JP2003149605A - 防眩用光学物品 - Google Patents
防眩用光学物品Info
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Abstract
らに夜間での十分な視界を確保できるフィルター機能を
有した防眩用光学物品を提供する。 【解決手段】 合成樹脂よりなる光の透過部分を有する
防眩用光学物品において、前記樹脂の光の透過部分にお
ける430nm以下の波長における透過率が、実質的に
0%であり、500〜620nmの透過率が少なくとも
60%以上であることを特徴とする防眩用光学物品であ
る。本発明による防眩用光学物品は、特にサンバイザー
やサングラスの形態で実用化されるとよい。
Description
おける対向車両のヘッドライトの眩しさを緩和し、さら
に夜間における十分な視界を確保できるフィルター機能
を有した防眩用光学物品に関する。
ヘッドライトは眩しいものである。最近では、より明る
いヘッドライトとして、ディスチャージランプが装着さ
れ始めている。このディスチャージランプは色温度が高
く、すなわち短波長側に高いエネルギーを持つので、特
に眩しく感じる。またディスチャージランプは、消費電
力が小さくかつ明るいために、今後採用の拡大が予想さ
れている。
−204304号には、視野の明るさを維持しつつ、光
線の眩しさを緩和し、かつ鮮明な色感の得られる光線透
過フィルター用に適する合成樹脂成形体が開示されてい
る。
の波長範囲に透過率曲線の極小値を有し、該極小値での
透過率が25%以下であり、590〜660nmの波長
範囲における平均透過率が15%以上、かつ、470〜
550nmの波長範囲における平均透過率が10%以上
の透過特性を有する合成樹脂成形体」が開示されてい
る。
以下の波長における透過率が実質的に0%である合成樹
脂成形体が示されている。
に適用すると、以下のような不具合が発生する。すなわ
ち、前記極小値における透過率が25%以下であり、ま
た2つの波長帯域における平均透過率の下限値が小さす
ぎる。特に、標準比視感度の中心波長(555nm)近
傍の透過率が小さすぎる。このため、眩しさを防ぐには
好適であるが、特に夜間において有効な視界を得るのが
困難になる。
眩しさを緩和し、さらに夜間での十分な視界を確保でき
るフィルター機能を有した防眩用光学物品の提供を目的
とする。
眩用光学物品の提供を目的とする。
バイザーやサングラスの形態で実用化されることが好ま
しい。
ージランプの波長に対する発光強度分布を調べた。その
結果を、図2のグラフに示す。また比較のために、ハロ
ゲンランプのそれも合わせて示した。この結果、ディス
チャージランプの発光強度分布は、離散的なピークを有
していることがわかった。さらにその発光強度は、ハロ
ゲンランプのそれに比べて、強いことがわかった。
まず散乱しやすい短波長側の光を、効果的にカットする
ことが必要である。そこで、短波長側の光を効果的にカ
ットするには、防眩用光学物品に紫外線吸収剤および青
色光吸収剤を含有させるとよい。
を得るために、比視感度の比較的高い波長範囲で、必要
な透過率を確保することも重要である。
して、合成樹脂よりなる透光部分を有する防眩用光学物
品において、前記樹脂の透光部分における430nm以
下の波長における透過率が、実質的に0%であり、50
0〜620nm波長における透過率が少なくとも60%
以上であることを特徴とする防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記樹脂の透光部分の
500〜620nm波長における透過率が、少なくとも
70%以上であることを特徴とする防眩用光学物品であ
る。
記載の防眩用光学物品において、さらに前記樹脂の透光
部分は、660〜720nm波長に透過率の極小値を有
している防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記樹脂の透光部分に
おける透過色調が、ハンター表色系にて、a<−20,
b<55である防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記合成樹脂は、紫外
線吸収剤および青色光吸収剤を含有している防眩用光学
物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記紫外線吸収剤の含
有量は、前記合成樹脂の原料に対して0.008〜0.2
5質量%であり、前記青色光吸収剤の含有量は、前記合
