JP2003158465A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP2003158465A
JP2003158465A JP2001354929A JP2001354929A JP2003158465A JP 2003158465 A JP2003158465 A JP 2003158465A JP 2001354929 A JP2001354929 A JP 2001354929A JP 2001354929 A JP2001354929 A JP 2001354929A JP 2003158465 A JP2003158465 A JP 2003158465A
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JP
Japan
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antenna device
lower housing
mounting plate
housing
power supply
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Pending
Application number
JP2001354929A
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English (en)
Inventor
Masayuki Watanabe
政之 渡辺
Yukio Araki
幸雄 荒木
Takashi Hitai
孝 比田井
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線送受信を行うアンテナ装置に必要な構成
を全て内蔵しつつ、小型軽量簡易な構造で防水性に優
れ、且つ内部の放熱性が良好なこと。 【解決手段】 筐体2は、金属製の下部筐体3と樹脂製
のレドーム4の2分割構造で、下部筐体3には取付板3
0が着脱自在である。取付板30には、全ての構成部で
ある平面アンテナ31、電源部32、送受信部が取り付
けられる。平面アンテナ31とRF部33cは、取付板
30に取り付けるだけで簡単に接続され、取付板30の
着脱で各構成部の組み立て、保守点検が容易に行える。
電源ケース32aは、収容空間7の底面7bに設けられ
た熱伝導性部材35を介して下部筐体3底面の放熱フィ
ン3aから放熱される。同様に部品33dも熱伝導性部
材36を介して放熱できる。熱伝導性部材35,36
は、バネ性を有し取付状態等に影響を受けず常時電源ケ
ース32a、発熱する部品33dに接触可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線電波を送受信
するアンテナ装置に係り、特に、無線電波の送受信に必
要な構成部を全て内蔵し、防水性と筐体内部の放熱性を
向上させたアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無線によるデータ通信の高速化、大容量
化を行うものとして、FWA(Fixed Wirel
ess Access)技術がある。このFWAでは、
近隣のビル等にそれぞれアンテナを対向配置させてデー
タを送受信する構成(P−P:Point−Point
通信)であったり、一つの基地局と複数の加入者局間で
データを送受信する構成(P−MP:Point−Mu
ltipoint)であったりするが、いずれもケーブ
ル敷設を不要にし、即時開通や工事費の削減を図ろうと
するものである。
【0003】FWAでは、ビル屋上等に設置されるアン
テナ装置(ODU)と、屋内に設置される屋内装置(I
DU)、アンテナとIDUをつなぐ同軸ケーブル等から
なる。
【0004】通常のアンテナは、高周波部や制御部を含
む送受信部と、電源部等の各ユニットを防水筐体内に取
り付け、アンテナとしてはパラボラアンテナ等を筐体外
に取り付け、導波管等で高周波部に接続するか、平面ア
ンテナを筐体内に収め、やはり導波管や同軸ケーブルに
て高周波部に接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機器の
小型化と、低コスト化の要求が強まるなか、従来の構造
ではアンテナ装置を小型化できず、仮に無理に詰め込ん
だとしても、放熱や防水が十分行われず、アンテナ装置
の信頼性の低下を招く結果となる。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、無線送受信に必要な構成を全て内蔵し
