JP2003148258A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents
内燃機関の蒸発燃料処理装置Info
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Abstract
し、ベーパ量とパージ空気量とを分離して検出すること
を目的とする。 【解決手段】 スロットル弁24の下流にベーパをパー
ジするパージ機構を設ける。吸気通路18に、吸入空気
量gaを検出するエアフロメータ25、吸気圧力PMを検出
する吸気圧センサ30、および酸素分圧PO2を検出す
る吸気酸素濃度センサ28を設ける。吸気通路18に燃
料を含まない空気が流れた場合の酸素分圧(基準酸素分
圧特性値PO2100%)を検出する機構を設ける。P
O2100%とPO2との差に基づいて吸気通路18内
のベーパ分圧PVを求める。吸気通路18にパージされ
るパージガス流量qpgを検出する機構を設ける。PVとPM
との比、ga、およびqpgに基づいて吸気通路18にパー
ジされるベーパ量gvとパージ空気量gpaを算出する。
Description
料処理装置に係り、特に、キャニスタに吸着されたベー
パを吸気通路にパージすることで処理する蒸発燃料処理
装置に関する。
公報に開示されるように、燃料タンクで発生するベーパ
が大気に放出されるのを防止するための蒸発燃料処理装
置が知られている。従来の蒸発燃料処理装置は、燃料タ
ンク内で発生したベーパを一時的に吸着するキャニスタ
を備えている。キャニスタは、パージ制御弁を介して吸
気通路のスロットル弁下流に連通している。また、キャ
ニスタには、大気を取り込むための大気孔が設けられて
いる。
な開度に制御される。内燃機関の運転中にパージ制御弁
が開弁されると、吸気通路からキャニスタへ吸気負圧が
導かれ、その結果、キャニスタに吸着されているベーパ
が空気と共に吸気通路にパージされる。このように、従
来の蒸発燃料処理装置によれば、燃料タンク内で発生す
るベーパを、大気に放出させることなく処理することが
できる。
トル弁の上流にはエアフロメータが配置されている。エ
アフロメータによれば、吸気通路に流入する空気の量を
測定することができる。従来の装置においてキャニスタ
から吸気通路へベーパがパージされている間は、エアフ
ロメータにより検出される空気量(「基本吸入空気量」
と称す)と、キャニスタから吸気通路にパージされる空
気の量(「パージ空気量」とが内燃機関に吸入される。
従って、この状態で高精度な空燃比制御を実現するため
には、基本吸入空気量とパージ空気量との和を精度良く
検出する必要がある。
来知られていなかった。一方、パージガス流量(パージ
空気量とベーパ量との和)については、パージ制御弁の
特性や開度に基づく算出手法が従来より公知であった。
そこで、上記従来の蒸発燃料処理装置は、パージガス流
量をパージ空気量と見なしたうえで、基本吸入空気量と
パージガス流量との和を算出し、その算出値に基づいて
空燃比制御を行うこととしている。
であればパージ空気量とほぼ等しい値となる。また、基
本吸入空気量に対してパージ空気量が十分に少量であれ
ば、パージ空気量にある程度の誤差が重畳していても、
基本吸入空気量とパージ空気量との和を所望の精度で求
めることが可能である。このため、従来の蒸発燃料処理
装置は、パージガス中のベーパ濃度が十分に低いこと、
或いは、基本吸入空気量に対してパージ空気量が十分に
少量であることが保証された環境下では、高精度な空燃
比制御を実現することができる。
えば燃料カットの実行中は、キャニスタから吸気通路へ
のベーパのパージがカットされる。この際、燃料タンク
内部で新たに発生したベーパの流入に伴って、キャニス
タ内のベーパ吸着量は増加する。このような状況下で、
キャニスタがフルにベーパを吸着した状態、つまり、そ
れ以上新たなベーパを吸着できない状態となるのを避け
るうえでは、パージの実行中に、多量のベーパをパージ
することが有効である。このため、蒸発燃料処理装置に
は、多量のベーパを短時間でパージする能力、すなわ
ち、高いパージ能力が要求される。
理装置では、パージされるベーパ量が無視され、パージ
ガス流量がパージ空気量と見なされることから、基本吸
入空気量に対するパージ空気量の割合が高い場合に、空
燃比制御の精度を良好に維持することが困難となる。こ
のように、従来の蒸発燃料処理装置は、ベーパ量とパー
ジ空気量とが独立に検出できないために、高い空燃比制
御精度と、高いパージ能力とが両立できないという問題
を有していた。
めになされたもので、パージされるベーパ量とパージ空
気量とを互いに他方から分離して検出することのできる
内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的とす
る。
内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、キャニスタに吸
着したベーパを吸気通路のスロットル弁下流にパージす
るパージ機構と、前記スロットル弁の上流で吸入空気量
を検出する吸入空気量検出手段と、前記スロットル弁の
下流の吸気圧力を検出する吸気圧検出手段と、前記スロ
ットル弁の下流における酸素分圧特性値を検出する酸素
分圧検出手段と、前記スロットル弁の下流に燃料を含ま
ない空気が流れた場合に酸素が占める分圧の特性値を、
基準酸素分圧特性値として検出する基準酸素分圧検出手
