JP2003155439A - 金属用塗料組成物および塗膜形成方法 - Google Patents

金属用塗料組成物および塗膜形成方法

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JP2003155439A
JP2003155439A JP2001354537A JP2001354537A JP2003155439A JP 2003155439 A JP2003155439 A JP 2003155439A JP 2001354537 A JP2001354537 A JP 2001354537A JP 2001354537 A JP2001354537 A JP 2001354537A JP 2003155439 A JP2003155439 A JP 2003155439A
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meth
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metal
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JP2001354537A
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Koji Tokunaga
幸次 徳永
Satoru Kishigami
哲 岸上
Masahiro Kajikawa
正浩 梶川
Takashi Mukai
隆 向井
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Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステンレススティールをはじめ各種金属に対
する付着性が良好で、耐金属腐食性、特に耐異種金属接
触腐食性が良好な一液型の塗料を提供すること。 【解決手段】 固形分酸価が30以上である水酸基含有
ビニル系重合体の有機溶剤溶液、およびブロックポリイ
ソシアネート樹脂を含んでなる金属用塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属基材用の焼付
硬化型塗料組成物およびそれを用いた塗膜形成方法に関
する。さらに詳細には、通常クリヤー塗料である特定の
塗料組成物を、ステンレススティール基材或いはステン
レススティールとそれ以外の金属を少なくとも1種類組
み合わせた基材に直接塗装し、焼付硬化させるという塗
膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレススティールはその金属調外観
に高級感があるために、高層ビルやホテル等の玄関や窓
枠、カーテンウォールや各種モニュメント、外部手すり
等にも使用されている。
【0003】このステンレススティールを構造物として
利用する場合、ステンレススティールは加工性が悪いた
めに、接合部や屈曲部に対しては加工性が良好なステン
レススティール以外の金属、例えば、アルミニウム、真
鍮、青銅、銅等の金属と組み合わせて使用されることが
多い。(以下、ステンレススティールとステンレスステ
ィール以外の金属を組み合わせたものを異種金属とい
う。)
【0004】ところで、ステンレススティールやステン
レススティール以外の金属は、それが置かれる環境によ
って、経時的に錆が発生したり、艶感がなくなり高級感
が損なわれる等の問題がある。特に、異種金属において
はステンレススティールとステンレススティール以外の
金属との接触部において、その問題(以下、異種金属接
触腐食という)が顕著である。ていた。
【0005】そのような問題を回避するための手法とし
て、クリヤー塗料を塗装することが試みられてきたが、
ステンレススティールやステンレススティール以外の金
属に対し、付着性が良好で、異種金属接触腐食に対する
耐久性(以下、耐異種金属接触腐食性という)が良好な
クリヤー塗料は存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明が解決
しようとする課題は、ステンレススティールをはじめ各
種金属に対する付着性が良好で、耐金属腐食性、特に耐
異種金属接触腐食性が良好な塗料を提供することにあ
る。また、ステンレススティールを含む各種金属基材は
工場塗装されることが一般的であるため、工場塗装への
適用性を考慮した、一液型のクリヤー塗料の開発を目的
とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塗膜が着
色しないこと、耐候性が良好であることから、ビニル系
樹脂(アクリル樹脂)を基本骨格として選択した。ま
た、一液性を可能とする硬化剤としてはアミノプラスト
とブロックポリイソシアネート樹脂が考えられたが、ア
ミノプラストは経時的付着性と耐異種金属接触腐食性が
良好とはいえず、また、主剤である高酸価樹脂と併用す
