JP2003156782A - カメラのストロボ装置 - Google Patents
カメラのストロボ装置Info
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Abstract
を逃さず撮影が継続でき、かつ、キセノン管電流を制御
するスイッチング素子を発熱故障から保護されるカメラ
のストロボ装置が求められている。 【解決手段】 少なくとも間欠発光モードを有するスト
ロボ回路13を有するカメラであって、撮影モード選択
手段で選択設定された撮影モードに応じて、ストロボ発
光回路の間欠発光パターンと、連続撮影回数が所定の回
数を超えた際の間欠発光パターンを有するストロボ回路
制御用のCPU212からなるカメラのストロボ装置。
Description
ンシャッタを有し、このフォーカルプレーンシャッタの
開口中にある周期で間欠的に微少発光を繰り返すストロ
ボ装置、所謂フラット発光可能なストロボ装置を有する
カメラに関する。
開口中に、ある周期で間欠的に微少発光を繰り返すスト
ロボ装置、所謂フラット発光可能なストロボ装置を有す
るカメラについて種々提案されている。
キセノンランプ(以下、単にXe管と称する)の点灯電
流の制御に使用されるスイッチング素子(絶縁型ゲート
駆動トランジスタが用いられる)に過度な負荷が加わる
と発熱して温度上昇する。この上昇温度がスイッチング
素子の限界値を超えるとスイッチング素子が故障すると
いう問題がある。特に、撮影動作を連続的に繰り返す、
所謂連写撮影モードにおいて、スイッチング素子の発熱
故障が生じやすい。
のスイッチング素子の発熱温度上昇に対して、発熱検知
手段を設けてフラット発光間隔を制限する方法が特開平
10−206941号公報に提案されている。
案されているように、発熱検知手段を設けて、所定の温
度以上に発熱した際に、フラット発光間隔を制限する
と、シャッタチャンスを逃したり、あるいは、カメラの
故障ではないかという疑問をユーザに抱かせる恐れがあ
る。
たもので、シャッタチャンスを逃すことなく撮影が継続
でき、かつ、Xe管電流を制御するスイッチング素子を
発熱故障から保護するカメラのストロボ装置を提供する
ことを目的としている。
ボ装置は、単写撮影と連写撮影のいずれかの撮影モード
を選択設定する撮影モード選択手段と、少なくとも間欠
発光モードを有するストロボ発光手段を有するカメラで
あって、前記撮影モード選択手段で選択設定された撮影
モードに応じて、前記ストロボ発光手段の間欠発光の周
期を設定する発光周期設定手段を具備することを特徴と
している。
記発光周期設定手段は、前記撮影モード選択手段で連写
撮影モードが選択設定されて、連続撮影された回数に応
じて前記ストロボ発光手段の間欠発光の周期を設定する
ことを特徴としている。
記発光周期設定手段は、前記撮影モード選択定手段が連
写撮影モードに選択設定された際に、前記連写撮影モー
ド以外の撮影モードが選択設定された場合に比して、前
記ストロボ発光手段の間欠発光の周期を長く設定するこ
とを特徴としている。
ト発光モードに設定した際に、フォーカルプレーンシャ
ッタの開口中に単一駒のみ撮影する単写モードの際のス
トロボ装置のフラット発光周期と、フォーカルプレーン
シャッタの開口中に連続して複数駒の撮影を行う連写モ
ードの際のストロボ装置のフラット発光の周期とを異な
らせている。また、連写モード時の連続撮影回数が所定
回数を超えるとストロボ装置のフラット発光の周期を変
更させるようにしている。更に、連写モードのフラット
発光周期を単写モードのフラット発光周期によりも発光
周期を長く設定するようにしている。これにより、連写
モード時のXe管電流を制御するスイッチング素子の発
熱を抑制し、スイッチング素子の発熱故障の防止と、シ
ャッタチャンス時の継続撮影を可能としている。
