JP2003164493A - 櫛歯ベッド装置および櫛歯ベッドシステム - Google Patents

櫛歯ベッド装置および櫛歯ベッドシステム

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JP2003164493A JP2001370236A JP2001370236A JP2003164493A JP 2003164493 A JP2003164493 A JP 2003164493A JP 2001370236 A JP2001370236 A JP 2001370236A JP 2001370236 A JP2001370236 A JP 2001370236A JP 2003164493 A JP2003164493 A JP 2003164493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被介護者はベッドに横臥したまま、被介護
者及び介護者の負担が極力少ない状態での移動等が可能
なベッドを提供する。 【解決手段】 ベッド全体を、互いに嵌合する各櫛歯形
状をそれぞれ有する第1の分割ベッド部と第2の分割ベ
ッド部との2部材に分けて構成する。移動時には、それ
ら第1及び第2の分割ベッド部の一方の櫛歯形状は被介
護者の支持部として作用し、他方の分割ベッド部との分
離、嵌合ができる。このようにすることにより、被介護
者及び介護者の負担が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院内などにおい
て寝具に寝ている被介護者の移動を円滑に行うためのベ
ッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被介護者移動機器は、被介護者に
移動用の紐を巻きつけ、これを上昇させる方法で被介護
者を吊り下げ、場合によってはリフト装置などを用いて
移動するほか、キャスター付きのベッドに被介護者を乗
せ換え、ベッドごと別の場所へ運び、移動先のベッドへ
再び乗せ換えたりする方法が主であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャスター付
きの移動ベッドでは廊下やエレベーターなどの狭い場所
を通るのが困難であったり、また、ストレッチャーやキ
ャスター付き移動ベッドに乗せ換えて移動する方法で
は、被介護者の乗せ換え自体が重労働であり、被介護者
や介護者の負担が大きいなどの問題があった。
【0004】そもそも、通常介護時のベッドと移動時の
ベッドは用途が異なるためベッド本体の幅や長さが異な
るのであるが、一般的に通常介護時は被介護者に不快感
を与えないよう、幅は広めに安定感のあるベッドを使用
している。本来、移動用ベッドは簡易ベッドのような感
覚があり、被介護者にとっては不快である。したがって
常にキャスター付きの簡易ベッドで被介護者を介護する
ことは適当でなく、必然的に通常介護時のベッドと移動
時のベッドは異の物としている。
【0005】本発明は、通常介護時には安定感のあるベ
ッドとして機能し、かつ従来の移動時の不都合を解消
し、被介護者はベッドに横臥したまま、乗せ換えをする
ことなく、また、介護者の負担も極力少ない状態での移
動が可能なベッドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
の櫛歯ベッド装置は、長手方向一側部に沿って、複数の
凹凸部を持ち全体として櫛歯形状をなすとともに、前記
凹凸部は嵌め込み部の機能を有した第1の分割ベッド部
と、前記第1の分割ベッド部と嵌合するように、かつ嵌
合時には前記第1の分割ベッド部と一体化し一つのベッ
ド面を形成するよう長手方向一側部に沿って前記第1の
分割ベッド部の凹凸部と嵌合する櫛歯形状の凹凸部を有
する第2の分割ベッド部と、前記第1及び第2の分割ベ
ッド部の少なくとも一方に設けられて前記凹凸部同士を
嵌合させ又は嵌合を解くように離間させる水平移動装置
とを備えることを特徴とする。
【0007】このような櫛歯ベッド装置は、前記第1及
び第2の分割ベッド部の少なくとも一方に設けられて、
一方の凹凸部を含む片側のベッド面を昇降させる昇降装
置を含むこともできる。
【0008】また、上述の櫛歯ベッド装置は、前記第1
の分割ベッド部と前記第2の分割ベッド部の嵌合時に、
双方の継ぎ目部分に、それら前記第1及び第2の分割ベ
ッド同士を固定する連結固定手段を備えることができ
る。
【0009】また、この発明は、上述のような櫛歯ベッ
ド装置に、第3の分割ベッド部を加えた櫛歯ベッドシス
テムとして構成することができる。その第3の分割ベッ
ド部は、被介護者を第1及び第2の分割ベッド部の嵌合
による一つのベッド面に横臥させたまま、前記第1の分
割ベッド部と前記第2の分割ベッド部との嵌合を外し、
前記第2の分割ベッド部を目的の場所まで移動した後、
被介護者を移し替え、身体の洗浄及び洗髪を行わせるた
めの、第2の分割ベッド部の櫛歯形状と嵌合する凹凸形
状を有する。
【0010】さらに別の櫛歯ベッドシステムとして、上
記櫛歯ベッド装置に加え、リフト付入浴装置を含ませる
ことができる。リフト付入浴装置は、前記第2の分割ベ