ると混合時の塗料安定性が不良であるために好ましくな
かった。
【0008】よって、検討を進めた結果、本発明者らは
経時的付着性、耐異種金属接触腐食性、および塗料安定
性等を満足する硬化剤としてブロックポリイソシアネー
トが好適であることを発見して本発明を完成するに到っ
た。さらに、必要に応じて、本発明の塗料組成物をプラ
イマーとして使用し、アクリルウレタン塗料をトップコ
ートすることにより、耐薬品性や耐候性をさらに改良で
きることも判った。
【0009】すなわち本発明は、固形分酸価が30以上
である水酸基含有ビニル系重合体の有機溶剤溶液、およ
びブロックポリイソシアネート樹脂を含んでなる金属用
塗料組成物を提供するものである。
【0010】本発明は、該塗料組成物を金属基材、中で
もステンレススティール基材またはステンレススティー
ルとそれ以外の金属を少なくとも1種類組み合わせた基
材に直接塗装し、焼付硬化させる塗膜形成方法を提供す
るものである。
【0011】さらに本発明は、上記の塗膜形成方法によ
り塗膜が形成された塗装物をも提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づいて詳細に説明する。本発明は、固形分酸価が30
以上である水酸基含有ビニル系重合体の有機溶剤溶液、
およびブロックポリイソシアネート樹脂を含んでなる金
属用塗料組成物を提供するものである。以下にそれらを
詳細に説明する。
【0013】〔1〕固形分酸価が30以上である水酸基
含有ビニル系重合体の有機溶剤溶液 固形分酸価が30以上である水酸基含有ビニル系重合体
の有機溶剤溶液は、「水酸基含有ビニル系単量体」、
「酸価を与える成分」、「その他の共重合可能な単量
体」を用いて、有機溶剤中において公知慣用の種々の共
重合反応法あるいはグラフト化反応法(グラフト共重合
反応法)を用いて調製することができる。
【0014】上記の「水酸基含有ビニル系単量体」を例
示すれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフ
マレートまたはモノ−2−ヒドロキシエチル−モノブチ
ルフマレートをはじめ、ポリエチレングリコール−ない
しはポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
トまたは此等とε−カプロラクトンとの付加物、「プラ
クセル FMないしはFAモノマー」[ダイセル化学
(株)製の、カプロラクトン付加モノマーの商品名]の
如き、各種のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキルエステル類、等が挙げられる。
【0015】また、上記の「酸価を与える成分」として
は、 酸価を与える成分として、最も一般的で有効な
単量体の一種であるカルボキシル基含有ビニル系単量
体、燐酸基含有ビニル系単量体、 不飽和二重結合
を有する油成分を含むアルキド樹脂、 いわゆるオイ
ルフリーアルキド樹脂に不飽和二重結合を導入したも
の、等が挙げられる。 カルボキシル基含有ビニル系単量体の具体例として
は、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如き、各種
の不飽和モノ−ないしはジカルボン酸類またはフマル酸
モノエチル、マレイン酸モノブチルの如きジカルボン酸
モノエステル類、または、前掲の水酸基含有(メタ)ア
クリレート類と、こはく酸、マレイン酸、フタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼン
トリカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミ
ック酸」、テトラクロロフタル酸の如き各種のポリカル
ボン酸の無水物との付加物等が挙げられる。
【0016】 燐酸基含有ビニル系単量体の具体例と
しては、ジアルキル〔(メタ)アクリロイルオキシアル
キル〕ホスフェート類または(メタ)アクリロイルオキ
シアルキルアシッドホスフェート類、ジアルキル〔(メ
タ)アクリロイルオキシアルキル〕ホスファイト類もし
くは(メタ)アクリロイルオキシアルキルアシッドホス
ファイト類が挙げられる。
【0017】 「不飽和二重結合を有する油成分を含
むアルキド樹脂」は、下記に例示するような、「アルコ
ール」、「酸」及び「各種油類やその脂肪酸」を使用し
て従来から公知の、例えばエステル化反応、エステル交
換反応等の方法で製造することができる。
【0018】この際「アルコール」としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ネオペン
チルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,
6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトールまたは
ソルビトールの如き、各種の多価アルコール類の1種ま