つつ、小型軽量で防水性に優れ、且つ内部の放熱性が良
好なアンテナ装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のアンテナ装置は、加入者無線アクセスなど
FWA(Fixed Wireless Acces
s)に使用される送受信部を含むアンテナ装置であっ
て、導波管状の貫通穴(30b)を有する取付板(3
0)と、前記取付板の貫通穴(30r)の位置で該取付
板側に導波管インターフェース(31r)を有する平面
アンテナ(31)と、アンテナ装置に入力される信号を
無線電波に変換し及び逆変換して送受信する送受信部
(33)と、前記送受信部の一部であるRF部(33
c)には、前記取付板の貫通穴の位置で前記平面アンテ
ナからは裏側の取付板側に導波管インターフェース(3
3r)を有し、前記送受信部の動作用の電源を供給する
電源部(32)と、前記各構成部を収容する収容空間
(7)を備えた下部筐体(3)と、前記下部筐体に対し
て着脱自在であり、前記平面アンテナによる無線電波の
送受信を可能な材質からなるレドーム(4)と、前記下
部筐体の底面に一体的に設けられ、前記収容空間内の前
記各構成部で発生する熱を放熱する放熱フィン(3a)
と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、前記フィン(3a)は、前記下部筐
体(3)の底面に直交する溝(3b)により、マトリク
ス状に突出配列してもよい。
【0009】また、前記下部筐体(3)の前記収容空間
(7)は4辺に立設された壁(6)により形成され、前
記収容空間を覆う如く該壁の上端面に着脱自在な取付板
(30)を備え、該取付板に前記各構成部(31,3
2,33)が取り付けられ、接続コネクタまたはケーブ
ル(50)を除く該各構成部は、前記取付板と一体的に
前記収容空間に対し収容、及び取り出し可能な構成にも
できる。
【0010】また、前記収容空間(7)の底面(7b)
には、前記電源部(32)の電源ケース(32a)に配
置位置に対応して、前記収容空間の開口方向にバネ性を
有する熱伝導部材(35)が設けられ、前記電源部で発
生する熱を前記下部筐体(3)に熱伝導させる構成にも
できる。
【0011】また、前記収容空間(7)の底面(7b)
には、前記送受信部(33)内でLSIなど発熱する部
品(33d)の配置位置に対応して、前記収容空間の開
口方向にバネ性を有する熱伝導性部材(36)が必要数
設けられ、前記発熱部品で発生する熱を前記下部筐体
(3)に熱伝導させる構成にもできる。
【0012】また、前記下部筐体(3)には、壁の外周
面(6a)全周に接する防水用の環状の弾性部材(1
1)を備え、前記レドーム(4)には、前記溝に嵌合す
る係合突起(14)を備え、該係合突起の内周面(14
b)には、前記弾性部材に対し所定の角度を有して接触
し前記収容空間(7)を防水するテーパー面(17)が
形成された構成にもできる。
【0013】また、前記下部筐体(3)には、前記下部
筐体(3)の外周縁に沿って位置決め用突起(8)が突
出形成され、該位置決め用突起と前記壁(6)により周
溝(9)が形成され、前記レドーム(4)の係合突起
(14)の外周面(14a)には、前記位置決め用突起
(8)の内周面(8a)に係合させるための所定の角度
を有するテーパー面(16)が形成された構成にもでき
る。
【0014】また、前記下部筐体(3)及びレドーム
(4)は、平面4角形状に形成され、前記周溝(9)
は、4つの角部(9d)がそれぞれ、前記位置決め用突
起(8)の曲率に対し、前記壁(6)の曲率が大きく形
成され所定のスペースを有し、該角部に前記レドームを
固定するための穴(10)が形成された構成としても良
い。
【0015】また、前記放熱フィン(3a)には、装置
の設置箇所における取付具(42)を取り付け、該取付
具に前記熱を放熱するための取付ネジ穴(40)が形成
された構成にもできる。
【0016】上記構成によれば、アンテナ装置は、下部
筐体3と、この下部筐体3に対し着脱自在なレドーム4
で構成される。下部筐体3の収容空間7には、アンテナ
31と、入出力されるデータを無線電波に変換しアンテ
ナ31から送受信するための送受信部33と、送受信部
33動作用の電源を供給する電源部32が全て収容され
ており、このアンテナ装置は、直接パーソナルコンピュ
ータ装置に接続してデータを無線送受できる。収容空間
7に収容される各構成部は、1枚の取付板30に取り付