ッド部の櫛歯形状の凹凸部における凹部の空間で昇降可
能な複数本の支持アームを有し、前記支持アームを昇降
させる駆動部を配設したリフト機構部、及び前記支持ア
ームの下方に浴槽を有する、被介護者を前記支持アーム
上に移し替え入浴させるためのものである。
【0011】また、別の櫛歯ベッドシステムとして、上
記櫛歯ベッドに段違いイスを加えるものを採用すること
もできる。段違いイスは、前記第2の分割ベッド部の櫛
歯形状凸部が入り込むための空間に対応する間隔で、か
つ順次段が低くなる段違いに各身体支持部分が配置さ
れ、前記第2の分割ベッド部の昇降作用により被介護者
の体重を前記段違い身体支持部分で順次支持していくこ
とにより、介護者が被介護者を支持することなく移し替
えることが可能な構造のものである。
【0012】このように、ベッド全体を、互いに嵌合す
る各櫛歯形状をそれぞれ有する第1の分割ベッド部と第
2の分割ベッド部との2部材に分けて構成し、移動時に
は、それら第1及び第2の分割ベッド部の一方の櫛歯形
状は被介護者の支持部として作用し、他方の分割ベッド
部との分離、嵌合ができるようにすることにより、被介
護者及び介護者の負担が少なくなる。
【0013】さらに、第1および第2の分割ベッド部に
一方の櫛歯形状部分(片側ベッド面)を昇降させる昇降
装置を有するベッド装置によれば、第1の分割ベッド部
と第2の分割ベッド部とを分離する際、いったん一方の
分割ベッド部(の櫛歯部分)を昇降装置により上昇さ
せ、被介護者を一方の分割ベッド部により安定に支持し
てから移動できるので、第1及び第2の分割ベッド部を
切り離す際の被介護者の支持移動がスムーズになされ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照しつつ、構成から説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の全体を示す斜
視図である。ベッド本体は、大きく分けて第1の分割ベ
ッド部としての固定側分割ベッド部1(以下、固定側ベ
ッド部とも略称する)と、第2の分割ベッド部としての
移動側分割ベッド部2(以下、移動側ベッド部とも略称
する)との2つの部分から成る。図3は固定側ベッド部
1の斜視図、図4は移動側ベッド部2の斜視図である。
図3、4に示すように、固定側ベッド部1は櫛歯形状の
凹凸部1bを有し、移動側ベッド部2は櫛歯形状の凹凸
部1bに嵌合及び分離可能な櫛歯形状の凹凸部2bをそ
れぞれ有する。嵌合時はこれらが一体となり一つのベッ
ドを形成する。固定側ベッド部1と移動側ベッド部2と
の嵌合において、その櫛歯形状はほぼ同様でぴったりと
嵌め合わされるのが理想ではあるが、若干の隙間ができ
ても良い。被介護者7がその隙間に落下しない程度であ
れば問題はない。
【0016】なお、移動側ベッド部2の櫛歯形状の凹凸
部2bは、移動時に被介護者7の体の支持部となるた
め、被介護者7の頭、腰、足を支持可能に最低3つ以上
あることが望ましい。
【0017】固定側ベッド部1と移動側ベッド部2の4
隅には、脚部材8、10がそれぞれ下方に立設され、か
つ移動側ベッド部2の脚部材10の下方にはキャスター
3が設けられている。キャスター3は鉛直軸を中心とし
て360度回転する全方向性の自在キャスターとし、キ
ャスター3を介して床面を水平方向に移動自在であっ
て、これが水平移動装置として機能する。
【0018】図25は、移動側ベッド部2におけるキャ
スターの変形例であるが、複数のキャスター43をカバ
ー38で覆い安定を強化させても良い。
【0019】または、移動側ベッド部2のベッド部内側
に位置する2つの脚部材を折り畳み形式にし、移動時の
み脚として用いるなどの変形が可能である。
【0020】図5は、移動側ベッド部2の脚部材10の
拡大図である。脚部材10はキャスター3と、支柱可動
部5と脚部材10を昇降移動可能に指示する支柱固定部
4を備えている。そして支柱固定部4と支柱可動部5
は、後述する昇降装置13によって支柱可動部5が昇降
動作を行い、それに伴って、移動側ベッド部2の寝台部
2aが上昇する。
【0021】図7に示すように、寝台部2aは支柱固定
部4に対し支柱可動部5を介して上下方向に昇降可能に
支持され、昇降装置13は、偏心カム等のカム14によ
り、寝台部2aを昇降させるものである。カム14は支
柱固定部4と一体的な適数本(例えば両側2本)のカム
軸18aに固定され、各カム軸18aを同期して所定角度
(例えば180度)回転させることにより寝台部2aは
一定量リフトする。
【0022】図7の(b)に示すように、各カム軸18a
の端部にはベベルギア等のギア18bが設けられ、これ
が連結軸18dに固定されたベベルギア等のギア18c
と噛み合い、双方のカム軸18aが互いに同期回転でき
るようになっている。ギア軸18dにはウォームホイー
ル18eが固定され、これに噛み合うウォーム18fの
ウォーム軸18gに、ハンドル18が連結される。
【0023】従って、このハンドル18を回転操作する
ことにより、ウォーム18fおよびウォームホイール1
8eを介してギア軸18dが回転し、これに合わせてベ
ベルギア18cおよび18bの噛み合いにより各カム軸