段と、前記基準酸素分圧特性値と前記酸素分圧特性値と
の差に基づいて、前記スロットル弁の下流におけるベー
パ分圧を求めるベーパ分圧取得手段と、前記吸気通路に
パージされるパージガス流量を検出するパージガス流量
検出手段と、前記ベーパ分圧と前記吸気圧力との比、前
記吸入空気量、および前記パージガス流量に基づいて、
前記吸気通路にパージされるベーパ量を算出するベーパ
量算出手段と、を備えることを特徴とする。
燃機関の蒸発燃料処理装置であって、前記パージガス流
量と、前記ベーパ量とに基づいて、前記吸気通路にパー
ジされるパージ空気量を算出するパージ空気量算出手段
を備えることを特徴とする。
記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、前記ベー
パ量算出手段は、前記吸気通路にパージされるベーパ、
前記吸入通路にパージされるパージ空気、および前記ス
ロットル弁上流に吸入される吸入空気のそれぞれに関す
る気体の状態方程式を利用した演算式に基づいて、前記
ベーパ量を算出することを特徴とする。
何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置であっ
て、前記ベーパ分圧取得手段は、前記基準酸素分圧特性
値と前記酸素分圧特性値との差と、1モルのベーパが燃
焼する際に消費する酸素のモル数との比に基づいて前記
ベーパ分圧を求めることを特徴とする。
何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置であっ
て、実現すべき目標空燃比を取得する目標空燃比取得手
段と、前記吸入空気量に対して前記目標空燃比を実現す
るための基本噴射量を算出する基本噴射量算出手段と、
前記パージ空気量と前記目標空燃比との比に基づいて、
前記パージ空気量に対応して噴射量に加算すべきパージ
空気対応補正量を算出するパージ空気対応補正量算出手
段と、前記基本噴射量に、前記パージ空気対応補正量に
基づく増量補正と、前記ベーパ量に基づく減量補正とを
施すことにより噴射量を算出する噴射量算出手段と、を
備えることを特徴とする。
何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置であっ
て、前記吸入空気量と、前記パージ空気量とを加算する
ことで、補正空気量を算出する補正空気量算出手段を備
えることを特徴とする。
何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置であっ
て、内燃機関の要求される目標出力を算出する目標出力
算出手段と、前記目標出力を達成するために必要とされ
る要求空気量を算出する要求空気量算出手段と、前記要
求空気量から前記パージ空気量を減じた吸入空気量を実
現するためのスロットル開度を算出するスロットル開度
算出手段と、を備えることを特徴とする。
実施の形態について説明する。尚、各図において共通す
る要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略す
る。
態1の構成を説明するための図を示す。図1に示すよう
に、本実施形態のシステムは、キャニスタ10を備えて
いる。キャニスタ10には、ベーパ通路12を介して図
示しない燃料タンクが接続されている。キャニスタ10
は、燃料タンクの内部で発生し、ベーパ通路12を通っ
て流入してくる蒸発燃料(ベーパ)を吸着保持すること
ができる。
けられていると共に、パージ通路16が連通している。
パージ通路16は、その他端において内燃機関の吸気通
路18と連通している。以下、パージ通路16と吸気通
路18の連通箇所をパージポート20と称す。
cuum Switching Valve)22が配置されている。パージV
SV22は、デューティ駆動されることにより任意のデュ
ーティ比で開閉し、その結果、実質的に任意の開度を実
現する制御弁である。
流側にスロットル弁24が配設されている。スロットル
弁24の更に上流には、エアフロメータ25、およびエ
アフィルタ26が配設されている。エアフロメータ25
は、スロットル弁24の上流において、吸気通路18を
流れる吸入空気量GAを検出するためのセンサである。
には、サージタンク27が設けられている。サージタン
ク27には、吸気酸素濃度センサ28と吸気圧センサ3
0が組み付けられている。吸気圧センサ30は、吸気圧
量PMに応じた出力を発するセンサである。一方、吸気酸
素濃度センサ28は、吸気ガス中の酸素分圧PO2に相
当する出力を発するセンサである。すなわち、吸気酸素
濃度センサ28は、センサ素子面に存在する酸素分子の
数(密度)に応じた出力を発する。吸気ガス中にベーパ
が存在する場合、センサ素子面でベーパと酸素が反応
し、その近傍の酸素分子数(密度)が低下する。その結
果、吸気酸素濃度センサ28の出力は、吸気ガス中の酸
素分圧PO2に応じた値となる。
下流において内燃機関32の吸気ポート34に連通して
いる。吸気ポート34には、内燃機関34に対して燃料
を噴射する燃料噴射弁36が配置されている。
に、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。
ECU40は、パージVSV22や燃料噴射弁36の動作を制
御するためのユニットである。上述したエアフロメータ
25の出力、吸気酸素濃度センサ28の出力、および吸
気圧センサ30の出力は、何れもECU40に供給されて
いる。