成樹脂の原料に対して0.0001〜0.01質量%であ
る防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記紫外線吸収剤の含
有量は、前記合成樹脂の原料に対して0.05〜0.12
質量%であり、前記青色光吸収剤の含有量は、前記合成
樹脂の原料に対して0.0003〜0.002質量%であ
る防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記合成樹脂は、さら
に赤色光吸収剤および/または赤外線吸収剤を含有して
いる防眩用光学物品である。
記載の防眩用光学物品において、前記赤色光吸収剤およ
び/または赤外線吸収剤の含有量は、前記合成樹脂の原
料に対して0.00003〜0.003質量%である防
眩用光学物品である。
に記載の防眩用光学物品において、前記赤色光吸収剤お
よび/または赤外線吸収剤の含有量は、0.0001〜
0.001質量%である防眩用光学物品である。
0に記載の防眩用光学物品において、前記光学物品は、
サンバイザーまたはサングラスである防眩用光学物品で
ある。
において、まず430nm以下の波長における透過率を
実質的に0%としたのは、以下の理由からである。すな
わち、ディスチャージランプは色温度が高く、短波長側
に高いエネルギーを持っている。また白濁した水晶体で
は、特に短波長側の光が散乱しやすいので、特に短波長
側の光をカットする必要があるためである。
0nm波長における透過率を少なくとも60%以上とし
たのは、以下の理由による。すなわち、標準比視感度の
比較的高い波長範囲、例えば比視感度が0.5以上であ
る500〜620nmにおいて、必要な透過率を確保す
るためである。さらに、上記の範囲における透過率を7
0%以上とすることが好ましい。
において、430nm以下の波長における透過率を実質
的に0%とするためには、防眩用光学物品に紫外線吸収
剤および青色光吸収剤を含有させるとよい。なお450
nm以下の波長における透過率を実質的に0%としても
よい。
および青色光吸収剤を含有させると、透過色調が黄色味
を帯びてしまう。そこで、透過色調を調整するために、
さらに赤色光吸収剤および/または赤外線吸収剤を含有
させるとよい。
めに、合成樹脂の透光部分は、5660〜720nm波
長に透過率の極小値を有していることが好ましい。
において、透光部分を構成する合成樹脂について説明す
る。
リレート(PMMA樹脂)、ポリカーボネート、CR−
39(米国PPGインダストリーズ社製)などが挙げら
れ、またはセルロースアセテート、セルロースプロピオ
ネート等の繊維素系プラスチック等を使用することもで
きる。
ゾフェノン系、サルチレート系、シアノアクリレート
系、およびベンゾトリアゾール系などがある。
ては、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ
-4-メトキシベンゾフェノンなどを例示することがで
き、サルチレート系吸収剤としては、フェニルサリチレ
ート、4-テルト,-ブチルフェニルサリチレートなどを例
示することができる。シアノアクリレート系吸収剤とし
ては、エチル2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレートな
どを例示することができ、ベンゾトリアゾール系吸収剤
としては、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾ
フェノン、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-yl)-4-メンチ
ル-6-(3,4,5,6-テトラヒドロフタリミジルメチル)フェ
ノンなどを例示することができる。
の種類に応じて適宜選択されるとよい。例えば、PMM
A樹脂やポリカーボネートに好適な紫外線吸収剤として
は、ベンゾトリアゾール系吸収剤を挙げることができ、
具体的商品としては、城北化学(株)製のJF−86、
シブロ化成(株)のシーソーブ705などを例示するこ
とができる。このベンゾトリアゾール系吸収剤は、合成
樹脂の耐候性や加工性に優れているので、好ましく使用
される。なかでも、2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-yl)-4
-メンチル-6-(3,4,5,6-テトラヒドロフタリミジルメチ
ル)フェノンがさらに好ましい。
吸収剤の含有量としては、合成樹脂原料に対して0.0
08〜0.25質量%が好ましく、さらに0.05〜0.