けられており、この取付板30の着脱で容易に保守点検
が行える。下部筐体3の放熱フィン3aは、収容空間7
内部で発生する熱を放熱する。特に、発熱が大きい電源
部32は、電源ケース32aがバネ性を有する熱伝導性
部材35を介して直接、下部筐体3に熱伝導でき、下部
筐体3の放熱フィン3aから放熱できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のアンテナ装置を
示す全体斜視図である。アンテナ装置1の筐体2は、平
面で見てほぼ正方形状に形成され、所定の厚さを有し、
金属製の下部筐体3と、樹脂製のレドーム4からなる2
分割構造となっている。
【0018】下部筐体3には、底面全面に渡り放熱フィ
ン3aが形成されている。レドーム4は、ほぼ平面な上
面4aと、上面4aの4辺から下方に突出する装着部4
bを有し、上面の4辺の角部分は、断面で見て所定曲率
を有する円弧状に形成されている。
【0019】図2は下部筐体3の平面図、図3は図2の
A−A線断面図(中間部省略)である。なお、図3に
は、レドーム4の同位置での断面も上部位置に記載して
ある。下部筐体3は、4辺に沿って所定高さの壁6を有
し正方形状で所定深さの収容空間7が形成されている。
また、下部筐体3の外径に沿った4辺の最外周部には、
上面に向け位置決め用突起8が立設されている。壁6と
位置決め用突起8との間には、レドーム4を装着するた
めの所定幅及び高さを有する周溝9が形成されている。
【0020】周溝9の底部には、壁6の外周に沿って環
状の弾性部材11が設けられる。弾性部材11は、例え
ば汎用のOリングを使用することもでき、壁6に密に沿
う内径を有したものが用いられる。壁6の上面には、所
定の間隔で取付穴12が設けられる。図2に示す例で
は、1辺あたり2つの取付穴12が設けられ、この取付
穴12部分は肉厚に形成されている。
【0021】レドーム4の装着部4bの下端部には、下
部筐体3の周溝9部分に嵌り込む係合突起14が突出形
成されている。図3に示すように、この係合突起14
は、外周面14aが位置決め用突起8の内周面8aに接
するもので、位置決め突起8の厚さ分、薄厚となるよう
段差を有して形成されている。
【0022】係合突起14の内周面14bは、壁6と一
定間隔を有しており直接接触しない。係合突起14の先
端部(最下部)において、外周面14a側には、テーパ
ー面16が形成される。また、内周面14bにも所定角
度のテーパー面17が形成されている。
【0023】筐体2の4隅の角部(図1の2A)では、
位置決め用突起8は角部2Aの曲率半径が小さく形成さ
れる。これに対し、壁6は、この角部2Aの曲率が大き
く設定されている。これにより、周溝9は、この角部9
dのみ、壁6と位置決め用突起8との間隔が大きく設定
されており、このスペースにレドーム4を取り付けるた
めのネジが挿通される穴10が開口形成されている(図
3の右側に相当)。
【0024】対応して、レドーム4は、係合突起14の
角部14dは、外周面14aが下部筐体3の角部9dの
外周に沿う同様の大きさである。また、レドーム4の内
周面14bは、壁6と上記一定間隔となるよう、肉厚に
形成されている。この肉厚な角部14dには、下部筐体
3の穴10の位置に対応する位置にネジ穴15aが形成
されている。ネジ穴15aは、レドーム14にネジ穴が
開口された受け具15を成型時に一体化して設けられ
る。
【0025】図4は、下部筐体3に対するレドーム4の
装着状態を示す部分拡大図である。図4(a)は、図3
の左側部分の拡大図に相当する。この装着時、係合突起
14の外周面14aに形成されたテーパー面16は、位
置決め用突起8に対する係合を容易に行える。特に、レ
ドーム4は樹脂製であるため、4辺それぞれの中央部が
外部方向に伸張する如く変形しやすい。このような場合
であっても、テーパー面16は係合突起14の外周面1
4aを位置決め用突起8の内周面8aに接するよう案内
する。
【0026】係合突起14の内周面14bに形成された
テーパー面17は、弾性部材11に対し上方から斜めに
押圧する。これにより、弾性部材11は、図示の如く変
形し、テーパー面17、周溝9の底部、壁6の外周面6
aの3点に接する形となる。これにより、レドーム4装
着後における収容空間7を防水することができる。な
お、係合突起14の先端部は、必ずしも図示の通り周溝
9の底部に接触させなくても防水することができる。
【0027】このように、テーパー面17は、弾性部材
11を押し潰して防水する構成ではなく、外部からの水
の侵入(水圧等)に耐えうる接触点と接触圧で変形させ
