JP2003162937A - フィルム一体キーシート - Google Patents

フィルム一体キーシート

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JP2003162937A JP2001362808A JP2001362808A JP2003162937A JP 2003162937 A JP2003162937 A JP 2003162937A JP 2001362808 A JP2001362808 A JP 2001362808A JP 2001362808 A JP2001362808 A JP 2001362808A JP 2003162937 A JP2003162937 A JP 2003162937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視認性に優れ、高品位なデザインを具備した
フィルム一体キーシートを提供すること。 【解決手段】 透光性樹脂フィルム12と透光性樹脂キ
ートップ13とを備え、透光性樹脂キートップ13の裏
面13aに樹脂注入ゲート部Gが設けられ、透光性樹脂
フィルム12が透光性樹脂キートップ13の裏面13a
を除く残余の面に固着してなるフィルム一体キーシート
11において、透光性樹脂フィルム12の裏面12aに
開口部15aを有する表面側装飾層15を設け、この表
面側装飾層15の下方に樹脂注入ゲートGを設ける。樹
脂注入ゲート部Gは、開口部15a及び樹脂注入ゲート
部Gを結ぶ直線と水平面とを結ぶ角度が60度未満とな
る位置に設ける。そして、透光性樹脂キートップ13の
裏面13aに、金属光沢を有する裏面側装飾層18を設
けるとともに、開口部15aに文字表示部16を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や自動車
電話等の情報通信機器、音響機器等の各種電子機器にお
いて押釦スイッチに用いられるフィルム一体キーシート
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話や自動車電話等の移動通
信端末をはじめとする各種電子機器においては、軽量
化、小型化及び薄型化が要望されている。そのため、こ
れらに用いられる押釦スイッチにおいても同様に、軽量
化、小型化及び薄型化が要望されている。このような要
望に応えるものとして、透光性樹脂フィルムが透光性樹
脂キートップの裏面を除く残余の面に固着してなるフィ
ルム一体キーシートが知られ、近年では、この種のフィ
ルム一体キーシートが広く採用されるに至っている。
【0003】図7に、従来のフィルム一体キーシートの
断面図を示す。このフィルム一体キーシート31は、透
光性樹脂フィルム32が透光性樹脂キートップ33の裏
面33aを除く残余の面に固着した構成となっている。
そのため、このフィルム一体キーシート31において
は、透光性樹脂フィルム32の上面側に押圧部34が凸
状に形成された構成となっている。そして、このフィル
ム一体キーシート31は、押圧部34となる透光性樹脂
フィルム32の裏面32aに文字・記号・数字・記号・
模様或いは絵柄等の図柄を描画した文字表示層35が設
けられている。また、透光性樹脂キートップ33の裏面
33aの略中央位置には、樹脂注入ゲート部36aが設
けられた構成となっている。そして、かかるフィルム一
体キーシート31は、一般に、透光性樹脂フィルム32
を透光性樹脂キートップ33の上面側形状と略同形状に
湾曲形成した後、その湾曲部内にモールド樹脂を注入す
ることにより製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種のフィル
ム一体キーシートにおいてはデザイン競争が激化し、例
えば携帯電話等に用いられる押釦スイッチのフィルム一
体キーシートにおいては、多種多様なデザインが要求さ
れている。かかる背景のもと、この種のフィルム一体キ
ーシートにおいては、視認性に優れた高品位なデザイン
が要求されている。
【0005】しかしながら、上記従来のフィルム一体キ
ーシート31においては、透光性樹脂キートップ33の
裏面33aに樹脂注入ゲート部36aが設けられている
ため、シートの押圧部34の表面側からこの透光性樹脂
キートップ33を見た場合、この樹脂注入ゲート部36
aが視認されてしまう。そのため、上記従来のフィルム
一体キーシート31は見栄えが悪いものであった。
【0006】また、透光性樹脂フィルム32の裏面32
aに文字表示層35を形成した場合に、シートの押圧部
34の表面側から文字表示層35を見ると、この樹脂注
入ゲート部36aによって文字表示層35の表示が歪ん
で視認されることとなる。
【0007】すなわち、上記の樹脂注入ゲート部36a
の存在は、文字表示層35の視認性を悪化させ、フィル
ム一体キーシート31の押圧部34の美観を損なわせる
