔＴ＝１秒ごと
に各タイヤＷｉの回転角速度Ｆiが算出される。
の回転数に対応したパルス信号（以下、車輪速パルスと
いう）が出力される。またＣＰＵ２ｂでは、回転情報検
出手段１から出力された車輪速パルスに基づき、所定の
サンプリング周期ΔＴ(sec)、たとえばΔＴ＝１秒ごと
に各タイヤＷｉの回転角速度Ｆiが算出される。
【００１３】ここで、タイヤＷｉは、規格内でのばらつ
き（初期差異）が含まれて製造されるため、各タイヤＷ
ｉの有効転がり半径（一回転により進んだ距離を２πで
割った値）は、すべてのタイヤＷｉがたとえ正常内圧で
あっても、同一とは限らない。そのため、各タイヤＷｉ
の回転角速度Ｆiはばらつくことになる。そこで、初期
差異によるばらつきを打ち消すために補正した回転角速
度Ｆ１iを算出する。具体的には、 Ｆ１1＝Ｆ1 Ｆ１2＝ｍＦ2 Ｆ１3＝Ｆ3 Ｆ１4＝ｎＦ4 と補正される。前記補正係数ｍ、ｎは、たとえば車両が
直線走行していることを条件として回転角速度Ｆiを算
出し、この算出された回転角速度Ｆiに基づいて、ｍ＝
Ｆ1／Ｆ2、ｎ＝Ｆ3／Ｆ4として得られる。そして、前記
Ｆ１iに基づき、各車輪のタイヤの車輪速度Ｖｉを算出
する。
き（初期差異）が含まれて製造されるため、各タイヤＷ
ｉの有効転がり半径（一回転により進んだ距離を２πで
割った値）は、すべてのタイヤＷｉがたとえ正常内圧で
あっても、同一とは限らない。そのため、各タイヤＷｉ
の回転角速度Ｆiはばらつくことになる。そこで、初期
差異によるばらつきを打ち消すために補正した回転角速
度Ｆ１iを算出する。具体的には、 Ｆ１1＝Ｆ1 Ｆ１2＝ｍＦ2 Ｆ１3＝Ｆ3 Ｆ１4＝ｎＦ4 と補正される。前記補正係数ｍ、ｎは、たとえば車両が
直線走行していることを条件として回転角速度Ｆiを算
出し、この算出された回転角速度Ｆiに基づいて、ｍ＝
Ｆ1／Ｆ2、ｎ＝Ｆ3／Ｆ4として得られる。そして、前記
Ｆ１iに基づき、各車輪のタイヤの車輪速度Ｖｉを算出
する。
【００１４】本発明では、減圧判定の精度を向上させる
ために、４輪タイヤのうち、１輪タイヤの減圧を判定す
るとともに、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時
減圧を判定することができる。たとえば減圧判定のしき
い値として、前輪または後輪の２輪タイヤが同時に２５
％減圧していると判定するしきい値に設定している場
合、１輪タイヤが５０％に減圧しているときを判定する
ことができる。
ために、４輪タイヤのうち、１輪タイヤの減圧を判定す
るとともに、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時
減圧を判定することができる。たとえば減圧判定のしき
い値として、前輪または後輪の２輪タイヤが同時に２５
％減圧していると判定するしきい値に設定している場
合、１輪タイヤが５０％に減圧しているときを判定する
ことができる。
【００１５】すなわち本実施の形態では、前記各タイヤ
Ｗｉの回転情報を検出する回転情報検出手段１と、前記
各タイヤＷｉの回転情報を記憶する回転情報記憶手段
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する比較手段と、該前輪２輪と後輪２輪
の回転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づい
て、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判
定する減圧判定手段とを備えている。
Ｗｉの回転情報を検出する回転情報検出手段１と、前記
各タイヤＷｉの回転情報を記憶する回転情報記憶手段
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する比較手段と、該前輪２輪と後輪２輪
の回転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づい
て、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判
定する減圧判定手段とを備えている。
【００１６】なお、前記比較値としては、たとえば比の
変動量以外にも差などがあげられる。本実施の形態で
は、該比較値が比の変動量である場合について説明す
る。
変動量以外にも差などがあげられる。本実施の形態で
は、該比較値が比の変動量である場合について説明す
る。
【００１７】そして、本実施の形態におけるタイヤ減圧
判定のプログラムは、制御ユニット２を、前記各タイヤ
Ｗｉの回転情報を記憶する回転情報記憶手段、直線走行
時で、タイヤに駆動と制動がかかっていないときの前記
車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回転情報とを比
較する比較手段、該前輪２輪と後輪２輪の回転情報の比
較値と所定のしきい値との関係に基づいて、前輪２輪の
同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定する減圧判定
手段として機能させる。
判定のプログラムは、制御ユニット２を、前記各タイヤ
Ｗｉの回転情報を記憶する回転情報記憶手段、直線走行
時で、タイヤに駆動と制動がかかっていないときの前記
車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回転情報とを比