る構成であり、長期間に渡り安定した防水効果を得るこ
とができるようになる。
【0028】また、図4(b)は、筐体2の角部2Aで
の装着状態を示す図である。下部筐体3の4隅部分(周
溝9の角部9d部分)においても、上記同様に、レドー
ム4のテーパー面17が弾性部材11に接触押圧し、レ
ドーム4の収容空間7を防水する。図示のように、この
4隅部分には、それぞれ下部筐体3の穴10からネジ2
0が挿通され、レドーム4のネジ穴15aに螺合してレ
ドーム4の装着状態を固定保持する。このように、筐体
2の各角部2Aでネジ20によりレドーム4を固定する
構成としたことにより、筐体2外縁部分でレドーム4の
固定部分だけが不要に突出することがなく、平面4角形
状の筐体2を構成でき、製造、取り扱い、設置のいずれ
も容易化できる。
【0029】次に、筐体2内部の放熱構造について説明
する。図5は、収容空間7に収容される構成部を示す側
断面図である。収容される構成部は、全て1枚の取付板
30上に設けられ、下部筐体3にこの取付板30を取り
付けることにより、一括して取り付け(または取り外
し)可能となっている。
【0030】図2の一点鎖線に示すように、取付板30
は、略正方形状の壁6の外形(幅及び長さ)よりやや大
きな外形を有して上方から収容空間7を塞ぐ形で取り付
けられる。この取付板30は、下部筐体3の壁6に形成
された取付穴12にネジ30aを用いて着脱可能に固定
される。
【0031】図6は収容空間内7に収容される構成部を
示すブロック図である。図示のように、収容空間7内部
には、アンテナ装置を構成する各部がユニット化され、
取付板30に取り付けられている。取付板30の上部に
は、平面アンテナ31が設けられる。この平面アンテナ
31は、樹脂製のレドーム4を介して電波を送受信す
る。
【0032】取付板30の下部には、電源部32と、送
受信部33が固定される。送受信部33は、IF部33
a、ベースバンド部33b、RF部33cで構成されて
いる。電源部32は、これら送受信部33の各部に動作
用の電源Vを供給する。
【0033】図5に示すように、電源部32は、取付板
30下面のプリント基板34a上に設けられ、この電源
部32は、電源ケース32a内に収容される。また、送
受信部33は、取付板30下面のプリント基板34bに
搭載された電子部品で構成される。
【0034】収容空間7内において、特に上記電源部3
2が発熱する。この電源部32については、以下の放熱
構造を有する。電源部32の電源ケース32aは、平面
で見て図2中点線で示す箇所に略直方体形状で設けられ
ている。収容空間7における底面7b上には、電源ケー
ス32aの底面32bに対向して熱伝導性部材35が配
置されている。
【0035】この熱伝導性部材35は、熱伝導特性が良
好な板状のバネ部材からなり、図2に示す如く、電源ケ
ース32aの底面32bの形状に合わせて長さ方向に伸
びる形で設けられている。図5に示すように、熱伝導性
部材35は、下部筐体3の底面7bにネジ37で固定さ
れる基部35aと、基部35aに対し電源部32の電源
ケース32aの底面32b方向(収容空間7の開口部に
向く方向)に湾曲された接触部35bからなる。接触部
35bは、バネ性を維持するために図2の如く、複数本
の櫛形状に形成されている。
【0036】また、下部筐体3の底面7bには、送受信
部33内でLSIなど発熱する部品33dの配置位置に
対応して、収容空間7の開口方向にバネ性を有する熱伝
導性部材36が必要数設けられる。この部品33dで発
生する熱はこの熱伝導性部材36を介して下部筐体3に
熱伝導される。熱伝導性部材36も、熱伝導性部材35
同様にネジ37で固定される基部36aと、基部36a
に対し湾曲された接触部36bからなる。
【0037】図7は、下部筐体3の底面図である。下部
筐体3の底面には、図示の如く放熱フィン3aが突出形
成されている。図示の放熱フィン3aは、下部筐体3の
縦、横方向にそれぞれ直交する直線状の溝部3bの形成
によって下部筐体3と一体で底面から突出する如くマト
リクス状に形成されてなる。なお、図示のように、放熱
フィン3aの収容空間7側の底面7bから放熱フィン3
aの突出形状に沿って所定の肉厚を維持しながら余分な
肉厚を取り去る構成としても良い。
【0038】この放熱フィン3aによって、電源部32
で発生した熱は、電源ケース32aの底面32bから熱
伝導性部材35を介して下部筐体7に伝導し、放熱フィ
ン3aによって外部に放熱することができる。放熱フィ
ン3aは、直交する溝部3bにより突出形成されている
