JP2003153135A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP2003153135A JP2001351853A JP2001351853A JP2003153135A JP 2003153135 A JP2003153135 A JP 2003153135A JP 2001351853 A JP2001351853 A JP 2001351853A JP 2001351853 A JP2001351853 A JP 2001351853A JP 2003153135 A JP2003153135 A JP 2003153135A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電気的な台形歪み補正機能を備
えた投射型表示装置において、台形歪み補正に起因する
オンスクリーン画像の情報量の減少を低く抑えることが
でき、オンスクリーン画像を見やすくできる投射型表示
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 電気的な台形歪み補正機能を有する投射
型表示装置において、スクリーン面に対する投射型表示
装置の光軸の垂直方向の傾き角を検出する検出手段、お
よび検出手段によって検出された傾き角に基づいて、画
面内に表示されるオンスクリーン画像の表示位置を制御
する制御手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的ではなく
電気的な台形歪み補正機能を備えた投射型表示装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】図１は、液晶プロジェクタ１をスクリー
ン２に向かって上向きに配置した場合の液晶プロジェク
タ１の設置例を示している。
【０００３】液晶プロジェクタ１をスクリーン２に向か
って上向きに配置した場合には、スクリーン２上に投影
された映像は、図２（ａ）に示すように、下側部分が縮
んだようになり、台形歪みを生じる。
【０００４】このような下側部分が縮むような台形歪み
に対して、信号処理（電気的な台形歪み補正処理）によ
って上側部分を縮めると、スクリーン２上に投影された
映像の輪郭は、図２（ｂ）に示すように四角形となり、
台形歪みが補正される。
【０００５】図３は、液晶プロジェクタ１をスクリーン
２に向かって下向きに配置した場合の液晶プロジェクタ
１の設置例を示している。
【０００６】液晶プロジェクタ１をスクリーン２に向か
って下向きに配置した場合には、スクリーン２上に投影
された映像は、図４（ａ）に示すように、上側部分が縮
んだようになり、台形歪みを生じる。
【０００７】このような上側部分が縮むような台形歪み
に対して、信号処理によって下側部分を縮めると、スク
リーン２上に投影された映像の輪郭は、図４（ｂ）に示
すように四角形となり、台形歪みが補正される。
【０００８】しかしながら、信号処理によって台形歪み
を補正する場合は、既知のように水平、垂直の両方にノ
ン・リニアのフィルタをかけて画像を圧縮する必要があ
る。台形歪みを補正する際に画像が圧縮されると、画像
の情報量が減少し、画質の劣化、欠落が発生する。
【０００９】ところで、スクリーン２に投影される映像
には、オンスクリーン画像（OSD;On Screen Display ）
が含まれることがある。オンスクリーン画像としては、
画像調整、機能切替え等といった液晶プロジェクタに関
する重要な情報を、文字や図形、アイコン（絵）で表示
するものが用いられることが多い。また、オンスクリー
ン画像はその性格上、より多くの情報を伝達するため
に、フォント等が細かく、画像が精細である。
【００１０】図５（ａ）は、液晶プロジェクタが図１の
ように設置されておりかつ画像中の上部にオンスクリー
ン画像Ａが含まれている場合に、スクリーン上に投影さ
れる映像を示している。図５（ｂ）は、図５（ａ）に示
すような映像に対して、台形歪み補正を行った場合にス
クリーン上に投影される映像を示している。
【００１１】図５（ａ）に示すような下側部分が縮む台
形歪みに対しては、図５（ｂ）に示すように、上側部分
を下側と同様に圧縮して補正を行うが、画面上部になる
ほどその圧縮率が大きくなり、それに比例して画面の情
報量が減少、或いは欠落する度合いが大きくなる。した
がって、図５（ａ）に示すように、下側部分が縮むよう
な台形状の映像中の上部にオンスクリーン画像Ａが含ま
れている場合には、図５（ｂ）に示すように、台形歪み
補正後の映像においては、オンスクリーン画像が見づら
くなる。
