JP2003158030A - 積層電子部品の製法 - Google Patents

積層電子部品の製法

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JP2003158030A
JP2003158030A JP2001355327A JP2001355327A JP2003158030A JP 2003158030 A JP2003158030 A JP 2003158030A JP 2001355327 A JP2001355327 A JP 2001355327A JP 2001355327 A JP2001355327 A JP 2001355327A JP 2003158030 A JP2003158030 A JP 2003158030A
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Kenji Murakami
健二 村上
Atsushi Otsuka
淳 大塚
Manabu Sato
学 佐藤
Mikiyoshi Okochi
幹義 大河内
Akihiko Kojima
昭彦 小島
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ビアホールの形成時の孔あけ滓の除去を容易
にする。また、キャリアテープの剥離時に薄層シートの
ビア近傍部分の破れが生じにくい手法を提供する。 【解決手段】 第1のベース部となるシート1にキャ
リアテープ11が付着し、別のシート5と内部電極6と
を所定数交互に積層して前記第1のベース部とは反対側
の積層部シート面にキャリアテープ11が付着し又は付
着しない積層部7を形成する工程と、前記積層部7を
貫通する又は貫通しないビアホール4を前記キャリアテ
ープ11が付着した面から穿孔して反対側のシート面に
向かって貫通又は非貫通形態で形成する工程と、前記
ビアホール4中に導電物を充填してビア電極13を形成
する工程と、シート1とは反対側に第2のベース部と
なるシート14を圧着して、所定数のシートと所定数の
内部電極とを交互に積層してなる積層体12を作製する
工程と、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層電子部品の
製造方法に関し、例えば積層コンデンサ、積層インダク
タ、積層コンデンサ内蔵基板、積層モジュール基板、等
の積層電子部品に好適な製造方法に関する。特には、積
層セラミックコンデンサ、積層セラミックインダクタ、
積層セラミックコンデンサ内蔵基板、積層セラミックモ
ジュール基板、等の積層セラミック電子部品に好適な製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば積層セラミックコンデンサ
など、セラミック層で隔てられた内部電極同士をそのセ
ラミック層を貫通するビア電極にて接続した積層セラミ
ック電子部品を製造するには、ベース部となるセラミッ
クグリーンシート上に所定数のセラミックグリーンシー
トと所定数の内部電極を交互に順次圧着していくととも
に、内部電極を2系統で接続するビア電極を形成して積
層セラミックグリーン体を作製し、この積層セラミック
グリーン体を焼成して積層セラミック電子部品としてい
る。
【0003】そこで、セラミックグリーンシートは、通
常、キャリアテープ(バックテープ)と称される樹脂製
のフィルム上に形成される。言い換えれば、セラミック
グリーンシートにはキャリアテープが付着しており、そ
のキャリアテープを介してセラミックグリーンシートが
工程間で搬送され、取り回されることとなる。そして、
セラミックグリーンシートからキャリアテープが剥がさ
れて、その剥がされたシート面に別のセラミックグリー
ンシートがさらに積層される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのようなセラミック
グリーンシートの積層後、ビア電極のためのビアホール
を形成する場合は、積層部の、キャリアテープを剥離し
た状態のシート面から反対側のシート面に向かってレー
ザー光や所定のパンチ手段、あるいはドリル手段等によ
り形成されている。ここで、主にレーザー孔あけ装置を
用いる場合、一般にレーザー光による穿孔では孔あけ対
象部がレーザー光により蒸発して孔が形成されるが、セ
ラミックグリーンシートの場合は、セラミック粒子の溶
融温度(蒸発温度)が高いために、セラミック粒子より
もそれをつないでいるバインダ成分の方が比較的早期に
レーザー光で蒸発する傾向がある。
【0005】その結果バインダによる結合機能が失われ
たセラミック粒子の少なくとも一部は、蒸発するより先
に飛散して孔あけ滓(塵)となり、その孔あけ滓がビア
ホールの穿孔入口側の開口部近傍の露出シート面に、ま
た、ビアホールが貫通した場合には穿孔出口側の開口部
近傍の露出シート面に、例えば環状に付着する場合があ
る。その孔あけ滓がセラミックグリーンシートに付着し
たままで後工程を継続することは好ましくないため、別
途セラミックグリーンシートを清浄化する清掃工程が必