ので、放熱効果が高められている。即ち、下部筐体7の
側部方向で見て直交するX,Yのいずれの方向の空気流
も溝部3b部分を通過可能であるため、より多くの個数
の放熱フィン3aに空気流が当たり放熱効果を高めるこ
とができる。
【0039】以上説明した構造によれば、下部筐体3に
取付板30を取り付ける1回の作業で、全ての構成部を
収容部7に収容することができるようになる。また、取
付板30に取り付けられた構成部を保守、点検等する際
には、レドーム4を取り外し、取付板30を取り外すの
みで容易に行えるようになる。
【0040】また、平面アンテナ31の導波管インター
フェース31rとRF部33cの導波管インターフェー
ス33rが、取付板30の導波管状の貫通穴30rを通
して接続される。これにより、従来必要であった同軸ケ
ーブル、コネクタや接続用導波管が不要になるため、小
型(薄形状)になる他、部品数の削減、組立の容易性か
ら低コスト化が図れる。
【0041】また、熱伝導性部材35は、取付板30の
取付方向(上下方向)に対するバネ性を有するため、筐
体3に取付板30を取り付けた際、電源部32の電源ケ
ース32a底面32bに対して良好に接触することがで
き、安定した放熱が行えるようになる。加えて、下部筐
体3の収容空間7の深さ、電源部32の電源ケース32
aの高さ等の製造寸法や、取付板30に対する電源部3
2aの取付公差、壁6に対する取付板30の取付状態等
に変化があっても、常に熱伝導性部材35が電源部32
の電源ケース32aに接触して放熱効果を得ることがで
きるようになる。
【0042】上記構成のアンテナ装置1は、底面に設け
られた取付ネジ穴40を介して支柱等に設置される。図
7に示すように、下部筐体3底面には、下部筐体3の縁
部の放熱フィン3aに所定ピッチで等間隔に取付ネジ穴
40が形成されている。図示の例では、下部筐体3の幅
及び長さの中心を通る仮想線X,Yそれぞれに対して所
定距離離れた対象位置に取付ネジ穴40が配置される。
【0043】図8は、アンテナ装置1の設置例を示す斜
視図である。図示の例は、設置箇所の取付具としてポー
ル42を用いた例である。ポール42には、ブラケット
43が取り付けられる。このブラケット43は、取付板
44と、取付板44に軸支され回動自在な1対の支柱4
5で構成される。取付板44は、ポール42を両側から
挟みボルトとナットで固定される1対の板体である。支
柱45は、ボルト46で取付板44に取り付けられ、こ
のネジ46部分を中心として回動自在である。
【0044】一対の支柱45は、それぞれ下部筐体3の
外形(幅、あるいは長さ)に対応した長さを有し、下部
筐体3底面に設けられた一対の取付ネジ穴40に取付ネ
ジ48を介して取り付け、固定される。取付板44に
は、ボルト46を中心とする回動方向に沿って円弧形状
の規制溝44aが形成されており、この規制溝44a部
分には、取付板44と支柱45間にボルト47aとナッ
ト47bが設けられ、ボルト47の締め付けで固定用支
柱45、即ちアンテナ装置1の回動位置を任意の角度位
置で保持可能である。
【0045】これにより、アンテナ装置1は、内部収容
した平面アンテナ31の指向性を別のアンテナ装置1に
対向するよう角度を容易に調整可能である。また、放熱
フィン3aが取付板44に取り付けられる構成であるた
め、発生した熱を取付板44に伝導させて、より放熱効
果を高めることができるようになる。
【0046】上記構成のアンテナ装置1は、下部筐体3
の側部に1カ所のみ接続穴50(図1,2参照)が開口
されている。この開口穴50を介して電源ライン、及び
データラインを接続することができる。データライン
は、直接パーソナルコンピュータ(PC)等に接続する
ことができ、簡単な構成でデータを無線送受できるよう
になる。
【0047】アンテナ装置1は、無線の送受信に必要な
アンテナ31、送受信部33、及び電源部32が単一の
筐体2に収容されたものであり、小型軽量化できるため
設置を容易に行え、FWA等によるデータ送受システム
を短期間に低コストで構築できるようになる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、入出力されるデータの
無線送受に必要な各構成部が全て収容空間に収容された
構成であり、小型軽量で設置が容易なアンテナ装置を実
現できる。収容空間内部の発熱は、下部筐体に設けられ
た放熱フィンによって放熱でき、安定した無線送受を可
能にする。下部筐体に一体化されたこの放熱フィンをマ