たは2種以上を使用することができる。またアルコール
ではないが、「カージュラ E」〔オランダ国シェル社
製の、脂肪酸のグリシジルエステルの商品名〕の如き、
各種の脂肪酸グリシジルエステル類等をアルコールの代
わりに使用することができる。
【0019】上記の「酸」としては、安息香酸、p−t
ert−ブチル安息香酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒ
ドロ(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル
酸、テトラクロロ(無水)フタル酸、ヘキサクロロ(無
水)フタル酸、テトラブロモ(無水)フタル酸、トリメ
リット酸、「ハイミック酸」[日立化成工業(株)製
品;「ハイミック酸」は同社の登録商標である。]、
(無水)こはく酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、
(無水)イタコン酸、アジピン酸、セバチン酸またはし
ゅう酸などのような、種々のカルボン酸類を使用するこ
とができる。
【0020】また上記の「各種油類やその脂肪酸」とし
ては、オクチル酸、ラウリル酸、ステアリン酸もしくは
「バーサティック酸」〔シェル社製の、合成分岐状(分
枝状)脂肪酸〕の如き、各種の飽和脂肪酸類;オレイン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エレオステアリン酸も
しくはリシノール酸の如き、各種の不飽和脂肪酸;
【0021】「パモリン 200もしくは300」〔ア
メリカ国ハーキュレス社製の合成乾性油脂肪酸〕、支那
桐油(又はその脂肪酸)、亜麻仁油(又はその脂肪
酸)、脱水ひまし油(又はその脂肪酸)、トール油(又
はその脂肪酸)、綿実油(又はその脂肪酸)、大豆油
(又はその脂肪酸)、オリーブ油(又はその脂肪酸)、
サフラワー油(又はその脂肪酸)、ひまし油(又はその
脂肪酸)または米糠油(又はその脂肪酸)の如き、各種
の(半)乾性油又はその脂肪酸;
【0022】あるいは水添やし油(又はその脂肪酸)、
やし油(又はその脂肪酸)もしくはパーム油(又はその
脂肪酸)等の各種の不乾性油又はその脂肪酸を使用する
ことができる。
【0023】 「いわゆるオイルフリーアルキド樹脂
に不飽和二重結合を導入したもの」とは、上記のアル
キド樹脂に含まれる不飽和二重結合を有する油成分を含
まない「オイルフリーアルキド樹脂」に不飽和二重結合
を導入したものである。「オイルフリーアルキド樹脂」
は、上記で例示したような、「アルコール」及び
「酸」を使用して従来から公知の、例えばエステル化反
応、エステル交換反応等の方法により調製することがで
きる。
【0024】この「オイルフリーアルキド樹脂」に存在
する水酸基又はカルボキシル基、あるいは、ジエポキシ
化合物を反応せしめて導入されたエポキシ基などを利用
して、これらの官能基と反応性を有する官能基とビニル
基とを併せ有する化合物類を反応させることにより、
「オイルフリーアルキド樹脂」に不飽和二重結合を導入
することができる。
【0025】上記「反応性を有する官能基とビニル基と
を併せ有する化合物類」としては、例えば、(メタ)ア
クリル酸クロライドのような、酸クロライド基とビニル
基とを併せ有する化合物類;
【0026】グリシジル(メタ)アクリレートの如き、
エポキシ基とビニル基とを併せ有する各種の化合物類;
ビニルメトキシシランもしくは(メタ)アクリロキシエ
チルトリメトキシシランの如き、アルコキシシラノール
基とビニル基とを併せ有する各種の化合物類;無水マレ
イン酸もしくはテトラヒドロ無水フタル酸の如き、酸無
水基とビニル基とを併せ有する各種の化合物類;
【0027】フマル酸もしくは(メタ)アクリル酸の如
き、カルボキシル基とビニル基とを併せ有する各種の化
合物類;または2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート−ヘキサメチレンジイソシアネート当モル付加物
類もしくはイソシアネートエチルメタクリレートの如
き、イソシアネート基とビニル基とを併せ有するビニル
系モノマー類、等が挙げられる。
【0028】「その他の共重合可能な単量体」として
は、(イ)スチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチ
レン、エチルスチレン、プロピルスチレン、イソプロピ
ルスチレンまたはp−tert−ブチルスチレンなどの
スチレン系単量体;
【0029】(ロ)メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソ(i)−プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、s
ec−ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
トもしくはラウリル(メタ)アクリレート、「アクリエ