10は、上記の如く燃料タンク内で発生するベーパを吸
着保持することができる。ECU40は、内燃機関32の
運転中に、所定のパージ条件が成立すると、パージVSV
22を適当にデューティ駆動する。パージVSV22が開
弁されると、キャニスタ10にはパージ通路16を介し
て吸気負圧が導入される。その結果、キャニスタ10の
大気口14から空気が吸入され、キャニスタ10に吸着
されているベーパが空気と共にパージ通路16を通って
吸気通路18へパージされる。本実施形態のシステムに
よれば、このようにして、キャニスタ10に吸着されて
いるベーパを大気中に放出させることなく処理すること
ができる。
から吸気通路18にベーパがパージされている間、上述
した各種センサの出力に基づいて、パージポート20か
ら吸気通路18にパージされるベーパ量gvおよびパージ
空気量gpaを算出することができる。尚、これらの量g
v、gpaの単位は、何れも質量流量である。
40が実行するパージ空気量算出ルーチンのフローチャ
ートである。図2に示すルーチンでは、先ず、エアフロ
メータ25の出力に基づいて吸入空気量ga(質量流量)
が検出される(ステップ100)。
て、吸気圧力PMが検出される(ステップ102)。
づいて、吸気ガス中の酸素分圧PO 2、すなわち、吸気
圧力PMのうちに酸素が占める分圧PO2が検出される
(ステップ104)。
出される(ステップ106)。基準酸素分圧P
O2100%は、吸気ガスがベーパを含まない純粋な空
気で構成されている場合に、吸気圧量PMに対して発生す
べき酸素分圧PO2である。ECU40は、大気中における
酸素の割合(例えば、0.21)を記憶しており、本ス
テップ106では、その割合に、吸気圧力PM(例えば、
100kpa)を乗算することで基準酸素分圧P
O2100%(例えば、21kpa)を算出する。
チンで算出されたパージ率epgrが読み込まれる(ステッ
プ108)。
換算値に対するパージガス流量qpg(体積流量)の比を
%表示した値であり、以下のように定義される値であ
る。 epgr={qpg/(ga/ρair)×100 ・・・(1) 但し、ρairは、空気の密度である。また、パージガ
ス流量qpgは、パージポート20からパージされるパー
ジガスの総体積流量である。
gは、パージVSV22の全開流量qpgmax(体積流量)と、
パージVSV22の駆動デューティ比Duty(%)とに基づ
いて、他のルーチンにおいて、次式の如く算出される。 パージガス流量qpg=全開流量qpgmax×Duty/100 ・・・(2) 但し、上記(2)式に含まれる全開流量qpgmaxは、パー
ジVSV22が全開状態とされた時に生ずるパージガスの
体積流量であり、内燃機関32の負荷に対して、ほぼ一
義的に決定される。本実施形態において、ECU40に
は、内燃機関32の負荷と全開流量qpgmaxとの関係を定
めたマップが記憶されており、全開流量qpgmaxは、その
マップを参照することで算出される。
量qpgmaxを駆動デューティ比Dutyと共に上記(2)式に
代入することでパージガス流量qpgを算出する。そし
て、ECU40は、その結果得られたパージガス流量qpg
を、エアフロメータ25により検出された吸入空気量ga
と共に上記(1)式に代入することで、パージ率epgrを
算出する。
す演算式に従って、吸気通路18にパージされるベーパ
量gvが算出される(ステップ110)。
k、およびαは、それぞれ以下に示す適合値である。こ
れらの適合値は、予めECU40に記憶されている。 MHC:ベーパ(燃料)の平均分子数 Mair:空気の平均分子数 kおよびα:燃料の平均的な分子構造kCHαを特定する係
数
ップ100〜108の処理により取得した吸入空気量g
a、吸気圧力PM、酸素分圧PO2、基準酸素分圧P
O2100%、およびパージ率epgrに基づいて、パージ
されるベーパ量gvを算出することができる。
ってパージ空気量gpaが算出される(ステップ11
2)。
ρVは、それぞれ以下に示す既定値である。 ρair:空気の平均密度 ρV:ベーパの平均密度
ップ100〜108で取得した吸入空気量ga、吸気圧力
PM、酸素分圧PO2、基準酸素分圧PO2100%、およ
びパージ率epgrに基づいて、パージ空気量gpaを算出す
ることができる。
する過程について説明する。圧力P、体積V、分子量Mの
気体については、以下に示す状態方程式が成立する。但
し、mは体積V中に含まれる気体の質量、Rは定数、Tは気
体の絶対温度である。 PV=nRT =(m/M)・RT ・・・(5)
は、次式のように表すことができる。 m=MPV/RT ・・・(6)
ると、体積V中のベーパ量gv(質量)は、次式のように
表すことができる。但し、PVは、体積V中のベーパ分圧
である。 gv=(MHC× PV×V)/RT ・・・(7)
O2100%と、酸素分圧PO2との差(PO 2100%
−PO2)を用いて表すことができる。すなわち、(P
O2100%−PO2)は、吸気酸素濃度センサ28の
センサ素子表面で、ベーパと反応して消費された酸素分
子の数(モル数)に対応している。ベーパの平均的な分
子構造がkCHαで表されるとすると、ベーパと酸素の反
応式は、次式の如く表すことができる。 kCHα+k(1+α/4)O2→kCO2+k(α/2)H2O ・・・(8)
消費される酸素のモル数は、k(1+α/4)モルであ
ることが判る。還元すると、1モルの酸素を減少させる
