JP2003143469A - 撮像装置およびその露出制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその露出制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録画像の解像度を考慮することにより常に最
適な手ぶれ限界シャッタ速を用いて露出制御を行うこと
が可能な撮像装置を実現する。 【解決手段】システムコントローラ112には、露出制
御で使用される手ぶれ限界露光時間(手ぶれ限界シャッ
タ速)を記録画像の解像度に応じて切換るための制御を
行う手ぶれ限界露光時間切換制御部112cが設けられ
ている。これにより、撮影モード、つまり記録画像の解
像度に応じて、露出制御で使用する手ぶれ限界露光時間
の値が切り換えられるので、ぶれが顕在化しやすい高解
像度の記録画像を得る場合には低速側のシャッタ速度の
限界を十分に制限してぶれを防ぎ、ぶれが顕在化しにく
い低解像度の記録画像を得る場合にはより低速のシャッ
タ速まで許容するといった制御を実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置およびその
撮像装置における露出制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラの露出制御は、銀塩フィ
ルムカメラおよびディジタルカメラを問わず、シャッタ
速度と絞り値の制御の組み合わせによって行われてい
る。この場合、スローシャッタ時には手ぶれによる画質
劣化が生じやすくなることから、手ぶれ限界露光時間
(手ぶれ限界シャッタ速)が規定されており、これによ
り露出制御で使用可能な低速側のシャッタ速度の限界が
制限されている。
【0003】例えば、ストロボ内蔵のカメラにおいては
低輝度時にストロボを自動発光する機能が設けられてい
るが、そのストロボ発光時に固定されるシャッタ速が手
ぶれ限界シャッタ速である。
【0004】画像に対する手ぶれによる影響の度合いは
撮影画角によって異なり、広角撮影時に比し、画角の狭
い望遠撮影の場合ほど顕在化し易くなる。このため、手
ぶれ限界シャッタ速は、例えば撮影レンズの35mm版
換算焦点距離fの逆数などを基準に、カメラ毎に個々に
規定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
カメラの場合には、撮像素子の有効撮像エリアに割り当
てる撮像画素数や、記録画素数によって記録画像の解像
度が大きく異なる。この記録画像の解像度に対応してぶ
れの顕現性も異なることになるが、従来では、これを考
慮せず、同じ焦点距離に対しては一律の手ぶれ限界シャ
ッタ速が採用されている。このため、画像にぶれを生じ
たり、シャッタ速範囲が過剰に制限されるという問題が
あった。
【0006】すなわち、まず、デジタルカメラで得られ
た画像は、パーソナルコンピュータのモニタ一杯に拡大
した(すなわち引き伸ばした)状態で観察されることが
多いので、サービスサイズでプリントされることの多い
銀塩フィルムカメラよりもぶれが目立ち易いということ
が考えられる。しかし実際は高画素撮像素子を用いた高
画素記録のものについてはその予想通りであるが、画素
数の少ないもの(例えばVGA画像)などではむしろぶ
れは目立ちにくい場合もある。これは拡大観察する場合
にも、情報として有効な画素数が小さいと解像度が低い
ため、ぶれが生じてもそれが限界解像度以下となって視
認されないということであると理解される。
【0007】従来の35ミリ銀塩写真の場合は、後述の
ように実質解像度はほぼ一定と見なせるから、カメラの
ホールディング性の違いによって値自体は機種によって
異なる場合があるにせよ、1台のカメラにおいてレンズ
焦点距離が同じ場合に手ぶれ限界が変化することはなく
問題は生じなかった。
【0008】これに対して(同じ焦点距離に対して)固
定的な手ぶれ限界シャッタ速を採用したデジタルカメラ
では、撮影モードによって解像度が大きく変化するか
ら、より高解像度の撮影モードにおいてはぶれ画像を生
じやすく、より低解像度の撮影モードにおいては、もう
少し低速のシャッタ速まで許容し得るにも関わらず使用
が禁止されてしまう(従って過剰制限となる)シャッタ
速領域を生じやすいという問題があった。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、記録画像の解像度を考慮
することにより常に最適な手ぶれ限界シャッタ速を用い
て露出制御を行うことが可能な撮像装置および露出制御