要因となっていた。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、視認性に優れ、高品位な
デザインを具備したフィルム一体キーシートを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、透光性樹脂フィルムと透
光性樹脂キートップとを備え、前記透光性樹脂キートッ
プの裏面に該透光性樹脂キートップの樹脂注入ゲート部
が設けられ、前記透光性樹脂フィルムが前記透光性樹脂
キートップの裏面を除く残余の面に固着してなるフィル
ム一体キーシートにおいて、前記透光性樹脂フィルムの
裏面の一部に、表面側装飾層を設け、前記表面側装飾層
の下方に、樹脂注入ゲート部を設けたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフィルム一体キーシートにおいて、前記透光性樹脂フ
ィルムの裏面に、開口部を有する表面側装飾層を設け、
前記樹脂注入ゲート部を、前記開口部及び樹脂注入ゲー
ト部を結ぶ直線と水平面とを結ぶ角度が60度未満とな
る位置に設けたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載のフィルム一体キーシートにおいて、前記
透光性樹脂キートップの裏面に、裏面側装飾層を設けた
ことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか1項に記載のフィルム一体キーシート
において、前記開口部に、文字表示部を設けたことを特
徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれか1項に記載のフィルム一体キーシート
において、前記表面側装飾層および/または裏面側装飾
層が、金属光沢を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1及び図2に
示すように、本実施形態のフィルム一体キーシート11
は、透光性樹脂フィルム12と複数の略円筒状の透光性
樹脂キートップ13とを備えている。透光性樹脂フィル
ム12は、その一部が透光性樹脂キートップ13の上面
側形状と略同形状に湾曲し、透光性樹脂キートップ13
の裏面13aを除く残余の面に固着している。そのた
め、このフィルム一体キーシート11においては、透光
性樹脂フィルム12の上面側に向かって、複数の押圧部
14が凸状に形成された構成となっている。
【0015】以下、各構成について説明する。透光性樹
脂フィルム12を構成する樹脂フィルムは、透光性を有
するものであればその組成や種類、色調について特に限
定されるものではなく、可撓性を有する公知の樹脂フィ
ルムから要求性能に応じて適宜選択して用いることがで
きる。この具体的な透光性樹脂フィルム12としては、
例えば、オレフィン系フィルム、ビニル系フィルム、フ
ッ素系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、アセテ
ート系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリアミド
系フィルム、ポリイミド系フィルム、アイオノマーフィ
ルム等が例示される。これらのなかでも、透光性の良好
なポリカーボネート系フィルムやフッ素系フィルム、ポ
リエステル系フィルム等を用いることがより好ましい。
【0016】押圧部14となる透光性樹脂フィルム12
の裏面12aには、表面側装飾層15が設けられてい
る。この表面側装飾層15は、透光性樹脂フィルム12
の裏面12aの一部のみに設けられ、これにより表面側
装飾層15が設けられていない部分、すなわち、開口部
15aが押圧部14の略中央に形成された構成となって
いる。
【0017】表面側装飾層15は、押圧部14の上方か
ら透光性樹脂フィルム12及び透光性樹脂キートップ1
3を介して視認されるものであり、赤色・青色・黄色・
緑色等の有彩色、或いは白色・黒色・灰色等の無彩色、
若しくは金属色を呈する層である。この表面側装飾層1
5は、透光性樹脂キートップ13の裏面13aにインク
や塗料などを塗布或いは印刷、転写等したり、又は、無
機物を蒸着或いは転写等したりすることにより形成され
る。なお、この表面側装飾層15は、文字・数字・記号
・模様或いは絵柄等の図柄を表示するものであっても構
わない。
【0018】開口部15aは、透光性樹脂フィルム12
の裏面12aの一部のみに表面側装飾層15を形成する
ことにより、或いは、透光性樹脂フィルム12の裏面1
2a全面に表面側装飾層15を形成した後、エッチング
等にて表面側装飾層15の一部を除去することにより設
けられる。
【0019】開口部15aの略中央には、文字表示部1
6が設けられている。この文字表示部16は、押圧部1
4の上方から透光性樹脂フィルム12を介して視認され
るものであり、文字・数字・記号・模様或いは絵柄等の