ためのベーパのモル数は、1/{k(1+α/4)}モ
ルであることが判る。従って、センサ素子の表面で酸素
とベーパが反応して酸素分圧が(PO2100%−
PO 2)だけ減少したとすれば、その際に消費されたベ
ーパの量は、圧力換算で(P O2100%−PO2)/
{k(1+α/4)}と表すことができる。つまり、吸
気ガス中のベーパ分圧PVは、基準酸素分圧P
O2100%と、酸素分圧PO2との差(PO2100%
−PO2)を用いて、次式の如く表すことができる。
分圧PVは、次式のように表すことができる。
式を、吸入空気について当てはめると、体積V中の吸入
空気量ga(質量)は、次式のように表すことができる。
但し、Pairは、体積V中の吸入空気の分圧である。 ga=(Mair× Pair×V)/RT ・・・(11)
うに表すことができる。 V/RT=ga/(Mair× Pair) ・・・(12)
を当てはめると、ベーパ量gvは、次式のように表すこと
ができる。
Pairと、パージ空気の分圧Ppaと、ベーパの分圧P
Vとの和である。この関係は、次式の通り表すことがで
きる。 PM=Pair+Ppa+PV ・・・(14)
ル数をnair、パージ空気のモル数をnpa、ベーパのモ
ル数をnvとすると、上記(14)式は、次式の通り書き
直すことができる。 PM=(nair+npa+nv)×RT/V ・・・(15)
(1)式で定義されることは既述の通りである。この
(1)式は、パージ空気量gpa(質量流量)およびベー
パ量gv(質量流量)、並びにベーパの平均密度ρVを用
いて、更には、パージ空気のモル数npa、ベーパのモル
数nv、および吸入空気のモル数nairを用いて次式の
通り表すことができる。
npaとベーパのモル数nvとの和npa+nvは、次式の通り表
すことができる。 npa+nv=nair×epgr/100 ・・・(17)
代入すると、吸気圧力PMは、次式の通り表すことができ
る。
airは、次式の通り表すことができる。
(13)式で表されるベーパ量gvは、上記(3)式のよ
うに書き換えることができる。このように、上記(3)
式は、ベーパ、パージ空気、および吸入空気のそれぞれ
に関する気体の状態方程式等から導かれた演算式であ
る。従って、図2に示す上記ステップ110の処理によ
れば、上記(3)式を用いて、ベーパ量gvを精度良く算
出することができる。
6)式を変形すると、パージ空気量gpaは、次式の通り
表すことができる。
表されるベーパ量gvを代入すると、上記(4)式が得ら
れる。このように、上記(4)式は、ベーパ、パージ空
気、および吸入空気のそれぞれに関する気体の状態方程
式等から導かれたパージ空気量gpaの演算式である。従
って、図2に示す上記ステップ112の処理によれば、
上記(4)式を用いて、パージ空気量gpaを精度良く算
出することができる。
吸気通路にパージされるベーパ量gvおよびパージ空気量
gpaのそれぞれを、精度良く算出することができる。従
って、本実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、ベーパ
量gvやパージ空気量gpaを、近似値としてではなく、現
実の値として各種の制御に提供することができる。
αであり、空気中の窒素と酸素の比率が8:2であると
すると、ベーパの平均分子量MHC、空気の平均分子量M
ai r、ベーパの密度ρVおよび空気の密度ρ
airは、それぞれ以下のように表すことができる。 MHC:k(12+α) Mair:MN2×0.8+MO2×0.2=28×0.
8+32×0.2=28.8 ρV:k(12+α)/22.4 ρair:28.8/22.4 但し、22.4は、基準温度および基準圧力における1
モル当たりの気体体積である。
およびパージ空気量gpaの演算式である上記(4)式
は、上記のMHC等を用いて、それぞれ以下に示す(2
1)式または(22)式のように書き換えることができ
る。従って、本実施形態において、上記ステップ110
および112では、以下に示す(21)式および(2
2)式に従ってベーパ量gvおよびパージ空気量gpaを算
出することとしてもよい。
上記(9)式に示す通り、1モルのベーパにより消費さ
れる酸素のモル数を考慮してベーパ分圧PVを算出する
こととしているが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。すなわち、制御の簡単化が要求される場合には、
基準酸素分圧PO2100%と酸素分圧PO2との差(P
O2100%−PO2)を、そのままベーパ分圧PVと扱
うこととしてもよい。
吸気酸素濃度センサ28を用いてベーパ量gvやパージ空
気量gaを算出することとしているが、本発明はこれに限
定されるものではない。すなわち、吸気酸素濃度センサ
28に代えて、吸気ガス中のベーパ濃度を検出するHCセ
ンサを用い、その検出値に基づいてベーパ量gvやパージ
空気量gaを算出することとしていもよい。
ャニスタ10、パージ通路20、パージVSV22などが
前記請求項1記載の「パージ機構」に、エアフロメータ
25が前記請求項1記載の「吸入空気量検出手段」に、
吸気圧センサ30が前記請求項1記載の「吸気圧検出手
段」に、吸気酸素濃度センサ28が前記請求項1記載の
「酸素分圧検出手段」に、それぞれ相当している。ま
た、上述した実施の形態1においては、ECU40が、上
記ステップ106の処理を実行することにより前記請求
項1記載の「基準酸素分圧検出手段」が、上記ステップ