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の撮像装置は、撮像光学系を介して入力され
る被写体像を光電変換する撮像素子と、低速側シャッタ
速度の限界基準たる手ぶれ限界露光時間を用いて、前記
撮像素子の露出制御を行う露出制御手段と、前記撮像素
子により得られる撮像信号から記録画像を生成する手段
と、前記露出制御に用いられる前記手ぶれ限界露光時間
の値を、前記記録画像の解像度に応じて切り換える切換
制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】この撮像装置によれば、記録画像の解像度
に応じて露出制御で使用する手ぶれ限界露光時間の値が
切り換えられるので、例えば、ぶれが顕在化しやすい高
解像度の記録画像を得る場合には低速側のシャッタ速度
の限界を十分に制限し、ぶれが顕在化しにくい低解像度
の記録画像を得る場合にはより低速のシャッタ速まで許
容するといった制御を実現することができる。よって、
記録画像の解像度に応じた最適な手ぶれ限界シャッタ速
の制限が可能となる。
【0012】記録画像の解像度は、記録画像の記録画素
数や、記録画像の生成に使用される撮像素子における有
効撮像画素数によって規定することが出来るので、手ぶ
れ限界露光時間の切り換えは、記録画像の記録画素数に
応じて、あるいは記録画像の生成に使用される撮像素子
における有効撮像画素数に応じて行うことが好ましい。
特に、低速のシャッタ速領域の過剰制限を防止するとい
う観点からは、記録画像の記録画素数で規定される解像
度と、記録画像の生成に使用される撮像素子における有
効撮像画素数で規定される解像度のうち、より小さい方
の解像度に応じて手ぶれ限界露光時間の値を切り換える
ことが好適である。
【0013】手ぶれ限界露光時間の値は、記録画像の記
録画素数、または記録画像の生成に使用される撮像素子
における有効撮像画素数に応じた係数を、撮像光学系の
焦点距離の逆数に対して乗じることによって求めること
が出来る。この場合、記録画素数および有効撮像画素数
それぞれ対応する画枠の一次元方向のサイズに相当する
1次元画素数、例えば縦または横方向の画素数に応じた
係数を使用することにより、解像度毎にそれに応じた適
正な手ぶれ限界露光時間を容易に求めることができる。
また、1次元画素数として、その2次元画素数の平方根
として規定された値を使用することで、低解像度画像と
高解像度画像との間で画枠のアスペクト比が異なる場合
でも、適正な手ぶれ限界露光時間を求めることができ
る。
【0014】また、撮像光学系の焦点距離を変倍するズ
ーム手段を備える場合には、ズーム手段によって変倍さ
れる撮像光学系の焦点距離の逆数に対して乗じる変数
を、記録画像の解像度に応じて切り換えることによっ
て、適正な手ぶれ限界露光時間の切換が可能となる。
【0015】また、解像度の異なる記録画像を得るため
の複数の撮影モードが用意された撮像装置においては、
操作者により指定された撮影モードに対応する解像度の
記録画像が生成されることになるので、指定された撮影
モードに応じて手ぶれ限界露光時間の値を切り換えるこ
とが好適である。
【0016】さらに、撮像装置に搭載される撮像素子自
体の画素数に応じて手ぶれ限界露光時間の値を切り換え
るという制御を採用することも可能であり、これは特に
撮像素子が交換可能な撮像装置に好適であるが、固定式
のものであっても取り付けられる撮像素子の画素数が製
品種別毎に異なるような撮像装置においては有効であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、ディジ
タルカメラとして実現した場合を例示して説明すること
にする。
【0018】図中101は撮像光学系を構成する各種レ
ンズからなる可変焦点のズームレンズ系、102はレン
ズ系101を駆動するためのレンズ駆動機構、103は
レンズ系101の絞り及びメカニカルシャッタを制御す
るための露出制御機構、104はローパス及び赤外カッ
ト用のフィルタ、105は被写体像を光電変換するため
のCCDカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆
動するためのCCDドライバ、107はアナログアンプ
およびA/D変換器等を含むプリプロセス回路、108
は記録画像の生成のための色信号生成処理,マトリック
ス変換処理,その他各種のディジタル処理を行なうため
のディジタルプロセス回路、109はカードインターフ