18aが所定角度回転し、偏心カム14等のカムが回転
して寝台部2aを持ち上げることとなる。また、持ち上
げ後は、上述のウォーム機構を含む伝達系により、寝台
部2aは上昇位置に維持される。
【0024】なお昇降装置13として、ハンドル18に
よる手動操作に限らずハンドル18の代わりに電動モー
ターを連結し、モーター駆動で昇降装置13を駆動する
こともできる。
【0025】また、昇降装置13の機構としては、カム
によるリフトに限らず例えば垂直方向に配置したベース
フレーム側のネジ軸と、これに螺合する寝台部側のナッ
トとにより、ネジ軸を回転させて寝台部を昇降すること
もできる。また、ベースフレームと寝台部との間に例え
ばパンタグラフ式のリンク機構を設け、このパンタグラ
フ式等のリンク機構をネジ軸あるいはシリンダ等により
伸縮させて、寝台部を昇降させることもできる。
【0026】いずれにしても移動側ベッド部2の寝台部
2aが固定側ベッド部1と同一平面状のベッド面を構成
する状態から一定量リフトすると、双方のベッド部1及
び2にまたがって横臥していた被介護者7の体重は一定
量リフトした移動側ベッド部2の寝台部2aにより若干
持ち上げられた状態となって、その全体重は移動側ベッ
ド部2の寝台部2aで受けられた状態となる。その状態
で固定側ベッド部1から移動側ベッド部2を切り離せ
ば、被介護者7は容易に移動側ベッド部2に乗り移った
状態で所望の所へ移動することができる。
【0027】次に、連結固定部の構造を主に図8ないし
図10を参照しつつ説明する。
【0028】図8は連結固定部の一例を示す拡大図であ
る。固定側ベッド部1(又は移動側ベッド部2)は移動
側ベッド部2(又は固定側ベッド部1)との嵌合を固定
する連結固定ベルト6を備える。連結固定ベルト6は、
引っ張り強度を有する帯状に形成した繊維またはゴム体
から成り(好ましくは引っ張り方向に弾性変形可能な素
材)、その一端は固定側ベッド部1に固着され、連結部
となるもう一端にはプラスチックもしくは金具等からな
る板状の一端面を折り曲げた形状の連結用止め具16が
備えてある。そして、移動側ベッド部2には、連結固定
ベルト6と連結可能な係止部11が設けられている。
【0029】固定時には、連結固定ベルト6の連結用止
め具16を係止部11に引っ掛け、固定側ベッド部1と
移動側ベッド部2を連結固定する。
【0030】図11は、落下防止ストッパー9の正面図
である。落下防止ストッパー9の両下端にはそれぞれ嵌
め込み部19が形成され、図4に示すように固定側ベッ
ド部1や移動側ベッド部2に各々設置される嵌め込み穴
12に嵌まり込む。分割ベッド部1及び2の合体時や、
切り離しての移動時に必要に応じて、落下防止ストッパ
ー9を固定したり取り外したりすることができる。
【0031】移動側ベッド部2の寝台部2aの上部、つ
まり被介護者7の頭部がくるであろう位置にも同様に嵌
め込み穴12a、12aを設けてあり、必要であれば落下
防止ストッパー9を嵌め込み、移動時、落下防止ストッ
パー9を持ち手として利用すれば、移動側ベッド部2の
長手方向への移動を容易にすることができる。
【0032】次に、上記の構成からなる実施例の動作
(使用方法)を説明する。
【0033】分割ベッド部1及び2の双方の櫛歯形状の
凹凸部1b、2b同士が嵌合して合体した状態では、双
方の分割ベッド部1及び2により全体として面一のベッ
ド面が形成され、被介護者7はその上で双方の分割ベッ
ド部1及び2にまたがって支持される。分割ベッド部
1、2を切り離す際には、被介護者7はベッド本体上に
横臥したまま一連の動作を行う。まず、図8から図10
に示す連結固定ベルト6を弾性的に引き延ばして、係止
部11、11から連結用止め具16、16を外す。連結
固定ベルト6は引っ張り方向に弾性変形可能であるた
め、連結固定ベルト6の一部を連結用止め具16の方向
に軽い力で引っ張ってやることによって容易に結合が外
れる。
【0034】次に、ハンドル18を回転操作して、上記
カム14を利用した昇降装置13におけるカム14の回
転によりベッド移動部2の寝台部2aを上昇させる。
【0035】この際、移動側ベッド部2の櫛歯形状が被
介護者7の支持部となり、被介護者7は移動側ベッド部
2の寝台部2a上に安定する。この時移動側ベッド部2
の寝台部2aに被介護者7がきちんと乗っているか確認
し、その時点で安定が保てないようであれば、被介護者
7の体をずらすなどして安定を確保し、それから移動さ
せればよい。
【0036】なお、移動側ベッド部2の寝台部2aの上
昇時に、固定側ベッド部1と移動側ベッド部2との段差
は例えば数cm〜十数cm程度であるので、仮に被介護者7
の体が移動側ベッド部2の寝台部2a上に安定していな
くても、危険性はない。
【0037】次に、落下防止ストッパー9の嵌め込み部
分19を必要に応じて適宜嵌め込み穴12に嵌め込む。
そして、例えば嵌め込み穴12a、12aに嵌め込まれた
落下防止ストッパー9は、同時に長手方向への移動用持
ち手として機能する。ベッド幅方向への移動時も同様に
落下防止ストッパーを持ち手として利用することができ
る。なお、落下防止ストッパー9を移動側ベッド部2等
に折りたたみ可能に組み付け(例えばベッド面から立ち