トリクス状に突出形成することにより、空気流の方向に
影響を受けず、より放熱効果を高めることができる。
【0049】また、収容空間に収容されるアンテナ、送
受信回路、電源部等の各構成部を全て取付板に取り付け
ることにより、取付板の着脱で容易に保守点検を行える
ようになる。また、下部筐体の底面には、取付板に取り
付けられた電源部の電源ケースにバネ性を有して接触す
る熱伝導部材を設けることにより、電源部で発生した熱
を直接下部筐体に熱伝導させ放熱フィンから放熱でき放
熱性を向上できるようになる。また、下部筐体の底面に
は、取付板に取り付けられた送受信部内でLSIなど発
熱する部品の配置位置に対応してバネ性を有して接触す
る熱伝導部材を設けることにより、この部品で発生した
熱を直接下部筐体に熱伝導させ放熱フィンから放熱でき
放熱性を向上できるようになる。
【0050】また、下部筐体側の弾性部材に対し、レド
ーム側の係合突起に形成されたテーパー面が斜めに接触
して防水する構成により、弾性部材を押し潰して防水す
る構造に比してより防水性能を高めることができる。さ
らに、レドームは、平面アンテナによる無線送受のため
に撓みやすい樹脂等の材質からなるが、このレドームの
係合突起には外周面にテーパー面を形成することによ
り、下部筐体の周溝部分に対する装着を容易に行うこと
ができるようになる。さらに、レドームと、下部筐体が
それぞれ成型品など、別加工されて成る場合に生じる寸
法誤差に対して、本発明の構造は、従来の如く弾性部材
を上下方向から押圧するのではなく、斜めに押圧するた
め、高い防水効果を得ることができる。
【0051】また、下部筐体を平面4角形状で形成した
場合、周溝の4つの角部にスペースを作り、レドームを
固定する箇所を確保したので、筐体2外縁部分でレドー
ムの固定部分だけが不要に突出することがなく、平面4
角形状の筐体を構成でき、製造、取り扱いが容易とな
り、且つ設置の際、取付方向が90度任意に設定するこ
とができる。また、放熱フィン部分にアンテナ装置設置
用のネジ穴を形成し、取付具を固定可能に構成すること
により、放熱フィンの熱を取付具に放熱することができ
るようになり、より放熱効果を高めることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ装置の実施の形態を示す全体
斜視図。
【図2】アンテナ装置を構成する下部筐体の平面図。
【図3】筐体の一部裁断側断面図。
【図4】下部筐体とレドームの装着状態を説明するため
の図。
【図5】収容空間内に収容される各構成部を示す側断面
図。
【図6】アンテナ装置を構成する電気的構成を示すブロ
ック図。
【図7】アンテナ装置の底面図。
【図8】アンテナ装置の設置状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…アンテナ装置、2…筐体、2A…角部、3…下部筐
体、3a…放熱フィン、3b…溝部、4…レドーム、4
b…装着部、6…壁、7…収容空間、7b…底面、8…
位置決め用突起、8a…内周面、9…周溝、9d…角
部、10…穴、11…弾性部材、12…取付穴、14…
係合突起、14a…外周面、14b…内周面、14d…
角部、15a…ネジ穴、15…受け具、16…テーパー
面、17…テーパー面、30…取付板、31…平面アン
テナ、32…電源部、32a…電源ケース、33…送受
信部、33a…IF部、33b…ベースバンド部、33
c…RF部、34a,34b…プリント基板、35,3
6…熱伝導性部材、37…ネジ、40…取付ネジ穴、4
2…ポール、43…ブラケット、44…取付板、50…
接続コネクタまたはケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比田井 孝 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA01 CA02 DA02 HA05 5J046 AA15 RA11 5J047 AA15 BB11 5K011 AA03 AA06 AA13 AA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者無線アクセスなどFWA(Fix
    ed Wireless Access)に使用される
    送受信部を含むアンテナ装置であって、 導波管状の貫通穴(30b)を有する取付板(30)
    と、 前記取付板の貫通穴(30r)の位置で該取付板側に導
    波管インターフェース(31r)を有する平面アンテナ