較する比較手段、該前輪２輪と後輪２輪の回転情報の比
較値と所定のしきい値との関係に基づいて、前輪２輪の
同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定する減圧判定
手段として機能させる。
【００１８】つぎに図３に基づいて本実施の形態にかか
わるタイヤ空気圧低下検出装置の動作について説明す
る。
わるタイヤ空気圧低下検出装置の動作について説明す
る。
【００１９】まず車両が直線走行しており、かつタイヤ
に駆動と制動がかかっているか否かを判断する（ステッ
プＳ１）。この判断法としては、たとえば舵角センサの
情報を用いて直線走行（条件１）と判断するとともに、
ＡＢＳなどの車両の走行状態を制御する装置で計算され
ているトルク情報を予め規定されているしきい値と比較
することにより、駆動と制動がかかっていない（条件
２）と判断する。ついでこれらの条件１、２を満たして
いる場合、車両の前輪２輪および後輪２輪の回転車輪速
度の和（ＶＦ、ＶＲ）をそれぞれ求める（ステップＳ
２、Ｓ３）。ついで前記前輪と後輪の回転車輪速度の比
（ＶＦ／ＶＲ）を求める（ステップＳ４）。この比をＶ
ＲＡＴＩＯとすると、通常正常内圧である場合、ＶＲＡ
ＴＩＯは、前輪と後輪の回転車輪速度がほぼ等しくなる
ことから１近辺になる。これに対し、前輪２輪および後
輪２輪のうち、いずれか一方の側の２輪タイヤが減圧し
ているとＶＲＡＴＩＯは１から離れていく。したがっ
て、１からの回転車輪速度の比の変動量（１−ＶＲＡＴ
ＩＯ）の絶対値を求める（ステップＳ５）。そして、こ
の絶対値ＤＶＲＡＴＩＯが所定のしきい値、たとえば
０．００３をこえているか否かが判断され（ステップＳ
６）、０．００３以上である場合、前輪２輪または後輪
２輪が同時に減圧していると判断する（ステップＳ
７）。なお、前記しきい値は、予め実験を行ない減圧走
行したデータにより、設定することができる。
に駆動と制動がかかっているか否かを判断する（ステッ
プＳ１）。この判断法としては、たとえば舵角センサの
情報を用いて直線走行（条件１）と判断するとともに、
ＡＢＳなどの車両の走行状態を制御する装置で計算され
ているトルク情報を予め規定されているしきい値と比較
することにより、駆動と制動がかかっていない（条件
２）と判断する。ついでこれらの条件１、２を満たして
いる場合、車両の前輪２輪および後輪２輪の回転車輪速
度の和（ＶＦ、ＶＲ）をそれぞれ求める（ステップＳ
２、Ｓ３）。ついで前記前輪と後輪の回転車輪速度の比
（ＶＦ／ＶＲ）を求める（ステップＳ４）。この比をＶ
ＲＡＴＩＯとすると、通常正常内圧である場合、ＶＲＡ
ＴＩＯは、前輪と後輪の回転車輪速度がほぼ等しくなる
ことから１近辺になる。これに対し、前輪２輪および後
輪２輪のうち、いずれか一方の側の２輪タイヤが減圧し
ているとＶＲＡＴＩＯは１から離れていく。したがっ
て、１からの回転車輪速度の比の変動量（１−ＶＲＡＴ
ＩＯ）の絶対値を求める（ステップＳ５）。そして、こ
の絶対値ＤＶＲＡＴＩＯが所定のしきい値、たとえば
０．００３をこえているか否かが判断され（ステップＳ
６）、０．００３以上である場合、前輪２輪または後輪
２輪が同時に減圧していると判断する（ステップＳ
７）。なお、前記しきい値は、予め実験を行ない減圧走
行したデータにより、設定することができる。
【００２０】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。 実施例１ 車両として、正常内圧（２．２×１０5Ｐａ）の夏タイ
ヤが装着されたＦＦ（フロントエンジン・フロントドラ
イブ）車を用意した。前記タイヤのタイヤサイズは１８
５／７０Ｒ１４である。また、車両の走行条件として
は、搭乗者２名にて直線コースを一定速度（５０ｋｍ／
ｈ）で直線走行する条件を採用した。
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。 実施例１ 車両として、正常内圧（２．２×１０5Ｐａ）の夏タイ
ヤが装着されたＦＦ（フロントエンジン・フロントドラ
イブ）車を用意した。前記タイヤのタイヤサイズは１８
５／７０Ｒ１４である。また、車両の走行条件として
は、搭乗者２名にて直線コースを一定速度（５０ｋｍ／
ｈ）で直線走行する条件を採用した。
【００２１】実施例２
前記車両の前輪の２輪タイヤの空気圧をそれぞれ２５％
減圧させたのち、車両を前記走行条件で走行させた。
減圧させたのち、車両を前記走行条件で走行させた。
【００２２】前記実施例１、２について、前後輪の車輪
速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイドと左サイド
（同サイド）の車輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和
の車輪速度の比ＤＥＬを求めた。その結果を図４〜５に
示す。
速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイドと左サイド
（同サイド）の車輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和
の車輪速度の比ＤＥＬを求めた。その結果を図４〜５に
示す。
【００２３】図４から、正常内圧では、車輪速度の比Ｄ