【００１２】つまり、オンスクリーン画像以外の映像信
号も同様に圧縮されて補正されるが、映像信号は、フィ
ールド、フレームで１枚の画像を構成するので上部或い
は下部の一部が圧縮されて情報量が減少しても、画像内
容を理解することが可能である。これに対して、オンス
クリーン画像はその一部の情報量が減少して、例えば文
字が読めなくなったりするとその本来の役目を果たさな
くなる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、電気的な
台形歪み補正機能を備えた投射型表示装置において、台
形歪み補正に起因するオンスクリーン画像の情報量の減
少を低く抑えることができ、オンスクリーン画像を見や
すくできる投射型表示装置を提供することを目的とす
る。
【００１４】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、電気的な台形歪み補正機能を有する投射型表示装置
において、スクリーン面に対する投射型表示装置の光軸
の垂直方向の傾き角を検出する検出手段、および検出手
段によって検出された傾き角に基づいて、画面内に表示
されるオンスクリーン画像の表示位置を制御する制御手
段を備えていることを特徴とする。
【００１５】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の発明において、制御手段は、画面の上下方向位置のう
ち、台形歪み補正時の圧縮率の小さい方の位置に、オン
スクリーン画像が表示されるように、オンスクリーン画
像の表示位置を決定するものであることを特徴とする。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、図６〜図８を参照して、こ
の発明の実施の形態について説明する。
【００１７】図６は、液晶プロジェクタの電気的構成を
示している。
【００１８】アナログの入力映像信号はＡ／Ｄ変換器１
によってデジタル信号に変換されて、スケーラ回路２に
入力される。スケーラ回路２は、液晶パネルの解像度に
応じて、入力信号の解像度、水平、垂直のスケーリング
（拡大、圧縮）を行う。
【００１９】スケーラ回路２から出力される映像データ
はＯＳＤ＿ＭＩＸ回路３に入力する。ＯＳＤ＿ＭＩＸ回
路３は、ＯＳＤ発生回路７で作成されたオンスクリーン
画像（OSD)を、スケーラ回路２から出力される映像デー
タにスーパーインポーズする。ＯＳＤ発生回路７は、マ
イコン８によって制御される。ＯＳＤ＿ＭＩＸ回路３の
出力は、台形歪み補正回路４に入力される。
【００２０】台形歪み補正回路４は、入力された映像デ
ータに対して台形歪み補正を行う。なお、マイコン８
は、傾斜センサ１０によって検出された液晶プロジェク
タの傾斜角（スクリーン面に対する液晶プロジェクタの
光軸の垂直方向の傾き角）に応じて、台形歪み補正に必
要なパラメータ（たとえば、補正量（圧縮率）および補
正位置）を決定して、台形歪み補正回路４に与えてお
り、台形歪み補正回路４は、マイコン８から与えられた
パラメータに基づいて台形歪み補正を行う。
【００２１】台形歪み補正回路４によって台形歪み補正
が施された信号は、Ｄ／Ａ変換器５によってアナログ信
号に戻される。Ｄ／Ａ変換器５の出力は液晶駆動回路６
に送られ、図示しない液晶パネルを駆動するための信号
に変換される。
【００２２】タイミングコントローラ９は、液晶パネル
に必要なタイミング信号をマイコン８からのデータによ
り作成して、液晶パネルに出力する。なお、マイコン８
には、リモコン１１からのリモコン信号も入力する。
【００２３】マイコン８は、上述したように、傾斜セン
サ１０によって検出された液晶プロジェクタの傾斜角に
応じて、台形歪み補正に必要なパラメータを決定して、
台形歪み補正回路４に与えている。この実施の形態で
は、マイコン８は、さらに、傾斜センサ１０によって検
出された液晶プロジェクタの傾斜角（または傾斜角から
決定した台形歪み補正に必要なパラメータ）に基づい
て、画面の上部及び下部のうち台形歪み補正時の圧縮率
が低い方にＯＳＤが表示されるように、ＯＳＤの表示位
置を制御する。
【００２４】液晶プロジェクタが図１に示すように上向
きに設置されている場合には、台形歪み補正が行われな
いとすると、スクリーンに投影される画像は図２（ａ）
に示すよう下側が縮んだ台形となる。そして、台形歪み
補正が行われると図２（ｂ）に示すようになる。このよ
うな場合には、台形歪み補正により、画像の上部ほど圧
縮される度合いが強くなる。
【００２５】そこで、液晶プロジェクタが図１に示すよ
うに上向きに設置されている場合には、マイコン８は、
図７（ａ）に示すように、ＯＳＤが画像の下部に位置す