要となる。そのために工程数が増え、また生産効率を低
下させる原因となる。この問題は、シート積層後に一括
してビアホールを形成する場合に限らず、積層前の個々
のセラミックグリーンシートにビアホールを形成して、
その後積層する場合(ビア電極の形成は積層前又は後)
においても生じ得る。
【0006】一方、セラミックグリーンシートからキャ
リアテープが剥がされた後、ビアホールに充填されてい
る導電物(ビア電極を構成する)は、セラミックグリー
ンシート積層体の表面からキャリアテープの厚さほど突
き出すかたちとなる。ここで、用いられるセラミックグ
リーンシートが、例えば25μm以下の薄いシートであ
る場合、薄層シートであるセラミックグリーンシートか
らキャリアテープが剥がされる際に、上記突き出し部が
障害となり、そのビア導体周囲のシート部分(ビアホー
ルの開口周縁部分)に破れが生じやすくなる。そうする
と、セラミックグリーンシートを介して対向する配線パ
ターン層の接触(ショート)や強度低下等を招いて好ま
しくない。
【0007】今日、例えば積層セラミックコンデンサに
求められる高容量化・小型化(薄型化)を実現するため
には、高容量化のためにセラミックグリーンシートの積
層数は多くなり、薄型化のために積層シートは薄くする
必要がある。薄層シートが例えば5〜10μm、キャリ
アテープが例えば40μmといった状況(キャリアテー
プより薄層シート(セラミックグリーンシート)の方が
はるかに薄くなる状況)が普通に生じうる。もともとセ
ラミックグリーンシートは焼成前の水分を含む柔らかい
状態(いわば粘土の薄膜板のようなもの)であるため、
付着しやすい上に引張り強度は低い。それに加えて、セ
ラミックグリーンシートが薄くなるほど、シートの引張
り強度や剛性は低下し、上述の薄層シートのビア導体周
辺部が、キャリアテープの剥離時に破れやすくなる。こ
れを防ぐためには、キャリアテープの剥離をゆっくり慎
重に行う必要があり、これが製造効率の低下を招きやす
く、ひいては製造のコストダウンを図る上での障害とな
る。
【0008】この発明の課題は、広く製造工程でキャリ
アテープが使用される積層電子部品、例えば高容量化・
薄型化が求められる積層セラミックコンデンサ等のセラ
ミック積層電子部品の製造において、ビアホール形成時
の孔あけ滓の除去を容易にすることにある。また別の課
題は、セラミックグリーンシート等の多層化及び薄型化
に拘わらず、キャリアテープの剥離時に薄層シートのビ
ア近傍部分の破れが生じにくい手法を提供することにあ
る。
【0009】なお、樹脂シートと内部電極とを交互に、
例えば接着剤で固めて複数積層する積層樹脂電子部品
(いわゆる樹脂パッケージ)においても、コンデンサ層
を形成する際に積層シートの薄肉化が求められ、樹脂シ
ートの破れが生じやすいので、この発明の課題及び適用
範囲は、積層セラミック部品に限らず積層樹脂部品など
のセラミック以外の積層電子部品の製造方法も包含す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】この発明
は、所定数の絶縁層となるシートと所定数の内部電極と
を交互に積層した積層部と、所定の内部電極間を接続す
るためのビア電極と、を少なくとも有する積層体からな
る積層電子部品の製造方法であって、シートと内部電極
とを所定数交互に積層するとともにその積層方向の一方
又は双方のシート面にキャリアテープが付着した状態の
積層部を形成する工程と、前記積層部を貫通する又は貫
通しないビアホールを前記キャリアテープが付着した状
態のシート面から穿孔して反対側のシート面に向かって
貫通又は非貫通形態で形成する工程と、前記ビアホール
中に導電物を充填してビア電極を形成する工程と、を含
むことを特徴とする。
【0011】この発明はより具体的には、所定数の絶縁
層となるシートと所定数の内部電極とを交互に積層した
積層部と、その積層部を支持するベース部と、所定の内
部電極間を接続するためのビア電極と、を少なくとも有
する積層体からなる積層電子部品の製造方法であって、
図1に例示する〜の工程を含む。すなわち、 第1のベース部となるシート1の一方のシート面にキ
ャリアテープ11が付着し、他方のシート面上に、別の
シート5と内部電極6とを所定数交互に積層して前記第
1のベース部とは反対側の積層部シート面にキャリアテ
ープ11が付着し又は付着しない積層部7を形成する工
程と、 前記積層部7を貫通する又は貫通しないビアホール4
を前記キャリアテープ11が付着した状態のシート面か
ら穿孔して反対側のシート面に向かって貫通又は非貫通
形態で形成する工程と、 前記ビアホール4中に導電物を充填してビア電極13
を形成する工程と、 前記積層部の前記第1のベース部となるシート1とは
反対側に第2のベース部となるシート14を圧着して、
最終的に必要とする所定数のシートと所定数の内部電極
とを交互に積層してなる積層体12を作製する工程と、
を含むことを特徴とする。
【0012】セラミック製の積層電子部品の製造に関し
て、この発明は、所定数の絶縁層となるセラミックグリ