108において上記(9)式の演算を行うことにより前
記請求項1記載の「ベーパ分圧取得手段」が、上記ステ
ップ108においてパージガス流量qpgを算出すること
により前記請求項1記載の「パージガス流量検出手段」
が、上記ステップ110の処理を実行することにより前
記請求項1記載の「ベーパ量算出手段」が、それぞれ実
現されている。
ECU40が、上記ステップ112の処理を実行すること
により前記請求項2記載の「パージ空気量算出手段」が
実現されている。
明の実施の形態2について説明する。本実施形態の蒸発
燃料処理装置は、図1に示すシステム構成において、EC
U40に、上記図2に示すルーチンに代えて図3に示す
ルーチンを実行させることにより実現することができ
る。本実施形態の蒸発燃料処理装置は、パージの実行中
に精度良く所望の空燃比を実現するため、パージ空気の
影響を排除するための補正係数と、ベーパの影響を排除
するための補正係数とを導入して燃料噴射量の制御を行
う点に特徴を有している。
施形態においてECU40が実行する燃料噴射量算出ルー
チンのフローチャートである。尚、図3において、上記
図2に示すステップと同一のステップについては、同一
の符号を付してその説明を省略または簡略する。
ップ100〜108の処理に次いで、目標空燃比が検出
される(ステップ120)。目標空燃比は、実現すべき
空燃比である。例えば、内燃機関32の定常時には、理
論空燃比が目標空燃比とされる。
た現在の吸入空気量gaに対して、目標空燃比を実現する
ための燃料噴射量が基本噴射量Tpとして算出される(ス
テップ122)。
空気の影響を排除するための係数、すなわち、パージ空
気補正係数が算出される(ステップ124)。
パの影響を排除するための係数、すなわち、ベーパ補正
係数が算出される(ステップ126)。
本噴射量Tp、上記ステップ124で算出されたパージ空
気補正係数、および上記ステップ126で算出されたベ
ーパ補正係数を、次式に代入することにより、燃料噴射
量が算出される(ステップ128)。 噴射量=Tp×(1+パージ空気補正係数+ベーパ補正係数) ・・・(25)
は、パージの実行中に、精度良く所望の目標空燃比を実
現するための噴射量である。つまり、上記(25)式に
含まれるパージ空気補正係数、およびベーパ補正係数
は、パージの実行中に、精度良く所望の目標空燃比を実
現するための補正係数である。以下、それらを演算する
ための上記(23)式および(24)式の導出過程につ
いて説明する。
うに表すことができる。 空燃比=(吸入空気量+パージ空気量)/(噴射量+ベーパ量)・・・(26 )
標空燃比を実現するための噴射量は次式の通り表すこと
ができる。
式と同じ式に変形されている。つまり、本実施形態にお
いて、上記(25)式で用いられるパージ空気補正係数
およびベーパ補正係数は、(27)式から判るように、
それぞれ物理的には以下に示す意味を有している。 パージ空気補正係数=gpa/ga ・・・(28) ベーパ補正係数=−gv/Tp ・・・(29)
るパージ空気量gpaを代入すると、上記(23)式で表
されるパージ空気補正係数を得ることができる。つま
り、本実施形態において、上記ステップ124で用いら
れるパージ空気補正係数は、上記(28)式の意味を有
し、(25)式の形で噴射量に反映された場合に、パー
ジ空気量に応じた増量補正を可能とする係数である。従
って、上記ステップ128の処理によれば、パージ空気
量gpaが発生している状況下で、目標空燃比を実現する
ための噴射量を算出することができる。
るベーパ量gvを代入すると、以下に示す変形処理を経
て、上記(24)式で表されるベーパ補正係数を得るこ
とができる。
プ126で用いられるベーパ補正係数は、上記(29)
式の意味を有し、(25)式の形で噴射量に反映された
場合に、ベーパ量gvに応じた減量補正を可能とする係数
である。従って、上記ステップ128の処理によれば、
ベーパ量gvがパージされている状況下で、目標空燃比を
実現するための噴射量を算出することができる。
によれば、パージ空気およびベーパがパージされている
場合に、それらのパージ量gpaおよびgvに応じた燃料補
正を行うことで、精度良く所望の目標空燃比を実現する
ことができる。
気量gpaに対応して噴射量に施された補正量は、上記
(25)式および上記(28)式より、以下のように表
すことができる。 パージ空気対応補正量=Tp×gpa/ga =ga/目標空燃比×gpa/ga =gpa/目標空燃比 ・・・(31) つまり、本実施形態において、パージ空気量の影響を排
除するために実行されている補正処理は、実質的に、燃
料噴射量に対して、パージ空気量gpaと目標空燃比との
比で表される補正量を加算する処理と等価である。この
ように、本実施形態では、燃料噴射量の算出過程でパー
ジ空気量gpaがそのまま算出されることはないが、実質
的には、パージ空気量gpaに基づく噴射量補正が行われ
ている。
対応して噴射量に施された補正量は、上記(25)式お
よび上記(29)式より、以下のように表すことができ
る。 ベーパ対応補正量=Tp×(−gv/Tp) =−gv ・・・(32) つまり、本実施形態において、ベーパ量の影響を排除す
るために実行されている補正処理は、実質的に、燃料噴
射量からベーパ量gvを減量補正する処理と等価である。
このように、本実施形態では、燃料噴射量の算出過程で
ベーパ量gvがそのまま算出されることはないが、実質的