上がる起立状態と、ベッド面から退避する折りたたみ状
態とを選択的にとり得るように)、主に双方の分割ベッ
ド部1及び2を切り離す際に、落下防止ストッパー9を
起立状態に起こすこともできる。
【0038】図12は、本発明の一実施例による一連の
動作を示す。移動側ベッド部2の脚部材にはキャスター
3が取り付けられているため、任意方向へ容易に移動が
可能である。
【0039】この様にして、移動側ベッド部2を目的の
場所へ移動する。そして、目的の移動先へ着いた後に
は、上記逆の動作を行う。
【0040】すなわち、一対となる別の固定側ベッド部
1*(第3の分割ベッド部)の凹凸部に、移動してきた
移動側ベッド部2の凹凸部を揃えるように嵌め込み、ベ
ッド面を一体化させる。そして、昇降ハンドル18を先
程とは逆に回転させ、移動側ベッド部2の寝台部2aを
降下させる。
【0041】そして連結固定ベルト6、6の連結用止め
具16、16をそれぞれ対応する係止部11、11に引
っ掛け、固定側ベッド部1と移動側ベッド部2を固定す
る。
【0042】以上の動作により、被介護者7はストレッ
チャーや別のベッドに移し替えられることなく、例えば
別の階の病室への移動が可能となる。また、介護者は1
人でも容易に一連の動作を行えるため、負担も少ない。
【0043】図13ないし図16は、移動側ベッド部2
の長手方向長さを固定側ベッド部1より短く設定した別
の実施例をそれぞれ示している。なお、動作等について
は前述の実施例と同様であるので省略する。
【0044】また、本実施例での昇降装置はコストも安
価で構造も簡易なカム機構を用いたが、手動又はモータ
ー駆動によるジャッキ機構やリンク機構、もしくは昇降
用シリンダを用いたものなどで代替可能なことは前述の
とおりである。
【0045】この別の一実施例として、ジャッキ機構に
よるものを図26に示す。図26は、移動側ベッド部2
を長手方向側面から見た側面図であり、図27はジャッ
キ機構の位置を示す移動側ベッド部2の平面図である。
移動側ベッド部2の下面近傍には、ジャッキ機構34と
それに付随するガイド35、ブッシュ36を介して、寝
台部と同様の櫛歯形状もしくは長方形状をなす下面部材
37が配置される。このジャッキ機構34に付随するガ
イド35等の装置は、もう一対の長手方向側部の両端に
取り付けられ、前記カム機構と同じく連動して移動側ベ
ッド部2の寝台部2aは水平を保ったまま昇降する。な
お、特に図示しないがこのジャッキ機構は手動もしくは
モーターによって駆動されるものであり、カム機構に比
べて昇降距離を長くとりやすい。そのため、後述する段
違いイスへの移動などの用途で頻繁に使用されるのであ
れば、昇降ストロークの大きいジャッキ機構は有利とな
る。
【0046】なお、図27における移動側ベッド部2の
櫛歯形状の凸部は3つにしてあるが、凸部数がこれより
多い場合においても同様に、長手方向中央付近にジャッ
キ機構を設置してやれば良い。
【0047】また、固定側ベッド部1と移動側ベッド部
2とを固定する連結手段においては、一実施例としてベ
ルト固定について前に述べた。しかし、図28ないし図
30に示すように、分割ベッド部1及び2の一方に対
し、軸41のまわりに一端部が回動可能に支持されたト
リガ部材39を取り付け、このトリガ 部材39が係
合(又はロック)される係合部40を他方に設けて、両
者を係合(又はロック)することができる。なお、トリ
ガ部材等のロック部材を横方向のスライド式にするなど
種々の変形が可能である。
【0048】また現在、老人介護等において、被介護者
7の上半身を支持する寝台部分が、ベッド中央付近を軸
にして上面側に傾斜し、被介護者7の背もたれとして機
能することが非常に重要視されている。そこで、本ベッ
ドにおいてもこの機能を取り入れ、通常介護時には起き
上がり機構を持つベッドとして活用しても良い。
【0049】図31,32に、起き上がり機構(角度変
更可能な背もたれ機構)を取り入れた本実施例を示す。
ここでは、寝台部を上寝台部42と下寝台部44との2
重構造とし、さらに双方の間を仕切り上寝台部42の一
部を覆う形のフレーム45を有する。背もたれとして起
き上がるのは上寝台部42の一部(角度可変部42a)
である。
【0050】起き上がり機構は固定側ベッド部1の下寝
台部44内に組み込まれ、被介護者7の頭部方向にあた
る先端部分にねじ部46を形成したねじ軸53と、ねじ
軸53の被介護者7の足先方向にあたる先端部分にはベ
ッド枠から突出した形態でクランクレバー54を備え
る。ねじ部46は、下寝台部44にてスライド部材47
と螺合しており、このねじ軸53の回転によって移動す
るスライド部材47(ナット部材)と、上寝台部42の
角度可変部42aにおけるフレーム42bとがリンク48
によって連結される。固定側ベッド部1及び移動側ベッ
ド部2の各角度可変部42a及び42a’は、互いに相対
的に移動しないように(位置ズレが生じないように)連
結部材50によって互いに結合される。連結部材50
は、この例で被介護者7の頭部方向先端部のベッド幅方
向に、例えば4本の固定ピン51によって固定されるジ
ョイントバー50とされ、これによって固定側ベッド部
1と移動側ベッド部2の各角度可変部42a、42a’は