ーンシートと所定数の内部電極とを交互に積層した積層
部と、その積層部を支持するベース部と、所定の内部電
極間を接続するためのビア電極と、を少なくとも有する
積層体からなるセラミック製の積層電子部品の製造方法
であって、図1に例示されるように、次の〜の工程
を含む。すなわち、 第1のベース部となるセラミックグリーンシート1の
一方のシート面にキャリアテープ11が付着し、他方の
シート面上に、別のセラミックグリーンシート5と内部
電極6とを所定数交互に積層して前記第1のベース部と
は反対側の積層部シート面にキャリアテープ11が付着
し又は付着しない積層部7を形成する工程と、 前記積層部7を貫通する又は貫通しないビアホール4
を前記キャリアテープ11が付着した状態のシート面か
ら穿孔して反対側のシート面に向かって貫通又は非貫通
形態で形成する工程と、 前記ビアホール4中に導電物を充填してビア電極13
を形成する工程と、 前記積層部7の前記第1のベース部となるセラミック
グリーンシート1とは反対側に第2のベース部となるセ
ラミックグリーンシート14を圧着して、最終的に必要
とする所定数のセラミックグリーンシートと所定数の内
部電極とを交互に積層してなる積層体12を作製する工
程と、を含むことを特徴とする。
【0013】また、積層状態ではなく、単独のシート
(代表的にはセラミックグリーンシート、以下単にシー
トともいう)でもこの発明は適用できる。すなわち、上
述のように、所定数の絶縁層となるシートと所定数の内
部電極とを交互に積層した積層部と、所定の内部電極間
を接続するためのビア電極と、を少なくとも有する積層
体からなる積層電子部品の製造方法であって、前記シー
トの一方のシート面にキャリアテープが付着した状態の
シートの、そのキャリアテープから穿孔して反対側のシ
ート面に貫通するビアホールを形成する工程と、前記ビ
アホール中に導電物を充填してビア電極を形成した所定
数のシートと所定数の内部電極を交互に積層するか、又
は前記ビアホールを形成した所定数のシートと所定数の
内部電極を交互に積層した後にその積層方向に連通する
ビアホール中に導電物を充填して共通のビア電極を形成
する工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】上記のようにレーザー等で穿孔する際に、
前記キャリアテープを付着させたままの状態で、そのキ
ャリアテープを貫通して内部にビアホールが形成され
る。言い換えれば、キャリアテープ上にビアホールの穿
孔入口側が開口する。従って、レーザー光等で積層部又
は単一のシートに穿孔していく過程で、例えばセラミッ
ク粒子を結合しているバインダがレーザー光等で蒸発し
て、結合力を失ったセラミック粒子等が孔あけ滓として
ビアホールの穿孔入口側開口から開口近傍に排出されて
も、その開口近傍はキャリアテープで被われているた
め、ビアホールの孔あけ滓はキャリアテープ上で受ける
ことができ、そこにためることが可能である。
【0015】よって、ビアホール形成工程の後の適宜の
時期にそのキャリアテープを積層部又は単一のシートか
ら剥離すれば、その上に貯まった孔あけ滓を簡単に除去
することができる。キャリアテープはシートの搬送等の
ために工程上必要であり、またキャリアテープは必ず剥
離するものであるから、このキャリアテープを利用して
ビアホールの孔あけ滓を除去することにより、専用の高
価な清浄装置を要さずして、効果的な孔あけ滓の除去が
可能となる。
【0016】なお、キャリアテープは樹脂製のものが一
般的であり、セラミックグリーンシートのシート面(露
出面)に比べると、ビアホールを穿孔するレーザー光を
反射しやすい状況にある。そこでキャリアテープにレー
ザー光を吸収しやすい、言い換えればレーザー光の反射
を抑制するレーザー光吸収剤を含有しておけば、レーザ
ー光の反射が抑制されて、キャリアテープを付着させた
ままでキャリアテープ上からビアホールを穿孔する際
の、レーザー光のエネルギーの拡散を防いで、ビアホー
ルを穿孔するレーザー光のエネルギー効率を高めること
ができる。レーザー光吸収剤としては、レーザー光の吸
収に効果があるすべてのものを使用することができる
が、一例をあげれば、例えばカーボン粒子等のカーボン
成分をキャリアテープに含ませることができ、キャリア
テープを樹脂で成形する際に、そのカーボン粉末等を樹
脂中に練り込む等して含有することが可能である。ある
いは、キャリアテープの少なくともレーザー光が入射す
る側のテープ面に、レーザー光吸収剤を塗布しておいて
もよい。さらには、キャリアテープを2層等の複合構造
にし、そのうちのレーザー光が入射する側のテープ層を
レーザー光吸収層(反射抑制層)とすることもできる。
【0017】また、好適な態様として、上記キャリアテ
ープの側を穿孔入口側として、積層部7(図1)を貫通
するビアホール4を形成し、これに導電物を充填してビ
ア電極13を形成し、さらに第2のベース部となるシー
ト14でその貫通するビア電極13の一方の側の蓋をす
るようにすれば、積層部を形成する一般に薄い薄層シー