ェース、110はメモリカード、111はLCD画像表
示系を示している。
【0019】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種スイッチからなる操作スイッチ系、114は操作状
態及びモード状態等を表示するための操作表示系、11
5はレンズ駆動機構102を制御するためのレンズドラ
イバ、116は発光手段としてのストロボ、117は露
出制御機構103及びストロボ116を制御するための
露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶する
ための不揮発性メモリ(EEPROM)を示している。
【0020】本実施形態のカメラにおいては、システム
コントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、露出制御機構103とCCDドライバ106による
CCD撮像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄
積)及び信号の読み出しを行ない、それをプリプロセス
回路107を介してA/D変換した後にディジタルプロ
セス回路108に取込み、ディジタルプロセス回路10
8内で各種信号処理を施した後にカードインターフェー
ス109を介してメモリカード110に記録するように
なっている。
【0021】また、システムコントローラ112には、
図示のように、撮影者によって指定された撮影モードに
応じた解像度の記録画像を得るための制御を行う撮影モ
ード制御部112aと、被写体光量に応じて撮像素子1
05における露出を自動調節するという自動露出制御
(AE)を行うための露出制御部112bと、その露出
制御で使用される手ぶれ限界露光時間(手ぶれ限界シャ
ッタ速)を記録画像の解像度に応じて切換るための制御
を行う手ぶれ限界露光時間切換制御部112cとが設け
られている。
【0022】本実施形態では、生成すべき記録画像の解
像度に応じた適正な手ぶれ限界露光時間を算出するため
に、レンズ系101の35mm版換算焦点距離の逆数に
乗じる係数kを記録画像の解像度に応じて切り換えると
いう制御が用いられる。
【0023】T=k/f [s] ここで、Tは手ぶれ限界露光時間(手ぶれ限界シャッ
タ速)を示し、fはレンズ系101の35mm版換算焦
点距離である。対角長11mmの撮像素子を考えると、
35ミリダブルフレーム(ライカサイズ)の対角長が4
4mmであるので、レンズ系101の実焦点距離をf0
とすると、 f=4・f0 で与えられる。
【0024】ここで、手ぶれ限界露光時間の具体的な切
換動作の説明に先立ち、まず、銀塩フィルムカメラの解
像度とディジタルカメラの解像度との関係についての本
発明者らによる検討結果について説明することにする。
【0025】すなわち、銀塩フィルムカメラの場合に
は、フィルム自体の解像度は極めて高いが、実質解像度
はフォーカスによって制限される。1眼レフカメラにお
けるオートフォーカスで標準的に採用されることの多い
フォーカシング許容錯乱円径30μmを等価的に1画素
と考えると、所謂35ミリダブルフレーム(ライカサイ
ズ)36×24は、1200×800画素(96万画素
≒100万画素クラス)程度に相当することになる。実
際には錯乱円=画素では無いこと、また撮像素子の画素
数に関しては、単板撮像素子は色コーディングのため等
価画素数が小さくなることなどのため、一概には言えな
いものの、ディジタルカメラの撮像画素数あるいは記録
画素数で約100万画素と200万画素の間程度の画素
数(100万画素クラス)の場合にフィルムカメラとほ
ぼ同等の実質解像度すなわちほぼ同等のぶれ顕現性を生
じると考えて良いことが判った。(なお、錯乱円につい
ては、別センサ方式である銀塩カメラとは異なり、ディ
ジタルカメラではイメージャ信号検出方式AFを用いる
ため、高解像度モードの場合にはそれに対応した高い解
像度(より小さな錯乱円)が得られるという事情があ
る。) 以上の見地から、本実施形態では、焦点距離fの逆数に
乗じる係数kの値を100万画素クラスの解像度の撮影
モードを基準として規定し(k=1)、それよりも高解
像度の撮影モードの場合は、低速シャッタによるぶれの
顕在化を十分に制限するために係数kの値を1よりも小
さくし、逆に低解像度の撮影モードの場合はより低速の
シャッタ速まで許容出来るようにするために係数kの値
を1よりも大きくする、という制御が行われる。
【0026】本実施形態のカメラは、“H”、“M”、
“L”、“V”の4つの撮影モードを持つ。これら撮影