一体に固定されている。
【0051】クランクレバー54を回すと、ねじ軸53
が回転し、ねじ部46と螺合しているスライド部材47
が頭部側から中央寄りに移動して、リンク48を起こ
し、合体した背もたれ部52は所定角度まで立ち上が
る。
【0052】背もたれ部52を下降させる場合、先ほど
と逆方向にクランクレバー54を回転させれば、上記と
逆の作用により、背もたれ部52はもとの水平位置まで
下降する。そして、双方の分割ベッド部1及び2を切り
離す時は、ジョイントバー50が取り外される。
【0053】上記のように、被介護者7の寝台部となる
ベッド面は、固定側ベッド部1と移動側ベッド部2の2
部材から形成されている。そのため、背もたれとして機
能させる場合、図31、32に示すように一体となった
ベッド面全体の背もたれ部52を所定角度起き上がるよ
うにしてもよいし、例えば固定側又は移動側ベッド部の
背もたれ部のみを起き上がるようにしてもよい。その場
合は、ジョイントバー50を取り外して、ねじ軸53の
起き上がり機構に連結された背もたれ部のみを起き上が
らせることもできる。つまり、ジョイントバー50を取
り付けている場合には、固定側ベッド部1と移動側ベッ
ド部2の各背もたれ部は一体となって起き上がり(例え
ば固定側ベッド部1の背もたれ部に加えられる起き上が
り力がジョイントバー50を介して移動側ベッド部2の
背もたれ部にも伝達される)、取り付けなければ起き上
がりリンク48に支持されている固定側ベッド部1の背
もたれ部42aのみが起き上がることとなる。なお、ジ
ョイントバー50は複数の着脱可能な固定ピン等の固定
手段により簡単に取り外しが可能である。移動側ベッド
部2を移動させる際には、ジョイントバー50を取り外
すことによって、移動側ベッド部2は任意の場所へ移動
することができる。
【0054】このように、背もたれ部の仰角を調整可能
とした機能を取り入れれば、より機能性に長ける。ま
た、本実施例では起き上がり機構を手動ハンドルとして
あるが、モーター駆動等にしても良い。
【0055】また、本発明の櫛歯ベッド装置は、被介護
者7の病室入れ替えの他にも、多くの適用例がある。本
発明の別の利用例を詳述する。
【0056】図22は、被介護者7の体の洗浄および洗
髪を行わせる際の使用例を示す。まず、移動側ベッド部
2の櫛歯形状と嵌合する形状を持った第3の分割ベッド
部(以下、身体洗浄用ベッドと称する)1’に、図12
に代表されるように上記した一連の動作と同じ要領で、
被介護者7を移し替える。28はシャワーを示す。ここ
で、身体洗浄用ベッド1’は平面を平滑に加工された金
属や合成樹脂、もしくは柔らかい水はけが良いゴムの被
覆を施したもので、このままシャワーの水がかかっても
良い素材である。そして、この身体洗浄用ベッド1’に
横臥した状態のままで、体の洗浄や洗髪が可能である。
【0057】洗浄、洗髪終了後には、被介護者7と身体
洗浄用ベッド1’の水気をよく拭き取り、移動側ベッド
部2に移し替え、これまで説明してきた同様の動作で病
室まで運べば良い。
【0058】図23,24は、特にこの場合寝たきりな
ど重度な症状をもつ患者に有用であるが、この被介護者
7を入浴させる際の図である。移動側ベッド部2に被介
護者7を支持し、風呂場へ移動させた後、リフト装置に
移し替えて入浴を行う。
【0059】このリフト装置は、被介護者7の寝台部と
なり移動側ベッド部2の凹凸部の凹部25の空間で昇降
可能な複数本の支持アーム31を有し、さらにこの支持
アーム31を昇降させる駆動部を配設したフォークリフ
ト機構部30と、支持アーム31の下方に位置する浴槽
29と、浴槽29を設置できるキャスター33付きの台
座32とを備える。
【0060】リフトへの移動方法であるが、まず、移動
側ベッド部2を、フォークリフト機構部30の支持アー
ム31が、移動側ベッド部2の櫛歯形状凹部25の真下
に位置するようにして、移動側ベッド部2の寝台部2a
の下側に入り込むよう移動させる。そして、寝台部2a
を下降させ、もしくは支持アーム31を上昇させて、支
持アーム31上に被介護者7を支持する。
【0061】被介護者7の体が支持アーム31上に安定
したなら、移動側ベッド部2を引き抜き、この後はリフ
ト装置による作業となる。複数の支持アーム31の下方
には浴槽29が設けられているため、リフトの動作によ
り被介護者7の体がほどよく浸かる程度まで支持アーム
31を下降させる。
【0062】このようにして櫛歯形状を利用すれば、効
率的に被介護者7を移動できる。寝たきりの被介護者7
を病室から移動させ、入浴を行い、再び病室のベッドに
戻す一連の作業において、介護者は被介護者7の体重を
支える必要がないため、その作業は著しく容易なものと
なるのである。
【0063】図17は、段違いイス20の使用例を示す
斜視図である。移動側ベッド部2に被介護者7を支持し
た後、この段違いイス20へ被介護者7を移し替える。
この実施例では各身体支持部を、身体支持部21a、2
1b、21cと3つに分割しており、頭部側が高く足部側
が低くなるようにそれぞれ段差を設けてある。ここで、
身体支持部21b、21cは被介護者7の体勢によっては
座部としての機能も果たす。24は取り外し可能な背も
