JP2003150981A - マークシート及びそれを用いる自動定期券発売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗車経路等をマークシートに記載して定期券
を購入できるようにする。 【解決手段】 自動定期券発売機の本体に乗車区間や購
入者名等の定期券の所定の内容が入力され、かつ、その
入力された所定の内容の定期券の購入代金を満たす金銭
が投入されたときに、その入力された所定の内容の定期
券を発行する自動定期券発売機であって、前記所定の内
容の入力をマークシートに記録されている内容を読取っ
て行う読取手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者自身が操作
して定期券の発行を受けるときに用いられるマークシー
ト、及びそのマークシートで定期券の発行を受けること
ができる利用者操作型の自動定期券発売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動定期券発売機は、新
規に定期券を購入する際、自動定期券発売機の本体（以
下、「発売機本体」という。）のタッチパネル式の表示
画面から定期券の乗車区間や購入者名等の所定の定期券
の内容を入力し、かつ、その入力された定期券の金額を
満たす金銭（プリペイドカード等のカード類も含む。）
が投入されると、その発売機本体から定期券が発行され
るように構成されている。

【０００３】また、継続定期券を購入する際は、旧定期
券を発売機本体に挿入すると定期券に記録されている乗
車区間等の主なデータが読取られ、新たな期間を入力す
るだけで定期券の発行を受けることができるように構成
されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動定期券発売機は、特に、新規定期券発行に当っ
ては、定期券の内容の入力に時間を要するため、一人当
りに５〜１０分要し、接客時間が長く、したがって、後
続の定期券購入者に不便を与える結果になっている。殊
に、４月初旬などは、その発売機本体の前に長い行列が
でき、その不便は顕著である。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、接客時間を可
能な限り短縮し、後続の利用者の待ち時間を短縮するこ
とのできる自動定期券発売機と、その自動定期券発売機
で用いられるマークシートを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係るマークシー
トは、上記目的を達成するために、発売機本体に乗車区
間や購入者名等の定期券の所定の内容を読取らせるため
のマークシートであって、そのマークシートの券面に
は、前記発売機本体から発行可能な定期券の駅がマーク
箇所として示された路線図が印刷されていることを特徴
としている。

【０００７】本発明に係る自動定期券発売機は、上記目
的を達成するために、発売機本体に乗車区間や購入者名
等の定期券の所定の内容が入力され、かつ、その入力さ
れた所定の内容の定期券の購入代金を満たす金銭が投入
されたときに、その入力された所定の内容の定期券を発
行する自動定期券発売機であって、前記所定の内容の入
力をマークシートに記録されている内容を読取って行う
読取手段を設けたことを特徴としている。請求項３に記
載の自動定期券発売機は、マークシートの券面には、そ
の発売機本体から発売可能な定期券の駅がマーク箇所と
して示された路線図が印刷されていることを特徴として
いる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る発売
機本体ａの正面図である。この発売機本体ａの正面中央
部には、タッチパネル式の表示画面１と、その表示画面
１の左隣りには、係員と応答したいときに押下される呼
出釦２ａ及び定期券の購入動作を途中で中止したいとき
に押下される取消釦２ｂが設けられている。

【０００９】発売機本体ａの正面の下部上段には、定期
券の購入代金をプリペイドカード等のカード類で支払う
ときのカードを挿入するカード挿入口３ａ、その購入代
金を紙幣で支払うときの紙幣を挿入する紙幣投入口３
ｂ、及びその購入代金を硬貨で支払うときの硬貨を投入
する硬貨投入口３ｃが設けられている。

【００１０】発売機本体ａの正面下段には、釣銭硬貨の
排出口４ａ、釣札の排出口４ｂ、継続定期券発行の場合
の旧定期券を挿入するとともに、本発明に係るマークシ
ートＭを挿入する挿入口５、及び新たな定期券が発券さ
れる発券口６が設けられている。図１中、Ｃは、マイク
ロコンピュータ（ＣＰＵ）を中心に形成された、発売機
本体ａを統括的に制御する制御器であって、その電気的
構成は後述する図３に示されている。