図柄を描画したものである。この文字表示部16は、開
口部15aの透光性樹脂フィルム12の裏面12aに、
例えばインクや塗料などを塗布又は印刷、転写等するこ
とにより形成される。なお、この文字表示部16は、乗
せ文字状に描画されたものであっても、抜き文字状に描
画されたものであっても構わない。また、文字表示部1
6は、透光性樹脂フィルム12の表面および/または裏
面に形成する構成としても構わない。
【0020】上記の透光性樹脂フィルム12、表面側装
飾層15及び文字表示部16の裏面には、透明補強層1
7が設けられている。この透明補強層17は、透光性樹
脂フィルム12、表面側装飾層15或いは文字表示部1
6の裏面に、透明な合成樹脂を塗布、印刷等することに
より形成される。この透明補強層17により、透光性樹
脂フィルム12の湾曲形成時や透光性樹脂キートップ1
3の射出成形時に、表面側装飾層15及び文字表示部1
6の歪みや変形、劣化が抑制され、これら表面側装飾層
15及び文字表示部16の外観品位が保たれる。さら
に、この透明補強層17は、透光性樹脂フィルム12と
透光性樹脂キートップ13との密着性を向上させる作用
を有する。
【0021】透光性樹脂キートップ13を構成する合成
樹脂は、透光性を有するものであればその組成や種類、
色調について特に限定されるものではなく、例えば、熱
可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、硬化性樹脂或いは
架橋ゴムなどの公知の合成樹脂から要求性能に応じて適
宜選択して用いることができる。なかでも、成形加工性
の良好な熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、例え
ば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
系樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−ス
チレン樹脂、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−
スチレン樹脂等を好適に用いることができる。これらの
なかでも、透明性、機械的強度及び耐熱性等の良好なポ
リカーボネート樹脂を用いることが特に好ましい。
【0022】透光性樹脂キートップ13の裏面13aに
は、樹脂注入ゲート部Gが設けられている。この樹脂注
入ゲート部Gは、透光性樹脂キートップ13の裏面13
aの周縁部に設けられ、押圧部14の略中央に設けられ
た前記開口部15aの下方を除く位置、すなわち、前記
表面側装飾層15の下方に設けられている。より具体的
には、この樹脂注入ゲート部Gは、開口部15a及び樹
脂注入ゲート部Gを結ぶ直線と水平面とがなす角度(俯
角θ)が、60度未満となる位置に設けられている。
【0023】透光性樹脂キートップ13の裏面13aに
は、裏面側装飾層18が設けられている。この裏面側装
飾層18は、押圧部14の上方から透光性樹脂フィルム
12及び透光性樹脂キートップ13を介して視認される
ものであり、赤色・青色・黄色・緑色等の有彩色、或い
は白色・黒色・灰色等の無彩色、若しくは金属色を呈す
る層である。この裏面側装飾層18は、上記表面側装飾
層15と同様に形成される。なお、この裏面側装飾層1
8は、文字・数字・記号・模様或いは絵柄等の図柄を表
示するものであっても構わない。
【0024】上記表面側装飾層15及び裏面側装飾層1
8は、金属光沢を有するものであることが好ましい。か
かる金属光沢を有する表面側装飾層15及び裏面側装飾
層18は、例えば、金属粉末配合塗料(メタルインク)
を塗布或いは印刷などすることにより、又は、アルミニ
ウムやクロム、銅、ニッケル等の金属を蒸着或いは転写
等することにより形成される。このように金属光沢を有
する表面側装飾層15及び裏面側装飾層18とすること
により、金属光沢調を呈するデザインを実現でき、高光
沢で美観に優れデザイン性の高いフィルム一体キーシー
ト11を実現することができる。
【0025】また、上記表面側装飾層15及び裏面側装
飾層18は、透光性を有するものであることが好まし
い。かかる透光性を有する表面側装飾層15及び裏面側
装飾層18は、透光性を有するインクや塗料などを塗布
或いは印刷等したり、又は、アルミニウムやクロム、
銅、ニッケル等の金属を2〜300nmの厚さで蒸着等
することにより形成される。このように透光性を有する
表面側装飾層15及び裏面側装飾層18とすることによ
り、透光性樹脂キートップ13の裏面13a側に、LE
D(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセン
ス)などの照光器を付設することにより、簡易に照光機
能を付与することができ、夜間や暗い場所でのフィルム
一体キーシート11の視認性を向上させることができ