には、ベーパ量gvに基づく噴射量補正が実行されてい
る。
αであり、空気中の窒素と酸素の比率が8:2であると
すると、上記(23)式および(24)式で表されるパ
ージ空気補正係数およびベーパ補正係数は、それぞれ以
下に示す(33)式または(34)式のように書き換え
ることができる。従って、本実施形態において、上記ス
テップ124および126では、以下に示す(33)式
および(34)式に従ってパージ空気補正係数およびベ
ーパ補正係数を算出することとしてもよい。
U40が、上記ステップ120の処理を実行することに
より前記請求項5記載の「目標空燃比取得手段」が、上
記ステップ122の処理を実行することにより前記請求
項5記載の「基本噴射量算出手段」が、上記ステップ1
24および128の処理を実行することにより前記請求
項5記載の「パージ空気対応補正量算出手段」が、上記
ステップ126および128の処理を実行することによ
り前記請求項5記載の「噴射量算出手段」が、それぞれ
実現されている。
明の実施の形態3について説明する。本実施形態の本実
施形態の蒸発燃料処理装置は、図1に示すシステム構成
において、ECU40に、上記図2に示すルーチンに代え
て図4に示すルーチンを実行させることにより実現する
ことができる。
行する補正空気量算出ルーチンのフローチャートであ
る。図4に示すルーチンでは、ステップ112の処理に
次いで、補正空気量ga+gpaの算出が行われる(ステッ
プ130)。尚、図4に示すルーチンは、本ステップ1
30の処理が実行される点を除き、図2に示すルーチン
と同様である。
においてエアフロメータ25により検出された吸入空気
量gaと、ステップ112において算出されたパージ空気
量gpaとを加算することで補正空気量ga+gpaが算出され
る。この補正空気量ga+gpaは、パージの実行中に内燃
機関32に吸入される総空気量を精度良く表す値であ
る。本実施形態において、図4に示すルーチンで算出さ
れた補正空気量ga+gpaは、真の吸入空気量として、吸
入空気量を基礎データとして実行される様々な制御に提
供される。
空気量を基礎データとして実行される点火時期制御、可
変バルブタイミング制御、或いは、内燃機関32の出力
推定値を基礎データとする制御に提供される。補正空気
量ga+gpaは、パージ空気が多量にパージされている場
合でも、内燃機関32に吸入される真の空気量と精度良
く一致している。従って、本実施形態のシステムによれ
ば、パージガスが多量にパージされている状況下であっ
ても、吸入空気量を基礎データとする様々な制御を精度
良く実行させることができる。
U40が、上記ステップ130の処理を実行することに
より、前記請求項6記載の「補正空気量算出手段」が実
現されている。
して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施
形態の蒸発燃料処理装置は、図1に示すシステム構成に
おいて、ECU40に、上記図2乃至図4に示す何れかの
ルーチンと共に、図5に示すルーチンを実行させること
により実現することができる。但し、図5に示すルーチ
ンが、図3に示すルーチンと組み合わされて実行される
場合には、図3に示すルーチン中で、パージ空気量gpa
を算出することが必要である。
に、内燃機関32の出力トルクを精度良く所望値に制御
する機能を有している。図5は、上記の機能を実現する
ために、本実施形態においてECU40が実行する出力制
御ルーチンのフローチャートである。
ペダルの踏み込み量など、目標出力を算出するために必
要なパラメータが検出される(ステップ140)。
ラメータに基づいて、内燃機関32が発生するべき目標
出力が算出される(ステップ142)。図6は、アクセ
ルペダルの踏み込み量と、目標出力との関係を定めたマ
ップである。ECU40には、図6に示すように、所定の
パラメータに基づいて目標出力を算出するためのマップ
が記憶されている。本ステップ142では、そのマップ
を参照することで目標出力が算出される。
出力を発生させるための要求空気量が算出される(ステ
ップ144)。
図4の何れかのルーチンで算出されたパージ空気量gpa
が読み込まれる(ステップ146)。
を差し引くことで、ga目標量が算出される(ステップ1
48)。本ステップ148の処理によれば、要求空気量
を実現するためにスロットル弁24を通過させるべき空
気量を、ga目標量として算出することができる。
目標量を流通させるためのスロットル開度TAが算出され
る(ステップ150)。図7は、スロットル開度TAと、
スロットル弁24を通過する空気量との関係を定めたマ
ップである。ECU40は、図7に示すようなマップを記
憶しており、本ステップ150では、そのマップを参照
して、ga目標量を実現するためのスロットル開度TAが決
定される。
理によりスロットル開度TAが決定された後、速やかにそ
のスロットル開度TAが実現される。その結果、スロット
ル弁24を通過する空気量がga目標値となり、内燃機関
32の出力が、精度良く目標出力に制御される。以上説
明した通り、本実施形態のシステムによれば、内燃機関
32に吸入される総空気量を精度良く要求空気量とする
ことができ、その状態を、パージ空気量gpaの多少に関
わらず実現することができる。このため、本実施形態の
システムによれば、パージの実行中に、極めて優れた精
度で内燃機関32の出力制御を実行することができる。
れる場合は、内燃機関32に対して、駆動出力と共に、