モード“H”、“M”、“L”、“V”と記録解像度と
の関係は次の通りである。
【0027】H 2400×1800(432万画素)
画素数平方根≒2080 M 1600×1200(192万画素)画素数平方根
≒1390 L 1200× 900(108万画素)画素数平方根
≒1040 V 600× 450 (27万画素)画素数平方根
≒ 520 撮像素子105自体は上記H相当の2400×1800
(432万画素)の有効画素数を有している。撮影モー
ド“H”では400万画素クラスの記録画素数の記録画
像が生成され、撮影モード“M”では200万画素クラ
スの記録画素数の記録画像が生成され、撮影モード
“L”では100万画素クラスの記録画素数の記録画像
が生成され、さらに撮影モード“V”ではVGAクラス
の記録画素数の記録画像が生成される。よって、100
万画素クラスのモード“L”の場合に係数k=1とな
り、そのモード“L”との間の解像度の比率に応じて他
の各モードにおける係数kの値が決定される。ここで、
解像度の比率の算出に当たっては、それぞれの記録画素
数に対応する画枠の一次元画素数が用いられる。上述の
例では、どのモードにおいても画枠のアスペクト比は
4:3であるので、縦方向の画素数同士の比率、または
横方向の画素数同士の比率のどちらを使用してもよい。
また、一次元画素数として2次元画素数の平方根(画枠
の対角長に対応)を用いれば、アスペクト比が異なる場
合でも解像度の比率を正しく求めることが出来る。
【0028】撮影モード“H”、“M”、“L”、
“V”それぞれに対応する係数kの値を図2に示す。
【0029】図2に示されているように、撮影モード
“L”(1200×900画素)における係数kの値は
1である。撮影モード“H”(2400×1800画
素)は撮影モード“L”の2倍の解像度であるので係数
kの値は1/2(=0.5)となり、手ぶれ限界露光時
間は撮影モード“L”の場合の半分に制限される。撮影
モード“M”(1600×1200画素)は撮影モード
“L”の4/3倍の解像度であるので係数kの値は3/
4(=0.75)となり、手ぶれ限界露光時間は撮影モ
ード“L”の場合の3/4倍に制限される。また、撮影
モード“V”(600×450画素)は撮影モード
“L”の1/2倍の解像度であるので係数kの値は2と
なり、手ぶれ限界露光時間は撮影モード“L”の場合の
2倍まで許容される。
【0030】さらに、本実施形態のカメラにおいては、
撮影モード“H”、“M”、“L”、“V”それぞれに
ついて電子ズーム(拡大)機能を併用することができ、
この場合の係数kの値は、電子ズーム時において記録画
像の生成に使用される撮像素子105の有効撮像画素数
をも考慮して決定される。
【0031】すなわち、撮像素子105の有効撮像画素
数は上記H相当の2400×1800画素であるが、2
倍の電子ズーム機能を用いる場合にはどの撮影モードに
おいても撮像素子105の有効撮像画素数は1200×
900画素となり、また4倍の電子ズーム機能を用いる
場合にはどの撮影モードにおいても撮像素子105の有
効撮像画素数は600×450画素となる。例えば、撮
影モード“H”で2倍の電子ズーム機能を使用した場合
には、撮像素子105の撮像信号から1200×900
画素分の画枠が切れ出され、そしてそれを補間すること
によって2400×1800の記録画像が生成される。
同様に、撮影モード“H”で4倍の電子ズーム機能を使
用した場合には、撮像素子105の撮像信号から600
×450画素分の画枠が切れ出され、そしてそれを補間
することによって2400×1800の記録画像が生成
されることになる。
【0032】よって、これら2倍または4倍の電子ズー
ム機能を併用する場合には、実質的な記録画像の解像度
は、記録画素数と有効撮像画素数のうちで、より小さい
方の画素数によって決まることになる。このため、本実
施形態では、記録画素数と有効撮像画素数のうちで、よ
り小さい方の画素数を基に各撮影モードにおける係数k
の値を決定する。2倍または4倍の電子ズーム機能を併
用した場合における撮影モード“H”、“M”、
“L”、“V”それぞれに対応する係数kの値を図3に
示す。
【0033】図3に示されているように、電子ズーム機
能を使用しない場合(1倍、非ズーム)には、各撮影モ
ードにおける係数kの値は図2の場合(撮像素子105
の有効撮像画素数=2400×1800画素の場合)と
同じになる。一方、2倍の電子ズーム機能を使用する場
合には、撮影モード“H”および“M”のどちらにおい