る。なお、アルミニウムやクロム、銅、ニッケル等の金
属を5〜50nmの厚さで蒸着等することにより、金属
光沢と透光性とを併せ持つ表面側装飾層15及び裏面側
装飾層18を実現することができる。
【0026】以下、本実施形態のフィルム一体キーシー
ト11の製造方法を図3及び図4に基づいて説明する。
ここでは、透光性樹脂キートップ13の成形用の上下一
対の成形金型(上金型21,下金型22)を用いた製造
方法を説明する。図3に示すように、上金型21には、
透光性樹脂キートップ13を成形するための略円筒状の
成形凹部21aからなるキャビティSが設けられてい
る。一方、下金型22には、溶融樹脂を注入するための
樹脂注入ゲート22aが、上金型21のキャビティSに
対して一方に偏して設けられている。この樹脂注入ゲー
ト22aは、成形されるフィルム一体キーシート11の
表面側装飾層15及び開口部15aに対して、前述した
位置関係となるように配設されている。なお、樹脂注入
ゲート22aは、ピンポイントゲート、ファンゲート、
フィルムゲート、リングゲート、ディスクゲート、サブ
マリンゲート、オーバーラップゲート、ダイレクトゲー
ト、タブゲート、エッジゲートなどが挙げられ、特に限
定されるものではないが、透光性樹脂キートップ13に
残るゲート痕(樹脂注入ゲート部G)が小さい等の理由
から、ピンポイントゲートであることが好ましい。
【0027】そして、このフィルム一体キーシート11
を製造するには、まず、透光性樹脂フィルム12の裏面
12aの一部に表面側装飾層15を形成し、表面側装飾
層15の開口部15aに文字表示部16を形成する。さ
らに、透光性樹脂フィルム12、表面側装飾層15及び
文字表示部16の裏面に、透明補強層17を塗布、印刷
等して形成する。
【0028】次いで、図4に示すように、この表面側装
飾層15、文字表示部16及び透明補強層17が形成さ
れた透光性樹脂フィルム12を、上金型21と下金型2
2との間に挟持して型締めする。ここで、上金型21と
下金型22との間に挟持する透光性樹脂フィルム12の
一部を、冶具などを用いて、成形する透光性樹脂キート
ップ13の上面側形状(上金型21のキャビティS形
状)と略同形状に予め湾曲変形させておくことが好まし
い。
【0029】そして、下金型22の樹脂注入ゲート22
aから、溶融した合成樹脂をキャビティS内に射出す
る。この溶融した合成樹脂のキャビティS内への注入に
伴い、透光性樹脂フィルム12は上金型21のキャビテ
ィS形状と略同形状に湾曲して伸張される。その結果、
透光性樹脂キートップ13が成形されるとともに、透光
性樹脂フィルム12と透光性樹脂キートップ13とが熱
融着により固着して、フィルム一体キーシートが作製さ
れる。
【0030】冷却後、上金型21及び下金型22を離型
させてフィルム一体キーシートを取り出し、このフィル
ム一体キーシートの透光性樹脂キートップ13の裏面1
3aに裏面側装飾層18を形成することにより、本実施
形態のフィルム一体キーシート11が製造される。
【0031】以上詳述したように、本実施形態によれば
以下に示す作用効果が奏される。 (1) 透光性樹脂フィルム12と透光性樹脂キートッ
プ13とを備え、透光性樹脂キートップ13の裏面13
aに透光性樹脂キートップ13の樹脂注入ゲート部Gが
設けられ、前記透光性樹脂フィルム12が透光性樹脂キ
ートップ13の裏面13aを除く残余の面に固着してな
るフィルム一体キーシート11において、前記透光性樹
脂フィルム12の裏面12aの一部に表面側装飾層15
を設け、この表面側装飾層15の下方に樹脂注入ゲート
部Gを設けた。
【0032】このように構成すると、フィルム一体キー
シート11の押圧部14の表面側から透光性樹脂キート
ップ13を見た場合に、表面側装飾層15により樹脂注
入ゲート部Gが遮蔽されて、樹脂注入ゲート部Gが視認
されなくなる。すなわち、この表面側装飾層15は、樹
脂注入ゲート部Gを遮蔽する機能を有する。従って、外
観が良好で美観に優れるフィルム一体キーシート11を
実現することができる。
【0033】(2) 透光性樹脂フィルム12の裏面1
2aに、開口部15aを有する表面側装飾層15を設
け、前記樹脂注入ゲート部Gを、開口部15a及び樹脂
注入ゲート部Gを結ぶ直線と水平面とを結ぶ角度が60
度未満となる位置に設けた。
【0034】このように構成すると、フィルム一体キー
シート11の押圧部14の表面側から透光性樹脂キート
ップ13を見た場合に、表面側装飾層15により樹脂注
入ゲート部Gが遮蔽されて、樹脂注入ゲート部Gが視認
されなくなる。すなわち、この表面側装飾層15は、樹
脂注入ゲート部Gを遮蔽する機能を有する。従って、外
観が良好で美観に優れるフィルム一体キーシート11を
実現することができる。
【0035】(3) 樹脂注入ゲート部Gを、透光性樹
脂キートップ13の裏面13aの周縁部に設けた。この