【００１１】図２は、挿入口５に挿入されるマークシー
トＭの正面図であって、薄い長方形の紙からなり、その
券面（正面）の左側の路線図記載部Ｍ1 には、発売機本
体ａから発行可能な定期券の各駅がマーク箇所として示
されている路線図が予め印刷されている。なお、図２で
は、省略されているが路線図の○印内には駅名が予め印
刷されている。そして、図２の例では、イ駅からロ駅間
での各駅が利用者によって鉛筆等の筆記具で塗り潰され
ており、また、イ駅は発駅（又は着駅）で、ロ駅が着駅
（又は発駅）として示されている。なお、塗り潰す箇所
としては、発駅、着駅及び経由駅とすることもできる。

【００１２】マークシートＭの券面の右側には、定期券
の種類（通勤定期券、学割定期券等）、期間（１箇月、
３箇月及び６箇月）、使用開始日（当日、明日、３日
後、４日後…）、及び購入者（利用者）の電話番号をマ
ークで記入するとともに、購入者の氏名，生年月日を記
入するための券種等記載部Ｍ2 が設けられている。な
お、このマークシートＭには、図示しないが媒体がマー
クシートであることを示す磁気データが予め所定位置に
記録されている。

【００１３】図３は、後述するマークシート・旧定期券
処理部門に相当する概略図であって、挿入口５から挿入
されるマークシートＭの処理機構の概略図である。すな
わち、発売機本体ａの挿入口５の内側には、図示しない
モータで駆動されるローラ群（図示せず）から構成され
る搬送路Ｌが設けられているとともに、その搬送路Ｌの
途中に、マークシートＭ及び旧定期券（継続定期券の基
礎となる定期券）に記録されている磁気データを読取る
ための磁気ヘッドＨと、マークシートＭに記録されてい
るマーク（塗り潰されたマーク）を読取るための光学セ
ンサからなるリーダＲとが設けられている。なお、この
搬送路Ｌには、マークシートＭや旧定期券の搬送位置を
検出するセンサやマークシートＭ及び旧定期券を回収す
る回収箱は省略されている。

【００１４】図４は、発売機本体ａの制御器Ｃの電気的
構成を示している。この制御器ＣのＣＰＵ１０は、第１
メモリ１１に格納されている定期券発行用の料金データ
等の所定のデータ及び第２メモリ１２に格納されている
制御プログラムを用いて演算処理を行うように構成され
ている。また、このＣＰＵ１０は、表示画面１の表示を
駆動制御する可変表示部１３と、表示画面１の入力を駆
動制御するタッチパネル入力部１４と、硬貨投入口３ｃ
から投入された硬貨を検銭処理する硬貨処理部１５と、
紙幣挿入口３ｂから挿入された紙幣を検銭処理する紙幣
処理部１６と、挿入口５に挿入されたマークシートＭ及
び旧定期券に記録されている磁気データの読取処理を行
うマークシート・定期券処理部１７と、発売機本体ａの
裏面側に設けられ、発売機本体ａを発券モード等の各種
のモードに設定したり、あるいは発売機本体ａの保守点
検時に係員によって操作されるテンキーを有する係員操
作部１８と、釣銭排出口４ａに釣銭を排出する釣銭処理
部１９と、カード挿入口３ａに挿入されたカードを処理
するカード処理部２０と、券面に所定の内容を印字する
とともに、所定の磁気データを記録した定期券を作成し
て発券口６に発行する発券処理部２１とが接続されてい
る。

【００１５】次に、図５のフローチャートを用いて制御
動作について説明する。今、ある利用者がマークシート
Ｍのイ駅からロ駅までの新規な定期券を購入しようとし
ているものとする。その利用者により駅のカウンタに備
え付けのマークシートＭの路線図記載部Ｍ1 の路線図が
乗車経路に従って塗り潰され、また、券種等記載部Ｍ2
に所定の内容が記載されて、図２に示されるようなマー
クシートが完成される。そして、表示画面１の「新規」
の釦がタッチ（押下）されると、発売機本体ａは、新規
定期券発行モードに設定される。なお、この新規発行モ
ードの設定は、マークシートＭが挿入口５に挿入された
ことを条件に自動的に行うこともできる。