バッテリを充電するための出力(発電機を駆動するため
の出力)が要求されることがある。この場合、内燃機関
32の出力は、その出力から発電機の駆動に要する出力
を減じた値と、モータの発生する出力との和が運転者の
要求出力となるように精度良く制御されなければならな
い。
Variable Transmission)との組み合わせで用いられる
場合は、内燃機関32を高効率領域で運転させ続けるた
めに、CVTの変速量と内燃機関32の出力とを精度良く
対応させることが要求される。本実施形態のシステムに
よれば、上記の如く内燃機関32に要求される高精度な
出力制御を、パージ空気量gpaの多少に関わらず常に実
現させることができる。
が、上記ステップ142の処理を実行することにより前
記請求項7記載の「目標出力算出手段」が、上記ステッ
プ144の処理を実行することにより前記請求項7記載
の「要求空気量算出手段」が、上記ステップ150の処
理を実行することにより前記請求項7記載の「スロット
ル開度算出手段」が、それぞれ実現されている。
照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実
施形態の蒸発燃料処理装置は、図1に示すシステム構成
において、ECU40に、上記図2乃至図4に示す何れか
のルーチンと共に、図8に示すルーチンを実行させるこ
とにより実現することができる。但し、図8に示すルー
チンが、図3に示すルーチンと組み合わされて実行され
る場合には、図3に示すルーチン中で、パージ空気量gp
aを算出することが必要である。
形態4のシステムと同様に、パージの実行中に、内燃機
関32の出力トルクを精度良く所望値に制御する機能を
有している。図8は、上記の機能を実現するために、本
実施形態においてECU40が実行する出力制御ルーチン
のフローチャートである。尚、図8において、上記図5
に示すステップと同一のステップについては、同一の符
号を付してその説明を省略または簡略する。
〜144の処理により目標出力を達成するための要求空
気量が算出された後、基本スロットル開度TABが算出さ
れる(ステップ160)。基本スロットル開度TABは、
上記ステップ144で算出された要求空気量を通過させ
るためのスロットル開度である。
ステップ146においてパージ空気量gpaが読み込ま
れ、次いで、そのパージ空気量gpaに基づいて、スロッ
トル閉じ量が算出される(ステップ162)。図9は、
スロットル閉じ量をパージ空気量gpaとの関係で定めた
マップの一例である。ここで、スロットル閉じ量とは、
スロットル弁24を通過する吸入空気量gaから、パージ
空気量gpaに相当する流量を減量するために、スロット
ル弁24に課すべき閉じ量である。ECU40には、図9
に示すように、パージ空気量gpaとの関係でスロットル
閉じ量を定めたマップが記憶されている。本ステップ1
62では、そのマップを参照して、スロットル閉じ量が
算出される。
ットル開度TABを、スロットル閉じ量分だけ小さくした
値が、実現すべきスロットル開度TAとして算出される
(ステップ164)。本ステップ164の処理によれ
ば、内燃機関32に吸入される総空気量を要求空気量と
するスロットル開度TAを算出することができる。このた
め、本実施形態のシステムによれば、実施の形態4の場
合と同様に、パージの実行中に、極めて優れた精度で内
燃機関32の出力制御を実行することができる。従っ
て、本実施形態のシステムは、実施の形態4のシステム
と同様に、内燃機関32がハイブリッド車両に搭載され
る場合や、CVTとの組み合わせで用いられる場合に特に
有用である。
が、図8に示すステップ142の処理を実行することに
より前記請求項7記載の「目標出力算出手段」が、図8
に示すステップ144の処理を実行することにより前記
請求項7記載の「要求空気量算出手段」が、図8に示す
ステップ164の処理を実行することにより前記請求項
7記載の「スロットル開度算出手段」が、それぞれ実現
されている。
では、スロットル開度TAを適当に制御することでパージ
の実行中に、内燃機関32の出力を精度良く制御するこ
ととしているが、内燃機関32の出力を制御する手法
は、これに限定されるものではない。すなわち、内燃機
関32の出力は、例えば、吸入空気量が一定であって
も、点火時期を変化させることにより変化させることが
できる。従って、本実施形態のシステムに点火時期を可
変とする機構を搭載したうえで、パージの実行中に、点
火時期により内燃機関32の出力を制御することとして
もよい。
度TAを制御することが可能となるため、例えば、パージ
量の増加が望まれる場合に、内燃機関32の出力に影響
を及ぼすことなく、スロットル開度TAを閉じて、吸気負
圧を増大させ、パージ量を増加させる等の処理が可能と
なる。従って、内燃機関32の出力制御の手法として点
火時期制御を加えると、その制御が総空気量のみで行わ
れる場合に比して、内燃機関32の制御に関する自由度
を高めることができる。
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、基準酸素分圧特性値と酸素分圧特
性値との差に基づいて、ベーパ分圧を求めることができ
る。そして、ベーパ分圧と吸気圧力との比、スロットル
弁上流を流れる吸入空気量、および、キャニスタから吸
気通路に流入するパージガス流量に基づいて、パージさ
れるベーパ量を算出することができる。