たれである。それぞれの身体支持部21は共通の台座2
2に固定され、台座22の下部には必要に応じてキャス
ター23を備える。
【0064】図18、図19に、段違いイス20へ被介
護者7を移し替える動作を示す。まず、移動側ベッド部
2の櫛歯形状の凹部25を、この段違いイス20の各身
体支持部21の間に対応するように(嵌め込むように)
移動させる。その後、昇降機構により移動側ベッド部2
の寝台部2aを適度に下降させる。すると、まず一番高
い所に位置する身体支持部21aに、被介護者7の頭部
および首付近が接触する。さらに移動側ベッド部2の寝
台部2aを下降させると、次は身体支持部21bに被介護
者7の胸下部もしくは腰部が接触し、同様に順次移動側
ベッド部2の寝台部2aを下降させれば、最後には身体
支持部21cに被介護者7の足先端部がのり、最終的に
被介護者7の体は段違いイス20上に支持されることと
なる。
【0065】次に、段違いイス20から引き抜くよう
に、移動側ベッド部2を先ほどと逆方向へ移動させれ
ば、動作は完了する。
【0066】なお、図示した実施例では、段違いの身体
支持部は3つであり、前方にゆるい傾斜を設けてある
が、必ずしも3つに限定されるものではなく、場合によ
っては、この身体支持部の数を多く設定してもよく、本
ベッドの櫛歯の数と対応させてもよい。
【0067】上記のごとく、移し替えが完了した後に
は、場合によって取り外し式背もたれ24を身体支持部
21a部分に嵌め込み、続いて被介護者7の脇部分に両
手を差し入れ背もたれ24側へ引っ張り上げ、完全に座
った状態にもっていくことも容易である。このように簡
単にイスへの移動ができ、また、イスに座った自然な体
勢をとれるということは、被介護者7にとってより快適
さを向上させる効果がある。
【0068】また、図20に別の実施例を示す。これ
は、段違いイスの身体支持部21bを改造したもので、
身体支持部21b内に空間26を設けている。そして、
空間26の下方部に位置するように、簡易便器27を配
置する。そして、上記と同様の動作によりこの段違いイ
スに被介護者7を移し替えてやれば、図21に示すよう
に被介護者7を座らせた状態で、容易に***を行わせる
ことができる。
【0069】なお、移動側ベッド部2に被介護者7を支
持したまま、櫛歯形状の凹部分を利用して、被介護者7
の腰部にあたる凹部の下方に簡易便器を設置し、被介護
者7を横臥させたまま***を行わせることも可能ではあ
る。もっとも、被介護者7の快適さを考慮すれば、上記
のイスに一度移し替え、頭部を高くし座った状態で***
を行わせる方が最良である。
【0070】また、この移し替え作業は介護者1人でも
十分に行える。被介護者7が便意をもよおした際、敏速
かつスムーズに移動を行えるため、トイレへの移動が排
泄までに間に合わないといった問題も生じない。
【0071】以上のように、この発明を図示した実施例
に基づき説明したが、この発明の範囲内において、その
他種々の変形例が可能である。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明のベッド装置
によれば、被介護者の病室入れ替え時等において、互い
に嵌合した櫛歯形状の部分を境界にしてベッドが2つに
分割し、一方のベッド部(例えば移動側ベッド部)のみ
で被介護者を支持し、移動先の固定側ベッド部に嵌合す
ることができ、被介護者をストレッチャーや別のベッド
に移し替えることなく一連の動作が可能となる。
【0073】また、移動側ベッド部の長手方向長さを固
定側ベッド部より短く設定すれば、移動時には幅寸法は
もちろん、長手方向長さまでももとのベッドに比べ短く
なり、全体としてかなりコンパクトにできる。よって、
移動時には小回りが効き、コーナー等の移動がよりスム
ーズになる。
【0074】さらに、昇降装置を取り入れることによ
り、被介護者の移動側ベッド部上の支持を安定させてか
らの移動が可能となり、固定側ベッド部と移動側ベッド
部の分離時に、被介護者の一方のベッド部(例えば固定
側ベッド部から移動側ベッド部)への移し替えが容易と
なる。
【0075】また、本発明の好適な態様ではベッドが、
移動側ベッド部と固定側ベッド部の2部材から成るた
め、連結固定手段を設けることで、通常介護時のベッド
の安定性を維持することができる。
【0076】さらに、この櫛歯ベッド装置を利用すれ
ば、櫛歯形状により被介護者の移し替え作業が楽に行え
るので、敏速に***までを行うことも可能となる。さら
に、一連の作業において介護者の体力的負担が軽減され
るため、被介護者の体の洗浄や洗髪の際にも効率的であ
る。
【0077】以上のとおり、本発明のベッド装置によれ
ば、通常介護時には安定感のあるベッドとして作用し、
移動時には2分割されて幅の狭い小回りのきく移動用ベ
ッドとして使用可能であり、通常時でも移動時でも介護
用ベッドとしてのそれぞれの機能を満たし、柔軟な使用
形態で実施される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示した実施例を上面から見た全体図。
【図3】固定側ベッド部の斜視図。
【図4】移動側ベッド部の斜視図。
【図5】移動側ベッド部の脚部拡大図。