ように構成すると、押圧部14の略中央に設けた開口部
15aの下方の透光性樹脂キートップ13の裏面13a
を、段差のない平滑な面とすることができる。従って、
この開口部15aの下方の透光性樹脂キートップ13の
裏面13aに、高品質な文字や装飾等を簡易に施すこと
ができるようになり、種々のデザインを具現化すること
ができるようになる。そのため、デザインバリエーショ
ンを拡大することができるようになり、生産性が高く美
観に優れるデザイン性の高いフィルム一体キーシート1
1を実現することができる。
【0036】(4) 透光性樹脂キートップ13の裏面
13aに、裏面側装飾層18を設けた。ここで、本実施
形態のフィルム一体キーシート11においては、上記の
ように表面側装飾層15の下方であって、透光性樹脂キ
ートップ13の裏面13aの周縁部に樹脂注入ゲート部
Gを設けたため、このように裏面側装飾層18を設けて
も、樹脂注入ゲート部Gが裏面側装飾層18の視認性を
悪化させる要因とならない。従って、フィルム一体キー
シート11の押圧部14の表面側から裏面側装飾層18
が明瞭に視認されることとなり、視認性を向上させた美
観に優れるフィルム一体キーシート11を実現すること
ができる。そして、このように裏面側装飾層18を設け
る構成とすることにより、さらに多種多様のデザインを
具現化することができ、美観に優れるデザイン性の高い
フィルム一体キーシート11を実現することができる。
【0037】(5) 開口部15aに文字表示部16を
設けた。ここで、本実施形態のフィルム一体キーシート
11においては、上記のように表面側装飾層15の下方
であって、透光性樹脂キートップ13の裏面13aの周
縁部に樹脂注入ゲート部Gを設けたため、このように開
口部15aに文字表示部16を設けても、樹脂注入ゲー
ト部Gが文字表示部16の視認性を悪化させる要因とな
らない。従って、フィルム一体キーシート11の押圧部
14の表面側から文字表示部16が明瞭に視認されるこ
ととなり、視認性を向上させた美観に優れるフィルム一
体キーシート11を実現することができる。そして、こ
のように文字表示部16を設ける構成とすることによ
り、さらに多種多様のデザインを具現化することがで
き、美観に優れるデザイン性の高いフィルム一体キーシ
ート11を実現することができる。
【0038】(6) 透光性樹脂フィルム12の裏面1
2aに表面側装飾層15を設け、開口部15aに文字表
示部16を設けるとともに、透光性樹脂キートップ13
の裏面13aに裏面側装飾層18を設けた。
【0039】このように構成すると、図5に示すよう
に、押圧部14において、文字表示部16の周囲に裏面
側装飾層18及び表面側装飾層15が視認されるととも
に、文字表示部16の文字等の影が裏面側装飾層18に
映し出されて、文字表示部16が立体的に浮き出た外観
として視認されるようになる。すなわち、立体感のある
文字表示部16を実現することができる。従って、この
種のフィルム一体キーシート11において、従来存在し
なかった新たなデザインを具現化することができ、フィ
ルム一体キーシート11のデザインバリエーションを拡
大することができる。これにより、美観に優れるデザイ
ン性の高いフィルム一体キーシート11を実現すること
ができる。
【0040】(7) 表面側装飾層15および/または
裏面側装飾層18を、金属光沢を有するものとすること
により、金属光沢調を呈する高級感のあるデザインを実
現でき、高光沢で美観に優れデザイン性の高いフィルム
一体キーシート11を実現することができる。
【0041】(変形例)尚、本発明は、前記実施形態の
構成に限定されるものではなく、この発明の趣旨から逸
脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体化し
てもよい。
【0042】・ 前記実施形態のフィルム一体キーシー
ト11において、裏面側装飾層18を透光性樹脂キート
ップ13の裏面13aの一部のみに設けた構成とするこ
と。例えば、図6に示すように、裏面側装飾層18を、
開口部15aの下方の透光性樹脂キートップ13の裏面
13aのみに形成した構成とすること。このように構成
しても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
【0043】・ 前記実施形態のフィルム一体キーシー
ト11において、表面側装飾層15を透光性樹脂キート
ップ13の表面に設けた構成とすること。表面側装飾層
15が透光性樹脂フィルム12及び透光性樹脂キートッ
プ13の間に介在された構成であれば、上記実施形態と
同様の作用効果が奏される。
【0044】・ 前記実施形態のフィルム一体キーシー
ト11において、文字表示部16或いは透明補強層17
を省略した構成とすること。このように構成しても、上
記実施形態と同様の作用効果が奏される。
【0045】・ 透光性樹脂キートップ13の形状(透
光性樹脂キートップ13を成形するための成形凹部21