流量とベーパ量とに基づいて、パージ空気量を算出する
ことができる。
ージ空気、および吸入空気のそれぞれに関する気体の状
態方程式を利用して、容易かつ正確にベーパ量を算出す
ることができる。
圧特性値と酸素分圧特性値との差と、1モルのベーパが
燃焼する際に消費する酸素のモル数との比に基づいて、
ベーパ分圧を精度良く求めることができる。
量と目標空燃比との比に基づいて、パージ空気量に対応
して噴射量に加算すべきパージ空気対応補正量を算出す
ることができる。そして、基本噴射量に、そのパージ空
気対応補正量に基づく増量補正と、ベーパ量に基づく減
量補正とを施すことにより、目標空燃比を実現するため
の燃料噴射量を精度良く算出することができる。
と、パージ空気量とを加算することで、現実に内燃機関
に吸入される空気量に相当する補正空気量を精度良く算
出することができる。
ージ中に、精度良く目標出力を達成するためのスロット
ル開度を求めることができる。
の図である。
量算出ルーチンのフローチャートである。
算出ルーチンのフローチャートである。
算出ルーチンのフローチャートである。
ーチンのフローチャートである。
の関係を定めたマップの一例である。
たマップの一例である。
ーチンのフローチャートである。
定めたマップの一例である。
数 PO2100% 基準酸素分圧 PO2 酸素分圧 PV ベーパ分圧 Pair 吸入空気の分圧 ρair 空気の平均密度 ρV ベーパの平均密度
Claims (7)
- 【請求項1】 キャニスタに吸着したベーパを吸気通路
のスロットル弁下流にパージするパージ機構と、 前記スロットル弁の上流で吸入空気量を検出する吸入空
気量検出手段と、 前記スロットル弁の下流の吸気圧力を検出する吸気圧検
出手段と、 前記スロットル弁の下流における酸素分圧特性値を検出
する酸素分圧検出手段と、 前記スロットル弁の下流に燃料を含まない空気が流れた
場合に酸素が占める分圧の特性値を、基準酸素分圧特性
値として検出する基準酸素分圧検出手段と、 前記基準酸素分圧特性値と前記酸素分圧特性値との差に
基づいて、前記スロットル弁の下流におけるベーパ分圧
を求めるベーパ分圧取得手段と、 前記吸気通路にパージされるパージガス流量を検出する
パージガス流量検出手段と、 前記ベーパ分圧と前記吸気圧力との比、前記吸入空気
量、および前記パージガス流量に基づいて、前記吸気通
路にパージされるベーパ量を算出するベーパ量算出手段
と、 を備えることを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装
置。 - 【請求項2】 前記パージガス流量と、前記ベーパ量と
に基づいて、前記吸気通路にパージされるパージ空気量
を算出するパージ空気量算出手段を備えることを特徴と
する請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項3】 前記ベーパ量算出手段は、前記吸気通路
にパージされるベーパ、前記吸入通路にパージされるパ
ージ空気、および前記スロットル弁上流に吸入される吸
入空気のそれぞれに関する気体の状態方程式を利用した
演算式に基づいて、前記ベーパ量を算出することを特徴
とする請求項1または2記載の内燃機関の蒸発燃料処理
装置。 - 【請求項4】 前記ベーパ分圧取得手段は、前記基準酸
素分圧特性値と前記酸素分圧特性値との差と、1モルの
ベーパが燃焼する際に消費する酸素のモル数との比に基
づいて前記ベーパ分圧を求めることを特徴とする請求項
1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装
置。 - 【請求項5】 実現すべき目標空燃比を取得する目標空
燃比取得手段と、 前記吸入空気量に対して前記目標空燃比を実現するため
の基本噴射量を算出する基本噴射量算出手段と、 前記パージ空気量と前記目標空燃比との比に基づいて、
前記パージ空気量に対応して噴射量に加算すべきパージ
空気対応補正量を算出するパージ空気対応補正量算出手
段と、 前記基本噴射量に、前記パージ空気対応補正量に基づく
増量補正と、前記ベーパ量に基づく減量補正とを施すこ
とにより噴射量を算出する噴射量算出手段と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項
記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項6】 前記吸入空気量と、前記パージ空気量と
を加算することで、補正空気量を算出する補正空気量算
出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
か1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。 - 【請求項7】 内燃機関の要求される目標出力を算出す
る目標出力算出手段と、 前記目標出力を達成するために必要とされる要求空気量
を算出する要求空気量算出手段と、 前記要求空気量から前記パージ空気量を減じた吸入空気
量を実現するためのスロットル開度を算出するスロット
ル開度算出手段と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項
記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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