12質量%が好ましい。
ジゴ系色素、キノフタロン系色素、キノン系色素、クマ
リン系色素、クロロフィル系色素、ジフェニルメタン系
色素、スピロピラン系色素、チアジン系色素、およびト
リフェニルメタン系色素などがある。
ソオキシインジゴ、オキシインジゴなどを例示すること
ができ、キノフタロン系色素としては、キノフタロン、
3'-ヒドロキシキノフタロンなどを例示することがで
き、キノン系色素としては、1-メトキシアントラキノン
などを例示することができる。クマリン系色素として
は、4,メチル-7-ジエチルアミノクマリンなどを例示す
ることができ、ジフェニルメタン系色素としては、ジフ
ェニルメチリウムクロライドなどを例示することがで
き、スピロピラン系色素としては、7-カルボキシ-1',
3',3'-トリメチルスピロ[2H-1-ベンゾピラン-2,2'-イン
ドリン]などを例示することができる。チアジン系色素
としては、2-アミノ-4-(2'-トリエチル)-6H-1,3-チアジ
ン-6-シオンなどを例示することができ、トリフェニル
メタン系色素としては、トリフェニルメチリウムクロラ
イドなどを例示することができる。
種類に応じて適宜選択されるとよい。例えば、PMMA
樹脂やポリカーボネートに好適な青色光吸収剤として
は、キノフタロン系色素を挙げることができ、具体的商
品としては、日本化薬(株)製のカヤセットイエローA
−G、三井BASF染料(株)製のPSイエローGG等
を例示することができる。このキノフタロン系色素は、
合成樹脂の耐候性や加工性に優れているので、好ましく
使用される。なかでも、3'-ヒドロキシキノフタロンが
さらに好ましい。
含有量としては、合成樹脂原料に対して0.0001〜
0.01質量%が好ましく、さらに0.0003〜0.0
02質量%が好ましい。
合成樹脂用の赤色光吸収剤を含有させてもよい。具体的
な赤色光吸収剤としては、インジゴ系色素、キノン系色
素、クマリン系色素、トリフェニルメタン系色素、クロ
ロフィル系色素、ジフェニルメタン系色素、スピロピラ
ン系色素、およびフタロシアニン系色素などがある。
ンジゴ、5,5'ジブロムインジゴなどを例示することがで
き、キノン系色素としては、4-(4'-オキシドフェニルイ
ミド)-1,4-ベンゾキノンなどを例示することができる。
クマリン系色素としては、クマリンフルオロセントダイ
などを例示することができ、トリフェニルメタン系色素
としては、トリス(p-ジエチルアミノフェニル)-3-メチ
ルメチリウムクロライドなどを例示することができ、ジ
フェニルメタン系色素としては、フェニルフェニルビニ
ルメチルなどを例示することができる。スピロピラン系
色素としては、3'-エチル-3-フェニル-6-スピロ[2H-1-
ベンゾピラン-2,2'-ベンゾチアジン]などを例示するこ
とができ、フタロシアニン系色素としては、銅フタニシ
アニンなどを例示することができる。
種類に応じて適宜選択されるとよい。例えば、PMMA
樹脂やポリカーボネートに好適な赤色光吸収剤として
は、フタロシアニン系色素を挙げることができ、具体的
商品としては、日本化薬(株)製のカヤセットブルー、
三井BASF染料(株)製のPSブルーBN等を例示す
ることができる。このフタロシアニン系色素は、合成樹
脂の耐候性や加工性に優れているので、好ましく使用さ
れる。なかでも、銅フタニシアニンがさらに好ましい。
含有させる場合における、その含有量としては、合成樹
脂原料に対して0.00003〜0.003質量%が好
ましく、さらに0.0001〜0.001質量%が好まし
い。
脂用の赤外線吸収剤も、透過色調を調整するために必要
に応じて含有させることができる。例えば、シアニン
系、スクアリリウム系、メチン系、ナフトキノン系、キ
ノンイミン系、フタロシアニン系、テトラデヒドロコリ
ン系、およびエチレン1,2-ジチオール系金属錯体は、主
に近赤外線域に吸収を持っており、その多くは赤色光も
吸収するので、透過色調を調整することが可能である。
樹脂にそれぞれ単独で含有されていても、いっしょに含
有されていてもよい。
の製造方法について説明する。上述した紫外線吸収剤、
青色光吸収剤、および必要に応じて赤色光吸収剤および
/または赤外線吸収剤を、合成樹脂成形体の基材である
合成樹脂原料に添加し、混合する。その後、合成樹脂成
形体全体に均一に含有されるように、押出成形法または
射出成形法で成形することにより、合成樹脂成形体を得
ることができる。
た。 ・合成樹脂:ポリメチルメタアクリレート(PMMA樹脂) [住友化学(株)製 LO−6] 750g ・紫外線吸収剤 [城北化学(株)製 JF−86] 0.5g ・青色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットイエローA−G] 0.011g ・赤色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットブルーA−2R] 0.0015g