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態のカメラのストロボ装置の回路構成を示す回路接
続図、図2は本発明のストロボ装置を内蔵したカメラの
外観構成を示す前面斜視図、図3は本発明のストロボ装
置を内蔵したカメラの外観構成を示す背面斜視図、図4
は本発明のカメラの全体構成を示すブロック図、図5は
本発明のカメラのストロボ装置の動作を説明する説明
図、図6は本発明のカメラのストロボ装置のフラット発
光動作を説明する説明図、図7は本発明のカメラのスト
ロボ装置の動作を説明するタイムチャートである。
ャッタ方式を採用したカメラで、図2に示すように、カ
メラ本体の前面中央部には、レンズ103を保持してい
る鏡枠102が設けられている。このカメラ本体の前面
左方には、電源スイッチ100が設けられ、カメラ本体
の前面上方には、ファインダ104、AF(自動フォー
カス)窓101、測光窓107、およびストロボ窓10
5がそれぞれ設けられている。
108が設けられ、この中央部の左方には、レリーズス
イッチ109、ストロボモード切り換えスイッチ11
0、およびカメラ動作モード切り換えスイッチ117が
設けられ、前記中央部の右方にはズームスイッチ106
が設けられている。
に、カメラ本体の背面上方にはファインダ113が設け
られている。カメラ本体の背面の一端に蝶番で開閉自在
に取り付けられた後蓋111が設けられている。この後
蓋111が開放されると、カメラ本体内部の中央部に
は、前記レンズ103の光軸上にフォーカルプレーンシ
ャッタ112が設けられている。このフォーカルプレー
ンシャッタ112の右方には、Dxコード読み取り部1
14を有するパトローネ室118が設けられている。
16が巻回収納されたパトローネ115が収納装填さ
れ、このパトローネ115に表記されている図示してい
ないISOフィルム感度を示すDxコードを前記Dxコ
ード読み取り部114で読み取られるようになってい
る。
左方には、前記パトローネ室118に装填されたパトロ
ーネ115に巻回収納されているフィルム116を巻き
上げる図示していないスプールを有するスプール室11
9が設けられている。
用いて説明する。図中の符号1は、マイクロプロセッサ
で構成され、カメラ全体の駆動制御を行なう制御回路で
ある。この制御回路1からの駆動制御の基で駆動する各
種駆動回路が接続されている。 計時回路2は、カメラ
を駆動動作を行う際に必要となる種々の計時を行なうも
のである。
ッチ106が操作されたことを検知して、制御回路3に
そのズームスイッチ106の操作情報を伝送するもので
ある。ズームレンズ位置検知回路4は、前記鏡枠102
のレンズ103をズーム駆動した際の位置を検出し、そ
のレンズ103の位置情報を制御回路1に伝送するもの
である。ズームモータ駆動回路5は、前記ズーム検知ス
イッチ手段3が検出したズームスイッチ106の操作情
報に応じて、前記制御回路1からの制御信号の基で、前
記レンズ5をズーム駆動させる図示していないズームモ
ータを駆動制御するものである。このズームモータ駆動
回路5を駆動する際に、前記ズームレンズ位置検知回路
4でレンズ103の現在位置や、ズーム駆動した際の位
置検出がなされる。
ッチ109が深押しされた際に操作される後述する第2
レリーズ検知スイッチ18からの情報の基で、制御回路
1からの駆動制御の基で、前記フォーカルプレーンシッ
ャタ112を所定の秒時開閉駆動制御するものである。
測距回路16で測距した被写体距離情報により、前記制
御回路1からの駆動制御の基で、前記レンズ103の焦
点調整用の図示していないモータを駆動制御するもので
ある。
115に表記されているISO感度のDxコードをDx
コード読み取り部114を駆動制御して読み取り、その
読み取ったISO感度を制御回路8に伝達するものであ
る。
15をカメラの収納装填し、フィルム116を最初の撮