aの形状)を適宜変更すること。このように構成して
も、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
【0046】・ 透光性樹脂キートップ13の裏面13
a側に、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロ
ルミネセンス)などの照光器を付設すること。このよう
に構成すると、フィルム一体キーシート11に簡易に照
光機能を付与することができ、夜間や暗い場所でのフィ
ルム一体キーシート11の視認性を向上させることがで
きる。
【0047】(付記)上記実施形態及び変形例から把握
される技術的思想について以下に記載する。 ・ 透光性樹脂フィルムと透光性樹脂キートップとを備
え、前記透光性樹脂キートップの裏面に該透光性樹脂キ
ートップの樹脂注入ゲート部が設けられ、前記透光性樹
脂フィルムが前記透光性樹脂キートップの裏面を除く残
余の面に固着してなるフィルム一体キーシートにおい
て、前記透光性樹脂フィルムの裏面の一部に、前記樹脂
注入ゲート部を遮蔽する表面側装飾層を設けたことを特
徴とするフィルム一体キーシート。このように構成して
も、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、透光性樹脂フィルムの裏面の一部に表面
側装飾層を設けるとともに、この表面側装飾層の下方に
樹脂注入ゲート部を設けたため、押圧部の上面側から透
光性樹脂キートップを見た場合に、表面側装飾層により
樹脂注入ゲート部が遮蔽されて、樹脂注入ゲート部が視
認されなくなる。従って、視認性に優れ、美観に優れる
デザイン性の高いフィルム一体キーシートを実現するこ
とができる。
【0049】また、透光性樹脂キートップの裏面に、高
品質な文字や装飾等を簡易に施すことができるようにな
り、種々のデザインを具現化することができるようにな
る。従って、デザインバリエーションを拡大することが
でき、生産性が高く高品位なデザインを具備したフィル
ム一体キーシートを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルム一体キーシートを示す概略
斜視図。
【図2】 図1のA−A断面図。
【図3】 本発明のフィルム一体キーシートの製造方法
を示す断面図。
【図4】 本発明のフィルム一体キーシートの製造方法
を示す断面図。
【図5】 本発明のフィルム一体キーシートの押圧部の
概略斜視図。
【図6】 本発明の変形例のフィルム一体キーシートを
示す断面図。
【図7】 従来のフィルム一体キーシートを示す断面
図。
【符号の説明】
G…樹脂注入ゲート部、11…フィルム一体キーシー
ト、12…透光性樹脂フィルム、12a…裏面、13…
透光性樹脂キートップ、13a…裏面、15…表面側装
飾層、15a…開口部、16…文字表示部、18…裏面
側装飾層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性樹脂フィルムと透光性樹脂キート
    ップとを備え、前記透光性樹脂キートップの裏面に該透
    光性樹脂キートップの樹脂注入ゲート部が設けられ、前
    記透光性樹脂フィルムが前記透光性樹脂キートップの裏
    面を除く残余の面に固着してなるフィルム一体キーシー
    トにおいて、 前記透光性樹脂フィルムの裏面の一部に、表面側装飾層
    を設け、 前記表面側装飾層の下方に、樹脂注入ゲート部を設けた
    ことを特徴とするフィルム一体キーシート。
  2. 【請求項2】 前記透光性樹脂フィルムの裏面に、開口
    部を有する表面側装飾層を設け、 前記樹脂注入ゲート部を、前記開口部及び樹脂注入ゲー
    ト部を結ぶ直線と水平面とを結ぶ角度が60度未満とな
    る位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載のフィ
    ルム一体キーシート。
  3. 【請求項3】 前記透光性樹脂キートップの裏面に、裏
    面側装飾層を設けたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載のフィルム一体キーシート。
  4. 【請求項4】 前記開口部に、文字表示部を設けたこと
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記
    載のフィルム一体キーシート。
  5. 【請求項5】 前記表面側装飾層および/または裏面側
    装飾層が、金属光沢を有することを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれか1項に記載のフィルム一体キー
    シート。
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