【図6】移動側ベッド部の側面図。
【図7】カム機構を概念的に説明する図。
【図8】連結固定部の一例を示す拡大図。
【図9】連結固定ベルトの斜視図。
【図10】係止部部分の側面図。
【図11】落下防止ストッパーの正面図。
【図12】一連の動作を示す図。
【図13】別の実施例を示す斜視図。
【図14】別の実施例を上面から見た全体図。
【図15】別の実施例における固定側ベッド部の斜視
図。
【図16】別の実施例における移動側ベッド部の斜視
図。
【図17】段違いイスを示す斜視図。
【図18】段違いイスへ移動側ベッド部を近づける様子
を示す図。
【図19】段違いイスへ被介護者を移し替える様子を示
す上面図。
【図20】簡易便器付の段違いイスを示す斜視図。
【図21】被介護者に***をさせる際の図。
【図22】被介護者の体の洗浄および洗髪を行わせる際
の図。
【図23】支持アームに移し替える際の上面図。
【図24】リフト装置付の入浴装置を示す図。
【図25】キャスターの変形例を示す正面図。
【図26】ジャッキ機構による昇降装置を示す側面図。
【図27】ジャッキ機構による昇降装置の位置を示す平
面図。
【図28】連結支持手段の別の実施例を示す側面図。
【図29】連結支持手段の別の実施例を示す平面図。
【図30】連結支持手段の別の実施例の係合部を示す側
面図。
【図31】起き上がり機構を備えた実施例における背も
たれが起き上がった状態を示す斜視図。
【図32】起き上がり機構を備えた実施例における固定
側ベッド部の側断面図。
【符号の説明】
1、1* 固定側ベッド部 1’ 身体洗浄用ベッド 1b、2b 櫛歯形状の凹凸部 2 移動側ベッド部 、2a 移動側ベッド部の寝台部 3 、23、33、43 キャスター 4 支柱固定部 5 支柱可動部 6 連結固定ベルト 7 被介護者 8、10 脚部材 13 昇降装置 14 カム 18 ハンドル 20 段違いイス 27 簡易便器 28 シャワー 29 風呂 34 ジャッキ機構 35 ガイド 36 ブッシュ 37 下面部材 42 上寝台部 44 下寝台部 48 リンク 50 ジョイントバー 52 背もたれ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月17日(2002.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
の櫛歯ベッド装置は、長手方向一側部に沿って、複数の
凹凸部を持ち全体として櫛歯形状をなすとともに、前記
凹凸部は嵌め込み部の機能を有した第1の分割ベッド部
と、前記第1の分割ベッド部と嵌合するように、かつ嵌
合時には前記第1の分割ベッド部と一体化し一つのベッ
ド面を形成するよう長手方向一側部に沿って前記第1の
分割ベッド部の凹凸部と嵌合する櫛歯形状の凹凸部を有
する第2の分割ベッド部と、前記第1及び第2の分割ベ
ッド部の少なくとも一方に設けられて前記凹凸部同士を
嵌合させ又は嵌合を解くように離間させる水平移動装置
、さらに前記第1及び第2の分割ベッド部の少なくと
も一方に設けられて、前記第1及び第2の分割ベッド部
の少なくとも一方もしくは双方の、被介護者の上半身を
支持する寝台部分がベッド中央付近を軸にして上面側に
傾斜して背もたれとして機能する、背もたれの角度変更
が可能な起き上がり機構と、を備えることを特徴とす
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月19日(2002.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
の櫛歯ベッド装置は、長手方向一側部に沿って、複数の
凹凸部を持ち全体として櫛歯形状をなすとともに、前記
凹凸部は嵌め込み部の機能を有した第1の分割ベッド部
と、前記第1の分割ベッド部と嵌合するように、かつ嵌
合時には前記第1の分割ベッド部と一体化し一つのベッ
ド面を形成するよう長手方向一側部に沿って前記第1の
分割ベッド部の凹凸部と嵌合する櫛歯形状の凹凸部を有
する第2の分割ベッド部と、前記第1及び第2の分割ベ
ッド部の少なくとも一方に設けられて前記凹凸部同士を
嵌合させ又は嵌合を解くように離間させる水平移動装置
と、さらに前記第1及び第2の分割ベッド部に設けられ
、前記第1及び第2の分割ベッド部の双方の、被介護
者の上半身を支持する寝台部分がベッド中央付近を軸に
して上面側に傾斜して背もたれとして機能する、背もた
れの角度変更が可能な起き上がり機構と、を備えること
を特徴とする。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向一側部に沿って、複数の凹凸部
    を持ち全体として櫛歯形状をなすとともに、前記凹凸部
    は嵌め込み部の機能を有した第1の分割ベッド部と、 前記第1の分割ベッド部と嵌合するように、かつ嵌合時
    には前記第1の分割ベッド部と一体化し一つのベッド面
    を形成するよう長手方向一側部に沿って前記第1の分割
    ベッド部の凹凸部と嵌合する櫛歯形状の凹凸部を有する
    第2の分割ベッド部と、 前記第1及び第2の分割ベッド部の少なくとも一方に設
    けられて前記凹凸部同士を嵌合させ又は嵌合を解くよう