影コマまでスプールに巻き上げる空送りや、撮影の都
度、撮影済駒をスプールに巻き上げたり、あるいは、フ
ィルムの最終駒の撮影が終了するとフィルム116をパ
トローネ115に巻き戻したりするフィルム給送モータ
の駆動制御を前記制御回路1の制御の基で行うものであ
る。
動制御の基で、カメラ本体の各種機能を駆動させる駆動
電源である電池の残り残量電圧を検出し、その残量電圧
情報を制御回路1に伝達するものである。
御の基で、前記表示部108を駆動制御するものであ
る。前記表示部108は、液晶表示パネルで構成され、
前記フィルム116の撮影済駒数、年月日および時刻、
撮影動作モード、ストロボ発光モード、リモコンまたは
タイマー撮影等の情報を文字記号等で表示するようにな
っている。
駆動機能の駆動誤差を補正調整するデータを記憶する、
例えばEEPROMである。
発光回路13−2、および充電電圧検知回路13−3か
らなり、充電回路13−1は、後述する充電コンデンサ
に所定の電位を充電させるもので、発光回路13−2
は、前記充電コンデンサに充電された電位を用いて、ス
トロボ光を発光させるXe管を駆動制御するもので、充
電電圧検知回路13−3は、前記充電回路13−1で充
電コンデンサの充電状態を検出し、十分充電されている
と充電回路13−1の充電動作を停止させたり、充電電
圧が不十分の際に充電回路13−1の充電動作を継続さ
せたりするものである。
ストロボモード切換スイッチ110に相当し、シャッタ
開口中に、前記ストロボ回路13の発光動作を一回発光
させる閃光発光モードと、シャッタ開口中に、所定の間
隔でフラット発光(間欠発光)させるフラット発光モー
ドとを切換選択設定するものである。
ード切換スイッチ117に相当し、カメラの撮影機能で
あるシャッタの開口中の1駒のみ撮影露光する単写撮影
モード、シャッタ開口中に複数の駒を連続して撮影露光
する連写撮影モード、リモコンまたはタイマー撮影モー
ド等を選択設定するものである。
られており、被写体までの距離を公知の測距方法で計測
するもので、その測距結果は、制御回路1に伝送され、
制御回路1で測距結果を基に前記フォーカスモータ駆動
回路7を駆動制御する。
られており、被写体の明るさを計測するもので、その明
るさ情報は、制御回路1に伝送される。この被写体の明
るさ情報と前記Dxコード入力回路8で検出したフィル
ム116のISO感度から前記シャッタ制御回路6の駆
動制御、図示していない絞りの開口制御を行う。
は、前記レリーズスイッチ109を深押しされた際にオ
ンするスイッチで有り、第1(1st)レリーズ検知ス
イッチ19は、前記レリーズスイッチ109の半押しさ
れた際にオンするスイッチである。その1stレリーズ
検知スイッチ19と2ndレリーズ検知スイッチ18で
検出されたオン情報は、制御手段1に伝達され、それら
レリーズ検知スイッチ18,19の情報に応じて、シャ
ッタ制御回路6、フォーカスモータ駆動回路7、ストロ
ボ回路13、測距回路16、および測光回路17等が制
御回路1によって駆動制御される。
電源スイッチ100に相当し、このスイッチ20がオン
されると図示していない電源電池から制御回路1を始め
とする各種制御回路に駆動電源が供給される。
3の具体的な回路構成を図1を用いて説明する。
13の駆動電源電池である。この電源電池200の両端
には、電源電池電圧を平滑化するためのコンデンサ20
1が接続されている。前記電源電池200の陽極には、
トランス204の2組の1次巻線の中点に接続されてい
る。このトランス204のそれぞれの1次巻線の端部
は、MOSFET202,203のドレイン・ソースを
介して電源電池200の陰極に接続されている。これら
MOSFET202,203のゲートには、CPU21
2からの制御信号CHG1,CHG2がそれぞれ供給さ
れるようになっている。なお、CPU212は前記制御
回路1に相当する。