ステル SL」[三菱レーヨン(株)製の、C12−/C
13メタクリレート混合物の商品名]、ステアリル(メ
タ)アクリレートのようなアルキル(メタ)アクリレー
ト類;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−te
rt−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレートもし
くはイソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート
の如き側鎖に官能基を含有しない(メタ)アクリレート
類;およびエチレン−ジ−メタアクリレートの如き二官
能性ビニル系単量体類;
【0030】(ハ)メトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、エトキシエチル(メタ)アクリレートもしくはメト
キシブチル(メタ)アクリレートの如き、各種のアルコ
キシアルキル(メタ)アクリレート類;
【0031】(ニ)ジメチルマレエート、ジエチルマレ
エート、ジエチルフマレート、ジ(n−ブチル)フマレ
ート、ジ(i−ブチル)フマレートもしくはジブチルイ
タコネートの如き、マレイン酸、フマル酸もしくはイタ
コン酸により代表される各種のジカルボン酸類と1価ア
ルコール類とのジエステル類;
【0032】(ホ)酢酸ビニル、安息香酸ビニルもしく
は「ベオバ」〔オランダ国シェル社製の、分岐状(分枝
状)脂肪族モノカルボン酸類のビニルエステルの商品
名〕、(メタ)アクリロニトリルの如き、各種のビニル
エステル類;
【0033】(ヘ)N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート等のような、N,N−アルキルアミノアル
キル(メタ)アクリレート類;や(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドのブチルエ
ーテル、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等のよ
うなアミド結合含有ビニル系単量体; 等の窒素含有ビ
ニル系単量体類;
【0034】(ト)「ビスコート 3F、3FM、8
F、8FMもしくは17FM」[大阪有機化学(株)製
の、含フッ素系アクリルモノマー類の商品名]、パーフ
ルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パー
フルオロシクロヘキシルフマレートもしくはN−i−プ
ロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル(メ
タ)アクリレートの如き、各種の(パー)フルオロアル
キル基含有ビニルエステル類、−ビニルエーテル類、−
(メタ)アクリレート類または−不飽和ポリカルボン酸
エステル類などの、種々の含フッ素重合性化合物類;を
使用することができる。
【0035】本発明で使用する「固形分酸価が30以上
である水酸基含有ビニル系重合体の有機溶剤溶液」を調
製は、以上に詳述したような「水酸基含有ビニル系単量
体」、「酸価を与える成分」、及び上記(イ)〜(ト)
のような「その他の共重合可能な単量体」を用いて、有
機溶剤中において公知慣用の種々の共重合反応法あるい
はグラフト化反応法(グラフト共重合反応法)を駆使し
て遂行することができる。
【0036】この場合の各共重合成分の使用割合として
は、塗料組成物が使用される用途、あるいは選択される
各共重合成分の種類と組み合わせによって最適な範囲が
異なるが、塗料組成物としての総合的な特性のバランス
の観点から、以下のようにするのが好ましい。
【0037】すなわち、「水酸基含有ビニル系単量体」
の使用割合としては、全共重合成分中5〜50重量%が
好ましく、10〜40重量%がより好ましく、10〜3
0重量%がさらにより好ましい。また、「酸価を与える
成分」の使用割合としては、全共重合成分中5〜50重
量%が好ましく、10〜40重量%がより好ましく、1
0〜30重量%がさらにより好ましい。また、「その他
の共重合可能な単量体」の使用割合としては、全共重合
成分中20〜90重量%が好ましく、25〜80重量%
がより好ましく、30〜70重量%がさらにより好まし
い。
【0038】ここで得られるビニル系重合体は、基材に
対する付着性、特にステンレススティールやその他の各
種金属に対する付着性を保持するという観点から、その
固形分酸価が30以上にあることが必要であるが、上述
した範囲内で各共重合成分の種類の選定や使用割合を適
宜調製することにより、ビニル系重合体の固形分酸価を
30以上とすることができる。
【0039】「固形分酸価は30以上ある水酸基含有ビ
ニル系重合体の有機溶剤溶液」を調製する際には、アゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾイルパー
オキシド(BPO)、tert−ブチルパーベンゾエー