    (31)と、 アンテナ装置に入力される信号を無線電波に変換し及び
    逆変換して送受信する送受信部(33)と、 前記送受信部の一部であるRF部(33c)には、前記
    取付板の貫通穴の位置で前記平面アンテナからは裏側の
    取付板側に導波管インターフェース(33r)を有し、 前記送受信部の動作用の電源を供給する電源部(32)
    と、 前記各構成部を収容する収容空間(7)を備えた下部筐
    体(3)と、 前記下部筐体に対して着脱自在であり、前記平面アンテ
    ナによる無線電波の送受信を可能な材質からなるレドー
    ム(4)と、 前記下部筐体の底面に一体的に設けられ、前記収容空間
    内の前記各構成部で発生する熱を放熱する放熱フィン
    (3a)と、を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィン(3a)は、前記下部筐体
    (3)の底面に直交する溝(3b)により、マトリクス
    状に突出配列された請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 前記下部筐体(3)の前記収容空間
    (7)は4辺に立設された壁(6)により形成され、 前記収容空間を覆う如く該壁の上端面に着脱自在な取付
    板(30)を備え、 該取付板に前記各構成部(31,32,33)が取り付
    けられ、接続コネクタまたはケーブル(50)を除く該
    各構成部は、前記取付板と一体的に前記収容空間に対し
    収容、及び取り出し可能な請求項1,2のいずれかに記
    載のアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記収容空間(7)の底面(7b)に
    は、前記電源部(32)の電源ケース(32a)に配置
    位置に対応して、前記収容空間の開口方向にバネ性を有
    する熱伝導部材(35)が設けられ、 前記電源部で発生する熱を前記下部筐体(3)に熱伝導
    させる請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記収容空間(7)の底面(7b)に
    は、前記送受信部(33)内でLSIなど発熱する部品
    (33d)の配置位置に対応して、前記収容空間の開口
    方向にバネ性を有する熱伝導性部材(36)が必要数設
    けられ、 前記発熱部品で発生する熱を前記下部筐体(3)に熱伝
    導させる請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記下部筐体(3)には、壁の外周面
    (6a)全周に接する防水用の環状の弾性部材(11)
    を備え、 前記レドーム(4)には、前記溝に嵌合する係合突起
    (14)を備え、 該係合突起の内周面(14b)には、前記弾性部材に対
    し所定の角度を有して接触し前記収容空間(7)を防水
    するテーパー面(17)が形成された請求項1〜5のい
    ずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記下部筐体(3)には、前記下部筐体
    (3)の外周縁に沿って位置決め用突起(8)が突出形
    成され、該位置決め用突起と前記壁(6)により周溝
    (9)が形成され、 前記レドーム(4)の係合突起(14)の外周面(14
    a)には、前記位置決め用突起(8)の内周面(8a)
    に係合させるための所定の角度を有するテーパー面(1
    6)が形成された請求項1〜6のいずれかに記載のアン
    テナ装置。
  8. 【請求項8】 前記下部筐体(3)及びレドーム(4)
    は、平面4角形状に形成され、 前記周溝(9)は、4つの角部(9d)がそれぞれ、前
    記位置決め用突起(8)の曲率に対し、前記壁(6)の
    曲率が大きく形成され所定のスペースを有し、該角部に
    前記レドームを固定するための穴(10)が形成された
    請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 【請求項9】 前記放熱フィン(3a)には、装置の設
    置箇所における取付具(42)を取り付け、該取付具に
    前記熱を放熱するための取付ネジ穴(40)が形成され
    た請求項1〜8のいずれかに記載のアンテナ装置。
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