から供給されている制御信号CHG2がハイ(H)の時
にオンして、電源電池200からの電流がトランス20
4の図中上側の1次巻線とMOSFET202のドレイ
ン・ソースを介して流れる。また、前記MOSFET2
03は、CPU212から供給されている制御信号CH
G1がハイ(H)の時にオンして、電源電池200から
の電流がトランス204の図中下側の1次巻線とMOS
FET203のドレイン・ソースを介して流れる。つま
り、CPU212からの制御信号CHGにより、MOS
FET202,203を交互にオンさせることで、トラ
ンス204の1次巻線に相互に逆向きの電流が流れ、こ
の1次巻線に流れる電流は昇圧されて、2次巻線の両端
には、高圧の交流が発生する。
は、ダイオードブリッジ構成の整流回路205が接続さ
れ、前記トランス204の2次巻線に生じた高圧交流を
直流に整流する。
用のダイオード206を介して充電コンデンサ209を
介して、前記電源電池200の陰極に接続されると共
に、Xe管210の一方の電極に接続されている。
路205から出力された直流電源により、前記Xe管2
10の点灯電源を充電するものである。
200の陰極との間には、分割抵抗207,208が接
続されており、この分圧抵抗207,208は、前記充
電コンデンサ209の充電電圧を分圧して、その分圧値
を前記CPU21に供給するようになっている。この分
圧抵抗207、208で分圧された電圧は、図示してい
ないA/D変換によりデジタル電圧値に変換して、CP
U212に供給し、充電コンデンサ209の充電状態を
CPU212で判定するものである。
ゲート駆動トランジスタを用いたスイッチング素子21
1のコレクタ・エミッタを介して前記電源電池200の
陰極に接続されている。このスイッチング素子211の
ベースには、前記CPU212からフラッシュ信号FL
SHが供給されるようになっている。
FLSHが供給されるとスイッチング素子211がオン
して、前記Xe管210に前記充電コンデンサ209の
充電電圧がXe管210の点灯電流として供給されてる
ようになっている。
コンデンサ213とサイリスタ214のカノードが接続
されている。このトリガ用コンデンサ213の出力側に
は、トリガトランス215の1次巻線を介して、前記電
源電池200の陰極に接続されている。このトリガトラ
ンス215の2次巻線の一端は、前記Xe管210に接
続され、他端は前記電源電池200の陰極に接続されて
いる。前記サイリスタ214のカソードは、前記電源電
池200の陰極に接続されており、ゲートには、前記C
PU212からトリガ信号TRGが供給されるようにな
っている。
流回路205の直流で充電される。このトリガ用コンデ
ンサ213の充電電圧は、CPU212からサイリスタ
214のゲートにトリガ信号TRGが供給されるとサイ
リスタ214が導通状熊となり、トリガ用コンデンサ2
13の充電電荷が放電して、トリガトランス215の1
次側に電流が流れ、このトリガトランス215の2次側
に例えば4KV程度のトリガ電圧が発生する。このトリ
ガ電圧がXe管210に印加されることにより放電が開
始され、この状態でCPU212からフラッシュ信号F
LSHが供給されて、スイッチング素子211がオンす
ると、充電コンデンサ209からXe管210に放電電
流Ixeが供給されXe管210が点灯発光する。
号FLSHによって、スイッチング素子211をオン・
オフ制御することで、Xe管210の点灯発光オン・オ
フ制御動作される。
5を用いて詳述すると、図5(a)は、MOSFET2
02,203のオン・オフ切換制御信号CHG1,CH
G2を示している。CPU212からMOSFET20
2,203に対して供給される制御信号CHG1,CH
G2は、ハイ(H)レベルとロー(L)レベルが反復す
る信号で、一方の制御信号、例えば、制御信号CHG1
がロー(L)レベルの時に、制御信号CHG2がハイ