ト(TBPB)、tert−ブチルハイドロパーオキシ
ド(TBHPO)、ジ−tert−ブチルパーオキシド
(DTBPO)、クメンハイドロパーオキシド(CH
P)またはo,o−tert−o−(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)モノパーオキシ
カーボネートの如き、各種のラジカル発生剤類(ラジカ
ル発生重合触媒類ないしはラジカル重合開始剤類)を単
独使用し、あるいは2種以上を併用することができる。
【0040】また、重合時に使用する溶剤としては、ト
ルエン、キシレン、「ソルベッソ100」、「ソルベッ
ソ 150」[エクソン化学(株)製品]等のような芳
香族系炭化水素溶剤類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のよ
うな酢酸エステル系溶剤類;メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等のようなケトン系溶剤;メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、
イソブタノール、アミルアルコール等のようなアルコー
ル系溶剤類;プロピレングリコールエーテル系溶剤類、
プロピレングリコールエーテルエステル系溶剤類、エト
キシエチルプロピオネート等;
【0041】LAWS[シェル社製品]、Aソルベント
[日本石油社製品]、ナフサ No.6[エクソン化学
(株)製品]やペガゾールAN−45[モービル石油社
製品]等のいわゆるミネラルスピリット;脂肪族炭化水
素系溶剤、および/または、芳香族−脂肪族混合溶剤
(代表例としては、「マルカゾール RもしくはE」ま
たは「スワゾール310」[共に、丸善石油(株)製
品];「HAWS」または「シェルゾール 70もしく
は71」〔共に、シェル社製品〕;
【0042】「ダイアナ・ソルベント No.0もしく
はNo.1」[出光興産(株)製品]、「IPソルベン
ト 1016、1020もしくは1620」[同上];
「シェルゾール D−40」〔シェル社製品〕;「Kソ
ルベント」または「AFソルベント」[共に、日本石油
(株)製品];あるいは「エクソンナフサ No.3も
しくはNo.5」、「エクソール D−30、D−4
0、D−60もしくはD−70」または「アイソパー
C、E、GもしくはH」[エクソン化学(株)製品]な
どをはじめ、さらには、n−ヘキサンまたはn−ヘプタ
ン等を使用することができる。
【0043】〔2〕ブロックポリイソシアネート樹脂 ブロックポリイソシアネート樹脂とは、ポリイソシアネ
ートをフェノール、ε−カプロラクタム、MEKPO
(メチルエトルケトンパーオキサイド)等でブロックし
たもので、加熱によりブロック剤が解離して、水酸基含
有のポリオール樹脂やアミノ基やアミド基含有樹脂と反
応性を有するポリイソシアネートが生成する硬化剤の総
称である。ブロックポリイソシアネート樹脂はブロック
剤によって異なるが、通常130℃以上でブロック剤が
解離し、解離温度以下では主剤成分と反応性を有しない
ことから、一液型の塗料設計が可能である。
【0044】ブロックポリイソシアネート樹脂はブロッ
クする前のポリイソシアネート樹脂の種類により、トル
エンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネー
ト(XDI)系のいわゆる黄変型、難黄変型と、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジ
イソシアネート(IPDI)、水添XDI,水添MDI
系の無黄変型に大別できるが、本発明においては外部に
も使用することが多いため、無黄変型、特にHMDI系
のブロックポリイソシアネート樹脂が好適である。
【0045】HMDI系のブロックポリイソシアネート
樹脂の代表例を例示すれば、「バーノック DB−98
0K」、「バーノック D−550」、「バーノック
B7−887−60」[大日本インキ化学工業(株)製
品]や、「コロネート C−2507」、「コロネート
C−2515」[日本ポリウレタン工業(株)製
品]、「デスモジュール BL3175」[住友バイエ
ルウレタン(株)製品]等が挙げられる。
【0046】本発明の金属用塗料組成物は、「固形分酸
価は30以上ある水酸基含有ビニル系重合体の有機溶剤
溶液」と「ブロックポリイソシアネート樹脂」とを、公
知慣用の手法により混合することによって調製すること
ができる。この際、当該ブロックポリイソシアネート樹
脂の使用量としては、「固形分酸価が30以上である水
酸基含有ビニル系重合体」の水酸基の1当量に対して、
イソシアネート基が、0.5〜1.5当量となるような
範囲内、つまり、OH/NCOなる当量比が1.0/
0.5〜1.0/1.5なる範囲内が好ましい。
【0047】この範囲内であれば、架橋反応は十分であ
り、含水率の高い皮塗面に塗装した際の発泡の問題も無
く、塗料価格などの面でも有利である。さらに1/0.