ＦＲおよびＤＥＬは１近辺であり、前後輪の車輪速度の
比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）は１．００１５近辺である。
そして、図５から、前輪２輪タイヤが共に２５％減圧で
ある場合でも、同サイドの車輪速度の比ＤＦＲおよび対
角線上の和の車輪速度の比ＤＥＬはあまり変動していな
いが、前後輪の車輪速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）
は、変動量が大きく０．００３をこえて１．００３以上
であることがわかる。これにより、前輪の２輪タイヤが
同時に減圧していることを判定することができる。
ＦＲおよびＤＥＬは１近辺であり、前後輪の車輪速度の
比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）は１．００１５近辺である。
そして、図５から、前輪２輪タイヤが共に２５％減圧で
ある場合でも、同サイドの車輪速度の比ＤＦＲおよび対
角線上の和の車輪速度の比ＤＥＬはあまり変動していな
いが、前後輪の車輪速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）
は、変動量が大きく０．００３をこえて１．００３以上
であることがわかる。これにより、前輪の２輪タイヤが
同時に減圧していることを判定することができる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていない車
両の前輪２輪の回転情報（回転車輪速度）と後輪２輪の
回転情報（回転車輪速度）を比較し、著しく違いが見ら
れる場合は、前輪および後輪のいずれかの２輪タイヤが
同時に減圧していると判断することができる。
直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていない車
両の前輪２輪の回転情報（回転車輪速度）と後輪２輪の
回転情報（回転車輪速度）を比較し、著しく違いが見ら
れる場合は、前輪および後輪のいずれかの２輪タイヤが
同時に減圧していると判断することができる。
【図１】本発明のタイヤ空気圧低下検出装置の一実施の
形態を示すブロック図である。
形態を示すブロック図である。
【図２】図１のタイヤ空気圧低下検出装置の電気的構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図３】本発明のフローチャートの一例である。
【図４】正常内圧のタイヤの場合の、前後輪の車輪速度
の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイドと左サイドの車
輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和の車輪速度の比Ｄ
ＥＬと時間との関係を示す図である。
の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイドと左サイドの車
輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和の車輪速度の比Ｄ
ＥＬと時間との関係を示す図である。
【図５】前輪２輪タイヤが２５％減圧である場合の、前
後輪の車輪速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイド
と左サイドの車輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和の
車輪速度の比ＤＥＬと時間との関係を示す図である。
後輪の車輪速度の比ＤＬＲ（ＶＲＡＴＩＯ）、右サイド
と左サイドの車輪速度の比ＤＦＲおよび対角線上の和の
車輪速度の比ＤＥＬと時間との関係を示す図である。
１ 回転情報検出手段
２ 制御ユニット
３ 表示器
４ 初期化スイッチ
フロントページの続き
(72)発明者 梁瀬 未南夫
兵庫県神戸市中央区脇浜町３丁目６番９号
住友ゴム工業株式会社内
Ｆターム(参考） 2F055 AA12 BB03 CC14 DD20 EE39
FF31 FF41 GG03 GG31
Claims (3)
- 【請求項１】 車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出方法であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する工程と、前記各タイヤの回転情報を記憶する工程
と、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっていな
いときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２輪の回
転情報とを比較する工程と、該前輪２輪と後輪２輪の回
転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基づいて、
前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧を判定す
る工程を含むタイヤ空気圧低下検出方法。 - 【請求項２】 車両に装着したタイヤから得られる回転
情報に基づいてタイヤの内圧低下を検出するタイヤ空気
圧低下検出装置であって、前記各タイヤの回転情報を検