(H)レベルになるように位相をずらして出力されるよ
うになっている。これにより、MOSFET202,2
03のオン・オフ切換周期の高圧交流がトランス204
の2次巻線から出力される。
るトリガ信号TRG、フラッシュ信号FLSH、および
Xe管210に流れる点灯電流Ixeの関係を示してい
る。CPU212からフラッシュ信号FLSHをハイ
(H)レベルにして、スイッチング素子211をオンさ
せた状態で、CPU212からトリガ信号TRGをハイ
(H)レベルにして、サイリスタ214をオンさせる
と、トリガ用コンデンサ213の充電電荷が放電して、
トリガトランス215の出力からXe管210にトリガ
電圧が印加されて、Xe管210が点灯発光する。
経過後、CPU212からのフラッシュ信号FLSHを
ロー(L)レベルにして、スイッチング素子211をオ
フ状態にするとXe管210の点灯発光が停止される。
この時、前記フォーカルプレーンシャッタの開口中、前
記フラッシュ信号FLSHをハイ(H)レベルとすると
前記スイッチング素子211がオンして、Xe管210
が点灯発光する閃光発光と称される動作となる。
することで、スイッチング素子211のオン期間が制御
され、Xe管210の点灯電流Ixeの制御が可能とな
る。つまり、スイッチング素子211のオン期間を制御
することで、Xe管210の点灯電流Ixeが制御で
き、Xe管210の光量が制御可能となる。
ように、フォーカルプレーンシャッタの開口中、フラッ
シュ信号FLSHのハイ(H)レベルとロー(L)レベ
ルとが交互に所定の短周期で繰り返されるパルス形態の
フラッシュ信号FLSHでスイッチング素子211をオ
ン・オフ駆動制御して、Xe管210に間欠的な点灯電
流Ixeを供給して、Xe管210を間欠的に点灯させ
る動作である。
ンシャッタの開口中にハイ(H)レベルとロー(L)レ
ベルを複数回短周期で繰り返させるために、前記スイッ
チング素子211のオン期間が短いために、少ない点灯
電量IxeによってXe管210が小光量で点灯発光
し、この小光量の発光を間欠的に繰り返されることにな
る。
場合の問題点について図5(c)と図5(d)を用いて
説明する。図5(c)は、充電コンデンサ209とXe
管210およびスイッチング素子211を簡略化して示
しており、図中のIxeは、充電コンデンサ209から
Xe管210に供給されるXe管電流で、図中Vce
は、スイッチング素子211のコレクタ・エミッタ間電
圧である。また、図5(d)は、前記Xe管電流Ixe
とスイッチング素子211のコレクタ・エミッタ電圧V
ceとスイッチング素子211の発熱による熱損失を示
している。
子211がオンするとコレクタ・エミッタ電圧Vceは
グランドレベルに降下するが、この降下は一瞬ではな
く、ある時間をもって低下する。これによってXe管電
流Ixeもある時間をもって徐々に上昇する。同様にし
てスイッチング素子211かオフするとコレクタ・エミ
ッタ電圧Vceのレベルは上昇するが、−瞬ではなくあ
る時間をもって上昇する。これによってXe管電流Ix
eもある時間をもって徐々に降下する。
・オフ動作時に、スイッチング素子211に熱損失(コ
レクタ・エミッタ電圧VceとXe管電流Ixeの積V
ce×Ice)が発生する。
に、前述したように、スイッチング素子211が何度も
オン・オフ動作を繰り返すために、スイッチング素子2
11のオン時とオフ時に生じる熱損失(Vce×Ix
e)にスイッチング素子211のオン・オフ回数、すな
わちXe管210の発光周期を乗した値に比例する熱量
が発生し、この発熱量がスイッチング素子211の耐熱
値を超えるとスイッチング素子211の機能が熱破壊さ
れてしまうことがある。
発光周期をなるべく短くした方がフィルムに露光される
光量の斑が生じにくいのであるが、その反面、スイッチ
ング素子211のスイッチング回数が多くなるために前