トにビア導体が充填された状態で、薄層シート5からキ
ャリアテープを剥離しなければならない状況を回避でき
る。そして、ビア導体充填後にキャリアテープを剥離す
るとすれば、それは充分な厚さを有する第1又は第2の
シート部において剥がされるから、キャリアテープの剥
離に対する強度・剛性が大きく、キャリアテープの剥離
時におけるシートの破れ(欠け等も含め)を解消ないし
抑制することができる。このことが例えば積層コンデン
サ等の積層電子部品の品質を高めることにつながる。
【0018】なお、前記ビア電極上に、金属バンプ又は
金属バンプのためのパッドを形成して、この積層電子部
品が実装される機器側との電気的な接続を図るようにす
ることにより、構造的には従来の積層電子部品と同様の
ものとすることができ、汎用性も保たれる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の
積層電子部品の製造方法として、既にその概念を説明し
たが、図2以降を参照しつつ、より具体的に、例えば積
層セラミックコンデンサのための製造方法の実施例を示
す。
【0020】図2において、例えばチタン酸バリウム等
のセラミック原料粉末を主成分とし、これに有機バイン
ダー等の必要な添加剤を加えて混練することによりセラ
ミックスラリーを作製する。次にそのセラッミクスラリ
ーを、樹脂フィルム等からなるキャリアテープ(バック
テープ)11上に、公知のドクターブレード法等により
塗布し、これを乾燥させることにより、セラミックグリ
ーンシート1を作製する。
【0021】このセラミックグリーンシート1は、別の
電極ラミネート(積層)用の複数のセラミックグリーン
シートを積層しやすくする第1のベース部となるもの
で、このセラミックグリーンシート1の厚さt1は、積
層用のセラミックグリーンシートの厚さt3(図3参
照)より大きくされ(例えば2〜5倍程度の厚み)、ベ
ース部として一定の強度・剛性が確保される。
【0022】また、図3の(1)に示すように、積層用
のセラミックグリーンシート5(薄層シート)を用意す
る。これは上述と同様のキャリアテープ(キャリアフィ
ルム)11に、上述と同様なセラミックスラリーを、ベ
ース用のシートより薄く塗布後に乾燥して、薄い(厚さ
t3の)積層用のセラミックグリーンシート5とする。
【0023】さらに図3の(2)に示すように、セラミ
ックグリーンシート5のキャリアテープ11とは反対側
のシート面に、例えば銀、銀パラジウム、パラジウム、
ニッケル等の金属粉末を含有して所定の流動性を有する
粘度に調整された電極ペーストを、例えばスクリーン印
刷により所定のパターンで塗布することにより所定パタ
ーンの内部電極6を形成する。
【0024】そして、(3)のように、同様にして順
次、積層用のセラミックグリーンシート5を作成すると
ともに、内部電極6を所定のパターンでセラミックグリ
ーンシート5上に印刷する。なお、内部電極6の形成パ
ターンとしては、後述のビア電極の第1のグループに接
する第1のパターンと、後述のビア電極の第2のグルー
プに接する第2のパターンとを含み、ビア電極の2グル
ープの一方が正極用で他方が負極用となる。
【0025】そして、図4のように、キャリアテープ1
1とは反対側のシート面にそれぞれ内部電極6が形成さ
れた積層用のセラミックグリーンシート5を、第1のベ
ース部となるセラミックグリーンシート1上に例えば
〜のように複数枚積層する。より詳しくは、第1のベ
ース部となるセラミックグリーンシート1のキャリアテ
ープ11とは反対側のシート面に、積層用のセラミック
グリーンシート5の片面に形成された内部電極6が対面
するように、セラミックグリーンシート5を圧着する
()。次にその圧着されたセラミックグリーンシート
5の、キャリアテープ11を剥がした露出面に次のセラ
ミックグリーンシート5を、自身の片面に形成された内
部電極6が対面するようにして圧着する()。
【0026】以下同様にして、〜のセラミックグリ
ーンシート5を、キャリアテープ11を順次剥がしつ
つ、各内部電極6を交互に挟み込んでラミネートするよ
うに順次圧着していき、所定厚さの積層部7を形成す
る。
【0027】さらに、図5に示すように、その積層部7
を貫通するビアホール4を形成する。具体的には、レー
ザー加工機等のレーザー光を利用してビアホール4を形
成するのであるが、その穿孔工程は、積層部7の第1の
ベースシート1とは反対の端部シート面にキャリアテー
プ11が付着した状態で、そのキャリアテープ11を穿
孔開始端(穿孔入口側)として実施される。つまり、レ
ーザー光がキャリアテープ11に投光されて、まずその
テープ11に孔があけられ、その後積層部7のセラミッ
クグリーンシート5のセラミック部分へと穿孔が進んで
積層部7を貫通し、最終的には、上記キャリアテープ1
1とは反対側の第1のベースシート1及びそれに付着し
ているキャリアテープ11を貫通して穿孔が完了する。
【0028】なお、少なくとも上記レーザー光の穿孔の
開始側となるキャリアテープ11には、例えばカーボン
等のレーザー光吸収剤を含ませておくことができ、それ