出する回転情報検出手段と、前記各タイヤの回転情報を
記憶する回転情報記憶手段と、直線走行時で、タイヤに
駆動と制動がかかっていないときの前記車両の前輪２輪
の回転情報と後輪２輪の回転情報とを比較する比較手段
と、該前輪２輪と後輪２輪の回転情報の比較値と所定の
しきい値との関係に基づいて、前輪２輪の同時減圧また
は後輪２輪の同時減圧を判定する減圧判定手段とを備え
てなるタイヤ空気圧低下検出装置。 - 【請求項３】 タイヤの空気圧低下を判定するためにコ
ンピュータを、各タイヤの回転情報を記憶する回転情報
記憶手段、直線走行時で、タイヤに駆動と制動がかかっ
ていないときの前記車両の前輪２輪の回転情報と後輪２
輪の回転情報とを比較する比較手段、該前輪２輪と後輪
２輪の回転情報の比較値と所定のしきい値との関係に基
づいて、前輪２輪の同時減圧または後輪２輪の同時減圧
を判定する減圧判定手段として機能させるためのタイヤ
減圧判定のプログラム。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001365049A JP2003165318A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | タイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラム |
| DE60231098T DE60231098D1 (de) | 2001-10-25 | 2002-10-23 | Verfahren und Vorrichtung zur Erfassung von Reifendruckverlust |
| EP02023808A EP1306235B1 (en) | 2001-10-25 | 2002-10-23 | Method and apparatus for detecting decrease in tire air-pressure |
| US10/280,060 US6831553B2 (en) | 2001-10-25 | 2002-10-25 | Method and apparatus for detecting decrease in tire air-pressure and program for judging decompression of tire |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001365049A JP2003165318A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | タイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003165318A true JP2003165318A (ja) | 2003-06-10 |
Family
ID=19175138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001365049A Pending JP2003165318A (ja) | 2001-10-25 | 2001-11-29 | タイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003165318A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2386431A2 (en) | 2010-05-11 | 2011-11-16 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure |
| US8261606B2 (en) | 2008-11-26 | 2012-09-11 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure |
-
2001
- 2001-11-29 JP JP2001365049A patent/JP2003165318A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8261606B2 (en) | 2008-11-26 | 2012-09-11 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure |
| EP2386431A2 (en) | 2010-05-11 | 2011-11-16 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure |
| US8423228B2 (en) | 2010-05-11 | 2013-04-16 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Apparatus and method for detecting decrease in tire air pressure and program for detecting decrease in tire air pressure |
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|
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