述した発熱量も多くなる。すなわち、カメラの撮影動作
の連写モード(連続的に撮影動作を繰り返すモード)に
設定された場合は、特に発熱量が多くなり、上述した熱
破壊現象が起こりやすくなる。
は、前記スイッチング素子211のオン・オフによるX
e管210のフラット発光(間欠発光)パターンを連写
撮影モードであるか否か、あるいは、連写撮影回数に応
じて、切り換える機能を前記CPU212に設けたもの
である。
ば、単写撮影モードの場合のフラット発光の周期を短く
し、連写撮影モードの場合には、全体的な発光光量は変
えずに、フラット発光の周期を長くするようにしてい
る。
多少の光量斑は生じるものの、スイッチング素子211
の瞬時の温度上昇を抑えることができるために、スイッ
チング素子211の総熱損失量を抑制して熱破壊から保
護するものである。
の撮影モードにおけるフラット発光モードの発光パター
ンの選択動作について、図6を用いて説明する。
たは110)により、フラット発光モードが選択設定さ
れると、前記CPU212(または制御回路1)は、発
光パターン選択サブルーチンを展開駆動させる。
4(または110)がフラット発光モードに設定されて
いる場合は、撮影露光の都度、撮影露光に先立って、こ
の発光パターン選択サブルーチンが実行され、撮影露光
中のフラット発光は、このサブルーチンに設定されてい
る発光パターンでストロボ装置を駆動させるものであ
る。
い、前記CPU212(または制御回路1、以下単にC
PU212とのみ記述する)は、ステップS1で前記カ
メラ動作モード切り換えスイッチ15(またはモード切
り換えスイッチ117)によって選択設定されている撮
影モードが連写撮影モードであるか判定する。連写撮影
モードに設定されていると判定されると、ステップS2
以降が実行され、連写撮影モードは選択設定されてな
く、連写撮影モード以外の撮影モードが選択設定されて
いると判定されると、ステップS5が実行される。
設定されていると判定されると、S2において、CPU
212は、次回の撮影露光が連写撮影モードでの5回目
以上の撮影露光であるか判定される。
ードでの撮影の最初の駒である1回目の撮影露光である
と判定されると、ステップS4でCPU212は、発光
パターン2を選択し、その選択した発光パターン2に基
づきフラッシュ信号FLSHでスイッチング素子211
を駆動制御して、前記Xe管210から発光パターン2
のフラット発光を行わせる。最初の連写撮影が終了する
とステップS1にリターンされる。このようにして、連
写撮影が4回まで、すなわち、4駒目までは、発光パタ
ーン2に基づくフラット発生が行われる。
目以上、すなわち、5駒目以上であると判定すると、ス
テップS3でCPU212は、発光パターン1を選択
し、その選択した発光パターン1に基づきフラッシュ信
号FLSHでスイッチング素子211を駆動制御して、
前記Xe管210から発光パターン1のフラット発光を
行わせる。
撮影モードが選択設定されていると判定されると、ステ
ップS5でCPU212は、Xe管210を発光パター
ン3でフラット発光させるためのフラッシュ信号FLS
Hを出力して、発光パターン3でのフラット発光をさ
せ、この発光パターン3による連写撮影モード以外の撮
影モードが終了するとリターンされる。
ップS4の発光パターン2、ステップS5の発光パター
ン3は、図6(b)に示すように、発光パターン1は、
発光周期を45μS、発光パターン2を40μS、発光
パターン3を30μSに設定している。
実験の結果得られた前記スイッチング素子211の熱破
壊が生じない周期であり、この各発光パターンの周期
は、スイッチング素子211の性能特性や設置環境によ
って異なるもので、この周期値に限定されるものではな
い。すなわち、フラット発光モードにおいて、撮影動作
モードに応じて、フラット発光周期を選択設定すること
で、スイッチング素子のスイッチング動作による発熱量