るように、ＯＳＤの表示位置を制御する。つまり、マイ
コン８は、ＯＳＤ発生回路７に対して、ＯＳＤの表示位
置が画像の下部に位置するように指示する。これによ
り、台形歪み補正後の画像は、図７（ｂ）に示すように
なり、ＯＳＤの情報量の低下を抑えることができる。
【００２６】液晶プロジェクタが図２に示すように下向
きに設置されている場合には、マイコン８は、図８
（ａ）に示すように、ＯＳＤが画像の上部に位置するよ
うに、ＯＳＤの表示位置を制御する。つまり、マイコン
８は、ＯＳＤ発生回路７に対して、ＯＳＤの表示位置が
画像の上部に位置するように指示する。これにより、台
形歪み補正後の画像は、図８（ｂ）に示すようになり、
ＯＳＤの情報量の低下を抑えることができる。
【００２７】
【発明の効果】この発明によれば、電気的な台形歪み補
正機能を備えた投射型表示装置において、台形歪み補正
に起因するオンスクリーン画像の情報量の減少を低く抑
えることができ、オンスクリーン画像を見やすくできる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】液晶プロジェクタをスクリーンに向かって上向
きに配置した場合の液晶プロジェクタの設置例を示して
いる。
【図２】液晶プロジェクタが図１のように設置された場
合にスクリーン上に投影される映像と、台形歪み補正を
行った場合にスクリーン上に投影される映像とを示す模
式図である。
【図３】液晶プロジェクタをスクリーンに向かって下向
きに配置した場合の液晶プロジェクタの設置例を示して
いる。
【図４】液晶プロジェクタが図３のように設置された場
合にスクリーン上に投影される映像と、台形歪み補正を
行った場合にスクリーン上に投影される映像とを示す模
式図である。
【図５】液晶プロジェクタが図１のように設置されてお
りかつ画像中の上部にオンスクリーン画像Ａが含まれて
いる場合に、スクリーン上に投影される映像と、台形歪
み補正を行った場合にスクリーン上に投影される映像と
を示す模式図である。
【図６】液晶プロジェクタの電気的構成を示すブロック
図である。
【図７】液晶プロジェクタが図１に示すように上向きに
設置されている場合に、ＯＳＤが画像の下部に位置する
ように、ＯＳＤの表示位置が制御されることを示す模式
ずである。
【図８】液晶プロジェクタが図３に示すように下向きに
設置されている場合に、ＯＳＤが画像の下部に位置する
ように、ＯＳＤの表示位置が制御されることを示す模式
ずである。
【符号の説明】
１ Ａ／Ｄ変換回路 ２ スケーラ回路 ３ ＯＳＤＭＩＸ回路 ４ 台形歪み補正回路 ５ Ｄ／Ａ変換回路 ６ 液晶駆動部 ７ ＯＳＤ発生回路 ８ マイコン ９ タイミングコントローラ １０ 傾斜センサ １１ リモコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｇ 5/00 ５３０ Ｇ０９Ｇ 5/00 ５３０Ｍ Ｆターム(参考） 5C006 AA01 AB01 AF27 AF46 AF51 AF52 AF53 AF54 AF61 AF81 AF82 BB11 BF15 BF38 EC11 FA18 5C058 AA06 BA18 BB05 BB25 EA02 EA26 5C080 AA10 BB05 DD13 EE21 EE32 JJ01 JJ02 KK52 5C082 AA03 BA12 BA27 CA33 CA34 CA52 CA55 CB01 CB08 MM09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電気的な台形歪み補正機能を有する投射
    型表示装置において、 スクリーン面に対する投射型表示装置の光軸の垂直方向
    の傾き角を検出する検出手段、および検出手段によって
    検出された傾き角に基づいて、画面内に表示されるオン
    スクリーン画像の表示位置を制御する制御手段、 を備えていることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項２】 制御手段は、画面の上下方向位置のう
    ち、台形歪み補正時の圧縮率の小さい方の位置にオンス
    クリーン画像が表示されるように、オンスクリーン画像
    の表示位置を決定するものであることを特徴とする請求
    項１に記載の投射型表示装置。
JP2001351853A 2001-11-16 2001-11-16 投射型表示装置 Pending JP2003153135A (ja)

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