ても撮像素子105の有効撮像画素数がその記録解像度
よりも小さくなり、且つその時の有効撮像画素数(12
00×900)は撮影モード“L”の記録画素数と同じ
になるので、係数kは1となる。また、4倍の電子ズー
ム機能を使用する場合には、撮影モード“H”および
“M”のどちらにおいても記録解像度よりも有効撮像画
素数が小さくなり、且つその時の有効撮像画素数(60
0×450)は撮影モード“L”の記録画素数の1/2
と同じになるので、係数kは2となる。
【0034】また、撮影モード“L”においては、2倍
の電子ズームを使用する場合の有効撮像画素数(120
0×900)は撮影モード“L”の記録画素数と同じな
ので2倍の電子ズーム時にも係数kは1のままである
が、4倍の電子ズームを使用する場合の有効撮像画素数
(600×450)は撮影モード“L”の記録画素数の
1/2と同じになるので、係数kは2となる。撮影モー
ド“V”においては、2倍、4倍のどちらの電子ズーム
を使用する場合でも、その記録画素数(600×450)
よりも有効撮像画素数が下回ることはないので、係数k
は2のまま変化しない。
【0035】図4には、絞り開放領域における被写体輝
度Bv(Blightness Value)とシャッタ速度Tv(Time
Value)との関係が示されている。
【0036】AE制御においては、被写体輝度Bvが低
くなる程シャッタ速度Tvは遅く(露光時間が長く)設
定されるが、使用可能な低速側のシャッタ速度の限界値
はそのときの手ぶれ限界露光時間Tの設定値(T
L1,TL2,TL3)で制限されることになる。手
ぶれ限界露光時間Tの設定値に対応する被写体輝度B
vの値がストロボ115の発光ポイントとなる。もちろ
ん、ストロボ115を発光する代わりに、アナログアン
プのゲインをアップするといった制御を行うことも可能
である。
【0037】なお、図4では手ぶれ限界露光時間T
切換の様子をわかりやすく説明するために絞り開放領域
を例に説明したが、実際の露出制御においては、シャッ
タ速度Tvと絞り値Av(Aperture Value)との関係を
定義したプログラム線図を用いて、被写体輝度Bvに対
応する適正な露出値(シャッタ速度Tv、絞り値Av、
ストロボの使用の有無など)が決定される。この場合、
プログラム線図におけるシャッタ速の制御範囲は手ぶれ
限界露光時間Tの設定値に応じて異なることになり、
手ぶれ限界露光時間Tの設定値によって最低速シャッ
タ速度の値が決められる。
【0038】次に、図5のフローチャートを参照して、
システムコントローラ112によって行われる露出制御
処理(露出決定処理)の手順について説明する。
【0039】システムコントローラ112は、まず、レ
ンズ系101の実焦点距離f0を取得する(ステップS
101)。レンズ系101が固定焦点のものであれば実
焦点距離f0は固定であるが、本実施形態ではズームレ
ンズを用いているので、レンズドライバ116およびレ
ンズ駆動機構102によるズーム駆動の結果変倍された
レンズ系101の現在の焦点距離が、実焦点距離f0と
して取得されることになる。レンズドライバ116およ
びレンズ駆動機構102によるズーム駆動は、撮影者に
よる操作スイッチ系113の操作に基づきシステムコン
トローラの制御の下に行われるので、システムコントロ
ーラ112は、実焦点距離f0の取得のための特別な処
理を行うことなく、変倍されたレンズ系101の現在の
実焦点距離f0を認識することができる。
【0040】次いで、システムコントローラ112は、
撮影者による操作スイッチ系113の操作によって指定
された撮影モード情報(上述の“H”、“M”、
“L”、“V”、およびそのときの電子ズームの倍率を
含む)を取得する(ステップS102)。そして、シス
テムコントローラ112は、ステップS101で取得し
た実焦点距離f0とステップS102で取得した撮影モ
ード情報とから、手ぶれ限界露光時間Tを算出する
(ステップS103)。
【0041】T=k / 4・f0 [s] この後、システムコントローラ112は、手ぶれ限界露
光時間Tの値を考慮して、被写体輝度Bvに対応する
適正な露出値を得るための、シャッタ速度Tvと絞り値
Av(Aperture Value)との関係を示すプログラム線図
を決定する(ステップS104)。そして、撮像素子1
05からの撮像信号出力を基に例えば平均測光などの方
法で有効撮像画像範囲内の輝度を検出することによって
被写体輝度Bvに関する測光情報を取得した後(ステッ
プS105)、その測光情報とプログラム線図とから、
露出値(シャッタ速度Tv、絞り値Av)、およびスト