により穿孔入口側のおけるレーザー光の反射が抑制され
て、穿孔のエネルギー効率が高まる。
【0029】上述とは反対向きに、ビアホール4は、第
1のベースシート1側のキャリアテープ11から穿孔さ
れて積層部7を貫通し、反対側のセラミックグリーンシ
ート5のキャリアテープ11に開口するか、又はキャリ
アテープ11が剥離されたシート露出面に開口するよう
に形成することもできる。
【0030】いずれにしても、レーザー光Lによるビア
ホール4の形成において、レーザー光のエネルギーによ
りセラミックグリーンシートのバインダが蒸発(昇華)
すると、蒸発していないセラミック粒子が接着力を失っ
て、ビアホールの穿孔入口側の開口から孔あけ滓として
排出される場合がある。図11及び図12はそのイメー
ジ図である。その孔あけ滓60はビアホール4の穿孔入
口側の開口4aから外に出て、開口4aの周囲に環状に
たまる場合があるが、そこはキャリアテープ11上であ
り、適宜の時期にこのキャリアテープ11を剥離すれ
ば、その孔あけ滓もキャリアテープ11と共に積層部7
から簡単に除去することができる。
【0031】そして、上記のように形成されたビアホー
ル4には、図6に示すように、所定の導電物が充填され
ることにより、ビア電極13が形成される。例えば銀、
銀パラジウム、パラジウム、ニッケル等の金属粉末を含
有して所定の流動性を有する粘度に調整された導電性ペ
ーストを、例えば穴埋め印刷によりビアホール4に充填
することにより、第1のベースシート1及び積層部7
(薄層シート5の群)を貫通する複数本のビア電極13
が形成される。
【0032】さらに、これらのビア電極13の一方の端
を塞いで絶縁する(蓋をする)ために、図7に示すよう
な、第2のベース部としてのセラミックグリーンシート
14(以下、第2のベースシートとも称する)を用意す
る。これはキャリアテープ(キャリアフィルム)11
に、前述と同様のセラミックスラリーを厚く塗布した後
に乾燥して、第1のベースシート1と同程度の厚さを有
するセラミックグリーンシート14としたものである。
【0033】そして、図8に示すように、上記第2のベ
ースシート14を上述の積層部7に対しさらに積層す
る。より詳しくは、第2のベースシート14の、キャリ
アテープ11とは反対側のシート面を、積層部7の第1
のベースシート1とは反対側の端部シート面に密着する
ように加圧する。このとき、積層部7の当該シート面か
らはキャリアテープ11が予め剥離されている。この第
2のベースシート14と、予め積層されている積層部7
との合体によって、一つの積層体(積層グリーン体)1
2となる。
【0034】このような積層体(積層グリーン体)12
において、第1のベースシート1側及び第2のベースシ
ート14側の各キャリアテープ11は、適宜の段階で剥
がされるが、この場合のキャリアテープ11の剥離は、
ビア電極13が形成された後の薄層シート5のシート面
では生じない。そして、第1のベース部1のシート面か
らキャリアテープ11が剥がされるとしても、その第1
のベース部1は薄層シート5に比べて剥離に対する強度
・剛性が大きいため、キャリアテープ11の剥離によっ
ても、ビア導体(ビア電極13)近傍のシート部分がキ
ャリアテープ11側に持っていかれることが防止又は抑
制され、少なくとも薄層シート5の欠けの心配は解消さ
れる。
【0035】なお、第1のベース部1及び薄層シート5
の積層における圧着面に、内部電極が形成されるように
してもよい。その場合は、該当するシート面に銀、銀パ
ラジウム、パラジウム、ニッケル等の金属粉末を含有し
て所定の流動性を有する粘度に調整された電極ペースト
(導電ペースト)を、例えばスクリーン印刷等の適宜の
塗布ないし付着手段により所定のパターンで塗布ないし
付着させることにより、内部電極を形成することもでき
る。その後積層することにより、内部電極が1層分増え
る。そのためコンデンサの容量増大に寄与するが、一方
のシート面と他方の内部電極(シート面から盛り上がっ
て形成される)との隙間を消滅させるに充分な加圧力が
必要となり、また圧着性を高めるために圧着面に事前処
理等する場合もあって、工程コストや最終製品の反り解
消等の点では必ずしも有利とは言えないから、上記第1
のベース部1及び薄層シート5の圧着面は、内部電極が
存在しないシート面とすることが可能である。
【0036】さらに図9に示すように、第1のベース部
1側のキャリアテープ11を剥がして、ビア電極13を
第1のベース部(セラミックグリーンシート)1側に露
出させ、この露出するビア電極13に対し、後の金属バ
ンプの形成のための実装パッド31を、所定の導電ペー
スト、例えば前述のビア電極や内部電極と同様な導電ペ
ーストを用いてスクリーン印刷等により印刷する。
【0037】このような積層体(積層グリーン体)12
を必要に応じて所定のグリーンチップの形状に切断した
後、これを所定の温度と雰囲気中で脱脂・焼成し、積層
セラミックコンデンサの積層焼成体40(図10)を作
製する。また焼成後には、その積層焼成体40のパッド
31上に、必要な金属バンプ32、例えばハンダバンプ