【００１６】マークシートＭが挿入口５に挿入されると
（ステップ１００肯定。以下、ステップを「Ｓ」とす
る。）、挿入口５に挿入された媒体がマークシートＭで
あることがマークシート・定期券処理部１７内の磁気ヘ
ッドＨにより読取られるとともに、そのマークシートＭ
に記録されている内容がリーダＲにより読取られる（Ｓ
１０２）。

【００１７】制御器Ｃは、マークシートＭから読取られ
たデータに基づいて定期券の購入代金や利用者の年齢等
を算出するとともに、その読取られた内容は、表示画面
４に表示されて利用者に案内される（Ｓ１０４）。これ
により、利用者は、乗車区間、経由駅、乗車期間、券種
及び購入代金を確認することができる。

【００１８】表示画面４に表示された購入代金を満たす
金銭が紙幣挿入口３ｂ等から投入されると（Ｓ１０６肯
定）、発券処理部２１で生成された定期券が発券口６か
ら発行される（Ｓ１０８）。この定期券の発行に当って
は、マークシートＭに記載された自筆の氏名が定期券に
転写される。

【００１９】なお、定期券が学割定期券等の通常の通勤
定期券よりも割安な定期券を購入するに当っては、その
割安な定期券を購入できる証明書を挿入口５に挿入する
ことを条件とすることもできる。この場合、その証明書
は、磁気ヘッドＨで読取られる磁気データの記録されて
いるカード、又はリーダＲで読取られるカードとされ
る。

【００２０】

【発明の効果】本発明の請求項１に係るマークシート
は、マークシートの券面に、発売機本体から発行可能な
定期券の駅がマーク箇所として示された路線図が印刷さ
れているので、必要箇所をマークすることにより新規定
期券を容易に購入することができる。

【００２１】本発明の請求項２に係る自動定期券発売機
は、所定の内容の入力をマークシートに記録されている
内容を読取って行う読取手段を設けたので、新規定期券
を容易に購入することができる。本発明の請求項３に係
る自動定期券発売機は、マークシートの券面には、その
発売機本体から発売可能な定期券の駅がマーク箇所とし
て示された路線図が印刷されているので、マーク箇所を
読取って乗車経路等を確実に把握して定期券を発行する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る自動定期券発売機
の正面図である。

【図２】マークシートの正面図である。

【図３】挿入口の内側の概略構成図である。

【図４】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図５】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 表示画面 ２ａ 呼出釦 ２ｂ 取消釦 ３ａ カード挿入口 ３ｂ 紙幣挿入口 ３ｃ 硬貨投入口 ４ａ，４ｂ 排出口 ５ 挿入口 ６ 発券口 Ｃ 制御器 ａ 自動定期券発売機の本体（発売機本体）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動定期券発売機の本体に乗車区間や購
   入者名等の定期券の所定の内容を読取らせるためのマー
   クシートであって、 前記マークシートの券面には、前記自動定期券発売機の
   本体から発行可能な定期券の駅がマーク箇所として示さ
   れた路線図が印刷されていることを特徴とするマークシ
   ート。
2. 【請求項２】 自動定期券発売機の本体に乗車区間や購
   入者名等の定期券の所定の内容が入力され、かつ、その
   入力された所定の内容の定期券の購入代金を満たす金銭
   が投入されたときに、その入力された所定の内容の定期
   券を発行する自動定期券発売機であって、 前記所定の内容の入力をマークシートに記録されている
   内容を読取って行う読取手段を設けたことを特徴とする
   自動定期券発売機。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の自動定期券発売機にお
   いて、マークシートの券面には、その自動定期券発売機
   の本体から発売可能な定期券の駅がマーク箇所として示
   された路線図が印刷されていることを特徴とする自動定
   期券発売機。