7〜1.2なる当量比の範囲内がより好ましい。
【0048】〔3〕ステンレススティール基材又はステ
ンレススティールとそれ以外の金属を少なくとも1種類
組み合わせた基材 ステンレススティールとしては、鋼種でいうと「SUS
201」、「SUS301J1」、「SUS 30
4」、「SUS 316N」等が本発明の用途である高
層ビルやホテル等の玄関や窓枠、カーテンウォールや各
種モニュメント、外部手すり等に一般的に使用される。
【0049】一方、ステンレススティールを構造物とし
て利用する場合、ステンレススティールが単独で使用さ
れることもあるが、ステンレススティールの加工性の悪
さをカバーするために、接合部や屈曲部に対しては加工
性が良好なステンレススティール以外の金属を組み合わ
せて用いられることも多い。それら金属の代表例を例示
すれば、アルミニウム(合金、鋳物)、真鍮、青銅、銅
等が挙げられる。
【0050】ステンレススティールやステンレススティ
ール以外の金属は、それが置かれる環境によって、経時
的に錆が発生したり、艶感がなくなり高級感が損なわれ
る等の問題がある。特に、異種金属においてはステンレ
ススティールとステンレススティール以外の金属との接
触部における、異種金属接触腐食が顕著であるが、本発
明の金属用塗料組成物を使用することによりこの問題を
解決することができる。
【0051】〔4〕その他成分 以下必要に応じて用いることができる成分を例示すれ
ば、塗料化の際には、例えば、「Disperbyk−
161、BYK−P104」[いずれも、ドイツ国ビッ
クケミー社製品]等の顔料分散剤類;例えば、「BYK
−302」[ドイツ国ビックケミー社製品]等のレベリ
ング剤類;例えば、「BYK−065」[ビックケミー
社製品]、「ディスパロン OX−70」[楠本化成
(株)社製品]等の消泡剤類;例えば、「ディスパロン
6820−20M」[楠本化成(株)社製品]等のタ
レ防止剤;例えば、「チヌビン P、328」[いずれ
も、スイス国チバ・ガイギー社製品]等の紫外線吸収剤
類;例えば、「チヌビン 770、765」[いずれ
も、スイス国チバ・ガイギー社製品]等の光安定剤類;
防黴剤等のような、通常、当業界において、公知慣用の
ものとなっているような、種々の塗料用添加剤類を、慣
用量使用することができる。
【0052】また補助的架橋剤として、アルミニウム
系、ジルコニウム系またはチタニウム系の金属アルコキ
シド類、金属アシレート類または金属キレート類(例え
ば、「アセトープ」[ホープ製薬(株)製品]、「チタ
コート」[日本曹達(株)製品]、「プレンアクト」
[味の素(株)製品]、「オルガチックス TAシリー
ズ、TCシリーズ、ZAシリーズ、ZBシリーズ、ZC
シリーズもしくはALシリーズ」[松本製薬(株)製
品]、「AIPD、AMD、ASBDもしくはALCH
シリーズ」または「アルミキレート A、Dもしくは
M」[川研ファインケミカル(株)製品]あるいは「テ
ンカレート TPシリーズ」[テンカポリマー(株)製
品]等)も、本発明の効果を損ねない範囲で使用でき
る。
【0053】さらに、本発明の塗料組成物に相溶して使
用されている有機溶剤類に可溶なるものであれば、性能
を改良するという目的で、可塑剤類をはじめ、その他の
樹脂類、たとえば、アクリル系共重合体類、繊維素系化
合物類、アクリル化アルキド樹脂類、アルキド樹脂類、
シリコン樹脂類、フッ素樹脂類またはエポキシ樹脂類な
どを、適宜、併用することもできるが、その際にも、本
発明の目的を逸脱しないような範囲で、あるいは本発明
の効果を損ねないような範囲で以て、これら上掲のよう
な種々のものを使用することができる。
【0054】また、本発明の目的がステンレススティー
ルの外観を長期間維持することであることから、塗料組
成物はクリヤー塗料であることが一般的であるが、隠蔽
性の少ない顔料または染料で着色したいわゆるカラーク
リヤーや顔料を練肉したエナメルを使用することも可能
である。
【0055】以上、説明した塗料組成物を上記したステ
ンレススティール基材又はステンレススティールとそれ
以外の金属を少なくとも1種類組み合わせた基材に直接
塗装するにあたっては、スプレー、ディッピング、刷毛
またはローラーなどの、いわゆる公知慣用の種々の手段
を利用し適用することができる。
【0056】このように塗装された金属基材を、ブロッ
クポリイソシアネートのブロック剤が解離する温度以上
で適正な時間焼付硬化させることにより、本発明の金属
用塗料組成物を用いた塗膜が形成された塗装物を得るこ
とができる。
【0057】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明することにするが、本発明
は、決して、これらの例示例のみに限定されるものでは
ない。以下において、部および%は、特に断りの無い限