を形成し、積層セラミックコンデンサチップ(部品)と
する。なお、説明を簡単にするために、図10の積層焼
成体40は図9の積層グリーン体15をそのまま焼成し
た形態で描いてある。
【0038】以上の説明では、ビアホール4を、キャリ
アテープ11が付着した側から反対側に貫通するように
形成する場合を例示したが、図13に示すように、貫通
しないめくら穴状(行き止まり穴の形態)のビアホール
4を、キャリアテープ111を残した状態で、そのキャ
リアテープ11を穿孔入口として形成することができ
る。概念的に言えば、図13において、第1のベース
部となるシート1上に、シート5と内部電極6とを所定
数交互に積層して積層部7を形成する工程と、 積層部7上に第2のベース部となるシート14を圧着
して、最終的に必要とする所定数のシートと所定数の内
部電極とを交互に積層してなる積層体12を作製する工
程と、 積層体12に対して、前記第1又は第2のベース部1
又は14から前記積層部7を貫通して第2又は第1のベ
ース部14又は1の中間で止まるか又は前記積層部7の
中間で止まるめくら穴状のビアホール4を形成する工程
と、 めくら穴状のビアホール4中に導電物を充填してビア
電極13を形成する工程と、を含むものである。この場
合でも、キャリアテープ11を付着させたままキャリア
テープ11を始点としてビアホール4を穿孔する。
【0039】図14はこれを更に具体的に示すものであ
る。簡単に説明すれば、例えば第2のベースシート14
から積層部7の側に向かって、行き止まり穴、言い換え
ればめくら穴状のビアホール4を形成する。具体的には
レーザー加工機等のレーザー光(例えば炭酸ガスレーザ
ー)をビア形成手段として、第2のベースシート14上
にあるキャリアテープ11の所定の位置に開口するよう
に、所定のパターンで複数のビアホール4が形成され
る。これらのめくら穴状のビアホール4は、例えば第2
のベースシート14に付着したキャリアテープ11から
穿孔されて、その第2のベースシート14、積層部7
(薄層シート5の群)を貫通し、その先端が例えば第1
のベースシート1を貫通することなく、そのシート1の
厚さ方向の中間に閉塞状態(行き止まり形態)で位置す
る。
【0040】上記のようなめくら穴状のビアホール4に
は、図15に示すように、所定の導電物が充填されるこ
とにより、ビア電極13が形成される。例えば銀、銀パ
ラジウム、パラジウム、ニッケル等の金属粉末を含有し
て所定の流動性を有する粘度に調整された導電性ペース
トを、例えば穴埋め印刷によりビアホール4に充填する
ことにより、第1のベースシート1によって一端が塞が
れた(又は反対向きのビアホールであれば第2のベース
シート14によって一端が塞がれた)ビア電極13が形
成される。
【0041】別の実施例を図16を参照して説明する。
これは、単一シートにキャリアテープ側からビアホール
を穿孔し、その単一のシートにビア形成をし、その後積
層する例である。より具体的には次のとおりである。こ
の図の(a)に示すように、セラミックグリーンシート
5の一方のシート面にキャリアテープ11が付着してい
る(キャリアテープ11上にセラミックグリーンシート
5が形成されている)。まず(b)のように、このシー
ト5のキャリアテープ11が付着した側からレーザー加
工機等によりビアホール10を穿孔する。ビアホール1
0は、まずキャリアテープ11を貫通し、さらにセラミ
ックグリーンシート5を貫通して反対側のシート面に開
口する。そして、(c)のように、そのセラミックグリ
ーンシート1のビアホール10に前述と同様の導電物を
充填してビア電極13を形成する。さらに(d)(e)
に示すように、ビア電極(部分)13がそれぞれ形成さ
れた各セラミックグリーンシート5を、図示しない内部
電極と交互に所定数積層し、さらに必要に応じて積層方
向の両端又は一端にベース部シートを配置して目的とす
る積層グリーン体とする。
【0042】図17は更に別の実施例を示すもので、単
一シートにビアホールを形成し、個々にビア形成を行う
ことなく積層した後、統一的なビア形成を行うものであ
る。具体的には、図16の(a)(b)と同様、図17
の(a)(b)に示すように、セラミックグリーンシー
ト5の一方のシート面にキャリアテープ11が付着した
セラミックグリーンシート5の、キャリアテープ11が
付着した側からレーザー加工機等によりビアホール10
を穿孔する。ビアホール10は、キャリアテープ11か
らセラミックグリーンシート5を貫通して反対側のシー
ト面に開口する。次に、(c)(d)のように、ビアホ
ール10がそれぞれ形成された各セラミックグリーンシ
ート5を、図示しない内部電極と交互に所定数積層し、
さらに必要に応じて積層方向の両端又は一端にベース部
シートを配置して積層グリーン体とする。そして(e)
のように、積層方向に連通するビアホール10に前述と
同様の導電物を充填して統一的な(共通の)ビア電極1
3を一括形成する。
【0043】図16又は図17に示した単一のセラミッ
クグリーンシート5に対し、一方のシート面に付着した