ロボの使用の有無などを決定する(ステップS10
6)。
【0042】このステップS106では、図6に示すよ
うに、プログラム線図から決定されたシャッタ速度Tv
と、手ぶれ限界露光時間Tとを比較する処理が行われ
(ステップS111)、シャッタ速度Tvが手ぶれ限界
露光時間T以下の領域に属している場合、つまりシャ
ッタ速度Tvが手ぶれ限界露光時間Tで規定された値
に設定されている場合には(ステップS112のYE
S)、本撮影時のシャッタトリガに連動してストロボを
発光すること(または撮像信号を増幅するためのアナロ
グアンプのゲインをアップすること)が決定され(ステ
ップS113)、そうでない場合には(ステップS11
2のNO)、ストロボの不使用(ゲインアップしないこ
と)が決定される(ステップS114)。
【0043】以上のようにして、記録画像の解像度(記
録画像の記録画素数、または記録画像の生成に寄与する
有効撮像画素数)に応じて手ぶれ限界露光時間Tの切
り換えて、常に適正な手ぶれ限界露光時間Tを使用し
た露出制御を行うことにより、高解像度撮影時にも手ぶ
れによる影響が顕在化するのを防止でき、また低解像度
撮影時には手ぶれによる影響が顕在化することなくより
低速シャッタ速までを許容することが可能となる。
【0044】なお、上述の例では、記録画像の生成に寄
与する撮像素子105の有効撮像画素数が変化する例と
して電子ズームを説明したが、撮像素子105が交換可
能に構成されたカメラにおいては、電子ズームを使用し
ない場合でも、使用される撮像素子毎に有効撮像画素数
が変化するので、使用される撮像素子毎にその画素数
(有効撮像エリアの画素数)を認識し、その認識された
画素数に応じて手ぶれ限界露光時間Tを切り換えるよ
うにしてもよい。また、撮像素子が固定式のものであっ
ても、取り付けられた出荷される撮像素子の有効撮像エ
リアの画素数が製品種別毎に異なるような撮像装置にお
いては、その撮像装置に取り付けられる撮像素子の画素
数に応じて手ぶれ限界露光時間Tを切り換えるという
制御を適用することが出来る。
【0045】更に、上記実施形態には種々の段階の発明
が含まれており、開示される複数の構成要件における適
宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要
件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で
述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられてい
る効果が得られる場合には、この構成要件が削除された
構成が発明として抽出され得る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録画像の解像度を考慮することにより常に最適な手ぶ
れ限界シャッタ速を用いて露出制御を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるディジタルカメラ
の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で用いられる撮影モードと係数kと
の関係の一例を示す図。
【図3】同実施形態における電子ズーム使用時の撮影モ
ードと係数kとの関係の一例を示す図。
【図4】同実施形態における被写体輝度Bv(Blightne
ss Value)とシャッタ速度Tv(Time Value)との関係
の一例を示す図。
【図5】同実施形態における露出制御処理の手順を示す
フローチャート。
【図6】同実施形態におけるストロボ使用不使用の決定
処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…フィルタ系 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス回路 108…ディジタルプロセス回路 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 112a…撮影モード制御部 112b…露出制御部 112c…手ぶれ限界露光時間切換制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 2H002 BB10 CC01 FB04 FB21 5C022 AA13 AB17 AB23 AB55 AC42 AC52 AC69 5C024 AX01 BX01 CX52 CX54 DX04 GY01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像光学系を介して入力される被写体像を