り、すべて重量基準であるものとする。
【0058】参考例1 高酸価水酸基含有ビニル系樹脂
溶液(A1)の調製例 撹拌装置、温度計、リフラックス・コンデンサーおよび
窒素ガス導入管を備えた4ツ口フラスコに、キシレンの
500部とn−ブタノールの300部を仕込み、110
℃に昇温した。この温度になったところで、スチレン
(以下Stと略記する)の200部、メチルメタアクリ
レート(以下MMAと略記する)の200部、ブチルア
クリレートの350部、2−ヒドロキシエチルメタアク
リレート(以下2−HEMAと略記する)の100部、
アクリル酸(以下AAと略記する)の150部、およ
び、重合開始剤としてtert−ブチルパーオキシ(2
−エチルヘキサノエート)(以下パーブチルOと略記す
る)の20部、tert−ブチルパーオキシベンゾエー
ト(以下パーブチルZと略記する)の5部、キシレンの
200部の混合物を4時間かけて滴下し、同温度に8時
間保持して高酸価ビニル系樹脂溶液(A1)を得た。得
られた(A1)は、不揮発分が50.0%;25℃での
ガードナー粘度がW ;固形分酸価が117;ガードナ
ー色数が1以下であるビニル系樹脂溶液であった。
【0059】参考例2 高酸価水酸基含有ビニル系樹脂
溶液(A2)の調製例 参考例1で用いた反応装置と同様のフラスコに、「ソル
ベッソ 100」[エクソン化学(株)製品;以下S−
100と略記する]の500部とn−ブタノールの30
0部を仕込み、110℃に昇温した。この温度になった
ところで、Stの300部、MMAの200部、2−エ
チルヘキシルアクリレートの250部、(以下2−EH
Aと略記する)2−ヒドロキシエチルアクリレート(以
下2−HEAと略記する)の100部、メタアクリル酸
(以下MAAと略記する)の150部、および、重合開
始剤としてパーブチルOの20部、パーブチルZの5
部、S−100の200部の混合物を4時間かけて滴下
し、同温度に8時間保持して高酸価ビニル系樹脂溶液
(A2)を得た。得られた(A2)は、不揮発分が5
0.0%;25℃でのガードナー粘度がX ;固形分酸
価が100;ガードナー色数が1以下であるビニル系樹
脂溶液であった。
【0060】参考例3 高酸価水酸基含有ビニル系樹脂
溶液(A3)の調製例 参考例1で用いた反応装置と同様のフラスコに、キシレ
ンの433部とn−ブタノールの300部、「ベッコラ
イト M−44−144−60BA」〔大日本インキ化
学工業(株)製イソフタル酸系ポリエステル樹脂で、不
揮発分60.0±1.0%、25℃でのガードナー粘度
がI〜K ;固形分酸価が約10;固形分水酸基価が約
80;溶剤がトルエン/酢酸ブチル=50/50であ
る。〕の167部、無水マレイン酸(以下MAnと略記
する)の10部を仕込み、110℃に昇温した。この温
度になったところで、Stの200部、MMAの200
部、BAの300部、2−HEMAの100部、AAの
100部、および、重合開始剤としてパーブチルOの2
0部、パーブチルZの5部、キシレンの200部の混合
物を4時間かけて滴下し、同温度に8時間保持して高酸
価ビニル系樹脂溶液(A3)を得た。得られた(A3)
は、不揮発分が50.0%;25℃でのガードナー粘度
がU ;固形分酸価が86;ガードナー色数が1以下で
あるビニル系樹脂溶液であった。
【0061】参考例4 高酸価水酸基含有ビニル系樹脂
溶液(A4)の調製例 参考例1で用いた反応装置と同様のフラスコに、キシレ
ンの500部とn−ブタノールの300部を仕込み、1
10℃に昇温した。この温度になったところで、Stの
250部、MMAの260部、BAの350部、2−H
EMAの100部、AAの40部、および、重合開始剤
としてパーブチルOの10部、パーブチルZの5部、キ
シレンの200部の混合物を4時間かけて滴下し、同温
度に8時間保持して高酸価ビニル系樹脂溶液(A4)を
得た。得られた(A4)は、不揮発分が50.0%;2
5℃でのガードナー粘度がY ;固形分酸価が31;ガ
ードナー色数が1以下であるビニル系樹脂溶液であっ
た。
【0062】参考例5 対照となる水酸基含有ビニル系
樹脂溶液(A5)の調製例 参考例1で用いた反応装置と同様のフラスコに、キシレ
ンの500部とn−ブタノールの300部を仕込み、1
10℃に昇温した。この温度になったところで、Stの
260部、MMAの260部、BAの350部、2−H
EMAの100部、AAの30部、および、重合開始剤
としてパーブチルOの10部、パーブチルZの5部、キ
シレンの200部の混合物を4時間かけて滴下し、同温
度に8時間保持して水酸基含有ビニル系樹脂溶液(A
5)を得た。得られた(A5)は、不揮発分が50.0
%;25℃でのガードナー粘度がV ;固形分酸価が2
4;ガードナー色数が1以下であるビニル系樹脂溶液で
あった。
【0063】参考例1〜5で得られたビニル系樹脂溶液