節された射出成形機で、150mm×300mm、厚さ
2mmの合成樹脂成形体シート(2)に成形した。この
シート(2)を自動車に用いられる通常のバイザー部
(4)に、可撓性樹脂製のヒンジ部(5)を介して一体
的に成形して、防眩用光学物品であるサンバイザー
(1)を得た。この防眩用サンバイザー(1)を自動車
に装着した様子を図1に示す。
の全体が、透光部分となっている。なお、バイザー部へ
の取り付けなどを考慮して、合成樹脂成形体シートの周
囲を別の樹脂あるいは金属材料等で構成してもよい。
3に示す。図3から明らかなように、ディスチャージラ
ンプの発光強度分布に対応して、450nm以下の波長
における透過率は実質的に0%であり、693nmで極
小値を有し、該極小値での透過率が約52%であった。
さらに、476〜668nmの波長範囲における透過率
は70%以上であった。
し、ディスチャージライトを装着した対向車を観察した
ところ、眩しさはあまり感じられなかった。また透過色
調が黄緑色であり自然な調子であるので、信号機に用い
られる青色(緑色)、黄色、赤色の識別は、昼間と比較
しても特に困難でなかった。また、可視光線透過率は7
5%であるので、夜間での使用においても暗過ぎること
のない透過特性を有していた。
た。 ・合成樹脂:ポリメチルメタアクリレート(PMMA樹脂) [住友化学(株)製 LO−6] 750g ・紫外線吸収剤 [城北化学(株)製 JF−86] 0.75g ・青色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットイエローA−G] 0.0055g ・赤色光吸収剤 [三井BASF染料(株)製 PS BLUE BN]0.0009g
て、防眩用光学物品としてサンバイザーを得た。得られ
たシートの分光透過率のグラフを図4に示す。図4から
明らかなように、ディスチャージランプの発光強度分布
に対応して、450nm以下の波長における透過率は実
質的に0%であり、684nmで極小値を有し、該極小
値での透過率が約44%であった。さらに、484〜6
33nmの波長範囲における透過率は70%以上であっ
た。
げた状態とし、ディスチャージライトを装着した対向車
を観察したところ、眩しさはあまり感じなかった。また
実施例1と同様に、信号機の識別も、昼間と比較しても
特に困難でなかった。また透過特性においても、475
〜530nmの波長範囲で、85%以上の透過率が確保
されているので、夜間での使用においても暗過ぎること
はなかった。
た。 ・合成樹脂:ポリメチルメタアクリレート(PMMA樹脂) [旭化成工業(株)製 デルペット560F] 750g ・紫外線吸収剤 [シプロ化成(株) シーソーブ705] 0.45g ・青色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットイエローA−G] 0.0055g ・赤色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットブルーA−2R] 0.0011g
て、防眩用光学物品としてサンバイザーを得た。得られ
たシートの分光透過率のグラフを図5に示す。図5から
明らかなように、ディスチャージランプの発光強度分布
に対応して、430nm以下の波長における透過率は実
質的に0%であり、680nmで極小値を有し、該極小
値での透過率が約44%であった。さらに、471〜6
64nmの波長範囲における透過率は70%以上であっ
た。
た。 ・合成樹脂:ポリカーボネート樹脂 [帝人化成(株)製 パンライトL−1250] 750g ・紫外線吸収剤 [シプロ化成(株) シーソーブ705] 0.6g ・青色光吸収剤 [三井BASF染料(株)製 PS イエロー GG]0.006g ・赤色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットブルーA−2R] 0.0015g
て、防眩用光学物品としてサンバイザーを得た。得られ
たシートの分光透過率のグラフを図6に示す。図6から
明らかなように、ディスチャージランプの発光強度分布
に対応して、430nm以下の波長における透過率は実
質的に0%であり、680nmで極小値を有し、該極小
値での透過率が約44%であった。さらに、470〜6
68nmの波長範囲における透過率は70%以上であっ
た。
た。 ・合成樹脂:ポリカーボネート樹脂 [帝人化成(株)製 パンライトL−1250] 750g ・紫外線吸収剤 [城北化学(株)製 JF−86] 0.5g ・青色光吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤセットイエローA−G] 0.011g ・赤外線吸収剤 [日本化薬(株)製 カヤソープ IR750] 0.007g
て、防眩用光学物品としてサンバイザーを得た。得られ