    光電変換する撮像素子と、 低速側シャッタ速度の限界基準たる手ぶれ限界露光時間
    を用いて、前記撮像素子の露出制御を行う露出制御手段
    と、 前記撮像素子により得られる撮像信号から記録画像を生
    成する手段と、 前記露出制御に用いられる前記手ぶれ限界露光時間の値
    を、前記記録画像の解像度に応じて切り換える切換制御
    手段とを具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記切換制御手段は、前記記録画像の記録
    画素数で規定される前記記録画像の解像度に応じて前記
    手ぶれ限界露光時間の値を切り換えるように構成された
    ものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記切換制御手段は、前記記録画像の生成
    に使用される前記撮像素子における有効撮像画素数で規
    定される前記記録画像の解像度に応じて前記手ぶれ限界
    露光時間の値を切り換えるように構成されたものである
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記切換制御手段は、前記記録画像の記録
    画素数で規定される前記記録画像の解像度と、前記記録
    画像の生成に使用される前記撮像素子における有効撮像
    画素数で規定される前記記録画像の解像度のうち、より
    小さい方の解像度に応じて前記手ぶれ限界露光時間の値
    を切り換えるように構成されたものであることを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記切換制御手段は、前記記録画像の記録
    画素数、または前記記録画像の生成に使用される前記撮
    像素子における有効撮像画素数に応じた係数を、前記撮
    像光学系の焦点距離の逆数に対して乗じることにより、
    前記記録画像の解像度に対応する前記手ぶれ限界露光時
    間の値を決定するように構成されたものであり、 前記係数として使用される前記記録画素数および前記有
    効撮像画素数は、それぞれそれに対応する画枠の一次元
    方向のサイズに相当する1次元画素数に対応する値であ
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】前記記録画素数および前記有効撮像画素数
    それぞれの前記1次元画素数は、その2次元画素数の平
    方根として規定された値であることを特徴とする請求項
    5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】前記撮像光学系の焦点距離を変倍するズー
    ム手段をさらに具備し、 前記切換制御手段は、前記記録画像の解像度に応じた係
    数を、前記ズーム手段によって変倍される前記撮像光学
    系の焦点距離の逆数に対して乗じることによって、前記
    記録画像の解像度に対応する前記手ぶれ限界露光時間の
    値を決定するように構成されたものであることを特徴と
    する請求項1記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】撮像素子を用いて被写体像を撮像する撮像
    装置において、 解像度の異なる記録画像を得るための複数の撮影モード
    を有し、操作者により指定された撮影モードに対応する
    解像度の記録画像を、前記撮像素子の出力信号を用いて
    生成する手段と、前記指定された撮影モードに応じて、
    前記撮像素子の露出制御に使用される低速側シャッタ速
    度の限界基準たる手ぶれ限界露光時間の値を切り換える
    手段とを具備することを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】撮像素子を用いて被写体像を撮像する撮像
    装置の露出制御方法において、 前記撮像装置で使用される撮像素子の画素数に応じて、
    低速側シャッタ速度の限界基準たる手ぶれ限界露光時間
    の値を切り換え、その切り換えられた手ぶれ限界露光時
    間を用いて前記撮像素子の露出制御を行うことを特徴と
    する露出制御方法。
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