の組成と樹脂特性値等を表1に纏める。単量体類の数値
は”重量部”である。
【0064】
【表1】
【0065】実施例1〜4 プライマー用として、参考例1,3,4で得られたビニ
ル系樹脂溶液(A1),(A3),(A4)100部に
対して、HMDI系ブロックポリイソシアネート硬化剤
「バーノック DB−980K」[大日本インキ化学工
業(株)製品]を14.7部(水酸基に対して1.0当
量)、参考例2で得られたビニル系樹脂溶液(A2)1
00部に対して同硬化剤を16.3部(水酸基に対して
1.0当量)配合して、キシレン/n−ブタノール=7
/3(重量比)混合溶剤にて岩田カップ15秒に稀釈し
た。
【0066】また、トップクリヤー用として、非スチレ
ン系アクリルポリオール樹脂 「アクリディック A−
810−45」[大日本インキ化学工業(株)製品]1
00部に対して、HMDI系ポリイソシアネート硬化剤
「バーノック DN−980」[大日本インキ化学工業
(株)製品]を7.3部(水酸基に対して1.0当量)
配合して、酢酸ブチルにて岩田カップ15秒に稀釈した
塗料を準備した。
【0067】一方、市販ステンレス鋼板(SUS 30
4)の半分の面積にアルミ板(A5052P)を乗せ、
上記プライマー用塗料を乾燥膜厚が25μmになるよう
に塗装後、140℃×20分焼き付けした。その後、ト
ップクリヤー用塗料を乾燥膜厚が25μmになるように
塗装後、100℃×20分強制乾燥したものを試験体と
して、第2表に示すような評価を実施した結果を実施例
1〜4として纏める。
【0068】比較例1 実施例1〜4と同様に、プライマー用として参考例5で
得られたビニル系樹脂溶液(A5)100部に対して、
ブロックポリイソシアネート硬化剤「バーノック DB
−980K」を14.7部(水酸基に対して1.0当
量)配合して、キシレン/n−ブタノール=7/3(重
量比)混合溶剤にて岩田カップ15秒に稀釈した。ま
た、トップクリヤー用も実施例1〜4と同様の塗料を準
備した。
【0069】試験体も評価も実施例1〜4と同様に行っ
た結果を第2表に比較例1として纏める。
【0070】
【表2】
【0071】「塗料安定性」:50℃×3日後の岩田カ
ップの秒数の変化が2秒以内のものを「良好」とした。 「一次付着性」:トップクリヤーの強制乾燥後、常温放
置1日後のアルミ上およびステンレススティール上の1
mm角の碁盤目剥離結果。
【0072】「経時付着性」:トップクリヤーの強制乾
燥後、屋外放置3ヶ月後のアルミ上およびステンレスス
ティール上の1mm角の碁盤目剥離結果。 「耐異種金属接触腐食性」:CASS試験120時間後
の、特にアルミとステンレススティール界面の腐食と塗
膜の剥離を目視で判定。 「促進耐候性」:サンシャインウェザオメータ1500
時間後の艶、黄変を目視で判定。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、金属に対する付着性が
良好で、耐異種金属接触腐食性が良好な一液型の塗料を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 26/00 C23C 26/00 A (72)発明者 向井 隆 大阪府泉大津市二田町2−3−21−203 Fターム(参考) 4D075 BB26Z CA13 CA32 CA33 CA44 CB04 CB06 DA06 DB04 DB06 DB07 DB64 DC01 DC05 EA07 EA43 EB07 EB14 EB16 EB19 EB20 EB22 EB33 EB36 EB38 EB55 4J038 CH121 DG191 DG302 PA19 PC02 4K044 AA03 AA06 AB09 BA21 BB02 BB15 BC02 BC04 BC05 CA53 CA62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形分酸価が30以上である水酸基含有
    ビニル系重合体の有機溶剤溶液、およびブロックポリイ
    ソシアネート樹脂を含んでなる金属用塗料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗料組成物を金属基材に
    直接塗装し、焼付硬化させる塗膜形成方法。
  3. 【請求項3】 金属基材が、ステンレススティール基材
    またはステンレススティールとそれ以外の金属を少なく
    とも1種類組み合わせた基材である請求項2に記載の塗
    膜形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の塗膜形成方法
    により塗膜が形成された塗装物。
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