キャリアテープ11の側からビアホールをレーザー等で
穿孔する手法により、バインダが蒸発して結合力を失っ
たセラミック粒子によるビア孔あけ滓が生じても、それ
はキャリアテープ11上で受け止められる。よって、キ
ャリアテープ11を剥離することによりビア孔あけ滓を
簡単に除去できる効果は、積層部に一括してビアホール
を形成する場合と同様に享受することができる。
【0044】以上はすべて積層セラミックコンデンサを
製造する場合を例にとったが、コンデンサ以外に、積層
セラミックインダクタ等の他の積層セラミック電子部品
の製造にこの発明を適用することもできる。さらには、
セラミックに限らず、例えば樹脂製で内部電極を複数段
にラミネートする積層電子部品にも本発明を適用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を概念的に説明する工程図。
【図2】図1のに対応して、第1のベース部の具体例
を示す断面図。
【図3】図1のに対応して、薄層シートにおける内部
電極の付加を示す断面図。
【図4】図1のに対応する工程の具体例を示す断面
図。
【図5】図1のに対応する工程の具体例を示す断面
図。
【図6】図1のに対応する工程の具体例を示す断面
図。
【図7】図1のに対応して、第2のベース部の具体例
を示す断面図。
【図8】図1のに対応する工程の具体例を示す断面
図。
【図9】図8の積層体に金属バンプの形成のための実装
パッドを形成する例を示す断面図。
【図10】焼成後の積層焼成体の実装パッド上に、必要
な金属バンプを形成する例を示す断面図。
【図11】この発明の実施例のおける作用効果を説明す
る断面図。
【図12】図11の斜視図。
【図13】この発明の別の実施例を概念的に示す工程
図。
【図14】図13に対応する実施例におけるビアホール
の形成工程を示す断面図。
【図15】図14のビアホールに対する穴埋め工程(ビ
ア電極形成)を示す断面図。
【図16】この発明の別の実施例を簡略に示す工程図。
【図17】さらに別の実施例を簡略に示す工程図。
【符号の説明】
1 第1のベース部となるセラミックグリーンシート 4 ビアホール 5 薄層シートであるセラミックグリーンシート 6 内部電極 7 積層部 11 キャリアテープ 12 積層体 13 ビア電極 14 第2のベース部となるセラミックグリーンシート 31 実装パッド 32 金属バンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 H N (72)発明者 佐藤 学 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 大河内 幹義 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 小島 昭彦 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 5E001 AB03 AE02 AH01 AH09 AJ01 AJ02 5E082 AB03 EE04 EE35 FF05 FG26 5E346 AA12 AA15 AA42 CC21 CC37 CC39 DD02 DD34 DD45 EE24 FF18 GG04 GG06 GG08 GG09 GG15 HH24 HH33

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の絶縁層となるシートと所定数の
    内部電極とを交互に積層した積層部と、所定の内部電極
    間を接続するためのビア電極と、を少なくとも有する積
    層体からなる積層電子部品の製造方法であって、 シートと内部電極とを所定数交互に積層するとともにそ
    の積層方向の一方又は双方のシート面にキャリアテープ
    が付着した状態の積層部を形成する工程と、前記積層部
    を貫通する又は貫通しないビアホールを前記キャリアテ
    ープが付着した状態のシート面から穿孔して反対側のシ
    ート面に向かって貫通又は非貫通形態で形成する工程
    と、 前記ビアホール中に導電物を充填してビア電極を形成す
    る工程と、 を含むことを特徴とする積層電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 所定数の絶縁層となるシートと所定数の
    内部電極とを交互に積層した積層部と、その積層部を支
    持するベース部と、所定の内部電極間を接続するための
    ビア電極と、を少なくとも有する積層体からなる積層電
    子部品の製造方法であって、 第1のベース部となるシートの一方のシート面にキャリ
    アテープが付着し、他方のシート面上に、別のシートと
    内部電極とを所定数交互に積層して前記第1のベース部
    とは反対側の積層部シート面にキャリアテープが付着し
    又は付着しない積層部を形成する工程と、前記積層部を
    貫通する又は貫通しないビアホールを前記キャリアテー
    プが付着した状態のシート面から穿孔して反対側のシー