    に離間させる水平移動装置と、 を備えることを特徴とする櫛歯ベッド装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の分割ベッド部の少な
    くとも一方に設けられて、一方の凹凸部を含む片側のベ
    ッド面を昇降させる昇降装置を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の櫛歯ベッド装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の分割ベッド部の長手方向長さ
    は前記第1の分割ベッド部の長手方向長さより短く設定
    してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の櫛歯
    ベッド装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の分割ベッド部は位置固定の固
    定側分割ベッド部とされ、前記第2の分割ベッド部は前
    記固定側分割ベッド部に対して移動可能な移動側分割ベ
    ッド部とされ、 前記移動側分割ベッド部は、自身の凹凸部を前記固定側
    分割ベッド部の凹凸部に嵌合させ、かつその嵌合を解い
    て離間させる水平移動装置を備え、かつその移動側分割
    ベッド部は、前記固定側分割ベッド部との分離時に、前
    記移動側分割ベッド部の少なくとも寝台部を上昇させ
    て、被介護者をその前記移動側分割ベッド部側に支持し
    た上で前記固定側分割ベッド部から切り離す昇降装置を
    備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の櫛歯ベッド装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降装置は、手動ハンドルを備えた
    カム機構、手動またはモーター駆動によるジャッキ機構
    やリンク機構、もしくは昇降用シリンダを用いたもので
    あることを特徴とする請求項4に記載の櫛歯ベッド装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の分割ベッド部と前記第2の分
    割ベッド部の嵌合時に、双方の継ぎ目部分に、それら前
    記第1及び第2の分割ベッド同士を固定する連結固定手
    段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か1項に記載の櫛歯ベッド装置。
  7. 【請求項7】 互いに嵌合自在な櫛歯形状の凹凸部を有
    する第1の分割ベッド部と第2の分割ベッド部を備えた
    櫛歯ベッドシステムであって、 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の前記櫛歯ベッ
    ド装置と、 被介護者を第1及び第2の分割ベッド部の嵌合による一
    つのベッド面に横臥させたまま、前記第1の分割ベッド
    部と前記第2の分割ベッド部との嵌合を外し、前記第2
    の分割ベッド部を目的の場所まで移動した後、被介護者
    を移し替え、身体の洗浄及び/又は洗髪を行わせるため
    の、第2の分割ベッド部の櫛歯形状と嵌合する櫛歯形状
    の凹凸部を有する第3の分割ベッド部と、を備えること
    を特徴とする櫛歯ベッドシステム。
  8. 【請求項8】 互いに嵌合自在な櫛歯形状の凹凸部を有
    する第1の分割ベッド部と第2の分割ベッド部を備えた
    櫛歯ベッドシステムであって、 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の前記櫛歯ベッ
    ド装置と、 前記第2の分割ベッド部の櫛歯形状の凹凸部における凹
    部の空間で昇降可能な複数本の支持アームを有し、前記
    支持アームを昇降させる駆動部を配設したリフト機構
    部、及び前記支持アームの下方に浴槽を有する、被介護
    者を前記支持アーム上に移し替え入浴させるためのリフ
    ト付入浴装置と、 を備えることを特徴とする櫛歯ベッドシステム。
  9. 【請求項9】 互いに嵌合自在な櫛歯形状の凹凸部を有
    する第1の分割ベッド部と第2の分割ベッド部を備えた
    櫛歯ベッドシステムであって、 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の前記櫛歯ベッ
    ド装置と、 前記第2の分割ベッド部の櫛歯形状の凸部が入り込むた
    めの空間に対応する間隔で、かつ順次段が低くなる段違
    いに各身体支持部分が配置され、前記第2の分割ベッド
    部の昇降作用により被介護者の体重を前記段違い身体支
    持部分で順次支持していくことにより介護者が被介護者
    を支持することなく移し替えることが可能な構造の段違
    いイスと、 を備えることを特徴とする櫛歯ベッドシステム。
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