が熱破壊を生じない範囲に抑制することを可能とするも
のである。
壊の要因として、前述のスイッチング素子211のフラ
ット発光動作により充電コンデンサ209の蓄積電荷を
大量消費するとその後の充電動作において、充電コンデ
ンサ209を充電させる充電回路の負荷が大きくなり充
電コンデンサ209を含む充電回路が発熱する。この充
電回路は、一般的には、スイッチング素子211と同一
回路基板上に比較的近接位置に配置するために、前記充
電回路の発熱がスイッチング素子211に伝導されて、
スイッチング素子211自身の発熱と伝導された充電回
路からの発熱とが加算されて、スイッチング素子211
の熱破壊を生じさせることも考えられる。
光パターン1および発光パターン2においては、発光量
を減少させる方策をとれば良い。つまり、充電コンデン
サ209の放電電荷を少なくして、多くの電荷を残すよ
うにすれば、充電中の発熱を少なくすることができるわ
けである。
として発光周期データに発光量データを付加する必要が
ある。
しては、1回の小発光における発光時間を減らせば良
い。つまり、図7(a)に示すXe管210の点灯電流
Ixeが流れる時間t1を図7(b)に示すように時間
t1よりも短い時間t2(t1>t2)にする。これに
より、充電コンデンサ209の蓄積電荷を残し、次の充
電時の負荷を軽くすることができる。
09の充電電圧が次第に低下していくため、フラット発
光全体の光量を一定に保つために、徐々に発光時間を延
ばしていく必要がある(t1<t1’またはt2<t
2’)。この場合においても、Xe管210の点灯電流
の流れる時間はtl’>t 2’の関係を維持させるよ
うにする。
て、スイッチング素子を熱破壊から保護させることが可
能となる。
よれば、以下のごとき構成を得ることができる。
含み、該手段によって上記連写モードが設定されたか否
かに応じて、フラット発光周期を変更することを特徴と
するフラット発光可能なストロボ装置を有するカメラ。
続撮影回数に応じて変更されることを特徴とする請求項
1に記載のフラット発光可能なストロボ装置を有するカ
メラ。
装置を有するカメラにおいて、撮影動作を連続的に繰り
返す連写モードが設定された場合には、上記フラット発
光時の発光周期を上記連写モードが選択されていない場
合よりも長くしたことを特徴とするフラット発光可能な
ストロボ装置を有するカメラ。
ット発光モード時のストロボ発光制御するスイッチング
素子の発熱を抑制でき、スイッチング素子の発熱故障の
防止と、シャッタチャンス時の継続撮影を可能とする効
果を有している。
回路構成を示す回路接続図。
構成を示す前面斜視図。
構成を示す背面斜視図。
る説明図。
動作を説明する説明図。
るタイムチャート。
Claims (3)
- 【請求項1】 単写撮影と連写撮影のいずれかの撮影モ
ードを選択設定する撮影モード選択手段と、少なくとも
間欠発光モードを有するストロボ発光手段を有するカメ
ラであって、 前記撮影モード選択手段で選択設定された撮影モードに
応じて、前記ストロボ発光手段の間欠発光の周期を設定
する発光周期設定手段を具備することを特徴としたカメ
ラのストロボ装置。 - 【請求項2】 前記発光周期設定手段は、前記撮影モー
ド選択手段で連写撮影モードが選択設定されて、連続撮
影された回数に応じて前記ストロボ発光手段の間欠発光
の周期を設定することを特徴とした請求項1に記載のカ
メラのストロボ装置。 - 【請求項3】 前記発光周期設定手段は、前記撮影モー
ド選択定手段が連写撮影モードに選択設定された際に、
前記連写撮影モード以外の撮影モードが選択設定された
場合に比して、前記ストロボ発光手段の間欠発光の周期
を長く設定することを特徴とした請求項1に記載のカメ
ラのストロボ装置。
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