    ト面に向かって貫通又は非貫通形態で形成する工程と、 前記ビアホール中に導電物を充填してビア電極を形成す
    る工程と、 前記積層部の前記第1のベース部となるシートとは反対
    側に第2のベース部となるシートを圧着して、最終的に
    必要とする所定数のシートと所定数の内部電極とを交互
    に積層してなる積層体を作製する工程と、 を含むことを特徴とする積層電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 所定数の絶縁層となるセラミックグリー
    ンシートと所定数の内部電極とを交互に積層した積層部
    と、その積層部を支持するベース部と、所定の内部電極
    間を接続するためのビア電極と、を少なくとも有する積
    層体からなるセラミック製の積層電子部品の製造方法で
    あって、 第1のベース部となるセラミックグリーンシートの一方
    のシート面にキャリアテープが付着し、他方のシート面
    上に、別のセラミックグリーンシートと内部電極とを所
    定数交互に積層して前記第1のベース部とは反対側の積
    層部シート面にキャリアテープが付着し又は付着しない
    積層部を形成する工程と、 前記積層部を貫通する又は貫通しないビアホールを前記
    キャリアテープが付着した状態のシート面から穿孔して
    反対側のシート面に向かって貫通又は非貫通形態で形成
    する工程と、 前記ビアホール中に導電物を充填してビア電極を形成す
    る工程と、 前記積層部の前記第1のベース部となるセラミックグリ
    ーンシートとは反対側に第2のベース部となるセラミッ
    クグリーンシートを圧着して、最終的に必要とする所定
    数のセラミックグリーンシートと所定数の内部電極とを
    交互に積層してなる積層体を作製する工程と、 を含むことを特徴とする積層電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 所定数の絶縁層となるシートと所定数の
    内部電極とを交互に積層した積層部と、所定の内部電極
    間を接続するためのビア電極と、を少なくとも有する積
    層体からなる積層電子部品の製造方法であって、 前記シートの一方のシート面にキャリアテープが付着し
    た状態のシートの、そのキャリアテープから穿孔して反
    対側のシート面に貫通するビアホールを形成する工程
    と、 前記ビアホール中に導電物を充填してビア電極を形成し
    た所定数のシートと所定数の内部電極を交互に積層する
    か、又は前記ビアホールを形成した所定数のシートと所
    定数の内部電極を交互に積層した後にその積層方向に連
    通するビアホール中に導電物を充填して共通のビア電極
    を形成する工程と、 を含むことを特徴とする積層電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 所定数の絶縁層となるセラミックグリー
    ンシートと所定数の内部電極とを交互に積層した積層部
    と、所定の内部電極間を接続するためのビア電極と、を
    少なくとも有する積層体からなるセラミック製の積層電
    子部品の製造方法であって、 前記セラミックグリーンシートの一方のシート面にキャ
    リアテープが付着した状態のシートの、そのキャリアテ
    ープから穿孔して反対側のシート面に貫通するビアホー
    ルを形成する工程と、 前記ビアホール中に導電物を充填してビア電極を形成し
    た所定数のセラミックグリーンシートと所定数の内部電
    極を交互に積層するか、又は前記ビアホールを形成した
    所定数のセラミックグリーンシートと所定数の内部電極
    を交互に積層した後にその積層方向に連通するビアホー
    ル中に導電物を充填して共通のビア電極を形成する工程
    と、 を含むことを特徴とする積層電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ビアホールを、レーザー加工により
    形成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1項に記載の積層電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記キャリアテープは樹脂製フィルム状
    のテープである請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の積層電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記キャリアテープは、ビアホールを穿
    孔するためのレーザー光を吸収してその反射を抑えるレ
    ーザー光吸収剤を含んでいる請求項1ないし7のいずれ
    か1項に記載の積層電子部品の製造方法。
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