たシートの分光透過率のグラフを図7に示す。図7から
明らかなように、ディスチャージランプの発光強度分布
に対応して、430nm以下の波長における透過率は実
質的に0%であり、757nmで極小値を有し、該極小
値での透過率が約57%であった。さらに、489〜6
62nmの波長範囲における透過率は70%以上であっ
た。
混合した原料を、射出成形機にて直径80mmの凸凹型
レンズ形状を有する成形型に射出成形した。こうして成
形されたレンズ成形体の外周部を、メガネフレームの形
状に合わせて研磨加工した後、メガネフレームに填め込
み、防眩用サングラスを構成させた(図8参照)。
図3のグラフと同じであった。この防眩用サングラスを
着用し、ディスチャージライトを装着した対向車を観察
したところ、眩しさはあまり感じられなかった。また透
過色調が黄緑色であり自然な調子であるので、信号機に
用いられる青色(緑色)、黄色、赤色の識別は、昼間と
比較しても特に困難でなかった。
の形態のみならず、通常のメガネフレームに着脱可能な
補助サングラスの形態でもよい。また、ゴーグルなどの
形態を採用することも可能である。
用光学物品では、まず散乱しやすい短波長側の光である
430nm以下の波長における透過率を実質的に0%と
している。したがって、この防眩用光学物品では、対向
車のヘッドライトの眩しさを緩和することができる。
体が弾力性を失いやすく、白濁しやすい。また白内障に
なると、目の水晶体が白濁する。このように白濁した水
晶体では、特に短波長側の光が散乱しやすく、このため
眩しさが強く感じられるが、本発明では、短波長側の光
である430nm以下の波長における透過率を実質的に
0%としたので、この防眩用光学物品は高齢者や白内障
患者にとって特に有用である。
00〜620nmの波長範囲において少なくとも70%
以上の透過率を確保している。このため、夜間での十分
な視界を確保できるので、夜間運転時にも安全である。
に長波長側にも吸収を作り、透過色調を黄緑色としたの
で、自然な透過色調が得られるという効果を奏する。
ンバイザーを、自動車に装着した様子を説明する図であ
る。
である。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
ングラスを説明する図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 合成樹脂よりなる透光部分を有する防眩
用光学物品において、前記樹脂の透光部分における43
0nm以下の波長における透過率が、実質的に0%であ
り、500〜620nm波長における透過率が少なくと
も60%以上であることを特徴とする防眩用光学物品。 - 【請求項2】 請求項1に記載の防眩用光学物品におい
て、前記樹脂の透光部分の500〜620nm波長にお
ける透過率が、少なくとも70%以上であることを特徴
とする防眩用光学物品。 - 【請求項3】 請求項1に記載の防眩用光学物品におい
て、さらに前記樹脂の透光部分は、660〜720nm
波長に透過率の極小値を有している防眩用光学物品。 - 【請求項4】 請求項1に記載の防眩用光学物品におい
て、前記前記樹脂の透光部分における透過色調が、ハン
ター表色系にて、a<−20,b<55である防眩用光
学物品。 - 【請求項5】 請求項1に記載の防眩用光学物品におい
て、前記合成樹脂は、紫外線吸収剤および青色光吸収剤
を含有している防眩用光学物品。 - 【請求項6】 請求項5に記載の防眩用光学物品におい
て、前記紫外線吸収剤の含有量は、前記合成樹脂の原料
に対して0.008〜0.25質量%であり、前記青色光
吸収剤の含有量は、前記合成樹脂の原料に対して0.0
001〜0.01質量%である防眩用光学物品。 - 【請求項7】 請求項6に記載の防眩用光学物品におい
て、前記紫外線吸収剤の含有量は、前記合成樹脂の原料
に対して0.05〜0.12質量%であり、前記青色光吸
収剤の含有量は、前記合成樹脂の原料に対して0.00
03〜0.002質量%である防眩用光学物品。 - 【請求項8】 請求項5に記載の防眩用光学物品におい
て、前記合成樹脂は、さらに赤色光吸収剤および/また
は赤外線吸収剤を含有している防眩用光学物品。 - 【請求項9】 請求項8に記載の防眩用光学物品におい
て、前記赤色光吸収剤および/または赤外線吸収剤の含
有量は、前記合成樹脂の原料に対して0.00003〜
0.003質量%である防眩用光学物品。 - 【請求項10】 請求項9に記載の防眩用光学物品にお
いて、前記赤色光吸収剤および/または赤外線吸収剤の
含有量は、0.0001〜0.001質量%である防眩用
光学物品。 - 【請求項11】 請求項10に記載の防眩用光学物品に
おいて、前記光学物品は、サンバイザーまたはサングラ
スである防眩用光学物品。
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